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2019年03月31日
1 濱口さんが無投票当選
 「地方創生実現に全身全霊を」  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 和歌山県議会議員選挙が29日告示され、新宮市選挙区(定数1)では自民現職の濱口太史さん(52)が立候補した。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく、濱口さんが無投票で3期目の当選を果たした。濱口さんは「再度機会を与えていただいた。代表として皆さまのお役に立てるように、新宮市が元気になれるように一生懸命頑張りたい」と誓いを新たにした。

 花束贈呈もなく、万歳三唱の時には深々と頭を下げた。「まだ戦っている仲間がいるから」。前回に続き無投票で当選を果たした濱口さんは心境を口にする。2011年の選挙に初出馬し、1万を超える票数を獲得して県政へ。同市緑ヶ丘の選挙事務所で開かれた出陣式では、支援者らに見送られて出発。選挙カーで市内を回った。午後5時の立候補締め切り後、事務所で約80人の支援者に囲まれて当選を祝った。

 支援者を前に濱口さんは「いかなる形においても当選できてほっとしているが、もろ手を上げて喜びたい気持ちよりも、皆さま方のご期待や見る目もかなり厳しくなってくる。背筋が伸びる思い」とあいさつ。

 「人口減少問題を打破するためには経済の回復が最重要。農林水産業、観光産業、そして建設業の主立った産業を、もう一度新宮の基幹産業として復活させるために努力していきたい」と意気込み、「地方創生を実現するために、誠心誠意、全身全霊をかけて働かせていただく所存」。無投票については「認めてもらえた結果だと思っている。今後は活動を見てもらえるように情報発信を工夫していきたい」と話していた。

 後援会を代表して伊藤算志さんが「8年間、いろいろな出会いを経て人脈を広げてきた。3期目はもっと幅広く大きく、県政で活躍してくれると信じている」と激励した。

  □     □

■田辺市は3人が無投票当選

 田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に鈴木太雄さん(48)=自現、鈴木德久さん(59)=無新、谷口和樹さん(47)=立現=の3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄さんと谷口さんは3回目、鈴木德久さんは初めての当選となった。

(2019年3月31日付紙面より)

支援者らと当選を喜ぶ濱口太史さん(左から2人目)=29日、新宮市緑ヶ丘
2019年03月31日
2 紀伊半島一周高速道路実現へ
 新宮道路など新規事業化  

 国の2019(平成31)年度予算が27日に成立し、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まった。これにより、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会に所属する新宮市、田辺市、那智勝浦町、北山村、熊野市、御浜町、紀宝町では新規事業化を広く周知するため懸垂幕を作成し、各庁舎に設置した。

 新規事業化された新宮市、熊野市、御浜町、紀宝町の市長、町長のコメントは次の通り。

  □    □

■田岡実千年・新宮市長

 一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)新宮道路、紀宝熊野道路を新規事業化いただき、大変喜ばしい限りであります。悲願である紀伊半島一周高速道路がいよいよ現実のものとなり、これまでご尽力賜りました関係各位に深く感謝申し上げます。高速道路は全ての区間がつながってこそ、最大の効果を発揮するものであり、「地域創生」「国土強靱(きょうじん)化」「地域の安全・安心」を実現するため、紀伊半島一周高速道路の一日も早い完成に向け、今後も関係各位と連携し、円滑な事業進捗(しんちょく)を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

  □    □

■河上敢二・熊野市長

 事業中の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は早期開通に向けて大きく前進しており、熊野道路の用地取得も市職員を派遣している三重県の近畿道紀勢線推進プロジェクトチームにより順調に進められており、紀伊半島一周高速道路が現実の計画となったことを大変喜んでおります。

 これまで「熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してきましたが、一つの区切りとなりました。今後も国や県、そして地域関係者とも連携し、円滑に事業進捗が図られるよう積極的に協力してまいります。

  □    □

■大畑覚・御浜町長

 御浜町内の国道42号は南海トラフ巨大地震の津波時に全区間浸水する想定となっており、災害拠点病院として再整備した紀南病院が有効に機能しないだけでなく、紀宝熊野道路がなければ他地域からの救援すら受けることが困難です。近畿自動車道紀勢線は人命だけでなく、町の命運すらも左右する「命の道」と考えております。

 当町は新規事業化、早期完成を強く要望するだけでなく、県や町民の皆さんの協力を頂きルート帯の地籍調査を先行して進めてきました。今後も国や県、地域の皆さんと連携し、円滑な事業の進捗を図ることができるよう努めてまいります。

  □    □

■西田健・紀宝町長

 7市町村で「近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してまいりました。

 今回の新規事業化により近畿自動車道紀勢線全線が事業化されたことは、昨年度の新宮紀宝道路工事着手に続き、早期整備に向けて大きく前進したこととなり、誠に喜ばしい限りです。

 紀宝熊野道路、新宮道路が一日も早く供用されることを強く期待し、引き続き、国や県、関係各位と緊密に連携し、円滑な事業進捗を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

(2019年3月31日付紙面より)

新規事業化の懸垂幕を掲げる=29日、新宮市役所
新規事業化された2区間を含む近畿自動車道紀勢線(和歌山県提供)
2019年03月31日
3 クマノザクラが満開
 新宮市・神倉神社  

 世界遺産に登録されている神倉神社(新宮市)の拝殿に近い樹林の中で1本の「クマノザクラ」が満開となり、観光客らの目を楽しませている=写真・29日撮影

 クマノザクラは昨年、約100年ぶりに確認されたヤマザクラの新種で、花びらが少しピンク色をしているのが特徴。

 植物に詳しい熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二副会長の話によると、樹林の中の桜は確実にクマノザクラで、拝殿前の2本は別種のヤマザクラだという。

 クマノザクラが、国道42号沿いなど麓から神倉神社と一緒に見える位置にあるので、当地方の自然に興味のある観光客らの案内に役立つものと思われる。

(2019年3月31日付紙面より)


2019年03月31日
4 成川地区に高台整備
 災害時の活用や交流の場に  (紀宝町 )

 2017年度から整備を進めてきた紀宝町成川の成川地区高台が完成し、29日、竣工(しゅんこう)式があった。

 高台は海抜約47㍍にあり、防災対策用地として14年度に約2000平方㍍の一次避難広場、防災備蓄倉庫、耐震性貯水槽を整備。今回、さらなる用地の確保を目的に、約7000平方㍍の広場を整備した。

 今後、災害時の活用をはじめ、平常時でも地域住民の交流や憩いの場として利用できる防災公園として整備を進めていく。

 竣工式では西田健町長、莊司健町議会議長、濱地宏枝・成川区長らがテープカットした。西田町長は「引き続き『人の命が一番』を基本に安心・安全な町づくりに取り組みたい」とあいさつした。

 来賓祝辞の後、竣工を記念してクマノザクラを植樹した。濱地区長は「高台は災害時に仮設住宅が建設されると聞いた。避難場所としても使えるので、心配事が一つ減った」と話していた。

(2019年3月31日付紙面より)

高台の竣工を祝してテープカットする関係者=29日、紀宝町成川
クマノザクラを植樹する濱地宏枝・成川区長(左)ら
2019年03月31日
5 紀和路に満開のクマノザクラ  熊野市  
2019年03月31日
6 各市町村で期日前投票  東牟婁郡では7カ所  (和歌山県議選 )
2019年03月31日
7 素直な心で頑張って  太地こども園で卒園式  (太地町 )
2019年03月31日
8 多くの来場者でにぎわう  加寿地蔵尊でさくらのかい  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
9 街中のソメイヨシノ見頃に  31日までライトアップ  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
10 色とりどりの花を楽しむ  タウンガーデン「はなまつり&バザー」  (新宮市 )
2019年03月31日
11 中曽公園で清掃活動  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年03月31日
12 思い出の園舎巣立つ  公立保育所で修了式  (紀宝町 )
2019年03月31日
13 2期連続で無投票当選  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月31日
14 優勝「ゴールド・ロジャー」  第13回フットサル大会  (串本町 )
2019年03月31日
15 理解深めて接し方考える  認知症サポ養成講座受講  (南紀串本観光協会 )
2019年03月31日
16 感謝込めて送り出す  新宮市退職者発令式  
2019年03月31日
17 お悔やみ情報
  
2019年03月27日
18 浸水被害解消に向け
 市田川大規模内水対策部会合  (新宮市 )

 2017年10月の台風21号豪雨を受けて発足した熊野川減災協議会「市田川大規模内水対策部会」の4回目の会合が25日、新宮市役所であった。今般の会合を経て「市田川流域大規模浸水対策計画」を策定。同部会は今月をもって閉会し、今後は熊野川減災協議会において年に1度、各機関による対策の進捗(しんちょく)管理や達成状況およびその効果などを確認し、早期に目標が達成できるよう努めていく。

 同部会は、市内を流れる市田川沿いの水害の原因を究明するとともに軽減対策を考えようと、昨年1月22日に発足。4回にわたり、より効果的な浸水対策を総合的、一体的に推進するために、ハード・ソフト対策を短期的、長期的事項に取りまとめる計画案を協議していた。委員は国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の堤英彰所長、気象庁和歌山地方気象台の山田尚幸台長、和歌山県県土整備部の髙松諭部長、田岡実千年市長の4人。

 計画は、短期計画としては5年程度で浸水被害の軽減効果が高い対策を集中的に実施し、長期計画は概ね20~30年程度で浸水被害解消に向けた対策を実施することを目標に掲げている。

 計画にはハード対策として▽市田川、浮島川排水機場ポンプ増強▽都市下水路の整備▽流域対策。ソフト対策として▽水位情報共有システムの構築▽複合ハザードマップの作成▽防災教育・啓発活動の推進▽水防資機材の充実▽タイムラインの確実な運用―などが取りまとめられた。

 策定を受け、髙松部長は「2017年の台風以上を想定しておかなければならない。県としても協力していきたい」。堤所長は「西日本豪雨を含め、国民の関心の高い状況。各機関で引き続き想定外を見据えながらハード面、ソフト面での連携をしていきたい」。山田台長は「気象庁としては、活動に役立つために、そして住民が避難できるための情報をしっかり提供していきたい」と述べた。

 田岡市長は計画策定に対して関係者らに感謝を述べ「昨年9月の集中豪雨では750㍉の雨が降り、5時間で200㍉を超えたが、取り組みの中で被害を最小限に抑えられたと効果を実感している。策定後もこれまで以上に連携いただき、防災・減災に努めていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2019年3月27日付紙面より)

関係者らが出席した会合の様子=25日、新宮市役所
2019年03月27日
19 若手、中堅の力で観光振興を ワークショップの成果を報告 (那智勝浦町)

 那智勝浦町は25日、町役場大会議室で町内の有志14人と観光企画課の職員らによる「観光振興ワークショップ」の成果報告会を開いた。町議会議員や住民ら約30人が参加した。

 町が(株)リクルートライフスタイルに委託した「平成30年度観光振興アドバイザリー業務」の一環。ワークショップは昨年8月から11月末にかけて、顔合わせ1回のほか計6回、役場や町体育文化会館で実施した。問題解決型ワークショップの主催や企画プランニングをする(株)マサカノ(福岡県・門田隆代表取締役社長)が協力し、門田さんが進行役を務めた。

 堀順一郎町長は「次年度の町の施策であるDMO(※)に生かされると期待している。観光振興に尽力を」とあいさつ。観光企画課の吉田明弘課長は▽官民協働で観光振興の機運を高めること▽10年、20年先を見越した地域の若手、中核人材の育成▽地域コンセプトの作成―などの趣旨を述べ、「考えたコンセプトを対外的プロモーションの軸にできれば」と話した。

 この日はワークショップに参加した町内の団体、個人の中から熊野那智大社神職の井戸大輔さんほか4人が出席し、第1回目からのワークショップの内容を報告した。地域が大切にしているものを挙げる話し合いでは、那智の滝と熊野那智大社だと全員が一致したことから、井戸さんが同大社の由緒や神話について詳しく語った。八咫烏(やたがらす)の絵文字が描かれた「那智瀧宝印」を解釈し「御利益のキーワードは『結ぶ』ではないか」と述べた。

 話し合いの中から合意的に導き出されたコンセプトを「那智勝浦町は、那智の滝が源となって育んだ命、暮らし、文化の町。御利益は“結ぶ”」と示し、▽いつでも誰でも楽しめる「結ぶ&つなぐ33パスポート」▽滝水を使用した結(むす)ビールや結(むすび)ソーダ、地域の食材を取り入れた「お結び」―などの商品開発を提案した。

 門田さんは「那智勝浦町は良い観光資源がたくさんあって一本化が難しい。ようやくかけらが見えてきた。来期に磨き込み、発信できれば」と話していた。

  □     □

※DMO=デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーションの略。DMOとは、地域の観光資源に精通し、地元と連携しながら観光名所を作り出す法人のこと。海外では、地場に根付いた法人が活発に機能することで成果が出始めている。

(2019年3月27日付紙面より)

観光振興ワークショップの結果報告会があった=25日、那智勝浦町役場大会議室
町のコンテンツマップを見る参加者ら
2019年03月27日
20 手作り品の市などにぎわう
 おむすびマルシェ2019  (古座川町 )

 古座川町相瀬にある一枚岩前で24日、イベント「おむすびマルシェ2019」があった。風は冷たいが始終日差しが注ぐ好天に恵まれ、今回も手作り品の市などが多くの来場者を集めてにぎわった。

 このイベントは、町内の若手有志が結成するおむすび部が主催。初秋の「おむすびまつり」と双翼の交流行事で、「マルシェを通して人と人を結び地域のみんなをつなげたい」という有志の一人・岩倉美記さん(27)の思いを他の有志みんなで支える形で回を重ねている。

 今回は同町観光協会(須川陽介会長)が初展開するキャンペーン「古座川桜フェア」に包括される一イベントとして計画。フランス語で市場を意味するマルシェには24店舗が参加し、一枚岩鹿鳴館下のスペースに軒を連ねて来場者の注目や購買を集めた。

 幼い子どもは勝浦ライオンズクラブが作成した広さ6畳程度のエア遊具に興味津々。会場中央にはステージが設けられ、グループ「笑音風」の音楽ライブやパフォーマー「タクト」の演技、地かるた「くまのじかるた」を使った景品付きの競技会やビンゴゲーム大会が活気を誘い、最後はお菓子まきで盛り上がった。

 今回は同フェアとの連動で川をさかのぼるように会場を求める必要があり、旧来の南紀月野瀬温泉ぼたん荘から一枚岩前へと舞台を移したそう。この企画を主導した岩倉さんは「マルシェということで店と客のやりとりが主な内容になりますが、それだけではもったいない。いろいろな人と親しくなれるのが田舎のいいところで、今日のやりとりをきっかけに大勢の皆さんがつながってくれたら」と期待しながら運営の指揮に当たっていた。

(2019年3月27日付紙面より)

出店者と来場者の駆け引きで活気づくマルシェ=24日、古座川町相瀬
音楽ライブで会場を盛り上げるグループ「笑音風」
子どもに大人気のエア遊具
2019年03月27日
21 10人に市長表彰
 専修学校各種学校優秀卒業生  (新宮市 )

 平成30年度専修学校・各種学校優秀卒業生市長表彰式が26日、新宮市役所であった。王子珠算学校、萩原きもの総合学院、新宮料理学院の生徒ら10人に田岡実千年市長が表彰状と記念品を贈呈した。

 表彰は市内にある各種学校の模範となる卒業生に毎年行われている。表彰式には向井雅男副市長ら関係者も出席した。田岡市長は受賞者たちの努力に敬意を表し、「習得した知識、技能はこれからの長い人生で役立つ」と述べ、「各学校の皆さんの活躍を祈念しています」とあいさつした。

 受賞者を代表し、萩原きもの総合学院の平尾優芽さん(17)は「このような晴れがましい栄誉を頂いたのは、ひとえに各学校の先生方をはじめ、皆さんのご指導などのおかげ。今後も受賞に恥じないよう頑張っていきます」と謝辞を述べた。

(2019年3月27日付紙面より)

田岡実千年市長から表彰状を受け取る卒業生=26日、新宮市役所
表彰式に出席した皆さん
2019年03月27日
22 地元勢7人が記録残す
 第11回和歌山陸上競技協会記録会  
2019年03月27日
23 優勝は神島高校
 第7回新宮市長杯女子サッカー大会  
2019年03月27日
24 西垣戸農園が優勝 第141回職場対抗ボウリング大会 
2019年03月27日
25 前河土清さん、小川羊子さんが優勝
 那智勝浦町長旗・町老連会長盾争奪グラウンドゴルフ大会  
2019年03月27日
26 8人が思い出の園舎巣立つ  天満保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月27日
27 観光ビデオが部門賞1位  和歌山県  
2019年03月27日
28 災害時の炊き出しに  那智勝浦町にガス器具など寄贈  (県エルピーガス協会 )
2019年03月27日
29 校長、教頭の異動 和歌山県教育委員会 
2019年03月27日
30 早期の事業完成図る  日足地区等フォローアップ部会が設立  (国交省、和歌山県、三重県 )
2019年03月27日
31 ランドセルカバーなど贈呈  新入学児童や園児に  (交通安全協会新宮支部 )
2019年03月27日
32 近大卓球部が春期合宿 10年目の歓迎式開催 (那智勝浦町)
2019年03月27日
33 ひばりたち巣立つ  くしもとこども園で卒園式  (串本町 )
2019年03月27日
34 元気いっぱい羽ばたいて 和深保育所で卒園式 (串本町)
2019年03月27日
35 給水タンク車1台を配備  水不足に備えて新規整備  (古座川町 )
2019年03月27日
36 3月定例会一般質問②  串本町議会  
2019年03月27日
37 筏師の道15㌔で整備活動  紀宝町桐原から7時間かけて  
2019年03月27日
38 歌声でホールを包む  西脇カラオケ教室発表会  (紀宝町 )
2019年03月27日
39 ピアノの音色響き渡る  2教室による「響演」  (御浜町 )
2019年03月27日
40 AMドリームスがA代表  三重県少年野球大会  (熊野・南郡予選 )
2019年03月27日
41 健康づくりをポイント化  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2019年03月27日
42 お悔やみ情報
  
2019年03月17日
43 第七勝丸の操業安全祈る
 商業捕鯨切り替えに向け  (太地町 )

 4月上旬から開始される調査捕鯨に向け、出港準備が整った太地町漁協所有の捕鯨船「第七勝丸」(32㌧、乗組員6人)の安全祈願が16日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で営まれた。乗組員、同漁協の役員や職員13人が参列し、操業の安全を祈った。

 神社では、神前で髙橋宮司が祝詞を読み上げ、参列者が順に玉串をささげた。その後、漁港に停泊中の第七勝丸に髙橋宮司が乗船し、切麻散米(きりぬささんまい)で船をはらい清めた。

 今回の操業は、調査捕鯨から商業捕鯨への切り替え初年度となる。商業捕鯨は、日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退の効力が発生する7月1日以降に開始する。

 竹内隆士船長(40)は「クジラへの感謝と乗組員の安全を祈った。より一層、気を引き締め漁に臨みたい。漁獲枠の頭数を余さず、きっちり捕っていく。商業捕鯨を守り続け、鮮度の良い鯨肉を国内で広めたいと思っています」と話した。

(2019年3月17日付紙面より)

太地町漁協の職員が神事に参列した=16日、太地漁港
2019年03月17日
44 うっすらと雪化粧
 那智山方面で確認  

 那智勝浦町の那智山付近で16日、雪化粧をした山が確認された。

 和歌山地方気象台によると、15日から県内上空にマイナス30度近い冷たい寒気が入り込み、大気の状態が不安定なことから、県内各地でみぞれやあられが確認されている。同町での雪も同じ要因だという。

 那智勝浦インターチェンジ入り口付近にある同町浜ノ宮のコンビニ店駐車場からはっきりと山頂の雪が確認でき、スマートフォンでその様子を撮影するコンビニ店の利用者もいた。

 同山の熊野那智大社(男成洋三宮司)によると、午前8時~9時の1時間、みぞれが降ったが、雪は見ていないという。

(2019年3月17日付紙面より)

雪化粧が確認できた=16日午前9時ごろ、那智勝浦町
2019年03月17日
45 善意に感謝し協力求める
 書きそんじハガキキャンペーン  (新宮ユネスコ協会 )

 世界遺産の保全や活用を目的に活動する新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は「書きそんじハガキキャンペーン」に取り組んでいる。書き間違えたハガキなどを世界の教育の機会に恵まれない子どもたちの支援に充てるもので、ハガキを回収するためのポストを新宮市福祉センターに常設して引き続き協力を求める。

 同キャンペーンは日本ユネスコ協会連盟が取り組んでいる「世界寺子屋運動」の一環で、書き損じハガキや古い未使用のハガキなどを現金化して活用する。新宮ユネスコ協会では3年目の取り組みで、今月9日に市内で開催したイベント「春よこい」ではハガキとお菓子を交換するキャンペーンを実施。計1137枚と、コレクションされた切手帳5冊の寄付があった。ハガキ11枚で1人の子どもが1カ月学校に通えるという。集まったハガキは今月中に日本ユネスコ協会へ送る。

 中谷会長は「ユネスコ協会として、書きそんじハガキキャンペーンは他の国の子どもの教育に生かす普遍的に行っている取り組み。当協会では昨年から本格的に取り組み始め、たくさんの善意が集められたことをうれしく思います」と感謝した。

 「今後もポストを所定の場所に置き、活動を続けていくので、協力をよろしくお願いします」と呼び掛けている。

 ハガキ回収用のポストは今回市福祉センターに常設する他にも設置場所を募集している。問い合わせは同協会事務局の市教育委員会生涯学習課(電話0735・23・3333)まで。

 同協会は14日夜に市福祉センターで理事会定例会議を開き、活動報告や今後の活動を話し合うなどした。今月末には神倉山で清掃活動を行う予定となっている。

(2019年3月17日付紙面より)

集まったハガキ、切手帳、ポストと新宮ユネスコ協会の皆さん=14日、新宮市福祉センター
2019年03月17日
46 ライブや見学など楽しむ  蓬莱公民分館「歩こう会」  (新宮市 )
2019年03月17日
47 過去2番目を記録  18年の観光客数動態調査  (和歌山県 )
2019年03月17日
48 市の財政問題など  一般質問最終日は1議員  (新宮市議会 )
2019年03月17日
49 3期目に向け意気込み  濱口太史県議が県政報告会  (新宮市 )
2019年03月17日
50 多彩な作品ずらり  第二なぎの木園が作品展  (新宮市 )
2019年03月17日
51 ブリ2300本水揚げ  豊漁が続く太地漁港  
2019年03月17日
52 新翔生4人を表彰  世界遺産についての作文  (新宮ユネスコ協会 )
2019年03月17日
53 濃いピンクの花が庭を彩る  荘司さんが毎年育て  (紀宝町神内 )
2019年03月17日
54 50枚の札取り真剣勝負  1年生「百人一首大会」  (矢渕中 )
2019年03月17日
55 お悔やみ情報
  
2019年03月14日
56 感謝を込めて歌う
 30年間指揮の泉宏尚さんが勇退  (梛の樹合唱団 )

 新宮市ゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会、上廣正幸会長)の会員らからなる「梛(なぎ)の樹(き)合唱団」(森一夫団長、20人)で発足当時から指揮を務めていた泉宏尚さん(85)らの送別式が13日、同市福祉センターであった。泉さんの勇退に伴い「梛の樹合唱団」は来年度から「ゆうゆうクラブコーラス教室」として再スタートを切る。

 同合唱団は1989(平成元)年に発足した。唱歌などポピュラーな曲を歌い、市民音楽祭などにも出演してきた。この日は上廣会長が泉さんに感謝状を贈呈した。

 代表世話人の苅谷佐与子さんは思い出を振り返った。泉さんと、94(平成6)年からピアノ伴奏を務めてきた溝奧かずゆさんへの感謝を涙ながらに伝え「今日で一応、梛の樹合唱団は幕を下ろしますが、今は100歳時代。お互い体に気を付けて、笑顔でいつまでも元気で過ごしましょう。30年間本当に本当にありがとうございました」と謝辞を述べた。

 団員らは泉さんと溝奧さんに記念品と花束を贈った。泉さんの作曲した団歌『梛の樹の歌』など3曲を、泉さんの指揮で感謝を込めて歌った。

 泉さんは「団は、音楽的には無知で技術は素人だったが、熊野の血筋というような、歌の心がよく分かっている人たちだった。たくさんのコーラスを指揮してきたが、心が豊かな合唱団だった」。

 溝奧さんは「団の雰囲気が良く、難しい伴奏のときも頑張ることができた。皆さんが私を成長させてくれました」と語った。

(2019年3月14日付紙面より)

泉宏尚さんの指揮で団歌を歌う団員ら=13日、新宮市福祉センター
花束を贈呈した
2019年03月14日
57 子どもたちの力作見て
 町おこしポスターを張り出し  (那智勝浦町 )

 地元を盛り上げようと那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)の6年生は、勝浦漁港にぎわい市場周辺でPR活動を展開。活動中に使用された「町おこしポスター」が、このほど町商工会館の窓に張り出され、通りを歩く観光客らの目を引いている。

 毎年6年生の校外発表と町おこしを兼ねて実施する授業で、子どもたちは、世界遺産と温泉と生マグロの町ならではの題材を考え、取材を重ねてポスターやパンフレットを仕上げた。ポスターには、児童らが考案したオリジナルキャラクター「ミカサん」や「なちたん」も登場し、熊野那智大社や勝浦の生マグロの魅力を伝えている。

 商工会では、子どもたちの努力や町への思いを住民や観光客にアピールするため、次回開催まで約1年間掲示する予定。同事務局の井藤嘉彦さんは「よく勉強していると思います。観光客が足を止めて読んでいますよ。町の人たちも力作をぜひ見ていただければ」と話していた。

(2019年3月14日付紙面より)

勝浦小学校6年生が町おこしで使ったポスターが張り出されている=12日、那智勝浦町商工会館
2019年03月14日
58 養護教諭ら睡眠を考える
 町立病院小児科公開講座  (串本町 )

 くしもと町立病院(竹村司病院事業管理者)で11日、小児科公開講座があり、養護教諭ら一般約50人が、睡眠の大切さや適切に睡眠を取るポイントなどについて考える機会を持った。

 この講座は、串本町教育研究会養護部会が主催。生徒の適切な生活習慣を研究する中学校養護教諭が中心になって計画した学びの機会で、講師の依頼を受けた竹村管理者(同病院小児科医)は同病院が現在力を入れている公開講座の位置付けを条件にして協力することとし、同病院事務部発で関心がある町民の一般聴講を呼び掛けた。

 同部会を代表して古屋美生教諭は、改めて今回の講座の趣旨を伝えて積極聴講を呼び掛けた。竹村管理者は演題「こどもの睡眠と健やかな成長」を掲げて登壇した。

 人間の三大欲求の一つ・睡眠には周期性と2種類の睡眠(レム睡眠とノンレム睡眠)があることを前提した上でざっくばらんに話を進め、現代の子どもの夜型生活習慣の実態と睡眠不足症候群がもたらすさまざまな弊害、さらに睡眠時無呼吸症候群(子どもの場合は扁桃肥大アデノイドなど)や発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害〈ADHD〉、起立性調節障害〈OD〉など)など睡眠障害を引き起こす基礎疾患を紹介。睡眠で課題を抱える子どもに接するときはまず、これらに該当する状況がないかを注意して観察するよう促した。

 人体に備わる体内時計には1日単位の周期性(概日リズム)があり、最近はその乱れによる睡眠障害も社会問題化していると指摘。乱す要因には光インプリンティング現象、寝る直前のテレビ・ゲーム・スマートフォン(スマホ)の使用や摂食など脳の覚醒を引き起こしてしまう刺激、起きた直後の日光浴(体内時計をリセットする条件)や朝食(深夜に睡眠誘発物質・メラトニンの分泌を促す条件)の欠如などがあり、それら生活習慣から睡眠障害を招くケースも多いと警鐘を鳴らした。

 睡眠において特に大切なのは寝始めてからの3時間。この間は脳が休まる深い眠り(ノンレム睡眠)となり、成長ホルモンの分泌も活発となる。適切にこの睡眠がとれているかは起きてから4時間後に眠気があるかないかで判定できるとし、目安にすることを推奨。

 適切な睡眠を導くポイントとして▽入眠儀式▽朝の光を浴びる▽しっかり体を動かす▽決まった時間に寝て起きる▽休みの日に寝だめをしない▽バランスの良い朝食でメラトニン分泌を促す―などを挙げて、子どもの健やかな成長を守る働き掛けを促し、基礎疾患に心当たりがあるときは小児科に相談するよう呼び掛けた。

(2019年3月14日付紙面より)

子どもの睡眠のあり方について語る竹村司管理者=11日、くしもと町立病院
2019年03月14日
59 議員定数全国最少に
 6人から5人へ削減案が可決  (北山村議会 )

 北山村議会(久保學議長)は3月定例会2日目の12日、葛城健也議員が提出した、議員定数を6人から5人に削減する条例を全会一致で可決した。人口減少に伴うもので、沖縄県の北大東村と並び全国最少の定数。12月の村議選から適用される。2016年の村長選で山口賢二村長が議員辞職して立候補をして以来、欠員1の状態が続いていた。

 葛城議員が福村尚議員の賛成を受けて発議した「北山村議会の議員の定数を定める条例の提出について」。議会運営委員会では16年9月から定数問題について協議を重ね、自治会との懇談会などを開いてきた。

 葛城議員は協議や調査などの結果、多くの村民が定数を削減するべきとの意識であったことや、3年弱の間、5人の議会運営で特段の支障はなかったとし、「本村の人口減少の現実を考慮し、現在の行政改革の流れの中、今期の議員定数に関するさまざまな取り組みや議論を総合的に判断した」と提案理由を述べた。

 北山村の人口は先月末で435人。人口が最も多かったのは1945年の2601人で、当時の定数は12人だった。人口の減少とともに定数を削減し、2007年に6人となった。

 久保議長は「4年ほど前から人口が減っており、見合った定数が5人くらいかと協議してきた結果。これが正しいと思う。今後人口が増えれば定数を増やせばいい。執行部からの提案に対し、議員には監督責任もある。(議員)個人の意思を持ち、しっかりと見ていきたい」。

 議員のなり手不足に関して、これまでも選挙を実施してきていることから心配はないとの考えを示し、一時期「村総会」の措置が検討されていた高知県の大川村と比較されることについて「いくら人口が減っても議会制民主主義をしていくべきだと僕は思う。大川村や他と人口的に比較しても文化や伝統、考え方は違う。ただ同じような人口だから、というだけでは協議できない」と述べた。

(2019年3月14日付紙面より)

発案の理由を説明する葛城健也議員=12日、北山村役場議場
2019年03月14日
60 NSC北斗SSが優勝
 第20回まぐろカップ少年サッカー大会  
2019年03月14日
61 買え買え詐欺に注意  新手の悪質商法や詐欺の手口学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
62 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問  
2019年03月14日
63 冷凍冷蔵施設の指定管理者など  議案審議で多くの質問  (那智勝浦町議会 )
2019年03月14日
64 一緒に遊べて良かった  たづはら保育園がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
65 園児らの成長喜ぶ  宇久井、井関保でお別れ会  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
66 「平成を音楽に乗せて」  近大新宮高校・中学校が定演  
2019年03月14日
67 苗木生産前に認識を共有  クマノザクラ勉強会開く  (七川ふる協 )
2019年03月14日
68 地元の海をじかに教わる  くしもとの海体験学習会  (串本町 )
2019年03月14日
69 真実や見抜く視点教わる  文化セで記念講演会開く  (くしもと9条の会 )
2019年03月14日
70 年長児と在園児が交流  下里、南大居保でお別れ会  ( )
2019年03月14日
71 発達障害など理解深める こころのフェスティバル (那智勝浦町)
2019年03月14日
72 卒業前の思い出づくり  高田小学校がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
73 「優しい気持ちになるね」  丹鶴幼で生け花教室  (新宮市 )
2019年03月14日
74 おいしいブロッコリー収穫  勝浦小の3年生が農業学習  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
75 商店街に、春がきた  活性化イベント「春よこい」  (新宮市 )
2019年03月14日
76 獣害対策の柵設置進む  紀宝町、有害鳥獣の被害軽減に  
2019年03月14日
77 県下18警察署に取締本部  三重県警察が設置  (統一地方選 )
2019年03月14日
78 早期復興を願い  チャリティーコンサート  (御浜町 )
2019年03月14日
79 紀宝町議会一般質問②   
2019年03月14日
80 おすし作りと餅つき体験  相野谷中1年生が阪松原地区高齢者と交流  (紀宝町 )
2019年03月14日
81 アカシアの花満開に  那智勝浦町  
2019年03月10日
82 育てたキャビアを味わう
 近大新宮が水産養殖基礎講座  (新宮市 )

 近畿大学附属新宮高校(川合廣征校長)の参加希望者25人(1年生22人、2年生3人)は8日、新宮市高田の同大学水産研究所新宮実験場で水産養殖基礎講座と加工したキャビアの試食会を開いた。生徒らは同実験場長の稻野俊直准教授からキャビアの成分や受容体などを教わった。

 総合的な学習の一環で、1年生の10月から3年生の5月までの期間に、生徒たちが水産養殖を学び最先端の研究の一端に触れる機会として2010年から実施している。同研究所では08年から卵を利用し「近大キャビア」として販売している。

 キャビアの試食は初めて。昨年11月、10年の講座開始時から生徒らが引き継ぎ育ててきたチョウザメに初めて卵を持った個体が確認され、卵の採取と加工を実施。出来上がったものを味わった。

 今回の講座で稻野准教授は、キャビアのもとであるベステルチョウザメについて「採卵するまでに約8年で、年月とコストがかかる」と述べ、昨年11月に2年生が取り組んだ加工作業を動画で紹介した。キャビアの味について、味覚は食物に含まれる分子やイオンが味細胞膜上の受容タンパク質に作用することにより生じる感覚で、独立した基本の味として▽甘味▽塩味▽酸味▽苦味▽うま味―を挙げた。

 試食会では各テーブルに近大キャビアが配られ、生徒たちはクラッカーにつけて味わった。岩﨑龍君(1年)は「思っていたよりコストがかかっていることに驚きました。食感がやわらかくて、ちょうどいい塩加減でおいしかったです」。

 稻野准教授は「実習を通じて生徒たちが水産だけでなく、いろんな科学に探求心を持ってほしい」。講座担当の松田頼義教諭は「水産に限らず、いろいろな専門で探求する人たちがおり、そのおかげで世の中が成り立っていることを忘れないでほしい。いいものを届けるため改善工夫を繰り返す姿勢を学んでもらえれば」と話していた。

(2019年3月10日付紙面より)

近大キャビアを試食する生徒ら=8日、新宮市高田の近畿大学水産研究所新宮実験場
2019年03月10日
83 南紀勝浦温泉が総務大臣賞
 温泉総選挙2018  

 全国の温泉地の魅力を競う「温泉総選挙2018」で、那智勝浦町の南紀勝浦温泉が総務大臣賞を獲得した。

 堀順一郎町長は「大変喜ばしく思います。町民が一体となっておもてなしに取り組んだ賜物(たまもの)。これからも満足をいただける温泉地としてさらなるおもてなしに努めます」と話した。

 温泉総選挙は、日本温泉協会の関係者や旅行作家らでつくる「旅して日本プロジェクト実行委員会」が主催。3年目となる今回は「外国人おもてなし部門」「絶景部門」など9部門に計120カ所の温泉地がエントリーし、昨年5月~今年1月末にインターネットなどで投票を受け付けた。総投票数は116万2014票。

 総務省、環境省、内閣府、観光庁の各省庁賞には、総務大臣賞、環境大臣賞、地方創生大臣賞、観光庁長官賞の計四つがある。総務大臣賞は、温泉地の魅力向上または活性化について顕著な取り組みや功績のあった温泉地を選定し、たたえるもの。南紀勝浦温泉は、温泉地としての知名度やイメージ向上への取り組み、マグロや米などの特産品と温泉を組み合わせたPRなど、広い視野を持ち合わせた地域活性化への取り組みが評価された。

(2019年3月10日付紙面より)

2019年03月10日
84 「京城跡」町指定文化財に
 全国的に珍しい石垣を伴う  (紀宝町教委 )

 山城(やまじろ)として全国的に珍しい石垣を伴う紀宝町大里の京城跡(みやこのじょうせき)が、町指定文化財に決まった。町指定文化財は今回が18件目で、2015年の井田観音像、井田ほうき踊り以来4年ぶり。

 1月30日に開催された18年度第2回京城跡保存・活用・整備検討委員会で協議し、町文化財指定を進言した。

 委員会は地元の区長、小中学校長、地権者と文化財調査委員などで組織。17年度に策定した「京城跡将来像の基本構想」に基づいて総合的な保存活用、整備に至るまでの協議を行ってきた。

 県教育委員会から山城の文化財指定は、山の麓部分までを指定範囲にすることが望ましいとの助言を受け、町教委では京城跡も麓部分までを最終的な指定範囲として目指していくこととした。

 今回は、敵の侵入を防ぐ二重堀切や桝形虎口(ますがたこぐち)、全国的にも珍しい石垣で囲んだ曲輪(くるわ)群など、地権者の同意が得られた1万4956平方㍍を指定した。今後、他の地権者と協議を続け、指定範囲を麓まで広げていきたいという。

 西章教育長は「町としても京城跡が持つ高い価値や魅力などを小中学校での郷土学習を通じて町の歴史的文化遺産としての認知度をさらに高め、愛着が深まるよう取り組んでいきたい」と話している。

  □     □

■京城(みやこのじょう)

 京城は熊野川支流の相野谷川中流に造られた中世城館。地域の実力が蓄えられてきた室町時代後半頃に、新宮の支配から独立した地域の有力者によって築城されたと考えられる。

 自然地形を利用した平山城で、大きく二つの曲輪群に区分でき、中央の広い敷地が居住域、西側の高い部分が物見台と考えられ、土塁・堀切ともに要所は石垣を用いた堅固な造作である。

 城の規模は東紀州地域では赤木城跡、鬼ヶ城跡に次ぐ規模を誇る。強い防御意識を持ち、北山郷方面からの攻撃を意識したものと考えられる。

 京城跡は中世の熊野において、熊野が他地域と関わりつつ独自に発達していった過程を示す遺跡であるとともに、地域の築城技術の到達点を示す遺跡として、極めて重要だという。

(2019年3月10日付紙面より)

紀宝町大里地区にある京城跡の全景(同町提供)
石垣で囲んだ曲輪群(町教育委員会提供)
現在の二重堀切付近(町教育委員会提供)
2019年03月10日
85 6年生が卒業の思い出に 草花染め体験楽しむ (成川小)
2019年03月10日
86 県内外の12チーム集い  記念すべき第20回大会が開幕  (まぐろカップ少年サッカー大会 )
2019年03月10日
87 防犯の心構え学ぶ  第二なぎの木園で防犯研修  (新宮市 )
2019年03月10日
88 「新宮知るならこの1冊!」  女子部おすすめ本を展示  (新宮市立図書館 )
2019年03月10日
89 駿田峠から市屋峠点検  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2019年03月10日
90 三味線演奏で盛り上がる  グランドール紀の風で慰問ライブ  (新宮市 )
2019年03月10日
91 ようこそ熊野へ  京信「名湯の旅」一行を出迎え  (新宮信用金庫 )
2019年03月10日
92 園児がバイオリン演奏体験  アカデミー合奏団が訪問  (うどの幼稚園 )
2019年03月10日
93 建設に向け踏み出す 住民投票条例求める議案否決 (新宮市議会)
2019年03月10日
94 お悔やみ情報
  
2019年03月09日
95 過去最高の33億円計上
 新年度当初予算案を発表  (太地町 )

 太地町は7日、過去最高額となる一般会計33億6495万9000円の新年度当初予算案を発表した。前年度より8億7005万6000円(34・9%)増。

 森浦湾周辺整備事業や夏山地区の公園化に係る事業、防災行政無線の更新などに力を入れる。また、町の将来を見据え、日本の鯨研究の最高機関である鯨類研究所の整備にも着手する意思を示した。さらに今年度は初の試みとして、50周年を迎えるくじらの博物館事業会計から一般会計へ繰入金5000万円を計上する。町が掲げる「くじらの恵みを全町民に」のスローガン通り、その恵みが一般会計予算を通じて町民に分配される。

 三軒一高町長は、博物館の発案者で元町長の故・庄司五郎氏に触れ、「今回の5000万円の計上は庄司元町長のくじらの博物館の財源をもって住民を豊かにするという思いを一つかなえることができたのでは」と話した。鯨類研究所については「クジラの学術研究都市として、世界の学者が『クジラの研究をするなら太地へ行きたい』という町にしたい。30年の計画は現在15年目。ビジョン通りに進んでいる」と語った。

 予算案は12日(火)開会の町議会に上程する。

  □     □

■歳入

 町税は前年度より1106万5000円(5%)減の2億927万円。地方交付税は2500万円(2・6%)増の9億8000万円。繰入金は前年度と比較し7273万3000円(25・4%)増の3憶5957万6000円。町債は過疎対策事業債や施設整備に係る水道事業会計出資金などで、前年度より5億7010万円(91・7%)増の11億9200万円。町税などの自主財源は19・5%(6億5506万7000円)、地方交付税などの依存財源は80・5%(27億989万2000円)。

  □     □

■歳出

 投資的経費の普通建設事業は14億3595万円で7億7701万4000円(117・9%)増となり、全体の42・7%を占める。主な事業に冷蔵施設整備事業(4億9294万1000円)、防災行政無線デジタル化整備事業(4億4495万3000円)などを計上。社会資本インフラ関係の整備を中心に大型事業などを実施する。

(2019年3月9日付紙面より)


2019年03月09日
96 21人に5年間精勤賞 閉講式でコーラスなど披露 (新宮市健人大学)

 新宮市健人大学(同大学運営委員会主催)の閉講式が5日、市役所別館(旧職業訓練センター)で開かれた。上廣正幸委員長が橋口嘉代さんら21人に5年間精勤賞を贈ったほか、生徒たちが128人の来場者たちを前にコーラスや民謡、大正琴などを披露した。

 大学の生徒は市内の老人クラブ会員たち。本年度は約350人が受講し、毎月さまざまな分野の講演を聴講した。5回以上の出席が5年間続いた生徒たちに精勤賞が贈られている。

 閉講式で上廣委員長は「日頃から熱心に受講していただき、ありがたい限り。5月から新元号がスタートします。新しい日本が皆さんにとって幸多い時代となりますよう、願っています」とあいさつ。大正琴教室が「さくら変奏曲」、コーラス教室が「和歌山県民歌」、民謡教室が「別府湯けむり」などを披露し、来場者たちも歌を口ずさんだ。

(2019年3月9日付紙面より)

受賞者を代表して表彰状を受け取る橋口嘉代さん=5日、新宮市役所別館
大正琴教室
コーラス教室
民謡教室
2019年03月09日
97 児童ら命の大切さ学ぶ
 神内小で人権落語鑑賞会  

 紀宝町立神内小学校(森脇洋校長、児童63人)で7日、人権落語鑑賞会があり、全校児童と地区住民が切磋亭琢磨(せっさてい・たくま=本名・石崎豊)さん(67)の落語を通して命や仲間の大切さを学んだ。

 切磋亭さんは1976年、同町立成川小学校を皮切りに32年間、県内の学校で教壇に立った。津市在住で落語歴は40年を超える。

 神内小では最初、児童と早口対決した。全ての願いを込めた子どもの長い名前の話「寿限無(じゅげむ)」で競い、児童の記録11秒を破る9秒で読み上げると、客席から大きな拍手が湧き起こった。

 「落語を聞くときに大事なことは、笑うことと想像すること」と紹介。創作人権落語「好きなもの、嫌いなもの」を披露し、「好き嫌いはみんな違う。だから、みんな違っていいんだよ」と呼び掛けた。

 一席後、30年ほど前の教員時代の思い出を話した。重い心臓病を患った4年生の児童がいた。手術が成功し、クラス全員で学校に迎える準備をしていた時に亡くなった。3学期の修了式後、「先生より早く死ぬな。長生きしろ」と最後の宿題を与えたという。

 切磋亭さんは各地で「命の大切さ」を訴える講演活動を続けており、鑑賞会終了後、「生きたくても生きられない命がある。子どもたちに命の大切さを伝えたかった」と話していた。

(2019年3月9日付紙面より)

切磋亭琢磨さんによる人権落語=7日、紀宝町立神内小学校
2019年03月09日
98 祝福を受け学びや巣立つ 公立中学校5校で卒業式 (那智勝浦町・太地町)

■那智勝浦町

 那智勝浦町立の4中学校で8日、卒業式が開かれた。116人(男子58人、女子58人)の生徒が希望を胸にそれぞれの舞台へと歩みを進めた。

 下里中学校(久保敏晴校長)では24人(男子5人、女子19人)が通い慣れた学びやを巣立った。

 卒業証書授与後、久保校長は「3年生の全力で取り組む姿を2年生、1年生がしっかりと受け継いでくれる。皆さんは家族、地域の方々に見守られ、支えられて成長した。下里中学校で学んだことを糧にそれぞれの道を歩いてください」と祝福した。

 同中学校のほかでは、那智中学校60人、宇久井中学校30人、色川中学校2人が卒業を迎えた。

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■太地町

 太地町立太地中学校(城谷真司校長)では8日、義務教育を終えた28人(男子13人、女子15人)が3年間の思い出を胸に、新たな一歩を踏み出した。

 城谷校長は一人一人に卒業証書を手渡し、「諦めず、粘り強く、限りなく前進してください」とエールを送り、宇佐川彰男教育長は「しっかりと学力をつけてくれた。成長を実感している」と祝辞。記念品の授与、在校生の送辞があり、卒業生を代表して由谷碧唯(あおい)君が答辞を述べた。

 送る歌で在校生や教職員らが『変わらないもの』を歌い、卒業生は『はばたけ未来に』の横断幕と祝福の拍手に送られた。

(2019年3月9日付紙面より)

卒業証書を受け取る生徒=8日、那智勝浦町立下里中学校
歌に感謝の思いを込める卒業生=8日、太地町立太地中学校
2019年03月09日
99 住民投票条例の制定求め  請求代表者らが意見陳述  (新宮市議会 )
2019年03月09日
100 熊野地方への交通ハブに 4月から高速バス運行開始 (南紀白浜空港)
2019年03月09日
101 9日から利用再開へ  人工芝張り替え工事が完了  (やたがらすサッカー場 )
2019年03月09日
102 19年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2019年03月09日
103 第27回入賞作品47点を表彰  串本海中フォトコン授賞式  (串本町 )
2019年03月09日
104 全員でくじらの博物館へ  大島保育所が最後の遠足  (串本町 )
2019年03月09日
105 志を胸に学びや巣立つ 串本町立4中学校で卒業式 
2019年03月09日
106 木本は1・08倍  三重県立高校入試後期最終出願状況  
2019年03月09日
107 「うぶ出し屋」がオープン  空き店舗再生事業を活用  (紀宝町 )
2019年03月09日
108 和太鼓の魅力発見!  「ほたる夢太鼓」が体験イベント  (紀宝町 )
2019年03月09日
109 希望を胸に学びや巣立つ  矢渕、相野谷中で卒業式  (紀宝町 )
2019年03月09日
110 母校に別れの校歌  公立中学校卒業式  (新宮市・北山村 )
2019年03月09日
111 ツクシが顔を出す  那智勝浦町高津気  
2019年03月09日
112 お悔やみ情報
  
2019年03月08日
113 思い出を胸に巣立つ
 公立中学5校で卒業式  (新宮市・北山村 )

 新宮市と北山村の公立中学校で7日、卒業式があった。生徒たちは校長から卒業証書を受け取り、思い出の詰まった母校を巣立っていった。

 新宮市内では緑丘77人、城南60人、光洋60人、熊野川6人。北山村は北山4人の計207人が卒業。

 緑丘では橋爪健校長が一人一人に卒業証書を手渡した後、「成長」の言葉を挙げ、「多くの先生が関わってくれ、皆さんは大きく成長したのだと思います。まだ十分とは言えないが、必ず今後につながっていくと信じています」と式辞。将来については「どんな時でも目標を持ってほしい。この先、いろんな壁が訪れると思うが自分を信じ、仲間と助け合いながらいろんなことに挑戦してください」と述べた。

 在校生の﨑山翔太君(2年)が体育大会や文化祭、部活動を通じて時には厳しい指導につらい時もあったが、今では大切な思い出と感謝し、「私たちは3年生のような先輩になりたいと憧れ、尊敬しました。皆さんのその姿を忘れず、後輩を引っ張っていけるよう頑張ります」。

 卒業生代表の岡本華凛さんは入学時に期待と不安を抱いていたと話し、「先生や先輩たちが優しく接してくれたおかげで日を重ねるごとに慣れていった。自身にとって大きな存在となった部活動では、いろんな経験の中で相手の意見を聞き、嫌な思いをさせていないかと考えるようになりました」と語った。

 在校生には「いつもあいさつを忘れず、協力してくれてありがとう。悩み事があるときは抱え込まず、親や先生、友達に相談してください。新入生と共に、緑丘中学校を今よりもっとすてきな学校にしてほしい」と涙ながらに答辞を述べ、家族や教職員など多くの人に感謝した。

(2019年3月8日付紙面より)

卒業証書を受け取る生徒=7日、新宮市立緑丘中学校
2019年03月08日
114 関係団体が現行計画見直し 那智勝浦町防災会議開催 

 行政や民間などの各種団体で構成される那智勝浦町防災会議(会長=堀順一郎・那智勝浦町長、委員25人)の平成30年度会議が5日、同町体育文化会館で開かれた。23人が出席し、町の防災について、現行計画の見直しや修正などを話し合った。

 防災会議は昭和57年に第1回が開催され、その時代に合った防災対策を検討している。堀会長は「紀伊半島大水害から7年半たち、防災意識の薄れを懸念している。南海トラフに係る地震、津波は近い将来に起こるとされており、対策を進めている。那智勝浦町として防災に強いまちにしていきたい」と話した。

 事務局は委嘱された委員(任期は2020年8月末まで)を紹介。豪雨や台風、地震など、全国や同町で被害を発生させた近年の気象状況について報告した。

 現行の地域防災計画が平成28年に作成されたため、災害対策基本法等の改正や防災基本計画、県地域防災計画の修正などを踏まえ、県の計画に沿って修正し、進めていきたいと理解を求めた。修正は▽県策定の第5次地震防災緊急事業五箇年計画にあわせ変更▽情報伝達手段の確保▽指定避難所、指定緊急避難場所の設定▽要配慮者利用施設の設定▽防災拠点施設整備の推進▽機構改革による担当課名の変更▽津波避難対策事業―を挙げた。

 中でも情報伝達手段の確保では現在の同報系無線がアナログで2022年には使用不可となるため、デジタル化を進め、戸別受信機の配布や各地区との通信が可能となる機能付きの子局整備に努めると述べた。2年間の計画で今回の3月議会に予算を計上していると説明した。

 防災拠点施設整備の推進では、災害発生時に防災活動拠点となる消防本部の高台新築移転について触れ、役場庁舎が被災した際の災害対策本部の代替機能を備えた消防・防災センターとなることを紹介し、その重要性を訴えた。

 長谷潤委員(近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所長)からは「勝浦地区の避難場所の一つになっている元・遊戯店は現在も避難場所として認識してもよいのか」との質問に事務局は「遊戯店の駐車場とその周辺で現在も指定されている。さらに湯川トンネル方面も追加されている」と返答。避難場所の一覧には「元・跡」などを入れる工夫も必要だと見解を示した。その後、修正案は承認された。

(2019年3月8日付紙面より)

会議の様子=5日、那智勝浦町体育文化会館
堀順一郎会長
2019年03月08日
115 可憐な花が日々数増す
 クマノザクラ開花時期に  (古座川町 )

 古座川町各所でクマノザクラが開花の時期に差し掛かり、可憐(かれん)な花が日に日に数を増している。

 クマノザクラは昨年3月に森林総合研究所の論文提出で新種と判断され、にわかに注目されている野生種のサクラ。そのタイプ木が同町池野山にある関係で、同町は町の花として追加指定し同町観光協会も振興すべき地域資源の筆頭として意識している。七川ふるさとづくり協議会が育苗の産業化を目指した挑戦を始めるなど、町域での振興機運も大きく高まっているところでもある。

 峯の薬師堂前にあるクマノザクラは平たい円すい状の枝張りが特色で、同堂守護職の水本一男さんが今後の鑑賞の活発化を見込んで周囲の雑木を切り払ったことで幅広い方向から眺められる状態になっている。同堂方向に伸びる枝は町道のすぐそばまで伸びていて花を間近に観察できる。

 同町は現在、公式ウェブサイトでタイプ木の開花状況を日々伝えていて、7日時点で「咲き始め」としている。峯のクマノザクラはタイプ木より若干早く開花が進んでいる状況。タイプ木の開花状況と併せて鑑賞の利便を図るためクマノザクラMAP(マップ)も公開し、峯のクマノザクラを含む町域の優良木や群生地7カ所を紹介している。

(2019年3月8日付紙面より)

薬師堂前にあるクマノザクラ=6日、古座川町峯

2019年03月08日
116 園児が町内を防火パレード
 火の用心を呼び掛ける  (太地町 )

 春の全国火災予防運動期間中の6日、太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)の園児で構成される幼年消防クラブの防火パレードが行われた。

 主催は太地町と太地町消防団(筋師光博団長)。園児ら83人は法被などを身にまとい、鼓笛をしながら行進して防火を呼び掛けた。

 この日は町職員4人、筋師団長含む第6分団6人が参加。消防団筋師団長は「1日から7日までが春の火災予防運動の期間です。火事が起こらないためにも、皆さんには大きな声を出していただき、声掛けをお願いします。団も頑張ります」とあいさつ。宇佐川彰男教育長は「元気いっぱい火の用心を呼び掛けてください」と話した。

 園児らは役場前を出発し、建物が多く並ぶ通りを啓発しながら進んだ。その姿を一目見ようと各所で住民らが道沿いに待機し笑顔で見送った。一行は約2㌔の道のりを歩き、東の浜に到着した。4、5歳児28人が小・中・大太鼓、鉄琴、シンバルなどの楽器で『君をのせて』を合奏。続いて、ダンス『パプリカ』を披露し、保護者や多くの住民から拍手が送られた。筋師団長は園児らの頑張りを評価した後に住宅用の火災警報器の設置を呼び掛けた。

 パレードを終え、森尾園長は「5歳児にとっては最後のパレード。園児も『小学校になるともうパレードできないね』とつぶやく子もいた。成長はうれしいがさみしくも思う」と語り、次期年長児の4歳児の成長も喜んでいた。

(2019年3月8日付紙面より)

元気いっぱい啓発しながら歩く園児ら=6日、太地町
園児を一目見ようと多くの住民らが集まった
2019年03月08日
117 熊野川諸問題の早期解決  水利権更新前に流域対策連合会が要望  
2019年03月08日
118 19年度予算大綱③ 新宮市・田岡実千年市長 
2019年03月08日
119 永年勤続功労賞に11人  消防功労者消防庁長官表彰  
2019年03月08日
120 復興願い「真心」贈る  「お食事処きく」が義援金  (新宮市 )
2019年03月08日
121 高低差送水を想定  那智山区で消防訓練  (那智勝浦町 )
2019年03月08日
122 町職員に感謝状を贈呈  行政相談業務の支援など  (那智勝浦町 )
2019年03月08日
123 香道で香りを楽しむ  牧邦子香道教室  (那智勝浦町 )
2019年03月08日
124 住民参加でファンを増やす  着地型観光テーマに講演会  (南紀串本観光協会 )
2019年03月08日
125 器楽や合唱など15組出演  文化セで第14回町民音楽祭  (串本町 )
2019年03月08日
126 4地区でゲームなど楽しむ  矢渕中育友会が「地域交流活動」  
2019年03月08日
127 防災頭巾かぶり園庭に  地震想定して避難訓練  (うどの幼稚園 )
2019年03月08日
128 プロのテクニックを学ぶ  紀宝町でマジック教室  
2019年03月08日
129 神内の名所、史跡を巡り  合同ウオーキング  (紀宝町 )
2019年03月08日
130 5、6年生が英語でスピーチ  保護者ら招いて神内トーク  (神内小 )
2019年03月08日
131 オオイヌノフグリ咲く  那智勝浦町狗子ノ川  
2019年03月08日
132 お悔やみ情報
  
2019年03月07日
133 郷土料理の理解深める
 太地中でクジラの調理実習  (太地町 )

 地域の食文化に理解を深めようと、太地町立太地中学校(城谷真司校長)で5日、鯨肉を使った郷土料理実習があった。同校の初の試みで、ゲストティーチャーは町役場産業建設課の竹村直也さんが務めた。1年生22人が4班に分かれ「鯨のスタミナ丼」「鯨の本皮をつかった味噌(みそ)汁」を作った。

 竹村さんは調理師で、町内のホテル「いさなの宿・白鯨」や「道の駅たいじ」のメニューにある「鯨のスタミナ丼」のレシピ考案者でもある。この日は、生徒一人ずつにイワシクジラの切り身を約100㌘ずつ用意。肉を軟らかい食感にするには、斜めに走る肉の筋に対して垂直に切るなど、包丁の入れ方によって同じ肉でも食感が変わることを丁寧に指導した。生徒らはプロの包丁さばきに感心し、全員で拍手を送っていた。

 (財)日本鯨類研究所監修の「もっと知りたい!クジラブック」やクジラの大きさ、種類、レシピなどが載った下敷きの配布もあった。調理を終え、試食をした1班の關杏珠(せき・あんず)さん、磯﨑咲良(さくら)さん、森本愛美(あいみ)さんは「とてもおいしい。クジラは大好きです」「肉の切り方とか考えたこともなかった。いいことを学びました」「今日のメニューを春休みに友達と集まって作ろうと思います」と意欲を見せた。

 竹村さんは「和気あいあいと楽しくやってくれて何よりです。クジラをどんどんおいしく食べてもらいたい」と話していた。

(2019年3月7日付紙面より)

鯨肉の切り方を教わる生徒ら=5日、太地町立太地中学校
みそ汁の味見をする男子生徒
2019年03月07日
134 町と弁護士会が協定締結
 災害時のトラブル解決など  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は5日、役場町長室で和歌山弁護士会(山下俊治会長)と災害発生時における法律相談業務等に関する協定締結式を開いた。締結することで、災害発生時に町が実施する法律相談は弁護士派遣が無料となる。さらに弁護士会が災害時の裁判外紛争解決手続き(災害ADR)を行う際は、町から開催場所の提供や広報の協力を受けられる。

 災害ADRとは、災害を原因として発生したトラブル(借地や借家、境界問題、契約解除など)について弁護士が間に入って話し合いを進め、早期に解決することを目指す手続き。裁判所の訴訟とは異なり、損害賠償などの法的責任以外の事項について話し合うこともできる。証拠が十分にそろう、そろわないにかかわらず、当事者間の自主的な紛争解決を支援するもの。通常のADRだと申し立て手数料は発生するが、災害ADRでは相談者の負担減のため無料。和解成立後、解決額として示された紛争の価格を基準に、合意した当事者間の割合(原則、折半)で成立手数料を負担する。

 締結式では堀順一郎町長と山下会長がそれぞれ協定書に署名を行い、締結がなされた。同席した弁護士会の弁護士ら4人はその様子を見守った。

 堀町長は「協定をうれしく思う。平成23年の紀伊半島大水害で多くの命が奪われた。今後、南海トラフによる地震・津波の発生も懸念される。東日本大震災の復旧・復興に時間を要した要因の一つに土地の境界などの問題がうまく解決できずに長引いたりすることがある。そのようなことがなくなるのはありがたいこと」と語った。

 東日本大震災発生後に宮城県に向かい、被災者の法律相談を受けるなど尽力してきた山下会長は「弁護士会は県下で多くの協定を結ぶために努力してきた。今回、結べることができ感謝している。結ぶだけではいけない。実際に災害が発生した際に対応できるようにしていきたい」と語った。

 協定は昨年12月に県、今年2月に和歌山市と結び、那智勝浦町が3番目となった。なお、この日は新宮市、田辺市とも協定が結ばれた。

(2019年3月7日付紙面より)

災害発生時の法律相談業務の協定締結式が行われた=5日、那智勝浦町役場
2019年03月07日
135 ドローン操縦学び活用を
 「災害に備える日」で訓練  (新宮警察署 )

 新宮警察署(大髙圭司署長)は5日、同署横の広角用地で小型無人機「ドローン」の操縦訓練を実施した。署員ら約10人が株式会社POS(堀哲也社長)の協力を受けてドローンを実際に扱った。

 和歌山県警が定める「災害に備える日」(毎月5日)の取り組みの一環。県警にドローンが導入され、新宮署など県内14署も所有している。同署は災害発生時に被害を迅速かつ正確に把握するため、昨年5月にPOSと「災害等発生時における無人航空機の運用に関する協定」を結んでいる。

 この日は同社の所有するドローン2機を使い、署員らが訓練に取り組んだ。実際に操作した空地之水巡査長(29)は「初めて操縦しました。難しい部分もありましたが、ラジコン感覚で思いの外手軽に飛ばせました」と感想。

 木村光太郎警備課長は「実際にみんながドローンを使えるようになることが一番。人が入っていけないような場所や上から俯瞰で見る必要がある場合、災害で孤立した場所の状況の把握などに役立てていく。使い方や法律などもある。知識の習得など、署員には幅広く知ってもらいたい」。

 堀社長は「捜索活動だけでなく、交通の現場検証やあらゆる事故の捜査に使うことができる。海や山岳地帯での捜索にも活用できる他、赤外線が付いたものもあるため、火災や立てこもりなどが発生した場合には熱感知できるなど、ドローンの活用には多様性があります」と話していた。

(2019年3月7日付紙面より)

実際にドローンを操縦する署員=5日、新宮市
2019年03月07日
136 挑戦の結果を団長に報告 串本町チームが町長表敬 (ジュニア駅伝)

 第18回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会に出場した串本町チーム(久保浩子監督、選手28人)が5日、事後報告のため同チームの団長でもある田嶋勝正町長を表敬訪問した。今回の代表チームは8位で入賞し、第3区で出走した久保凛さんが区間賞を獲得。田嶋町長は3年連続となる入賞を喜び、来年も引き続き頑張るよう期待を寄せた。

 この大会は、2月17日に和歌山市内で実施。同チームの選手28人は昨年10月から合同練習を始め、本番までの間は自主も含めて最大週6日の練習機会を持って走力向上とチームワーク醸成に励み、近隣の長距離走大会にも積極出場して勝負度胸も培ってきた。

 同大会には代表とオープンの2チームを結成して出場。代表は記録1時間13分35秒で8位になり表彰を受けた。オープンは記録1時間19分55秒で完走した。

 表敬訪問には久保監督と選手26人が出席し、同大会串本町実行委員会の大岡征也会長も同席した。選手は改めて自己紹介をしつつ入賞の証しである賞状やメダルを示し、中馬明妥人キャプテン(串本中3年)と問山裕海キャプテン(同)と長脊優里さん(串本西中3年)は5年連続出場となったことも報告。久保監督は「みんなが仲良く、苦しい時も頑張りまた助け合った結果で8位になれたことをうれしく思うし、出走する10人になれず走れなかった子の力も(この成績を得る上で)大きかったと思う。来年もまた表彰の舞台に登れるよう頑張ってくれると信じている」と今回の挑戦を振り返った。

 報告を受けて田嶋町長は、結団式で『自分の限界の力を本番で発揮できるよう、体調管理も考えながら悔いを残さない最高の練習をしてほしい』と呼び掛けたことを振り返り「(当日は)最大限の挑戦ができていたと思う。挑戦は大変だっただろうが、入賞という成績を残したのは立派。人口1万6000人のまちが誇れる素晴らしい成績で町長としてうれしく思う」。

 大岡会長は「この大会の9位と8位は(入賞となるかならないかで)大きく違う。代表チームの最後のランナーは倒れ込みながらゴールし大丈夫か心配したが、その結果が8位になり良かったと思ったし、みんなにとって大きな自信になったと思う」とそれぞれ述べてメンバーの頑張りをたたえた。

 田嶋町長から選手に記念品(図書カード)を贈り、記念撮影をして事後報告を終了。その後は近隣の大会入賞の証しを選手みんなで分け合い、久保監督は来年も出場でのチャンスがある選手の引き続きの挑戦を呼び掛けて今回のチームを解散した。

(2019年3月7日付紙面より)

事後報告に臨むジュニア駅伝串本町チームの選手ら=5日、串本町役場
事後報告に出席した皆さん
2019年03月07日
137 最高のチームで最高順位獲得
 県ジュニア駅伝競走大会  (那智勝浦町 )
2019年03月07日
138 妹尾軍次さんが優勝
 年度内最後の「早春大会」を開催  (新宮GG同好会 )
2019年03月07日
139 得失点差で和深が優勝
 東牟婁・新宮老人クラブ親善ゲートボール大会  
2019年03月07日
140 4人が優勝するなど10人が入賞
 和道流近畿空手道選手権  (拳和会支部 )
2019年03月07日
141 3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  
2019年03月07日
142 19年度予算大綱②  新宮市・田岡実千年市長  
2019年03月07日
143 遊育の重要性を学ぶ  子育て講演会に来場者多数  (那智勝浦町 )
2019年03月07日
144 町民の安心安全のため  消防本部と第1分団に新車両  (那智勝浦町 )
2019年03月07日
145 当局初日に18案件を提出  古座川町議会3月定例会始まる  
2019年03月07日
146 施政方針踏まえて審議へ  串本町議会3月定例会始まる  
2019年03月07日
147 残土処分場の泥対応求む  環境保護団体が申し入れ  (串本町 )
2019年03月07日
148 防火診断や啓発パレード  春季火災予防運動始まる  (古座川町 )
2019年03月07日
149 AM、金山などベスト4  県スポ少野球交流大会  (熊野南郡予選 )
2019年03月07日
150 紀伊半島一周の高速道路へ  紀勢線建設特別委員会  (紀宝町議会 )
2019年03月07日
151 プレー通じ親睦深める  第10回福祉連絡会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2019年03月07日
152 本の感想を絵に  読書感想画コンクールで5人入賞  (近大新宮 )
2019年03月07日
153 お悔やみ情報
  
2019年03月01日
154 一般会計は178億円 新年度の当初予算案発表 (新宮市)

 新宮市は2月27日、総額364億8579万9000円(前年度比5・3%増)の2019年度当初予算案を発表した。一般会計は178億3457万2000円と前年度に比べて11・3%増で、05年の合併以降3番目に高い数字となった。増率は10から11年度にかけての13・8%に次ぐ2番目。文化複合施設整備事業を中心に、将来を見据えた「暮らしやすいまち」を目指す予算編成となった。5日(火)開会の市議会3月定例会に提出する。

  □     □

■歳入

 市民税は人口減などの影響により0・2%の減、固定資産税は償却資産が3・6%減を見込む一方で、新築件数の見込み増により、家屋で7・3%増、総額で0・3%の増を見込んでいる。

 地方特例交付金は、住宅ローン減税分は前年度同額、10月からの幼児教育無償化は国からの全額補塡(ほてん)のため213・4%増とした。

 地方交付税は、普通交付税が前年度実績などから増額が予想されるが、特別交付税は大きな増減が見込まれないことから前年度同額としており、0・8%増を見込む。

 基金繰入金は新宮城跡・新宮城下町遺跡発掘調査事業に対する熊野川関連施設整備基金繰入金などの減により24・6%減となった。

 市債は文化複合施設整備、紀南環境広域施設組合負担金、道路橋りょう、クリーンセンター設備などの更新・整備による過疎対策事業債、文化複合施設整備による合併特例事業債の増などにより総額で15・8%の増。

 歳入の構成比率は、自主財源23・2%、依存財源は76・8%となっている。

  □     □

■歳出

 投資的経費は、旧仮庁舎再利用整備事業や、やたがらすサッカー場人工芝張替事業などが完了したが、文化複合施設整備事業や私立認定こども園整備事業補助金の計上により、総額で97・5%増。

 義務的経費では、児童扶養手当の支払い回数増加などの影響で扶助費が増加したが、新陳代謝により人件費が5・3%減。児童扶養手当や訓練等給付事業扶助費の増により扶助費は0・5%増。公債費は保健センター整備にかかる地域総合整備事業債や臨時財政対策債などの償還額が減となるなど、総額で1・6%の減となった。

  □     □

■主な事業

▽子育て世帯等プレミアム付商品券発行事業(1億9587万円)消費税率引き上げの影響を緩和し、地域の消費を喚起・下支えするため、低所得者や子育て世帯主を対象に商品券を発券する。

▽「ねんりんピック紀の国わかやま2019」開催事業(1101万円)同市においてはサッカーとボウリング競技が行われる。

▽野菜花(か)き産地総合支援事業補助金(1241万4000円)野菜花き産地の拡大と活性化を目的に、イチゴなどの生産に用いるビニールハウスの新設などに対し補助する。

▽新宮港40周年記念事業補助金(1200万円)「地球深部探査船ちきゅう号」を招き、各種イベントを実施する。

(2019年3月1日付紙面より)

2019年03月01日
155 シャトルバスの利用促進
 雪まつりスタンプラリー抽選会  (那智勝浦町 )

 商工祭「南の国の雪まつり」実行委員会(森川起安実行委員長)は2月27日、那智勝浦町商工会館でシャトルバス利用者のプレゼント企画であるスタンプラリーの抽選会を開いた。今年の雪まつりは約3万人(主催者発表)が来場した。

 雪まつりの会場周辺には駐車場が少ないことから、那智漁港やホテル浦島駐車場などに臨時駐車場を設け、そこから無料シャトルバスを運行した。

 スタンプラリーはシャトルバスの利用促進とバスに乗車することを催しの一つとして楽しめるようにと平成25年から開始。乗車時に配布された台紙に会場内にあるスタンプを集めると賞品の抽選に参加できる。

 今年の運行状況は午前8時~11時、午後1時~3時にピストン運行を行い、スムーズな運営を実施した。利用人数は延べ1442人(対前年比1128人減)と公共交通機関の利用も目立った。スタンプラリーには237人(同23人減)が参加した。

 賞品は千葉県勝浦市、徳島県勝浦町、長野県白馬村と上松町の物産やグッズ、自衛隊Tシャツ、自衛隊バッジ、非常時セット、オリンピックマスコットぬいぐるみ、消防救急隊トートバックなど。森川実行委員長と名誉実行委員長の堀順一郎町長が抽選した。

 スタンプラリーのメッセージには▽シャトルバスが次々と来て便利でした▽バスの時間がピストン運行でよかった▽毎年、グルメを買うのが楽しみ▽スタンプラリーが大好きです▽きいちゃんのグッズを販売してほしい▽芸能人が来てよかった▽娘と雪遊び楽しんでます▽子どもたちが初めての雪に大喜びだった―など多くの感想が寄せられていた。

 堀町長は「たくさんの方々が町を訪れてくれた。また、応募も多くしていただき感謝しています」と述べ、森川実行委員長は「今年も無事に終了した。抽選は終わってからの新たな喜びだと思う。今後も期待していただけたら」と語った。

(2019年3月1日付紙面より)

スタンプラリーの抽選が行われた=2月27日、那智勝浦町商工会館
2019年03月01日
156 津波避難施設整備事業など
 来年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が2月27日、来年度の一般会計など当初予算案の概要を発表した。一般会計当初予算案の規模は30億9840万円(対前年度比14・85%増)で、主な歳出事項として高池下部区内で来年度末完成予定の津波避難施設整備事業(3億円)などを含む。特別会計を含めた同案が提出される同町議会3月定例会は今月5日(火)午前9時、役場本庁議場で開会する。

 一般会計当初予算案の歳入、歳出の内訳は別図の通り。歳入における自主財源は4億7351万8千円(構成比15・3%)で、対前年度比7795万6千円増。主な要因は繰入金8047万8千円増で、町税収入は1億8851万5千円を見込んでいる。

 当局は同予算案に盛り込んだ来年度の新規事業として▽津波避難施設整備事業(3億円)▽高規格救急自動車整備事業(3278万5千円)▽町道改良事業〈立合峯線〉(500万円)▽各計画策定事業(公営住宅長寿命化計画407万円、子ども・子育て支援事業計画297万円、公立学校施設長寿命化計画369万6千円)▽公共施設・学校施設空調設備整備事業(三尾川小学校64万4千円、七川総合センター230万円)▽池野山集会所基本構想設計業務委託料(50万円)▽アメリカカンザイシロアリ被害本調査事業(100万円)―など。

 継続事業として▽子育て支援事業〈保育料・給食費完全無料化と子育て支援出産祝い金〉▽入院時室料市町村間差額補助事業▽ブロック塀等耐震対策事業▽町道改良事業〈池田線、大柳高瀬線、平井川1号線〉▽子ども医療費助成事業〈18歳までの医療費助成〉▽移住定住者新築住宅等助成事業―を挙げている。

 うち津波避難施設整備事業は本年度に詳細設計まで完了する見込みで、3億円は工事費とその監理費。国補助金1億3090万円、起債7810万円、防災基金からの繰り入れ9100万円で賄う計上内容としている。同施設は鉄筋コンクリート造2階建てで、フロア高4・6㍍の2階と同8・4㍍の屋上を避難場所とし260人規模の収容を想定。来年度中の完成予定だが、西前啓市町長は同施設の特性上、一日も早い完成を目指すと意気込んでいる。

 高規格救急自動車整備事業は、平成18年度配備車両の更新整備。アメリカカンザイシロアリ被害本調査事業は、本年度の補正予算で緊急実施した調査の延長で取り組むという。

 特別会計の当初予算案の規模は7会計(国民健康保険、同保険七川診療所、同保険明神診療所、へき地診療所、簡易水道事業、介護保険、後期高齢者医療)の合計で12億7448万9千円(対前年度比10・37%減)。当初予算案の総額は43億7288万9千円で、対前年度比6・14%増となっている。審議は6日(水)以降の本会議で行う見込み。

(2019年3月1日付紙面より)


2019年03月01日
157 心豊かに暮らせるまちを
 田岡市長が記者会見で説明  (新宮市 )

 新宮市の田岡実千年市長は2月27日、市役所で定例記者会見を開き、新年度当初予算案について「市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちを目指して予算編成をした」などと説明した。

 市は記者会見で、5日(火)に開会する市議会3月定例会に提出する条例7、予算18、その他1の計26議案を発表した。会期は28日(木)までの24日間。一般質問は12日(火)から15日(金)までの4日間を予定している。住民投票条例制定請求代表者の意見陳述、質疑、討論、採決については8日(金)の本会議で行われる予定。

 田岡市長は新年度予算について、西村伊作設計の旧チャップマン邸をまちなか観光交流拠点として供用開始するために必要な事項を定める「旧チャップマン邸条例」、手話教室や手話奉仕員要請講座の内容の充実などを図る「手話言語条例」、50㌗未満の発電事業の実施に係る届け出を市において義務化、適正な事業管理を行う「太陽光発電設備と地域環境との調和に関する条例」の3件の新しい条例について説明。「水野家入部400年や新宮港開港40周年など節目の年になる。イベントなどを通して多くの人に来ていただき節目を祝うとともに、市内外にPRしていきたい」と決意を述べた。

 文化複合施設整備事業については「大きな事業。これから2年間で完成させるために粛々と頑張っていきたい」とした。

 本年度一般会計補正予算案は、6億1596万6000円を追加し、総額183億4349万1000円とするもの。▽退職手当基金積立金3000万円▽路線バス運行維持費補助金4967万3000円▽やましろ号運行維持費補助金1004万9000円▽企業誘致等促進補助金61万4000円▽県営事業の急傾斜地崩壊対策事業等に伴う地元負担金447万円▽小中学校のブロック塀改修および空調設備整備に係る費用3180万円―などを盛り込んでいる。

(2019年3月1日付紙面より)

記者会見で説明する田岡実千年市長=2月27日、新宮市役所
2019年03月01日
158 中学校へ3人が合格  近大新宮中高の後期入試結果  
2019年03月01日
159 50人で「しし垣」を清掃  「くまの里山」が呼び掛け  (那智勝浦町 )
2019年03月01日
160 白鷗大を新宮市長が激励  同大からは市に感謝の寄付  
2019年03月01日
161 水野家入部や文複整備など  新年度の主な事業  (新宮市 )
2019年03月01日
162 和歌山への移住を検討  現地体験ツアーで色川へ  (那智勝浦町 )
2019年03月01日
163 植地貞夫さんに感謝状贈呈  各施設に3点の絵を寄贈  (那智勝浦町 )
2019年03月01日
164 自信を持って披露  城南中学校でダンス発表会  (新宮市 )
2019年03月01日
165 串本町の入隊予定者を激励  町長らを交えて期待を注ぐ  (新宮防衛協会 )
2019年03月01日
166 「ひな祭り」を楽しむ  井田公民館で子育て支援行事  (紀宝町 )
2019年03月01日
167 木本普通科倍率1・08倍  三重県立高校入試後期志願状況  
2019年03月01日
168 信頼される自衛官に  自衛隊入隊予定者激励会  (紀宝町 )
2019年03月01日
169 新年度当初予算85億7063万円  西田町長が大綱説明  (紀宝町議会開会 )
2019年03月01日
170 卒業前の思い出に 神倉小6年生がボウリング大会 (新宮市)
2019年03月01日
171 お悔やみ情報