創建草創記念事業実行委員会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の熊野那智大社御創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念行事実行委員会(花井啓州委員長)は23日、同町役場大会議室で委員会を開いた。町のイメージキャラクターの最終選考も行われ、20人による投票の結果、北海道江別市の八谷早希子さん(42)作「なっちー」が選ばれた。
イメージキャラクターは4月14日から5月15日まで募集し、県内から92点、県外から46点、町と連携協定を結ぶ京都橘大学から11点の応募があった。好感や愛着が持て、那智勝浦町らしさを表し、かつ着ぐるみの制作と町のPRができることを基準に5月18日の第1次選考で10点まで絞った。
「なっちー」は日本三大名滝の一つである那智の滝をイメージしたキャラクター。那智山の原始林の間から落ちる滝をモチーフに、子どもからお年寄りまで幅広い年齢に親しみを持ってもらえるようデザインしている。
花井委員長は「町にはキャラクターがいなかったので、これを契機に地域・観光振興と対外的な宣伝活動に用いていけたら。デザイン通りの着ぐるみに仕上げたい」と話した。
委員会ではこのほか、7月14日(金)・15日(土)に催される記念メッセージ花火の打ち合わせや10月28日(土)・29日(日)に運行される「恋活縁結び列車」、11月5日(日)予定の世界遺産シンポジウム事業などの記念行事について話し合った。
(2017年6月27日付紙面より)
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和大が災害テーマに開放授業 (新宮市 )
和歌山大学南紀熊野サテライトは24日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店5階会議室を会場に第2回学部開放授業「熊野地域の地形地質からの災害史、今後の防災減災を考える」を開催した。同大学災害科学教育研究センターの副センター長でシステム工学部の江種伸之教授と同センターの客員教授、後誠介さんが登壇し、紀伊半島大水害の研究成果などを基に授業を展開し、高校生17人を含む49人が熱心に耳を傾けていた。
南紀熊野サテライトは田辺市新庄町のBig・Uに平成17年に開講し、大学院、学部の開放科目などを開いている。本年度から東牟婁地域の自治体や住民の声を受けて新宮市で初めて開講した。新宮信用金庫が地域貢献事業の一環として無償で会場を提供している。
最初に登壇した後さんは3部に分けて授業を進めた。紀伊半島大水害が発生した2011年9月4日未明に急変した那智川流域の様子を、時間を追って説明し、流木・土石による河川の閉塞(へいそく)が水位の急上昇を招いた状況を解説。2部では過去に紀伊半島で起きた大水害の発生場所とどれくらいの間隔で起きたのかなどを示した。2011年の台風12号は、1889年の十津川大水害の台風とコース、スピードとも似ていたことに研究者も気づかなかったと話し、災害の伝承が重要と訴えた。3部では地質体で違う崩壊の仕方を解説。調査の中で「付加体」の大規模崩壊は北向き斜面、「火成岩体」は南向き斜面で多発しているという興味深い調査結果なども示した。
江種教授は紀伊半島大水害の研究成果をどう生かすかが重要と語り、日頃の気象情報では土中にどれくらい水がたまっているかを数値で示した「土壌雨量指数」への着目などを呼び掛けた。県のホームページの「土砂災害警戒避難判定図」も紹介した。
紀伊半島大水害の最新研究成果として、降雨量と土砂災害の関係、崩壊地の分布などを、データを基に示した。火成岩体エリアの崩壊地では東部と西部に分けると西部は8倍も多くなっている分析結果なども解説した。土壌を表面付近から地下へ三つのタンクに分けてどれだけの水分量が含まれているかを見る「タンクモデル」という手法なども紹介した。
南紀熊野サテライトでは後期の募集要項をホームページに掲載している。問い合わせは同サテライト(電話0739・23・3977)まで。
(2017年6月27日付紙面より)
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JFA支援で校庭芝生化 (潮岬中 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)で25日、校庭の芝生化に向けた苗の植え付け作業があった。日本サッカー協会(JFA、田嶋幸三会長)のグリーンプロジェクト「ポット苗方式・芝生化モデル事業」の支援を受けた取り組みで、生徒や教職員ら約170人が雨天下の作業に励んだ。
同校の芝生化は昨夏、砂ぼこり対策を検討する中で話題に挙がり、同プロジェクトが活用できるかもしれないと考えて応募。今年3月に当選の連絡が入り、今月19日から苗を植える穴を掘るなど下準備を重ねてきた。
この日は生徒や教職員のほか、育友会と潮岬小や潮岬幼の教職員、潮岬地区の各老人クラブ会員を含む住民有志、同町教育委員会職員らが参加し、JFA関係で岡島正明専務理事と根本敦志地域担当部部長代理、県サッカー協会の中村源和会長と田中克紀専務理事、苗の生産者グリーンスポーツ鳥取の中野淳一さんが来賓として列席。藤本校長が取り組みの趣旨を伝えて各者の協力に感謝し、根本さんが苗の特性や作業の手順を紹介して作業開始となった。
同プロジェクトが採用するポット苗方式は、50㌢位間隔で苗を植えて芝生化を図る手法。今回は約4600平方㍍あるグラウンドを覆うため1万9320株の苗が同校に無償提供された。荒天を見越して事前に約3分の1は植え付け済み。この日は残り3分の2を手分けして植え、作業を完了させた。
同校サッカー部主将の山本龍輝君(3年)は「まさかJFAから苗がもらえるとは思っていなかったのでうれしい。使える頃には引退しているけれど、ちょくちょく体を動かすのに利用したい。後輩には芝生のグラウンドでいっそう練習に頑張ってほしい」と話し、その瞬間が訪れるのを大いに期待した。
提供されたのは、東京五輪に向け建設中の新国立競技場や現国立競技場も採用しているティフトン芝の苗。日常の芝刈りが欠かせないなど手間はかかるが相応に生育が旺盛で、わずか2カ月ほどで一面を芝生化できるという。藤本校長は「苗を提供いただいた日本サッカー協会や事前の準備に協力してくれた皆さん、そしてこのような天候の中でもご協力いただいた皆さんに改めて感謝申し上げたい。管理に要する肥料や機材を購入していただけることになり、まずは芝生化が無事完了できるよう苗の養生に精いっぱい努力したい」と語った。
JFAは2008年度から500万平方㍍の芝生化を掲げる同事業を展開していて、2016年度までに全国369カ所で139万2300平方㍍相当分の提供実績を挙げている。県内の学校で苗が提供された前例はなく、本州最南端の潮岬中が同プロジェクトによる芝生化第一号になった。
(2017年6月27日付紙面より)
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親子参加型講座に16組 (新宮市 )
児童虐待防止を目的として組織している子育てあんしんネットしんぐうは23日、新宮市佐野のくろしお児童館で「親子で楽しもう『音楽療法♪』」を開いた。社会福祉法人美熊野福祉会の音楽療法士、橋上慶一さんらが講師を務め、親子16組が音楽に合わせて触れ合った。
ピアノの演奏に合わせてあいさつをしたり子どもたちの名前を呼んだりすると、子どもたちも返事。音楽とともに会場内を歩き回った他、軽い素材でできた円形の布の遊具「パラバルーン」を取り入れるなど、さまざまな遊びに子どもたちは興味津々の様子だった。
2歳の萌香(ほのか)ちゃんと参加した同市蜂伏の田村知穂さんは「楽しいです。なかなか人と触れ合ったりする機会はなく、成長を確認できる場になります。あまり人見知りをしないので、子どもも楽しんでいるよう。このような機会がたくさんあれば、積極的に参加したい」。
子育てあんしんネットしんぐうの川嶋ひとみさんは「今回の音楽療法は初の試み。親子で楽しく交流を持ってもらえれば」と話していた。
(2017年6月27日付紙面より)
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東牟婁支部学童部C級大会
全国高校野球和歌山大会
太地小で梅の出前授業
和歌山県教育委員会は15日、太地町立太地小学校(前田欣克校長)で梅の出前授業を開いた。5年生13人が梅ジュース作りを通して、県の特産品について学んだ。
県では、地産地消の取り組みの一環で、平成24年から県内の小学校、特別支援学校の給食や家庭科の教材として県の主要農水産物を提供している。
今回は取り組みの第1弾として、県内小学校と特別支援学校251校に梅372箱を送り、梅ジュース作りを行っている。
県は、梅の収穫量日本一を誇る。田辺地域を中心に栽培され、昨年度は全国のおよそ65%にあたる約6万300㌧を収穫。
梅には食欲増進と疲労回復、食中毒防止などの効果がある。県の代表的な品種に南高梅があり、実の大きさと種の小ささ、皮の薄さなどが特徴。梅ジュースや梅酒造りに適しているという。
太地小には、梅約10㌔が送られた。東牟婁振興局農林水産振興部の村畑恵一さんが講師として訪れ、県の梅について講話し、ジュースの作り方を教えた。子どもたちは容量1・8㍑の瓶10本に梅と砂糖、酢を加え、梅ジュースの原液を作った。
完成品は、一部を持ち帰り、残りは7月20日に行われる白馬村との交流で、ウェルカムドリンクとして振る舞われる。
(2017年6月23日付紙面より)
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認定こども園で交付式 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦認定こども園(井沼弘子園長)で20日、防火啓発用楽器交付式が開かれた。
同園年長児17人の幼年消防クラブ員は秋の火災予防週間に合わせて、毎年「防災パレード」の鼓笛隊演奏を務めている。古くなって傷みが進んでいた楽器が、宝くじの「コミュニティ助成事業」の助成を受け、新調された。
交付式には、阪本幸男・町消防本部消防長(消防署長)、湯川辰也・消防署長(消防本部総務課長)が出席し寺本眞一町長から目録の贈呈があった。井沼園長のあいさつの後、園児らは「ふるさと」、「にじ」を合唱し、全員で元気にお礼の言葉を贈った。
湯川消防署長は「11月のパレードを楽しみにしています」と園児らに声を掛け、井沼園長は「ずっと破損修理ばかりしていたので、子どもたちはすごく喜んでいます。11月に向けて意欲的に練習に励んでくれることでしょう」と、感謝していた。
(2017年6月23日付紙面より)
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B&G「水辺の安全教室」 (串本町 )
串本町サンゴ台にある同町B&G海洋センタープールで18日に「体験から学ぶ水辺の安全教室」があり、小学1~5年生22人が水の事故から自分や周りの命を守る知識や方法を学んだ。
この教室は、同町ふるさと振興公社と同センターが主催、B&G財団が後援、同町教育委員会が協力。夏の水浴シーズン前に水の怖さをしっかりと理解させ、万が一溺れた時の対処方法や備えを体験的に伝えて子どもを水の事故から守ることを狙いとした取り組みで、今回も同センターの水泳教室と各学校で参加を呼び掛けたという。
当日は同センターインストラクターの太田陽介さんがメイン講師を務め、同じく中正司智さん、比井宏志さん、芝本大輝さんが安全確保を兼ねて体験指導を担当。序盤は服を着たまま水に落ちた場合の助かり方を紙芝居で学習。その後は実際に服を着た状態でプールに入り、息ができる浮き方『背浮き』を練習した。
中盤はもっと体を浮かせる知恵を体験。ペットボトルやゴムボールなど身近なものを浮き輪代わりにする方法を試したほか、ペットボトルを浮き輪代わりにする時は浮力が大きくなるよう中を空にするが溺れている人に投げ渡す時は少しだけ水を入れるコツも教わり、どれぐらい投げやすくなるかも体験した。
終盤はライフジャケットの使い方を教わり、どれぐらい体が浮くかを確認。まとめとして太田さんは、溺れている人を見つけた時は浮きそうなものを投げ119番(海は118番)するか近くの大人に知らせて助けを求めるよう呼び掛け、自分が事故に遭わないためにライフジャケット着用▽一人で水辺に行かない▽天気が悪いときは水辺に行かない▽体調が悪いときは無理をしない―といった点を伝えた。
児童の体験の様子は保護者らも見学。着衣泳初体験の巽彩羽さん(4年生)は「最初は体が重くて沈んでしまったけど、背浮きを教わって浮けるようになった。ペットボトル以外に空のランドセルも浮き輪代わりになるのはちょっと驚いた」と感想を述べ、教わったことをさっそく友達にも教えたいと意気込んでいた。
(2017年6月23日付紙面より)
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理学療法士から運動教わる (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川地域包括支援センターは20日、同市熊野川町の赤木集会所で介護予防教室を開いた。地域住民14人が県理学療法士協会の岸尾俊尚さんと西畑将史さんから話を聞き、手軽な運動を教わった。
教室は高齢者が介護状態にならない丈夫な心身を作るため▽身体機能▽口腔(こうくう)機能▽認知機能―の三つを柱に実施している。2014年にスタートし、今年は4カ所で実施予定。4~9月は赤木と尾頭で開いている。
この日は「理学療法士による運動教室」がテーマ。膝や腰の痛みに関する解説を受けた参加者らは、座って手軽にできるストレッチを学び、実践していた。岸尾さんは「ちょっと汗ばむくらいの心地よい運動がいいと思う。お話しながらできるくらいがいい。組み合わせ30分くらいできるのが理想ですね。体のどこを伸ばすか理解しながらやるのが効果的です」と話し、質問にも丁寧に答えた。午後は尾頭地区で教室を開いた。
松場富二子さん(68)は「このような機会があればみんな一緒にできるので良いですね。知らなかった体操を知り、こうすればいいんだということが分かりました」と話していた。
(2017年6月23日付紙面より)
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那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。
最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。
養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。
同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。
(2017年6月10日付紙面より)
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新クリーンセンター建設調査特別委 (那智勝浦町 )
那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。
同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。
新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。
3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。
町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。
現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。
(2017年6月10日付紙面より)
潮岬中で交通安全教室 (串本町 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。
講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。
道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。
自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。
教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。
後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。
最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。
(2017年6月10日付紙面より)
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生徒らが「ロックの日」啓発活動 (近大新宮 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。
同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。
同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。
高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。
新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。
(2017年6月10日付紙面より)
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駅前の熊交社屋1階へ (新宮市観光協 )
新宮市観光協会(丹羽生会長)は5月30日、同市井の沢の新宮商工会議所で総会を開き、本年度事業計画などを決めた。丹羽会長は来年1月に事務所をJR新宮駅前の熊野交通本社社屋1階に移転すると報告した。
「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された平成16年にJR新宮駅構内に事務所を設置。近年増加している外国人観光客への対応や、レンタル自転車の増備などを目的に移転を決めた。広さは現在の約3倍の114平方㍍(客スペース64平方㍍、業務スペース50平方㍍)になる。
熊野交通は、老朽化とともに耐震強度が不足している築69年の現社屋を解体し、7月下旬から新築工事に着手する。12月末の完成予定。
そのほか、総会で決まった本年度事業は▽女性のための夜のガイドマップ作成▽レンタサイクル事業の拡充とサイクルマップの作成▽外国人向け観光パンフレット等ツール作成―など。本年度予算は2214万9000円(前年度比78万1000円減)。
世界遺産・熊野川の濁水解消を目指している協会は先日、上流のダムを視察。丹羽会長は「想像を絶する悲惨な状況でした」と述べ、協会内に特別委員会を立ち上げ、取り組みを強化すると報告した。
総会前には観光功労者として熊野交通の西瀬憲宏さん(41)を表彰。西瀬さんは「受賞を励みとしてこれからも文化あふれる新宮のイメージアップのため精進してまいります」と謝辞を述べた。
会員の隅地洋さんが、現在進められている文化複合施設計画は、文化観光拠点としての機能が埋没していると指摘し、計画見直しを求める提言書を協会に提出した。理事会で対応を検討する。
提言書では、「今さらという声もあるかと思いますが、平成32年度完成優先より、今だからこそリセットし、限られた財源で地域のためになる文化複合施設の最適な在り方をさまざまな角度から検討し、知恵を絞るときではないでしょうか」と訴えている。
(2017年6月1日付紙面より)
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納税協会と納税貯蓄組合総会 (新宮市 )
社団法人新宮納税協会(西義弘会長)の「第7回定時総会」と新宮納税貯蓄組合連合会(島野勝会長)の「第58回定時総会」が5月30日、新宮市新町の「かわゐ」で開かれた。それぞれ平成28年度の事業と決算が報告され、承認された。
納税協会総会で西会長は出席者らに感謝を述べ、先行き不透明な状況の中、昨年度の事業がおおむね計画通りに遂行できたとあいさつ。「今後も税務当局の指導、関係機関との連携の下、健全な納税者の公益を担う団体として事業活動を展開していく」と呼び掛けた。
昨年度事業として税務行政の円滑な執行に寄与する事業として、税務指導や相談、説明会や講演会、会報誌の配布、関係機関と協力したPR活動などを報告。本年度も税務指導や税務相談、講演会、説明会、セミナー、研修会、簿記教室、租税教室、税務広報などを実施していく。
納貯組合連合会総会では島野会長は毎年管内の中学生から募っている税の作文に関して質的な向上が目覚しいと述べた。税の啓蒙活動は昨年度の「消費税完納推進」と「e―Tax及びダイレクト納付普及定着」の宣言式に触れ「納税協会と共に納税道義の高揚を図るため、これからも引き続き啓発活動に尽力したい」とあいさつ。
本年度事業では国税・地方税の期限内納税を一層推進し、正しい税知識の普及、納税道義の高揚を図るため、協力団体と協調して地域に密着した広報活動を積極的に展開する方針。「納税協会との一体運営の一層の推進」「期限内納税の推進とe―Taxの普及定着」「中学生の税についての作文募集・表彰活動」「女性部の活動」を重点施策としている。
来賓の土江稔生・新宮税務署長は活動に関し「会員相互の連携が非常に強固で、会として一体感が醸成されている。会や部会がお互いの気持ちを忖度(そんたく)しながら活動し、地域に根ざした活動がされている」と敬意を表した。消費税率引き上げと軽減税率に触れ「円滑に制度導入定着が図れるよう、協会、組合や関係民間団体、県や市町村との連携を深め、秋ごろには説明会を各市町村などで開催する予定にしている」と協力を求めた。児玉征也・東牟婁振興局長、田岡実千年・新宮市長が祝辞を述べた。
(2017年6月1日付紙面より)
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串本ロイヤルで総代会開く (串本町商工会 )
串本町商工会(須賀節夫会長、会員679人)の平成29年度通常総代会が5月28日、串本ロイヤルホテルで開かれた。
新串本町の設立から3年後の平成20年4月、旧串本町と旧古座町の両商工会合併により誕生した現串本町商工会。本所に機能を集約するなど合理化を図り、会員満足運動の一端で小規模事業経営支援にいっそうの力を入れるなどしながら本年度、10年目の節目を迎えている。
開会にあたり須賀会長は小規模事業経営支援、とりわけ伴走型小規模事業者支援推進事業(通称・伴走型補助金)の積極活用を促すとともに、会員の年次減衰2ケタ台の推移が前年度は1ケタ台(マイナス8件)にとどまったことに触れ本年度は純増を目指して協力を要請。小さなことでも商工会を利用し、商工会が発信する諸制度を活用する会員であってほしいといった期待と併せて、次年度は総代選挙の年にあたり会長職の立候補や推薦を進めるよう出席した総代に求めた。
続く議事では堀周雄さんを議長に立て、前年度の本会、青年部、女性部、串本リリースタンプ会の各事業報告と決算、本年度の事業計画と予算を審議し、承認した。役員改選はなし。事業計画では小規模事業者経営支援のいっそうの強化を意識するとともに、新規の取り組みとして▽地域資源を生かした販売促進事業として販売ツール(ニッポンセレクト.com)を活用した全国発信▽高速道路建設関係者を対象にした事業の推進▽在日トルコ商工会議所との連携―などに臨むとした。
総代会後は懇親会も開かれ、町や県議会、町議会や各金融機関の各来賓も列席した。代表して田嶋勝正町長は、高速関係で本年度から用地買収と併せて部分的に工事が始まり7年後に完成する見込みを伝え、その間に工事関係者と地域経済をいかに結びつけるかで商工会と共に力を入れたいとあいさつ。前芝雅嗣県議会議員は商工会の重要性を唱え「須賀会長を筆頭に経済発展と地域振興に尽力してほしい」と会員や職員に期待した。
(2017年6月1日付紙面より)
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太地町主催でHUG
太地町は5月29日、町公民館で「避難所運営に係る検討会」を開いた。町民10人が出席し、避難所運営ゲーム(通称HUG)に取り組んだ。
HUGは静岡県が開発した避難所の運営を学ぶゲームで「避難所」「運営」「ゲーム」の頭文字を取って名付けられた。想定される状況や出来事が書かれたカードに従い、さまざまな事情が書かれた避難者に見立てたカードを避難所の平面図に適切に配置することで、避難所運営を模擬体験する。
同町は1月に県主導でHUGを実施した。その時、参加者から「より実践的な訓練になるのでは」との声があったことから、初めて町主催で取り組むことになった。今後も定期的に取り組み、太地中学校生徒にも経験してもらえたらとしている。
今回は太地小学校と太地こども園を舞台に、2月の平日午前11時にマグニチュード8・0の大地震が発生し、午後4時から11時の間の避難所運営を想定。電気、ガス、水道は止まり、午後から雨が強まる中、校庭に100人の避難者が詰め掛けた状況を模擬体験した。
進行は町総務課防災係の職員が務めた。ゲーム概要を説明した後、参加者のリーダーを決め、次々に提出される避難者カードを状況に合わせてさばいていった。ゲーム終了後は結果をもとに避難時における小学校の部屋割りを検討した。
(2017年6月1日付紙面より)
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