ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:123件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年10月30日
1 津波が来る、高台へ!
 宇久井小中保が合同避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童164人)、宇久井中学校(坊信次校長、生徒65人)、宇久井保育所(荘司千保所長、園児77人)は29日、地震と津波を想定した合同避難訓練を実施した。児童・園児はライフジャケット、中学生はヘルメットをかぶって一次避難場所である中学校グラウンド(海抜約26・6㍍)へ逃げ、さらに10㍍高い中学校屋上へ二次避難した。

 11月5日の「世界津波の日」に伴い、毎年実施している訓練。子どもたちに地震・津波発生時の基本的な行動を身に付け、迅速かつ安全に避難できるようになってもらうことが目的。

 訓練は、授業時間中の午前9時35分に巨大地震が発生し、直後に津波が到達することを想定している。

 地震を知らせる訓練放送が流れると、宇久井小学校では児童が一斉に机の下に潜り込んで頭を保護。地震がやむと、すぐさま事前に学習していた手順でライフジャケットを身に着け、園児と共に宇久井神社近くの階段を上って高台を目指した。約6分で全員の一時避難が完了。人数確認の後、中学生を先頭に中学校の校舎屋上へ逃げた。

 訓練後、中学生は「世界津波の日」の歴史や津波避難三原則(想定にとらわれない、最善をつくせ、率先避難者たれ)について学習。教職員らも災害発生に備えて意識を高めた。

 宇久井小学校によると、巨大地震で緊急避難路の階段が崩落した場合も想定し、今後別ルートでの避難訓練も計画しているという。

(2021年10月30日付紙面より)

中学校グラウンドへ向かう児童と園児=29日、那智勝浦町宇久井
二次避難場所の中学校屋上へ
2021年10月30日
2 住民サービス向上に期待
 日本郵便と包括連携協定を締結  (御浜町 )

 日本郵便株式会社は29日、御浜町と住民のサービス向上や地域の活性化を目的とした「包括連携に関する協定」を締結した。県内では11例目で、熊野市、御浜町、紀宝町では初となった。

 町と町内の郵便局はこれまで、地域見守り活動、道路損傷や不法投棄の情報提供、高齢者の見守り、防災の取り組みで連携してきた。今後、協力して▽観光資源のPR▽安全・安心な暮らしの実現▽地域経済の活性化▽未来を担う子どもの育成▽地域の活性化―を推進する。

 締結式は同町役場くろしおホールであり、町からは大畑覚町長、丹羽要樹副町長、日本郵便からは地区統括局長の平野力・御浜神志山郵便局長、古城式史・阿田和郵便局長、光山實・熊野郵便局長、向井清・市木郵便局長、大川章司・尾呂志郵便局長らが出席。大畑町長と古城局長、光山局長が協定書に署名した。

 大畑町長は「今後、五つの項目で連携していただくことになる。人口減少、少子高齢化が進む中、包括連携協定を結ぶことで地域活性化、住民サービス向上につながることを期待しています」、平野局長は「郵便局は地域住民に奉仕する気持ちを忘れず、事業を継続している。今後も自治体と共に地域住民の皆さんが安心安全に暮らしていける地域にしたい」と述べた。

(2021年10月30日付紙面より)

包括連携に関する協定を締結した日本郵政と御浜町の関係者=29日、御浜町役場
2021年10月30日
3 小型ロケット模型で恩返し
 作家・石田貴志さんが贈呈  (串本町 )

 串本町が29日、田辺市中辺路町で美術造形工房「BAS Fronti」を営む作家・石田貴志さん(46)から小型ロケット「カイロス」模型の贈呈を受けた。

 石田さんは1975年、大阪府堺市生まれ。武蔵野美術大学卒業後、美術造形会社に就職して大型テーマパークの美術制作に携わり、2013年に同工房を構えて独立し制作に打ち込んでいる。

 以来約8年、熊野の親身さに支えられていることへの恩返しの思いで8月、同町企画課ロケット推進室へ模型の寄贈を申し出て、完成形を思い描いて9月中旬から制作に取り掛かり仕上げた。

 同模型は約10分の1の大きさ(1・7㍍)で、繊維強化プラスチック(FRP)製。発射のイメージを伝えるため、噴煙を模した高さ約30㌢、長径約2㍍の台座に差し乗せる形としている。台座は大人も乗れる強度があり、鑑賞はもちろん台座に上がって模型と一緒に記念撮影をしてもらえればという。

 この日は文化センターで贈呈式があり、石田さんは制作に当たり協力してくれた人への感謝を掲げつつ「ロケットが打ち上げられることが、串本だけでなく紀南地方全体が活性化するきっかけになるのは間違いない。少しでも地域の盛り上がりにお役に立てれば」とあいさつ。田嶋勝正町長は機密の多いロケットや発射場のイメージはしにくく町民は行政以上に興味を持っていると現況を述べ、「来年度(の打ち上げ)へのワクワク感を持ってもらえるよう、フル活用して機運を盛り上げていきたい」と意欲で応えて感謝した。

 同模型は同センター2階ホワイエで同日と30日(土)、11月1日(月)実施のJAXA模型など一般公開会場でお披露目。今月31日(日)の宇宙飛行士講演会の来場者も一環で鑑賞などできる。以降当面は役場1階玄関付近に設置すると話している。

(2021年10月30日付紙面より)

小型ロケット「カイロス」模型とともに石田貴志さん(左)ら=29日、串本町文化センター
2021年10月30日
4 感謝を込めてお裾分け
 病院や福祉施設などを訪問  (マリア保 )

 保育所型認定こども園「マリア保育園」の三浦恒久園長、中山明子教諭、園児代表の5歳児3人は28日、新宮市内の病院や福祉施設など7カ所を訪問し、園児たちが収穫したサツマイモとその他の食料品を届けた。

 同園では毎年、自然の恵みに感謝する「収穫感謝祭」を開いており、今年は27日に実施。日頃、お世話になっている福祉施設などにお礼の気持ちを込めて収穫物をお裾分けしている。例年は園児たちが訪れ利用者らとの交流でにぎわっているが、新型コロナウイルス感染症の影響により昨年に続き中止となった。

 同市三輪崎の特別養護老人ホーム黒潮園(岡司理事長)では、園児たちが同市広角で芋掘りを行った際に採れたサツマイモと各家庭から持ち寄った野菜や果物を届け「神様に感謝して果物や野菜を届けに来ました。どうぞ食べてください」とあいさつし、職員に手渡した。

 三浦園長は「利用者の方々の健康を祈りながらお渡しさせていただきました。訪問を通じて子どもたちには改めて、人とのつながりの大切さを養ってほしい」。

 黒潮園の小林忠幸本部部長は「毎年、心のこもった贈り物を頂き大変ありがたい。利用者の皆さんも喜んでおり、みんなで食べてもらおうと思います」と感謝していた。

(2021年10月30日付紙面より)

収穫したサツマイモなどを届けたマリア保育園=28日、新宮市三輪崎の特別養護老人ホーム黒潮園
2021年10月30日
5 近大新宮が準々決勝進出
 高校サッカー和歌山大会  
2021年10月30日
6 好記録目指し全力で挑戦
 ゴールデンキッズ体力測定会  
2021年10月30日
7 優勝は松葉千津代さん
 勝浦分館・千歳連合会グラウンドゴルフ大会  
2021年10月30日
8 東牟婁地方中学校新人大会②
 ソフトテニス・バドミントン・野球  
2021年10月30日
9 特選に𠮷田澄子さん  写連紀南支部9月優秀作品  
2021年10月30日
10 わかる!事業計画策定  水城実さんがセミナー  (那智勝浦町 )
2021年10月30日
11 インターネットと人権侵害  新宮高校で人権鑑賞会  
2021年10月30日
12 「大きいの掘れたよ!」  木の川認定こども園がサツマイモ収穫  
2021年10月30日
13 絶滅危惧種同士が出会う?  シモバシラにヒョウモンチョウ  (那智勝浦町 )
2021年10月30日
14 橋本市の児童が災害学ぶ  修学旅行で啓発センター訪問  (那智勝浦町 )
2021年10月30日
15 労働環境向上に努める  安全衛生努力賞に紀南ひかり園  (熊野市 )
2021年10月30日
16 助産師や保健師と語り合う  和やかに「子育てほっとサロン」  (紀宝町 )
2021年10月30日
17 半年ぶりの再開で活気  記念通り商店街で「いこらい市」  (熊野市 )
2021年10月30日
18 自分の命は自分で守る  1~4年生が防災学習  (井田小 )
2021年10月30日
19 古田の畑で収穫に励む  エコ工房四季利用者ら  (串本町 )
2021年10月30日
20 学校探検やクイズ楽しむ  高池小で来年度入学児と交流  (古座川町 )
2021年10月30日
21 食事と併せて買い出し支援  本年度開始の地域貢献事業  (古座川ふるさと振興公社 )
2021年10月30日
22 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第42回】秋の味覚を食べるメリット  

 秋が深まり、あっという間に冬になりそうな気候ですね。秋はまさに食育の季節! 「食欲の秋」というように、おいしいものがたくさんありますよね。

 子どもたちにとっても、食育がやりやすい時期でもあります。なぜなら、サツマイモや栗、お米やキノコなど、比較的子どもたちが好む食材が、旬を迎えるからです。日本には四季があり、それぞれの季節に旬を迎える食材があります。まずは、今の季節はこれだよ、と旬のものを食卓に出してあげてほしいのです。そして、旬のものをなぜ食べるか、を話してあげてほしいと思います。

 そこで、今回は旬のものを食べるメリットについて、ご紹介したいと思います。旬のものを食べるメリットは、大きく分けて三つあります。まず一つ目は、価格が安い!ということです。今では、ハウス栽培などが盛んになり、ほとんどの食材が年中手に入るようになりましたが、旬の時期は収穫量が多くなるため、価格も安くなります。そして、旬の食材はその食材にとって、最もいい生育条件下で育つため、とても鮮度がいいんです。

 二つ目は栄養価が高いということです。これは大人でもご存知ない方がいらっしゃるかもしれませんが、旬の食材は、他の季節に育てられたものより、栄養価がとても高いのです。例えば、ホウレンソウは冬に旬を迎える野菜ですが、夏でもスーパーなどで見掛けることがありますよね。でも、この夏のホウレンソウに比べて、旬の冬に採れたホウレンソウは、ビタミンCの含有量が3倍あるといわれています。他の種類の野菜でも、旬のものとハウス栽培されたものでは、約2~3倍栄養価が違うといわれています。それはその季節の土のミネラルやお日様の光を目いっぱい含んでいるからです。

 そして、最後はおいしいということです。旬のものは野菜は味が濃く、魚は脂が乗っていて、ぐんとおいしくなります。食卓ではこの「味」についてもお子さんと話してみてください。味の話をすると、子どもたちは一生懸命、味わおうとしてくれるはずです。

 秋の味覚の話をすると、「カボチャ」と言ってくれるお子さんが多いです。最近はハロウィーンも恒例行事になりましたし、冬至の時に食べるものなので、確かにカボチャ=秋というイメージがありますよね。カボチャも確かに秋から冬にかけて旬のお野菜です。でも、カボチャの収穫は夏にされます。旬のお野菜は大抵、採れたての新鮮なものがおいしいですが、カボチャは数カ月保存して熟した方が、甘みも増して、栄養価も高くなるんです。旬は、自然の中で育った食べ物が最もおいしく、最も体にいい時期、というわけです。

 秋に旬を迎える食材の多くは、夏の暑さで疲れた胃腸を回復させ、体を温めてくれる効果があります。夏の疲れをリセットして、寒い冬に備えるために、必要な味覚なのです。ぜひ、ご家庭でも今の季節ならではの食材を、ご家族で楽しんでください。そして、ここにご紹介したお話をしていただけたらうれしいです。

(2021年10月30日付紙面より)

2021年10月19日
23 古式ゆかしく、神輿渡御
 熊野速玉大社「新宮の速玉祭」  

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が執り行われ、16日には神輿(みこし)渡御式と御船祭(みふねまつり)が営まれた。

 例年なら「わっしょい」の掛け声とともに市内を巡行する神輿渡御。今年は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、昨年に引き続き小神輿を使用。神馬(しんめ)に乗った「一ツ物」に先導され、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神遷(うつ)し場に向かった。

 熊野大橋上流の「神遷し場」で朱塗神幸用船に遷され、諸手船(もろとぶね)、供奉船とともに御船島に向け出発。漕手の密集密接を避けるため早船競漕(きょうそう)が中止となる中、古式ゆかしく御船島を廻(まわ)った。

 その後、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)では、「神輿所」に設けられた杉ノ仮宮で、前日同様に御旅所神事が営まれた。

 祭りを終え、上野宮司は「コロナ禍だが天候に恵まれ、心穏やかに執り行うことができた。皆さま方のお力添えの誠」と感謝。

 「これを縁に、熊野への信仰と、かけがえのない祭りを日本の祈りとして未来につないでいきたい」と話していた。

 熊野地方はこれから、本格的な秋を迎える。

(2021年10月19日付紙面より)

御船島を廻る朱塗神幸用船や諸手船=16日、熊野川
2021年10月19日
24 河上さん無投票で5選
 皆さんの声を大事に市政に  (熊野市長選 )

 任期満了(11月12日)伴う熊野市長選挙が17日告示され、現職の河上敢二さん(65)が無投票で5選を決めた。4候補で競った2017年の市長選と一転し、今回は対立候補がなかった。1998年12月に合併前の旧熊野市長に初当選し、通算では7選目となる。

 河上さんの公約は、コロナ禍で痛めつけられた市民の日常生活を取り戻し、経済の回復と再活性を図ることや安心して暮らせる福祉社会、万全な防災対策の実現など。市内を街宣車で巡り、午後5時に井戸町の選挙事務所へ帰着。直ちに始まった祝勝会で集まった支援者に当選のお礼を述べ、「小さくても元気なまちにしたい。3回目の無投票当選だが、やっと勝たせていただいたとの思いで取り組む。皆さんの声を大事にして市政に当たる」と約束。コロナ感染症予防に配慮して万歳三唱を省略し、お茶で乾杯した。

 会場には松阪市長や近隣の首長、議会議長らも祝福に駆け付けた。

(2021年10月19日付紙面より)

河上敢二さん(右から2人目)に当選祝福の花束=17日、熊野市井戸町の選挙事務所駐車場
2021年10月19日
25 これがヒップホップダンス!
 下里小で文化庁巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で14日、NPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトによる巡回公演「これがヒップホップダンス!」が開かれた。同小と町立太田小学校(上地巳奈子校長)の児童がプロダンサーによるパフォーマンスに見入り、一緒にヒップホップに挑戦した。

 文化庁の「令和3年度文化芸術による子供育成総合事業」の一環。ヒップホップは1970年代前半にアメリカ・ニューヨークの路上で若者たちによって生みだされた音楽・ダンス・アートを中心とする文化である。

 公演には世界中で活躍する9人のダンサーが登場。▽メリハリのある動きや指をさすポーズが特徴的な「ロックダンス」▽体の筋肉をはじくような面白い動きの「ポップダンス」▽片手で逆立ちや回転をするアクロバティックな「ブレイクダンス」―の三つのスタイルを披露した。

 児童はステージ上で繰り広げられる激しいダンスバトルに大喜びで「カルティベイト最高!」と歓声を上げた。楽曲「Uptown Funk」では振り付けを教わり、一緒に踊る一幕もあった。

 カルティベイト・リーダーのEGAさんは「みんなの中から世界的なダンサーが生まれたら、ぜひ一緒にステージで踊りましょう」と呼び掛けた。

 児童を代表して下里小学校の中地礼香(らいか)さん(6年)が「忙しい中、公演に来ていただいてありがとうございました」とあいさつ。向山遙乃さん(太田小6年)は「ダンスの動きがすごかった」。峰山英心君(下里小1年)は「ブレイクダンスのポーズがかっこよかったし、踊るのも楽しかった」と話していた。

 新型コロナウイルスの影響で参加できなかった韓国のダンサーからは「みんなでコロナに打ち勝っていこう。来年は必ず日本へ」とメッセージが寄せられた。

(2021年10月19日付紙面より)

激しいダンスバトルで魅了=14日、那智勝浦町立下里小学校
ヒップホップで決めポーズ
2021年10月19日
26 選挙戦がスタート 三つどもえの戦い始まる (新宮市長選・市議補選)

 任期満了(10月29日)に伴う新宮市長選挙と、議員辞職に伴う市議会議員補欠選挙(欠員1)が17日、告示された。市長選では届け出順に現職の田岡実千年候補(60)=無所属、新人で元市議の松畑玄候補(49)=同、同じく新人で元市議の上田勝之候補(56)=同=の3人が、市議補選では届け出順に新人の中山忠吏候補(51)=無所属、元市議の大石元則候補(67)=同、新人の月輪匡克候補(54)=同=の3人が立候補。雨模様の空の下、舌戦がスタートした。投開票日は24日(日)。

 人口減少対策や市民生活向上策、新型コロナウイルス感染症対策などが争点となる見通し。午前8時30分に市福祉センターで立候補の届け出を済ませ、選挙の七つ道具を受け取った6陣営は、各後援会事務所前で出陣式を開いた。各候補はマイクを握り、大勢の有権者たちに支持を呼び掛けそれぞれ演説場所へ向かった。

 市選挙管理委員会によると、16日現在の選挙人名簿登録者数は2万3773人(男1万833、女1万2940)。

(2021年10月19日付紙面より)

2021年10月19日
27 コロナ終息願い、秋の夜空に大輪  サプライズ花火250発  (紀宝町 )
2021年10月19日
28 リレーや大縄跳びなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2021年10月19日
29 県内3金融機関と覚書締結  わかやま産業振興財団  
2021年10月19日
30 期日前投票始まる  23日まで、市役所と熊野川行政局で  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月19日
31 世界遺産について学ぼう  太地中1、2年が本宮へ  
2021年10月19日
32 外来種のヨシススキ  那智山方面へ分布拡大  (那智勝浦町 )
2021年10月19日
33 乳がんの早期発見を  ピンクリボン運動で啓発  (串本町 )
2021年10月19日
34 地質調査の目的など教わる  田原小が最寄りの現場見学  (串本町 )
2021年10月19日
35 活動時の基本習熟に励む  望楼の芝で幹部教育訓練  (串本町消防団 )
2021年10月19日
36 お悔やみ情報
  
2021年10月14日
37 長年の尽力たたえる
 防犯功労者・団体表彰  (和歌山県 )

 和歌山県庁で12日、「令和3年度全国防犯功労者及び団体表彰伝達式」があった。本紙エリア内では、新宮警察署推薦の柳本利文さん(72)が防犯栄誉金章を受章したほか、中山仁さん(74)が防犯栄誉銅章の栄誉に輝いた。

 11日から20日(水)までの10日間は「全国地域安全運動」期間。地域安全に資する関係機関・団体、警察が地域安全活動を強化するとともに、相互の連携を一層緊密にすることにより活動の効果を最大限に上げ、安心して暮らせる地域社会の実現を図るために定められている。

 例年なら期間中開催の「安全・安心まちづくり県民大会」の場において同伝達式および「きしゅう君の自転車鍵掛けコンテスト」を実施しているが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から大会は中止に。伝達式と表彰式のみが行われた。

 同表彰は、多年にわたり各地域における防犯活動に尽力し、犯罪の防止に多大な功労があった個人・団体に対して授与されるもので、金・銀章、防犯功労団体は警察庁長官および全国防犯協会連合会長の連名表彰、銅章と功労ボランティア団体は全国防犯協会連合会長名の表彰となっている。

 新宮警察署では13日、受章者2人に花束が贈られた。約20年前に少年補導員として委嘱を受けて以降、会長を務めながらも新宮警察署地域安全推進員として尽力してきた柳本さんは「青色パトロールや補導員のベストを身に着けるなど、『見える』形を主目的として活動してきた。活動中に住民の方から声を掛けてもらえるなど、興味を持っていただいたことで効果が出ていると感じている。これを機に、少しでもまちを良くするために頑張りたい」。

 58歳で早期退職後、知人に誘われ推進員に。「少しでも地元の役に立ちたい」と力を注いで約15年。現在、推進員会総代を務める中山さんは「昨今はコロナの影響で活動が停滞しているが、警察と連携し、各種啓発運動に取り組んできた。(受章に対し)驚いているが光栄です」とそれぞれ喜びを語った。

 山田守孝署長は「2人からは地元愛が感じられる。警察が啓発するより、地元で生活している人が近所の人たちに声掛けしてくれるほうが効果的で重みもある。他の仕事をしながらのボランティア活動に頭が下がる思い」と感謝を伝えた。

(2021年10月14日付紙面より)

金章を受章した柳本利文さん(中央左)と銅章の中山仁さん(同右)=13日、新宮警察署(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月14日
38 観光や町づくりで提案
 スタディケーションの学生ら  (古座川町 )

 首都圏の大学に通う観光学部の学生らが8日から11日まで、古座川町内でスタディケーションに取り組んだ。学生7人と引率教員3人が町内を巡り、学んだことや感じたことを踏まえて観光や町づくりに関する提案をした。

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の採択を受け実施する複数の事業の第1弾。地域の観光資源の磨き上げを地域で行い観光の再生基盤をつくるための実証実験で、地域と多様に関わる人々である関係人口の増加などを目指した取り組みとしている。

 スタディケーションとは「スタディー(勉強)」と「バケーション」を組み合わせた造語。学生らは北海道大学和歌山研究林とやまさき屋旅館に宿泊し▽古座川ジビエ山の光工房▽南紀月の瀬温泉ぼたん荘▽滝の拝▽Kii Garden▽一枚岩▽古座川ゆず平井の里―などを訪れ、サイクリングやアユの友釣り、木工、Eボートなども体験した。

 同町小川の「Kii Garden」ではガーデナーの松下礼(あや)さんから説明を受けローズマリーやタイム、ミントなど6種のハーブティーの試飲、ハーブの収穫、手作りバーム(軟膏)といったワークショップに取り組んだ。

 10日夜にはオンラインプレゼンテーションがあり、体験を通じて感じた同町の観光や町づくりの課題とその解決策などを3班に分かれて提案した。

 アクセスの悪さや空き家などの問題点を逆手に取った町づくりや、学生対象のホームステイ・短期移住、住民との交流を目的とした観光、農業や林業を生かす取り組みなど、他地域に住む若者ならではのアイデアが多数挙がり、参加した関係者らは感想や質問を熱心に伝えていた。

 引率の教員は学生をねぎらい、関係者に対し感謝を述べた。「観光を広く捉えるためにも地域とつながりながら実体験として学ぶ仕組みをつくりたいので、学生と共に手伝えれば」と述べて感謝した。

 須川会長は「期間が短い中でこんなに素晴らしい独創的な発想をしてもらった。三者三様で良かった」と話し、学生の提案を講評。実現可能なものは実行していくとして締めくくった。

(2021年10月14日付紙面より)

ハーブの香りを確かめる学生ら=9日、古座川町小川の「Kii Garden」
2021年10月14日
39 生徒に物資配り呼び掛け
 薬物の乱用防止街頭啓発  (串本町 )

 県立串本古座高校正門一帯で13日、薬物の乱用防止を呼び掛ける街頭啓発があり生徒の関心を促すなどした。

 この啓発は、10、11月に全県規模で展開される麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動の一環。若年層への薬物乱用の広まりを防ぐ取り組みとして、対象とする生徒の代表にも参加を求めて定例的に実施している。

 新型コロナウイルス感染症の情勢により前年度は中止したため、今回は2年ぶりの実施。県薬物乱用防止指導員串本地区協議会(堀正会長)を軸にして同町教育委員会、串本青少年センター、新宮保健所串本支所〈同協議会事務局〉、同校生徒会(岡村文音会長)の各代表者14人が啓発員として早朝に集まり、手分けして啓発物資を配った。

 この運動は麻薬、覚醒剤、大麻、シンナー、危険ドラッグなどの薬物乱用は個人にとどまらず犯罪の誘発など地域社会へも危害をもたらすことを伝え、その根絶を図ることが目的。大麻については近年30歳未満が事犯全体の6割以上を占めていて、堀会長も地域の若者への広まりを危惧し「コロナで啓発だけでなく教室も開きづらい状況が続く中、若者に呼び掛ける機会が持ててよかった。この啓発をきっかけにして日頃の話題にし、意識を高めてくれれば」と生徒の今後を期待した。

 岡村会長(2年)は着任から間がなく、この啓発が初の大仕事。今後のチームワークを高める弾みにすべく啓発に取り組んだそうで、「薬物の乱用がいけないことは小学生の時から教わってきた。高校生はみんなわかっていると思うので、決して手を出さないよう校内でも呼び掛けていきたい」と話した。

(2021年10月14日付紙面より)

登校する生徒に物資を配って薬物の乱用防止を呼び掛け=13日、県立串本古座高校前
2021年10月14日
40 学力の定着状況を調査
 小中学校で学習到達度調査  (和歌山県 )

 和歌山県教育委員会は13日、県内の公立小中学校と特別支援学校の児童生徒を対象に、令和3年度学習到達度調査を実施した。新宮市・東牟婁郡の小中学校でもテストが行われた。

 児童生徒の学力の定着状況をきめ細かく把握し、指導方法の工夫・改善に役立てるとともに、個に応じた指導を充実させ、学習内容の定着を図ることを目的に毎年実施している。

 調査教科は小学校第4学年と中学校第1学年は国語・算数(数学)。小学校第5学年と中学校第2学年は、国語・算数(数学)・理科。

 昨年度の調査では、小学校算数で問題の解き方を言葉で説明する問題や複数の思考過程を必要とする問題に課題があった。また、国語では人物像や物語の全体像を具体的に想像することに課題が示されていた。

 本年度の調査の正答率や教科ごとの課題点などは、12月ごろに県教委のホームページなどで公表する予定だ。

(2021年10月14日付紙面より)

テストの説明を受ける児童=13日、那智勝浦町立宇久井小学校
2021年10月14日
41 仲間と友情育む  成川小5年生が宿泊体験学習  (熊野少年自然の家 )
2021年10月14日
42 三重高虎ガールズが全国制覇  主将・峪中さん(有馬中)「目標かなった」  
2021年10月14日
43 「紀の宝お食事券」発行へ  コロナ状況見極め10月末から  (紀宝町 )
2021年10月14日
44 宝石のような美しい実  熊野地方でノブドウの季節  
2021年10月14日
45 西家見守るキンモクセイ  今年も花咲き香り漂わす  (那智勝浦町 )
2021年10月14日
46 平和の大切さかみしめる  新宮ユネスコが「ピースウオーク」  (田辺市本宮町 )
2021年10月14日
47 感染症教わり意識高める 美容組合の支部員が研修 (串本町)
2021年10月14日
48 道の駅一帯で清掃奉仕  県たばこ組合の会員ら  (串本町 )
2021年10月14日
49 第3回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2021年10月14日
50 笑顔で競技にチャレンジ  幼稚園やこども園などで運動会  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年10月12日
51 豊漁や繁栄祈り斎行
 飛鳥神社例大祭  (太地町 )

 太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)の例大祭宵宮が9日夜に、本宮が10日に営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、寄水(きすい)青年同志会と東新青年同志会による獅子神楽や稚児行列、子ども神輿(みこし)を昨年と同様に中止し、行事を縮小して斎行。宵宮では、樽(たる)神輿の渡御が行われ、行列が太地水産共同組合から出発し、同神社を目指した。

 宵宮は昨年、おととしと、台風の影響で中止となったため、3年ぶりに営まれた。この日は水産共同組合で頭屋祭を終えた後、行列が出発。

 今年は神輿練りはなかったが、江戸時代初期に新宮市の阿須賀神社から分霊を受け、樽に入れて運んだ故事に由来する樽神輿や参列者が、暗くなった町内を歩いた。

 翌日の本宮では、同じく水産共同組合を出発して、飛鳥神社へ向かった。コロナ禍前よりは少ないが、行列の様子を見物する町民の姿も見られた。

 到着後の本殿祭では髙橋宮司が豊漁や町の繁栄などを祈願して祝詞を奏上し、参列者らが玉串をささげた。

 祭典頭主の塩崎伸一さんは「コロナ禍の影響で一時はどうなるかと思ったが、この祭りは絶やしてはいけない。皆さまのおかげで無事終えることができて安心している。緊急事態宣言も解除された。終息に向かうことを願い、来年は太鼓、笛を鳴らして盛大に祭りをやりたい」。

 髙橋宮司は「縮小した形となったが、神輿も渡御し、厳粛に斎行できたことは本当にありがたい。来年こそはにぎやかに神輿を練りを行い、皆さんに元気を出してもらえたら」と話した。

(2021年10月12日付紙面より)

例大祭本宮を終えた参列者や関係者の皆さん=10日、太地町の飛鳥神社(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月12日
52 自分のまちを良くする仕組み
 「赤い羽根」市内で協力呼び掛け  (新宮市共同募金委員会 )

 社会福祉法人和歌山県共同募金会新宮市共同募金委員会(会長・田岡実千年市長)による「赤い羽根共同募金運動」が10日、市内6カ所であり、田岡市長や市社会福祉協議会職員らが買い物客らに募金を呼び掛けた。

 赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動。当初は戦後復興の一助として、被災した福祉施設を中心に支援が行われ、その後、法律(現在の「社会福祉法」)に基づき、地域福祉の推進のために活用されてきた。

 現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開。

 新宮市では「ささえ愛募金」「MACHI(まち)サポート募金」「新宮いのちの募金」の「3つの活動募金」として呼び掛けている。

 新型コロナウイルスの影響で、昨年の募金運動は中止に。今年は「大きな声を出さない」「各会場の人数を制限する」などの感染対策を講じつつ、運動を展開。募金協力者に、個包装した「赤い羽根」や記念バッジを手渡した。

 共同募金の窓口は、同市野田の市福祉センター内に設置しており、随時協力を呼び掛けている。

(2021年10月12日付紙面より)

募金への協力を呼び掛けた=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前
2021年10月12日
53 成り立ち学び理解深める
 串本小5年生がジオサイト見学  (串本町 )

 串本町立串本小学校(山路和彦校長)の5年生15人は8日、町内のジオサイトを巡り、成り立ちなどを学んだ。

 総合的な学習の時間一環で、児童らは本やパンフレットを使った調べ学習に取り組み、9月には同町潮岬の南紀熊野ジオパークセンターを訪れるなどしてきた。

 バスで学校を出発した児童らは江田海岸や和深海岸などのジオサイトを回った。南紀熊野ジオパークガイドの仲江孝丸さんから解説を受けながら、地殻変動で地層が波状に変形した「褶曲(しゅうきょく)」や砂と泥が交互にたまった堆積物「タービダイト」を間近で見学したり、砂岩と泥岩を見分けたりした。

 田子浦の「サラシ首層」は車窓から眺め、串本海中公園センター一帯では化石を探すなど、楽しみつつ学びを深めた。瀧瀬夏帆さんは「江田や和深で、きれいな模様になった地層を見られてよかった」と感想を述べた。

 ガイドを務めた仲江さんは、ジオパークは優れた地形や地質を利活用した持続可能な地域づくりを実践しているとし「成り立ちを学ぶと見方が変わる。今ある自然をもっと楽しめる。今回の経験を通じてジオパークを将来他の人にも語れるようになってほしい」と話していた。

 児童らは18日(月)に古座川町内のジオサイトを見学する予定となっている。学んだことはまとめて学習発表会で披露する。

(2021年10月12日付紙面より)

ジオサイトで記念撮影をする児童ら=8日、串本町和深
2021年10月12日
54 絵本の世界を楽しんで
 新図書館で初のおはなし会  (新宮市 )

 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)に移転した市立図書館で10日、ボランティアグループ「ブック・ブック」(濱野小夜子代表)によるオープニングおはなし会が開かれた。子どもたちが家族と一緒に参加し、絵本の世界を楽しんだ。

 3日に開館した同館のオープニングイベントとして開催。3密回避のため開催を3回に分け、子どもや親子連れがくつろぎながら本を楽しめるよう設置した「おはなしのへや」で実施した。

 各回ブック・ブックのメンバーが3人ずつ読み聞かせを担当。この日は子どもたちにおなじみの絵本「大きなカブ」や大型絵本「ちびゴリラのちびちび」の他、芋掘りのエプロンシアターを披露した。

 瀬古律君(2)は「楽しかった」とにこにこ。母親のあゆみさんは「前の図書館の時からおはなし会に参加しており、再開を心待ちにしていた。図書館がすごくきれいになっていて驚きました」と話していた。

 同館の月例のおはなし会「ぷちぷち」や「にこにこ」の再開は、来年1月以降を予定しているという。

(2021年10月12日付紙面より)

読み聞かせを楽しむ親子=10日、新宮市立図書館
2021年10月12日
55 那智勝浦が接戦を制す
 JAみくまの旗学童軟式野球大会  
2021年10月12日
56 児童生徒の登校見守る  「全国地域安全運動」初日に  (紀宝警察署 )
2021年10月12日
57 元気よく踊って、走って  鵜殿、飯盛両保育所で運動会  (紀宝町 )
2021年10月12日
58 キウイフルーツにそっくり  シマサルナシが実る  (新宮市 )
2021年10月12日
59 10点の力作から選出  国際平和ポスターコンテスト  (勝浦LC )
2021年10月12日
60 継承を進めつつ実演中  月野瀬で観光火振り漁  (古座川町 )
2021年10月12日
61 カタログの内容や趣旨知る  県セルプセ迎え説明受ける  (エコ工房四季 )
2021年10月12日
62 お悔やみ情報
  
2021年10月10日
63 海の役割や船員の仕事学ぶ
 宇久井小6年が「海の教室」  (勝浦海事事務所 )

 青少年に海への関心を高めてもらうことを目的とした「海の教室」が8日、那智勝浦町と太地町を舞台に開かれた。那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の6年生16人が和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場や太地町立くじらの博物館の見学、遊覧船による紀の松島めぐりを通じ、海が人々の生活に果たす役割や船員の仕事について学んだ。

 国土交通省近畿運輸局勝浦海事事務所、紀南海運協会、公益社団法人近畿海事広報協会が主催。「海の月間」(7月1~31日)の協賛行事として毎年実施している。

 勝浦市場の展望スペースに到着した児童は、ずらりと並んだ生マグロの入札が行われている様子を見学。県漁連の仲立己さんがマグロの種類や鮮度の見分け方、漁師・仲買人の仕事について解説した。

 勝浦海事事務所の大藪晃介さんによる「海の仕事講座」では、海外との貿易の99・7%、国内貨物輸送の44・3%を船による海運が担っていることを紹介。「石油や石炭などの資源は全て船で運んでいて、船はみんなの暮らしや日本の産業を支えている」と話した。

 その後は遊覧船「くじら号」に乗って紀の松島めぐりに出発。くじらの博物館では迫力のクジラショーを楽しみ、生態を間近で観察した。

 教室を終えた平根優大君は「漁をしたり、物を運んだり、海にはいろいろな仕事があることが分かった。イルカやクジラがどんなものを食べているのかも知ることができた」。澤花恋さんは「普段船に乗らないので、紀の松島めぐりでは船が揺れてちょっと怖かったけれど、楽しかったです」と話していた。

(2021年10月10日付紙面より)

巨大クロマグロのパネルの前で記念撮影=8日、那智勝浦町築地
紀の松島めぐりに出発
2021年10月10日
64 児童のために一体で
 三輪崎小で土入れ・整地作業  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)は8日、同校グラウンドの土入れと整地作業を行った。教職員や同校育友会(左東留美会長)、学校運営協議会(仮屋宏会長)、市教育委員会から約30人が参加し、土をならすなどして子どもたちのために汗を流した。

 30日(土)に開催する運動会を前に、児童が安全、快適に運動や競技に取り組むことができるようにとの思いから実施。新型コロナウイルス感染防止のためマスクの着用や手指消毒、検温などの対策を施して行われた。

 この日は数回に分けて運ばれた10~12㌧の土をショベルカーでグラウンドに下ろすと、参加者は地ならしトンボなどを使用して丁寧にならし、石を取り除きながら協力して作業に取り組んだ。

 左東会長は「これまで凸凹や砂が多いなどで、走りにくかったという児童の声があったので、実施できてよかったです。子どもたちには新しい土の上で存分に力を出し切れる運動会にしてほしい」。

 仮屋会長は「コロナ禍で活動も少なかったため、久しぶりに地域、学校、保護者が一体となることができた。子どもたちにとっては祭りも中止となり、寂しい思いをしていたと思うので、運動会では発散してもらいたいですね」と話した。

 嶋田校長は「『児童のために』という気持ちで保護者の方々が協力してくださり、非常にありがたく思います。日頃の活動にもお世話になっており、今後も学校と保護者の皆さんとの連携を深めていければ」と感謝していた。

(2021年10月10日付紙面より)

協力して整地作業を行う参加者=8日、新宮市立三輪崎小学校
2021年10月10日
65 味と香り、抜群に
 香酸かんきつ「新姫」の収穫始まる  (熊野市 )

 熊野市ふるさと振興公社(理事長・河上敢二市長)=同市紀和町板屋=は7日、同町内の「長野ほ場」26㌃で市特産の香酸かんきつ「新姫(にいひめ)」の収穫作業を始めた。作業は11月下旬ごろまで続く。

 新姫は熊野市で発見され、同市のみで栽培される。直径500円硬貨ほどの大きさで2007年から栽培を始め、09年から収穫と販売が始まった。果実には高血圧抑制作用があるとされる「ノビレチン」や、がん予防や血糖値上昇抑制に効果があるという「ヘスピリジン」などが含まれる。市内に約7㌶の栽培面積があり、昨年の収穫量は21㌧。今年も同量の収穫を見込み、作業は11月下旬までの予定。長雨の影響か、今年は果実がやや小粒というが、公社の今西孝典さん(48)は「味と香りは抜群。9日から生果実の販売を始めるので、多くの人に求めていただきたい」と希望。今年は大きさで分別して販売することも検討しているそうだ。

 新姫は絞って料理にかけるほか、サイダー、ポン酢、ドリンク、キャンディー、ドレッシングなどさまざまに加工されて同公社のほか鬼ヶ城センター、熊野市駅前特産品館、市内や近隣の道の駅など7店舗で販売する。今西さんは「鍋物や焼き魚にぴったり。焼酎にもぜひ」と勧めた。

 問い合わせは市ふるさと振興公社(電話0597・97・0640)まで。

(2021年10月10日付紙面より)

始まった「新姫」の収穫作業=7日、熊野市紀和町の長野ほ場
2021年10月10日
66 シルバー事業の周知図る
 人材セ会員らが奉仕活動  (新宮市 )

 公益社団法人新宮市シルバー人材センター(山本啓造理事長)は9日、市内で清掃奉仕を実施した。約50人の会員らが参加。市役所や市立医療センター、浮島の森、徐福公園周辺で剪定(せんてい)や草刈り、ごみ拾いなどの活動を展開した。

 全国シルバー人材センター事業協会では、毎年10月を「シルバー人材センター事業普及啓発促進月間」、第3土曜日を「シルバーの日」として一層の事業発展、拡充を図るため、全国一斉に啓発活動を強化している。

 1995年に事業を開始した市シルバー人材センターでは、翌96年から市内の清掃奉仕活動を展開。ボランティア活動を通して社会に貢献する機会としている。

 市役所第1駐車場では奉仕活動に先立ち、山本理事長が「今日は天候にも恵まれた。よろしくお願いします」とあいさつし、会員らの参加に感謝。

 激励に訪れた田岡実千年市長は、全国的に少子高齢化が進み、同市でも高齢化率が37%を超えるなど、将来的な労働力の不足が懸念されていると現状に触れ「高齢者の就業機会の確保・提供を行うシルバー人材センターの果たす役割は重要。健康で生きがいのある生活の実現と地域福祉の向上のため、引き続きご協力を」と呼び掛けた。

 この日、会員らは清掃奉仕のほか、同市橋本のイオン新宮店と同市丹鶴のオークワ新宮仲之町店で啓発活動を実施。チラシや啓発物資の配布を通してシルバー事業の周知を図った。

(2021年10月10日付紙面より)

剪定や草刈りなどの清掃奉仕を実施した=9日、新宮市役所
2021年10月10日
67 助け合って人とつながる  神倉小で「赤い羽根共同募金」の授業  (新宮市 )
2021年10月10日
68 うめの花賞に入賞  川口統士君(神倉小1年)、浦畑真菜さん(北山小5年)  (わかやまの山村絵画コンクール )
2021年10月10日
69 ヤマジノホトトギス  新宮市・高野坂で咲く  
2021年10月10日
70 登校中に地震が発生したら  勝浦小校区で避難訓練  (那智勝浦町 )
2021年10月10日
71 体験通して川舟の現状学ぶ  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2021年10月10日
72 高齢者が手掛けた作品並ぶ  わたしの作品展・写真展  (御浜町 )
2021年10月10日
73 自分らしく過ごせる社会に  小栗須釉椛さん(矢渕)が優秀賞  (中学生のメッセージ )
2021年10月10日
74 書部門の入選決まる  和歌山県美術展覧会  
2021年10月10日
75 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
76 柳家禽太夫さんが落語披露
 下里小で青少年劇場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で7日、全校児童75人を対象とした青少年劇場小公演「はなしの伝統芸能『落語』」があり、噺(はなし)家の柳家禽太夫(きんだゆう)さんが落語の面白さや社会におけるルールの大切さを訴えた。

 公益財団法人日本青少年文化センターが都道府県と連携して実施している事業。子どもたちが一流の芸術に触れる機会をつくることで、豊かな人間形成の一助とすることが目的。

 禽太夫さんは柳家小三治に入門し、「小のり」の名で初高座。2001年に真打に昇進し、全国各地の落語会や東京都内の寄席に出演するなど、精力的に活動している。

 禽太夫さんは落語の基礎について優しく説明。筆や紙などを表現する際に扇子と手拭いを用いるとし、顔が左右を向くことで別人を演じているなどと解説した。

 まんじゅうを食べるしぐさなども紹介して笑いを取り、「しぐさでいろんなものに見立てていくことや、頭の中に情景を思い浮かべてもらうのも落語の特徴」と述べた。

 6年生の菅浩士君、川口慶次君、桃井勇起斗(ゆきと)君の3人も小話に挑戦。1人ずつ高座へ上がり、小話を見事にやり遂げ笑いを取った。

 最後は犬が人間になった様子を描いた落語「元犬(もといぬ)」を禽太夫さんが披露し、児童は笑い声を上げ、拍手を送った。

 禽太夫さんは「見たり、聞いたりして集中している時は人の邪魔をしないようにしましょう。邪魔をすると人の時間やお金を奪ってしまうことになる。ルールを守れる大人になってください」と締めくくった。

 児童を代表して児童会役員の小谷恵菜さん(6年)が「面白い落語を聞かせていただきありがとうございます。とても面白かったです」と感謝を述べた。

 柴原寛教頭は「全学年が笑える楽しい時間を持つことができた。公共のマナーについてのお話もしていただき、学校としてもありがたい」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

禽太夫さんから落語を学ぶ児童=7日、那智勝浦町立下里小学校
落語を楽しんだ
柳家禽太夫さん
2021年10月09日
77 秋山裕由医師に知事表彰
 救急医療功労たたえ伝達  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院の院長代理を務める秋山裕由(ひろゆき)医師(63)が7日、本年度の救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受けた。

 この表彰は関係者の意識高揚による救急医療対策の推進を目的とし、その功績が特に顕著な個人や団体を対象にして1994年度から贈呈している。本年度は医師10人を被表彰者として選び、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年の表彰式は取りやめて順次被表彰者を訪ねて表彰状などを伝達する形で功績をたたえている。

 秋山医師は大阪府大阪市出身。近畿大学大学院を修了して医学博士となり、94年4月に南和歌山医療センターへ赴任、2012年8月から院長代理として同病院へ赴任し現在に至る。呼吸器内科担当医として27年にわたり県内の地域医療に貢献する中、後進の育成や福祉施設との信頼構築による円滑な救急医療の充実に努め、最近では新型コロナウイルス感染症対策面でも陣頭指揮を執って地域における感染拡大防止にも尽力している。それら功績が評価され、本年度の被表彰者として選ばれた。

 この日は新宮保健所の和田安彦所長らが同病院を訪問し、同病院側が整えた会場で秋山医師に表彰状と記念の盾を伝達。秋山医師は「この表彰は私の名前だが、今まで診療に携わってこられた方々全てで受けたものと理解する。人間至る所に青山ありの節目としてありがたく拝受し、今日より明日への励みとして診療を続けていきたい」と述べて感謝した。

 共に診療に当たった専門家集団と患者やその家族から力を頂き時には慰めも頂きながら育てたからこそ今がある、と27年の歩みを振り返る秋山医師。今後は人間到る所青山ありにどこまで迫れるかを医の道で目指すこと、自分の良心の声に従い続けることを心掛けて頑張りたいと心境を語った。

(2021年10月9日付紙面より)

救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受ける秋山裕由医師(左)=7日、くしもと町立病院
2021年10月09日
78 「地域のことは地域で考える」
 鳥羽市長が鮒田区の防災を視察  (紀宝町 )

 鳥羽市の中村欣一郎市長と防災担当を含む各課職員が8日、紀宝町鮒田地区を訪れた。鮒田自主防災会の東口高士会長から2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況を聞き、避難所や高台に完成した一時避難場所などを視察した。

 当時、県議会議員だった中村市長は紀伊半島大水害後、熊野市紀和町でボランティアに携わり、鮒田地区にも視察で訪れている。

 鮒田構造改善センターで西田健町長は、当時の広報きほう、町防災情報共有システム、各種防災関連事業を紹介し「広報には災害支援制度を掲載し活用していただいた。大きな災害を受けて、多くの皆さまに支えていただき、復旧・復興につながった。地域のご努力が一番ありがたかった。地域と連携して今後も防災・減災につなげたい」と話した。

 中村市長は「10年前のご縁があって訪問させていただいた。広報12月号の写真にインパクトがあり、現地に出向こうと思っていた。紀宝町との共通点もあり、多くのことを学びたい」と述べた。

 水害発生時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が5棟、大規模半壊128棟、半壊41棟などの被害を受けた。多くの住民が深夜に避難所から山頂まで歩いて逃げた。

 東口会長は「水門、輪中堤があり大丈夫だと思い込んでいたが、昔からの言い伝えで助かった人もいる。現場は地元の判断が大切」と振り返り、水害を教訓にした地区タイムラインを説明。「地域のことは地域で考える。生活の中に防災を組み込むことが大切」と共助の必要性を示した。新型コロナウイルス対策として、山口建設から寄贈があった「抗原検査キット」も備蓄しているという。

 高台の一時避難場所で防災倉庫や備蓄品などを確認した中村市長は「当時は被害の状況だけを見たが、今回、視察して持続可能な準備ができていることが分かった。地域の力を付ける総合力になっており、地域共生社会そのものだと感じた」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

高台に完成した一時避難場所を視察する鳥羽市の中村欣一郎市長(右から2人目)=8日、紀宝町鮒田
2021年10月09日
79 「舞台からの景色楽しんで」
 文化ホールを一般開放  (新宮市 )

 新宮市は8、9の両日、市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)内文化ホールを一般開放している。8日には市内外から大勢が来館し、新しいホールと舞台の広さや完成度を確かめた。

 3日に記念式典の開催をもって開館した同施設。5日から通常業務を開始したが、文化ホールは安全管理上、イベント開催時以外は開放していない。

 このたびの一般開放は、新型コロナウイルス感染症の影響で8月に予定していた施設内覧会が中止となる中、普段見る機会の少ない舞台側からの景色を楽しんでもらおうと企画。2日にわたって開放し、新ホール披露の機会とした。

 文化ホールでは今後、多くの自主事業や貸館事業が控えているほか、今月30日(土)から和歌山県を舞台に開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の舞台の一つとなる。

 ホール貸館の本年度の予約率は58・8%。土・日・祝日は75・9%。10~12月の間では77・3%で土・日・祝日は80・8%(9月6日現在)。新型コロナの影響で若干のキャンセルが出ているという。

 9日の舞台一般開放時間は午前10時~正午(最終入場11時30分)と午後1時~4時30分(同4時)。市は、新型コロナ感染防止対策への協力と、体調がすぐれない場合は来場を控えるよう呼び掛けている。

(2021年10月9日付紙面より)

舞台からの景色を楽しんだ=8日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2021年10月09日
80 県大会出場争いも終盤に
 後期ホップリーグ3日目  (和歌山県サッカー協会 )
2021年10月09日
81 大山さん、小川さんが優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年10月09日
82 足踏み式脱穀機で作業  明神小児童らが米作り体験  (古座川町 )
2021年10月09日
83 思い思いに「○」描く 紀伊有田駅でワークショップ (紀の国トレイナート)
2021年10月09日
84 新たなつながりの構築を  地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )
2021年10月09日
85 地域住民らが芝生手入れ  太田小学校で運動会に向け  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
86 サギ?コウノトリが飛来  本紙確認分で6羽目か  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
87 世界遺産の魅力感じて  熊野川小・中が川舟下り  (新宮市 )
2021年10月09日
88 推奨像に安全運転誓う  カーネットヨロクマから川上組へ伝達  (熊野警察署 )
2021年10月09日
89 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
90 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第41回】孤食のフォロー法  

 食育の話をすると、「孤食」という言葉をよく見ると思います。孤食はいけない!といわれていますよね。確かに、食卓でのコミュニケーションは、子どもたちのメンタルにとてもいい作用があります。一人で食べる子どもより、家族と会話をしながら食べている子どもの方が、自己肯定感が高いという研究結果もあります。では、孤食の何が問題なのか、それはズバリ「子どもが孤独に感じること」なんです。一人でテレビを見ながら食べる食事は、大人だっておいしいとはなかなか思えないですよね。大勢でわいわい食べる食事は、何を食べてもおいしく感じるものです。一人で食べることで、寂しいと感じてしまうことが、一番子どもにとってつらいことだと思います。

 孤食とひと言で言っても、色々なタイプがあると思います。大人が近くにいて一人で食べる。一人で何かを買って食べる。親が用意してくれた食事を食べる。兄弟・姉妹と一緒に食べる。大人が近くにいると孤食ではないと考える人もいるかもしれませんが、私は、これも孤食だと思っています。どれだけ近くにいても、膝を突き合わせて、会話をできる状況でなければ孤食になります。子どもにとって、共食とは大人と一緒に会話をしながら食事をするということなんです。

 では仕事の都合やさまざまな事情で子どもに孤食をさせなければいけなくなった場合、どうフォローをすればいいのでしょうか? まず、お勧めしたいのが、コミュニケーションのフォローです。食事の時間に一緒にいられなくても、帰宅後お茶でも飲みながら、今日あったことなどを話してみてください。会話をする時間があれば、それは食事の時間でなくても大丈夫。話をたくさん聞いてあげるようにしましょう。きちんと向き合って、会話ができていて、わかってくれていると子どもたちが感じることができれば、孤食も怖くありません。孤食をさせてしまった日は電話でもメールでもいいので、必ずコミュニケーションを取ることにしましょう。その日がどうしても無理な場合は翌日いつもの倍コミュニケーションを取れば、大丈夫です。

 そして、さらに意識してほしいのが翌日の食事です。やむを得ず孤食をさせてしまった場合は、できるだけ翌日、家族でゆっくり食事を取るようにしてください。朝食でも夕食でも大丈夫。家族がそろう時間の食事を大切にしてあげてください。孤食は続くほど、子どもには悪影響です。

 そして最後に忘れないでほしいのが、声がけです。一人で食事をさせたときは「ありがとう助かった」「一人で食べさせてごめんね」と必ず声をかけてあげてください。私もまだまだ勉強中ですが、調べれば調べるほど、子どもたちは親の声がけを聞いていないようできちんと聞いているのです。

 慌ただしく忙しい毎日の中ですが、どうか頑張りすぎず、罪悪感を持たず、笑顔で子どもと向き合ってあげてください。それが、子どもたちにとっては一番の栄養剤であるはずです!

(2021年10月9日付紙面より)

2021年10月07日
91 「10年後」のふるさと考えよう
 夢と希望詰まった冊子完成  (勝浦LC )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)「心に太陽を委員会」が制作したカラー冊子「10年後 ふるさとの希望と夢」がこのほど完成した。A4判142㌻で、発行冊数は3000部。総事業費は約400万円。完成した冊子は那智勝浦町、太地町を中心とした近隣市町村の小・中学校、行政・教育関係機関、LC関係者、投稿者(掲載者)らに配布される。

 「心に太陽を委員会」は、2012年、前年の紀伊半島大水害時に災害復旧に従事・協力した関係者を対象に、町民らのメッセージを掲載した「私たちを助けて下さった皆様へ~ありがとう~『心に太陽』を輝かして頂いたお礼の感謝集」を発行した。

 大水害から10年。同委員会は2回目のテーマを「夢・未来 提案プロジェクト」とし、ふるさとの未来を考えるきっかけにと那智勝浦、太地の両町民や近隣市町村住民らから、それぞれが思い描く夢と希望を反映した提案やイラストなどを募集。約100人から寄せられた「ふるさとの希望と夢」を1冊の本にまとめ上げた。

 新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができない中「地域のために何かできることはないか」と模索し企画した。紀伊半島一周高速道路の全線事業化に伴い増加が見込まれる人流や資本の流入に備える狙いもある。

 なお、同プロジェクトチームは冊子内で、妙法山麗を▽自然いっぱいの林間都市へ▽住みやすいシルバータウンに▽日本のシリコンバレーに―などと提案している。

 5日、那智勝浦町築地の清水設計事務所内ミーティングルーム・勝浦ライオンズクラブ例会場では会員らが集まり、冊子の配布手段などについて話し合った。

 冊子完成に当たり、鵜殿忠德・前会長は「すでに配布が済んでいる学校の子どもたちは喜んでくれていた。寄せられた投稿を見て、自分自身新たに気付かされたことも多い。ふるさとの未来について、一人でも関心を持ってもらえたら成功だと思う」と話している。

 冊子は希望者には無料で配布する。また、名前や住所が未記入だった投稿者に対し、冊子と記念品を贈呈するため「心当たりのある人は連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同LC事務局(電話0735・52・0974)まで。

(2021年10月7日付紙面より)

完成した冊子を手に=5日、那智勝浦町築地(一時的にマスクを外して撮影)
ふるさとへの夢と希望が詰まった冊子
2021年10月07日
92 ヒップホップに挑戦!
 下里小・太田小の児童が  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で4日、ダンスチーム「カルティベイト」によるヒップホップダンスのワークショップがあった。同小と町立太田小学校の4~6年生計55人が参加し、プロのダンサーから楽曲「Uptown Funk」の振り付けを教わった。

 文化庁が実施する「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。14日(木)に文化庁選定文化芸術団体のNPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトが巡回公演「これがヒップホップダンス!」を開催する予定で、そこで一緒に踊る児童の事前練習として実施した。

 この日はEGAさんら4人のダンサーが来校し、ヒップホップのステップや動き、かっこよく見せるためのポイントを伝授。児童は「カウントを取ってくれているときはできたけれど、音楽に合わせるのがまだちょっと難しい」と素早い動きに苦戦しながらも、笑顔で練習に取り組んだ。

 EGAさんが「楽しかったですか?」と問いかけると一斉に児童の手が上がっていた。

(2021年10月7日付紙面より)

振り付けを教わる児童=4日、那智勝浦町立下里小学校
2021年10月07日
93 120年の歴史振り返る
 OBらが動画制作に協力  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)の3年プログラミング選択生34人が現在、同校の歴史を振り返る動画制作に取り組んでいる。11月6日(土)の記念式典での上映を目指して作業を進めており、9月30日には同校OBら5人が作業に協力した。

 生徒たちはグループごとに、同校の前身となる旧制新宮中学校が設立された1901(明治34)~2021(令和3)年を10年刻みで担当。創立100周年の時に編さんされた「新高百年百話」などを参考にしている。

 30日には、小野俊二さん、矢熊敏男さん、隅地洋さん、辻本雄一さん、中瀬古友夫さんの5人が来校。中瀬古さんが新宮中学校創立10周年記念絵はがきや旧制新宮高等女学校の古写真について解説し、動画制作用に写真を提供した。

 旧制新宮中学校第39回卒業生で、創立100周年記念事業実行委員長を務めた小野さん(95)は、学生時代の学校の様子を尋ねに来た生徒たちに「当時の義務教育は6年。中学校は男子校で、兄が通っていた時の制服は学生服だったが、自分の時は戦時中で国民服になっていた。集合写真ではみんな足にゲートルを巻いている」とアルバムをめくりながら語った。

 1941(昭和16)年~50(昭和25)年を担当するグループの生徒たちは、「本だけでは分からなかったところがイメージできるようになった」「木造校舎で桜並木があるなど、今と全然雰囲気が違った」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

学生時代の思い出を語る小野俊二さん=9月30日、新宮市の県立新宮高校
制作中の動画にアドバイス
2021年10月07日
94 絵本の世界に夢中
 相野谷小で「読み聞かせ」再開  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長)で6日、ボランティアによる読み聞かせが再開し、1、2年生計16人が絵本の世界を堪能した。

 町内の各小学校にはボランティアの「読み聞かせグループ」があり、町学校支援本部「元気キッズ」の支援を受けて活動を続けている。

 相野谷小学校では10年以上前から活動しており、現在は山本出味さん、平典子さん、藤根和子さん、道中真智子さんが当番制で毎週水曜日の午前8時25分から10分程度、読み聞かせを通して本の楽しさを伝えている。

 この日は、2学期最初の活動で、道中さんが「つみつみでんしゃ」を紹介した。絵本を開くと、黄色や赤色などに染まった秋の山を走る電車が登場。お客を乗せて秋の風景を楽しむ物語で、道中さんは優しい口調で読み進めた。

 同小のグループは、山本さんを中心に2011年からベルマークを集めて学校図書室に本を寄贈しており、これまで11万809円分が集まり、79冊を贈った。山本さんは「子どもたちもベルマークを集めてくれる。保護者さんの協力を得て、2年に1回、仕分け作業を行っている。今後も活動を継続したい」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

絵本を楽しむ1、2年生=6日、紀宝町立相野谷小学校
読み聞かせをする道中真智子さん
2021年10月07日
95 本年度選抜の17点を飾る  観光フォト入賞作品展示  (串本町 )
2021年10月07日
96 第3回定例会一般質問①  古座川町議会  
2021年10月07日
97 家族観戦の中で全力発揮  橋杭小と田原小が運動会  (串本町 )
2021年10月07日
98 生のオーケストラを堪能  開館記念し大阪交響楽団公演  (新宮市 )
2021年10月07日
99 選挙に向けて準備始まる  ポスター掲示板順次設置  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月07日
100 21年上期の景況調査結果  新宮商工会議所  
2021年10月07日
101 川の生き物と親しむ  大塔川で「熊野川の生き物探し」  (環境省 )
2021年10月07日
102 稲わらに込めた思い    ( )
2021年10月07日
103 シートベルト着用の徹底を  美浜自動車をモデル事業所に  
2021年10月07日
104 中止を惜しみながら  国体のぼり旗と応援旗の展示会  (熊野市 )
2021年10月07日
105 町内の5カ所を巡り  「キーワードラリー」開催中  (紀宝町 )
2021年10月07日
106 爽やかな歌声響き渡る  ル・ヴェルヴェッツがコンサート  (丹鶴ホール )
2021年10月01日
107 町営バス勝浦・宇久井両線が延伸
 実施前日に記念式典開く  (那智勝浦町 )

 1日より町営バスの勝浦線、宇久井線の路線が延伸されることから那智勝浦町は9月30日、役場駐車場で路線延伸記念式典を開いた。堀順一郎町長や関係地域の区長、委託先の熊野御坊南海バス㈱の佐伯一也取締役社長らが出席。町民待望の路線延長により、買い物や病院への通院などの利便性が向上することを祝った。

 これまで、町営バスの両線とも民間業者と競合することから、重複する国道42号は走行できなかった。町民の要望を受け、町は同社らと協議を重ね、協力を得て今回の延伸に至ったという。

 勝浦線はこれまで通行できなかった那智の郷まで乗り入れることになった。運賃はこれまでと同じ150円均一。宇久井線は地区のみの路線だったが、今回からは町立病院を経由し、勝浦地区までの延伸となった。JR宇久井駅から病院、役場までの運賃は350円。

 式典で堀町長は地元区長や同社に感謝を述べ、「42号を通行できることから、買い物や通院、選挙の不在者投票などでも利便性が向上すると思う。今後も町営バスや公共交通を利用して活発に活動していただきたい」とあいさつ。

 寺岡功好那智地区代表区長は「区民はこれまで病院へ行くには徒歩や自転車、タクシーを利用していた。免許返納も進む中、那智の郷地区にバスが入ることで皆さんが喜んでいます」。

 中路進宇久井地区代表区長が「町営バスは地域の大事な交通手段で、生活を支える大きな力。延伸で乗り換えることなく、中心地へ行ける。町営と民間の競合から延伸実現は難しいが、町の努力と熊野御坊南海バス様の協力に感謝しています」と語った。

 レプリカキーの贈呈を終え、佐伯社長は「町営と民間のすみ分けから皆さまにはご迷惑をお掛けした。明日からは町営バスはもちろん、公共交通もご利用いただけたら」と述べ、免許返納者対象に同社バスの運賃を半額にする取り組みを1日から開始することも紹介した。

(2021年10月1日付紙面より)

町営バスの勝浦・宇久井両線の延伸を記念し式典が開かれた=9月30日、那智勝浦町役場駐車場
式典の様子
2021年10月01日
108 グランプリ「ようこそ串本へ」
 観光フォトコンの結果発表  (串本町 )

 串本町が9月29日、本年度観光フォトコンテストの審査結果を発表した。グランプリは町内在住の石川昭春さんが撮影した作品「ようこそ串本へ」。入賞数は17点で、5日(火)から19日(火)まで文化センターで展示するという。

 このコンテストは、観光PR目的で発行する資料に用いる写真を得る目的で毎年実施している。11回目となる今回は2016年度以降に町内で撮影したアマチュアの未発表作品を対象にし、その他応募資格に基づき町内外の56人から268点を受け付けた。審査会は9月6日に役場で実施し、田嶋勝正町長と担当する町産業課の島野淳課長、南紀串本観光協会の島野利之会長とフォトグラファーの照井壮平さんが町独自の審査基準に沿って入賞作品候補17点を選出。その撮影者から作品の画像データ提出を受けて入賞を確定した。

 本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点で表彰式をしないとし、撮影者には賞状を郵送し、賞金を指定の口座へ振り込む形で贈呈。17点は来年版観光カレンダーの挿絵として採用が決まっていて、現物が仕上がり次第追って贈呈するとしている。

 グランプリ作品「ようこそ串本へ」は橋杭岩へ三十余年来通う中で何十回と撮影を試みてきたハトレースのスタートシーンを捉えた内容。昨年に自身最高の撮影に成功し、応募したという。同コンテストでのグランプリ獲得は初で、石川さんは「やっと大御所の仲間入りができた。長らく通っている場所の作品でグランプリを獲得できてうれしい限りです」と入賞を喜んでいる。

 同センターでの展示公開は開館中に随時鑑賞できる。期間終了後、若干の選抜をして道の駅くしもと橋杭岩の休憩・展望棟2階にある常設展示場へ飾る予定。発表と同時に同町公式ホームページのお知らせ欄にあるリンク先で全作品を閲覧できる状況となっている。

  □     □

 同町発表の審査結果は次の通り。記述は「作品名」撮影者(在住市町村)の順、敬称略。

■グランプリ(1点)

▽「ようこそ串本へ」石川昭春

■準グランプリ(2点)

▽「銀河を駈ける」土山倫子(新宮市)

▽「波の足跡」濵口惠美(串本町)

■審査員賞(2点)

▽「月夜のキャンプ」鈴木文代(串本町)

▽「呼吸を合わして」中西克仁(海南市)

■熊野古道特別賞(2点)

▽「熊野古道・大辺路」西村康生(新宮市)

▽「祈りの道」小田 実(和歌山市)

■入選

▽「田原の海霧」吉田正洋(串本町)

▽「桜と『パンダくろしお号』」矢本長一(古座川町)

▽「月光の舞台」齋藤有弘(大阪府茨木市)

▽「満開」鈴木里司(串本町)

▽「黎明」小阪享志(新宮市)

▽「冬の漁場」山本正治(田辺市)

▽「夜明けと共に」菅 玲子(愛媛県今治市)

▽「春を駆ける」木下 滋(白浜町)

▽「ありがとう銀河」野中誠一(三重県紀宝町)

▽「開業を祝うかのダブルレインボー」井上澄男(三重県紀北町)

(2021年10月1日付紙面より)

グランプリ「ようこそ串本へ」撮影者・石川昭春さん(串本町提供)
2021年10月01日
109 有馬小学校をモデル校に
 ハンドサインで横断歩道の事故防止を  (熊野警察署 )

 秋の全国交通安全運動(9月21~30日)期間中の22日、熊野市立有馬小学校(山﨑弘行校長)で「横断歩道〝ハンドサイン〟キャンペーン推進モデル校」指定式が行われた。

 信号機のない横断歩道における走行車両の一時停止率は、歩行者が手を上げるなど横断の意思表示することで大幅に向上することが知られている。このため、三重県警では7月1日からキャンペーンを展開して一時停止の励行と、事故防止に努めている。熊野警察署(濵井良太署長)と熊野地区交通安全協会(岩本崇会長)では、この運動のより一層の効果的な推進を図るために同小学校をモデル校に指定。山﨑校長が立ち会い、校長室で同署地域交通課の佐野太介課長から児童会に指定書が手渡された。

 式に出席した児童会の皆さんは川端菜夏子、仲森翔平、稲森志真、栗栖桜雅、脇本結衣(いずれも6年生)の5人。指定書を受け取った川端児童会長はこのキャンペーンについて、「あまり聞いたことはなかった。これからはきちんと実行したい」と前向きの姿勢を示し、佐野課長は「ハンドサイン実践を大人にも広めてもらいたい。手を上げると車は止まる。安全を確認しながら横断歩道を渡り、歩行者優先の徹底をお願いしたい」と述べ、児童たちの活動による普及効果にも期待した。

 式には岩本会長や児童の登下校見守りを実施している市青少年育成市民会議の鈴木義行さんと小山智子さんも出席した。

 9月21日現在の同署管内の総事故件数は206件で、うち人身事故は6件。死亡事故は発生していない。

(2021年10月1日付紙面より)

指定式出席の皆さん。前列右から5人が児童会役員=9月22日、熊野市立有馬小学校
2021年10月01日
110 認知症でも豊かに生きる
 市役所別館で映画上映  (新宮市 )

 新宮市役所別館で9月29日、映画「僕とケアニンとおばあちゃんたちと。」の上映会が開かれた。午前の部には市内から約40人が参加し、認知症の高齢者が暮らす神奈川県のグループホーム「あおいけあ」の日常を描いたドキュメンタリー映画を鑑賞した。

 9月の世界アルツハイマー月間に合わせた取り組みで、認知症についての正しい知識を伝えることが目的。

 映画は介護に全くなじみのない映画監督が、「すごい施設がある」との紹介で「あおいけあ」に1年間密着取材をするストーリー。介護する側、される側の区別なく、それぞれが料理や草むしり、編み物など自分にできることを生かして豊かに暮らす様子を描いている。

 参加した80代女性は「1人暮らしなので、ボケ防止で週5回卓球をしているのですが、認知症になっても映画のように元気でいられたらいいなと思った。認知症の人でも料理ができるなど、しっかりしているのが意外だった」と語った。

 中上清之・健康長寿課長は「新宮市では全国を上回る速度で少子高齢化が進んでおり、高齢者の4人に1人が認知症とその予備軍といわれている。認知症の方やその家族が安心して暮らしていくためには、地域の人たちが認知症について正しく理解することが不可欠」と話す。新宮市役所の1階ギャラリーでは、8日(金)までパネル展示も行っている。

(2021年10月1日付紙面より)

ドキュメンタリー映画を視聴=9月29日、新宮市役所別館
2021年10月01日
111 南紀、準決勝進出ならず 報知旗争奪関西さわやか大会 
2021年10月01日
112 「ねこバス」に乗って出発  にこにこひろばでバスごっこ  (串本町 )
2021年10月01日
113 第3回定例会一般質問⑤  串本町議会  
2021年10月01日
114 声掛けで安全運転求める  河内橋北詰で早朝街頭啓発  (古座川町 )
2021年10月01日
115 交差点見通し改良目指し  県道あけぼの線で工事進む  (新宮市 )
2021年10月01日
116 新議長に榎本鉄也氏  大西氏が議長辞任、全議案を可決  (新宮市議会 )
2021年10月01日
117 リンボクの花が見頃  新宮市・浮島の森で  
2021年10月01日
118 車いすの困難さなど実感  熊野川中で福祉体験講座  (新宮市 )
2021年10月01日
119 ドライバーに安全運転呼び掛け  甫子浦交差点で夜間啓発  (那智勝浦町 )
2021年10月01日
120 早めのライトオンを  熊野警察署が反射材無料コーナーも  (熊野市 )
2021年10月01日
121 各高校の特色を知る  矢渕中で進路説明会  (紀宝町 )
2021年10月01日
122 緊急事態宣言解除に伴い見直し  県民の皆様へのお願い  (和歌山県 )
2021年10月01日
123 お悔やみ情報