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2017年08月27日
1 練習の無事を祈る
 八幡神社例大祭に向け修祓式  (三輪崎郷土芸能保存会 )

 新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は25日、同市三輪崎の八幡神社例大祭で奉納する県無形民俗文化財の鯨踊り、獅子神楽の練習を始めた。初日は同市の三輪崎青年会館で練習の無事を祈り「修祓(しゅばつ)式」が営まれ、熊野速玉大社神職のもと古式にのっとった神事で無事を祈った。例大祭は9月15日(金)に本殿大前ノ儀、16日(土)に宵宮、17日(日)に神輿渡御(みこしとぎょ)に伴う奉納行事が営まれる。

 保存会は20代から80代までの幅広い年齢層で構成されている。天狗(てんぐ)=稚児=を務めるのは屋敷朋希君(5)。「天狗は難しそう。大きく上手に踊りたい」と話していた。会員らは例大祭に向け、日曜日を除く毎晩同会館で練習を重ねる。

 濱口会長は「暑い中、大変だと思うが練習、例大祭本番、関連行事と続くので、暑さを乗り切り頑張ってもらいたい」とあいさつ。11月25日(土)に日本青年館(東京都)で開催される「全国民俗芸能大会」に出場する全国4団体の一つに選ばれ、61年ぶりに参加することに触れ「そこに向けても頑張りたいが、われわれの本番は例大祭。まずは地元の皆さんに喜んでもらえる鯨踊りと獅子舞を披露したい」と力を込めた。89歳となる最長老の尾﨑匡司さんの現役参加を「うれしく誇りに思う」と述べた。

 漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願う例大祭は、三輪崎漁港付近にあった本宮に神様が年に1度里帰りする祭り。神輿渡御に伴い恵比寿(えびす)、大黒天、二十四孝(にじゅうしこう)の山車渡行、郷土芸能、舞踏などの奉納行事が繰り広げられる。

(2017年8月27日付紙面より)

獅子神楽を練習する三輪崎郷土芸能保存会の皆さん=25日夜、新宮市の三輪崎青年会館
天狗を務める屋敷朋希君
2017年08月27日
2 尾﨑酒造、プラチナ賞を受賞
 フランスのコンクールで  

 新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗代表取締役社長)は同社の「純米酒太平洋」を、6月26日にフランス・パリで開かれたフランスで初の日本酒コンクール(品評会)「蔵マスター」純米部門に出品、プラチナ賞に輝いた。

 このコンクールは、フランス人によるフランス人のための日本酒のコンクール。フランスの歴史的食文化であるマリアージュと呼ばれる食と飲み物の食べ合わせを日本酒と食という観点からみて、体験をする場としての重要性を持たせ、フランス市場における日本酒をアピールする場を提供していくもの。

 審査員はフランス各地のソムリエ、レストラン関係者、ホテル・料理学校関係者など32人を中心に構成された。全員が事前に日本酒の概要と利き酒・評価方法のレクチャーを受けた上で、ワイン専門家として総出品酒数550点(純米大吟醸部門266点、純米部門284点)を審査し、点数の高い上位33%が賞を受賞。両部門からプラチナ賞58点、金賞123点が選ばれた。

 尾﨑社長は「熊野地方産のコシヒカリと熊野川の伏流水で造られ、地元の皆さんに親しんでもらっている地酒『太平洋』が、和食と同じく食の無形文化遺産に登録されているフランス料理とも合うということをワインのプロたちによって金賞より上のプラチナ賞というかたちで評価され、本当にありがたく思う」と受賞を喜んだ。森本紘造製造部長は「造る側にとって今回の受賞は、太平洋は外国の人にも合うことが証明されたということでもあり、うれしく思うと同時に今後の自信になる」と話した。

 プラチナ賞を受賞した「純米酒太平洋」は、7月に行われた「全国燗酒コンテスト2017」でも金賞を受けている。

(2017年8月27日付紙面より)

プラチナ賞を獲得した「純米酒太平洋」を持つ尾﨑征朗代表取締役社長(右)と森本紘造製造部長=21日、新宮市船町の尾﨑酒造
2017年08月27日
3 定期演奏会へ向け練習に熱
 10月22日、体育文化会館  (那智勝浦吹奏楽団 )

 那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は10月22日(日)午後6時30分から、那智勝浦町体育文化会館で第22回定期演奏会を開く。演奏会を2カ月後に控え、練習に熱が入ってきた。大江団長は「文化の秋、『勝吹』は高尚かつ芸のあるところが魅力。皆さんに演奏会を楽しんでもらうため、練習に取り組んでいます。定期演奏会へぜひご来場を」と意気込んでいる。

 同吹奏楽団は那智中学校吹奏楽部OBらをメンバーに1994年に発足。熊野地方各地のイベントでの出演や、小学校や各地域を訪問して演奏会などを開催し、地域文化の向上に貢献している。定期演奏会は22回目。和歌山県文化振興事業補助事業として開催。

 第一部は格調高く「梁塵秘抄~熊野古道の幻想~」で開幕。熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三札所草創1300年を記念しての演奏。指揮の大江伸二さんは「記念の年。お祝いの雰囲気を盛り上げたい」と話す。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のテーマ曲の後、今回のテーマ「昭和は遠くなりにけり」のヒットパレードと続く。昭和と平成のヒット曲を対比しながら紹介していくというユニークな企画。老いも若きも楽しめる演奏を展開する。「芸」のステージのテーマは「那智勝浦吹奏劇団『今昔~南紀勝浦旅ものがたり』」。那智勝浦町の観光振興を願いながら町の今昔を紹介する。

 入場料は500円。中学生以下は300円。9月1日(金)からチケット発売。販売は文具センターツツ井(新宮市)、湊化粧品店(那智勝浦町)。問い合わせは同吹奏楽団事務局(電話0735・52・3795)。

(2017年8月27日付紙面より)

定期演奏会を前に回数を増やし、練習に取り組むメンバーら=20日、新宮市福祉センター
2017年08月27日
4 グランプリは坪内裕樹さん  TOUR・de・熊野フォトコンテスト①  
2017年08月27日
5 自分の知る世界広がった 北山村、中学生が海外研修から帰国 
2017年08月27日
6 新しい鳥居が完成 新宮市、三輪崎八幡神社で竣工式 
2017年08月27日
7 絵画や花が並ぶ  30日まで、熊野美術協会スパセン展  (スーパーセンターオークワ南紀店 )
2017年08月27日
8 道の駅周辺を清掃 新宮市、クリーン大作戦に50人 
2017年08月27日
9 家族連れらでにぎわう 新宮市三輪崎で「地蔵盆」 
2017年08月27日
10 お悔やみ情報
  
2017年08月26日
11 津波避難所の築山完成
 9月24日の見学会後、開放  (新宮市 )

 新宮市が津波一時避難所として同市蓬莱1丁目の旧王子製紙跡地で整備を進めていた築山が完成した。9月24日(日)午前8時30分から地域住民らを対象に見学会を開き、その後、供用を開始する予定だ。

 熊野川河口部に位置する土地は、市が2013年12月4日付で「王子ホールディングス株式会社」(本社・東京都中央区)から譲り受けた約3万2277平方㍍の一部。全体の面積は約1万8000平方㍍で、中心付近に縦約80㍍、横約60㍍、高さ6・1㍍の楕円(だえん)形の築山を造成した。上部の面積は約630平方㍍あり、約1260人が避難できる。

 紀伊半島大水害後に国が熊野川河口部で実施した掘削工事で採取した砂利を約1万2000立方㍍使用し、表面に土をかぶせ芝生を敷いた。築山への入口は5カ所で、頂上へ登るスロープは2カ所設置している。事業費は市が約7500万円、国が約4500万円の計約1億2000万円となる見込み。

 市役所で24日に開かれた市議会総務建設委員会で並河哲次委員は、地域住民から築山の強度に心配の声が挙がっていると指摘。田坂豊・建設農林部長は「安全性は確保されていると思っている」と答えた。久保智敬委員が管理する部署について質問し、工藤英二・都市建設課長補佐は、築山が防災対策課、周囲は協議中と回答した。

 南海トラフ巨大地震での浸水深が0・5㍍と予想されている土地。地盤は海抜約7㍍で、築山上は海抜約13㍍になる。残りの土地の活用方法について田岡実千年市長は「白紙の状態。地域住民の意見を聴きながら活用法を考えていきたい」と述べた。

(2017年8月26日付紙面より)

津波一時避難所となる築山=24日、新宮市蓬莱
2017年08月26日
12 新宮高校が関西で銀賞 「自分たちの演奏ができた」 (吹奏楽コンクール)

 新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)は21日、兵庫県の姫路文化センターで開催された第67回関西吹奏楽コンクール高等学校の部小編成で銀賞を受賞した。

 新宮高校はジンベエザメや海をイメージした曲『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。同部は県吹奏楽コンクールで4年連続の金賞を受賞し、3年ぶりの関西コンクール出場権を獲得した。2014年の関西コンクール出場時の結果は銅賞だった。

 立溝まい・前部長は「金賞を目指していたので悔しかったです。関西では県で出し切れなかった100%の力を出し切りたいと話していました。それは無理でしたが、練習を超えるくらい楽しい演奏ができました」。

 3年間を振り返り「しんどいこともいっぱいあったけれど、コンクールでやっと結果を出せたり、コンサートをいっぱいさせてもらい、いい経験ができました。吹奏楽をやってきて良かったと思っています」と話した。

 新たに部長を務める磯﨑美和さんは「金賞を目指して頑張ってきたのでちょっと悔しかったですが、関西では自分たちの演奏ができて良かったと思いました」。「まい先輩のようにしっかりとできるか不安もありますが、歴代の先輩や部長から伝統を受け継ぎ、新宮高校吹奏楽部としてたくさん活動できれば」と今後の意気込みを語った。

 亀谷顧問は「生徒が大きく成長してくれたことが賞よりもうれしいです。関西大会までに自分たちの音楽を発信したいという思いを発揮できたことがうれしかった。彼女らの演奏はインパクトがあり、最高得点を付けてくれた審査委員の人もいました。課題もありますが客席の空気感も良かったと聞いています。金賞には届きませんでしたが、会場で聞いている人の琴線に触れる演奏ができたと思います」と話していた。

(2017年8月26日付紙面より)

関西大会に出場した吹奏楽部の皆さん=24日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月26日
13 和歌山工専学生ら立ち会う
 第3回MH賦存状況調査  (和歌山県 )

 県の本年度第3回メタンハイドレート(MH)賦存状況調査が24日、串本港を拠点にして行われた。第1、2回同様、すでに確認しているメタンプルームと見られる気泡密集帯のデータ収集が目的で、今回は和歌山工業高等専門学校の岸本昇教授と専攻科の学生2人も観測作業に立ち会った。

 この調査は、国家規模のMH開発誘致を目的として平成24年度から継続実施。東京海洋大学の青山千春准教授監修の下で同研究所が選定した海域を県漁業調査船「きのくに」の高性能魚群探知機(計量ソナー)で観測し、得られたデータの解析と考察を㈱独立総合研究所に委託して得られた成果を材料にして国への働き掛けを重ねている。

 本年度は6回の調査を行う計画で、メタンプルームと見られる気泡密集帯の経年変化を見るために同一海域(潮岬の南約20㌔にある水深1600~1700㍍の海底)の観測を重ねている。

 和工専は平成27年度に日本科学技術振興財団「エネルギー教育モデル校事業」の指定を受け、将来のエネルギー開発を適切に判断し行動する人材の育成に力を入れている。岸本教授によると、同調査への立ち会いは学生が新エネルギー源の一つとしてMHに関心を持ち将来のエネルギー研究に役立てる目的で計画し、県産業技術政策課に協力を求め第2回調査から立ち会っているという。

 今回乗船した専攻科1年の嶋田大海さん(21)はMHを研究のテーマにしているそうで、第2、3回と続けて立ち会い「MHは身近なところにあるという認識が深まった。陸上で採掘できるロシアやカナダと違い、日本は海上。いろいろな技術を組み合わせることによって採掘は可能になるのかなと感じている」とコメント。

 同科2年の土田裕介さん(22)はMH開発が実現するかどうかを検討したくて今回の調査に立ち会ったそうで「何度も同じところで反応が出るのを見て、MHは空想のものではないという実感を得た。MHがどう検討されているかというプロセスを肌で感じるいい機会になった」と印象を語り、それぞれに考察を深める成果を得ていた。

 同課によると残る第4、5回調査は8月28~31日中、第6回は11月末ごろに行う予定。同日現在で同研究所から新たな海域の調査指示はなく、定点観測が続くという。

(2017年8月26日付紙面より)

魚群探知機のモニター越しに観測作業を見守る和工専の学生ら(県産業技術政策課提供)
2017年08月26日
14 外装工事ほぼ終わる
 新町立温泉病院  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満で建設中の新町立温泉病院で外壁の塗装工事が終わった24日、主要な足場が外され病院の外観が見えた=写真。2階屋上の防水工事が終われば、外装工事はほぼ終了で、今後はキャノピー(出入口の屋根)と南側の外構、内装などの工事を進める。職員住宅棟の工事は9月中に終了予定。

 工事の進行状況は完了までの58%で年内完成を目指し10月末には84%の見込み。町はスケジュール表を工事が行われている朝日区内に回覧で配布し、住民に細かく日程を通知している。

 同町建設課主幹の畑下靖さんは「近隣住民の皆さまのご理解とご協力のおかげで順調に進んでおります。8月は台風も1度だけだったので助かりました。作業員の方も猛暑の中、頑張って作業してくれています」と感謝していた。

(2017年8月26日付紙面より)


2017年08月26日
15 熊野HPが優勝 第123回職場対抗ボウリング大会 
2017年08月26日
16 串本古座が三回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月26日
17 伝統の炎で山燃える 那智勝浦町、金剛寺で「二河の火祭り」 
2017年08月26日
18 24日、新宮で37・5度  全国3位の気温  
2017年08月26日
19 去る夏を惜しむ  円満地公園、来月3日にプールじまい  (那智勝浦町 )
2017年08月26日
20 水道料や旧職訓の今後  新宮市議会総務建設委員会  
2017年08月26日
21 楽しく英語で遊ぼう  勝浦認定こども園で初の教室  
2017年08月26日
22 真夏に雪景色観賞 那智勝浦町、スノードーム作り体験 
2017年08月26日
23 自転車の鍵を掛けよう  近大新宮高校生徒らが啓発  (新宮市 )
2017年08月26日
24 民話朗読劇稽古総仕上げ 古座川町、27日のイベント内で上演 
2017年08月26日
25 高瀬会利用者に接して学ぶ  明神中3年生の福祉体験  (古座川町 )
2017年08月26日
26 ウナズキギボウシ  熊野川町の岩場で  
2017年08月10日
27 新宮高校が県代表に 吹奏楽コンクで4年連続金賞 (新宮・東牟婁地方)

 第53回和歌山県吹奏楽コンクールが4日から6日にかけ、県民文化会館ホールで開催された。当地方からは6校が出場。新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)が4年連続の金賞、3年ぶりの県代表に選ばれた。立溝まい部長は「真剣に楽器と向き合って練習に取り組み、関西大会では120%の力が出せるようにしたい」と意気込んでいる。

 新宮高校は『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。立溝部長は「場面転換が多く、景色や色合いなどが分かりやすく描かれている曲。壮大な雰囲気の所が何カ所かあり、吹いていて楽しいです。拍子を変えるところが難しく、和音のずれも気になります」。

 県コンクールでは初日のトップバッターを務めた。「緊張や不安がありました。練習通りの力は出し切れませんでしたが、それでもできる限りの演奏ができたと思います。部員のみんなも金賞の発表を受けられることを楽しみにしており、とてもうれしかったです」と語った。

 関西コンクールには、これまで悔しい思いをしてきた先輩の気持ちも持って行きたいとし「自分たちの限界を超えられるくらいのいい演奏をしたいです」と話していた。

 コンクール前には長年使っている楽器の一部に不具合が生じ、急きょ代替品をレンタルしての出場となった。「例年以上にチームの状態も不安定で、トップバッターという絶対的に不利な状況だった」と亀谷顧問。「結果は求めず新高らしい演奏をしたいと思っていました。発表では『ゴールド』の言葉に例年落ち着いている生徒らも泣き崩れており、僕自身も驚きました」。

 関西に向け「年々少しずつ成長していますが、当地方では他校と対抗してコンテストに出場したり、演奏を聞いたりする機会もなく、本番で緊張し、萎縮してしまいます。伸び伸びと演奏してほしく、本来発揮できる力は別次元なので、本番でその力を出し切りたい。課題は多いです。県代表として他のバンドの思いも背負っている。まずは自分に負けず、練習したことを発揮できるよう内面を磨き上げてほしい。それができれば、もっといい形で現れると思うし、苦労をはじき返す音楽を作ってくれると信じています」と話していた。

  □     □

 各校の結果は次の通り。

■金賞

▽県立新宮高校(県代表・県知事賞)

■銀賞

▽新宮市立緑丘中学校

▽那智勝浦町立那智中学校

■銅賞

▽県立串本古座高校

▽新宮市立光洋中学校

▽近畿大学附属新宮高校・中学校

(2017年8月10日付紙面より)

金賞を受賞した県立新宮高校吹奏楽部の皆さん=8日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月10日
28 「自然と芸術の融合」
 和歌山とスペインの合唱団が奉納演奏  (那智勝浦町那智山 )

 和歌山市を拠点に活動する和歌山児童合唱団(岩橋延直育成会会長)とスペイン・バルセロナのアミクス・デ・ラ・ウニオ(アミクス)児童合唱団は8日、那智大社創建1700年・青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して那智勝浦町那智山の両社寺で奉納演奏を催した。境内に和歌山の中高生団員41人とアミクスの中高生団員38人の清らかな歌声が響いた。

 2016年5月にブルガリアで開かれた第37回May国際合唱コンクールをきっかけに両団は知り合い、アミクスから「日本でコンサートを行いたい」という希望を受けて、創建草創記念の年と重なることもあって今回の演奏が実現した。アミクスが日本で公演するのは初めてだという。合唱団一行は那智大社本殿前、青岸渡寺の那智の滝展望地、飛瀧神社で「ふるさと」や「Song of hope」など複数曲を合同合唱、奉納した。

 和歌山児童合唱団員で私立開智高校2年の西川千尋さん(17)は「ブルガリアで会った時から今日が楽しみでした。このような神聖な場所で生の歌が聴けて、共演もできてうれしい。観客の皆さんもしっかり聴いてくれて、歌が届けられたと思う」。

 アミクス児童合唱団のパウラ・コロナド・ソリアーノさん(17)は「那智の滝がすごくすてきで、神様が宿る自然と私たちの歌を一緒に楽しんでいただけるのは、とても光栄なこと。自然と観客がつながる感覚があった」と奉納時の印象を語った。

 アミクスの講師で指揮者のジュゼップ・ヴィラ・ジョベルさん(46)は「観光だと信仰など深いところまで知ることができない。この場所で演奏できたのは、幸せなこと。自然と芸術が融合できたのは素晴らしい」と話した。

 この日は奉納演奏のほか、町立市野々小学校でコンサートが開かれ、地域住民と同校児童に日本とスペインの合唱曲全10曲を披露した。市野々小児童会の中村悠寿副会長(5年)は「コンサートを開いてくれてありがとうございました。歌声がとてもきれいで、スペインの楽曲は日本のものと違っていて良かったです」と感謝を述べた。

(2017年8月10日付紙面より)

那智の滝前で合唱する和歌山児童合唱団とアミクス児童合唱団の団員=8日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
2017年08月10日
29 ウナギ石漁の仕組み教わる
 KAK第2弾第2回活動  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)主催事業「KozagawaAdventureKids(KAK)」の本年度第2弾第2回活動が5日、古座川町民体育館であり町内の小学1~6年生35人が古座川の伝統漁法「ウナギ石漁」の仕組みを教わるなどした。

 同町子ども教育15年プランに掲げられた3大重点活動の一つ、体験活動「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を社会教育領域で展開する同事業。本年度第2弾のテーマは「みんなで古座川天然うなぎをとろう!~伝統漁法うなぎ石漁を学ぼう!~」で、事前の申し込みでは37人が参加を希望したという。

 第1回活動は7月21日にあり、ウナギ取り名人の細井孝哲さんと一緒にウナギ石漁の仕掛けを、少女峰前の古座川の瀬に五つ作った。第2回活動は漁に臨む計画だったが、台風5号に伴う雨を警戒した七川ダムの事前放流で水位が上がり、仕掛けが水没したためやむなく中止。会場を同館に変更し、環境学習や天然ウナギの調理実演見学と試食のみ実施した。

 活動冒頭、ウナギを捕る感覚だけでも伝えたいとして、細井さんが体長80㌢の天然ウナギをたらいに入れて捕り方を紹介。代表3人にウナギばさみで捕まえ方を実践指導してこつを伝えた。

 環境学習では県環境学習アドバイザーの瀧野秀二さん(=熊野自然保護連絡協議会副会長)が、ウナギ石漁の仕組みを解説した。仕掛け「ウナギ石」はウナギのエサになるハゼの仲間やエビ類なども隠れ家にするので、ウナギにとっては天敵のカワウやサギから身を守ると同時にエサを探す手間もない快適な居場所。それをウナギが好むきれいな状態(隙間が詰まっていない状態)で作り出して誘い込むのがこの漁の仕組みで、同じ理屈でしば束を沈めて捕る方法もあると紹介した。

 併せてウナギ以外に川で観察できる生き物や川石の裏に張り付いている虫の種類と数を調べると川のきれいさがわかる(=スコア法)ことにも触れ、「古座川はスコア法で10点満点中8~9点が取れるきれいな川。だからこそ大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 学習後は南紀月の瀬温泉ぼたん荘の深海政也料理長らによるさばき方や調理を見学。焼き上がった古座川産天然ウナギのかば焼きをうな丼にし、命をいただくことへの感謝を胸に抱きながらみんなで味わって活動を締めくくった。

(2017年8月10日付紙面より)

ウナギ石漁の仕組みなどを児童に解説する瀧野秀二さん=5日、古座川町民体育館
ウナギの調理を披露する(右手前から)細井孝哲さんと深海政也さん
2017年08月10日
30 若手作家らの作品展
 熊野マウンテンビルディング  

 新宮市熊野川町上長井の熊野マウンテンビルディング(南方商店前)のギャラリースペースで若手作家たちの作品展『健康』が開催されている。9月上旬まで。不定休で、開場時間は午前10時ごろから午後4時ごろまで。入場無料。

 作品を展示している作家は、ジュエリー作家の高瀬大輔さん、折り紙職人の太田弘昭さん、プログラマーの齋藤雄介さん、写真家の秦雅則さんら。拾った石を乗せる指輪、フイルムを腐敗させた写真など計約20点を並べている。

 現在、ビルを管理しているのは写真家の芹川由起子さん(33)=東京都。自らも作品を制作中で、近く展示する。

 芹川さんは「健全な考え方、健康的なものを応援するプロジェクトです。日常でないことが考えられる場所になればと思っています」と来場を呼び掛けている。

(2017年8月10日付紙面より)

指輪、折り紙などの作品を約20点展示している=8日、新宮市熊野川町上長井
2017年08月10日
31 各校の新チームが始動
 紀南十高校リーグ秋季リーグ戦  
2017年08月10日
32 塚君、弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2017年08月10日
33 4部門で熱戦展開 紀南バドミントン大会、運営費残金は九州北部豪雨の義援金に 
2017年08月10日
34 優勝はプログレス
 トルベリーノカップキッズ大会  
2017年08月10日
35 自然の力の大きさ学ぶ 近大新宮高校・中学校、スーパーサイエンス部が合宿 
2017年08月10日
36 「さんまのなれずし」追加 新宮市、クックパッド公式キッチン 
2017年08月10日
37 熊野川濁水対策など要望 新宮市議会が国土交通省や電源開発で 
2017年08月10日
38 憩いのひととき楽しむ 新宮市、クローバーの家でお茶会 
2017年08月10日
39 住民ら大きな輪になり 新宮市、五新町内会で供養盆踊り 
2017年08月10日
40 住民の協力で伝統行事 新宮市、王子区民盆踊り大会 
2017年08月10日
41 伝統の獅子舞楽しむ  高池保育所に互盟社  (古座川町 )
2017年08月10日
42 体使ったお絵描き楽しむ あったカフェ、旧養春小で体験イベント 
2017年08月10日
43 発達の見据え方など考える 串本町保健センター、第3回子育てネット会議 
2017年08月10日
44 センニンソウ  高野坂沿いで  
2017年08月10日
45 お悔やみ情報
  
2017年08月01日
46 新宮の歴史を知ろう ぶらさんぽで名所巡り (夏休み自由研究)

 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長)と新宮市観光協会(丹羽生会長)は7月30日、「歴史発見!新宮ぶらさんぽで夏休み自由研究を作っちゃおう!!」を開催した。小学3年生から高校1年生までの8人が観光ガイドらの案内で市内の名所を巡り、新宮の歴史を学んだ。

 世界遺産に追加登録された阿須賀神社に集合した参加者たちは、新宮市観光ガイドの会の西浦康代さんや新宮市教育委員会文化振興課の小林高太主任らの説明を受けながら、宮井戸遺跡、新宮城下町遺跡、熊野速玉大社、神倉神社と歩いて巡った。

 新宮城跡で西浦さんは、太平洋が見渡せることから「沖見城」とも呼ばれていたことや、石段は敵に攻められにくいように工夫されていることなどを説明。与謝野鉄幹の歌碑やケーブルカー跡も紹介した。児童らはメモを取りながら、石垣などをカメラで撮影していた。

 参加した櫻井龍之介君(11)=神倉小学校6年=は「最初の天皇が来たと伝わる場所が新宮にあることに驚きました」と話していた。

 同イベントは5日(土)にも開催される。時間は午前9時~午後2時。参加対象は小中学生で、小学3年生以下は保護者同伴。おにぎり、水筒、帽子、タオル、鉛筆、カメラかスマートフォン持参。参加費500円。申し込みは事務局(電話090・5671・6500)まで。雨天決行。

(2017年8月1日付紙面より)

新宮城跡を巡る参加者たち=7月30日、新宮市
2017年08月01日
47 タチウオではない?
 珍しい深海魚、ヒレナガユメタチ  

 新宮市徐福の辻本大二魚店に、7月29日、珍種であるヒレナガユメタチが入荷した=写真

 ヒレナガユメタチは全長約130㌢。鵜殿から勝浦辺りの沖合、水深150~200㍍の深さで捕獲されたという。ヒレナガユメタチはスズキ目タチウオ科。伊豆諸島以南やパラオ海嶺、インド洋の底層を遊泳する深海魚。タチウオに似ているが、尾びれがあり、頭にある長い背びれが特徴。大きなものは200㌢を超えるという。まれに釣獲、漁獲されることはあるが、詳しい生態は不明。同店では「私も見るのは初めて。漁師さんから詳しい話は聞けていないが、珍しいことだと思う。食べてみようと思うけど、食べたことある人が周りにいないのでどう調理していいのかも分からない」と話していた。

(2017年8月1日付紙面より)


2017年08月01日
48 ロボット作りに挑戦
 新翔高校で予選会に向け講習  

 新宮市佐野の県立新翔高校で7月29日、「きのくにロボットフェスティバル2017 全日本小中学生ロボット選手権」の予選会に向けた講習会が行われた。当地方の小学生8人、中学生4人が、それぞれ大会で使用するロボットを作った。

 ロボットフェスティバルは小学生~高校生対象のロボットコンテストと「高専ロボコン」招待チームのロボットや企業の最先端ロボットのデモンストレーションを総合的に実施することで青少年の物作りへの理解を深め、日本の物作りと科学技術の進展に資することを目的に開いている。今年は12月17日(日)御坊市立体育館での開催を予定している。

 講習会では同校職員の指導を受けながらロボット作りに取り組んだ。小学生は保護者に手伝ってもらうなどしながら熱心に作業を進め、できたものを試走させるなどして物作りへの関心を深めていた。できたロボットは規定の範囲内で改造するなどして大会で使用する。

 毎年参加している魚立祥大君(11)=新宮市佐野=は「(ロボットなどを作るのが)好きです。簡単でした。楽しいです。去年は車輪を付けましたが、今年は規定でできないのでつらいです。毎年3位、2位と上がってきているので今年は1位を取りたい」と話していた。

 予選会は11月3日(金・祝)に新翔高校で開催される。小学生は6足歩行ロボットで、コート内の長さが異なるロープをゴールへ運ぶ「ストリング・ストリング」、中学生はコート内のポールに輪を入れる「輪投げ大作戦!」で競う。

(2017年8月1日付紙面より)

指導を受けながら取り組む保護者と参加者ら=7月29日、新宮市佐野の県立新翔高校
2017年08月01日
49 橋杭海水浴場で新イベント
 第13回串本まつり始まる  (串本町 )

 串本町の夏の風物詩イベント「第13回串本まつり」が7月29日から始まった。初日の「橋杭ビーチサマーフェスタ2017」は旧海水浴まつりに代わる新イベント。メイン企画のビーチサイド運動会など盛りだくさんの内容が、海水浴客らの挑戦や注目を集めた。

 同フェスタは、本年度から本格化している橋杭海水浴場アウトドアレジャー拠点化の推進を意識した、串本町観光協会(島野利之会長)主管の新イベント。前年度まで実施していた海水浴まつりのメイン企画だった潮干狩りや宝探しに代わり取り入れたのがビーチサイド運動会で、ビーチハウスラパンが提供するマリンアクティビティーや遊泳区域のフロートなど同浴場の特色を生かした全9種目を午前と午後の2部構成で実施した。

 各種目とも参加賞付で当日受け付け。2基ある洋上滑り台をつなぐフロートを一直線につないだ全長約12㍍のコースを駆け抜ける種目・水上ランニングは主に小学生が出場し、全力の挑戦が注目を集めた。

 2部の間では当日配布した番号札300枚を使った抽選会があり、各種景品に加え約100㌔のアサリも景品として小分けして提供した。

 イベント冒頭、島野会長と田嶋勝正町長が開会のあいさつを述べ「ハラウフラ・オ・カウイオナラニ」がフラダンスを披露。メイン企画実施中は串本海中公園のウミガメタッチングやトルコのパンの移動販売「気まぐれアイシェのシミット号」、スーパーボールすくいや大道芸人ジロー今村さんによるパフォーマンスもあった。島野会長は「串本の夏のイベントはどんどん続く。串本町にまた来て楽しんでほしい」と呼び掛けてイベントを締めくくり、「今後もより多くの皆さんに楽しんでいただける内容を考え、同フェスタを続けていきたい」と総括した。

 30日は同町文化センターでサマーBANDライブがあり、8ユニットが迫力のあるステージ演奏を繰り広げてファンらの熱狂を誘った。

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 本年度の串本まつりは7月の29日と30日、8月の5日(土)と6日(日)の計4日間にわたって行われる予定で、日程詳細は本紙7月29日付特集を参照。町内外から多くの来場を集める本州最南端の花火大会は5日午後8時から串本港で実施(予備日は6日、以降未定)となっている。問い合わせは同町観光協会(電話0735・62・3171)か役場産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2017年8月1日付紙面より)

串本まつり初日の活気を誘った橋杭ビーチサマーフェスタ2017=7月29日、串本町
2017年08月01日
50 宇久井中が近畿総体出場
 県総体サッカー競技の部で準優勝  
2017年08月01日
51 上野さんが近畿総体へ
 県総体陸上100㍍ハードルで3位入賞  
2017年08月01日
52 有木・藤井組、木村・鈴木組が近畿へ
 県中総体バドミントン  
2017年08月01日
53 神倉が3年ぶりの優勝
 イオン新宮店専門店会少年野球大会  
2017年08月01日
54 夏の楽しいひととき過ごす 新宮市、黒潮園が納涼大会 
2017年08月01日
55 経験を町政に生かす 太地町議選、初当選の森岡茂夫さん抱負 
2017年08月01日
56 積極的な取り組みを  世耕弘成大臣が国政報告  (新宮市 )
2017年08月01日
57 みんなで集い体動かす 新宮市熊野川町、神丸クラブがラジオ体操 
2017年08月01日
58 「虫の観察会」にぎわう 那智勝浦町、宇久井ビジターセンター 
2017年08月01日
59 パフォーマンスに夢中 新宮市、浮島児童館で大道芸ショー 
2017年08月01日
60 夏季有料期間始まる 串本町、望楼の芝キャンプ場 
2017年08月01日
61 小中学生27人絆を培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ開村 
2017年08月01日
62 山下雅久さん2期連続トップ 太地町議選、10人の新議員が誕生 
2017年08月01日
63 お悔やみ情報