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2022年09月23日
1 協力が成功と楽しさの源 「彩雲祭」2年ぶり単独開催 (新宮高校)

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒562人)で22日、文化祭「第29回彩雲(あやぐも)祭」が開かれた。行事テーマは「今できることを全力で!~『協力』が成功と楽しさの源~SDGsとともに」。文化クラブによるステージなどがあり、生徒たちがさまざまな催しを楽しんだ。

 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小し、文化祭と体育祭を1日で実施したため、文化祭を単独開催するのは2年ぶり。

 学校行事にさまざまな規制がかかる中「一度きりの高校生活で、今できる最大限のことを全力でやり遂げたい。持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールに向け、自分たちにできることを考えたい」との思いを込めて開催した。

 オープニングセレモニーでは、玉置七彩生徒会長が「1、2年生は初めての文化祭。手探りながら、全校生徒が一生懸命準備に携わってきた。思いっきり楽しみ、自己の成長の場にしましょう」とあいさつ。尾﨑玄多・行事企画運営委員長は「今年は文化祭を1日開催ができて本当にうれしい」と語り、動画を通じて文化祭を楽しむための七つのルール▽体調が悪いときは無理せず参加を見合わせる▽大声を出さず、3密を避ける▽教室は常に換気―などを呼びかけた。

 文化部のステージでは、吹奏楽部が今年のコンクール曲「生命(いのち)のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」などを演奏。放送部による星新一の「ある夜の物語」、詩「道程」の朗読、琴部の「虹」「千本桜」の演奏、書道部のパフォーマンスなどが会場を盛り上げた。

 午後には各クラス、生徒会、委員会によるアトラクションや展示があり、SDGsに関連した企画が多く見られた。

(2022年9月23日付紙面より)

オープニングセレモニーで吹奏楽部が演奏=22日、新宮市の県立新宮高校
2022年09月23日
2 センサリーボトルを工作
 すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域子育て支援センター(戸塚ゆう子センター長)は12、13の両日、同町福祉健康センターで「すくすくワークショップ」を開いた。町内で子育て中の親子らが参加し、センサリーボトルを作った。

 センサリーボトルとは透明の瓶にオイルやビーズ、ラメ、カラーセロハンなどを入れ、ゆっくりと揺らめく様子を楽しむおもちゃ。「安らぎのジャー」「魔法のビン」とも呼ばれる。

 この日はペットボトルと洗濯のり、カラフルなジェリービーズなどを使って工作。子どもたちは好きな色のフェルトボールを選んでペットボトルに入れ、浮いたり沈んだりする様子を不思議そうに眺めた。

 南知希君(3)と参加した母親の準子さんは「色がきれいで、集中して作ってくれたと思う。最近はおもちゃだけではなく、他の子どもたちに興味を持ち始めたようで、遊んでいるところを近くに見に行ったりしています」と話していた。

 ワークショップは未就園児と保護者を対象に、毎月実施している。10月は18日(火)と19日(水)にハロウイーンの工作をする予定だ。申し込みは同センター(電話0735・52・0224)まで。

(2022年9月23日付紙面より)

揺らめくボールを見つめる=13日、那智勝浦町福祉健康センター
2022年09月23日
3 合同で災害パネル展実施
 新宮警察署と串本海保署  (串本町・古座川町 )

 新宮警察署(田原正士署長)と串本海上保安署(内海浩一署長)の合同による災害パネル展示が21日、串本町文化センターと古座川町中央公民館の2会場で始まった。いずれも30日(金)までの実施で、日々の防災意識を高める一助として目を通してもらえればとしている。

 旧串本警察署と串本海上保安署の取り組みを継承しての実施で、地域住民のさらなる防災意識の向上を図ることが目的。展示物は写真や啓発ビラなどで、警察活動や海上保安活動の様子や同活動越しに見る被災地の状況を伝えて普段の防災意識を高める構成としている。

 串本海上保安署のパネルの内容は阪神淡路大震災以降の主だった大規模災害における活動紹介で2会場ともほぼ共通。新宮署のパネルの内容は2会場で異なっていて、串本町会場は令和元年台風19号と平成30年西日本豪雨と平成23年紀伊半島大水害、古座川町会場は同大水害と東日本大震災となっている。

 合同の災害パネル展実施は2018年に旧串本警察署と串本海上保安署が取り組んで以来約4年ぶり。趣旨が近しい連携として約2年前に合同で津波防災の街頭啓発をした経緯もあり、こちらも災害パネル展実施期間の初日にオークワ串本店前、29日(木)に同古座川店前で継承実施するとしている。物資は災害時の海上保安活動の概要と津波緊急避難時の確認事項や非常持ち出し品を伝える啓発ビラなど。ビラは100セットを準備し新宮警察署と串本海上保安署の各署員5人で手分けして住民へ配り、その説明で防災意識を促した。

 新宮警察署警備課の谷英人課長は「防災週間から少し遅れてしまったが、今は台風シーズンに当たるので何とか9月中には実施し皆さんの防災意識を高めたかった」とこれら啓発活動実施の思いをコメント。同時に串本海上保安署との関係を幅広く深め、両署連携による災害対応力を強化していければと両署の内部的な狙いも見据えて語った。

(2022年9月23日付紙面より)

新宮警察署と串本海上保安署の合同による災害パネル展会場=21日、古座川町中央公民館(上)、串本町文化センター(下)
合同で津波防災の街頭啓発に臨む新宮警察署と串本海上保安署の署員=同日、串本町串本
2022年09月23日
4 かんきつの新規就農を支援
 「農地バンク」の活用呼びかける  (御浜町 )

 高齢化や担い手不足で耕作放棄地が課題となる中、「年中みかんのとれるまち」がキャッチフレーズの御浜町は、町内でかんきつを栽培する新規就農者を募っている。

 「農地バンク」への支援も行っており「現在、農地バンクには売りたい、貸したい農地がたくさん登録されており、これらの農地を耕作していただける方を募集しています。兼業などで農業をしたい方は、ぜひご活用ください。農地の売買や貸借の交渉も役場がお手伝いさせていただきますので、お気楽にご連絡ください」と呼びかけている。

 農地バンクは、農地の売買、貸借を希望する所有者などから申請のあった情報をホームページや窓口で公開し、農業を営むことを目的として、農地の利用を希望する人に紹介する制度。

 町ではホームページを開設し、登録されている農地や農地登録までの流れなどを紹介している。「御浜町農地バンク」で検索を。問い合わせは農林水産課(電話05979・3・0517)で受け付けている。

 町では、みかん農家としての就農や移住希望者に向けた新しいパンフレットを作製。Iターン、Uターンでみかん農家になった就農者や、移住者の声を紹介した。

 役場1階町民プラザではみかん農家のインタビュー映像を流し、町長室前にも紹介パネルを設置しており、農林水産課の担当職員は「かんきつ栽培に興味のある方はご相談ください」と話している。

(2022年9月23日付紙面より)

御浜町がかんきつの新規就農者を募集=御浜町役場
御浜町が作製したパンフレット
2022年09月23日
5 3大会で上位入賞果たす
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2022年09月23日
6 「道の駅なち」や人口減など問う  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2022年09月23日
7 全議案可決で閉会  那智勝浦町議会9月定例会  
2022年09月23日
8 お金の大切さ、学ぼう  「おみせやさんごっこ」に19人  (新宮市の「ベストパートナー」 )
2022年09月23日
9 橋杭海水浴場前で街頭啓発  秋の全国交安運動始まる  (串本町 )
2022年09月23日
10 テイクアウトで30食完売  恒例の「ふれあい子ども食堂」  (紀宝町 )
2022年09月23日
11 百歳高齢者に祝い状  3市町では25人  (熊野・南郡 )
2022年09月23日
12 クズの花が盛り迎える  秋の七草の一つ  
2022年09月22日
13 秋の交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など  

 正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「秋の全国交通安全運動」が21日から始まった。30日(金)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の歩行者事故などの防止および飲酒運転の根絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底」を重点に取り組んでいく。

 新宮市では運動初日の21日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年市長)、市交通指導員協議会、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署など関係者約70人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会と出発式を開いた。

 運動展開に先立ち、市民運動推進協議会の清岡幸子副会長は「交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心し暮らせる新宮市として、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの遵守を訴え、各種広報を行っていく」。

 7月から、県と県警が連携し、横断歩道における歩行者保護の取り組みを推進する「サイン+サンクス運動」が実施されていることを紹介し「車を運転する際には横断歩行者優先の徹底を意識して」と呼びかけた。

 酒井清崇・東牟婁振興局長は「交通事故のない安全で安心なまちづくりは全ての県民、市民の願い。交通事故をなくしていくため、引き続きご尽力を」。

 田原正士・新宮警察署長は、交通事故につながりやすい交差点関連の交通違反や重大な事故に直結しやすい横断歩行者妨害や飲酒運転に対して取り締まりを行うとともに、自転車による悪質な違反に対する指導と取り締まりの強化、「サイン+サンクス運動」周知のための広報などを展開していくと強調。

 「引き続き、歩行者の安全確保、飲酒運転をさせない、交通事故を起こさせない環境づくりに取り組んでいただき、交通事故減少の機運が高まることを期待している」とあいさつした。

 決起集会後には関係者に見送られながら取り締まり部隊が出発。参加者らは啓発物資やのぼりを手に、買い物客らに交通安全を呼びかけた。

(2022年9月22日付紙面より)

取り締まり部隊を見送る関係者ら=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を配布し交通安全を呼びかけた
2022年09月22日
14 支え合いの仕組み学ぶ
 高田小中が「赤い羽根共同募金」の授業  (新宮市 )

 新宮市立高田小中学校(山本健司校長、児童4人、生徒6人)で15日、「赤い羽根共同募金」についての授業があった。市社会福祉協議会地域福祉部の植地美貴さんと東雄大さんらが来校。取り組みの意義や募金を通した支え合いの仕組みなどについて講話した。

 10月1日(土)から全国一斉に始まる「赤い羽根共同募金運動」に先立ち、子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらう目的で実施。同校での授業を皮切りに、市内の小学校を巡回し授業を展開する計画としている。

 共同募金は、戦後間もない1947年に市民が主体の民間運動として始まりその後、現在の社会福祉法に基づき、地域福祉の推進のために活用されている。

 現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。

 植地さんと東さんは、共同募金を呼びかける羽には赤や緑、青、黄、黒、白、水色の7種類があると紹介。「全て人に関わる募金で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されます」と話した。

 同募金の成り立ちを紹介した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ「子ども食堂やサロン活動、高齢者へのお弁当の配布など、困った人たちだけではなく、まちづくりをしたいと思っている人の応援にも使われます」などと説明。さまざまな活動を支えているその役割について理解を求め「赤い羽根絵はがきコンクール」参加への協力を呼びかけた。

 共同募金について認識を深めた子どもらからは「まちのいろいろな取り組みを支えていることを知った。勉強になった」「支え合い、助け合う優しい気持ちはすてきだと思う」などと感想を発表した。

(2022年9月22日付紙面より)

新宮市社会福祉協議会職員らが共同募金の取り組みについて話した=15日、市立高田小学校
支え合いの仕組みに理解を深める児童・生徒ら
2022年09月22日
15 どんな意見も大切に
 「こどもかいぎ」で話し合う  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワークは17日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「こどもかいぎ」を初開催した。自由に話し合いができる場が設けられ、参加した町内の小学生10人がさまざまな発言を行った。

 教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。

 「こどもかいぎ」は、対話の重要性を知るとともに、人の意見を大切に扱い、互いを尊重する機会につなげることなどを目的に実施。この日のファシリテーターは井藤朋子さんとPon(ポン)さん、山﨑佳子さんの3人が務めた。

 井藤さんらは「みんなが安心できる『場』」「どんな意見も大切に(話そうとしている人に耳を傾ける。反対意見もOK)」「パスもあり」の3点を大事にしてほしいと説明。

 テーマに「こんな学校だったらいいな」「大人と子ども、どっちがいい?」「もやっとすること」などを上げ、児童発信の質問や疑問についても話し合った。

 「こんな学校だったらいいな」のテーマでは「廊下で走ったらだめ」「連絡帳を毎日書かないといけない」など学校のルールについて触れ、児童は「先生だって走っているのになぜ?」「家にメールで送ってくれれば」などの活発な意見が上がった。

 「こどもかいぎ」を終えた児童は「先生に言えないことも話すことができた」「学校のルールで、もやっとしたことが言えて気持ちが晴れた」「みんなの意見と自分の意見を比べられた。自分の思っていることと違うことがあると分かった」などの感想を述べた。

 井藤さんは「社会には戦争や環境破壊、貧困などの問題がある。解決できない原因の一つに対話ができていないことが挙げられると思う」。

 対話については「対話はお互いのリスペクトという根っこが一番大事。対話がうまくできていくと、人との関わりや生きることがもっと楽しく自由に、豊かになるはず。たくさん発言してくれたのでうれしかった。次回の検討もしています」と語った。

(2022年9月22日付紙面より)

「こどもかいぎ」で対話楽しむ=17日、那智勝浦町の教育センター
声を掛け合い緊張をほぐした
2022年09月22日
16 僕らの米は「世界一う米」
 太田小でバケツ稲収穫  (那智勝浦町 )

 台風一過の晴天が広がった20日、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の5、6年生7人が、5月から育てていた「バケツ稲」の刈り取りをした。

 「バケツ稲」はバケツで育てるイネのこと。狭いスペースでも米作りに挑戦でき、土作りや日々の水やり、成長観察、害虫対策、収穫、脱穀など全ての工程を体験できることが特徴だ。JAグループによる食農教育の一環で、JAみくまのの協力を得て昨年から挑戦している。

 児童は5月、それぞれのバケツに5本のコシヒカリの苗を植え「世界一う米(まい)」「新潟になんて負けないぞう米」「ひかる米」「クロミマイ」「ケバブ米第二合」などと命名。昨年はイナゴの食害を受けた経験から、自作の防虫ネットを張って保護してきた。

 この日は1㍍ほどに成長したイネを鎌で収穫し、手すりにはさ掛け。片付け作業では、バケツの底までびっしりと張った根を観察した。

 今年の米の出来について、6年生は「去年よりもいいと思う。4合くらいになったらいいな」「去年、潮岬青少年の家のキャンプから帰ってきたら、穂が全滅していた。今年はパイプを組み立ててネットを張った」と話していた。

 29日(木)に脱穀し、最後はおにぎりにして全員で味わう予定で、「シンプルに塩味がいいな」などの声があった。

(2022年9月22日付紙面より)

稲穂を持って記念撮影=20日、那智勝浦町立太田小学校
バケツからイネを刈り取る
2022年09月22日
17 第3回定例会一般質問②  串本町議会  
2022年09月22日
18 家族らの応援受け頑張る  明神小中が合同で運動会  (古座川町 )
2022年09月22日
19 平均変動率減少続く  下落幅は3年ぶりに縮小  (基準地価 )
2022年09月22日
20 ロケット事業や那智の水を質問  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2022年09月22日
21 最終プレゼンに熱こもる  「道の駅なち」の魅力生かす  (武者修行プログラム™ )
2022年09月22日
22 地域に伝わる歴史学ぶ  三輪崎小5年生が「鯨踊り」の授業  (新宮市 )
2022年09月22日
23 思い出の人形600体を供養  曹洞宗の若手僧侶ら  
2022年09月22日
24 正しい交通マナーの実践を  秋の全国交安運動を前に出発式  (紀宝警察署 )
2022年09月22日
25 秋空の下、リレーなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2022年09月22日
26 お悔やみ情報
  
2022年09月18日
27 日ト両国参列得て追悼式典
 トルコ軍艦遭難慰霊碑前で  (串本町 )

 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑前で16日に追悼式典があり、トルコ共和国側と日本側合わせて約50人が同碑一帯に眠るエルトゥールル号(以下エ号とする)の将士に哀悼を示し両国の友好を確かめ合った。

 エ号は1890(明治23)年9月16日、嵐により樫野沖の暗礁に乗り上げて爆沈。587人が殉難する中、当時の島民の献身により69人が救助され全員が母国への帰還を果たした。

 追悼式典は年1回、遭難の日に同町が主催。おととし、昨年はオンライン環境を取り入れ規模を抑えつつ営んだが、今年は国歌と同碑追悼歌を静聴とした以外はほぼ例年同様に挙行した。トルコ共和国側からの来賓招待で在日大使館のエメル・デリノズ・テキン一等参事官やハビブ・イゼット・ゾールオール武官、在名古屋総領事館のウムット・リュトフィ・オズデュルク総領事ら、町側から田嶋勝正町長夫妻を筆頭に町議会の鈴木幸夫議長ら議員や教育委員、大島地区の3区長や町内外の関係個人や団体代表者、一般参拝者が参列した。

 岐阜ファーティヒモスク・イマームによる礼拝を経て、田嶋町長は「私たち串本町民はこの地に眠る殉難将士の御霊(みたま)をお守りし、大島島民が示した利他の精神を継承する。歴史を風化させることなく、日ト友好の架け橋のまちとして両国の友好の一助となることを誓う」と式辞。テキン一等参事官は「串本の皆さまとご一緒にエ号の出来事に思いをはせるため、殉難将兵たちが安らかに眠るこの地に立つことができたことを誇りに思う」と胸中を語って古今紡がれる友好関係への感謝を掲げ、参列一同順次献花した。

 地元樫野区の髙山カヤ子区長(75)はどのような形であろうと区民は9月16日のことを忘れないとし、「去年よりも参列者が少し多くなり、眠っている将士の方々もきっと心強く思ってくれていると思う」と今年の式典を喜んだ。

(2022年9月18日付紙面より)

慰霊碑に献花する田嶋勝正町長夫妻ら=16日、串本町樫野
2022年09月18日
28 ジオ的観点からふるさと知る
 熊野川中で「瀞峡めぐり」事前学習  (新宮市 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)で16日、国の特別名勝・天然記念物に指定されている瀞峡(瀞八丁)を舟で巡る「瀞峡めぐり」の事前学習があった。南紀熊野ジオガイドの平野皓大さんが来校し、地域の観光資源の魅力を伝えた。事前学習を踏まえ、同校1、2年生は21日(水)に「瀞峡めぐり」を体験する予定。

 ふるさと学習の一環として実施。ジオ的観点を通して、地域の名所を知ってもらうことを狙いとしている。

 瀞峡は、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる景勝地で、大正時代にプロペラ船が瀞峡―新宮町(現新宮市)間を往来し、昭和40年代にはウオータージェット船が登場。多くの観光客を絶勝の地へと運んだ。現在は(一財)熊野川町ふれあい公社が川舟を活用した「瀞峡めぐり」を運営している。

 平野さんは、ジオパークの概要や「私たちはプレートの沈み込みで生み出された三つの種類の大地がつくった場所で生活しています」など、南紀熊野ジオパークの成り立ちを説明。

 吉野熊野国立公園内にあり、南紀熊野ジオパークエリアでもある瀞峡について「マグマの熱で硬くなった地層が削られて今の地形になりました」。

 かつては新宮からプロペラ船で観光客を輸送していたことや、鉱山や炭鉱があったことなどから大変なにぎわいを見せていたとし「河原にはお店もいっぱい並んでいた。三反帆(さんだんぼ)や木材を運ぶ筏(いかだ)も行き交っていた」と、大地が形成した歴史や文化の盛り上がりを紹介。「昔は栄えていたんだということを思い出しながら『瀞峡めぐり』を楽しんで」と呼びかけた。

(2022年9月18日付紙面より)

ジオ的観点からふるさとを学習=16日、新宮市立熊野川中学校
平野皓大さん
2022年09月18日
29 移住定住支援を拡充
 「空き家バンク」の新事業も  (紀宝町 )

 紀宝町は本年度から、「空き家バンク制度」の物件充実を図ることを目的に、各自治会と連携した「空き家バンク登録奨励金事業」や「空き家バンク登録促進助成事業」、住宅取得を支援する「住宅購入支援事業」「空き家改修支援事業」を進めている。

 人口減少・少子高齢化に歯止めをかけるため、町では地域活性化や空き家の利活用促進、移住定住希望者への支援制度を拡充させてきた。

 2014年度から開始した「空き家バンク制度」は延べ62件の物件登録があり、37件が成約し、22組40人が町外からの移住だった。

 移住定住、子育て支援を続けてきた結果、19年と21年を比較した30~40代の転入超過率の改善幅が東海4県で4位になるなど、成果が表れてきた。

 町では「今後も全庁挙げて紀宝町を移住先として選んでいただける、住み良いまちづくりを推進し、引き続き、人口社会減、自然減対策の取り組みを継続したい」としている。

 各種事業への問い合わせは役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

  □     □

 主な事業は次の通り。

■空き家バンク登録促進助成金事業

 空き家バンクに物件を登録する際、空き家の清掃や家財道具などの残置物の搬出・処分などを町内業者に委託する場合の費用を一部助成。対象は空き家バンクに登録を行う家主で、助成額は上限3万円で対象額の2分の1。

■空き家改修支援事業

 購入した空き家の改修工事を町内建設業者の施工で行う際の工事費用の一部を助成する。助成額は上限10万円で対象額の3分の1。町商工会商品券を給付する。

■町内住宅購入支援事業

 町内で新築、中古問わず住宅を購入した人に購入費用の一部を助成する。助成額は5万円(購入額を上限)で、義務教育終了前の子ども1人につき5万円を加算し、町商工会商品券を給付する。

(2022年9月18日付紙面より)

空き家バンクに登録されている物件(紀宝町提供)
住宅から見える風景(同提供)
2022年09月18日
30 小型車を無料貸し出し
 まちなか観光の実証実験  (太地町 )

 太地町は15日より、2人乗りの小型電気自動車を使った「ちょいノリ旅」の実証実験を始めた。観光客などに対して無料で車両を貸し出し、町内散策に利用してもらう。28日(水)までで、ニーズや適正価格、行き先などを調べ、事業化の可能性を探る。

 太地町は内閣府から、未来技術社会実装事業を行う地方自治体の一つとして採択を受けており、その一環となる。同事業は、未来技術を活用した地方創生の提案を募集したもの。この事業として「ちょいノリ旅」のほか、自動運転車による町内巡回や、ドローン活用ビジネスの実証実験なども行っている。

 「ちょいノリ旅」は、まちなか観光の促進を目指すもの。車両はJR太地駅に置いてあり、駅内の観光案内所で利用の受け付けと貸し出しを行う。利用の場合は事前予約を求めているが、借り受けの希望があり、予約が入っていない場合は即日でも貸し出す。

 利用時間は午前8時30分から午後4時までで、利用していいのは太地町内のみ。充電時間は2時間必要で、電気と利用時間の残量が十分であれば、1日に複数人に貸し出すこともあり得る。

 使用車両は、トヨタのC+pod。後部座席がなく、車長が短い。オートマチックで、最高速度は時速60㌔。クーラー使用時で約75㌔の走行が可能となっている。利用には、普通自動車運転免許が必要。また台風接近など荒天時は、貸し出しを中止する場合がある。予約は、太地町観光案内所(電話0735・59・3131)。前日の午後5時まで受け付ける。

 なお「ちょいノリ旅」の実証実験は、太地町が単独で費用負担して実施する。要する費用は、車両レンタル代の十数万円のみ。実証実験の結果、事業化の可能性があるとなれば、内閣府を経由して関係省庁の人材が派遣され、使用できる補助金を紹介してもらえるなど、助言が受けられる。

 また事業化するにしても、町事業として、委託管理事業として、関係法人で行うなど、さまざまな選択肢が考えられるという。

(2022年9月18日付紙面より)

無料で貸し出される、まちなか観光用の2人乗り小型電気自動車=16日、JR太地駅
2022年09月18日
31 サフランモドキ咲く  新宮市三輪崎の岩肌  
2022年09月18日
32 全産業の現状判断「下降」超  和歌山県の経済動向  
2022年09月18日
33 和歌山には19~20日最接近か  高波、暴風などに警戒  (台風14号 )
2022年09月18日
34 小鷺愛空さん最優秀賞  天石東村記念書道作品展  
2022年09月18日
35 さまざまな海を表現  「写真を楽しむ写真展 うみ」  (太地町立石垣記念館 )
2022年09月18日
36 来年への思い込め斎行  宇久井神社例大祭の宵宮  (那智勝浦町 )
2022年09月18日
37 県知事賞など22賞選出  児童生徒木工工作コンクール  
2022年09月18日
38 教育支援などに1千万円寄付  R.Linkに紺綬褒章伝達  (御浜町 )
2022年09月18日
39 お悔やみ情報
  
2022年09月09日
40 緑丘・城南中の統合を検討 統合検討委員会で意見交換 (新宮市)

 新宮市役所別館で7日夜、「緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会」の第1回会議が開かれた。学校・教育関係者ら16人が出席。市から委嘱を受けた後、委員会設置要綱や経過を共有し統合に向けて協議を行った。

 現在の両校の生徒数は、緑丘中学校228人、城南中学校152人の計380人。千穂・丹鶴小学校、蓬莱・王子小学校が統合された小学校再編が完了した2013年度当時の489人と比較して109人(22・3%)減少している。

 学級数も緑丘中は8、城南中は6となっており、両校とも法律上の基準「12~18学級」、和歌山県基準の「9~18学級」の適正学級数を下回っている。

 昨年2月に行われた市総合教育会議において、生徒数の減少や学校施設の老朽化などの観点から、田岡実千年市長が教育委員会で統合準備を進めるように指示。現状を受け、学校の活力を維持、発展させる観点から、統合の検討を開始するに至った。

 同委員会は、両校の統合に関し、必要な調査や協議を行い、統合を推進するために設置。育友会や学校運営協議会、公民館、町内会、学校関係者からなる19人の委員らが▽両校の統合に関すること▽学校の名称、校歌、校章などに関すること▽生徒の交流活動に関すること▽その他、統合準備に必要な事項に関すること―について協議を進めていく。

 開催に当たり、速水盛康教育長が「子どもたちのためにどのような教育環境を整えていくのか、学校を活性化していくのか。皆さまの意見や感じたことを参考にしながら策定していきたい」とあいさつ。委員長に選出された城南中学校育友会の板谷貴史会長は「地域の子どものためにみなさんのご意見を頂戴したい」と協力を求めた。

 今後、委員会では設置場所や校名などを議論するなどして統合に向けた検討を進めていく。また、必要に応じて保護者説明会やアンケートの実施も検討していくという。

 統合に向けた計画として速水教育長は「本年度中にはある程度のスケジュール案を作っていく必要があると考えている」と見解を示した。

(2022年9月9日付紙面より)

統合に向けての検討が始まった緑丘中学校(左)と城南中学校
統合検討委員会第1回会議の様子=7日夜、新宮市役所別館
2022年09月09日
41 災害対応の専決などを審議 町議会第3回定例会始まる (串本町)

 串本町議会(鈴木幸夫議長、13人)の第3回定例会が7日、役場議場で始まった。

 会期は20日(火)までの14日間で、一般質問は14日(水)から16日(金)までの本会議で行う予定。当局は会期初日に前年度の各会計決算案を含む28案件を上程し、審議を求めた。本年度の一般会計補正予算〈第5号〉案も含まれている。

 審議に先だって田嶋勝正町長が諸報告に臨み、前回の定例会以降の主な町政動向として▽宇宙シンポジウムin串本実施▽南紀串本ロケットウイーク実施▽ツーリズムエキスポジャパン2022〈東京ビッグサイトで今月22~25日に実施〉でのPR活動▽同町運動公園遊具広場の一括した更新整備▽町道サンゴ台中央線の全線開通と交通混雑の緩和▽地域活性化休憩施設整備の現況。

 ▽古座消防署移転の現況▽新型コロナワクチン4回目接種の現況とオミクロン株対応ワクチン接種のめど〈10月半ば以降〉―などで概要を伝えた。

 以降、林道和深鶴川線であった7月4~5日の降雨に伴う崖崩れに対し12日付、古座川支流長谷川であった8月14日の降雨に伴う護岸崩落に対し15日付で行った災害対応を目的とする専決処分(本年度一般会計補正予算第3号、次いで同第4号の執行)の報告など、順次案件の審議を進めている。

(2022年9月9日付紙面より)

審議に先だって諸報告に臨む田嶋勝正町長=7日、串本町役場議場
2022年09月09日
42 犠牲者に黙とうささげる
 9月議会に28議案上程  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町議会(荒尾典男議長、12人)の9月定例会が8日、開会した。当局は令和3年度決算認定や地方公共団体財政健全化法の規定による報告、冷蔵株式会社の経営状況報告、条例の一部改正、紀南学園事務組合の規約の変更、令和4年度の補正予算など計28件を上程した。会期は22日(木)までの15日間で、20日(火)、21日(水)に一般質問が行われる。また、開会に先立ち、2011年9月に発生した紀伊半島大水害の犠牲者に対して、黙とうがささげられた。

 一般会計補正予算は、歳出歳入に3億9225万3000円を追加し予算総額を103億9461万4000円とした。

 新型コロナウイルス感染症関連の予算では、エネルギー価格高騰などにより、影響を受ける町内の中小企業や農林・林業・漁業事業者の負担軽減を図る「中小企業等エネルギー価格高騰対策支援金事業」「農林水産業エネルギー価格高騰対策支援金事業」やマグロ漁船の支援を行い、勝浦卸売市場の水揚げの継続・拡大を図る「まぐろ水揚げ支援事業」「まちなか商品券事業」などが盛り込まれている。

 予算額は2億3611万3000円で、そのうち、2億93万5000円が臨時交付金。

 感染症対策以外の主な事業では、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるために11月に2回、町単独で花火の打ち上げを行う「花火打ち上げ事業」や75歳以上の町営バスの無料化に伴い、民間の路線バスが通行する那智山線の運賃を町が補助し、高齢者や身体障害者の負担軽減を行う「高齢者路線バス交通費助成事業」などを提出した。

 冒頭で堀順一郎町長は4日に営まれた慰霊祭に触れ、「犠牲となられた29名の方々に哀悼の意を表すとともに、大水害の悲しみと教訓を薄れさせることなく後世に語り継ぎ、災害に強いまちづくりを進めることを改めてお誓いしたところであります」と述べた。

 初日は当局から令和3年度決算認定の説明があった。

(2022年9月9日付紙面より)

紀伊半島大水害の犠牲者に黙とうがささげられた=8日、那智勝浦町役場議場
2022年09月09日
43 八咫烏のロマン伝える
 平野杏子さん、油絵など奉納  (熊野速玉大社 )

 神奈川県平塚市在住の画家・平野杏子さん(93)はこのほど、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に油絵ほか作品計3点を奉納した。高齢のため、平野さんは作品を同大社に郵送。同大社では神前に献上し、奉納奉告祭を斎行した。

 平野さんは1930年、神奈川県伊勢原市生まれ。大久保作次郎氏、長屋勇氏、三岸節子氏に師事。磨崖仏などを研究し、仏教をテーマとした作品のほか、韓国や中国を訪ねて版画や彫刻の作品も多く制作している。80年、平野杏子招待絵画展(ソウル市世宗文化会館)を開催。87年、「第5回ヘンリー・ムーア大賞展」(美ヶ原高原美術館=長野県)に彫刻「トキオコシ」を出品し、美ヶ原高原美術館賞を受賞した。2004年には「日本・ルーマニア文化交流2004年展」(東京芸術劇場ギャラリー)に彫刻「芽生え」を出品。ブランクーシ賞特別賞を受賞している。

 今回、奉納されたのは、高句麗古墳の壁画にある三足の鳥を描いたもので、縦50・5㌢、横44・5㌢のF10号の作品。韓国の慶州で1963年に制作されたもの。

 奉納を受け、上野宮司は「平野先生は仏教だけでなく、仏教伝来以前の日本に存在した自然風土と結び付いた素朴な日本人の心、すなわち大自然に対する畏怖の念、自然を神としてあがめていた古代日本の心をとても大切にされている。早速ご神前に献上してつぶさに奏上申し上げ、御奉納奉告祭を斎行いたしました。高句麗古墳壁画の三本足の鳥は、おそらくカラスと思われますが、大陸から悠久の時を駆けて日本にたどり着き、日本固有の瑞鳥・八咫烏(やたがらす)となったのではないかというロマンをほうふつとさせる素晴らしい作品です」と喜びを語った。

(2022年9月9日付紙面より)

画家の平野杏子さんが油絵などを奉納した(熊野速玉大社提供)
2022年09月09日
44 西・南限定で10人が受講  本年度ガイド養成始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年09月09日
45 シロアリ被害で補修  三輪崎墓地トイレ  (新宮市 )
2022年09月09日
46 那智勝浦町に秋の気配  県道沿いで柿が色づく  
2022年09月09日
47 テーマ決めて自由に生ける  伝統文化こどもいけばな教室  (新宮市 )
2022年09月09日
48 全国平均下回るも着実な伸び  全国学力テストの結果公表  (熊野市 )
2022年09月09日
49 力作そろう「書清会展」始まる  11日からは特別展示も  (熊野市 )
2022年09月09日
50 地震・津波から身を守る  防災学習で地震体験も  (成川小 )
2022年09月09日
51 里親紹介のパネル展  佐野会館、相談会も  (新宮市 )
2022年09月08日
52 連携確認、有事に備え
 3機関で災害救助訓練  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は7日、新宮市の熊野速玉大社北側の熊野川河川敷(通称:権現河原)で、新宮市消防本部(垣内一男消防長)、ドローン協定締結企業の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)と合同の災害救助訓練を行った。地震の発生を想定し、無線などを使った通信、ドローンによる捜索、倒壊家屋や河川内離島からの救出救助の訓練を実施。連携を確認して有事に備えた。

 紀伊半島大水害から11年が経過するに当たり、大規模災害発生時における関係機関との連携や、救出救助に万全を期すことを目的として実施した。新宮署から12人、新宮消防から7人、アドホックから3人が参加した。

 和歌山県南方沖で地震が発生、新宮市でも震度6強を記録したと想定した。新宮署が現地本部を設置し、衛星携帯電話や無線を使って新宮消防やアドホックに応援を要請した。これを受けてアドホックが現着、ドローンを飛ばして周辺を捜索した。

 ドローンに搭載したカメラとサーモグラフィーを使い、倒壊家屋内の要救助者を発見。警察が現地に向かい、チェーンソーで屋根を切り開いて、要救助者を助け出した。ドローンは、河川内離島の亀島にも要救助者がいることを発見。これは消防が担当、ボートで亀島に向かい、要救助者を搬送した。

 田原署長は「新宮署では一人一人が、災害警備の向上を目指して頑張っている。その成果を発揮するとともに、新宮消防やアドホックとの連携が行えるように、不備があれば改善し、救える住民の命を一人でも救えるようにしたい。災害時は、現場の状況が分からないので、ドローンで安全に全体像を把握し、適切に人員を配置することで、新宮署管内のどこの地域でも同じように、命を救えるようにしたい」などと話した。

(2022年9月8日付紙面より)

警察が倒壊家屋から要救助者を救助=7日、新宮市新宮の熊野川河川敷
アドホックがドローンを飛ばして要救助者を捜索した
2022年09月08日
53 怒りとの向き合い方学ぶ
 那智中で「こころの授業」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で6日、スクールカウンセラーの田邊美由紀さんによる「こころの授業」があった。1年生51人が「怒り」との上手な付き合い方について学んだ。

 同校には毎週火曜日、年間36回スクールカウンセラーが来校し、生徒だけでなく保護者の相談にも乗っている。2学期が始まったばかりの生徒たちに、気持ちを落ち着けて学校生活を送ってもらえるよう授業を実施した。

 田邊さんは「怒りやイライラは、今後をよりよくしていこうという思いにつながる大切な気持ち。怒りをため込んだり、カッとなって物や人にぶつけたりするのではなく、上手に向き合っていくのは、大人にも子どもにも必要なこと」と話し「怒りの管理方法」を意味する「アンガーマネジメント」の手法を紹介した。

 怒りを感じたときにその場でできる行動として▽感情のピークが過ぎるまで6秒数える▽いったんその場から離れる▽目をつむる▽冷たい水を飲む▽肩の上げ下げ運動▽深呼吸―を挙げ、冷静になった後に、誰かに怒りを感じた理由を話すよう呼びかけた。また、友達が怒っているときにも、一緒にこれらの行動を実践し、相談に乗るよう話した。

 授業後半では、家でできる▽好きな音楽を聴く▽運動する▽温かい飲み物を飲む▽気に入った物を触る―などの方法について、生徒たちが自分なら具体的にどういう行動を取るのかを考えてワークシートに書き込んでいた。

(2022年9月8日付紙面より)

スクールカウンセラーの田邊美由紀さんが講話=6日、那智勝浦町立那智中学校
2022年09月08日
54 川口~宇津木間で川下り
 小学6年生がカヌー体験  (古座川町 )

 古座川町内の小学6年生を対象にしたカヌー体験が2日にあり、児童13人が川口~宇津木間の古座川流域で川下りを経験するなどした。

 同流域に育つ子として正しく安全に川と親しむ経験を積む目的で年1回、同町教育会が世話役となって実施。平年は夏休み序盤に訪問する川崎市ふれあいサマーキャンプの小中学生と交流する下準備も兼ねて1学期終盤に取り組んでいるが、本年度は訪問がなく若干ずれ込む形で目的達成のため実施する形となった。

 前年度よりも少し長い全長約4㌔のツーリングコースを設定。起点の明神橋そば河原に集合した児童らは南紀串本観光協会古座のインストラクターから安全な乗り降りの仕方やパドルの扱い方、操船方法を教わった後、教員1人を加えた14人でペアを組み2人艇に乗ってツーリングを始めた。

 半ばの高瀬や月野瀬〈少女峰前〉の河原で小休憩を挟み、距離が延びた分短時間となってしまったが月野瀬の河原で数分ほど水浴びもして涼を増しながら終点の河内島前河原を目指したという。

(2022年9月8日付紙面より)

ペアになってカヌーツーリングを経験する古座川町内の小学6年生ら=2日、河内島周辺
川下りを無事終えて指導をしてくれたインストラクターに感謝
2022年09月08日
55 児童の力作が並ぶ
 神倉小で夏休み作品展  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で5、6の両日、夏休み作品展が開かれた。全校児童426人の工作や自由研究などの力作が体育館に並び、保護者や祖父母たちが見学に訪れた。

 会場には、夏休みに児童が作った木製の椅子や本棚、写真立て、オリジナルのゲーム、絵画、書道など、学年別にさまざまな作品を展示。来場者は「きれいにできているね」「すてきやわ」と会話をしながら見入っていた。

 児童の作品は「第8回和歌山県ジュニア美術展覧会」などに出展される予定となっている。

 訪れた児童の祖父は「孫の作品を目にして、思っていたより上手に作っていたので驚きました。他の子どもたちもすてきな物ばかりで感心した。これからも夏の楽しかった思い出として覚えていてもらえれば」と笑顔を見せていた。

(2022年9月8日付紙面より)

児童の作品を見に訪れた来場者=5日、新宮市立神倉小学校
2022年09月08日
56 6人の功績をたたえる  自治功労表彰の授与式  (御浜町 )
2022年09月08日
57 国道169号の改良整備を  8市町村長らが要望  
2022年09月08日
58 LEDでハロウィーン飾り  子ども元気塾の科学工作教室  (紀宝町 )
2022年09月08日
59 音楽で表現力や想像力  保育所でリトミック始まる  (紀宝町 )
2022年09月08日
60 認知症、まずは知って  パネル展示と映画上映  (新宮市 )
2022年09月08日
61 オレンジ色が鮮やか  キバナコスモス咲く  
2022年09月08日
62 少女時代に田原から渡米  後藤初子さんが故郷で語る  (串本町 )
2022年09月08日
63 練習の成果に惜しみない拍手  たかこバレエ教室が発表会  (新宮市 )
2022年09月08日
64 16日から採用選考解禁  就職希望生の壮行式  (新翔高校 )
2022年09月08日
65 複合セ改修などの予算承認  町議会第3回定例会始まる  (古座川町 )
2022年09月07日
66 ロゴマーク活用し商品開発
 事業者ら対象にワークショップ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は5日、那智勝浦町の体育文化会館で地域・観光の事業者を対象にワークショップ「地域経済活性に向けたロゴマークを活用したロケット商品開発」を開催した。株式会社USPジャパン代表取締役の新津研一さんと串本観光ライセンス管理事務局チーフの鈴木伸二さんが講師を務め、ロケット事業やロゴマーク使用について講演した。

 同町では▽串本町田原の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を軸とした観光コンテンツや商品の開発▽既存の観光資源との相乗効果を図る▽地域振興▽年内に打ち上げが予定される初号機発射の成功と発展を応援する―ことを目的に事業を進めている。

 町ではこれまでにも発射場付近の住民や町民を対象としたワークショップを開いており、この日は、午後2時と午後7時の2回実施された。

 新津さんは「スペースポート紀伊」やスペースワン株式会社の業務の詳細を説明。打ち上げによって、見学や学び、情報発信、宇宙に関係する仕事にもつながるとし、町を訪れる関係者や観光客をもてなすことも楽しみになると話した。

 ブランドについては「たくさんある中から選んでもらい、覚えてもらうための印。チームを一つにするための象徴」と重要性を訴え「強みを理解する」「分かりやすく表現する」「徹底して活用する」がブランド作りであると解説した。

 新津さんは「発射は2分間。従来のお客さまとは違う認識が必要。ロケットの場合、待つ時間が長い。その間にどれだけ町の良さを伝え、楽しんでもらえるかが重要になる」と締めくくった。

 鈴木さんはロゴマークには目標や役割、方向性が大切だとし、串本町の先進事例を紹介した。

 完成した那智勝浦町版のロゴマークに触れ、告知や広告宣伝に使用し、継続して商品開発を行うことが重要とし「ロゴマークで魅力を発信し、良いイメージや思いを深くつなげていくことが、活性化や町のブランディング、雇用増などにもつながる」と語った。

  □     □

■那智勝浦町版ロゴマークが完成



 この日、那智勝浦町版のロゴマークが完成したことが発表された。同町では本年度からデザイナーを交えて、ロゴマークの作成に当たり、先月に完成した。

 ロゴマークにはマグロや那智の滝、神社や寺、海など、同町らしさが盛り込まれたデザインとなっており、さまざざまな用途に対応できるよう、2種類が作られた。

 同町によると現在、申請に関する要項の決定やその他の手続きなどを行っていることから、ロゴマークの申請開始はもう少し先になるという。

(2022年9月7日付紙面より)

「スペースポート紀伊」やロゴマークの活用などを学んだ=5日、那智勝浦町の体育文化会館
新津研一さん
鈴木伸二さん
2022年09月07日
67 役場本庁に飲用冷温水器
 暑さ対策で人見建設寄贈  (串本町 )

 串本町の株式会社人見建設(人見健一代表取締役社長)が5日、同町に飲用の冷温水器1台を寄贈した。同社は暑さ対策(熱中症予防)に役立てることを希望。同町は水分補給の意識付けを図るため役場本庁玄関そば(入ってすぐ左)に設置して運用を始めている。

 田嶋勝正町長によると、消防本部の今年の熱中症と見られる救急搬送件数は8月末現在で24件。梅雨明けの早さともあいまってか前年同期比5件増で推移し、他方くしもと町立病院の熱中症による外来も同現在で15件あるという。

 人見社長はここ数年の夏の暑さを懸念し、現場事務所に冷蔵庫を設置し水分補給をして熱中症に注意するよう呼びかけている。最近はファン付き作業服が浸透しているが、それなしでは仕事にならないほどの暑さの中で現場は頑張ってくれているという。

 両者でそのような酷暑を話し合う中で出てきたのが今回の寄贈のアイデアで、人見社長は「暑い中来庁してもすぐに水分補給できる場所がなく、自動販売機があるが場所が分かりにくい。役場についたらまずは水分補給をし、冷たい水で気持ちを切り替えて目的の手続きをしてくれたら」と来庁者の活用を期待。

 田嶋町長は役場に限らず暑い外から帰ったらまず水分補給をする意識付けを広められればと同社の提案を受け止め、このような庁内環境が他の自治体にも波及することを願いつつ同社の寄贈に感謝した。

 この冷温水器は右のホルダーのボタンを押して紙コップを取り出し、給水口に置いてレバー操作で適量を入れる仕組み。来庁者の自己判断で使える状態で設置をしている。

(2022年9月7日付紙面より)

玄関そばに設置の冷温水器とその利用を見守る人見健一社長(右)=5日、串本町役場本庁舎
2022年09月07日
68 地域医療を学べるまち
 「地域医療研修センター」設置へ  (紀宝町 )

 紀宝町は町独自の医療環境充実を図る事業として、相野谷診療所(森本真之助所長)に「紀宝町地域医療研修センター」を設置する。現在、準備を進めており、10月末を予定している。

 都市部で働く医師を遠隔支援医師「リモート医」としてすでに雇用しており、設置に向けて森本所長と連携を図っている。

 複数医師での医療提供体制を確保し、今後、紀南病院、県地域医療研修センター、三重大学医学部付属病院などと連携し、医学生・研修医の地域医療研修を受け入れ、地域医療に関する講演会、研修会の開催など、普及活動を展開したい考えだ。

 この事業により、「地域医療を学べるまち、紀宝町」として、ポストコロナ時代における医療ニーズの高まりに呼応した地方創生の取り組みを全国に発信し、医療人材の確保と育成、町内での疾病予防、みとりのケアなど医療環境の充実、地域包括ケアシステムの持続的な発展を進めていく。

 相野谷診療所をはじめとする町内機関、特別養護老人ホーム、町などが県、県内医療機関の協力を得て▽県、三重大学、伊勢赤十字病院、紀南病院と連携し、総合診療医の育成を町全体で実践する「地域包括的総合診療医教育モデル」▽地域で活躍する優秀な人材の育成と新たな人材確保を目指す「持続可能な人材育成/確保モデル」▽町内全機関が地域医療教育体制としてつながり質の高い多職種連携を構築する「地域包括ケア多職種連携モデル」―の三つの地方創生ロールモデルを考えている。

(2022年9月7日付紙面より)

地域医療研修センターを設置する計画の相野谷診療所=紀宝町井内
2022年09月07日
69 みんなが元気になって
 日足にヒマワリの花広がる  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町日足バイパス下の畑で現在、ヒマワリが開花し大輪の花を咲かせている。熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)のメンバーたちが植えた。

 同所では2011年9月に発生した紀伊半島大水害後、被災した町を元気づけようと同協議会が中心となって花を育て、他にもコスモス、菜の花畑などの名所として地域活性化を図っている。

 ヒマワリは14年ごろから植え始めており、子どもたちに地域の人々が取り組んでいる活動に興味を持ってもらおうと、昨年から市立熊野川小学校(山本佳人校長)の1、2年生も参加。7月には同協議会メンバーらに教わりながら種まきに取り組んだ。

 下阪会長は「ヒマワリは明るく力をくれる花だと思っています。そして今が満開で最も見頃な時期。近くに立ち寄った際には足を運んでいただき、みんなが元気になってくれれば」と話していた。

(2022年9月7日付紙面より)

開花した大輪のヒマワリ=2日、新宮市熊野川町
2022年09月07日
70 4組競い「ジェントル」優勝  第6回町ソフトバレー大会  (串本町 )
2022年09月07日
71 提供見据えメニュー開発  2店舗の協力得て調理班  (串本古座高校CGS部 )
2022年09月07日
72 期限までの撤去を命令  宇久井、住宅街の空き家  (那智勝浦町 )
2022年09月07日
73 商品券交付事業を可決  9月定例会が開会  (新宮市議会 )
2022年09月07日
74 ジオパークの魅力伝える  フォトコン入賞作品展示  (那智勝浦町 )
2022年09月07日
75 学んだ成果を披露  伝統文化子ども体験教室発表会  (新宮市 )
2022年09月07日
76 木本が3位で県大会へ  秋季東海地区高校野球三重県大会  (南地区予選 )
2022年09月07日
77 平和の尊さを考える  井田小で全学年が授業  (紀宝町 )
2022年09月07日
78 オシロイバナ連なる  熊野速玉大社の境内  
2022年09月07日
79 運動に取り組みリフレッシュ  ボディメイク教室  (那智勝浦町 )
2022年09月07日
80 各館で表彰式始まる  5児童館チャレラン大会  (新宮市 )
2022年09月07日
81 お悔やみ情報
  
2022年09月02日
82 初日は強風で漁獲ならず
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(小畑充規組合長、20人)の漁船12隻が午前5時15分ごろに太地漁港を出港した。しかし、強風の影響から、船団は約40分後の5時55分に帰港。初日の漁獲には至らなかった。

 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されている同町。反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対処するため、和歌山県警が特別警戒本部現地警戒所を、海上保安庁が臨時駐在所を町内に設置。連携して例年、警備に当たっている。

 県警や海保によると、おととし、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で国外の活動家は確認されていない。また、反捕鯨活動家の違法行為はないが、ドローンを用いて上空から漁の様子を撮影する事例もあったという。近年では交流サイト(SNS)を活用した活動が確認されているとした。

 この日、のぼりなどを掲げた動物愛護の活動家ら数人の姿は確認できたが、県警職員らが待機する東の浜駐車場では目立った混乱はなかった。

 帰港後、小畑組合長は「台風の影響で風が強く戻ってくることになった。しかし、初日に出港できて良かった。コロナ禍で、今年1年は厳しい年になると思うが、しっかり水揚げができるように頑張りたい。明日は今日よりも天気が良いと思うので、通常通り操業したい」と語った。

 なお、漁期はクジラ類が来年4月末、イルカ類が来年2月末までとなっている。

(2022年9月2日付紙面より)

鯨類追い込み漁が解禁となり、出港する太地いさな組合の船団=1日早朝、太地町の太地漁港付近
2022年09月02日
83 前年度決算など認定
 公設市場事務組合議会  

 新宮周辺広域市町村圏事務組合議会の第2回定例会が8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場であった。11人の議員が出席、2021年度の同組合の一般会計決算を認定したほか、同市場で取り扱う青果・水産について報告を受けた。

 同組合は、新宮市と東牟婁郡の市町村で組織、公設市場を運営している。組合議会はその市町村の首長や議長などで構成される。今回は一般会計決算のほか、市場事業特別会計決算の認定についても審議。組合議会議長選挙も行われた。

 開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。コロナ禍の現状について「観光や飲食は厳しい状況が続いている。春先は明るい兆しが見えてきたように思われたが、第7波が襲来し、新宮保健所管内も過去最高の新規感染者数を記録するなど、予断を許さない状況が続いている」と説明。

 「とはいえ、地域経済を支えるためには、ウィズコロナの考えに沿った対応も必要かと思う。当面はしっかりと感染予防対策を行いながら観光誘客などに努め、ひいては、市場の取り扱いの増大にもつなげたい。広域圏の皆さんとは一丸となり対応していきたい」とまとめ、協力を求めた。

 一般会計決算は▽歳入が692万4264円▽歳出が592万5515円―。特別会計決算は▽歳入が7397万5146円▽歳出が5732万56円―だった。全会一致で認定となった。青果・水産の状況について、7月末現在の対前年比で▽青果は数量で7・9%の減、金額で1・4%の増▽水産は数量で7・0%の減、金額で4・8%の増―となった。新宮水産の業務報告もあった。

 議長はもともと、堀順一郎那智勝浦町長が務めていたが、町長選挙が行われた関係で空席となっていた。副議長が推薦、出席議員の異議もなく、堀町長を再任することが決まった。

(2022年9月2日付紙面より)

一般会計決算などを審議した=8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場
2022年09月02日
84 防犯灯の維持管理を支援
 CGS部が堀笠嶋区内で  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校CGS部が8月31日、同校が所在する堀笠嶋区内の防犯灯点検ボランティアに取り組み始めた。この日はどこに防犯灯があるかを東敏洋区長ら区役員と一緒に確かめる作業に着手。同時進行でその情報をあらかじめ準備したリストや地図へ落とし込み、まずは全体把握を目指すという。

 CGS部は高校生による地域包括的支援(Community General Support)を活動の趣旨とするクラブ。同ボランティアは高齢化の進展相応に大変さが増している同区の防犯灯維持管理の支援を目的とした新たな活動で、その実践を通して地域とじかに関わり課題を共有した上で自分たちにできることを考える発想を部員個々に培う狙いもあるという。

 そのため避難路整備や樫野埼灯台一般公開と同様、部内班に縛られない全体活動として位置付け。この日は部員13人が東区長から堀笠嶋区が管理する防犯灯の数や設置方法、維持管理の現状などで話を聞き、以降は東区長組、松本英明副区長組、出嶋正人会計組に分かれて同校の最寄りにある21基の防犯灯の位置や状態を確かめた。

 避難誘導灯や街路灯、家庭の屋外灯など他の照明と混同しないよう、実物比較で防犯灯の特徴も確認。区役員と一緒に区内を巡る延長で、順路沿いにある津波避難タワーや避難路についても説明を受け把握に努めた。

 東区長と一緒に確認しにまわった井沼希さん(2年)は「防犯灯にはいろんな種類があって堀笠嶋区の皆さんは昔からやっているんだなと知ることができて良かった。自分は防犯灯の位置を確かめて地図に記録したが、これは自分たちだけでなく地域の皆さんにも知ってもらうための取り組みになると思う」と活動の印象をコメント。

 同区は現在71基の防犯灯を維持管理していて、残る50基も近日中に確かめる計画。全容把握後の情報はウェブ上のオープンデータとして公開して共有を図り、区の維持管理担当者や同部の部員など特定少数に限らず利用するみんなの目で日々の点検ができる状況の定着を目指すという。

(2022年9月2日付紙面より)

東敏洋区長と一緒に防犯灯を確かめる串本古座高校CGS部員ら=8月31日、串本町串本
2022年09月02日
85 犠牲者の鎮魂安霊など祈り
 熊野速玉大社で復興慰霊祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、紀伊半島大水害復興慰霊祭が営まれた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長ら大社関係者が参列。上野宮司が大水害の犠牲者の鎮魂などを願って祝詞をささげた。

 当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から今年で11年。毎年、この時期に慰霊祭を執り行っている同大社では、今年は月首祭に合わせて斎行。犠牲者の鎮魂安霊や人々の心の復興、経験を基にした防災意識のさらなる向上などを願った。

 上野宮司の祝詞に続き、巫女(みこ)が国の平穏無事、国民の安寧を願う「浦安の舞」を奉納。参列者らがさまざまな思いを胸に、神前に玉串をささげた。

 上野宮司は「魂の安らぎのためには、『今』を一生懸命に、世のため人のために生きていくことが大事。その延長線の中で自然の恵みと試練を経験しながら世の中を良くする努力をしていくといった使命を改めて持たなければ」とあいさつ。

 昨今の自然環境に憂慮し、旧ソ連の最後の指導者で東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元大統領の逝去にも言及。「小さなことでも、地球のためにできることを考えていく必要がある。また、災害だけではなく人間の手によって生まれた悲しみは人間の手によってなくさなければ」と思いを語った。

(2022年9月2日付紙面より)

上野顯宮司ら神職と関係者らが玉串をささげた=1日、新宮市の熊野速玉大社
巫女らが浦安の舞を奉納
2022年09月02日
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100 お悔やみ情報