休耕田にヒマワリとコスモス (熊野川フラワーツーリズム協議会 )
熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は30日、新宮市熊野川町のバイパス下の休耕田にヒマワリとコスモスの種をまいた。7月下旬~8月上旬の日曜日には「ひまわりまつり」を予定しており、下阪会長は「きれいに咲いてくれれば」と話していた。
同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地に種をまいている。今年は神丸地区でも作業をし、今回の場所と合わせて約2㌶にヒマワリ、約1・5㌶にコスモスを植えた。
この日は新宮商工会議所青年部もスタッフとして参加。晴天の下、手まきや機械で種を植えていった。
下阪会長は「昨年までボランティアを募集して一緒に作業をしていましたが昨年、一昨年と天候や台風の影響で花が育たず、心苦しく思っていました。今回は自分たちだけで行い、きれいに育ったらまた協力をお願いしたいです。今年はヒマワリの迷路も作れればと考えています」と語った。
(2019年5月31日付紙面より)
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民生児童委協が総会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町民生児童委員協議会(岡本美智子会長、委員56人)は29日、町福祉健康センターで令和元年度総会を開き、本年度事業計画などを承認した。
岡本会長は「各担当者が地域ごとに家庭や住民を見守るのが大切な活動です。委員としての自信と自覚を確認し、役割と責務を果たすことに、いっそうの尽力を」とあいさつ。昨年度の活動日数は1284日、訪問回数は1669回。相談支援の件数は分野別に、高齢者に関すること154件、障害者16件、子ども9件、その他48件となっており、内容は日常的な支援が4割弱を占めている。
本年度の事業計画は▽福祉課児童支援▽青少年健全育成支援▽災害弱者調査支援▽高齢者見守り支援▽生活福祉資金貸付支援▽心配ごと相談所運営▽地域子育て支援センターへの協力―などを決めた。
委員全員で児童憲章前文を読み上げた。来賓の堀順一郎町長は、日頃の活動に感謝の言葉を述べ、「那智勝浦町の人口は年間300人の減少が見られている。少子化や急激な高齢化対策には、まず住みやすく子育てのしやすい町にしなければならない。どうか皆さんの協力を」と求め、役場1階に設置した「子育て世代の包括支援センター」の活用も呼び掛けた。高齢者については「地域全体で支える仕組み作りに取り組んでいる」と述べた。
(2019年5月31日付紙面より)
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下里水路観測所を一般公開 (那智勝浦町 )
那智勝浦町下里の第五管区海上保安本部下里水路観測所(瀬尾徳常所長)は25日、海上保安庁の開庁記念日である「海上保安の日」に伴い施設内を一般公開した。大勢の家族連れが参加し、観測業務で使う人工衛星レーザー測距(そっきょ=SLR)の光線や春の星空を楽しんだ。
同施設は海上保安庁唯一の水路観測所で、船舶の航行に必要な情報を収集するための組織として1954年に設立された。一般公開は水路観測所の業務や役割について、周知と理解を得るため実施している。
この日は敷地内に天体望遠鏡1台、双眼鏡3台を設置。午後7時30分ごろから星が見え始め、参加者は一番星のアークトゥルスや全天で最も明るいというベガ、春の大三角形などの星々を職員の説明を聞きながら観測した。屋内では、第一観測所を休憩室として開放し、SLRのある第二観測所も公開した。
SLRは人工衛星に向けてレーザー光を発射し、戻ってくるまでの往復時間から衛星と観測地点の距離を測定するもの。実演による緑のレーザー光線が空に現れるとたくさんの歓声が上がり、光のしくみや人工衛星について、子どもも大人も熱心な質問を職員に投げ掛けていた。
町内から参加した宮本心(そうる)君(太田小4年)と東龍輝君(勝浦小5年)は「春の大三角形が見たかったので来て良かった」「レーザー光線がすごくて、お母さんにも見せたかった」と喜び、瀬尾所長は「子どもたちが喜んでくれるのは何よりうれしいですね」と話していた。
(2019年5月31日付紙面より)
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望楼の芝で合同鍛錬会開く (串本町健康太極拳協会 )
串本町健康太極拳協会(鈴木清代表)主催の第5回合同鍛錬会が28日、同町潮岬の望楼の芝であり愛好者30人が屋外での実践に取り組んだ。
この鍛錬会は、国内では屋内実践が主になりがちな太極拳を本場・中国のように青空の下で自然を感じながら実践する機会として、併せて地域に健康太極拳を紹介する目的で年1回、参加無料で開いている。
本年度は21日を期日にして白浜町~新宮市の各教室と太極拳に関心がある地域住民に参加を呼び掛けたが、当日明け方まで降った雨で芝地が湿ってしまったため1週間後に延期。あると信じて集まった愛好者は同協会が同町武道館で開いている教室に合流し、指導者の大澤順子さん(楊名時太極拳師範)による主導で鍛錬交流に臨んだ。
改めて参加を呼び掛けて迎えた28日も空は曇天。大澤さんは晴天の暑さがなくむしろ太極拳向きの日和だとしつつ参加を歓迎し、準備体操に相当する練功十八法や実践に相当する八段錦の実践を主導。半ばの休憩では学びの機会も織り交ぜて紹介した。
5回目の節目となる合同鍛錬会を無事挙行。鈴木代表は「私たちは『健康寿命を延ばして家族に極力負担をかけない』という思いで集まり、健康太極拳に取り組んでいる。この合同鍛錬会を通して私たちの意義をご理解いただき、もっと多くの地元の皆さんに健康太極拳を取り入れてもらえればと思う。参加いただいた皆さんには交流の刺激を継続する力に変え、結果として元気な老後を自らつくり出していくことを願って、これからもこの鍛錬会を続けていきたい」と実施に込めた思いを語った。
同協会の教室は基本火曜日午前10時~正午に実施。会場とする同館の貸し出し料を参加者で按分するため月謝制となっている。問い合わせは鈴木代表(電話0735・62・5317)まで。
(2019年5月31日付紙面より)
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徐福万燈祭運営委が協議 (新宮市 )
熊野徐福万燈祭(第57回新宮花火大会)第1回運営委員会が27日、新宮市役所であり、今年も例年通り熊野川河川敷で花火大会を開催することを確認した。事務局の市商工観光課から、昨年初めて開催し好評を博した「ミュージックスターマイン」を、今年も引き続き実施することが伝えられた。
昨年度の賛助金は1643万2352円で、前年度より50万3872円の増だった。内訳は▽企業賛助金1393万9000円(615件)▽募金箱10万4000円▽初盆供養100万1000円(66件)▽町内会128万2000円(107件)▽流し燈籠10万6000円(84件)。
運営委員長の田岡実千年市長は「徐福さんの供養から始まった花火大会も今年で57回目。これまで皆さまにご苦労いただいた重みある歴史がある。この花火大会を楽しみにしている多くの方々のご期待に応えるべく、皆さまのより一層のご指導、ご協力を賜りたい」と呼び掛けた。
委員からは、昨年仮設トイレを10基から20基に増やしたことによってトイレの混雑が改善されたことや、花火の高さを低くしたことに対するクレームの有無についての質問などがあった。事務局は「花火の高さについては、迫力があって良かったという声を頂いた。賛助金に関しては市外在住の出身者に呼び掛けていくとともに、徐福公園を訪れる台湾観光客に募金箱を介して寄付を募ることができれば」などと報告した。
音楽に合わせて花火を打ち上げる「ミュージックスターマイン」については、今年は前半と後半の2回実施すると説明。委員からは「せっかく好評だったのに、PRしないと伝わらないのでは」との意見があった。田岡市長は協賛金集めについて「例年以上に厳しくなると予想される。良い知恵があればご教示いただきたい」と求めた。
本年度予算は2004万3000円(前年度比82万6000円増)。支出の内訳は、煙火費945万円、音響など設備関係委託料122万円、会場整備委託料365万円など。収入は市補助金が200万円で、賛助金は昨年と同額の1619万5000円を目標にしている。
新宮花火大会の日程は8月13日(火)午後7時30分からの予定。当日雨天の場合は8月20日(火)に延期する。前日の12日(月)午後2時からは、徐福公園内で徐福供養式典が営まれる。
(2019年5月29日付紙面より)
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和歌山県無形民俗文化財に (熊野本宮大社 )
和歌山県教育委員会は24日、田辺市本宮町の熊野本宮大社の神事「御田祭(おんださい)」を同じ大社の「湯登(ゆのぼり)神事」と一体に捉え、「熊野本宮の湯登神事・御田祭」として県無形民俗文化財に追加指定した。
1966(昭和41)年4月12日に無形民俗文化財に指定された「湯登神事」は、毎年4月15日に行われる熊野本宮大社例祭に先立ち、13日に行われる精進潔斎の儀礼。神事当日は、例大祭に参加する神職・役人が湯峰温泉で「湯垢離(ゆごり)」を行い、湯峯王子を参拝後、徒歩で大日越の古道を登り、山越えをして本宮の旧社地大斎原(おおゆのはら)へ至る。
今回追加指定された「御田祭」は4月15日に執り行われ、地域の安泰と当年の豊作を祈る祭礼として重視され、田辺市本宮地域最大の祭礼として地元の人々に親しまれてきた。
大斎原の斎庭で行われる「御田植神事」は、神田(しんでん)に見立てた約3㍍四方の空間をつくり、その周囲を古風な田歌が歌われる中、鋤(すき)持ち・朳(えぶり)持ち・苗持ちの男子と晴れ着に花がさを被った早乙女の女子たちが、時計回りに3周して豊作を祈るなど、熊野三山の農作に関する神事の典型を示している。
県教委では「湯登神事と共に御田祭を一体の祭事として捉えることで、文化財としての価値がさらに高められる。このため文化財の名称を『熊野本宮の湯登神事・御田祭』と改称し、県指定文化財の民俗文化財(無形民俗文化財)の湯登神事に追加指定して保護を図っていく」としている。
(2019年5月29日付紙面より)
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古座川町内で本年度総会 (県退職公務員連盟 )
県退職公務員連盟の本年度総会が26日に古座川町中央公民館であり、事業関連諸議案の審議に加えて式典や研修にも取り組んで活動の活発化に弾みをつけた。
この連盟は、県内に住む元公務員が退職後の生活安定を目指して結成する団体で、本年度期首時点の会員規模は約4600人。総会の会場は会下の各支部が持ち回りで用立てていて、本年度は新宮支部(速水力三支部長)と東牟婁支部(桑原暁一支部長)が両輪で準備し会員の出席を歓迎した。新宮・東牟婁地方では8年前に新宮市域で開いて以来の実施になるという。
式典では、会場地を代表して桑原支部長が開会を宣言。国歌斉唱や黙とう、信条朗読に続き会長の代理で金田芳州副会長が1948(昭和23)年の発足時から現在までの方向性と取り巻く現状を振り返りながら「今後も社会保障充実を目指して働き掛けないといけない」と訴え、その要になるのが組織力であり令和の前進機運に呼応する展開を今後に求めつつあいさつした。
来賓を代表して同町の西前啓市町長と谷洋一県議会議員が同連盟の存在意義発揮を期待しつつ祝辞を述べ、濱口太史県議会議員、佐藤武治県議会議員、国会議員秘書2人も列席して祝意を示した。
組織表彰で、会員増強で秀でた実績を上げた橋本、伊都、日高の3支部と功労者23人の取り組みをたたえ、東牟婁支部の谷口せつ子さんが謝辞を述べて表彰に感謝した。
昼食休憩を経て研修に臨み、那智勝浦町立温泉病院内科嘱託医の安江満悟さんによる講演「私の田舎暮らし健康法」を聴講。過去に出演したテレビ番組企画「78歳医師自然とともに生きる第二の人生」も試聴して人生観を深める一助にした。
総会では事業関係諸議案を審議し承認。前会長の任期半ばでの退任に伴い残任期間を担う新会長の選出もあり、中村協二副会長が昇格就任指揮役に基づいて新理事を指名し承認を受けるなどした。総会後は日公連のうた『誇り新たに』を斉唱し万歳三唱で弾みをつけて締めくくった。
(2019年5月29日付紙面より)
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防災情報共有システム説明会 (紀宝町 )
紀宝町鵜殿の町防災拠点施設で26日、タイムライン防災情報共有システム操作説明会があった。28団体36人が参加し、タブレット端末での操作方法を学んだ。
タイムラインは台風や大雨などの災害発生を前提に防災関係機関が連携してあらかじめ状況を想定、共有した上で防災行動を時系列で整理した計画。紀伊半島大水害を受けて町では2014年度から開始しており、現在は町全体と浅里、大里、鮒田の3地区で運用している。
情報共有システムは町内の水位計や雨量計のデータ、気象情報、町内河川監視カメラの画像、避難所の開設状況などの確認と写真などの情報共有をリアルタイムで行える。町と地区ごとの行動計画や進捗(しんちょく)状況などを共有でき、タイムラインの効率的な運用が期待される。
町は17台のタブレットを主要避難所に設置し、避難状況や避難者数、現場で撮影した写真や地域の状況などを共有できるよう進めている。説明会は出水期に備え習熟を目的に開いた。
総務課防災対策室の松尾竜哉係長はシステムでタイムラインの進捗状況などを把握できることや、Jアラート、注意報、警報など意思決定に関わる情報収集が行えると説明。タブレットを使うことで各地区の人や町職員などみんなで状況を共有できると話した。
参加者らは実際にタブレットを操作し、扱い方を練習した。大里地区から参加した50代の男性は「初めて使用したので慣れるまで少し時間がかかりそう。常に使っていなければ忘れてしまいそうです。これまで使っていたものと混同してしまう部分もあるものの、慣れれば良い情報共有ができると思います」と話していた。
(2019年5月29日付紙面より)
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新宮港など17港を決定 (国土交通省 )
国土交通省は、新宮市佐野の新宮港など全国17港を2019年度国際クルーズ旅客受入機能高度化事業の実施港に決定した。二階俊博事務所から本紙に連絡が入った。
「訪日クルーズ旅客数500万人」の実現に向け、クルーズ旅客の利便性や安全性の向上、物流機能の効率化を図るための取り組み。4月に実施した公募を経て補助金の配分などが確定した。国費は計7億1200万円。
港湾におけるクルーズ旅客の利便性や安全性を確保し、円滑な受け入れを促進するため、地方公共団体、民間事業者が実施する屋根付き通路や移動式ボーディングブリッジの設置などに要する経費の補助を行う。
新宮港は近年クルーズ船の寄港が増加しており、クルーズ船の大型化と相まって、今後旅客数がさらに増加する見込みの一方、寄港を希望する11万総トン級の大型客船は客船に備え付けられているボーディングブリッジで昇降できない構造となっており、旅客受け入れ機能の高度化が課題となっている。
和歌山県はクルーズ旅客の安全で円滑な昇降を可能にし、旅客受け入れ機能の高度化を図るため、ボーディングブリッジの整備を本年度内に実施する計画。事業費は1020万円で、国費で340万円が補助される。
田岡実千年市長は「これから大型客船ダイヤモンド・プリンセスなど11万㌧級の客船の誘致を進めていく上で、とても弾みがつく。ありがたいこと」とコメントを寄せている。
(2019年5月24日付紙面より)
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3保育所5歳児がジャガイモ掘り (新宮市 )
新宮市の蓬莱、佐野、高田保育所は22日、同市三輪崎の畑でジャガイモ掘りを実施した。5歳児47人が「男爵」「メークイン」「北あかり」の3種類のジャガイモや玉ネギを収穫し、交流を深めた。
5歳児交流の一環で、年間を通じてジャガイモ掘りやサツマイモの苗植え、運動会ごっこ、消防署見学などをしている。
この日はAコープランティス裏手にある、みくまの農業協同組合(JAみくまの)の組合員の畑で芋掘りをした。園児らは軍手をはめ、JA職員が2月に植え育てた芋を収穫。「おっきい」「いっぱい採れた」「重たい」などと口々に話し、笑顔で土に親しんだ。ジャガイモや玉ネギは各家庭に持ち帰る他、各園の給食やクッキングで使う。
佐野保育所の園児は「ミミズがおった。母ちゃんにいろいろと作ってもらいたい。みそ汁で食べたい」「カレーで食べたい」と楽しみな様子。JAみくまの職員の森尾浩史さんは「なかなか土に触れる機会もないので、一生懸命収穫してもらえれば」と話していた。
芋掘り後は佐野保育所で、園児らとJA職員らが一緒にカレーを味わった。
(2019年5月24日付紙面より)
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那智勝浦町議会
那智勝浦町議会(中岩和子議長、12人)の令和元年第2回定例会が22日、常任委員会の各委員長報告をもって閉会した。今議会では追加議案はなく、上程された令和元年度一般会計補正予算など36議案全てが可決された。
新クリーンセンター建設調査委員会と議員倫理特別委員会が中間報告を行い、中岩議長があいさつした。
各常任委員会からの報告後、堀順一郎町長は先日の日本遺産認定に触れ、これを機に那智勝浦町のPRを関係機関とともに努めたいと述べた。閉会については「頂いた意見や提言を鋭意検討し、町政に反映させてまいります」と締めくくった。
総務常任委員会、厚生常任委員会、経済常任委員会、建設常任委員会の各委員長の報告は次の通り。▽平成30年度の火災件数は7件、救急件数は1019件、搬送人員は952人、ドクターヘリ要請4件、防災ヘリは要請0件▽平成31年度子どもの読書活動優秀実践校の文部科学大臣表彰を町立市野々小学校が受賞▽町立勝浦小学校のプール改修工事は7月中旬終了予定▽ロケット誘致に伴う町有地の無償貸与についての議案を上程予定▽町立温泉病院の内科医3人が4月から着任▽ゴールデンウイーク中の10日間で220人が来院▽子育て世帯包括支援センターの設置▽空き店舗活用事業で新年度分の募集開始▽10連休(4月27~5月6日)の観光客入込数は日帰り客が5万1265人増(134・9%増)▽宿泊者数は町内のホテルが耐震リニューアル工事のため、3年前までと比較し、2182人と半数以下だった▽鳥獣害捕獲実績では3月末時点で、サルが121頭(3倍増)。シカは708頭(15%減)▽水産業は前年度と比較し、鮮魚マグロ入港船が159隻増。水揚げは410㌧減だが平均単価が70円増のため、金額では4億3700万円増▽にぎわい市場のクレジット決済の必要性について▽上水道では天満、朝日、湯川、市野々の排水管の工事を予定▽新設の消防防災センター造成設計業務委託の入札が22日に行われた▽国・県・町合同の那智谷関係の工事説明会が市野々地区で6月16日(日)、井関地区は6月30日(日)に開催▽町内の特定空き家4件の持ち主に指導文書を送付―など。
(2019年5月24日付紙面より)
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町内各地で行政報告会 (古座川町 )
古座川町が町内各地で行政報告会を開いている。22日は添野川、佐田、下部の3区で実施。西前啓市町長自ら本年度の主要な事業などを伝え、幹部職員らも同席して町民の質問や意見をじかに聞くなどした。
町当局の取り組みに対する町民の理解と協力を促すとともに、町当局への要望などを町民から吸い上げる機会の一環。同町はここ3年、町民対象地区懇談会や区役員対象意見交換会、町民対象地区懇談会〈会場を地区から各区またはその合同に変更〉と変遷しつつ、おおむね年1回の頻度でこの機会をつくっている。
今回は町民対象の行政報告会と題して計画。町内各区に事前調整の協力を求め、会場と日時が定まった区から順次、西前町長ら幹部職員が出向く形で開くさなかにある。
添野川区(山崎勝好区長)は添野川集会所での実施を希望し、当日は山崎区長ら区民12人が参加。西前町長は「希望や意見を忌憚(きたん)なく聞きたい」とあいさつして本年度の主要事業を報告し、質問や意見を求めた。
報告内容は、本年度からの新規分が▽津波避難施設整備事業▽高規格救急自動車整備事業〈七川分駐所分を更新整備〉▽町道改良事業〈立合峯線〉▽各種計画策定事業▽公共施設・学校施設空調設備整備事業〈三尾川(みとがわ)小と七川総合センター〉▽池野山集会所基本構想設計業務▽アメリカカンザイシロアリ被害本調査事業。
前年度からの継続分が▽子育て支援事業▽入院時室料市町村間差額補助事業▽ブロック塀等耐震対策事業▽町道改良事業〈池田線、大柳線、平井川一号線〉▽子ども医療費助成事業▽移住定住者新築住宅等助成事業―で、区長連合会時と同じ資料を配って詳細を説明した。
町民からは区域における被災対応やブロック塀等耐震対策事業の適用範囲の詳細、空き家登録の進捗(しんちょく)や県道38号改良の見通しなどで質問があり、ICT環境を軸にした七川地区人口増への働き掛けの必要性で意見を交わし、七川ふるさとづくり協議会のチッパー導入が既存のソメイヨシノの乱伐につながらないよう注視を求める声が上がる場面もあった。
その他、下村賢一総務課長からふるさとバスの増便を考えているという報告があり、その時点での考えに対して意見を求めた。
この日は添野川区のほか、佐田区と下部区でも同報告会があった。同日現在、15日の下露区を皮切りに町内26会場で実施済み、または開く予定。問い合わせは各区か役場総務課(電話0735・72・0180)まで。
(2019年5月24日付紙面より)
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30日から「ツール・ド・熊野」
熊野地方を舞台に30日(木)から6月2日(日)までの4日間、国際自転車競技連合(UCI)公認で国内屈指の自転車ロードレース「第21回TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が開催される。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催、熊野新聞社など後援。
同レースには、現在UCIアジアランキング2位で新宮市を拠点とする「キナンサイクリングチーム」など国内から11チーム、海外からは現在UCIアジアランキング1位のトレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム、同3位のHKSIプロサイクリングチームなど6チームが出場。17チーム102選手(各チーム6選手)が熱戦を繰り広げる。
21回目を迎え新たなスタートを切る今大会は、昨年まで同時開催していた全日本実業団自転車競技連盟による「3デイズ・ロード・熊野」を行わず、国際ランキングのポイントが加算される「ツール・ド・熊野」のみで実施。第1、第3ステージのコースが変更になった他、第2ステージでの熊野市街のパレード走行は行わない。
コースは海、山、川の景観と、起伏のある自然豊かな環境で、本場ヨーロッパのコースに似た雰囲気が特徴。30日は新宮市の市田川沿いでタイムトライアル。31日(金)の第1ステージは同市熊野川町の赤木川清流コース。1日(土)の第2ステージは三重県熊野市~御浜町の山間部を走る熊野山岳コース。2日の第3ステージは太地町の太地半島周回コース。
開催に当たり角口賀敏実行委員長は「できるだけスムーズな運営を行い、地域の皆さまに喜んでいただける大会にしたい。期間中、皆さまにご迷惑をお掛けすると思いますが、ご理解、ご協力よろしくお願いします。国内外17チームによる熱い戦いを期待します」と話している。
今年のレースアシスタントは、森下紗妃さんと上西ありささんが務め、毎年恒例のフォトコンテストやインターネット生配信、地元ケーブルテレビ局での生中継を予定している。
(2019年5月22日付紙面より)
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身障者連盟が定例総会 (串本町 )
串本町身体障害者連盟(中野實会長、会員43人)が19日、同町地域保健福祉センターで定期総会を開いた。役員改選があり、中野会長を再任とする体制案を承認。議事に先立ち来賓として列席した田嶋勝正町長に要望書を提出し、考えを聞く機会も持った。
障害の種別を超え一丸で結成する同連盟は、会員相互の親交を深め結束を高めるとともに、地域における社会的障壁を解消するための提案を当事者の視点で町当局など関係機関に行う重要な役割も担っている。
定期総会は年1回、年度序盤に町長らとじかに意見を交わす機会を取り入れながら計画している。開会に当たり中野会長はかねて要望してきた文化センターのトイレのバリアフリー化が実現したことへの感謝を掲げ、昨今の関心事として災害時要支援者個別計画策定と手話言語条例制定を課題視しつつあいさつ。
来賓として田嶋町長と同町社会福祉協議会の松本英明副会長が列席し代表して田嶋町長は大字串本東側堤防のかさ上げによる避難時間確保と小型ロケット射場建設の展望を報告しつつ祝辞を述べた。
その後に提出した要望書の事項は▽障害者用駐車場整備(青色塗装の実施)▽歩道環境整備(潮岬西口信号交差点~同東口信号交差点間の国道42号)▽コミュニティバス運行(リフト付きバスの採用と停留所増設や増便)▽JR串本駅にエレベーター設置▽公的機関に手話通訳者を配置▽災害時要支援者の個別計画策定や災害時福祉避難所の明確化―の6点。
回答は提出した翌年の総会で聞くのが近年の慣例だが、今回は中野会長から①エレベーター設置②リフト付きバス導入③手話言語条例制定―の3点で質問をして町長の考えを聞いた。
田嶋町長は、①について小型ロケット射場稼働時に車両以外の交通手段として鉄道を振興することで駅の利用者数を増やし設置条件をクリアすることをJR西日本和歌山支社長と話す、②について一気に全部とはいかないがまずは補助的なステップ装置が付いたバス1台を導入したい、③について実効性がある制定を目指す、とそれぞれ答えて今後を示唆した。
続く議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議。本年度は同連盟グラウンドゴルフ大会を晩秋から初夏に振り替えた以外、前年度をほぼ踏襲する事業計画とすることを決めた。
役員改選は事前に役員会で体制案を立案し、その内容を読み上げて承認を受ける形で決めた。任期は2年間で、続投となった中野会長は「老骨にむちを打って皆さんと共に頑張りたい。毎年同じ要望をし、少しずつだが解消しているので今後も粘り強く続けていきたい」と意気込みを掲げた。
(2019年5月22日付紙面より)
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自主防災組織連協が総会 (紀宝町 )
紀宝町自主防災組織連絡協議会(会長・東口高士鮒田自主防災会長)は20日、同町防災拠点施設防災研修室で本年度総会を開催。視察研修会や防災訓練など事業計画を決めた。
同協議会は加盟する町内37の自主防災組織が連携を密にし、災害時に迅速、的確な活動ができるよう各種事業に取り組んでいる。
総会には、各自主防災組織の代表らが出席し、東口会長が「訓練は訓練、実践は実践。災害時には何があるか分からない。皆さまは地域の代表として、共助を大切にしてもらいたい」とあいさつ。西田健町長は「皆さまの活動のおかげで安全安心の向上を図っていける町になってきた。今後ともご協力を」と述べた。
議事では昨年度の事業を報告し、本年度の事業計画案を審議して採択した。町の担当職員が防火防災訓練災害補償共済制度や町地震対策支援事業などについて説明した。
本年度は10月から来年3月にかけて研修会を実施し、名古屋市港防災センター、京都市市民防災センター、稲むらの火の館、淡路大震災記念「人と防災未来センター」などを視察する。尾鷲市、紀北町、松阪市などの県内自主防災組織と意見交換も行う。また、年間を通して各地区で防災訓練に取り組む。
(2019年5月22日付紙面より)
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「生命の駅伝」ランナーが到着 (新宮市 )
がんと闘う人を励まし、研究の支援を呼び掛ける「第25回生命(いのち)の駅伝」(同駅伝の会主催)のランナー6人が20日夕方、新宮市に到着した。速水盛康教育長と田中幸人市健康福祉部長が、市役所などに設置していた募金箱をランナーに手渡した。
同駅伝は三重大学が共催。駅伝を通してがん治療や予防の研究者を支援し、社会全体でがんと闘う募金啓発イベントで毎年開催されている。ランナーは三重県から和歌山県にまたがるコースを走り、事前に各所に設置されていた募金箱を受け取る。
午前中に串本町立文化センターを出発し、古座川町、太地町、那智勝浦町の各役場、市立医療センター、市立光洋中学校、東牟婁振興局を経て、雨脚が強まる中、市役所別館に到着。約40人の市民や市職員が拍手で迎えた。
同所でランナーをねぎらう激励式が行われ、田中健康福祉部長が「皆さまの活動を広げようという意志、活動は多くの人の心に響いている」と田岡実千年市長のあいさつを代読。「元気に完走し、さらなるがん医療の充実化が図られますよう祈念します」と結んだ。
同駅伝実行委員会の上村眞由実行委員長は協力に感謝の意を表し「医学部を出たからといって誰でも研究者になれるわけではない。研究者が恵まれた環境とは言い難い」と実情を説明し「がんと闘う人や家族だけでなく、人類全体を救う気持ちでがん研究を支援していきたい」と思いを語った。
ランナーは22日から三重県に入り、6月1日(土)まで各地の役場や医療機関で支援を呼び掛ける。ゴールは松阪市中部台運動公園。
(2019年5月22日付紙面より)
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会長杯紀南卓球大会 (新宮東牟婁卓球協会 )
第30回体協ソフトバレーボール夏季大会 (那智勝浦町 )
第12回南紀海彩まつり (新宮市 )
県内外の団体が一堂に会し多彩な踊りを披露する「第12回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が19日、新宮市佐野の新宮港緑地であった。1700人以上(主催者発表)が訪れた。時折雨の降る中、46団体がよさこい、ヒップホップ、フラなどを披露し、来場者を楽しませた。
「南紀海彩まつり」は、踊りを通じて地域・世代間の交流を深め、地域を活性化したいとの思いから始まり、今年は和歌山市や遠方の名古屋市の団体も集まった。
開会式で来賓の田岡実千年市長は「年々規模も大きくなり、地域にとって欠かせない行事になっている」と祝辞を述べた。
会場は踊りや演奏、和歌山市出身・在住の兄弟お笑いコンビ「すみたに」のトークショーなどで盛り上がった。「総踊り」では各団体のメンバーらが一緒に踊り、交流を深めた。
会場内のテント村にはハンドメイド雑貨が集まった「かっさいマルシェ」や食べ物の屋台が出店したほか、子ども向けのパンダバルーンや輪投げコーナーなども設けられ、親子連れの楽しそうな声が響いた。
毎年恒例のタオルくじ、餅やお菓子・日用品などをまく「Happy Throw!(ハッピースロー)」もあり、会場は多くの人でにぎわった。
北道江利実行委員長は「出店してくれるお店や足を運んでくれる人が増え本当にありがたい。毎年、遠方から参加してくれる各団体のメンバーの皆さんやスタッフをはじめ、多くの方々の協力に感謝しています。今後も参加したい、楽しいと思ってもらえるよう努力し、さらに盛り上げていければ」と話していた。
(2019年5月21日付紙面より)
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田岡市長報告会に130人 (新宮市 )
田岡実千年新宮市長の市政報告会が19日、同市野田の市福祉センターであった。田岡みちとし後援会主催。約130人の市民を前に田岡市長は「市政は市民(みんな)のために」の理念の下、本年度取り組む事業などを紹介した。
田岡市長は、3月29日に事業化が決定した「紀伊半島一周高速道路」について、国土交通省が地区別に説明会を実施していると状況を説明。防災、産業、物流、観光、生活道路としても貴重な道路になると述べ「一日も早い完成を目指して、これからも要望をしていく」と話した。
昨年度は15隻の豪華客船が新宮港に入港したと報告し、歓迎、見送りセレモニーなどおもてなしの取り組みや実施しているオプショナルツアーについて説明した。県の整備事業によって、物理的には11万㌧級の船の入港も可能だとし、「そういった点も評価され、『クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018』特別賞を受賞した。名誉なこと」と述べた。
6月1日(土)、2日(日)には新宮港開港40周年を記念して開催される「新宮港みなとフェスタ」で地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開も行われると紹介し、多くの参加を呼び掛けた。
木質バイオマス発電事業に関しては、本年度から建設が始まる予定であるとし、運営が開始されれば直接雇用、関連産業含めて約100人の雇用が生まれるのではと期待を込めた。
今年1月に市役所別館として開設した高齢者相談センターでは、4カ月間で地域包括支援センターで297件、在宅医療で14件の相談を受けたことを報告した。「介護保険制度やサービス内容、認知症の見守り相談、高齢者に対する虐待に関する情報などが寄せられている。関係機関と密に連携を図りながら対応している」。
死亡などの自然減が約200人、転出などの社会減が200人の、年間で合計約400人の人口が減少しているとし、自然減の減少のために「子育て世代包括支援センター」の充実を図っていくとした。
令和3年の春の完成を目指す市文化複合施設の概要を説明し、「旧市民会館に比べて座席の幅が約5㌢広く、席の前後も広く取っている。男性でもゆったりと座っていただけるのでは」などと述べた。建設費や図書館、川湊遺跡などについても触れ「心配を掛けたが市民の皆さんに喜んでいただけるような、有益な活動の拠点となるような施設を目指したい」とした。
市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりを目指し、「市政の改革」「雇用の創出」を二本柱に、残りの任期を頑張っていきたいと抱負を語った。「市職員が自ら市民のために一生懸命頑張ろうという気持ちを醸成させるのが自分の役目。信頼関係があって初めて一つのチームとして市民のために頑張れる」と話し、「職員にもしっかりと取り組むように指示を出し、人権に優しい新宮市を作っていく」と力を込めた。
(2019年5月21日付紙面より)
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タイムラインの効率運用目指し (紀宝町 )
紀宝町は災害が発生する前にあらかじめ取るべき対策を時間ごとに決める「タイムライン(事前防災行動計画)」の新システムを構築し、今季の出水期から運用を開始する。
タイムラインは、台風や大雨などでの災害発生を前提に防災関係機関が連携して、あらかじめ状況を想定、共有した上で防災行動を時系列で整理した計画。
甚大な被害を受けた紀伊半島大水害(2011年9月)の教訓を踏まえ、町では全国に先駆け14年度から開始した。現在、町全体と浅里、大里、鮒田の3地区で運用しており、今後、他の地区にも広げ、さらなる地域の防災力向上に努めていく。
新システムは、町と地区ごとの行動計画や進捗状況などを共有でき、タイムラインの効率的な運用が期待できるという。
専用タブレットを活用し、避難者数の入力ができるほか、地区別の雨量、水位、避難所の開設状況、気象情報なども確認できる。現場で撮影した写真などの情報も即座に共有が可能で、刻々と変化する状況を瞬時に把握できるようになる。
町では17台のタブレットを導入し、町内各地区の主要避難所に設置する計画。今後は町内37の自主防災組織を対象にタブレットの説明会を実施する。
また、インターネットで町防災情報システムを公開しており、スマートフォンやパソコンから雨量や水位、ダム情報などが確認できる。URLはhttp://www.kasen.town.kiho.lg.jp/
(2019年5月21日付紙面より)
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西国三十三所巡礼が日本遺産に
文化庁は20日、究極の終活を達成できるストーリーとして「1300年続く日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」を日本遺産に認定した。巡礼一番札所である那智勝浦町那智山の青岸渡寺・髙木亮享住職は「大変ありがたい。世界遺産登録15周年の年に、歴史ある巡礼路が日本遺産に選ばれ喜んでいる」と話した。
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。ストーリーを語る上で欠かせない文化財などを地域が主体となって、整備、活用し国内外に発信していくことで地域の活性化を図る。
令和元年度のストーリーは申請72件、認定16件。昨年度までの認定数と合わせて、現在83件となっている。今回、県が申請した「今も息づく『語り』~絶世の美女 清姫がたどった道~」「海から始まる修行の旅『葛城修験』」は認定がなかった。
認定後は、関係自治体や観光関係団体などで構成する協議会を設立。文化芸術振興費補助金の交付要望を行い、公開活用のための整備や人材育成、情報発信および旅行商品の造成などに取り組む。
(2019年5月21日付紙面より)
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春季近畿地区高校野球大会県予選
県大会への出場権懸けて熱戦展開 (全日本U―12少年サッカー )
近畿ブロック協議会が総会 (新宮市 )
公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)の37自治体、45海洋センターで構成する近畿ブロック地域海洋センター連絡協議会の令和元年度総会が16日、新宮市役所別館で開催された。平成30年度事業実施報告や収支決算報告があり、新年度の実施計画と収支予算が承認された。役員改選では田岡実千年市長が新年度の会長に選出された。
B&G財団は、海洋性レクリエーションをはじめとする自然体験活動などを通じて、次代を担う青少年の健全育成と、幼児から高齢者まで国民の「心とからだの健康づくり」を推進している。各地域のB&G海洋センターは全国に10ブロック設立された地域海洋センター連絡協議会のもと、事業の連携や活動情報の共有化を進めている。
近畿ブロックは和歌山県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県のB&G地域海洋センターおよび海洋クラブで構成。各地域において青少年の体力づくりや住民の健康増進と心の触れ合いの場として施設の有効活用を促進し、円滑な施設の管理運営を図ることを目的としている。主な事業は▽海洋センターの管理運営に関する情報交換▽海上・陸上スポーツの研修に関すること▽B&Gスポーツ大会近畿ブロック大会に関することーなど。会長、副会長、理事は各都道府県海洋センターの持ち回りとなっている。任期は1年。本年度は6月1日(土)、2日(日)に串本町で「B&G親と子のふれあいキャンプ」、8月7日(水)、8日(木)に新宮市においてスポーツ交流会「和歌山県マリンスポーツの集い」などを計画している。
総会では前会長の西村良平・京都府南丹市長のあいさつがあったほか、田岡市長が「今後も協議会の発展のために精いっぱい頑張りたい。さらに強固な協力関係を築き、本会が有意義なものになれば」と他府県からの参加者らを歓迎。「本年度の事業運営が円滑に進みますようご理解、ご協力を」と新任のあいさつをした。
17日に同会場で開催された指導員研修会では、公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦・専務理事事務局長が「土と水と緑の学校」を題目に講演した。
(2019年5月18日付紙面より)
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串本町実行委員会が総会 (ねんりんピック )
ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会(会長・田嶋勝正町長、委員29人)が17日、同町地域保健福祉センターで総会を開き▽小中学生協力による応援のぼりの掲出▽ミニ観光ツアーの実施―を含む今後の展開を固めた。
ねんりんピック(全国健康福祉祭)は、60歳以上を中心に国民の健康増進や社会参加、生きがいの高揚などを図り、触れ合いと活力のある長寿社会形成に寄与するスポーツと文化の祭典として年1回実施。会場は都道府県持ち回りとなっていて、本年度は和歌山県が会場地となり各市町村に会場を求めつつ受け入れの準備を進めている。
大会期間は11月9日(土)~12日(火)の4日間。同町域では総合運動公園多目的グラウンドがサッカー交流大会の一会場となっていて、10日(日)と11日(月)の2日間にわたり試合と表彰式を行う。同実行委員会はこの機会の盛り上げとともに、その出場者と応援者、観戦者の受け入れを円滑安全に進めるための準備を進めている。
総会を開くに当たり、田嶋町長は「串本町に来ていただいた皆さんに喜んでいただける大会をつくり上げていきたい」と意気込みを掲げつつあいさつ。続く議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を承認し177日後に迫った試合本番に向け士気を高めた。
委員は前年度事業報告の一環で第31回大会(ねんりんピック富山)の記録映像を鑑賞し、本番でどのような状況が予想されるかを一考。そのイメージを持って前述の趣向や円滑な運営のための諸準備に加え地元ならではの軽飲食の振る舞いや健康づくり教室などで歓迎やもてなしを展開することを決めた。
その他事項では、期間中の交通対応(道路や鉄道)について確認を求める質問があり、事務レベルで県と十分にすり合わせて安全確保に努めるよう促した。
(2019年5月18日付紙面より)
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紀宝町、御浜町の老連が参加 (安全運転大会 )
「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」などを重点とした「春の全国交通安全運動」期間中の15日、御浜町の紀伊自動車学校で高齢者を対象とした安全運転大会があった。
高齢運転者が実際に教習車を運転し、交通事故防止を図ることが狙い。紀宝町と御浜町の両老人クラブ連合会から会員10人が参加した。
同校教室で開会式があり、紀宝地区交通安全協会の久保正会長が「日頃の運転技能再確認の場にしてください」とあいさつした。
紀宝警察署の横山哲也地域交通課長は「今年に入り管内で138件の事故が発生し、人身事故が13件で2人が亡くなった。国道42号での事故が多い」と報告し、「身体能力、運転技術を把握し、十分注意して運転してもらいたい」と呼び掛けた。
この後、教習コースに移動して実技走行に取り組んだ。参加者は教習車に乗り込み、バックでの幅寄せ、交差点の左折、狭い道路の走行などのチェックを受けながら自身の運転技術を確かめた。
普段は軽トラックに乗っているという紀宝町平尾井の林杜谷さん(72)は「緊張して一旦停止を忘れそうになった。バックや安全確認の重要性を再確認できた」と話していた。
(2019年5月18日付紙面より)
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県税事務所と新宮市が合同啓発
自動車税の納期内納税を周知する啓発活動が16日、新宮市橋本のイオン新宮店で行われ、紀南県税事務所と新宮市役所の職員合わせて5人が、ポケットティッシュを配布し買い物客らに呼び掛けた。
自動車税は、4月1日現在での自動車所有者を対象に、5月31日(金)を納期限として納める県税。課税台数が約31・3万台と多くの県民が納税するもので、税収額も約115億円と基幹税として貴重な財源となっている。
納税場所は、金融機関窓口の他、コンビニエンスストアやペイジー対応ATM、インターネットバンキング、口座振替、各県税事務所、振興局県税窓口など。
啓発活動は県内各県税事務所と16市町が合同で実施し、新宮市を含む20カ所で自動車税と併せて固定資産税や軽自動車税など市町村税の納付期限も周知した。
紀南県税事務所納税課の鈴木康正さんは「納期内納税のパーセンテージが、ありがたいことに年々上昇しています。今年もさらに上昇するよう、皆さまにご協力をお願いしたい」と話した。
(2019年5月18日付紙面より)
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那智勝浦体協グラウンドゴルフ春季大会
平野杯空友会国際親善交流空手道大会 (志彰会勝浦道場 )
総会でスローガンなど決める (新宮YEG )
新宮商工会議所青年部(新宮YEG、瀬古伸一郎会長、部員81人)は9日夜、新宮市井の沢の同会議所で令和元年度総会を開き、事業計画や収支予算を承認したほか本年度スローガンを「清新~若さが創る新時代~」にすることなどを決めた。
承認した本年度事業計画は▽新宮秋まつり実行委員会との連携・協力▽地域活性化に向けた事業の企画・運営▽忠度(ただのり)まつり実行委員会との連携・協力▽熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会との連携・協力▽「熊野川きらきら清流まつり」の開催―など。本年度予算は303万4140円。スローガンには、清い心で新しい気持ちで若さと情熱を持って新しい時代を築き上げたいという思いを込めた。
瀬古会長は新紙幣一万円札の顔として「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一が選ばれたことに触れ「渋沢栄一は東京商工会議所の設立者、初代会頭としても知られる。ますます商工会議所に注目が集まり、役割も多様化、重要化してくるのでは」とあいさつ。「利益と公益を追求する渋沢の意志をつなぐために、地域社会の発展に貢献し、共に新時代を築いていきたい」などと決意を新たにし協力を呼び掛けた。
昨年度は「熊野川きらきら清流まつり」や「ひまわりまつり」を開催。RIZAP健康増進セミナーや熊野古道トレッキング、新宮城跡を活用した地域活性化事業「あえかなる城」を初めて実施した。
(2019年5月11日付紙面より)
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本年度手話奉仕員養成講座 (美熊野福祉会 )
社会福祉法人美熊野福祉会が展開する手話奉仕員養成講座〈串本会場〉が8日、串本町役場古座分庁舎で始まった。年度を通して計39回開く計画で、24人が受講登録し修了を目指す。
この講座は、新宮市・東牟婁郡の1市4町1村が同法人に委託して実施。高校生以上を対象にし聴覚障がい者の母語・手話の表現技術を託し支援者を育成することを目的としていて、実施2年目となる本年度は▽新宮会場(同法人ワークランドそらで毎週火曜日午後7時~8時30分)▽串本会場(毎週水曜日午前10時15分~11時45分)―の2会場を設け、それぞれで国が規定するカリキュラムに沿って目的の達成を目指す。
各会場とも定員先着25人で受講生を事前募集し、新宮会場は25人の受講登録を得て7日、串本会場は24人の受講登録を得て8日にそれぞれ開講した。串本会場の初回は受講生21人が出席。同法人本部の大代聖子さんと東牟婁・新宮聴覚障害者協会の松尾玲子さんが講師を務め、手話を学ぶ前段階として聴覚障害を正しく知るための基礎知識や聴覚障がい者の生活の様子を伝えて理解を促した。
新宮会場は来年3月10日(火)、串本会場は来年2月26日(水)に最終回を迎える予定。全39回は前半が入門編、後半が基礎編となっていて、講師は健聴講師4人と同協会会員2人・県聴覚障害者協会会員2人が対となって務める。出席率80%以上の受講生に対し、本年度は新宮市名で修了証を交付するという。
本年度は両会場ともほぼ定員を満たす受講登録を得て開講。大代さんは「古座川町に続いて新宮市も手話言語条例を制定する中、地域で手話奉仕できる人が増え、聴覚障がい者の皆さんがどこに行っても手助けをしてもらえる環境をこの講座で充実していければ」と目指すところを語った。
(2019年5月11日付紙面より)
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児童ら対象に防災研修会 (井田小 )
紀宝町教育委員会は9日、井田小学校で児童、職員対象の学校防災研修会を実施。5年生21人と6年生24人がそれぞれ学校周辺を歩き、防災マップづくりに取り組んだ。
防災教育事業の一環で、児童の研修会は地域を歩いて地理的特徴を把握し、地震、津波が起きた際の身の守り方を考えることが狙い。
町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授が講師を務めた。5年生の授業では「地震は突然地面が揺れることが怖い。揺れると建物やブロック塀などが倒れ、火災も発生する。地震の後には津波が来るかもしれない。できるだけ高い場所に逃げるしかない。地震が起きるとこの町はどうなるのか考えながら歩いてほしい」と呼び掛けた。
地図上で歩くルートを確認し、川口准教授は「揺れたら倒れそうな物や火事のときに使う消火栓を探してほしい。役に立ちそうな公衆電話、避難場所の位置も確認しよう」とアドバイスした。
学校周辺の地図、筆記用具、デジタルカメラを持ち、5グループに分かれてフィールドワークに出発。危険と思われる箇所や消火栓などを撮影し、気付いたことをメモしながら歩いた。
児童たちは学校に戻った後、調べた箇所を地図に記して防災マップを作った。
町教委では、本年度も町内各小中学校で防災研修会を実施する予定だという。
(2019年5月11日付紙面より)
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福岡脩惠さんを館長に任命 (新宮市 )
新宮市はこのほど、新公民館長に福岡脩惠(のぶよし)さんを任命した。任期は1日から令和2年3月31日まで。10日に行われた任命式では速水盛康教育長が「令和元年にふさわしい館長であると思っています」と激励した。
福岡さんは1952(昭和27)年生まれ。大学卒業後三重県職員として採用され、市立丹鶴小学校をはじめ、市内・東牟婁郡内で小学校教諭、教頭、校長として奉職。2013(平成25)年3月に市立神倉小学校長を定年退職後、法務省新宮人権擁護委員会人権委員や市総務部人権啓発(政策)課人権教育指導員として人権尊重に関わる業務に従事した。
福岡さんは「公民館の大きな目標は生涯学習と地域コミュニティーの形成。丹鶴、蓬莱公民館に関わったことがあるが、地域の実情や特性に応じて特色のある活動をされており、コミュニティーの形成に大きな役割を担っている。それを陰で支えるのが自分の役目だと思っています」。
速水教育長は「豊富な経験のもと、実践もされている方なので、広い知見からさまざまな各公民館活動に理解を示されている。公民館長がしっかりと見守り支援をしていく、そんな活動になっていくのではと期待しています」と話していた。
(2019年5月11日付紙面より)
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空家等対策検討委員会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は8日、倒壊の危険性が高い特定空き家に対する措置などを検討する1回目の空家等対策検討委員会を開いた。昨年9月に所有者不明で特定空き家と判定され、空家対策特別措置法に基づく略式代執行が予定されている同町宇久井の空き家などについて話し合った。順当に進めば、今年夏ごろには解体される見込み。町独自の代執行は初となる。
同委員会は総務課、防災対策室、税務課、住民課、観光企画課で組織され、空き家などが及ぼす深刻な悪影響から町民の生命、財産を保護し、管理や利活用を推進することが目的。和歌山県空家等対策推進協議会の判定基準を基に、同委員会が特定空き家と判定する。判定後は、「助言指導」「勧告」「命令」の順を経て、「行政代執行」となる。
矢熊義人委員長(副町長)は「特定空き家の現場を直接見たが、環境面、防災面などを含め喫緊の課題と感じた。この委員会を本格的に実施、稼働していきたい」とあいさつした。
宇久井の特定空き家は、解体するための当初予算が可決されており、今月中旬に現状を周知する広告が1カ月間、役場や各出張所に張り出される。業者が決まり次第、解体に取り掛かる。それまでに所有者が名乗り出た場合は工事が中止されるという。
同特定空き家付近に住む60代男性は「何十年も前からあり、ずっと人も住んでいなかった。台風や強風のときはなにか飛んで来るのではと不安になる」と語った。
町によると、特定空き家の判定となる可能性が高い空き家が現在、数軒あり、協議を進めていると話していた。
(2019年5月10日付紙面より)
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古座川町観光協会(須川陽介会長)が8日夜、南紀月の瀬温泉ぼたん荘で第1回古座川桜フェアフォトコンテストの審査会を開き、入賞作品12点を決めた。最高位のグランプリは大阪府高槻市の川竹淳さんが撮影した作品「熊野採光」。翌9日に公式ホームページなどで審査結果を発表し、表彰の準備に取り掛かっている。
古座川桜フェアは、昨年9月に立ち上がった同協会の誘客事業第1弾となる帯企画。クマノザクラなどさまざまなサクラの花盛りが親しまれる地域性にいっそうの勢いをつけるため、開花期間中の交流イベントを包括し、時には自らイベントを主催するなどして一括アピールし、古座川へ足を運ぶきっかけの増強を図った。
同コンテストは、帯企画の一端として取り入れた主催企画。写真作品を通して町内の自然の豊かさを地域ぐるみで楽しみ、愛好を持って守っていくことを目的とし、テーマ「クマノザクラを中心とした、町内のさまざまな桜」と条件「2017年以降に撮影した写真」を掲げて4月30日まで作品を受け付けた。
応募総数は25人66点。審査は須川会長ら会員と事務局職員8人による投票、次いで協議を交える形で進め、▽グランプリ1点▽準グランプリ2点▽入選8点▽特別賞1点―の各入賞作品を決めた。
グランプリ作品は同協会公式ホームページのトップページ素材として活用。他の入賞作品も各種宣伝の中で鋭意活用を目指すという。表彰の期日は8日現在で未定だが、グランプリには同荘のペアディナー券、他の入賞には同町特産品を副賞として贈呈する方向で準備を進めるという。
同コンテストの中心メンバー、深海政也副会長(写真部会長)は「思っていた以上に多くの皆さんに興味を持っていただけて良かった。地元にいる自分たちも知らないいろいろな表情があることが分かり、伝えるべき可能性の幅が一段と広がった」と第1回の成果を振り返り、「次も、ではなく10年、20年、30年後の世代に託すという思いで、今後もこのコンテストを続けていきたい」と意気込みを新たにした。
(2019年5月10日付紙面より)
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チェアエクササイズ (紀宝町 )
紀宝町生涯学習センターまなびの郷で8日、「チェアエクササイズ」の教室が始まった。町の新規事業で認知症予防が目的。今回は神内・井田地区を対象に65歳以上の参加者を募ったところ、6人が参加した。10月23日(水)までの半年間、毎月3回開く。
今後は御船、相野谷、鵜殿の3地区を対象に参加者を募集し、2年かけて町内全域に普及していく。
チェアエクササイズは、椅子に座ってできる認知症予防のための音楽体操。音楽とやさしい運動の組み合わせで健康を維持するもの。
ヤマハ音楽振興会専任トレーナーの仲浩美さんが講師を務め、「音楽と運動を組み合わせることで認知症予防にもなる。半年間楽しんでください」と呼び掛けた。
エクササイズは体をほぐすウオーミングアップから始まり、参加者は音楽に合わせて椅子に座ったまま手や足、肩などを動かし、心地よい汗を流していた。
今回は20人の定員に達しなかったため、町では地区を問わず参加希望者を募集している。問い合わせは、みらい健康課(電話0735・33・0355)まで。
(2019年5月10日付紙面より)
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三輪崎保で花まつり (新宮市 )
新宮市の三輪崎保育園(中畑元太園長、園児128人)は8日、お釈迦(しゃか)様の誕生を祝う「花まつり」を開いた。同園に隣接する曹洞宗龍雲寺(中畑弘士住職)で話を聞き、花御堂(はなみどう)の釈迦の立像に甘茶を注いで祝った。
本来は4月8日に行うが、園児らが入園して間もないことから1カ月ずらして開いている。冠をかぶった園児らは中畑園長からお釈迦様誕生の様子を紙芝居で学んだ。
誕生の時、空から茶色の雨(甘茶)が降ったという故事に倣い、一人一人が花御堂に甘茶を掛けて手を合わせた。練習した歌を歌い、甘茶を味わうと園児らは「甘い」「おいしい」などと口々に話した。「おかわりが欲しい人は」の問い掛けに、多くの園児らが元気に手を上げていた。中畑園長は「お釈迦様のように『ありがとう』や『ごめんなさい』の言葉を言える人になってください」と呼び掛けた。
同寺ではこの日、お堂を開放し甘茶を振る舞った。甘茶は低木アジサイの変種であるアマチャの若い芽を蒸してもみ、乾燥させ煎じたもの。葉を乾燥させることによって甘みが出る。生薬としては抗アレルギー作用や歯周病に効果を有する。
(2019年5月10日付紙面より)
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トルベリーノキッズフェス
第9回東牟婁地方中学校春季卓球大会
12年目の紀南福祉SB連盟リーグ戦
2位宇久井、3位串本と共に本戦へ (県スポ少バレー東牟婁予選 )
令和最初の観光筏下り開航 (北山村 )
北山村の北山川で3日、今シーズンの観光筏(いかだ)下りが始まった。復活から今年で41回目を迎える。第1便の筏が出航し、日本各地から訪れた観光客たちが水量豊かな北山川の急流と渓谷美を味わいながら川下りを満喫した。
筏下りは元筏師や村民の努力で1979年に観光筏下りとして再開した。特産品のかんきつ系果実「じゃばら」とともに村の基幹産業になっている。スギの丸太8本で組んだ床(とこ)を七つ連結している筏は、全長約30㍍、幅約1・6㍍、重さは7㌧。手すりと席が設けられ、訓練を積んだ筏師たちが櫂(かい)で操船する。
ライフジャケットを着た乗船客たちは、急流で歓声を上げながら約5・5㌔を約70分かけて下った。昨年までの総乗客数は21万1474人。昨年は6301人だった。開航式では、神職が今シーズンの安全を祈願。山口賢二村長が「事故もなく、大勢のお客さんに来ていただければ。今後もこのわれわれの小さな村の振興に努めていきたい」とあいさつし、テープカットが行われた。
日本唯一の飛び地の村、北山村には最盛期、数百人の筏師が住んでおり、村民は1000人以上いた。昭和40年代に北山川水系にダムができ、道路が発達。木材がトラック輸送に代わったことで筏流しは衰退し、村民は現在約450人になっている。
運航期間は9月末までの5カ月間で、今年は5月11日(土)、12日(日)と6月1日(土)、2日(日)に、昨年に引き続き特別便を運航する予定。特別便では筏の上で弁当を食べたり、花や特徴的な岩などを撮影しながら約120分かけて下る。問い合わせは同村観光センター(電話0735・49・2324)まで。
(2019年5月8日付紙面より)
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新宮市出身の文豪で、望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、市内の佐藤春夫記念館前庭でお供茶式(くちゃしき)が営まれた。関係者や一般約50人が参列し、遺徳をしのんだ。
茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵(うしゅうあん)や望郷五月歌碑前で営んできた式で、記念館がオープンした翌年の1990(平成2)年から佐藤春夫記念会とともに記念館庭園で開いている。
式には速水盛康教育長、濱口太史県議、各市議らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の大崎宗伊さんがお点前、半東は関宗重さんが務めた。式典後には、淡交会員たちが参列者たちにお菓子とお茶を配った。
辻本雄一館長は「春夫の業績をつないでいきたい。時代的にはやむを得ない面もあるが、春夫だけではなく、明治、大正、昭和の文学作品が子どもたちに伝わりにくい事情があるのも事実。そういう中で新宮市の第一の名誉市民である春夫をいかに顕彰していくかというのは難しい問題」と思いを述べ、「資料をいかに保存し市民の皆さんに見ていただける形を取るか、そして中学生や高校生、あるいは小学生の方にどういった形で伝えていくか。いくつかの課題を残して、31年目の年に入るのではないか」とあいさつ。
速水教育長は「春夫先生はわが国の誇る偉大な作家、詩人でありながら、望郷詩人といわれるほどふるさとを愛された方でした。南国熊野の豊かな自然を表現した『望郷五月歌』は発表から90年近くたってもなお多くの人々に愛され、より一層輝きを増すように感じます。皆さまと心を共にし、先生がこよなく愛されたふるさと新宮の豊かな自然と伝統を守り、新しい文化の創造と発展に心を尽くしていきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読し「学校教育の中で春夫先生のことをどのようにして学んでいくかについて、宿題を頂いたように感じています」と話していた。
(2019年5月8日付紙面より)
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繁忙のGW有料期間終了 (望楼の芝キャンプ場 )
串本町潮岬にある望楼の芝キャンプ場のゴールデンウイーク(GW)有料期間が6日に終了した。今期は10日間で延べ2448人が利用。過去最多だった前年度(1835人)をさらに33%上回る繁忙ぶりとなった。
この期間は既存のキャンプ場施設では収容しきれない利用がある繁忙を見据え、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)が環境省の許可を得て設定。清掃協力金を得て芝地の一角をテント設営場所として提供し、キャンプごみを引き受けるなどして繁忙中の円滑な利用と繁忙後の環境悪化防止を目指して運営している。
本年度は4月27日から5月6日までの10日間を同期間とし、現地で利用を受け付けた。利用を申し出た人数の内訳は4月の▽27日=347人▽28日=277人▽29日=77人▽30日=78人、5月の▽1日=225人▽2日=672人▽3日=498人▽4日=200人▽5日=62人▽6日=12人―で、同委員会は1日当たりの利用申し出人数は2017年5月3日の795人が最高で今期のピークは及ばなかったが、例年平日の中日が休日だったことで後半のピークが長引いた分、利用が増えたという。
対前年度比で17年度(4月29日~5月7日)は47%増、18年度(4月28日~5月5日)は23%増、本年度は33%増と利用増加が続く同キャンプ場のGW有料期間。田仲会長は「インターネットの口コミで評判になっているのが、最近の利用が増えている大きな要因だと思う。今年は委員に近場の臨時駐車場所を急きょ草刈りして広げてもらったり、役場職員がシフトを組んで毎日ごみを収集してくれたりと、いろいろな協力があって何とか乗り切ることができた。皆さんに感謝している」と話した。
(2019年5月8日付紙面より)
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「こどもの日」くじらの博物館 (太地町 )
太地町立くじらの博物館(林克紀館長)は5日、小・中学生の入館無料とする毎年恒例のこどもの日イベントを開催した。県内外から多くの親子連れが訪れ、イルカやクジラのショーを楽しんだ。
イベントは子どもたちに鯨類を学んでもらおうとスタートした。毎年人気を博し、今年は小・中学生567人含む2064人が訪れた。
同館によると、5日のみの来館者は昨年より減少したが、4月27日から6日までの合計では1万3722人と昨年より3133人の増となった。
満員で常時、歓声が上がっていたショーの他にも、クジラの民芸品絵付け体験も好評で、絵付けする子どもの姿をスマートフォンで撮影する保護者の姿も多く見られた。
カヤックに乗ってクジラに近づき、餌やりができる「カヤックアドベンチャー」を体験した静岡県在住の庄司憲さん(41)一家。妻の恵理さん(40)は「インターネットで検索してこちらへ来ました。クジラが近くで見られて楽しかった」と述べ、娘の璃子さん(7)は「初めて来たけどアドベンチャーワールドより楽しかった。夏休みにも来たい」と笑顔で語った。憲さんは「近くにあるならしょっちゅう来たいです」と話していた。
(2019年5月8日付紙面より)
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県中学校野球大会紀南決勝大会
新規会員歓迎会兼ねた令和元年祝賀大会
神倉少年野球クラブ第3回大会制す (新宮RC旗学童軟式野球大会 )
新天皇陛下が即位され、新たな時代「令和」が始まった1日、熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社では即位と改元を寿(ことほ)ぎ、奉告祭や揮毫(きごう)などが営まれた。
新宮市新宮の熊野速玉大社で営まれた「践祚(せんそ)改元奉告祭」では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、みこたちが世界平和を願う「神なぎの舞」を優雅に奉納。上野宮司に続き、参列者たちが玉串を供えた。
神事後、上野宮司は「新緑薫る時に新しい時代を麗しく迎えることができました」とあいさつ。11月に執り行われる、天皇の即位の礼の後初めて行われる新嘗祭(にいなめさい)である大嘗祭(だいじょうさい)に触れ「御代替(みよが)わりのたびに行われてきた。日本人が大切にする節目というものは、確認し魂を引き継ぐこと」と説明。
「清らかに真心を込めて見守る皇室をいただいていることはわが国にとって幸せなこと」と述べ、令和の名の下に、平成に引き続き平和な時代であるよう願いを込めた。
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田辺市本宮町の熊野本宮大社本殿前では、九鬼家隆宮司が新元号「令和」を揮毫した。多くの参拝者が見守る中、新時代への希望を込めて力強く筆を走らせた。
昨年12月21日には、御創建二千五十年奉祝式年大祭の締めくくりとなる終了奉告祭で、新年への願いを込め「刻」の一文字を書いた。
白装束に身を包んだ九鬼宮司は両手で大筆を持ち、縦2・9㍍、横2・1㍍の白い布に「令和」と一気に書き上げた。迫力のある筆運びを見つめた参拝者からは大きな拍手が湧き起こった。
最後に朱印を押して書を仕上げた九鬼宮司は、「平成の30年間はさまざまな災害があり、今なお復興に向かって歩んでいる。令和の時代は穏やかで平和で素晴らしい時代であってほしい。和歌山の和でもあり、大きな力押しの元号になってほしい」と話した。
揮毫した「令和」の文字は瑞鳳殿正面に掲げる。
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那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では践祚(即位)改元奉告祭が営まれた。大社責任役員や那智の扇祭り保存会、町観光協会の関係者らが参列。小雨の降る中、大型連休の中日ともあって境内は大勢の参拝客でにぎわった。
祭典で男成宮司が祝詞を奏上し、2人のみこが浦安の舞を奉納した。神事の後、宇久井青年会(柴原寛会長)が「天狗之舞」「扇之舞」「終之舞」を披露。紀宝町の熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)は太鼓の演奏を奉納した。
霧の立ち込める幽玄な雰囲気の境内では、即位奉祝の記帳や新元号が記される御朱印を求めて、参拝客が列をなした。お神酒、紅白の餅、梅ジュースの振る舞いもあった。
この日の午後からは、本殿内庭の一般参入も許可された。参拝者らは順におはらいを受けた後、間近に見る本殿に恭しく手を合わせた。日没から午後9時までは、那智の滝をライトアップする。
(2019年5月2日付紙面より)
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下里の清水啓自さん (那智勝浦町 )
明治43年の建築当時は県内で最も大きい校舎といわれた下里小学校旧校舎。惜しまれつつ昭和63年に取り壊された建物の50分の1スケールの模型が完成した。那智勝浦町下里在住の大工・清水啓自さん(75)が、スギなどの流木を材料に制作した。
模型を作り始めたのは今年の正月明けごろで、3月20日に完成した。古い写真を集めて作られた旧校舎のスライド映像を見て制作意欲が湧いたという。校門や校庭なども当時のままに作ろうと、校庭にはシーソーなどの遊具や藤棚を配置。教室の数などは、写真や映像で確認した。コの字型の校舎の一角には、佐藤春夫が作詩した校歌も飾られている。
大工歴60年の清水さんが新宮の「おいさま」(=棟りょう)に弟子入りしたのは昭和34年。新宮城跡では二の丸旅館を建築中で「ちょうど内装工事が始まっていました。伊勢湾台風の時は、現場で雨戸を押さえて建物を守りました」と懐かしそうに話し、「自分の腕というより、道具がきっちりあるからできるんです」と謙遜する。
清水さんの自宅は、サーフィンのポイントとして有名な下里天満海岸の近くにある。同海岸の太田川河口付近には、大木が流れ着くことが多いため、こうした流木を材料に木工品の制作を思いついたという。最初は初盆で使う灯籠をヒントに花立てを作り、希望があれば地区住民に提供していた。
「海岸で見つけた流木を60㌢くらいにカットして運ぶのですが、とにかく重い。学校は皆さん懐かしがってくれるのでうれしいですね。(工程を)見に来てくれた人たちと、当時を思い出しながら作りました」と話していた。
(2019年5月2日付紙面より)
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令和元年の初日の出観望 (串本町 )
串本町潮岬にある望楼の芝で1日早朝、ツアー客ら約400人が令和元年の初日の出観望を試みた。前日来の雨はやんだものの、曇天で観望はかなわず。日の出時刻の午前5時9分を過ぎても太陽が姿を見せる気配のない空模様を残念がりながらの散会となった。
試みたのは阪急交通社のツアー企画「潮岬から見る新時代の初日の出と熊野三山詣夜行日帰り」の参加者ら約300人、現在有料期間中の望楼の芝キャンプ場の利用者数十人など。
ツアーの来訪に合わせ、潮岬観光タワー(タワー・売店・無料休憩所「エルトゥールル館」)も午前4時すぎから早朝営業を開始。集まった人々は同タワー上や望楼の芝の丘、クレ崎を見下ろす展望所などで日の出の瞬間を待った。
4時30分には雨がやんだが東の空は折り重なるように雲が満ち、「せめて切れ目から日が差さないか」という期待の声もあったが同時刻を過ぎてもその状況は訪れない結果となった。
大阪府と福岡県からツアーを利用して訪れた男女(共に26)は「初日の出が見られなかったのは残念だが、たまたまこうなっただけだと軽く受け止めておきたい。令和の日本は今まで以上に(国際化して)いろいろな国と接することになると思う。その先で平和な時代になればと思う」と話し、次の目的地・熊野速玉大社へと移動した。
同町産業課によると、この日は道の駅くしもと橋杭岩でも観望を試みる人波があったが、臨時駐車場所へ誘導するほどには至らなかったという。
(2019年5月2日付紙面より)
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大里桜愛好会(松場貞治会長)は平成最後の「昭和の日」となった4月29日、紀宝町大里の大里親水公園に「令和の桜」の記念碑を建てた。
3月30日に実施した「平成最後そして新しい時代を迎える 桜の植樹会」でサクラを植えた場所に設置した。
親水公園には、昭和50年と平成30年にそれぞれ「昭和の桜」、「平成の桜」が植樹され、サクラの名所として知られている。
松場会長は「新たな時代の幕開けとなるこの時にサクラの植樹ができ、非常に感慨深い気持ちです。平和で豊かな平成の時代に感謝し、新しい時代への希望を胸に植樹することができて良かった」と話していた。
(2019年5月2日付紙面より)
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新宮弓友会主催の月例射会
天長西日本ソフトテニス大会 (黒潮クラブ )
県学童選手権大会東牟婁支部大会
熊野那智大社で「昭和祭」 (那智勝浦町 )
最長で10連休のゴールデンウイークを迎え、多くの参拝客が訪れる那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「昭和の日」の4月29日、昭和祭が営まれた。本社と別宮の飛瀧(ひろう)神社それぞれの祭典で皇室の繁栄と国の隆昌(りゅうしょう)、国民の安泰を祈念した。
昭和天皇の誕生日である昭和の日は、2007年に国民の祝日に加わった。熊野那智大社では、この日にちなみ、在位六十余年のご聖徳を仰いで、神事を営んでいる。
埼玉県から夫婦で訪れた櫻井耕三さん(57)は正式参拝の後、「先祖がこちらで神職をしていたと知り、ご縁を感じてお参りを始めました。今日で4度目になります。平成の終わりに昭和祭に参列できるとは、もったいないこと。まれな機会をありがたく思います」と感謝し、参拝は初めてという妻のわかえさん(54)は「とても間近に神事を見ることができて感動しました」と、二人で喜びを分かち合っていた。
(2019年5月1日付紙面より)
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平成最後となった「第21回奥熊野いだ天ウルトラマラソン」(同実行委員会主催)が4月28日、開催された。近畿地方を中心に北海道から鹿児島県までの33都道府県から、過去最多となる695人(エントリー758人)が、100㌔(501人)、80㌔(22人)、65㌔(172人)の3部門に分かれて出場。年代や性別などで分けられた8クラスで自慢の健脚を競い合った。
同大会は、1999年に当地で開催された「南紀熊野体験博」の関連イベントとして「奥熊野100㌔マラソン」の名称でスタート。第10回大会までは参加者数が100人を下まわっていたが、第11回大会で初めて100人を超えて以降、回を重ねるごとに参加者数は増加している。
コースは100㌔の部が那智の滝前を午前5時、80㌔が井鹿エイド近くを午前6時45分、65㌔が西中野川トンネルを午前8時15分にスタート。那智山、太田、色川地区などを巡るコースで行われ、参加者は沿道からの応援やコース上に設けられた32カ所(一部重複あり)のボランティアスタッフらによるサポートを受けながら、ゴール地点の補陀洛山寺を目指した。
8クラスによって実施されたレースでは、65㌔総合で本紙エリア内から出場した坂口尊紀さん(熊野市)が4時間57分49秒を記録し優勝(男子20歳以上50歳未満の部でも1位)した他、100㌔総合では曽我部拓磨さん(大阪府)が初出場初優勝となった昨年に続き7時間36分39秒で大会連覇(男子20歳以上50歳未満の部でも1位)を飾った。
65㌔で優勝した坂口さんは「昨年の悔しさがあったので、初めて優勝できてうれしいです。40㌔あたりからつらかったですが、今までの練習を思い出しながら頑張りました」。
100㌔連覇の曽我部さんは「運よく2連覇させていただき、うれしく思います。昨年は気持ちに余裕がなかったですが、今回は沿道で応援してくれる方たちの声がはっきりと聞こえ、交流を持つことができて良かった。90㌔地点で足が止まりそうになったが、呼吸を一定に整えて走ることができました」と話した。
(2019年5月1日付紙面より)
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梶取崎公園で供養祭 (太地町 )
過去に古式捕鯨の見張り台であった太地町の梶取崎(かんどりざき)公園で4月29日、「鯨供養祭」が営まれた。1979(昭和54)年に建設した「くじら供養碑」の前で東明寺の関国昭住職が読経をする中、捕鯨OB会、同町漁協、町職員ら約100人が参列。古くから町民の生活の糧としてきたクジラの恩恵に感謝した。
三軒一高町長は「クジラは古来より、我々に数多くの恵みをもたらし、町の発展に多大な貢献をしてまいりました。私たちはクジラへの感謝を持ち続け、わが町とクジラとの長い歴史を後世に、そして新たな時代である令和へと伝えていきたい」とあいさつした。
同町漁協の貝良文参事は、昨年の漁期中にイルカを飼育する生簀(いけす)の網が切られた事案を振り返るとともに、7月から31年ぶりに再開する大型鯨類の商業捕鯨に触れ、「資源量に基づいた鯨類の再生産可能な捕獲割り当てを遵守し、ある程度の調査も継続してまいります」と述べた。恵みをもたらす鯨類資源が減ることのないように管理することを誓い、「今後も『いただきます』の精神を忘れずに鯨類に感謝し、冥福を祈ります」と語った。
その後、(一財)日本鯨類研究所、共同船舶株式会社、共同販売株式会社、日本捕鯨協会からのメッセージが代読され、参列者は供養碑に手を合わせた。
(2019年5月1日付紙面より)
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平成から令和の空へ (七里御浜海岸 )
大型連休期間中の風物詩「泳げ!鯉(こい)のぼりくん」が今年も4月28日から、熊野市の国道42号沿い七里御浜海岸で始まった。平成から令和の時に向かって青空を泳ぐこいのぼりは約300匹。有志による実行委員会「七里御浜鯉のぼりの会」(島田満代表世話人)が主催し、5日(日・祝)午前中まで、訪れた人たちの目を楽しませる。
子どもたちの健やかな成長を願い、熊野の自然の素晴らしさを知ってもらうのが目的。今年で35回目となる。寄贈されたこいのぼりを、獅子岩から鬼ヶ城に向けて張った約1㌔のワイヤで大空に泳がせている。車を止めてカメラを向ける観光客も多く、42号沿いには長い駐車の列ができた。
初日の作業には木本高校JRC(青少年赤十字)部の生徒34人など150人が参加。同部で3年生の松田実優さんは「令和で最初のこいのぼりになる。感動です」。東京都内から熊野の実家に帰省中という親子連れ5人のうち、長女の青木香穏(かのん)さん(8)は「初めて見た。いっぱいのこいのぼりでびっくりした」と感動し、島田代表世話人は「無事に揚がってほっとした。気持ちがいいし、うれしい」と、こいのぼりが泳ぐ大空を見上げた。
この催しに合わせ、市観光協会は国道42号沿いの木本漁協特産物販売所跡に案内所を設けた。パンフレットで観光名所を紹介し、飲み物や軽食を販売する。営業は5日までの午前10時30分~午後4時。この日は近畿大学附属新宮高校3年生の女生徒4人がボランティアで接客に携わり、居軒ひかるさんは「初めてで戸惑いもありますが、いい経験になります」と張り切っていた。
(2019年5月1日付紙面より)
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松阪スポ少交流柔道大会