「那智の扇祭り」反省会 (熊野那智大社 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は18日、かつうら御苑で扇祭りの反省会を開いた。関係団体の代表ら約30人が集まり、来年に向けての改善点を模索した。
開会のあいさつで男成宮司は「大きな支障もなく、ご奉仕ができたと思う。それぞれの担当から改善点や指摘があると思うので、来年度に向けてよりよい提案、意見などをお聞かせいただきたい」と述べた。
各担当や関係団体代表から祭り運営時の状況報告があがった。警備担当からは、車両や歩行者の誘導で混雑が見られ、初めて扇祭りで警備する人もいたと伝えられた。
パンフレットに関しても、外国人から字が小さい、バスの時刻表が分からりづらいなど指摘があったと話した。
扇立てでは、全員が初参加者の班があり、今後は各班に経験者を交ぜてほしい。たいまつなど祭りに使う祭具、用具は一括して保管場所を決めてほしいなど要望があった。那智大社は、よりよい扇祭りを目指し、課題に取り組んでいく。
(2017年7月21日付紙面より)
教養講座「手作りアロマ教室」 (新宮市 )
新宮市教育委員会生涯学習課は19日、同市人権教育センター(春日隣保館)で手作りアロマ教室を開いた。結乃花アロマ教室のアロマテラピーアドバイザー、山上結花さんから教わり、15人が自分好みの香りの石けんとバスソルトを作った。
教室は市教育集会所の教養講座の一環。住民同士が交流を深めながら人権を学び、教養を高める場にと開かれている。アロマ作りは初めて実施した。参加者らは初めに人権に関するビデオ教材を視聴し、身近な問題について理解を深めた。
山上さんはアロマの歴史や精油の抽出方法などを紹介し「香りが脳にダイレクトで届き、リラックス効果などがあります。飲んでいる薬によって使ってはいけないアロマもあるので、医師と相談してほしいです。香りを確かめるときは直接ではなく、手であおぐようにして嗅いでください」と説明した。
参加者らは保湿効果のある蜂蜜やハーブの侵出液などを石けんの素地に混ぜて作る練り込み石けんや、岩塩と粗塩に好みの精油を混ぜて作るバスソルトを教わりながら作っていった。「いい香り」「これはちょっと苦手かも」など、自分の気に入った香りを選び、混ぜたりしながらオリジナルのアロマグッズを完成させた。
同市野田から参加した50代の女性は「広報を見て、興味があったので参加しました。香りが直接早く脳に伝わるということが学べました。かんきつ系やラベンダーの香りが好みだったので、それを使いました。思ったより簡単で、楽しかったです。帰って使うのが楽しみ」と話していた。
(2017年7月21日付紙面より)
第28回ビルフィッシュトーナメント (串本町 )
カジキ類の釣果を競う大会「第28回JGFAビルフィッシュトーナメントin串本」が14~16日、串本港を基地にして開かれた。37チームが競技に臨み、132㌔のシロカジキを釣り上げるなどしたチーム「ジャパン・スピリッツ」が優勝した。
JGFAビルフィッシュトーナメントin串本実行委員会(谷佳樹実行委員長)主催。スポーツフィッシング界では最高峰とされるカジキ類を対象魚にしIGFAルールに基づいて開かれる大会として回を重ねていて、昨年は諸事情で中止となったため、今回は2年ぶりの実施となった。
初日に開かれたキックオフパーティーで谷実行委員長は「27回が泣く泣く中止になり、28回も仲間に期待されながらも先行きの見えない日が続いていた。3月15日に串本町と話し合い、町長から『今年はぜひやってくれ。自分が責任を取る』という言葉をいただいて実行委員一同やる気になった。来年、再来年と続けられるだけの方向性がついたと自負している」と実施の経緯を報告。田嶋勝正町長は大会参加やふるさと応援寄付金への協力を感謝しつつ「去年の分も合わせて素晴らしい釣果が出ること期待している」とあいさつをして各チームの健闘を祈った。
競技は2日目と3日目に行われ、各チームは午前6時にクルーザー艇や漁船で同港を一斉出港し、潮岬の南~南西沖で釣果を目指した。2日目は全体で10本の釣果が記録され、釣り上げられた5本が同港桟橋そばに設けた大会本部前で公開検量にかけられた。この日は餅投げ大会や事前申込者対象の体験クルージングもあり、開催地住民も多く検量風景に注目し、釣り上げられたカジキに触れるなど貴重な体験の機会も得るなどした。
3日目は2本がタグ&リリースとして釣果記録され、ルールを満たせず記録対象外となったがチーム「オリンピア」が189・4㌔の大物クロカジキを公開検量にかけて場を盛り上げた。優勝チーム「ジャパン・スピリッツ」は2日目に132㌔のシロカジキをラインクラス50lbで釣り上げ、3日目もタグ&リリースポイントを獲得して2位を引き離し優勝した。
表彰式で同チームは「谷実行委員長の開会あいさつに心打たれて気合が入った。串本町をはじめとする大会関係者の支援があっての結果だ」と感謝。今後の参加継続への意欲をにじませながら喜びをかみしめ、主催者や各チームの祝福を受けた。
(2017年7月21日付紙面より)
公立小中学校で終業式
新宮市、東牟婁郡のほとんどの公立小中学校で20日、一斉に終業式や全校集会があった。児童生徒らは8月末までの長い夏休みに入った。
下里小学校(岡史博校長、児童96人)では同校体育館に全校児童が集まり、1学期の終業式を開いた。岡校長は1年生には「67日間よく頑張りました」、6年生には「海中公園に行ってシュノーケルを体験しましたね」などと学年ごとに1学期の思い出を紹介。夏休み期間中に「自分でやろうと思うことに挑戦してください。いろんな事を見たり、聞いたりしてください。家の手伝いをしてください」と呼び掛けた。生活指導の担任からは水の事故、交通事故に気をつけるよう注意があった。
那智勝浦町、太地町は9月1日(金)から、新宮市は8月29日(火)から2学期がスタートする。
(2017年7月21日付紙面より)
11団体が伝統芸能披露 (熊野那智大社 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は15日から17日まで、創建1700年を記念して記念奉納行事を営んだ。地域内外の11団体が招待され、境内の特設舞台で歌や舞踊などを奉納した。
15日と16日の午前中は、新宮・東牟婁地域の郷土芸能団体が、歌や舞、演奏を披露した。16日午後は、雅楽寮日本雅友会が雅楽を奉納し、17日には、地元の2舞踊団体が舞を納めた。舞台前には参拝者が集まり、趣あふれる演舞に見とれていた。
15日に「御舟謡(みふねうた)」と「出し」「入舟端唄」を奉納した河内祭御舟謡保存団体河内会の片山潔会長は「1700年という重厚な空気を感じた。練習も6月中ごろから5月20日に早め、毎週月・水・金曜日に取り組んだ。みんなよく声が出て、満足のいく出来だったと思う」と話した。
郷土芸能、雅楽、日本舞踊奉納に参加した団体は次の皆さん。
【15日】
河内祭御舟謡保存団体河内会(串本町)
高芝の獅子舞保存会(那智勝浦町)
くじら踊り保存部会(太地町)
熊野曼荼羅太鼓(新宮市)
【16日】
勝浦舟謡保存会(那智勝浦町)
三輪崎郷土芸能保存会(新宮市)
宇久井神社宇久井青年会(那智勝浦町)
熊野水軍太鼓保存会(紀宝町)
雅楽寮日本雅友会
【17日】
西川流舞踊団
友雪会
(2017年7月19日付紙面より)
那智勝浦町のわかば保育園(山田眞理子園長、園児86人)に12日、プラスチック製のブロック玩具「LaQ(ラキュー)」の遊び方を指導する「LaQ博士」こと善積良介さんが訪れ、子どもたちに作る楽しさを教えた。
LaQは日本の玩具メーカーが製造・販売している。正方形と正三角形の基本パーツと、つなぐ役目のジョイントパーツで構成する小さなプラスチック製のブロック。多種多様なものを作ることができる。
園児たちは善積さんから楽しい話を聞きながら、「こま」を作り、誰のこまが一番長く回るか競争した。
善積さんは「上手に作るこつは、一つのものを作ったら、改造し自分で考え工夫することが大切」と教えた。
山田園長は「博士の作った作品はすごいね」と園児たちと楽しく話し合った。
(2017年7月19日付紙面より)
22日の稲荷神社祭礼に向け (西向青年公道会 )
串本町西向にある稲荷神社の祭礼が22日(土)に本祭を迎える。獅子舞を奉納する西向青年公道会(渡瀬裕基会長)は1日から日曜を除く連夜の稽古を開始。14、15日にはてんぐ役の衣装付けもするなど大詰めに差し掛かっている。
同神社は西向小と隣り合う山腹に位置し、上ゲ地区と原町区の氏神社として護持されている。例祭日は7月22日。揺るぐことなく今日まで伝統を貫いていて、今年は原町区下部地区が軸になって式典準備が進んでいる。
同会は1日、西向多目的集会所を宿にして獅子出しをした。稽古時間は午後7~9時としているが、会員は納得がいくまでその日の練習を重ねるため超過することもしばしばあるという。てんぐ役は昨年に引き続き雑賀望さん(8)がササラてんぐ、木下累君(8)が玉獅子を務める。共に経験2年目で、会員より一足早く6月5日から練習を始め、週当たりの練習頻度を3、4、5日と段階的に上げ、獅子出し後の稽古に合流した。
2人とも振り付けは一通り覚え、今は全体的にもっと上手に舞えるよう頑張っているという。来る奉仕に向け雑賀さんは「最後に刀を持って(獅子と駆け引きした末に)ひゅっと上げるところをかっこよく見せられるよう頑張りたい」、木下君は「玉獅子は(舞全般の)形がかっこいい。それがしっかり出るように頑張っているところを見てほしい」と語る。
宵宮は午前9時20分、本祭は午前8時20分に宮奉納をし、以降は辻回りに臨む。式典後に同神社参道で行う奉納と本祭午後8時ごろにJAみくまの西向支所前で行う総神楽は2日間の辻回りの見せ場となっている。
祭礼に向け渡瀬会長(32)は「新人1人も加わり、みんなが仕事を持つ中で稽古に打ち込んできた。地元はもちろん、他地区の方も含め多くの皆さんに成果を見てもらい、楽しんでほしい」と語った。
(2017年7月19日付紙面より)
休耕田にヒマワリの種まく
熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は16日、新宮市熊野川町能城山本の休耕田3・5㌶にヒマワリの種をまいた。町内4地区、約4㌶の土地に約25万~40万本分をまく予定。下阪会長は「今年も種をまけることがうれしい。参加してくれた人たちが懸命にしてくれて助かっています。一角には迷路を作りたい」と話していた。
同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地に種をまいている。この日は会員と新宮商工会議所青年部、社会福祉協議会職員、行政局職員、地域住民らやボランティアなどが大勢参加。縄に付いた目印を頼りに手作業でまいた。9月10日(日)には「ひまわりまつり」を予定している。
西典久さん(39)は「毎年来ており、楽しくやっています。花が咲いたら見に来ます」。娘の柚綺さん(6)は「楽しい。いっぱい咲いてほしい」と話していた。
下阪会長は「順調に育ち、きれいな花を咲かせてほしい。みんなに花が会ってくれれば」と語った。
(2017年7月19日付紙面より)
もみじ会が7月月例杯
東牟婁地方中学校総体バドミントン
高校野球三重大会
扇立祭に備え虫干し (速玉大社 )
熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」(14日)に備え、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は4日、祭り当日に各殿で開帳する桧扇7握を虫干しのため蔵から出した。
神前に立てられた桧扇に神が降臨し、氏子の病気や五穀に付く虫を追い払うという信仰から始まった祭り。室町時代の作品と伝わる桧扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に国宝の桧扇が18握あり、そのうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野桧扇」と呼ばれている。
祭りで使用されている桧扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが描いた。作製は故鮒田和往さん。
■祭り当日の行事
祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の桧扇を開帳する。奉賛行事として境内特設舞台では午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと演歌歌手の紀の川良子さんと小芝陽子さんの歌謡ショー。大禮殿入口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引き大会、午後6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り。参集殿前では午後5時30分から熊野速玉大社敬神婦人会によるお茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。
(2017年7月5日付紙面より)
社会を明るくする運動啓発 (新宮市 )
第67回「社会を明るくする運動」強調月間に伴う街頭啓発が3日、県内各市町村であった。市、県、紀南保護司会、市更生保護女性会の会員らが市内4カ所に分かれてチラシなどを配布。犯罪や非行のない明るい社会を築こうと買い物客らに協力を呼び掛けた。
非行の防止と罪を犯した人たちの更生に対し理解を深め、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な運動。
決起集会で紀南保護司会の谷敏朗会長は「安全で安心な国づくりのためには、犯罪や非行をした人を地域から排除したり、孤立させるのではなく、適切な『仕事』や『居場所』の確保を通じて、責任ある社会の一員となるよう支えていくことが大切」などと安倍晋三首相のメッセージを代読。
田岡実千年市長は「現代社会において、地域の皆さんが共に支え合うまちづくり、運動のサブタイトルにある『地域のチカラ』はこれからのまちづくり全ての根幹となる。過ちを犯した人が立ち直り、再び犯罪に手を染めることなく、共に地域の一員として暮らしていける、市民誰もが願う安心して暮らせる地域社会の実現に向け、共に力を合わせ、啓発活動に取り組みたい」と協力を呼び掛けた。
この日は県薬物乱用防止指導員新宮地区協議会など主催の「ダメ。ゼッタイ。」普及運動も合同で実施した。
(2017年7月5日付紙面より)
7月恒例の町内一斉清掃 (古座川町 )
古座川町(西前啓市町長)で2日早朝、町内一斉清掃「古座川のおおそうじ」があり、各地で町民らがごみ拾いや草刈り、回収したごみの分別に励んだ。
古く青年会が取り組んでいた美化奉仕から発展した7月第1日曜日恒例の町民行事。清流古座川や地域の環境保全を意識し実践する機会として平成3年度から取り組むようになり、半夏生の草刈りと併せて地元の美化を図る形が定着している。
ここ2~3年は梅雨らしい天候下での実施が続いていたが、今年は中休みの好天に恵まれ各地で草刈り機の音がこだまし、幹線道路沿いを歩いてごみを拾い集める姿や池野山区では壮年会が清掃の勢いに乗って池野山公園の水辺の草刈りにも取り組むなどしていた。
町民が集めたごみは町内に保養所「経徳庵」を持つ和歌山トヨタグループやみくまの農業協同組合、社会福祉法人高瀬会、南紀月の瀬温泉ぼたん荘、役場の各職員や各区役員約80人で結成した回収・分別班が手分けして町域各地から運搬。洞尾の広場に集めて金属類、ガラス類、不燃ごみ類、可燃ごみ類に分け、総量は2㌧車約4台分に達した。
午前11時前には一連の作業が一段落し、西前町長は「(人口減や高齢化の進展に伴い)年々お手伝いいただける方の数が減るのを感じる中、ここでは各種団体が大勢参加していただき感謝している」と述べて同キャンペーンを締めくくった。自宅周辺で励んだ町民に向け「おかげさまでここに集まるごみも随分と減り、毎年のことながら地域に浸透しているんだなと感じる。今日は町民総出で頑張っていただき、皆さんにお礼を申し上げたい」と語った。
(2017年7月5日付紙面より)
高田川でヨシノボリの群れ
新宮市の高田川で体長4㌢ほどのヨシノボリ(葦登)が群れになって激流の岩場を懸命に登っている=写真。何度も流されながら果敢に挑戦している。
「葦にも登る」という意味でこの名が付いたハゼ科の魚。吸盤状の腹びれを巧みに使って、垂直の岩壁でも登ることができることから、ボウズハゼとともに川のアルピニストと呼ばれている。肉食性で、水生昆虫やミミズ、エビ、魚の卵や稚魚などを食べる。
エサ場を求めて毎年この時季から岩場を登り始める。高田川では上流でより吸盤の強いオオヨシノボリとルリヨシノボリ、下流でシマヨシノボリが見られる。
(2017年7月5日付紙面より)
熊野ラグビースクールカップ
県スポ少総合競技大会剣道競技 (中学生の部優勝、小学生の部3位に )