熊野地方を舞台に6月1日(木)から4日(日)までの4日間、「第19回TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が開催される。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催、熊野新聞社など後援。
大会は1999(平成11)年に始まり、19回目。現在では「ツール・ド・北海道」、「ツアー・オブ・ジャパン」と並び国際自転車競技連合(UCI)公認の国内3大レースで、アジアツアーの一つ。国際ランキングの得点となるUCIレース(計324・1㌔)には、新宮市を拠点とする「キナンサイクリングチーム」など国内外から19チーム計112選手が出場。
同時開催される全日本実業団自転車競技連盟による「3デイズ・ロード・熊野」(計124・7㌔)、一般参加の市民レース「黒潮ロードレース」(計98・4㌔)のレースを含めると、約350人が出場する。
1日は、新宮市の市田川沿いでタイムトライアル。2日(金)の第1ステージは同市熊野川町の赤木川清流コース。3日(土)の第2ステージは三重県熊野市~御浜町の熊野山岳コース。4日の第3ステージは太地町の太地半島周回コース。2、3日には、UCIレース出場チームによるパレードも行われる。
開催にあたり角口賀敏実行委員長は地域の人たちの協力と支援に感謝し「自転車ブームというか、和歌山県にもサイクリングを含めて非常に力を入れていただいております。ツール・ド・熊野を通して、これからもいろんな形で地域の皆さんに、もっともっとブームが拡大していければと思っております」と話した。
今年のレースクイーンは、宅坊あやねさん(24)と奥野千奈津さん(20)の2人で、ともに新宮市出身で紀宝町在住。
宅坊さんは「国内3大レースの一つが地元で開催されていることを誇りに思うと同時に、地域の魅力を少しでも多く知ってもらいたい」、奥野さんは「田舎のまちで4日間開催されるので、多くの人に自然の魅力や空気の良さなど、いろんなところを見たり感じたりしてもらいたい」と話した。
今年も、恒例のフォトコンテストやインターネット中継も予定されている。
(2017年5月26日付紙面より)
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「新宮・勝浦100年の輝き」講演会 (ユーアイ会 )
新宮市井の沢のユーアイホテルに商品を納入する業者でつくる新宮ユーアイ会(杉本義和会長)と勝浦ユーアイ会(谷口拓也会長)は20日、講師に同市在住の郷土史家の中瀬古友夫さんを招き、講演会「新宮・勝浦100年の輝き」を同ホテルで開催した。
両ユーアイ会では地域に利益を還元するため、年に一度講演会などを催している。杉本会長は開会で「地域の歴史を知る講演の内容が、皆さんの知識の一つとしてお役に立てば」とあいさつした。
中瀬古さんは熊野地方の貴重な絵はがきや絵地図を収集しており、新宮市や那智勝浦町の学校や団体などで講演会を開いている。今回は新宮、勝浦の二つの町の明治から昭和に至る年表に、それぞれの町の様子を伝える絵はがきを配した資料を作成して講演した。
1913(大正2)年の新宮鉄道開通により、新宮から鉄路で勝浦まで木材を運んだ様子や熊野川のプロペラ船が誕生した経緯などを解説。鉄道の開通で人の往来が活発になり、海水浴の習慣が無かった新宮の人が三輪崎や宇久井の海水浴場に行くようになるなど交通の発達が生活の変化をもたらした。プロペラ船の就航により、勝浦で捕れたサンマを一日のうちに熊野川沿いの村々に届けることができ、十津川の人々の栄養改善になったという話も聞いたという。
中瀬古さんは「これまで勝浦、新宮でそれぞれに分けて講演してきたが、二つの町の年表を並べてみていくと互いが緊密に関係し合い、影響し合いながら、車の両輪のように発展してきた様子が分かってきた」と話した。
(2017年5月26日付紙面より)
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身体障害者連盟定期総会で (串本町 )
串本町身体障害者連盟(中野實会長、会員44人)の定期総会が21日、同町串本にある地域保健福祉センターで開かれた。任期満了に伴う役員改選で中野實会長(留任)ら新役員を選出。審議に先立って来賓同席した清野武志副町長に社会的障壁の解消を求める要望書を提出した。
開会にあたり中野会長は、前年度から施工された障害者差別解消法により地方自治体に社会的障壁に対する合理的配慮が義務化された点を振り返り、「障がい者の自立と共生社会実現のための具体的な取り組みを求めなければならない」として同連盟の取り組みへの協力を呼び掛けた。
来賓として清野副町長と堀登世・同町社会福祉協議会会長が同席し、代表して清野副町長は町職員時代に立ち上げに関わった自宅介護支援や福祉タクシーの制度について意見を聞き拡充したい考えを伝えつつ、田嶋勝正町長のメッセージを代読した。
議事に先立って町への要望があり、中野会長は六つある事項の中でも特に平成25、27年度にも掲げた▽国道42号潮岬西口~東口間歩道の環境整備▽公共施設(文化センターと町立体育館)のトイレ整備―を口頭で強調して要望書を提出。清野副町長は▽歩道は国に引き続き要望する▽トイレは担当課に指示し早急に取り組む―と述べて受け取った。
議事では事業関係諸議案を審議し承認。本年度は同連盟独自のグラウンドゴルフ大会を秋に開くことを出席会員31人で確認した。役員改選では中野会長、川嶋七郎副会長、平松節子副会長の3役を留任とし、他に理事6人を置くことを決めた。
要望事項は上記2点と▽JR串本駅へのエレベーター設置(障がい者と高齢者の利用の観点から)▽コミュニティバスの車いす用リフト付き車種の停留所の増設▽公的機関への手話通訳者の配置や聴覚障がい者の緊急時連絡手段の構築など▽災害時要支援者に対する個別避難計画の早急の作成や福祉避難所との協定状況の周知など―となっている。
(2017年5月26日付紙面より)
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三輪崎鈴島でチゴガニ
新宮市三輪崎の鈴島で引き潮時、無数のチゴガニ(稚児蟹)たちが巣穴から出て、一斉にハサミを上げ下げしている=写真。ユーモラスな動きは、万歳やダンスをしているようにも見え、訪れる人たちを楽しませている。
6~8月の繁殖期を中心に行う「ウエービング」と呼ばれる行動。時折、隣の個体に近づいたり、離れたりしながら白色の両はさみを波打つように振っている。雄が行う求愛行動、他の個体に対する威嚇行動など諸説あるが、理由ははっきりと分かっていないという。
甲幅1㌢ほどのチゴガニは東京湾から九州、朝鮮半島などの干潟に生息する。背中は茶色で、腹側は水色。
(2017年5月26日付紙面より)
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江戸千家家元が菩提寺で (新宮市 )
茶道江戸千家10代家元、川上宗雪(そうせつ)さん(71)=東京都台東区=が22日、流祖の菩提(ぼだい)寺、新宮市の本廣寺を訪れ、江戸千家新宮同好会の設立を報告した。戦後途絶えていた新宮での流派復活に家元は「良い報告ができました」と喜んでいた。
家元は全国連合不白会役員会の一行約50人と21日から23日の3日間の日程で流祖の故郷を訪問。市内で役員会を開いたほか、熊野三山一寺を参拝し、本廣寺で法要と呈茶を行った。
法要の後、清水文雅(ぶんが)住職は、6年前の紀伊半島大水害後、会員らから送られたお見舞いに感謝し、「不白が見た風景がそのまま残っているところもあると思います。今後の活動に資することを祈ります」とあいさつした。
同好会の会員は現在10人。家元は「新宮の皆さんには、ぜひ江戸の茶を習いに集まってもらいたい」と呼び掛けた。
同寺には江戸千家の流祖、茶聖・川上不白(ふはく)=(1719~1807年)が1797年に先祖供養のために建立した法華経を一字ずつ書き写した6万9384個の小石を埋納しているという「書写妙法蓮華経印塔」(和歌山県指定文化財)がある。
(2017年5月24日付紙面より)
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和歌山県漁業協同組合連合会(木下吉雄会長)は21日、創建1700年大祭に向けて準備が進む熊野那智大社(男成洋三宮司)の本殿第四殿に御簾(みす)を奉納した。奉納式では祝詞の奏上、みこによる神楽「那智の滝舞」があった。県漁連の片谷匡副会長、丸山一郎参事が参列し、玉串を納め、男成宮司から感謝状が手渡された。
第四殿は、同大社の主神である熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を祭っており、本殿の6社殿の中では最も大きい造りだという。丸山参事は「百年に一度の光栄な機会に、大漁と海上安全を願い漁業者の代表として奉納させていただいた」と話していた。
7月14日(金)の例大祭「那智の扇祭り」は御創建1700年例大祭として営む。
(2017年5月24日付紙面より)
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大峯奥駈道の行仙宿で (新宮市 )
ボランティア団体「新宮山彦ぐるーぷ」(川島功世話人代表)が管理する奈良県下北山村にある山小屋「行仙宿」の行者堂の仏像「役行者尊像」の修復が済み、安置された行者堂で17日、京都市左京区の本山修験総本山・聖護院の宮城泰年門主と同院5人の山伏が仏像の修復開眼供養を行った。同会員と関係者ら約50人は喜びを分かち合い、護摩だきで家内安全などを祈った。
修験道の開祖といわれる「役小角(えんのおづぬ)」の仏像で、行者堂の新築時、本尊として平成2年に聖護院から譲り受けた。この仏像の中から、作られた当時に書かれた「願文文書」が見つかった。標高約1000㍍の気温や湿度の厳しい環境下で傷みがひどくなったため、昨年7月に性根抜き供養を行った後、奈良市秋篠仏所の浅村朋伸仏師(41)に修復を依頼した。文書は浅村さんが修復作業中に仏像を解体した際、見つけたという。内容を調べた宮城門主によると、仏像は元禄15(1702)年に天下泰平や国土安全などを願い、理正院の鵜飼行家によって作られたもので、後西天皇第7皇子・聖護院第37代門主の道尊親王が開眼供養を行った由緒ある仏像だという。文書の原本は、聖護院資料室に保管する。
同グループ結成当時の世話人代表・玉岡憲明さん(93)は、大勢の参加を喜び「仏像はこれからも大切に祭り続けていく。きっと功徳をいただけると思うので、ここへおいでの時にはぜひお参りを」と呼び掛けた。供養を終えた宮城門主は「行仙宿までの険しい道が、どこもきれいに掃き清められていた。奉仕の精神に充ちあふれた皆さんの気持ちを大変ありがたく思った」と感謝した。
新宮市で昭和49年に結成された同ぐるーぷは、明治維新後の神仏分離・修験道廃止令により、放置され荒廃していた南奥駈道を刈り開き、路面を再生。休憩や避難所となる山小屋の新築や改築、整備を行った。ほぼ毎週、南奥駈道と山小屋の点検、清掃、周辺の植生保護にも取り組んでいる。
(2017年5月24日付紙面より)
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古座川クリーンアップ大作戦 (古座川町 )
カヌーツーリングを楽しみながら環境保全に貢献するイベント「第17回古座川クリーンアップ大作戦」が21日、古座川町相瀬~月野瀬の古座川流域であり、一般参加者69人が軽トラック2台分相当のごみ回収に貢献した。
このイベントは、串本アウトドアフェスティバル実行委員会(宇井晋介会長)が主催。南紀熊野体験博(1999年)時に体験と貢献、二重の達成感を得られるイベントとして実施され、以降はカヌーレンタル事業を展開する古座観光協会が軸になって継承する形で今日まで回を重ねている。
今回は道の駅一枚岩前~南紀月の瀬温泉ぼたん荘前の流域(全長約13㌔)をコース設定して参加を呼び掛けた。開会式は道の駅一枚岩前で行われ、宇井会長は「クリーンアップということで掃除もしていただくが、皆さんが何より先に楽しみ、安全にお帰りいただくのがこちら側の願い。ぜひお気を付けてトライしてほしい」とあいさつ。同町を代表して仲本耕士副町長が「古座川ファンが集まり環境美化に協力いただくことに心から御礼申し上げたい。晴天の下で事故なく楽しんでほしい」と期待し、参加を歓迎した。
南紀熊野ジオパーク推進協議会後援の関係で、同パークガイドの会南エリアの芝﨑浩子代表が流域の特色ある地質や地形を紹介。初心者講習を経て午前9時30分、古座川街道やどやの会の室實生会長によるほら貝の吹鳴を合図にして出発した。スタッフ艇を含めた数十艇が分散しないようゆっくりとまとまって川を下り、参加者は自主的に目に触ったごみを預かった網袋に入れコースのところどころで待機するスタッフに引き渡した。
コース半ばの鶴川橋そばの河原で休憩を取り、スタッフから炭火焼きにした干物や平天、サザエやナガレコ(=トコブシ)とおにぎりなどを昼食として差し入れた。
数十艇規模での移動はカヌーが盛んな古座川でもまれな状況。古座観光協会のカヌーレンタルも多数利用され、色とりどりのカヌーで川面に彩りを添える様子を狙うアマチュアカメラマンらも多く川沿いに詰め掛け、イベントの光景を撮影するなどしながら見守った。
(2017年5月24日付紙面より)
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U-12ホップリーグ
県高校総体サッカー
不二流体術新宮道場が熊野速玉大社で
深刻化している鳥獣被害を防ごうと那智勝浦町は平成28年度から鳥獣害対策専属の地域おこし協力隊を結成し、今年度は隊員2人が町内各所で対策に取り組んでいる。
町内に有害駆除を行える猟師は80人ほどいるが、人数は横ばい傾向で高齢化も進んでいる。このため、同町では28年度に協力隊3人分を予算化。同年10月に大阪府大阪市出身の髙嶋淳さん(41)を採用し、今年4月から神奈川県横浜市出身の山中慶太さん(41)を迎え、現在は2人体制で支援にあたっている。
活動は被害の把握や現場の対策、広報を主にしている。農家や区長から電話を受け、被害場所と情報などを記録して対策やアドバイスをし、状況を整理した資料作り、メールや回覧板を通して情報発信している。
鳥獣の生息数の調査にも取り組んでいる。宇久井地区の狗子ノ川ではサルの被害が多く、大型のおりを設置し、発信器の取り付けや駆除を進めてく計画だ。
猟友会や鳥獣被害防止対策協議会とも協力し、実地研修や狩猟免許の取得なども進めている。
髙嶋さんは「10年ほど世界100カ国を訪れ、日本を徒歩で旅した中で、食べ物と人のつながりの大切さ、日本の過疎と獣害問題を知りました。都会の価値観だと獣害が身近ではない。安心して農作物を育て、安定的に作物を供給できる環境をつくり、人間と動物双方の暮らしを守れたら」。
山中さんは「知人を通じて町に訪れているうちに、ここで暮らしたいと思うようになりました。獣害は駆除がメインだと思っていたが、未然に防ぐことが本質。活動の上で住民との触れ合いも大切だと改めて思います」と支援活動への意気込みを語った。
(2017年5月19日付紙面より)
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補陀洛山寺の「春まつり」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(高木亮享住職)は17日、「春まつり」を営んだ。信徒ら約50人が参列し、護摩祈とうや追善供養を営んだ。
本堂では、国の重要文化財に指定されている本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩」が開帳され、高木住職が読経した。護摩たきもあり、信徒らが願いをつづった護摩木を炎が立ちのぼる護摩壇にくべた。寺の裏山にある渡海上人の供養塔前では、追善供養が行われ、極楽浄土を目指した渡海上人の功績と意志をしのんだ。
高木住職は「年3回御本尊を開帳しているので、時間のある人はお会いしに来ていただければ」とあいさつした。
追善供養を終えて青岸渡寺の僧侶・田中亮樹さん(36)は「自分の命を投げ出してでも先人たちは極楽浄土を目指した。その志と功績を胸に、世のため人のため気を引き締めて精進していきたい」と話した。
同寺は、補陀落渡海の信仰とその出発点で知られる。この地から多くの人が極楽浄土を求めて渡海した。その回数は諸説あり、818年から1722年までに25回や28回ともいわれる。
本尊は、毎年1月27日の立春大護摩供星祭、5月17日の春まつり、7月10日の土用護摩供と先祖供養で開帳される。
(2017年5月19日付紙面より)
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新宮市が2千部作成
訪新外国人いらっしゃい商店街づくり推進協議会(会長・丹羽生新宮市観光協会長)はこのほど、「新宮うまいもんお食事処マップ」の英語版「SHINGU Gourmet Restaurant Map」を2000部作成した=写真。観光施設などに置いている。
同お食事処マップの日本語版は、新宮市料理飲食業組合、新宮商工会議所、新宮市観光協会、新宮市で組織する「新宮うまいもん見っけ実行委員会」が平成26年度から作成している。それぞれの店舗の位置、種類、営業案内のほか、ホテルやタクシーの電話番号案内、新宮市への交通アクセスなどを掲載している。
英語版では、外国人観光客に市内を周遊しながら食を楽しんでもらおうと、熊野速玉大社と神倉神社の案内も写真入りで掲載している。
(2017年5月19日付紙面より)
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保健福祉セで民児協総会 (古座川町 )
古座川町民生委員児童委員協議会(山口美和子会長、会員24人)が17日、同町川口にある保健福祉センターで総会を開いた。本年度は同委員制度創設100周年の節目。3000人規模で開かれる周年記念事業和歌山大会参加を研修に充てることを決めるなどした。
同委員は住民の立場で生活の相談に応じ必要な公的支援とのつなぎ役を果たすボランティアとして、厚生労働大臣が市区町村内の地域単位で委嘱している。任期は3年。同町内の委員定数は25だが一部地区で欠員があり、同日現在24人が委嘱を受けている。
昨年12月の一斉改選以降初となる定期総会の開会にあたり山口会長は、1917(大正6)年に岡山県で発祥した済世顧問制度やその2年後に大阪府で発祥した方面委員制度など、民生委員の原点となる制度創設の背景を振り返り、配布した関係資料を一読して民生委員の存在意義を振り返るよう推奨。町内各地における児童の登下校の見守り活動やふれあいいきいきサロン運営協力、施設入所者家族の送迎など福祉の増進につながる会員の地域貢献をたたえ、引き続きの努力を願うなどした。
来賓の西前啓市町長は西武彦健康福祉課長と共に開会に同席。高齢化が進む一方で支える側の人材確保が厳しくなっている状況に触れ、その要因である人材一人あたりの負担増大を十分な数の人材確保で改めたいという考えを伝えつつ向こう3年間の地域福祉に対する力添えを求め、山口会長は創設100年記念応援ピンバッチを西前町長に贈り連帯を強めた。
続く議事では、前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度事業計画の中で、同大会参加を本年度の研修に充てることを決めた。
この日は総会後に研修会もあり、同町高齢者相談センター(=地域包括支援センター)の認知症サポーターキャラバンメイト3人による同サポーター養成講座を受講した。昼食を経て午後はオークワ古座川店前でチラシを配り、同委員制度の地域へのアピールにも取り組んだ。
(2017年5月19日付紙面より)
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ブックマーマに文部科学大臣賞 (太地町 )
絵本の読み聞かせや影絵などの活動を長年続けている太地町のボランティアグループ「ブックマーマおはなしの会」(和田千明代表)はこのほど、子どもの読書を推進する活動が顕著な学校や図書館、読み聞かせ団体などに贈られる文部科学大臣表彰を受けた。同会のメンバー4人は12日、同町役場を訪れ、三軒一高町長、山下雅久議長、山本真一郎副議長、宇佐川彰男教育長らに受賞を報告した。
「子どもの読書の日」(4月23日)にちなみ、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「子どもの読書活動推進フォーラム」で表彰を受けた。
ブックマーマは2003年10月に発足。04年から小学生、05年から園児対象に読み聞かせを始めた。小学校では月2回全学年の児童対象に、太地こども園では月1回活動している。太地中学校では生徒が行う読み聞かせの指導もしている。同会が調べたところ、現在の中学2年生は小学校の6年間で158冊もの本の読み聞かせを受けたことが分かったという。影絵では、大阪市東淀川区の瑞光寺にあるクジラの骨で作られた「雪鯨(せつげい)橋」(鯨橋)の物語を手作りし、太地小が修学旅行で同寺を訪れるきっかけともなった。現在は和田代表、坂野真佐子さん、清水文さん、由谷節さんと那智勝浦町の濱口櫻さんが中心となって活動している。
和田代表は「フォーラムの事例発表会を聞いて、子どもたちの成長を願って地道に活動をしている人たちが全国にいることが分かりました。すごく刺激されました」と話し、「太地町では4カ月児健診のブックスタートで2冊の本が贈られ、3歳半の健診時にも1冊プレゼントしてくれます。活動の中で一人一人の子どもに関わった思い出があります」と語った。三軒町長らとの懇談の中で会員からは司書の配置の要望などもあった。
宇佐川教育長は「今までの苦労が実った。とても喜ばしい。太地では、ブックマーマといさな文庫が活動してくれている。これからも支援していきたい」と述べ、三軒町長は「子どもは町の宝物。次の世代を担う子どもたちのため、ボランティアで活動されてきたことが認められた。喜びでいっぱいであり、敬意を表したい」と活動をたたえた。
(2017年5月14日付紙面より)
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7月14・15日、勝浦湾で打ち上げ (那智勝浦町 )
熊野那智大社創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年を迎え、那智勝浦町では記念行事が始まっている。南紀くろしお商工会で12日、那智山奉祝記念事業実行委員会主催の「記念メッセージ花火」について第1回会議があり、関係者らが運営内容や当日の警備態勢について話し合った。
打ち上げ場所は勝浦湾内の渡ノ島埠頭(わたのしまふとう)で、7月14日(金)と15日(土)の2回。午後8時から約20分間。小雨決行。荒天の場合14日は翌日に延期、15日は中止する。両日ともに名前とメッセージを読み上げて花火15発を一発ずつ打ち上げ、スターマイン491発も用意する。
メッセージ花火は一口1万円(税込み)。文字数は80字以内。創建草創への祝い、誕生日、応援、プロポーズなど内容は自由となっている。希望者は申込書を那智勝浦観光協会ホームページからダウンロードして、必要事項を記入の上、同委員会事務局へFAXまたは持参するとよい。受付期間は今月22日(月)から6月30日(金)までで、抽選により1日15発まで。他府県からの応募も受け付ける。
問い合わせは那智山奉祝記念事業実行委員会(那智勝浦観光協会内、電話0735・52・5311、FAX0735・52・0131、ホームページhttp://www.nachikan.jp)まで。
(2017年5月14日付紙面より)
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三輪崎小5年が鯨踊り練習 (新宮市 )
新宮市立三輪崎小学校の5年生76人は12日、同校体育館で地区の伝統舞踊「鯨踊り」を学んだ。三輪崎郷土芸能保存会の濱口仁史会長指導のもと、「ヨイハ」の掛け声で元気よく練習に励んだ。
5年生は毎年、運動会で鯨踊りを披露する。5月の初めには同保存会から踊りの歴史などを学び、6年生や教員の振り付け指導も受けた。運動会当日のおはやしは、保存会が奏でる。同校では濱口会長が小学生だった50年近く前から、鯨踊りが踊られているという。
子どもたちは濱口会長から「周りの人と動きを合わせて、ヨイハの掛け声を元気に」とこつを教わり、綾棒(あやぼう)の持ち方から手の動きまでをじっくり練習した。
学級委員の山﨑昴明君は「足が疲れた。だいぶ覚えたので、本番には間に合いそう」。
同じく学級委員の宮本彩音さんは「6年生に教わったときより、よく理解できた。本番はしっかり踊れそう」と話した。
子どもたちの練習を見た濱口会長は「ほぼ初めての練習でこれだけ仕上がれば大丈夫。運動会当日が楽しみ」と上達の早さに驚いていた。
鯨踊りは、県の無形民俗文化財に指定されている。扇子を持って鯨を追い込む場面を表した「殿中踊り」と銛(もり)に見立てた綾棒で鯨を突く動きを再現する「綾踊り」の2種類がある。児童たちは綾踊りを舞う。
(2017年5月14日付紙面より)
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第28回夏季ソフトバレーボール大会
第5回トルベリーノカップキッズ大会
国民平和大行進スタート (新宮市から )
原水爆禁止和歌山県平和行進実行委員会(茂野和廣・実行委員長)は8日、新宮市から2017年国民平和大行進「和歌山―広島」をスタートさせた。県内全30市町村を通過する。6月8日(木)に三重県に引き継ぎ、8月4日(金)、最終目的地の広島平和公園に到着する予定だ。
大行進は1958年に始まり今年で60回目。全国で11のコースがあり、毎年計約10万人が参加している。和歌山県は3年連続全30市町村で実施されており、毎年計約1500人が参加している。
新宮市の出発集会で、喜田俊生・紀南労協議長があいさつ。ニューヨークの国連で開かれた核兵器禁止条約の制定を目指す第1回会議に日本政府が欠席したことに怒りの言葉を述べ、「8月に広島、長崎で開かれる原水爆禁止2017年世界大会に向け、元気よく出発したい」と述べた。
田岡実千年市長は「地球上には人類を絶滅させるほどの大量の核兵器が蓄積、配備されており、断じて許されるものではありません。唯一の被爆国であるわが国の果たすべき役割は極めて重要」
杉原弘規市議会議員は「半世紀を超える平和を願うこの平和行進は今や世界中の国々と人々に受け入れられようとしています。力いっぱい、元気いっぱい、気持ちを込めて行進しましょう」。
原水爆禁止和歌山県協議会の白井春樹事務局長は「核兵器禁止条約の実現を目指して、一歩でも二歩でも共に歩きましょう。皆さんの歩みは非核平和への歩みとなります」と呼び掛けた。
東牟婁地域の通し行進者の栗栖富夫さん(和歌山市民生協)が「現在1万5000発の核兵器があります。それをなくす意味でも一歩でも参加していただければ」と決意表明。「この日本を被爆国であり、憲法9条を持つ国にふさわしく、核兵器禁止条約の実現の先頭に立てる国にするため、一歩でも二歩でもご一緒に歩きましょう」などとする集会アピール宣言を拍手で採択し、『青い空は』を合唱した。
■東牟婁地域の日程
今後の東牟婁地域で行われる行進の日程と集合場所は次の通り。集合時間はいずれも午後5時15分。▽9日(火)那智勝浦町役場前▽10日(水)北山村民会館前▽11日(木)太地町公民館前▽12日(金)串本町役場本庁舎前▽15日(月)古座川町役場前。
(2017年5月10日付紙面より)
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太地支部が総会 (南紀くろしお商工会 )
南紀くろしお商工会(森川起安会長、会員数101人)は8日、太地町公民館で太地支部(藤木一史支部長)の平成29年度総会を開いた。会員22人が出席し、上程された昨年度の事業・会計報告、今年度の事業計画案など全ての議案を承認した。
今年度は▽観光促進による交流人口の増加▽町内関係者の合意形成▽地域資源の発掘と磨き上げ▽両町協力による観光メニューの強化―の4点を重点に活動する。3月17日に「経営発達支援計画」の認定を受けたため、認定を受けた商工会が活用できる事業の持続的発展を目的とした補助事業「伴走型小規模支援推進事業」を申請中だと伝えた。
昨年度の重点項目の実施状況と決算が報告された。会員数は年度当初から末までに商工会で2人増えて672人(約0・3%増)、支部は1人減って101人(0・9%減)となった。
森川会長は「今回、国から新たに経営発達支援計画の認定を受けたので、経営戦略に踏み込んだ伴走型の支援を続けていきたい。ガラパゴス化せず、多様化する消費者、観光客のニーズに対応する施策を展開したい」と話した。
(2017年5月10日付紙面より)
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下露総合セで公開講演会 (七川ふるさとづくり協議会 )
古座川町の七川ふるさとづくり協議会(下山隆正会長)は8日、七川総合センターふるさとで講演会「環境保全活動研修会」を開いた。七川地域の今後を地域全体で考えるために計画した初の公開行事で、同協議会役員含む32人が近隣事例に触れて今後の地域振興の機運に弾みをつけた。
同協議会は、七川地域の各区長が中心になり昨年11月に発足させた住民団体。住民が生きがいを持って明るく健康的な生活を送る地域環境を創造し、次の世代に持続可能な地域として託すことを目的に掲げて歩み始めている。
今月1日には公的支援として、同町が地域おこし協力隊隊員として小山陽平さんを起用。同協議会事業の推進を任務とし、同協議会は妻の菜保さんともども一会員の位置付けで迎え入れている。
当面は生活の主体である地域住民が今の地域にどのような意見を持っているかで聞き取り調査を進める予定。その前にまず同協議会の思いを伝えるため、この講演会を計画し参加を呼び掛けた。
開会にあたり下山会長は林業最盛以降の七川地域の変遷を振り返りつつ「(この講演が)これからの七川地域をどうすべきかを考える機会になれば」とあいさつ。参加者の中には仲本耕士副町長の姿もあり、起用した隊員と共に七川地域が今なすべきことに向かい動き出すことを願いつつ祝辞を寄せた。
続く講演の講師は奈良県川上村にある森と水の源流館の尾上忠大事務局長で、演題は「同館の活動から」。発祥地として栄えた吉野林業の衰退や国策のダム建設など村内環境が大きく変わる中、同村は紀の川や吉野川水系の源流地である点に着目して平成8年、水源地のまちづくり指針「川上宣言」を掲げて今日まで歩んでいる。
水源地を守るために国内2例目にして当時最大規模、740㌶の原生林を公有林化。その啓もう施設としてあるのが森と水の源流館で、尾上さんは同宣言以降の主だった振興の取り組みや村民がどのようにして川上宣言に寄り添う気持ちになったかを伝え、流域連携の発想(=村外との活力ある連帯で村の存在感を安定化させ活路を見い出す発想)があることを示唆するなどした。
今まさに地域振興に乗り出そうとしている七川地域に対し、地域の状況をしっかり考える事や生活に必要なことはやるという姿勢が大切だ、など提言も寄せて話を締めくくった。同協議会は今後も住民と共に考える機会を重ねる考えで、喫緊では同調査の結果報告会を夏ごろに予定している。
(2017年5月10日付紙面より)
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地元中学生が総合学習で
那智勝浦町大野の町立色川中学校(山下真司校長、生徒4人)の生徒たちが8日、同校近くの茶畑で地域の特産品「色川茶」を摘んだ。地元産業への理解を深めようと総合学習で毎年取り組んでいる。
授業は総合学習「おいしい色川茶を作ろう」。生徒たちは教師たちと一緒に学校近くの茶畑で、薄緑色で柔らかい新芽を選んで摘み取り、腰に下げた籠へ入れていった。摘んだ葉は釜でいった後、粘土でヘビを作る要領でもみ、むしろの上にほぐしながら並べて天日干しした。
岡菜生さん(13)は「4歳くらいから茶摘みをしています。お茶が大好き。葉はてんぷらにしてもおいしいです」。
山口涼華さん(13)は「茶摘みは8回目くらいです。いった葉をもむ時に少し手が熱いです」と話していた。
(2017年5月10日付紙面より)
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第1、2節終え例年にない混戦に
大門坂の元旅館を開放 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の熊野古道・大門坂沿いの築130年と伝わる元旅館「東屋」縁側で4日、世界的な博物学者・南方熊楠について語り合う「くまだん・熊楠縁側談議」が開かれた。田辺市の南方熊楠顕彰館が用意した肖像写真(A4サイズ15枚)が縁側に並び、熊楠が好物だったという「あんぱん」や「熊野釜煎(い)り茶」が振る舞われた。
熊楠は35歳から3年間、大門坂にあった宿「大阪屋」を拠点に那智山で調査研究をしている。生誕150年を迎えた今年、同町宇久井の芝先隆さんが熊楠に親しみ、大阪屋の存在を広めようと縁側談議を企画。大阪屋の建物は現存していないため、隣接する松本治さん所有の古民家を借りた。
参加者らはそれぞれ熊楠に関係のある逸話や品物などを用意した。熊楠が昭和天皇に粘菌の標本を献上する時に使った「森永キャラメルの箱」とほぼ同等の古い空き箱と1990年ごろの未公開映画「熊楠KUMAGUSU」(山本政志監督)の台本などが持ち寄られ、盛り上がった。
キャラメル箱を自宅で見つけたという同町高津気の坂口秩臣さんは、「明治25年生まれの祖母が残したもの。パンフレットなどを見て確認した」と話し、参加者らは「見ることができて感激。これほど大きいものだと思っていなかった」と驚いていた。
映画で旅館の女中「いなえ」役だったという和歌真喜子さんは、海南市在住。台本には熊楠との対話シーンもある。「映画は、ほぼ完成していたがバブルがはじけて制作費が不足したようだ。今日のイベントを知って、皆さんに見てもらおうと持ってきた。熊楠の若い頃を演じた町田町蔵さんが、そっくりでとても良かった。上映されず残念」と話した。
芝先さんは、会場を提供した松本さんに感謝しながら、「かつて、この縁側に熊楠が座ったかもしれない。今日は、皆さんの熊楠への思いが伝わってきた。この大門坂があるのは、那智の原生林を大切にした熊楠のおかげ。今後、古道を行きかう人々と交流の場が広がればと思う」と話していた。
この日は、東屋に残るふすま絵と那智参詣曼荼羅(まんだら)の解説などもあった。
(2017年5月9日付紙面より)
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「とくし丸2号」が出発 (JAみくまの )
JAみくまの(村上幸弘組合長)は8日、那智勝浦町のAコープなち店で移動購買事業「移動スーパーとくし丸」2号車の出発式を開いた。
同事業は、徳島県の株式会社「とくし丸」(住友達也代表取締役)が買い物難民対策に地域スーパーと提携して全国展開している。運営の際には地域の自治体や警察などと地域見守り活動の協定も結んでいる。JAみくまのとは県内で4番目の提携となり、2月6日に同町と地域見守り活動協定を結んだ。
みくまの管内では、1号車が2月21日に同町の下里、太田地区と太地町方面の訪問契約者約70人に販売を開始した。2号車は毎週月曜日から金曜日に稼働し、色川方面や浜の宮などに住む契約者約50人を3ルートに分けて巡回する。
出発式で村上組合長は「本年度中に3号車も走らせるよう進めている。管内には買い物弱者が多い。見守り隊も兼ねて、地域に愛されるよう努力したい」と話し、ドライバーにキーを手渡した。
2号車は式出席者に見送られて、那智の郷に向けて出発した。
(2017年5月9日付紙面より)
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望楼の芝キャンプ場盛況 (串本町 )
串本町潮岬にある潮岬望楼の芝キャンプ場のゴールデンウイーク(GW)有料期間が7日に終了した。今季は3日に繁忙のピークを迎え、過去最多の795人が利用を申し出。4月29日~5月7日の期間の合計は1488人で、対前年比47%増の伸びとなった。
この期間は既設のキャンプ場では収容しきれない数の利用があり、テントの場外設営やごみの置き去りなどの課題を回避するため潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)が設定している。利用者から一人一泊600円の清掃協力金を預かり、普段は行っていないキャンプごみの分別回収を実施。併せて期間前に望楼の芝を刈りこみ、環境省の許可を得て望楼の芝の東側一帯をテント設営場所として提供する形で、繁忙を過ぎても元の環境が保たれる状況を作り出している。
今季はGWの後半が土、日曜日を含めて5連休となり、その初日となる3日が繁忙の山場となった。過去のピーク時よりも約100張多いテント数249張で広大な設営場所が不足し、急きょ範囲を広げて受け入れた。その後の利用申し出数の推移は4日が212人、5日が105人、6日は25人、7日は4人と徐々に小康。田仲会長は8日、繁忙を喜ぶ一方で駐車場所やトイレの量的増強が必要だと考え、今後の対応を模索しながら期間を締めくくった。
4月29日~5月7日の潮岬観光タワーの利用者数は2422人、潮風の休憩所の来館者数は5710人で、GW後半の3~5日に繁忙の山場を迎えた。道の駅くしもと橋杭岩も似た傾向を示したそうで、高速延伸に伴い伸びを見せている売り上げは前年と比べて前半は例年並み、後半は微増だったという。
(2017年5月9日付紙面より)
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新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)敬神婦人会(久保あや子会長)は7日、設立40周年を祝う式典と講演会を同大社で開催した。式典には和歌山県敬神婦人連合会の川口寛子会長、県神社庁の温井敬忠副庁長、同市の田岡実千年市長らが来賓として招かれ、婦人会の長年の奉仕活動をたたえた。
同大社敬神婦人会は昭和52年に設立。毎月の境内の清掃奉仕、国の無形民俗文化財である例大祭はじめ、数々の祭典行事に奉仕してきた。紀伊半島大水害後の復興支援、熊本地震への募金活動なども実施している。
参加者らは拝殿で正式参拝をした後、同大社大禮殿での式典に出席した。久保会長は開会のあいさつで40年を迎えられたのは関係者の協力と感謝し、「新しく世界遺産の指定を受けた阿須賀神社も加え、これまでにもまして世界の耳、目が熊野に向けられています。全国各地からお見えになる人や世界各地から訪れる人たちに喜んでいただけるように心新たに奉仕活動を続けてまいりたい」と述べた。同婦人会の平美津子さんが司会を務めた。
上野宮司は男神の熊野速玉大神と寄り添うように祭られる女神の熊野夫須美大神(結大神)について説明し、「女神様が光り輝くように寄り沿っています。敬神婦人会の皆さまには大社の由緒にも添うような活動をしていただいてくれていることは大変ありがたい」と感謝した。
県敬神婦人連合会の川口会長、県神社庁の温井副庁長が来賓を代表してあいさつ。田岡市長は「本市の象徴ともいえる熊野速玉大社の奉仕活動に40年にわたり、取り組まれていることに深く敬意を表します」と述べた。午後はチベット出身のバイマーヤンジンさんによる記念講演が開かれた。
(2017年5月9日付紙面より)
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新宮弓友会主催月例射会
県スポ少東牟婁予選バレーボール