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2019年01月25日
1 異文化交流で友好深める
 台湾から姉妹校生徒ら来校  (新宮高校 )

 県立新宮高校(前田成穂校長)に23日、同校姉妹校の台湾國立彰化女子高級中學(陳香妘校長)の生徒66人と教職員5人の計71人が来校した。両校は、県が国際交流を目的に台湾の修学旅行誘致を始めたことをきっかけに2004(平成16)年から交流。14(平成26)年3月に正式に姉妹校提携を交わしている。

 彰化女子の到着後、新宮高ESS部員による学校紹介と校内ツアーがあり、その後には同校体育館で全校生徒による歓迎式典が開かれた。前田校長が「大家好(ダージャーハオ)」と歓迎。「交流を通して関係や協力体制を深めていければ」などと英語であいさつした。生徒会長の古根川健君(2年)が「新宮高校と日本に興味を持ってくれたら幸いです。私たちもあなたたちの国のことを教えてほしいです。日本での滞在を楽しんでください」と英語で歓迎の言葉を述べた。

 彰化女子からは学部主任の丁志昱団長が「交流活動を通して異文化を体験し、姉妹校として末長くお付き合いさせていただきたい」。代表生徒は「これを機会に日本文化や風習などを勉強できれば」とスピーチ。両校は記念品を交換し、親交を深め合った。

 空手部と吹奏楽部による歓迎発表があり、彰化女子の生徒らは興味深げに空手の形に見入り、演奏に手拍子を送って盛り上げた。彰化女子は日本のアニメ曲に合わせてダンスを披露するなどして友好関係を育んだ。

 新宮高は、3月14日(木)から代表生徒ら20人と教員2人が台湾への海外研修旅行を行う。彰化女子を訪れ交流を深めるほか、生徒宅へのホームステイや台北での歴史文化学習を予定している。

(2019年1月25日付紙面より)

舞台発表などを通じて交流を深めた=23日、新宮市神倉の県立新宮高校
友好を示し記念品を交換し合った
2019年01月25日
2 町独自のノベルティ導入
 認知症サポ増を目指して  (串本町 )

 串本町地域包括支援センターはこのほど、認知症サポーターであることを知らせる缶バッジ300個を作り、同町として行う同サポーター養成講座修了者への配布を始めた。

 同サポーターは厚生労働省「認知症を知り地域をつくる10カ年」(2005―15)の一環で導入された制度。同講座修了者にノベルティ「オレンジリング」(シリコン製ブレスレット)を託す形で同サポーターの裾野を全国規模で広げている。

 同町は、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指して2010(平成22)年から同講座を実施している。これまでに約350人が修了しているが、人口に対して2%という実績は県内でも低い域に当たり、その割合を高め地域による見守りを充実するきっかけとしてこの缶バッジを町独自のノベルティとして導入することにした。

 直径約4㌢で、ピンとクリップの両用タイプ。オレンジリングをイメージした輪の中に日本トルコ友好キャラクター「まぐトル」を描いたデザインを採用している。リング以上に目立つところにつける事が多いバッジの特性を生かして同サポーターであることをいっそう分かりやすくするとともに、なじみ深いキャラクターの姿で見た人の関心を引き同サポーターへの関心を高めるのが狙い。関心の延長で同講座の実施頻度を上げ、町域における修了者の裾野拡大を図るという筋書きだ。

 同講座は90分の内容で、10人以上の受講と会場が確保できる状況であれば同センターに依頼して出前実施してもらえる。受講は無料で、修了者には同サポーターのノベルティとしてオレンジリングと缶バッジの両方が託される。

 喫緊では町職員を対象にして同講座を開く予定。同センターの中まどかさんは「この講座は認知症や患者の気持ち、接し方を正しく理解するところがポイント。串本町も高齢化率が40%を超え、厚生労働省の指標によると高齢者の4人に1人が認知症またはその予備群とされている。そのような状況だからこそ、認知症サポーターを増やし地域で見守る目を宿したい。一人でも多くの町民の皆さまにこの講座を受講してほしい」と缶バッジに込めた思いを語った。

 同講座の実施依頼や認知症関係の相談、問い合わせは同センター(電話0735・62・6005)まで。

(2019年1月25日付紙面より)

串本町独自のノベルティとして配布を始めた認知症サポーター缶バッジなど=23日、串本町串本
2019年01月25日
3 学校は地域コミュニティの核
 推進フォーラムin紀宝  

 「地域とともにある学校づくりに向けて」と題したコミュニティ・スクール推進フォーラムin紀宝が23日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷研修室で開かれた。松阪市立第四小学校学校運営協議会理事長の鈴木逸郎さんが「コミュニティ・スクールを起点とした地域づくり」をテーマに講演した。

 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と家庭、地域が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させる仕組み。今年度、町内全小中学校に協議会を導入し、町学校運営協議会連絡協議会(山田十司会長)が発足した。

 フォーラムは町教育委員会(西章教育長)と同連絡協議会が主催。町内各学校の運営協議会委員、PTA、教員など約70人が出席した。

 西教育長が地域の見守り活動に感謝し、「今年度、町内七つの小中学校がコミュニティ・スクールとして再スタートを切った。子どもたちが豊かに育つようご協力を」、山田会長は「コミュニティ・スクールを皆さんの力で地域に広げてください」とあいさつした。

 鈴木さんは、「子どもたちの『生きる力』は、多様な人々と関わり、さまざまな経験を重ねていく中で育まれるものであり、学校のみで育まれるものではない。地域社会とのつながりの中で、子どもたちは豊かでたくましく成長していく」と示した。

 第四小学校の取り組みを紹介した上で、「学校は地域コミュニティの核。地域に愛着と誇りを持ち、地域の未来を切り開く人材の育成を」と求め、「子どもたちが大人になった時、帰ってきたくなる紀宝町になろう」と呼び掛けた。

 講演後、町内各小学校の校長らが学校運営協議会の活動を紹介した。

(2019年1月25日付紙面より)

フォーラムに出席した学校関係者ら=23日、紀宝町まなびの郷
鈴木逸郎さん
2019年01月25日
4 一年の健康など祈る
 加寿地蔵尊で初地蔵祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の加寿地蔵尊で24日、初地蔵祭が営まれた。加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)が奉仕した。

 毎月24日は地蔵菩薩の縁日で、この日は信仰厚い多くの人々が参拝した。午前10時からの法要では中田代表、修験道者の冨岡秀清さんが般若心経、地蔵菩薩の真言を唱え、参列者の健康や家内安全を祈願した。

 参列者らは、赤いよだれかけに子どもの健康や合格祈願などの願を掛けて奉納した。夫婦で参拝した田中秀薬(一平)さん(79)、芙空(芙代子)さんは、四国遍路を30年かけて75回巡り、100回を目指している。那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野那智大社へのお参りも810回、毎月24日の加寿地蔵尊への参拝も欠かさないと話し、「お参りを通していろいろな方との一期一会、健康であることに感謝しています」と笑顔を見せた。

(2019年1月25日付紙面より)

初地蔵祭を営む中田勝康さん(前列右)ら=24日、那智勝浦町
2019年01月25日
5 新宮市駅伝大会2019結果㊥
 中学生男女の部  
2019年01月25日
6 唱歌や民謡口ずさむ  円満地公園で「うたごえ喫茶」  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
7 どうなる?今後の政治  末延吉正さんが今年の経済語る  (新宮市 )
2019年01月25日
8 新年のお茶のお稽古  浮島児童館で「初釜」  (新宮市 )
2019年01月25日
9 伝統的な遊びを楽しむ  くろしお児「お正月遊びを楽しもう!」  (新宮市 )
2019年01月25日
10 「のどごし良くもっちり」  太田の郷でピロール米の麺を商品化  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
11 教わったことをおさらい  伝統文化体験教室が閉講  (古座川町 )
2019年01月25日
12 当船の外観を3D計測  東北の手法でデータ保存  (水門祭 )
2019年01月25日
13 若い力に防災減災を期待  矢渕中と鵜殿3組が合同避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月25日
14 園児らが袋いっぱいに集め  太陽水産が井田、鵜殿保で餅ほり  
2019年01月25日
15 お悔やみ情報
  
2019年01月24日
16 串本太地道路の早期着工を
 高速道建設促進協が要望書  (那智勝浦町 )

 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子会長)、那智勝浦町の堀順一郎町長らは16日、東京都千代田区の国土交通省を訪れ、森昌文事務次官に近畿自動車道「すさみ―太地間」の早期完成などを求める要望書を届けた。国土強靱(きょうじん)化基本法にのっとり「命の道」となる近畿自動車道紀勢線の一日も早い整備を求めている。

 近い将来に高い確率で発生が予想されている南海トラフでの巨大地震や、近年多発している集中豪雨による道路の冠水、土砂崩れの発生による道路の寸断などに備え、町では避難場所や事前災害復興計画に必要な高台確保を早急に進めているが、「平地の少ない本町の地形上、平地部内での高台確保が困難となっている」として▽「すさみ―太地間」について、すさみ串本道路を早期に完成させるとともに、串本太地道路の早期着工に必要な予算の確保▽大規模災害に備えた高速道路整備が着実に進むよう、近畿自動車道紀勢線の早期整備に必要な予算を確保するとともに、道路インフラ機能を適切に維持できるよう、老朽化対策予算の別枠確保▽「一般国道42号串本太地道路」について、本町の地籍調査完了区間からの早期着工―の3項目を強く要望した。

 小阪会長は昨年11月の大阪万博開催決定を踏まえ、「串本―太地間の開催までの完成を強く要望した。期限を切っての要望は初めてのことだが、手応えがあった。真に迫った活動ができたと思う。今後も官民一体で取り組みたい」と話した。

(2019年1月24日付紙面より)

森昌文事務次官(左から3人目)に要望書を手渡した=16日、東京都千代田区の国土交通省(高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会提供)
2019年01月24日
17 法規制や適切操作など学ぶ
 消防などドローン講習受講  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある同町消防防災センターで22、23日の2日間、ドローンフライトオペレーター講習(DPCA認定ドローン技能講習会)があり、14人が受講して教養と実技を深めるなどした。

 この講習は昨年11月に串本ライオンズクラブ(串本LC、小森正剛会長)から認証55周年記念事業の一環として、ドローン(Inspire2)の寄贈を受けた同町消防本部(寺島正彦消防長)が計画。一定の受講者数が必要になる点を鑑み、同本部ドローン運用チームの6人に加え同町役場総務課防災・防犯グループと同産業課計4人、同町地域おこし協力隊1人、田辺市消防本部大塔分署3人の参加も受け入れながら開いた。

 講師は講習団体の地域再生・防災ドローン利活用推進協会(ドローン撮影クリエイターズ協会所属)。開講に当たり寺島消防長は、救助分野での運用を開くために必要な知識や技術を習得し、併せて運用する者同士の交流を深めて地域の総合防災力向上に資する成果を期待しつつあいさつした。初日はドローンの概念や特性、主だった運用の目的や国際法に準ずる国内のさまざまな法規制、実機の操作方法など、取り扱うに当たり知っておくべき知識や技術を座学で学び、2日目は同町総合運動公園野球場で実機操作訓練を行うなどした。

 ドローンは内蔵された衛星利用測位システム(GPS)などにより自律飛行ができる無人機だが、ローターによる飛行原理上、風下方向に飛ばすと揚力が十分に得られず落下の危険度が増す。運用時は背風(後ろから風を受けている状態)にならない飛ばし方を意識する必要があるなど安全に運用する上での留意点を踏まえながら、適切な操作の習熟に励んだ。

 今回の講習で操作した機種はPhantom4。同講習を計画した背景には、救助分野においてドローンを効果的に運用するために必要な制限解除をあらかじめ一括して行うという狙いがある。一例としてドローンは実機が目視で確認できる範囲でしか飛ばせない決まりになっているが、救助分野では視認困難な場所をドローンでいち早く探るという運用も想定される。同講習の修了証はそういった制限解除を簡略化する上でも使えるという。寺島消防長は同講習の受講を足掛かりにして事前の制限解除申請を急ぎ、串本LCから託されたドローンの一日も早い本格運用を目指すとした。

(2019年1月24日付紙面より)

実機を使って操作方法を練習=23日、串本町サンゴ台
ドローンの概念や国内の法規制などを学ぶ受講者ら=22日、串本町サンゴ台
2019年01月24日
18 6年生がゲームで交流
 4小学校による人権フォーラム  (紀宝町 )

 紀宝町立矢渕中学校区の4小学校による人権フォーラムが22日、同町立鵜殿小学校で開かれた。井田、成川、神内、鵜殿の各小学校の6年生計78人が中学校入学前に交流を深めた。

 毎年、鵜殿小を会場に開催しており、児童の他、うどの幼稚園の園児34人、矢渕中学校の2年生26人と各校の学校運営協議会のメンバーら150人が参加した。

 担当校の前田幸利・井田小学校長が「卒業まであと2カ月を切った。中学入学まであっという間。ワクワクしたり、心配な面もあると思うが、今日の交流会でなるべくたくさんの人と交流して中学校につなげてください」とあいさつした。

 6~7人がグループを組み、四つのゲームに取り組んだ。「ボディーパーカッション」は手や足でリズムを取り、近くの人とハイタッチした。他校の児童との「ハイタッチじゃんけん」も盛り上がった。

 「お見合い大作戦」は互いに向き合い、自己紹介。1分間のフリートークで仲を深めた。園児らも加えたじゃんけん列車も楽しんだ。

 最後は、7~8人一組の13グループに中学生各2人を交えて「すごろくトーキング」を実施。さいころを振ってすごろくのマスに止まると「苦手な教科」「好きな音楽」などが出題され、児童たちは会話を楽しみながら中学生と仲良くなった。

(2019年1月24日付紙面より)

中学生と一緒にゲームを楽しむ=22日、紀宝町立鵜殿小学校
ゲームで交流を深める児童、園児ら
2019年01月24日
19 たいまつ作りがピーク
 新宮市王子町の岩口雅典さん  (御燈祭りに向け )

 新宮市の神倉神社で営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)が迫り、同市王子町の岩口雅典さん(39)の作業場では、祭りに欠かせない上がり子のたいまつ作りがピークを迎えている。仲間らの協力で350本ほど作る予定だ。

 たいまつ作りは、乾燥させた5枚のヒノキ板を五角すいの形に組み合わせ、竹と針金、わらなどで固定するなどほとんどが手作業。先端に「ハナ」と呼ばれる白木を薄く削ったフサを、一本のたいまつにつき100本ほど取り付けて完成させる。

 作業場で製作されているたいまつは、長さ約90㌢の特大から、約30㌢の代参(だいさん)まで6種類。木工職人の岩口さんは20歳の時から自分用のたいまつを作っており、8年ほど前から販売を始めた。作り方は独学で研究。「美しさ」と「強さ」を追求し、針金一本に至るまでこだわり、製作している。

 昨年10月から準備を始め、仲間が集まって組み出したのが年末。本職が終わる午後6時30分ごろから作業を始め、個人では深夜まで製作を続ける。岩口さんは「仲間のおかげでたいまつを作れることに感謝している。新宮市伝統の祭りに参加できてうれしい。上がり子にけががなく、無事に下りてくれることを願っています」と話していた。

(2019年1月24日付紙面より)

たいまつの先端に「ハナ」を取り付ける岩口雅典さん=17日、新宮市王子町
2019年01月24日
20 新宮市駅伝大会2019結果㊤ 高校生・一般男女の部 
2019年01月24日
21 災害に備えガス火炊飯訓練  婦人会が協力して実践  (太地町 )
2019年01月24日
22 苦しんでいる人のために  勝浦LCが献血呼び掛け  
2019年01月24日
23 生徒らが正しい理解深める  認知症サポーター養成講座  (太地町 )
2019年01月24日
24 園児ら遊びや食事で交流  太地こども園と勝浦認定こども園  
2019年01月24日
25 事故防止の意識持って  熊野川小で交通安全教室  (新宮市 )
2019年01月24日
26 正しい知識と断る勇気を  光洋中学校で薬物乱用防止講話  (新宮市 )
2019年01月24日
27 51事業所で体験 1年生がインターンシップ (新翔高)
2019年01月24日
28 6年生送別を兼ねて対戦  潮岬と太地の両子ども会  (串本町 )
2019年01月24日
29 低栄養予防の4品を調理  きほう食の会が栄養教室  (紀宝町 )
2019年01月24日
30 無投票で13人の顔触れ決まる  新人は4人が初当選  (紀宝町議選 )
2019年01月24日
31 お悔やみ情報
  
2019年01月13日
32 北海道地震被災地へ
 熊野那智大社が義援金  (那智勝浦町 )

 昨年9月6日に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被災者を支援するため、那智勝浦町の熊野那智大社の男成洋三宮司は11日、同町役場を訪問し、日本赤十字社和歌山支部那智勝浦町分区長である堀順一郎町長に義援金を手渡した。

 同大社はこれまでに、熊本地震(2016年4月)、九州北部豪雨(17年7月)、西日本豪雨(18年7月)の被災地へ義援金を届けている。今回は昨年9月22日から12月31日まで、同大社と飛瀧(ひろう)神社に募金箱を置き募った。義援金は総額50万円で、日本赤十字社を通じて被災した人たちに届けられる。

 男成宮司は「助け合う心と復興を願う参拝の皆さまのお気持ちは非常にありがたい。避難生活をされている方々が一日でも早く日常に戻れることを祈ります」と被災地に思いを寄せ、堀町長は「元号が変わる今年からは災害のない新しい時代となることを願っています」と話した。

(2019年1月13日付紙面より)

堀順一郎町長(左)に義援金を手渡す男成洋三宮司=11日、那智勝浦町役場
2019年01月13日
33 初打ち練習でホールインワン
 讃寿会グラウンドゴルフ部  (鵜殿老人ク )

 紀宝町鵜殿の老人クラブ「讃寿会(さんじゅかい)」のグラウンドゴルフ部(菅原章部長)は11日、同町大里の深田運動場で初打ち練習を実施した。

 讃寿会は春と秋の年2回、グラウンドゴルフ大会を開催しており、会員にも愛好者が多い。同部には65人が所属し、毎週金曜日に練習している。

 これまで鵜殿運動場で練習に励んできたが、大規模改修中のため完成までは深田運動場を利用している。

 初打ちのこの日は15人が参加し、ロングホールや野球のマウンドの傾斜を利用した8ホールを設置。初打ち1打目でホールインワンが飛び出すなど、1時間半の練習を楽しんだ。

 同部は15年ほど前に設立。菅原部長は「グラウンドゴルフは個人戦が魅力。和歌山県串本町から尾鷲市までの大会に出場して活躍する会員も多くいる。深田運動場へは乗り合わせで来ているが、参加できない人も多い。鵜殿運動場が完成した際には、盛大にオープニング大会を開催したい」と話していた。

(2019年1月13日付紙面より)

グラウンドゴルフを楽しむ会員=11日、紀宝町の深田運動場
初打ちに参加したグラウンドゴルフ部の皆さん
2019年01月13日
34 住民らで力合わせ脊美づくり
 塩竈神社の本宮控え準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で豊漁などを祈願する例大祭「脊美(せみ)祭り」が13日(日)に営まれる。本宮を翌日に控えた12日、浦神西区民会館で祭りに必要な脊美づくりが行われた。

 古来より捕鯨の歴史がある同区では、祭りの神事にセミクジラを模した脊美と呼ばれる縁起物を用いている。

 脊美づくりは脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)と今回担当となる西区9班が協力して行い、しめ縄作りやのぼりの設置などに取り組んだ。

 脊美は太田地区のもち米のわらを使い、大・中・小の三つが作られた。男性らはわらを時計回りにねじりながら、型が崩れないように注意し作業を進めた。女性はしめ縄作りに励んだ。祭りで出される料理は9班以外の住民が腕を振るっていた。

 谷口会長は「区民の方の協力があってこそ。今後も継続できるように努めていきたい」と語った。

 13日は午前10時から神事が営まれ、11時から祝賀会、神社境内では勇義社(畑下圭喜社長)による獅子舞奉納がある。午後0時30分からみこし・手踊りが開始され、2時から福引抽選会、3時から座払いが行われる。

(2019年1月13日付紙面より)

脊美づくりの様子=12日、那智勝浦町浦神
2019年01月13日
35 16チームによる熱戦の幕が上がる
 新宮SSS招待が開幕  
2019年01月13日
36 落語や暮らしの知識を披露  新春初笑い演芸会に桂ぽんぽ娘さん  (那智勝浦町 )
2019年01月13日
37 紀南地方を元気にしたい  元串本町議・佐藤武治氏が出馬表明  (和歌山県議選 )
2019年01月13日
38 奥宮で二人の愛を確認  大馬神社例大祭の日に神前結婚式  (熊野市 )
2019年01月13日
39 受信機を町内全戸配布へ  防災無線をデジタル化  (紀宝町 )
2019年01月13日
40 税は「社会を支える会費」 役場職員が鵜殿小で授業 (紀宝町)
2019年01月13日
41 心身ともにリフレッシュ  健康長寿ヨガ教室  (紀宝町 )
2019年01月13日
42 素早い行動に感心  うどの幼稚園で地震避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月13日
43 新成人スマホフォト  紀宝町成人式特集  
2019年01月13日
44 お悔やみ情報
  
2019年01月10日
45 岩本知真君が佳作受賞
 大阪・和歌山地区で  (国際平和ポスターコンテスト )

 ライオンズクラブ(LC)の第31回国際平和ポスター・コンテストで那智勝浦町立勝浦小学校の岩本知真君(5年)が335―B地区(大阪・和歌山1R~12R)で佳作を受賞した。勝浦LCの戸間宏治会長や鵜殿忠德幹事らが8日、同校を訪れて岩本君に表彰状を手渡した。

 コンテストは小学5、6年生が対象。世界の平和について考え、その気持ちを独創的に表現して世界に伝える機会を与えることを趣旨としている。毎年75カ国35万人以上の子どもたちが参加し、今回は「思いやりは大切なこと」がテーマ。

 岩本君の作品は10R(紀南地区、御坊~新宮)の代表として同地区に進んだ。参加校687校、応募作品5万3744点の中から選出された39作品に入り、佳作となった。

 過去には岩本君の姉の和花さん=当時(勝浦小6)、咲文(さあや)さん=当時(勝浦小6)=もコンテストで活躍している。受賞した岩本君は「すごくうれしい。お姉ちゃんもコンテストで上に進んだので自分も頑張りたいと思った」と述べ、「日本をテーマにしたいと思った。世界中の人々を描くためにインターネットで調べたり、描く位置も苦労した」とコメント。上浦一剛校長は「絵が好きなんだと感じた。来年も機会があれば頑張ってほしい」と話した。

戸間会長は「姉弟での活躍は素晴らしい。岩本君には来年の最優秀賞を目指し、頑張ってほしい」とエールを送り、「地域の皆さまにクラブやその活動を知っていただけたらありがたい」と語った。

 同地区から作品12点を決め、「平和ポスターカレンダー2019」が作成された。岩本君の作品も選ばれ、10月のページに掲載されている。

(2019年1月10日付紙面より)

表彰式後、記念撮影する(左から)戸間宏治会長、岩本知真君、上浦一剛校長、鵜殿忠德幹事=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年01月10日
46 天候に恵まれ82万人超 熊野三山の初詣客数 

 熊野三山は正月三が日の初詣客数をまとめた。晴天に恵まれ穏やかな天候で、三山の合計は約82万7000人と、前年の約79万3000人から約3万4000人増加した。境内には平成最後の初詣に訪れた参拝客らが多く見られた。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は、昨年より5000人多い約24万人が年始の参拝に訪れた。

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、1日は6万2000人、2日は4万人、3日は3万5000人の計約13万7000人で、昨年より2000人増えた。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔がライトアップされ、参拝者を迎えた。

 田辺市の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、1日16万人、2日は18万人、3日は11万人の計約45万人が参拝に訪れた。前年より約2万7000人増となっている。

(2019年1月10日付紙面より)

大勢の人が初詣に訪れた=1日、熊野速玉大社
多くの参拝客でにぎわう境内=1日、熊野那智大社
この日は18万人が参拝した=2日、熊野本宮大社
2019年01月10日
47 今年一年の平穏願い
 平尾井薬師堂で冬の大祭  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の平尾井薬師堂で初薬師の8日、冬の大祭が執り行われた。

 白河法皇が熊野三山に御幸された際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。

 境内へと続く石段脇の看板には「本尊は当方瑠璃光薬師如来で、特に首より上の病に霊験功徳ある」と記されている。御堂は何度も炎上し、現建物は1963(昭和38)年、平尾井区民有志、篤志家の寄進によるもの。

 薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。

 冬の大祭は毎年1月8日に営まれている。石段を登ってきた参拝者は鐘を突いた後、薬師堂に手を合わせた。地区住民が読経し、今年の平穏、豊作、家内安全などを祈願した。境内で餅ほりがあり、集まった人たちが袋いっぱいの餅を拾い集めていた。

 西田健町長も参加し「今年は5月に新元号になり、歴史的にも意義深い年になる。良い一年になることを願っている」とあいさつした。

 週1~2回、地元老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内で清掃活動に取り組んでおり、林杜谷(もりひろ)会長は「今年も町内外から多くの人が足を運んでくれた。老人クラブ活動の励みにもなり、うれしく思う」と話していた。

(2019年1月10日付紙面より)

冬の大祭で行われた餅ほり=8日、紀宝町平尾井の薬師堂
平穏、豊作、家内安全などを祈願
2019年01月10日
48 ヤナギの枝で「バチバチ」
 大泰寺で初薬師、本尊開帳も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師の厄よけ法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などの経を唱え、家内安全、無病息災を祈った。

 参拝者らは西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続き、ヤナギの枝を「バチバチ」と打ち鳴らして厄を払い清めた。

 足の痛みや頭痛などの体の不調をわらじや髪の毛に移し、巾着袋に入れ薬師堂に納めて病の平癒を願った。

 同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、本尊の薬師如来座像(国重要文化財)の開帳もあった。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定された。本尊の脇侍として向かって左に毘沙門天、右に不動明王(修復中)が配置され、足元に十二神将が並ぶ。

 参拝者は順に焼香し、厄よけのお札が授与された。西山住職は「日々の折々に、お札を見て『ご用心、ご用心』と気持ちを改め、一年を健康でお過ごしください」と話した。

 今月13日には本堂で大般若会(祈とう、餅ほり)が営まれる。

(2019年1月10日付紙面より)

薬師如来の真言を唱える西山十海住職とヤナギの枝を手にする参拝者=8日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年01月10日
49 岡地美晴さんが優勝
 新宮弓友会主催の31年初射会  
2019年01月10日
50 D高田レッド、YMCAホワイトが優勝
 新宮ニューイヤーサッカー  
2019年01月10日
51 去年より少しでも上に
 練習する選手らを田岡市長が激励  (ジュニア駅伝 )
2019年01月10日
52 冷凍冷蔵庫完成近づく  4月から稼働予定  (那智勝浦町 )
2019年01月10日
53 「もの言える議員目指す」  水口崇氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月10日
54 拝殿は4月に完成  境内施設整備事業  (熊野那智大社 )
2019年01月10日
55 リラックスして全身ほぐし  からだスッキリ教室  (紀宝町 )
2019年01月10日
56 飯盛保育所で消火訓練  園児は消防車を見学  (紀宝町 )
2019年01月10日
57 園児の発表に笑顔  和深保育所でいきいきサロン  (串本町 )
2019年01月10日
58 開帳に向け着々と準備  峯の薬師、12日に例祭  (古座川町 )
2019年01月10日
59 前回より良い成績目指して  ジュニア駅伝選手18人励む  (古座川町 )
2019年01月10日
60 那智勝浦町成人式   
2019年01月10日
61 お悔やみ情報
  
2019年01月08日
62 気軽に寄れるセンターに
 新宮市庁舎別館で開所式  

 新宮市は7日、同市春日の市庁舎「別館」(旧職業訓練センター)の開所式を催した。医療、介護連携の効率的な推進を図るため、本館にあった地域包括支援センターと医療相談窓口を同所に移転。「高齢者相談センター」としての業務を開始する。地域包括支援センター11人、在宅医療相談窓口1人、地域包括ケアシステム構築係2人を配置し、14人体制で業務に当たる。

 同館は地域職業訓練センターとして1982(昭和57)年に建設。2011(平成23)年3月に市に移管された。昨年9月から実施していた耐震補強・改修工事では、全面ガラス張りだった大会議室の南側に壁を入れ、1階フロアの段差をなくしたり床材を滑りにくくするなどのバリアフリーを施した。外壁は「高齢者に合わせて優しく淡い色を」と薄い緑色に塗装された。

 式典で田岡実千年市長は「高齢者の方々が安心した生活を送り、気軽に立ち寄っていただけるようなセンターとなれば」とあいさつ。河邉弘ミ子・健康長寿課長が同相談センターについて「専門職が中心となって対応をしていくが、医療機関や病院、薬剤師会、介護保険事業所、社会福祉協議会など、地域の関係機関と連携しながら支援をしていく」などと説明。介護保険や福祉サービス利用の相談や代行申請などの住民からの相談のほか、ケアマネジャーなど関係者からの在宅医療に関する相談も受け付けていく。問い合わせは市地域包括支援センター(電話0735・23・3306)、在宅医療相談窓口(電話0735・29・7211)まで。

 300人が利用可能な大会議室をはじめとした五つの会議室は、21日(月)から貸し出しを開始。10日(木)から予約を受け付ける。問い合わせは別館1階事務室(電話0735・29・7355)で、平日の午前8時30分から午後5時まで。夜間と休日は予約不可。

(2019年1月8日付紙面より)

玄関ホールで催された開所式=7日、新宮市春日
薄い緑に塗装された外観
高齢者相談センター
2019年01月08日
63 厳かに伝統の弓引き神事
 豊作を祈願する禱祭営む  (神内神社 )

 紀宝町神内の神内神社(宮地秀直宮司)で2日、新年の豊作を祈願する禱祭(とうさい)が営まれ、作柄を占うお弓神事が行われた。

 神社で下澤深・総代長、猿口芳志区長、当主4人と矢拾い、御穀持ちの神内小の児童4人らが身を清めた。この後、参列者が行列をつくり、鈴を鳴らしながら神社から200㍍ほど離れた宮田まで歩いた。

 当主は弓引きの赤土(せきど)敏さん、元屋敷秀実さんと後見人の元屋敷晃一さん、植田好男さんの4人。矢拾いを和田凰佑君(小5)、阪本裕紀君(小6)、御穀持ちは上前田心さん(小5)、久保田裕奈さん(小5)が務めた。

 宮田で弓引きの2人が、約20㍍離れた位置から的を狙って2本ずつ計28本の矢を放った。中心を矢が射抜くと見物客から歓声と拍手が湧き起こった。

 最後は40本の矢を空に放った。この後、今年と来年の当主が集まり、神社で引き継ぎの儀を執り行って終了した。

 猿口区長は「今年はほとんど外れがなく、的の中心だけでも17本当たった。これだけ射抜く年は珍しく、良い年になりそうだ」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

矢を放つ赤土敏さんと元屋敷秀実さん=2日、紀宝町神内神社の宮田
今年の当主と矢拾い、御穀持ちの子どもら
2019年01月08日
64 新年初のクロマグロ揚がる
 サンマ72㌔の水揚げも  (勝浦地方卸売市場 )

 入港船でにぎわう休業日明けの那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で6日、新年初のクロマグロやサンマ72㌔の水揚げがあった。

 クロマグロは静岡県の大希丸が漁獲した。重さは171㌔で、1㌔当たり8500円の値がついた。小物売り場に揚がったサンマは刺し網などで取れたもので、久しぶりのまとまった水揚げとなった。

 紀伊半島沿岸でサンマの不漁が続いている。年末のサンマの水揚げは、例年、平均約2~3㌧あった同市場でも平成28年12月に79㌔と激減して以来、漁獲量はわずかだったという。同町宇久井漁協地方卸売市場のサンマの水揚げは、昨年12月6日の220㌔、同29日の2・5㌔、1月4日の9㌔となっている。

 サンマ漁の主なものは光に集まるサンマの習性を利用する集魚灯を使った棒受け網漁で、刺し網や定置網でも漁獲する。勝浦漁港近くで鮮魚店を営む大井仁さん(68)は「何年も地元のサンマが取れなくてみんな困っています。沖合に出るとサンマが跳ねているのが見えるそうですが、なぶら(魚群)が小さいらしい。どうにか回復してくれたら」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

クロマグロの品質を見る仲買人=6日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年01月08日
65 人々の安寧を祈る
 那智四十八滝寒行始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山を拠点とする修験道グループ「熊野修験」(大導師=髙木亮英・那智山青岸渡寺副住職)が6日から、那智四十八滝回峯修行を始めた。那智山地区にある48の滝を巡り、人々の安寧を祈る。

 毎年、二十四節気の小寒(1月6日)から大寒(同20日)ごろまでの時季に行っている寒行。修験者たちは各滝で九字の呪(じゅ)を唱えて指で空を切る護身を行い、般若心経や熊野十二社大権現の本地仏の真言などを唱え、勤行後に碑伝(ひで)と呼ばれる供養の木札を供える。

 初日の寒行には、修験者9人が参加した。まだ日が昇らない午前6時すぎ、青岸渡寺にある修験道の開祖とされている役行者(えんのぎょうじゃ)の像の前で読経し、ほら貝を鳴らした後、髙木亮享住職らに見送られ、那智の滝から、陰陽(いんよう)の滝方面へと向かった。

 髙木大導師は「平和で穏やかな世界を祈念して巡らせていただきます。今年は新しい元号を迎える年でもあり、世界遺産登録15周年でもあります。いっそうの精進に励み、世界に人々の幸福を願います」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

役行者の像の前で読経する髙木亮英大導師(左)と修験者たち=6日、那智山青岸渡寺
那智の滝前でほら貝を吹き鳴らす
2019年01月08日
66 技術向上と交流目的に
 串本町中学生サッカーフェス  
2019年01月08日
67 OBらも参加し寒稽古
 心身鍛え技術向上など目指す  (剣道新宮道場 )
2019年01月08日
68 アカデミーコーチを新設
 昨シーズンで引退の中西健児さんが就任  (キナンサイクリングチーム )
2019年01月08日
69 古式にのっとり仕事始め  宮大工ら「手釿始式」  (熊野那智大社 )
2019年01月08日
70 優良消防職団員表彰  那智勝浦町  
2019年01月08日
71 防災への協力に感謝 出初め式で消防関係者表彰 (新宮市)
2019年01月08日
72 防災力の向上目指し  消防出初め式で決意新たに  
2019年01月08日
73 家族や観光客ら見守る中  上達などを祈願し演武奉納  (東牟婁なぎなた連盟 )
2019年01月08日
74 正月の遊び楽しむ  中央児童館で新春かるた大会  (新宮市 )
2019年01月08日
75 冬休み明けて授業再開  小中学校や高校で始業式など  (新宮市 )
2019年01月08日
76 飛雪の滝をライトアップ  写真コンテストも開催中  (紀宝町浅里 )
2019年01月08日
77 オリジナルナンバープレート  10日から紀宝町役場で交付  
2019年01月08日
78 左官鏝塗り絵28点を飾る  H&R和歌山串本で個展  (串本町 )
2019年01月08日
79 弓頭2人連日稽古に励む  14日の「お弓祭り」に向け  (潮崎本之宮神社 )
2019年01月08日
80 式典や訓練で士気高める  串本地内で消防出初め式  (串本町 )
2019年01月08日
81 お悔やみ情報
  
2019年01月05日
82 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

■新宮市



 新宮市の仕事始め式は市福祉センターであり、職員約100人が出席した。全員で市歌を斉唱した後、田岡実千年市長が「市政は市民のため」を基本理念に犠牲者ゼロのまちづくり、文化複合施設の平成32年度までの完成などに取り組むと述べ、「市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちの実現のため今年も渾身(こんしん)の力を込めて頑張ってまいります」とあいさつした。

 来賓として出席した屋敷満雄市議会議長が「課題は山積していますが、諦めず、縦と横の連携を密にして公務に励んでもらいたい」と祝辞。向井雅男副市長が「創意工夫による事業展開を実施し、市政発展のために取り組んでもらいたい」と乾杯の音頭を取り、速水盛康教育長が「猪突(ちょとつ)猛進、迷わず、ブレずに着実に市が発展し続けることを願って」と述べ、万歳三唱で閉式した。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町は4日、庁舎2階の大会議室で仕事始め式を開いた。出席した職員ら約70人は新たな気持ちで今年の業務に取り組むべく、気を引き締めた。

 全員で町歌を斉唱後、堀順一郎町長が「職員の皆さまには今まで以上に奮起していただきたい」と訓示。「懸案・課題を早く解決できるように、私も先頭に立ち、那智勝浦町や役場が元気に明るくなったといわれるように皆さまと一緒にまちづくりをしていきたい。ご協力をお願いします」と呼び掛けた。

(2019年1月5日付紙面より)

田岡実千年市長のあいさつを聴く職員ら=4日、新宮市福祉センター
職員らに訓示する堀順一郎町長=4日、那智勝浦町役場
2019年01月05日
83 建築業界の発展を願い
 新宮建築組合が釿始式  (熊野速玉大社 )

 建築業界の発展を願い新宮建築組合(広里嘉一組合長)は4日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で鎌倉時代から伝わる「釿始式(ちょんなはじめしき)」を営んだ。

 この神事はもともと同大社の宮大工、小野家に伝わる仕事始めの儀式で、現在は、同組合が継承している。

 この日は組合員ら18人が参列。白装束にえぼし姿の森田稔さん(54)がヒノキの原木(樹齢約60~70年、長さ約4㍍、直径約20㌢)をお神酒で清め、西下悟さん(41)と清岡尚寿さん(39)が墨を打った後、森田さんが鎌倉時代から同大社に伝わるカギ型の大工道具「釿」を「エイ、エイ」と3カ所に打ち付けた。

 神事のあと上野宮司が参列した組合員らを前に釿始めの歴史を紹介し、「どうか今年一年も皆さんお元気で、新宮のみならず熊野地域の業界の発展のために尽力いただきたい。本当に今日は素晴らしい釿始めをありがとうございました」とあいさつ。広里組合長は「昨年は材料が入りにくかったり、自然災害が発生したりと、いろいろなことでお客さまにも迷惑をかけてしまったが、皆さん頑張っていたと思う。いま、釿始式を終え、今年一年頑張ろうという気持ちが湧いてきました」と話した。

(2019年1月5日付紙面より)

鎌倉時代から伝わる宮大工の仕事始めの儀式「釿始式」=4日、熊野速玉大社
釿始式に参加した皆さん
2019年01月05日
84 弓頭3人思い込めて放つ
 有田神社祭礼「お的祭り」  (串本町 )

 串本町有田上にある有田神社(深美芳治宮司)の祭礼「お的祭り」が3日にあり、弓頭3人が同神社近くの的場で思いを込めて矢を放った。

 この祭礼は氏子区域である有田、有田上、吐生の新春に弾みをつける例祭で、今年の弓頭は昨年に引き続いて有田~有田上区域の寒川広夢さん(19)、吐生区域の水本小夏さん(16)と長谷川莉杏さん(16)が務めた。

 午前9時に本殿前で式典が営まれ、弓頭3人は中山眞作区長や世話役の神社総代と共に神前奉告。鳥居そばで古式の修祓(しゅばつ)「湯立ての儀」で身を清めた後に同神社前の耕地に設けた的場へ入り、深美宮司の仕切りによる弓行事に臨んだ。

 弓頭は1人につき1巡目と2巡目に6本を放ち、3巡目は3本を放った後に一度同神社へ戻って白衣から黒衣へと着替え、魚の切り身を口にして的場へ入り残り3本を放った。その様子は家族ら住民も見守り、的中するたびに拍手を注いで喜んだ。

 湯立ての儀の釜湯の上にサンマなど28匹をかざし、弓頭は魚の切り身を口にして素人(白衣)から玄人(黒衣)に変わるなど、独特の慣習を宿す同神社の「お的祭り」。弓頭を務めた水本さんと長谷川さんは学力の向上、寒川さんは仕事の上達を個々の願いとして奉仕に込めたそうで、区域の代表として寒川さんは「自分は地元で就職したが、そうしたいほど有田はいい環境。同じように若い皆さんにも興味を持ってほしい」、水本さんは「このような行事を通して有田は素晴らしいところだということを、地元だけでなく観光客の皆さんにも見てもらえるようになれば」、長谷川さんは「有田は自然も豊かなところだということを、このお祭りをきっかけにしていろんな人に見てもらいたい」、深美宮司は「昨年の台風で有田地区も被害を受けた。人災、天災(=台風や豪雨の災害)、自然災(=地震や津波の災害)。今年は諸々の災いが氏子に降りかからないことを願いたい」と思うところを語った。

(2019年1月5日付紙面より)

有田神社前の的場で営まれた弓行事=3日、串本町有田上
魚の切り身の振る舞いを受ける弓頭ら
2019年01月05日
85 魚価は上昇傾向
 勝浦市場で初競り  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁法による生鮮マグロ水揚げ高で日本一を誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で4日に初市があった。近海で操業していた高知の漁船3隻がメバチ、キハダ、ビンチョウなど約20㌧、2257万円を水揚げ。前年に比べると水揚げ量は7割近く減ったものの、平均単価は1112円とほぼ倍増。4月からの年度集計では平均価格に上昇が見られている。

 勝浦漁協によると昨年の1月1日から12月31日までの水揚げは約922㌧・1億7911万円の減。4月1日から12月31日では約6749㌧(前年比476㌧減)、金額は49億3568万円(同約1億4816万円増)となっている。

 勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長は「漁獲高の減少、漁価の上昇はわれわれにとって厳しくはあるが、組合で協力し合い販路を広げていく。外来船が安心して入港できる港に」とあいさつし、3月完成予定の冷凍冷蔵施設の整備に感謝の言葉を述べた。県漁連勝浦市場の太田直久参事は「年末はビンチョウマグロが少なかったが、今日は多く揚がった。近海のシーズンはスタートしたばかり。これからに期待したい」と話した。

(2019年1月5日付紙面より)

マグロの品質を見る仲買人ら=4日、那智勝浦町築地
2019年01月05日
86 新成人の華やかな門出祝福  熊野地方で成人式  
2019年01月05日
87 「ファムツアー」記事が人気  宿泊客数増とプロモーションが効果  (新宮市 )
2019年01月05日
88 厳かな音色響き渡る 大みそか、各地で除夜の鐘 
2019年01月05日
89 気仙沼からの大漁旗展示  新宮市  
2019年01月05日
90 獅子舞や餅つきで新年祝う  太地町飛鳥神社  
2019年01月05日
91 舟謡、神楽で新年を祝う  那智勝浦町勝浦八幡神社  
2019年01月05日
92 竹灯籠で参拝客迎え  那智勝浦町宇久井神社  
2019年01月05日
93 世界平和や国の安寧祈り  新宮市王子神社  
2019年01月05日
94 皇室や国家の繁栄祈る  熊野三山で歳旦祭  
2019年01月05日
95 行政効率高め仕事全うを  仕事始め式営み業務再開  (串本町 )
2019年01月05日
96 誓い掲げ大人の仲間入り  文化セで平成31年成人式  (串本町 )
2019年01月05日
97 初詣客の幸運を願い  烏止野神社で新春奉納太鼓  (熊野水軍太鼓 )
2019年01月05日
98 町民目線に立って仕事を  西田健町長が年頭訓示  (紀宝町 )
2019年01月05日
99 大人への決意と自覚胸に  成人式で136人が門出  (紀宝町 )
2019年01月05日
100 初日の出に大勢の人  熊野地方  
2019年01月05日
101 お悔やみ情報
  
2019年01月01日
102 水野家入部400年と新宮城
 「歴史の故郷」から「心の故郷」へ  (モニカ・水野・ベロイターさん )

 2019年は新宮領主として紀州徳川家を補佐した水野家の入部400年を迎える。新宮市では11月に記念行事などを企画しており祝賀ムードが高まる中、紀州藩新宮領主水野家の子孫であるモニカ・水野・ベロイターさんにインタビューし、「新宮」と「水野家」について、自身のルーツへの思いを語っていただいた。

 また、昨年11月には新宮城の復元を目指す資料収集懸賞事業が始まり、城郭再建に向けた動きも活発になっている。

 新宮城は関ケ原の戦いで戦功をたてた浅野幸長の一族の家老・忠吉が1601年に着工した。一国一城令で廃城になるも、幕府の許しを得て水野重仲(しげなか)が築城を継続。33年、2代目・重良(しげよし)の時代に完成した。改修は続き、今の新宮城になったのは3代目・重上(しげたか)の69年。1873年の廃城令で取り壊された。2003年に国史跡に指定。17年には「続日本100名城」に選ばれた。

 新宮城に詳しい日本城郭史学会和歌山支部長の水島大二さんから引き継ぎ、田辺市の小学生のふるさと学習で講師を務める小渕伸二さん(新宮城復元対策委員)に特徴や見どころを教わった。

  □     □

新宮市との関わり



 幼い頃に祖父母から先祖はお城に住んでいたという話を聞きましたが、どこかおとぎ話のような感覚。成人し、独日交流に携わる中で自分のルーツに興味を抱きました。

 新宮は複数の世界遺産に囲まれ、豊かな自然の恵みに育まれた「伝統のまち」という印象が強く、さまざまな文化的影響が分かる、神秘的で魅力的なところ。2010年に息子と新宮を訪れて以来、さまざまな出会いがあり、励みになる言葉を頂きました。

 新宮市の歓迎会で「お帰りなさい」と声を掛けていただいたことは感動でした。また、城に関わっていた子孫の方が、その歴史をご存じでその場に見えられていたことが印象的でした。

 関係者から頂いた「あなたにはあなたにしかできないことがある。ぜひそのことを考えてください」という言葉を受け、私は自分のルーツを再確認し、新宮との交流に関しても、ドイツと日本、言葉と文化の違いを超えて懸け橋になれればと思いました。多くの人に新宮の自然と伝統を知ってもらいたい。水野家入部400年祭に関しても公益法人独日フォーラム・エルベとの協力プロジェクトを推進中で、これをきっかけに国内、国外の交流もさらに広まれば。関係者の皆様のご尽力に心より感謝するとともに、今後の展開に期待が寄せられます。

 これまで「歴史の故郷」と紹介していた新宮は、2010年の来新をきっかけに始まった体験と、人と人との結び付きから今や「心の故郷」になりつつあります。

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墓所と城跡の重み



 末裔(まつえい)として墓所と城を見たいという思いが達成できたことは感激でした。緑豊かな歴代墓所の高台に一歩一歩足を運ぶほどにご先祖様のありし日が想われ、歴史の尊さを感じました。皆さんに大切に守ってきていただいた郷土の歴史を感じるひとときに、自然と手が合わされました。

 新宮城は立地が良く、城郭が残っていればどんなに素晴らしかっただろうとうかがわせられます。歴史・文化遺産は年を重ねれば重ねるほど貴重なもの。お城の復元事業は実現すれば素晴らしい。国外で新宮城に関する資料が得られる可能性もあるとのこと、海外に向けた取り組みにも役に立てればうれしい。

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◆モニカ・水野・ベロイターさんプロフィル

 新宮水野家14代水野誠氏の娘、慈子(やすこ)さんとドイツ人の父との間に、東京都で生まれた。12歳でドイツに移り住み、現在はハンブルクにて公益法人独日フォーラム・エルベを立ち上げ、独日交流に力を注いでいる

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■新宮城

 平安時代には源頼朝と義経の叔母、丹鶴姫が住み、戦国時代には豪族の堀内氏が築城する計画があったという場所に立つ。「北山一揆などから、藩主の力を見せ『こんな城は攻められない』と思わせられるような立派な城を築く必要があった」と小渕さん。城の中には舟入(船着き場)があり、海の物流の重要な拠点の役割も果たした。

 主な見どころは▽総石垣▽水ノ手曲輪(みずのてくるわ)▽出丸。

 石垣にはあらかじめ成形した石材を積み上げる「切り込み接ぎ」の中でも「亀甲積み」や「算木積み」という高度な方法を用いている。技術を持った職人をアピールし力を誇示することにつながった。石垣の上には白壁が巡らされていたとも。石垣の美しさは今も見る人が感嘆するほどだ。

 また、水ノ手曲輪には舟入がある。城中核の舟入を守るように囲んでいるのは「倭城(わじょう)」と呼ばれ、日本では非常に珍しい。秀吉の朝鮮出兵に随行した浅野氏が技術を持ち帰り築城したともいわれている。洪水などの被害に備えた石垣造りの港が築かれ、炭納屋があった。

 独立した出丸は橋で本丸とつながっていた。水ノ手、新宮津、熊野川のそれぞれの様子を見ることができる位置にあった。天守台からの眺めから「沖見城」とも。「沖からも城が美しく見られたでしょう」と小渕さん。

 「心のふるさと、シンボルとして見る人や復元を夢見る人もいる。多くの市民が『心のよりどころ』と言うのを聞きました。僕にとっても幼い頃から親しんできた愛着のある場所で、国指定史跡、続日本100名城に選ばれたことはうれしい限り」と話す。

 「来年の初夢には復元された新宮城天守閣が見たい。資料の発見や調査で正夢になってほしいです。丹鶴山に威厳を持った美しい城郭の復元を心待ちにしています」とほほ笑んだ。

  □     □

■水野家

 新宮領3万5000石を領したが、熊野の木材、木炭などを支配しその実力は10万石以上であったといわれている。初代の水野重仲は徳川家康の母方のいとこ。1606年に家康の十男、頼宣(よりのぶ)の後見となる。16年に「附家老(つけがろう)」として家臣となり、19年に頼宣が紀州藩に移ったことから同じく新宮に入った。

 9代目城主、水野家10代忠央(ただなか)は優れて賢く、35年に4人の兄を差し置いて家督を継いだ。熊野材や備長炭、和紙や瓦の製造などで領内の経済力を高めた。幕政にも深く関わり、彦根藩主・井伊直弼(いい・なおすけ)や大奥と手を結んで第14代将軍・家茂(いえもち)を擁立することに成功した。

 進歩的かつ開明的な思想の持ち主で、外国の原書を多く翻訳させた。いち早く洋式軍隊を編成し、騎馬調練の「丹鶴流」は江戸に広く宣伝された。洋式船「丹鶴丸」の製造、北海道開拓や小笠原での捕鯨などさまざまな試みをした。

 江戸新宮藩邸に「育栄館」、赤坂邸に紀州藩校「文武館」を設けた他、徳川時代の三大名著の一つといわれる『丹鶴叢書(そうしょ)』を編さんするなど多方面で活躍した。直弼が暗殺されるとともに失脚。家督を嫡男・忠幹(ただもと)に譲り、新宮で隠居生活を送った。忠央や多くの家臣が新宮に滞在したことで江戸風の文化を新宮に伝えることになった。(新宮市協力)

(2019年1月1日付紙面より)

新宮城跡
モニカ・水野・ベロイターさん
独立した出丸
2019年01月01日
103 仏画に見る動物たち
 十二支から神獣まで  

 仏画の中の動物をはじめ、眷属(けんぞく)神の十二神将に施された干支(えと)の動物(写真①)、仏像の台座や欄間(らんま)の獅子や象など、寺社には動物が意外と多い(写真②・摩利支天=まりしてん=像)。中でも「涅槃図(ねはんず)」は、龍(りゅう)などの想像上の神獣も含め、大小さまざまな動物、鳥や昆虫、爬虫(はちゅう)類、甲殻類などを1枚の絵で見ることができる。

 万物全てが釈迦(しゃか)の入滅を悲しみ、集まっているように見えるが、一般的な涅槃図にはネコが描かれないという。正体不明の生き物(写真③)までもがいるのに、なぜ身近な存在のネコがいないのか―。西昭嘉(しょうか)住職(那智勝浦町宇久井・延命寺)にお願いし、涅槃図について話を聞かせてもらった。不思議なことに、ここの涅槃図には「ネコらしきもの」がいるのだ。

 寺により図像が異なる涅槃図を見ると、曼荼羅(まんだら)絵解きのような興味が湧いてくる。見せてもらえる機会があれば、動物好きの人にもお勧めする。さまざまな説があるようだが、正体の分からない存在、顔の表情や振る舞い、描いた絵師の意図などを、あれこれ推測するのも一興ではないだろうか。

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 ―延命寺の涅槃図はいつの時代のもの?

 はっきりとは分かっていませんが、ご本尊や大般若経、紺紙金泥法華経(こんしこんでいほけきょう)10巻などの他の寺宝が鎌倉時代(1185~1333年)初期のものと考えられていますので、同時期のものだと思われます。元々、一間(約1・8㍍)あったといわれていますが、修復を続けているうちに少し小さくなってしまいました。

 ―涅槃図とは?

 お釈迦様がお亡くなりなった瞬間の様子を描いているものです。場所は北インドのクシナガラで、一説には当時の栄えていた都から自分の生まれ故郷に帰る途中にお亡くなりになったとされています。

 インドやスリランカの石窟寺院にも石像の涅槃仏と共に壁画で描かれており、それらはマハーパリニッバーナ経(漢訳名は遊行経)に基づき描かれたものといわれています。日本では平安時代から紙に描かれるようになりました。

 ―お釈迦様の存在は?

 お釈迦様は、仏教の開祖。涅槃図に描かれている神々は、完全に悟りを開いた最高神ではありません。仏教の考え方では、この世の中には、六つの世界があり、天上界に住む神々さえも、輪廻(りんね)転生から抜け出すために必ず生まれ変わらなければならないといわれています。輪廻から抜け出した覚者に教えを聞きに来たのだといわれています。

 ―周囲の人物たちの様子は?

 集まったお弟子さんや仏様、神々の中には平然とした顔している者もいれば、悲しんでいる者もいます。平然としている人は悟りを開いており、嘆き悲しんでいる人はまだ悟りを開いていないことになります。

 象徴的なのは一番悲しんでいる付き人のアーナンダです。彼は仏教史上、最もお釈迦様から教えを聞いている人物でしたが、お釈迦様が生きている間は悟りを開くことができませんでした。一説にはお釈迦さまのまたいとこや義理の弟であったともいわれています。

 ―延命寺の涅槃図に描かれている人物や動物は?

 多くのお弟子さんや神々、阿修羅(あしゅら)、龍神などが描かれています。他にも人面鳥と呼ばれ、インドの神であり、日本では秋葉三尺坊大権現(あきばさんじゃくぼうだいごんげん)と呼ばれているガルーダの姿もあります。干支の動物もおり、鳥やシカ、ゾウ、チョウ、トンボ、クジャク、ツルもいます。日本に伝わった際に描かれる動物が変わりました。

 ―ネコがいる、いないは?

 一説にはネズミがお釈迦様の使いであるという話から涅槃図にはネコが描かれないようになったといわれています。

 しかし、絵の具を運んできてくれたネコを描いてあげたという絵師の話もあり、臨済宗の東福寺の涅槃図のようにあえて、ネコを猫いた涅槃図も存在します。

(2019年1月1日付紙面より)

那智勝浦町宇久井・延命寺の涅槃図と西昭嘉住職
ネコやイノシシが描かれている(延命寺所蔵)
〈写真①〉薬師如来を守る十二神将。表情や体形、ポーズなど一体ずつの違いが見どころ。安底羅(あんてら)大将は、武神にしては優しげな顔立ち(那智勝浦町下和田・大泰寺所蔵)
頭上には十二支の寅(とら)
〈写真②〉今年の干支・イノシシにまたがる摩利支天。かげろうを神としてあがめたもの。実体がないので、捉えられず、焼けず、傷つかず。自在の神通力を持つ
〈写真③〉正体不明の裃(かみしも)を着たような生き物(大泰寺所蔵)
2019年01月01日
104 準備期間経て4月本稼働
 中堅世代主導の観光協会  (古座川町 )

 昨年9月に発足した新生・古座川町観光協会は、約半年となる初年度を準備・整備期間と位置付け、来年度の本稼働に向けた体制構築に努めている。「年長が将来を担う世代の振興を後押しする」という共通認識の下、30~40代の会長と副会長、事務局職員が軸になっている点が同協会の持ち味。その主導で着々と歩み始めている。

 同町には過去、旧・古座川町観光協会があったが2013(平成25)年9月に解散。後に玉川大学観光学部の協力を得て観光振興計画(15~19年度)、次いで観光実施計画が策定され、これら計画に基づいて町域にある観光関係諸事業のブラッシュアップが図られている。それらを束ねる核となるプラットフォームとして設置が目指されたのが、現在の古座川町観光協会にあたる。

 17(平成29)年度にプラットフォーム立ち上げ検討会議が開かれ、その結論をもって昨年5月に同協会設立発起人会が発足。会合を重ね、9月27日に任意団体・古座川町観光協会の設立総会を開くに至った。

 その展開を見据えていた役場は予算補助に加え、地域おこし協力隊制度を活用して木下昂さんを起用し、設立と同時に同協会付事務職員に充てている。設立総会で選出された理事は、これから地域の中核になる人材による主導を策として思い描き、会員の中では中堅世代となる須川陽介会長、森武志、深海政也の両副会長を選出。さらに年長の会員は3人の将来構築を後押しするという認識を共有して初動を固めた。

 設立目的は「町内の文化や自然資源を用い、持続可能な発展を図ること」。団体名を観光協会としたのはすでに広く認知された呼称であり将来的に相応の機能を町外に向けて発揮するためだが、町内に向けては少し工夫がされていて、観光事業に関わる法人や団体に加えて観光振興に関心のある個人の入会にも力を入れている。その背景には、古座川町を愛好する人々の思いや意欲を観光振興の素地として取り入れたいという思いがある。

 年会費は法人・団体が1万円、個人が2000円。入会案内チラシを作って周知を図り、古座川秋まつりにおいてコーナーを設けアピールにも努めた。入会は随時受け付けていて、役場地域振興課内にある事務局に尋ねてほしいという。

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愛好を束ねた観光目指す チーム古座川の意識醸成



 目下、振興に力を入れているのはクマノザクラ。町の花にもなっている地域資源の振興を通してまずはノウハウをつかみ、これを他の地域資源の振興へと広げていく考えだ。情報発信の主力はインターネット上の公式サイト。訪れる人々のリサーチに応える仕組みで、関心を着実につかみ誘客へとつなげる筋道をつけるため、要となる公式サイトの制作を進めている。

 古座川町が好きなみんなでこの地域を振興する機運を高める―。3人が将来に思い描くのは、誰もがもてなしの心で訪れる人々を歓迎するところから始まる観光。この発想は今に始まったものではなく、2014(平成26)年度末に開かれた観光振興計画策定委員会の時点で強く意識された挑戦課題「チーム古座川の意識醸成」に基づく。もう一つの挑戦課題「観光地域プラットフォームの具現化」は同協会設立により達成されたため、今後は一点集中で残る挑戦課題の達成を目指すことになる。

 設立から3カ月。須川会長(35)は4月の本稼働に向け「設立したばかりでまだこれといった会員特典もないのに入会していただけているのは、まさにこの協会に対する期待そのものだと思っています。これに応えられるよう皆さんの意見を吸い上げながら努めたい」と意気込む。すでにSNS(Facebook)の公式アカウントを取得し情報発信を始めているが、クマノザクラの開花に間に合わせるため1月中には主力の公式サイトを開設するとしている。並行してクマノザクラなど町域の桜の開花シーズンに合わせたキャンペーンの展開、各種研修機会の創出も本年度中の達成課題として意識。役場内にある事務局も来年度には今まで以上に観光客の来訪利便に応える別の場所へ移す準備も進めている。

(2019年1月1日付紙面より)

古座川町観光振興基本計画策定委員会(2014年度)。この時点で「チーム古座川の意識醸成」と「観光地域プラットフォームの具体化」が意識された
古座川町観光協会設立総会。今後地域の中核になる中堅世代に主導権を託す形で観光地域プラットフォームが動き始めた
古座川秋まつりの会場で設立の周知や会員勧誘に努める(左から)深海政也副会長、木下昂さん、森武志副会長
「期待に応えられるよう努める」と意気込みを語る須川陽介・初代会長
2019年01月01日
105 夏休み前の開館を目指す
 南紀熊野ジオパークセンター  (串本町 )

 日本ジオパークの再認定が待たれる南紀熊野ジオパーク。その新たな拠点施設「南紀熊野ジオパークセンター」が7月、串本町潮岬で開館する。昨年春に始まった工事は11月末現在で進捗(しんちょく)率50%を突破。県自然環境室は「今年の夏休みに(開館を)間に合わせたい」とし、開館後は同パークを訪ねる人流が本州最南端に向けて新たに宿る変化が見込まれる。

 南紀熊野ジオパークは、県南部の特色ある地形や地質を包括振興する枠組み構想。県知事を筆頭に関係する9市町村(新宮市、白浜町、上富田町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村)と市町村内主要団体で推進協議会を立ち上げ、105人の登録ガイドが結成するガイドの会と両輪で世界ジオパーク認定まで見据えた振興に挑戦している。

 平成26年8月に日本ジオパークとして認定され、昨年11月には4年ごとに迎える再認定の現地審査を受けた。そのような局面をまたぐ形で進んでいるのが、同センターの建設。立地は同パーク沿岸エリアのほぼ中央、本州最南端にある潮岬観光タワー施設の西隣で、年の瀬には木造2階建ての建物の形が見て取れる段階まで建設が進んでいる。

 建物の延べ床面積は約978平方㍍で、5月末には完成する予定。以降は各種展示物の配置などを進めて開館を目指す。館内には展示室、映像室、セミナー室、作業室、事務室などがあり、これらを活用し▽展示と学習▽情報発信▽調査研究▽地域活動支援―などの機能を発揮する。2478平方㍍の敷地整備も含めた総事業費は約7億円。

 現在は環境省施設「宇久井ビジターセンター」を拠点としているが、推進協議会の事務機能は和歌山市の県庁(県自然環境室内)にあり、現地で活躍する登録ガイドとの連携には大きな移動負担が余儀なくされている。同センター開館時に県自然環境室が有する事務機能を移すことも計画に含まれていて、センター長以下5人程度の規模で人員配置の調整を進めている。うち2人は地形・地質の専門員(正職員待遇)で、昨秋に公募し人選を進めている段階。別途、登録ガイド2人が館内案内のため常駐する仕組みも調整している。

 推進協議会の事務機能を有する県自然環境室は「同センターは、現在の拠点をさらに上質にした感じの拠点になる。開館により訪れる皆さんにいっそう南紀熊野ジオパークを知ってもらうことができ、登録ガイドの皆さんと現地で連携する体制もようやく整う形になる」と話し、開館が今後の振興のいっそうの弾みになることを期待している。

 開館時間は午前9時~午後5時と想定しているが、休館日など具体的な運営手法は年の瀬の時点で未定。那智勝浦町にある宇久井ビジターセンターと望楼の芝にある環境省施設「潮風の休憩所」機能は、南紀熊野ジオパークセンターが開館した後も吉野熊野国立公園の一端を物語る要素として継続する方向にあるという。

(2019年1月1日付紙面より)

本州最南端で建設中の南紀熊野ジオパークセンター(左)
完成時のイメージ図(県自然環境室提供)
潮風の休憩所にある南紀熊野ジオパークコーナー

2019年01月01日
106 くじらの博物館50年の歩み
  

 今年50周年を迎える「太地町立くじらの博物館」は、1969(昭和44)年4月2日にオープンした。同4日付の熊野新聞に、喜びに沸く開館式の様子が大きく取り上げられている。

 くじら浜公園などの埋め立てや土地開発費を含めると総工費10億1500万円(注1)もの巨費が投じられた。「長年の夢を実現させ、クジラの伝統を生かし観光の町として第一歩をふみ出した」故・庄司五郎町長のあいさつが記されている。

 開館準備に始まり、いつも「くじらの博物館」と共にいた林克紀館長から巨大模型をはじめ、同館の展示品や鯨類の飼育にまつわる数々のエピソードを聞いた。その一部を紹介する。

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■クジラのヒゲ磨き

 1967年にオホーツク海で捕獲された体長約15㍍のセミクジラ。現地で取り出された内臓は、貨車1台を丸ごと借り切って積み込まれ、下里駅に到着した。町役場に勤務していた18歳の林さんは、トラックで太地町へ運び、オープンに向けて標本作りに取り掛かった。油分が出なくなるまで、何度もホルマリン液を交換する作業に追われたという。

 セミクジラの特徴でもある長い「クジラヒゲ」【写真①】も磨いた。食べ物の残りかすなどが隙間にたまっていたので、除去してからワックスをかけ、さらに磨いてきれいにした。

 そうこうしているうちに土に埋めていたセミクジラの骨が届いた。大ホールにつられたセミクジラである。セミクジラの実物大全身模型は、生体の頭部、尾びれ、胸びれの型を取って作成されたもの【写真②】。その後もホッキョククジラ、コククジラ、シャチなどの骨格が次々と追加され、林さんは骨磨きでも忙しかった。

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■龍涎香(りゅうぜんこう)見つける

 15㍍くらいの大きなマッコウクジラが水揚げされたので、他の職員らと解体を見学に市場へ。林さんらが見ていると、「腸からポロッと塊が出てきましてね。何だろうと思ってバケツに入れて持ち帰りました。西脇先生(注2)に見せたらびっくり。希少な龍涎香(注3)でした。お香のような良い香りがしましたよ」。

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■イルカを待つこと3カ月

 オープン前年の秋から生け捕りを計画してきたが、まだイルカは捕獲できておらず、ショープールはしばらく空のままだった。「7月に漁師さんらの協力でコビレゴンドウ29頭の生け捕りに成功し、小プールで4頭、自然プールで25頭の飼育が始まりました。ところが、餌(イカ)を食べなくて困った。真夜中に与えてみたり、はえ縄を使ってぶら下げてみたり、いろいろ試したが食べてくれない。最初の食事は強制給餌(喉の奥まで手でイカを押し込む)が必要だったのです」。

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■難しい飼育に挑戦中

 追い込み漁の対象となっている9種類のイルカ全ての飼育展示に挑戦している。2013年には初めてスジイルカが入館。17年にはシワハイルカとカズハイルカの飼育を始めた。スジイルカ、マダライルカは飼育が難しく、国内でのスジイルカの飼育は同館のみとなっている。

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■腹びれイルカ「はるか」の思い出

 2006年に発見された腹びれを持つバンドウイルカ「はるか」。各水族館担当者が集まる選別会場での順番はくじ引きで決めるルールがあり、体長250㌢前後の若い雌から順に選ばれていった。はるかは雌だが272㌢と大きく、雌雄選別の時に腹びれに気付かれることもなく残った。「(はるかを)ひっくり返したら、なんだこれは?となりまして大騒ぎでしたよ」。

 選別に立ち会った林館長は「和田頼元が太地で組織捕鯨を始めたのが1606年ですから、ちょうど400年の節目に見つかった。先祖からの贈り物のように思えました」と振り返る。

 鯨類の進化における後ろ足の消失過程は明らかになっていない。はるかは「5000万年をタイムスリップしたイルカ」と称され、さまざまな研究に貢献した。「2013年に残念ながら息を引き取りましたが、不思議なことに翌年の1月に白いバンドウイルカのスピカ、同じ年の11月には白いハナゴンドウのハマタと珍しい個体が続けて見つかりました」。

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■庄司町長、先見の明

 『田畑のない土地でクジラしか頼るところが無かった町。しかし、いずれ捕鯨は厳しいことになる。』―庄司町長の言葉を今もかみしめる。「南氷洋(なんぴょうよう)の捕鯨がまだまだ盛んな頃に、捕鯨を続けることができなくなる先を見越して博物館を作った。観光とクジラを結び付けたのです」。

 庄司町長が残したくじらの博物館は、その遺志と共に、三軒一高町長が掲げる「太地町30年構想」へとつながり、捕鯨の歴史、文化、伝統と共に後世に受け継がれていくことだろう。

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▼注1 現在の価格に換算/国内企業物価指数1・8倍、消費者物価指数3・1倍

▼注2 博物館建設の指導に当たった日本海洋研究所長、西脇昌治東大教授

▼注3 マッコウクジラだけにできる腸の結石。天然香料として、古来より珍重される。

(2019年1月1日付紙面より)

【写真①】ヒゲクジラの中でも「畝(うね)」を持たないセミクジラは長いクジラヒゲ(ヒゲ板)を持つのが特徴。ヒゲ板の展示の前で、林克紀館長
クロミンククジラの模型。オキアミなどを海水と共に口に含み、ヒゲ板でこし取って食べる。風船のように膨らむ「畝」を持つ。ヒゲは短い
【写真②】背びれのない「美しい背中」を名前の由来とする背美(せみ)クジラ。大ホールの骨格標本と模型
古来より金と同等の取引がされたという龍涎香
腹びれを持つ「はるか」(提供写真)
紙面に躍る見出しから、オープンの喜びが伝わる=1969(昭和44)年4月4日付の「熊野新聞」
2019年01月01日
107 ツール・ド・熊野での個人総合優勝が最大目標  2019年シーズンの戦いへ  (キナンサイクリングチーム )
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108 「未来の金メダリスト」  熊野地域から世界の舞台へ  (金メダル目指して鍛錬 )
2019年01月01日
109 いよいよ11月に開催 ねんりんピック紀の国わかやま2019 
2019年01月01日
110 穏やかに新年を迎える歴史の里  那智勝浦町・栃ノ木  
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111 夢は花園出場!!  ラグビーを通し人間性育む  (新宮ラグビーフットボールクラブ )
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112 たまには歩いてみるのです。  勝浦の隠れた観光資源を探る編  
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113 祀り守られ生きる  神宿る島・孔島を訪ねて  (新宮市三輪崎・孔島嚴島神社 )
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114 大規模改修工事進む  紀宝町鵜殿運動場  
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115 熊野、そして未来へ―。  熊野地方10市町村のリーダーが語る、“熊野の2019”  
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116 ロマンチック熊野街道  3県にまたがる「ロマンの道」観光の行方をひもとく  (栂嶺レイさん講演会から )
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117 お正月に、折り紙でなに作ろう?  折り紙に生命を宿す  (平松幸一さんが語る「折り紙と私」。 )
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118 シダに魅せられた年男  新宮市・大洞浩一さん  
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119 古写真で振り返る熊野   
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120 自然のガチャガチャ!? ノジュールの謎に触れる。  南紀熊野ジオパーク・太古のロマン  
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121 歴史刻む築70年の木造校舎 4月から新校舎に移転 (田辺市本宮町・三里小学校)
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122 熊野川「三反帆の川舟」  伝統を受け継ぐ若き川舟大工  (紀宝町井田・廣田琢巳さん )
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123 荒船海岸耳ノ鼻へのウオーク  地球の息吹を感じて  (那智勝浦町 )
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124 忘れられない勝山城と藤倉城  那智山の歴史を訪ねて  (那智勝浦町 )
2019年01月01日
125 漁師と猪―山の生命をいただく  北山村猟友会