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2019年04月27日
1 拠点施設の運用など検討
 総会で代表者らが協議  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会(会長・仁坂吉伸知事)は25日、太地町公民館で平成31年度の総会を開いた。古座川町観光協会が協議会に加入したことや7月にオープンを控えた串本町潮岬の南紀熊野ジオパークセンターの紹介、日本ジオパークとして再認定を受けた審査結果の報告があった。

 公務で欠席の仁坂会長に代わり、沼田久博副会長(白浜観光協会長)があいさつ。事務局から平成30年度の事業報告などが行われた。平成31年度事業計画案では▽保全と整備▽地域活性会策の創出▽教育への活用▽観光資源としての活用▽連携と協働―を挙げた。保全と整備面では、学術専門委員会の開催や公募型研究助成を行い、地域活性化策の創出では、ガイドブックの増刷・配布、会員制交流サイト(SNS)により活動状況などの情報を発信する。ガイドの養成については、スキルアップ講座の開催やガイドの担当エリア拡大講座を実施することなどを解説した。

 事務局は南紀熊野ジオパークの拠点となる南紀熊野ジオパークセンターがオープンすることで、客の流れが変わると話した。旅行会社も関心を持っているとし、「センターに来てもらうだけでなく、各サイトを周遊してもらえるよう、旅行会社に提案していく。県の観光部局や各観光協会と協力して進める」と述べた。

 協議会に入会した古座川町観光協会からは「それぞれの市町村の枠を超え、ジオの本質に迫る一助になれればと思います」と抱負を語った。

 日本ジオパークの再認定の審査結果では、事務局がエリア外にもかかわらず、地域住民の活動が活発であり、学術専門委員会が科学的なバックアップをしていること、ジオパークガイドの自主的な活動やガイドスキルが評価されたと説明した。改善すべき点としては、住民のニーズに応じた活動支援体制の強化、多面的なモニタリングの実施などを挙げた。

(2019年4月27日付紙面より)

南紀熊野ジオパークセンターの運用などを協議した=25日、太地町公民館
2019年04月27日
2 地道な活動高く評価
 勝浦LCがMVP賞  (ライオンズクラブ国際協会335-B地区第65回年次大会 )

 ライオンズクラブ国際協会335―B地区(会員6726人)の第65回年次大会が20日、白浜町の白浜会館で開かれ、約1600人が参加した。同大会で地区ガバナー表彰があり、164クラブの中から勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)がMVP賞を受賞した。ヘルプマークの普及などの奉仕活動が評価された。

 会場で表彰を受けた戸間会長は24日、「ノミネートはされていたが受賞するとは想像もしていなかったので驚いた。日頃の活動が評価され、素直にうれしい。これからも勝浦LCを広く知っていただけるよう地道に努力していく」と喜びを語った。

 同クラブは1962(昭和37)年に結成。翌年に日本で413番目のクラブとして国際協会の認証を受けた。青少年の健全育成と献血活動を柱とし、少年スポーツ大会の開催や献血奉仕などに取り組んでいる。また、5年ごとに記念事業を実施しており、昨年は認証55周年を記念し、那智勝浦町立井関保育所へ6輪避難車、同町立温泉病院に開院記念碑を寄贈している。

(2019年4月27日付紙面より)

トロフィーを手にする戸間宏治会長=24日、那智勝浦町築地
年次大会での表彰式=20日、白浜町
2019年04月27日
3 センター拠点の初動固める 古座分庁舎で本年度総会 (牟婁保護司会)

 牟婁保護司会の本年度総会が25日、串本町役場古座分庁舎内であった。役員改選があり、生熊和道会長を再任とする役員体制案を承認。更生保護サポートセンター牟婁を拠点にした一層の会務隆盛を意識しつつ、事業関連諸議案を承認して初動を固めた。

 保護司は、犯罪や非行に陥った者の更生支援を目的として法務大臣が委嘱する無報酬の非常勤国家公務員。牟婁保護司会は同日現在、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町の保護司28人で構成され、協議や研修による資質の向上に加えて、更生保護女性会と両輪で社会を明るくする運動(社明運動)の中軸となって啓発諸行事を展開し、さらに警察と連携して薬物乱用防止活動にも協力するなどの社会貢献にも力を入れている。

 開会に当たり生熊会長は、同センターの稼働や更生保護制度施行70周年記念大会などを目下の関心事として挙げ、これら勢いを持って令和元年度を明るい時代にしたいという思いを掲げてあいさつした。続く議事では近々勇退となる北地五男保護司を議長に立て、前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し承認した。

 本年度事業計画と併せて、定例研修会など和歌山保護観察所との連携活動計画の確認や中学校担当保護司の人選も実施。那智勝浦分会(那智勝浦町と太地町)、古座川分会、串本分会や会下4部会(総務・研修・犯罪予防活動・協力組織の各部会)の活動報告も行い、会の現状を出席した保護司全員で把握した。

 役員改選は各分会が選出した同会理事の互選で後述する体制案を承認。事務所を会長宅から同センターへ変更することの規約改正や、社明運動において中央推進委員会委員長メッセージは誰が代読しているかといった情報交換もするなどした。

 閉会に当たり清水俊跋・前副会長が、旧太田川小学校が掲げていた二宮尊徳の句「可愛くば、五つ数えて三つほめ、二つ叱ってよき人となせ」は保護司にも通じるものがあるのではと触れつつあいさつをして締めくくった。この日は和歌山保護観察所長と牟婁地区担当主任官も同席し、顔合わせを兼ねてあいさつした。

(2019年4月27日付紙面より)

北地五男保護司を議長に立てて審議=25日、串本町役場古座分庁舎
あいさつする新役員の皆さん(出席者のみ)
2019年04月27日
4 郷土愛と誇りを育む
 近大新宮中学校が田植え体験  (新宮市熊野川町 )

 近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)は25日、新宮市熊野川町三津ノ地区の田んぼで田植え体験をした。1年生34人はみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、コシヒカリの苗を植えた。

 ふるさと教育の一環として、市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に今年で4回目の取り組み。地元農家と協力し、体験を通じて地元への愛着を深め、手植えによる体験を行うことで農家の人たちへの感謝の気持ちと、米を大切にする心を養う。

 田んぼは2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた場所にあり、地域活性化のため積極的に取り組んで、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒たちに伝える狙いもある。

 生徒らは下阪会長が所有する広さ0・7㌃の田んぼに横一列に並び、「ヌルヌルする」「足が抜けない」などと会話をしながら丁寧に植えていった。

 山根玄士君は「田植えの経験は2回目。少し疲れたけど楽しかったです。自分たちの手で苗を植えて、稲刈りの体験もするので実感が持てて愛着も湧く。立派に育ってほしいです」。

 下阪会長は「上級生が育てた米を下級生が味わうことを繰り返し、受け継がれているので、生徒たちはつながりを大事にしていると感じています。体験することでコミュニケーションの一つにもなってほしい」。

 池上校長は「下阪会長をはじめ、農家の皆さんに毎年協力していただき、感謝しています。体験を通じていろんな苦労があることを知り、人や食への感謝を忘れないでもらえれば」と話していた。

(2019年4月27日付紙面より)

慎重に苗を植える生徒ら=25日、新宮市熊野川町
2019年04月27日
5 国交省などをお礼訪問  高速自動車道紀南延長促進協議会  
2019年04月27日
6 ジャン卓囲み交流  健康麻雀教室に14人  (新宮市 )
2019年04月27日
7 県職員が清掃活動  道路の快適な利用のために  (新宮市・那智勝浦町 )
2019年04月27日
8 新たな友情を育む  新宮市内5児童館交流ふれあい遠足  
2019年04月27日
9 春の海を楽しむ  下里小学校が遠足  (那智勝浦町 )
2019年04月27日
10 体を動かしリズムを理解 正明保でリトミック教室 (新宮市)
2019年04月27日
11 「たくさんの本うれしい」  4代目なかよし号が熊野川小へ  (新宮市 )
2019年04月27日
12 食農体験で地元農業を身近に  太地小児童が田植え体験  (JAみくまの )
2019年04月27日
13 初夏を彩るシャガの花  国道371号筋などで  (古座川町 )
2019年04月27日
14 立合を見渡す絶景訪ねる  春夏ツアー第1弾を実施  (南紀串本観光協会 )
2019年04月27日
15 手作り品求める人で活気  ひだまり市in古座街道  (古座川町 )
2019年04月27日
16 1年生にメダルプレゼント  相野谷小が春の遠足  
2019年04月27日
17 今後も啓発活動を継続  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2019年04月27日
18 新入社員が田植え体験  飛雪の滝百姓塾が協力  (紀宝町浅里 )
2019年04月27日
19 高齢者世帯の家具固定も  地震に備えた補助事業  (紀宝町 )
2019年04月24日
20 カツオ春漁「幸先良い」
 昨年水揚げ上回る  (串本港 )

 深刻なカツオの不漁が続いていた串本町の串本漁港では、今年1月からの水揚げが昨年を上回り、カツオ春漁に好転の兆しが見え始めた。串本町のカツオ漁師、山崎晃さんは「東から来るカツオが取れている。このまま5月いっぱいはいけそう」と笑顔を見せた。

 山崎さんはひき縄を使った「ケンケン漁」で35年、カツオ漁に従事している。最盛期と比べると20年低調が続き、「この10年はとにかくひどかった。昨年は3日に1回取れればよい方だったが、今年は毎日釣れている」。底の見えない不漁が続いていただけに喜びは大きいようだ。

 和歌山県水産試験場(県水試)は毎年、カツオの盛漁期に当たる3月から5月までの沿岸カツオひき縄漁主要3港(田辺・すさみ・串本)の水揚げ総量などで来遊魚の増減を見ている。資源海洋部の武田保幸部長は、東から来るカツオについて「黒潮内側(ないそく)反流に乗って伊豆諸島方面からカツオやビンナガが来遊している」と海温図(=関東・東海海況速報)による所見を示し、「特に4月に入ってから漁が上向き出漁隻数が増えている。カツオ春漁は幸先の良いスタートです」と話していた。

 初鰹(はつがつお)と呼ばれる春のカツオは、通常であれば西から東へ移動する。那智勝浦町でも、カツオが揚がり始めており、勝浦漁港近くで鮮魚店を営む大井仁さんは「初鰹は普通さっぱりしているのですが、ほどよく脂がのっていますね。2㌔くらいの小さいカツオもうまいですよ」と話していた。

(2019年4月24日付紙面より)

カツオの水揚げで活気づく市場=和歌山東漁業協同組合串本市場
関東・東海海況速報=5日
2019年04月24日
21 G20前に連携強化
 危機管理コアメンバー会合  (新宮港港湾 )

 今年6月に大阪府で開催される主要国首脳会議「G20大阪サミット」を前に、22日、新宮市の東牟婁振興局で新宮港港湾危機管理コアメンバー会合があった。関係9機関から約20人が出席し、テロ対策を一層強化することを確認した。

 21日にはスリランカでテロ事件が発生するなど、情勢は非常に厳しい状況にある。新宮港港湾危機管理担当官の星﨑隆・田辺海上保安部長は「新宮港は大阪と隣接する県内にあり、海外とのパイプを持っている。大阪へのアクセスを考えるとノーマークでいい港ではない。過去の海外でのテロ事案をみても、開催地以外での事案も発生している。翌年には東京オリンピックパラリンピックも予定されている。アンテナの感度を高くして対策にしっかり取り組みたい」。

 副担当官の髙砂(たかす)浩之・新宮警察署長は「日本のテロ対策の真価が問われる大きなイベントが控えている。各機関においては、テロが差し迫った脅威であると認識し、絶対にテロリストを国内に入れないということを基本方針に情報共有、外国船への検査の徹底、保安設備整備など港湾保安対策の整備に努め、より一層の連携強化を」と呼び掛けた。

 会合の参加機関は▽田辺海上保安部(串本海上保安署)▽新宮警察署▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽和歌山県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部。

(2019年4月24日付紙面より)

各関係機関の代表者らが参加した会合=22日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年04月24日
22 ものづくり通し社会参加
 熊野本宮園で張り子作り  (ヤタガラスプロジェクト )

 田辺市本宮町の特別養護老人ホーム熊野本宮園(中岸由美園長)では、入居者たちが「ヤタガラスプロジェクト」の取り組みとして八咫烏(やたがらす)の張り子を制作している。完成した100体の張り子は、5月4日(土・祝)に熊野本宮大社で、子どもたちを中心に参拝者に配布する予定だ。

 ボランティア団体「ヤタガラスプロジェクト」(児野和徳代表)は、張り子作りを通して高齢者らの社会参加を促す活動に取り組んでいる。児野代表は同市神島台の老人ホーム「シニアホーム鯨洋」で作業療法士として勤務しており、同施設では以前から作業療法の一環として張り子を制作していた。このたびの張り子は、「シニアホーム鯨洋」「ケアサポートよりそい」(田辺市)「高齢者複合福祉施設たきの里」(同)と、八咫烏の本拠地ともいえる本宮町の本宮園の入居者らで制作した。

 児野代表は同プロジェクトへの参加を広く呼び掛けており、高齢者がものづくりを通して人と関わりを持つことによって社会に参加し、同時に八咫烏の張り子が地域を盛り上げてくれるのではと期待を寄せる。「熊野本宮の同園がプロジェクトに参加してくれたのは意義深いこと。地元の子どもたちにも参加していただき、高齢者と親交を深めるとともに地域活性化の一端を担っていただければ。できるだけ多くの人と活動していけたら。気軽に参加を」。

 中岸園長は「プロジェクトに参加させていただいて、入居者さんたちも喜んでいます。参加呼び掛けによって多くの人に施設に来ていただき、張り子制作を通して交流していただければ」と話していた。

 同プロジェクトでは、月に1度の日曜日の午後に熊野本宮園で入居者らと一緒に張り子を制作するボランティアを募集している。11月に県全域で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の田辺市3会場で、約300個の八咫烏の張り子を配布することも決定している。問い合わせや参加希望は熊野本宮園(電話0735・42・1556)まで。

(2019年4月24日付紙面より)

八咫烏の張り子を作る入居者ら=20日、田辺市の熊野本宮園
完成した張り子の八咫烏
2019年04月24日
23 津波からの避難訓練も
 勝浦観光桟橋で旅客船安全点検  (那智勝浦町 )

 ゴールデンウイークを前に23日、那智勝浦町勝浦の観光桟橋で、串本海上保安署(亀田進署長)と勝浦海事事務所(吉武愼二所長)合同の旅客船安全総点検と防災訓練があった。紀の松島観光、ホテル浦島の各所属旅客船計2隻が点検を受けた。碧き島の宿・熊野別邸・中の島は従業員が参加した。

 大型連休で多くの利用者が見込まれる中、旅客船の運航が適切に管理されているか確かめ、運航者の安全意識を高めて海難事故を防止するのが目的。毎年実行している。

 旅客船の法定書類、救命設備、消防設備などの確認をした。近年は巨大地震に伴う津波発生時の初動態勢などの防災面に力を入れている。今回はホテル浦島の旅客船が、航行中の地震・津波発生を想定した防災訓練を実施した。航行中の船長が最寄りの避難岸壁に急行し、ホテル従業員らがライフジャケットを装着し観光桟橋に避難した。

 亀田署長は「安全安心につながるよう、基本に立ち返り確認と検証の徹底を」と述べ、署員らが個別の指導にあたった。吉武所長は長年の無事故運航に敬意を表し、「安全に勝るものはない。避難誘導も機敏な動きだった。乗客が素晴らしい勝浦を楽しみ、喜んで帰ってもらえるよう継続して訓練を」と呼び掛けた。

(2019年4月24日付紙面より)

旅客船の安全点検を行う署員ら=23日、那智勝浦町観光桟橋
2019年04月24日
24 会長、副会長を再任 新宮グラウンドゴルフ同好会が総会と4月大会 
2019年04月24日
25 地元勢は団体戦2部門で入賞 三輪崎少年剣道大会 
2019年04月24日
26 串本JFCが優勝
 2019サン・ナンタンカップU―8  
2019年04月24日
27 地名が教えてくれること  海の熊野地名研究会が総会  (那智勝浦町 )
2019年04月24日
28 新議員に当選証書授与  選挙から一夜明け  (新宮市選管 )
2019年04月24日
29 元気に春を楽しむ 宇久井ビジターへ遠足 (勝浦小)
2019年04月24日
30 みんな一緒に仲良く  三輪崎小学校がミニ遠足  (新宮市 )
2019年04月24日
31 心豊かな女性に  萩原きもの総合学院卒入式  (新宮市 )
2019年04月24日
32 総会開き安全意識高揚  マリンレジャー事業者ら  (串本警察署管内 )
2019年04月24日
33 開祖の徳に心をはせる  重畳山神王寺で御影供  (串本町 )
2019年04月24日
34 新部長に山口佳代さん  女性部が本年度総会開く  (串本町商工会 )
2019年04月24日
35 国や県に早期完成を要望  新規事業化に感謝  (熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会 )
2019年04月24日
36 貯水槽の使用方法確認  茶屋地自主防災会が訓練  (紀宝町井田 )
2019年04月24日
37 友愛活動など重点項目に  紀宝町老連が本年度総会  
2019年04月24日
38 太地町とブルームが交流  多くの催しで親睦深める  
2019年04月23日
39 松畑玄さんがトップ当選
 新人議員は3人誕生  (新宮市議選 )

 任期満了(30日)に伴う新宮市議会議員一般選挙が21日、投開票され、現職11人、元職1人、新人3人の計15人が当選した。トップ当選は松畑玄さん(47)で1341票を獲得した。元職の三栗章史さん(55)と、新人では岡﨑俊樹さん(34)、竹内弥生さん(58)、大坂一彦さん(55)が当選を果たした。

 議員定数を2削減し、15議席となって初の選挙。現職12人、元職1人、新人6人の計19人が立候補した。現職3人が勇退を表明し、早々に新人が立候補の動きを見せるなど、14日の告示前から選挙戦モードに突入していた。

 各候補者は人口減少や防災・減災、福祉医療、建設にかじを切った文化複合施設と市の財政などを争点に舌戦を繰り広げてきた。市民の注目も高く、前回(2015年)の6758人を上回る7753人(男3211、女4542)が期日前投票を済ませた。

 午後8時10分から市立総合体育館で開票作業があり、各候補の支持者らが作業を見守った。午後10時18分に結果が確定し、当選した各陣営では候補者と支持者が喜びを分かち合った。

 投票率は69・75%で、前回を1・16㌽上回った。

  □     □

市民生活を第一に トップ当選の松畑さん



 厳しい選挙だった。結果は支えてくれた皆さんのおかげ。新人が6人出てきたということは、それだけ議会に対する不信感があったのでは。これからはそういうことのないように市民目線で取り組んでいきたい。

 文化複合施設建設における決定など、新宮市は間違った方向に向かっている。いずれ来る財政難に対して、市民生活を一番に考えていきたい。

  □     □

情報発信をしっかりと 新人トップの岡﨑さん



 応援してくれた仲間や投票してくれた皆さんに感謝しています。自分の足で歩くことで多くの声を頂いた。市民からの期待を感じました。議員は市民への報告義務がある。市民が一番求めている情報の発信をしっかりと行いたい。

 父・武人さん「歩いて一人一人の声を聞いたのが勝因だと思う。これからも市民の声を聞き、市政に生かしてもらいたい」。

 母・節子さん「皆さんが支えてくれたおかげで当選できた。感謝の気持ちでいっぱいです。市民の方々に恩返しできるように市を良くしてもらいたい」。

  □     □

■開票結果

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,341松畑  玄47
1,271上田 勝之53
1,163岡﨑 俊樹34
1,075久保 智敬61
1,053三栗 章史55
985大西  強75
955竹内 弥生58
945榎本 鉄也62
909濵田 雅美53
904前田 賢一71
896東原 伸也53
836松本 光生68
834福田  讓69
769屋敷 満雄72
754大坂 一彦55
752大石 元則64
648池田 稔夫50
341月輪 匡克51
299栗須 政志68
※案分による小数点以下の票は切り捨て。

当日有権者数 24,237人

投票者数 16,905人

無効投票数 174票

投票率 69.75%

(2019年4月23日付紙面より)

支持者らと当選を喜ぶ松畑玄さん(中央)=21日、新宮市井の沢
父の武人さん(前列右から2人目)から花束を受け取る岡﨑俊樹さん(同3人目)=21日、新宮市新宮
2019年04月23日
40 秋の収穫楽しみに
 企業と地域団体が田植え  (紀宝町 )

 紀宝町神内のパナソニックライフソリューションズ紀南電工株式会社(矢野剛社長)は21日、「農山村活性化の取組に関する協定」を結ぶ地域活性化団体「神内生き活き協議会」(矢熊敏男会長)の協力を得て、同地区の田んぼで田植え作業を実施した。

 協定は、県が2012年度から取り組む「三重のふるさと応援カンパニー推進事業」の一環。農山漁村の豊かな地域資源を生かして、社会貢献や新規ビジネスなどに取り組む企業や地域を応援する事業で、両者の締結は県内で11例目となった。

 今年で3年目の取り組みで、同社の社員や家族ら120人が参加。西田健町長も足を運び、「今日は平成最後の田植え。令和時代の発展のために共に頑張りましょう」とあいさつした。

 矢野社長が「田植えを精いっぱい頑張って秋を迎えたい」と述べた後、参加全員で記念撮影した。

 この後、休耕田になる予定だった10㌃の田んぼで作業を開始。3年目の参加者は慣れた手つきで、初参加者は悪戦苦闘しながらもコシヒカリの苗を丁寧に植えた。

 秋には稲刈りを行う予定だという。

(2019年4月23日付紙面より)

田植えを楽しむ参加者=21日、紀宝町神内
作業を前に全員で記念撮影
2019年04月23日
41 谷のあれで38本優雅に泳ぐ
 旧須江小前のこいのぼり  (串本町 )

 串本町須江、旧須江小学校(現・須江ダイビングセンター)前の旧耕作地(通称・谷のあれ)で20日、こいのぼり38本が優雅に泳ぎ始めた。近くに住む井本成二さん(62)が近所の応援を得て掲げていて、今年は5月6日(月・振休)ごろまで飾り続けるという。

 谷のあれは須江小があった時代に耕作地として活用され、児童の身近な自然学習教材であり遊び場でもあった。後に須江小が現大島小として統合されて児童の活気が消え、耕作地としての役目も終えて雑木林へと二次遷移。かつて親しんだ場所が雑然とする状況を憂い、華やかさを取り戻したいという願いが所有者の谷文子さんら区民有志の間で高まる中、三重県亀山市から須江の親元へ戻った井本さんが技術面の担い手として加わり、3年前からこいのぼりを掲げるようになった。

 当時は支柱1組に親ひもを横張りし、区内外からこいのぼりを譲り受け横一列で掲げた。生い茂る木々と雨風が元所有者の大事なこいのぼりを傷めないよう、2年目は前もって雑木を切り耕作地の外観が見て取れる状態まで再興。託されたこいのぼりの本数も増え、支柱を3組増やし4列で約50本を掲げた。

 日中によく風が吹き抜けるが地形的に風が巻くことが多く、親ひもや隣同士で絡みつきひどいときには破れてしまうことも。布製も古い分傷みやすいが、さらに寿命が短いのが紫外線に弱いナイロン製。3年目からは掲げる期間を3週間弱に縮め、4年目の今年は絡みつき予防としてこいのぼりに竹芯を通す工夫も加えて掲げている。

 「絡みつきにくくなっても、芯の重さで泳がなくなったら意味がない。ちょうどいい竹の太さはどれぐらいか、実際に何度も試して探ってきた」と井本さん。その集大成を注いで20日に掲げたこいのぼりは数が2割減となり微風では舞わなくなったが、時折吹き抜ける強い風を受ければ不規則に舞い上がること無く安定して優雅に泳ぎ出す。過度な荒天時は今まで通り外して守るが、応援してくれる区民有志も高齢のため小雨や弱風ぐらいなら掲げたままにしておくという。

 一番の悩みはこいのぼり自体の経年劣化。最初に預かったこいのぼりは年々数が減っている状況で、井本さんは今後も託してくれる人が現れることを期待しつつ、こいのぼりを見守っている。

(2019年4月23日付紙面より)

旧須江小前で絡みつき予防の工夫をしつつ掲げているこいのぼり=20日、串本町須江
2019年04月23日
42 優勝は山根和子さん
 もみじ会4月月例杯  
2019年04月23日
43 久司侑佳さんが1位に
 第1回和歌山陸上競技協会記録会  
2019年04月23日
44 光洋・近大新宮が優勝 中学校野球大会紀南大会郡予選 
2019年04月23日
45 三輪崎少女バレーが初優勝
 第3回JAみくまの杯  
2019年04月23日
46 地域活性化に役立てて  スーパーカー実行委が寄付  (新宮市 )
2019年04月23日
47 打ち上げ花火のBGM募集  那智勝浦町花火大会実行委員会  
2019年04月23日
48 紀伊半島大水害を振り返る  「減災カフェ」で実用減災学  (新宮市 )
2019年04月23日
49 15人の新議員、喜びの声  新宮市議選  
2019年04月23日
50 ホタルの保護呼び掛ける  守る会が啓発看板設置  (紀宝町 )
2019年04月23日
51 家族連れでにぎわう  ウミガメ公園14周年祭  (紀宝町 )
2019年04月23日
52 ダンスやゲームなど楽しむ  潮岬青少年の家で親子遠足  (高池保 )
2019年04月23日
53 両陛下視察時の写真展示  本館ロビーで5月6日まで  (県立潮岬青少年の家 )
2019年04月23日
54 お悔やみ情報
  
2019年04月18日
55 票の行方どうなる
 市内各所で熱い舌戦  (新宮市議選 )

 新宮市議会議員選挙(21日投開票)は、15議席を巡って現職12、元職1、新人6の計19人が激しい戦いを展開している。各陣営とも「票の行方が全く見えない。ふたを開けてみないと分からない」と気を引き締めている。

 選挙人名簿登録者数は13日現在で2万4697人(男1万1254、女1万3443)。期日前投票開始2日間で1781人が投票した。前回の市議選(2015年)では6日間で有権者数2万5227人の約26%にあたる6758人が期日前に投票。2日間では前回より589人多くなっており、勢いが総投票数の上昇に反映されるかも注目される。期日前投票は20日(土)まで。

 今回選挙に立候補しなかった現職3人と、任期中に辞職した2人の票を合わせた3979票の行方も注目されている。浮動票の行方も当落に大きな影響を与えそうなだけに、各候補とも選挙カーや徒歩などできめ細かく市内を回っている。

 現職候補の一人は「大混戦が予想される。新しい人が出てくると現職は影響をもろに受ける」。ベテラン現職候補者は「どの程度の票が一体どこに流れるのか。全く想像がつかない。怖い」と戦々恐々だ。対して新人候補者は「地道に頑張るだけ。新宮市はこのままではつぶれてしまう。もっと危機感を持つべきだ」、「これからが本番。気持ちは高揚している。挑む気持ちで頑張るだけ」と意気込みを見せている。

 一方、まちの有権者からは「行動力のある人に票を投じたい。見えない活動、努力をしている人こそ評価すべきだと思う」などといった声も聞かれる。何が一票の決め手となるのか。その行方が見えないまま、熱い舌戦は続く。

(2019年4月18日付紙面より)

候補者19人のポスターが並ぶ
2019年04月18日
56 架空請求などの相談209件
 新宮・東牟婁消費生活相談窓口  

 新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村が連携して詐欺や悪質商法などの相談を受け付ける「新宮・東牟婁地域消費生活相談窓口」がこのほど、昨年4月から今年3月までの相談件数や、実際に相談のあった事例をとりまとめた。

 相談件数は209件。年齢では70歳以上が54件で一番多く、男性77件、女性120件、行政・企業が12件となっている。相談内容は昨年同様、架空請求や個人情報を盗む目的のフィッシング行為など、詐欺のような事例が多数を占めている。

 最も多かったのが「運輸・通信サービス」に対する相談で「宅配業者をかたった個人情報を盗む目的の再配達メール」や「大手ネット通販会社の会員登録料未納との架空請求メール」など。次点は▽「消費料金未納との訴訟通告書のはがき」などの商品一般▽「注文した覚えのない商品が大手ネット通販サイトから届いた。サイトに問い合わせると見知らぬ者のアカウントからの注文であった」などの教養娯楽品▽「高齢の母親が電話勧誘により高額な健康食品を契約していた。1週間のうちに大量に送られてきている」などの食料品▽「葬儀費用の積み立てと思っていたものが、掛け捨ての保険契約となっていた」などの金融・保険サービス▽「給湯機関連の契約トラブル」などの土地・建物・設備―と続いている。

 同窓口は「トラブルに巻き込まれ不安に思うときや、身近な人が被害に遭っていると感じたときはご相談を」と呼び掛けている。

 窓口は新宮市役所3階商工観光課内。開設時間は土・日・祝日と年末年始を除く午前9時から午後4時まで。電話は消費者ホットライン188(いやや)か、0735・29・7176(直通)へ。ホットラインは日によって別の相談窓口につながる場合がある。

(2019年4月18日付紙面より)

2019年04月18日
57 近海クロマグロ豊漁
 4回の操業で7本漁獲も  (勝浦地方卸売市場 )

 勝浦近海国内有数のマグロはえ縄船の基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場でクロマグロのまとまった水揚げが続いている。4回の操業で、クロマグロ7本を釣り上げた宮崎県の第一海伸丸(19㌧、児玉博船長)は17日、100㌔超えの大物を次々と水揚げした。

 海伸丸は2016年1月24日に417㌔(当時は、勝浦市場過去最大)の大物を釣り上げている。児玉船長は「やはりクロマグロは手応えが違う。操業は12回ぐらいが普通。一本逃がしたのが悔しいが、鮮度には自信がある」と話した。7本のうち1本は314㌔の大物で㌔価1万300円の高値がついた。

 勝浦市場のクロマグロのシーズンは5月まで。市場関係者によると、漁価も高いところで安定しているという。近日の入港予定にも、勝浦近海で操業中のはえ縄船からクロマグロの漁獲情報が届いており、シーズン終盤に向け豊漁に期待が高まっている。

(2019年4月18日付紙面より)

7本並んだクロマグロに仲買人の注目が集まった=17日、那智勝浦町の地方卸売市場
2019年04月18日
58 音無茶通して熊野PR 熊野本宮大社で新茶祭 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で16日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園でみこらが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。

 音無茶は、平安時代に熊野を訪れた京都の貴族が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内40戸約4㌶で栽培している。昨年の一番茶の収穫量は約1500㌔で、製品化されたのは300㌔前後。茶葉はペットボトル飲料やアイスクリームなどの加工品としても販売されている。

 白衣に赤いたすき姿のみこ1人と大社敬神婦人会役員ら5人が、祓戸(はらいど)王子近くの茶園(約10㌃)で新芽を摘み取った。大社は毎年、収穫した一番茶を皇室に献上している。本格的な茶摘みは5月上旬を予定している。

 JAみくまの熊野川営農センターの内野智文センター長は「今年は霜の影響も少なく収穫量は例年並み。おいしいお茶ができそう」。九鬼宮司は音無茶の生産に感謝し、祭の由来を、全国、一人でも多くの人に音無茶を通して熊野の素晴らしさを知ってもらいたいという思いで始まったと紹介。県内外からの参拝客に対して「和歌山県にはミカンや梅もあるが、熊野には音無茶もあるということを知っていただき、道の駅などで見掛けた際にはぜひ手に取っていただければ」と呼び掛けていた。

(2019年4月18日付紙面より)

新茶を摘み取るみこら=16日、田辺市本宮町
2019年04月18日
59 ガイアが3位に
 県婦人バレーボール選手権大会  
2019年04月18日
60 JUNTOSがC組1位でプレーオフへ
 クラブユースサッカー  
2019年04月18日
61 北辰久さんが優勝
 平成31年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2019年04月18日
62 優勝は神倉少年野球クラブ
 県スポーツ少年団野球大会郡予選  
2019年04月18日
63 広域医療の連携目指し  在宅医療・介護連携推進協議会  (新宮市・東牟婁 )
2019年04月18日
64 いつでも上級生を頼って  神倉小で1年生を迎える会  (新宮市 )
2019年04月18日
65 学年超え仲良く交流  王子ヶ浜小学校が遠足  (新宮市 )
2019年04月18日
66 演奏に笑顔はじける  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (新宮高校 )
2019年04月18日
67 新委員長に浦上眞千代さん  平成31年度総会を開催  (那智勝浦町赤十字奉仕団 )
2019年04月18日
68 天然アユ遡上再び活発に  今年の放流は100㌔増  (古座川町 )
2019年04月18日
69 連携意識して初動に弾み  更生保護女性会古座が総会  (串本町 )
2019年04月18日
70 フッ化物洗口で虫歯予防  相野谷保で保護者説明会  
2019年04月18日
71 子どもと高齢者の安全を  春の全国交通安全運動方針を確認  (南郡交通安全対策協 )
2019年04月18日
72 横断歩道は左右の確認を  1年生対象の交安教室  (神内小 )
2019年04月18日
73 お悔やみ情報
  
2019年04月17日
74 「一票を無駄にしたくない」
 期日前投票初日は898人  (新宮市議選 )

 任期満了(30日)に伴う新宮市議選(21日投開票)の期日前投票が始まっている=写真。初日の15日は898人(男369、女529)が投票した。前回の市議選(2015年4月)初日より607人多かった。

 初日投票者の内訳は、市役所1階ギャラリーが871人(男352、女519)、熊野川行政局2階会議室が27人(男17、女10)。受け付けは20日(土)までで、時間は市役所が午前8時30分から午後8時まで、行政局が午前8時30分から午後7時まで。

 毎選挙とも後半になるほど投票者数が増える傾向にあるが「今回は初日にしては多かった」と市選挙管理委員会職員。

 90代の母と共に期日前投票をした70代女性は「一票を無駄にしたくないので期日前投票をしています。地域をちゃんとしてくれるような人を自分で選んでいます。新人が多く出て活性化されるのはいいですが、どういう人か分からない。自分に合えば入れますし、そうでなければ違う人に入れますね。市が良くなってほしいです」と話していた。

(2019年4月17日付紙面より)


2019年04月17日
75 豊富な出店に多くの来場者
 太田の郷でフリマ初開催  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷で13日、初のフリーマーケットが開催された。主催したのは同町地域おこし協力隊の谷口真実さんと太田地区集落支援員の青山愛美さんの2人。豊富な品物の数々が並び、町内外からの来場者でにぎわった。

 谷口さんと青山さんは太田地区の良さや太田の郷の利活用、ランチバイキングで有名な「太田川のめぐ味」の存在を周知することを目的にフリーマーケット開催を決意。1000円の参加費で出店でき、500円相当の太田川のめぐ味の手作り弁当付きであることを打ち出し、参加者を募集。結果、予定していた30店舗を超え、三重県や串本町から40店が集まった。服や食器、アクセサリーや小物、射的などのさまざまな品物や催しがそろい、来場者らは買い物を楽しんだ。

 谷口さんは「これまでマルシェの開催はあったがフリマは初。40店舗も集まってくれて感謝しています。お客さまが来るかは不安だったが、にぎわってくれてうれしい。太田の良さを分かっていただけたら」と語った。青山さんは「すごい。予想通り、多くの方が来てくれた。成功したと思います。今年秋か来年くらいに2回目の開催を企画しています」と催しの盛況ぶりを喜んだ。

 NPO太田の郷の石田一事務局長は「若い2人が企画してくれた。まさかこんなに多くの出店者やお客様が集まるとはびっくりした。近隣の方はもちろん、若い世代の方もたくさん来てくれ、太田が活気づいた」とコメント。串本町から訪れた日浦伸一さん(54)は「こちらには何度か来ている。フリーマーケットが好きなので来てよかった。服を買いました」と話した。

(2019年4月17日付紙面より)

大勢の来場者でにぎわった初開催のフリーマーケット=13日、那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷
2019年04月17日
76 春の例大祭締めくくる 熊野本宮大社「渡御祭」 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が15日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれ、神を移したみこしと時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。

 主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。

 本殿祭には約400人が参列。修祓(しゅばつ)、祝詞奏上などに続き、九鬼宮司が四方を榊(さかき)の風によってはらい清め、太陽を迎える新作神楽の男舞「熊野」を舞った。その後、神木の榊を手にした神職を先頭に、修験者やみこら約300人の行列が続いた。ほら貝や笛の音、「わっしょい」の掛け声などが響き、大勢の人たちが見守った。

 大斎原では地元中学生が『大和舞』『巫女舞』を奉納し、子どもたちによる御田植神事や父と子の八撥(やさばき)神事が行われた。熊野修験者の大護摩、餅ほりもあり、多くの人でにぎわった。

 九鬼宮司は「5月から令和という日本の船出が始まります。しっかりと時間をつないでいくことが大切であると実感しています」と語った。

 「世界とともに日本の在り方を共有しながら、皆さんそれぞれが人生の歩み方を改めて確認する年であってほしい」と話していた。

(2019年4月17日付紙面より)

本殿前で新作神楽「熊野」を舞う九鬼家隆宮司=15日、田辺市の熊野本宮大社
参道を進む子どもみこし
2019年04月17日
77 GW繁忙を前に芝刈りなど
 望楼の芝運営委が連日作業  (串本町 )

 串本町潮岬にある望楼の芝でこのほど、キャンプ場有料期間に向けた芝刈りが始まった。喫緊では27日(土)~5月6日(月・振休)の10日間が有料期間となっていて、東側一帯を間に合わせる方向で段階的に作業を進めるという。

 この芝刈りは、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)による管理作業。今年は8日に始めたそうで、日曜を除く毎日、上限を4時間として取り組んでいる。

 13日は委員8人が午前8時から作業にかかり、個人持ちの使い慣れた草刈り機や同委員会所有の芝刈り機で本州最南端の火祭り以降、奔放に伸びた芝を草丈約1㌢で刈りそろえた。

 上限4時間は委員の大半が還暦超えで、体に無理をかけたくないという田仲会長の考えに基づく取り決め。天候に恵まれ順調に回数を重ねれば23日(火)の県、町、同委員会合同作業で芝地の東半分の芝刈りは完了する見込みで、その後は引き続き西側一帯の刈り込みに取り掛かるという。

 本年度は近隣事業者に配慮し、有料期間時の利用料(=清掃協力金)を1人1泊1000円前後に改める予定。同キャンプ場駐車場での車中泊や日帰り利用も1泊扱いで受け入れる。期間中は環境省の許可を得て芝地の東側一帯をキャンプ場として開放し、期間外に開放されている無料キャンプ場は共同給水場とする。利用料収益を活用しキャンプで出たごみの引き受けを行うなどの仕組みは従来通り。

 例年にない動きとして、本年度は新たに芝地西側そばの民宿裏に臨時駐車場所を確保し、使用する日の日中は男性の委員が交代制で車両誘導に当たる対応を検討中。5月1日(水・祝)早朝に「令和元年の初日の出」観望者の来訪が見込まれていて、委員によると日の出の位置から推して観望場所は芝地の南東一帯になるそう。少しでも見やすくするため、手がつけられる範囲で通景伐採をし水平線からの日の出が見える範囲を広げる対応も進めているという。

 同キャンプ場利用時の注意事項は関係チラシの裏面を参照。同チラシは同町公式ホームページの新着情報欄にあるリンク先からダウンロードで入手できる。問い合わせは同委員会事務局(電話0735・62・0557、役場産業課内、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2019年4月17日付紙面より)

ゴールデンウイーク繁忙を前に芝刈りで東側一帯の芝地を整える委員=13日、串本町潮岬
2019年04月17日
78 春季高校野球が開幕
 新宮の相手が高野山に決まる  
2019年04月17日
79 宇久井、串本が本戦へ
 県少年サッカー東牟婁ブロック予選  
2019年04月17日
80 子どもたちに楽しい一日  新宮市が生涯学習演劇会  
2019年04月17日
81 本尊開帳し献茶法要  那智山青岸渡寺で開山祭  
2019年04月17日
82 食を通した健康づくりを  会員に協力を呼び掛け  (新宮市食生活改善推進協 )
2019年04月17日
83 第二のプロ棋士輩出目指し  将棋大会大橋貴洸杯  (新宮市 )
2019年04月17日
84 高校生19人を委嘱  自転車マナーアップ推進リーダー  (新宮警察署 )
2019年04月17日
85 冊子「防災のしおり」配布  上野山区自主防が各戸へ  (串本町 )
2019年04月17日
86 守り犬の影出現時期に  一枚岩の上流側壁面で  (古座川町 )
2019年04月17日
87 はがき詐欺に注意を  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2019年04月17日
88 高台用地に避難所整備を  鮒田区が町に要望  (紀宝町 )
2019年04月17日
89 住みやすい鵜殿地区に  老人ク讃寿会が総会  (紀宝町 )
2019年04月17日
90 1位に野中誠一さん  熊野ネイチャーフォトクラブ4月例会  
2019年04月17日
91 聖地熊野を感じられる宿に  オープン前に内覧会  (中の島 )
2019年04月17日
92 お悔やみ情報
  
2019年04月10日
93 21年の完成に向け 文複建設工事請負契約を可決 (新宮市議会)

 新宮市議会(屋敷満雄議長、15人)は8日、臨時議会を開いた。市文化複合施設建設工事のうち、建築、電気設備、機械設備工事の請負契約などが議案に上がり、全て可決。議決を持って本契約となった。工期は9日から2021年2月8日までの672日間となる。

 市文化複合施設建設工事は先月20日の入札が不調に終わり、28日に再入札が執行された。落札者は▽村本・三和特定建設工事共同企業体(建築=入札金額〈税込み〉41億8824万円、落札率100%)▽勝山・新宮・椿本特定建設工事共同企業体(電気設備=4億6602万円、98・9%)▽協和・中村特定建設工事共同企業体(機械設備=2億6650万800円、99・5%)。予定価格1億5000万円以上の工事であることから、本契約には議会の議決を必要としていた。

 質疑で松畑玄議員は再入札の際に公告期間が短かったことなどを指摘。田花操議員は「空調、舞台照明、音響の工事が本体建築工事に入っているのはなぜか」などと追及し、分割入札に至った経緯などを問うた。向井雅男副市長は「本来であれば専門性や特殊性があっても市内業者に発注するのがわれわれの使命だが、専門性、特殊性の工事の中、市内業者で発注するのは難しい。本体工事に入れることで、スムーズな発注ができるであろうと決めさせていただいた」と答弁した。

 北村奈七海議員が「国からの交付金が満額もらえない場合もある。施設の維持によって、市が本来行う福祉や医療教育といった分野にお金が回らなくなる可能生はゼロではない。見直すほうがよいのでは」と反対討論。田花議員は「多くの違法性が見られた入札ではないかと思う。公の組織が確認申請を取らないで進めるのは大きな法令違反と言える。全て見切り発車と言わざるを得ない」と反対意見を述べた。

 賛成討論では松本光生議員が「今後、当局は市民の意見を十分聞きながら素晴らしい施設になるよう努力を」。辻本宏議員は「国、県の交付金、合併特例債や過疎債など、市にとって恵まれた絶好の機会。速やかに進めることが第一。完成を待ち望んでいる市民が大勢いる」と述べた。採決では建築、電気設備、機械設備の全ての請負契約について賛成多数(賛成9、反対5)で可決された。

 議決後、田岡実千年市長は「施設の議案に慎重審査、誠にありがとうございます。今日、可決いただいた議案は本日、本契約となります。22カ月の期間で施設が完成できるように、皆さんの意見をしっかりと聞きながらよりよい施設、よりよい運営ができるようにしっかりと頑張っていきます」と意思を示した。

 また、市議選に出馬しないことを明らかにした北村議員、辻本議員、田花議員があいさつ。議員生活を振り返り、支援者や同僚議員、田岡市長、当局などに感謝の気持ちを述べ、多くの拍手に送られながら議場を後にした。

(2019年4月10日付紙面より)

賛成多数で可決した=8日、新宮市役所議場
2019年04月10日
94 文化の象徴的エリアに
 西山修司さんによる説明会  (新宮市旧チャップマン邸 )

 新宮市新宮の旧チャップマン邸で7日、内覧会と西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんによる説明会があった。午前、午後の2部制で開催された説明会には、計100人以上が参加。西山さんは米国人宣教師E・N・チャップマンの人柄や、設計した市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)との関係性、同邸の特徴などを説明した。

 旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人の伊作がチャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した。

 西山さんはチャップマンとその家族について、「このアメリカ人の一家が新宮の町の住民になって町の人々と親しんだことは、目に見えない大きな影響をこの町に与えたことと思う」と記された伊作の長女・アヤが残した文章を紹介。「静かな謙虚なつつましい生活態度であった」などと続いていることから「チャップマンは物静かで温厚な人であったと考えられる。伊作は激情家な面があったので、相反するところが馬が合ったのかもしれない」と推測した。

 同邸の特徴については「2階のバルコニーに見られるような、柱が半分だけ見えているハーフティンバーはヨーロッパで見られる装飾の一つ。控えめに装飾が施されているのが特徴。装飾を省くのは難しいこと。物のバランスに配慮した近代住宅」などと解説した。

 大正デモクラシーの時代においても、日本人の生活は江戸時代からさほど変わっていなかった。その中で伊作は19(大正8)年に最初の著書『楽しき住家』を出版。「家とは家族のためのもの」と新しい日本人の生活様式を主張した。西山さんは「チャップマン邸はそんな伊作の脂が乗った時期に設計された、歴史的にも貴重なもの。この場所で文化的な活動ができるのは市にとっては好都合なこと」と述べ、「伊作は日本の在り方を先駆的に発信していった。そういったことを全国的に発信していくべき。新宮は小さな町だが歴史的な事実がある。西村記念館だけでなく、旧チャップマン邸もあるこのエリアを、新宮の文化の象徴的な場所にしていければ」と話していた。

  □     □

■19日から供用開始

 19日(金)のオープン後は、観光客や市民が交流できる観光施設として活用していく。問い合わせは市商工観光課(電話0735・23・3357)、旧チャップマン邸(電話0735・23・2311)まで。

▽開館時間=午前9時~午後5時(貸館利用は午後9時まで)

▽休館日=月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日

▽入館料=無料。会議などのため使用する場合は料金を徴収する。

▽使用料(1部屋につき)=午前9時~午後1時、午後1時~5時は1000円、午後5時~9時は1500円

(2019年4月10日付紙面より)

チャップマン邸や西村伊作について解説する西山修司さん=7日、新宮市新宮
多くの人が内覧会に参加した
2019年04月10日
95 釈迦の誕生日祝い過ごす
 各地で法会「花まつり」  (串本町・古座川町 )

 串本町や古座川町の各地で8日、仏教の祖・釈迦(しゃか)の誕生日を祝う法会「花まつり」があり檀家らが期日を祝いながらのひとときを過ごした。

 釈迦の誕生日は中国暦4月8日とされ、日本では新暦に置き換えて法会を営む形が宗派を超え広く浸透している。ルンビニーの花園で生まれた時に天が竜を遣わし甘露を降らせたという言い伝えに基づき、季節の花々で飾った花御堂に釈迦の誕生仏を安置し甘茶をかける所作が特色。誕生仏は右手で天、左手で地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と発した姿を今日に伝えている。

 古座川町高池にある龍谷山霊巖寺(小原征雄住職)は午前10時から本堂で法要を営み、般若心経を三遍繰り返し梅花講の講員が▽三宝御和讃▽釈尊花まつり御和讃▽花供養御和讃―を奉納。その後は西国三十三番札所お砂踏みをし、法要の前後で随時花御堂も参拝を集めた。同寺庫裏では法会と対で恒例になっている寺宝開帳や妻・ほづ美さんによるパッチワーク展も始まり、こちらは15日(月)まで、午前10時~午後4時に随時見学できる。

 『お寺は亡くなってからではなく、生前に参るところ(仏の教えを得て現世で努めてから来世に行く)』という意識を檀家や地域に広める機会として毎年特に力を入れているこの法会。小原住職は「仏教の布教になればと思いできるだけ法話をするようにしているが、そのたびに私自身も勉強になっている。花まつりから始まる二つの展示は長丁場で大変だが、皆さまの助力のおかげで続けられている。まずは今日一日をゆっくりと過ごしてほしい」と述べて参拝を歓迎した。

 串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)も8日午前10時に本堂で法要を営み、誕生仏に甘茶をかけて釈迦の徳に思いをはせるひとときを檀家や御和讃を奉納した東福教会奉賛会の会員らと共にした。

 今年は境内のサクラが散り頃となる中で期日を迎え、風に花びらが舞う晴天の境内では裏千家淡交会の日浦社中が野だてをし参拝者をもてなした。併せて金城流大正琴をたしなむ前田康子さんの一派6人が唱歌や演歌など14曲を響かせ、法要後のくつろぎのひとときを後押しした。

 長らく法会を続ける中、8年ほど前に野だて、3年前に大正琴、と近年は奉納行事も徐々に充実。それらを檀家らと共に楽しんだ大崎住職は「法要は長く続けているが、御詠歌や野だて、大正琴と皆さまのご奉仕のおかげで、お釈迦様が生まれた日にお参りし喜んで帰っていただけるようになってきた。いっそう多くの檀家の皆さまに足を運んでもらえる花まつりになれば」と今後を期待した。

(2019年4月10日付紙面より)

霊巖寺で営まれた花まつりの法要=8日、古座川町高池
花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかける参拝者=8日、古座川町高池
成就寺境内で営まれた奉納行事=8日、串本町西向
2019年04月10日
96 思いやりと規律大切に
 新翔高校に118人が入学  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)は9日、同校体育館で入学式を挙行した。新入生118人(男子57人、女子61人)が新たな一歩を踏み出した。

 国歌、県民歌斉唱などの後、東校長は高校での学習の大きな目的を「将来大人として自立し、社会を支えていく力を身に付ける」とし、同校の指導を紹介。

 新入生に対し、3年後に将来の夢や希望を実現するため、1年生の時からしっかりとした目標を持って日々地道に努力を続けるよう呼び掛けた。そのために「思いやりの心」を持ち、規律ある行動をしてほしいと求め「人にはそれぞれ弱いところもあれば甘いところもある。しかし、それに屈することなく、自らの向上を願い、常に努力するという決意を、今、この入学式においてしてほしい」と祝辞。

 新入生の田端詩月さんは「これからそれぞれの目標に向かって努力し、何事にも前向きに取り組みながら、一日一日を大切に過ごそうと決意を新たにしている」とし「新翔高校の生徒としての誇りを胸に精いっぱい努力する」と誓いの言葉を述べた。

(2019年4月10日付紙面より)

式に臨む新入生ら=9日、新宮市佐野の県立新翔高校
2019年04月10日
97 6部門で熱戦繰り広げる
 第31回愛好会ソフトテニスクラブ杯  
2019年04月10日
98 第5節までが終了
 高円宮杯U―18サッカーリーグ和歌山  
2019年04月10日
99 待望の優勝に輝く
 シルバー那智、還暦野球大会で活躍  (熊野市 )
2019年04月10日
100 国公立大へ43人が合格  新宮高校の進路状況  
2019年04月10日
101 いちご大福作りに挑戦  中央児童館で「おやつを作ろう」  (新宮市 )
2019年04月10日
102 甘茶注ぎ幸せ祈る  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2019年04月10日
103 英霊の冥福祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2019年04月10日
104 さまざまな名車が集結  スーパーカー新宮ミーティング2019  
2019年04月10日
105 93人が新しいスタート 町立中学校で入学式 (那智勝浦町)
2019年04月10日
106 期待と不安を胸に 公立小中学校で入学式 
2019年04月10日
107 町全体で77人が新入  町立の小学校入学式  (串本町 )
2019年04月10日
108 出会い大切に努力を  紀南高校に62人が入学  (御浜町 )
2019年04月10日
109 ドキドキの新1年生  全ての小学校で入学式  (紀宝町 )
2019年04月10日
110 タケノコシーズン到来   
2019年04月10日
111 お悔やみ情報
  
2019年04月07日
112 谷洋一さん、佐藤武治さんが当選
 和歌山県議選・東牟婁郡選挙区  (三重県知事選は現職・鈴木英敬さんが3選 )

和歌山県議選・東牟婁郡選挙区【定数2】 4月7日21時10分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
7,795谷  洋一70
5,708佐藤 武治64
5,689水口  崇60


当日有権者数 32,836人

投票者数 19,461人

無効投票数 269票

投票率 59.27%

  □     □

三重県知事選 4月8日1時00分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
615,281鈴木 英敬44
70,657鈴木加奈子79


※案分による小数点以下の票は切り捨て。

当日有権者数 1,485,622人

投票者数 693,558人

無効投票数 7604票

投票率 46.68%


2019年04月07日
113 150人が新たなスタート
 近大新宮高校・中学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)は6日、同校体育館で平成31年度入学式を開いた。中学校34人、高校116人が新しい学校生活をスタートさせた。

 新入生を前に池上校長は「近大新宮と所属するクラスを好きになってください。そうすれば充実感が湧き、工夫しようとすることにより自分が好きになります」と式辞。

 「紀南地方唯一の私立進学校で学ぶ喜びと誇りを持つことを期待しています。失敗や壁に当たることもあると思うが、教職員一同、全力でフォローできる体制を取りたい」と述べた。

 高校生徒会長の内田采実(ことみ)さん(3年)は何事にも積極的に取り組むことが大切とし、「悩みや相談があれば遠慮することなく打ち明けて。楽しく笑顔あふれる学校生活を送りましょう」と歓迎の言葉を贈った。

 新入生を代表し、前田一成君(中学1年)と岡地優希君(高校1年)が「この緊張感を忘れず、心を優しくたくましくすることに努めながら、自分が進む道を見つけ出せるよう努力します」と宣誓した。

(2019年4月7日付紙面より)

宣誓をする新入生ら=6日、新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校
池上博基校長
2019年04月07日
114 春を楽しみ味わう
 「竹の子ウオッチング」スタート  (宇久井海と森の自然塾 )

 休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットの「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が5日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。宇久井地区を中心とした有志の女性16人(児童2人を含む)がトップを切って旬のタケノコを掘り、その料理を味わった。期間は6月16日(日)までの毎週日曜日を予定している。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾」が主催する人気企画の一つ。センター前から5分ほどの竹やぶに移動し、初参加の東口ひかるさん(6)と上地すずかさん(8)=ともに新宮=は、祖母の手助けでつるはしを振って掘り返したタケノコに「うわ!かわいい」と感動。2人ともタケノコ料理が「大好き」だそうで、収穫を喜んだ。タケノコを公平に分配した後は休暇村に移動。温泉で汗を流して煮物、揚げ物、酢の物、汁物など、さまざまに調理した料理を味わった。

 今月中はモウソウダケ、5月になればハチク、同月下旬から6月にかけてはマダケが収穫でき、参加申し込みは2日前まで電話で受け付ける。作業しやすい服装で、持ち帰り用の袋と入浴用のタオルは各自持参。参加費は大人2500円、中学生以下と10人以上の団体は2200円となる。4月下旬から始まる大型連休中は日程変更もあるので注意が必要。

 申し込み、問い合わせはビジターセンター(電話0735・54・2510)まで。受付時間は午前9時~午後5時。水曜日休館。

(2019年4月7日付紙面より)

幼児もタケノコ掘りに夢中=5日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
2019年04月07日
115 いろんな体験に感謝
 サ市訪問団お別れパーティー  (新宮市 )

 新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)訪問団とのフェアウェル(お別れ)パーティーが5日夜、市福祉センターで開かれた。サ市の生徒たちとホストファミリー、関係者らは食事や出し物などで楽しいひとときを過ごした。生徒らは7日朝、母国に向け新宮を出発する。

 訪問団は先月29日に来新し、約1週間滞在。14~16歳の生徒11人(男子9人、女子2人)と引率者3人の計14人がホストファミリー宅に宿泊しながら日本文化の体験や地元の中学生、高校生らとの交流などに取り組んだ。

 パーティーでは、県立新宮高校琴部による演奏があった。多くの料理が並び、参加者たちは歓談しながら別れを惜しみ、思い出をつくった。サ市引率者のゲイル・マッカラムさんはさまざまな体験や温かく迎えてくれたホストファミリーなど多くの人への感謝を述べた。

 姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は来年で姉妹都市関係が45周年を迎えることに触れ、高校生のホームステイやインターンの派遣を予定していると紹介した。

 訪問団を通じて初めて日本を訪れたカイル・ニー君(14)は「いろんな見学や体験をさせていただき感謝しています。中でもホストファミリーと出掛けた下北山村の『桜まつり』が思い出です。日本は静かでみんな親切。また来たいと思います」と感想を話していた。

(2019年4月7日付紙面より)

歓談で楽しく過ごす参加者ら=5日、新宮市福祉センター
日本語で感謝を伝える訪問団たち
2019年04月07日
116 全体会後、各合議体で協議  介護認定審査会  (那智勝浦町・太地町 )
2019年04月07日
117 昨年下期の景況調査結果発表  新宮商工会議所  
2019年04月07日
118 貴重な慶光院の絵符  熊野市紀和町に清順上人顕彰碑  (熊野の歴史を探る )
2019年04月07日
119 ハンドメイドや食楽しむ  「手作り体験&マルシェ」  (新宮市熊野川町 )
2019年04月07日
120 莊司さん、仲さんに委嘱  紀宝警察署で伝達  (少年指導委員 )
2019年04月07日
121 現職か新人か、7日投開票  県内各地で舌戦展開  (三重県知事選 )
2019年04月07日
122 “ホーム”で練習再開  10カ月ぶり利用可能に  (鵜殿運動場 )
2019年04月07日
123 いよいよ7日投開票  3人で2議席争う東牟婁郡  (和歌山県議選 )
2019年04月07日
124 お悔やみ情報
  
2019年04月05日
125 春夫と武雄の共作品発見 「ジャックと豆の木」など新たに 

 新宮市出身の詩人で小説家の佐藤春夫(1892~1964年)の全集未収録児童文学作品がこのほど新たに見つかった。公益財団法人佐藤春夫記念会の森奈良好理事がインターネットを通して見つけ、複写依頼や購入したもの。童画家、版画家、造本作家の武井武雄(1894~1983年)と共作したものもあり、新宮市立佐藤春夫記念館の辻本雄一館長は「二人が共作していたことは全く把握していなかった」と話している。

 発見されたのは▽1937(昭和12)年1月から小学館の「セウガク一年生」「同二年生」に連載された『先生スズメ』の第1、5、6回▽55(昭和30)年の「小学四年生」に掲載の『ヤッコがらすのこと』▽56(昭和31)年に東雲堂から発行された「こどもクラブ創刊号」に掲載の『ジャックと豆の木』―など。その中で『先生スズメ』の第1回と『ジャックと豆の木』の絵を武雄が手掛けている。

 春夫は18(大正7)年に小説『田園の憂鬱』、21(大正10)年に詩集『殉情詩集』を世に出して注目を集めた。芥川賞の選考委員を務め、晩年には門人3000人といわれるほどの文学界の大御所になった。武雄は長野県に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)西洋画科を卒業。18(大正7)年に創刊した児童雑誌「赤い鳥」で童謡や童話という言葉が生まれ、武雄はそれまで童話などの添え物として扱われていた子ども向けの絵を「童画」と命名し、芸術の域にまで高めた。「キンダーブック」「コドモノクニ」をはじめとした児童雑誌の表紙や挿画、29(昭和4)年には自ら創案したおもちゃの「イルフ・トイス」展を開催するなど多岐多彩な分野で活躍した。

 二人に交友関係があったのかについては現在不明だが、年齢が近いことや、育った家庭環境が似ていること、武雄の「イルフ・トイス」展と同年に、L・L・L(Love,Laugh and Life)玩具製作所長となった春夫が展覧会を開くなどの共通点から、接点があった可能性も考えられている。

 武雄の作品を中心に展示しているイルフ童画館(長野県岡谷市)学芸員の河西見佳さんは「春夫と武雄が共に仕事をしているとは知らず、非常に驚きました」とコメントを寄せている。「『先生スズメ』は絵の輪郭が筆で描かれ、線の擦れを利用した武雄ならではの筆致をみることができます。『ジャックと豆の木』は、戦後から使用しているクレヨンが多用され、鮮やかな配色に感動します」。

 作品からは絵に対する武雄の真摯(しんし)な態度が感じられるとし「子供向けだからといって手を抜かず、真摯に創作へ向かう態度は武雄も春夫も同様であり、二人とも読者を年齢で差別しない、一流の作家だったのです。だからこそ、二人は共に仕事をしたのかもしれません。良質な作品からは児童文化に携わる者としての想いをうかがうことができます」。

 辻本館長は「『ジャックと豆の木』は叙事詩的な形態をとっていて、暗唱もできるようにと、さながら詩人春夫をほうふつとさせます」と感想を寄せている。

  □     □

■10日付から熊野新聞で連載



 「熊野新聞」紙面では10日付から佐藤春夫全集未収録の児童文学作品を不定期で連載します。

(2019年4月5日付紙面より)

新たに見つかった佐藤春夫の児童文学作品(左奥『先生スズメ』は大阪府立中央図書館国際児童文学館蔵、他は佐藤春夫記念館所蔵)=新宮市立佐藤春夫記念館
「こどもクラブ創刊号」には、作品と佐藤春夫と武井武雄の紹介文も掲載されている
2019年04月05日
126 日本の文化に親しむ
 サ市生徒らが着付けやお茶席体験  (新宮市 )

 新宮市の姉妹都市、アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)から来新している訪問団(生徒11人、引率3人)は2日、同市井の沢の萩原きもの総合学院(萩原真理学院長)で浴衣の着付けとお茶席を体験した。

 一行は萩原学院長から浴衣の着方や帯の結び方などの説明を受けて挑戦した。悪戦苦闘する様子もあったが、教わりながら浴衣を着ると、友人たちと写真を撮影し合ったり、鏡の前で姿を確認したりとうれしそうな表情を浮かべていた。

 着物姿で記念撮影をした後は茶道の体験があり、同学院で茶道を学ぶ子どもたちがお茶やお菓子を振る舞った。初めて浴衣を着たアマヤ・ルナグラビエルさん(14)は「少し苦しく感じたけど、解放感があった。お茶も和菓子の甘さに引き立てられておいしかったです」。

 合気道の経験があるオマール・ドゥリエー君(14)は「浴衣の着心地は快適。新しい経験ができました。剣道などの体験も楽しみにしています」。

 萩原学院長は「長年関わらせていただきありがたく、楽しい時間が過ごせました。この体験を楽しみにしてくれていたことを聞きうれしく思います。皆さんの学ぶ姿勢に感心しました。戻った際には体験の素晴らしさを伝えていただければ」と笑顔で話していた。

(2019年4月5日付紙面より)

浴衣の着付けを学ぶ生徒ら=2日、新宮市井の沢の萩原きもの総合学院
体験を終え記念撮影
2019年04月05日
127 春の訪れを祝う
 社殿修理の竣工祭兼ねさくら祭  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顕宮司)境内にある新宮神社の例祭(さくら祭)が3日、同神社本殿修復工事完了の竣工(しゅんこう)祭も兼ねて実施され、約80人が参列した。

 新宮神社は明治40年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まりで、昭和33年に神門内に移築。最も位の高い、渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿したみこが、優雅に「浦安の舞」を奉納。上野宮司らに続き、参列者らが桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 祭典の最後には、工事を行った垣下建築と883人の寄付協力者の代表に感謝状が贈られた。

 祭典を終え、上野宮司は参拝者らを前に、さくら祭り斎行や新宮神社合祀の理由、修復に至った経緯を説明。新しい日本の国造りが始まる御代(みよ)替わりの年の記念事業として、年明けから修復工事が行われたことを報告した。「日本は素晴らしい元号というものを世界で唯一伝えている国。平成という意味は『平らかで成る』。うれしい、平和、喜び、どうか災害の無いようにとの思いを含めて祈った平和の年ですが、その思いも『令和』という中には込められています。平成から続く平和の祈りも、『令和』として続いていただくように願ってやみません」と話した。

 また、午後には竣工奉祝および厄払いの餅まきが行われ、子どもたちのためにお菓子もまかれた。

(2019年4月5日付紙面より)

参列者を前に桜の小枝を髪に挿したみこが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
午後には餅まきが行われ大勢の人が集まりにぎわった
2019年04月05日
128 「一本桜」今年も見頃に
 水害に耐えたソメイヨシノ  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町相須で2011年の紀伊半島大水害に耐えたソメイヨシノが花盛りを迎えている。木を植えた平岩明さん(81)はこの木を「平岩桜」と名付けた。「みんな流れてしまったが、これだけ生き残った『一本桜』。この花を見るのが毎年の楽しみ」と目を細めた。

 サクラは約50年前に平岩さんが熊野川沿いに植えたもので、水害では姿を隠すほどの濁流にのみ込まれた。幹には多数の傷が残っており、平岩さんの妻・アツ子さん(72)は「ここには丸太が引っ掛かっていた」と幹の部分を指した。

 水害によって地区はほとんどの家が床上浸水した。平岩さんの家も被害に遭い、裏手から山へと逃げた。明さんは「雨が星みたいに見えた」と当時を振り返る。現在は取り壊した自宅跡地をかさ上げし、新しい家を建てて暮らしている。

 サクラを前に「よく咲いてくれた。新しい年号になっても、人間正直に真っすぐに過ごしたい」と話し、隣では水害後に飼い始めたプードル「元気」を抱いたアツ子さんがほほ笑んでいた。

(2019年4月5日付紙面より)

「平岩桜」の開花を喜ぶ平岩明さん(右)と妻のアツ子さん、プードルの元気君=2日、新宮市熊野川町相須
2019年04月05日
129 なちA、クローバーAが優勝
 春季ソフトバレー大会  (那智勝浦町体育協会 )
2019年04月05日
130 地元勢3部門で優勝
 紀南青少年兼ジュニア選手権バド大会  
2019年04月05日
131 6部門に分かれ熱戦展開
 第19回くろしお剣道大会  
2019年04月05日
132 普段と違った視点で撮影  新宮市魅力発信フォトツアー  
2019年04月05日
133 きれいな環境取り戻す  「宇久井海と森の自然塾」地玉の浜清掃  (那智勝浦町 )
2019年04月05日
134 永年企業と優良店舗を表彰  新宮商工会議所  
2019年04月05日
135 子どもたちの教育のために  きんでんOB会新宮支部が寄付  (和歌山ラオス友好協会 )
2019年04月05日
136 シロバナタンポポ  那智勝浦町高津気で  
2019年04月05日
137 瀞峡のサクラが満開に  十津川村田戸  
2019年04月05日
138 桜をライトアップ  新宮市鴻田の木村邸  
2019年04月05日
139 レンタル提供などで初動  橋杭海水浴場が浜開き  (串本町 )
2019年04月05日
140 会長に土尻さん再選  大寿クラブが本年度総会  (紀宝町 )
2019年04月05日
141 機構改革で新たに3課設置  行政サービス向上を目的に  (紀宝町 )
2019年04月05日
142 お悔やみ情報
  
2019年04月02日
143 さあ、新年度がスタート
 官公庁で辞令交付式  

 官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に、地域活性化のために一丸となって職務に取り組もう、と奮起を促した。

 新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、医療職、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合い市政を推進していかなければならない。そのためには皆さんのお力が何より重要」と訓示。

 新規採用職員には「現場はあなた方の斬新な発想と、活気に満ちあふれた熱意を心待ちにしている」と激励。「大きな志を存分に発揮し、新宮市を元気なまちにしていきましょう」と呼び掛けた。

 新規採用職員を代表して、防災対策課の下川翔太さんが「公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」などと誓いを述べた。

(2019年4月2日付紙面より)

田岡実千年市長(左)から人事発令通知書を受け取る職員たち=1日、新宮市役所
2019年04月02日
144 平成最後の演奏に感動
 熊野水軍太鼓保存会が成果を披露  (紀宝町 )

 熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)=紀宝町=は3月30日、紀宝町の生涯学習センター「まなびの郷」で地域への感謝と練習の成果を発表する「熊野水軍祭」を催した。

 同保存会は1996年、三重祭り博覧会開催に合わせて設立された和太鼓集団で、今年で23年目を迎える。水軍祭は第9回を迎え、保存会が指導する熊野水軍子供太鼓も登場し、大人顔負けのばちさばきで大勢の聴衆を魅了した。福祉施設のグリーンプラザ、アプローチ、わかば園作業所も共催し、ロビーで福祉バザーを同時開催した。

 演奏は保存会が編曲した『波動』でスタートし、全8曲を披露。激しく強い演奏で大海原や熊野の大地を表現し、尺八の競演もあって感動が会場を包んだ。「太鼓の演奏会は初めて」という熊野市波田須町の男性(70)は「カラオケより夢中になった。ええのう」と感心していた。

 廣里代表は「来て良かったと思う太鼓を打ちたい。平成最後の水軍祭を、ごゆっくりご覧ください」とあいさつ。西田健町長は「水軍太鼓は郷土芸能の域にある。末永くかわいがってもらえれば」と呼び掛けた。

 保存会ではメンバーを募集中。保存会は高校1年生以上、子供太鼓は小学3年生から中学3年生まで。同町鵜殿港内の練習場で、保存会は火、木、土曜日の週3回、子供太鼓は金曜日に、それぞれ午後7時から9時まで練習する。問い合わせは同町役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

(2019年4月2日付紙面より)

力強く演奏する熊野水軍太鼓保存会=3月30日、紀宝町の「まなびの郷」
大勢の聴衆が演奏に聞き入った
廣里稔暢代表
2019年04月02日
145 500人が別れの節目に 古座校舎で最後の行事 (串本町)

 串本町中湊にある串本古座高校古座校舎で3月30日、101年続いた学校史を締めくくる最後の行事「古座高校~古座校舎ラストオープンデー」があり、卒業生やその家族、教職員や地域住民約500人が思い出の学び舎に別れを告げる節目とした。

 この行事は、新たな利活用の計画もなく、3月末で門扉が閉ざされることになった同校舎と親しむ最後の機会として、地元の卒業生と同校舎教職員6人が同デー実行委員会を立ち上げて計画した。

 閉校舎式が同月1日の卒業証書授与式に引き続いて営まれたが、平日で行きたくても行けなかったという声があったことが実施のきっかけ。実行委員はわずか1カ月弱の準備期間の中でできる趣向を練り上げ、県教職員組合第5支部の協賛を活用して新聞折り込みでチラシをまくなどして周知を図り、同校舎にゆかりがある全ての人の来場を呼び掛けた。

 序盤は実行委員を代表して山本昭隆さん(75)=第14回卒業生・元学校長〈平成13~16年度〉=が担任、森武志さん(43)=第46回卒業生=が日直となり、趣向「最後のH.R.」を体育館で実施。森さんのナレーションによるスライドショーで101年の歩みを振り返り、その一端で旧古座高等女学校と串本古座高校の校歌も紹介され、卒業生が口ずさむなどした。

 その後は山本さんが閉校舎を飾る講話を述べ、昭和の時代の学校長を務めた山口博正さんも登壇して思いを語った。雜賀克彦さん(第11回卒業生)の指揮、濵口むつみさん(第19回卒業生)の伴奏で全卒業生1万5380人の8割強を輩出した旧古座高校の校歌を斉唱。サプライズで教職員の新宅俊夫さんが作り上げたBGMとメッセージ付きのスライドショーを披露し、最後は餅まきで大きな活気を誘った。

 式後は谷口克朗さん(59)=第30回卒業生=の進行で「最後の大掃除」を実施。昭和34年生まれ以降(還暦前)の卒業生一丸で式場を撤収しフロアにモップ掛けをするなどした。

 本館3階の教室が開放され、多くの卒業生が懐かしい席に着いて「最後の期末試験」と題したアンケートに節目の思いを書き記し、黒板に別れのメッセージを書き込むなどした。同校舎が昨年6月から続けてきた卒業生のメッセージボードの最終受け付けも実施。教職員が閉校舎に伴う大掃除中に見つけた旧古座高校の帽章や胸章を配り、創立90周年記念校歌CDの残り(200枚程度)も実費負担を得ながら配った。

 体育館内にはスライドショーで用いた各学校の校舎写真を引き伸ばして展示し、趣向の合間に観賞を集めた。また教室は一部だが廊下やグラウンドなどは全て開放され、同級生や青春時代を共に過ごした先輩後輩で思い思いの場所を陣取り最後の記念撮影をする姿も終了間際まで続いた。

 3月末が日曜日となったため、門扉はこの行事の終了を経て閉ざされる形となった。実行委員の残り3人は生熊和道さん、和田春也さん、橋本尚視さん。6人の中心的役割を担った山本さんは「こんなに大勢の皆さんが集まりお別れをしてくれたおかげで、形式でなく心のこもったお別れ会をできて良かったと思う。同窓生の母校を思う心が結集したいい会となり、計画した者として大変ありがたかった」と感無量の思いを語った。

(2019年4月2日付紙面より)

趣向「最後のH.R.」に臨む実行委員と来場者=3月30日、串本町中湊
開放された教室や廊下で懐かしい雰囲気を感じ納める
2019年04月02日
146 新元号は「令和」 5月1日、即位と同時に施行 

 政府は1日、「平成」に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」と発表した。菅義偉官房長官が午前11時40分ごろ「令和」と書かれた額を掲げた。元号を改める政令は皇太子さまが新天皇に即位される5月1日(水・祝)に施行され、午前0時に平成から令和に切り替わる。

 菅官房長官は「万葉集の梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用したもの」と語った。日本の古典に由来する元号は初めて。考案者、「令和」以外の元号案と数は明らかにしない。

 午前9時30分ごろから有識者らによる「元号に関する懇談会」を開き、案を提出。衆参両議院の正副議長の意見を聞き、全閣僚会議で元号を改める政令を閣議決定した。

 正午ごろ、安倍晋三首相は記者会見で談話を発表し、新元号について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明。

 「万葉集は日本最古の歌集であるとともに、幅広い階層の人が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書。悠久の歴史と香り高い文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいという願いを込め、決定した」。

 「文化を育み、自然の美しさをめでることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆さまと共に切り開いていく。決定に当たり決意を新たにしている」とし、「この新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っている」と語った。

 1918(大正7)年生まれの新宮市仲之町の廣田千代子さん(101)は新元号について「難しい言葉ですが、皆さんが調べて付けられたのだから、いい名前だと思います」。戦争で家族を亡くした思い出を振り返り「私たちが若い頃は、心にいつも鉢巻きを巻いていた時代。引き続き戦争がなく、平和な時代であることを願います」と話していた。

(2019年4月2日付紙面より)

2019年04月02日
147 上平さん、産屋敷さんが優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2019年04月02日
148 高円宮賜杯支部予選が開幕
 準決勝は6日、決勝は7日に実施  (県軟連東牟婁支部学童部 )
2019年04月02日
149 北山村人事異動   
2019年04月02日
150 地域共生社会実現を目指し  第3次計画策定を報告  (新宮市地域福祉計画策定委員会 )
2019年04月02日
151 地域に大切にされる場所に  熊野川温泉さつき改修完了  (新宮市 )
2019年04月02日
152 絵手紙作品40点以上展示  30日まで、喫茶きよもん  (那智勝浦町 )
2019年04月02日
153 体験は生涯の経験  サ市訪問団14人がホストファミリーと対面  (新宮市 )
2019年04月02日
154 候補者の横顔紹介  和歌山県議選・東牟婁選挙区  
2019年04月02日
155 不審な電話に注意を  改元に便乗した詐欺も  
2019年04月02日
156 副町長に南賢さん  御浜町人事異動  
2019年04月02日
157 三重県教職員人事異動 市町立小中学校 
2019年04月02日
158 3期目へのインタビュー  熊野市・南郡選挙区当選者横顔紹介  (三重県議選 )
2019年04月02日
159 辞令交付で布陣整え初動  新しい会計年度が始まる  (串本町 )
2019年04月02日
160 サクラや催しで盛り上がる  佐田区内で「桜まつり」  (古座川町 )
2019年04月02日
161 お悔やみ情報