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2021年10月31日
1 地域盛り上げる一助に 本宮郵便局が風景印一新 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で29日、本宮郵便局(同町本宮)で押印される風景印第一号の奉納奉告祭があった。九鬼宮司や同郵便局の西清隆局長らが参列。新風景印の使用開始を祝った。

 風景印(風景入通信日付印)は郵便局に配備されている消印の一種。1937年に制度が創設され、同年7月に現在の富士山頂郵便局と富士山北郵便局で使用が開始された。

 局名と押印年月日欄と共に、地域の名所旧跡や観光地などにちなむ図柄が描かれている。通常の消印とは異なり、郵便窓口などで利用者から申し出があった場合に押印する。

 本宮郵便局でも、1995年ごろの開局と同時に風景印の使用を開始。28日をもって同大社旧社地・大斎原が描かれた旧風景印を廃止し、29日から同大社の社殿・大斎原の大鳥居・八咫烏を題材にしたデザインに一新した。

 この日、奉納されたのは初日1番印の特別祈念押印と印のデザイン画など。同郵便局によると、すでに全国から1000通を超える押印依頼があるという。

 同大社境内に八咫ポストが設置されたのが2009年の10月29日。設置からちょうど12年後の新風景印使用開始を受け、九鬼宮司は「多くの人が風景印を押して熊野の地に思いをはせていただける。コロナ収束後には参詣や観光で熊野に訪れてくれる人が増えるのでは」と感謝。

 西局長に対し「多くの方々の思いがこもった郵便を、それぞれの場所に思いを込めて届けてほしい」と伝えた。

 西局長は「コロナ禍の中、どうにかして活性化に協力できないか思案し、一生懸命デザインを考えた。今後も大社や地域と一体となって本宮町を盛り上げていきたい」と話した。

 同大社の八咫ポストに投函したはがきについては田辺郵便局にて処理されるため風景印は押印されない。風景印押印を希望する人は本宮郵便局窓口で申し出るか、押印の指示内容や連絡先を明記し、返信用封筒(返送先を明記し必要な切手を貼付したもの)などを送付する。問い合わせは本宮郵便局(電話0735・42・0050)まで。

(2021年10月31日付紙面より)

風景印デザイン画を手に(右から)九鬼家隆宮司、西清隆局長=29日、田辺市本宮町
新風景印の初日1番印
2021年10月31日
2 関係機関が協働し清掃
 ごみ散乱防止強化月間  (新宮市 )

 2020年に施行された「和歌山県ごみの散乱防止に関する条例」に伴い、東牟婁振興局は29日、新宮市高田地内の国道168号で管内関係機関と協働して清掃作業を実施した。環境省吉野熊野国立公園管理事務所や市生活環境課、同振興局の新宮建設部や地域振興部、県庁廃棄物指導室、新宮保健所衛生環境課から15人ほどが参加し、国道ののり面付近に散乱するごみを回収した。

 条例の施行を受けて、今年から毎年10月が「和歌山県ごみの散乱防止強化月間」に指定されている。県によると、同所のごみは車から捨てられている可能性が高く、ペットボトルや缶、瓶、弁当などの食べ物から出るプラスチックごみなどが多いという。

 今回のメンバーでの清掃は2度目。職員らは急な斜面を下り、のり面に廃棄されたごみを燃えるごみと燃えないごみに仕分けながら、作業に汗を流した。

 新宮保健所衛生環境課の堀内達司課長は「県では不法投棄への対策として、これまで168号沿いにごみ箱の設置などを行ってきた。ごみが捨てづらい環境をつくるために以前から撤去作業も実施している。今後も継続していきたい」と話していた。

 この日回収したごみの量は約400㌔(軽トラック5台分)にも上った。

(2021年10月31日付紙面より)

国道168号ののり面付近でごみを回収する職員ら=29日、新宮市高田
2021年10月31日
3 花いっぱいに飾り付け
 7校が協力「丹鶴ホール」  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」建物沿いに、市内7校が育てた花プランターが設置され、施設に彩りを与えている=写真

 「令和3年度花いっぱい運動」の一環。和歌山県誕生150年や、30日開幕の「紀の国わかやま文化祭2021」への機運を盛り上げ、観光客らを温かく迎えるため、各学校が協力した。

 協力者は▽市立神倉小学校▽市立城南中学校▽市立緑丘中学校▽市立高田中学校▽県立新宮高校▽県立新翔高校▽県立みくまの支援学校―の児童・生徒の皆さん。プランターは同文化祭期間中、11月21日(日)まで設置される。

(2021年10月31日付紙面より)


2021年10月31日
4 和歌山県ナース章  本紙エリアから2人受章  
2021年10月31日
5 地元3校は変わらず  22年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2021年10月31日
6 お化けや魔法使いに変身  各保育所でハロウィーン行事  (那智勝浦町 )
2021年10月31日
7 ちびっ子お化けが大集合  太地こども園と南紀園  
2021年10月31日
8 熊野緑会が手作りお菓子贈呈  はまゆう、木の川両こども園に  (新宮市 )
2021年10月31日
9 仮装施しゲームを楽しむ  新木保育園でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2021年10月31日
10 サツマイモの収穫を楽しむ  ブライトライフが紀南学園生招き  (御浜町 )
2021年10月31日
11 英語で「お店屋さんごっこ」  うどの幼稚園で保護者参観  (紀宝町 )
2021年10月31日
12 紀の宝お食事券の販売開始  町民限定で1人1セット  (紀宝町 )
2021年10月31日
13 国民の審判はいかに  31日、舌戦終え投開票  (衆院選 )
2021年10月31日
14 お悔やみ情報
  
2021年10月30日
15 津波が来る、高台へ!
 宇久井小中保が合同避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童164人)、宇久井中学校(坊信次校長、生徒65人)、宇久井保育所(荘司千保所長、園児77人)は29日、地震と津波を想定した合同避難訓練を実施した。児童・園児はライフジャケット、中学生はヘルメットをかぶって一次避難場所である中学校グラウンド(海抜約26・6㍍)へ逃げ、さらに10㍍高い中学校屋上へ二次避難した。

 11月5日の「世界津波の日」に伴い、毎年実施している訓練。子どもたちに地震・津波発生時の基本的な行動を身に付け、迅速かつ安全に避難できるようになってもらうことが目的。

 訓練は、授業時間中の午前9時35分に巨大地震が発生し、直後に津波が到達することを想定している。

 地震を知らせる訓練放送が流れると、宇久井小学校では児童が一斉に机の下に潜り込んで頭を保護。地震がやむと、すぐさま事前に学習していた手順でライフジャケットを身に着け、園児と共に宇久井神社近くの階段を上って高台を目指した。約6分で全員の一時避難が完了。人数確認の後、中学生を先頭に中学校の校舎屋上へ逃げた。

 訓練後、中学生は「世界津波の日」の歴史や津波避難三原則(想定にとらわれない、最善をつくせ、率先避難者たれ)について学習。教職員らも災害発生に備えて意識を高めた。

 宇久井小学校によると、巨大地震で緊急避難路の階段が崩落した場合も想定し、今後別ルートでの避難訓練も計画しているという。

(2021年10月30日付紙面より)

中学校グラウンドへ向かう児童と園児=29日、那智勝浦町宇久井
二次避難場所の中学校屋上へ
2021年10月30日
16 住民サービス向上に期待
 日本郵便と包括連携協定を締結  (御浜町 )

 日本郵便株式会社は29日、御浜町と住民のサービス向上や地域の活性化を目的とした「包括連携に関する協定」を締結した。県内では11例目で、熊野市、御浜町、紀宝町では初となった。

 町と町内の郵便局はこれまで、地域見守り活動、道路損傷や不法投棄の情報提供、高齢者の見守り、防災の取り組みで連携してきた。今後、協力して▽観光資源のPR▽安全・安心な暮らしの実現▽地域経済の活性化▽未来を担う子どもの育成▽地域の活性化―を推進する。

 締結式は同町役場くろしおホールであり、町からは大畑覚町長、丹羽要樹副町長、日本郵便からは地区統括局長の平野力・御浜神志山郵便局長、古城式史・阿田和郵便局長、光山實・熊野郵便局長、向井清・市木郵便局長、大川章司・尾呂志郵便局長らが出席。大畑町長と古城局長、光山局長が協定書に署名した。

 大畑町長は「今後、五つの項目で連携していただくことになる。人口減少、少子高齢化が進む中、包括連携協定を結ぶことで地域活性化、住民サービス向上につながることを期待しています」、平野局長は「郵便局は地域住民に奉仕する気持ちを忘れず、事業を継続している。今後も自治体と共に地域住民の皆さんが安心安全に暮らしていける地域にしたい」と述べた。

(2021年10月30日付紙面より)

包括連携に関する協定を締結した日本郵政と御浜町の関係者=29日、御浜町役場
2021年10月30日
17 小型ロケット模型で恩返し
 作家・石田貴志さんが贈呈  (串本町 )

 串本町が29日、田辺市中辺路町で美術造形工房「BAS Fronti」を営む作家・石田貴志さん(46)から小型ロケット「カイロス」模型の贈呈を受けた。

 石田さんは1975年、大阪府堺市生まれ。武蔵野美術大学卒業後、美術造形会社に就職して大型テーマパークの美術制作に携わり、2013年に同工房を構えて独立し制作に打ち込んでいる。

 以来約8年、熊野の親身さに支えられていることへの恩返しの思いで8月、同町企画課ロケット推進室へ模型の寄贈を申し出て、完成形を思い描いて9月中旬から制作に取り掛かり仕上げた。

 同模型は約10分の1の大きさ(1・7㍍)で、繊維強化プラスチック(FRP)製。発射のイメージを伝えるため、噴煙を模した高さ約30㌢、長径約2㍍の台座に差し乗せる形としている。台座は大人も乗れる強度があり、鑑賞はもちろん台座に上がって模型と一緒に記念撮影をしてもらえればという。

 この日は文化センターで贈呈式があり、石田さんは制作に当たり協力してくれた人への感謝を掲げつつ「ロケットが打ち上げられることが、串本だけでなく紀南地方全体が活性化するきっかけになるのは間違いない。少しでも地域の盛り上がりにお役に立てれば」とあいさつ。田嶋勝正町長は機密の多いロケットや発射場のイメージはしにくく町民は行政以上に興味を持っていると現況を述べ、「来年度(の打ち上げ)へのワクワク感を持ってもらえるよう、フル活用して機運を盛り上げていきたい」と意欲で応えて感謝した。

 同模型は同センター2階ホワイエで同日と30日(土)、11月1日(月)実施のJAXA模型など一般公開会場でお披露目。今月31日(日)の宇宙飛行士講演会の来場者も一環で鑑賞などできる。以降当面は役場1階玄関付近に設置すると話している。

(2021年10月30日付紙面より)

小型ロケット「カイロス」模型とともに石田貴志さん(左)ら=29日、串本町文化センター
2021年10月30日
18 感謝を込めてお裾分け
 病院や福祉施設などを訪問  (マリア保 )

 保育所型認定こども園「マリア保育園」の三浦恒久園長、中山明子教諭、園児代表の5歳児3人は28日、新宮市内の病院や福祉施設など7カ所を訪問し、園児たちが収穫したサツマイモとその他の食料品を届けた。

 同園では毎年、自然の恵みに感謝する「収穫感謝祭」を開いており、今年は27日に実施。日頃、お世話になっている福祉施設などにお礼の気持ちを込めて収穫物をお裾分けしている。例年は園児たちが訪れ利用者らとの交流でにぎわっているが、新型コロナウイルス感染症の影響により昨年に続き中止となった。

 同市三輪崎の特別養護老人ホーム黒潮園(岡司理事長)では、園児たちが同市広角で芋掘りを行った際に採れたサツマイモと各家庭から持ち寄った野菜や果物を届け「神様に感謝して果物や野菜を届けに来ました。どうぞ食べてください」とあいさつし、職員に手渡した。

 三浦園長は「利用者の方々の健康を祈りながらお渡しさせていただきました。訪問を通じて子どもたちには改めて、人とのつながりの大切さを養ってほしい」。

 黒潮園の小林忠幸本部部長は「毎年、心のこもった贈り物を頂き大変ありがたい。利用者の皆さんも喜んでおり、みんなで食べてもらおうと思います」と感謝していた。

(2021年10月30日付紙面より)

収穫したサツマイモなどを届けたマリア保育園=28日、新宮市三輪崎の特別養護老人ホーム黒潮園
2021年10月30日
19 近大新宮が準々決勝進出
 高校サッカー和歌山大会  
2021年10月30日
20 好記録目指し全力で挑戦
 ゴールデンキッズ体力測定会  
2021年10月30日
21 優勝は松葉千津代さん
 勝浦分館・千歳連合会グラウンドゴルフ大会  
2021年10月30日
22 東牟婁地方中学校新人大会②
 ソフトテニス・バドミントン・野球  
2021年10月30日
23 特選に𠮷田澄子さん  写連紀南支部9月優秀作品  
2021年10月30日
24 わかる!事業計画策定  水城実さんがセミナー  (那智勝浦町 )
2021年10月30日
25 インターネットと人権侵害  新宮高校で人権鑑賞会  
2021年10月30日
26 「大きいの掘れたよ!」  木の川認定こども園がサツマイモ収穫  
2021年10月30日
27 絶滅危惧種同士が出会う?  シモバシラにヒョウモンチョウ  (那智勝浦町 )
2021年10月30日
28 橋本市の児童が災害学ぶ  修学旅行で啓発センター訪問  (那智勝浦町 )
2021年10月30日
29 労働環境向上に努める  安全衛生努力賞に紀南ひかり園  (熊野市 )
2021年10月30日
30 助産師や保健師と語り合う  和やかに「子育てほっとサロン」  (紀宝町 )
2021年10月30日
31 半年ぶりの再開で活気  記念通り商店街で「いこらい市」  (熊野市 )
2021年10月30日
32 自分の命は自分で守る  1~4年生が防災学習  (井田小 )
2021年10月30日
33 古田の畑で収穫に励む  エコ工房四季利用者ら  (串本町 )
2021年10月30日
34 学校探検やクイズ楽しむ  高池小で来年度入学児と交流  (古座川町 )
2021年10月30日
35 食事と併せて買い出し支援  本年度開始の地域貢献事業  (古座川ふるさと振興公社 )
2021年10月30日
36 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第42回】秋の味覚を食べるメリット  

 秋が深まり、あっという間に冬になりそうな気候ですね。秋はまさに食育の季節! 「食欲の秋」というように、おいしいものがたくさんありますよね。

 子どもたちにとっても、食育がやりやすい時期でもあります。なぜなら、サツマイモや栗、お米やキノコなど、比較的子どもたちが好む食材が、旬を迎えるからです。日本には四季があり、それぞれの季節に旬を迎える食材があります。まずは、今の季節はこれだよ、と旬のものを食卓に出してあげてほしいのです。そして、旬のものをなぜ食べるか、を話してあげてほしいと思います。

 そこで、今回は旬のものを食べるメリットについて、ご紹介したいと思います。旬のものを食べるメリットは、大きく分けて三つあります。まず一つ目は、価格が安い!ということです。今では、ハウス栽培などが盛んになり、ほとんどの食材が年中手に入るようになりましたが、旬の時期は収穫量が多くなるため、価格も安くなります。そして、旬の食材はその食材にとって、最もいい生育条件下で育つため、とても鮮度がいいんです。

 二つ目は栄養価が高いということです。これは大人でもご存知ない方がいらっしゃるかもしれませんが、旬の食材は、他の季節に育てられたものより、栄養価がとても高いのです。例えば、ホウレンソウは冬に旬を迎える野菜ですが、夏でもスーパーなどで見掛けることがありますよね。でも、この夏のホウレンソウに比べて、旬の冬に採れたホウレンソウは、ビタミンCの含有量が3倍あるといわれています。他の種類の野菜でも、旬のものとハウス栽培されたものでは、約2~3倍栄養価が違うといわれています。それはその季節の土のミネラルやお日様の光を目いっぱい含んでいるからです。

 そして、最後はおいしいということです。旬のものは野菜は味が濃く、魚は脂が乗っていて、ぐんとおいしくなります。食卓ではこの「味」についてもお子さんと話してみてください。味の話をすると、子どもたちは一生懸命、味わおうとしてくれるはずです。

 秋の味覚の話をすると、「カボチャ」と言ってくれるお子さんが多いです。最近はハロウィーンも恒例行事になりましたし、冬至の時に食べるものなので、確かにカボチャ=秋というイメージがありますよね。カボチャも確かに秋から冬にかけて旬のお野菜です。でも、カボチャの収穫は夏にされます。旬のお野菜は大抵、採れたての新鮮なものがおいしいですが、カボチャは数カ月保存して熟した方が、甘みも増して、栄養価も高くなるんです。旬は、自然の中で育った食べ物が最もおいしく、最も体にいい時期、というわけです。

 秋に旬を迎える食材の多くは、夏の暑さで疲れた胃腸を回復させ、体を温めてくれる効果があります。夏の疲れをリセットして、寒い冬に備えるために、必要な味覚なのです。ぜひ、ご家庭でも今の季節ならではの食材を、ご家族で楽しんでください。そして、ここにご紹介したお話をしていただけたらうれしいです。

(2021年10月30日付紙面より)

2021年10月29日
37 森林は未来へつなぐ宝物
 近大新宮中3年に林業学習  (新宮市 )

 紀の国緑育推進事業を活用した林業教室が28日、近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)3年生33人を対象に開かれた。生徒たちは間伐体験や原木市場見学、木工教室を通じて紀州材が製造される過程を追い、ふるさとの森林や産業への学びを深めた。

 紀の国森づくり税を活用し、36万㌶の広大な森林を有する和歌山県の林業や環境問題への関心を高め、森林を守り育てる意識を育むことが目的。同校の参加は3年目で、新宮・東牟婁地方で林業・製材業・運送業を営む若手経営者で組織する紀南木材新緑会(野地陽介会長)と熊野川町森林組合(田中多喜夫代表理事組合長)が協力した。

 講義では、新緑会の野中亮伸さんが「全国の市町村の中で、新宮市の森林率は第3位の91%」と紹介。森林が持つ▽水を蓄える▽生物のすみかとなる▽空気をきれいにする―などの効果を十分に発揮させるためには、森林の適切な管理と伐採・利用が不可欠と述べ、林業の重要性を強調した。「森林は未来につなぐ私たちの宝物。苗木が成長して原木になり、製材を経て大工が家を建て、皆さんの元へ届くという木の一生を体験してほしい」と語った。

 間伐体験では直径20㌢のスギを伐採。熊野川町森林組合の職員から伐倒方向を決める受け口・追い口の入れ方を学び、のこぎりで切り倒した。

 山本里緒さんは「昔の新宮市が林業で栄えていたことなど、知らないことがたくさん。自分たちの世代が植えた木を生きている間に切ることはないと聞き、森林がこれまでの世代から引き継がれてきた大切なものだと感じた」。岡嵜悠士朗君は「北山村の筏(いかだ)下りが林業と関わりが深いと聞いたことがあったが、新しい発見がたくさんあった」と話した。

(2021年10月29日付紙面より)

間伐体験をする生徒=28日、新宮市熊野川町
2021年10月29日
38 特殊詐欺の防止対策学ぶ
 中ノ川で「いきいきサロン」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町中ノ川の中ノ川クラブで27日、同町社会福祉協議会の「いきいきサロン」があった。地域住民ら約10人が参加し、新宮警察署特殊詐欺被害防止アドバイザーの楠本研さんと脊古佳さんが詐欺の手口や防止対策などについて講話した。

 同協議会では高齢者の地域活動を促す「いきいきサロン」を町内16地区で開設している。いきいきサロンは地域の高齢化や1人暮らしの増加を背景に始まった取り組みで、引きこもり防止や生きがいづくりなどが目的。

 同地区では中ノ川いきいきグループが毎月第4水曜日に▽マスク着用▽手指消毒▽換気―などの新型コロナウイルス感染対策を施し行われている。

 講話で楠本さんは、県内では今年9月末から現在までに44件、約7300万円の特殊詐欺被害が発生しており、昨年一年間より12件も増加していると紹介。中でも高齢者の割合が全体の81・8%を占めていると説明した。件数の多い犯行手口については▽預貯金▽キャッシュカード▽還付金▽架空料金請求―の詐欺を挙げた。

 楠本さんと脊古さんは「ATMでの手続きは詐欺。還付金がそのような形で返還されることは絶対にありません。公的機関の名前を出されても信用せず、新宮もしくは串本警察署に相談してほしい。確認電話の開設もしているので、一人で悩まず連絡を」と呼び掛けていた。

 参加した70代・女性は「具体的に分かりやすく、とても有意義な時間でした。以前、自宅に不審な電話もあったため、改めて意識を高めていきたい」と話していた。

  □     □

 相談先の連絡先は次の通り。

▽新宮警察署 0735・21・0110

▽串本警察署 0735・62・0110

▽「かけて損なし ちょっと確認電話」 0120・508・878

(2021年10月29日付紙面より)

特殊詐欺について理解を深める参加者=27日、那智勝浦町中ノ川の中ノ川クラブ
2021年10月29日
39 避難者の立場で対応考える
 相野谷小中合同防災学習  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校と相野谷中学校による合同防災学習が25日、同小学校であった。小学4~6年生の22人と中学生24人が災害対応ゲーム「クロスロード」に挑戦し、災害にどう対応し、行動するかを考えた。

 町教育委員会による防災教育事業の一環。町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授を講師に招いた。当初、地震と津波をイメージして通学路を歩き、危険箇所や災害時に役立つ物を探す予定だったが、雨天のためクロスロードに変更した。

 児童生徒はまず、図書館で防災学習に取り組んだ。川口准教授は国内で過去10年間、マグニチュード6以上の地震が300回発生したことを挙げ「地震が起きたら山崩れの発生やブロック塀、家などが倒壊する恐れがある。相野谷地区は海から離れているが、津波が海から相野谷川へ逆流する可能性もあるため、高台に逃げることが必要」と伝えた。

 体育館に移動後、4~5人でグループを組み、クロスロードに挑戦。クロスロードは災害発生時の救助や応急活動、避難所運営などの事例が書かれたカードを自らの問題として考え、YESかNOかで自分の考えを示すカードゲーム。

 「被災者のあなたは、避難所に犬を連れてくることを許しますか?」の問いに「連れていかないとかわいそうだから」と「YES」の児童生徒が多い一方、「NO」と答えた生徒は「動物アレルギーの人もいる」などと意見した。

 「水も食料も持たない家族が多数いる避難所で非常持ち出し袋を開ける?」などの質問が続き、それぞれが自分の意思を示し、グループで行動を考えた。児童生徒たちはゲームを通して災害時の対応を自らの問題として捉え、自分とは異なる意見にも耳を傾けていた。

(2021年10月29日付紙面より)

クロスロードゲームに取り組む児童生徒=25日、紀宝町立相野谷小学校体育館
2021年10月29日
40 地震と津波から命を守る
 くしもとこども園で避難訓練  (串本町 )

 串本町立くしもとこども園(中山紀子園長、園児154人)が26日、消防本部立ち会いの下で南海トラフを震源とする大きな地震や津波から命を守る訓練に取り組んだ。

 同園は町内で唯一低地にある保育・幼児教育施設。海抜約5㍍の立地にあり前述した地震が起こった場合は津波による浸水も予想されるため、月1回の頻度で敷地に接する海抜15㍍の西の岡へ駆け上がる避難訓練に取り組んでいる。

 普段は園独自でしているが年1回、消防本部に見てもらい改良すべき点などで助言を得る形も取っている。同本部は園児の励みになればと願って毎回、消防車両見学の機会を届けて印象を強める後押しをしているが、本年度は同園から新型コロナウイルス感染症予防の観点で消防車両見学はなしにしたいと申し出を受け、助言のみで協力した。

 園内一斉放送で地震発生と安全確保の指示が流れ、園児は先生の話をしっかり聞いてまずは机の下へ潜り込んで頭と体の安全を確保。次いで揺れの収まりと避難開始の指示が流れ、園児は防災頭巾をかぶり上靴のままで西の岡まで駆け上がった。

 年長は自分の足で走り、年少はお散歩カー(大型ベビーカー)に乗り保育教諭が4人がかりで押し上げ。電動でないお散歩カーは力業の大変さを伴い、それなりに時間を要しつつ避難を完了した。

 中山園長が西の岡で全員の避難を確かめ、同本部は園児に先生の言うことをよく聞きしゃべらず他の人を押さずに逃げること、保育教諭にカートを押し上げるため日々鍛錬を欠かさないことを意識付け。最後に合い言葉(自分の命は自分で守る・早く高い所へ逃げる・安全になるまで戻らない)をみんなで思い出して締めくくった。

 あと1年余りで高台に新しい園舎ができるが、それまでこの訓練は不可欠、と意識する中山園長。「今日はスムーズに避難でき、日頃の訓練の大事さを改めて再確認した」と今回の訓練を振り返り、「避難に限らず日頃から子どもの体力や運動能力を高めておきたい」と今後を見据えて語った。

(2021年10月29日付紙面より)

西の岡へと駆け上がるくしもとこども園の園児や保育教諭=26日、串本町串本
年少のお散歩カーは保育教諭がチームを組んで押し上げた
2021年10月29日
41 5チーム30人が熱戦
 那智勝浦町総合体育大会バドミントン大会  
2021年10月29日
42 アサマリンドウが見頃に  妙法山阿弥陀寺  
2021年10月29日
43 怖い人から身を守ろう  丹鶴幼で不審者対応避難訓練  (新宮市 )
2021年10月29日
44 大きなサツマイモにびっくり  太地こども園が七彩会と  
2021年10月29日
45 太田小児童が作品づくり  ペーパークィリング体験  (那智勝浦町 )
2021年10月29日
46 学校から歩いて公園へ  1~4年生が秋の遠足  (神内小 )
2021年10月29日
47 適切な叱り方を学ぶ  松本将平さんが「子どものほめ方・しかり方」  (熊野市 )
2021年10月29日
48 収穫したイモを味わう  西向小学校で焼き芋大会  (串本町 )
2021年10月29日
49 JAXA模型を一般公開  文化セの2階ホワイエで  (串本町 )
2021年10月29日
50 考え方伝えて意欲促す  事業計画策定セミナー  (広域商工会東牟婁協議会 )
2021年10月29日
51 危険性など訴える 串本西中で薬物乱用防止教室 (串本町)
2021年10月29日
52 100%の力でチャレンジ!  保育園・こども園で運動会  
2021年10月29日
53 音楽と映像で「KUMANO」を表現  向井山さん「丹鶴ホール」で公演  (新宮市 )
2021年10月28日
54 祭事保存会が文科大臣表彰
 新宮市の熊野速玉大社  

 令和3年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)が25日に発表され、本紙エリアからは熊野速玉大社祭事保存会(会長・上野顯宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と和歌山市のピアニスト・宮下直子さんのみ。

 同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。

 同保存会は、同大社を中核として周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努めており、また熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしているとして受賞対象となった。

 同保存会は祭事の伝承や地域の文化交流推進などを目的に1964年に組織。同大社を中心とする「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈祭(おとうまつ)り」は、2016年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 受賞の決定を受け、上野宮司は「大変うれしく、責任も感じる。祭りを支えていくのが会の大きな目的。祭りの様子が海外に発信されるなど、一地域のものだった祭りや日本の文化が世界に共有されるのは喜ばしいこと」と話す。

 コロナ禍の影響で今年の御燈祭り、そして速玉祭は2年連続の縮小に。そういった状況において「神に対する畏れや感謝、祭りを紡いできた先人たちに思いをはせ、祭事を執り行ってきた」とし「関係者、氏子、奉仕者、全国の崇敬者に支えられて『ハレの舞台』がつくられている。自然との共生といわれるが、自然がないと祭りができない。神がそれを教えてくれていると感じる。自然の中で祭りができる喜びを感じている」。

 社会の変化や、新型コロナウイルスの影響を受け、祭りを見学する人が減少している昨今の状況について言及し「どの祭りも尊い。その中で代表として表彰を頂いただけ。多くの人に地域の祭りの価値に気付いてほしい」と話した。

 表彰式は11月1日(月)、京都市の府立府民ホールで開催される。

(2021年10月28日付紙面より)

新宮の速玉祭(2019年10月撮影)
新宮の御燈祭り(2020年2月撮影)
2021年10月28日
55 スロープ設置や停留所移動
 バリアフリー化で供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は7月末から役場庁舎玄関前で実施していた駐車場やスロープ設置などの整備工事をこのほど終了し、18日から供用を開始している。

 同町によると、これまでの旧スロープは急な傾斜だったことから、車椅子で庁舎に入るには補助が必要だったという。今回は現在の基準に合わせた傾斜が緩やかなスロープが付き、階段の高さも以前より低くなった。

 駐車場は、車椅子の使用や歩行困難な来庁者が庁舎近くに駐車できる屋根付きの「おもいやり駐車場」と2台分の来庁者用駐車場も整備。その横に公用車用駐車場をつくることで、庁舎向かいの来庁者駐車場の駐車台数が数台分増となった。

 さらに入り口付近には屋根付きの駐輪場も完備されたほか、町営バスの停留所が庁舎前に移動。玄関前と庁舎内にベンチも設置された。担当者は「雨風などを防ぐことができることから、町民の皆さまからは喜びの声も頂いています」と説明した。

 塩﨑圭祐総務課長は「工事中、ご迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ございませんでした。今回の工事で、妊婦の方々などにも使用していただけるおもいやり駐車場も設けました。利用証は和歌山県に申請していただく必要があります」。

 駐輪場やバスの停留所については「町民の皆さまが庁舎や町営バスを利用しやすいように、駐輪場の設置や停留所の移動も行いました。快適なご利用につながれば幸いです」と話している。

(2021年10月28日付紙面より)

バリアフリー化となり供用が開始された階段やスロープ=20日、那智勝浦町役場
駐輪場も完成し、バスの停留所も移動された
2021年10月28日
56 色づき遅いが実は大きめ
 今年のユズの搾汁始める  (古座川ゆず平井の里 )

 古座川町の農事組合法人古座川ゆず平井の里(宇田篤弘代表理事)が27日、今年採れたユズの搾汁を始めた。

 同法人は、昭和30年代から町内で数を増したユズ生産農家の共同体として2004年に発足。現在は94人が組合員となり、生産したユズの実を同法人の出荷場へ集荷している。

 今年は55戸が順次集荷する予定。色づきが若干遅れ気味だが実は大きめで、宇田代表理事(63)は平年並みの作柄と評価し80㌧弱の集荷総量を見込んでいる。

 搾汁作業初日のこの日の集荷量は約1・5㌧。同法人は近年、基準を設けて青みが残る果実も受け入れていて、この日はその実を主に搾汁した。今後は色づきが良く傷が少ないなど秀品は生果として紀ノ川農業協同組合へ出荷し、冬至向けの需要に資する。残りが搾汁対象で、11月30日(火)を集荷の最終として作業を進める。搾汁後の皮もきれいなものは加工品の材料とし、残りは堆肥化するなど極力無駄を出さない状況を目指すという。

 搾汁で得た果汁は飲料や調味料など、同法人産加工品30品目の原材料として利用する。同町産の果汁は香りの良さで定評があり、一部は希望する大口へも出荷する。

 宇田代表理事は、組合員の生産努力もあるが自然に恵まれた中で栽培できるのも町産ユズの強みだと自負。消費者に商品を利用していただくことで組合員も元気になりみんなで喜べる状態ができていると発足から約17年を経た今を振り返り、今後について依然としてコロナ禍に伴う運営の厳しさがあるが負けず考えて取り組んでいきたいと意気込んでいる。

 加工品の情報など問い合わせは同法人(電話0735・77・0123)まで。

(2021年10月28日付紙面より)

今年採れたユズの実を集荷する組合員ら=27日、古座川町平井
搾汁機へ洗浄後のユズの実を流し入れ。周囲にユズの芳香が広がった
2021年10月28日
57 家族で落花生収穫体験
 くまの里山の恒例行事  (那智勝浦町 )

 和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」を活用し、休耕地の再生に取り組む那智勝浦町高津気の「くまの里山」(西美恵子代表)は23日、高津気地区の畑で落花生の収穫体験を楽しんだ。集まった会員や家族連れ約50人は収穫を喜び、作業に汗を流した。

 「くまの里山」は2007年に組織された「高津気竹灯りの会」が母体。数年前に現在の「くまの里山」に改称した。農業を身近なものとし、里山に残る食文化や先人の教えを次世代につなぐとともに、耕作放棄地の再生と里山の保存のために活動している。

 同収穫体験は今年で3年目。落花生は今年6月上旬に作付けを行ったもの。参加した家族連れは笑顔で土を掘り、「うわー、採れた」「いっぱい採れたよ」「良かったね」と収穫を楽しんだ。その後、参加者は会員らが用意したゆでたサツマイモを味わった。

 くまの里山によると、今回の落花生はカラスなどの鳥獣被害を受け、収穫量が減少してしまったという。次回の収穫のためにも今後の打開策を検討するとした。

 西代表は「私たちくまの里山は、子どもたちが自然に触れ合うことができることと、美しい里山を次世代に残すことが目的。喜んでいただけているのはうれしい。落花生の味を好んでくれている人もいるので今回は申し訳ない限り。次回は対策も施し、頑張りたい」と話した。

(2021年10月28日付紙面より)

落花生を収穫した=23日、那智勝浦町高津気
多くの参加者が体験を楽しんだ
2021年10月28日
58 須川新仁さんが優勝
 令和3年度クラブ選手権競技  (日本ダイヤモンドゴルフ倶楽部 )
2021年10月28日
59 野球の魅力を感じて
 勝浦ヤンキースが体験会  (那智勝浦町 )
2021年10月28日
60 山口酒店が優勝 第171回職場対抗ボウリング大会 
2021年10月28日
61 新宮高女子が関西大会へ
 全日本高校女子サッカー和歌山大会  
2021年10月28日
62 ぴったりの一足を編もう  福祉センターで草鞋作り講座  (新宮市 )
2021年10月28日
63 1位に小阪享志さん  写連新宮支部10月例会  
2021年10月28日
64 リュウキュウマメガキ  浮島の森遊歩道沿いで実る  (新宮市 )
2021年10月28日
65 思い思いに楽しく作製  中央児で「ハロウィーンクッキーづくり」  (新宮市 )
2021年10月28日
66 秋の花々に触れ笑顔に  福祉センターで生花教室  (新宮市 )
2021年10月28日
67 父から娘に伝わった味  「たこ焼 紀伊」オープン  (那智勝浦町 )
2021年10月28日
68 下古谷奏明君、本選突破  兄弟一緒に全国大会へ  (日本クラシック音楽コンクール )
2021年10月28日
69 薄暮風雨下で技術発揮  潜水隊が夜間潜水訓練  (串本町消防本部 )
2021年10月28日
70 分団単位で計画して臨む  本年度の消防団実働訓練  (古座川町 )
2021年10月28日
71 愛情の大切さなど知る  町内小学校で命の授業  (串本町 )
2021年10月28日
72 人見建設が串本中へ寄贈  紀陽CSR私募債還元で  (串本町 )
2021年10月28日
73 和気あいあいとサシェ作り  子育てサロンで楽しむ  (紀宝町 )
2021年10月28日
74 モリンガの収穫最盛期に  ブライトライフ合同会社  (御浜町 )
2021年10月28日
75 南京玉すだれや皿回し楽しむ  カフェいっぷく亭に15人  (紀宝町 )
2021年10月28日
76 全員で戦い花園へ!  ラグビー部が全体練習再開で意欲  (木本高校 )
2021年10月28日
77 実験できれいな「虹」つくる  第2回わくわく科学教室  (紀宝町 )
2021年10月28日
78 お悔やみ情報
  
2021年10月23日
79 景観を損なわずきれいに
 那智勝浦RCが清掃活動  

 那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、後誠介会長)は21日、那智勝浦町の熊野古道・大門坂の石碑周辺で清掃活動を実施した。会員10人が、草刈り機やはさみ、ほうきなどを手にして草刈りやごみ拾いに取り組んだ。

 同クラブ恒例の社会奉仕活動の一環で、毎年行われている。「大門坂」の石碑は高さ約2・5㍍で地元の自然石(火成岩)で作られており、同クラブ創立50周年と世界遺産登録を記念し2004年に寄贈された。現在では古道を歩く観光客たちにとって人気の撮影ポイントとなっている。

 後会長は「大門坂の玄関として修学旅行生や観光客の皆さんが写真を撮影するスポットにもなっています。新型コロナの影響で人は少ないですが、きれいな景観を保つため今後もしっかりと取り組んでいければ」と話していた。

(2021年10月23日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん=21日、那智勝浦町の大門坂(一時的にマスクを外して撮影)
協力して作業を進めていった
2021年10月23日
80 ロケットの独自ロゴを活用
 商材第1弾の取り扱いも開始  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)がこのほど、ロケットを取り入れた独自ロゴの活用を始めた。商材活用の第1弾としてロゴをプリントしたトートバッグの取り扱いも開始。当面は同協会公式グッズ開発の中で活用を進め、ロケット振興機運の高揚に資するという。

 スペースタウン串本ロゴやスペースポート紀伊エンブレムなど公のデザインの使用許諾申請が受け付けられる中、同協会からも追い風が起こせないかと考え同町出身のデザイナー兼プランナー・山中崇生さん=東京・株式会社「CLUB DO NUTS」代表=に制作を依頼。コンセプトを伴うデザイン4種類(TypeA=スタンプ型、同B=ピクトグラム型、同C=ポップアート型、同D=花札風)が仕上がり、まずは同協会関係の名刺にワンポイントとして取り入れる形で活用を始めてきた。

 トートバッグは①マチあり(ロゴはTypeB)②マチなし(ロゴはTypeC)―の2種類があり、いずれも1袋2000円(税込み)で販売する。生産数は各200袋。長く使えるよう綿のキャンバス生地(=帆布)を意識して選んだという。

 取り扱い窓口は同協会串本事業所と同古座事業所の2カ所で、今後はさらに増やしていく考え。その他の商材活用は同日現在未定だが、商材収益は同協会と同社の双方に還元する仕組みを考えていてその方向性を今後も鋭意模索していきたいとしている。問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。

(2021年10月23日付紙面より)

独自のロゴをプリントしたトートバッグなどを披露する職員=21日、南紀串本観光協会串本事業所(ロゴは左からTypeB、A、D、Cの順)
2021年10月23日
81 物資配布し周知図る 薬物乱用防止の早朝啓発活動 (新宮市)

 新宮保健所は22日、県立新宮高校校門前で薬物乱用防止などを目的とした早朝啓発活動を実施した。同保健所や新宮地区協議会に所属する薬物乱用防止指導員、同校生徒会ら約20人が登校する生徒に啓発物資を配布し周知を図った。

 10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に係る運動月間。警察庁によると、青少年による薬物、中でも大麻の乱用が増加し、昨年度は大麻事犯の摘発が5034人で過去最多となった。20歳未満では887人で、このうち高校生が159人、中学生が8人となっており、若年層を主に深刻な社会問題となっている。

 大麻についてはインターネットを中心に「安全だ」「依存性がない」などの誤った情報が流れているのが原因の一つなのではといわれている。そうした状況を鑑み、同保健所では青少年に対して薬物や医療などの正しい知識を持ってもらおうと実施に至った。

 参加者は通学する生徒たちに「おはようございます。よろしくお願いします」と声を掛けながら薬物乱用防止のパンフレットとポケットティッシュやクリアケースなどの啓発物資、約600個を手渡した。

 生徒会長の小阪輝大君(2年)は「新生徒会として初めての活動で、協力しながら無事に啓発を終えることができてよかった。薬物に手を出してしまうと、抜け出せなくなるという怖さを改めて知ってもらい、今後も呼び掛けていければ」と話していた。

 26日(火)には、那智勝浦町立下里中学校校舎校門前で活動が行われる。

(2021年10月23日付紙面より)

啓発物資を配布し薬物乱用防止を呼び掛ける参加者=22日、県立新宮高校校門前
2021年10月23日
82 紀伊半島大水害の被災体験聞く
 民生委員児童委員協議会が研修  (紀宝町 )

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の定例会が19日、町福祉センターであった。委員25人が参加し、紀伊半島大水害で被災した紀宝町浅里の木下起査央さん(紀宝町社会福祉協議会長)から体験を聞いた。

 浅里地区は熊野川沿いにある集落で、2011年の台風12号による水害時には土石流や浸水被害が発生し、県道小船紀宝線の寸断で孤立。住民らは長く地区外での避難生活を送った。

 この日の研修は「紀伊半島大水害台風12号の被害を忘れない」と題し、木下さんが作成した資料を基に当時の状況が詳しく説明された。

 急に水位が上がり始め、自宅より高台にある空き家に避難し、「バケツをひっくり返したような大雨」の中、携帯ラジオでニュースを聞きながら一夜を過ごした。

 翌日に外に出ると、自宅は半分ほど浸水し、県道付近の住宅は水につかって一帯は「湖のようになっていた」。熊野川の堤防を越える浸水は、堤防が築かれてから初めてのことだったという。

 危険にさらされながら一命をとりとめた人から聞いたという話も紹介し、早めの避難の大切さを呼び掛けた。また、住民同士や自衛隊などによる救助活動の様子や、鵜殿のふれあい会館で送った避難生活、多くのボランティアに助けられたこと、浅里地区タイムライン(事前防災行動計画)、さまざまな復興事業なども説明。リニューアルされた飛雪の滝キャンプ場は、コロナ禍でのアウトドアブームを受け、多くの観光客でにぎわいを見せていると伝えた。

 委員らは木下さんに質問するなどして、防災への思いを新たにしていた。

(2021年10月23日付紙面より)

定例会に出席した委員ら=19日、紀宝町福祉センター
被災体験を話した木下起査央さん
2021年10月23日
83 実りの秋を体験  4、5歳児がサツマイモ収穫  (潮岬こども園 )
2021年10月23日
84 晴天の下記録更新目指す  町内小学校連合運動会  (古座川町 )
2021年10月23日
85 束縛は愛?デートDV防止を  新宮高校定時制で出前講座  (新宮市 )
2021年10月23日
86 自分らしさを大切にして  津村雅稔さんが多様な性語る  (新宮・東牟婁圏域自立支援協議会 )
2021年10月23日
87 南和奏さんにふれあい賞  「家庭の日」絵画コンクール  (和歌山県 )
2021年10月23日
88 「本がいっぱいあるね」  丹鶴幼園児が図書館見学  (新宮市 )
2021年10月23日
89 日本一の悪役目指したい  俳優・久原雅史さんを取材  (串本町 )
2021年10月23日
90 半年ぶりにプレー楽しむ  グラウンドゴルフ新米大会  (紀宝GG )
2021年10月23日
91 コロナ終息願って浦安の舞  阿田和神社で秋季例大祭  (御浜町 )
2021年10月23日
92 防げる死から守るために  熊野市消防署救急合同訓練  
2021年10月23日
93 市政への関心、反映なるか  前回投票率、戦後2番目に低い68・62%  (新宮市長選 )
2021年10月19日
94 古式ゆかしく、神輿渡御
 熊野速玉大社「新宮の速玉祭」  

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が執り行われ、16日には神輿(みこし)渡御式と御船祭(みふねまつり)が営まれた。

 例年なら「わっしょい」の掛け声とともに市内を巡行する神輿渡御。今年は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、昨年に引き続き小神輿を使用。神馬(しんめ)に乗った「一ツ物」に先導され、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神遷(うつ)し場に向かった。

 熊野大橋上流の「神遷し場」で朱塗神幸用船に遷され、諸手船(もろとぶね)、供奉船とともに御船島に向け出発。漕手の密集密接を避けるため早船競漕(きょうそう)が中止となる中、古式ゆかしく御船島を廻(まわ)った。

 その後、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)では、「神輿所」に設けられた杉ノ仮宮で、前日同様に御旅所神事が営まれた。

 祭りを終え、上野宮司は「コロナ禍だが天候に恵まれ、心穏やかに執り行うことができた。皆さま方のお力添えの誠」と感謝。

 「これを縁に、熊野への信仰と、かけがえのない祭りを日本の祈りとして未来につないでいきたい」と話していた。

 熊野地方はこれから、本格的な秋を迎える。

(2021年10月19日付紙面より)

御船島を廻る朱塗神幸用船や諸手船=16日、熊野川
2021年10月19日
95 河上さん無投票で5選
 皆さんの声を大事に市政に  (熊野市長選 )

 任期満了(11月12日)伴う熊野市長選挙が17日告示され、現職の河上敢二さん(65)が無投票で5選を決めた。4候補で競った2017年の市長選と一転し、今回は対立候補がなかった。1998年12月に合併前の旧熊野市長に初当選し、通算では7選目となる。

 河上さんの公約は、コロナ禍で痛めつけられた市民の日常生活を取り戻し、経済の回復と再活性を図ることや安心して暮らせる福祉社会、万全な防災対策の実現など。市内を街宣車で巡り、午後5時に井戸町の選挙事務所へ帰着。直ちに始まった祝勝会で集まった支援者に当選のお礼を述べ、「小さくても元気なまちにしたい。3回目の無投票当選だが、やっと勝たせていただいたとの思いで取り組む。皆さんの声を大事にして市政に当たる」と約束。コロナ感染症予防に配慮して万歳三唱を省略し、お茶で乾杯した。

 会場には松阪市長や近隣の首長、議会議長らも祝福に駆け付けた。

(2021年10月19日付紙面より)

河上敢二さん(右から2人目)に当選祝福の花束=17日、熊野市井戸町の選挙事務所駐車場
2021年10月19日
96 これがヒップホップダンス!
 下里小で文化庁巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で14日、NPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトによる巡回公演「これがヒップホップダンス!」が開かれた。同小と町立太田小学校(上地巳奈子校長)の児童がプロダンサーによるパフォーマンスに見入り、一緒にヒップホップに挑戦した。

 文化庁の「令和3年度文化芸術による子供育成総合事業」の一環。ヒップホップは1970年代前半にアメリカ・ニューヨークの路上で若者たちによって生みだされた音楽・ダンス・アートを中心とする文化である。

 公演には世界中で活躍する9人のダンサーが登場。▽メリハリのある動きや指をさすポーズが特徴的な「ロックダンス」▽体の筋肉をはじくような面白い動きの「ポップダンス」▽片手で逆立ちや回転をするアクロバティックな「ブレイクダンス」―の三つのスタイルを披露した。

 児童はステージ上で繰り広げられる激しいダンスバトルに大喜びで「カルティベイト最高!」と歓声を上げた。楽曲「Uptown Funk」では振り付けを教わり、一緒に踊る一幕もあった。

 カルティベイト・リーダーのEGAさんは「みんなの中から世界的なダンサーが生まれたら、ぜひ一緒にステージで踊りましょう」と呼び掛けた。

 児童を代表して下里小学校の中地礼香(らいか)さん(6年)が「忙しい中、公演に来ていただいてありがとうございました」とあいさつ。向山遙乃さん(太田小6年)は「ダンスの動きがすごかった」。峰山英心君(下里小1年)は「ブレイクダンスのポーズがかっこよかったし、踊るのも楽しかった」と話していた。

 新型コロナウイルスの影響で参加できなかった韓国のダンサーからは「みんなでコロナに打ち勝っていこう。来年は必ず日本へ」とメッセージが寄せられた。

(2021年10月19日付紙面より)

激しいダンスバトルで魅了=14日、那智勝浦町立下里小学校
ヒップホップで決めポーズ
2021年10月19日
97 選挙戦がスタート 三つどもえの戦い始まる (新宮市長選・市議補選)

 任期満了(10月29日)に伴う新宮市長選挙と、議員辞職に伴う市議会議員補欠選挙(欠員1)が17日、告示された。市長選では届け出順に現職の田岡実千年候補(60)=無所属、新人で元市議の松畑玄候補(49)=同、同じく新人で元市議の上田勝之候補(56)=同=の3人が、市議補選では届け出順に新人の中山忠吏候補(51)=無所属、元市議の大石元則候補(67)=同、新人の月輪匡克候補(54)=同=の3人が立候補。雨模様の空の下、舌戦がスタートした。投開票日は24日(日)。

 人口減少対策や市民生活向上策、新型コロナウイルス感染症対策などが争点となる見通し。午前8時30分に市福祉センターで立候補の届け出を済ませ、選挙の七つ道具を受け取った6陣営は、各後援会事務所前で出陣式を開いた。各候補はマイクを握り、大勢の有権者たちに支持を呼び掛けそれぞれ演説場所へ向かった。

 市選挙管理委員会によると、16日現在の選挙人名簿登録者数は2万3773人(男1万833、女1万2940)。

(2021年10月19日付紙面より)

2021年10月19日
98 コロナ終息願い、秋の夜空に大輪  サプライズ花火250発  (紀宝町 )
2021年10月19日
99 リレーや大縄跳びなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2021年10月19日
100 県内3金融機関と覚書締結  わかやま産業振興財団  
2021年10月19日
101 期日前投票始まる  23日まで、市役所と熊野川行政局で  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月19日
102 世界遺産について学ぼう  太地中1、2年が本宮へ  
2021年10月19日
103 外来種のヨシススキ  那智山方面へ分布拡大  (那智勝浦町 )
2021年10月19日
104 乳がんの早期発見を  ピンクリボン運動で啓発  (串本町 )
2021年10月19日
105 地質調査の目的など教わる  田原小が最寄りの現場見学  (串本町 )
2021年10月19日
106 活動時の基本習熟に励む  望楼の芝で幹部教育訓練  (串本町消防団 )
2021年10月19日
107 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
108 柳家禽太夫さんが落語披露
 下里小で青少年劇場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で7日、全校児童75人を対象とした青少年劇場小公演「はなしの伝統芸能『落語』」があり、噺(はなし)家の柳家禽太夫(きんだゆう)さんが落語の面白さや社会におけるルールの大切さを訴えた。

 公益財団法人日本青少年文化センターが都道府県と連携して実施している事業。子どもたちが一流の芸術に触れる機会をつくることで、豊かな人間形成の一助とすることが目的。

 禽太夫さんは柳家小三治に入門し、「小のり」の名で初高座。2001年に真打に昇進し、全国各地の落語会や東京都内の寄席に出演するなど、精力的に活動している。

 禽太夫さんは落語の基礎について優しく説明。筆や紙などを表現する際に扇子と手拭いを用いるとし、顔が左右を向くことで別人を演じているなどと解説した。

 まんじゅうを食べるしぐさなども紹介して笑いを取り、「しぐさでいろんなものに見立てていくことや、頭の中に情景を思い浮かべてもらうのも落語の特徴」と述べた。

 6年生の菅浩士君、川口慶次君、桃井勇起斗(ゆきと)君の3人も小話に挑戦。1人ずつ高座へ上がり、小話を見事にやり遂げ笑いを取った。

 最後は犬が人間になった様子を描いた落語「元犬(もといぬ)」を禽太夫さんが披露し、児童は笑い声を上げ、拍手を送った。

 禽太夫さんは「見たり、聞いたりして集中している時は人の邪魔をしないようにしましょう。邪魔をすると人の時間やお金を奪ってしまうことになる。ルールを守れる大人になってください」と締めくくった。

 児童を代表して児童会役員の小谷恵菜さん(6年)が「面白い落語を聞かせていただきありがとうございます。とても面白かったです」と感謝を述べた。

 柴原寛教頭は「全学年が笑える楽しい時間を持つことができた。公共のマナーについてのお話もしていただき、学校としてもありがたい」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

禽太夫さんから落語を学ぶ児童=7日、那智勝浦町立下里小学校
落語を楽しんだ
柳家禽太夫さん
2021年10月09日
109 秋山裕由医師に知事表彰
 救急医療功労たたえ伝達  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院の院長代理を務める秋山裕由(ひろゆき)医師(63)が7日、本年度の救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受けた。

 この表彰は関係者の意識高揚による救急医療対策の推進を目的とし、その功績が特に顕著な個人や団体を対象にして1994年度から贈呈している。本年度は医師10人を被表彰者として選び、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年の表彰式は取りやめて順次被表彰者を訪ねて表彰状などを伝達する形で功績をたたえている。

 秋山医師は大阪府大阪市出身。近畿大学大学院を修了して医学博士となり、94年4月に南和歌山医療センターへ赴任、2012年8月から院長代理として同病院へ赴任し現在に至る。呼吸器内科担当医として27年にわたり県内の地域医療に貢献する中、後進の育成や福祉施設との信頼構築による円滑な救急医療の充実に努め、最近では新型コロナウイルス感染症対策面でも陣頭指揮を執って地域における感染拡大防止にも尽力している。それら功績が評価され、本年度の被表彰者として選ばれた。

 この日は新宮保健所の和田安彦所長らが同病院を訪問し、同病院側が整えた会場で秋山医師に表彰状と記念の盾を伝達。秋山医師は「この表彰は私の名前だが、今まで診療に携わってこられた方々全てで受けたものと理解する。人間至る所に青山ありの節目としてありがたく拝受し、今日より明日への励みとして診療を続けていきたい」と述べて感謝した。

 共に診療に当たった専門家集団と患者やその家族から力を頂き時には慰めも頂きながら育てたからこそ今がある、と27年の歩みを振り返る秋山医師。今後は人間到る所青山ありにどこまで迫れるかを医の道で目指すこと、自分の良心の声に従い続けることを心掛けて頑張りたいと心境を語った。

(2021年10月9日付紙面より)

救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受ける秋山裕由医師(左)=7日、くしもと町立病院
2021年10月09日
110 「地域のことは地域で考える」
 鳥羽市長が鮒田区の防災を視察  (紀宝町 )

 鳥羽市の中村欣一郎市長と防災担当を含む各課職員が8日、紀宝町鮒田地区を訪れた。鮒田自主防災会の東口高士会長から2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況を聞き、避難所や高台に完成した一時避難場所などを視察した。

 当時、県議会議員だった中村市長は紀伊半島大水害後、熊野市紀和町でボランティアに携わり、鮒田地区にも視察で訪れている。

 鮒田構造改善センターで西田健町長は、当時の広報きほう、町防災情報共有システム、各種防災関連事業を紹介し「広報には災害支援制度を掲載し活用していただいた。大きな災害を受けて、多くの皆さまに支えていただき、復旧・復興につながった。地域のご努力が一番ありがたかった。地域と連携して今後も防災・減災につなげたい」と話した。

 中村市長は「10年前のご縁があって訪問させていただいた。広報12月号の写真にインパクトがあり、現地に出向こうと思っていた。紀宝町との共通点もあり、多くのことを学びたい」と述べた。

 水害発生時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が5棟、大規模半壊128棟、半壊41棟などの被害を受けた。多くの住民が深夜に避難所から山頂まで歩いて逃げた。

 東口会長は「水門、輪中堤があり大丈夫だと思い込んでいたが、昔からの言い伝えで助かった人もいる。現場は地元の判断が大切」と振り返り、水害を教訓にした地区タイムラインを説明。「地域のことは地域で考える。生活の中に防災を組み込むことが大切」と共助の必要性を示した。新型コロナウイルス対策として、山口建設から寄贈があった「抗原検査キット」も備蓄しているという。

 高台の一時避難場所で防災倉庫や備蓄品などを確認した中村市長は「当時は被害の状況だけを見たが、今回、視察して持続可能な準備ができていることが分かった。地域の力を付ける総合力になっており、地域共生社会そのものだと感じた」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

高台に完成した一時避難場所を視察する鳥羽市の中村欣一郎市長(右から2人目)=8日、紀宝町鮒田
2021年10月09日
111 「舞台からの景色楽しんで」
 文化ホールを一般開放  (新宮市 )

 新宮市は8、9の両日、市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)内文化ホールを一般開放している。8日には市内外から大勢が来館し、新しいホールと舞台の広さや完成度を確かめた。

 3日に記念式典の開催をもって開館した同施設。5日から通常業務を開始したが、文化ホールは安全管理上、イベント開催時以外は開放していない。

 このたびの一般開放は、新型コロナウイルス感染症の影響で8月に予定していた施設内覧会が中止となる中、普段見る機会の少ない舞台側からの景色を楽しんでもらおうと企画。2日にわたって開放し、新ホール披露の機会とした。

 文化ホールでは今後、多くの自主事業や貸館事業が控えているほか、今月30日(土)から和歌山県を舞台に開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の舞台の一つとなる。

 ホール貸館の本年度の予約率は58・8%。土・日・祝日は75・9%。10~12月の間では77・3%で土・日・祝日は80・8%(9月6日現在)。新型コロナの影響で若干のキャンセルが出ているという。

 9日の舞台一般開放時間は午前10時~正午(最終入場11時30分)と午後1時~4時30分(同4時)。市は、新型コロナ感染防止対策への協力と、体調がすぐれない場合は来場を控えるよう呼び掛けている。

(2021年10月9日付紙面より)

舞台からの景色を楽しんだ=8日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2021年10月09日
112 県大会出場争いも終盤に
 後期ホップリーグ3日目  (和歌山県サッカー協会 )
2021年10月09日
113 大山さん、小川さんが優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年10月09日
114 足踏み式脱穀機で作業  明神小児童らが米作り体験  (古座川町 )
2021年10月09日
115 思い思いに「○」描く 紀伊有田駅でワークショップ (紀の国トレイナート)
2021年10月09日
116 新たなつながりの構築を  地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )
2021年10月09日
117 地域住民らが芝生手入れ  太田小学校で運動会に向け  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
118 サギ?コウノトリが飛来  本紙確認分で6羽目か  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
119 世界遺産の魅力感じて  熊野川小・中が川舟下り  (新宮市 )
2021年10月09日
120 推奨像に安全運転誓う  カーネットヨロクマから川上組へ伝達  (熊野警察署 )
2021年10月09日
121 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
122 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第41回】孤食のフォロー法  

 食育の話をすると、「孤食」という言葉をよく見ると思います。孤食はいけない!といわれていますよね。確かに、食卓でのコミュニケーションは、子どもたちのメンタルにとてもいい作用があります。一人で食べる子どもより、家族と会話をしながら食べている子どもの方が、自己肯定感が高いという研究結果もあります。では、孤食の何が問題なのか、それはズバリ「子どもが孤独に感じること」なんです。一人でテレビを見ながら食べる食事は、大人だっておいしいとはなかなか思えないですよね。大勢でわいわい食べる食事は、何を食べてもおいしく感じるものです。一人で食べることで、寂しいと感じてしまうことが、一番子どもにとってつらいことだと思います。

 孤食とひと言で言っても、色々なタイプがあると思います。大人が近くにいて一人で食べる。一人で何かを買って食べる。親が用意してくれた食事を食べる。兄弟・姉妹と一緒に食べる。大人が近くにいると孤食ではないと考える人もいるかもしれませんが、私は、これも孤食だと思っています。どれだけ近くにいても、膝を突き合わせて、会話をできる状況でなければ孤食になります。子どもにとって、共食とは大人と一緒に会話をしながら食事をするということなんです。

 では仕事の都合やさまざまな事情で子どもに孤食をさせなければいけなくなった場合、どうフォローをすればいいのでしょうか? まず、お勧めしたいのが、コミュニケーションのフォローです。食事の時間に一緒にいられなくても、帰宅後お茶でも飲みながら、今日あったことなどを話してみてください。会話をする時間があれば、それは食事の時間でなくても大丈夫。話をたくさん聞いてあげるようにしましょう。きちんと向き合って、会話ができていて、わかってくれていると子どもたちが感じることができれば、孤食も怖くありません。孤食をさせてしまった日は電話でもメールでもいいので、必ずコミュニケーションを取ることにしましょう。その日がどうしても無理な場合は翌日いつもの倍コミュニケーションを取れば、大丈夫です。

 そして、さらに意識してほしいのが翌日の食事です。やむを得ず孤食をさせてしまった場合は、できるだけ翌日、家族でゆっくり食事を取るようにしてください。朝食でも夕食でも大丈夫。家族がそろう時間の食事を大切にしてあげてください。孤食は続くほど、子どもには悪影響です。

 そして最後に忘れないでほしいのが、声がけです。一人で食事をさせたときは「ありがとう助かった」「一人で食べさせてごめんね」と必ず声をかけてあげてください。私もまだまだ勉強中ですが、調べれば調べるほど、子どもたちは親の声がけを聞いていないようできちんと聞いているのです。

 慌ただしく忙しい毎日の中ですが、どうか頑張りすぎず、罪悪感を持たず、笑顔で子どもと向き合ってあげてください。それが、子どもたちにとっては一番の栄養剤であるはずです!

(2021年10月9日付紙面より)

2021年10月08日
123 市民生活向上に貢献
 模範高齢者3人を表彰  (新宮市 )

 新宮市役所で6日、「令和3年度模範高齢者表彰式」が開かれた。田岡実千年市長が井口夫佐子さん(88)、河原良子さん(86)、森下喜久さん(75)の3人を表彰し、長年にわたる地域奉仕活動の功績をたたえた。

 他の模範となる活動を続けている市内在住者を各団体が推薦し、表彰する取り組み。例年はゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)の「『愛の日』ゆうゆうクラブ芸能大会」に合わせて実施するが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、昨年に引き続き関係者のみの開催とした。

 表彰状を手渡した田岡市長は「各地域、各分野でご尽力を賜り、市の発展にも貢献いただき、誠にありがとうございます」と感謝。人口減少・少子高齢化が進む市で、高齢者が住み慣れた地域で自立して生活を営んでいけるよう包括的な支援体制を構築していくことの重要性に触れ、「行政だけでは力の及ばない課題もあり、皆さま方の知恵と経験をお貸しいただきたい」と話した。

 来賓の榎本鉄也市議会議長は「きめ細やかな活動で、地域の発展と市民生活の向上に貢献をい

ただきましたこと、心から感謝と敬意を表します。これからも変わらずお元気で、豊富な経験を生かして市の発展にお力添えを」と祝辞を述べた。

 表彰を受けた井口さんは「これまで丹鶴婦人会の活動に参加させていただき、慰問で日本舞踊を披露したりしてきました。元気なうちは、まだまだ頑張りたい。新型コロナが収まったら、また活動していきたいと思っています」と語っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

模範高齢者表彰を受けた皆さん(前列)=6日、新宮市役所(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月08日
124 事業計画や活動内容を説明
 体育文化会館で会員向け報告会  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は6日、那智勝浦町の体育文化会館で、会員(サポーター)向けの活動報告会を実施した。2020年度の活動内容や21年度の事業計画の詳細を説明した。報告会は8月開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。

 理事長の堀順一郎町長があいさつし、観光機構から、20年度の事業報告があった。昨年7月末に解散した観光協会から一部業務を引き継ぎ後、宿泊や飲食、文化財・歴史、観光資源・体験、物販・特産品、交通、施設・環境整備の専門部会を設立したとし、町内外組織との連携や町民説明会も行ってきたと話した。

 実施した主な事業として▽町より引き継いだ宿泊旅行の統計調査▽モバイルアンケートを行い、旅行者の動態調査▽Wi―Fi(ワイファイ)ビーコンを使用して来訪者の回遊率調査▽21年度に向けての準備としてウェブサイトのアクセス解析▽観光住民満足度調査▽プロモーション事業▽ウェブサイト制作▽オンライン生マグロツアーなどのイベントの開催―などを挙げた。

 実証事業として取り組んだブルービーチ那智によるグランピング事業について、宿泊数は目標値を達成したと説明。コロナ禍もあり、宿泊売上は未達成だったが、今回のマーケティングや会員制交流サイト(SNS)の活用などを駆使すれば、新規の若者世代の来町も見込めると見解を示した。

 観光機構の堀千寿子さんは、日帰りは若者が多く、宿泊は高年齢層が多いと説明。若い世代をターゲットにした宿泊プラン作成やSNSなどの情報発進によって宿泊増につなげるられるとした。

 また、土産・買い物や交通、情報提供の点において満足度が低いこと、町を誇りに思う「シビックプライド」が下がっていることも挙げた。堀さんは「観光地に住んでいる町民の皆さまが幸せで、町が潤うことが重要」と話した。

 21年度の事業報告では村井弘和事務局長が、観光機構は現時点で観光地域づくり法人(DMO)の候補DM0であるが、今年7月29日に本登録となるための申請を国に行ったと説明。

 本登録となれば、補助金などを含めて国から支援の幅も広がるとし、今後は時代の変化を的確に捉えた組織運営を行っていくと報告した。

 同町において大きな催しであるツナカップやマグロ祭り、あげいん熊野詣に加え、「ニューノーマル」や「サスティナブル」をキーワードに環境省の補助金を活用し、オンラインで町長とアドベンチャーツーリズムやONSENガストロノミーウオークモニターツアー、ナイトサファリテストマーケティングなども行うという。

 着地型旅行商品の開発では、以前から人気のある「神秘ウオーク」のリブランドを行い、富裕層向けおよびインバウンド向けの旅行商品として内容を磨きあげるとした。

 教育旅行向け体験型商品開発では町内事業者、外部専門家の協力を得て、ホテル浦島での「SDGs謎解きクイズラリーや那智高原・野生動物観察ツアー、ビーチクリーニング体験などを進めていくと方針だ。

 今後の実証事業としては「お寺ワーケション実証事業」と題し、寺泊の専門家を招き、同町の定光山大泰寺でモニターツアーの計画をあるとした。

 活動報告や事業計画について、質疑応答の時間が設けられた。

(2021年10月8日付紙面より)

活動報告などに耳を傾ける会員ら=6日、那智勝浦町の体育文化会館
堀順一郎理事長
2021年10月08日
125 グラウンドに元気な姿
 スポーツ少年団が活動再開  (紀宝町 )

 緊急事態宣言が解除されたことから、紀宝町スポーツ少年団(木村学本部長)に所属する各団体は10月から活動を再開した。

 県スポーツ少年団から県内各市町のスポーツ少年団に活動前の検温や換気、アルコール消毒といった感染症対策と健康管理の徹底などを求める通知があり、これに沿った形で再開に至った。

 紀宝町スポーツ少年団には軟式野球、サッカー、ソフトテニス、卓球、剣道、柔道、空手、合気道、柔術の9競技に15団体が所属。8月23日から活動自粛を求めていた。

 小学2~5年生の15人が所属する軟式野球の鵜殿アスナローズは、3日から鵜殿運動場で練習を再開。6日は学校が終わった夕方から集まり、キャッチボールやバッティング練習などに汗を流した。

 今後は週4日、練習と練習試合を予定しており、清田愛希主将(5年)は「休みの間は家で素振りをしていた。グラウンドで練習できて楽しい。これから練習試合もあるので、頑張ります」と張り切っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

練習を再開した鵜殿アスナローズのメンバー=6日、紀宝町の鵜殿運動場
グラウンドで打撃練習に励む
2021年10月08日
126 串本町内各所で建設活発 DX生かして完成目指す (すさみ串本道路)

 2025年春の開通を目指す国道42号すさみ串本道路―。串本町内でも各所で工事が進み、国土交通省が推進するインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーションの略称、デジタル技術による変革の概念)も生かして建設が活発さを見せている。

 この道路は、すさみ南インターチェンジ(IC)―串本IC間を結ぶ延長19・2㌔、幅員12㍍、完成2車線、第1種第3級の自動車専用道路として設計され、国の直轄で建設が進む状況にある。

 串本町役場庁舎のサンゴ台地内への高台移転に合わせて連絡道の部分供用が始まり、併せて町道サンゴ台7号線も全線供用となったことで身近さが一気に増した同IC。現在は複数の建設機械が稼働し土砂搬出も活発な状況を眺めることができ、現場の入り口付近には概要を示すイメージ看板も掲げられ開通への期待感を高めるところとなっている。

 いち早く橋脚が形になり仮組みの昇降路が久しく設置されている国道371号との立体交差付近では釜郷原川橋の建設が進み、最寄りの二色地内でも仮橋組み上げ中と一帯は町内でも特に工事の進捗(しんちょく)を実感しやすい場所となっている。

 国土交通省紀南河川国道事務所によると、今年3月末時点の進捗率は50%。トンネルは16本中4本が貫通済みで、1本が施工中、5本が発注済みという。報道関係者向けの現場見学会を5日に開いてそれら状況を伝えつつ、まして同省近畿地方整備局も推進本部を立ち上げて取り組むインフラ分野のDXをアピール。建設業界の人材不足など直面する課題を若手の参入も見据えて乗り越えるためのDXに沿った現場を案内し、変革が進む印象を強く伝えた。過日、木下建設株式会社が同町立串本西中学校へ体験提供したICT建機操縦や調査用ドローン操縦なども、DXに通じる変革事例だという。

 防災、医療、産業と多面的な恩恵が期待される道としてインフラ分野のDXを生かしつつ完成が目指される一方、同町も同IC最寄りに立地を想定して地域活性化のための拠点施設設置構想を打ち出して共に歩を進めるところとなっている。

2021年10月8日付紙面より)

造成が進む串本IC(仮称)の現場=5日、串本町役場から臨む
二色地内の建設現場=5日、串本町二色
2021年10月08日
127 ホドイモが花咲く  宇久井半島で秋が真っ盛り  
2021年10月08日
128 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品を紹介㊦  
2021年10月08日
129 アフリカの太鼓に触れる  高田小・中でワークショップ  (新宮市 )
2021年10月08日
130 安心して参拝できるよう  コロナ対策のコーティング作業  (熊野速玉大社 )
2021年10月08日
131 秋の一日を活発に  宇久井半島でオオキンカメムシ  (那智勝浦町 )
2021年10月08日
132 秋空の下、地域で交流 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)
2021年10月08日
133 天然成分で寄生虫駆除?  水産学会発表に向け実験  (近大新宮 )
2021年10月08日
134 3教科で全国との差縮まる  全国学力テストの結果公表  (熊野市 )
2021年10月08日
135 「地域に感謝」、足跡を紹介  創立60周年記念パネル展  (紀南高校 )
2021年10月08日
136 9人が受検し全員合格  第2回漢字能力検定で  (ECC串本教室 )
2021年10月08日
137 健康づくりの輪広めたい  公民館西向支館体操教室  (串本町 )
2021年10月08日
138 第3回定例会一般質問②  古座川町議会  
2021年10月08日
139 雨上がりの空に「虹」を  近大新宮祭盛り上がる  
2021年10月08日
140 生き物に興味を持って  三輪崎小1年生が「生きもの大すき」の授業  (新宮市 )
2021年10月08日
141 お悔やみ情報
  
2021年10月07日
142 「10年後」のふるさと考えよう
 夢と希望詰まった冊子完成  (勝浦LC )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)「心に太陽を委員会」が制作したカラー冊子「10年後 ふるさとの希望と夢」がこのほど完成した。A4判142㌻で、発行冊数は3000部。総事業費は約400万円。完成した冊子は那智勝浦町、太地町を中心とした近隣市町村の小・中学校、行政・教育関係機関、LC関係者、投稿者(掲載者)らに配布される。

 「心に太陽を委員会」は、2012年、前年の紀伊半島大水害時に災害復旧に従事・協力した関係者を対象に、町民らのメッセージを掲載した「私たちを助けて下さった皆様へ~ありがとう~『心に太陽』を輝かして頂いたお礼の感謝集」を発行した。

 大水害から10年。同委員会は2回目のテーマを「夢・未来 提案プロジェクト」とし、ふるさとの未来を考えるきっかけにと那智勝浦、太地の両町民や近隣市町村住民らから、それぞれが思い描く夢と希望を反映した提案やイラストなどを募集。約100人から寄せられた「ふるさとの希望と夢」を1冊の本にまとめ上げた。

 新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができない中「地域のために何かできることはないか」と模索し企画した。紀伊半島一周高速道路の全線事業化に伴い増加が見込まれる人流や資本の流入に備える狙いもある。

 なお、同プロジェクトチームは冊子内で、妙法山麗を▽自然いっぱいの林間都市へ▽住みやすいシルバータウンに▽日本のシリコンバレーに―などと提案している。

 5日、那智勝浦町築地の清水設計事務所内ミーティングルーム・勝浦ライオンズクラブ例会場では会員らが集まり、冊子の配布手段などについて話し合った。

 冊子完成に当たり、鵜殿忠德・前会長は「すでに配布が済んでいる学校の子どもたちは喜んでくれていた。寄せられた投稿を見て、自分自身新たに気付かされたことも多い。ふるさとの未来について、一人でも関心を持ってもらえたら成功だと思う」と話している。

 冊子は希望者には無料で配布する。また、名前や住所が未記入だった投稿者に対し、冊子と記念品を贈呈するため「心当たりのある人は連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同LC事務局(電話0735・52・0974)まで。

(2021年10月7日付紙面より)

完成した冊子を手に=5日、那智勝浦町築地(一時的にマスクを外して撮影)
ふるさとへの夢と希望が詰まった冊子
2021年10月07日
143 ヒップホップに挑戦!
 下里小・太田小の児童が  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で4日、ダンスチーム「カルティベイト」によるヒップホップダンスのワークショップがあった。同小と町立太田小学校の4~6年生計55人が参加し、プロのダンサーから楽曲「Uptown Funk」の振り付けを教わった。

 文化庁が実施する「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。14日(木)に文化庁選定文化芸術団体のNPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトが巡回公演「これがヒップホップダンス!」を開催する予定で、そこで一緒に踊る児童の事前練習として実施した。

 この日はEGAさんら4人のダンサーが来校し、ヒップホップのステップや動き、かっこよく見せるためのポイントを伝授。児童は「カウントを取ってくれているときはできたけれど、音楽に合わせるのがまだちょっと難しい」と素早い動きに苦戦しながらも、笑顔で練習に取り組んだ。

 EGAさんが「楽しかったですか?」と問いかけると一斉に児童の手が上がっていた。

(2021年10月7日付紙面より)

振り付けを教わる児童=4日、那智勝浦町立下里小学校
2021年10月07日
144 120年の歴史振り返る
 OBらが動画制作に協力  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)の3年プログラミング選択生34人が現在、同校の歴史を振り返る動画制作に取り組んでいる。11月6日(土)の記念式典での上映を目指して作業を進めており、9月30日には同校OBら5人が作業に協力した。

 生徒たちはグループごとに、同校の前身となる旧制新宮中学校が設立された1901(明治34)~2021(令和3)年を10年刻みで担当。創立100周年の時に編さんされた「新高百年百話」などを参考にしている。

 30日には、小野俊二さん、矢熊敏男さん、隅地洋さん、辻本雄一さん、中瀬古友夫さんの5人が来校。中瀬古さんが新宮中学校創立10周年記念絵はがきや旧制新宮高等女学校の古写真について解説し、動画制作用に写真を提供した。

 旧制新宮中学校第39回卒業生で、創立100周年記念事業実行委員長を務めた小野さん(95)は、学生時代の学校の様子を尋ねに来た生徒たちに「当時の義務教育は6年。中学校は男子校で、兄が通っていた時の制服は学生服だったが、自分の時は戦時中で国民服になっていた。集合写真ではみんな足にゲートルを巻いている」とアルバムをめくりながら語った。

 1941(昭和16)年~50(昭和25)年を担当するグループの生徒たちは、「本だけでは分からなかったところがイメージできるようになった」「木造校舎で桜並木があるなど、今と全然雰囲気が違った」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

学生時代の思い出を語る小野俊二さん=9月30日、新宮市の県立新宮高校
制作中の動画にアドバイス
2021年10月07日
145 絵本の世界に夢中
 相野谷小で「読み聞かせ」再開  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長)で6日、ボランティアによる読み聞かせが再開し、1、2年生計16人が絵本の世界を堪能した。

 町内の各小学校にはボランティアの「読み聞かせグループ」があり、町学校支援本部「元気キッズ」の支援を受けて活動を続けている。

 相野谷小学校では10年以上前から活動しており、現在は山本出味さん、平典子さん、藤根和子さん、道中真智子さんが当番制で毎週水曜日の午前8時25分から10分程度、読み聞かせを通して本の楽しさを伝えている。

 この日は、2学期最初の活動で、道中さんが「つみつみでんしゃ」を紹介した。絵本を開くと、黄色や赤色などに染まった秋の山を走る電車が登場。お客を乗せて秋の風景を楽しむ物語で、道中さんは優しい口調で読み進めた。

 同小のグループは、山本さんを中心に2011年からベルマークを集めて学校図書室に本を寄贈しており、これまで11万809円分が集まり、79冊を贈った。山本さんは「子どもたちもベルマークを集めてくれる。保護者さんの協力を得て、2年に1回、仕分け作業を行っている。今後も活動を継続したい」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

絵本を楽しむ1、2年生=6日、紀宝町立相野谷小学校
読み聞かせをする道中真智子さん
2021年10月07日
146 本年度選抜の17点を飾る  観光フォト入賞作品展示  (串本町 )
2021年10月07日
147 第3回定例会一般質問①  古座川町議会  
2021年10月07日
148 家族観戦の中で全力発揮  橋杭小と田原小が運動会  (串本町 )
2021年10月07日
149 生のオーケストラを堪能  開館記念し大阪交響楽団公演  (新宮市 )
2021年10月07日
150 選挙に向けて準備始まる  ポスター掲示板順次設置  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月07日
151 21年上期の景況調査結果  新宮商工会議所  
2021年10月07日
152 川の生き物と親しむ  大塔川で「熊野川の生き物探し」  (環境省 )
2021年10月07日
153 稲わらに込めた思い    ( )
2021年10月07日
154 シートベルト着用の徹底を  美浜自動車をモデル事業所に  
2021年10月07日
155 中止を惜しみながら  国体のぼり旗と応援旗の展示会  (熊野市 )
2021年10月07日
156 町内の5カ所を巡り  「キーワードラリー」開催中  (紀宝町 )
2021年10月07日
157 爽やかな歌声響き渡る  ル・ヴェルヴェッツがコンサート  (丹鶴ホール )