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2021年10月31日
1 地域盛り上げる一助に 本宮郵便局が風景印一新 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で29日、本宮郵便局(同町本宮)で押印される風景印第一号の奉納奉告祭があった。九鬼宮司や同郵便局の西清隆局長らが参列。新風景印の使用開始を祝った。

 風景印(風景入通信日付印)は郵便局に配備されている消印の一種。1937年に制度が創設され、同年7月に現在の富士山頂郵便局と富士山北郵便局で使用が開始された。

 局名と押印年月日欄と共に、地域の名所旧跡や観光地などにちなむ図柄が描かれている。通常の消印とは異なり、郵便窓口などで利用者から申し出があった場合に押印する。

 本宮郵便局でも、1995年ごろの開局と同時に風景印の使用を開始。28日をもって同大社旧社地・大斎原が描かれた旧風景印を廃止し、29日から同大社の社殿・大斎原の大鳥居・八咫烏を題材にしたデザインに一新した。

 この日、奉納されたのは初日1番印の特別祈念押印と印のデザイン画など。同郵便局によると、すでに全国から1000通を超える押印依頼があるという。

 同大社境内に八咫ポストが設置されたのが2009年の10月29日。設置からちょうど12年後の新風景印使用開始を受け、九鬼宮司は「多くの人が風景印を押して熊野の地に思いをはせていただける。コロナ収束後には参詣や観光で熊野に訪れてくれる人が増えるのでは」と感謝。

 西局長に対し「多くの方々の思いがこもった郵便を、それぞれの場所に思いを込めて届けてほしい」と伝えた。

 西局長は「コロナ禍の中、どうにかして活性化に協力できないか思案し、一生懸命デザインを考えた。今後も大社や地域と一体となって本宮町を盛り上げていきたい」と話した。

 同大社の八咫ポストに投函したはがきについては田辺郵便局にて処理されるため風景印は押印されない。風景印押印を希望する人は本宮郵便局窓口で申し出るか、押印の指示内容や連絡先を明記し、返信用封筒(返送先を明記し必要な切手を貼付したもの)などを送付する。問い合わせは本宮郵便局(電話0735・42・0050)まで。

(2021年10月31日付紙面より)

風景印デザイン画を手に(右から)九鬼家隆宮司、西清隆局長=29日、田辺市本宮町
新風景印の初日1番印
2021年10月31日
2 関係機関が協働し清掃
 ごみ散乱防止強化月間  (新宮市 )

 2020年に施行された「和歌山県ごみの散乱防止に関する条例」に伴い、東牟婁振興局は29日、新宮市高田地内の国道168号で管内関係機関と協働して清掃作業を実施した。環境省吉野熊野国立公園管理事務所や市生活環境課、同振興局の新宮建設部や地域振興部、県庁廃棄物指導室、新宮保健所衛生環境課から15人ほどが参加し、国道ののり面付近に散乱するごみを回収した。

 条例の施行を受けて、今年から毎年10月が「和歌山県ごみの散乱防止強化月間」に指定されている。県によると、同所のごみは車から捨てられている可能性が高く、ペットボトルや缶、瓶、弁当などの食べ物から出るプラスチックごみなどが多いという。

 今回のメンバーでの清掃は2度目。職員らは急な斜面を下り、のり面に廃棄されたごみを燃えるごみと燃えないごみに仕分けながら、作業に汗を流した。

 新宮保健所衛生環境課の堀内達司課長は「県では不法投棄への対策として、これまで168号沿いにごみ箱の設置などを行ってきた。ごみが捨てづらい環境をつくるために以前から撤去作業も実施している。今後も継続していきたい」と話していた。

 この日回収したごみの量は約400㌔(軽トラック5台分)にも上った。

(2021年10月31日付紙面より)

国道168号ののり面付近でごみを回収する職員ら=29日、新宮市高田
2021年10月31日
3 花いっぱいに飾り付け
 7校が協力「丹鶴ホール」  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」建物沿いに、市内7校が育てた花プランターが設置され、施設に彩りを与えている=写真

 「令和3年度花いっぱい運動」の一環。和歌山県誕生150年や、30日開幕の「紀の国わかやま文化祭2021」への機運を盛り上げ、観光客らを温かく迎えるため、各学校が協力した。

 協力者は▽市立神倉小学校▽市立城南中学校▽市立緑丘中学校▽市立高田中学校▽県立新宮高校▽県立新翔高校▽県立みくまの支援学校―の児童・生徒の皆さん。プランターは同文化祭期間中、11月21日(日)まで設置される。

(2021年10月31日付紙面より)


2021年10月31日
4 和歌山県ナース章  本紙エリアから2人受章  
2021年10月31日
5 地元3校は変わらず  22年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2021年10月31日
6 お化けや魔法使いに変身  各保育所でハロウィーン行事  (那智勝浦町 )
2021年10月31日
7 ちびっ子お化けが大集合  太地こども園と南紀園  
2021年10月31日
8 熊野緑会が手作りお菓子贈呈  はまゆう、木の川両こども園に  (新宮市 )
2021年10月31日
9 仮装施しゲームを楽しむ  新木保育園でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2021年10月31日
10 サツマイモの収穫を楽しむ  ブライトライフが紀南学園生招き  (御浜町 )
2021年10月31日
11 英語で「お店屋さんごっこ」  うどの幼稚園で保護者参観  (紀宝町 )
2021年10月31日
12 紀の宝お食事券の販売開始  町民限定で1人1セット  (紀宝町 )
2021年10月31日
13 国民の審判はいかに  31日、舌戦終え投開票  (衆院選 )
2021年10月31日
14 お悔やみ情報
  
2021年10月28日
15 祭事保存会が文科大臣表彰
 新宮市の熊野速玉大社  

 令和3年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)が25日に発表され、本紙エリアからは熊野速玉大社祭事保存会(会長・上野顯宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と和歌山市のピアニスト・宮下直子さんのみ。

 同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。

 同保存会は、同大社を中核として周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努めており、また熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしているとして受賞対象となった。

 同保存会は祭事の伝承や地域の文化交流推進などを目的に1964年に組織。同大社を中心とする「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈祭(おとうまつ)り」は、2016年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 受賞の決定を受け、上野宮司は「大変うれしく、責任も感じる。祭りを支えていくのが会の大きな目的。祭りの様子が海外に発信されるなど、一地域のものだった祭りや日本の文化が世界に共有されるのは喜ばしいこと」と話す。

 コロナ禍の影響で今年の御燈祭り、そして速玉祭は2年連続の縮小に。そういった状況において「神に対する畏れや感謝、祭りを紡いできた先人たちに思いをはせ、祭事を執り行ってきた」とし「関係者、氏子、奉仕者、全国の崇敬者に支えられて『ハレの舞台』がつくられている。自然との共生といわれるが、自然がないと祭りができない。神がそれを教えてくれていると感じる。自然の中で祭りができる喜びを感じている」。

 社会の変化や、新型コロナウイルスの影響を受け、祭りを見学する人が減少している昨今の状況について言及し「どの祭りも尊い。その中で代表として表彰を頂いただけ。多くの人に地域の祭りの価値に気付いてほしい」と話した。

 表彰式は11月1日(月)、京都市の府立府民ホールで開催される。

(2021年10月28日付紙面より)

新宮の速玉祭(2019年10月撮影)
新宮の御燈祭り(2020年2月撮影)
2021年10月28日
16 スロープ設置や停留所移動
 バリアフリー化で供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は7月末から役場庁舎玄関前で実施していた駐車場やスロープ設置などの整備工事をこのほど終了し、18日から供用を開始している。

 同町によると、これまでの旧スロープは急な傾斜だったことから、車椅子で庁舎に入るには補助が必要だったという。今回は現在の基準に合わせた傾斜が緩やかなスロープが付き、階段の高さも以前より低くなった。

 駐車場は、車椅子の使用や歩行困難な来庁者が庁舎近くに駐車できる屋根付きの「おもいやり駐車場」と2台分の来庁者用駐車場も整備。その横に公用車用駐車場をつくることで、庁舎向かいの来庁者駐車場の駐車台数が数台分増となった。

 さらに入り口付近には屋根付きの駐輪場も完備されたほか、町営バスの停留所が庁舎前に移動。玄関前と庁舎内にベンチも設置された。担当者は「雨風などを防ぐことができることから、町民の皆さまからは喜びの声も頂いています」と説明した。

 塩﨑圭祐総務課長は「工事中、ご迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ございませんでした。今回の工事で、妊婦の方々などにも使用していただけるおもいやり駐車場も設けました。利用証は和歌山県に申請していただく必要があります」。

 駐輪場やバスの停留所については「町民の皆さまが庁舎や町営バスを利用しやすいように、駐輪場の設置や停留所の移動も行いました。快適なご利用につながれば幸いです」と話している。

(2021年10月28日付紙面より)

バリアフリー化となり供用が開始された階段やスロープ=20日、那智勝浦町役場
駐輪場も完成し、バスの停留所も移動された
2021年10月28日
17 色づき遅いが実は大きめ
 今年のユズの搾汁始める  (古座川ゆず平井の里 )

 古座川町の農事組合法人古座川ゆず平井の里(宇田篤弘代表理事)が27日、今年採れたユズの搾汁を始めた。

 同法人は、昭和30年代から町内で数を増したユズ生産農家の共同体として2004年に発足。現在は94人が組合員となり、生産したユズの実を同法人の出荷場へ集荷している。

 今年は55戸が順次集荷する予定。色づきが若干遅れ気味だが実は大きめで、宇田代表理事(63)は平年並みの作柄と評価し80㌧弱の集荷総量を見込んでいる。

 搾汁作業初日のこの日の集荷量は約1・5㌧。同法人は近年、基準を設けて青みが残る果実も受け入れていて、この日はその実を主に搾汁した。今後は色づきが良く傷が少ないなど秀品は生果として紀ノ川農業協同組合へ出荷し、冬至向けの需要に資する。残りが搾汁対象で、11月30日(火)を集荷の最終として作業を進める。搾汁後の皮もきれいなものは加工品の材料とし、残りは堆肥化するなど極力無駄を出さない状況を目指すという。

 搾汁で得た果汁は飲料や調味料など、同法人産加工品30品目の原材料として利用する。同町産の果汁は香りの良さで定評があり、一部は希望する大口へも出荷する。

 宇田代表理事は、組合員の生産努力もあるが自然に恵まれた中で栽培できるのも町産ユズの強みだと自負。消費者に商品を利用していただくことで組合員も元気になりみんなで喜べる状態ができていると発足から約17年を経た今を振り返り、今後について依然としてコロナ禍に伴う運営の厳しさがあるが負けず考えて取り組んでいきたいと意気込んでいる。

 加工品の情報など問い合わせは同法人(電話0735・77・0123)まで。

(2021年10月28日付紙面より)

今年採れたユズの実を集荷する組合員ら=27日、古座川町平井
搾汁機へ洗浄後のユズの実を流し入れ。周囲にユズの芳香が広がった
2021年10月28日
18 家族で落花生収穫体験
 くまの里山の恒例行事  (那智勝浦町 )

 和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」を活用し、休耕地の再生に取り組む那智勝浦町高津気の「くまの里山」(西美恵子代表)は23日、高津気地区の畑で落花生の収穫体験を楽しんだ。集まった会員や家族連れ約50人は収穫を喜び、作業に汗を流した。

 「くまの里山」は2007年に組織された「高津気竹灯りの会」が母体。数年前に現在の「くまの里山」に改称した。農業を身近なものとし、里山に残る食文化や先人の教えを次世代につなぐとともに、耕作放棄地の再生と里山の保存のために活動している。

 同収穫体験は今年で3年目。落花生は今年6月上旬に作付けを行ったもの。参加した家族連れは笑顔で土を掘り、「うわー、採れた」「いっぱい採れたよ」「良かったね」と収穫を楽しんだ。その後、参加者は会員らが用意したゆでたサツマイモを味わった。

 くまの里山によると、今回の落花生はカラスなどの鳥獣被害を受け、収穫量が減少してしまったという。次回の収穫のためにも今後の打開策を検討するとした。

 西代表は「私たちくまの里山は、子どもたちが自然に触れ合うことができることと、美しい里山を次世代に残すことが目的。喜んでいただけているのはうれしい。落花生の味を好んでくれている人もいるので今回は申し訳ない限り。次回は対策も施し、頑張りたい」と話した。

(2021年10月28日付紙面より)

落花生を収穫した=23日、那智勝浦町高津気
多くの参加者が体験を楽しんだ
2021年10月28日
19 須川新仁さんが優勝
 令和3年度クラブ選手権競技  (日本ダイヤモンドゴルフ倶楽部 )
2021年10月28日
20 野球の魅力を感じて
 勝浦ヤンキースが体験会  (那智勝浦町 )
2021年10月28日
21 山口酒店が優勝 第171回職場対抗ボウリング大会 
2021年10月28日
22 新宮高女子が関西大会へ
 全日本高校女子サッカー和歌山大会  
2021年10月28日
23 ぴったりの一足を編もう  福祉センターで草鞋作り講座  (新宮市 )
2021年10月28日
24 1位に小阪享志さん  写連新宮支部10月例会  
2021年10月28日
25 リュウキュウマメガキ  浮島の森遊歩道沿いで実る  (新宮市 )
2021年10月28日
26 思い思いに楽しく作製  中央児で「ハロウィーンクッキーづくり」  (新宮市 )
2021年10月28日
27 秋の花々に触れ笑顔に  福祉センターで生花教室  (新宮市 )
2021年10月28日
28 父から娘に伝わった味  「たこ焼 紀伊」オープン  (那智勝浦町 )
2021年10月28日
29 下古谷奏明君、本選突破  兄弟一緒に全国大会へ  (日本クラシック音楽コンクール )
2021年10月28日
30 薄暮風雨下で技術発揮  潜水隊が夜間潜水訓練  (串本町消防本部 )
2021年10月28日
31 分団単位で計画して臨む  本年度の消防団実働訓練  (古座川町 )
2021年10月28日
32 愛情の大切さなど知る  町内小学校で命の授業  (串本町 )
2021年10月28日
33 人見建設が串本中へ寄贈  紀陽CSR私募債還元で  (串本町 )
2021年10月28日
34 和気あいあいとサシェ作り  子育てサロンで楽しむ  (紀宝町 )
2021年10月28日
35 モリンガの収穫最盛期に  ブライトライフ合同会社  (御浜町 )
2021年10月28日
36 南京玉すだれや皿回し楽しむ  カフェいっぷく亭に15人  (紀宝町 )
2021年10月28日
37 全員で戦い花園へ!  ラグビー部が全体練習再開で意欲  (木本高校 )
2021年10月28日
38 実験できれいな「虹」つくる  第2回わくわく科学教室  (紀宝町 )
2021年10月28日
39 お悔やみ情報
  
2021年10月27日
40 展示に向け制作進む
 最後の「紀の国トレイナート」  (31日から )

 本州最南端・紀伊半島を舞台に2014年から7年間続いてきた「紀の国トレイナート」が今年、ラストランを迎える―。「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の地域文化発信事業に位置付けられている今年のトレイナートは31日(日)から11月21日(日)にかけて開催。現在、御坊市から新宮市までのJRきのくに線と紀州鉄道の列車内と駅舎、沿線地域では、31日の開幕式に向け参加アーティストによる制作が進んでおり、突如現れたアートが道行く人たちに驚きと興味を与えている。

 新宮市のJR三輪崎駅付近の海沿いの土地では、現代美術家・中村岳さんが21日から木材を使用した作品制作に取り掛かった。22日の取材時にはピンク、青、黄色、紫色に着色した木材が約5㍍もの高さに組み上がり、通り過ぎる歩行者や運転手らの目を引いていた。

 「“場所”がキャンバス。景観に合わせて自由に発想し創っている」と中村さん。「現代美術家にとって、人を驚かすことはある種の使命」と話す。

 作品について「絵画では2次元に3次元的要素を持たせる。いわば虚構の世界。立体物だが絵を描くように、空間に線を描いているイメージ」と説明。

 木材は築100年を超える古民家を解体した際の廃材を使用しているそう。「ノーコンセプトでノープラン。場所に5分立つとイメージが湧く」と語るように、当初ピンク一色で予定していた作品は、アザミやススキ、セイタカアワダチソウなどの野草と海の青色に触発され色を増やした。

 トレイナート初年度の2014年にも三輪崎駅舎前で作品を展開した中村さん。熊野について「素朴で景色もきれい。人なつっこくてアーティスティックでしゃれた人が多い。魅せられてます」と話していた。

  □     □

 那智勝浦町の湯川海水浴場では23日、建築家で東京理科大学教授・和歌山大学客員教授の広谷純弘さんが、作品「時の舟」を設置。協賛する㈲白樫木材、実行委員会メンバーら5人が協力した。

 広谷さんが約20年前に設計した建築のデッキが老朽化したため、板を張り替えた際に取り外した古い板を使用して完成した「時の舟」。古材は取り外されるまでの15年間を経て、アート作品として新しい航海に出て行く舟に生まれ変わった。

 2019年、同作品で参加した際には、台風で作品が波にさらわれた。地元の人たちにより引き上げられた作品はこのたび、内部の板にアルミ箔を貼るなどの改良を加えたことにより、海の青と空の青を映し、万華鏡のようにキラキラと輝くオブジェに。

 1本のワイヤで引っ張ることによって成り立つ作品は、板同士がお互いを支え合い、柔らかい空間を演出。古材を利用したリサイクルアートとして、環境問題にも訴え掛ける。

  □     □

 同町のブルービーチ那智に突如現れた、巨大なショッピングカート。そこに住む人々の暮らしや文化との関係を、カラフルでポップな姿で表現したという。カートの着色は町立勝浦小学校の児童らが協力。作家の深尾尚子さんは「ビーチに合う元気な作品になりました。ワークショップに参加した子どもたちをはじめ、計画や設置の段階でも多くの皆さんの協力を頂き完成するこができました」とコメントを寄せている。

  □     □

 臨時アート列車「紀の国トレイナート号」走行日は11月6日(土)。御坊―新宮間を巡る。期間中は各地で関連イベントや沿線のまちへのローカルダイブも行われる。問い合わせは同実行委員会事務局(電話080・5786・2652、0739・22・5064)まで。

(2021年10月27日付紙面より)

巨大アートの制作を進める中村岳さん=22日、新宮市三輪崎
作品を設置する広谷純弘さんと協力者ら=23日、那智勝浦町の湯川海水浴場周辺
巨大なショッピングカートが出現=23日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2021年10月27日
41 太地城の歴史や役割説く
 令和3年度生涯学習講座  (太地町 )

 太地町公民館は22日、町公民館で令和3年度生涯学習講座「太地城と戦国時代の熊野」を開いた。町内外から35人が参加。和歌山城郭調査研究会代表の白石博則さんが講師を務め、太地城跡の歴史や他の城との違い、当時の人々の暮らしについて講話した。

 白石さんは同町には、森浦地区の頼子(よろこじ)城、太地地区の太地城、東上野地区の和田城の三つ城跡があると説明。今回は太地城をテーマに講演した。

 白石さんによると、太地城は、勢力争い(戦)と海を行き来する船から料金(津料)を徴収する二つの役目があったと説明。戦については、状況証拠を基に天正9年から13年まで太地氏らは新宮の堀内氏に属していたという。

 堀内氏が日高郡の湯河氏、三前郷・古座の高河原氏と抗争が進む中、太地の武士である和田蔵人と太地隠岐守らが太地城を築いて、それらと戦ったと説明した。

 河口に港があって城が築かれることは多いが、太地城は湾に港があって城があることから珍しいと主張。航行する船からスムーズに津料を徴収することと、徴収者の安全を保障するために必要なシンボル的存在だったのではと解説した。

 太地城について▽主郭とやや離れた駐屯部がある▽海上や湊が見えることに加え、太田川流域への山道も押さえることができる▽北西からの侵入は多重の堀切で遮断する―などの特徴を挙げた。

 安宅氏や周参見氏、西向小山氏などの他の熊野の水軍領主の城館と比較し、太地城は周参見の藤原城にも共通する主郭以外に少し離れて別の曲輪を持っているとし、「湾の奥に位置し、湾内を見下ろす太地城の在り方はこの太地の地に生きた人々の存在形態やなりわいと関係する可能性があるのでは」などと説いた。

 白石さんは太地城は町にとっても価値のある城跡と評価して活用を呼び掛けたほか、「太地町は古式捕鯨で有名な町。それ以前の歴史もしっかりとあるが資料は少ない。その部分の歴史にも興味を持っていただけたら幸いです」と締めくくった。

 12月開催分の講座では太地城の現地見学を行う。

(2021年10月27日付紙面より)

多くの参加者が太地城について学びを深めた=22日、太地町公民館
白石博則さん
2021年10月27日
42 子ども集まり催し盛況 太田の郷でハロウィーンフェス (那智勝浦町)

 那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷で24日、「HALLOWEEN FESTIVAL(ハロウィーンフェスティバル)」があった。当初の予定人数を超え、子どもと保護者合わせて約50人が参加。ゲームなどさまざまな催しで盛り上がった。

 ハロウィーンにちなみ、仮装する子どもの姿もあった。はじめにフェースペインティングが行われ、子どもたちは「月」「コウモリ」「虹」など、自身の好きな模様を選んで関係者にペイントを施してもらった。

 続いて、景品がもらえるボウリングや輪投げ、菓子作りやビンゴゲームなどを楽しんだ。ボウリングに熱中していた子どもたちは「やった、当たった」「もう1回したい」「景品がもらえてうれしい」など、笑顔ではしゃいでた。

 太田の郷によると、最近ではバイキングの再開や、ヨガや太極拳などの各教室の利用者が増加するなど、施設の利用の幅が広がってきたという。

 石田一事務局長は「予想以上に人が集まってくれてありがたい。コロナの影響で各地のイベントも少ない状況もあり、子どもたちの喜ぶ姿を見ることができてうれしいです。現在は状況も落ち着いてきているので、コロナ対策は徹底し、今後のクリスマスなどのイベントも開催していきたい」と語った。

(2021年10月27日付紙面より)

ボウリングに夢中=24日、那智勝浦町の太田の郷
フェースペインティングも楽しんだ
輪投げにも挑戦した
2021年10月27日
43 子育て支援の取り組みを確認
 第1回紀宝町総合教育会議  

 本年度の第1回紀宝町総合教育会議が25日、同町神内の紀宝はぐくみの森であった。委員らが各種取り組みを確認し、施設内の町立図書館、子育て支援センターを見学した。

 会議は2015年4月1日施行の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正により、町長と教育委員会が協議・調整を行う場として設置。教育施策の一層の充実につなげることが狙い。同町では、西田健町長、西章教育長と大岡春雄、山中富行、大前妙子、柳澤進の各教育委員で構成。

 冒頭、西田町長が「図書館は4月にリニューアルオープンした。地域子育て支援センターと連携した総合的な施設として事業を展開し、子どもの読書活動の推進や生涯学習の充実を図っていく」とあいさつした。

 町立図書館は岸葉子館長が、子どもの発達と図書館の読書活動推進事業との関わりを紹介。現在、ブックスタート事業、子育て支援講座、絵本よみきかせボランティア養成講座、赤ちゃんのおはなし会などを展開しており、今後は赤ちゃんの読書会、幼年文学の読み聞かせ、わらべうた講座、百人一首大会などを予定しているという。

 子育て支援センターの事業は淡海順子センター長が説明。主に未就園児を対象に遊び場の提供、育児についての相談、母親同士のコミュニティーの場の提供などを目的に09年度に設立した。

 子育てを助けてほしい人の要望に応じて、子育ての手伝いができる人を紹介し、地域で子育てをサポートする「ファミリーサポートセンター」は、年々利用者が増加しているという。

 淡海センター長は「子育ての孤立化を防いでいくため、センターを利用されていない方への支援も行っていきたい。子育て支援とは、子育て世帯を丸ごと受け入れ、一緒に子育てする仲間をつくること」と伝えた。

(2021年10月27日付紙面より)

図書館を視察する西田健町長ら=25日、紀宝町神内のはぐくみの森
2021年10月27日
44 10月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年10月27日
45 山田俊弘さんが優勝
 令和3年度シニア選手権競技  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2021年10月27日
46 神倉少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2021年10月27日
47 宇久井が接戦制し優勝
 イオンSSカップサッカー大会  
2021年10月27日
48 家族一丸となって奉仕  献血への協力呼び掛け  (新宮LC )
2021年10月27日
49 さらなる市の発展のために  市選管が当選証書付与  (新宮市 )
2021年10月27日
50 日本一美しい?サツマニシキ  奥村育美さんが発見  (新宮市 )
2021年10月27日
51 大きなお芋がゴロゴロ!  宇久井ビジターで芋掘り  (那智勝浦町 )
2021年10月27日
52 「超ミニコンサート」盛り上がる  「丹鶴ホールの唄」も披露  (那智勝浦吹奏楽団 )
2021年10月27日
53 御浜ファームで子牛を観察  井田小1、2年生が見学  (紀宝町 )
2021年10月27日
54 コロナからの立て直しを  5選の河上敢二氏に当選証書付与  (熊野市 )
2021年10月27日
55 ハロウィーン制作楽しむ  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2021年10月27日
56 ワクチン3回目の準備など  第4回臨時会で3案件承認  (古座川町議会 )
2021年10月27日
57 アマゴ親魚150匹放流  手分けして管内8カ所へ  (七川漁協 )
2021年10月27日
58 実習で学び交流図る  7人参加し離乳食教室  (串本町 )
2021年10月27日
59 ふるさと串本に著書託す  出身者の堀勝義さん執筆  (串本町 )
2021年10月27日
60 大会目指し合同練習開始  ジュニア駅伝の選手候補  (串本町 )
2021年10月27日
61 お悔やみ情報
  
2021年10月26日
62 田岡実千年さんが4選
 「まちづくりに全力で取り組む」  (新宮市長選 )

 任期満了に伴う新宮市長選挙の投開票が24日にあり、無所属で現職の田岡実千年さん(60)が三つどもえを制し、新宮市で戦後初となる4選を果たした。田岡さんは選挙事務所に集まった多くの支持者たちを前に「皆さんへの感謝を胸に『市政は市民のためにあり』の理念の下、初心を忘れず、新宮市のまちづくりに全力で取り組んでいく」と固く誓った。

 同市下田の選挙事務所には開票前から多くの支持者が集まった。当選の知らせが入るやいなや、田岡さんは支持者たちと抱き合いがっちりと握手。万歳をもって勝利を祝った。

 「勝利は皆さんが私のために頑張っていただいた結果」と声を振り絞った。「丹鶴ホールも無事にオープンし、小学校の統合や庁舎の建て替えも完了した。全て皆さんのおかげ。しかしこれからが本当のまちづくり。新型コロナウイルスにより経済や市民生活に大きな影響が出ている。まずはこれに対してしっかりと取り組んでいかなければ」。

 「いろいろな課題があるが、市民が安心して笑顔で元気に暮らせるまちを目指し、まちづくりの主役である市民と共に、そして市長としての責任を胸に刻み『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくり』を必ず実現していく」と力を込め、深く頭を下げた。

 後援会の前田徳男会長は「苦しい選挙戦だったが4期目の当選を果たすことができた。田岡が公約を一つ一つ、実現していけるようお力添えを」と呼び掛けた。

  □     □

 若い力と勢いで、初めての市長選に挑んだ松畑玄さん(49)は「多くの人に支援していただいた。(結果は)自身の不徳の致すところで、自分に足りない部分があったと思う」。

 支援者に対し「今までにないくらいの最高な状況をつくってくれた」と感謝を述べ「結果は仕方のないこと。これからは一市民として新宮市の発展に寄与していきたい」と述べた。

 2度目の市長選への挑戦となった上田勝之さん(56)。市民との対話の重要性を訴え続けてきた。結果を受け「田岡さんが再選された。そのことに尽きる。結果はしっかりと受け止めなければならない」と肩を落とし「今後についてはこれから考えていこうと思っている」と話した。

  □     □

■投票率は70%台に回復



 投票率が70%を切った2013、17年の市長選。特に前回(17年)は、終戦間もない1947年に行われた市長選の投票率66・95%に次ぐ低さの68・62%だったが、今回の投票率は71・19%(男69・54%、女72・57%)で下げ止まりとなった。

 期日前投票者数は7706人。投開票日当日に台風に襲われた前回の1万490人より2784人減少した。

(2021年10月26日付紙面より)

家族や支持者たちと喜びを分かち合う田岡実千年さん(中央)=24日、新宮市下田

2021年10月26日
63 50人余りが献血に協力
 勝浦LCが奉仕活動  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長、岡本英博奉仕委員長)は22日、日本赤十字社和歌山県血液センターに協力し、町役場前で献血奉仕活動を実施した。

 献血奉仕は勝浦LCの活動の柱の一つで、1984年にスタート。年7回ほど、定期的に続けられている。9月は台風の影響で移動採血車(献血バス)の配車が中止となったため、2カ月ぶりの実施となった。

 この日は役場職員や地域住民らが協力を申し込み、最終的な協力者は50人余り。献血後、黄色いベストを着た勝浦LCのメンバーが、「ありがとうございました」と洗剤やタオルをプレゼントした。

 岡本奉仕委員長は「今日は出だしから好調で、大勢に協力していただいた。当初予定していた人数を超えそうです」。戸間会長は「献血に協力していただき、大変ありがたい。新型コロナウイルス感染拡大後は協力人数が落ち込み、輸血用血液も不足していたが、人数が回復してきたのでは」と話した。

 移動採血には、新型コロナウイルスワクチンを接種した人は接種後48時間を経過してから、新型コロナ既感染者は症状消失後4週間が経過し、問診などにより全身状態が良好であることが確認できれば参加できるという。

(2021年10月26日付紙面より)

献血に協力する役場職員ら=22日、那智勝浦町役場前
2021年10月26日
64 集団接種、最終日迎える
 新型コロナワクチン接種  (新宮市 )

 12歳以上の市民を対象としていた新宮市の新型コロナウイルスワクチン集団接種が24日、市役所別館で最終日を迎えた。この日は12歳を迎える小学6年生を含めた約560人が接種を済ませ、全34回にわたって進められた集団接種がひとまず終了した。

 65歳以上の高齢者を対象に4月25日から集団接種が開始され、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員、64歳以下の市民を対象として高年齢順に接種が進められてきた。

 当初は11月の完了をめどにしていたが、全国的、または新宮保健所管内における感染拡大状況などを鑑み、新宮市医師会の協力を得るなどして一部年齢層を個別接種に切り替えるなどして早期完了を目指していた。

 最終日のこの日は、気象警報の発表に伴い中止となった9月26日の振り替えで、今月3日に1回目を接種した対象者の2回目の接種。12歳以上の全対象者(2万5572人、1月1日現在)の接種数は1回目2万1332人(83・42%)、2回目2万603人(80・57%)となった。

 現在、国から2回目接種を終了した者のうち、おおむね8カ月以上経過した者を対象に、1回の追加接種を実施する方針が示されており、市新型コロナワクチン接種推進室では今後、3回目接種に向けて準備を進めていくとしている。

(2021年10月26日付紙面より)

新型コロナワクチンの集団接種が最終日を迎えた=24日、新宮市役所別館
2021年10月26日
65 式典や発表で気持ち高める 子供・若者育成支援県民大会 (県青少年育成協会など)

 県の本年度子供・若者育成支援県民大会が23日、串本町内であった。内閣府主唱「同支援強調月間」(11月)に伴う市町村宛ての知事メッセージが県内8地方の巡回活動隊に伝達され、青少年の発表2種類を受けるなどして来る同月間への気持ちを高めた。

 この大会は、県・県教育委員会・県青少年育成協会が主催。子どもや若者が心身ともに健やかにたくましく成長し、将来自立し活躍していくために県民みんなで同月間の趣旨を考える機会として年1回、8地方で会場を持ち回り開いている。

 本年度は東牟婁地方の巡りに当たり、同町文化センターを会場に設定。「育てよう!支えよう!見守ろう!和歌山の青少年」をテーマに掲げ、ボランティア活動やフィールドワークを通して地域と密接に関わる地元高校生の実践発表から地域の活性化を考える機会と位置付けて計画し、新型コロナウイルス感染症予防対策を講じながら参加を呼び掛けた。

 当日は式典と青少年の発表の二部構成で、進行は県立串本古座高校の仁木愛里さん(3年)と川端望恵さん(2年)が担当。同協会の会長でもある仁坂吉伸知事は学校と地域がそれぞれに努力しその連携で若者を守り育てる状況を思い描いて一同の士気を高め、来賓を代表して県議会の森礼子議長と同町の田嶋勝正町長がそれぞれに健全育成への思いを寄せてその取り組みを期待した。

 県知事感謝や同協会会長表彰を贈呈して模範活動を奨励し、併せて「家庭の日」絵画コンクール優秀作品表彰の贈呈も実施。同月間中に各市町村へ届ける知事メッセージを8地方の巡回活動隊(通称・キャラバン隊)に託し、代表して東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会の寺西敏次会長が決意を掲げた。

 青少年の発表は▽県少年メッセージ2021金賞作品「共に生きる」(有田市立箕島中学校3年・楠瀨心美さん)▽県立串本古座高校CGS部実践(19年度同協会会長表彰〈善行青少年関係〉対象となった活動)―の2種類。将来を担う若者の考え方を受け止めて、来る同月間への気持ちを高めて締めくくった。

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ふれあい賞に宇久井小の南和奏さん



 「家庭の日」絵画コンクールは、「ふれあいとやすらぎのある家庭づくり」の推進を目的として同協会が主催。本年度は3点を優秀作品として選んだ。その1点、ふれあい賞は那智勝浦町立宇久井小学校4年・南和奏さんの作品「お父さんが海にポーイ」が受賞。南さんは母親に見守られながら壇上へ上がり、仁坂知事からじかに表彰を受けた。

 幼い頃から絵を描くのが好きで、この作品は夏休みに絵画教室に参加して描いた。人と山と海の色、それぞれの雰囲気を上手に描くことに頑張ったそうで、南さんは「うれしい。これからもいろんな絵を描いていきたい」と喜んでいた。

(2021年10月26日付紙面より)

知事メッセージを預かる寺西敏次会長=23日、串本町文化センター
「家庭の日」絵画コンクール・ふれあい賞の表彰を受ける南和奏さん
2021年10月26日
66 新宮が接戦制し優勝
 4チームが県大会へ  (サッカーU―12全日予選順位決定トーナメント )
2021年10月26日
67 新翔、初戦で敗れる
 高校ラグビー和歌山県大会  
2021年10月26日
68 新翔が大勝で3回戦進出
 高校サッカー和歌山大会  
2021年10月26日
69 感謝の気持ち大切に
 那智勝浦少年野球クラブが2連覇  (新宮警察署防犯学童軟式野球大会 )
2021年10月26日
70 激戦から一夜明け  田岡実千年さん、選挙を振り返る  (新宮市長選 )
2021年10月26日
71 1位に野中誠一さん  写連紀南支部9月例会  
2021年10月26日
72 ようこそ新翔高校へ!  オープンスクール開催  (新宮市 )
2021年10月26日
73 本番に向け通し練習  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年10月26日
74 人権基本方針の改定に向け  紀宝町人権施策審議会  
2021年10月26日
75 特殊詐欺の被害防止を  三十三銀行御浜支店で窓口訓練  (紀宝警察署 )
2021年10月26日
76 小地域福祉活動を学ぶ  北海道でのサミットにリモートで  (紀宝町 )
2021年10月26日
77 6競技で熱戦繰り広げる  熊野市南郡中学校新人大会  
2021年10月26日
78 元気いっぱい競技に挑戦  くしもとこども園運動会  (串本町 )
2021年10月26日
79 JOCのU―16で5位に  潮岬中2年・久保凛さん  (串本町 )
2021年10月26日
80 大石元則さん再選果たす  支持者と喜び分かち合う  (新宮市議補選 )
2021年10月26日
81 お悔やみ情報
  
2021年10月23日
82 景観を損なわずきれいに
 那智勝浦RCが清掃活動  

 那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、後誠介会長)は21日、那智勝浦町の熊野古道・大門坂の石碑周辺で清掃活動を実施した。会員10人が、草刈り機やはさみ、ほうきなどを手にして草刈りやごみ拾いに取り組んだ。

 同クラブ恒例の社会奉仕活動の一環で、毎年行われている。「大門坂」の石碑は高さ約2・5㍍で地元の自然石(火成岩)で作られており、同クラブ創立50周年と世界遺産登録を記念し2004年に寄贈された。現在では古道を歩く観光客たちにとって人気の撮影ポイントとなっている。

 後会長は「大門坂の玄関として修学旅行生や観光客の皆さんが写真を撮影するスポットにもなっています。新型コロナの影響で人は少ないですが、きれいな景観を保つため今後もしっかりと取り組んでいければ」と話していた。

(2021年10月23日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん=21日、那智勝浦町の大門坂(一時的にマスクを外して撮影)
協力して作業を進めていった
2021年10月23日
83 ロケットの独自ロゴを活用
 商材第1弾の取り扱いも開始  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)がこのほど、ロケットを取り入れた独自ロゴの活用を始めた。商材活用の第1弾としてロゴをプリントしたトートバッグの取り扱いも開始。当面は同協会公式グッズ開発の中で活用を進め、ロケット振興機運の高揚に資するという。

 スペースタウン串本ロゴやスペースポート紀伊エンブレムなど公のデザインの使用許諾申請が受け付けられる中、同協会からも追い風が起こせないかと考え同町出身のデザイナー兼プランナー・山中崇生さん=東京・株式会社「CLUB DO NUTS」代表=に制作を依頼。コンセプトを伴うデザイン4種類(TypeA=スタンプ型、同B=ピクトグラム型、同C=ポップアート型、同D=花札風)が仕上がり、まずは同協会関係の名刺にワンポイントとして取り入れる形で活用を始めてきた。

 トートバッグは①マチあり(ロゴはTypeB)②マチなし(ロゴはTypeC)―の2種類があり、いずれも1袋2000円(税込み)で販売する。生産数は各200袋。長く使えるよう綿のキャンバス生地(=帆布)を意識して選んだという。

 取り扱い窓口は同協会串本事業所と同古座事業所の2カ所で、今後はさらに増やしていく考え。その他の商材活用は同日現在未定だが、商材収益は同協会と同社の双方に還元する仕組みを考えていてその方向性を今後も鋭意模索していきたいとしている。問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。

(2021年10月23日付紙面より)

独自のロゴをプリントしたトートバッグなどを披露する職員=21日、南紀串本観光協会串本事業所(ロゴは左からTypeB、A、D、Cの順)
2021年10月23日
84 物資配布し周知図る 薬物乱用防止の早朝啓発活動 (新宮市)

 新宮保健所は22日、県立新宮高校校門前で薬物乱用防止などを目的とした早朝啓発活動を実施した。同保健所や新宮地区協議会に所属する薬物乱用防止指導員、同校生徒会ら約20人が登校する生徒に啓発物資を配布し周知を図った。

 10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に係る運動月間。警察庁によると、青少年による薬物、中でも大麻の乱用が増加し、昨年度は大麻事犯の摘発が5034人で過去最多となった。20歳未満では887人で、このうち高校生が159人、中学生が8人となっており、若年層を主に深刻な社会問題となっている。

 大麻についてはインターネットを中心に「安全だ」「依存性がない」などの誤った情報が流れているのが原因の一つなのではといわれている。そうした状況を鑑み、同保健所では青少年に対して薬物や医療などの正しい知識を持ってもらおうと実施に至った。

 参加者は通学する生徒たちに「おはようございます。よろしくお願いします」と声を掛けながら薬物乱用防止のパンフレットとポケットティッシュやクリアケースなどの啓発物資、約600個を手渡した。

 生徒会長の小阪輝大君(2年)は「新生徒会として初めての活動で、協力しながら無事に啓発を終えることができてよかった。薬物に手を出してしまうと、抜け出せなくなるという怖さを改めて知ってもらい、今後も呼び掛けていければ」と話していた。

 26日(火)には、那智勝浦町立下里中学校校舎校門前で活動が行われる。

(2021年10月23日付紙面より)

啓発物資を配布し薬物乱用防止を呼び掛ける参加者=22日、県立新宮高校校門前
2021年10月23日
85 紀伊半島大水害の被災体験聞く
 民生委員児童委員協議会が研修  (紀宝町 )

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の定例会が19日、町福祉センターであった。委員25人が参加し、紀伊半島大水害で被災した紀宝町浅里の木下起査央さん(紀宝町社会福祉協議会長)から体験を聞いた。

 浅里地区は熊野川沿いにある集落で、2011年の台風12号による水害時には土石流や浸水被害が発生し、県道小船紀宝線の寸断で孤立。住民らは長く地区外での避難生活を送った。

 この日の研修は「紀伊半島大水害台風12号の被害を忘れない」と題し、木下さんが作成した資料を基に当時の状況が詳しく説明された。

 急に水位が上がり始め、自宅より高台にある空き家に避難し、「バケツをひっくり返したような大雨」の中、携帯ラジオでニュースを聞きながら一夜を過ごした。

 翌日に外に出ると、自宅は半分ほど浸水し、県道付近の住宅は水につかって一帯は「湖のようになっていた」。熊野川の堤防を越える浸水は、堤防が築かれてから初めてのことだったという。

 危険にさらされながら一命をとりとめた人から聞いたという話も紹介し、早めの避難の大切さを呼び掛けた。また、住民同士や自衛隊などによる救助活動の様子や、鵜殿のふれあい会館で送った避難生活、多くのボランティアに助けられたこと、浅里地区タイムライン(事前防災行動計画)、さまざまな復興事業なども説明。リニューアルされた飛雪の滝キャンプ場は、コロナ禍でのアウトドアブームを受け、多くの観光客でにぎわいを見せていると伝えた。

 委員らは木下さんに質問するなどして、防災への思いを新たにしていた。

(2021年10月23日付紙面より)

定例会に出席した委員ら=19日、紀宝町福祉センター
被災体験を話した木下起査央さん
2021年10月23日
86 実りの秋を体験  4、5歳児がサツマイモ収穫  (潮岬こども園 )
2021年10月23日
87 晴天の下記録更新目指す  町内小学校連合運動会  (古座川町 )
2021年10月23日
88 束縛は愛?デートDV防止を  新宮高校定時制で出前講座  (新宮市 )
2021年10月23日
89 自分らしさを大切にして  津村雅稔さんが多様な性語る  (新宮・東牟婁圏域自立支援協議会 )
2021年10月23日
90 南和奏さんにふれあい賞  「家庭の日」絵画コンクール  (和歌山県 )
2021年10月23日
91 「本がいっぱいあるね」  丹鶴幼園児が図書館見学  (新宮市 )
2021年10月23日
92 日本一の悪役目指したい  俳優・久原雅史さんを取材  (串本町 )
2021年10月23日
93 半年ぶりにプレー楽しむ  グラウンドゴルフ新米大会  (紀宝GG )
2021年10月23日
94 コロナ終息願って浦安の舞  阿田和神社で秋季例大祭  (御浜町 )
2021年10月23日
95 防げる死から守るために  熊野市消防署救急合同訓練  
2021年10月23日
96 市政への関心、反映なるか  前回投票率、戦後2番目に低い68・62%  (新宮市長選 )
2021年10月22日
97 「川原家」組み立てる
 神倉小6年生がふるさと学習  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で20日、ふるさと学習があった。6年生72人が、県立新翔高校の野間清教諭、中岸速人教諭、建築技術部の三宅悠夢(ゆうむ)君(3年)、田中雄太郎君(1年)に教わりながら四畳半の川原家(かわらや)を組み立てた。

 ふるさと学習は神倉小学校運営協議会(下岡輝子会長)が取り組む「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環。子どもたちに地元の歴史や文化を学んでもらい、愛着を持ってもらおうと、同協議会メンバーを中心に有志ボランティアの協力の下に取り組んでいる。

 6年生は「熊野川と暮らし」をテーマに学習を進めており、15日には事前授業で中瀬古友夫さんから川原家の歴史を学んだ。川原家はくぎを使用せずに組み立てる簡易商店で、洪水時には短時間で解体などができるのが特徴。生活物資や木材、炭などの交易の舞台として市の発展を支えた権現河原に、最盛期には200軒以上の宿屋や鍛冶屋、風呂屋、土産物屋が建ち並んでいたという。

 児童らは野間教諭から事前授業の復習と組み立ての説明を受けると、12グループに分かれて順番に作業を開始。土台に柱を立てて貫(ぬき)を通して柱にくさびを差し込み、壁板を装着していった。高所や重量物を扱う作業は、教職員や同部が担当し、川原家を完成させた。

 児童会長の奥麻緒さん(12)は「川原家にいろんな知恵が詰まっていて感動した。これから地元の他の歴史も勉強してみたいと思いました」。

 野間教諭は「子どもたちの興味を持って作業に取り組む姿が見られました。ふるさと学習を通じて新宮・東牟婁地方の良いものや伝統を知り、印象に残ってもらえれば」と話していた。

(2021年10月22日付紙面より)

壁板押さえの作業に取り組む児童=20日、新宮市立神倉小学校
川原家の完成を見守った
2021年10月22日
98 自動車ができるまで
 潮岬小5年がオンライン見学  (串本町 )

 串本町立潮岬小学校(堀靖典校長)の5年生25人は20日、日産自動車㈱のオンライン工場見学を体験した。児童らは画面を通して自動車ができるまでを学んだ。

 日産自動車は工場へ直接訪れることのできない人に向けたオンライン工場見学を実施している。担任教諭が申し込み、初の開催となった。

 この日は理科室に集合し、モニターを通じて日産車体㈱湘南工場を見学した。日産の魅力や車づくりの工夫を伝えるプラントアテンダントが案内し、児童は「調査員」となって日産の歴史や車づくりを楽しく学んだ。

 同工場では仕事で使う小型商用車と海外向けSUVを生産している。児童らは車が完成するまでのプレス、溶接、塗装、組み立ての工程や出荷の様子などをそれぞれ映像で視聴。

 車体となる鉄板はロール状で運ばれており、象350頭分の重さでプレスされることや、溶接はロボットと手作業で行われること、部品の取り付けや点検の仕方、エンジンの重さ、車1台の完成にかかる時間、全体の部品数などをクイズを交えて学習した。環境を考えた車づくりに取り組んでいることや自動運転技術などの紹介もあり、熱心にメモを取りながら聞き入った。

 児童らは「おすすめの車と一番高い車は」「車の材料はどこから来るのか」「CMの芸能人はどう決めていますか」「他社へのライバル意識はありますか」などさまざまに質問し、回答を冊子に書き込んだ。

 電気自動車の普及とガソリン車についての質問では2030年ごろには新しくガソリン車は製造されなくなる可能性があるとし「これからの未来は電気や水素など環境に優しい車が出る。日産でも電気自動車に力を入れています」と述べた。

 前虎之朗(こじろう)君(11)は「車が好きで、新機能の話などが聞けて良かった。勉強になりました。」と話していた。

(2021年10月22日付紙面より)

モニターを通して車の製造工程を学ぶ児童ら=20日、串本町立潮岬小学校
2021年10月22日
99 自生する希少植物を観察
 5、6年生が熊野川の昼嶋で  (成川小 )

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長)の5、6年生17人が19日、同町浅里を訪れ、熊野川の昼嶋で観察会に取り組んだ。

 熊野川を含む参詣道は、2005年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。昼嶋は島の上部が碁盤の目のようになっており、天照大神(あまてらすおおみかみ)と熊野権現が碁を遊んだ所ともいわれている。

 同小の観察会は毎年、春と秋に実施。今春は天候不良で中止となったが、今回も浅里地区の莊司健さん(74)が協力し、所有する川舟に児童を乗せて熊野川を案内した。

 昼嶋に上陸後は、三重自然誌の会などに所属する元中学校長の山口和洋さん(73)が自生する植物などを紹介。「昼嶋は1400万年前の火山活動でできた独特の島で、貴重な植物が生息している」などと解説した。

 児童は島に絶滅危惧種が多く自生することを学び、キイイトラッキョウ(紀伊糸辣韮)や紀伊半島に分布するシチョウゲ (紫丁花)など希少種を観察。イネ科の外来種のメルケンカルカヤに勢力を奪われていることも知った。

 川岸に戻り、代表でお礼の言葉を述べた6年の大植心葉さんは「希少植物を見ることができて勉強になりました」と話していた。

(2021年10月22日付紙面より)

観察会に取り組んだ5、6年生=19日、紀宝町浅里(一時的にマスクを外して撮影)
昼嶋で希少植物を調べる児童たち
2021年10月22日
100 自然感じて取り組む  順心の会が太極拳鍛錬会  (那智勝浦町 )
2021年10月22日
101 「ぼよよんカボチャ」を作ろう  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2021年10月22日
102 本紙エリアで4人が受章  第37回危険業務従事者叙勲  
2021年10月22日
103 江田と田並で計10匹駆除  串本町分会合同有害駆除  (県猟友会 )
2021年10月22日
104 地域リハ活動支援を利用  大水崎のふれあいサロン  (串本町 )
2021年10月22日
105 心身の発達の過程学ぶ  保育実習で園児と交流  (相野谷中 )
2021年10月22日
106 健やかで楽しい毎日を  敬老会に65歳以上の230人  (御浜町 )
2021年10月22日
107 災害時にドローンで情報収集  協定締結「防災力向上へ」  (紀宝町 )
2021年10月22日
108 投票する人「決めている」61人  有権者110人にアンケート  (新宮市長選 )
2021年10月22日
109 お悔やみ情報
  
2021年10月19日
110 古式ゆかしく、神輿渡御
 熊野速玉大社「新宮の速玉祭」  

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が執り行われ、16日には神輿(みこし)渡御式と御船祭(みふねまつり)が営まれた。

 例年なら「わっしょい」の掛け声とともに市内を巡行する神輿渡御。今年は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、昨年に引き続き小神輿を使用。神馬(しんめ)に乗った「一ツ物」に先導され、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神遷(うつ)し場に向かった。

 熊野大橋上流の「神遷し場」で朱塗神幸用船に遷され、諸手船(もろとぶね)、供奉船とともに御船島に向け出発。漕手の密集密接を避けるため早船競漕(きょうそう)が中止となる中、古式ゆかしく御船島を廻(まわ)った。

 その後、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)では、「神輿所」に設けられた杉ノ仮宮で、前日同様に御旅所神事が営まれた。

 祭りを終え、上野宮司は「コロナ禍だが天候に恵まれ、心穏やかに執り行うことができた。皆さま方のお力添えの誠」と感謝。

 「これを縁に、熊野への信仰と、かけがえのない祭りを日本の祈りとして未来につないでいきたい」と話していた。

 熊野地方はこれから、本格的な秋を迎える。

(2021年10月19日付紙面より)

御船島を廻る朱塗神幸用船や諸手船=16日、熊野川
2021年10月19日
111 河上さん無投票で5選
 皆さんの声を大事に市政に  (熊野市長選 )

 任期満了(11月12日)伴う熊野市長選挙が17日告示され、現職の河上敢二さん(65)が無投票で5選を決めた。4候補で競った2017年の市長選と一転し、今回は対立候補がなかった。1998年12月に合併前の旧熊野市長に初当選し、通算では7選目となる。

 河上さんの公約は、コロナ禍で痛めつけられた市民の日常生活を取り戻し、経済の回復と再活性を図ることや安心して暮らせる福祉社会、万全な防災対策の実現など。市内を街宣車で巡り、午後5時に井戸町の選挙事務所へ帰着。直ちに始まった祝勝会で集まった支援者に当選のお礼を述べ、「小さくても元気なまちにしたい。3回目の無投票当選だが、やっと勝たせていただいたとの思いで取り組む。皆さんの声を大事にして市政に当たる」と約束。コロナ感染症予防に配慮して万歳三唱を省略し、お茶で乾杯した。

 会場には松阪市長や近隣の首長、議会議長らも祝福に駆け付けた。

(2021年10月19日付紙面より)

河上敢二さん(右から2人目)に当選祝福の花束=17日、熊野市井戸町の選挙事務所駐車場
2021年10月19日
112 これがヒップホップダンス!
 下里小で文化庁巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で14日、NPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトによる巡回公演「これがヒップホップダンス!」が開かれた。同小と町立太田小学校(上地巳奈子校長)の児童がプロダンサーによるパフォーマンスに見入り、一緒にヒップホップに挑戦した。

 文化庁の「令和3年度文化芸術による子供育成総合事業」の一環。ヒップホップは1970年代前半にアメリカ・ニューヨークの路上で若者たちによって生みだされた音楽・ダンス・アートを中心とする文化である。

 公演には世界中で活躍する9人のダンサーが登場。▽メリハリのある動きや指をさすポーズが特徴的な「ロックダンス」▽体の筋肉をはじくような面白い動きの「ポップダンス」▽片手で逆立ちや回転をするアクロバティックな「ブレイクダンス」―の三つのスタイルを披露した。

 児童はステージ上で繰り広げられる激しいダンスバトルに大喜びで「カルティベイト最高!」と歓声を上げた。楽曲「Uptown Funk」では振り付けを教わり、一緒に踊る一幕もあった。

 カルティベイト・リーダーのEGAさんは「みんなの中から世界的なダンサーが生まれたら、ぜひ一緒にステージで踊りましょう」と呼び掛けた。

 児童を代表して下里小学校の中地礼香(らいか)さん(6年)が「忙しい中、公演に来ていただいてありがとうございました」とあいさつ。向山遙乃さん(太田小6年)は「ダンスの動きがすごかった」。峰山英心君(下里小1年)は「ブレイクダンスのポーズがかっこよかったし、踊るのも楽しかった」と話していた。

 新型コロナウイルスの影響で参加できなかった韓国のダンサーからは「みんなでコロナに打ち勝っていこう。来年は必ず日本へ」とメッセージが寄せられた。

(2021年10月19日付紙面より)

激しいダンスバトルで魅了=14日、那智勝浦町立下里小学校
ヒップホップで決めポーズ
2021年10月19日
113 選挙戦がスタート 三つどもえの戦い始まる (新宮市長選・市議補選)

 任期満了(10月29日)に伴う新宮市長選挙と、議員辞職に伴う市議会議員補欠選挙(欠員1)が17日、告示された。市長選では届け出順に現職の田岡実千年候補(60)=無所属、新人で元市議の松畑玄候補(49)=同、同じく新人で元市議の上田勝之候補(56)=同=の3人が、市議補選では届け出順に新人の中山忠吏候補(51)=無所属、元市議の大石元則候補(67)=同、新人の月輪匡克候補(54)=同=の3人が立候補。雨模様の空の下、舌戦がスタートした。投開票日は24日(日)。

 人口減少対策や市民生活向上策、新型コロナウイルス感染症対策などが争点となる見通し。午前8時30分に市福祉センターで立候補の届け出を済ませ、選挙の七つ道具を受け取った6陣営は、各後援会事務所前で出陣式を開いた。各候補はマイクを握り、大勢の有権者たちに支持を呼び掛けそれぞれ演説場所へ向かった。

 市選挙管理委員会によると、16日現在の選挙人名簿登録者数は2万3773人(男1万833、女1万2940)。

(2021年10月19日付紙面より)

2021年10月19日
114 コロナ終息願い、秋の夜空に大輪  サプライズ花火250発  (紀宝町 )
2021年10月19日
115 リレーや大縄跳びなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2021年10月19日
116 県内3金融機関と覚書締結  わかやま産業振興財団  
2021年10月19日
117 期日前投票始まる  23日まで、市役所と熊野川行政局で  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月19日
118 世界遺産について学ぼう  太地中1、2年が本宮へ  
2021年10月19日
119 外来種のヨシススキ  那智山方面へ分布拡大  (那智勝浦町 )
2021年10月19日
120 乳がんの早期発見を  ピンクリボン運動で啓発  (串本町 )
2021年10月19日
121 地質調査の目的など教わる  田原小が最寄りの現場見学  (串本町 )
2021年10月19日
122 活動時の基本習熟に励む  望楼の芝で幹部教育訓練  (串本町消防団 )
2021年10月19日
123 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
124 柳家禽太夫さんが落語披露
 下里小で青少年劇場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で7日、全校児童75人を対象とした青少年劇場小公演「はなしの伝統芸能『落語』」があり、噺(はなし)家の柳家禽太夫(きんだゆう)さんが落語の面白さや社会におけるルールの大切さを訴えた。

 公益財団法人日本青少年文化センターが都道府県と連携して実施している事業。子どもたちが一流の芸術に触れる機会をつくることで、豊かな人間形成の一助とすることが目的。

 禽太夫さんは柳家小三治に入門し、「小のり」の名で初高座。2001年に真打に昇進し、全国各地の落語会や東京都内の寄席に出演するなど、精力的に活動している。

 禽太夫さんは落語の基礎について優しく説明。筆や紙などを表現する際に扇子と手拭いを用いるとし、顔が左右を向くことで別人を演じているなどと解説した。

 まんじゅうを食べるしぐさなども紹介して笑いを取り、「しぐさでいろんなものに見立てていくことや、頭の中に情景を思い浮かべてもらうのも落語の特徴」と述べた。

 6年生の菅浩士君、川口慶次君、桃井勇起斗(ゆきと)君の3人も小話に挑戦。1人ずつ高座へ上がり、小話を見事にやり遂げ笑いを取った。

 最後は犬が人間になった様子を描いた落語「元犬(もといぬ)」を禽太夫さんが披露し、児童は笑い声を上げ、拍手を送った。

 禽太夫さんは「見たり、聞いたりして集中している時は人の邪魔をしないようにしましょう。邪魔をすると人の時間やお金を奪ってしまうことになる。ルールを守れる大人になってください」と締めくくった。

 児童を代表して児童会役員の小谷恵菜さん(6年)が「面白い落語を聞かせていただきありがとうございます。とても面白かったです」と感謝を述べた。

 柴原寛教頭は「全学年が笑える楽しい時間を持つことができた。公共のマナーについてのお話もしていただき、学校としてもありがたい」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

禽太夫さんから落語を学ぶ児童=7日、那智勝浦町立下里小学校
落語を楽しんだ
柳家禽太夫さん
2021年10月09日
125 秋山裕由医師に知事表彰
 救急医療功労たたえ伝達  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院の院長代理を務める秋山裕由(ひろゆき)医師(63)が7日、本年度の救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受けた。

 この表彰は関係者の意識高揚による救急医療対策の推進を目的とし、その功績が特に顕著な個人や団体を対象にして1994年度から贈呈している。本年度は医師10人を被表彰者として選び、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年の表彰式は取りやめて順次被表彰者を訪ねて表彰状などを伝達する形で功績をたたえている。

 秋山医師は大阪府大阪市出身。近畿大学大学院を修了して医学博士となり、94年4月に南和歌山医療センターへ赴任、2012年8月から院長代理として同病院へ赴任し現在に至る。呼吸器内科担当医として27年にわたり県内の地域医療に貢献する中、後進の育成や福祉施設との信頼構築による円滑な救急医療の充実に努め、最近では新型コロナウイルス感染症対策面でも陣頭指揮を執って地域における感染拡大防止にも尽力している。それら功績が評価され、本年度の被表彰者として選ばれた。

 この日は新宮保健所の和田安彦所長らが同病院を訪問し、同病院側が整えた会場で秋山医師に表彰状と記念の盾を伝達。秋山医師は「この表彰は私の名前だが、今まで診療に携わってこられた方々全てで受けたものと理解する。人間至る所に青山ありの節目としてありがたく拝受し、今日より明日への励みとして診療を続けていきたい」と述べて感謝した。

 共に診療に当たった専門家集団と患者やその家族から力を頂き時には慰めも頂きながら育てたからこそ今がある、と27年の歩みを振り返る秋山医師。今後は人間到る所青山ありにどこまで迫れるかを医の道で目指すこと、自分の良心の声に従い続けることを心掛けて頑張りたいと心境を語った。

(2021年10月9日付紙面より)

救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受ける秋山裕由医師(左)=7日、くしもと町立病院
2021年10月09日
126 「地域のことは地域で考える」
 鳥羽市長が鮒田区の防災を視察  (紀宝町 )

 鳥羽市の中村欣一郎市長と防災担当を含む各課職員が8日、紀宝町鮒田地区を訪れた。鮒田自主防災会の東口高士会長から2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況を聞き、避難所や高台に完成した一時避難場所などを視察した。

 当時、県議会議員だった中村市長は紀伊半島大水害後、熊野市紀和町でボランティアに携わり、鮒田地区にも視察で訪れている。

 鮒田構造改善センターで西田健町長は、当時の広報きほう、町防災情報共有システム、各種防災関連事業を紹介し「広報には災害支援制度を掲載し活用していただいた。大きな災害を受けて、多くの皆さまに支えていただき、復旧・復興につながった。地域のご努力が一番ありがたかった。地域と連携して今後も防災・減災につなげたい」と話した。

 中村市長は「10年前のご縁があって訪問させていただいた。広報12月号の写真にインパクトがあり、現地に出向こうと思っていた。紀宝町との共通点もあり、多くのことを学びたい」と述べた。

 水害発生時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が5棟、大規模半壊128棟、半壊41棟などの被害を受けた。多くの住民が深夜に避難所から山頂まで歩いて逃げた。

 東口会長は「水門、輪中堤があり大丈夫だと思い込んでいたが、昔からの言い伝えで助かった人もいる。現場は地元の判断が大切」と振り返り、水害を教訓にした地区タイムラインを説明。「地域のことは地域で考える。生活の中に防災を組み込むことが大切」と共助の必要性を示した。新型コロナウイルス対策として、山口建設から寄贈があった「抗原検査キット」も備蓄しているという。

 高台の一時避難場所で防災倉庫や備蓄品などを確認した中村市長は「当時は被害の状況だけを見たが、今回、視察して持続可能な準備ができていることが分かった。地域の力を付ける総合力になっており、地域共生社会そのものだと感じた」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

高台に完成した一時避難場所を視察する鳥羽市の中村欣一郎市長(右から2人目)=8日、紀宝町鮒田
2021年10月09日
127 「舞台からの景色楽しんで」
 文化ホールを一般開放  (新宮市 )

 新宮市は8、9の両日、市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)内文化ホールを一般開放している。8日には市内外から大勢が来館し、新しいホールと舞台の広さや完成度を確かめた。

 3日に記念式典の開催をもって開館した同施設。5日から通常業務を開始したが、文化ホールは安全管理上、イベント開催時以外は開放していない。

 このたびの一般開放は、新型コロナウイルス感染症の影響で8月に予定していた施設内覧会が中止となる中、普段見る機会の少ない舞台側からの景色を楽しんでもらおうと企画。2日にわたって開放し、新ホール披露の機会とした。

 文化ホールでは今後、多くの自主事業や貸館事業が控えているほか、今月30日(土)から和歌山県を舞台に開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の舞台の一つとなる。

 ホール貸館の本年度の予約率は58・8%。土・日・祝日は75・9%。10~12月の間では77・3%で土・日・祝日は80・8%(9月6日現在)。新型コロナの影響で若干のキャンセルが出ているという。

 9日の舞台一般開放時間は午前10時~正午(最終入場11時30分)と午後1時~4時30分(同4時)。市は、新型コロナ感染防止対策への協力と、体調がすぐれない場合は来場を控えるよう呼び掛けている。

(2021年10月9日付紙面より)

舞台からの景色を楽しんだ=8日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2021年10月09日
128 県大会出場争いも終盤に
 後期ホップリーグ3日目  (和歌山県サッカー協会 )
2021年10月09日
129 大山さん、小川さんが優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年10月09日
130 足踏み式脱穀機で作業  明神小児童らが米作り体験  (古座川町 )
2021年10月09日
131 思い思いに「○」描く 紀伊有田駅でワークショップ (紀の国トレイナート)
2021年10月09日
132 新たなつながりの構築を  地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )
2021年10月09日
133 地域住民らが芝生手入れ  太田小学校で運動会に向け  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
134 サギ?コウノトリが飛来  本紙確認分で6羽目か  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
135 世界遺産の魅力感じて  熊野川小・中が川舟下り  (新宮市 )
2021年10月09日
136 推奨像に安全運転誓う  カーネットヨロクマから川上組へ伝達  (熊野警察署 )
2021年10月09日
137 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
138 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第41回】孤食のフォロー法  

 食育の話をすると、「孤食」という言葉をよく見ると思います。孤食はいけない!といわれていますよね。確かに、食卓でのコミュニケーションは、子どもたちのメンタルにとてもいい作用があります。一人で食べる子どもより、家族と会話をしながら食べている子どもの方が、自己肯定感が高いという研究結果もあります。では、孤食の何が問題なのか、それはズバリ「子どもが孤独に感じること」なんです。一人でテレビを見ながら食べる食事は、大人だっておいしいとはなかなか思えないですよね。大勢でわいわい食べる食事は、何を食べてもおいしく感じるものです。一人で食べることで、寂しいと感じてしまうことが、一番子どもにとってつらいことだと思います。

 孤食とひと言で言っても、色々なタイプがあると思います。大人が近くにいて一人で食べる。一人で何かを買って食べる。親が用意してくれた食事を食べる。兄弟・姉妹と一緒に食べる。大人が近くにいると孤食ではないと考える人もいるかもしれませんが、私は、これも孤食だと思っています。どれだけ近くにいても、膝を突き合わせて、会話をできる状況でなければ孤食になります。子どもにとって、共食とは大人と一緒に会話をしながら食事をするということなんです。

 では仕事の都合やさまざまな事情で子どもに孤食をさせなければいけなくなった場合、どうフォローをすればいいのでしょうか? まず、お勧めしたいのが、コミュニケーションのフォローです。食事の時間に一緒にいられなくても、帰宅後お茶でも飲みながら、今日あったことなどを話してみてください。会話をする時間があれば、それは食事の時間でなくても大丈夫。話をたくさん聞いてあげるようにしましょう。きちんと向き合って、会話ができていて、わかってくれていると子どもたちが感じることができれば、孤食も怖くありません。孤食をさせてしまった日は電話でもメールでもいいので、必ずコミュニケーションを取ることにしましょう。その日がどうしても無理な場合は翌日いつもの倍コミュニケーションを取れば、大丈夫です。

 そして、さらに意識してほしいのが翌日の食事です。やむを得ず孤食をさせてしまった場合は、できるだけ翌日、家族でゆっくり食事を取るようにしてください。朝食でも夕食でも大丈夫。家族がそろう時間の食事を大切にしてあげてください。孤食は続くほど、子どもには悪影響です。

 そして最後に忘れないでほしいのが、声がけです。一人で食事をさせたときは「ありがとう助かった」「一人で食べさせてごめんね」と必ず声をかけてあげてください。私もまだまだ勉強中ですが、調べれば調べるほど、子どもたちは親の声がけを聞いていないようできちんと聞いているのです。

 慌ただしく忙しい毎日の中ですが、どうか頑張りすぎず、罪悪感を持たず、笑顔で子どもと向き合ってあげてください。それが、子どもたちにとっては一番の栄養剤であるはずです!

(2021年10月9日付紙面より)

2021年10月05日
139 文化活動の新時代、幕開け 「丹鶴ホール」で開館記念式典 (新宮市)

 「人輝き、文化奏でる都市」目指して―。東に新宮城跡、北に熊野川を望む旧丹鶴小学校跡(新宮市下本町)に、市文化複合施設「丹鶴ホール」が完成。3日、同施設内文化ホールで新型コロナウイルス感染予防対策が講じられる中、開館記念式典が華々しく開催された。来賓や近隣町村長など、関係者ら約170人が出席し、テープカットなどで施設の完成および開館を祝った。

 2008年、新宮市第一次総合計画後期分の特進プロジェクトとして事業が開始。11年の紀伊半島大水害や建設予定地からの遺跡の出土、そして新型コロナウイルスの拡大など、幾多の困難を乗り越えながら施設完成・開館に至った。

 敷地面積は約9248平方㍍、建築面積2959平方㍍、延床面積6428平方㍍。地上4階建てで建物高さ24・5㍍。車両180台、大型バス5台の駐車場を有する。

 1~3階は鉄筋コンクリート造、4階は鉄骨造で耐震構造。工期は19年4月9日~今年7月31日。総事業費は62・5億円。国費24・7億円、県交付金5億円、交付税21億円の補助金を受けており、市の実質負担額は11・8億円。

 式典は、自民党の二階俊博前幹事長、世耕弘成参院幹事長(代理)、鶴保庸介参院議員らを来賓に迎え、向井雅男副市長の「開式のことば」で幕開け。田岡実千年市長は「紀伊半島大水害による2年間の事業凍結、遺跡の出土による大幅な設計の見直し、建設の是非をめぐる議会審議、建設期間中の新型コロナ感染拡大などさまざまな困難があったが、記念式典ができて感無量。文化交流発信拠点、中心市街地の活性化となるよう、しっかりと運営していきたい」と式辞。

 「開館を迎えられたのは、二階先生、鶴保先生をはじめとする地元選出の国会議員、国土交通省都市局、和歌山県、市議会、そして何より完成に向け一生懸命応援いただいた市民の皆さまのおかげ。この施設が、多くの皆さまが笑顔で元気で楽しく心豊かに暮らせるきっかけとなるよう願っています」と力を込めた。

 榎本鉄也市議会議長は「私たち一人一人が知恵を出し合い、市の文化振興、教育、市街地再生、市民生活の向上へとつなげていくことが最も重要。市議会としても施設が地域住民の教養の向上や情操の純化を図り、豊かな市民生活へとつながるような有効利用の奨励に努めたい」とあいさつした。

 二階氏は「新宮は文化、観光あらゆる面で秀でたまち。ここから新しい文化、新しい新宮市の未来を創造していく起点として大いに活用願いたい。施設建設を機に、新宮市がますます発展できるよう、私どもも懸命のバックアップをさせていただく」。

 鶴保氏は「建物に魂が入ってくるのは数年先。どうすればまちおこしにつながるのか、全国に新宮市の名をとどろかせられるのか。そういう努力がこれから始まると思う。施設が起爆剤となり新宮市がますます発展することを祈念したい」と祝辞。国交省の宇野善昌都市局長、下宏県副知事(仁坂吉伸知事の代理)、森礼子県議会議長がそれぞれ祝いの言葉を述べた。

 市民を代表し、市文化協会名誉会長で旧丹鶴小学校24代校長を務めた小野俊二さんが「完成を目の当たりにし喜びで胸がいっぱい。生きていてよかったと痛感している」。

 「愛称に『丹鶴』を残していただいたことは地域住民や同小卒業生にとって何よりうれしいこと。文化活動の拠点、市民の憩いの場として末永く活用いただけることを期待したい」とあいさつした。

 式典では感謝状の贈呈もあり、施工関係者や寄贈者に対して田岡市長が感謝状を贈った。

 休憩を挟み、第二部では㈱キナンの角口賀敏会長が寄贈したスタインウェイピアノのお披露目もあり、同市出身のピアニスト・森岡薫さんが演奏を披露。新ホールの幕開けを飾った。

 なお、4日は休館日のため図書館ともに閉館。8日(金)、9日(土)には舞台が一般開放される予定。

(2021年10月5日付紙面より)

テープカットで施設開館を祝った=3日、新宮市の「丹鶴ホール」
開館に至った「丹鶴ホール」
森岡薫さんがスタインウェイピアノで演奏を披露
2021年10月05日
140 一般開放に568人
 市立図書館が開館  (新宮市 )

 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」の開館に伴い3日、同施設4階の市立図書館が開館した。同日午後には一般開放が行われ、市内外から568人が来館。内覧をもって新図書館の使い心地などを体感した。

 一般の本、新聞・雑誌視聴コーナー、インターネット閲覧席、郷土の本、こどもの本、「おはなしのへや」、熊野川や新宮城跡、市街地が一望できるデッキなどから成る新図書館。市名誉市民の芥川賞作家、中上健次の業績を紹介する「中上健次コーナー」も設置された。

 1194平方㍍の開架フロアには約9万冊、別階閉架書庫(192平方㍍)に約11万冊が収蔵可能で、座席数は約100席。全面ガラス張りとなっており、開放的な空間で本の閲覧や自習が可能となっている。

 この日、施設前には、新図書館を一目見ようと開館前から多くの人が列を作った。新型コロナウイルス感染症拡大予防対策としてマスク着用、検温、手指消毒、入場・時間制限に対する協力が呼び掛けられる中、来館者らは満を持して図書館に入場。配架位置や席の座り心地などを確認したほか、本の閲覧や自習に充てる時間を設けるなどした。なお、貸し出しや予約など実質的な運営は5日からとなる。

 紀宝町に住む孫と来館した市内在住の60代男性は「明るくて開放的。利用したい図書館。散歩のコースに入れて気楽に寄りたいと思う」と感想。

 「熊野学センターがなくなったのは残念だが、この施設がこれからの新しい新宮市の第一歩になると期待したい」と話していた。

 市立図書館は午前9時~午後6時(日・祝日は5時)開館。毎週月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日~1月3日)は休館。月1回館内整理日と年1回特別整理期間も休館となる。問い合わせは電話0735・22・2284、FAX0735・22・2312まで。

(2021年10月5日付紙面より)

568人が新図書館に来館=3日、新宮市下本町
「中上健次コーナー」も設置
2021年10月05日
141 平常祈り神前に茶供える
 江戸千家宗家が献茶式  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧(ひろう)神社で3日、新宮生まれの茶人、川上不白(1719~1807年)を流祖とする江戸千家宗家蓮華菴による献茶式があった。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から各支部の代表などが参列。昨年10月には川上紹雪(じょうせつ)副家元としてお手前をしたが、翌月に家元を襲名。今回は閑雪(かんせつ)家元として初の献茶となった。

 献茶は2007年12月、宗家所蔵の不白寿像から「宝珠双龍紋」が見つかったことから、不白の故郷の「那智の滝」への崇拝と龍神信仰があったと考えられている。このことを縁に翌08年年から同大社での献茶を続けており、今年で14回目を迎えた。なお、恒例となっている献茶後のお茶会は中止となった。

 緊急事態宣言が解除される中、同神社には多くの観光客が参拝に訪れ、献茶の様子を見物。閑雪家元が茶を2椀たてて神前に献じた。

 男成宮司は献茶の奉仕に感謝を述べ、「お茶にある清らかで動じない心や精神を大事にしなくてはならない。献茶を通じて、一日も早いコロナ終息をお祈り申し上げた。閑雪家元を中心に社中の皆さまはご精進を続けられ、お茶の心を広めていただきたい」と話した。

 閑雪家元は「父と同じ家元の立場で、心を新たに初の献茶をさせていただきました。厳しいコロナの状況。神聖なこの場所で、早く平常に戻ることを祈り、神様にお茶をお供えしました」と語った。

 不白は新宮藩主水野家に仕える藩士の次男として生まれた。32歳で江戸に出て、千家流茶道を広めた。皇族、大名、旗本から町民まで階層にかかわらず指導したことで知られる。

(2021年10月5日付紙面より)

川上閑雪家元が献茶=3日、那智勝浦町の飛瀧神社
献茶式の様子
2021年10月05日
142 SDGs導入の視点考える
 串本文化セで全議員研修会  (県町村議会議長会 )

 県町村議会議長会(会長=松谷順功・高野町議会議長)が1日、串本町文化センター大ホールで全議員研修会を開いた。今回は新型コロナウイルス感染症対策を意識し、会場とオンラインの2系統で聴講の機会を提供。会場聴講は約160人が参加し、講師と共に持続可能な開発目標(通称・SDGs)を地方創生に導入する視点を考えるなどした。

 この研修会は、町村議会に属する議員の資質向上の一助として年次実施。会場は7郡の町村議会議長会が持ち回りで整えていて、本年度は東牟婁郡町村議会議長会が設定した。会場聴講の入場数は座席総数(600席)の3分の1以下とし当日は席を一つずつ空けて座るなどして同対策を実施。オンライン聴講は希望した議員に視聴先などを伝える形で実施した。

 開会にあたり松谷会長は、緊急事態宣言など発令に伴う地域産業への打撃に思いを巡らせつつ「町村は地域の特色を生かし将来を見据え、持続可能な住みよいまちづくりの実現に積極的に取り組まなければならない」と述べ、今回の研修が議員活動の一助になることを期待。

 開催地を代表して田嶋勝正町長が来賓として出席し、喫緊の台風16号の影響と今昔の台風接近事情や全県的に地域おこしをもたらす小型ロケットの打ち上げなど時代の変化を示唆しつつ有益な研修となることを祈念しつつ来町を歓迎した。

 続く研修講演では法政大学デザイン工学部の川久保俊教授が講師として登壇。「持続可能な開発目標(SDGs)を活かしたまちづくり」を演題に掲げて語ったという。

(2021年10月5日付紙面より)

開会に当たりあいさつする松谷順功会長=1日、串本町文化センター
会場聴講に臨む町村の議会議員ら
2021年10月05日
143 秋晴れの下、笑顔はじける  4小学校会場に運動会  (紀宝町 )
2021年10月05日
144 笑顔で楽しいひととき  いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )
2021年10月05日
145 イチョウ園が秋の彩り増す  ギンナンの収穫と出荷も  (那智勝浦町南平野 )
2021年10月05日
146 文化や美しい心を磨こう  伝統文化子ども体験教室がスタート  (新宮市 )
2021年10月05日
147 ロケットグッズ並べてPR  串本事業所にショーケース  (南紀串本観光協会 )
2021年10月05日
148 第2回お買物券販売開始  商工会館窓口で完売まで  (串本町商工会 )
2021年10月05日
149 向井時子さん満百歳に  町長ら駆け付けて祝う  (古座川町 )
2021年10月05日
150 お悔やみ情報