ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:132件の記事がありました
【検索ステータス】 
2019年02月26日
1 熊野三山で奉祝奉告祭
 天皇陛下御即位三十年  

 政府が24日に開いた記念式典(東京・国立劇場)に合わせ同日、熊野三山では「天皇陛下御即位三十年奉祝奉告祭」が営まれた。

 那智勝浦町の熊野那智大社では、男成洋三宮司が祝詞を読み上げ、みこが神楽「浦安の舞」を奉納。東川智昭東牟婁振興局長、堀順一郎町長、同大社の責任役員ら21人が参列し、平成最後となる節目を祝った。

 神事後、参列者が集まり茶会が開かれた。会場には昨年12月にあった誕生日会見の陛下の言葉がつづられた冊子が用意された。男成宮司は、30年間の国民を結ぶ象徴としての陛下の公務を振り返り、「戦争のない世界、平和を願い、常に国民の幸せを祈りながら心を寄せられていた。およそ200年ぶりの生前譲位にあたり、国民として心に染みるお言葉だった」と思いを話した。同大社には国造りの大己貴命(おおなむちのみこと)が祭られていることなどから、「建国と皇室の歴史に連なるもの。これからも、世界に誇る麗しい国柄を守り伝えていくことが大事だと思っています」と結んだ。

 同大社では26日まで、30年を祝う記帳所を拝殿の参拝所横に設けている。記帳は、同大社から神社庁を通して宮内庁へ届けられる。

(2019年2月26日付紙面より)

みこたちが「浦安の舞」を奉納=24日、那智勝浦町の熊野那智大社
神事の後、参列者にあいさつする男成洋三宮司
2019年02月26日
2 住民の意識高揚を図る
 三佐木蜂伏で一斉防災訓練  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏の4地区は24日、一斉防災訓練を実施した。午前9時に訓練の放送が流れると、各地区の住民らは一斉に高台に避難した。避難後は各区でそれぞれ訓練などがあり、防災意識を高めた。

 隣接し合う四つの地域が合同で訓練をすることで地域一帯に防災行政無線の放送ができることから始まり6回目。

 災害に強いまちづくりを推進するため、三佐木・蜂伏自主防災連絡会と市が連携して地域の防災体制の充実強化と住民の防災意識の高揚を目的にしている。

 佐野区では放送が流れると地域住民らが新宮市民運動競技場や佐野会館へ避難した。その後区の代議員らが防災倉庫の中身を確認し、発電機やチェーンソーなどの点検と使用訓練などに取り組んだ。

 佐野区の前田道春区長は「区では『自分の命は自分で守る』ということを念頭に置き、意識付けを図っている。自身の意識改革をしてほしい。行政や区に頼るのではなくまずは自分で判断し、高齢や寝たきりの人もいると思うが、家族や身内が参加し、覚えて、地震が起こったらどうするかを日頃から考えてほしい」。

 同区の松﨑美知男委員長は「役員もなれている人もいれば初めての人もいる。日頃からの訓練が大切ですね」。

 市防災対策課の山本茂博課長は「日本中いつどこで発生するか分からない地震への備えが大切。市でも出前講座や家具の固定、非常持ち出し袋の見直しの呼び掛け、耐震診断補助制度などをしています。4地区合同の訓練は住民の意識も高く今後も続けてほしい。実践的な訓練で意義がある」と話していた。

(2019年2月26日付紙面より)

防災用の資機材の扱いを学ぶ代議員ら=24日、新宮市佐野区
2019年02月26日
3 力強い一射で邪気払う
 天満天神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )

 学問の神様・菅原道真を主神として古くからあつい信仰を集める那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)で春の例大祭が23日宵宮、24日本宮の日程で営まれた。

 23日の宵宮では天満交友会(津守克哉会長)が本殿前で獅子舞を奉納。射子(いご)連中が天神社祭礼に伝わる「そもそも」と「大文字」を舞った後、ふんどし姿で天満海岸へ疾走した。

 翌日は、例大祭式典に引き続いて、祭典委員会の楠本實委員長が先導する行列が区内を巡った。的場式場でのお弓神事では、統侍郎(とうじろう)の津本芳光さんが大的の中心を矢で射抜いて鬼の邪気を払い、射太郎頭(いざらがしら)の森谷正直(まさなお)さんら6人が、小笠原流と伝えられる古式弓法で次々に矢を放った。的の中心に命中すると交友会が射手の家族を胴上げで祝った。餅投げでは的場に多くの住民らが詰め掛けにぎわった。

 お弓神事を曽祖母の越水良子さん(81)と見物した森倉美優ちゃん(3)は「お餅を拾うのが楽しみ」とにっこり。越水さんは「毎年見に来ています。的に当たるとうれしいですね。皆さんりりしい」と話していた。

(2019年2月26日付紙面より)

地区の安泰を願い、弓を放つ=24日、那智勝浦町天満
2019年02月26日
4 世代問わずの来場でにぎわう
 第15回潮岬おもしろ春祭り  (串本町 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で24日、イベント「第15回おもしろらんど春祭り」があり、多くの家族連れらの来場でにぎわった。

 このイベントは、潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)が主催。同協議会を軸に地域ができることを持ち寄って形作る体験・交流企画で、近年は同町に春の活気を誘う2月最終日曜日恒例行事として定着し、世代問わずの来場を集めている。

 今回も▽ステージ▽おもしろ体験▽お店屋さん▽フリーマーケット▽展示や啓発―と盛りだくさんの内容を持して開場。主催者を代表して地主会長が「週間天気予報が芳しくなく一喜一憂する日々だったが、こうして野外ステージを中心に開催できることをうれしく思う。来賓、出演、来場、スタッフの皆さまに心からお礼を申し上げる」とあいさつし、来賓の田嶋勝正町長、鈴木幸夫町議会副議長、潮﨑伸彦教育長、県青少年・男女共同参画課の山本佳之課長が祝辞を述べて盛会を祝った。

 時折日差しが注ぐ曇天下での本番を迎え、お笑い兄弟芸人すみたにが快活に司会を務めたステージでは、オープニングを飾ったみなべ町地域おこし協力隊員・青木友宏さんによるアコーディオン演奏に続いて、上野山こども園、くしもとこども園、潮岬幼稚園、出雲小学校の園児や児童が歌や踊りを披露し、串本古座高校書道部が大作パフォーマンスに臨んだ。

 午後もフラ・ハプナやPHAT DANCE STUDIO串本教室と子どもを含む発表があり、その後は航空自衛隊串本分屯基地のファンシードリル隊や奈良県天理市から参加したジャズバンド「TOK on the road」、出雲獅子舞保存会と成人グループが出演。午前の部最終は子ども対象の餅・菓子まき、午後の部最終は全員対象の餅まきで締めくくった。

 おもしろ体験は、主に子どもを対象にした工作や遊びのコーナーが盛りだくさんで、小学生以下はスタンプラリー形式で六つ以上を体験して、お菓子つかみに挑戦した。同家玄関前では警察車両や自衛隊車両の展示があったほか、新宮警察署と串本警察署のコーナーもあり、反射材装飾体験を通して子どもの交通安全意識、警察の被災地活動写真展で防災意識をそれぞれ高めるなどした。

(2019年2月26日付紙面より)

全校児童一丸の合唱でステージを盛り上げる出雲小学校児童=24日、県立潮岬青少年の家
定番の子ども向け企画「おもしろ体験」に挑戦
ステージ午前の部最終の餅・菓子まき
2019年02月26日
5 地元勢2部門で優勝
 和歌山県エンジョイなぎなた大会  (東牟婁なぎなた連盟 )
2019年02月26日
6 木下医院Aが優勝 第140回職場対抗ボウリング大会 
2019年02月26日
7 10年ぶり宇久井が優勝
 県下小学生バレー新人大会東牟婁予選  
2019年02月26日
8 各地でお祝いの記帳  天皇陛下即位30年を記念し  
2019年02月26日
9 片足神の系譜を解く  山本陽子教授が切目王子考察  (熊野三山協議会 )
2019年02月26日
10 オオシマザクラ見頃に  太地町クジラのモニュメント前  
2019年02月26日
11 「良くできていました」  天満保育園で防災訓練  (那智勝浦町 )
2019年02月26日
12 70年の歴史に「ありがとう」  三里小校舎お別れ式  (田辺市本宮町 )
2019年02月26日
13 避難所運営マニュアル検証  井田、神内地区で訓練  (紀宝町 )
2019年02月26日
14 4種類のおもちゃを作る  わくわく科学教室に親子30人  (紀宝町 )
2019年02月26日
15 来場者が互いに絆深め  社協つれもてまつり  (紀宝町 )
2019年02月26日
16 戦時アニメで意識高める  文化セで人権啓発映画会  (紀南人権推進連協 )
2019年02月26日
17 楽しみながら防災学ぶ  低学年向けのプログラムを実施  (那智勝浦町 )
2019年02月26日
18 お悔やみ情報
  
2019年02月24日
19 互いの課題解決に向け
 農業と福祉の連携考える  (新宮・東牟婁 )

 新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会とみくまの農業協同組合は22日、那智勝浦町体育文化会館で「農福連携セミナー」を開いた。関係者ら約90人が来場し、農業と福祉を結び付けることで、互いの課題解決や地域活性化につなげる可能性を探った。

 特定非営利活動法人香川県社会就労センター協議会の髙橋英雄理事長は「障がい者と農業者の架け橋として」をテーマに講演。平成23年度から実施している事業者と同センター会員の福祉施設を結ぶ「共同受注窓口」の概要や運営、事業例を詳しく話した。

 県内136施設のうち約90の施設が同会員となっており、▽商業施設などでの「委託事業」▽ニンニクの収穫作業などの「農福連携事業」▽うどん箱折りや草刈りをする施設内外での「請負事業」▽バザールやネットショッピングを運営する「啓発イベント事業」▽和三盆、地元工芸品を取り入れた「共同開発商品」▽市営墓地の清掃、花壇の管理など、県市町からの「優先調達」―の六つの柱があり、会員施設の規模に合わせて仕事を振り分けている。29年度の全体の売り上げは7715万円で、うち「農福連携事業」の売り上げは約15%(1154万円)と、順調な伸びを見せている。髙橋理事長は「今後は工賃と技術的なレベルの向上が課題。30年度からは障害者だけでなく、生活困窮者や引きこもりの参加に取り組んでいる」と報告した。

 社会福祉法人ラーフ・障がい福祉サービス事業所やまももの石川浩久施設長が「農福連携を取り入れた工賃向上に向けての取り組み」と題し、作業事例や今後の課題について話した。

 みくまの農業協同組合営農経済部の和田司部長は「東牟婁地方の農業とJAの取り組み」をテーマに講演。同地方の気候・風土を生かした「JAみくまの」の取り組みを紹介した。

 人口減少、農業従事者の減少、高齢化の加速、耕作放棄地の増加、鳥獣被害の拡大など、今後ますます危機的状況に陥る可能性が高いと説明。農福連携は、障害者や生活困窮者の就労訓練や雇用、高齢者の生きがいや介護予防、農家の働き手の確保や地域農業の維持につながる可能性があるとし、「この地域に見合う連携の在り方を情報交換しながら進んでいけたらと考えます」と述べた。

(2019年2月24日付紙面より)

約90人が来場した農福連携セミナー=22日、那智勝浦町体育文化会館
2019年02月24日
20 プロの調理師が指導 勝浦小「キッズシェフ体験」 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)で21日、「キッズシェフ体験」が開かれ、6年生42人がプロの調理師から指導を受け、「ポークピカタ」や「さつまいものスープ」「とんぼしびのカルパッチョサラダ」を作った。

 調理技術の習得と、「食」に関する知識と関心を広げることを目的に、県調理師会が主催。新宮調理師会(会員28人)から里中陽互さん(徐福寿司)、倉本幹也さん(イル・ド・フランス)、平見一雄さん(たぬき屋)、中畑光史さん(葵鮨)が訪れ、調理前の手の洗い方から丁寧に教えた。

 手洗い講習で中畑さんは、ノロウイルスやインフルエンザウイルスについて説明し、「自分の体を守るだけでなく、他人にうつさない責任があります。ただし、汚れることは気にしすぎずに、きちんと手洗いをすること」と呼び掛けた。手洗い後にブラックライトを使った「手洗いチェッカー」で洗い残しを検査した。

 倉本さんは、メニューの説明の後、火を入れると変化する材料の形状、音や香りについて「五感を使って料理をすると上達します」と話し、児童らは熱心に調理に励んでいた。

(2019年2月24日付紙面より)

プロの調理師が丁寧に指導した=21日、那智勝浦町立勝浦小学校
モニターに手元を映し出し、包丁の使い方を指導する倉本幹也さん(左)
2019年02月24日
21 2施設の大規模改修を計画
 鵜殿、神内の福祉センター  (紀宝町 )

 紀宝町は2019年度から、鵜殿地区の町福祉センターと神内地区の神内福祉センターの大規模改修に取り組む。来年度予算に計上し、入札などを経て6月ごろから工事を開始する予定だ。

 旧紀宝町と旧鵜殿村が合併した06年以降、二つの福祉センターで機能を分担してきた。神内福祉センターは主にデイサービス機能の施設として活用し、町福祉センターは町社協の本部機能、学童保育などの機能を有している。

 両施設ともこれまで修繕はしたが大規模改修は初めてで、施設の長寿命化が目的。

 神内福祉センターは築33年が経過し、老朽化が進んでいるボイラーの更新、施設の利用に合わせた空調設備などの改修が必要だという。

 灯油式の冷暖房設備のため、ボイラーが壊れると施設全体の空調に影響が出る。今後、高効率エアコンに変更し、部屋ごとに設置してコスト面を含めた効率を上げる。

 合併前、成人式の会場として使用されていた大ホールは現在、デイサービスで利用されており、使用目的に合わせた施設改修を行う。天井を低くし、折り戸の壁を新たに設置する。

 町福祉センターは築26が経ち、建物本体や設備機器の老朽化が進み、雨漏りなどの防水対策や内装修繕、照明器具のLED化といった改修を計画した。

 建物の外部は外壁塗装、アスファルト防水、内部は壁クロス張り替え、天井補修、空調機器の取り替えなどに取り組む。

(2019年2月24日付紙面より)

鵜殿地区の紀宝町福祉センター
神内地区の神内福祉センター
2019年02月24日
22 感謝を込めて発表
 三輪崎小で6年生を送る会  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長、児童387人)で22日、6年生を送る会があった。各学年と教職員らが感謝を込めて歌や群読、合奏、合唱などを披露。子どもたちの発表する姿に保護者らは目を細めながら見守った。

 卒業生を温かく送り出そうとする場や子どもたちが発表する姿をより多く見てもらおうと、今年から保護者たちを招いた。

 拍手に迎えられて入場した6年生76人に芝﨑校長は「とても勉強し、運動もしていた。昼休みでも仲良くやっていたと思います。もうすぐ中学生。人生で最も大事な時期です。しっかり勉強やクラブ活動に励み、自分の目標を持って頑張ってください。この一年間三輪崎小学校を引っ張ってくれてありがとう」とあいさつした。訪れた保護者らには「全員が感謝の気持ちを込めて6年生を送り出してあげたいと思っています。どうか温かく見守ってあげてください」と呼び掛けた。

 在校生らは「お世話になりありがとうございました」「皆さんの頑張る姿は憧れです」などのメッセージを発表し、歌『ありがとうの花』『きみとぼくのラララ』やリコーダー奏などを披露した。教職員らによる合唱『未来へ』もあり、6年生たちは静かに耳を傾けた。

 観賞後には1年生からプレゼントが贈られ、会場は大きな拍手に包まれた。訪れた保護者は「気持ちが伝わる素晴らしい会だった。日頃、学校で過ごす子どもたちの姿を見ることが少ないので感謝しています。今後もこのような機会が増えてくれれば」と話していた。

(2019年2月24日付紙面より)

3年生が披露した合奏「パフ」=22日、新宮市立三輪崎小学校
1年生がプレゼントを手渡した
2019年02月24日
23 後期入試に14人  近大新宮  
2019年02月24日
24 命を守る第一歩として  防災ミニ集会開催  (那智勝浦町 )
2019年02月24日
25 セミナー通し交流図る  新宮で3LOMが合同例会  
2019年02月24日
26 15歳の決意を表明  宇久井中学校で立志式  (那智勝浦町 )
2019年02月24日
27 事業推進会議と体験講習  42人が参加し新宮で開催  (県内商工会議所女性会 )
2019年02月24日
28 貝岐さんが県代表でスピーチ  全国消防団員意見発表会  
2019年02月24日
29 脂質異常症予防の3品  きほう食の会が栄養教室  
2019年02月24日
30 南京玉すだれで熊野を表現  鵜殿でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年02月24日
31 卒業遠足で楽しい思い出 ボウリング大会で白熱 (鵜殿小)
2019年02月24日
32 お悔やみ情報
  
2019年02月22日
33 後継者育成のきっかけに
 植木剪定講習  (シルバー人材センター )

 公益社団法人和歌山県シルバー人材センター連合会主催の剪定(せんてい)作業に係る後継者育成事業「植木剪定講習」が20日、新宮市高田の高田グリーンランドで開講した。新宮市と那智勝浦町からシルバー会員9人が参加。22日までの3日間、剪定の基本などを受講する。

 県内では高齢化などの理由で植木剪定作業を行う会員が減少している。依頼数が多いにもかかわらず、技能と知識の取得に時間がかかり、後継者が育っていない現状がある。後継者育成のきっかけとなることを目的に、県内では有能な技術を持つ会員を講師に、広域的かつ継続的な講習の実施に取り組んでいる。

 開講式で同センター連合会の下直正・事務局長は「剪定においては技術者が減っているが、この講習がとっかかりになれば」とあいさつ。「けがのないように頑張ってください」と呼び掛けた。

 参加者らは開講式の後、同会員の榎本敬二さんと阪口賢治さんから、体調の悪い時は無理をしない、はさみなど用具の管理方法、有害毛虫の対処法などの安全講習を受けた。21日は同市の丹鶴城公園内で、はさみや電動バリカンの実習を交えながら剪定作業をした。

 全講義を受講した参加者には最終日に修了証書が渡される。

(2019年2月22日付紙面より)

電動バリカンなどの使い方を教わる受講者ら=21日、新宮市の丹鶴城公園
シルバー会員の榎本敬二さんが安全講習などを行った=20日、新宮市高田
2019年02月22日
34 植物のことを知ろう
 環境問題研究会例会  (新宮市 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)の2月例会が20日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。日本自然保護協会・日本シダの会会員の大洞浩一さんが「きのくに植物ものがたり」をテーマに話した。

 この日の例会は、参加者らの質問に大洞さんが答える形で進行。春に薄黄色の花を房状につけるクスノキ科のアオモジに関して質問を受けた大洞さんは「芳香があることから、つまようじの材料となる。オスとメスの木があり、薩摩地方ではなくてはならない樹木」などと返した。

 ブドウ科のヤブガラシやカミヤツデ、アレチウリなどの外来種に関しては「生物は環境が良ければ繁殖する。生物にとってはいかに繁殖するかが命題」。外来種の研究者もいるが、毎年多くの種が入ってきているため研究が追い付いてないとし、外来種はむやみに植えないよう注意を呼び掛けた。

 日本では約300年前からシダの研究が始まっていると述べ、和歌山県におけるシダ研究の第一人者・畔田翠山(くろだ・すいざん、1792~1859年)を紹介。翠山は紀州藩医で本草学者だった。資料は未発刊だが、武田科学振興財団に膨大な資料が残っていると話した。翠山の没後に出てきた南方熊楠(1867~1941年)に大きな影響を与えたとされ、めったに他人を褒めることのなかった熊楠が翠山に関して「よほど優れたるもの」と記していることなどを話した。

 大洞さんは、現在までに約180万種の生物に名前が付けられているが、南米やブラジル、東南アジアの深い山奥や深海などには、名前の付いていない生物が100万種以上いると推測されていると話し、「野生植物を観測し始めて、その面白さが分かった。毎日表情も違うし、出掛けると新たな発見がある。われわれは植物を食べて生きている。もっと植物について知りましょう」と呼び掛けた。

(2019年2月22日付紙面より)

大洞浩一さんがシダや熊野地方の植物について話した=20日、新宮市の井の沢隣保館
2019年02月22日
35 収穫したヒジキなど調理
 西向小で食推の食育教室  (串本町 )

 串本町立西向小学校(山本誠士校長)の4、5年生を対象にした食育教室が19日、同校であった。4年生が収穫した姫産ヒジキを食材にした調理実習が主な内容で、外部講師の食生活改善推進員が提案したレシピに沿って調理し味わった。

 同校の歴代4年生は、総合的な学習の時間の一環で姫産ヒジキを収穫し、地域に伝わる製法にならって釜ゆでして天日干しし、長期保存できる乾燥ヒジキにする体験をしている。乾燥ヒジキは毎秋開かれる西向子どもまつりで地域に提供。その余りを同町食生活改善推進協議会が出張開講している食育教室を受講しつつ味わっている。

 本年度の4年生は少人数のため、前年度に同教室を受講した5年生も応援参加。同協議会からは堀順子会長ら会員7人と同協議会事務局の保健師と栄養士各1人が来校し、四つのグループに分かれて調理実習に取り組んだ。

 堀会長が準備した今回のメニューは▽ヒジキハンバーグ(煮込みハンバーグ)▽ヒジキそぼろごはん(おまぜ)▽ヒジキとツナのサラダ▽野菜の減塩みそ汁―の4品。2グループは調理過程が複雑なヒジキハンバーグ、他2グループは残りの3品を担当。児童は会員らから包丁の使い方や段取りを教わりながら食材を下ごしらえし、各品30人分を調理した。

 ヒジキハンバーグを調理した藪根龍青君(4年)は「(ハンバーグのたねを)どれぐらい混ぜたらいいのかがよく分からなくてちょっと難しかったけど、作り方はだいたい分かった。自分たちで収穫したヒジキの料理を食べるのがとても楽しみ」と笑顔。

 減塩みそ汁は子どもに味わいを伝えるために取り入れた食推定番のメニュー。仕上がった4品は冷めないうちにその日の昼食として味わった。

(2019年2月22日付紙面より)

食生活改善推進協議会員らと一緒にヒジキを食材にした調理に挑戦=19日、串本町立西向小学校
ハンバーグのたね(左)やおまぜの具の調理に一生懸命の4年生ら
2019年02月22日
36 「まぐろ祭り」の今後
 実行委員らが反省会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のまぐろ祭り実行委員会(会長=花井啓州・観光協会長)は20日、同町商工会館で「第25回まぐろ祭り」(1月26日開催)の反省会を開いた。協議に先立ち、会場で募った海難遺児募金とマグロ重量当てクイズの投票用紙販売の金額計8万1100円を花井会長から紀州勝浦漁業協同組合女性部の北郡千満子部長に託した。

 花井会長からイベントを支えた各団体への感謝の言葉が述べられ、会場各コーナーの概要報告があった。続く協議で、同委員会事務局は、数年来の課題だったというマグロの供給に関わる人員や、準備場所の不足などにより、従来通りの内容で開催するのは困難との見通しを示した。

 こうした見解から、実行委員会および事務局の再編も議題に挙がり、まぐろ祭りの開催意義や運営の改善が議論された。今後については、長年にわたり同イベントに従事した関係各団体が準備内容などを見直し、再び協議の場を持つことになった。

 今年のまぐろ祭りは昨年と同数の1万3000人(主催者発表)の来場。会場で実施したアンケートでは計244人の言葉が集まり、内容については「非常に良い」が111人、「良い」が113人、「普通」が12人。寄せられた意見は、多かったものから順に▽駐車場が少ない▽トイレが整備されていない▽マグロ販売をスムーズに▽中落ち配布、じゃんけん大会が無くなったのが残念―などがあった。

(2019年2月22日付紙面より)

「第25回まぐろ祭り」反省会=20日、那智勝浦町商工会館
実行委員会の花井啓州会長(右)から海難遺児募金を預かる北郡千満子部長
2019年02月22日
37 那智勝浦町が町新記録
 串本町は地元勢トップの8位に入賞  (市町村対抗ジュニア駅伝競走大会 )
2019年02月22日
38 熊野での練習を公開
 市長表敬では新体制報告し活躍誓う  (キナンサイクリングチーム )
2019年02月22日
39 地域で楽しいひととき  千穂第2地区がふれあい交流会  (新宮市 )
2019年02月22日
40 仙人風呂が今期終了  大塔川の増水で流出  
2019年02月22日
41 熊野川大洪水から学ぶ  「減災カフェ」で実用減災学  (新宮市 )
2019年02月22日
42 釈迦の遺徳をしのび  宗応寺で「涅槃会」営む  (新宮仏教会 )
2019年02月22日
43 ようこそ小学校へ  保育所園児の体験入学  (那智勝浦町 )
2019年02月22日
44 小学校生活を学ぶ  王子ヶ浜小で体験入学  (新宮市 )
2019年02月22日
45 収穫を楽しみに  潮岬幼稚園3、4歳児がジャガイモ植え  (串本町 )
2019年02月22日
46 30ホールでプレーに臨む  主催大会「冬季グラウンド・ゴルフ大会」  (潮岬青少年の家 )
2019年02月22日
47 大水害から生まれた絆  紀宝町の津本自主防が県代表で発表  
2019年02月22日
48 デジタル無線の使い方確認  児童たちも友達と通信  (相野谷小 )
2019年02月22日
49 かわいい制服でお出迎え  お店やさんごっこ  (相野谷保 )
2019年02月22日
50 お悔やみ情報
  
2019年02月15日
51 水害後の入職者ら防災学ぶ
 久保榮子さんが研修で講話  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場で13日、防災研修が開かれた。2011(平成23)年9月に発生した紀伊半島大水害以降に採用された職員(医療職除く)ら60人が対象。防災士の久保榮子さんと県土砂災害啓発センターの坂口武弘所長が水害の詳細や被害、対策について講話した。

 久保さんを招いての研修は町としては初。災害の恐ろしさや犠牲者の遺族の悲しみなどを風化させず、当時を振り返るとともに防災意識を高めることが目的。午前・午後に分けて実施された。

 久保さんは同水害で夫の二郎さんを亡くし、自身も生死の危険を経験したことから、72歳で防災士の資格を取得。各所で体験談や防災についての講話を実施している。

 この日も手作りの紙芝居で当時の水害の悲惨さや状況を説明。細かく描写された絵や臨場感のある語りに職員らは真剣な表情で見入っていた。続いて、避難情報の違いや水害からの生還例を紹介し、防災にまつわる○×クイズが行われた。

 久保さんは「命はなくなったら戻ってこない。災害時は一人一人状況は違うが、早めの避難は本当に大切」と話し、「奇跡的に助かったこの命を使って、一人でも多くの方の心に命の大切さや防災の重要性が残るように語り部として伝えていきたい」と気持ちを込めた。

 その後、坂口所長が同水害時に県内で発生した深層崩壊や土石流などの状況を解説。当時、同町が出した一部の地区への避難指示のタイミングなどについても指摘し、「那智勝浦町は過去に何度も洪水被害に遭っていることが研究で分かった。今後はそれらを踏まえ、行政活動に尽力していただけたら」と述べた。矢熊義人副町長は「3分の1の職員が水害時の業務未経験者。今後の業務としても知っていただくことは大事で、良い機会」と話した。

(2019年2月15日付紙面より)

久保榮子さんが当時の状況を紙芝居などで解説=13日、那智勝浦町役場
職員らが防災について学んだ
2019年02月15日
52 卒業証書用の和紙を手作り
 古座小6年生15人が紙すき  (串本町 )

 串本町立古座小学校(野端則久校長)の6年生15人が13、14日の2日間、紙すきに取り組んだ。卒業証書用の和紙を得るのが目的で、元教諭の谷本節代さんから手順を教わり1人1枚を手作りした。

 卒業証書用の和紙作りは、20余年来続く歴代の6年生伝統の活動。本年度の6年生は昨年12月13日、古座川町にある国王山へ赴いて和紙の材料として一般的なガンピ(雁皮)の枝を集め、図工や総合的な学習の時間を使って繊維を含む樹皮をむき細かく切り刻むといった準備を重ねてきた。紙すき直前に水と一緒にミキサーにかけてパルプ液(ほぐれた繊維が混ざった水)を作り、紙すきの本番を迎えた。

 谷本さんは、和紙の代表的な原料にはコウゾ(楮)やミツマタ(三又)、ガンピがあり、旧古座町域は数十年前まで和紙を作って売る習慣が盛んだった名残で、今でも原料となる樹木が山の中に残っていることを伝えて和紙作りへの興味をそそった。

 紙すきの手順は、巻きすを底板にした型枠にパルプ液を流し入れて水切りし、さらに型崩れしない状態までスポンジで水抜きするという内容。6年生は数に限りがある型枠を効率よく使い回すため、3グループに分かれて順次▽紙すき▽パルプ液作り▽和紙文化の調べ学習―をこなした。

 紙の厚みにむらができないよう均一にパルプ液を流し入れ、気になるごみをピンセットで取り除いてからスポンジで吸えなくなるまで水抜きするなど、いい和紙を作るため細心の注意を払いながら作業。まだ湿っている和紙が途中でちぎれて苦労が台無しにならないよう、慎重に巻きすからはがし取った。

 2日がかりで書き損じたときの予備も含めた枚数を手作りし、その中で全員が紙すきを経験した。仕上がった和紙は今後時間をかけてしっかりと乾燥させ、谷本さんが卒業証書の文面を書き入れ野端校長が学校印を押して授与するという。

(2019年2月15日付紙面より)

巻きすを底板にした型枠にパルプ液を流し込んで水切り=13日、串本町立古座小学校
2019年02月15日
53 親子で災害時の対応学ぶ
 赤ちゃんの命を守る防災術  (鵜殿図書館 )

 「赤ちゃんの命を守る防災術」と題した子育て支援講座が10~12日、紀宝町立鵜殿図書館などで開かれた。町内在住の親子や、町子育て支援センター職員、保育士ら約20人が参加し、3日間の講座を通して、災害から子どもを守るすべを学んだ。

 発生が危惧される南海トラフ地震などへの備えが求められている中、小さな子どもの命を守るために何をすべきかを考える講座。

 防災アドバイザーとして名古屋市などで活躍する椿佳代さんが講師を務め、明石雅世さん、みずのかずこさんがサポートした。

 講話を中心とした初日は椿さんが「災害はいつ起こるかわからない。年齢に応じて1歳から防災教育ができる」。自分の命を守れる子どもに育てましょうと求めた。

 「家族の命が助かることが基本で、どう行動するか考えておく必要がある」と述べ、「地震発生時は台所が一番危険。電子レンジや冷蔵庫、食器棚などの転倒、飛散防止対策を」と呼び掛けた。

 災害伝言ダイヤルの登録、おむつの予備、非常持ち出し袋、避難所の場所と時間など今できる対策も示した。

 2日目は、町防災対策室の阪井耕平さんが町防災マップの津波浸水予想図を基に「地震による強い揺れや長時間ゆっくりした揺れを感じたら津波警報、防災行政無線を待たずマップに表示されている海抜20㍍ラインより高い場所へ避難してください」。参加者は自宅と勤務先をマップで確認し、避難路などを話し合った。

 親子で図書館から鵜殿小学校まで歩き、危険箇所や所要時間を確認し、災害時に避難所となる同小体育館で避難所生活をイメージした。

 最終日は、椿さんが感染症の予防と対策を説明。「避難所は多くの人から菌が持ち込まれやすく感染症が広がりやすい」とし、感染者の命も守り、処理者も感染しないことと話した。

 参加した母親らは、災害時にどう子どもを守るのか、講話などを通して真剣に考えていた。

(2019年2月15日付紙面より)

親子で町中を歩き危険箇所を確認する=11日、紀宝町鵜殿
最終日に感染症の予防と対策を学ぶ=12日、鵜殿図書館
2019年02月15日
54 伝統のお弓と獅子舞
 那智勝浦町で春祭り  

 那智勝浦町内では10、11の両日、川関、浜ノ宮地区の神社で春を呼ぶ例大祭が営まれた。伝統のお弓行事や獅子舞の奉納があり、地域の人たちでにぎわった。

かわいい天狗に拍手 川関の飛烏神社例大祭



 川関区の飛烏(あすか)神社例大祭の本宮が11日に営まれた。式典や厄よけ祈とうに続き、川関共心会(田原禎久会長)が獅子舞を披露し、大勢の見物人でにぎわった。

 式典は午前11時に熊野那智大社神職の出仕により境内で営まれ、厄よけ祈とうなどが行われた。

 午後からは区内を練り歩いた獅子屋台が境内に戻り、川関共心会が「八車」「剣の舞」「玉獅子」「乱獅子」「八車二頭立て」を次々に披露。続く「天狗(てんぐ)」は天狗役を速水優吾君(勝浦小3)が務め、かわいい舞に盛んな拍手が送られた。大役を果たした速水君は「緊張したけどうまくやれた」と笑顔だった。

  □     □

りりしくお弓行事 熊野三所大神社例大祭



 浜ノ宮区の熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ、髙橋正樹宮司)の例大祭が10日、本宮を迎えた。

 髙橋宮司による神事が執り行われ、神前で獅子舞を継承する一心会(中村誠一会長)が、「幣の舞」「剣の舞」「乱獅子」を奉納した。続いて、お弓行事諸役が境内外周を巡り弓場に入った。

 今年の射子は▽弓太郎(ゆだら)=中川信夫さん▽弓太郎分け=中川光生さん▽中弓(なかゆみ)=藤社祐樹さん、中川貴照さん▽弟弓(おとゆみ)=中村充さん、中村知さん。

 射子が見事、的を射ると太鼓が打ち鳴らされ、親族が胴上げされた。拝観者から拍手と歓声が上がった。

 中村正直区長代理は「無事大祭を執り行うことができてよかった」と安堵(あんど)していた。

(2019年2月15日付紙面より)

天狗役の速水優吾君=11日、那智勝浦町川関の飛烏神社
弓を射る中川信夫さん(左)と、中川光生さん=10日、那智勝浦町浜ノ宮の熊野三所大神社
2019年02月15日
55 市が公開質問状に回答  新宮市めはり番  
2019年02月15日
56 未事業化区間の早期事業化を  国交省などで要望活動  (建設促進期成同盟会 )
2019年02月15日
57 建設計画見直しなど求め  3団体が市長に陳情書提出  (新宮市文化複合施設 )
2019年02月15日
58 文化奨励賞祝う  那智の扇祭り保存会祝賀会  (那智勝浦町 )
2019年02月15日
59 日頃の感謝を込めて  バレンタインデーにプレゼント  (新宮信用金庫 )
2019年02月15日
60 外部講師招き技術体験  主催事業で小学生16人  (潮岬青少年の家 )
2019年02月15日
61 悩みなど解消の知識深める  川口でこころの健康講座  (古座川町 )
2019年02月15日
62 絵本や紙芝居を楽しむ  鵜殿図書館で読み聞かせ  (成川保 )
2019年02月15日
63 お悔やみ情報
  
2019年02月14日
64 見守りに「ありがとう」 神倉小学校で感謝状 (新宮市)

 新宮市立神倉小学校(松本広明校長、児童525人)で12日、全校集会があり、ボランティアで通学時の見守りを実施している松本順さんと西和美さんに感謝状を贈った。

 子どもたちが歩く通学路で安心・安全を守ってくれている2人に日頃の感謝を伝えたいと児童会が企画した。

 校歌斉唱後、松本校長があいさつで「松本さん、西さんは、みんなが安全に登校できるよう願いを込めて立ってくれています。児童会がお礼を伝えたいということで来ていただきました」と紹介。児童会長の中川広空(そら)君(6年)と同副会長の吉良和子(わこ)さん(6年)が代表し、2人に感謝状を手渡した。

 松本さんは「全国で事件、事故の発生を聞き、心を痛めたことがきっかけで4年ほど前から始めました。いつも子どもたちからあいさつしてくれてパワーをもらっている。今後も安全な通学路として見守っていきたい」。

 西さんは「子どもたちから逆に元気をもらっています。毎朝『行ってきます』と声を掛けてくれることが大きな喜び。いろんな人にあいさつや、声を掛けられるような大人に成長してもらえれば」と話していた。

(2019年2月14日付紙面より)

児童会から感謝状を受け取った松本順さん(右から3番目)と西和美さん(右から4番目)=12日、新宮市立神倉小学校
感謝状を手渡す児童会長の中川広空君
2019年02月14日
65 各小学校からお礼の手紙届く 租税教室に感謝の気持ち (新宮税務署)

 新宮・東牟婁租税教室推進協議会は、新宮市内や東牟婁郡の各小学校や中学校、高校などで、税の意義や役割などを正しく理解してもらうために毎年租税教室を開催している。昨年11月以降、同協議会構成員の新宮税務署職員や新宮納税協会員、地域税理士らが中心となって講師を務め、各小学校で租税教室を開催しているところ、新宮税務署に授業を受けた児童らからお礼の手紙が続々と寄せられた。

 同教室では、税の種類や必要性、使われ方などをビデオ教材を交えながら児童に分かりやすく説明している。講師を務めた新宮税務署の森川知彦さん、松本香織さん、萩原翔吾さんら若手職員は授業の様子を「良いイメージのない税金について教えるということに当たって、何に使われているかを認識してもらうことは重要。導入口として入りやすいところはどこかと、いろいろ工夫しました。ビデオを見て笑ってくれたり、レプリカの1億円を見せると盛り上がり大変興味を持ってくれた」と振り返る。

 寄せられた手紙には「税金を払うのは嫌だと思っていたけど、税金がなければ学校や病院、警察や消防署などができないことを知り、税金は必要なものだと思いました」といった声や、中には「消費税が10%に上がるのは嫌だけど、食品の税率は8%のままと知り少し安心しました」といった、今年10月に実施される消費税軽減税率制度に触れる感想もあった。

 手紙を読んだ同署の森川さんは「税について学んだと、いつか思い出してもらえるのでは」。松本さんは「税について認識がなかったところから、必要であると認識してもらい、知識を深めてもらえてうれしかった」。萩原さんは「税金が生活にどう結び付いているか、どのような役に立っているのかイメージがついたと書かれてあり、講師をして良かったと手応えを感じました」と思いを語った。

 同協議会長の榎本伸・新宮税務署長は「このように手紙を頂くと、講師を務めた職員の励みになる。租税教室を通じて、次代を担う子どもたちに税に対する興味を持ってもらうことは重要。身近な消費税について関心を寄せてくれる児童もいた。われわれとしても目前に控えた消費税軽減税率制度の周知広報に今後も力を入れていきたい。子どもたちからもらった手紙に刺激を受けました」と話していた。

(2019年2月14日付紙面より)

お礼の手紙を前に、(左から)榎本伸署長、森川知彦さん、萩原翔吾さん、松本香織さん=12日、新宮市の新宮税務署
2019年02月14日
66 災害救助犬から教訓学ぶ
 三尾川小児童が防災学習  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(濵地久夫校長、児童9人)が7日、新宮市にあるNPO法人和歌山災害救助犬協会(榎本義清理事長)を招いて防災学習に取り組んだ。

 この学習は、同協会の活動を知る教諭が学習のテーマとして提案し講師を依頼したことで実現した。この日は榎本理事長と会員の瀧本美鈴さん、深田敬子さん、岡地寛幸さんが来校。前半は災害救助犬活動の現場から見た被災の紹介、後半は災害救助犬との交流、といった内容で必要な防災意識を考えた。

 災害救助犬と交流できる貴重な機会だとして、同学習には同町立三尾川へき地保育所の5歳児2人も出席。前半は榎本理事長と瀧本さんが講師を務め、国内にまだ災害救助犬がいなかった阪神淡路大震災までさかのぼって紹介した。その当時に海外の災害救助犬が活躍したことで国内でも育成が始まり、後に発生した新潟県中越地震から国内の災害救助犬も活動を始めた。

 優れた嗅覚を生かして倒壊した家屋や土砂の下敷きになった人を探し出すのが災害救助犬の役割で、活動場所は被災の最前線。東日本大震災などの地震や紀伊半島大水害などの豪雨に伴う災害で目の当たりにした被災の様子を、写真を交えて解説した。榎本理事長は、人を探すだけでなくその場所に人がいないこともはっきりさせて捜索を次の場所へ進めるのも災害救助犬の役割だと補足。そのような活動の教訓として「地震の揺れからしっかりと身を守り、もしその後周りに困っている人がいたら助けてあげてほしい。三尾川は津波が来ないが、来る場所では身を守った後すぐ高台に逃げることも覚えておいてほしい」などと促した。

 後半は質問を受け付け、調教や人探しなどの訓練を披露。災害救助犬として起用されることが多いシェパードやラブラドルレトリバーに触れる機会もあり、園児や児童は災害救助犬と親しく接する経験と一緒に教わったことを心に刻んだ。

 児童を代表して中田蓮乃さん(5年)は「災害救助犬がどのような場所へ行っているかが分かり、一緒に遊ぶこともできてよかった。これからも活動に頑張ってほしい」とお礼の言葉を述べ、濵地校長は榎本理事長が託した教訓を振り返り「災害から自分の命を守ろう。そうすれば困っている人を助けられる」と呼び掛けて学習を締めくくった。

(2019年2月14日付紙面より)

災害救助犬活動の現場から見た被災を伝える瀧本美鈴さんら=7日、古座川町立三尾川小学校
人を探す訓練を見学する児童ら
2019年02月14日
67 下里神社で「お弓祭り」
 お弓行事や剣道形奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の下里神社(山本貞夫宮司)で11日、「お弓祭り」が行われた。五穀豊穣(ほうじょう)や大漁祈願、疫病退散を願う祭礼で、毎年「建国記念の日」に行われる。この日は小雨交じりのなか行われたが、剣道形やお弓行事が多くの拝観者を集めた。

 式典は午前10時30分、境内に設けられた弓場であり、山本宮司の祝詞奏上に続き、参列者が玉串をささげて祈願した。剣道形は地元の下里剣友会が奉仕。剣道基本技で掛け声とともに木刀を振るった。

 お弓行事では、下里中学校1年の小川藍士君、関谷宗一郎君、2年の小久保佑亮君、田中皆熙君、筑紫映人君、洞貴成君、3年の草下悠陽君、太田拓実君らが奉仕。山本宮司が天と地に矢を放って悪鬼を的に閉じ込め、古式にのっとった直垂(ひたたれ)に烏帽子(えぼし)の狩衣(かりぎぬ)姿の射手6人が、2人一組で2巡。矢が的を射抜くと集まった人たちから歓声が上がった。矢拾い2人が矢を放ち、行事の後の的とシイの木は門先の魔よけとして参観者らが持ち帰った。

 見事に矢を命中させた小川君は「すごく緊張したけど命中して良かった」、筑紫君も「日頃の練習の成果がでて良かった」と感想。

 山本宮司は「30年ぶりの雨だったが幸い小降りで無事に終えることができました」と話していた。

(2019年2月14日付紙面より)

狩衣姿で的を狙う=11日、那智勝浦町の下里神社
2019年02月14日
68 450人が参加し開催
 第23回黒潮親善卓球大会  
2019年02月14日
69 本番を想定し実戦練習
 太地、古座川が合同タイムトライアル  (市町村対抗ジュニア駅伝 )
2019年02月14日
70 優勝は大台ブルーリバー
 2位に三輪崎、3位に宇久井が入る  (イオン・バンビカップ小学生バレー )
2019年02月14日
71 介護予防で健康長寿目指す  新宮市母子寡婦福祉会が講習会  
2019年02月14日
72 和歌山の魅力を海外発信  和歌山観光キャンペーン  
2019年02月14日
73 遠くまで飛んでいけ  中央児童館「つくってあそぼう!」  (新宮市 )
2019年02月14日
74 紀州材の良さを学ぶ  みくまの支援学校で木工教室  (新緑会 )
2019年02月14日
75 豊かな心と感性育てる  熊野川中学校で音楽鑑賞  (新宮市 )
2019年02月14日
76 「いらっしゃいませ」の声ひびく  蓬莱保で「おみせやさんごっこ」  
2019年02月14日
77 マダイの成長実感  近大新宮高が水産実習  (那智勝浦町 )
2019年02月14日
78 スキンシップの大切さ学ぶ  子育て支援講演会に80人  (新宮市 )
2019年02月14日
79 地方内外20チーム対戦  黒潮杯中学校バレーボール大会  (串本町 )
2019年02月14日
80 20人が芸道「香道」を体験  西向支館の成人教育講座  (串本町公民館 )
2019年02月14日
81 発症の不安を和らげる  社協サロンで認知症講演  (古座川町 )
2019年02月14日
82 横断歩道は右、左を見て  飯盛保で交通安全教室  
2019年02月14日
83 ボランティアは絆づくり  紀宝町ボラ・市民活動センター研修会  
2019年02月14日
84 初めてクマノザクラを植樹  熊野さくらの会が鮒田で  (紀宝町 )
2019年02月14日
85 シダレウメ咲く  宇久井の丸本さん宅で  
2019年02月14日
86 お悔やみ情報
  
2019年02月10日
87 消費税の完納など誓う
 商工会議所、納税貯蓄組合連が宣言式  (新宮市 )

 新宮商工会議所(関康之会頭)と新宮納税貯蓄組合連合会(島野勝会長)主催の「消費税完納及び軽減税率制度への対応推進」ならびに「ICT(情報通信技術)を利用した申告・納税手続の推進」宣言式が8日、新宮市の新宮商工会議所であった。関係者63人が出席する中、関会頭が「消費税の期限内完納と軽減税率制度の円滑な導入への思いを新たにするとともに、会員自らがICTによる税の手続きを積極的に利用し、広く地域社会の人々に対してもICTによる税の手続きの利用拡大に向けた運動を推し進めていく」などと誓った。

 国税庁では、近年のICT化の進展を納税者サービスにも積極的に活用し、ICTを利用した申告の推進に取り組んでいる。国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」やe―TaxといったICTを利用することにより、納税者は税務署に出向くことなく申告を行うことができる。同連合会は2000年から消費税完納推進、07年からe―Tax普及定着の宣言式を地域の各種団体と共に実施している。

 式典で島野会長は、新宮商工会議所の運動推進への賛同に感謝し、「年々多様化している税務手続きの普及啓発を図ることは、経済社会のICT化を一層加速させ適正な申告と納税の推進に大変大きく貢献する」とあいさつ。

 来賓の丸之内陽一・大阪国税局徴収部長が「皆さんの税金が医療や福祉などに回っている。今日の宣言は非常に心強い」。榎本伸・新宮税務署長は「この宣言に力を得て、納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現するという使命の実現に向け、署員一丸となってさらなる努力をしていく」。上村英之・紀南県税事務所長が「消費税はさまざまな行政施策の貴重な財源。完納は地方自治体にとっても大変重要」などと祝辞を述べた。

 田岡実千年市長は「消費税の完納を協力して推進していくとともに、納税者の利便性向上と適正な申告、納税のため、ICT利用の推進に努めたい」と祝意を示した。

(2019年2月10日付紙面より)

消費税完納推進などを宣言する新宮商工会議所の関康之会頭=8日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2019年02月10日
88 支援と友好の継続を 和歌山ラオス友好協会総会 (新宮・東牟婁地方)

 和歌山ラオス友好協会(田邉毅一会長、会員数46)は8日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで総会を開いた。20人が参加し4議案を承認。役員改選では田邉会長が再任された。

 協会はラオスの観光と教育を援助し、友好的な関係を築こうと発足、5年目を迎える。ラオス人民民主共和国は、自然と歴史的文化遺産が多く、「ルアンパバーンの町」と「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」が世界遺産に登録されている。

 協会の2019年度事業として▽国際協力・親善に関する交流事業▽教育支援事業▽募金活動▽会員相互の親睦▽会員増強―などを予定している。

 総会後の懇親会で田邉会長は、昨年10月にラオスを親善訪問しルアンパバーン市の副市長らと面談した時の様子を回顧。「空港を下りるとインフラ整備が進み、町が見違えるようだった。しかし教育現場は何も変わっていない。教材は2、3人に1冊、鉛筆や制服を持っていない子もおり、お弁当のおかずを用意できないため、米に水をかけて食べる子もいることを聞いた」と述べ、ナールワン小学校とクアンティーネン小学校の児童ら約600人に対する制服と文房具の寄贈を報告した。

 教育施設の建設も進めているとし「来年か再来年の1月末完成を目指し着工したい。夢を引き寄せるためには会員の増強が必要。ボランティアは根気よくやっていかなければならない」と協力を呼び掛けた。

 田堀国浩・東牟婁振興局地域振興部長は「取り組みによって新たな交流が生まれ、この地域にとっても地域活性につながる」と祝辞。在京都ラオス人民民主共和国名誉領事の大野嘉宏さんがラオスの近況を報告し、乾杯の音頭を取った。

(2019年2月10日付紙面より)

懇親会では大野嘉宏さんが乾杯の音頭を取った=8日、新宮ユーアイホテル
田邉毅一会長
2019年02月10日
89 昭和初期の暮らしを学ぶ 3年生が社会科見学 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)の3年生32人が8日、社会科の授業で同町大里の町立ふるさと資料館(栗須高洋館長)を訪れ、昔の暮らしぶりを学んだ。

 16人ずつの2グループに分かれ、資料館を訪れた。元鵜殿小学校長の栗須さんが、施設に展示してある昭和初期ごろの生活用品などを紹介した。

 後半グループの児童は、映像で約80年前の生活を学習。水道がなかった時代は各家庭に井戸があり、水がめにためて飲み水などとして使用していたことや、土間にあるいろりを囲んで食事していたことなどを学んだ。

 この後、栗須さんが氷を入れて使用した大正~昭和30年代の冷蔵庫や火鉢、アイロン、こたつなど展示物を説明し、「電気がなかった頃はアイロンも炭火を使い、植物油を使ったランプで家の中を照らしていた」などと話した。

 第2次世界大戦前の昭和11年の小学校教科書を用い、軍艦や大砲の数え方が出題されているなど、時代背景も伝えた。

 栗須さんは2年前まで同校の校長を務め、児童たちは「先生、先生」と呼びながら質問していた。見学後は、「面白い物がいっぱいあった」「昔のカメラを初めて見た」と感想を語った。

(2019年2月10日付紙面より)

栗須高洋さんから説明を受ける鵜殿小の児童=8日、紀宝町のふるさと資料館
2019年02月10日
90 第1回石垣記念館写真展
 審査委員長は和田久士さん  (太地町 )

 第1回石垣記念館写真展が開催されている。15日(金)まで。昨年11月から公募し、自然の風景など26点の力作が展示されている。初日は、審査委員長の写真家・和田久士さんによる展示作品の講評があり、出品者6人が集まった。

 和田さんは「構図的にとてもよくまとまった絵がそろった」との総評の後、それぞれの作品の前で光の加減や構図、焦点を当てるポイントなど作品をより良くするための手法を丁寧に話した。撮影場所の選び方や建築物を撮影する際の立ち位置、カメラレンズの選択などのアドバイスもあり、来場した出品者らは熱心に聞き入っていた。

  □     □

 入賞者は次の皆さん。

■町長賞第1席

「荘厳なる夜明け」渡辺昌也

■町長賞第2席

「秋の古座川峡」早山信武

■町長賞第3席

「渚の造形」野中誠一

■審査委員長賞

「大地の血管」山際 實

■入賞

「道」坪井洋一

「遠投」長雄正紘

「落葉」楠本憲平

「飛び出す瀞鏡」長谷 洋

「春光」日下生 修

「里の春」濵口恵美

「縁側越しに見る十牛之庭」浦 修造

「厳寒の自然美」宇井ますみ

「気嵐の中で」佐藤芳幸

「積年のしだれ梅」庄司起也

「渚の宝物」宮本成也

「パレードの瞬間」橋本久雄

(2019年2月10日付紙面より)

第1回石垣記念館写真展の展示が始まった=9日、太地町
入賞作品の前で、講評をする写真家の和田久士さん
2019年02月10日
91 地元勢4強進出ならず
 決勝戦は10日午後0時30分キックオフ  (和歌山県高校サッカー新人大会 )
2019年02月10日
92 松村さんの功績たたえ
 第4回バドミントン大会を開催  (紀南バドミントン協会 )
2019年02月10日
93 大山さん、水上さんが優勝
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部初春大会  
2019年02月10日
94 坂地勝行さんら受賞  和歌山県医療従事功労賞  
2019年02月10日
95 1年の総括受け意見  警察署協議会に6委員ら  (新宮警察署 )
2019年02月10日
96 出し物やビンゴ楽しむ  三佐木蜂伏地区「ふれあい交流会」  (新宮市 )
2019年02月10日
97 食とステージ楽しむ  新春お楽しみ会にぎわう  (新宮市 )
2019年02月10日
98 建学の精神を学ぶ  総合学習で世耕弘一氏の足跡たどる  (近大新宮中 )
2019年02月10日
99 訓練通し有事に備える  マリア保で不審者対応訓練  (新宮市 )
2019年02月10日
100 声援受け「たすき」つなぐ 伝統の校内駅伝大会 (相野谷中)
2019年02月10日
101 19日に完成祝う竣工式  大規模改修工事が完了  (うどの幼稚園 )
2019年02月10日
102 お悔やみ情報
  
2019年02月03日
103 植樹通して交流深める
 ふるさとすくすく森づくり  (新宮警察署 )

 子どもたちに木や森林を大切にする気持ちを育んでもらおうと、新宮警察署少年補導員連絡会(柳本利文会長)と同署(大髙圭司署長)は2日、紀宝町浅里の山林で植樹行事「ふるさとすくすく森づくり」を実施した。神倉少年野球クラブと蓬莱フレンズに所属する児童や保護者ら約60人が参加し、ヤマザクラやイロハモミジ、アカガシなど5種類の苗木50本を植えた。

 青少年健全育成の一環として2008年から始まり9回目。12年は紀伊半島大水害の影響で中止している。植樹後には豚汁やおにぎりが振る舞われ、交流を深め合った。

 柳本会長は少年補導員の活動を紹介し「普段、大自然の中で作業をすることはそんなにないと思います。すくすくという言葉を辞書で調べると、『積極的に、前向きに真っすぐ伸びる』とありました。これは樹木にも人間にも当てはまること。今日は笑顔で頑張りましょう」と呼び掛けた。

 山林を所有する公益財団法人熊野林業の尾﨑征朗理事長は「樹木を通して自然の大切さを学んでほしい。元気にすくすく育つように心を込めて植えてください」とあいさつした。大髙署長は「学校も学年も異なる児童や保護者が参加してくれています。互いにコミュニケーションを取りながら、協力して友達、親子の絆を一層深めてください」と話した。

 熊野林業の佐竹剛さんらが作業の流れや植樹の仕方などを説明。子どもたちは五つのグループに分かれてくわを使い、それぞれ場所を決めて穴を掘り、苗木を入れて土をかぶせた。

 参加した井上慎晟(じんせい)君(11)は「穴を掘るのが難しかった。(木が)大きく育つとうれしいです」と話していた。

(2019年2月3日付紙面より)

木の苗を植えていく参加者ら=2日、紀宝町浅里
参加者の皆さん
2019年02月03日
104 火の取り扱いに注意を
 行政無線と消防車で防火広報  (新宮市消防本部 )

 新宮市消防本部は1日から、防災行政無線放送と消防自動車による防火公報活動を始めた。今月下旬までの予定。防災行政無線は毎日午前10時に放送され、消防自動車については、行政無線の放送後に必用に応じて適宜実施される。

 新宮市では今年に入り7件の火災が発生しており、例年に比べて非常に多くなっていることや、昨年1年間の発生件数(5件)をすでに上回っている状況などから、住民に対して注意喚起のために防火広報を実施することになった。

 担当者らは「当地方は空気が乾燥し、火災の発生しやすい気象状態になっていますので、火の取り扱いには十分にご注意願います」と呼び掛けると同時に、「防災行政無線による放送は、毎日実施する予定ですが、当日の気象状況などから判断し、放送を実施しない日もありますのでご注意願います」と理解を求めた。

(2019年2月3日付紙面より)

注意喚起の防火広報のために消防署を出発する消防自動車=1日、新宮市新宮
2019年02月03日
105 新宮高で世界遺産講座
 ロングハイキングを前に  (新宮市 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)は1日、新宮ユネスコ協会会長で元同校校長の中谷剛さんを講師に迎え、世界遺産講座を開いた。7日(木)に実施する熊野古道ロングハイキングの事前学習として開催。1年生200人が聴講した。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は教育や文化に関わるさまざまな活動を行っているが、世界遺産を登録し保護することもその活動の一つ。1960年代、エジプトでアスワンハイダム建設の際に、水没の危機にひんしたアブシンベル神殿を守るためにユネスコが立ち上がり、遺跡群を他の場所に移した。中谷さんは「この出来事がきっかけとなり、72年にユネスコ総会で世界遺産条約が採択された。以降、ユネスコは世界遺産の保護活動を行っている」などと説明した。

 ユネスコ憲章の一文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」を紹介し、ユネスコは教育や科学、文化上の関係を通じて国際平和と人類の共通の福祉という目的を促進すべく設立されたものと解説した。

 世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産があることも解説し、7日のロングハイキングで歩く予定になっている熊野古道の小雲取越を含む世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は文化遺産として登録されたと話した。

 三つの分類以外にも戦争や差別によって生まれた「負の遺産」や、紛争や災害によって破壊の危機にある「危機遺産」も存在することを説明し、中谷さん自身が訪問した負の遺産・アウシュビッツ強制収容所(ポーランド)についてスライドを使って解説した。

 中谷さんは「道が世界遺産になっているのはこことスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路だけ。日本で12番目に登録された、非常に貴重な場所。大切にしながら、7日は一緒に熊野古道を歩きましょう」と講座を締めくくった。

(2019年2月3日付紙面より)

中谷剛さんの話を聴く生徒ら=1日、県立新宮高校
中谷剛さん
2019年02月03日
106 力を合わせて鬼退治
 王子幼で節分集会  (新宮市 )

 3日の「節分」を前に、新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長、園児21人)で1日、「節分集会」があった。この日は王子ヶ浜小学校の児童14人も参加。子どもたちは歌やゲーム、紙芝居などで楽しいひとときを過ごした。

 交流は学期ごとに年3回以上実施しており、毎年行われている。園児と児童らは『鬼のパンツ』『鬼の祭り』の合奏を元気いっぱいに披露した。○×クイズでは節分にちなんだ問題などが出され、子どもたちは「どっちかな?」「こっちこっち」と移動し、正解を発表するたびに歓声や拍手が上がるなど、会場はにぎわった。

 同小教職員扮する鬼が登場すると、泣き出す園児らもいたが、児童らを中心にみんなで力を合わせて豆をまき、鬼たちを退治した。交流を深めた子どもたちは一緒に豆を食べ、紙芝居の読み聞かせを楽しむなどして節分気分を満喫した。最後は全員で記念撮影をし、次回の再会を約束した。

 山本園長は「泣いてしまった園児もいましたが、みんなが協力しあう姿が見られました。子どもたちに少しでも季節感や日本の伝統文化を感じてもらえれば」と話していた。

(2019年2月3日付紙面より)

鬼に向かって立ち向かう児童園児ら=1日、新宮市立王子幼稚園
2019年02月03日
107 意見くみ上げ、国県町の懸け橋に 現職・谷洋一氏が事務所開き (和歌山県議選)
2019年02月03日
108 地域福祉の推進に向け  第2回市地域福祉計画策定委員会  (新宮市 )
2019年02月03日
109 お別れ会と英語学習  宇久井保育所  (那智勝浦町 )
2019年02月03日
110 87人が試験に臨む  県内でいち早く前期入試  (近大新宮高校 )
2019年02月03日
111 志願倍率は2・15倍  三重県立高校全日制の前期選抜試験  
2019年02月03日
112 大型絵本に目を輝かせ  うどの幼稚園で読み聞かせ  
2019年02月03日
113 泣き虫鬼をやっつけろ!  町内保育所などで豆まき  (紀宝町 )
2019年02月03日
114 初の入賞目指して頑張るぞ  美し国三重市町対抗駅伝  (紀宝町チーム )
2019年02月03日
115 華やかに舞台披露  第10回新宮市伝統芸能大会  
2019年02月03日
116 バイカオウレン  那智勝浦町高野  
2019年02月03日
117 お悔やみ情報
  
2019年02月01日
118 ブランド戦略で地域活性化
 田中章雄さんが講演  (那智勝浦町 )

 一般社団法人和歌山県発明協会は1月30日、那智勝浦町商工会館で「地域団体商標の活用とブランド戦略~地域資源を活用して魅力アップへ~」を開いた。南紀くろしお商工会協力。株式会社総合研究所代表取締役社長の田中章雄さんが講師を務め講演。参加者らは地域活性化に生かせるブランド戦略や事例を学んだ。

 同協会の小畑俊嗣常務理事・事務局長は「ブランド戦略は地域活性化につながる。今後も南紀くろしお商工会さんと協力し、開催していきたい」とあいさつした。

 田中さんはブランド構築のツールで活用される地域団体商標制度を解説後、「過去の成功事例をまねしてもうまくいかない。会社に余力があるうちに新しいことに取り組み、誰もやっていないことをやらないと駄目」と主張。15年前の時点では「地域活性化」の対象は日本国内のものだったが、現在はインバウンド(外国人観光客)があると述べ、大きな市場になっていると述べた。

 地域のブランド力を高めるには▽魅力づくり(付加価値化)▽魅力の伝え方(ターゲティング)▽顧客満足度の向上(体験化)―の戦略が必要と述べ、無形資産では「知的財産」「人的資産」「文化歴史等」「イメージ等」を挙げ、「いかに付加価値をつけられるか、いかにほかの商品と差別化できるかが売れる、売れない商品の差になる」と説いた。男性と女性によって視点が違うことにも注意が必要とした。

 田中さんは国内で料理や農業などさまざまな体験が流行していることに触れ、「体験は興奮状態のため、良いものが増幅される。食べたものがよりおいしく感じる。これによって和歌山の魅力も伝えることはできる」と語った。

(2019年2月1日付紙面より)

学びを深めた出席者ら=1月30日、那智勝浦町商工会館
講師を務めた田中章雄さん
2019年02月01日
119 落語交えて在り方を学ぶ
 相続・事業承継の講演会  (串本町 )

 串本町商工会館で1月28日夜、講演会「落語で学ぶ相続・事業承継」があり、50人が聴講してトラブルを招かない在り方を学んだ。

 この講演会は、役場産業課と同町商工会が主催。どの家庭や事業所でも起こる引き継ぎの在り方を実務家に教わり、適切に乗り切るための知識や心掛けを託す趣旨で参加を呼び掛けた。

 講師はこころ亭久茶(きゅうちゃ)さん。行政書士やファイナンシャルプランナーなどの実務経験に基づく知識や話題を落語による情景描写も織り交ぜながら伝える講演で定評があり、今回は固く難しいという印象を持たれがちな相続や事業承継をテーマにして解説を重ねた。

 前半は相続関係の内容で、兄弟の相続トラブルを落語で描写しつつ「子どものけんかは人生の悔いになる」として、目に見える財産だけでなく先祖や子孫への思いや自分の生きざまなども記すなど心を込めた遺言書を残すことや、長寿に伴う老いに備えて後見制度や民事(家族)信託といった手法の活用にも関心を持つよう促すなどした。

 後半は事業承継関係で、創業以来最大のピンチともいえるこの状況において後継者は社外より先に社内の信頼を作るよう強調。事業には「不易(経営理念や社訓、社会的責任など)」と「流行(販売手法、商品開発、サービス拡充など)」の両側面があり、後継者は売上向上を優先し「流行」を意識しがちだが、他方で経営理念などを引き継がないと社員に迷いが生じ、その状況を見た社外も警戒する。その先では社員の離職や取引停止などがあり、それらの状況が事業承継をうまくいかなくすると筋道立てて伝えた。

 久茶さんは、専門家も交えたチームで事業承継をすることを推奨。経営者が後継者を選び、実務家でもある久茶さんは教育などのペースメイキングをしていると紹介し、その役割はコンサルタントであったり顧問税理士であったり経営指導員であったりとさまざまだが、熟練の経営者と未熟な後継者の見解の相違に伴う口論で承継を難しくしない手法として勧めた。どうしても後継者が得られない場合は、M&A(企業の合併や買収)や事業譲渡も選択肢であり昔は恥と思われることもあったが、今は事業が社会的に認められているからできることであり、経営者は胸を張ってやってきたことをバトンタッチしてほしいとした。

(2019年2月1日付紙面より)

相続や事業承継の考え方を実務家の立場から語るこころ亭久茶さん=1月28日、串本町商工会館
2019年02月01日
120 寸劇交え課題考える
 在宅介護住民啓発講演会  (紀宝町 )

 紀宝町地域包括支援センターでは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活が送れるよう幅広く相談に応じ、支援を続けている。介護予防事業にも取り組み、必要に応じて福祉、保健、医療など関係機関と連携して対応している。

 1月25日には、鵜殿地域交流センターで「在宅医療・介護住民啓発講演会」を開催。地区住民ら32人が参加した。

 住民と専門職の人が在宅医療を気軽に話し合える機会を設け、人生の最終段階を迎えた時にどうするか考える機会を提供することが狙い。

 町内4カ所で実施を計画しており、その一環。はじめに同支援センターの職員らが寸劇で退院を迫られている夫婦を演じ、介護付き高齢者住宅や有料老人ホーム、在宅でヘルパーを利用した場合の費用負担などを示し、「自分でできることは自分ですることが大切。お金も節約できる」と啓発。町内には19の関連施設があることも示した。

 講演会はパネルディスカッション形式で進められた。司会役のコーディネーターは県地域医療研修センターの鈴木孝明センター長が務め、意見を発表するパネラーには特別養護老人ホーム宝寿園の弓場啓史相談員、町社会福祉協議会の小山高司ケアマネジャー、紀南病院地域連携室の阪口智美副看護部長、相野谷診療所の松林研二医師が参加した。

 弓場さんは宝寿園を18床のショートステイも実施している施設と紹介し、小山さんは施設をどう利用していいか、個々の事情に応じてマネジメントしていると説明した。阪口さんは「困っていることがあれば、看護師に相談を」とアドバイスし、在宅医療を推進する松林医師は、主体的かつ上手なケアマネジャー利用を勧め、「どの医者も在宅医療ができるようにしなければ」と意見を述べた。

 参加者からはリハビリなど質問が相次ぎ、鈴木センター長は「皆さんは意識が高く、勉強されている」と感心。主催者は「相談先の不明なときは、まずは包括支援センターに」と呼び掛けた。

(2019年2月1日付紙面より)

寸劇で介護問題を演じる=1月25日、紀宝町の鵜殿地域交流センター
パネラーの皆さん。右から松林研二医師、阪口智美副看護部長、小山高司ケアマネジャー、弓場啓史相談員
鈴木孝明センター長
2019年02月01日
121 母校への思い込め
 昭和52年卒還暦同窓会が寄付  (新宮高校 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)を1977(昭和52)年3月に巣立った第29回卒業生の代表ら4人が1月30日、同校を訪れ、還暦記念同窓会の会費の一部を母校に寄付した。

 同窓会は2日に那智勝浦町のかつうら御苑で開かれ、184人が出席。77年当時は1クラス40人以上の13クラスあり、557人の卒業生がいた。恩師も3人が出席し、歌や談笑などで旧交を温めたという。

 贈呈式には還暦同窓会の世話人を代表し、國見一郎実行委員長、野尻政典さん、川合啓介さん、坂本寿志さんの4人が来校し、余剰金7万1612円と会場で募った募金など4万3479円の計11万5091円を同校同窓会の夏山晃一会長に手渡した。

 寄付金を手渡した國見実行委員長は「体育祭や文化祭、ロングハイキングなど、これからの学校行事に少しでも役立ててもらえれば」。夏山会長は「気持ちを寄せてくれるだけでもありがたいが、寄付をしていただき感謝でいっぱいです。今後の学校活動費として大切に使わせていただきます」と話していた。

(2019年2月1日付紙面より)

新宮高校同窓会の夏山晃一会長に寄付金を手渡す第29回卒業生の皆さん。右から坂本寿志さん、川合啓介さん、野尻政典さん、國見一郎実行委員長=1月30日、新宮市神倉の県立新宮高校
2019年02月01日
122 3選手が大会新で優勝
 第35回新宮マラソン大会  
2019年02月01日
123 東牟婁管内で2団体  人権尊重の社会づくり協定締結  (和歌山県 )
2019年02月01日
124 楽しみながら体動かす  ストレッチ運動教室  (那智勝浦町 )
2019年02月01日
125 6施設に収益を寄付  チャリティー映画まつり開催を受け  (新宮東牟婁地域労働者福祉協議会 )
2019年02月01日
126 行政手法強く批判  みんなでつくる会が記者会見  (新宮市 )
2019年02月01日
127 世界遺産のまち徒歩で巡る  新宮市魅力発信女子部  
2019年02月01日
128 さまざまな職業を体験 新翔高1年生がインターンシップ 
2019年02月01日
129 計733点が鑑賞集める  技術家庭科と科学の作品展  (串本町 )
2019年02月01日
130 学校花壇にパンジー植える  ボランティア6人が協力  (矢渕中 )
2019年02月01日
131 濱矢優香さん(紀南高校)が準優勝  三重県高校新人卓球大会  
2019年02月01日
132 お悔やみ情報