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2020年07月19日
1 児童がハンディや対応学ぶ
 太地小が福祉推進指定校  (太地町社会福祉協議会 )

 太地町社会福祉協議会(岡本研会長)は17日、太地町立太地小学校(宮本礼子校長)を福祉教育推進校に指定した。指定式後は、同小4年生の5人が福祉学習に取り組んだ。

 以前から福祉学習に取り組んでいた町社協によると、本年度から要項を定めシステム化することで子どもたちへの福祉教育充実化を図ることが目的だという。福祉学習は同校の総合的な学習の一環で行われる。

 岡本会長から指定書を受け取った宮本校長は「社協が入ってくれることで専門的な学習を受けることができる。単なる理解だけでなく、深い学びにつながります」と話した。

 福祉学習では美熊野福祉会の職員らが来校。事務局長の橋上慶一さんの司会の下、同福祉会利用者で全盲の溝本和彦さんが講師を務め児童と交流を深めた。溝本さんは「今日は皆さんと一緒に楽しく点字の勉強をしたいと思います。よろしくお願いします」とあいさつした。

 橋上さんは全盲の障害を持つ人の見え方などを説明。溝本さんの日常生活や、スポーツ大会での活躍についても触れた。白杖(はくじょう)や点字ブロック、盲導犬、音の出る信号機、ガイドヘルパーの重要性を説いた。

 その後、児童は溝本さんの手を引いて図書室まで案内した。続いて、アイマスクを着用し全盲の体験や点字学習を行った。

 宮本校長は「今後はさらに高齢化社会となるため、福祉学習は子どもたちにとって大きな成長につながる。意識も変わり、次の行動につながっていくと思う」。

 岡本会長は「ハンディを持つ方々の生活や、どんなことに困っているかを学んでいただき、心の優しい子どもたちに育ってほしい。今後は太地中学校にも広げていきたい」と語った。

(2020年7月19日付紙面より)

児童が溝本和彦さんをサポートし図書室まで案内した=17日、太地町立太地小学校
太地町社会福祉協議会が太地小学校を福祉教育推進校に指定した
2020年07月19日
2 「災害時に役立ててほしい」
 ダイワテックと三銀が毛布寄贈  (那智勝浦町 )

 愛知県名古屋市の株式会社ダイワテック(以降、ダイワテック)と第三銀行(三銀)は17日、那智勝浦町役場で寄贈式を行い、連名で真空パックされた毛布160枚を町に贈った。町によると毛布は各避難所などに配備し、災害時に役立てるという。

 同町は、三銀の仲介で自然エネルギーを活用したソーラーハウスなどを手掛けるダイワテックと昨年10月に災害時におけるレンタル資機材の提供に関する協定を締結。これにより、災害発生時は同町へ優先的に蓄電システムが完備されたソーラーシステムハウス(コンテナ状の建物)が届けられるという。

 今回の毛布寄贈については、両社が取り組むSDGs(国連が2030年までに達成すべき世界共通目標として掲げる「持続可能な開発目標」)の実践として行われた。

 寄贈式にはダイワテックの岡忠志代表取締役社長と渡邊實取締役が、三銀からは執行役員の小松正実・紀州地区営業部長と五十嵐禎幸・庄内支店長、小林秀行・勝浦支店長が出席。

 ダイワテックの岡社長は「今回も第三銀行さまのご縁。昨今では100年に1度といわれる災害が毎年発生している。わが社は普段、発電した自然エネルギーを自分たちで使うことをコンセプトにしているが今回は毛布。何もないことが一番だが、発生時には毛布をお役に立てていただけたら」。

 三銀の小松紀州地区営業部長は「2016年から同様の取り組みを行っており、現在は90件を超えている。今後も地域貢献していきたい」と語った。

 寄贈を受けた堀順一郎町長は「身も心も温まる毛布を寄贈いただきありがとうございます。長期避難だけでなく、一時避難の際にも活用させていただきたい」と感謝を述べた。

(2020年7月19日付紙面より)

毛布の寄贈式が行われた(左から第三銀行の小松正実紀州地区営業部長、堀順一郎町長、株式会社ダイワテックの岡忠志代表取締役社長)=17日、那智勝浦町役場
2020年07月19日
3 もやい結びなどに挑戦
 浦神実験場で水産実習  (近大新宮高 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長、365人)の2年生の希望者15人は17日、水産実習で那智勝浦町浦神にある近畿大学水産研究所浦神実験場を訪れた。

 「実学教育」を建学の精神とする近畿大学との高大連携の一環で、生徒にクロマグロの完全養殖で知られる同大学水産研究所の最先端の研究の一端に触れる機会を提供する。浦神実験場でマダイ、新宮市高田の新宮実験場でアマゴ、チョウザメを育て、生物・生命の尊厳について考える。

 生徒たちは昨年11月から実習用いけすで養殖しているマダイの体重を測り、その成長を実感。今年2月時点で150㌘ほどだったが、今回は平均で479・6㌘になっていた。

 講義室では家戸敬太郎教授らの指導の下、船の係留や養殖網の設置に使える「もやい結び」や「巻き結び」などに挑戦。初めての作業に悪戦苦闘しながらも、ほどけにくく、必要なときに解きやすい結び方を考案した先人の知恵に驚いていた。

 大槻湧山君は「前来たときよりもマダイが3倍近く大きくなっていて驚いた。順調に育ってくれてうれしい。もやい結びは最初は難しかったが、だんだん楽しくなってきた」と語った。

 秋ごろには養殖に必要な餌の量についても学ぶ予定。現在の3年生が育てたマダイは近大新宮祭で提供する予定だったが、新型コロナウイルス感染対策で中止となったため、どうするか検討中だという。

(2020年7月19日付紙面より)

もやい結びを練習=17日、那智勝浦町の近畿大学水産研究所浦神実験場
いけすのマダイを捕まえる生徒
2020年07月19日
4 数カ月ぶりの大会、砂平さん制す
 新宮グラウンドゴルフ同好会  (新宮市 )
2020年07月19日
5 日照不足と長雨続く  農作物の管理に注意  
2020年07月19日
6 旅客船の繁忙期を前に点検  コロナ予防対策も呼び掛ける  (勝浦海事事務所 )
2020年07月19日
7 協力する喜び味わう  新木保でお泊まり保育  (新宮市 )
2020年07月19日
8 町内4カ所に募金箱設置  7月豪雨の被災者支援へ  (紀宝町共同募金委 )
2020年07月19日
9 本物の生マグロ味わって  主婦目線で食育にも寄与  (那智勝浦町 )
2020年07月19日
10 お悔やみ情報
  
2020年07月02日
11 鯨類の観察が楽しめる
 海上遊歩道が供用開始  (太地町 )

 太地町が取り組む「森浦湾鯨の海構想」の舞台となる森浦湾に設置された、鯨類の観察が楽しめる海上遊歩道が1日、供用開始となった。当日は悪天候のため、一般開放は中止。なお、新型コロナウイルスの感染拡大予防の観点から式典は開催しなかった。

 遊歩道はクジラの学術研究都市を目指す同町の環境整備の一環で、30年のまちづくり計画の一つ。「環境の湾」として学びや観光につなげる目的も含まれているという。

 2019年3月に着工し、今年2月末に完成した遊歩道。ポリエチレン製で全長158㍍。整備費用はトイレ棟など関連施設の設計や整備を含め、約3億円。

 森浦湾にはハナゴンドウとバンドウイルカを4、5頭放している。遊歩道付近にはいけすを設置しており、バンドウイルカ4頭を間近で観察できる。遊歩道自体の開放は午前9時から午後5時まで。動物の展示が午前10時から午後3時までとなっている。また、動物の状態や天候によっては展示ができず、一般開放は中止となる。

 遊歩道は無料で楽しめる。最初に受け付けを行い、ライフジャケットを着用してからの入場となる。50人が制限人数となっているが、コロナ対策として3密を避けるため、当面は30人前後で規制する予定。

 同町によると、遊歩道の管理業務は太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)が行い、今後は漁協が事業主体となり、コロナ終息後には遊歩道などを生かしたモニターツアーなども検討しているという。

 三軒一高町長は今回の整備事業において、「今回の整備では漁協や民間の方々に多くの協力をいただいた。感謝しています」。

 今後は動物の状態を調査しながら、5年で30頭は解放したいと抱負を述べ、「小学生から大学院生までのクジラに興味のある方や、世界中の研究者たちがクジラの研究のために集まれる町にしたい」と語った。

(2020年7月2日付紙面より)

供用開始となった海上遊歩道=1日、太地町の森浦湾
2020年07月02日
12 新翔高校生39人に委嘱
 自転車マナーアップ推進リーダー  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は6月30日、新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)の吹奏楽部員16人、バスケットボール部員23人に「自転車マナーアップ推進リーダー」を、顧問の教職員にアドバイザーを委嘱した。

 2015年の道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受け県内で初めて実施し、今年で6回目。リーダーたちは交通安全活動に参画し、校内の自転車マナー向上や「自転車安全利用五則」の周知などを通じ、全ての自転車を利用する人々の交通事故防止を図る。

 新宮警察署で開かれた委嘱式には吹奏楽部の木下綾子部長(2年)、西浦久博顧問、バスケットボール部の坂井幸弥部長(2年)、中野亮顧問の4人が出席し、小畑署長から委嘱状を受け取った。

 生徒を代表し、木下部長が「私たちは率先して交通ルール・マナーを守り、他の自転車利用学生の模範となる運転に心掛けます」と宣言。小畑署長は「昨年、和歌山県下で1859件の人身交通事故が発生し、そのうち278件は自転車に関係する事故だった。不幸にも7人が自転車乗車中の交通事故で亡くなっており、1件は新宮警察署管内で発生した。このような悲惨な交通事故を一つでも減少させるため、皆さんの活躍を期待している」と話した。

 式後、坂井部長は「自転車通学の人でイヤホンをしているのを見たことがあるので、活動を通じて交通ルールを守るよう呼び掛けたい」と目標を語った。今後は、7月中に新翔高校近くで交通安全啓発活動を実施する予定にしている。

(2020年7月2日付紙面より)

委嘱状を受け取った代表生徒と教職員=6月30日、新宮警察署
2020年07月02日
13 夏の健康を祈る 熊野三山で茅の輪くぐり 

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれた。時折激しい雨が降る中、参拝者たちは「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。

 この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳(ちとせ)の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、新型コロナウイルス感染予防の観点から関係者のみへの呼び掛けとなった。参列した老若男女約30人が手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。

 続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職や巫女(みこ)の後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を8の字に3回くぐった。上野宮司は「コロナ禍の中において、自由と健康のありがたさを改めて感じる。小さな子どもがこうして手を合わせる姿を見ると私たちの憂いも和む。残りの半年も人間としての生き様を曲げることなく、健康に気を付けながら頑張っていただきたい」と願いを込めた。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)では職員や関係者などが出席。本殿での神事を終え、男成宮司らが1列となって茅の輪をくぐった。

 茅の輪は毎年、その日のうちに片付けられるが、本年は新型コロナの影響を受け、疫病退散の意味も込めて同社の例大祭直前まで設置。また、参拝者には疫病の災いから難を免れ、家が栄えるという信仰で知られる「蘇民将来之子孫也」のお札が進呈される。

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、新型コロナの影響で多くの貴い命が奪われている現状を鑑み、従来の人形と併せ命の形代(かたしろ)を調製した。茅の輪は12日(日)まで設置される。

(2020年7月2日付紙面より)

神職に続き茅の輪をくぐる参拝者たち=6月30日、熊野速玉大社
新型コロナウイルスの終息などを願い、茅の輪をくぐる=同日、熊野那智大社
激しく雨が降る中、健康や疫病退散を祈願=同日、熊野本宮大社
2020年07月02日
14 夏のボーナス支給  平均で市職員70万円、議員82万円  (新宮市 )
2020年07月02日
15 新型コロナ支援策一覧を更新  和歌山県  
2020年07月02日
16 詐欺被害の未然防止に貢献  コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )
2020年07月02日
17 似たもの同士のチョウ  宇久井半島で  (那智勝浦町 )
2020年07月02日
18 歌や劇で意識高める  丹鶴幼で「プール開き集会」  (新宮市 )
2020年07月02日
19 長年の福祉貢献をたたえる  曽越勲さんに厚労大臣表彰状を伝達  (紀宝町 )
2020年07月02日
20 深紅の大輪が咲きそろう  潤野でカサブランカ開花  (古座川町 )
2020年07月02日
21 6月定例会一般質問①  古座川町議会  
2020年07月02日
22 愛好者197人が競技に臨む 新型コロナ収束記念大会 (県立潮岬青少年の家)
2020年07月02日
23 ヒメヒオウギズイセン  各地の道沿いで  
2020年07月02日
24 お悔やみ情報