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2017年12月29日
1 「つなぐ」がキーワード
 市場展望スペースリニューアル  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会中部支部(山縣弘明支部長)は那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場2階の展望スペースを地域活性化に役立てようと、このほど展示をリニューアルした。新たな展示も増えたことから27日、記念式典を開いた。スペースの名称は公募により「マグロ資料館展望スペースTUNAGOOD(つなぐ)」に決まった。

 同町と県、地元のボランティアグループ「よみがえれ脇仲倶楽部」が共同で踊り場だった空間を、平成25年に展示スペースとして利用を始めた。今回のリニューアルは、同商工会が「平成29年度地域・ひと・まちづくり補助事業」へ要望書を提出。「自然・歴史・文化等の地域固有の資源を活用した地域資源活用事業」として補助を受けた。

 勝浦市場には、自然資源にやさしい「はえ縄漁」による生マグロが年間を通して水揚げされる。市場を埋めつくすマグロと競りの様子は観光客に人気が高い。展望スペースの窓からは、同第2売り場の様子が一望できるようになっている。

 展示スペースには、従来あったはえ縄船の模型、勝浦港の歴史などを説明する写真に加え、3月に水揚げされた過去最大446㌔のクロマグロの「実物大の横断幕」や「勝浦市場のあゆみ」、「巻き網漁にはないはえ縄漁の魅力」、「南紀熊野ジオパークとマグロのつながり」などのパネルが追加された。

 脇仲倶楽部の会長も務める山縣支部長は「今後も地域資源をつなぐ拠点づくりとして、私たち地元住民や商工会・観光協会・漁協ほかさまざまな関係団体と県・町との『つながり』のもと、継続的に利活用されることを願う」と話した。

(2017年12月29日付紙面より)

過去最大446㌔のクロマグロ実寸大の横断幕が掲げられている=27日、那智勝浦町築地
年末で活気づく勝浦市場(上写真)が展望スペースから眺められる(下写真)
2017年12月29日
2 「下里展」を1冊に
 貴重な資料、有志らまとめる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町湯川の喫茶きよもんで昨年9月に開かれた「下里展~文化と自然の息づく町~」で紹介された資料が展示会を開いた有志らにより1冊の本にまとめられた。

 下里地区は太田川河口を港にした貿易で古くから栄えた町で、佐藤春夫ゆかりの懸泉堂や国指定文化財の下里古墳などがある。地元の有志らが町の魅力を伝えようと展示会を企画。景勝地や史跡を撮影し、資料を集めて展示した。同時に会場で「がらくた市」を開き、傷みが進んでいた懸泉堂の雨漏りの修繕費に収益の全てを寄付した。

 この時の展示が来場者に好評で、地域の文化財を残していくためにも資料として残せないかという声が上がり、本にまとめた。有志の一人で女性グループ「虹の会」で下里の魅力について講演した中村起士央さん(69)は「日々の生活の中で身近にあった地域の古き良き物が失われていくような思いがする。この本で下里の良さを再発見してほしい」と話した。製作に携わった有志の一人は「本に収録の『下里音頭』に『ほんまにえーのし、やのこいえーのし』という歌詞があるが、下里は本当にいいところです」と話した。下里展の本は同町湯川の喫茶きよもんに置いている。

(2017年12月29日付紙面より)

下里展を本にまとめた有志の皆さん=27日、那智勝浦町湯川

2017年12月29日
3 イルミの世界輝く 光の祭典「キラフェス」 (紀宝町)

 イルミネーションが闇を彩るイベント「キラフェス」が23日、紀宝町の田代公園・ふるさと資料館前であり、大勢の来場者が師走の夜に光に彩られたメルヘンの世界を楽しんだ。実行委員会(古屋敷良実行委員長)が主催した。

 点灯は午後5時。赤や黄、白などさまざまな色が闇の迫った田代公園を彩った。ステージでは、バンド、フルート、ジャズオーケストラの演奏が繰り広げられ、会場の全員がクリスマスソングを歌う企画もあって盛り上がった。小学生以下の子どもにはサンタからのプレゼントもあり、締めくくりのくじ引きやお菓子まきも人気を集め、最後までにぎわった。鵜殿青年会、協力団体のトナ会、同町商工会青年部の出店も並び、うどんや豚汁、温かい飲み物などで来場者の冷えた体を癒した。ステージトップに登場したロックバンド「774←」でベース担当の山下義光さん(51)=那智勝浦町天満=は「楽しく、気持ちよかった」と演奏を振り返った。15年ほど前にもこのステージに立ったそうで「当時の方がにぎやかだったかな」の感想も述べた。

 町内の小学生対象に募集したイルミネーションデザインコンテストの表彰式もあった。今年は135作品の応募があり、金賞には小学生低学年部門が大植心晴さん(成川小3年)の「かめサンタ」、同高学年部門では奥のぞみさん(相野谷小4年)の「ゆけっ!!しらす号」が選ばれた。大植さんは「テーマはすぐに決まった。うれしい」、昨年に続いて金賞の奥さんも「うれしい。しらす号を見てほしい」と喜んだ。特別賞には松本遥真君(相野谷小2年)、榎本柊也君(鵜殿小3年)、石垣里奈さん(鵜殿小3年)、仮屋翔馬君(相野谷小4年)、松下姫衣美さん(鵜殿小5年)、莊司大喜君(鵜殿小6年)の作品が選ばれ、古屋敷委員長から全員に表彰状と賞品が贈られた。

 イルミは来年1月5日(金)までの午後6時から10時まで点灯する。31日(日)と元旦(月・祝)はオールナイト。古屋敷実行委員長は「地元の有志が集まってもう20年。われわれも高齢化が進んだ」と述べ、運営に若いボランティアの参加を募り、西田健町長は多くの支援に感謝した。

(2017年12月29日付紙面より)

光の国を楽しむ来場者たち=23日、紀宝町のふるさと資料館前
デザインコンテスト受賞者の皆さん
ステージを楽しむ来場者
2017年12月29日
4 正月に向け鏡餅
 蓬莱の畑地製菓舗で  (新宮市 )

 新宮市蓬莱の畑地製菓舗(畑地泰明店主)は正月用の鏡餅作りを始めた。店員、アルバイトを増員して15人ほどが朝からつきたての餅を丸めて店頭に並べている。

 作業は31日(日)の午前中まで行い、130㌘~1・5㌔の8種類の鏡餅を計約2㌧分作る。鏡餅の他、ヨモギ、キビなどの棒餅やトチの実を使った餅など多様な種類を用意している。

 畑地さんは「鏡餅は固めにしないと形が崩れてしまう。きねでつくのと同じように作ることで、粘り、コシが強く、つやもいい餅ができます。今年は寒くてありがたい」と話していた。

 鏡餅は丸く平たい形をした正月用のお供え餅。元来、年神様へのお供えとした餅のことで、その形は「三種の神器」の鏡、玉、剣を表しているといわれる。地方によって異なるが一般的に1月11日が鏡開き。刃物を使わず木づちなどでたたいて割って食べる。

 正月に餅を食べる習慣は平安時代、宮中で健康と長寿を祈願して行われた行事「歯固めの儀」に由来する。

(2017年12月29日付紙面より)

手作業で餅を丸めていく=28日、新宮市蓬莱の畑地製菓舗
2017年12月29日
5 水墨画で熊野地方描く  植地宣之さん「きよもん」で個展  (那智勝浦町 )
2017年12月29日
6 1年間の感謝を込めて 新宮市、中央児童館で大そうじ 
2017年12月29日
7 迎春準備を整える 紀宝町青少年育成町民会議がミニ門松作り 
2017年12月29日
8 センターを飾るのは?  紀宝町でウミガメ総選挙  
2017年12月29日
9 ドキドキしながら読み聞かせ 太地町、小学生に向け中学生ら 
2017年12月29日
10 地元の魅力をアピール  にぎわう熊野ええもん祭り  (熊野エリア商工青年部協議会 )
2017年12月29日
11 和気あいあいと学び終える 串本町トルコ文化協会、第3回トルコ語講座が閉講 
2017年12月29日
12 火の手警戒し防火意識促す 串本町消防団年末特別警戒始まる 
2017年12月29日
13 お悔やみ情報
  
2017年12月06日
14 におわないブリで新商品
 地元と健康にこだわり開発  (新宮港埠頭 )

 新宮市三輪崎の新宮港埠頭株式会社食品部(シングウポートフーズ)はこのほど、地元にこだわった食材で作ったブリ商品を開発した=写真。今月9日(土)午前10時から正午まで、港内の株式会社食縁本社工場前で初めて地元販売する。

 近畿大学技術の養殖プレミアムブリ「におわないブリ」を使用した商品。168時間かけて製造している薫製は、生ハム風と照り焼き風の2種類。切り身はプレーン、照り焼き、みそ漬け、酒かす漬けの4種類。刺身用ブロック、しゃぶしゃぶ用などもある。

 安全、安心をモットーに、いずれの商品も化学調味料や食品添加物を一切使用しておらず、しょうゆは新宮醤油、酒かすは尾﨑酒造など、地元産を使用している。

 同社は1978(昭和53)年9月30日に設立された新宮市の第三セクター。これまで新宮港を中心とした港湾運送、船舶代理店、貨物運送を主たる事業としてきたが、日本の「食」の多様性に注目し、食品部を設置。稚魚生産から加工販売までの「なまず養殖事業」もスタートしていて、来年の夏ごろの販売開始を予定している。

 小池けん二社長は「私のモットーは、常に先を見据え新しい視点を持つこと。人口減少・少子高齢化の波がこの地方でも大きな社会問題となり、産業の衰退は地方都市の活力を疲弊させています。この地域の新たな活力と産業の振興を図り、雇用の場を作ることが必要。地域の特産を目指した事業を興し、全国展開を図りながら、さらに地域社会に貢献する会社を育てたいと考えています」と話している。

(2017年12月6日付紙面より)

※ 小池けん二社長の「けん」は、「濕」のさんずいを取り除いた字


2017年12月06日
15 被災者に税の減免説明
 新宮税務署が説明・相談会  (新宮市 )

 新宮税務署は4日、新宮市の新宮商工会議所で「雑損控除等説明会」を開いた。台風21号などで被害を受けた人を対象とする説明会で、同市などで多くの被害があったことから開催した。被災した場合の所得税の減免制度や、住宅や家財の損失額の計算方法などについて説明した。

 災害などで住宅や家財に被害があった場合、雑損控除か災害減免法によって所得税の軽減免除を受けられる場合がある。どちらか有利な方を選ぶことができ、確定申告の際に必要書類を添付して申請する。インターネットで申告書が作成できる国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を使う際にも、被害のあった家財などの損失額を入力することで、条件に合わせて雑損控除か災害減免法の有利な方を選択できる。

 説明会では全般的な説明の他に、個別相談の時間も設けられ、申告会場に持参できる損失額計算個票の用紙も配られた。確定申告の期間は2月16日(金)からとなるが、同署では被災者を対象に事前対応も予定している。

 担当の同署個人課税部門の統括国税調査官・山田耕士さんは、「申告の時期には混雑も予想されます。まずは説明会にお越しください」と話した。

 この説明会・個別相談会は今後、5日と7日(木)に同所で、14日(木)に那智勝浦町築地の南紀くろしお商工会で開かれる予定。時間は説明会が午後1時30分~2時30分、個別相談会が午後2時30分~5時。夜間の説明会が午後6時~7時。

(2017年12月6日付紙面より)

個別相談会の様子=4日、新宮市の新宮商工会議所
2017年12月06日
16 記念の年熊野の魅力発信 奉祝式年大祭協が協力呼び掛け (本宮大社創建2050年)

 来年、創建2050年を迎える田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の式年大祭を盛り上げようと組織された「熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年大祭推進協議会」(榎本長治会長)は2日、大社瑞鳳殿で総会を開き、来年の主なイベントの事業計画案などを承認した。

 協議会は今年9月に組織。熊野本宮観光協会、田辺市熊野ツリーズムビューローなどさまざまな団体、企業など30を超える団体で組織。奉祝期間を誘客の絶好の機会として捉え、さまざまなイベントを展開し、熊野の魅力を発信しようと事業に取り組んでいる。

 本宮大社の例大祭は例年4月13日から15日に行われているが、来年は11日(水)から15日(日)までを日程として奉祝式年大祭として営む。期間中には歌手の山川豊さんや水森かおりさんらの歌唱奉納などがある。

 例年8月に行われる「八咫(やた)の火祭り」は10月13日(土)に日程を変更し、式年大祭とは別に公募した稚児による湯登神事を行う。

 3月には博物学者、小説家の荒俣宏さん、5月には演出家の宮本亜門さん、秋には作詩家の及川眠子さんの講演を計画。宝物殿の特別拝観なども予定している。

 協議会では大祭記念ロゴを製作し、ピンバッジやのぼり、記念ポロシャツの製作も進めており、さまざまなPR活動を展開していく。

 総会で協議会顧問の九鬼宮司は「地元の高校生も祭りに参加したいという声もあり、うれしい。皆さんと新たな祭りができればと考えている。何かが生まれてくると確信している」とあいさつ。榎本会長は「2050年のお祝いだけでなく、熊野の良さを発信する大きな機会と捉え、地域の観光振興につなげられたらと思う」と話し、「参加していただける団体、企業を募集している。本宮大社へ問い合わせてほしい。いろいろな方々に参加してもらい、一緒に盛り上げていきたい」と呼び掛けた。

(2017年12月6日付紙面より)

来年の事業計画などを決めた協議会総会=2日、田辺市本宮町の熊野本宮大社瑞鳳殿
2017年12月06日
17 新任の駐日トルコ大使が来町
 町長らに感謝届け親交深める  (串本町 )

 駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使(58)一行が4日、串本町の田嶋勝正町長や同町立大島小学校(山本隆介校長、児童36人)を表敬訪問し、トルコ軍艦エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花するなどした。

 メルジャン大使は先月17日に着任した新任の特命全権大使。今回の訪問は公務に就くにあたって慣例になっているあいさつ回りを兼ねた視察の一環で、インジ・メルジャン夫人と通訳者としてボアチ・ウリケル専門官を連れ3人で来町した。

 南紀白浜空港で役場総務課職員と合流し、公用車で同町入り。役場本庁で表敬を受けた田嶋町長は「町民を代表して歓迎する。エ号の遭難は悲しい事故だったが、当時の救難活動が今の日本とトルコの友好を築いた柱と言ってもらえることを私たちはうれしく、誇りに思っている。今も清掃や献花をしながら587人の殉難将士をお守りしているので安心してほしい。これからいいお付き合いをさせていただきたい」と述べ、メルジャン大使は「何よりもまず将士を大切にしてくれていることに感謝する。われわれも祖先への思いを胸に友好を作る努力をし、町長ともよい機会を作りたい」と応えた。

 「次の来町時には町長と一緒にダイビングに挑戦したい」など後の懇談も弾む中、田嶋町長は歓迎の一端で記念楯や日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のぬいぐるみ、町独自の友好のあかしとしている同碑レリーフをかたどったピンバッジなどを贈って親交を深めた。

 同町立大島小学校では、山本校長と6年生の造隼瑠菜さんがあいさつし、6年生の伊勢谷連さんと中西基樹君が花束を贈って来校を歓迎。一同で同碑とともに受け継がれる追悼歌を披露した。

 メルジャン大使は「皆さんや役場の方々が両国の国旗を振って迎えてくれたことが、串本に来て何より感動していることだ」と歓喜。同碑の清掃などを通して殉難将士を大切に守ってくれている児童を『もっとも美しい花で飾られたような友好の架け橋』とたたえて感謝し、交流の記念にと文具を贈るなどした。

 表敬後は樫野崎を訪ね、田嶋町長夫妻や樫野区の岩谷知道区長の代理で高山カヤ子さんとともに同碑に献花。メルジャン大使夫妻は樫野崎園地にある建国の父・アタテュルク像への献花を来町にあたって希望したそうで、同町も応えて段取りし実現した。併せて樫野埼灯台やトルコ記念館、遭難地点とされる岩礁(通称・船甲羅)を視察し現地説明を受けるなどした。

 夜は田嶋町長主催の歓迎夕食会に出席。町内に宿泊し翌5日に串本海中公園センターを視察するなどして同大使館がある東京へ戻った。

(2017年12月6日付紙面より)

田嶋勝正町長を表敬訪問するメルジャン大使(左から2人目)=4日、串本町串本
大島小の児童と交流する一行=4日、串本町須江
2017年12月06日
18 子の成長を願って  木葉神社「祢んねこ祭り」にぎわう  (串本町田原 )
2017年12月06日
19 年末年始のお役立ち本貸し出し  新宮市立図書館に特設コーナー  
2017年12月06日
20 カットや着付け学ぶ 県美容業生活衛生同業組合新宮支部、岩見悠紀子さん招き講習会 
2017年12月06日
21 お巡りさんの仕事知る  三輪崎、はまゆう保育園児が見学  (新宮警察署 )
2017年12月06日
22 いつまでも元気に  北山村で「げんき祭り」  
2017年12月06日
23 いざかた通りにぎやかに  なちかつクリスマスパーティー  (那智勝浦町 )
2017年12月06日
24 養殖学への理解深める  近大新宮高が水産実習  
2017年12月06日
25 本州最南端で400人競う  第18回串本グラウンド・ゴルフ交歓大会  (串本町 )
2017年12月06日
26 ふるさとの自慢の味伝えたい JA紀南、幼小中に梅干しとミカン贈る 
2017年12月06日
27 駅東口の土地寄付  福岡さん新宮市へ  
2017年12月06日
28 災害ごみ費など審議  新宮市12月議会開会  
2017年12月06日
29 お悔やみ情報
  
2017年12月05日
30 巨大ツリー試験点灯
 高さ50㍍、電飾2万球  (熊野川町 )

 紀伊半島大水害の復旧工事で伐採した熊野杉を使用した高さ約50㍍の巨大ツリーが3日、新宮市熊野川町上長井の小口自然の家広場に設置された。約2万球の電飾を取り付けていて、10日(日)から来年1月15日(月)まで点灯させる。時間は午後5時から9時まで。

 巨大ツリーは水害の犠牲者の冥福を祈るとともに復興の支援者への感謝を込めて小口文化振興会議が設置していて、今年4年目になる。これまでイベントで使用してきた高さ約28㍍の杉に、那智勝浦町川関の那智川沿いの復旧工事で伐採した杉2本を鉄板でつなぎ合わせている。木には「繋(つな)がる絆で笑顔あふれる元気な町」「姿形は見えなくても心は共にあります」などのメッセージが書き込まれている。

 水害で友人を亡くした小口地区出身の中川悟さん(58)が発案し、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生さん(56)が協力。会員ら約20人がクレーンやロープを使って1日で飾り付けた。

 同会議は23日(土・祝)、同地で「第27回小口おもしろプレイランド」を開催する予定。事務局の丸石輝三さん(60)は「おそらく木製のツリーでは日本一の高さだと思います。たくさんの人に見に来てもらいたいです」と話していた。

(2017年12月5日付紙面より)

試験点灯された巨大ツリー=3日、新宮市熊野川町上長井
電飾を付ける会員ら=同
2017年12月05日
31 那智の滝と三重塔など紹介
 「紀伊半島」が訪れたい地域世界5位  

 オーストラリアの世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」で2018年に訪れたい旅行先の5位に「紀伊半島」が選ばれた。那智勝浦町からは国内で唯一、那智の滝と三重塔、「あげいん熊野詣」の画像が紹介されており、同町観光協会でも喜びの声が上がっている。

 世界で訪れるべき上位10の国・地域・都市をロンリープラネットのスタッフらが選ぶ「Best in Travel2018」の地域編で5位に入った。県観光交流課によると熊野三山や高野山をはじめ、自然景観・温泉・伝統文化といった都市部にはない和歌山の観光地としての魅力が評価につながったという。

 1位はイギリス・北アイルランドのジャイアンツコーズウェー、2位はアメリカ・アラスカ州、3位はスロベニアのジュリア・アルプス、4位はフランスのラングドック・ルシヨン地方。

 ロンリープラネットのURLはhttps://www.lonelyplanet.com/best-in-travel/regions

(2017年12月5日付紙面より)

「ロンリープラネット」のガイドブックを持つ花井啓州那智勝浦町観光協会長
2017年12月05日
32 類のない奉仕で礼尽くす
 木葉神社「祢んねこ祭り」  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)の例祭「祢(ね)んねこ祭り」が3日に本祭を迎え、朝日遥拝行列や子守り神事など他に類を見ない奉仕の数々が氏子らの拝観を集めた。

 神功皇后養育の故事にあやかり、子安の宮として信仰を集める同神社。祭員確保の都合、例祭日は12月第1日曜日とされ、奉仕する田原区(西脇正吾区長)は今年も諸役を定めて礼を尽くした。

 午前7時に始まった朝日遥拝行列はご飯持ちみこ・垣下結菜さん(10)を先頭とし最後列で田原獅子保存会(井本悟会長)の連中が笛や太鼓ではやす中、井谷宮司(63)が振り鳴らす鈴一振りにつき一歩ずつ進行。約1時間をかけ約40㍍先にある遥拝所を目指した。

 遥拝所で井谷宮司が「遙(はる)かに東天を拝み奉る」と祭文をささげ一同で朝日を遥拝した後は、本殿前で大前の儀に臨んだ。神官の石田保・古座神社宮司が古式の修祓(しゅうばつ)「湯立ての儀」を営んで身を清めた後、子どもみこの荒木野乃子さん(9)と姉の奈菜子さん(18)が神楽「浦安の舞」を奉納。玉串をささげて主祭神への礼を尽くした。

 拝殿でお弓の儀を営んだ井谷宮司が童児・北田るきあ君(8)とみかん問答をし、大幣差しの山路和彦さん(54)と御幣差しの宮本綾乃さん(17)、関戸健二さん(49)、佐野圭志さん(46)、荒木琥太郎君(10)、西脇大貴君(9)、そして北田君がござや枕、乳房をかたどった寝具を担ぎ「ねんねこねんねこおろろんよ」と唱えながら子守りの所作を奉納。拝観者から入る野次が場を盛り上げる中、子どもみこ2人が神楽「浦安の舞」を再度ささげ、拝観者に縁起物の稲穂を授与するなどした。

 今年は拝殿での神事後に餅まきを実施。小休憩を経て境内に座を設けた田原獅子保存会が獅子係・畑野和彦さんの主導で継承する舞7種類を奉納した。若干雲が流れたものの、初冬の冷え込みもごく緩い好天に恵まれる中で例祭を納める形となった。

(2017年12月5日付紙面より)

境内東端にある遥拝所を目指して進む朝日遥拝行列=3日、串本町田原
2017年12月05日
33 大しめ縄掛け替え 本宮大社で迎春準備 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で4日、迎春準備が始まり、神門の大しめ縄と大絵馬が掛け替えられた。作業を見守った九鬼宮司(61)は「来年の御創建2050年にふさわしい美しいしめ縄を奉納していただき、身の引き締まる思い。来年も多くの方に熊野にお越しいただくことを祈っています」と話した。

 大しめ縄は紀宝町成川の榎本政子さん(84)が家族らと約1カ月かけ毎年編んでいる。コシヒカリのワラ約1200束を使っていて、長さ4・5㍍、縦約80㌢、重さ約250㌔。両脇には八咫烏(やたがらす)の形をしたしめ縄を飾っている。

 榎本さんが本宮大社の大しめ縄を作り出して今年で34年目。「いいしめ縄ができました。全体の形のバランスを取るのが一番難しいです。体力の続く限りは作り続けていきたいと思っています」と話していた。

 来年のえと「戌(いぬ)」の大絵馬(縦90㌢、横182㌢)は九鬼宮司が自ら筆書きで作成したもので、「八咫烏」の模様が入った化粧まわしを付けた白い紀州犬を描き、「悠久」の文字を書き添えている。

(2017年12月5日付紙面より)

神門のしめ縄の掛け替え作業=4日、田辺市本宮町
2017年12月05日
34 長田啓吾さん(男性)、田中景子さん(女性)が優勝 ふれあいスポフェス東牟婁・新宮グラウンドゴルフ大会 
2017年12月05日
35 学童軟式新人大会が開幕
 準決勝、決勝は17日に実施  
2017年12月05日
36 建設業組合が奉仕  那智の浜で清掃活動  
2017年12月05日
37 1年の成長を見て  白梅保のお楽しみ会  (新宮市 )
2017年12月05日
38 イルミネーション設置 新宮市、タウンガーデン、17日点灯式 
2017年12月05日
39 地域の繁栄など祈る 熊野川町、小口高倉神社で例大祭 
2017年12月05日
40 歌やダンスでにぎやかに  宇久井保育所で発表会  (那智勝浦町 )
2017年12月05日
41 「目標に向け努力を」 県立新翔高校100周年で浦東靖さんが講演 
2017年12月05日
42 つながりを作ろう  北山小が神上小と交流  (北山村 )
2017年12月05日
43 太地小でクジラの出前授業  日本鯨類研究所が講師  
2017年12月05日
44 美熊野福祉会が30周年 那智勝浦町体育文化会館で記念式典 
2017年12月05日
45 記念の100回迎える 串本町田原、農産物品評会・作品展示 
2017年12月05日
46 灯台正門左手の過密を改善 串本町樫野崎でスイセン植え替え 
2017年12月05日
47 お悔やみ情報