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2017年08月30日
1 「美しい熊野川」 最優秀賞に山際實さん (新宮市観光フォトコン)

 新宮市観光フォトコンテストの表彰式が29日、市人権教育センターであり、『美しい熊野川』=写真=で3年連続の最優秀賞を獲得した新宮市新宮の山際實さん(76)=理容業=らに賞状と記念品が贈呈された。山際さんは「たまたまです。運が良かった」と喜んだ。

 新宮市観光カレンダー製作実行委員会が主催で毎年開催しているコンテスト。今年で6回目。入選した作品28点は、観光カレンダーやパンフレットなどとして活用するほか、30日から11月下旬まで、市役所1階ギャラリーに展示される。入選作品13点で製作するカレンダーは10月中の完成を目指している。

 今年のコンテストのテーマは「歴史と文化のまち、しんぐう」。県内外の42人から、新宮城跡、熊野速玉大社、神倉神社、徐福公園などの作品168点の応募があった。

 山際さんの作品は昨年11月の午前8時ごろ、釣鐘石と骨嶋の間の熊野川を上流に向かう1隻の川舟を撮影している。青空の下、深い緑の山々には霧がかかり、舟の波紋が清流に広がっている。「たまたま通りかかった時に撮りました。最優秀賞は何度取ってもうれしいです。いつもこんな熊野川であってほしいという思いを込めました」と話していた。

 入選者たちに賞状を渡した実行委員会の森本祐司委員長は「新宮は写真熱が高いエリアだと思います。人口3万人の地方都市ですが、新宮高校からは和田久士、鈴木理策と写真界の芥川賞とも呼ばれる木村伊兵衛賞を2人も輩出している、と外の人たちに自慢しています。これからも感動する写真を撮っていただき、来年もコンテストに応募してもらいたい」。

 審査員を務めた田岡実千年市長は「新宮に写真愛好家が多い要因の一つは豊かな自然が多く残されていることだと思います。コンテストのたびに違う作品を見て、あらためて新宮には自然、歴史、文化があると感じます」などと講評した。

(2017年8月30日付紙面より)

2017年08月30日
2 200人の観客を魅了
 濱口祐自さんが奉納演奏  (熊野那智大社 )

 創建1700年を祝い奉納行事が続く那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で26日夜、ギタリスト濱口祐自さん(62)による奉納演奏があった。午後6時に濱口さんや関係者が正式参拝。ご神木の那智の大クスが美しくライトアップされ、森厳な境内にギターの音色が響いた。約200人の観客が多彩な演奏と軽快なトークに聞き入った。

 この日は、同町の櫂伝馬保存会の濱口起年会長と立木憲さん(59)ら10人が照明や音楽機材のセッティングを務めた。入念なリハーサルの後、オリジナル曲をはじめ、ミシシッピーブルースやエリック・サティの名曲グノシエンヌ1番など十数曲を演奏。合間に映画007シリーズ(1967年公開)のロケ地になった同大社のエピソードなども紹介した。

 奉納の後、感謝状を手渡した男成宮司は「さまざまな曲の演奏に改めて感心しました。素晴らしかった」と喜び、濱口さんは「感無量。励みになりました。この場の演奏に恥じない活動をしていきます」と話していた。

 次回地元での活動は10月7日(土)、同町勝浦港での船上ライブを予定している。

(2017年8月30日付紙面より)

満員となり臨時席を追加=26日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2017年08月30日
3 郷土愛と米の大切さ学ぶ
 水害復興の田で中学生ら稲刈り  (新宮市熊野川町 )

 近畿大学附属新宮中学校(川合廣征校長)の1年生59人は28日、新宮市熊野川町の三津ノ地区の田んぼで稲刈りを体験した。ふるさと教育の一環で昨年に続き2回目の取り組み。生徒らはみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、鎌を手に金色の稲穂を刈り取った。

 市の教育目標である「郷土へのほこりと愛着を育む教育の充実」を目的に、地元農家と協力した体験を通して地元への愛着を深めようと実施した。作業体験、脱穀や乾燥などを見学することで農家の人たちへの感謝の気持ちと米を大切にする心を養う。

 田んぼは下阪会長のもので、2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた地域にある。当時50㌶ほどあった水田には土砂が流れ込み、うち約40㌶が復旧。休耕田の一部はヒマワリを植えるなど観光資源としても活用し、約30㌶を水田として使用している。地域活性化に向けて積極的に取り組み、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒らに伝える狙いもある。

 下阪会長は「イネも大きくなり、実もできている。頑張って刈って、体験してください。無理せず楽しくやってくれればご飯も楽しくいただけると思う」と生徒らに呼び掛け、生徒を代表し山本皓大君が「貴重な体験をさせていただきありがとうございます。全てのお米を無駄にしないよう頑張ります」とあいさつ。

 杉尾綾香さん(12)は「小学校の時にもやっていたのでできると思っていましたが、意外と難しかった。思っていたより大変で、昔の人はすごいと思いました。自分たちが植えたイネが農家の人のおかげで育ったことがすごくうれしい」と話していた。

 川合校長は「生徒たちも喜んで生き生きと取り組んでいていいと思います。田植えや稲刈りを経験し、農業の大変さ、食べ物の大切さに気付いてくれれば」。

 下阪さんは「子どもたちはかわいい。4月の田植えの時に比べ背丈がだいぶ違い、大きくなったように感じる。成長をみて、感動します。体験を通じ、米の大切さを分かってくれれば」と話していた。収穫した米は協議会が作成する「近中米」のシールを貼り、9月17日(日)正午から同校文化祭の近大新宮祭で販売する予定。

(2017年8月30日付紙面より)

鎌を使って丁寧に作業する生徒ら=28日、新宮市熊野川町
2017年08月30日
4 家族連れらでにぎわう
 古座川夏まつり「川の家」  (古座川町 )

 古座川町相瀬にある一枚岩前で27日、イベント「古座川夏まつり『川の家』2017」があり夏休み最後の日曜日を過ごす家族連れらの来場でにぎわった。

 このイベントは一枚岩守り犬夏まつり実行委員会と川の家実行委員会が共催。前年度まで別々に開いていた夏の2大イベントを合わせた初の試みで、一枚岩の壁面に「守り犬の影(対岸にある犬鳴岩の影)」が出現する時期(4月中旬と8月下旬の年2回)に合わせて準備を進めてきた。

 会場には地域自慢の味覚をPRする物品販売「K―1グランプリ」の出店が並び、来場者は興味に応じて自由購入し気に入ったメニューに投票。今回は計12品目が投票対象とされ、スイーツ部門ではもりとよ商店のふうわり氷、グルメ部門では鳥獣食肉処理加工施設関係グループ「山の光工房」の「いのししカレーパン」がグランプリに輝いた。

 イベント本部では石絵コンテストの参加者を随時受け付け。今年は43作品が出品され、串本町出雲の野村行誠君(出雲小6年)の作品が最優秀賞「守り犬賞」、新宮市のくりもとれいなさんの作品が「瀧之拝太郎賞」、古座川町のなすあさみさんの作品が「ウナギ賞」に選ばれた。

 当日は好天に恵まれ、水浴を楽しむ家族連れもある中、開場と同時に配布した整理券と引き換えで乳幼児対象のアユのつかみ取り(簡易プール使用)や小学生以上対象のアユとウナギのつかみ取り(古座川使用)が行われ、計500匹のアユと25匹のウナギを追う挑戦も活気を見せた。午前11時に始まった宝探しは一時間とかからずに全て見つかる盛況。午後3時には町内の小学1~3年生有志7人らによる古座川民話朗読劇があり、一枚岩に伝わる民話を影絵やシーンの体現も織り交ぜ楽しく紹介した。

 上記入賞者の表彰や菓子まきを経ていよいよフィナーレの鑑賞会。好機直前に日差しが弱まりひやりとする瞬間もあったが、無事『守り犬の影』が出現し、一同で見届けて終了となった。

町内若手の奮起に期待



 特に多くの利用を集めた物品販売やアユのつかみ取りは川の家実行委員会由来の企画。6時間にわたった今回のイベントでは全般でMCを務めた森武志さんを始めとして町内の若手多数が運営の中軸を担った。

 同コンテストの審査委員や同グランプリのプレゼンターを務めた西前啓市町長は「今回は若い皆さんがイベントを主導してくれた。このように盛り上げていただくことで、まちは活性化すると期待するし、われわれ行政も負けないよう側面からバックアップをしていきたいと思う」と喜び、運営各位の尽力をたたえた。

(2017年8月30日付紙面より)

アユやウナギのつかみ取りに挑戦する子どもら=27日、古座川町相瀬
イベント終盤で出現した守り犬の影を鑑賞
2017年08月30日
5 15チームが覇を競う 熊野ベースボールフェスタ中学軟式野球 (木本・阿田和連合と尾鷲が決勝へ)
2017年08月30日
6 荒木丞訓君が5位入賞
 和道流空手道連盟全国大会で  
2017年08月30日
7 第1回大会は串本が優勝
 小学生バレーボール「JAみくまの杯」  
2017年08月30日
8 居場所づくりや地域交流 新宮市千穂できっちん・クローバー 
2017年08月30日
9 水遊び大好き  井関保育所でプール参観  (那智勝浦町 )
2017年08月30日
10 「八咫の火祭り」盛大に  熊野本宮大社大斎原  
2017年08月30日
11 川の流れの変化楽しむ  北山川でラフティング大会  (北山村 )
2017年08月30日
12 褒めて育てるしつけ 串本町、あったカフェが講演会 
2017年08月30日
13 勤労観高める経験を積む  明神中2年生が職場体験  (古座川町 )
2017年08月30日
14 全国大会入賞を町長に報告 串本町消防本部、ほふく救出チームの3人 
2017年08月30日
15 TOUR・de・熊野フォトコンテスト②   
2017年08月30日
16 タカサゴユリ  高田の道路沿いで  
2017年08月30日
17 お悔やみ情報
  
2017年08月23日
18 基本構想案を市長に答申
 新宮市総合計画審議会  

 新宮市総合計画審議会(会長・足立基浩和歌山大学経済学部教授、委員20人)は22日、第2次新宮市総合計画基本構想案の答申書を諮問した田岡実千年市長に提出した。田岡市長は4回にわたる熱心な議論に感謝し、「総合計画はこれから10年間の市政の根幹で、市内外に発信する大変重要な計画。答申を最大限尊重して9月5日の市議会に提出したい」と述べた。

 基本構想案の目指すべき都市像は「人とまちが輝き、『未来』へつなぐまち 新宮市」。政策目標は▽安心・安全に暮らせるまち▽心豊かな人を育むまち▽共に支え合い幸せ感じるまち▽安定した雇用を生み出すまち▽魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち▽健全かつ効率的な行財政運営―の六つ。2027年度末の人口は2万5600人を上回るものとした。

 答申書の提出には足立会長、勢古啓子副会長(仲之町商店街振興組合理事長)、筒井三輝朗委員(新宮市都市計画審議会長)、和平幸勝委員(新宮信用金庫本店営業部長)の4人が出席。足立会長は▽地域力をさらに高め市民がそのことを真に実感できる施策の立案に努める▽斬新な経営感覚を取り入れた行財政運営を推進する▽基本構想の内容を分かりやすく市民に広報する―などに留意することを求めた。

 来年度から10年間の第2次総合計画はまちづくりの最も上位に位置付けられる行政計画。市の将来目指すべき都市像を示す「基本構想」(長期10年)、具体的施策について体系化した「基本計画」(中期5年)、具体的な事業や規模などを示す「実施計画」で構成。2月上旬に「基本計画案」の答申を予定している。

■さまざまな提案



 答申書提出後の意見交換で、足立会長は委員からの意見として、最先端技術の導入、広域連携などに積極的に取り組むことを求めた。

 田岡市長は、特に山間部の買い物難民対策が行政の大きな課題になっていると説明。新宮港への大型客船入港が増えていることから、熊野市から串本町、田辺市本宮町までの範囲で受け入れ体制を準備していると紹介し、「これをきっかけにさらに連携を深めることができれば」と話した。

 勢古副会長は、商店街は高齢化と後継者不足で体力がなくなってきている、和平委員は創業者を増やす環境整備を官民一体となって取り組むべきなどと話した。

 筒井委員は平成32年度完成予定の文化複合施設を活性化の起爆財に、足立会長は増加している空き家や空き店舗の利用しやすい環境づくりを、と提案した。

(2017年8月23日付紙面より)

田岡実千年市長(左)に答申書を提出する足立基浩会長=22日、新宮市役所
2017年08月23日
19 捕鯨テーマに異なる価値観描く
 感謝を込め地元で特別上映会  (太地町 )

 太地町を舞台に捕鯨を巡る世界的な論争をテーマにしたドキュメンタリー映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」(佐々木芽生監督)が完成し、撮影に協力した町民らを対象に特別上映会が19日夜、同町の畠尻湾の海岸で開かれた。満天の星の下、映画の出演者らを含む町民約200人がスクリーンに見入っていた。佐々木監督も会場に訪れ、上映後には地元住民らとの対話集会もあった。

 ニューヨーク在住の佐々木さんは、捕鯨に対する賛否をニュートラルな視点から捉えた作品にしようと2010年6月から撮影を開始した。イルカ追い込み漁を否定的に描いた「ザ・コーヴ」を見て「一方的」との印象を受けたことがきっかけという。

 映画にはイルカ漁に携わる住民と反捕鯨団体をはじめ、対立を仲介しようとする団体、捕鯨の賛否に意見する人、中立的な立場の米国人ジャーナリストなどが登場する。佐々木監督は「誰も悪人には描きたくなかった。善悪を決めようとしたとたんに亀裂が生まれる。太地町で起きていることは世界の縮図。欧米が主体のグローバルスタンダードと相いれないローカルの文化が押しつぶされている。対立していても海の環境問題改善については大きな共通点があるはず、そこを認識してほしい」と述べた。

 対話集会では、町民らから「ザ・コーヴがワンサイドで世界に発信され、困り果てていた。両サイドの視点でわれわれの文化を伝えてくれて感謝する」「今後は情報発信もやっていく必要を感じた」などの言葉があった。

 映画は9月9日(土)に東京・ユーロスペースで上映後、大阪、京都、仙台、札幌で順次公開。学校やコミュニティセンターでの上映、世界各国へのデジタル配信を準備している。

(2017年8月23日付紙面より)

スクリーンに見入る人たち=19日夜、太地町の畠尻湾
佐々木芽生監督
2017年08月23日
20 大地の特色を探り発表
 第1回こどもスクール  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークガイドの会主催のイベント「第1回南紀熊野ジオパークこどもスクールin串本」が21、22の両日、串本町文化センターや県立潮岬青少年の家を拠点にして開かれた。同会初の宿泊型体験プログラムで、御坊市から新宮市の小学5年生から中学1年生まで21人が参加。特色のある地質や地形を見学しながら成り立ちなどを探り、学んだり気付いたりした事柄を地域にPRするなどした。

 同パークのジオサイトを通して子どもが主体的に自然と接し愛着を高める機会として、国立青少年教育振興機構事業「子どもゆめ基金」の助成を受けて計画。前年度に県立潮岬青少年の家を拠点にして開かれた「地震火山こどもサマースクール」の様式を取り入れた内容で、小学5年生~高校3年生を対象にして参加を呼び掛けた。

 初日はコーディネーターの築山省仁さんと仲江孝丸さんらスタッフ、講師の後誠介さん(和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授)や参加者同士で自己紹介をし合い、「大きな子ども」(=活動支援スタッフ)を含む3班に分かれて活動を開始。橋杭岩、江田海岸、一枚岩を見学し、県立潮岬青少年の家で同パークを構成する大地の特色や成り立ち、人々の営みを教わるなどした。

 同家泊を経て2日目は班ごとに姫の浜、有田の浜、月野瀬の河原の3カ所に分かれてフィールドワークに臨み、最寄りの施設で地域の話を聞き現地ならではの調理実習にも挑戦。午後は同センターでもろもろの活動から得た情報を班ごとにまとめ、「南紀熊野・大地の魅力PR合戦」と題して公開発表に臨んだ。主体性を引き出す手法として、スタッフが感心する質問や報告をした参加者に都度カードを配り、最多獲得班の参加者には賞品が贈られた。

 見学後の座学で後さんは同パーク内が大きく▽火成岩体▽前弧海盆堆積体▽付加体―の三つで形作られていることを紹介。参加者は食材を使った実験で▽固さの違う岩が水で浸食されるとどうなるか▽固さの違う層に力がかかるとどうなるか―を確かめ、橋杭岩や一枚岩、江田海岸で見た地層の褶曲(しゅうきょく)を形作った大地の営みを想像した。その後は大地に宿る人々の営みをゲスト講師陣らから教わるなど、同パークの考え方の筋道を一通り経験しつつ、主体活動となる2日目の班別フィールドワークや公開発表に向けて気持ちを高めた。

(2017年8月23日付紙面より)

江田海岸に露出した地層の褶曲を観察=21日、串本町江田
京菓子を使った実験で褶曲の原理を確かめる参加者=21日、県立潮岬青少年の家
2017年08月23日
21 24時間体制で警戒
 追い込み漁解禁に備え臨時交番  (太地町 )

 小型鯨類の追い込み網漁が9月1日(金)に始まることを受けて和歌山県警は21日、太地町畠尻湾前に臨時交番を開所した。今年で7年目。来年3月末まで設け、反捕鯨団体の違法行為を24時間体制で監視する。

 反捕鯨団体はこれまでに、無許可で地元漁師の動画を撮影するなどの嫌がらせ行為や、イルカのいけすの網を切るなどの違法行為を働いている。逮捕事案としては、2011年に暴行事件、12年にくじら浜公園にあるモニュメントのもりを折る器物損壊があった。今年1月にも、地元企業が所有するイルカのいけすの網が切断された。

 臨時交番では、安全パトロール班7人が交代で常時2人以上勤務するが、状況に応じて増員する。活動家の多くが女性であることから、このうち2人が女性警官になる。これに加え、情報採証班と遊撃警戒班5人も配備される。

 開所式には約20人が出席した。太地町特別警戒本部長を務める県警警備部の保富速人部長は「臨時交番を設置して以降、反捕鯨活動家の来町が減少するなど効果を上げているが、依然として捕鯨を巡る世界情勢は厳しいものがある。基本方針の徹底による違法行為の未然防止、関係機関との連携の強化と継続、公平忠実な対応の3点を重点に、町民が安心して暮らせるよう一丸となって活動してほしい」と求め、署員に期待を寄せた。

(2017年8月23日付紙面より)

保富速人町特別警戒本部長の訓示を聞く署員ら=21日、太地町
2017年08月23日
22 神倉が準優勝で近畿へ
 第33回C級和歌山県学童軟式野球大会  
2017年08月23日
23 仲間らの声援を背に熱戦
 スポ少剣道交流和歌山大会地方予選  
2017年08月23日
24 浴場が泡だらけ  熊野川温泉さつき  
2017年08月23日
25 基本構想案を最終確認  第4回新宮市総合計画審議会  
2017年08月23日
26 医療の充実やこども園 新宮市議会教育民生委員会で議論 
2017年08月23日
27 地域資源をトップセールス  紀宝町長と青森県藤崎町長  
2017年08月23日
28 訪れやすい事務所に 新宮市社協熊野川ステーションが移転 
2017年08月23日
29 新米の販売始まる 新宮市熊野川町で品質検査 
2017年08月23日
30 491本の当選者決める 串本リリースタンプ会、サマープレゼント抽選会 
2017年08月23日
31 児童13人含む訪問団出発 古座川町、川崎市ふれあい交流事業 
2017年08月23日
32 区民が集まり交流する場に 串本町、上野山こども会初の行事 
2017年08月23日
33 「絆」を胸に歌声  和歌山とスペインの合唱団  
2017年08月23日
34 カンザブロウノキ  神倉神社で白い花  
2017年08月23日
35 お悔やみ情報
  
2017年08月15日
36 夜の熊野川を彩る
 新宮花火大会に5万人  

 熊野徐福万燈祭(第55回新宮花火大会)が13日夜、新宮市の熊野速玉大社下の熊野川河川敷であった。打ち上げ花火約5000発、仕掛け花火約20基が夜の熊野川を彩り、約5万人(主催者発表)の観客を魅了した。

 新宮仏教会による初精霊供養、流し燈籠などの後、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、山口泰郎・新宮徐福協会代表理事、関康之・新宮商工会議所会頭、屋敷満雄・市議会議長の5人が導火線に点火し、仕掛け花火スターマインが夜空に一斉に打ち上がった。

 熊野川河川敷には約150㍍にわたって夜店が並び、子どもらでにぎわった。

(2017年8月15日付紙面より)

水上スターマイン=13日夜、新宮市
大勢の人でにぎわう夜店=同
2017年08月15日
37 夜空に大輪咲き乱れる
 那智勝浦町花火大会  

 那智勝浦町花火大会(大会長・寺本眞一町長)が12日夜、那智湾で開かれた。この日は盆の連休と重なったこともあり、約4万5000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約5000発の花火を楽しんだ。

 町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で11回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で、締めには音楽に合わせて大玉花火を連発した。

 会場周辺には開催前から人だかりができ、浴衣姿の来場者も見られた。色とりどりの花火が打ち上がると、「どん」という音とともに衝撃波が伝わり、歓声が上がった。

 初めて那智勝浦の花火大会を見たという京都府京都市から来た伊藤大輔さん(32)、久美さん(30)夫妻とその子どもの蒼輔君(2)、花ちゃん(0)は「曲に合わせて花火が打ち上がっていたのが印象的。最高の花火で、京都から来たかいがありました」と喜んでいた。

(2017年8月15日付紙面より)

肩を寄せて花火を眺める来場者=12日、那智勝浦町の那智湾
2017年08月15日
38 まちのすべてを情報発信
 古座川商店プロジェクト  (古座川町 )

 古座川町のあらゆるものを発信する「古座川商店」を立ち上げるプロジェクトがこのほど、クラウドファンディングの開始を機に公に動き出した。まちの情報発信力強化を目指す試みで、年内の同商店開設を目指して発起人3人が挑戦している。

 町内にある全ての人や物産や事柄を情報発信し、多くの人々に古座川を伝えてファンを作り、究極的には移住推進を図ることまで視野に入れたプロジェクト。発起人はもりとよ商店を営む出身者・森武志さん(41)、農園を営む出身者・松林秀哲さん(42)、デザイン会社を営むIターン者・岩倉昂史さん(23)の3人で、日頃の商売で培った感覚で顧客と地域の架け橋になる仕掛けを思い描いている。

 「古座川商店」は、メディアとショップの2機能を兼ね備えた運営形態。メディアとしては地域の日常や生活の知恵を紹介し、住民が観光客の興味をくんで地域情報を伝えるような温かみのある情報発信の仕組みを、物産販売では既存の物産品にとどまらずテナガエビや高齢者仕込みの漬け物、町民同士で分け合っている旬の味覚やアウトドアレジャー体験など、町内で得られるあらゆるものを商品として並べる仕組みを見据えている。

 これら仕組みをまずはネットショップとして実現し、将来的には実店舗も構えて生み出したファンが町域を訪ねる筋道づけを目指している。

 発起人代表の森さんが数年前に同プロジェクトの発端となる構想を持つようになり、同級生の松林さんやプランニングに秀でた岩倉さんと意気投合したことで「古座川商店」プロジェクトへと発展。内容周知を兼ねてクラウドファンディング(アドレスhttps://camp-fire.jp/projects/view/37281)による資金調達を試みるに至った。

 調達期限は10月24日(火)。町域ならではの各種リターンを設定して不特定多数からの支援を求めていて、究極は空き家1軒のリターン(99万8000円、リフォーム必須)も掲げている。

 構想加速の引き金は、インターネット上における同町のアピールの弱さに対する3人の共感。「現状は町外に優しくない」と評価した3人は、商売人視点で相手への優しさと運営を支える収益性を意識してこのプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングは資金調達というよりも、事前にファンを作りその信頼や期待を力にして一緒に挑戦したいという思いで試みているという。

 構想を公に打って出る段階に入り、森さんは「物より人に光を当て、古座川町に住む誰もが前を向いて生活する仕組みにしていきたい。そのことが町の価値を高め、生きがいや移住を増やす町の価値の高まりにつながると思う」と同プロジェクトに込める思いを語った。

(2017年8月15日付紙面より)

古座川商店プロジェクトに取り組む(左から)岩倉昂史さん、森武志さん、松林秀哲さん=11日、古座川町高池
2017年08月15日
39 学校給食米の収穫始まる
 1年分約15㌧の納入目指す  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、会員21人)の学校給食米収穫が12日から始まった。本年度は1年分約15㌧納入を目指し、会員一丸で収穫に励むという。

 同組合は平成21年度から、学校給食における地産地消推進に協力し、町内産コシヒカリの納入に取り組んでいる。前年度は全町規模の学校給食が本格化し、年間需要は約4倍(約4㌧→約15㌧)に急増。さすがに即応は難しく、まずは2~3学期分の約11㌧の納入を目指した。

 本年度は新たに4人を組合員として迎え21人体制で学校給食米の生産を始めた。新たに再興した休耕地はないが、組合員増強により耕作面積が3・5㌶増え、同組合全体で約22㌶まで拡大し、この体制で年間需要をまかなうことを目指している状況だ。

 この日は組合員の坂本渡さん(64)が同町高富にある町営住宅そばの水田を稲刈り。収穫した米の全量を学校給食米に充てるそうで、「『子どもたちがおいしいと言ってくれている』と学校給食センターも喜んでいる。今年も2学期最初の給食から新米を味わってもらえるよう頑張りたい」と意気込んで、約30㌃分を同日中に収穫した。

 今年は全体的に豊作傾向だそうで、同組合は約1カ月がかりで収穫の適期を迎えた水田から順次稲刈りを進める。収穫期を迎えて山下組合長(67)は「組合として目指しているのは、年々増える耕作放棄地を少しでも減らしながら安心安全でおいしい学校給食米を届けること。まずは一昨年までのように、年間の必要量を組合でまかなえるよう努めたい」と話した。

(2017年8月15日付紙面より)

学校給食米納入に向け収穫に励む坂本渡さんと見守る山下敏文組合長=12日、串本町高富
2017年08月15日
40 48人が合格
 日本水泳連盟主催泳力検定  
2017年08月15日
41 平和への感謝を胸に
 新宮と向陽が第3回定期戦を開催  
2017年08月15日
42 杉浦政次さん個人表彰 那智勝浦町、天満ラジオ体操の会 
2017年08月15日
43 徐福の遺徳しのぶ  供養式典に50人参列  (新宮市 )
2017年08月15日
44 「架け橋になれるよう」 サ市訪問の中学生が新宮市長らと懇談 
2017年08月15日
45 肌荒れや老化予防に期待  熊野産クロモジの有効成分で特許取得  
2017年08月15日
46 学習の成果を発揮  ECC教室合同発表会  
2017年08月15日
47 見て!泳げたよ  くしもとこども園プール参観  
2017年08月15日
48 故郷への誇り胸に 本宮町、新成人を祝う会に22人 
2017年08月15日
49 お悔やみ情報
  
2017年08月11日
50 大自然を満喫して 土と水と緑の学校開校 (新宮市高田)

 第34回「土と水と緑の学校」(新宮市、アジア協会アジア友の会、新熊野体験研修協会など主催)が9日、新宮市の高田グリーンランドで開校した。台風5号の影響で3泊4日に日程を変更。ことしは小学3年生から中学3年生までの子ども約90人が、12日(土)まで寺子屋形式で共同生活を送りながら自然を学ぶ。

 自分たちの住む地球の基本である土と水、緑を学び、その役割と大切さに気付くことを目的にしている。自然体験により子どもたちが成長期の精神のバランスを保ち豊かな想像力が育てられることを目指している。

 開校式では楠本秀一教育長が「自然の役割や大切さを学ぶ素晴らしい学習の場。地域の自然を大いに満喫し、体験を積んでほしい」と、校長である田岡実千年市長のあいさつを代読。来賓の濵田雅美・市議会副議長が祝辞を述べた。アジア友の会の村上公彦事務局長は「短い中にも中身がある。リーダーの言うことをよく聞いてたくさん友達を作って」と呼び掛けた。

 市立光洋中学校3年の尾崎戒音君とNPO法人京田辺シュタイナー学校8年生(中2)の吉田菜那子さんが高田の大自然の中で仲間と何事にも元気にチャレンジし、学ぶと宣誓した。

(2017年8月11日付紙面より)

開校式で宣誓する尾崎戒音君と吉田菜那子さん=9日、新宮市の高田グリーンランド
2017年08月11日
51 白バイで交通事故抑止を
 13台が紀伊半島を縦断  (和歌山県警 )

 夏の行楽シーズンを迎え、交通事故を抑止しようと、和歌山県警交通機動隊と田辺警察署、新宮警察署は9、10の両日、白バイによる紀伊半島縦断を実施した。13台の白バイと覆面パトカーが和歌山市から新宮市までの主要幹線道路を走行した。

 帰省や観光で当地方に車両が集中するこの時期には渋滞や重大事故の発生が懸念されることから初めて実施した。県内に白バイは26台あり、うち2台が新宮署に置かれている。

 今回は県警本部の交通機動隊から8台、田辺署内の交通機動隊(紀南分駐所)3台、新宮署2台が参加。9日には国道42号や424号、311号、168号などの主要幹線道路を走って那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所に集合した。

 10日には新宮署玄関前で出陣式があり、13台の白バイが整列した。谷本克也・新宮警察署長に申告後、一斉に署を出発し、事故抑止のために交通指導取り締まりなどをした。

 19日(土)は「バイクの日」でもあり、二輪車の事故防止も呼び掛けている。谷本署長は「交通事故が増える可能性があるので警戒を強め、事故防止に努めたい。初めて交通機動隊が新宮署に来ていただいたということはありがたい」。県警本部交通部交通機動隊の小畑博昭隊長は「夏場は当地方での事故が一番多い。観光客が増え、白バイの姿で注意喚起をすることが効果的だと、高速道路を通らずに目につくよう地道を走ってきた。安全確認をしていただきたい」と話していた。

■合同訓練を実施



 9日午後には那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で合同訓練があった。交通機動隊の小畑隊長を含む15人が集合。コース上に設けたパイロンの間や狭い道などを走行し、運転技術の維持に努めた。

 和歌山県警本部交通機動隊は今月3日、4日に大阪府警察総合訓練センターで開催された平成29年度近畿管区内白バイ安全運転競技会で19年ぶりに優勝している。小畑隊長は「日頃から訓練をしており、継続していかなければならない。県民の事故防止、隊員の事故防止にも取り組んでいく」と話していた。

■物損事故が増加傾向に



 新宮警察署管内の交通事故概況は、7月末現在で人身事故が48件(前年同期比11件減)、死者数1人(同1人増)、傷者数55人(同15人減)となっている。7月中の人身事故は14件で、前年と比べ倍増。物損事故は656件で前年に比べ55件増となっており、人身事故件数は減少傾向にあるものの物損事故が増加している。

 高齢者の関係する事故は28件で、全体の過半数を占めている。特に人や自転車と車が衝突する事故は15件発生し、13人が負傷している。原因では安全不確認が81%を締め、次いでブレーキやハンドルの操作不適、前方・動静不注視となっている。

■駐車の際はバックで



 管内の駐車場での交通事故は人身48件中3件、物損事故656件中175件となっており、25%強を占めている。原因のほとんどが安全不確認であり、特にバック(後退)の際に衝突している。

 県警察では駐車場内の事故防止を目的に「セーフティー・みちびきカード」を作成。「車を駐車する際は、バックで! 発車する際は、前向きに!」をスローガンに、車両利用者への啓発活動を展開していく。

(2017年8月11日付紙面より)

白バイが並ぶ出陣式の様子=10日、新宮警察署
運転技術維持のため訓練に励む隊員ら=9日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所

2017年08月11日
52 ドローン飛ばして沿岸捜索
 巡視艇と連携して運用訓練  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)と串本海上保安署(東浦博昭署長)が9日、巡視艇むろづきと捜索用ドローンの連携による沿岸捜索訓練に取り組んだ。

 この訓練は、津波災害時の立ち入りが極めて困難ながれき上の要救助者を速やかに発見する目的で串本警察署警備課に捜索用ドローンが配備された機に計画。水難事故時の行方不明者などの捜索でも効果が期待できることから、陸上、海上のいずれからも近づきにくい場所をいち早く捜索する想定で運用を試みた。

 今回は紀伊大島戸島崎付近の湾内を訓練区域とし、同署警備課課員3人が巡視艇むろづき後部甲板からドローンを離陸させて小型艇でも近づきがたい磯場を捜索した。巡視艇とドローンの距離が開きすぎてコントロールを失ったり探索後の着陸が極めて難しかったりと、風の影響が運用上の大きな課題となったが、巡視艇も繊細な操船でドローンを追尾し計2回の運用訓練を無事完了した。

 同署は6月に配備されて以降、署内講堂や屋外で運用訓練を重ねているが実践環境下は今回が初だという。上地義章警備課長は「今回は初めての実践環境での運用となったが、映像は鮮明で陸海から近づきにくい場所の捜索には非常に有効だと感じた。若干風に流された部分などがあり、今後も訓練を重ねて運用の限界を見極めていきたい」と総括し、操縦技術のさらなる向上も今後の重要課題として見据えた。

 このドローンの飛行可能時間は約30分で、予備バッテリー使用で連続2時間30分運用できる。撮影した映像や画像を操縦機のモニターでリアルタイムに確認でき、同機で記録した映像や画像のデータを大型モニターで再生して捜索に生かす形での運用を考えている。配備先は警備課だが課員だけでなく署員全員が扱えるよう運用訓練を重ねているという。

(2017年8月11日付紙面より)

巡視艇からの離発着訓練に臨む串本警察署警備課課員ら=9日、串本町串本
2017年08月11日
53 蜂蜜、今年もクマの被害
 新宮市熊野川町で相次ぐ  

 熊野地方各地の山間部ではニホンミツバチの蜜の採取作業が始まっているが、新宮市熊野川町ではツキノワグマによるゴーラ(蜂の巣箱)の被害が相次いでいる。ゴーラ3個が荒らされた平岩明さん(79)=同町相須=は「今年で3年連続。夜中に来ているよう」と話している。

 採蜜歴30年以上の平岩さんは、自宅の裏山などに約80個のゴーラを設置している。今年はゴーラの周囲に丸太の柵を設置したが、効果はなかった。「人間の力では動かないようにしたけど、だめだった。相当大きなクマでないとこんなことはできないと思う」。

 近くの九重では、ドラム缶で囲っていたゴーラも被害に遭った。篠尾でも被害情報があり、十津川村竹筒では目撃した人がいるという。

 一方、熊野川対岸の小口地区などではクマによる被害情報はなく、順調に採蜜作業が進んでいるようだ。採蜜歴約20年の中村正直さん(79)=同町西=は「こちら側ではクマじゃなく、蜜を盗みにくる人間の被害をよく聞きます」。

 シイ、ヤマザクラ、クリなど熊野の山に自生した花の蜜でできた熊野川町産の蜂蜜は人気が高く、県外からの注文も多い。中村さんは近くの山に約30個のゴーラを設置していて、毎年5、6個から蜜を採っている。「今年は5個開けて1斗5升(約27㍑)採った。よい方ですね」と話していた。

 和歌山県内に生息するツキノワグマは絶滅の恐れがあることから狩猟が禁止されている。本年度の県内の目撃情報は7月29日現在15件。秋はクマが冬眠に備えドングリなどのエサを求めて活発に行動することから、県は、山に入る際は鈴・ラジオなど音の鳴るものを携帯し、遭遇した際は慌てて逃げず、じっと見ながら背中を見せず、ゆっくりと離れるよう呼び掛けている。

(2017年8月11日付紙面より)

ゴーラに付いたクマの爪痕を指さす平岩明さん=9日、新宮市熊野川町相須
2017年08月11日
54 第二なぎの木園に贈呈 三和建設が紀陽と百五CSR私募債を活用 
2017年08月11日
55 特殊詐欺の被害防止を 日本郵便東海支社、郵便局長と紀宝警察署員が呼び掛け 
2017年08月11日
56 JA女性会と3品調理  潮岬中3年が料理教室受講  (串本町 )
2017年08月11日
57 地域の仲間意識育てる  学童保育が潮岬で合宿  (串本町 )
2017年08月11日
58 映画鑑賞して考え深める 串本中、登校日利用し平和学習会 
2017年08月11日
59 本州最南端で絆培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ 
2017年08月11日
60 アキノタムラソウ  熊野古道高野坂で  
2017年08月11日
61 お悔やみ情報
  
2017年08月10日
62 新宮高校が県代表に 吹奏楽コンクで4年連続金賞 (新宮・東牟婁地方)

 第53回和歌山県吹奏楽コンクールが4日から6日にかけ、県民文化会館ホールで開催された。当地方からは6校が出場。新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)が4年連続の金賞、3年ぶりの県代表に選ばれた。立溝まい部長は「真剣に楽器と向き合って練習に取り組み、関西大会では120%の力が出せるようにしたい」と意気込んでいる。

 新宮高校は『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。立溝部長は「場面転換が多く、景色や色合いなどが分かりやすく描かれている曲。壮大な雰囲気の所が何カ所かあり、吹いていて楽しいです。拍子を変えるところが難しく、和音のずれも気になります」。

 県コンクールでは初日のトップバッターを務めた。「緊張や不安がありました。練習通りの力は出し切れませんでしたが、それでもできる限りの演奏ができたと思います。部員のみんなも金賞の発表を受けられることを楽しみにしており、とてもうれしかったです」と語った。

 関西コンクールには、これまで悔しい思いをしてきた先輩の気持ちも持って行きたいとし「自分たちの限界を超えられるくらいのいい演奏をしたいです」と話していた。

 コンクール前には長年使っている楽器の一部に不具合が生じ、急きょ代替品をレンタルしての出場となった。「例年以上にチームの状態も不安定で、トップバッターという絶対的に不利な状況だった」と亀谷顧問。「結果は求めず新高らしい演奏をしたいと思っていました。発表では『ゴールド』の言葉に例年落ち着いている生徒らも泣き崩れており、僕自身も驚きました」。

 関西に向け「年々少しずつ成長していますが、当地方では他校と対抗してコンテストに出場したり、演奏を聞いたりする機会もなく、本番で緊張し、萎縮してしまいます。伸び伸びと演奏してほしく、本来発揮できる力は別次元なので、本番でその力を出し切りたい。課題は多いです。県代表として他のバンドの思いも背負っている。まずは自分に負けず、練習したことを発揮できるよう内面を磨き上げてほしい。それができれば、もっといい形で現れると思うし、苦労をはじき返す音楽を作ってくれると信じています」と話していた。

  □     □

 各校の結果は次の通り。

■金賞

▽県立新宮高校(県代表・県知事賞)

■銀賞

▽新宮市立緑丘中学校

▽那智勝浦町立那智中学校

■銅賞

▽県立串本古座高校

▽新宮市立光洋中学校

▽近畿大学附属新宮高校・中学校

(2017年8月10日付紙面より)

金賞を受賞した県立新宮高校吹奏楽部の皆さん=8日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月10日
63 「自然と芸術の融合」
 和歌山とスペインの合唱団が奉納演奏  (那智勝浦町那智山 )

 和歌山市を拠点に活動する和歌山児童合唱団(岩橋延直育成会会長)とスペイン・バルセロナのアミクス・デ・ラ・ウニオ(アミクス)児童合唱団は8日、那智大社創建1700年・青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して那智勝浦町那智山の両社寺で奉納演奏を催した。境内に和歌山の中高生団員41人とアミクスの中高生団員38人の清らかな歌声が響いた。

 2016年5月にブルガリアで開かれた第37回May国際合唱コンクールをきっかけに両団は知り合い、アミクスから「日本でコンサートを行いたい」という希望を受けて、創建草創記念の年と重なることもあって今回の演奏が実現した。アミクスが日本で公演するのは初めてだという。合唱団一行は那智大社本殿前、青岸渡寺の那智の滝展望地、飛瀧神社で「ふるさと」や「Song of hope」など複数曲を合同合唱、奉納した。

 和歌山児童合唱団員で私立開智高校2年の西川千尋さん(17)は「ブルガリアで会った時から今日が楽しみでした。このような神聖な場所で生の歌が聴けて、共演もできてうれしい。観客の皆さんもしっかり聴いてくれて、歌が届けられたと思う」。

 アミクス児童合唱団のパウラ・コロナド・ソリアーノさん(17)は「那智の滝がすごくすてきで、神様が宿る自然と私たちの歌を一緒に楽しんでいただけるのは、とても光栄なこと。自然と観客がつながる感覚があった」と奉納時の印象を語った。

 アミクスの講師で指揮者のジュゼップ・ヴィラ・ジョベルさん(46)は「観光だと信仰など深いところまで知ることができない。この場所で演奏できたのは、幸せなこと。自然と芸術が融合できたのは素晴らしい」と話した。

 この日は奉納演奏のほか、町立市野々小学校でコンサートが開かれ、地域住民と同校児童に日本とスペインの合唱曲全10曲を披露した。市野々小児童会の中村悠寿副会長(5年)は「コンサートを開いてくれてありがとうございました。歌声がとてもきれいで、スペインの楽曲は日本のものと違っていて良かったです」と感謝を述べた。

(2017年8月10日付紙面より)

那智の滝前で合唱する和歌山児童合唱団とアミクス児童合唱団の団員=8日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
2017年08月10日
64 ウナギ石漁の仕組み教わる
 KAK第2弾第2回活動  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)主催事業「KozagawaAdventureKids(KAK)」の本年度第2弾第2回活動が5日、古座川町民体育館であり町内の小学1~6年生35人が古座川の伝統漁法「ウナギ石漁」の仕組みを教わるなどした。

 同町子ども教育15年プランに掲げられた3大重点活動の一つ、体験活動「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を社会教育領域で展開する同事業。本年度第2弾のテーマは「みんなで古座川天然うなぎをとろう!~伝統漁法うなぎ石漁を学ぼう!~」で、事前の申し込みでは37人が参加を希望したという。

 第1回活動は7月21日にあり、ウナギ取り名人の細井孝哲さんと一緒にウナギ石漁の仕掛けを、少女峰前の古座川の瀬に五つ作った。第2回活動は漁に臨む計画だったが、台風5号に伴う雨を警戒した七川ダムの事前放流で水位が上がり、仕掛けが水没したためやむなく中止。会場を同館に変更し、環境学習や天然ウナギの調理実演見学と試食のみ実施した。

 活動冒頭、ウナギを捕る感覚だけでも伝えたいとして、細井さんが体長80㌢の天然ウナギをたらいに入れて捕り方を紹介。代表3人にウナギばさみで捕まえ方を実践指導してこつを伝えた。

 環境学習では県環境学習アドバイザーの瀧野秀二さん(=熊野自然保護連絡協議会副会長)が、ウナギ石漁の仕組みを解説した。仕掛け「ウナギ石」はウナギのエサになるハゼの仲間やエビ類なども隠れ家にするので、ウナギにとっては天敵のカワウやサギから身を守ると同時にエサを探す手間もない快適な居場所。それをウナギが好むきれいな状態(隙間が詰まっていない状態)で作り出して誘い込むのがこの漁の仕組みで、同じ理屈でしば束を沈めて捕る方法もあると紹介した。

 併せてウナギ以外に川で観察できる生き物や川石の裏に張り付いている虫の種類と数を調べると川のきれいさがわかる(=スコア法)ことにも触れ、「古座川はスコア法で10点満点中8~9点が取れるきれいな川。だからこそ大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 学習後は南紀月の瀬温泉ぼたん荘の深海政也料理長らによるさばき方や調理を見学。焼き上がった古座川産天然ウナギのかば焼きをうな丼にし、命をいただくことへの感謝を胸に抱きながらみんなで味わって活動を締めくくった。

(2017年8月10日付紙面より)

ウナギ石漁の仕組みなどを児童に解説する瀧野秀二さん=5日、古座川町民体育館
ウナギの調理を披露する(右手前から)細井孝哲さんと深海政也さん
2017年08月10日
65 若手作家らの作品展
 熊野マウンテンビルディング  

 新宮市熊野川町上長井の熊野マウンテンビルディング(南方商店前)のギャラリースペースで若手作家たちの作品展『健康』が開催されている。9月上旬まで。不定休で、開場時間は午前10時ごろから午後4時ごろまで。入場無料。

 作品を展示している作家は、ジュエリー作家の高瀬大輔さん、折り紙職人の太田弘昭さん、プログラマーの齋藤雄介さん、写真家の秦雅則さんら。拾った石を乗せる指輪、フイルムを腐敗させた写真など計約20点を並べている。

 現在、ビルを管理しているのは写真家の芹川由起子さん(33)=東京都。自らも作品を制作中で、近く展示する。

 芹川さんは「健全な考え方、健康的なものを応援するプロジェクトです。日常でないことが考えられる場所になればと思っています」と来場を呼び掛けている。

(2017年8月10日付紙面より)

指輪、折り紙などの作品を約20点展示している=8日、新宮市熊野川町上長井
2017年08月10日
66 各校の新チームが始動
 紀南十高校リーグ秋季リーグ戦  
2017年08月10日
67 塚君、弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2017年08月10日
68 4部門で熱戦展開 紀南バドミントン大会、運営費残金は九州北部豪雨の義援金に 
2017年08月10日
69 優勝はプログレス
 トルベリーノカップキッズ大会  
2017年08月10日
70 自然の力の大きさ学ぶ 近大新宮高校・中学校、スーパーサイエンス部が合宿 
2017年08月10日
71 「さんまのなれずし」追加 新宮市、クックパッド公式キッチン 
2017年08月10日
72 熊野川濁水対策など要望 新宮市議会が国土交通省や電源開発で 
2017年08月10日
73 憩いのひととき楽しむ 新宮市、クローバーの家でお茶会 
2017年08月10日
74 住民ら大きな輪になり 新宮市、五新町内会で供養盆踊り 
2017年08月10日
75 住民の協力で伝統行事 新宮市、王子区民盆踊り大会 
2017年08月10日
76 伝統の獅子舞楽しむ  高池保育所に互盟社  (古座川町 )
2017年08月10日
77 体使ったお絵描き楽しむ あったカフェ、旧養春小で体験イベント 
2017年08月10日
78 発達の見据え方など考える 串本町保健センター、第3回子育てネット会議 
2017年08月10日
79 センニンソウ  高野坂沿いで  
2017年08月10日
80 お悔やみ情報
  
2017年08月06日
81 中上健次、小学生時代の詩
 長女の紀さん「涙が出そう」  (新宮市 )

 新宮市出身の芥川賞作家、中上健次(1946~92年)が千穂小学校5年生の時に書いた詩『映画』がこのほど見つかった。長女で作家の中上紀さん(46)=東京都=が4日、市立図書館が保管している小学3年生時の詩『さいふ』と2編を確認し、「没後25年の節目の年にうれしい偶然です。衝撃的で涙が出そうになりました」と話した。

 全集に収められていない2編の詩は、当時の名字で「木下健次」となっている。『映画』は千穂小学校5年生全員の作品を収めた詩集『どんぐり』の中の1編で、同級生の仲憲次さん(70)=岐阜市=が実家の整理中に見つけ6月4日、図書館内にある中上健次資料収集室に寄贈した。

 紀さんは「過去の扉がいきなり開かれたような感じで非常にショックを受けました。名字を見ても父の複雑な家庭環境があらわになります。当時、映画館に行くことは特別なことだったと思います。父が小説『青い朝顔』の中で書いているように当時の貧しい生活を思いました」

 現在確認されている中上が書いた文章で最も古い『さいふ』は、当時の新宮市内小中学生の優秀な詩や俳句を集めた冊子『わかあゆ』に収められている。図書館に2014年7月、市民から寄贈された。中上の同級生で詩人、ラテン・アメリカ文学研究者の田村さと子さんが『中上健次発言集成1・月報①』の中で1995年に紹介している。

 紀さんは「小学3年生なのに、ちゃんと韻を踏んでいて、文才があったのかなと思います。比喩もすばらしく非常に良い詩だと思います」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

父が書いた小学生時代の詩を読む中上紀さん=4日、新宮市立図書館
2017年08月06日
82 大学生が若い視点で提言
 熊野再発見プロジェクト  (那智勝浦町 )

 大学生の視点で那智勝浦町の観光の魅力を探る京都橘大学の「熊野再発見プロジェクト」の発表会が4日、同町体育文化会館であり、2、3両日に熊野地方を巡った約40人の学生らがグループ単位で意見を述べた。町からは花井啓州町観光協会長、大門坂茶屋のおかみ宮本照代さん、町観光産業課職員らが出席し、学生の貴重な意見に耳を傾けた。

 2015年度から実施しているプロジェクトで、京都橘大学は昨年6月、那智勝浦町と「大学のふるさと協定」を結び、地域資源の再評価や観光PRの支援に取り組んでいる。同大学の木下達文教授が担当するゼミの学生や講義の受講生らを中心に広く学内から関心のある生徒が参加している。

 町や観光協会が発行する案内パンフレットを参考に自由にテーマや行き先を決め、同町の築地や湯川地区、那智山、太地町を散策した。発表では、町の良い点は「人が温かく、どの地域でも親切に声を掛けてくれた」「ビン玉通りがレトロで素敵だった。京都と比べて観光地なのにゴミが少なく海がきれい」などが上がったが、課題も多くあった。「若い人向けの土産や那智の滝をイメージしたものが少ない」「紀伊勝浦駅の近くに駐車場がない」との指摘があり「商店街がシャッターだらけで暗くて近寄りづらい。空き店舗を利用して中が見える休憩スペースを作ってはどうか」「くじらの博物館までのバスの本数が少なく待ち時間が多い。待合場所で、もっと観光情報の提供を」など、課題に対する提案もあった。

 木下教授は「観光振興には頑張っている人の点と点をつなげて全体で考えるテーブルが必要。京都にいると和歌山の情報が少ない。こういった学生と皆さんとのネットワークが他の大学でも広がっていけば」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

意見を発表する学生ら=4日、那智勝浦町の体育文化会館
2017年08月06日
83 順調に2日目出航
 葦舟で本宮から新宮へ  

 田辺市本宮町の熊野本宮大社から新宮市の熊野速玉大社までの熊野川34㌔を下っている熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)は5日、新宮市熊野川町の熊野川行政局前から2日目をスタートした。同日午後4時ごろ、速玉大社前に到着する予定だ。

 ダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった「川の参詣道」を復活させることを願い始まった取り組みで、今年で8回目。1日目は休憩を挟みながら約20人が交代で、約7時間かけて行政局まで下った。

 プロジェクトを指導している探検家の石川仁さん(50)=長崎市在住=は、サハラ砂漠をラクダで横断、南米ジャングルの丸木舟川下り、イヌイットとの捕鯨などを体験している人物。2019年には葦舟での太平洋横断を計画している。「順調に進んでいます。ゴールよりも安全に笑顔で終わることが一番です」と話していた。

(2017年8月6日付紙面より)

葦舟を熊野川に下ろす参加者たち=5日、新宮市熊野川町
2017年08月06日
84 台風5号 7日、西日本に接近か   
2017年08月06日
85 国交省などで要望  高速道延長促進協議会  
2017年08月06日
86 「キャラ弁」に笑顔 新宮市、たかやま商店でメキシコ人家族体験 
2017年08月06日
87 たくさんのイベント満喫 新宮市、たんぽぽクラブでお泊まり保育 
2017年08月06日
88 真夏に咲く“雪の花”  ハツユキソウが見頃  (新宮市タウンガーデン )
2017年08月06日
89 お悔やみ情報
  
2017年08月01日
90 新宮の歴史を知ろう ぶらさんぽで名所巡り (夏休み自由研究)

 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長)と新宮市観光協会(丹羽生会長)は7月30日、「歴史発見!新宮ぶらさんぽで夏休み自由研究を作っちゃおう!!」を開催した。小学3年生から高校1年生までの8人が観光ガイドらの案内で市内の名所を巡り、新宮の歴史を学んだ。

 世界遺産に追加登録された阿須賀神社に集合した参加者たちは、新宮市観光ガイドの会の西浦康代さんや新宮市教育委員会文化振興課の小林高太主任らの説明を受けながら、宮井戸遺跡、新宮城下町遺跡、熊野速玉大社、神倉神社と歩いて巡った。

 新宮城跡で西浦さんは、太平洋が見渡せることから「沖見城」とも呼ばれていたことや、石段は敵に攻められにくいように工夫されていることなどを説明。与謝野鉄幹の歌碑やケーブルカー跡も紹介した。児童らはメモを取りながら、石垣などをカメラで撮影していた。

 参加した櫻井龍之介君(11)=神倉小学校6年=は「最初の天皇が来たと伝わる場所が新宮にあることに驚きました」と話していた。

 同イベントは5日(土)にも開催される。時間は午前9時~午後2時。参加対象は小中学生で、小学3年生以下は保護者同伴。おにぎり、水筒、帽子、タオル、鉛筆、カメラかスマートフォン持参。参加費500円。申し込みは事務局(電話090・5671・6500)まで。雨天決行。

(2017年8月1日付紙面より)

新宮城跡を巡る参加者たち=7月30日、新宮市
2017年08月01日
91 タチウオではない?
 珍しい深海魚、ヒレナガユメタチ  

 新宮市徐福の辻本大二魚店に、7月29日、珍種であるヒレナガユメタチが入荷した=写真

 ヒレナガユメタチは全長約130㌢。鵜殿から勝浦辺りの沖合、水深150~200㍍の深さで捕獲されたという。ヒレナガユメタチはスズキ目タチウオ科。伊豆諸島以南やパラオ海嶺、インド洋の底層を遊泳する深海魚。タチウオに似ているが、尾びれがあり、頭にある長い背びれが特徴。大きなものは200㌢を超えるという。まれに釣獲、漁獲されることはあるが、詳しい生態は不明。同店では「私も見るのは初めて。漁師さんから詳しい話は聞けていないが、珍しいことだと思う。食べてみようと思うけど、食べたことある人が周りにいないのでどう調理していいのかも分からない」と話していた。

(2017年8月1日付紙面より)


2017年08月01日
92 ロボット作りに挑戦
 新翔高校で予選会に向け講習  

 新宮市佐野の県立新翔高校で7月29日、「きのくにロボットフェスティバル2017 全日本小中学生ロボット選手権」の予選会に向けた講習会が行われた。当地方の小学生8人、中学生4人が、それぞれ大会で使用するロボットを作った。

 ロボットフェスティバルは小学生~高校生対象のロボットコンテストと「高専ロボコン」招待チームのロボットや企業の最先端ロボットのデモンストレーションを総合的に実施することで青少年の物作りへの理解を深め、日本の物作りと科学技術の進展に資することを目的に開いている。今年は12月17日(日)御坊市立体育館での開催を予定している。

 講習会では同校職員の指導を受けながらロボット作りに取り組んだ。小学生は保護者に手伝ってもらうなどしながら熱心に作業を進め、できたものを試走させるなどして物作りへの関心を深めていた。できたロボットは規定の範囲内で改造するなどして大会で使用する。

 毎年参加している魚立祥大君(11)=新宮市佐野=は「(ロボットなどを作るのが)好きです。簡単でした。楽しいです。去年は車輪を付けましたが、今年は規定でできないのでつらいです。毎年3位、2位と上がってきているので今年は1位を取りたい」と話していた。

 予選会は11月3日(金・祝)に新翔高校で開催される。小学生は6足歩行ロボットで、コート内の長さが異なるロープをゴールへ運ぶ「ストリング・ストリング」、中学生はコート内のポールに輪を入れる「輪投げ大作戦!」で競う。

(2017年8月1日付紙面より)

指導を受けながら取り組む保護者と参加者ら=7月29日、新宮市佐野の県立新翔高校
2017年08月01日
93 橋杭海水浴場で新イベント
 第13回串本まつり始まる  (串本町 )

 串本町の夏の風物詩イベント「第13回串本まつり」が7月29日から始まった。初日の「橋杭ビーチサマーフェスタ2017」は旧海水浴まつりに代わる新イベント。メイン企画のビーチサイド運動会など盛りだくさんの内容が、海水浴客らの挑戦や注目を集めた。

 同フェスタは、本年度から本格化している橋杭海水浴場アウトドアレジャー拠点化の推進を意識した、串本町観光協会(島野利之会長)主管の新イベント。前年度まで実施していた海水浴まつりのメイン企画だった潮干狩りや宝探しに代わり取り入れたのがビーチサイド運動会で、ビーチハウスラパンが提供するマリンアクティビティーや遊泳区域のフロートなど同浴場の特色を生かした全9種目を午前と午後の2部構成で実施した。

 各種目とも参加賞付で当日受け付け。2基ある洋上滑り台をつなぐフロートを一直線につないだ全長約12㍍のコースを駆け抜ける種目・水上ランニングは主に小学生が出場し、全力の挑戦が注目を集めた。

 2部の間では当日配布した番号札300枚を使った抽選会があり、各種景品に加え約100㌔のアサリも景品として小分けして提供した。

 イベント冒頭、島野会長と田嶋勝正町長が開会のあいさつを述べ「ハラウフラ・オ・カウイオナラニ」がフラダンスを披露。メイン企画実施中は串本海中公園のウミガメタッチングやトルコのパンの移動販売「気まぐれアイシェのシミット号」、スーパーボールすくいや大道芸人ジロー今村さんによるパフォーマンスもあった。島野会長は「串本の夏のイベントはどんどん続く。串本町にまた来て楽しんでほしい」と呼び掛けてイベントを締めくくり、「今後もより多くの皆さんに楽しんでいただける内容を考え、同フェスタを続けていきたい」と総括した。

 30日は同町文化センターでサマーBANDライブがあり、8ユニットが迫力のあるステージ演奏を繰り広げてファンらの熱狂を誘った。

  □     □

 本年度の串本まつりは7月の29日と30日、8月の5日(土)と6日(日)の計4日間にわたって行われる予定で、日程詳細は本紙7月29日付特集を参照。町内外から多くの来場を集める本州最南端の花火大会は5日午後8時から串本港で実施(予備日は6日、以降未定)となっている。問い合わせは同町観光協会(電話0735・62・3171)か役場産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2017年8月1日付紙面より)

串本まつり初日の活気を誘った橋杭ビーチサマーフェスタ2017=7月29日、串本町
2017年08月01日
94 宇久井中が近畿総体出場
 県総体サッカー競技の部で準優勝  
2017年08月01日
95 上野さんが近畿総体へ
 県総体陸上100㍍ハードルで3位入賞  
2017年08月01日
96 有木・藤井組、木村・鈴木組が近畿へ
 県中総体バドミントン  
2017年08月01日
97 神倉が3年ぶりの優勝
 イオン新宮店専門店会少年野球大会  
2017年08月01日
98 夏の楽しいひととき過ごす 新宮市、黒潮園が納涼大会 
2017年08月01日
99 経験を町政に生かす 太地町議選、初当選の森岡茂夫さん抱負 
2017年08月01日
100 積極的な取り組みを  世耕弘成大臣が国政報告  (新宮市 )
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101 みんなで集い体動かす 新宮市熊野川町、神丸クラブがラジオ体操 
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102 「虫の観察会」にぎわう 那智勝浦町、宇久井ビジターセンター 
2017年08月01日
103 パフォーマンスに夢中 新宮市、浮島児童館で大道芸ショー 
2017年08月01日
104 夏季有料期間始まる 串本町、望楼の芝キャンプ場 
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105 小中学生27人絆を培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ開村 
2017年08月01日
106 山下雅久さん2期連続トップ 太地町議選、10人の新議員が誕生 
2017年08月01日
107 お悔やみ情報