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2017年06月29日
1 早期事業化へ熱意新たに
 高速道路をつなぐ建設促進協  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の「高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会」(藤社和美会長)は27日、役場大会議室で総会を開いた。串本―太地間の早期事業化をはじめ、近畿自動車道紀勢線の未整備区間解消を求める関係機関への要望活動などの事業案を承認した。ボランティア活動にも参加していく。

 同協議会は、みんなの高速道路建設促進女性100人の会や観光協会、区長連合会など町内の24団体で構成。すさみ串本道路の工事着手、串本―太地間の新規事業化などの要望活動を行っている。

 昨年は熊本地震被災者への募金活動と寄付、国土交通省と地元選出議員への要望活動、まぐろ祭りに参加し収益金を活動費に充てるなどさまざまな活動に取り組んだ。東京への要望活動については、例年よりも回数を増やし計6回、18人で臨んだ。

 藤社会長は「最も強く望んだ本年度事業化はかなわなかったが、次年度実現に向け熱意を持って進めていく」と決意を新たにし、寺本眞一町長は「ミッシングリンクの解消に向け活動を進める中、事業化における国の理由付けの一つに、用地買収の問題がある。開通までの時間の短縮については、引き続き皆さんと共に頑張らなければいけない」と今後の協力を呼び掛けた。

(2017年6月29日付紙面より)

開会のあいさつをする藤社和美会長=27日、那智勝浦町役場
2017年06月29日
2 ラガーマンに技術指導
 五輪レスリング銅メダリスト・太田拓弥コーチらが訪問  (新宮高校 )

 県立新宮高校に26日、新宮市熊野地出身で早稲田大学レスリング部監督も務めるラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロの太田拓弥コーチ(47)と同ラグビーチームの西内勇人選手(24)、清原祥選手(24)が訪れ、同高校と新翔高校のラグビー部員21人にレスリングを指導した。ラグビーでも用いるタックルやモール(両チーム3人以上が立ち姿勢で組み合った状態)を中心に教えた。

 太田コーチは、1996年に開催したアトランタ五輪のレスリング・フリースタイル74キロ級銅メダリスト。新宮にも何度か里帰りし、子どもたちにレスリングを教えている。ラグビー部員にレスリングを教えるのは今回が初で、「ラグビーとレスリングには、タックルやモールなど共通するところが多い」と話す。

 太田コーチは自身でも印象深かったというアトランタ五輪3位決定戦前の試合のビデオを見せ、タックルにはメンタル、ヒットスピード、スキルが重要だと説いた。ヤマハの武器であるモールのムービーも見せ、レスリングの技術を応用した練習方法や姿勢の崩し方などの技を教えた。

 太田コーチは部員たちの練習を見て、「まだまだ体つきはできていないが、高校生は成長が早い。意欲を湧かせて、教えた練習をしっかり続ければ、強くなれると思う」と今後に期待した。

(2017年6月29日付紙面より)

部員らにコツを教える太田拓弥コーチ=26日、新宮市の県立新宮高校
2017年06月29日
3 一足早く天上に願う
 児童館行事「七夕会」  (古座川町 )

 古座川町民体育館で24日、児童館行事「七夕会」が開かれた。町内の子どもやその家族約110人がささ飾りづくりに取り組み、一足早く天上の織姫やひこ星に向け願い事をするなどした。

 子ども同士の交流を深める中で自主性や社会性、創造性を高めるという児童館の趣旨に基づく、同町恒例の行事。現在は子ども教育15年プランを推進する同町教育委員会教育課の職員が一丸となって計画し、町内の子どもや家族に参加を呼び掛けている。

 本年度は中央公民館が改修期間中で使えないため、町民体育館で実施。仲本耕士副町長が行事のあらましを先に紹介し、七夕にちなんだ絵本の読み聞かせでいっそう気分を高めた子どもらは、受け付け時に配られたカードに書いてある順番で▽ささ飾り制作▽おみやげ釣り▽ほしかざりづくり―の各体験に挑戦した。

 ささ飾りづくりは長さ約50㌢のプラスチック製のささ枝に折り紙飾りや短冊を飾り付ける内容でペーパードレスを着た織姫役、ほしかざりづくりは恒例の大ざさ(=タケ)に代わるオブジェ「天の川」にみんなで願い事を飾る内容で同ドレスを着たひこ星役、がそれぞれ挑戦を後押し。「天の川」にはドッジボール大会での勝利や泳ぎ、走りの上達といった願いや、ケーキ屋やキャラクターなどなりたい自分を書いた短冊が鈴なりに飾り付けられた。高池在住の上村廣美さんが飛び入りでハーモニカ演奏「たなばたさま」を披露し、雰囲気を盛り上げた。

 各体験を一足早く終えた子ども向けに織姫やひこ星の顔出しパネルも準備され、記念撮影した写真をすぐに印刷してプレゼント。終盤では同町のマスコットキャラクター「瀧之拝太郎」が「天の川」の出来栄えを確かめ、参加者、織姫役、ひこ星役の全員と一緒に記念撮影に臨んだ。

 おみやげのお菓子と併せてジュースも配られて行事は終了。和田充旦教育長は同プランを軸にこれからもさまざまな楽しい行事を開くとし、引き続きの参加を子どもや家族に呼びかけて締めくくった。

 この日仕上がった「天の川」は7月31日(月)まで南紀月の瀬温泉ぼたん荘温泉館内に飾るという。

(2017年6月29日付紙面より)

一足早くささ飾りづくりに挑戦=24日、古座川町民体育館
オブジェ「天の川」に願い事を掛ける子どもら
2017年06月29日
4 協力して道路の景観保全
 王子ヶ浜を守る会が国と協定  

 新宮市の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)と協力企業が27日、国土交通省と「ボランティア・サポート・プログラム」協定を結んだ。国交省や新宮市と協力して、同市高森の国道42号沿いの美化や景観の改善などに取り組んでいく。

 「ボランティア・サポート・プログラム」は地域や企業の人々に道路の美化活動に参加してもらうことで快適な道づくりを進めていく制度。道路管理者と市町村が実施団体の活動をサポートし、団体は実施区域と活動内容を決め三者間で協定を結ぶ。

 王子ヶ浜を守る会は、上陸したウミガメが産卵しやすい環境を目指して海岸部の清掃活動などを続けている団体。今回の協定では、高森地先の歩道部で道路清掃などを行い、地域にふさわしい道づくりを進める。

 市の玄関口である国道42号広角地区の国有地約170㍍の区間に、水道設備が整い次第花壇を建設する予定で、速水会長は「管理は責任を持って行う。花壇には季節の花を植えていきたい。最善を尽くしてやるので協力をお願いしたい」と話していた。

 同会は、熊野地方は国立公園や世界遺産が多く、日本だけでなく世界中から多くの人が訪れる大切な文化遺産の土地とし、来訪者だけでなく、地域の人にも安らぎと感動を持ってもらえるよう、道路の美化や景観改善に取り組んでいきたいと話している。

(2017年6月29日付紙面より)

協定書に印を押す速水渉会長(右)=27日、新宮市磐盾
花壇などを整備していく予定の土地
2017年06月29日
5 悔しさバネに総体での活躍誓う
 県中学校春季卓球大会  
2017年06月29日
6 串本少女バレーが6連覇
 モルテンカップ小学生バレー地方予選  
2017年06月29日
7 災害時の連携テーマに 南紀災害医療勉強会、尾鷲から串本間の関係者集う 
2017年06月29日
8 阿須賀神社で茅の輪づくり 関係者らが協力しカヤを束ねる (新宮市)
2017年06月29日
9 水辺シーズンに備える 新宮市消防が水難救助訓練 
2017年06月29日
10 折り紙遊びなど見学  三輪崎保育園で保育参観  (新宮市 )
2017年06月29日
11 太田拓弥さん新宮市長表敬  ラグビー選手と共に高校で指導  
2017年06月29日
12 薬物乱用防止を呼び掛け 串本町・古座川町、人流拠点3カ所で街頭啓発 
2017年06月29日
13 大型絵本自作し潮岬幼へ 潮岬中3年生の読み聞かせ活動 
2017年06月29日
14 6月定例会一般質問②  串本町議会  
2017年06月29日
15 ハマユウの花  孔島で咲く  
2017年06月29日
16 お悔やみ情報
  
2017年06月15日
17 花ささげ無病息災願う
 熊野那智大社「紫陽花祭」  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、自然の恵みに感謝をささげ、梅雨時の無病息災を祈る「紫陽花(あじさい)祭」が営まれた。町内の女性コーラスグループ、勝浦グリーンコーラス(大林幸子代表)が神事の後に歌声を奉納し、参拝者らを楽しませた。

 神事では神前にアジサイをささげ、男成宮司が祝詞を奏上した後、アジサイの小枝を手にしたみこが神楽「豊栄の舞」を奉納した。旧宮司職舎前の「紫陽花園」では、アジサイを飾った茶席が設けられ、参拝者らに茶と茶菓子が振る舞われた。

 神奈川県伊勢原市から訪れた土岐智恵子さん(53)は「素晴らしいお祭り。身が引き締まる思いでした。アジサイの花をめでる気持ちも伝わってきました」と話した。

 歌の奉納を終えた大林代表は「創建1700年の記念の年に奉納できたのはとてもうれしい」と喜んだ。男成宮司は「心の込もった歌声の奉納はありがたかった。地元の方々が記念の年に心を寄せていただけるのは本当にうれしい」と話した。

 大社境内には多くのアジサイが咲いている。シカの被害を受けて減少したものの全体で数十種類、約2000株あるという。紫陽花園は今月末まで一般公開されている。

(2017年6月15日付紙面より)

神前でアジサイの小枝を手に舞うみこ=14日、那智勝浦町那智山
勝浦グリーンコーラスが美しい歌声を那智山に響かせた
2017年06月15日
18 14基の砂防えん堤完成
 那智川流域の対策工事  (紀伊半島大水害 )

 国土交通省近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は13日、報道関係者を対象に那智川支流域の砂防えん堤建設現場などで工事の進ちょく状況を説明した。平成23年9月の紀伊半島大水害から6年目を迎え、支流域に計画した17基の砂防えん堤のうち14基が完成し、緊急的に土砂・流木の流出を抑える目的の工事はほぼ完了した。

 今後は川幅を広く取り、土砂や流木を堆積させる「堆積工」の整備、地元の石を使った石積みなどを施して景観に配慮した修景工事なども進めていく。29年度から新宮市の高田川砂防えん堤群の工事に着手することも明らかにした。

 紀伊半島大水害により奈良、和歌山、三重の3県で3000カ所を超える斜面崩壊が起こり、那智川流域では土石流により、甚大な被害が発生した。国は24年に紀伊山地砂防事務所を設置して工事を進めてきた。5年間で緊急的な砂防事業はほぼ終わったが、土砂流出や下流での土砂堆積による安全度の低下が懸念されることから本年度から紀伊山系に木津川上流域での直轄砂防事業も加え、「紀伊山系砂防事務所」を新たに設置。紀伊山系、木津川水系を合わせて約58億円の事業費を組み、工事に取り組んでいる。

 那智川流域では八つの支流に砂防ダムを建設してきた。陰陽川に1基、内の川に2基、樋口川に2基、平野川に2基、鳴子谷川に1基、蛇ノ谷川に2基、尻剣谷川に2基、金山谷川に2基(1基計画中)の計14基が完成している。鳴子谷川はあと2基、金山谷川もあと1基計画中で、全体で17基になる。説明会では陰陽川に設置された幅78㍍、高さ12㍍の巨大な「透過型砂防えん堤」、金山谷川の幅72㍍、高さ14・5㍍の第2えん堤などを見学した。

 同事務所の木村佳則副所長(52)は「住民の安心・安全のため、早急に工事が完了できるように進めたい」と話していた。

  □     □

※砂防えん堤

 土石流を防ぐための施設。水をためるダムと違い土や砂を止める。透過型は鋼製の部分で土砂や流木を食い止め、水を流す構造になっている。

(2017年6月15日付紙面より)

陰陽川に完成した高さ12㍍の透過型砂防えん堤=13日、那智勝浦町市野々
金山谷川の第2砂防えん堤
那智川砂防えん堤郡対策の進捗状況
2017年06月15日
19 区民や児童ら開放準備
 大島プールで清掃作業  (串本町 )

 串本町大島にある社会体育施設「大島プール」の清掃作業が12日にあり、島内の有志や大島小児童ら約40人が汚れをこすり落とすなど来る開放期間の準備に励んだ。

 大島プールは権現島に面する海岸沿いにあり、大島港の北側から出入りできる。海越しに串本地区などが望めるリゾート的なロケーションと浄水を特色とした屋外プールで、大島保小中が学校プールとして利用するほか、町民の健康増進と交流促進のため7月1日(土)から8月31日(木)まで一般開放もされている。

 清掃作業には大島区が推挙する管理人を含めた島内有志と同町教育課職員、大島小の児童と教職員や保護者らが参加。有志や職員は網で落ち葉など大きなごみをすくい取りながら排水を進め、あらわになった水槽の汚れをたわしやデッキブラシでこすり落とした。併せてプールサイドに日よけ屋根を張り更衣室を水洗いするなどの準備も進めた。

 同プールは水深110~120㌢の25㍍水槽と浅い小水槽が一体化した構造。大島小は今月30日(金)に全校児童で初泳ぎをするそうで、川口陽菜さん(5年)は「100㍍泳げるようになったので、今年はもっと楽に100㍍を泳げるようになりたい。プールの底にまいたものを拾う『貝取り』とか、みんなで一緒に遊ぶのも楽しみ」と期待を語った。

 一般開放の料金体系は、町民の場合、高校生以上の一般200円、中学生以下と70歳以上や障害関係手帳所持者や要介護・要支援認定者は無料。町民以外の場合、高校生以上の一般300円、中学生以下100円、70歳以上や障害関係手帳所持者や要介護・要支援認定者は200円。いずれの場合も一般は10人以上で団体料金(町民150円、町民以外200円)が適用される。上記はいずれも一人あたりの額。乳幼児の利用は付添人の同伴が利用の条件となっている。

 利用は大島小学校や中学校のプール指導が最優先で、授業時は水槽をロープで区切り一般利用者と場所を分け合う。開放期間中は基本無休だが、水泳に向かない気象条件時に休場する場合がある。同町コミュニティバスで来場する場合、大島港バス停が最寄り。同プールそばに若干の駐車場所あり。問い合わせは役場教育課(電話0735・62・0006)まで。

(2017年6月15日付紙面より)

区民や児童らが手分けして大島プールを清掃=12日、串本町大島
2017年06月15日
20 産卵あきらめ海へ
 アカウミガメ今期初上陸も  (新宮市 )

 新宮市の王子ヶ浜に14日、体長約1㍍のアカウミガメが今期初上陸した。6カ所で産卵のための穴を掘ろうと試みたが、いずれも十分な深さを掘ることができず断念した。

 波打ち際から50㍍離れた熊野川河口付近で、散歩中の地域住民がアカウミガメを発見した。早朝パトロール中の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)会員の榎本晴光さん(62)が連絡を受け、午前5時前に現場に到着した。

 産卵時は平均50㌢ほどの深さの穴が必要となるが、どの穴も十分な深さを掘ることができなかった。ウミガメは榎本さんと駆け付けた速水会長(72)らに見守られ、海へと戻っていった。

 榎本さんは「河口側は砂利ばかりで穴を掘ることが難しいです。残念ですが、また次の上陸に期待したい」。速水会長は「昨年は5月末には上陸、産卵しており、今年は遅いなと気になっていました。初めての上陸ですが産卵がなかったのが残念です」と話していた。

 昨年は5月27日に初産卵を確認しており、今期は昨年に比べて遅いものの、平年並みだという。同会では毎年秋にウミガメ放流会を実施していたが、今年からはふ化した子ガメから順次放流していき、放流会では直前にふ化した100匹程度の放流を予定している。

(2017年6月15日付紙面より)

榎本晴光さんに見守られ海へと帰るアカウミガメ=14日、新宮市
2017年06月15日
21 五輪経験者の水井さんから技術学ぶ
 バドミントン講習会  
2017年06月15日
22 白木悠成君が全国出場へ
 第54回和歌山県空手道選手権大会  
2017年06月15日
23 グリーンティアーズが優勝
 那智勝浦町球友会第3回大会  
2017年06月15日
24 三輪崎、新宮が全国へ 県道場少年剣道大会兼全国予選 
2017年06月15日
25 警察官の仕事学ぶ  勝浦小4年生が社会見学  (新宮警察署 )
2017年06月15日
26 正しい知識と理解持って  認知症サポート講習会  (太地小学校 )
2017年06月15日
27 新病院や観光振興問う 那智勝浦町、6月定例町議会一般質問① 
2017年06月15日
28 対等の関係の大切さ  新翔高校でデートDV防止講座  (新宮市 )
2017年06月15日
29 「熊野・杜の御守」が完成 アトリエKei、天台烏薬・梛で染め上げ 
2017年06月15日
30 体力作りや交流の場に 王子公民館、今年度の教室が開講 
2017年06月15日
31 楽しく知識を深める  「防災キャンプをしよう」に50人  (新宮市 )
2017年06月15日
32 雨に負けず62組競い合う 串本セントラルソフトテニス大会 (串本町)
2017年06月15日
33 職員ら人工呼吸など学ぶ  高池保育所で救命講習  (古座川町 )
2017年06月15日
34 対話重視の行政運営推進  串本町議会6月定例会始まる  
2017年06月15日
35 テリハノイバラ  三輪崎の孔島  
2017年06月15日
36 お悔やみ情報
  
2017年06月10日
37 認知症サポーター講座も 熟年クラブが生活支援制度を学ぶ (ニュータウン勝浦)

 那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。

 最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。

 養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。

 同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。

(2017年6月10日付紙面より)

講演に耳を傾ける熟年クラブの皆さん=6日、那智勝浦町宇久井のコミュニティーセンター和
コントを繰り広げる藪根香さん(右)と岩本ひろ子さん(中)。左は庄司亮太さん
2017年06月10日
38 住民説明会など経過報告
 新クリーンセンター建設調査特別委  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。

 同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。

 新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。

 3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。

 町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。

 現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。

(2017年6月10日付紙面より)

2017年06月10日
39 事故に遭わない意識培う
 潮岬中で交通安全教室  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。

 講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。

 道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。

 自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。

 教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。

 後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。

 最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。

(2017年6月10日付紙面より)

事故に遭わないために考えるべき点を教わる生徒ら=6日、串本町立潮岬中学校
2017年06月10日
40 自転車施錠を呼び掛ける
 生徒らが「ロックの日」啓発活動  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。

 同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。

 同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。

 高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。

 新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。

(2017年6月10日付紙面より)

自転車を利用する人らに呼び掛けた=9日、JR新宮駅駐輪場
2017年06月10日
41 特選に垣本正道さん 写連紀南支部県本部顧問審査5月優秀作品 
2017年06月10日
42 11月19日に投開票  御浜町議選  
2017年06月10日
43 5月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年06月10日
44 事故のない社会推進を  紀宝町交通安全対策協  
2017年06月10日
45 将来への意識を高める  新宮高校で進路LHR  
2017年06月10日
46 小・中教職員が連携  王子ヶ浜小、城南中が2校研究  
2017年06月10日
47 ジャガイモいっぱい  宇久井保育所が収穫体験  (那智勝浦町 )
2017年06月10日
48 楽しく歯の大切さ学ぶ  高田保で虫歯予防デーのつどい  (新宮市 )
2017年06月10日
49 どうやって電車に乗るの?  丹鶴幼と三輪崎幼が乗車体験  
2017年06月10日
50 クジラの特徴学ぶ  太地小3年生が博物館で学習  
2017年06月10日
51 部員ら11人上浦海岸美化  串本町商工会青年部絆感謝運動  
2017年06月10日
52 文化センターの改修など 串本町、一般会計補正予算案を発表 
2017年06月10日
53 ノアサガオ咲く  三輪崎の孔島で  
2017年06月04日
54 熊野からパワーいただく サッカー・武藤嘉紀選手が参拝 (熊野本宮大社)

 サッカー日本代表に選出されたことがあり、現在、ドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)で活躍する武藤嘉紀選手(24)が1日、両親ら3人と田辺市本宮町の熊野本宮大社を訪れ、正式参拝した。武藤選手は「すごいパワーをいただけていると感じました。来年のワールドカップに向け、最高の年にしたい」と話した。

 武藤選手は東京都出身で、大学在学中にJリーグデビュー。その後活躍が認められ、2014年に日本代表に初選出。15年にはドイツ1部リーグの「マインツ」へ移籍した。昨年は2度の大きなけがに苦しんだが、先日のリーグ戦では、途中出場からチームの1部残留を引き寄せる貴重な得点を決めた。先日発表された日本代表からは惜しくも漏れたものの、今後の活躍が期待されている選手の一人。

 祖父の中野成章さん(82)が何度か同大社を訪れた縁もあって来訪が実現。中野さんと、父の武藤真人さん(55)、母のけいさん(54)と訪れ、武藤選手は、居合わせたファンらに対し、気さくに握手や写真撮影、サインなどに応じていた。

 ヤタガラスが描かれた勝守と牛王神符を武藤選手に手渡した九鬼家隆宮司は「日本代表クラスの現役男子選手が来るのは初めて。謙虚で優しそうな素晴らしい青年だと感じました。これを機に日本代表に再び選ばれるよう、熊野よりお祈りしたいと思います」と話した。

 武藤選手は「昨シーズンはけがに泣かされましたが、終盤に調子を上げて終わることができたことは良かった。(日本代表の)ハリルホジッチ監督からは『継続して結果を出してほしい』ということを言われています。代表入りを目指し、今シーズンはとにかく所属クラブでゲームに出て点を取り続けたいと思います」と抱負を語った。先日代表に選ばれた加藤恒平選手とは面識はないというが、加藤選手が新宮市出身と聞くと驚いた様子で「そうだったんですか。僕が代表に入ることができたら一緒に頑張りたいですね」と話した。武藤選手の名前、嘉紀の「紀」は、曽祖父が串本町出身だったことから名付けられたという。

(2017年6月4日付紙面より)

正式参拝後に九鬼家隆宮司(左)と記念撮影をする武藤嘉紀選手(右)=1日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2017年06月04日
55 外国人の不法就労防止を
 新宮警察、入管が合同啓発  (新宮市 )

 新宮警察署、大阪入国管理局神戸支局は1日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で外国人の不法就労、滞在の防止などを呼び掛ける啓発活動を実施した。

 毎年この時期に実施している。この日は警察職員10人、入管職員4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資約350セットを買い物客らに手渡した。白バイや和歌山県警のマスコットキャラクターきしゅう君も登場し、子どもたちを喜ばせた。

 磯博文警備課長は「不法滞在者が増えており、その中には資格外活動をしている場合がある。情報があれば警察まで連絡してほしい」。大阪入国管理局神戸支局の山口隆・統括入国警備官は「市民の方も、発見した際は最寄りの警察や入管に連絡をしてほしい」と話していた。

■不法就労・不法滞在防止のための活動強化月間



 法務省では今年1月1日現在の全国の不法残留者数を6万5270人としており、3年連続増加している。中には他の犯罪に手を染める人もいるため、警察では関係機関と連携しながら不法滞在者の摘発や不法滞在者を雇用する悪質な事業主などの取り締まりを強化している。「不法滞在者を知っている」「あの店、工場で働いている」など、不法就労や不法滞在の疑いがある場合はどんな情報でもよいので警察へ連絡するよう呼び掛けている。

(2017年6月4日付紙面より)

買い物客らに啓発物資を配布した=1日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2017年06月04日
56 新種の桜を現地調査
 論文発表のためクマノザクラの標本採取  (熊野市紀和町 )

 森林総合研究所多摩森林科学園の勝木俊雄研究員と日本樹木医会三重県支部の奥田清貴支部長は5月29日、熊野市紀和町赤木地内の田平子峠でクマノザクラ(仮称)の現地調査を実施した。クマノザクラは紀伊半島南部で自生し、新種の可能性が高い。勝木研究員が学会誌に論文を発表するための標本採取が目的。6月中に投稿し、学術機関の審査を経て来年初めには結果が発表される見通しで、新種と認められれば約100年ぶりの発見となる。2人は「認められる可能性が高い」と期待を示した。

 勝木研究員は2016年、ヤマザクラの遺伝的変異調査中に紀伊半島南部で採取された標本中に、ヤマザクラと異なる標本を発見したという。その後、奥田支部長たちの協力で調査を開始した結果、ヤマザクラやカスミザクラら類似種とは、「葉身が短くて葉縁が粗い」「花弁は白~淡紅色」「葉の裏が無毛で光沢のある淡緑」など形態的に複数の違いが見られ、勝木研究員は変異種ではなく、新種と判断して2017年3月10日の日本植物分類学会=京都市=で発表している。

 樹木は田辺市本宮地区を中心に南北80㌔、東西60㌔の範囲で多く見られるが、海岸側では見つかっていない。三重、和歌山、奈良3県ではヤマザクラと混同されるようだが、他種と比較して開花期が2月下旬から4月中旬と早い。奥田支部長によれば、熊野市内でも数百本を確認しているそうで、「市内より那智地域の方が多いのでは」と推測している。挿し木や種での増殖も検討中で、勝木研究員は「うまくいけば、来年秋には多くの苗が期待できるのでは」と見通しを語った。

(2017年6月4日付紙面より)

調査中の勝木俊雄研究員(左)と奥田清貴支部長=5月29日、熊野市紀和町の田平子峠刑場跡
那智勝浦町で咲くクマノザクラ(提供写真)
2017年06月04日
57 スプリント勝負制し優勝
 入部正太朗選手、赤木川清流コース  (ツール・ド・熊野 )

 第19回ツール・ド・熊野の第1ステージ「赤木川清流コース」(114・1㌔/16・3㌔×7周)が2日、新宮市熊野川町で行われ、入部正太朗(シマノレーシング)がゴール前でのスプリント勝負を制し、2時間33分30秒のタイムで優勝した。2位には阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、3位にはホセ・ヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が入った。

 JR新宮駅前から市内をパレード走行(18㌔)しながらスタート地点へと移動。隊列を組み直した後に、大会長の仁坂吉伸和歌山県知事の合図で、レースがスタート。

 レース中盤から終盤にかけて、ホストチームの「キナンサイクリングチーム」の山本元喜らが先頭集団のトップに立つ場面もあったが、最終周の終盤に後続集団が先頭集団を吸収。

 勝負がゴール前のスプリントにもつれ込む中、入部がわずかな差で第1ステージを制した。表彰式で「相当きつい展開で足がパンパンになったけど、うまく番手がはまって何とか差せたという感じです。明日からも、頑張って走ります」と喜びを語った。

(2017年6月4日付紙面より)

スプリント勝負を制し優勝した入部正太朗(中央)と阿部嵩之(左)、入部の後方がホセ・ヴィセンテ・トリビオ=2日、新宮市熊野川町
2017年06月04日
58 歯と口の健康ポスター審査会 入選作品を紹介  
2017年06月04日
59 神々の物語興味深く  勝浦八幡神社で「古事記」読む  
2017年06月04日
60 神内神社など巡る 京都造形芸大生70人が熊野で研修 
2017年06月04日
61 地元の世界遺産を歩く  わかば保育園年長児ハイキング  (那智勝浦町 )
2017年06月04日
62 奉納続く那智大社  県外から絵画など16点  (那智勝浦町 )
2017年06月04日
63 ハマボッス  御手洗海岸で  
2017年06月04日
64 全国目指し熱戦  県高校総体バド競技が開幕  
2017年06月02日
65 待望のアユ漁解禁
 高田川などで太公望  

 熊野地方の熊野川や古座川、太田川流域で1日、アユ漁が解禁された。この日を待ちわびていた太公望たちが、夜明けとともに釣り糸を垂らした。

 熊野川漁業協同組合は今年、熊野川各支流に稚魚を約4・1㌧放流している。内訳は▽高田川700㌔▽赤木川1200㌔▽大塔川850㌔▽四村川800㌔―など。組合は「今年は例年より天然遡上(そじょう)が多い。四村川と赤木川で良い形のアユが見られると聞きました」。

 新宮市高田の高田川では初日、約20人の釣り人が川に入った。午前5時から8時30分までに15~18㌢のアユを13匹釣り上げていた瀬田貴文さん(37)は「アユはたくさんいますが、今日は水量が少ないですね」。

 高田川は2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、稚アユの遡上が減ったことから、組合は対応策として昨年10月、川内に初めてアユの産卵場を設置。卵を持ったメスとオスの成魚合わせて約4000匹を放流した。高田川監視員の稲生達雄さん(57)は「アユの数は去年より確実に多い。今後もっと良くなっていくと思います」と話していた。

(2017年6月2日付紙面より)

アユを釣り楽しむ=1日、新宮市高田の高田川

2017年06月02日
66 クジラもしっかり歯磨き
 歯と口の健康週間を前に  (太地町 )

 太地町の町立くじらの博物館で1日、飼育するクジラの歯磨きが始まった。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんで毎年行われているイベントで、11日(日)まで。

 コビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウの3頭が口を開けて並び、飼育員がブラシで歯を磨いた。

 クジラの歯は食性によって違い、コビレゴンドウは上下のあごに約30本、ハナゴンドウは下あごのみに約10本、オキゴンドウは上下で約40本あるという。かみ砕く臼歯はなく、餌を捕まえて飲み込む。学芸員の稲森大樹さん(32)は「クジラ、イルカの歯は面白い。近くで見ることでクジラへの興味を持ってもらい、歯磨きの大切さも学んでもらえればうれしい」と語った。

 歯磨きを体験した同町の大石遥斐君(5)は「楽しかった。うまく磨けたと思います。自分でも歯磨きを続けます」と話していた。

 1日3回実施する。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。

(2017年6月2日付紙面より)

太地町こども園の園児たちも参加してクジラの歯磨き=1日、太地町立くじらの博物館
2017年06月02日
67 「住民のよりどころに」
 町民生児童委員総会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町民生児童委員協議会(岡本美智子会長、委員56人)は5月31日、町福祉健康センターで平成29年度総会を開いた。昨年度の事業報告と今年度の計画が上程され、出席した委員36人から承認を受けた。

 開会のあいさつで岡本会長は「住民から寄せられる相談も複雑かつ多様化している。横の連携を密に、共に活動し育つことが力量を深める。私たちは行政の協力者であり、住民の代弁者。安全で安心できる福祉と守られた人権の町づくりのために、住民の心のよりどころになれるよう支え合っていきたい」と協力を求めた。

 寺本眞一町長は「全国で児童の虐待や放置、少年犯罪の多発など社会や家庭の子育て機能が低下し、子どもとその家族を巡る問題が深刻化している。福祉の向上と子どもたちのために、さらなる協力をお願いします」と話し、新温泉病院やクリーンセンターなど今後の町の取り組みにも触れた。

 今年度は、民生委員制度創設100年記念全国大会が7月に東京で、和歌山大会が10月に和歌山市で催される。

(2017年6月2日付紙面より)

事業報告を受ける委員ら=5月31日、那智勝浦町福祉健康センター
あいさつする岡本美智子会長
2017年06月02日
68 資源磨きと魅力発信を意識
 串本ロイヤルで総会開く  (串本町観光協会 )

 串本町観光協会(島野利之会長、会員156人)が5月31日、串本ロイヤルホテルで平成29年度通常総会を開いた。高速道路延伸に伴う観光客の増加を見据え、地域資源の磨き上げと魅力発信の強化を今後の挑戦課題として強く意識しつつ本年度の事業計画を固めた。

 前年度は従来の諸事業に加え、橋杭海水浴場のアウトドアレジャー拠点化による3シーズン活用の素地構築や各種体験メニューをアピールする企画「自然体験まつり」の実施など、今後に向けた取り組みにも力を入れた同協会。

 その成果を持って本年度の方向性を決める通常総会を迎え、島野会長は「体験型、滞在型の観光にもっと力を入れる必要がある。串本町が持ち得るもの全てを磨き上げ、魅力をお届けしてたくさんの方に来ていただけるよう頑張らなければならない」と思いを掲げ、古座観光協会や商工会青年部、町や県、会員や町民らが一体となって取り組むことや今後の新たな試みへの協力を求めるなどした。

 来賓を代表して田嶋勝正町長は、高速延伸の見通しを伝えて開通後に増える旅客をいかに地域経済につなげるかが重要だと提言。前芝雅嗣県議会議員も串本町の特徴を生かした誘致に励んでほしいと期待を寄せ、両者とも力を合わせて頑張りたいと歩み寄った。児玉征也東牟婁振興局局長や濵地弘貴産業課長も列席した。

 続く議事では事業関係の諸議案を審議し承認した。役員改選はなし。本年度事業計画では各地域資源に応じた具体的な集客活動を重視し、関係イベントについては▽串本まつりの開始を告げるイベント「海水浴まつり」の名称を「橋杭ビーチサマーフェスタ」に改め内容も一新する▽イベント「ラブ太平洋串本エギング大会」の予算を他の釣り大会にも振り分ける―などの点を確かめた。

(2017年6月2日付紙面より)

今後に向けた思いを交えてあいさつする島野利之会長=5月31日、串本ロイヤルホテル
2017年06月02日
69 青空の下、元気いっぱい  新宮市内運動会  
2017年06月02日
70 ゆる体操で体動かす 新宮市蓬莱地区福祉委員がサロン 
2017年06月02日
71 那智大社へ御簾を奉納 岩出市の瀧谷さん親子 
2017年06月02日
72 孤立対策、消防体制強化 新宮市赤木地区ヘリポート完成 
2017年06月02日
73 ハナショウブが満開  那智勝浦町高遠井  
2017年06月02日
74 横断歩道を渡る練習も  はまゆう保で交通安全教室  
2017年06月02日
75 大自然を満喫 地質の日記念イベント、県境の渓谷美「大蛇行」を訪ねて 
2017年06月02日
76 地域の魅力 学び伝える  新高生が浮島の森で校外学習  
2017年06月02日
77 きいちゃんと苗植え  市野々小でグリーンカーテン  (那智勝浦町 )
2017年06月02日
78 華城会の江川守さん1位に  財団吟詠コンクール県予選  
2017年06月02日
79 小寺友香さんが吟士権者に 哲泉流和歌山県支部連合、県吟士権者決定競吟大会で 
2017年06月02日
80 会員17人が作品21点を披露 串本町、黒洋画会ロイヤル展始まる 
2017年06月02日
81 ライフデザインの意識を促す 日本生命保険、串本中3年生対象に出前授業 
2017年06月02日
82 シランの花  新宮市熊野川町  
2017年06月02日
83 熊野川濁水改善を要望 新宮市議会、自民党本部と国交省で 
2017年06月02日
84 お悔やみ情報
  
2017年06月01日
85 来年1月に事務所移転
 駅前の熊交社屋1階へ  (新宮市観光協 )

 新宮市観光協会(丹羽生会長)は5月30日、同市井の沢の新宮商工会議所で総会を開き、本年度事業計画などを決めた。丹羽会長は来年1月に事務所をJR新宮駅前の熊野交通本社社屋1階に移転すると報告した。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された平成16年にJR新宮駅構内に事務所を設置。近年増加している外国人観光客への対応や、レンタル自転車の増備などを目的に移転を決めた。広さは現在の約3倍の114平方㍍(客スペース64平方㍍、業務スペース50平方㍍)になる。

 熊野交通は、老朽化とともに耐震強度が不足している築69年の現社屋を解体し、7月下旬から新築工事に着手する。12月末の完成予定。

 そのほか、総会で決まった本年度事業は▽女性のための夜のガイドマップ作成▽レンタサイクル事業の拡充とサイクルマップの作成▽外国人向け観光パンフレット等ツール作成―など。本年度予算は2214万9000円(前年度比78万1000円減)。

 世界遺産・熊野川の濁水解消を目指している協会は先日、上流のダムを視察。丹羽会長は「想像を絶する悲惨な状況でした」と述べ、協会内に特別委員会を立ち上げ、取り組みを強化すると報告した。

 総会前には観光功労者として熊野交通の西瀬憲宏さん(41)を表彰。西瀬さんは「受賞を励みとしてこれからも文化あふれる新宮のイメージアップのため精進してまいります」と謝辞を述べた。

文複計画リセットを 隅地さんが提言



 会員の隅地洋さんが、現在進められている文化複合施設計画は、文化観光拠点としての機能が埋没していると指摘し、計画見直しを求める提言書を協会に提出した。理事会で対応を検討する。

 提言書では、「今さらという声もあるかと思いますが、平成32年度完成優先より、今だからこそリセットし、限られた財源で地域のためになる文化複合施設の最適な在り方をさまざまな角度から検討し、知恵を絞るときではないでしょうか」と訴えている。

(2017年6月1日付紙面より)

西瀬憲宏さん(左)を表彰する丹羽生会長=5月30日、新宮商工会議所
2017年06月01日
86 税活動の普及推進を
 納税協会と納税貯蓄組合総会  (新宮市 )

 社団法人新宮納税協会(西義弘会長)の「第7回定時総会」と新宮納税貯蓄組合連合会(島野勝会長)の「第58回定時総会」が5月30日、新宮市新町の「かわゐ」で開かれた。それぞれ平成28年度の事業と決算が報告され、承認された。

 納税協会総会で西会長は出席者らに感謝を述べ、先行き不透明な状況の中、昨年度の事業がおおむね計画通りに遂行できたとあいさつ。「今後も税務当局の指導、関係機関との連携の下、健全な納税者の公益を担う団体として事業活動を展開していく」と呼び掛けた。

 昨年度事業として税務行政の円滑な執行に寄与する事業として、税務指導や相談、説明会や講演会、会報誌の配布、関係機関と協力したPR活動などを報告。本年度も税務指導や税務相談、講演会、説明会、セミナー、研修会、簿記教室、租税教室、税務広報などを実施していく。

 納貯組合連合会総会では島野会長は毎年管内の中学生から募っている税の作文に関して質的な向上が目覚しいと述べた。税の啓蒙活動は昨年度の「消費税完納推進」と「e―Tax及びダイレクト納付普及定着」の宣言式に触れ「納税協会と共に納税道義の高揚を図るため、これからも引き続き啓発活動に尽力したい」とあいさつ。

 本年度事業では国税・地方税の期限内納税を一層推進し、正しい税知識の普及、納税道義の高揚を図るため、協力団体と協調して地域に密着した広報活動を積極的に展開する方針。「納税協会との一体運営の一層の推進」「期限内納税の推進とe―Taxの普及定着」「中学生の税についての作文募集・表彰活動」「女性部の活動」を重点施策としている。

 来賓の土江稔生・新宮税務署長は活動に関し「会員相互の連携が非常に強固で、会として一体感が醸成されている。会や部会がお互いの気持ちを忖度(そんたく)しながら活動し、地域に根ざした活動がされている」と敬意を表した。消費税率引き上げと軽減税率に触れ「円滑に制度導入定着が図れるよう、協会、組合や関係民間団体、県や市町村との連携を深め、秋ごろには説明会を各市町村などで開催する予定にしている」と協力を求めた。児玉征也・東牟婁振興局長、田岡実千年・新宮市長が祝辞を述べた。

(2017年6月1日付紙面より)

会員らが出席して開かれた総会の様子=5月30日、新宮市新町のかわゐ
西義弘会長
島野勝会長
2017年06月01日
87 支援活用や会員増強を意識
 串本ロイヤルで総代会開く  (串本町商工会 )

 串本町商工会(須賀節夫会長、会員679人)の平成29年度通常総代会が5月28日、串本ロイヤルホテルで開かれた。

 新串本町の設立から3年後の平成20年4月、旧串本町と旧古座町の両商工会合併により誕生した現串本町商工会。本所に機能を集約するなど合理化を図り、会員満足運動の一端で小規模事業経営支援にいっそうの力を入れるなどしながら本年度、10年目の節目を迎えている。

 開会にあたり須賀会長は小規模事業経営支援、とりわけ伴走型小規模事業者支援推進事業(通称・伴走型補助金)の積極活用を促すとともに、会員の年次減衰2ケタ台の推移が前年度は1ケタ台(マイナス8件)にとどまったことに触れ本年度は純増を目指して協力を要請。小さなことでも商工会を利用し、商工会が発信する諸制度を活用する会員であってほしいといった期待と併せて、次年度は総代選挙の年にあたり会長職の立候補や推薦を進めるよう出席した総代に求めた。

 続く議事では堀周雄さんを議長に立て、前年度の本会、青年部、女性部、串本リリースタンプ会の各事業報告と決算、本年度の事業計画と予算を審議し、承認した。役員改選はなし。事業計画では小規模事業者経営支援のいっそうの強化を意識するとともに、新規の取り組みとして▽地域資源を生かした販売促進事業として販売ツール(ニッポンセレクト.com)を活用した全国発信▽高速道路建設関係者を対象にした事業の推進▽在日トルコ商工会議所との連携―などに臨むとした。

 総代会後は懇親会も開かれ、町や県議会、町議会や各金融機関の各来賓も列席した。代表して田嶋勝正町長は、高速関係で本年度から用地買収と併せて部分的に工事が始まり7年後に完成する見込みを伝え、その間に工事関係者と地域経済をいかに結びつけるかで商工会と共に力を入れたいとあいさつ。前芝雅嗣県議会議員は商工会の重要性を唱え「須賀会長を筆頭に経済発展と地域振興に尽力してほしい」と会員や職員に期待した。

(2017年6月1日付紙面より)

堀周雄さんを議長に立てて本年度の方向性を審議=5月28日、串本ロイヤルホテル
2017年06月01日
88 避難所運営を模擬体験
 太地町主催でHUG  

 太地町は5月29日、町公民館で「避難所運営に係る検討会」を開いた。町民10人が出席し、避難所運営ゲーム(通称HUG)に取り組んだ。

 HUGは静岡県が開発した避難所の運営を学ぶゲームで「避難所」「運営」「ゲーム」の頭文字を取って名付けられた。想定される状況や出来事が書かれたカードに従い、さまざまな事情が書かれた避難者に見立てたカードを避難所の平面図に適切に配置することで、避難所運営を模擬体験する。

 同町は1月に県主導でHUGを実施した。その時、参加者から「より実践的な訓練になるのでは」との声があったことから、初めて町主催で取り組むことになった。今後も定期的に取り組み、太地中学校生徒にも経験してもらえたらとしている。

 今回は太地小学校と太地こども園を舞台に、2月の平日午前11時にマグニチュード8・0の大地震が発生し、午後4時から11時の間の避難所運営を想定。電気、ガス、水道は止まり、午後から雨が強まる中、校庭に100人の避難者が詰め掛けた状況を模擬体験した。

 進行は町総務課防災係の職員が務めた。ゲーム概要を説明した後、参加者のリーダーを決め、次々に提出される避難者カードを状況に合わせてさばいていった。ゲーム終了後は結果をもとに避難時における小学校の部屋割りを検討した。

(2017年6月1日付紙面より)

話し合いながらゲームを進める=5月29日、太地町公民館
2017年06月01日
89 第2・3回記録会
 和歌山陸上競技協会  
2017年06月01日
90 12部門で熱戦展開 新宮東牟婁卓球協会、平成29年度会長杯紀南卓球大会 
2017年06月01日
91 新宮高校が大会連覇
 春季近畿地区高校軟式野球県予選  
2017年06月01日
92 王子地区に松本哲也さん 新宮市民生委員児童委員に委嘱 
2017年06月01日
93 約80件訪問し社資募る  日赤県支部新宮市地区が出発式  
2017年06月01日
94 『熊野古道巡礼の旅』  女子向け視覚的ガイド  
2017年06月01日
95 「いつもありがとう」  天満保育園が花で感謝  (那智勝浦町 )
2017年06月01日
96 幻想の世界醸し出す 紀宝町、「ほたる灯ろう展」に327作品 
2017年06月01日
97 スカットボール楽しむ 新宮市千穂第一地区が神倉サロン 
2017年06月01日
98 新会長に大江清一さん 那智勝浦町区長連合会が総会 
2017年06月01日
99 幻のサツキマス  古座川町相瀬  
2017年06月01日
100 新緑映える古道を歩く  中辺路町で「歩こう会」  (串本町 )
2017年06月01日
101 県美協展串本展始まる  串本町立体育館で4日まで  
2017年06月01日
102 例年より早く稽古始める 御舟謡保存会「河内会」、記念奉納や祭礼奉仕に向け 
2017年06月01日
103 ヤマツツジ咲く  相賀の県道沿い  
2017年06月01日
104 お悔やみ情報