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2021年03月30日
1 歴史回顧する模型絵図
 大洋捕鯨の第三文丸  (太地町 )

 「昭和弐拾五年 大洋捕鯨 南氷洋ニ決死ノ出漁記念 第三文丸 上家幸男」と記された額の中には氷が浮かぶ海とクジラが描かれており、捕鯨船の模型が一体となっている。捕鯨の歴史を回顧できる「模型絵図」を所有するのは太地町森浦にある㈲紀南水産代表取締役の漁野親行さん。漁野さんは「懐かしい。久しぶりに見たが、細かく作られていて立派」と笑顔で話した。

 この模型絵図の元の所有者は漁野さんのおじで、大洋捕鯨株式会社(現・マルハニチロ)が操業していた第三文丸で機関長を務めていた故・上家幸男さんだ。

 この模型絵図がいつ作られ、どのような形で幸男さんの手に渡ったかは不明で、親族でさえも当時の詳細を知る人はいないという。

 漁野さんによると、模型絵図は幸男さんの父、故・金一さんが同町で経営していた理容店に飾っていたもので、金一さんの死後は自宅で保管されていた。そして先日、模型絵図を見つけた幸男さんの息子がいとこである漁野さんに譲渡した。

 模型が理容店に飾られていたことなどを記憶しているという同社工場長の松岡妙子さんは「初めて見ると集中して見てしまうのでは。ぜひ、お買い物やお立ち寄りいただいた際は模型を見ていただけたら」。

 また、保護の観点から模型絵図を覆う額を同町で工務店を営む坂下行平さんが好意で作成した。

 漁野さんは「友人が額を作ってくれた。さらには店に飾れるようにしてくれるのでありがたい」と感謝。

 模型絵図については「おじさんは40年ほど南極海で船に乗っていたのでその記念にもらったものだと思う。精巧に作られているので当時の情景が浮かんでくるよう」と語った。

(2021年3月30日付紙面より)

当時の捕鯨の様子を伝える模型絵図=19日、太地町の㈲紀南水産
2021年03月30日
2 広島・森浦投手(新宮市出身)がプロ初登板
 1回無失点で初ホールド  

 新宮市出身でプロ野球広島の新人、森浦大輔投手(22)が27日、マツダスタジアム(広島市)で行われた開幕2戦目の対中日2回戦でプロ初登板を果たし、1回無失点に抑えた。試合は広島が4―1で勝利し、初のホールドも記録した。

 森浦は最速148㌔のストレートとスライダー、チェンジアップ、カーブが武器の左腕。天理大からドラフト2位で入団し、キャンプ中から実戦6試合連続無失点の成績を収めて開幕1軍をつかみ取った。

 試合では、広島が3点リードの七回表に2番手として登板し、公式戦初球はストレートで勝負した。スライダー、カーブも織り交ぜながら打者6人と対戦し、先頭の5番・平田を右飛、6番・京田を投ゴロで抑えた後、3四死球を与えて2死満塁のピンチを迎えたが、1番・大島をストレートで二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 この日、森浦は最速144㌔をマーク。ホールドも記録し、チームの勝利に貢献した。共同通信によると「何とか踏ん張れてよかった」とコメントした。

 初登板をテレビで観戦した父の孝二さん(52)は「いつものように丁寧に投げてほしいと思っていた。マウンドで緊張しているように見えましたが、広島ファンの皆さんの応援がうれしかった。三つ目のアウトを取ったときはうれしくて、ほっとしました」と笑顔を見せた。

 報告を受けた田岡実千年市長は「早くも開幕2試合目の登板に驚きました。大変な緊張だったでしょうが、大きな自信になったと思います。これからは広島カープの試合から目が離せません」。

 伯父の孝征さん(55)は「ピンチの場面でも、しっかり抑えたことに『よく頑張った!』と言いたい。映像で目にしたベンチに戻ったときの安心した表情が印象的でした。この日はプロとしての第一歩。けがをしないように気を配り、息の長い選手に成長してほしい」と目を細めていた。

  □     □

■2試合連続ホールドを記録



 森浦は翌28日の対中日3回戦(マツダスタジアム)でも登板し、1回無失点で2試合連続のホールドを挙げた。

 七回表、0―0の緊迫した場面で森浦が2番手としてマウンドに上がった。先頭の6番・京田に初めて安打を許すと、7番・木下拓の犠打で1死二塁に。8番・根尾から初の三振を奪った。9番の代打・福留には暴投と四球で2死一、三塁とピンチを広げたが、1番・大島を一ゴロに打ち取って無失点に抑えた。

 この日の森浦は1回20球を投げて被安打1、奪三振1、与四球1、失点0だった。

 試合は0―0で九回規定により引き分けとなった。

(2021年3月30日付紙面より)


2021年03月30日
3 コロナの早期終息祈る
 規模縮小し稲荷社大祭  (那智勝浦町 )

 天満稲荷講(久司博嗣講長)は28日、那智勝浦町天満の圓心寺(大橋正道住職)境内にある若宮稲荷大明神で春季大祭を営んだ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から規模を縮小して式典のみを執り行った。

 祭りは例年餅まきが盛大に行われ、多くの住民でにぎわっている。今年は役員や関係者11人が参列し、はじめに金比羅大権現と秋葉山大権現で参拝した。

 その後、一同は裏山にある若宮稲荷大明神に手を合わせてコロナ終息や区民の健康家内安全、商売繁盛を祈った。

 久司講長は「厄払いや家内安全はもちろんだが、今は多くの方々がコロナで困っている。第4波が来ないことや、早期の終息、元の生活に戻れることを一生懸命祈願しました」と語った。

(2021年3月30日付紙面より)

区民の多幸が祈願された=28日、那智勝浦町の圓心寺
2021年03月30日
4 地域の安心安全に寄与
 熊野川第2・3分団に新車両配備  (新宮市 )

 新宮市消防本部で28日、消防団消防ポンプ自動車と小型ポンプ積載車の引渡式があった。ポンプ自動車は熊野川第3分団(音川消防コミュニティーセンター)に、小型ポンプ積載車は熊野川第2分団(小口消防コミュニティーセンター)に配備される。

 新車両の導入は老朽化に伴う更新整備で、整備事業費は2台合わせて2450万円。前回の整備以降、小口ポンプ車は22年、音川ポンプ車は19年が経過していた。

 第2分団に配備された車両は、軽自動車でありながら、水利部署から消火活動に必要な資機材を全て積載。コンパクトなサイズを生かし、狭い道路や消火栓の乏しい地区で迅速な消火活動を実施することができる。小型ポンプは毎分約500㍑の放水性能を有している。

 第3分団の消防ポンプ自動車には「e―モニタ」を搭載し、危険なポンプの操作に対応した安全機能が充実。自動化を取り入れることにより機関員の負担を軽減。簡単で安全・確実・迅速な操作が可能となっている。後方確認用バックモニター、ドライブレコーダーも配備されている。

 引渡式では、越水薫消防長が「今後も訓練に励んでいただき、消防職・団員一丸となって地域住民の安心と安全を守るためによろしくお願いします」と協力を呼び掛けた。

 竹内由定消防団長は「いざ火災が発生したときには、車を有効に活用いただき早期の火災鎮圧・鎮火に努め、熊野川地域の住民の安心と安全に寄与していただきたい」とあいさつ。各分団長にレプリカキーを渡した。

 第2分団の佐野健一分団長は「狭い所や谷沿い、山の中でも機敏に動ける。有効的に使える」。第3分団の中瀨好分団長は「気持ち新たにさまざまな災害に対応できるように頑張りたい」と話していた。

 熊野川町では昨年1件の建物火災が発生した。

(2021年3月30日付紙面より)

消防本部で車両の引渡式があった=28日、新宮市
2021年03月30日
5 串本古座、近大新宮が勝利で終える
 紀南十高校春季野球リーグ戦  
2021年03月30日
6 新宮高男子Aが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2021年03月30日
7 経験を生かし今後に
 山本君、吾妻君が関西支部対抗戦出場  (和歌山南紀ボーイズ )
2021年03月30日
8 事業継続給付金の申請始まる  県議会2月定例会で可決  (和歌山県 )
2021年03月30日
9 「ありがとう、また来てね」  にっぽん丸が入港  (新宮市 )
2021年03月30日
10 災害時の適切な手当てを学ぶ  二区が消防職員招き講習  (那智勝浦町 )
2021年03月30日
11 1位に野中誠一さん  写連紀南支部3月例会  
2021年03月30日
12 シャガの花が咲き始める  那智勝浦町の大門坂  
2021年03月30日
13 6チーム対抗で交流  中央児童館であそび大作戦  (新宮市 )
2021年03月30日
14 地域の史跡を大切に  丹鶴城公園で清掃奉仕  (新宮ユネスコ協会 )
2021年03月30日
15 交通マナーの徹底を図る  春の全国交通安全運動方針を確認  (南郡交通安全対策協 )
2021年03月30日
16 感謝を胸に新生活へ  紀宝町立全保育所で修了式  
2021年03月30日
17 町消防団の3人が受章  消防庁長官表彰の伝達式  (紀宝町 )
2021年03月30日
18 各所で受信感度を確認  デジタル無線の通信訓練  (紀宝町消防団 )
2021年03月30日
19 県道のカーブミラー清掃  会員有志5人が池野山で  (古座川町新風会 )
2021年03月30日
20 令和3年第1回定例会一般質問③  串本町議会  
2021年03月30日
21 宙ツーリズムなど事前説明  観光関係各団体の代表者に  (県熊野南紀連盟 )
2021年03月30日
22 お悔やみ情報
  
2021年03月25日
23 「いつの日かまた再開を」
 休園前にお別れ会  (高田保育所 )

 新年度より休園が決定している新宮市立高田保育所(坪井辰実所長)で24日、お別れ会があった。園児は、園舎である新高田会館(高田交流センター内)で過ごした楽しい日々に別れを告げた。

 同保育所(市立高田へき地保育所)は1973(昭和48)年4月に旧高田会館に開所。当時は3歳児から就学前まで20人の園児がいたが、2007(平成19)年度末には2世帯2人となったため休園に。

 その後、地区住民の尽力により10(平成22)年4月には7世帯9人となり、再開に向け市と協議を行った結果、同年5月10日に再開。園舎に子どもたちの笑い声が戻った。

 19(令和元)年7月、建物の老朽化や耐震面の不安などの観点から現在地に移転。現在、1、2、4歳3人の園児が入所しているが、今月末には1世帯2人になること、来年度、再来年度においても園児数が2人であることが見込まれることなどから、惜しまれながらも休園の運びとなった。

 この日のお別れ会では、歌や体操、運動会ごっこなどで園生活を振り返り、園児には手作りの証書が授与された。

 昨年、未入所児を対象にした遊びの場「わんぱく広場」を開始し、保護者らの関心の高さに園児数増加への手応えを感じていた矢先の休園。同保育所教職員は「悔しい思い」と肩を落とす。

 「高田村つくり推進事業」を立ち上げ、移住者促進に向けての取り組みを進める高田区。坪井所長は「休園は残念の一言に尽きる。保育所の再開に向け、移住定住の観点からも区で話し合いを進めていけたら」と話している。

(2021年3月25日付紙面より)

手作りの証書が授与された=24日、新宮市高田の新高田会館
2021年03月25日
24 地域産業の発展に向け サザンエースが初入港 (新宮市)

 北越コーポレーション株式会社の大型木材チップ船「Southern Ace(サザンエース)」(船主・福神汽船㈱、運航・日本郵船㈱、総トン数4万9877㌧、全長約210㍍、全幅37㍍)が21日、新宮港に初入港した。23日のセレモニーでは、田岡実千年市長が「新宮港が地域産業の拠点として成長するため、共に新たな第一歩を踏み出すことにつながると確信している」と歓迎した。

 同船は木材チップの海上輸送のため、今月2日に長崎県の造船所より就航。ベトナム南部のフーミー港で木材チップを積み、このたびの新宮港入港に至った。

 スクラバー(IMO Sox規制対応設備)とバラスト水処理装置(バラスト水管理条約対応設備)を搭載し、国内最大船型ながら燃費は同船型比15%減と、チップ輸送におけるCO2排出量の削減に大きく寄与するエコシップとなっている。船名は同社の木材チップの海上輸送を担ってきた「HOKUETSU ACE Ⅱ」の船名を一部継承した。

 同港佐野3号岸壁で行われた歓迎セレモニーには、田岡市長、久保智敬市議会議長、垣内宏新宮港振興会長、小池㬎二(けんじ)同会事務局長、東牟婁振興局の鈴木伸幸・新宮建設部長、和歌山県県土整備部の木村高秀・港湾空港振興課副課長、北越コーポレーション紀州工場の前田孝夫事務部長、本社チップ・パルプ部の三上山学・課長、福神汽船の瀬野直人・取締役執行役員、日本郵船の八島健一郎・製紙原料グループ第一チーム長が出席。

 田岡市長は北越コーポレーションに対し「長きにわたり当地方において果たされた貢献や地域に根付いた取り組みは心強く、市も共に地域産業のさらなる活性化に向けて取り組んでいく決意を新たにした」。

 前田事務部長は「皆さまのご尽力を賜りながら文字通り『エース』となり、紀州工場の救世主として継続的に発展していきたい」と協力を求めた。

 久保議長、紀州工場の仲美保さん、垣内会長らが福神汽船、日本郵船に対し花束や記念品を贈呈。歓迎の意を示した。

 同船は今後、主に同港や新潟港への寄港を計画している。26日(金)にはチリに向けて同港を出港する予定。

(2021年3月25日付紙面より)

初入港を祝った=23日、新宮市佐野
大型木材チップ船「Southern Ace」(日本郵船提供)
2021年03月25日
25 学生がイベント復活策提案
 早大地域連携WSの報告会  (串本町 )

 串本町役場本庁で23日、早稲田大学の連携事業「地域連携ワークショップ(WS)」の最終報告会があった。学生11人が同町設定のテーマ「コロナ禍における観光イベントのあり方は?~イベントの復活策を考える~」について検証した成果を提案するなどした。

 この事業は、同大学教育連携課が地域活性化への貢献を目的とし自治体と連携して展開。同町とは2018年度から連携していて、本年度はコロナ禍を考慮しオンライン形式で実施する内容を計画し、学部問わず学生の参加を募った。

 応募した11人はA班とB班に分かれ、1月から検証を始めた。本来であれば現地フィールドワークを実施するところをオンライン通信による現地キーマンへのインタビューに置き換えて情報を収集。現地に還元する提案内容を含む成果をまとめたという。

 最終報告会はウェブ会議システムを用い、同大学教育連携課の羽深浩二さんがコーディネーター役を務めて実施。串本町からは役場産業課の阪本祥さん、南紀串本観光協会の宇井晋介さん、ゲストハウス木―BOKU―の吉田剛さんが出席し、阪本さんと同大学の井上文人理事でこの報告会に期待するところを示し合い発表へと移った。

 5人組のA班は持ち得る観光要素を起爆剤にした新規イベントの展開という視点からアプローチし、成果として▽世代別釣り企画▽AR企画▽アフターコロナ時代の大学生向けツアー企画―といったアイデアを提案。6人組のB班は町外に串本を知ってもらう上で町民が楽しんでいる状況が重要という視点から検証を深め、すでに実績がある既存イベントの復活策や日ト友好マスコットキャラクター「まぐトル」を活用した探検隊実施といったアイデアを提案した。

 提案後は質疑応答もあり、内容のさらなる掘り下げに加え現役の大学生に情報を効果的に伝える会員制交流サイト(SNS)、活用の工夫などもこの機に探るなどした。阪本さんは「全てとはいかないが、提案していただいた内容を今後に生かしていきたい」と応えて提案に感謝するなどした。

 発表後は早大指導陣からの全体講評があり、参加した11人がそれぞれに取り組んだ感想を述べて締めくくったという。

(2021年3月25日付紙面より)

早大地域連携WSに参加する学生から提案を受ける阪本祥さん(左)ら=23日、串本町役場本庁
2021年03月25日
26 色とりどりの花がお出迎え
 下里とも子ガーデンで満開  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の「下里とも子ガーデン」(岩本カナエ代表、会員7人)で、チューリップやピンクパンサー(シレネ)など色とりどりの花が見頃を迎えている。花の配列や整備によって、より際立った春の花たちが住民や見物人の目を楽しませている。

 同ガーデンは花壇の所有者であった故・笠松朝子さんの遺志を受け継いだ会員や住民らがボランティアで管理している。

 花壇には前述の花のほか、キンギョソウ、クリサンセマム、パンジー、ヤグルマソウ、ムラサキハナナ、ハナビシソウなどが満開となっており、ルピナスやゴテチャも開花を控えている。

 ガーデン内にはテーブル2台とベンチ2基を設置しており、花を見物しながら休憩や昼食ができる。

 また、岩本代表が大阪府堺市に住む知人から譲り受けた赤色のチューリップの球根約300個も植えたことから、4月ごろにはさらなる彩りが加わるという。

 岩本代表は「今年は昨年と違い、テーブルもベンチも用意しています。下里地域を散策がてら立ち寄って花を楽しんでいただけたら」と話していた。

(2021年3月25日付紙面より)

会員の皆さん=22日、那智勝浦町の下里とも子ガーデン
色とりどりの花が迎えてくれる
2021年03月25日
27 交流し魅力を感じる
 ファミリーフットサルフェスティバル  (新宮市 )
2021年03月25日
28 住宅地、商業地とも下落  和歌山、三重県地価公示  
2021年03月25日
29 将来の夢や目標掲げる  那智中学校で立志式  
2021年03月25日
30 熊野那智の原始林ウオーク  写真家・内山りゅうさんと  
2021年03月25日
31   
2021年03月25日
32 総数は1989年以降最低  令和2年観光客動態調査  (和歌山県 )
2021年03月25日
33 復興に役立てて  マジックサークル青い鳥が寄付  (新宮市 )
2021年03月25日
34 コロナ影響で相談増  「生活保護相談会」詳細報告  (全国青年司法書士協 )
2021年03月25日
35 自ら学問する決意を  近大新宮で中学校修了式  
2021年03月25日
36 観光事業展開や人材育成に向け 那智勝浦町の人事異動 
2021年03月25日
37 15人が園舎を巣立つ  勝浦認定こども園で卒園式  
2021年03月25日
38 「強い心で進んでね」  丹鶴幼稚園で卒園式  (新宮市 )
2021年03月25日
39 看護学校に6年連続合格  8年連続就職率100%達成  (紀南高校 )
2021年03月25日
40 熊野市は11月7日に  延期となっていた成人式  
2021年03月25日
41 太平洋岸自転車道の活用で一致  熊野エリア道の駅協議会  (合同研修会 )
2021年03月25日
42 1年生になっても頑張ります  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2021年03月25日
43 「楽しみに待ってくれる人も」  いきいきサロン代表者交流会  (紀宝町 )
2021年03月25日
44 賞種発表し撮影者たたえる  文化セで第29回表彰式実施  (串本海中フォトコン )
2021年03月25日
45 お悔やみ情報
  
2021年03月23日
46 開催に感謝、地域に感謝
 第40回定期演奏会  (新宮高校吹奏楽部 )

 新宮市の和歌山県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問、山本紗梛部長、部員17人)は21日、同校体育館で第40回定期演奏会を開催した。OBや3年生を含めた総勢44人が行進曲や吹奏楽曲、歌謡曲など幅広い曲を演奏し、観客を魅了した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった昨年の「第39回定期演奏会」から1年。同部ではコロナ禍における演奏会の実施に向け、他府県のプロ・アマチュア各団体の活動を参考にしながら日々検討を重ね、「コロナに負けるな! 音楽で感謝の想いを地域に届けよう!!」をテーマの一つに開催を決断。

 規模を縮小し関係者や一部招待客のみ来場を呼び掛ける形での実施に至った。来場者にはソーシャルディスタンス確保やマスク着用、検温への協力などを呼び掛けた。

 演奏会は3部で構成。「吹奏楽のための『エール・マーチ』」で華々しく幕開けし「ルパン三世のテーマ」や「ピンク・レディー・メドレー」などで会場を盛り上げた。

 2部は「あつまれ なんだこの森」と題し、寸劇と手作りの映像作品に合わせてアニメソングなどを演奏。観客は笑顔と拍手をもって応えた。

 卒業生の引退セレモニーとしても位置付けられている同演奏会。3部では「OLYMPIC FANFARE AND THEME」「TOYSTORY4」などのほか、中島みゆきの「時代」に合わせて引退する3年生を紹介。約2年半の部員活動をたたえた。また、「僕のこと」を部員全員で合唱。演奏会が開催できたこと、そして地域や関係者に対する感謝を伝えた。

 亀谷教諭は来場者に対し「活動をストップし部員たちも苦しい思いを続けてきた。演奏会開催に関してはさまざまな意見があると思うが、皆さんに少しでも温かい心になってもらおうと頑張ってきた」と開催に至った経緯を説明。「これからも地域と共に、前を向いて頑張っていきたい」と誓いを新たにした。

(2021年3月23日付紙面より)

迫力の演奏を披露した=21日、新宮市神倉の県立新宮高校体育館
2021年03月23日
47 93㌢の野生個体見つかる
 添野川地内で自然観察会  (古座川らんど )

 古座川町の古座川らんどが20日夜半、添野川(そいのがわ)地内で自然観察会を開いた。観察対象は国の特別天然記念物・オオサンショウウオ。主催者含め20人が専門家の調査に同行し、体長93㌢の野生個体や調査の様子を間近に見る機会を得た。

 古座川流域で見られるオオサンショウウオは元々生息しているのではなく、数十年前に人為管理下から自然界へ広まったのが起点とされる。最初の個体は他の地域由来だったが古座川の環境にも適応し、以来数十年にわたってその子孫が見つかるところとなっている。

 半世紀以上の生息実績や世界的な絶滅危惧などから、保全と活用を図るべきと捉えるのが古座川らんどの考えで、おととし12月のイベント実施を足掛かりとし地元の理解を促すためパンフレットを作成するなど啓発の努力を重ねている。今回の自然観察会はそのような古座川の自然の一端に親しむ機会として計画し、社会情勢を鑑み事前の情報発信を会員制交流サイト(SNS)主体で制限しつつ参加を呼び掛け、募集4日目で定員に達する申し込みを得たという。

 当日は日本オオサンショウウオの会事務局長を務める研究者・清水善吉さんが許可に基づいて行う生態調査に同行。夜行性のオオサンショウウオが活動を始める時間帯に合わせての実施で、参加者はウェーダーとヘッドランプを着用し清水さんからオオサンショウウオの説明や観察時の留意事項の説明を受け、清水さんと共に夜半の添野川に入ってオオサンショウウオを探した。

 真っ先に見つけたのは清水さんで、過去に見つかっていない野生個体だったため個体を識別するためのマイクロチップを打ちDNA調査用のサンプルを採取。体重や体長、発見時の気温や水温、体の状態などを記録して川へ戻した。

 参加者は清水さんの一連の調査手順を間近に見学し、その段取りをする間に野生個体を観察。体長93㌢、体重4・95㌔。大きさに驚きつつ、複数人でヘッドライトの明かりを集め持参したカメラで撮影するなどした。

 参加者には子どもも多く、オオサンショウウオ探しの合間に捕まえたカニを清水さんに見せて「食べるのか」と興味津々の質問も。今回は目的の観察に加え、調査の全容も見届ける好機を得て終了した。

(2021年3月23日付紙面より)

清水善吉さんによる調査の様子を間近に見学=20日、古座川町添野川
自然観察会で見つかったオオサンショウウオ
2021年03月23日
48 「誹謗中傷は犯罪」
 街頭啓発で呼び掛け  (和歌山県 )

 和歌山県は20、21の両日、県内各所で新型コロナウイルス感染症に係る誹謗(ひぼう)中傷などを行わないよう呼び掛ける街頭啓発を実施した。東牟婁振興局管内では20日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で職員6人がチラシやマスクなどの啓発物資を配布。買い物客らに周知を図った。

 新型コロナの感染拡大に伴い、感染者やその家族、医療関係者などに対するデマや誹謗中傷の被害が増加している。

 県ではこのほど、啓発チラシ約36万枚を作成。誹謗中傷は許されないものであること、また、懲役などの刑事罰が科せられる場合があるだけでなく、被害者からの損害賠償を請求される場合もあり、被害者のみならず誹謗中傷などを行った人自身の人生を変えてしまうものであることなどが盛り込まれている。チラシは街頭啓発のほか、企業や関係団体、自治会を通して各家庭へ配布していく構えだ。

 同振興局地域振興部総務県民課の岡田実さんはは「誹謗中傷は犯罪につながる恐れがあり、受けた人から損害賠償を求められる場合もある。被害者だけでなく、誹謗中傷を行った本人の人生にも影響を及ぼし、人生を変えてしまうこともある。デマや誹謗中傷はやめてください」と話している。

 県では、コロナに係る誹謗中傷や差別、いじめなどを受けた人に対して「コロナ差別専用相談窓口」(電話073・441・2563、FAX073・433・4540、平日午前9時~午後5時45分)を設置。「一人で悩まず相談を」と呼び掛けている。

(2021年3月23日付紙面より)

県職員らが街頭啓発を実施した=20日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
「誹謗中傷は犯罪」周知を図るチラシ
2021年03月23日
49 多くの家族連れでにぎわう 東花園2周年記念大感謝祭 (那智勝浦町)

 新宮市の株式会社アスカフューネラルサプライは20日、那智勝浦町朝日の家族葬あすか東花園とGreen&Flower東花園で「東花園2周年記念大感謝祭」を開催した。大道芸人によるショーやゲームコーナ、飲食コーナー、式場見学会&相談会もあり、多くの家族連れでにぎわった。

 同社によると、家族葬あすか東花園では現代のニーズに合わせ家族葬専門の葬儀場を提供し、Green&Flower東花園との共同経営で式場のプロデュースも一貫して行っているという。

 今回のイベントは家族葬あすか東花園がオープン2周年を迎えたことを記念し実施に至った。子どもたちは参加賞がもらえるストラックアウトやボウリング、輪投げに加え、金魚すくいやヨーヨー釣りなど多くの催しを笑顔で楽しんでいた。

 両市町の飲食店などが出店したポップコーンや綿菓子、フランクフルト、豚汁、アイスクリーム、チョコバナナなどの飲食コーナーも盛況だった。

 午前と午後の部に分け、スマイルクリエイター鈴木さんとバルーンパフォーマーAKIさんによる大道芸ショーも会場を沸かせた。

 同市から家族で訪れた30代女性は「新聞を見てイベントを知りました。最近、どこの町でも大きなイベントがなかったので、今日はにぎわっていてうれしかった。子どもたちも喜んでいます」と語った。

 同社代表取締役の田中亮さんは「コロナの影響で、昨年から家族連れで集まれるようなイベントがなかったため地域の方々に楽しんでいただきたかった。喜んでいただけてうれしい」。

 今後については「今日はお彼岸。お墓などに供える仏花も無料でお配りしているのでぜひ、お供えいただけましたら。今後も機会があれば皆さまに喜んでいただけるような催しをどんどんやっていきたいと思います」と話していた。

(2021年3月23日付紙面より)

大道芸人のパフォーマンスを楽しむ来場者ら=20日、那智勝浦町の家族葬あすか東花園敷地内
2021年03月23日
50 2地区で熱戦展開
 紀南十高校春季野球リーグ戦が開幕  
2021年03月23日
51 金魚の形のツバキの葉  県立潮岬青少年の家に  (串本町 )
2021年03月23日
52   
2021年03月23日
53 「地域のための事業を」  総会で事業計画など承認  (新宮JC )
2021年03月23日
54 収穫に期待大きく  40人がシイタケの菌打ち体験  (宇久井海と森の自然塾 )
2021年03月23日
55 全議案を可決し閉会  那智勝浦町議会3月定例会  
2021年03月23日
56 あなたにとって熊野とは  那智中で後呂孝哉さんが講話  
2021年03月23日
57 「バイローカル新宮」活動開始  臨時総会で新事業発表  (新宮YEG )
2021年03月23日
58 1位に谷地雅宏さん  写連新宮支部3月例会  
2021年03月23日
59 ボランティアが家具固定  大地震に備え、御浜町で  
2021年03月23日
60 ワクチン接種の流れを学ぶ  紀宝町でカフェいっぷく亭  
2021年03月23日
61 スマホ動画をユーチューブへ  紀宝町げんき塾が研修会  
2021年03月23日
62 50人が6年間の思い出胸に  鵜殿小学校で卒業式  (紀宝町 )
2021年03月23日
63 スタンプラリーで豪華賞品  3市町の「道の駅」などで始まる  
2021年03月23日
64 お悔やみ情報
  
2021年03月20日
65 394人が春つかむ
 県立高校で合格発表  (和歌山県 )

 和歌山県の県立高校で19日、一般入学試験の合格発表があった。新宮・東牟婁地方では新宮、新翔、串本古座高校で計394人が合格した。

 発表は午前10時、一斉に各校内の掲示板などへ張り出されるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大予防として、県ホームページにも掲載された。緊張した面持ちで待っていた受験生は自分の受験番号を確認すると、友人たちと笑顔を見せながら合格を喜んだ。

 各校の合格者数は新宮高校全日制194(定員200)人、定時制3(同40)人、新翔高校111(同120)人、串本古座高校86(同105)人だった。

 新宮高校に合格した男子生徒は「自分の受験番号を確認して安心しました。クラブ活動は入学後にしっかりと考えて決めようと思います。文武両道を目指して勉強、運動に頑張りたい」と喜びを語っていた。

 定員に満たなかった高校の追加募集は24日(水)に出願受け付け、26日(金)に学力検査、30日(火)に合格発表を行う予定となっている。

(2021年3月20日付紙面より)

合格を喜ぶ受験生たち=19日、県立新宮高校
受験番号を見つけ笑顔を見せた=同日、県立新翔高校
緊張した面持ちで掲示板を確認=同日、県立串本古座高校
2021年03月20日
66 町の水産業の発展に
 冷凍施設が供用開始  (太地町 )

 太地町森浦の「太地町冷凍施設」がこのほど完成。15日に竣工(しゅんこう)検査を終え19日、同所で竣工式が営まれた。約30人の関係者が出席する中、三軒一高町長、塩崎伸一議長、南紀くろしお商工会の森川起安会長、町漁業協同組合の脊古輝人代表理事組合長、㈱小森組の小森正剛代表取締役がテープカットを行い、施設の完成と供用開始を祝った。

 同施設は鉄骨造2階建てで延べ床面積は673・5平方㍍。管理温度マイナス25度冷凍室とマイナス55度超低温冷凍室に加え事務室や荷捌場も完備した、水産物の保管を目的とした冷凍施設。公称トン数は計636㌧で、これまで町外で保管していた鯨肉や水産加工原料などが収容可能となる。

 建設事業費は約4億654万円。設計・監理を㈱清水設計事務所が、施工を㈱小森組が請け負った。

 竣工式開式に当たり、三軒町長は「完成までに二階俊博・自由民主党幹事長や下宏・県副知事に大変な尽力を、町漁業協同組合には大きな支援を頂いた」と感謝。

 「皆の強い思いで完成した施設が、未来永劫(えいごう)関係者の皆さんの仕事に大きく寄与できることを願いたい」と式辞を述べた。

 指定管理者の町漁業協同組合・貝良文専務理事はおととし、近隣の冷凍施設より「保管している品物が入れられないから外に出してほしい」といった旨の連絡が文書で来たといった、着工・完成に至るまでの経緯を振り返り「喜びとともに一安心している」。

 「三軒町長に相談に行って以降、こんなに早く、こんなに立派な施設が完成したのも町長をはじめ、漁野洋伸副町長、町議会議員の皆さま方の支援と協力のたまもの」と感謝を示し「今後は施設を活用し、町の水産行政がもっと発展するように組合員一同、頑張っていきたい」と思いを語った。

(2021年3月20日付紙面より)

三軒一高町長(中央)らがテープカットを行った=19日、太地町森浦
2021年03月20日
67 クマノザクラ実生苗を植樹
 高池小6年生が卒業記念で  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生11人が18日、池野山公園でクマノザクラの卒業記念植樹に取り組んだ。

 同町観光協会のクマノザクラ振興を活用してふるさと学習に取り組む同校。本年度の6年生はクマノザクラ子どもガイドに挑戦し、池野山地内にあるタイプ標本木の花盛りに合わせて訪れる人々にクマノザクラや同町の魅力を伝えるなどした。

 この日はそのような親しみがあるタイプ標本木から得た苗木を植樹した。この学習の外部講師を務める樹木医・矢倉寛之さんは2018年発芽の実生苗2株を準備。11人は樹木医の道具「鋼棒」を使って苗木を植えるときに必要な土壌環境などについて教わった後、2組に分かれ同公園道の駅側ゲートから入ってすぐ右手へ植え込んだ。

 準備した実生苗の地上部の高さは70~80㌢。約60㌢掘り下げて培養土に入れ替えた場所へ苗木を移し、卒業記念植樹であることを伝える看板を立て苗木にたっぷりと水を与えて作業を終えた。

 以降の育苗管理は同協会が担当するそう。久保嘉由都君は「池野山公園を彩るシンボルになってほしい」と苗木の成長を願い、その状態を将来見届けるのが楽しみだと期待した。

(2021年3月20日付紙面より)

池野山公園内へタイプ標本木から得た実生苗を卒業記念植樹=18日、古座川町池野山
2021年03月20日
68 笑顔と涙で学びや巣立つ
 公立小学校で卒業式  (新宮市・太地町 )

 新宮市と太地町の公立小学校で19日、卒業式が開かれた。新宮市では計205人、太地町では7人が、涙を浮かべながらも笑顔で学びやを巣立っていった。

 新宮市立王子ヶ浜小学校では、在校生の自画像が飾られた体育館で、山本眞也校長が卒業生59人に一人一人卒業証書を手渡した。

 式辞では▽感謝の心を忘れない▽自信と誇りを持つ▽夢を持ち、失敗を恐れずさまざまなことに挑戦する―の三つを願い、「4月からいよいよ中学生。新しい生活、クラブ活動に期待が膨らんでいると思う。人が笑うには、いつも仲間が要る。友達を大切に、一日一日を有意義に過ごしてほしい」と呼び掛けた。

 在校生はビデオメッセージで送る歌「鳥になる」を歌い、「ご卒業おめでとうございます。中学校へ行っても頑張ってください」。卒業生たちは別れの歌「旅立ちの日に」を歌い、学校生活を支えた教職員や保護者、地域住民、友達全てに「皆さん、ありがとうございました」と感謝を伝えた。

 那智勝浦町、串本町、古座川町、北山村の公立小学校の卒業式は23日(火)を予定している。

(2021年3月20日付紙面より)

卒業証書を受け取る=19日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2021年03月20日
69 75歳以上のワクチン接種券  22日に送付  (那智勝浦町 )
2021年03月20日
70 4議員が登壇し町政ただす  那智勝浦町議会一般質問  
2021年03月20日
71 身近なものにもニセモノが!  知的財産侵害物品の取締強化  (大阪税関 )
2021年03月20日
72 魅力を知り好きになって  マリア保でラグビー体験  ( )
2021年03月20日
73 2職計51人規模で実施 4月1日付人事異動内示 (串本町)
2021年03月20日
74 「クマイチ」実現に弾み  上富田町でシンポジウム  
2021年03月20日
75 令和3年第1回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2021年03月20日
76 副町長に丹羽要樹さん  教育長は元校長の辻本誠一さん  (御浜町 )
2021年03月20日
77 地域からの学びを発表  紀南高校で初の学習成果発表会  (御浜町 )
2021年03月20日
78 「相談できる環境つくって」  特殊詐欺の対策を学ぶ  (紀宝町民児協 )
2021年03月20日
79 京城跡を巡り歴史学ぶ  郷土の文化遺産に関心  (相野谷中学校 )
2021年03月20日
80 6年間の思い出胸に  4小学校で卒業式挙行  (紀宝町 )
2021年03月16日
81 天満の昔を懐かしむ
 記憶紡いだ冊子が完成  (那智勝浦町 )

 住民や関係者らが記憶を紡ぎ合い作成した那智勝浦町天満地区(以後、天満)の地図が掲載された冊子「懐かしいまち 那智勝浦町 天満」が12日、完成した。14日には同町湯川の喫茶きよもんで関係者らに冊子が配布された。冊子は町立図書館にも寄贈される。

 数々の店が並び、多くの人が行き交い栄えていたとされる天満。しかし、当時の様子などを含めた天満に関する文献や資料が少なかったという。

 それを受け、「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)や天満在住者、当時の天満を知る人々が集まり、後世に残す昭和中頃の地図を手作りすべく昨年11月から作成に取り掛かった(熊野新聞1月1日付新年号掲載)。

 一同はそれぞれの記憶を出し合いながら地図に過去の町並みなどを書き足した。地図完成後は人々のエピソードや当時の写真を盛り込み、修正や加筆を繰り返してこのたび冊子が完成した。

 冊子には▽天満が描かれた那智参詣曼荼羅(まんだら)図▽歴史ある天神社について▽昭和35年ごろの町立那智中学校周辺の写真▽明治35年に創設され、南方熊楠の日記にも記されていたという南海寮病院▽手書きの上天満・下天満の地図―などが掲載されている。

 冊子の表紙を飾る汐竜金物店の店主、汐﨑裕さんは「先祖や天満の由来を調べるうちに多くのことが分かった。皆さんのおかげで楽しい時間を過ごせた上、立派な冊子が完成した。ありがとうございました」と感謝を述べた。

 同会のメンバーらは「さまざまな資料や情報がたくさん集まった。本当に楽しい時間でした」と語った。

 冊子のあとがきより、一部抜粋し紹介させていただきたい。「~記憶をたどりながらの作業でしたので、間違いや時代のズレがある所、又、天満が古い歴史のある町であったことを深くお伝え出来なかった事など、お許しください。この冊子をご覧になりながら懐かしい昭和の中頃に思いを馳せていただければ幸いです(原文ママ)」。

 冊子の問い合わせは喫茶きよもん(電話0735・52・0881)まで。

(2021年3月16日付紙面より)

冊子作成に尽力した皆さん=14日、那智勝浦町の喫茶きよもん
昔の天満を知ることができる冊子が完成した
2021年03月16日
82 心通わせ助け合う社会を
 はじめての手話講座  (和歌山県 )

 新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で13日、講座「はじめての手話」が開催された。10人が参加し、同振興局健康福祉部の厚生労働大臣認定手話通訳士・角満子さんがろう者(音声言語を獲得する前に耳が聞こえなくなった人)との対応時の留意点やコミュニケーション方法などについて講話した。

 耳が聞こえる人、聞こえない人が共生することのできる地域社会の実現を目指し、手話の普及や啓発を図ることを目的に2018(平成30)年度から実施。例年は新宮、串本の両会場で行われているが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から新宮会場のみの開催となった。

 冒頭で杉本善和健康福祉部長が「県では17年に『和歌山県手話言語条例』が定められました。ろう者の方々への理解が広がりつつあるが、まだ問題もある。心を通わせ、助け合う社会づくりの一助になることを期待しています」と手話を交えてあいさつした。

 講座で角さんは「聴覚に障害のある人の中には、言葉や周囲の音が全く聞こえない、聞こえにくい、途中で聞こえなくなったなど、程度はさまざま。外見からは分かりません。それに伴い、生活に必要な音が聞こえないことや自分の思いを正確に伝えられないといった困る状況がある」と説明。聞こえない人とのコミュニケーション方法として▽筆談▽口話▽空書▽手話▽身ぶり▽指文字―を挙げた。

 接するときの注意点としては▽相手の顔を見て、表情と口の動きが分かるようにする▽早口にならないよう、はっきり、ゆっくり単語で区切って話す▽大切な用件は要旨だけを簡単にまとめて書いて伝える―などを意識することが大事と述べた。

 後半には、参加者が角さんに教わりながらあいさつや自己紹介を手話で表現する体験に取り組んだ。

 市内神倉から参加した櫻井勇太さん(31)は「いろんな場面で困っている人が多いことを改めて実感した。頭で考えながら手を動かすことは難しいですが、表現方法の多さを学びました。今後も積極的に勉強し、少しでも人の役に立てるようになれれば」と話していた。

(2021年3月16日付紙面より)

教わりながら手話に取り組む参加者=13日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
角満子さん
2021年03月16日
83 縁つながり実現へと前進 大地を見上げる映画祭Vol.0 (古座川町)

 古座川町相瀬にある国指定天然記念物・一枚岩一帯で13日、オンライン配信イベント「大地を見上げる映画祭Vol.0~つなぐ~」があった。壁面に映像を投影する準備が整ったことを伝える企画で、中核メンバーの田堀穰也さん(34)らが数多くの縁がつながり実現へ前進している状況に感謝しつつ経緯や実施に込めた思いを発信した。

 3年ほど前に「一枚岩の壁面をスクリーンにできないか」と思い立った田堀さんは意気投合した知人の資機材で一度試した経験があるが、この時は光量不足により断念。本年度から所属するグループ「HYGGE」が道の駅一枚岩物産販売棟の運営委託を受け事業「camp&food monolith」の展開を始めた機に思いが再燃し、本腰を入れて動き出した。

 昨秋、ふるさと納税型クラウドファンディングで思いを掲げて応援を募り、169人の協力を得て達成した。その資金で必要な資機材をそろえたが、他方でコロナ禍の情勢があり目標として掲げた同映画祭実施のタイミングが得られず。まずは実施できる状況が整ったことだけでも感謝とともに伝えようと考え、地元近隣の仲間との縁を結集しこのイベントを計画したという。

 当日は夕闇深まる中、一枚岩全面とはいかないものの長辺推定約40㍍、横縦比16対9の映像をイベントの冒頭と終盤で壁面へと投影。内容は「未来へ繋(つな)ぐ」をテーマにして自主制作した動画で、冒頭は約30年前にあった同様の試みを回顧して今へとつなぎ、終盤では未来へ向けた住民のメッセージとともに同ファンディングの協力者を町内の自然景観も織り交ぜながら伝えた。

 その半ばではこの映画祭の会場の様子や運営するメンバーを紹介し、トークショーで実施への思いを談話。田堀さんは挑戦の経緯を振り返り、「人と人とのつながりでここまでやってこられた。これから『大地を見上げる映画祭』が古座川町を盛り上げるため、良いものに育っていけばと思う」とあいさつし、協力への感謝を示した。

 終盤の映像では、今年の秋に初の映画祭実施を目指していることも告知。投影の様子は口コミで集まった人々が河原一帯から見届け、メンバーに期待を寄せるなどした。

(2021年3月16日付紙面より)

映像投影をしながら実施できる状況を伝える田堀穰也さんら=13日、古座川町相瀬
2021年03月16日
84 規模縮小し神事営む
 平嶋於俊稲荷神社で例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町狗子ノ川の平嶋於俊(おしゅん)稲荷神社で14日、春の例大祭が営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小し、区役員ら10人が参加して神事が行われた。

 平嶋於俊稲荷はいつ勧請(かんじょう)されたのかは不明だが、社の山の斜面には「狐(きつね)の穴」と呼ばれる小さい穴が三つあり、信心深い人々が、油揚げや餅を供えて祈願し、節分には豆と餅を供えているという。

 例大祭は海上安全や大漁、商売繁盛などを祈願し毎年、町内や太地町から大勢の人々が参列している。餅まきも盛大に行われ、親子連れなどでにぎわう。

 石田守区長によると、昨年12月の役員会で餅まきをやめ、昨年と同様に神事のみの斎行を決定したという。

 神事は熊野那智大社(男成洋三宮司)から神職が出仕し、祝詞を奏上。出席者が玉串をささげた。

 石田区長は「これまで通り実施したかったがコロナのため、昨年と同じく縮小となって残念。終息後は地元や漁協関係者の皆さまにご協力していただき、従来の祭りができればありがたい」。

 宮総代の塩﨑一男さんは「コロナ前は盛大に祭りをしていたのでさみしい。終息を祈っています」と語った。

(2021年3月16日付紙面より)

コロナ終息を祈願し玉串をささげた=14日、那智勝浦町の平嶋於俊稲荷神社
2021年03月16日
85 感謝や思いやりを育む
 王子サッカー教室  (進め!!青春 )
2021年03月16日
86 第3回スポーツウエルネス吹矢大会
 那智勝浦町体育協会  
2021年03月16日
87 優勝は敷地さん、渡辺さん
 新宮グラウンドゴルフ同好会  (新宮市 )
2021年03月16日
88 「ちょっと確認電話」  特殊詐欺確認ダイヤル開設  (和歌山県警 )
2021年03月16日
89 良品求め会場にぎわう  第7回紀州骨董市  (新宮市 )
2021年03月16日
90 20人が楽しく交流  合同グラウンドゴルフ大会  (千穂第一・西道楽天会 )
2021年03月16日
91 念願の校舎が完成  総会では田邉会長が再任  (和歌山ラオス友好協会 )
2021年03月16日
92 全国学力テストで好結果  姉妹町・中能登町との交流事業  (紀宝町 )
2021年03月16日
93 「伝えたい気持ちを強く持って」  今川医師が学生にメッセージ  (紀南病院 )
2021年03月16日
94 カレーライスに舌鼓  「ふれあい子ども食堂」プレオープン  (紀宝町 )
2021年03月16日
95 ソメイヨシノ咲き始める  一枚岩周辺でちらほらと  (古座川町 )
2021年03月16日
96 サテライト古座ほぼ完成  4月中開業目指し仕上げ  (古座MORI )
2021年03月16日
97 お悔やみ情報
  
2021年03月10日
98 義務教育修了し新たな道へ
 中学校で卒業証書授与式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町の公立中学校で9日、卒業証書授与式が挙行された。義務教育を修了した卒業生たちが思い出の詰まった校舎を巣立ち、それぞれの道へ歩を進めた。なお、北山村は8日に式を実施した。

 本年度の卒業生は新宮市207人、那智勝浦町107人、太地町22人、串本町77人、古座川町24人、北山村3人の計440人。

 新宮市立緑丘中学校(松本潤校長)は、体育館の全面改修工事に伴い、同市徐福の蓬莱体育館で式を実施した。

 松本校長は卒業生81人に一人一人証書を手渡し、「みなさんの周りには、たくさんの応援団がいる。家族をはじめ、地域の方々や先生たちです。母校、緑丘中学校の誇りを胸に、この学びやで育んだ絆を生かして、新たな一歩を踏み出していきましょう」と式辞を述べた。

 卒業生を代表して西珀人君が、個性豊かな友に恵まれた3年間を振り返り「僕たちはたくさんの経験をしながら大人に向かっていく。これからも温かく見守っていてください」と答辞。在校生には「自分の好きなことをしながら、緑丘中学校を雰囲気の良い学校にしていってほしい」と語り、自分たちに根気強く向き合ってくれた教職員や学校生活を支えた家族に感謝を伝えた。

 最後に、卒業生が手話を交えて「旅立ちの日に」を合唱。教職員と保護者が「想い出がいっぱい」を歌って送り出した。

(2021年3月10日付紙面より)

「旅立ちの日に」を歌う緑丘中学校の卒業生=9日、新宮市の蓬莱体育館
2021年03月10日
99 自然を満喫しながら歩き
 健康ウオーキングに20人参加  (紀宝町 )

 紀宝町大里の「相野谷川・電気の谷往復コース」を歩く健康ウオーキングが7日にあった。20人が参加し、ウオーキングの基礎を学んで緑鮮やかな渓谷沿いを歩いた。

 運動習慣のきっかけや仲間づくりを目的とした町山歩き部会と町みらい健康課の合同企画。健康運動指導士の杉浦資史さんを講師に招いた。

 大里親水公園駐車場に集合後、杉浦さんがストレッチ法を紹介。ゆっくり全身をほぐし「ストレッチは姿勢づくりに効果的。朝や疲れたときに取り組んでください」と呼び掛けた。

 ウオーキングはリズムが大切と伝え、「早く歩く」「ゆっくり歩く」を繰り返すウオーキング法「インターバル速歩」を指導した。

 歩き方の基礎を学んだ参加者は、往復5㌔のウオーキングに出発。通称「電気の谷」に架かる吊り橋を渡り、1903(明治36)年に開設された大里発電所横の石段を登って水路上の道へ。リズムや足の運びを意識しながら上流の取水堰を目指した。

 折り返し地点には、浸食によってできた円形のくぼみ甌穴(おうけつ)が大小数個あり、参加者は川の歴史を満喫しつつ、帰りは渓谷を眺めながら雄大な自然を楽しんだ。

(2021年3月10日付紙面より)

電気の谷に架かる吊り橋を渡る=7日、紀宝町大里
健康ウオーキングに参加した皆さん
2021年03月10日
100 クマノザクラが満開
 ゆかし潟で花咲かす  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河の国道42号沿いで現在、クマノザクラが満開を迎えている。付近を散歩する町民や車を運転するドライバーたちの目を楽しませている。

 桜の場所はゆかし潟近くの「みなとはし歩道橋」すぐ横。ピンク色をした無数の花びらが美しく咲き、地域に春を告げている。

 ゆかし潟周辺でもクマノザクラを見ることができるほか、町教育センター(旧三川小学校)近くの河川公園裏の山にもヤマザクラが色づき始めている。今後はソメイヨシノなどの桜の開花も控えている同所では、毎年きれいな桜を目当てに散歩や写真撮影に訪れる町内外の人々も多い。

 また、喫茶きよもん前では愛らしいヒドリガモの群れが泳ぐ姿も見ることができる。

(2021年3月10日付紙面より)

クマノザクラが満開=7日、那智勝浦町二河

三川公園裏の山も桜が色づき始めた
2021年03月10日
101 さようなら“105系”
 13日、新型車両にバトンタッチ  (JR西日本 )

 13日(土)の春のダイヤ改正に伴い、和歌山県からその姿を消すJRの車両「105系」。13日以降は新型車両227系にバトンタッチされる。かつては通勤・通学の足として、多くの人の生活を支えた。新宮発のラストランは12日(金)午後9時59分。同日をもって県、そして近畿地方から勇退となる。

 105系は、日本国有鉄道(国鉄)が1981(昭和56)年から製造した直流通勤型電車。国鉄分割民営化後はJR西日本とJR東日本に継承されたが、JR東日本ではすでに全廃されている。

 和歌山県では84(昭和59)年に導入。2009(平成21)年度からJR西日本が実施した、地域に合わせた統一塗装により太平洋をイメージした青緑色の塗装が行われ、海沿いや山間を疾走する鮮やかな姿が多くの人の目に焼き付いている。

 和歌山線では19(令和元)年9月30日をもって廃止。現在は紀勢本線(新宮―紀伊田辺間)の他、岡山県と山口県の一部路線で運用されているのみで、紀勢本線での廃止は和歌山県と近畿地方での廃止につながる。

 ラストランを目前に、JR新宮駅の小谷典史駅長は「古い電車なので、暑かったり寒かったりと乗客の皆さまにはご不便を掛けたこともあったが趣のある電車だった。新型車両導入後は快適にご利用いただけると思っています」と話している。

 13日からは車載型IC改札機が搭載された新型車両が新宮―紀伊田辺間を走行。区間21駅でICOCA(イコカ)、ICOCA定期券が利用できるほか、ICOCA以外の全国相互利用対象ICカード乗車券も使用可。これにより県内全域でICOCAが使えるようになる。

(2021年3月10日付紙面より)

12日をもって廃止となる105系=8日、JR新宮駅
2021年03月10日
102 39校の組み合わせ決定
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年03月10日
103 大切に育ててください  「人権の花」を19施設に届ける  (井田小 )
2021年03月10日
104 募集締め切り迫る  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2021年03月10日
105 楽しく「いきいき百歳体操」  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2021年03月10日
106 コロナ収束の願い込め  西道楽天会が会員にマスク配布  (新宮市 )
2021年03月10日
107 花芸安達流の3人が出瓶  和歌山県いけばな協会展  
2021年03月10日
108 きれいなピンクの桜餅  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2021年03月10日
109 グラウンドゴルフ愛好者205人競い合う 競技会「第14回冬季大会」 (潮岬青少年の家)
2021年03月10日
110 古座川河口域の寺社巡る  自転車のモニターツアー  (南紀串本観光協会 )
2021年03月10日
111 関西大会出場を事前報告 串本JFC2チーム選手ら (串本町)
2021年03月10日
112 施政方針演説交えて審議へ  令和3年第1回定例会開会  (串本町議会 )
2021年03月10日
113 ハクモクレンの巨木が開花  那智勝浦町高津気  
2021年03月10日
114 お悔やみ情報
  
2021年03月09日
115 コロナと闘う人にエールを
 全国一斉放水に「はくりゅう」参加  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルス感染症と闘う全ての人にエールを送ろうと、消防艇による全国一斉放水が7日午後2時から、全国23消防本部の各地域で行われた。那智勝浦町の勝浦漁港内では、県内で唯一消防艇を有する町消防本部(湯川辰也消防長)と町消防団(下地将仁団長)が消防艇「はくりゅう」で放水を実施。約10分間の放水に、コロナ収束と応援の思いを込めた。

 初となった全国一斉放水は神戸市の提案によるもので、「コロナ禍において、ともにコロナを乗り越える勇気と希望を全国に発信する」ことが目的で消防艇のある各消防本部に呼び掛けたという。

 賛同した同町消防本部らはコロナ感染拡大防止の観点から参加者を必要最少人数6人にとどめるとともに、多くの人々が集まらないように放水の実施も広報しなかった。

 湯川消防長は「無事終了して感慨深いものがある。本来なら多くの方々に見ていただきたかったが今回は感染防止のため仕方なかった」。

 町民に対しては「火災予防はもちろん、感染予防にも注意を払っていただけましたら幸いです」と語った。

(2021年3月9日付紙面より)

全国一斉放水に参加した消防艇「はくりゅう」=7日、那智勝浦町の勝浦漁港内
放水を見守る釣り客ら
2021年03月09日
116 クマノザクラ300本植える
 「さくら山」で80人が作業  (熊野さくらの会 )

 NPO法人熊野さくらの会(田尾友児代表)は7日、紀宝町鮒田の林道浅里北桧杖線沿い標高500㍍の山林で19回目となる植樹祭を開催。三重、和歌山両県から参加した約80人がクマノザクラの苗木300本を植えた。

 サクラの植樹を通じて、誰もが癒やされる「さくら山」作りに取り組んでおり、これまでヤマザクラやカンヒザクラなど約50種5080本を植樹。2月下旬にはカワヅザクラ、3月以降にダイカンザクラ、コヒガンザクラ、エドヒガン、ヤマザクラなどが咲く。

 クマノザクラは紀伊半島南部に自生し、2018(平成30)年には約100年ぶりに新種と確認された。会では3年前からクマノザクラのみを植樹しており、今回で計630本となった。

 参加者は20㌶の広大な山林で1・5㍍前後に育った苗木を約8㍍間隔で植え、鹿による食害を防ぐために保護用ネットも取り付けた。友達と参加した森隆喜君(相野谷小5年)は「初めて参加して、午前中で7本植えた。咲いたら見に来たい」と話し、元気いっぱい作業した。

 今回はクマノザクラの看板も設置し、田尾代表は「クマノザクラを植樹するようになって参加者が増えた。活動を通してさくら山とクマノザクラを知ってもらえれば」と語っていた。

(2021年3月9日付紙面より)

植樹祭に参加した皆さん=7日、紀宝町鮒田
クマノザクラを植える子どもたち
2021年03月09日
117 オンライン交えて実施
 潮岬で第8回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )

 第8回南紀熊野ジオパークフェスタが6日、串本町潮岬にある同パークセンターであった。今回はコロナ禍の情勢を鑑み、オンライン配信を交えた形での実施。記念講演や各種展示などで同パークを軸とした地質振興などに取り組んだ。

 同パーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所主催。吉野熊野国立公園とその中にある同パークの関係諸活動への理解を促し、持続可能な地域づくりに資する目的で年1回開いている。通常は関係諸団体も参加し幅広い交流の機会を設けるが、今回は両主催の行事のみとし代替として様子をオンライン配信する内容で実施の準備を進めてきた。

 同協議会関係行事は午後1時から開始。主催者を代表して県環境生活部の田中一寿部長があいさつをし、本年度同パークフォトコンテスト最優秀賞表彰式の上映を経てオンラインによる記念講演やジオパークガイドの交流を実施した。

 記念講演の講師は早稲田大学教授の高木秀雄さん、演題は「南紀熊野ジオパークで体験する日本列島のジオの特徴―付加体、火山、そして地震―」。高木さんは同パークや日本の国土の地質学的な特徴を振り返り、プレート運動に伴う付加体の成因や火山活動(熊野カルデラ)の経緯の解説を受け、同パークエリアの大地の成り立ちの実感を伝えた。

 高木さんは同運動には地震が伴うことにも注目し、南海~東海を震源とする地震の発生史が物語るように同運動の長大な時間の流れの中で繰り返し起こる状況を示唆。被災した先人が残した記録を後世へ受け継ぐ大切さを掲げるなどして、来る地震への意識を喚起した。

 ガイドの交流は黒潮でつながる各地のジオパークガイドとオンラインで語らう内容で、南紀熊野ジオパークガイドの会会長の上野一夫さんがコロナ禍における活動状況を報告し、以降類する内容などで情報交換を重ねた。

 同事務所関係行事は午前10時から午後4時まで実施。内容は同公園と北山村筏(いかだ)流しの資料展示による啓発で、後者は実物の観光筏を同センター駐車場へ展示し筏師らスタッフ自ら利用推進を願ってアピールに努めた。

  □     □

■配信した内容は約1週間視聴可

 同センターでの実施は当日限りだが、オンライン配信した内容などは同センター公式ホームページで13日(土)ごろまで視聴できる状態にするという。

(2021年3月9日付紙面より)

プレート運動がもたらす地質現象をオンラインで伝える高木秀雄さん=6日、串本町潮岬
北山村の観光筏の実物展示
2021年03月09日
118 プログラミングを学ぶ
 少年少女発明クラブ閉講式  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は6日、新宮市役所別館で3月講座「プログラミング的思考について学ぼう」と閉講式を開いた。市内の小学生会員14人が近畿大学附属新宮高校・中学校で非常勤講師を務める廣里恵梨香さんからプログラミングの仕組みなどを学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 この日は同中スーパーサイエンス部の生徒3人がサポート役で参加した。講座で廣里さんは「脳で命令を出して体を動かす人間とは違い、決められたことを指令通り動作を行うのがプログラミングです」と説明。使用する教材の解説を受けた後、子どもたちは部品を組み合わせ▽部屋が明るいときだけ、LEDモジュールが光る▽拍手をするとモーターが動く―などの課題に取り組んだ。

 後半には応用で思い思いの装置を作り、テーブルごとに発表した。最後に廣里さんは「周囲には電化製品やパソコンなど、プログラミングされた機械がたくさんある。講座を通じて指示を受けると動く設定があることを改めて理解し、楽しさを知ってください」と呼び掛けた。

 講座後には閉講式が行われ、瀧野会長が一人一人に証書を手渡し「今年は、予定していた講座がコロナ禍でできなくなってしまい非常に残念でしたが、何とか閉講を迎えることができた。来年度も、ぜひ参加してください」とあいさつした。

 村上空君(神倉小6年)は「2年間でしたが、いろんな実験ができて楽しかったです。次からは参加できなくて寂しいけど、これからの勉強に生かしていきたい」と話していた。

(2021年3月9日付紙面より)

プログラミングの動作を確認する児童=6日、新宮市役所別館
3月講座と閉講式に出席した皆さん
2021年03月09日
119 人間性の育成や魅力伝える
 新宮ラグビーフットボールクラブ  (進め!!青春 )
2021年03月09日
120 2部門で好成績収める
 沖縄琉球空手オンライン国際大会  (松林流和歌山教室 )
2021年03月09日
121 それぞれの思いを胸に 南紀ボーイズ11期生入団式 (太地町)
2021年03月09日
122 市町村民経済計算を公表  和歌山県  
2021年03月09日
123 最高記録更新などを報告 那智勝浦町選手団が来庁 (和歌山県ジュニア駅伝)
2021年03月09日
124 春の野草を観察しよう  自然探訪スクール  
2021年03月09日
125 訓練通して防火意識高揚  火災予防運動で消防団  (新宮市 )
2021年03月09日
126 3市町の防風林に240本  三重森林管理署がクロマツを植樹  (七里御浜 )
2021年03月09日
127 誓いを胸に5人が巣立つ  相野谷中学校で卒業式  (紀宝町 )
2021年03月09日
128 活動越しに被災伝える  串本駅で災害パネル展  (串本警察署 )
2021年03月09日
129 できる取り組みで意識喚起  春季全国火災予防運動  (串本町消防本部管内 )
2021年03月09日
130 お悔やみ情報
  
2021年03月07日
131 市内各地でハチクが開花
 120年ぶりの現象か  (新宮市 )

 新宮市の橋本児童館裏の坂を上った周辺(通称・砂羅=じゃら)の竹林や、市立佐野体育館へ向かう坂の周辺で現在、ハチクが花を咲かせている。イネ科マダケ属の竹の一種で、北海道以南で広く植栽されている。開花周期は120年といわれており、図鑑でもイラストで紹介されていることが多いため、直接花を観察できる機会は非常にまれだ。

 タケ類はいずれも地中を走行する太い地下茎を通じて栄養繁殖するが、数十年に1度、広域で一斉に開花することがある。花が咲くと地上部は枯れてしまうため、古くは「開花病」「十年枯病」と呼ばれ、天変地異の前触れとされていた。

 正確な周期やメカニズムは解明されていないものの、ハチクは直近で1908年に日本全国で開花した記録があり、今後2028年をピークに各地で開花が観測されると推定されている。

 タケの花はイネに類似し、風で花粉を飛ばして受粉する「風媒花」。色鮮やかな花弁はなく、一つ一つの小花を茶色の穎(えい)が覆った穂が形成され、外部に8㍉ほどの黄緑色の葯(やく)がついたおしべが垂れ下がる。めしべが受粉して成熟するとイネの米にあたる「穎果(えいか)」が実るが、同属のマダケなどは多くが発芽しない粃(しいな)であり、充実種子の発芽率も低い。

 ハチクの稈(かん=茎)は細かく割りやすい性質があることから、茶せんやちょうちん、すだれといった竹ひご細工に用いられる。枝が多いため竹ぼうきにも加工される他、紙質の皮は竹皮笠(たけのかわがさ)に、甘く柔らかいタケノコは食用に、茎の内側にある竹紙(ちくし)は漢方薬になって人々の生活を支えてきた。

 開花に遭遇したときには、120年に1度の機会を逃さず、じっくり観察してみてはいかがだろうか。

(2021年3月7日付紙面より)

ハチクの花=3日、新宮市立佐野体育館周辺
2021年03月07日
132 一人一人の夢に向かって
 86人が思い出を胸に卒業  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)で6日、第73回卒業式が行われた。新型コロナウイルス対策のため規模を縮小したものの、マスク姿の卒業生86人が在校生や保護者、教職員に見守られながら思い出が詰まった学びやを後にした。

 感染拡大防止対策に伴う臨時休校や学校行事、部活動の制限といった困難な状況を仲間たちと共に乗り越えてきた3年生。全員の思いを答辞に込め、小山仁汰君、山副真緒さん、荘司大喜君が読み上げた。

 部活動を振り返り「練習や試合の中では協力することの大切さや、責任感なども培われました。3年間の活動で私たちは多くのことを学びました」。

 学校生活を支えてくれた家族、教職員に感謝の気持ちを伝え、後輩には今後の活躍を期待した。同級生には「一人一人の夢に向かって高校でも頑張っていきましょう」と励まし合った。

 3年間の思いを込めて「今、この瞬間を出発地点として進み、たくさんの新しい出会いを大切に過ごしていきたいと思います」と決意を伝えた。この日合唱できなかったものの、録音した式歌が流れ、3年生の歌声が会場を包んだ。

 竹原校長は「人を思いやる気持ちや冷静に判断する姿勢は、これからのステージで良い意味での変化をもたらす力だと考えています。全ての人に優しい社会の担い手になってくれることを期待し、今後も応援し続けたいと思います」とはなむけの言葉を贈った。卒業証書を受け取った卒業生は、それぞれの志を胸に新たな一歩を踏み出した。

(2021年3月7日付紙面より)

卒業の日を迎えた3年生=6日、紀宝町立矢渕中学校
代表して答辞を読む小山仁汰君(手前右)、山副真緒さん(中央)、荘司大喜君(左)
2021年03月07日
133 ふるさと和歌山を美しく 紀南地区郵便局長会が初の清掃活動 

 紀南地域の郵便局長で組織される紀南地区郵便局長会(会長=吉田仁久・椿郵便局長)は6日、那智勝浦町勝浦のお蛇浦(じゃうら)周辺で初の清掃活動を実施した。15人の局長が参加し、ごみ拾いに汗を流した。

 同会では年に2回の献血活動や北山村の「じゃばらの里の収穫祭」への参加、若手中堅専門委員会が各所で草刈りを行うなど、積極的に地域貢献に取り組んでいる。

 清掃活動はごみゼロを目指した条例の制定やさまざまな取り組みを展開する和歌山県に協力するとともに、郵便局が所在する各地域を美しくすることを目的に行われた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今回は参加者を少数に絞り込んだという。局長たちはペットボトルや流木、ビニール袋などのごみを懸命に拾っていた。

 地元、太田郵便局長の坂本雄哉那智部会長は「各地域から集まっていただいた皆さまに国立公園であるこの地域をきれいにしていただけるのはうれしい。本当にありがたい」。

 南方慎一朗副会長(新宮中央通郵便局長)は「ふるさと和歌山をきれいにするために今後も協力を継続していく。コロナ禍が収まれば多くの観光客の皆さまに和歌山を訪れていただきたい」と語った。

(2021年3月7日付紙面より)

清掃活動に取り組んだ紀南地区郵便局長会の皆さん=6日、那智勝浦町のお蛇浦周辺
ごみ拾いに汗を流した
2021年03月07日
134 アオモジの花が咲く  那智勝浦新宮道路などで  
2021年03月07日
135 3校とも定員割れ 高校入試最終出願状況 (新宮・東牟婁)
2021年03月07日
136 令和3年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月07日
137 小学校生活の思い出に 三輪崎小が卒業遠足 (新宮市)
2021年03月07日
138 心のこもった感謝状に涙  井関保育所でお別れ会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
139 雨でも楽しく元気に  はまゆう・こども園が卒園遠足  (新宮市 )
2021年03月07日
140 みんなで焼き肉おいしいね  わかば保育園でお別れパーティー  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
141 「お母さん大好き」  天満保育園で親子茶話会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
142 義援金箱を設置  令和3年2月福島県沖地震  (新宮市社協 )
2021年03月07日
143 お悔やみ情報
  
2021年03月04日
144 79億円の一般会計予算
 新年度案を3月議会に上程  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の堀順一郎町長や幹部職員らが2日、会見を開き、一般会計79億8700万円の令和3年度当初予算案を発表した。前年度より7億3200万円(8・4%)減となった。予算案は9日(火)開会の町議会定例会に上程する。

 当初予算は子ども・子育て支援に重点を置き、少子化対策や子育て支援策として「赤ちゃん誕生祝い金」「高校生の通学補助」などの事業を実施する。

 防災・減災対策では令和2年度に引き続き、消防・防災センターの新築工事を進めていくという。さらにオペラや「紀の国わかやま文化祭2021」などのイベントを通じて主力産業である観光産業の振興に力を入れる方針だ。当局は今議会で町政運営の指針となる「長期総合計画」を上程する。

 堀町長は新型コロナウイルス感染症の影響から、宿泊者数が対前年比38%減の22万8303人となったと説明。3万7022人だった外国人宿泊客が95%減の1941人に落ち込み、マグロの水揚げ量が9509㌧から8079㌧に減少したと報告した。 

 今後や当初予算については「緊急事態宣言の解除に伴い、GoToキャンペーンの再開を見越して経済対策を実施していきたい。ワクチン接種を進めることが一番の経済対策だと思う。引き続き、防災・減災対策を行うとともに、自然にやさしいゼロカーボンに向かって各事業を行っていく」と話した。

 また、4日にワクチン接種の確認作業を実施し、5日(金)から相談窓口を開設するとした。

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■歳入



 町税収入は2016万円(1・4%)増の14億1239万円を計上。新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度に徴収猶予した分の固定資産税が令和3年度に納入されることから、滞納繰越分が大幅に増加した。

 歳入の3分の1強を占める地方交付税は1億円(3・3%)増の31億円。国県支出金は1億4344万円(12・1%)増の13億3307万円。

 借り入れに当たる町債は8億9911万円(66・4%)減の4億5540万円となった。歳入の不足を補う基金繰入金では財政調整基金、減債基金合わせて6億円となった。

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■歳出



 民生費が4024万円増の26億3970万円で全体の33・1%を占め、続いて14・5%を占める衛生費が11億6082万円、公債費が11億2949万円となった。

 前年度と比較し1億572万5000円増と大幅に増加した教育費は6億6190万9000円を計上。主な要因は熊野参詣道中辺路の石倉峠災害復旧工事に係る費用だという。

 また、消防費は大幅に減少し9億4802万円減の4億4580万7000円となった。防災行政無線デジタル化整備事業、消防・防災センター用地造成事業に係る費用の減少が要因となった。

(2021年3月4日付紙面より)


当初予算の発表が行われた=2日、那智勝浦町役場
2021年03月04日
145 園児児童生徒の家庭へ配布
 子ども教育15年プラン冊子  (古座川町 )

 古座川町教育委員会がこのほど、子ども教育15年プラン〈令和3~7年度〉を冊子化し、1日付で町内の各保育所・小学校・中学校に通う子どもの家庭へ配布した。

 同プランは町域における0歳から15歳までの育ちを大切にする保小中一貫教育の筋道を示す計画で、同町の教育振興基本計画に相当する。2016(平成28)年度に導入し、5年周期で改訂する仕組みに基づいて教育委員会と保育所や学校が一丸となり約1年にわたって協議。その集大成が同プラン〈令和3~7年度〉となる。

 大枠の教育目標「心豊かに たくましく羽ばたく 古座川っ子の育成」を1期目〈平成28年度~令和2年度〉から引き継ぎつつ、詳細は現状と照らし合わせて多岐に改訂。1期目と比べたときの大きな変化は、保育所から小学校へのつなぎをより強く意識し直した点や重点活動の「英語教育」と「読書活動」を継続しつつ「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を「ふるさと教育」に置き換えた点にある。

 保育所と小学校のつなぎの強化では、幼児期終了時に育っている10の姿を踏まえて児童期へつなぐ流れを意識。ふるさと教育は子どもにより一層ふるさとへの誇りを持ってほしいという地域の期待の高まりに応えるための重点化だという。

 ▽確かな学力(自ら学ぶ力=知)▽豊かな人間性(ともに生きる力=徳)▽健康で元気(たくましく生きる力=体)をバランス良く備えた子どもの育成が同プランの目指すところ。分かりよく保育所や学校、地域社会、家庭の役割も見据えた概要樹も示して、全体像の理解を図っている。

 全容版となる冊子はA4判カラー54㌻構成で500部作成。別途概要版(=リーフレット)も1000部作成した。家庭には全容版と概要版をセットにして配布した。次年度以降に古座中へ進学する串本町の子どもの家庭には入学をめどにして配るという。今回は概要樹を印刷したクリアフォルダも作成。概要版の余剰分と共に同プランの紹介資料として活用するとしている。同プランの問い合わせは同町教育委員会(電話0735・72・3344)まで。

(2021年3月4日付紙面より)

古座川町子ども教育15年プラン〈令和3~7年度〉の全容版(左)と概要版
2021年03月04日
146 ワクチン接種に向けて
 プロジェクトチームを設置  (紀宝町 )

 紀宝町は新型コロナウイルスのワクチン接種を速やかに開始できるよう、役場庁舎内に「紀宝町新型コロナウイルスワクチン接種プロジェクトチーム」を立ち上げた。

 町によると、今月中旬以降、住民票のある65歳以上の住民のみに先行してクーポン(接種券)を郵送する予定。接種開始は4月以降となる見込みで、会場や日時は広報などで知らせる。

 接種希望者は町のワクチン専用ダイヤルなどで申し込む。予約開始時期は詳細が決まり次第、周知する。

 16~64歳は、基礎疾患のある人などからワクチン供給量に応じて順次受けられる見込み。接種時期が決まった後、クーポンを郵送する。

 これらの情報は3月1日時点のもので、今後、国・県の準備状況によりスケジュールは変更になることがあるという。

 町の専用ダイヤル(電話0735・33・0363)は、クーポン・予約などの相談を受ける。平日のみで、時間は午前9時~午後4時。

 紀宝町は県内で唯一、新型コロナの感染者が確認されておらず、1日の町議会定例会で西田健町長は町民や医療従事者、福祉施設、企業をはじめ各事業者の感染予防と感染防止対策の徹底に感謝し、接種体制構築強化を図るとともに役場全体で総力を挙げて、確実かつ円滑にワクチン接種を受けてもらえるよう全力を尽くすと述べた。

(2021年3月4日付紙面より)

紀宝町役場内に設置された「新型コロナウイルスワクチン接種プロジェクトチーム」
2021年03月04日
147 「東日本大震災から10年」
 特設コーナーで展示  (新宮市立図書館 )

 新宮市井の沢の市立図書館では、1階に特設コーナー「東日本大震災から10年」を設け、震災関連の本を展示・貸し出ししている=写真。5月2日(日)まで。

 震災関連の「小説」「記録」、東北の文化を紹介している本や写真集、ガイドブックなどの「東北の本」、防災に関する本など、一般書・児童書合わせて約200冊を展示中。

 卒業、進学、就職など冬から春の季節の本が並ぶ「季節の本」コーナーでも引き続き展示・貸し出しを行っている。

 今月のおはなし会「ぷちぷち」(先着5組、4日から申し込み受け付け)は26日(金)午前10時30分からの約15分、「にこにこ」(先着10人・付き添い含む、申し込み不要)は27日(土)午後2時30分からの約15分を予定している。申し込み、問い合わせは同図書館(電話0735・22・2284、FAX0735・22・2312、メールtosyo@city.shingu.lg.jp)まで。

(2021年3月4日付紙面より)


2021年03月04日
148 峯のクマノザクラ開花急進  週末に満開かと期待高まる  (古座川町 )
2021年03月04日
149 町と区で喜び分かち合う  住吉集会所で竣工式挙行  (串本町 )
2021年03月04日
150 15人が介護資格取得  新翔高校で修了証授与式  (新宮市 )
2021年03月04日
151 ワクチン詐欺に注意を  消費者庁  
2021年03月04日
152 商品券の効果など問う  令和2年度一般会計補正予算案を審議  (新宮市議会 )
2021年03月04日
153 ハープやフルートの音色  高田小・中でコンサート  (新宮市 )
2021年03月04日
154 「ひな飾りを作ろう」  那智勝浦町地域子育て支援センター  
2021年03月04日
155 歌やクイズで盛り上がる  勝浦認定こども園  
2021年03月04日
156 みんなで桃の節句祝う  丹鶴幼稚園  
2021年03月04日
157 令和3年度予算大綱①  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月04日
158 分かる喜び実感できる授業  教職員ら招き公開授業研究  (矢渕中 )
2021年03月04日
159 近代の地域産業に触れる  後呂地とハサマの遺跡出土品を展示  (熊野市 )