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2022年12月30日
1 しめ縄作りやのぼり設置
 下里神社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で29日、初詣や歳旦祭に向けた迎春準備があった。神社役員や総代ら8人が鳥居のしめ縄の作成や張り替え、のぼりの設置などに取り組んだ。

 これまでに傷んだ奉納旗20本を交換し、昨日から68本を設置。数日前から植地登喜雄総代長が剪定(せんてい)や清掃に汗を流した。

 この日、総代らはのぼりを4カ所に設置。サラシで長さ2㍍、直径6㌢のしめ縄や護国神社や本殿用のしめ縄などを協力して作成した。鳥居や境内の樹齢400年と推定されるクスノキなど、11カ所に真新しいしめ縄を張り替えた。

 同神社によると、おととし、昨年同様に感染症対策で、ぜんざいやお神酒の振る舞いも取りやめるという。参拝の際は、手指消毒やマスク着用を呼びかけている。

 山本宮司は「総代の皆さま全員が参加して作業に取り組んでくれていることは本当にありがたい」と感謝。

 新年に向けては「戦争はつらい。早く平和になってほしい。コロナ禍の早期終息を願っているが、難しい。いかに共存していくかが重要。1日の歳旦祭には招待客もお呼びする。対策をしながら、平常時に近づけていきたい。三が日は多くの方々にご参拝いただければ幸いです」と語った。

 なお、初詣は1月1日(日・祝)午前0時に山本宮司の太鼓とともに開門。歳旦祭は同日午前9時から同神社本殿で執り行う。

(2022年12月30日付紙面より)

のぼりを設置し迎春準備=29日、那智勝浦町の下里神社
しめ縄作りに汗を流した
2022年12月30日
2 住民の平穏な年越し願い
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民らが安心して新年を迎えることができるようにと、新宮市消防本部(垣内一男消防長)と同市消防団(中谷健兒団長)は28日から消防年末警戒に当たっている。

 火を使用する機会の多い年末の火災予防啓発と警戒を行うことにより地域住民の防火意識の高揚を図ることを目的に、この時期に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区の巡視や防火広報に取り組む。

 同日夜にあった市消防本部における出陣式には、熊野川町除く市内七つの消防団から47人が出席した。

 整列した団員らを前に、田岡実千年市長は日頃の活動に対し感謝を述べ「火災が発生しやすい時季の警戒啓発活動は大変意義深いこと」。

 榎本鉄也市議会議長は「新型コロナウイルス感染症もまん延しているが健康にご留意いただき任務に当たって」。濱口太史県議は「市民の安心安全のためにご尽力を」と激励。

 田原正士・新宮警察署長は「火災はもちろんのこと、地域住民の安心安全につながる。住民や帰省する皆さんが安心して新年を迎えられる活動は意義のあること」と協力に感謝を伝えた。

 式後、団員らは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中担当地域へ出発。30日までの3日間、午後8時から11時まで市内を巡視し、地域住民の防火意識の高揚を図る。なお、市内では今年に入って12件の火災が発生している(28日現在)。

 那智勝浦町消防団では29、30日の2日間にわたり年末特別警戒を実施する。

(2022年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ新宮市消防本部を出発した=28日夜、新宮市消防本部
2022年12月30日
3 官公庁で仕事納め
 6日間の休業に入る  

 官公庁は28日、仕事納めだった。仕事納め式では各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる飛躍に期待の言葉をかけた。ほとんどの官公庁は1月3日(火)まで6日間の休業となっている。

 太地町では町公民館で仕事納め式が行われ、宇佐川彰男教育長や各課長、職員ら約40人が出席した。

 漁野洋伸副町長は「お疲れさまでした。今年一年間は新型コロナウイルス対策などに職員一丸となって頑張っていただき、ありがとうございました。年末年始は感染症対策と、町職員として節度のある行動を心がけてほしい。来年はソフト事業を中心に政策を推進していくので、来年に備えてください」。

 三軒一高町長は「一年間ご苦労さまでした。疲れを取ってゆっくりと休んでください」と感謝の言葉を述べた。

 働き方改革や年休取得推進の観点などから、すでに仕事納め式を実施していない那智勝浦町に加え、新宮市も本年度より廃止となった。

(2022年12月30日付紙面より)

仕事納め式で職員の労をねぎらった=28日、太地町公民館
2022年12月30日
4 ウミウサギガイなど紹介
 水族館で正月展示始まる  (串本海中公園センター )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)のAゾーントピックス水槽で28日、正月展示が始まった。来年1月15日(日)までの実施で、来年のえとにちなみウミウサギガイなどを紹介している。

 串本の海の旬の話題を伝える趣旨で期間限定展示をしている同水槽だが年に2期、クリスマス前と正月前後は旬の話題から離れ同館飼育スタッフの創意工夫で風物詩にちなんだ展示をしている。

 今回の正月展示のテーマは「海兎」。展示の主役として抜てきしたウミウサギガイは紀伊半島以南の暖かい海で見られるタカラガイの仲間で、純白で光沢のある貝殻が白ウサギを連想させることからその名が付いている。

 海中でその貝殻はとても目立つ色彩で普段は黒地に白い斑点模様が伴う外套膜で貝殻を覆って周囲と同化し、餌のサンゴがある比較的浅い海域に生息している。串本の海でも多々観察でき星空を連想させる外套(がいとう)膜で覆われた姿も美しいとダイビング客の間で人気がある生き物の一種だが、詳細な生態が分からず海以外での飼育は難しいそう。担当する中村公一さんは「頑張って飼育するので、この機会にウミウサギガイの姿を海へ潜ることなく見届けてもらえれば」と期間中の鑑賞を呼びかけている。

 水槽内には中村さんが手作りしたオブジェ「海中神社」を今年も飾り付け。佐久間夢実さんと共に紅白模様が印象的なハナミノカサゴやアカシマシラヒゲエビなど7種類22匹をそろえて展示を始めた。内容は生き物の状態により変わることがあるのであらかじめ了承してほしいという。

 同センターは正月三が日も通常通り営業するという。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2022年12月30日付紙面より)

主役のウミウサギガイ=28日、串本海中公園センター水族館
2022年12月30日
5 街路樹脇にツワブキ  那智勝浦町北浜  
2022年12月30日
6 姿勢美人や美ウオーク目指す  SOLEILが運動教室  (那智勝浦町 )
2022年12月30日
7 活躍誓い全力尽くす  中日・野中天翔投手が表敬訪問  (太地町 )
2022年12月30日
8 1月1日、装い新たに開館 約2年間の修理事業終え (熊野速玉大社「神宝館」)
2022年12月30日
9 夜回りで「火の用心」  各婦人防火クラブが啓発  (新宮市 )
2022年12月30日
10 吐生の滝をすがすがしく  守護役や有志ら保全奉仕  (串本町 )
2022年12月30日
11 植松洵子さん最高賞獲得 グラウンドゴルフ「認定コース大会〈冬〉」 (串本町)
2022年12月30日
12 ポスター掲出し告知始める  1月の本州最南端の火祭り  (南紀串本観光協会 )
2022年12月30日
13 中高のユニット17組が挑む  串本文化セで紀南アンコン  (紀南地区吹奏楽連盟 )
2022年12月30日
14 サイクルツーリズム推進へ  第2回自転車活用セミナー  
2022年12月30日
15 安全な取り扱い学ぶ  動物追払い用花火の講習会  (御浜町 )
2022年12月30日
16 68人が熱戦繰り広げる  くまのスポフェス・テニス大会  
2022年12月30日
17 5歳児が友達に年賀状送る  御船郵便局のポストに  (成川保育所 )
2022年12月30日
18 「二十歳を祝う会」などに改め  「成人式」から名称変更、正月に開催  (熊野・南郡 )
2022年12月30日
19 新年の準備着々と  熊野市で新春花火大会も  
2022年12月30日
20 弁当や生活必需品を配布  「新春おたのしみ会」中止に伴い  (新宮市社協 )
2022年12月30日
21 一年間の感謝込めて  中央児童館で大掃除  (新宮市 )
2022年12月18日
22 甘い「まりひめ」を味わって
 需要期に向け目慣らし会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近〈くわの・としちか〉組合長)は、クリスマスや年末年始の需要期出荷に向け16日、同町南大居のJAみくまの太田営農センターで、和歌山県オリジナル品種のイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を開いた。イチゴ生産農家や、みくまの農業協同組合らが参加し、イチゴの品質などについて意見を出し合った。

 「まりひめ」は東牟婁地方を代表する特産品で、那智勝浦町の太田地区が主要産地。果実は大きめ、甘味が強く酸味もほどよい。

 例年12月初旬から翌年の5月ごろにかけて出荷。公設市場を通して近隣のスーパーなどで販売される。昨年は4パック入り約1万6036ケースが出荷された。

 目慣らし会はケース詰め基準の統一と等級の確認を目的に、イチゴの出荷が本格化し始める時季に開催している。

 はじめに桒野組合長は「昨年は1週間早く目慣らし会を行ったが、今年は台風があったため定植が遅れ、出だしが遅い。寒波の影響も不安要素の一つ。年末にかけて忙しくなると思うので、皆さん頑張ってください」とあいさつし、感染症対策も呼びかけた。

 その後、生産農家や職員らが真剣な表情で、同センターに集まった146ケースのイチゴを確認し合った。

 桒野組合長は「寒い時期のイチゴは甘い。ぜひ、おいしい『まりひめ』を味わっていただけたら」と語った。

 同組合は1971(昭和46)年に結成され、昨年設立50年を迎えた。現在、生産農家は10世帯約20人おり、今年も新規就農者が増えたという。

(2022年12月18日付紙面より)

目慣らし会が開かれた=16日、那智勝浦町南大居のJAみくまの太田営農センター
甘くて人気の「まりひめ」
2022年12月18日
23 駅前広場に華やかなイルミ はなはなきっさこが設置 (新宮市)

 クリスマスを前に、新宮市徐福のJR新宮駅前の広場で華やかなイルミネーションが点灯した。駅前の花壇を管理する美化里親ボランティア団体「はなはなきっさこ」(上廣正幸会長)が設置したもので、下校途中の高校生たちがベンチに並んで写真を撮るなど、にぎやかな雰囲気となっている。

 市社会福祉協議会の「MACHI(まち)サポート募金」の助成金と新宮ロータリークラブ、JR新宮駅、新宮観光協会が寄付をして協力した。

 設置期間は1月中旬まで。駅に到着する最終電車に合わせて午後5時~午前0時に点灯しており、同会は「毎年工夫しながら飾り付けをしており、クリスマスや年末年始に駅を利用する方々にも喜んでいただければ」としている。

 「はなはなきっさこ」は現在、花壇の見守りや手入れの手伝いが可能な市内在住者を募集している。活動は週1回、1~2時間程度。向井美江副会長は「イルミネーションのときだけ学生さんにボランティアをお願いするなど、多くの方々の協力を得ながら活動を継続していく方法を考えている」と話していた。

(2022年12月18日付紙面より)

イルミネーションを見に訪れた高校生たち=14日、新宮市のJR新宮駅
2022年12月18日
24 冬の夜を美しく彩る
 体文のイルミネーション  (那智勝浦町 )

 町内各種団体で構成する那智勝浦町イルミネーション実行委員会は16日、同町の体育文化会館で「第20回体育文化会館イルミネーション」の点灯を行った。各団体によって設置されたイルミネーションは、町の冬の夜を美しく彩っている。来年1月9日(月・祝)まで。点灯時間は午後5時~10時。今月24日(土)、25日(日)は午前0時まで。

 例年は点灯式が開催され、出席した園児らが歌や演奏を披露して盛り上がる人気の催し。

 おととし、昨年に引き続き今年も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から点灯式は実施しなかった。点灯初日から見物や写真を撮影する家族連れなどの姿が見られた。

 イルミネーションは▽勝浦手話サークル“ちゃお”▽那智勝浦町建設業組合▽勝浦金融協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町職員互助会・職員組合―の5団体がそれぞれ、10日と13日に飾り付けた。

 同町観光企画課の担当職員は関係団体の協力について「前向きな熱意を持って継続していただいている。本当にありがたい」。

 来場者については「町では、体育文化会館を町民が集える場所にするために事業を進めており、イルミネーションもその趣旨にのっとった形となる。町内外の多くの皆さまにお楽しみいただければ幸いです」と話している。

(2022年12月18日付紙面より)

周囲を美しく彩るイルミネーションの点灯がスタートした=16日夜、那智勝浦町の体育文化会館
子どもたちも喜んでいた
2022年12月18日
25 みんなで楽しく健康増進
 ゆうゆうクラブ女性部が音楽体操  (新宮市 )

 新宮市ゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)女性部(石原千里部長)は16日、市役所別館で令和4年度健康づくり教室「予防のための楽しい音楽体操」を開催した。会員約90人が参加。講師の宇都宮惠美さんに教わりながら、音楽に合わせて体を動かした。

 女性部が毎年実施している恒例の取り組み。夏ごろの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、長らく延期となっていた。

 この日は、感染予防のため1時間交代の2部制で実施。太地町を拠点にピアノやリトミック指導をしている宇都宮さんに講師を依頼した。音楽体操は簡単な手指体操で体の固まりをほぐすとともに、歌うことで脳の血行促進になり、感情の放出やストレス発散の効果も期待できるという。

 宇都宮さんは「短い時間ですが皆さんと楽しいひとときを過ごせれば」とあいさつ。参加者らは「お嫁においで」「マイムマイム」「きよしのズンドコ節」などの楽曲に合わせながら、ボールを使った体操や歌唱を通した脳トレなどに挑戦。和気あいあいと体を温めていた。

 参加者に「今日はストレスを発散するつもりで頑張って」と呼びかけた石原部長。「こんなときしか集まることができない。久しぶりの開催なので多くの人が参加してくれた。実施に当たっては副部長の河原良子さん、幹事の松尾由美子さん、田中ミチコさん、和田町子さんらが尽力してくれた。近況報告など、交流を深めるいい機会になったと思う」と話していた。

(2022年12月18日付紙面より)

ボールを使った体操に挑戦=16日、新宮市役所別館
2022年12月18日
26 特殊詐欺防止学び運動も  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年12月18日
27 制度導入や防災を質問  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2022年12月18日
28 忘新年会の客足は  コロナ苦戦続く飲食店  
2022年12月18日
29 児童生徒が地域と共に  城南校区クリーン作戦  (新宮市 )
2022年12月18日
30 一足早いクリスマスプレゼント  児童養護施設などに届ける  (NTT西日本 )
2022年12月18日
31 イエス様が生まれた日  天満保の園児が「降誕劇」  (那智勝浦町 )
2022年12月18日
32 年末年始対応の仮設道路 大斎原で渡り初め式 (本宮町)
2022年12月18日
33 堀力さんへ叙位伝達  26年にわたり議員活動  (熊野市 )
2022年12月18日
34 LINE上での対話を考える  オンラインでネットモラル講習会  (相野谷中 )
2022年12月18日
35 「集中力を高めて取り組むこと」  川谷潤太さん招いて体験型講演会  (紀南P連 )
2022年12月18日
36 逆光対策、警察に要望も  紀宝町議会一般質問(終)  
2022年12月18日
37 給食費無償化の継続を要望  保・幼・小中の保護者が連盟で  (紀宝町 )
2022年12月18日
38 お悔やみ情報
  
2022年12月17日
39 催しができることに感謝
 新翔高で3年ぶりの七海祭  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(藤田勝範校長、生徒298人)で15日、3年ぶりとなる文化祭「七海祭」が開かれた。生徒たちはステージ発表や有志パフォーマンス「新翔ソニック」で歌や劇、ダンスなどを繰り広げた。

 開会式で生徒会長の天野琉星さん(2年)が「3年ぶりの開催で前年の反省や経験ができず不安もあるが、楽しむことが最優先。七海祭ができることに感謝し、全員で一丸となって盛り上げていきましょう」とあいさつ。藤田校長は「以前とは違い1日のみの実施となりますが、催せることができたのが喜びです。感染対策を施しながら楽しんで」と呼びかけた。

 ステージ発表では、吹奏楽部が▽学園天国▽千の風になって▽ハナミズキ▽宝島―など全7曲を演奏。1年2組による劇「犯人は誰だ」や2年3組の映画上映とダンス「私たちの教室は今」、2年2組の「ダンスメドレー」なども行われ、鑑賞していた生徒や教職員から大きな拍手が送られた。

 他にも校内では書道部や写真部、美術部、文芸部、建設技術部、防災デザイン、服飾手芸による作品展示があった。お菓子、木製コースターや同校育友会のポップコーン販売もあり、にぎわいを見せた。

(2022年12月17日付紙面より)

吹奏楽部の演奏で幕が開けた=15日、新宮市佐野の県立新翔高校
2022年12月17日
40 マグロのイルミ点灯
 糖尿病啓発や地域に元気を  (勝浦ライオンズクラブ )

 今期60周年を迎える勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、岡本英博会長)は現在、那智勝浦町築地の同事務所入り口にマグロなどのイルミネーションを設置し、周囲を鮮やかに彩っている。

 11月中旬に飾り付けされたマグロのイルミネーションは世界糖尿病デーのブルーライトアップ活動の一環。世界糖尿病デーは、世界でも有数な疾患啓発の日と知られている。

 糖尿病は世界規模で取り組むべき重要な健康課題とされ、各地で予防、治療、療養を喚起するブルーライトアップや講演会などの啓発活動が行われている。

 マグロのイルミネーション以外の飾り付けはコロナ禍によって、低迷した地域の活気を取り戻したいという願いも込められている。会員が協力し、今月取り付けた。

 岡鼻崇奉仕委員長は「コロナ禍で地域の観光や商業などが活気を失い、低迷している。イルミネーションを見て、町内外の皆さまに元気になっていただけたら。また、勝浦LCが今期60周年を迎えた。会員一同、気持ち新たにさまざまな活動に取り組んでいきたい」と話していた。

 イルミネーションは暗くなった時点で点灯し、午後10時に消灯し、来年1月中旬まで行われる。

(2022年12月17日付紙面より)

毎年恒例のイルミネーションが周囲を彩っている=15日夜、那智勝浦町
2022年12月17日
41 三山の絵馬が出迎え
 新年を前にホームに設置  (JR新宮駅 )

 新宮市徐福のJR新宮駅(坂本純一駅長)は15日、熊野三山の絵馬を駅構内1番ホームに設置した。

 熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社の「癸卯(みずのとう)」の絵馬が並び、利用客たちを出迎えている。絵馬は、各大社の宮司が直筆した。駅員たちは▽速玉大社・徒歩20分▽本宮大社・バス約1時間▽那智大社・紀伊勝浦駅下車・バス約30分―と下車後の所要時間が書かれたそれぞれの台に、落下や傾きに注意を払いながら慎重に固定していった。利用客らは一足早く登場した絵馬を写真に収めていた。

 坂本駅長は三山の授与に感謝し「新宮駅に訪れるお客さまが旅行の記念に絵馬を撮影する姿を目にして気持ちが穏やかになります。来年は、うさぎ年にちなんで多くの皆さんにとって飛躍の年になってもらえれば」と話していた。

(2022年12月17日付紙面より)

慎重に絵馬を設置する駅員たち=15日、新宮市徐福のJR新宮駅
2022年12月17日
42 大漁や海上安全など祈願
 紀州勝浦漁協がイセエビ奉納  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で16日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡代表理事組合長)によるイセエビの奉納があった。和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長や同連合会勝浦市場の𠮷村泰治参与らが参列。地元産イセエビ「南紀黒潮イセエビ」10㌔を神前にささげ、海上安全や大漁、地域の発展などを祈願した。

 県漁連によると、今年の漁獲量は、例年の半分だった昨年の3分の1程度で、不漁だという。磯焼けや温暖化などの影響も要因の一つではと話していた。

 額田事務局長は「来年こそは、町の漁業者さまはもちろん、市場に関係する漁業者の皆さまが安全に操業でき、大漁で喜ばしい一年になるようにと祈願しました」。

 男成宮司は奉納や日頃の協力に感謝を述べ、「水産業を取り巻く環境は厳しい。そういった状況の中ですが、町や日本の水産業のためにご尽力を頂ければありがたいです。来年はうさぎ年。皆さまにとって飛躍の年であることを祈念しております」と語った。

(2022年12月17日付紙面より)

イセエビを奉納し、海上安全など祈った=16日、那智勝浦町の熊野那智大社

2022年12月17日
43 優勝は尾崎さん(男子)、深瀬さん(女子)
 新宮グラウンドゴルフ同好会  
2022年12月17日
44 35チームが熱戦繰り広げる
 第15回新宮ジュニアレスリング大会  
2022年12月17日
45 より良い町に向けて意見  中学3年生「議場発表会」  (御浜町 )
2022年12月17日
46 町独自の給付金支援を  紀宝町議会一般質問③  
2022年12月17日
47 架空料金請求詐欺に注意を  高齢者地域見守り隊が啓発  (紀宝町 )
2022年12月17日
48 長期欠席時の議員報酬について  議会運営委員会で審議  (新宮市議会 )
2022年12月17日
49 最終日に2人登壇  新宮市議会一般質問(終)  
2022年12月17日
50 議員定数1人減で可決  12月定例会が閉会  (那智勝浦町 )
2022年12月17日
51 クリスマスのお花生ける  新木保で「花つぼみ」  (新宮市 )
2022年12月17日
52 トヨタ自動車の描く未来 下里中でSDGs学習 (那智勝浦町)
2022年12月17日
53 会長ら上京し合同要望活動  高速、国道関係の3協議会  
2022年12月17日
54 県出身3組が音楽響かせる  わかふるコンサートin串本  (県文化振興財団 )
2022年12月17日
55 会員や講師39人が成果披露  第16回吟詠剣詩舞練成大会  (哲泉流 )
2022年12月17日
56 特賞など当選番号決まる  歳末の幸運富くじ抽選会  (串本商店会・古座商店会 )
2022年12月17日
57 お悔やみ情報
  
2022年12月17日
58 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第56回】年越しそばで食育を!  

 年の瀬が迫り、バタバタと慌ただしい日が続きますね。この時期は、毎年わが家も、子どものスケジュールと仕事のスケジュールに忙殺されているように思います。さて、今回は「年越しそば」のお話をしたいと思います。

 大みそかに食べる「年越しそば」。行事食として毎年当たり前のように食べますが、なぜ食べるのかというと、その由来は幾つも説があるのです。最も一般的なのは「そばのように細く長く、長寿や繁栄が続くように祈る」というものです。これはよく聞きますよね。でもその他にも幾つかあります。一つは金銀細工師が、散らばった金粉をそば団子を使って集めたことから、「金を集める」とされているという説。そばは、かみ切りやすいことから、「苦労や悪縁を断ち切る」という意味もあるといわれています。また、そばは打つことから「相手を討つ=勝つ」という意味もあります。こうして挙げてみるとどうでしょう、とても縁起は良さそうですが、どうにも曖昧な感じがしますよね。

 日本の行事食は、おせち料理もそうですが、こういった半ばこじつけのような縁担ぎの意味を持たせたものがたくさんあります。そこで、私は行事食に「縁起のいいこじつけをプラスする遊び」をお勧めしています。これは作るときでも、お買い物をするときでも、食べるときでもいいのですが、お子さんと入れる具材などを一緒に考えるのはいかがでしょうか? 例えば、お子さんが「エビを入れたい」と言ったら「エビにはどんな意味があるかな?」と考えてもらうのです。エビは、おせち料理には「腰が曲がるまで長生きできるように」などと言いますよね。わが家では「とろろ昆布を入れたい」と娘が言ったことがあり、一緒に意味を考えた結果「粘り強く立ち向かえるように」ということにしました(笑)。他にも、サツマイモの天ぷらを入れる理由は、天ぷらは揚げているから「運気が上がるように」という意味にしました。

 正直、子どもが考える意味はなんでもいいのです。ここで大切なのは「日本の行事食には、そういった縁起の良いものを食べるという意味がある」ということを理解してもらうことです。ゲーム感覚で食べる意味を考えることで、行事食への理解が深まると思います。そして、意味を考えながら食べると、普段食べないものも食べてくれたり、その具材に興味を示すきっかけになったりもします。おせち料理もその意味を話しながら食べるのはお勧めですが、おせちはある程度入るものが決まっているので、なかなかアレンジは難しいですよね。でも、年越しそばは具材が決まっているわけではないので、こういった遊びをするにはもってこいだと思います。

 年末年始は行事食がめじろ押しで、食育にはうってつけの時期でもあります。手をかけて作るのも、最高の食育ですが、行事食の話をするだけで、作らなくても食育は簡単にできます。ぜひ、この機会に日本の伝統食の意味を、楽しく教えてあげてください。

(2022年12月17日付紙面より)

2022年12月13日
59 音楽通して交通事故防止訴え
 ハートフルコンサートに600人  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で11日、「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」があった。約600人が来場し、和歌山県警察音楽隊と「自転車マナーアップ推進リーダー」に委嘱を受けている県立新翔高校ブラスバンド部のコンサートや犯罪更生保護団体ルミナ代表の中江美則さんによる特別講演、「生命のメッセージ展」を通して交通事故防止や命の大切さを再確認する機会とした。

 「被害者を生み出さないためには加害者を生み出さない」「交通事故防止」「交通事故をゼロにする」という強い思いを、音楽を通して地域住民に訴えかけることを目的に「犯罪被害者週間」(11月25日~12月1日)、「わかやま冬の交通安全運動」(12月1~10日)の一環として開催。

 新宮警察署(田原正士署長)が主催し、新宮市、紀南交通事故被害者の会(中岡貴恵代表)が共催、JAみくまのや交通安全協会新宮支部などが協力した。

 開催に当たり、田原署長は「車両は便利な乗り物だが、走る凶器にもなり得ることを認識していただき、交通ルールを守り安全運転に努めることの重要性をいま一度考えるとともに、身近な人に伝えていただくことにより、交通事故を一件でも減らす一翼を担っていただければ」とあいさつ。田岡実千年市長は「講演や生命のメッセージ展を通して、改めて命の大切さや尊さについて学びを深めていただければ」と呼びかけた。

 コンサートは、新翔高校ブラスバンド部による「学園天国」で幕開け。続いてアニメ曲2曲を演奏し会場を盛り上げた。県警音楽隊は「刑事ドラマ集」などで迫力ある音を響かせた。

 講演では、2012年4月に京都府亀岡市で発生した、未成年者の無免許運転による集団登校児童死傷事故で妊娠中の娘・松村幸姫さんを亡くした中江さんが「亀岡集団登校交通事故から10年~深まる苦しみ…ひろがる傷口~」を演題に話した。

 同校と県警音楽隊の合同コンサートでは、幸姫さん、交通事故で命を落とした中岡代表の母・中尾叔子さんの思い出が詰まった「ハナミズキ」「千の風になって」「春よ、来い」などを演奏。会場は大きな拍手で包まれた。

 開催に先立ち被害者の会と新翔高校に対し、JA共済の漆畑繁生・JAみくまの代表理事組合長からのぼり旗が贈呈された。

(2022年12月13日付紙面より)

音楽を通して交通ルールの順守などを訴えた=11日、新宮市の「丹鶴ホール」
「生命のメッセージ展」も開催された
約600人が命の大切さを再確認した
2022年12月13日
60 山本さんがふるさとに恩返し
 ベンチ4脚を那智大社に奉納  (那智勝浦町 )

 「ふるさとに恩返しができれば」。そう話すのは那智勝浦町二河出身で岐阜県在住の山本久和さん(76)だ。山本さんは10日、同町の熊野那智大社(男成洋三宮司)にスギ製のベンチ4脚を奉納した。神事後、ベンチは参拝者らが休憩をする長生殿に設置された。

 山本さんは町立旧三川小学校、那智中学校を経て、自動車整備士の道へ進む。その後、20代で岐阜県に移住し、整備士として仕事に励んできた。

 2011年に発生した東日本大震災や紀伊半島大水害に胸を痛め、両所でボランティア活動に従事してきた。

 活動を終えて自宅に戻ってからも、被災地のためにできることはないかと頭を悩ませていた際に、知人からスギやヒノキの原木を譲り受けた。

 その時、原木を利用したベンチの寄贈がひらめいたという。すぐさま、製材所で原木を板状に切断してもらい、作業に取りかかった。

 手先の器用さから、ベンチ作りは苦ではないと山本さんは話す。その腕前は5脚を半月で作り上げるほどで、作製しては被災地を中心に寄贈し続けた。

 ベンチは今回の寄贈をもって134脚に上った。これまでにも、同大社や町役場、にぎわい市場、那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、太地町などにも寄贈している。

 男成宮司は「長い階段を上がって神社に来られる参拝者の皆さまが休憩される際に重宝する。度々、ご奉納を頂きまして、本当にありがとうございます」と感謝を述べた。

 山本さんと幼なじみで、寄贈に同行した同町狗子ノ川の塩﨑いつ子さんは「ベンチを作って寄贈を継続することはなかなかできないこと。本当に立派だと思います」と話した。

 山本さんは「年齢を重ねてもふるさとはふるさと。整備士をやっていると物の仕組みが分かる。自分にできることで地域に貢献したい」。

 今後については「150脚で、ベンチ作りは一区切りしたいと考えている。地元の方や観光客の皆さんに使っていただけたらありがたいです」と笑顔で語った。

(2022年12月13日付紙面より)

山本久和さんが熊野那智大社にベンチを奉納した=10日、那智勝浦町の熊野那智大社
本殿近くの長生殿に設置された
2022年12月13日
61 風物詩の趣向に興味津々
 水中サンタの水槽お掃除  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で11日、年末恒例の趣向「水中サンタの水槽お掃除」が始まった。

 館内Aゾーンにある串本の海大水槽(縦横約6㍍、水深約3㍍)で週1回の頻度でしているアクリル窓の清掃作業をサンタクロースの衣装を着て行う趣向。今年はこの日と18日(日)、25日(日)の午前11時に実施すると公式ホームページを通して告知している。

 この水槽は串本の海の豊かな生態系の景観をコンパクトに表現して紹介。臨場感を増すため海水と太陽光を取り入れている分、アクリル窓に藻類が付きやすく飼育スタッフがダイブしてアクリル板でこすり落とし軍手で磨いて観察しやすい状況を保っている。

 初日の11日は同スタッフの佐久間夢実さんが作業を担当し、大西遼さんが来館者対応を補佐。居合わせた来館者の大半が風物詩の趣向に興味津々で、手を振ってコミュニケーションをしたり、カメラを見せて記念撮影を求めたりするなどでにぎわった。

 従来あったクリスマス直前の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は今年も休止。森館長は「この趣向を始めて10年余りになる。トピックス水槽のクリスマス展示(25日まで実施)と併せて一足早く雰囲気を楽しんでいただき、本番への期待を高めてもらえれば」と話している。

 問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2022年12月13日付紙面より)

来館者とコミュニケーションする「水中サンタ」=11日、串本海中公園センター水族館
2022年12月13日
62 ゲームを楽しみ交流
 クリスマス会を初開催  (三佐木蜂伏福祉委 )

 新宮市の三佐木蜂伏地区福祉委員会(上廣正幸委員長)は10日、新宮市の佐野会館で、クリスマス会を開いた。約40人が参加、ゲームを楽しみ交流した。

 同委員会が行うサロンの一つとして開催、初の試みとなる。当初は集まってクリスマスケーキを作り、食べる計画を立てていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から予定を変更した。ケーキは少量ずつを、参加者が帰る際に渡す粗品の一つとした。

 ゲームは、輪投げなど3種があった。いずれも得点を競うもので、各ゲームの3位までには景品も用意されていた。

 開会に当たり、上廣委員長があいさつ。「今日は皆さんと共に和気あいあい、楽しいひとときを過ごしたい。各ゲームの1位から3位には、景品も用意している。帰りには気持ちばかりの粗品もあり、ショートケーキもある。忘れずに持ち帰りを」などと話した。

 全員で「きよしこの夜」「赤鼻のトナカイ」の2曲を斉唱した後、ゲームを実施。参加者は高得点を狙って懸命に取り組み、結果に一喜一憂していた。

(2022年12月13日付紙面より)

高得点を狙いゲームに取り組んだ=10日、新宮市の佐野会館
2022年12月13日
63 町と住民のパイプ役に  民生委員児童委員委嘱・退任式  (紀宝町 )
2022年12月13日
64 中学生が熱い想いを主張  第22回紀南青少年育成交流会  
2022年12月13日
65 「電気の畑」として  紀南石油がソーラー発電  (那智勝浦町 )
2022年12月13日
66 臨床工学技士の仕事とは  医療ゼミ×近大生物理工学部  (近大新宮 )
2022年12月13日
67 川上不白、活躍の背景  健人大学で川上宗雪宗匠が講話  (新宮市 )
2022年12月13日
68 みんなで楽しい発表会!  3市町のこども園、保育園で  
2022年12月13日
69 雰囲気届け気持ち高める  中央公民館で風物詩行事  (古座川町 )
2022年12月13日
70 新任・再任計67人が着任 民生委員・児童委員委嘱 (串本町)
2022年12月13日
71 お悔やみ情報
  
2022年12月10日
72 退任者らに感謝状など 新会長に小内潤治さん (新宮市民生委員児童委員協)

 民生委員児童委員の全国一斉改選に伴い、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で8日、民生委員児童委員の退任式と委嘱式があった。社会福祉の増進に貢献し、6年以上の在職期間のある人に厚生労働大臣感謝状の伝達があったほか、退任者に田岡実千年市長や市民生委員児童委員協議会から感謝状と記念品が贈られた。

 先月30日付で退任となったのは、民生・児童委員が12人、主任児童委員1人の計13人。田岡市長は退任者らに対して「今後もご健康に留意されるとともに、市政発展と地域福祉の推進に引き続き指導力を発揮いただき、ご助言とご鞭撻(べんたつ)を」と感謝。

 再任、新任委員に「市民の誰もが住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう地域社会のつながりを構築し、さらにそのつながりを広げていくことが今後の福祉施策や地域づくりの重要な柱となる。これは民生委員・児童委員の皆さまのご理解とご協力なくしては実現できない」と協力を呼びかけた。

 退任者を代表して福田行男さんが「新宮市の社会福祉の向上に一層のご尽力を」とあいさつした。

 退任式後には、厚生労働大臣と県知事からの委嘱状伝達と、厚生労働大臣からの主任児童委員の指名状伝達があった。委嘱を受けたのは民生・児童委員、主任児童委員合わせて再任が82人、新任が4人の計86人。任期は1日から令和7年11月30日までの3年間。

 式後には市民生委員児童委員協議会の第2回総会があり、新会長に小内潤治さんを選任。小内さんは「新しい体制でこれからの地域福祉に関わるさまざまな問題に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 この日の総会をもって退任する村上和弥会長は「退職後、ネアンデルタール人の人骨が発掘されたイラクのシャニダール遺跡に行こうと思っていたが、民生児童委員の仕事が入ってきたので行くことはできなかった。ネアンデルタール人は老人や障害者を手厚く葬っていたことが明らかになっている。人間には思いやりや優しさがプログラミングされていることを証明していると思う。遺跡には行けなかったが、民生児童委員を15年間務める中で、人の思いやりや優しさを十分に学ばせていただいた」とあいさつした。

(2022年12月10日付紙面より)

退任者に厚生労働大臣表彰や感謝状などが贈られた=8日、新宮市の「丹鶴ホール」
新役員の皆さん
2022年12月10日
73 「みとりぃな」の取り組み評価
 三重県地域医学大賞を受賞  (県地域医学研究会 )

 三重県地域包括ケア推進セミナー・第39回三重県地域医学研究会が3日、リモートで開催され、紀南地域包括ケア研究会「いこら」と紀南地域在宅医療介護連携支援センター「あいくる」による紀南地域の多職種連携研修会「みとりぃな」の取り組みが三重県地域医学大賞を受賞した。

 研究会は県内地域医療の活動事例や研究を発表することで広域的な地域包括ケアの推進を図ることが目的。5団体が研究発表した。「みとりぃな」は紀宝町地域包括支援センターの南友也さんが発表した。

 「一つの事例を地域の経験に!多職種連携研修会『ひとりじゃない!チームでみとりぃな』を開催して」を演題に、在宅、施設、病院など自分が最後を過ごす場所を自身で選択できる地域を目指す取り組みを紹介した。

 「みとり」をテーマに「みとりぃな」を立ち上げ、多職種で学ぶ機会を通して〝顔の見える関係〟の一歩先を目指した。これまで4回開催し、延べ377人が参加。「本人や主介護者の思いがくみづらく、意思決定支援が難しかったケース」などの事例を基に話し合ってきた。

 事例から見えてきた地域課題の共有、多職種が尊重し合える関係の構築、今後の人材確保などの効果があった。今後は多職種連携、人材不足でもできるみとり、将来の医療、ケアについて本人の意思決定を支援するプロセスACP(アドバンス・ケア・プランニング)の定着に取り組んでいく。

 南さんは「紀南地域の取り組みが評価されてうれしい。この取り組みは地域の医療介護などに携わる方々の協力がなければ成り立たないものなので、あいくるチーム員と共に、この地域の医療介護関係者とも喜びを共有したい。受賞を励みに今後も医療と介護の連携推進に向けて取り組んでいけたらと思います」と話していた。

(2022年12月10日付紙面より)

三重県地域医学大賞を受賞した「あいくる」チーム員
2022年12月10日
74 18団体約120人が現地学ぶ
 わかやま世界遺産地域交流会  (串本町 )

 串本町文化センターなどで8日、わかやま世界遺産地域交流会があり参詣道保全団体や語り部団体計18団体約120人が参加して現地を学ぶなどした。

 この交流会は、県世界遺産協議会が本年度保存活用団体連携促進研修事業として主催。日頃活動している地域以外の場所や世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の物件全体へと視野を広げ、併せて団体相互の交流を深める目的で2006年度以降、年1回の頻度で開いている。

 同町は熊野古道大辺路4区間(新田平見道、富山平見道、飛渡谷道、清水峠)が16年に物件として追加登録されたことで同遺産との接点を得た地。本年度は4区間の保全に献身する団体・熊野古道大辺路刈り開き隊(上野一夫隊長)が案内役となり、物件・飛渡谷道とその前後を訪ねる内容で参加を呼びかけた。同町でこの交流会を開くのは初という。

 実施に当たっては同町と同町教育委員会が後援。開会に当たり県世界遺産センターの山西毅治所長が観光分野やワーケーション・教育旅行分野での評価の高まりを伝え、「地域を直接案内する皆さんの力が最も大切。今日を契機にさらにパワーアップしてほしい」とあいさつし、同町教委の濵地弘貴次長が追加登録の経緯や同隊の隊員の多くが南紀熊野ジオパークガイドやロケットガイドも兼ねていることを伝え、今回の交流を機にこの地域の魅力を感じ取ることを願って来町を歓迎した。

 同交流会の前半は講演で、上野隊長が「大辺路を通った旅人たち」と題して登壇した。「平見」と呼ばれる地形の成り立ちを解説し、同隊の活動の様子を報告。近世の大辺路の様子を絵図や古文書、供養塔や石仏などの史跡写真を交えてひもとき、村送り制度や善根宿が往来を支え三十三度行者やその功徳にあやかる人々の往来もあったことなどを伝えた。

 後半の現地学習は田並公民館~有田漁港間でのウオーク。同隊の隊員がガイドを務め、十数人の班に分かれて順次地域の情報や同隊の案内ノウハウに触れつつ飛渡谷道経由で進行した。

(2022年12月10日付紙面より)

前半の講演。大辺路の近世の様子を伝える=8日、串本町文化センター
上野一夫隊長
後半の現地学習。物件・飛渡谷道の石畳区間を進む参加者ら
2022年12月10日
75 釈迦が目覚めたこと記念し
 光明宝院で成道会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町湯川の光明宝院(三村慈光住職)で8日、成道会(じょうどうえ)の法要が営まれた。信者や地域住民らが集まり、心身健康・無病息災を祈った。

 光明真言宗大本山で、密教寺院である同寺。檀家(だんか)寺ではなく、近年は長期にわたり駐在する住職がおらず、各地の僧侶が住職を兼務する形を取っていた。今年5月に晋山式(しんざんしき)が開かれ、当時副住職だった三村住職が正式に住職を拝命した。

 成道会は釈迦(しゃか)が2500年前に悟りを開き、目覚めたことを記念し、毎年12月8日に行う法会。この日は信者や地域住民などが参列し、三村住職と共に読経を行った。

 三村住職は成道会について「2500年前にお釈迦様がご自身の心と向き合い、全てのものに価値があると悟りを開いた。この日は世界中の仏教徒が花を開くことができるよう、お釈迦様に近づくことができるように、お祭りを行っている」と説明。

 法話では「苦しい状況にあることと、自分が幸せであるかどうかは別のこと。功徳は良い行いやお参りをすることで積むことができる。功徳貯金をして、常に穏やかに物事を見ることができるようになり、意識が豊かになっていく。心身健康・無病息災で過ごせるように、お加持したダイコンなどを食べて自分を見つめ直す機会にしていただければ」と語った。

 供物の配布後は、真言を唱えて仏の助けや保護などを祈る加持を行ったダイコンなどの煮物が振る舞われた。

(2022年12月10日付紙面より)

法要が営まれた=8日、那智勝浦町の光明宝院
加持が済ませたダイコンなどが振る舞われた
2022年12月10日
76 12月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年12月10日
77 新谷悠大君が近畿大会へ
 近畿・全国スポ少剣道交流大会  (三輪崎剣道クラブ )
2022年12月10日
78 力作や催しに多くの来場  第56回那智勝浦町展  
2022年12月10日
79 冬のボーナス支給  平均で市職員68万円、議員85万円  (新宮市 )
2022年12月10日
80 正月体制など情報共有 第4回よみがえり委員会 (熊野本宮大社)
2022年12月10日
81 カメレンジャーも啓発  「人権週間」期間中に街頭で  (紀宝町 )
2022年12月10日
82 友達と元気よく演じる  うどの幼稚園で発表会  (紀宝町 )
2022年12月10日
83 マスターズ2種目で優勝  スイマーの中村幸夫さん  (串本町 )
2022年12月10日
84 コガモ元気に泳ぎ回る  浮島の森に飛来  (新宮市 )
2022年12月10日
85 1年の成長を披露  白梅保が「おたのしみ会」  (新宮市 )
2022年12月10日
86 年1回の穴窯で陶芸作品焼く  那智勝浦町展でも展示  (御浜町 )
2022年12月10日
87 「いつまでもお元気で」  新婦連が寿楽荘を慰問  (新宮市 )
2022年12月10日
88 見守り兼ねて戸別訪問  自主防災会がウエットティッシュ配布  (新宮市御幸町内会 )
2022年12月08日
89 熊野古道の再興などに寄与
 新宮山彦ぐるーぷが秩父宮記念山岳賞  

 自然保護団体「新宮山彦ぐるーぷ」(沖﨑𠮷信代表・世話人)の「大峰南奥駈道(おくがけみち)の再興と山小屋建設並びにその維持管理活動」がこのほど、秩父宮記念山岳賞(日本山岳会主催)を受賞した。

 山について造詣の深かった、故秩父宮ご夫妻の事跡を永く記念するため、山に関連する顕著な活動や業績に対して表彰し、登山活動の奨励と山岳関連諸文化の高揚に資することを目的に、1998年に創設された栄えある賞。

 なお、日本山岳会は05年に創立。現在東京の本部を中心に33の支部があり、全国に約4800人の会員が在籍している。会員には天皇陛下も名を連ねている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった本年度、同団体は74年の発足以来、38年間にわたり熊野古道奥駈道の再興や登山道の維持管理などを行い、また小屋の建設・保守・運営を行っていることなどが評価され受賞に至った。

 現在、会員約40人。毎週15人ほどで活動を行う同団体は、120年間やぶに埋もれていた大峰奥駈道(約45㌔)の再興に着手し、約3年間をかけて第1次刈り開きを完了。その後も第2次、第3次刈り開きと並行し、行仙宿の新築や平治宿の建て替え、持経宿の大規模改修など4カ所9棟の小屋などを整備し、84年の千日刈峰行着手から32年間を要して大峰南奥駈道の環境整備を行い、熊野修験の復興にもつなげた。

 初代代表の玉岡憲明さん(97)は88歳まで、約40年間にわたり大峰奥駈道の再興に尽力。約2200回に及ぶ活動の様子を記録しているという。

 3日に東京都新宿区の京王プラザホテルで年次晩さん会が開催され、沖﨑代表(74)が表彰を受けた。晩さん会前には記念講演も行われ、沖﨑代表らが「千日刈峰行とその展開」を題目に講話した。なお、晩さん会には毎回天皇陛下も臨席されるが、今回は諸事情により欠席となった。

 このたびの受賞を受け、沖﨑代表は「40年にもわたり道を開いてくれた玉岡さんら先輩方のおかげ。受賞を報告すると本当に良かった、と喜んでくれた。受賞を励みにして、今まで通り地道にコツコツと活動していけたら」と話していた。

 なお、同団体は地域のために行う地道な地域貢献活動が認められ「第13回あしたのなら表彰」(奈良県主催)の受賞も決定している。

 同団体では現在、会員を募集中。行事予定や参加・入会に関しては、フェイスブックもしくは同団体ホームページ(http://syamabiko.web.fc2.com/)で確認を。

(2022年12月8日付紙面より)

東京都で開催された年次晩さん会の様子(新宮山彦ぐるーぷ提供)
表彰盾を手に、沖﨑𠮷信代表=6日、新宮市
2022年12月08日
90 流木回収、災害時の燃料に
 環境美化に防災加えた初の活動  (紀宝町 )

 鮒田の環境を守る会(東口高士会長)は4日、紀宝町鮒田の相野谷川下流で流木を撤去した。環境美化に防災を加えた初の取り組みで、35人が2時間作業し、軽トラック15台分の流木を回収した。

 全国的に流木の処理に苦慮する自治体が多い中、鮒田地区では、自分たちで流木を集め、防災用の資源にしようと計画。河川を管理する紀南河川国道事務所の許可を得て実施した。

 下流域には9月の台風で流れ着いた流木がたまっており、弁慶橋から鮒田水門付近まで、人の手や重機で集めた。

 大きな流木は高台の一時避難場所に運び、ライフラインが寸断されるなどの災害時に備え、まきにして備蓄した。小枝などは、鮒田地区自主防災会による防災散歩時の料理などの燃料に活用する。

 同地区の防災活動に関わってきた大阪工業大学工学部都市デザイン工学科の田中耕司・特任教授は「流木を防災や地域の活動に活用する取り組みを初めて見た。これまで鮒田地区の活動を学会で発表しているが、備蓄農園の取り組みは国も驚いていた。高齢化が進み、こういった集まりは地区の情報もみんなで共有できる。楽しく防災に取り組んでいる」と話していた。

 作業後、東口会長は「自分たちの地域をきれいにするためにも、ごみにされていた流木を生かそうと考えた。この取り組みが全国に広がれば」と語っていた。

(2022年12月8日付紙面より)

相野谷川沿いで流木を集める=4日、紀宝町鮒田
2022年12月08日
91 迅速かつ安全に逃げる
 福祉センターで地震・火災避難訓練  (新宮市 )

 新宮市野田の市福祉センターで6日、地震と火災を対象にした避難訓練が行われた。新宮消防署の宮平陽介消防士長と林勇成消防士が訪れ、市社会福祉協議会職員や中央児童館で遊んでいた子どもたちが、災害発生時の避難経路や行動などを確認した。

 同センターでは毎年度、地震津波と火災の訓練を実施している。この日は県内全域での強い地震に伴い1階の給湯室からの出火を想定。訓練開始の放送が流れると、居合わせた人たちは身の安全を確保しながらセンター前の駐車場へと逃げた。

 訓練を見守った宮平消防士長は避難時に重要な「押さない、走らない、しゃべらない、戻らない、近づかない」を略した「おはしもち」を伝え「火災が発生してから迅速かつ安全に逃げることができていてよかったです。これからも一連の行動を忘れないでください」と講評した。

 後半には消火器の使用訓練も行われ、林消防士が諸注意や操作方法などを説明。職員たちは「火事だ!」と叫びながら訓練用消火器で順番に実践した。

 同協議会の東雄大さんは「学生時代に訓練は経験しましたが、忘れていた部分もあり勉強になりました。実際の場面に遭遇した場合、冷静さを失う可能性が大きいため今後も継続して訓練に取り組んでいければ」と話していた。

(2022年12月8日付紙面より)

落ち着いて訓練に取り組む子どもら=6日、新宮市野田の市福祉センター
職員たちが消火器訓練を実践した
2022年12月08日
92 8K映像+サラウンド音響
 「臨場感シアター(仮称)」完工  (串本町 )

 串本町西向にある旧役場古座分庁舎内で改修整備が進められてきた上映室「臨場感シアター(仮称)」が11月末に完工した。今月6日は町議会議員や報道機関対象の見学会を実施。町は建物全体の用途変更に伴う工事完了後(期日未定)に一般公開を始めるとしている。

 この上映室は宇宙振興拠点化をコンセプトとする同庁舎リニューアルの一環で、旧議場を改修整備する形で設置。議員席や当局席を取り払い天井と側壁の色を黒系統に変更。縦約3㍍、横約12㍍のパノラミック大型カーブドスクリーンを据え、4Kプロジェクター3台による連携投影(マルチプロジェクション)で8K映像コンテンツの上映を実現する。計10基のスピーカー(うち2基はサブウーハー)を配置して5・1ch相当のサラウンド音響も確保。前方左右中を上下2列としサブウーハーを左右2基とする配置により、最良の状態で音を楽しめる空間を立体的かつ力強くする工夫が注がれている。

 旧来のまま残している傍聴席は現状で使用の前提はしておらず、議員席や当局席があったフロア内の同空間内にベンチを並べて通常使用で27人(前列9人掛け×3列)が座って同時鑑賞できる状態としている。

 この上映室は、主に宇宙への憧れや新しい時代の始まりを感じさせるシアターとして運用する想定。町企画課ロケット推進室によるとこの整備はロケット「カイロス」の打ち上げを至近かつ相応の画質で捉えた映像コンテンツの上映が最終的な着地点で、一般公開の実質的な開始はそのタイミングになると受け止めてもらえればと話している。

(2022年12月8日付紙面より)

11月末に改修整備が完了した上映室「臨場感シアター(仮称)」=6日、串本町西向
2022年12月08日
93 「みかん産地の再生」最優先に  定例会で大畑町長が所信表明  (御浜町議会 )
2022年12月08日
94 「ユニバーサルデザインの町を」  今井絵理子氏と意見交換  (紀宝町 )
2022年12月08日
95 阿田和駅交差点の信号、撤去へ  紀宝警察署協議会で報告  
2022年12月08日
96 空き家問題を街頭啓発  わくわくドッカーン本舗  
2022年12月08日
97 串本太地道路の追い越し車線設置など  高速道建設協が要望  (那智勝浦町 )
2022年12月08日
98 長期欠席時の議員報酬は?  条例制定求め議員が発案  (新宮市議会 )
2022年12月08日
99 職員の定年引き上げなど議論  12月議会に14議案上程  (那智勝浦町 )
2022年12月08日
100 元気に楽しくプレー  ポロッキー杯年忘れビーチバレー大会  (新宮市 )
2022年12月08日
101 頑張るから見ていてね  下里こども園で発表会  (那智勝浦町 )
2022年12月08日
102 一点物求めにぎわい見せる  サンタウンで手作り市場  (新宮市 )
2022年12月08日
103 花壇を花でいっぱいに  花てまりの会が築地公園で  (那智勝浦町 )
2022年12月08日
104 本殿大前の儀で礼尽くす  田原の木葉神社で例大祭  (串本町 )
2022年12月08日
105 100人で橋杭ビーチを美化  県内25クラブの会員奉仕  (ライオンズクラブ )
2022年12月08日
106 町立4校が発表したたえ合う 文化セで第26回中学校音楽会 (串本町教育研究会)
2022年12月08日
107 センリョウの実赤く色づく  新宮市・浮島の森  
2022年12月01日
108 早期完成や無事故など願う
 仮称2号トンネル、安全祈願祭  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む新宮市高田の白見の滝周辺で11月30日、「国道168号(仮称2号トンネル)道路改良工事 安全祈願祭」が行われた。発注者の和歌山県や設計・施行関係者ら約40人が出席。玉串奉てんなどを通して早期完成や無事故などを願った。

 新宮市と奈良県五條市を結び、南和地域集積圏と新宮地域集積圏の連携を強化する、紀伊半島の核となる五條新宮道路。一部区間として計画されている延長4・8㌔の一般国道168号相賀高田工区は▽新宮市街への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第1次緊急輸送道路の機能強化▽2次救急医療機関へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的に計画され、2017年度に事業化された。

 仮称2号トンネルは同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの延長2658㍍のトンネルで、工期は2026年2月14日までを予定。日本工営株式会社が設計、大成・尾花・川合特定工事共同企業体が施工を請け負っている。

 安全祈願祭では、同地区の高倉神社の田中安弘宮司が斎主を務めた。東牟婁振興局の久保浩也建設部長や大成建設㈱関西支店の梅本正樹土木部長、尾花組㈱の谷口庸介代表取締役、㈱川合組の川合康介専務取締役、大成・尾花・川合特定工事共同企業体の清水良純作業所長、成豊建設㈱の上山晃彦代表取締役らが玉串を供え、工事の無事や工期内の完成などを祈願した。

 閉式に当たり、久保建設部長が関係者らの協力に感謝を伝え「168号は、現在沿岸部で着々と工事が進む近畿自動車道紀勢線と一体となって紀伊半島の幹線ネットワークを形成する路線。大規模災害時の緊急輸送道路としてはもちろんのこと、観光振興や産業活動、救急医療などの面において重要な路線となる」。

 「地域住民も路線の早期整備を心待ちにしている。皆さんにはこれまで培った豊富な経験と優れた技術力を存分に発揮し、無事故の中で一日も早い工事の完成を祈念しています」とあいさつした。

 今後は、約36カ月かけて掘削を行い、並行して覆工、舗装工事などを実施していく予定。清水作業所長は「いよいよスタートラインに立った。身が引き締まる思い。地元の方々の協力を得て、しっかりと安全に良いものを造っていきたい」と話していた。

(2022年12月1日付紙面より)

工事に携わる皆さん=11月30日、新宮市高田

2022年12月01日
109 扇祭り保存会が文科大臣表彰
 地域文化振興の功績たたえ  (熊野那智大社 )

 令和4年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)がこのほど発表され、本紙エリアからは那智勝浦町の「那智の扇祭り保存会」(男成洋三会長・熊野那智大社宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と岩出市の音楽家・米山龍介さんのみ。

 同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。

 同保存会は熊野那智大社を中心として、周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努め、熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしてきた。

 祭りでは、同保存会を中心に那智田楽保存会と神役を担う青年会に当たる那智山正義会、神輿(みこし)を担ぐ役である扇指(おうぎさし)を出す同町市野々区、町内の諸団体、町立市野々小学校の児童などが参加して現在の祭りを形作っている。

 那智の扇祭りは、1960年に和歌山県指定無形民俗文化財となり、2015年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 表彰を受け、男成宮司は「お祭りは神社のみではできない。氏子の皆さまや関係者の皆さまが、歴史あるお祭りにご協力・ご奉仕していただけるからこその受賞」。

 来年については「今年は3年ぶりに神輿やたいまつを繰り出すことができた。来年こそは全てが例年通りに、本来のお祭りの姿で執り行うことができるように願っています」と語った。

(2022年12月1日付紙面より)

「那智の扇祭り保存会」が地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に選出された(和歌山県提供)
2022年12月01日
110 備前の海底に聖夜の雰囲気
 水中クリスマスツリー設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、組合員24店舗)が11月29日、ダイビングポイント「備前」に水中クリスマスツリーを設置した。

 より多くのダイバーに串本を認知してもらい地域内外で串本を活性化するために取り組んでいるイベントの一環。12回目となる今回は高さ3㍍の人工ツリーを前日に飾り付け、当日はダイバーら9人が「備前」へ赴き水深約18㍍の海底に同ツリーを設置した。

 飾りに電飾は含んでおらず、訪れたダイバーが持参した水中ライトなどの光源を点灯した状態で同ツリーに差し込み聖夜の雰囲気を楽しむ仕組み。作業後はサンタクロースの衣装を着たダイバー2人を軸にし、アピール素材とする写真などの撮影にも臨んだ。

 設置期間は12月25日(日)までを予定。イベント係としてこの取り組みを担当する道井洋之さんは「この時期の定着化に意義があるとして、コロナ禍にあっても途切れずやってきた。冬場はどうしても利用が減るので、このイベントで誘客を図り各店舗が盛り上がればと思うし、そのためにこれからも続けていけたら」と成果を期待して語った。

(2022年12月1日付紙面より)

備前の海底に設置した水中クリスマスツリー(串本ダイビング事業組合提供)
2022年12月01日
111 新酒の出来を確認
 尾﨑酒造で初搾り  (新宮市 )

 熊野の地酒「太平洋」の蔵元である、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗〈いくろう〉社長)で11月29日、新酒の初搾りがあった。杜氏(とうじ)が搾り機から流れ出た酒をぐいのみに注ぎ、味や香りを確かめた。作業は来年3月末まで続き、一升瓶で約8万本を造る予定という。

 仕込み作業は10月下旬から始まった。熊野川の伏流水や地元産のコシヒカリなどを使用し、こうじや酵母を用いてもろみに。櫂棒(かいぼう)と呼ばれる長さ約2・5㍍の棒でかき混ぜて発酵を促し、搾って日本酒を醸造した。尾﨑酒造では約30種類の銘柄を造る。

 杜氏の小林武司さん(48)は「今年は気温が高いからどうかと思ったが、雑味がなく味わいもすっきりして、甘みもあるきれいな味に仕上がった」と話す。「雑菌に汚染されないよう注意し、こうじや酵母の特性を生かすことに気を付けて作業した」という。

 尾﨑社長(78)は、コロナ禍で酒の消費量が長らく落ち込んでいたことに言及。「元気の良い新酒ができている。これを飲んで新型コロナを吹っ飛ばしてもらえれば」と語った。

 なお尾﨑酒造は、紀伊半島の田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一の、本州最南端の蔵元となる。6代目の尾﨑社長が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と、1880(明治13)年から約140年続く伝統を守っている。「太平洋」は新宮出身の文豪の佐藤春夫や中上健次も愛飲していた。

 尾﨑酒造では、12月上旬までは正月用の「太平洋しぼりたて生原酒」の醸造作業が行われる。サイズは一升のみ、3000本限定の予定で、価格は税込みで3135円。近隣の酒屋やスーパーなどで購入できる。12月中旬からは、他の銘柄の醸造が続く。商品に関する問い合わせは、尾﨑酒造株式会社(電話0735・22・2105)。

(2022年12月1日付紙面より)

これから搾る新酒のもろみをかき混ぜる=11月29日、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社
2022年12月01日
112 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年12月01日
113 41人が熱戦繰り広げる
 新宮市民スポーツ祭典剣道の部大会  
2022年12月01日
114 新宮、決勝進出ならず
 JAみくまの杯学童女子軟式野球大会  
2022年12月01日
115 学習の成果を披露  生徒が発表、各種展示も  (熊野川中学校 )
2022年12月01日
116 里親巡回パネル展始まる  梛で、13日まで  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
117 観光促進など目指し  ドローンなど活用し実証実験  (太地町 )
2022年12月01日
118 不審者からの避難法学ぶ  木の川認定こども園で防犯訓練  (新宮市 )
2022年12月01日
119 ふるさとの歴史知る 校外学習で市内散策 (緑丘中学校)
2022年12月01日
120 たばこの有害性学ぶ  児童向けに防煙教室  (三輪崎小学校 )
2022年12月01日
121 宇宙まで飛べるかな?  ペットボトルロケット工作  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
122 堀正さんに厚労省局長感謝状  薬物乱用防止指導員の功績で  (串本町 )
2022年12月01日
123 一般協力も得て砂浜清掃  田原海水浴場で公開活動  (和歌山ロケット応援団 )
2022年12月01日
124 昔の遊びや生活を学ぶ  地域の高齢者と焼き芋大会も  (相野谷小 )
2022年12月01日
125 テロ未然防止へ連携深める  3年ぶり、熊野パートナーシップ定例会  
2022年12月01日
126 地域連携の学校づくり評価  学校教育研究論文で優秀賞  (紀南高校 )
2022年12月01日
127 「共助」意識した防災訓練  鮒田自主防が炊き出しなど  (紀宝町 )
2022年12月01日
128 卒業式の「花道」に  パンジーの苗植える  (城南中育友会 )
2022年12月01日
129 誰もが楽しめる演奏会目指し  勝吹が感謝コンサート  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
130 お悔やみ情報