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2018年12月22日
1 冬休み始まる
 小、中学校で終業式  (新宮・東牟婁地方 )

 新宮・東牟婁地方の小中学校で21日、終業式があった。児童生徒らは約2週間の冬休みに入った。

 新宮市立緑丘中学校(橋爪健校長)では、終業式前に全校集会があり、「第38回全国中学生人権作文コンテスト」和歌山県大会で最優秀賞、中央大会で奨励賞を受賞した小西柚さん(3年)や、運動部、文化部で成績を収めた生徒らに表彰状が送られた。

 同校生徒会長の﨑山翔太君(2年)が「一年間で最も長い2学期が今日で終わります。文化祭では一人一人が努力し素晴らしいものになりました。クリーン作戦では地域の方々と共に協力し合い、街がとてもきれいになりました」と述べ、スライドで2学期の思い出を振り返った。

 終業式では校歌斉唱後、橋爪校長が「冬休みの間に年が替わります。何かが変わる時は一つの大きなきっかけとなる。今年できなかったことに取り組む良い節目になります」とあいさつ。「年末年始は帰省する人も多く、車も増えます。勉強や運動ももちろん大事ですが、第一に健康面と安全面に気を付けて過ごしてください」と呼び掛けていた。

(2018年12月22日付紙面より)

2学期最終日を迎える生徒ら=21日、新宮市立緑丘中学校
2018年12月22日
2 22人が受講して要件満たす
 下露で動物駆逐用煙火講習  (古座川町 )

 古座川町下露にある七川総合センターふるさとで15日、動物駆逐用煙火使用の講習会があり、22人が受講して同煙火を使用する要件を満たした。

 この講習会は、同町地域振興課が主催。鳥獣被害防止対策として平成26年度から導入している同煙火「T―3」は、サルなどの有害鳥獣を追い払う用途で伊藤煙火工業株式会社=三重県亀山市=が生産していて、市販されている花火よりも火薬量が多いため同町は、不正使用や不正流通の防止も兼ねて同講習会の受講を使用の要件とし修了者に対して無償配布し対策の実践を求めている。

 この日は同社の伊藤照雄代表取締役会長が「T―3」の開発経緯や仕組み、専用ホルダーを用いた使用方法や注意事項などを説明し、その後は屋外に出て実技指導もした。参加者も実際に試射して、同煙火がどういうものかを確かめた。

 同課によると、この講習会はこの日を含めて計7回開いていて延べ427人(重複受講を含む)が受講している。無償配布は専用ホルダーも含めて役場本庁や各出張所を窓口にして実施していて、平成29年度中の配布本数は全体で933本だったという。同煙火による鳥獣被害防止対策の問い合わせは同課(電話0735・72・0180)まで。

(2018年12月22日付紙面より)

動物駆逐用煙火を試射して理解を深める受講者ら=15日、古座川町下露(同町地域振興課提供)
2018年12月22日
3 海上の安全と漁を祈る
 紀州勝浦漁協がイセエビ奉納  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡組合長)によるイセエビの奉納があった。地元で捕れたイセエビ約30匹10㌔を神前にささげ、海上安全などを祈願した。

 イセエビの奉納は毎年この時期の恒例となっている。拝殿

には、このほど公募により決まった地元産イセエビの愛称「南紀黒潮イセエビ」ののぼりが

掲げられ、地域の発展も祈った。神事を終え、組合員の吉村泰治さんは「海上の安全を第一に、大漁を願いました」と話した。

 男成宮司は「日本の漁業を取り巻く環境は厳しいものがあり、ご苦労が多いかと思いますが漁業は大事な産業。那智勝浦町のためにもご精進くださいますように。豊漁を祈ります」とあいさつした。

(2018年12月22日付紙面より)

地元産「南紀黒潮イセエビ」を奉納=19日、熊野那智大社
2018年12月22日
4 クジラの町活気に期待
 IWC脱退方針を歓迎  (太地町 )

 日本政府がクジラの資源管理を担う国際捕鯨委員会(IWC)から脱退の方針を固めたとの報道を受け、日本小型捕鯨協会長で、太地漁業協同組合の貝良文(かい・よしふみ)参事は20日、「信じられない。われわれにとって商業捕鯨の再開は悲願だった」と喜んだ。

 日本の国際機関脱退は戦後の例がほとんど無く異例なこと。クジラの食文化を守る立場の日本政府は、近年クジラの資源量は回復しているとして9月のIWC総会で、商業捕鯨の再開や改革を提案したが否決されていた。政府はIWCに加盟したままでは商業捕鯨の再開は困難と判断し、脱退の方針を固めた。来週にも表明する方針。

 脱退すれば、商業捕鯨を再開できる見通しだが、南極海での調査捕鯨はできなくなる。従来の太地町での沿岸漁業に、たちまちの支障はないものの、反捕鯨国や団体からの反発は必至とみられている。

 太地町は古式捕鯨の発祥地として知られている。IWCの捕獲制限により捕獲が禁止され、現在は主にIWC管理対象外の小型鯨類のツチクジラ、ゴンドウクジラなどを捕っている。貝参事は「政府からの正式発表はないが、これが事実ならばありがたい。良い風が吹いてきたように思う」と話している。

 太地町では国の方針を歓迎する声が多く聞かれ、新屋敷に住む元マグロ漁師の坂口高男さん(85)は「太地はクジラで栄えてきた町。昔は多くの漁師や人でにぎやかだった。商業捕鯨の再開は町としていいことだと思う。今後の活気につながるのでは」と話した。

(2018年12月22日付紙面より)

2018年12月22日
5 歌やダンスで成長を披露  新宮市内保育所、園で発表会  
2018年12月22日
6 地域の安全見守る  夜間防犯パトロール  (新宮市 )
2018年12月22日
7 本を通して笑顔の交流  ビブリオバトルの講演や体験会  (那智勝浦町 )
2018年12月22日
8 下里、懸泉堂に残る文書 2273点の目録化終える (那智勝浦町)
2018年12月22日
9 ウェブサイトをリニューアル  わかやま空き家バンク  
2018年12月22日
10 今年もサンタ人形がお目見え  那智勝浦町「エスト」  
2018年12月22日
11 地域一体で盛り上がる  えぼし寮でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月22日
12 歌やダンスなどを披露  王子幼と王子ヶ浜小クリスマス会  (新宮市 )
2018年12月22日
13 感謝の気持ちを忘れずに  熊野川小でクリスマス・焼き芋会  (新宮市 )
2018年12月22日
14 うれしいクリスマス  三尾川保園児が「ささゆり」慰問  (古座川町 )
2018年12月22日
15 町関係愛好者30人競う  第14回囲碁・将棋大会  (串本町 )
2018年12月22日
16 12月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2018年12月22日
17 日舞学習の成果を発表  おさらい会と伝統文化親子教室  (西川流友華会 )
2018年12月22日
18 「この本よんだ? 18冬」  新宮市立図書館に特設コーナー  
2018年12月22日
19 お悔やみ情報
  
2018年12月19日
20 転倒災害防止など呼び掛け
 労働基準監督署が啓発とパトロール  (新宮市 )

 新宮労働基準監督署と新宮保健所は18日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場で労働災害防止および食品衛生の啓発とパトロールを実施した。同署管内の休業4日以上の労働災害は10月末現在で77件(速報値)と、前年同期比で10件増加している。

 卸・小売業の労働災害の約30%が転倒災害で、うち4分の3以上の休業見込みは1カ月以上。被災者の7割は50歳以上となっている。増加傾向が顕著な卸・小売業に対する取り組みとして、繁忙期を迎える12月に業者が多数集まる同市場で実施を決めた。

 パトロール実施者は新宮労働基準監督署、新宮保健所、東牟婁振興局農林水産振興部、新宮広域圏公設地方卸売市場、同市場協力会。この日はパトロールと啓発の2班に分かれて、場内点検、重点事項の転倒災害防止と食品衛生管理について呼び掛けを行うなどした。

 同署の森美大(よしひろ)署長は「整理・整頓・清掃・清潔の『4S』を心掛け、危険箇所の確認や『ながら歩き』がないかなど基本動作をしっかりとしてほしい。転倒災害は一人一人の意識で防げる。今回の呼び掛けを、事業者の方が各自持ち帰って点検や指導をしてほしい」と語った。パトロールを終え「台車の置き方やフォークリフトの操作、階段に物を置かないなどいくつかの危険箇所を指摘しました。改善していただければ」。

 新宮保健所衛生環境課の大家秀仁主任は「今回はノロウイルスなど感染症について周知したい。ひとごとではなく感染源にならないようにしてほしい」。

 新宮広域圏公設地方卸売市場の中本勝久市場長は「点検していただき、危険箇所を発見、指摘していただいた。自分たちでは見つけられない部分もある。これから設備を整え、今後も注意していきたい」と話していた。

 和歌山県内の労働災害発生状況は11月末現在で910件となっている。

(2018年12月19日付紙面より)

危険箇所を点検した=18日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場
2018年12月19日
21 ねんりんピック開催に向け
 マラソン交流大会リハーサル  (太地町 )

 太地町で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019 マラソン交流大会」のリハーサルを兼ねて同実行委員会は16日、町内で「くじらの町マラソン大会」を開催した。近隣市町村や全国各地からエントリーした313人が完走し、大勢の観客から温かい拍手が送られた。

 くじら浜公園をスタート・ゴール地点に、ファミリー1㌔コースには29組68人、3㌔110人、5㌔46人、10㌔89人が参加。元日本生命マラソンランナーの西貝朋美さんがスターター、表彰式のプレゼンター、ファミリーコースの伴走などを務め、マラソンを通して1歳から81歳までの幅広い世代が交流した。

 朝市やバザー、飲食販売などの出店でにぎわう会場には和歌山県のマスコットキャラクター「きいちゃん」、太地町の「ゴン太」が登場し、ねんりんピックのPR活動を行う「ねんりんピックキャラバン隊」、「ねんりんサポーター」の峰武久さん、妻の美佐子さんも法被姿で会場を盛り上げた。

 3㌔のコースを走り終えた應地峯旭人君(那智中3年)は「いい感じで走ることができた。和歌山市のジュニア駅伝に向けて頑張る」、湊谷恭央君(宇久井中1年)は「景色が良くて気持ちよく走ることができた」、片谷豹立君(那智中1年)は「結果は思うようにいかなかったが楽しいコースだった」と話していた。

(2018年12月19日付紙面より)

捕鯨船「第一京丸」を背にスタートを切る出場者ら=16日、太地町太地のくじら浜公園
伴走する西貝朋美さん(中央)
2018年12月19日
22 商店街に多くの来場者 なちかつクリスマスパーティー (那智勝浦町)

 南紀くろしお商工会青年部(廣澤篤部長)は16日、なちかつクリスマスパーティー2018を那智勝浦町いざかた通り商店街で開催した。会場各所でさまざまな催しが実施され、家族連れなどの来場者でにぎわった。

 イベントは地域間の交流や振興、商店街の活性化を目的に実施され、今回で2回目となる。

 射的やミニ四駆サーキット、コイン落としやエア遊具などの催しに多くの子どもたちが集まり、楽しんでいた。また、菓子やクラムチャウダーなどの飲食ブースも盛況だった。

 会員扮(ふん)するサンタクロースとトナカイが会場に登場。じゃんけんをして、サンタクロースに勝てば風船がもらえるゲームでは、挑戦を心待ちにする子どもたちの行列ができた。

 友人と会場に訪れていた辻大輝君(勝浦小3年)は「射的で2個もお菓子が取れた。ミニ四駆もすごくおもしろかった。また来たいです」と笑顔で話した。

 廣澤部長は前回開催時にアミューズメントブースを一部に固め過ぎてしまったことや、チケット制のため来場者が集中し混雑してしまったことを今回改善したと説明。「初めてこの商店街に来られた方々にさまざまなお店が数多くあることを知ってもらいたい。そして、今後も足を運んでいただけたら」と語った。

(2018年12月19日付紙面より)

盛り上がった催し=16日、那智勝浦町のいざかた通り商店街
多くの来場者でにぎわった
2018年12月19日
23 寒風の中、幻想的な海霧
 串本町田原  

 串本町田原の荒船海岸では冬の風物詩、海霧(気嵐=けあらし)が発生している=写真

 15日の朝、6時55分の日の出とともに朝日に照らされた黄金色の海霧が浮かび上がった。沖行く船は寒波で生じた水温と気温差で浮島現象になり、霧の中を行き交う漁船の姿が幻想的な風景を醸し出していた。

 土曜日とあって県内外から多くのカメラマンが訪れ、夢中でシャッターを切っていた。シーズンは1月末ごろまで続く。

(2018年12月19日付紙面より)


2018年12月19日
24 那智が優勝、串本が準優勝
 第39回熊野三山小学生バレーボールフェスタ  
2018年12月19日
25 遊戯を通し成長を披露  勝浦認定こども園とわかば保育園で発表会  
2018年12月19日
26 補正予算案など15議案  紀宝町議会定例会が開会  
2018年12月19日
27 冬の野鳥に親しむ  バードウオッチングin千尋の浜  (那智勝浦町 )
2018年12月19日
28 選挙は未来の選択  新翔高校で出前授業  (新宮市 )
2018年12月19日
29 衛生管理に長年貢献  管内で5施設を表彰  (新宮保健所 )
2018年12月19日
30 和歌山県が日本で唯一選出  Airbnb「2019年に訪れるべき観光地」  
2018年12月19日
31 華やかに舞い踊る  西川流友華会がおさらい会  
2018年12月19日
32 117クーペなど注目集める  第2回古座川ナイスラリー  
2018年12月19日
33 ほがらかクラブに感謝  高池保育所がダンス披露  (古座川町 )
2018年12月19日
34 いろいろな切り口で啓発  第三銀行古座支店で防災展  (串本町 )
2018年12月19日
35 12月定例会一般質問②  串本町議会  
2018年12月19日
36 文化セで県警察音楽隊公演  串本LCが55周年記念で招致  (串本町 )
2018年12月19日
37 特選3人にカレンダー贈る  ふるさと自慢写真コンクール  (那智勝浦町ロータリークラブ )
2018年12月19日
38 お悔やみ情報
  
2018年12月18日
39 「亥」の大絵馬に掛け替え
 那智大社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社(男成洋三宮司)で17日、宝物殿に掲げたえとの大絵馬が「戌(いぬ)」から来年の「亥(い)」に掛け替えられた。

 大絵馬は縦約3㍍、横約4㍍。男成宮司(65)が構図を考え、2週間かけて仕上げた。勢いよく走るイノシシと那智の滝、日の出が描かれている。大絵馬の前では記念撮影をする参拝客らが見られた。

 男成宮司は、自然災害が多かった今年を振り返り被災者に思いを寄せ、「来年は御代(みよ)替わりの年。残り4カ月と思うと感慨深くありますが、勢いよく突き進むイノシシの力を頂いて、さまざまな目的が達成されますように」と話した。

 那智の滝前の別宮・飛瀧(ひろう)神社では中絵馬(縦約1・2㍍、横約1・8㍍)が掛け替えられ、旅客の道中安全を願って作った小絵馬2枚(いずれも縦約0・9㍍、横約1・2㍍)はJR紀伊勝浦駅と新宮駅に贈られた。

(2018年12月18日付紙面より)

来年のえと「亥」の大絵馬が掲げられた=17日、熊野那智大社
JR紀伊勝浦駅(左)、新宮駅に掲げる小絵馬
2018年12月18日
40 再建見据え先読み型避難を
 「減災カフェ」で実用減災学  (新宮市 )

 お茶を飲みながら減災の知識を学ぶ「減災カフェ」が15日、新宮市仲之町商店街の「喫茶ロッコ」であった。同カフェ主宰の上野山巳喜彦さんが「『追い込まれ型避難』から『先読み型避難』へ」をテーマに話した。

 同カフェは災害の被害を軽減するために「過去に学び、現在を点検し、未来に備える」をモットーに、被害軽減に実際に役立つ知識である「実用減災学」の共有を目的に開いている。

 上野山さんは、『熊野年代記』によると新宮市は1600年代には激しい風雨や洪水で度々浸水被害に見舞われたと解説。1800年代にも洪水で町々を舟で通行したという記録が残っているとした。上野山さんは過去の記録から「熊野川は度々大洪水を起こす『暴れ川』。その規模は町中を舟で行き来する規模だった」と話した。

 1959(昭和34)年に日本に上陸し、甚大な被害を及ぼした伊勢湾台風を契機として61(昭和36)年に「災害対策基本法」が成立。市は激甚災害に指定され、堤防や水門などの治水施設ができたことによって床下浸水被害が激減したと説明。しかし、台風や豪雨など自然災害の強大化により、治水施設の機能を超えた水害発生の恐れが出てきたと述べた。

 上野山さんは、被害を最小限に抑えるために▽水平避難か垂直避難か、事前に避難方法を選択しておく▽自宅が浸水すると想定し、生活を再開するための最小限の衣食住に関わる物品を2階などの高い所に移す▽火災保険に自然災害特約を付帯し、被災した家を修繕や再築などするための資金を確保する―の三つの対策を提案。先読み型避難の重要性を説いた。

 水平避難か垂直避難かの選択について「合理的な判断のためのめどが必要。2015(平成27)年の水防法改正に基づき国が示した『最大想定の浸水区域図』は現実味があり有効な判断材料になる」。各避難方法の留意点を「水平避難は体がぬれることによって体温低下を起こす可能性がある。垂直避難においては、屋根に逃れたとして、救援を待つ覚悟を持つ必要がある」とした。

 上野山さんは「自分の安全を確保することは、他の人を救済する力を温存することにつながる、最も確実な社会貢献。先読み型避難で、どんな状況になろうと生活再建の希望が持てる態勢をつくって」と講演を締めくくった。

 次回の「減災カフェ」は来年2月16日(土)を予定している。

(2018年12月18日付紙面より)

スクリーンに映った資料に見入る参加者ら=15日、新宮市仲之町
2018年12月18日
41 中幼小280人が高台へ
 潮岬で合同津波避難訓練  (串本町 )

 串本町潮岬で14日、同町立潮岬中学校(堀靖典校長、生徒54人)と同町立潮岬幼稚園(南君子園長、園児26人)、同町立潮岬小学校(山本隆介校長、児童163人)の合同津波避難訓練があった。園児児童生徒と教職員は午後1時30分に大きな地震が発生した想定で津波緊急避難行動を実践。その後は体験学習にも取り組んで、日頃の防災意識を高めるなどした。

 この訓練は、『津波の影響を受けない高台に暮らしていることで薄れがちな津波緊急避難の意識をしっかりと身に付けてほしい』と願う潮岬区自主防災会(増本昌弘会長)が3校園に働き掛ける形で年2回実施。今回は6月18日に続いて2回目となる。

 最寄りの高台として潮岬測候所跡地を設定し、同防災会役員や串本警察署署員が同訓練中の交通安全を確保。園児児童生徒らは訓練開始の合図を受けて地震発生時の行動をこなし、指示を受けて津波緊急避難行動を実践した。園児児童はクラス単位で防災頭巾をかぶって移動し、生徒は全速力で率先避難を目指した。

 潮岬幼は保護者も同訓練に加わり、全体で約280人が同行動を実践した。その様子を見届けた串本警察署の本下泰孝警備課長は「災害から逃げるためにこういった訓練は大切。何をしなければならないか、どこへ逃げなければならないかを考え、後で家族と何をしておかなければならないかも話してほしい」と講評。山本校長は津波の心配がまずない潮岬にずっといるわけではないことを振り返らせ▽大きな地震があったらすぐに近くの高台に逃げる▽大丈夫ではなく念のためという気持ちで臨む▽誰かではなく自分で助かることを考える―といったことを呼び掛け、生徒にはまず自分を助けて余裕があったら周りも助けてほしいと期待を寄せた。

  □     □

避難後の活動にも関心



 体験学習の内容は▽地震体験車「ごりょう君」による体験▽串本警察署警備課のドローン撮影見学▽串本町消防本部の消防ポンプ自動車見学と煙体験▽非常食の準備と試食▽紙食器づくり―などで、園児と小学1、6年生、中学1~3年生は校園の垣根を越えた2学年組であらかじめ決められた内容を学んだ。

 体験後、役場総務課防災・防犯グループの枠谷徳彦さんが「『地震があったらすぐ避難。全速力で』を心掛けてほしい。その先に今日体験した生活がある。避難中は家族と離れるかもしれないが、自ら行動してみんなで助け合えるよう、これからも訓練を続けてほしい」と全体講評。

 堀校長は総括として、今回の体験で「想定外」を感じてもらうためなじみ深いアルファ米以外の非常食(レトルト)を準備したことを報告。「釜石の奇跡」の内容も伝え、ここぞというときに考えて行動することを期待して締めくくった。

(2018年12月18日付紙面より)

最寄りの高台を目指す潮岬中幼小の園児児童生徒ら=14日、串本町潮岬
非常食(レトルト)の炊き出しをする潮岬小6年生や潮岬中2年生
2018年12月18日
42 活動内容や備えを語る
 ボランティアの高校生らが報告  (新宮JC )

 西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町で現地視察とボランティア活動に取り組んだ高校生の活動報告会が16日、新宮市神倉の県立新宮高校であった。新宮青年会議所(新宮JC、平野貴之理事長)の事業の一環。報告会、防災出前講座、関係団体との意見交換の3部制で行われ、約50人が参加した。新宮、新翔両高校の生徒ら11人と会員7人は9月に1泊2日で岡山県を訪れている。

 開会で平野理事長は「地域社会を支える皆さまに報告し、共有して今後の防災につなげていければと報告会を開催しました」と趣旨を述べ、各地の災害に触れ、協力を求めた。

 2部の報告では生徒たちがボランティアの内容や感想を「被災地はテレビや新聞が伝えているものより悲惨だった」「人の手助けをするうれしさを知った」「今後もボランティアや支援活動を続けたい」「助け合いが素晴らしい力になると思った」「支え合って生きていくものだと感じた」などと発表した。

 今後起こりうる災害への備えや、発災時の行動について「活動に参加し、自然の力を知り、向き合わなければと思った。防災意識を強めて訓練を継続し、災害について深く考えたい」「ひとごとと思わず日頃から備えようと思った」「地域との関係づくりが大切だ」「積極的に人命救助をしたい」「命を第一に、自分に何ができるか考えたい」「自分のことができた上で人助けがしたい」などの意見を挙げた。

 出席者からの「ボランティアを受け入れる態勢づくりについて意見を聞かせてほしい」などの質問に、生徒らはそれぞれの考えを語った。

 1部は市防災対策課による出前講座で、職員は地域の防災力は自助、共助、公助の三つが合わさって初めて高まると述べた。2011年の紀伊半島大水害の写真をスライドに写しながら被害や浸水の状況、市の取り組みを紹介した。「市としても取り組みをしているが大きい災害が発生した際は皆の力が必要になる」と呼び掛けた。

 意見交換会では同市と那智勝浦町のロータリークラブ、消防団、新宮ライオンズクラブ、市消防本部などの関係者と高校生、JC会員らが災害に向け準備できることを考え、まとめて発表した。

(2018年12月18日付紙面より)

意見交換をする参加者ら=16日、新宮市神倉の県立新宮高校
2018年12月18日
43 22チームで熱戦展開
 東牟婁対決となった決勝は那智に軍配  (熊野三山小学生バレーボールフェスタ )
2018年12月18日
44 新チーム体制を発表
 皆さんの応援に対して結果で返す  (キナンサイクリングチーム )
2018年12月18日
45 近づく新年に備えて  宇久井海と森の自然塾が除草作業  (那智勝浦町 )
2018年12月18日
46 協力して良い学校を  城南中学校で制服リサイクルバザー  (新宮市 )
2018年12月18日
47 一般質問に2議員登壇  太地町議会12月定例会  
2018年12月18日
48 地域の魅力を発信  写真展で世界遺産の風景など  (新宮ユネスコ協会 )
2018年12月18日
49 優良生徒を表彰 全国そろばんコンクール (新宮商工会議所)
2018年12月18日
50 歌や劇で祝おう  クリスマス礼拝と発表会  (マリア保育園 )
2018年12月18日
51 国の外交基盤強化目的に  北米地域の学生ら来県  (那智勝浦町 )
2018年12月18日
52 効果的なストレッチ学ぶ  熊野川町山手で介護予防教室  (新宮市 )
2018年12月18日
53 音楽遊びにサンタも登場  熊野川地区おやこサロン  (新宮市 )
2018年12月18日
54 利用者と地域が交流  杉の郷で恒例の餅つき大会  (熊野川町 )
2018年12月18日
55 販売活動で地域交流  高等部が作業学習校外販売活動  (みくまの支援学校 )
2018年12月18日
56 関東新中会総会に50人  新宮高校  
2018年12月18日
57 来年のえと「亥」掲げる  有田神社の絵馬掛け替え  (串本町 )
2018年12月18日
58 園児らのクリスマス飾り  20日まで潮岬郵便局で展示  (串本町 )
2018年12月14日
59 連携し水際対策を
 4機関が合同で啓発  (新宮市 )

 大阪税関和歌山税関支署新宮出張所、新宮警察署、串本海上保安署、大阪入国管理局和歌山出張所は12日、新宮市橋本のイオン新宮店前で合同街頭啓発をした。各機関がテロ関連物資の密輸や外国人の不法就労・滞在防止などを呼び掛けた。

 より効果的な呼び掛けにつなげる目的で実施している。この日は税関3人、警察3人、入管4人、海保4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに手渡した。税関イメージキャラクターの「カスタム君」や和歌山県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」、入管の「えんトラくん」も登場し、子どもたちを喜ばせた。

 テロ関連物資などの密輸防止を訴えた税関新宮出張所の林大輔所長は「和歌山県は海岸線が長く、関係機関と連携を密にしていきたい」。

 不法就労や国際テロの未然防止などに注意を促した新宮署の木村光太郎警備課長は「国際的な行事もあり、テロ対策などを続けてきた。不審な人や物件を見つけたら通報してほしい。」。

 不法入国、就労防止を訴えた大阪入国管理局神戸支局警備部門の吉井淳治・統括入国警備官は「不法就労の防止と、改正入管法で都市部だけでなく地方にも外国人労働者が来る。安心安全な住みよい地域づくりをしていきたい」。

 串本海上保安署の東洋介さんは「海上で異変を感じた場合はすぐに118番に通報をしてほしい。各機関と連携し、海の安心安全を守っていきたい」と話していた。

  □     □

 各機関の連絡先は次の通り。

■税関

▽税関密輸ダイヤル(電話0120・461・961/24時間受け付け)

▽和歌山税関支署新宮出張所(0735・31・5258)

■警察

▽新宮警察署(0735・21・0110)

■入管

▽外国人在留総合インフォメーション(0570・013904、〈IP電話やPHSからは〉03・5796・7112)

■海保

▽海上での事件や事故緊急通報用(118)

(2018年12月14日付紙面より)

マスコットキャラクターらも一緒に呼び掛けた=12日、新宮市橋本のイオン新宮店
2018年12月14日
60 租税教育の推進に尽力
 納税協会に大阪国税局長感謝状  (新宮税務署 )

 公益社団法人新宮納税協会は5日、租税教育の推進に取り組んだとして大阪国税局長感謝状の贈呈を受けた。榎本伸・新宮税務署長から感謝状を受け取った同会の尾﨑征朗副会長は「大変ありがたい賞を頂いた。これからの励みになります。納税協会の事業活動をもっと多くの方に知っていただき、会員増強と組織の拡充につなげ、明るい地域社会の発展に寄与していきたい」と話した。

 協会は多年にわたり、小中学校で開催する租税教室に講師を派遣するなど、租税教育の推進に積極的に取り組んでいる。青年部会では租税教室に対する取り組みを事業活動の目標に設定。11月28日には「租税教室講師研修」に青年部会会員が参加した。受講した会員は2019年1月以降に租税教室の講師としてデビューする予定。

 榎本署長は「同会の取り組みは次代を担う児童、生徒の健全な納税者意識の醸成につながるもの。地域の租税教育の推進に対する貢献は多大であり、非常にありがたい」と感謝した。

(2018年12月14日付紙面より)

榎本伸・新宮税務署長(左)から感謝状を受ける尾﨑征朗副会長(提供写真)
2018年12月14日
61 親子で紙皿シアター楽しむ
 読書活動推進フォーラム  (古座川町 )

 古座川町教育委員会は8日、同町中央公民館で読書活動推進フォーラム「こうちゃんと遊ぼう」を開いた。親子25組約50人が参加し、ふれあい遊びなどを楽しんだ。

 このフォーラムは、同町子ども教育15年プラン3大重点活動の一つ「読書活動推進」の一環で、親子で絵本の楽しさを学び、本に対する興味や関心の幅を広げるのが目的。今回が3回目の実施だった。

 「こうちゃん」こと浦中こういちさんは三重県在住のイラストレーター・あそび作家。9年勤めた保育園を退職後フリーで活動しており、2014年、『バナナを持って』で絵本作家デビュー。各地でワークショップや展覧会を開催するなど活躍している。

 親子らはふれあい遊びや紙皿シアター作りなどでにぎやかに盛り上がった。娘の雫月ちゃん(4)と参加した高尾素子さんは「子どもが絵本が好きで、今日は楽しみに来ました」と話していた。

 同町教育委員会の坂本耕一課長は「町では読書を重要な教育と考えています。今後もこのようなフォーラムを開催していきたい」と話していた。

(2018年12月14日付紙面より)

紙皿シアターを作る参加親子=8日、古座川町高池
浦中こういちさん(左)の歌に合わせて手遊びをする子どもたち
2018年12月14日
62 小芝さん、坂本さん優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2018年12月14日
63 声援受け地元勢15人が入賞
 第12回新宮ジュニアレスリング大会  
2018年12月14日
64 オレンジ杯で秦さん優勝
 前週の勇魚と2週連続で大会に出場  (志彰会勝浦 )
2018年12月14日
65 御浜中女子卓球部全国へ 三重県予選を全勝優勝で決める 
2018年12月14日
66 高年齢者の雇用確保に  生涯現役促進地域連携協議会発足  (新宮市 )
2018年12月14日
67 複合施設、教育行政などただす  一般質問2日目は3議員  (新宮市議会 )
2018年12月14日
68 109の漁業者を訪問  九州、四国などでマグロ船の誘致活動  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
69 世界に一枚のハンカチ作り  園児らが草木染め体験  (宇久井保 )
2018年12月14日
70 美しい歌声にうっとり  みくまの支援学校でクリスマスコンサート  (新宮市 )
2018年12月14日
71 工事影響で道路汚れ  紀南河川国道事務所に対策訴える  (新宮市 )
2018年12月14日
72 名産使ったピザや町のクイズで  京都市山科区で観光PR  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
73 自分で選ぶ楽しみ感じる  高田地区福祉委員買い物サロン  (新宮市 )
2018年12月14日
74 思いを込めた作文発表  神倉小学校で「なかよしお話会」  (新宮市 )
2018年12月14日
75 1年間の成長を披露  きたやま保育所で発表会  
2018年12月14日
76 お兄さんお姉さんの自覚持って 和深保育所が生活発表会 (串本町)
2018年12月14日
77 詐欺被害防止の講話など  ふれ愛カフェよりみちで  (古座川町 )
2018年12月14日
78 堂々と成果を披露  潮岬幼稚園生活発表会  (串本町 )
2018年12月14日
79 4団体32人が出場し競う  第42回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2018年12月14日
80 年内の免許更新を  年始の混雑期を前に呼び掛け  (新宮運転免許センター )
2018年12月14日
81 お悔やみ情報
  
2018年12月13日
82 交流深めまちをきれいに 城南校区クリーン作戦に500人 (新宮市)

 新宮市立城南中学校生徒会と城南地域共育コミュニティ本部は10日、「城南校区クリーン作戦」を実施した。城南中178人、王子ヶ浜小学校の5、6年生117人、王子幼稚園の21人、教職員、育友会、市教育委員会、地域住民ら約500人が15班に分かれ、阿須賀神社、浮島の森、下田児童館など14カ所から出発。城南中を目指しながらごみ拾いに励んだ。

 地域貢献の一環として毎年実施している。縦割りグループで作業し、中学生の自覚を深め、学校と地域の連携を強める目的。以前は生徒会が「通学路クリーン作戦」として主催しており、2009年から現在の形で実施している。

 城南中生徒会の傳田未咲会長(3年)は作戦でまちがきれいになり、犯罪が減る、交流の場になるなど多くのメリットがあるとし、「みんなできれいで住みやすいまちにしていきましょう」。環境委員長の窪上珠波(しゅうば)君(3年)は「みんな真面目に取り組んでおり、きれいになって良かった。今後も地域のことに関われれば」。

 同中の中田善夫校長は「笑顔で協力したクリーン作戦になった。まちがきれいになることで心もきれいになる。日頃からまちをきれいにしていきたい」とあいさつ。

 地域共育コーディネーターの大石熊野さんは「毎年少しずつごみが減っている。美しい所に美しい心が宿る。大人になっても住んでいる町をきれいにしていく気持ちを持って」と呼び掛けた。

(2018年12月13日付紙面より)

浮島の森を出発しごみを集める児童生徒ら=10日、新宮市
作戦に参加した皆さん=10日、新宮市立城南中学校
2018年12月13日
83 税金の種類や使い道学ぶ
 太地小6年が「租税教室」  

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長)で11日、「租税教室」が開かれた。新宮税務署が管内の小中学校を対象に開いている出前講座の一環。6年生11人が参加し、矢萩会計事務所の矢萩文さんから税の仕組みや納税の意味を学んだ。

 矢萩さんは身近な税金としてまず消費税を紹介。所得税や住民税なども例に挙げ、児童らは日本に約50種類の税金があることをクイズ形式で学んだ。

 その後はアニメーション教材の上映があり、登場人物が税金のない世界で困難に直面する姿から、警察や消防、義務教育などの社会基盤が税金で支えられていることを児童らは知った。

 用意された1000万円の札束10個からなる1億円の札束の見本を手に取り、金額の重みも実感した。最後に矢萩さんが「税金があった方が良いと思う人」と呼び掛けると、児童らは一斉に手を挙げていた。

(2018年12月13日付紙面より)

1000万円の札束の見本を手に取る児童ら=11日、太地町立太地小学校
2018年12月13日
84 被爆ピアノと出会い考える 文化センターで人権講演会 (串本町)

 串本町文化センターで11日、人権講演会「―ヒロシマ―被爆ピアノコンサート」があり、約350人が聴講や鑑賞をして平和と人権の大切さを考えるきっかけにした。

 この講演会は、同町人権委員会(西野政和会長)が主催。同和運動推進月間(11月)や人権を考える強調月間(11月11日~12月10日)などにより人権を考える機運が高まる晩秋~初冬時期に開いていて、今回は広島県から被爆ピアノの所有者で調律士の矢川光則さんと爆心から1・8㌔の距離にあった被爆ピアノ、ソプラノ歌手の大島久美子さん、ピアニストの梶田法子さんを迎える形で計画し、参加を呼び掛けた。

 テーマは「平和と人権のメッセージを音楽に込める」。開会に当たり西野会長は、同町立串本西小学校における戦争体験談を例に挙げ「平和のないところに人権はない。今宵は原爆から生き抜いたピアノで平和への思いを新たにしてほしい」とあいさつして講師一同の来町を歓迎した。

 序盤は矢川さんが20年来取り組んでいる被爆ピアノコンサートやこの日持ち込んだ被爆ピアノの経緯を紹介。「自分にできる平和活動として全国に平和の種をまいている」と取り組みに込める思いと被爆ピアノの映画が2020年ごろに公開予定であることも伝えて、被爆ピアノとの出会いを平和の尊さを考えるきっかけにしてほしいと呼び掛けた。

 中盤は大島さんと梶田さんによるコンサートで、大島さんは被爆ピアノの歩みを擬人化した詩を朗読し、被爆ピアノや平和について伝えたい思いを曲間に述べたり歌に乗せたりして来場者に託した。梶田さんは被爆ピアノを演奏し、その音色で大島さんを後押しした。

 大島さんは終盤、「何があったかを正しく知り、伝え、忘れないこと。誰もが平和を望めば世界は平和に向け動き出す」「身近な人に『ありがとう』『ごめんなさい』の気持ちを伝え、皆が笑顔で過ごす。これが私たちにできる平和活動」などのメッセージを掲げて矢川さんが思い描く平和の種まきを実践。閉会に当たり同委員会の山本ちづき副会長は、「命を大切にすることやその種まきをすることを教わった。これらを糧にし今後に生かしていきたい」と述べ、3人と被爆ピアノへの感謝の拍手を来場者に求めて締めくくった。

(2018年12月13日付紙面より)

コンサートを経て感謝を受ける矢川光則さんら=11日、串本町文化センター
2018年12月13日
85 A、B各4チームが県大会へ
 少年サッカー東西対抗戦  
2018年12月13日
86 白木啓太君が近畿5位に
 第6回近畿少年少女選抜空手道大会  (拳武館新宮道場 )
2018年12月13日
87 田辺第二が2年ぶり優勝
 第15回太地いさなカップ大会  ( )
2018年12月13日
88 教育や防災対策など問う  一般質問初日に4議員  (新宮市議会 )
2018年12月13日
89 12月定例会が開会  補正予算案など6件を上程  (太地町議会 )
2018年12月13日
90 楽しく食への理解深める  新木保育園で給食試食会  (新宮市 )
2018年12月13日
91 課題距離を走り記録に挑戦  総合運動公園で記録会など  (串本町 )
2018年12月13日
92 台風災害復旧費など計上  町議会12月定例会始まる  (古座川町 )
2018年12月13日
93 本州最南端で記録に挑む  潮岬中小がクロカン大会  (串本町 )
2018年12月13日
94 単独のクリーンセンター運営に意欲  12月定例会が開会  (那智勝浦町議会 )
2018年12月13日
95 お悔やみ情報
  
2018年12月12日
96 地下式倉庫群など確認
 15日には遺跡の現地説明会  (新宮市教委 )

 新宮市教育委員会と和歌山県文化財センターは11日、同市下本町の旧丹鶴小学校グラウンドで報道関係者対象の新宮城下町遺跡発掘調査第2遺構面の現地説明会を開いた。中世の地下式倉庫跡や弥生時代の竪穴建物跡などが発見されており、市教委文化振興課の小林高太主任は「これまでの成果、川湊跡をより裏付けるものになった」と話していた。

 市教委は県文化財センターに委託し、文化複合施設建設予定地の同校敷地内で施設建設に伴う埋蔵文化財試掘調査をしている。これまでの調査から川湊跡と推定されている。第2次調査箇所は新宮城跡西側の旧丹鶴小学校敷地内約3500平方㍍。

 平安時代末~室町時代の地下式倉庫跡について、方形竪穴タイプの床に焼けて炭化した木材が残されていた。同遺跡から建物に伴う木材が発見されたのは初めて。珍しく、床面の構造がうかがえることなどから倉庫跡の構造解明につながる可能性があるとしている。地下式倉庫跡は10棟ほどあり、倉庫群だったと考えられる。

 遺物は常滑や渥美、瀬戸など東海地方の土器や陶磁器から、瀬戸内地方、中国や朝鮮の白磁などバラエティーに富んだものが出土しており、物流の拠点だったことや、港の管理者が有力者であったことなどが想定される。

 調査は来年3月末までを予定しており、第3遺構面(縄文時代)は年明けから開始する。

 これまでの調査では江戸時代の武家屋敷境の石垣や、道路跡の一部などが見つかっている。縄文時代の遺構や土器、鎌倉~室町時代の地下式倉庫の他、江戸時代の武家屋敷跡や中世の川湊跡などさまざまな遺跡が出土している。

 15日(土)には子ども向けと一般の2回で説明会を開く。参加無料で雨天中止。駐車場がないため、徒歩や自転車での来場を呼び掛けている。小中学生を対象にした初の「子ども遺跡探検」は午前10時から。小学生は保護者同伴。要申し込みで、締め切りは14日(金)。一般の部は午後1時30分から、申し込み不要。

 申し込み、問い合わせは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。

(2018年12月12日付紙面より)

炭化した床材が残る竪穴式倉庫跡=11日、新宮市
2018年12月12日
97 戦争の被害と加害の実像
 作家の中田重顕さんが講演  (新宮市 )

 くまの平和ネットワーク(二河通夫代表)は9日、新宮市福祉センターで憲法の講演会を開いた。元公立学校事務職員で作家の中田重顕さんが「私が見たこと聞いたこと―戦争の被害と加害の実像―」について講演し、元御浜町農協有線放送アナウンサーで、小学校での読み聞かせ運動などに取り組む阪本浩子さんが朗読をした。

 中田さんは、明治維新に向けて富国強兵政策を図ったことが以後日本が戦禍に巻き込まれていくことになった原因の一つと解説。「当時の指導者がとった政策だが、太平洋戦争が終わる日まで日本人みんながその方向に向かって走り続けた」。朝鮮の利権を巡り争った日清戦争(1894年)に勝利したことにより、近代軍隊の力に自信を付けた日本では以降、中国を軽侮する風潮が生まれた。

 日本は近代化からわずか36年で、当時の世界第一の軍事大国であったロシアと戦った日露戦争(1904年)でも勝利を収めた。中田さんは「日露戦争の勝利が、日本国と日本人を調子狂いにさせたとしか思えない」「日露戦争に勝ったのは、世界中が驚いた死を恐れぬ勇敢な兵士と、血を吐きながら絹糸を紡いで兵器を買った農村出身の娘たちによってだった」と司馬遼太郎の言葉を紹介した。日露戦争を勝利の結果、関東軍が誕生。満州国支配の中核をなした。

 中田さんは富国強兵政策の波は地方にも影を落としたと解説。「名も知られぬまままじめに働き子を育て、一生懸命生きた人たちこそ最も立派な人で、知られなくてはならない」と述べ、現在の熊野市飛鳥町に住んでいた森岡みきのさんの生涯について話した。森岡さんは学校に行けず、11歳の時から頭に板を乗せて八丁坂を越え新鹿まで運ぶ仕事に従事。18歳で結婚した後は3人の男の子に恵まれるが夫に先立たれ、3人の男の子らも次々と亡くした。「何も食わすものがのうて魚一匹、甘いもの一つ食わせずに死なしてもうたことを考えると申し訳のうて今でも魚を食べる気にならんのさ」と聞き取りした森岡さんの言葉を紹介。「明治、大正、昭和初期と、日本の歩んだ惨苦の日々が、一人の女性を苦しみと悲しみの底へ沈めた」と話した。

 中田さんは軍国の母(戦死した人の母親)の孫や戦争未亡人、遺児らへの聞き取りや南京事件、731部隊などについても検証し解説。平和の尊さや憲法9条の大切さを訴えた。

(2018年12月12日付紙面より)

講演に耳を傾ける聴講者ら=9日、新宮市
阪本浩子さん(左)と中田重顕さん
2018年12月12日
98 木管五重奏楽しむ
 下里、太田小「おでかけ音楽祭」  (那智勝浦町 )

 和歌山県の文化振興事業「おでかけ音楽祭」が6日、那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)の体育館であった。下里小と太田小学校(尾﨑卓子校長)の全児童が、5本の管楽器が奏でる木管五重奏の音色を楽しんだ。

 県から委託を受けた一般財団法人県文化振興財団が実施。県内出身または在住者の音楽家に演奏の場を提供するとともに、文化活動の活性化を目的としている。

 和歌山市出身などのメンバーで構成するグループ「Hot Coffee(ホットコーヒー)」の5人が、それぞれ音色の違うフルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットの合奏を披露した。

 子どもらがよく知るアニメソングや「山の音楽家じゅんばん協奏曲」「オー・シャンゼリゼ」などの演奏の合間に、クイズを交えた管楽器の解説や指揮者体験、手拍子ゲームが盛り込まれたプログラムで、児童らは楽器の仕組みや音楽のテンポについても学んだ。

 演奏後に児童代表から花束が贈られ、オーボエを担当する榎本理紗さんは「子どもたちのノリが良くて、演奏がとても楽しかった」と話していた。

(2018年12月12日付紙面より)

3拍子の演奏で指揮者体験をする児童=6日、那智勝浦町立下里小学校
クイズ形式で楽器の管の長さを解説するメンバーら
2018年12月12日
99 神倉小学校が団体賞
 初めての小中学生サラ川選手権で  (新宮市 )

 第一生命保険株式会社主催の「小中学生サラ川(せん)選手権byサラリーマン川柳コンクール」の団体部門の団体賞に新宮市立神倉小学校(松本広明校長)が選ばれた。11日に同校で表彰伝達式が行われ、同社和歌山支社の古矢直人副支社長が代表児童に表彰盾や冊子などを手渡した。

 同選手権は全国の小中学生に川柳を楽しんでもらうため、友だち、勉強、部活、恋など「学校生活で感じる思い」をテーマにした句を今年初めて募集。同校は小学校の部で応募校数50校、総数114作品の中から選ばれた。

 全校集会の中であった伝達式で松本校長は「6年生の皆さんが夏休みに取り組んだ川柳が全国で1校だけの大きな表彰を受けることができました」と述べ、受賞作品を紹介した。

 古矢副支社長は専門家による審査の評価として▽自分の気持ちをしっかり表現できていた▽全体的に表現力が素晴らしかった―ことを挙げ、「中学、高校、社会人になっても文章を書くことや言葉で人に伝えることが大事。必ず役に立つため、これからも頑張ってください」とあいさつした。

 松本校長は「たくさんの応募の中から選んでいただき、驚きとともにうれしい限りです。一生懸命取り組んだことを認めていただいたことが子どもたちにとって励みになる。これからも文章を知り、好きになってもらえれば」と受賞を喜んでいた。

(2018年12月12日付紙面より)

古矢直人副支社長(右)から表彰を受ける代表児童ら=11日、新宮市立神倉小学校
2018年12月12日
100 神倉、KKNが優勝
 東牟婁スポ少交流大会野球の部  
2018年12月12日
101 中村君、玉置さん全国へ
 和歌山県中学校空手道新人大会  (太地中学校 )
2018年12月12日
102 冬の大漁と安全祈る  飛鳥神社で投網式の儀  (太地町 )
2018年12月12日
103 図書館利用案内わかりやすく  新パンフレット完成  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
104 夢を形にできるのが政治  串本町議・水口崇氏が出馬表明  (和歌山県議選 )
2018年12月12日
105 今年も集団で春を待つ  宇久井半島でオオキンカメムシ越冬  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
106 合奏やダンスなどを披露  井田保育所でクリスマス会  
2018年12月12日
107 思い思いの作文発表  高田小学校で仲良しお話会  (新宮市 )
2018年12月12日
108 生保協会が福祉車両寄贈  那智勝浦町社会福祉協議会に  
2018年12月12日
109 第15回は33チームが対戦  サン・ナンタン串本ゲートボール大会  (串本町 )
2018年12月12日
110 親子でかわいいリース作り  古座川町子育て支援センター  
2018年12月12日
111 観光協会串本で一般販売  2019年版カレンダー  (串本海中フォトコン )
2018年12月12日
112 家族や地域に成果披露  明神小中の学習発表会  (古座川町 )
2018年12月12日
113 一丸で磨いた声を響かせる  第36回校内合唱コンクール  (串本中 )
2018年12月12日
114 園児らピアノ連弾楽しむ  南大居保育所でコンサート  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
115 園児が練習の成果を披露  宇久井保育所で発表会  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
116 木々の大切さ学ぶ  太地こども園でキノピー教室  
2018年12月12日
117 1年の成長を披露  白梅保育園がお楽しみ会  (新宮市 )
2018年12月12日
118 お悔やみ情報
  
2018年12月11日
119 大斎原で「奥三河の花祭」 重要無形民俗文化財の公演 (熊野本宮大社)

 国指定重要無形民俗文化財「奥三河の花祭」の熊野公演が8日、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地「大斎原(おおゆのはら)」で開かれた。

 熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年記念として、熊野でテホヘ実行委員会(高栖浩史会長)が主催、月花祭保存会(愛知県東栄町)が共催、同大社が協賛した。

 奥三河の花祭は東栄町月地区に伝わる伝統行事。湯立てを行い、鬼や人が舞い、生まれ清まりを願うもので、熊野修験が成立に関わったとされている。

 悪霊を払いよけ、神人和合、五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災を祈る目的で鎌倉時代から伝承され、およそ40種類の舞が夜を徹して行われる。

 熊野公演では「うち清め」に始まり、「切目の王子」「湯立て」「一の舞」「榊(さかき)鬼」「おつるひゃる・みこ」「山割(やまわり)鬼」「湯ばやし」をささげた。

 湯立ては、釜の正面に菰(こも)を敷き、花太夫が祭文を唱え、火と水を清め、地域内の一切の神々を勧請するもの。湯を沸かして諸神へ献じ、氏子からの祈願を奏上して諸神の加護を願った。

 榊鬼は最も重要視される鬼。月地区では「榊さま」と呼び、悪霊をはらうとされる呪術的な足踏み「反閇(へんばい)」をして大地に新しい生命力や活力を吹き込んだ。

 参加する観客を「せいと衆」と呼び、熊野公演でも多くの観客が「テーホヘ、テホヘ」と掛け声を合わせ全員で盛り上がった。

 公演前には無事を祈る神事が執り行われ、九鬼家隆宮司が「先般の台風で川湯温泉街が被害を受けたが、関係者、ボランティアの力添えで徐々に復興している。花祭が復興の兆しとなり、力をわれわれに与えていただきたい」とあいさつした。

(2018年12月11日付紙面より)

奥三河の花祭で最も重要視される「榊鬼」=8日、田辺市本宮町の熊野本宮大社大斎原
湯立てで諸神の加護を願う
2018年12月11日
120 県の対策に理解深める
 ひきこもりを考える講演会  (紀宝町 )

 紀宝町社会福祉協議会(上平善一会長)主催の「ひきこもりを考える講演会」が6日、町福祉センターであった。町が展開する「命と暮らしを守る地域づくり」事業の一環で、町民や福祉関係者ら約50人が出席。県の引きこもり対策に理解を深めた。

 講師には「三重こころの健康センター」の楠本みちる所長と技術指導課の西川多香子主査を招いた。精神科医でもある楠本所長は、引きこもりは原則的に6カ月以上、家庭にとどまり続ける状態を指し、本人や親の高齢化が進んで問題が増えていると紹介。家族を長期間支える社会資源、本人や家族に適切に対応できる支援者の育成、本人の居場所が支援に必要と訴えた。西川主査は、平成21年度に制度化された「県ひきこもり地域支援センター」について相談窓口の明確化、自立への支援、包括的な支援体制の確立、情報発信など役割を説明した。

 上平会長は「引きこもりは大きな問題。家族もどう対応していいか分からない。知識、支援に理解を深めてほしい」と講演会の効果に期待。社協でも福祉センター敷地内のアプローチ邸で毎月第1木曜日に「集まりの場」を設けるなど、引きこもり状態や長期不就労の人、その家族への支援体制を整えている。詳しくは同社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2018年12月11日付紙面より)

講演会に参加した皆さん=6日、紀宝町福祉センター
講演する楠本みちる所長(左)と西川多香子主査
2018年12月11日
121 30人が手分けして作業
 樫野崎のスイセン植え替え  (串本町 )

 串本町樫野にある樫野崎園地の一角で8日、スイセンの植え替え作業があり、田嶋勝正町長ら観光関係者や一般約30人が手分けして球根を植え込んだ。

 樫野崎園地のスイセンは、樫野埼灯台の建設に関わったイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンがふるさとを懐かしみ母国から取り寄せたという話にちなんで植えられた。その数は約12万株。咲き誇る花が同園地の冬の風物詩として親しまれているが、近年は株が育って球根が密になり花付きが鈍ってきたため、同町は2年前から一般協力を呼び掛けてスイセンの植え替えに取り組み始めた。

 今回の植え替えの対象は、あずまやの近くにある一角(約200平方㍍)。2年前に植え替えをした場所の隣で、事前に事業者が球根を掘り起こして土を作り直し、状態のいい球根約5000個を選んでこの日の植え替え作業に託した。

 実施に当たり田嶋町長は「串本の観光客数は今、過去最高の状況となりいい雰囲気が来ているように思う。多くの方々が楽しんでいただけるようなスイセンの新たな名所をつくっていきたいので、今日はよろしくお願いします」とあいさつ。参加者は約20㌢の株間を取りながら、深さ約10㌢の穴を掘って球根を植える作業を繰り返した。

 2年前に植え替えた場所の株はこの日、草丈50㌢前後に育っていてすでに花を咲かせ始めている状況。参加者はそのような植え替えの効果を実感し、今回の場所も同じように勢いを取り戻すことを願いながら作業に励んでいた。

(2018年12月11日付紙面より)

土作りをし直した一角にスイセンの球根を植える参加者=8日、串本町樫野
2年前に植え替えた場所で咲くスイセン
2018年12月11日
122 120人が市内歩く
 速玉大社などをウオーク  (新宮市 )

 新宮市健康づくり地域推進員会(松岡文子会長)は8日、市内で「いきいき健康! 市民ウオーク2018」を開いた。市民ら約120人が参加し、熊野速玉大社や御旅所などを歩いた。

 市民ウオークは市民の健康づくりへの意識向上や運動習慣をつくることを目的に毎年開催されている。同市保健センターに集合した参加者を前に、田岡実千年市長は、年々人口が減り、3人に1人が高齢者となっている状況を述べ、健康長寿に向けての取り組みへの協力を呼び掛け「健康は生きていく上での基本中の基本。市の歴史も感じながら歩いてください」とあいさつした。

 新宮市佐野の「ワークショップゆう」の平澤学さんからストレッチなどの指導を受けた後、初心者約2㌔、健脚者約4・3㌔のコースへ出発。参加者らは雑談をするなどして交流を図りながらウオーキングを楽しんでいた。

(2018年12月11日付紙面より)

市内を巡るコース目指して出発=8日、新宮市
2018年12月11日
123 29チーム参加で盛大に
 第12回新宮ジュニアレスリング大会  
2018年12月11日
124 良いバスケを心掛け
 城南男子バスケ部が3位に入賞  (県中学校新人大会 )
2018年12月11日
125 インフルエンザ流行  和歌山県、予防対策呼び掛ける  
2018年12月11日
126 手作りリースで祝う  来場11万1111人目に坂本明夫さん  (宇久井ビジターセンター )
2018年12月11日
127 新春ウオークの下見実施 なちかつ古道を守る会 (那智勝浦町)
2018年12月11日
128 繁忙期控え安全総点検  転落者想定し救助訓練も  (那智勝浦町 )
2018年12月11日
129 親子連れが絵本楽しむ  クリスマスにちなんだ読み聞かせ  (那智勝浦町 )
2018年12月11日
130 植地宣之さんが埼玉新聞社賞  全日本水墨画秀作展で  
2018年12月11日
131 100人超が出し物楽しむ  千穂第一地区福祉委員ふれあい交流会  (新宮市 )
2018年12月11日
132 体験通して人生に役立てる  福祉健康まつりにぎわう  (那智勝浦町 )
2018年12月11日
133 親子で実験楽しむ  不思議科学実験ショー  (那智勝浦町 )
2018年12月11日
134 演劇でネットの危険性学ぶ  小・中学校消費生活出前講座  (矢渕中 )
2018年12月11日
135 文化祭で集めた義援金託す  串本校舎生徒会から町長へ  (串本古座高校 )
2018年12月11日
136 水中サンタが大水槽を掃除  クリスマスイベント始まる  (串本海中公園 )
2018年12月11日
137 お悔やみ情報
  
2018年12月09日
138 熊野川ヤタガラス米をPR
 試食販売会で観光客に好評  (熊野川町 )

 新宮市熊野川町産のコシヒカリをブランド化した「熊野川ヤタガラス米」の試食販売会が7日、同町日足の瀞峡めぐりの里熊野川(志古ジェット船乗場)であった。

 市観光振興計画の一つ。インバウンド(訪日外国人客)を含む観光客向けに熊野川のおいしい米を使ったお土産として開発した。

 同町三津野地域活性化協議会(下阪殖保会長)のメンバーが生産した1800㌔のうち、今年は約200㌔を用いた。

 日本サッカー協会のシンボルマーク「ヤタガラス(八咫烏)」と絡めて、パッケージはサッカー日本代表のユニホームカラー「サムライブルー」の青色を基調に、ヤタガラスと黄金色の稲穂をデザイン。熊野速玉大社に奉納し付加価値を付けた。

 試食販売会は同協議会が実施し、市観光振興委員会が協力。平安衣装と法被姿で出迎えた。

 試食用に一口サイズのおにぎりを用意し、関東方面や外国からの観光客らが味わった。米2合(約300㌘)を真空パックにして500円で販売。お土産用に人気を集めた。

 東京から2泊3日のツアーで訪れた女性は「もっちりしておいしかった。色つやも良いと思う。お土産として二つ購入しました」と話していた。

 下阪会長は「新宮市をPRする目印になればと考えている。多くの皆さんに知ってもらえるよう、来年以降も継続して取り組んでいきたい」。

 熊野川ヤタガラス米は同所で販売を開始し、市観光協会、徐福公園などでも順次取り扱う予定だという。

(2018年12月9日付紙面より)

観光客におにぎりを振る舞う=7日、新宮市熊野川町の瀞峡めぐりの里熊野川
販売が始まった熊野川ヤタガラス米
2018年12月09日
139 交通安全も呼び掛け
 第3回紀宝警察署協議会  

 住民の声を警察業務に反映させる第3回紀宝警察署協議会(山本孝司会長、会員5人)が6日、紀宝町の同警察署で開かれた。

 協議会は警察改革の一環として、平成13年に全国の各警察署に設置された。年度内に4回程度の会合を開いて委員から意見を求め、警察の安全・安心な地域づくりに反映させるのが目的。紀宝署の島田満署長は11月末現在の管内概況を説明した。

 遺失物、拾得物は、遺失物303件(現金約160万円)、拾得物175件(現金約100万円)を取り扱い、返還率は49・7%。うち現金は68・6%となっている。

 振り込め詐欺については、昨年中は3件91万5000円が被害に遭ったのに対し、今年10月末では1件30万円のみ。ただし署の迅速な対応で被害は発生していない。少年補導は深夜徘徊、喫煙、飲酒で52件。少年犯罪では窃盗(万引)で2件2人を逮捕している。

 交通部門では総事故件数276件、うち物損事故247件、人身事故29件で昨年同期より減少しているが、御浜町で死亡事故が1件発生している。

 協議会終了後は紀宝町ウミガメ公園に移動し、協議会に出席した会員4人と島田署長ら署員も参加して啓発物品を配布。年末の交通事故防止を呼び掛けた。

(2018年12月9日付紙面より)

警察署協議会。あいさつは島田満署長=6日、紀宝警察署
交通事故防止を啓発する山本孝司会長(右)
2018年12月09日
140 特殊詐欺防止やツリー作り
 ふれあいサロンいっぷく亭  (太地町 )

 太地町社会福祉協議会は5日、「ふれあいサロンいっぷく亭」を同町の東新集会所で開いた。集まった住民ら18人は特殊詐欺被害防止講話で詐欺の現状や対策など学び、松ぼっくりを使用したクリスマスツリーを和気あいあいと制作した。

 同サロンは高齢者らが自宅から出て集まり、会話や催しを通して触れ合うことで引きこもりの予防や地域づくりが目的。東新、寄水、平見、森浦の各集会所で実施されている。それぞれの地区で人を集めたり、運営を手助けするボランティアがおり、東新集会所では浜中由さんが尽力している。

 全国的に多数の被害が発生している特殊詐欺。町内での被害を防止すべく、和歌山県警本部生活安全企画課の特殊詐欺被害防止アドバイザーの大山擴さん、更谷正人さんを同サロンに招き、講話を受講している。

 大山さんらは今年10月末の県内の特殊詐欺発生件数を43件、被害総額を2億4077万円と報告。串本・新宮署管内では現在、発生は0件と説明した。

 「訴訟最終告知・訴訟最終通知」などの不審はがきにも触れ、「これらは全て詐欺。電話をするとだまされる可能性があるので電話はしないでください」と注意を呼び掛けた。また、最近の手口として、▽はがき同様の文書を封書で送ってくる▽警察官を名乗り、金銭をだまし取ろうとする―事例もあると紹介した。

 大山さんと更谷さんは「特殊詐欺がどういうものか知ってもらうことで防御対策になる。困ったことや不安がある場合は、新宮署までご連絡ください」と締めくくった。

 その後は、同町在住でフラワー装飾1級技能士の坂下富貴子さんがボランティアで講師を務め、材料も提供した。坂下さんの指導の下、参加者らは松ぼっくりに装飾を施し、クリスマスツリー作りを楽しんだ。

 同町社協の小畑美由紀さんは「多くの方々が足を運び、互いを気遣い、仲の良い関係になっていただけるような地域づくりをしていきたい。皆さま方のご協力のおかげで運営できている。感謝しております」と語った。

(2018年12月9日付紙面より)

特殊詐欺について講話する大山擴さん(左)と更谷正人さん=5日、太地町の東新集会所
松ぼっくりを用いたクリスマスツリー作りを楽しんだ
2018年12月09日
141 「新宮ってこんな街なんやで」 市の歴史まとめた絵本が完成 (新宮市)

 熊野新宮の歴史を絵本にした『新宮ってこんな街なんやで』の完成記者会見が7日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局であった。「くまの地域絵本つくりの会」の平見靖子代表(64)は「熊野新宮の魅力を絵本仕立てにすれば分かりやすく伝えられるのではと思い製作しました。一人でも多くの人にご一読いただければ」と話していた。

 絵本はA4判82㌻、フルカラー。熊野権現が紀州熊野に鎮座し、世に知られるようになったいきさつを書いた縁起記「熊野権現御垂迹縁起(くまのごんげんごすいじゃくえんぎ)」の伝説を基に製作した。熊野速玉大社、神倉神社、阿須賀神社の3社を中心に紹介。4部で構成されている。和歌山県の「地域・ひと・まちづくり補助事業」、市の「街作り市民活動補助金」の支援を受け完成に至った。

 同会は市内でゲストハウスを営む平見代表の呼び掛けで昨年10月に発足。昨年8月に当地方を訪れゲストハウスを利用した台湾旅行客がフェイスブックに寄せた「この地は日本の歴史に重要な部分」といった内容のレビューがきっかけとなった。平見さんは「外国の方がそういう思いで歴史を踏まえて来られているのに、この地に生まれ育った私は何も知らないことに恥ずかしく思った」と語る。

 当地方の歴史などについて学ぶ機会がなかったことへの反省を踏まえ、「子どもに世界遺産の地・新宮市を知ってもらい、成長した後も歴史や文化、魅力を自信を持って語り継いでもらいたい」との思いから絵本作りに至った。文章はフリーの観光ガイドなどとして活躍する同会の玉置ひとみさん(62)が、熊野三山協議会の山本殖生幹事の監修の下に作成。「方言も忘れてほしくない」との思いで言葉にもこだわった。芸術家の平野薫禮(ぐれ)さん(45)が絵を担当。平野さんは「子どもたちに自分たちの町を愛してもらえるきっかけになれば」と語っていた。

 同会は会見後、熊野速玉大社と田岡実千年市長を訪問し絵本を手渡した。田岡市長は「自分たちの町に自信を持ってもらえることはうれしいこと。心から感謝します」と話していた。

 絵本は今月から来年1月にかけて市内の保育園、幼稚園、小・中学校、高校、児童館、図書館に配布予定。販売の予定はないが、3千円以上の寄付で贈呈される(数に限りあり)。

(2018年12月9日付紙面より)

完成した本を手に「くまの地域絵本つくりの会」の皆さん=7日、新宮市
田岡実千年市長に絵本を手渡す平見靖子代表(左)と玉置ひとみさん
2018年12月09日
142 演奏者と観客が一体に  那智勝浦町民音楽祭  
2018年12月09日
143 ラジオ体操や会話楽しむ  ニュータウン熟年クラブ  (那智勝浦町 )
2018年12月09日
144 ミツカドヒシガニなど  エビとカニの水族館で展示  
2018年12月09日
145 サネカズラとコガモ  浮島の森、季節の風物詩  
2018年12月09日
146 防災意識を高める  三輪崎保育園で立ち会い訓練  (新宮市 )
2018年12月09日
147 感謝の気持ち伝える  三輪崎保「ありがとう遠足」  (新宮市 )
2018年12月09日
148 かわいい踊りや歌を披露  飯盛、相野谷保で発表会  (紀宝町 )
2018年12月09日
149 園児と利用者が交流  湯ごりの郷で歌や踊り披露  (那智勝浦町 )
2018年12月07日
150 本宮大社で迎春準備 大しめ縄と大絵馬掛け替え 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で6日、迎春準備が始まり、小雨が降る中神門の大しめ縄と大絵馬の掛け替え、奉告祭があった。作業を見守った九鬼宮司は「来年は御代替わりがあり日本にとって大事な年。当地方は世界遺産登録15周年を迎える。夢を持ち、災害などがなく通常の暮らしを送ることができる平穏な年になれば」と話した。

 大しめ縄は紀宝町成川の榎本政子さん(85)が家族や友人、親族らと毎年編んでいる。今年は8月下旬から準備をし、11月20日ごろから本格的に作業を始めた。コシヒカリのわら約1300束を使っており、長さ4・5㍍、縦約80㌢、重さ約270㌔。両脇には八咫烏(やたがらす)の形をしたしめ縄を飾っている。

 榎本さんが同大社の大しめ縄を作り出して今年で35年目。「掛け替える頃には雨もやんで良かった。みんなで力を合わせて、かっちりしたいいしめ縄ができました」と話していた。

 来年のえと「己亥(つちのとい)」の大絵馬(横182㌢、縦90㌢)は九鬼宮司が自ら作成したもの。金色の幣串(へいぐし)を背負い、ヤタガラスが描かれた装飾具を掛けたイノシシを描き、「夢」の文字を書き添えている。

(2018年12月7日付紙面より)

神門のしめ縄の掛け替え作業=6日、田辺市本宮町
奉てん奉告祭の様子
2018年12月07日
151 障害の理解が重要
 高次脳機能障害学ぶ講演会  (那智勝浦町 )

 新宮・東牟婁圏域自立支援協議会精神部会は11月28日、研修会を那智勝浦町立温泉病院で開いた。県立医科大学リハビリテーション科医学教授でリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所所長の田島文博さんが「高次脳機能障害について」の講演を実施した。参加者らは高次脳機能障害について、さまざまな学びを深めた。

 田島さんによると、知覚、記憶、学習、思考、判断などの認知過程と行為の感情などの精神機能を「高次脳機能」と紹介。病気や事故などで脳が損傷されたために障害が起きた状態を「高次脳機能障害」と説明した。その特徴に▽注意力の低下▽新しいことが覚えられない▽感情や行動の抑制が利かないなどを挙げ、日常生活に支障をきたすと話した。

 医学については、60年前は命を救うことが目的で障害は対象とされておらず、初めて対象としたのは整形外科であったと報告。「医学が障害も主なターゲットにした際に登場したリハビリテーションは患者と医療のニーズから生まれた障害を直すためのもの」と田島さんは語った。

 大腿(だいたい)切断の例を挙げ、「切断や麻痺(まひ)は治せなくても歩行障害を直す。そのために義足を作り、残った下肢の筋力を強くする。リハビリテーションの基本は残存機能の活用」と説いた。

 田島さんは、脳が全体的に障害された意識障害においても、思い切って動かすことで改善した例もあると話し、「座らせる、立たせるなど、脳への刺激は有効。意識障害の方はベッドに寝かせておくばかりではいけない。安静は麻薬。すぐに悪影響は生じないが、確実に活動性を低くさせる」と改善策を示した。また、社会的行動障害や失語症の症状、脳血管障害に効果のある装具療法にもふれた。

 田島さんは「障害者になったときは現在の自分を愛してください。障害を持った方々も、障害を持った自分を大切にしている。障害は自分の一部であり、障害の理解が最も重要」と締めくくった。

(2018年12月7日付紙面より)

高次脳機能障害について理解を深める参加者ら=11月28日、那智勝浦町立温泉病院
田島文博さん
2018年12月07日
152 尾呂志名物・風伝おろしが発生
 御浜町  

 三重県御浜町の尾呂志地区では風伝峠方面から連日のように雲が流れ落ちている=写真。北山峡で湿度を含んだ大気が放射冷却状になったときに発生した雲海が、山を隔てた尾呂志側にあふれ下る現象。通称「風伝おろし」と呼ばれている。雨が降ったあと風がやみ、気温が下がったときに発生し、数日続く。風が強かったり雨天のときは発生しないようだ。

 峠の山肌を這(は)うように下る様は圧巻で大自然の驚異を感じる。秋から冬の名物となっていてこの姿を求めて多くのカメラマンも訪れる。

(2018年12月7日付紙面より)


2018年12月07日
153 61周年記念して一般開放
 航空自衛隊串本分屯基地  (串本町 )

 串本町須江にある航空自衛隊串本分屯基地(吉村雅美司令)が2日、創立61周年記念事業の一環で一般開放を行い、さまざまな展示を披露して地域を迎えた。

 同基地は1955(昭和30)年、在日米空軍が設置し、2年後の57(昭和32)年に当時の空自9082部隊が引き継ぎを受けるため展開した。これを起点にして同基地は周年記念事業を計画して地域と積極的に接点を作り、同基地存続への理解と協力への感謝を重ねている。

 61周年となる本年度は、同基地の一般開放と祝賀会を計画。一般開放では亜音速ジェット機「T―4」や救難ヘリコプター「UH―60J」といった各種航空機、水陸両用車やペトリオット(PAC―3)、重機や消防車といった各種車両の展示と、戦闘訓練やヘリによる救難訓練、野外炊飯訓練や儀じょう隊ファンシードリルショーやラッパ吹奏など隊員による披露があり、来場者の注目を集めた。

 野外炊飯訓練ではチキンカレーと黒潮カレー(=同基地オリジナルレシピに基づくシーフードカレー)に加え、航空自衛隊がレシピ作りに力を入れる唐揚げ「空上げ」の同基地版を数量限定で来場者に振る舞い。子ども向けに綿あめ、自治体参加枠で太地町がくじらの竜田揚げを振る舞ったほか、軽装甲機動車など試乗や自衛隊和歌山地方協力本部によるミニ制服試着などの体験提供も利用を集めた。

 同基地は大島でも特に高い場所にあり、その眺望を楽しむ機会として、庁舎屋上案内も人数限定で実施した。

 祝賀会は招待者対象の行事で、同基地体育館内で開かれた。ピーク時には臨時駐車場とした樫野崎駐車場や大島小中グラウンドがほぼ満車となる来場を集める盛況。その様子を見届けた吉村司令は「この開放で航空自衛隊と串本分屯基地の活動を知ってもらい、今後も理解と支援協力を願いたいと思う。天候にも恵まれ、予定した展示や出し物を全てできた。お越しいただいた皆さんに楽しんでいただければ何よりです」と話した。

(2018年12月7日付紙面より)

隊員による戦闘訓練の披露=2日、航空自衛隊串本分屯基地
野外炊飯訓練後、来場者にカレーライスを振る舞う隊員
2018年12月07日
154 金の密輸阻止など強化  7日から年末特別警戒  (大阪税関 )
2018年12月07日
155 推奨像に安全運転誓う  ナカミチ建機から紀伊自動車学校へ  (紀宝警察署 )
2018年12月07日
156 県職員が道路周辺を清掃  観光客らの快適な利用目的に  (新宮市・那智勝浦町 )
2018年12月07日
157 鈴木文代さん(串本町)大賞に  熊野大花火大会写真コンテ表彰式  (熊野市観光協会 )
2018年12月07日
158 養殖学への理解深める  近大新宮高が水産実習  (新宮市 )
2018年12月07日
159 350人が地域でごみ拾い  緑丘校区クリーン作戦  
2018年12月07日
160 豊かな心と感性育てる  城南中学校で文化庁巡回公演  (新宮市 )
2018年12月07日
161 世界遺産のまちを歩いて巡る  新宮市魅力発信女子部  
2018年12月07日
162 今年も手作りパネル贈る  年長児24人が紀宝署を訪問  (紀宝町うどの幼稚園 )
2018年12月07日
163 みんなで森を大切に  新木保でキノピー教室  (新宮市 )
2018年12月07日
164 高台へ逃げる意識を  くろしお児童館が避難訓練  (新宮市 )
2018年12月07日
165 一年の無病息災など祈願  高倉神社で例大祭  (新宮市高田 )
2018年12月07日
166 愛好者350人が競う  第19回串本グラウンド・ゴルフ交歓大会  (串本町 )
2018年12月07日
167 特殊神事営んで礼尽くす  小森川の神玉神社で例祭  (古座川町 )
2018年12月07日
168 2日連続で死亡事故発生 意識的な交通安全の実践を (新宮警察署)
2018年12月07日
169 お悔やみ情報
  
2018年12月06日
170 長距離列車誘致を話し合う
 JR紀勢本線利用促進に向け  (意見交換会 )

 JR紀勢本線の利用促進に向けた意見交換会が3日、新宮市の市人権教育センターで開かれた。

 JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長、中西宏友副支社長らと串本町、古座川町、那智勝浦町、北山村、新宮市、和歌山県の関係者が出席。3回目の今回はJRが昨年6月に発表した新たな長距離列車の誘致について話し合った。

 新たな長距離列車は2020年からの運行開始を目指す。エリアは京阪神~山陰方面、京阪神~山陽方面。鉄道の強みを生かした地域と一体となった観光振興を推進する。

 6両編成で1両ごとに異なる座席タイプを配置し、定員は約100人。幅広い世代や訪日観光客に鉄道の旅を楽しんでもらう。

 新宮市の田岡実千年市長は長距離列車のエリアに熊野地方が外れている理由を聞き、「熊野地方には串本町に建設されるジオパークセンターや世界遺産、勝浦のマグロなどがあり、関係10市町でおもてなし協議会も発足した。ぜひ、運行エリアに入れてもらいたい」と求めた。

 北山村の山口賢二村長は「長距離列車に参加、協力したい。列車の車窓から見える川でいかだ下りをPRしたい」。那智勝浦町の堀順一郎町長は、列車と熊野古道をリンクした運行を提案した。

 伊藤支社長は今後、誘致に向けた協議の場を継続的に設けることを提案。意見交換後に「このような取り組みを通して、地元との地域共生が推進できれば」とコメントした。

(2018年12月6日付紙面より)

新たな長距離列車について意見交換する関係者=3日、新宮市人権教育センター
2018年12月06日
171 6市町村で啓発活動
 10日まで、人権週間  

 和歌山地方法務局新宮支局と新宮人権擁護委員協議会は人権週間(12月4~10日)に合わせ、人権意識の向上を促す啓発活動を展開している。6市町村で街頭啓発を実施し、各市町村8カ所に特設相談所を設けて人権に関するさまざまな相談を受け付けた。

 那智勝浦町では4日、同町天満のAコープなち店前で街頭啓発を実施した。人権相談員や町、法務局職員9人がタオルやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに配布。この日は新宮市のイオン新宮店前や串本町のAコープ紀南VASEO前、太地町、古座川町、北山村でも街頭啓発が実施され、計2000個の啓発物資を配った。

 法務局新宮支局の谷口栄二さんは「人権週間に合わせて多くの方の協力の下、活動を行っています。こうした機会に人権について理解を深め、意識を高めていただければ」と話した。

(2018年12月6日付紙面より)

啓発物資を渡し周知した=4日、那智勝浦町天満
2018年12月06日
172 5校集まり合唱など発表 第22回中学校音楽会 (串本町)

 第22回串本町中学校音楽会が4日に同町文化センターであり、町立5中学校の生徒や教員が合唱や合奏を発表し鑑賞するなどして交流した。

 同町教育研究会と同会中学校音楽部会が主催する初冬恒例の合同文化行事。町立5中学校が一堂に集まる唯一の機会として回を重ねていて、鑑賞のみながら串本中1年生も参加し、全生徒で本番を迎えた。本年度は大島中が最後の卒業生を送り出して閉校するため、5校そろっての実施は今回が最後になる。

 開演に先立ち、同町教育委員会を代表して島野淳副課長は「皆さんが一つの作品を作り上げるために心を合わせて取り組んだことが、この音楽会の文化や伝統の力になる。今日は練習の成果を思う存分発揮し、最高のパフォーマンスができるよう心から祈っています」とあいさつ。潮岬中吹奏楽部の楽曲演奏でプログラムが始まり、串本中2年生、大島中、潮岬中、西向中、串本西中と順次合唱や合奏を発表。串本中3年生が最高学年の威信をかけて楽曲『旅立ちの日に』『手紙~拝啓 十五の君へ~』を合唱し、力強い歌声を同センターホールに響かせた。

 今回はゲストとして新宮市出身の声楽家で大阪成蹊短期大学准教授の熊谷綾子さんが出演し、楽曲『魔王』『旅立ちの日に』を披露。最後は教員が舞台に上がり生徒や家族ら観客も含めた全員で楽曲『翼をください』を合唱して音楽の良さを分かち合った。

 閉演に当たり、主催者を代表して町教研の沖洋副会長(串本西中学校長)が「感性を豊かにし、心を育み、調和をもたらす音楽は、人間教育において大きな役割を果たす。ポップスもあればクラシックもあり、人数の多い少ないに関係なくどの学校も素晴らしい発表で、皆さんの音楽やまなざしは観客の皆さんにも深く届いたと思う。芸術文化の秋を歌声と演奏で締めくくることができた」と講評し、実施に協力した各位に感謝を示しつつ締めくくった。

(2018年12月6日付紙面より)

一丸で合唱を発表する潮岬中の生徒=4日、串本町文化センター
力強い歌声を響かせた串本中3年生
2018年12月06日
173 料理通して交流を
 初の男性料理教室開催  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は4日、同市の浮島隣保館で「男性料理教室」を開いた。8人がめはりずしや豚汁、揚げギョーザ作りに参加し、雑談を交えながら料理を楽しんだ。

 市と市社協は今年5月に開催した「地域支え合いフォーラム」を受け、有志を対象にした研修会を開いてきた。その中で、男性の集まる機会が少ないという声が多く上がったことから同教室を企画した。男性の社会活動を促し、居場所や生きがいを作ることを目的としている。

 この日は栄養士の和田町子さんが「料理が初めての人も得意な人もいると思いますが、交流しながら楽しくお料理をしましょう」と呼び掛けた。2班に分かれた参加者らは包丁の使い方などを教わりながら次々と野菜を切っていった。手際良くニンジンをいちょう切りにしていた参加者は「さっき先生が切り方を教えてくれたから」と笑顔。参加者らは会話を楽しみながら料理を進めていた。

 出来上がった料理を試食した参加者らは「おいしい」「気持ちがこもっているからね」。蜂伏から参加した里際学さん(70)は「大変よかったです。最近まで料理をしたことはなく、めはりも豚汁も初めて作った。これからも続けてもらえれば」。王子町の若林春次さん(78)は「料理は初めて。健康と食を考えて参加しようと思いました。料理は難しく、知らない言葉もあって、一つ一つの動作も初めて。今後も続けてほしい。料理もそうだが、みんなと交流し、情報交換や話ができるのがいい」と話していた。

 次回は3月上旬に予定している。

(2018年12月6日付紙面より)

料理を通して交流を深める参加者ら=4日、新宮市の浮島隣保館

2018年12月06日
174 本番に向け練習始まる
 那智勝浦町ジュニア駅伝チーム  
2018年12月06日
175 東西対抗が開幕
 県大会目指し東・西の両ブロック激突  
2018年12月06日
176 奥村さん、西田君が優勝
 試割オープン選手権大会  (北道院拳法和歌山支部 )
2018年12月06日
177 野球の基本と楽しさ学ぶ
 日本生命硬式野球部による野球教室  
2018年12月06日
178 指定管理者など議案審議  市長コメントの真意を確認  (新宮市議会定例会 )
2018年12月06日
179 大泰寺薬師堂などを見学  熊野七薬師めぐり  (紀宝町老連 )
2018年12月06日
180 需要増を前に技術を学ぶ  岩見悠紀子さん招き講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2018年12月06日
181 新宮市にベンチ20脚寄贈  三重建労新宮分会青年部  
2018年12月06日
182 県展に163作品並ぶ  9日まで、新宮市立総合体育館  (和歌山県 )
2018年12月06日
183 紀州犬雌若犬二組の部で一席に  和泉さん愛犬「出羽ノお凛」  (那智勝浦町 )
2018年12月06日
184 学びの成果を披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2018年12月06日
185 体を動かしリズムを理解  正明保リトミック教室  (新宮市 )
2018年12月06日
186 太地小で恒例のあきまつり  児童が園児らを招待  
2018年12月06日
187 ふるさと共会が花を寄贈  町内の保育所など4園に  (那智勝浦町 )
2018年12月06日
188 電気の仕組み楽しく学ぶ  神倉小学校で関西電力出前教室  (新宮市 )
2018年12月06日
189 「大きくなったら消防士」  三尾川保育所へ消防車、救急車来訪  (古座川町 )
2018年12月06日
190 主管長講話で感謝考える  西向地区明生学級が閉講  (串本町 )
2018年12月06日
191 46億年地球の歴史学ぶ  富良野自然塾が出張講座  (串本町 )
2018年12月06日
192 占いと鉄道利用した婚活  町の活性化や人口増目標に  (串本町 )
2018年12月06日
193 独特の奉仕が拝観集める  木葉神社例祭「祢んねこ祭り」  (串本町 )
2018年12月01日
194 薄暮時の事故に注意を 冬の交通安全運動始まる (和歌山県)

 和歌山県、交通事故をなくする県民運動推進協議会など主催の「わかやま冬の交通安全運動」(1~10日)を前に11月30日、新宮市橋本のイオン新宮店で決起集会と街頭啓発があった。運動期間中は▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底―を重点とし、県民に注意を促す。

 県内では11月29日現在2083件の事故が発生しており、前年比299件減。死者数は31人、負傷者数は2564人でいずれも減少している。新宮署管内では62件の人身事故が発生しており、前年比18件減。負傷者は77人で同15人減、死者は1人で同2人減だった。物損事故も減少している。

 決起集会には市交通事故をなくする市民運動推進協議会、市交通指導員協議会、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署、東牟婁振興局、市役所などの関係団体から約50人が参加した。

 市交通事故をなくする会会長の田岡実千年市長は「事故は減少傾向にあり、皆さま方の地道な活動のおかげと感謝をしている。しかし死亡事故がなくなったわけではなく、何かと厳しい状況も現実にはある。一件でも悲惨な交通事故を無くすためよろしくお願いしたい。啓発で交通事故を無くすんだという思いが皆さま方に伝わるようにしたい」と呼び掛けた。

 新宮署の樋口勇作交通課長は「冬になると薄暮時から夜間にかけての事故が増える。寒くなると暗い色の服装になりがちで、出歩くときには反射材を身に着けて事故を防止してほしい。管内では市街地の交差点での出合い頭の事故や本宮に向かう道での事故、県外の人の事故も多く、地元の人に気を付けてほしい」と話していた。

(2018年12月1日付紙面より)

買い物客らに事故防止を呼び掛けた=11月30日、新宮市橋本のイオン新宮店
2018年12月01日
195 ふるさと自慢の味を伝える
 管内の幼小中に特産品寄贈  (JA紀南 )

 紀南農業協同組合(本田勉組合長)が11月29日、串本町教育委員会(潮﨑伸彦教育長)を訪問し今年も町立幼稚園、小学校、中学校に梅干し「まろの梅」と温州ミカン「天」を寄贈することを伝えた。

 この寄贈は、管内の子どもたちにふるさとの自慢の味を着実に伝え将来にわたって誇りにしてもらうため毎年、管内の幼稚園、小学校、中学校を対象にして行っている。本年度も園児児童生徒と教員1人につき各1個ずつ行き渡るよう、各市町の教育委員会に確かめて準備し寄贈を始めている。

 その数は82校1万1180人分。本田組合長は27日から順次、管内市町の各教育委員会を訪問しサンプルを手渡して寄贈の趣旨を伝えている。29日に訪問を受けた潮﨑教育長は「ふるさと教育に役立ててほしいということで、今年もウメとミカンを頂けた。農家の皆さんが大変な作業をされているからこそおいしいものが頂けるということも含めて伝えていきたい」と述べて、寄贈に感謝。本田組合長は管内の園児児童生徒に向け「和歌山県は日本一のウメとミカンの産地。そのことを誇りにし、将来県外に出られることがあっても私のふるさとにはこういうものがあるんだよと忘れることなく誇りにし続けてほしい」とコメントした。

 「まろの梅」はウメ本来の甘酸っぱさなど風味を味わえるよう塩分控えめで仕上げた梅干し、「天」は光糖酸度センサーで選別した糖度11度以上で味のばらつきを抑えた温州ミカン。いずれもJA紀南が誇る美味の特産品で、単に生産するのではなく作るのであれば精いっぱい良いものを届けようという組合員の努力の結晶でもある。園児と児童には併せて栽培の過程や努力が分かるすごろく風教材(A4版両面カラー刷り)も贈り、特産品生産への理解と関心を促すという。

 各学校へは同組合各支所から届ける段取りになっていて、本年度は今月12日(水)までに全校への寄贈を完了するという。

(2018年12月1日付紙面より)

「まろの梅」と「天」のサンプルを手渡す本田勉組合長(左)=11月29日、串本町役場古座分庁舎
2018年12月01日
196 クジラの特徴や生態を学ぶ
 三輪崎小学校で出前授業  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長)で11月27日、クジラの出前授業があった。同校の5年生71人が一般財団法人日本鯨類研究所調査研究部の松岡耕二さんからクジラの種類や生態などについて教わった。

 松岡さんは「約85種類のクジラがおり、当地方では三輪崎をはじめ太地、古座が太平洋に面したクジラの通り道で昔から捕鯨をしている場所」と語った。鯨踊りなどが日本遺産に認定されている伝統的なクジラの町と紹介した。クジラは頭の少し後ろにある鼻から潮を吹くが、クジラの種類によってVの字や斜め前に上がるなど、潮の吹き方が違うと説明。魚と比べてヒレの位置や呼吸法、出産方法、体温などの違いを挙げた。

 松岡さんはクジラの体の構造についても述べ、目や耳、鼻などにそれぞれの特徴と役割があるとし「耳あかを調べると、そのクジラの年齢が分かる」と語った。児童らは松岡さんの話にメモを取りながら、真剣に耳を傾けていた。

 福田美心(みこ)さん(11)は「授業を受けるまでこの地域はクジラが有名で日本遺産に認定されていたなど、詳しいことまでは知らなかった。自分が住んでいる町のことが知れたようで、いい勉強になりました」と話していた。

(2018年12月1日付紙面より)

松岡さんの説明に耳を傾ける児童ら=11月27日、新宮市立三輪崎小学校
松岡耕二さん
2018年12月01日
197 津波避難タワー工事始まる
 宇久井湊区で来年3月末完成予定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井湊区で11月30日、津波避難タワーの整備工事が始まった。完成は来年3月末の見込み。天満、二河、下里に続いて4基目の建設となる。

 同町の沿岸地域は県が策定した津波避難支援対策プログラムで津波避難困難地域に複数地域が指定されている。本年度予算では津波避難タワー整備事業に7138万円が盛り込まれており、年度内に宇久井湊区の建設を終え、築地地内で用地取得を進める。

 タワーの避難ステージは高さ約7㍍、面積約50平方㍍で、およそ100人が避難できる。設置場所は町立宇久井中学校近くのNTT西日本宇久井別館付近。津波避難困難地域範囲の設定方法に基づき、タワーへの到達時間とカバー可能な人数で定めた。

 この地区は高さ3㍍の浸水が見込まれている。予想される東海・東南海・南海地震同時発生時の津波の到着時間は約13分。津波タワー半径240㍍の津波避難困難人口105人を対象としている。

 この日は用地にくいを打ち込む工事が開始された。12㍍のくいを8本埋め込んだ後、コンクリートで基礎固めをする。年内の工事は29日ごろまでの予定。

(2018年12月1日付紙面より)

くいを打つためのボーリング作業が始まった=11月30日、那智勝浦町宇久井
高さ7㍍、面積25平方㍍、収容人数50人の二河津波避難タワー
2018年12月01日
198 出雲大社新宮教会で例大祭  信徒が大しめ縄を寄贈  (新宮市 )
2018年12月01日
199 九鬼嘉隆の人生に迫る 熊野三山歴史講座に40人 (熊野三山協議会)
2018年12月01日
200 1年生4人が受賞  近大新宮高校で税の作文表彰  (新宮税務署 )
2018年12月01日
201 進路選択の判断材料に  近大新高・中で学校見学会  (新宮市 )
2018年12月01日
202 木削りの楽しさ体験  太田の郷で滝本ヨウさん指導  (那智勝浦町 )
2018年12月01日
203 砂防工事現場を見学  測量機器の操作も体験  (成川小 )
2018年12月01日
204 働く心構えや知識学ぶ  みくまの支援学校で職業講話  (新宮市 )
2018年12月01日
205 砂浜に防砂ネットを設置  橋杭海水浴場に16枚張る  (南紀串本観光協会 )
2018年12月01日
206 4期計延べ852人利用  本年度秋季有料期間終了  (望楼の芝キャンプ場 )
2018年12月01日
207 お悔やみ情報