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2022年11月30日
1 みんなの元気でまちを元気に
 色とりどりの大絵馬完成  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で26日、大絵馬作りが行われた。町内の子どもたち31人が参加。太地町在住で日本画家の土長けいさんが講師を務める中、子どもたちは好きな絵の具を用いて来年の干支(えと)「卯(う)」の絵馬を完成させた。

 同神社における大絵馬作りは昨年に引き続き2回目。神社本庁の過疎地域活性化推進施策を受けており、今年は「町の平和と繁栄を願って子どもたちで大絵馬を描こう」をテーマに開催された。

 大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。参加者が多かったことや、昨今のコロナ情勢を考慮し、子どもたちは「青」「赤」「黄」の3班に分かれて作業を実施。また、時間の短縮を図るため、ステンシル(型押し)の手法に挑戦した。順番を待つ班は小さな絵馬に好きな絵や目標を描いた。

 鮮やかな青系統のグラデーションをバックに子どもたちは、それぞれ好きな絵の具を選び、スポンジを使って同神社例大祭を象徴するササや干支のウサギを表現した。土長さんが仕上げを行い、カラフルに彩られた来年の絵馬が出来上がり。子どもたちは拍手で完成を祝った。

 土長さんは「モチーフ(ウサギ)は小さいがいっぱい描いてもらった。大人数だったのでできる限り密にならないように工夫しました。好きな色を使ってもらって個性あふれる絵馬に仕上がったと思います」。

 髙橋宮司は、子どもたちに「お正月には絵馬を見に来て。また来年の大絵馬作りに参加してください」と呼びかけ、「元気でにぎやかな絵馬が完成した。来年は良い年になると思います」と笑顔を浮かべた。

 大絵馬と子どもたちがそれぞれ作成した小さな絵馬は、年末あたりに境内に掲げられる予定。

(2022年11月30日付紙面より)

大絵馬作りに参加した皆さん=26日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
土長けいさん(左)に教わりながらウサギやササを描く
2022年11月30日
2 自身の限界感じ向上目指す 自動二輪車安全運転講習会 (串本LC)

 串本ライオンズクラブ(串本LC、山形五六会長)が27日、串本町古座にある旧古座川病院跡地で第6回自動二輪車安全運転講習会を開き愛好者29人が県警察本部交通部交通機動隊からじかに指導を受けて安全運転の意識を高めるなどした。

 自動二輪車の知識や技術を高めて交通事故防止を図ることを目的とし、年1回の頻度で実施。旧串本警察署の統合に伴い今回は新たに新宮警察署へ協力を求め、同隊と調整して実施日時を決め口コミで愛好者に参加を呼びかけた。

 当日は串本LC会員18人と同署交通課の課員が場内安全の確保に献身。開会に当たり山形会長と同署の山本貴彦・串本分庁舎長があいさつし、以降は同隊の隊員4人が手分けして運転前点検の紹介や▽スラローム▽ちどり▽連続カーブ▽急制動―といった練習コースで指導を注ぐなどした。

 各練習コースは公道を走る中ではほぼ経験できない内容ぞろいで、その無理のない練習を通して自身の運転の限界がどこにあるかを実感し、万が一その限界に直面しても対処できる向上を図るのが狙い。今回は急制動以外の各練習後にそれら内容が連続するロングコースを組み、向上を確かめる機会も取り入れた。

 全体を指揮した同隊第一小隊第三分隊の西村将平分隊長は「一生懸命に練習し考えていただけたことで、今後は交差点などで自身の動き方が変わっているのを感じられると思う」と話し、その成果を生かして危険を解消しより安全な運転を楽しみ他の愛好者にも教え広めることを期待。この講習会を計画する中軸で愛好者の一人として参加もした串本LCの小森正剛・第一副会長は帰路でさっそく成果を実行するよう促して締めくくった。

(2022年11月30日付紙面より)

運行前点検の内容を紹介する西村将平分隊長ら県警交通機動隊の隊員=27日、串本町古座
ロングコースで練習の成果を確かめる愛好者
2022年11月30日
3 技術向上目指し有事に備え
 火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )

 新宮市消防団(中谷健兒団長)と市消防本部(垣内一男消防長)は27日、同市佐野の新宮港緑地で新宮地区総合訓練を実施した。熊野川町を除く、市内7分団団員と団本部91人、消防本部職員16人が参加。放水や礼式などの各訓練に取り組んだ。

 訓練は消防団員が主体で実災害に即した訓練を行うことによる、団員の技術の向上と知識の習得を目的に毎年実施している。消防職員の訓練時の安全管理意識の向上を図る狙いもある。

 今年は秋の全国火災予防運動(9~15日)期間中の13日に行う予定だったが、天候不順のため延期に。なお、熊野川地区では延期日の20日も天候に恵まれなかったため、訓練は中止となった。

 訓練開始に先立ち、田岡実千年市長が日頃の活動に感謝を伝え「地震発生時には津波や火災などにより多くの住民から助けを求められる事態になる。特に消火活動は消防団の皆さまの力がなければ対応できない」。

 「皆さま方の存在は地域住民にとって大変心強く、寄せられる期待はますます大きくなっている」とあいさつ。

 中谷団長は「市民の安心・安全のために対応力向上のため、訓練を重ねていきたい。自分で納得のできる訓練になるように」と呼びかけた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で春の総合訓練は中止となっており、約1年ぶりとなった今回の訓練では、発生が危惧される南海トラフ地震に対応するため、可搬式ポンプからポンプ車への中継送水・放水訓練を展開。機関運用や無線交信要領の習得に努めるとともに、団員間の連携強化を図った。

 訓練礼式は、消防活動に必要な、厳正な規律と迅速かつ的確で秩序ある団体行動を身に付け、消防精神の錬成を図ることを目的に実施。団員らが職員から指導やアドバイスを受け、真剣な表情で訓練に取り組んでいた。

 閉式に当たって、垣内消防長が「大きな地震が発生するといろいろな所で同時に火災が発生する。各分団が各担当地域で消火活動を行うことを考えておかないといけない。普段から地震発生を想定し、しっかりと訓練をしておく必要がある」と講評。

 「準備のための訓練を、全体の目標として取り組んでいきたい」とさらなる協力を呼びかけた。

(2022年11月30日付紙面より)

放水訓練に取り組む消防団員ら=27日、新宮市佐野の新宮港緑地
礼式訓練で団結力強化を図った
2022年11月30日
4 「交通死ゼロ」を願って
 世界道路交通犠牲者の日  (新宮市 )

 11月の第3日曜日は「世界道路交通犠牲者の日」。紀南交通事故被害者の会の中岡貴恵さんとその支援者、新宮警察署、第一生命株式会社和歌山支社新宮営業オフィスの社員らがこの国際デーに合わせて26日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で安全運転と交通死ゼロを呼びかける啓発活動を実施した。

 犠牲者を追悼し、遺族の救済や交通犯罪予防の取り組みの重要性を啓発する国際デーで、2005年の国連総会決議で定められた。日本では、TAV交通死被害者の会(大阪府)が「黄色い風車」を統一アイテムとした運動を展開している。

 当地方で活動の中心となっている中岡さんは、2018年12月14日に紀宝町鵜殿の六反田交差点付近の県道で発生した交通事故で、母親の中尾叔子さん=当時(85)=を亡くした。家族と共に事故現場を訪れた中岡さんは、白い花と黄色い風車を手向け「犠牲者を悼み、二度と事故が起こらないよう願う心は世界共通。ハンドルを握る責任と命との重さを感じ、ドライバーの方々には安全運転を心がけてほしい」。孫の間部遙斗君(10)も「事故をなくすため、ちゃんと信号を守ってほしい」と思いを語った。

 啓発活動では、買い物客たちに黄色い風車や12月11日(日)に同市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催される「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」のチラシなどを手渡した。

 新宮警察署によれば、2022年に管内で発生した交通事故(11月25日現在)は、死亡事故3件、人身事故64件、物損事故約1250件。啓発に協力した第一生命の林田祥道オフィス長は「情報を頂き、地域の方々への呼びかけに協力させていただいた。私たち社員一同も、改めて日々の仕事で安全運転を心がけていきたい」と話していた。

(2022年11月30日付紙面より)

黄色い風車を手渡す支援者ら=26日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
事故現場に花と黄色い風車手向ける
2022年11月30日
5 嶽の森山に登頂し大地体感  古座川町で秋のジオツアー  (南紀熊野ジオパーク )
2022年11月30日
6 日頃の活動の成果披露  明神小中合同学習発表会  (古座川町 )
2022年11月30日
7 エネルギーの未来考えよう 下里中学校で出前授業 (那智勝浦町)
2022年11月30日
8 卒業した高校生に質問  受験控え経験談聞く  (城南中学校 )
2022年11月30日
9 歌と演奏で盛り上がる  藍田真一さんがライブ  (太地町地域福祉センター梛 )
2022年11月30日
10 児童考案ゲームに挑戦  チャレンジランキング  (三輪崎小学校 )
2022年11月30日
11 感謝と決意を報告  山本大喜選手が表敬訪問  (新宮市 )
2022年11月30日
12 熊野学をより深く  パネル展ギャラリートーク  
2022年11月30日
13 親子でにぎやか運動会  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2022年11月30日
14 大里親水公園花壇にビオラも  花作りの会が春の花の苗植える  (紀宝町 )
2022年11月30日
15 5者連携、地域活性化目指す  食品ロス削減、特産品PRで協定  (御浜町 )
2022年11月30日
16 伝統の味、守り続けて  なれずしの仕込み始まる  (紀宝町浅里 )
2022年11月18日
17 官報告示経て国史跡へ 記念シンポジウムや企画展も (新宮下本町遺跡)

 新宮市下本町の「新宮下本町遺跡」が10日、官報告示を経て正式に国史跡に新規指定された。市内では2003年に新宮城跡附水野家墓所が指定を受けて以降、19年ぶりの指定となった。

 国指定史跡は、文化財保護法または文化財保護条例によって歴史上、学術上価値の高いものとして指定された遺跡。「新宮下本町遺跡」は6月、文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に新規指定するよう答申がされていた。

 このたび指定された「新宮下本町遺跡」は、15年以降の市教育委員会による発掘調査によって確認された、12世紀後葉から16世紀中ごろにかけての港湾に深く関係すると考えられる遺跡。

 14世紀末ごろから15世紀にかけて最盛期を迎え、熊野川に面した自然堤防の斜面地を石垣に用いて段状に造成した面から地下式倉庫群や鍛冶遺構が検出されるとともに、それに直交して石段を伴う通路が設けられている。また、この時期には出土遺物から交易範囲の拡大が想定されるなど、港湾都市として機能したことが分かる。

 中世以降、太平洋航路の重要な拠点であった新宮における港湾や海を介した交流の実態を知る上で重要なだけでなく、中世の海上交通と宗教勢力との関係、平安時代末ごろ以降から全国へ信仰が拡大する熊野三山の経済基盤などについて考える上でも重要なものとされる。

 指定を受け、市では今後、実際に文化財を総合的に保存・活用するために必要とされる「保存活用計画」を策定し、保存と活用に向けた整備を実施していく予定としている。

 また、指定を記念して、市と市教育委員会は12月17日(土)午後1時から同市下本町の「丹鶴ホール」で、シンポジウム「新宮下本町遺跡~中世の港町新宮の実像に迫る~」を開催する。来年2月25日(土)からは、市立歴史民俗資料館で国史跡指定記念企画展「中世新宮の町と海上交通」を開催する予定。

(2022年11月18日付紙面より)

「新宮下本町遺跡」が国史跡に指定された=新宮市下本町の「丹鶴ホール」
「丹鶴ホール」2階「熊野サロン」に展示されている遺跡出土品
遺跡の遠景(新宮市提供)
2022年11月18日
18 那智川の渓流保全工整備を
 堀町長が砂防部長に要望  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、同町の那智川上流遊砂地の下流付近の渓流保全工整備について、国土交通省水管理・国土保全局の三上幸三砂防部長を訪問し、要望活動を行った。

 2011年9月の紀伊半島大水害によって、甚大な被害が発生した同町。復旧のため、国の緊急対策工事により、砂防えん堤が8支流で15基、完成している。

 要望書には現在、工事着手している那智川上流遊砂地の下流にある二ノ瀬橋付近において万一、上流から土石流が発生した場合、土石流とともに流下する流木が橋脚を閉塞(へいそく)し、被害を拡大するおそれがあると記した。

 さらには、流域の治水安全度向上および、近隣住民の安全・安心確保のため、当該箇所における渓流保全工整備を要望した。

 堀町長は「流域の治水安全度は確実に向上していることを実感している。渓流保全工整備については、かかる状況をご賢察いただき、各段の配慮がなされますようお願い申し上げます」と訴えた。

 この日は堀町長に加え、町建設課の楠本定課長も同行した。

(2022年11月18日付紙面より)

堀順一郎町長(左)が国土交通省水管理・国土保全局の三上幸三砂防部長を訪問し要望活動を行った(那智勝浦町提供)
2022年11月18日
19 「甲子園出場が目標」
 榎本君、全国大会3位を報告  (矢渕中 )

 「第20回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」で3位に輝いた三重選抜(U―15 MIE SELECT)のメンバー、榎本健志君(紀宝町立矢渕中学校3年)が16日、同町役場を訪れ、西章教育長に入賞を報告した。

 榎本君は、東紀州選抜の主将で出場した県選抜大会で優勝、三重選抜にも選ばれ、東海大会決勝戦で逆転のきっかけとなる安打を放ち優勝に貢献した。

 全国大会は全国各地区を勝ち抜いた10チームが出場し、10月29日に開幕。東海地区代表の三重選抜は初戦で関東代表に勝利、準決勝で優勝した近畿代表に敗れたが3位入賞を果たした。

 三重、東海、全国の各大会で全試合、捕手で出場した榎本君。報告会では全国大会を振り返り「自分にとって初めての全国大会で、レベルの高い選手が集まり、一緒にプレーできたことはとても貴重な経験になりました。これからは高校野球で甲子園に出場することが目標」と語った。

 西教育長は「全国の舞台で、捕手で全試合出場したことは自信になったと思う」とたたえ「夢を持って一日一日を過ごすことが大事。甲子園に出場して矢渕中に甲子園の土を持ち帰ってほしい。夢を追いかけてこれからも頑張って」と激励した。

(2022年11月18日付紙面より)

全国3位を報告した榎本健志君(左から2人目)=16日、紀宝町役場
2022年11月18日
20 平和を祈り鐘鳴らす
 ロシア非難で県内一斉  (新宮ユネスコ協会 )

 ユネスコ設立77周年となる16日の正午、和歌山県内の9ユネスコ協会は、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、平和を祈って鐘を打つ「平和の鐘」を行った。新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)も新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)に10人が集まり、祈りを込めて鐘を鳴らした。

 新宮ユネスコ協会はもともと毎年、世界平和記念日・第1次世界大戦停戦の日である11月11日に、新宮市内の寺院で年ごとに場所を変えながら、平和の鐘を行っていた。しかしロシアのウクライナ侵攻を受けて京都ユネスコ協会が、京都市がウクライナのキーウ市の姉妹都市であることから、3月26日に「平和の鐘」を行うことを決定。これに合わせて新宮ユネスコ協会も、同日に行っていた。

 今回は他の県内協会の意向に合わせ、ユネスコ設立の日に時期をずらした。宗応寺に集まった会員らは順次、山門の上にある鐘つき堂に上がり、1人ずつ鐘を鳴らした。鐘を鳴らした後にその場で手を合わせ、一心に祈る姿も見られた。石原住職は「(ウクライナ侵攻が)一刻も早く終わってほしい」と語った。

 中谷会長は、ユネスコ憲章にある理念「心の中に平和の砦(とりで)を」に言及。「今回の侵攻はロシア大統領のゆがんだ、誤った考えにより引き起こされたことが明確で、一片の正当性もない」と非難した。

 戦争を起こさないためにつくったはずの国際連合の、常任理事国のロシアが侵攻に踏み切ったことを「暴挙であり、戦後社会の理念を踏みにじる行為」と強調。「憤まんやるかたなく、世界の誰もが(止めることができない)無力さを感じている。鐘を鳴らすことで、平和への思いや願いを届けたい」と述べた。

(2022年11月18日付紙面より)

平和を祈って鐘を鳴らす中谷剛会長=16日、新宮市千穂の宗応寺
2022年11月18日
21 新宮SSSが準優勝
 県小学4年生サッカー大会  
2022年11月18日
22 JUNTOSスカイが制す
 新宮JC杯中学新人サッカー大会  
2022年11月18日
23 清姫絵巻の塀見て楽しんで  田辺市中辺路町・一願寺  
2022年11月18日
24 「換気」の重要性を学ぶ  組合員らが公衆衛生講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2022年11月18日
25 率先避難者として命救って  1年生が防災スクール  (新宮高校 )
2022年11月18日
26 文化祭で発表や展示  緑丘中学校と光洋中学校  (新宮市 )
2022年11月18日
27 大イチョウの葉色づく  能城山本の泉蔵寺で  (新宮市熊野川町 )
2022年11月18日
28 今日の給食は「お魚」!  県産の農水産物を提供  (太地小学校 )
2022年11月18日
29 昨年の悔しさを胸に  ジュニア駅伝チームが本番に向け練習  (新宮市 )
2022年11月18日
30 全国花のまちコンで奨励賞  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2022年11月18日
31 発災3日後の避難所を想定し  紀南地域救急医療対策協が訓練  (紀宝町 )
2022年11月18日
32 防火パレードで意識促す  消防団と消防署が合同で  (古座川町 )
2022年11月18日
33 身近な海と人の関わり学ぶ  出雲小を迎えて「海の教室」  (勝浦海事事務所 )
2022年11月18日
34 会員124人がプレーに臨む 青少年の家で親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町老連)
2022年11月18日
35 中高の町代表2人決まる  第5回ビブリオバトル大会  (串本町 )
2022年11月09日
36 生物多様性の未来を研究
 瀧本岳准教授が講演会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で7日、同校第44回卒業生で東京大学大学院農学生命科学研究科の瀧本岳准教授(理学博士)による講演会「感染症と生物多様性~人と自然の共存に数学を役立てる~」が開かれ、全校生徒561人が耳を傾けた。

 瀧本准教授は新宮市出身で、新宮高校から京都大学理学部へ進学。現在は、生物多様性の創出や維持を主軸に、数理モデルやコンピューターシミュレーションを用い、複雑な生物群集のダイナミクスを解明する研究をしている。6日に開催された新宮高校同窓会(西哉素史会長)の総会で講演機会があり、生徒向けの講話が実現した。

 瀧本准教授は「大学時代、アラスカの旅行中に見た森の風景が熊野に似ており、なぜそのようなことが起こるのかを研究できたらと思った」と語り、数学や進化生物学、生態学を横断する自身の研究を紹介。「コスタリカでは2000年代にカエルツボカビ症の流行でカエルが減少し、ボウフラを食べるオタマジャクシが減ったことでマラリアが流行した。インフルエンザ、ライム病、ニパウイルス感染症、デング熱など人間の感染症の約6割が動物由来の『人獣共通感染症』。病原体の宿主やその上位捕食者の多様性が、人間の病気の感染リスク変動に深く関わっている」と述べ、感染症の短期的な流行過程を数理モデルで表す方法を説明した。

 人間活動の影響にも言及し「森が都市化すると上位捕食者となる野生動物が減少し、人獣共通感染症を媒介するネズミやコウモリが繁栄する。一方で、森林保護区を作ることで逆に感染を広げてしまう例もある」と感染リスク変動の複雑性について語った。

 最後に「私たちの生活は自然の恩恵に依存しており、自然と折り合いを付けていくためにはその仕組みを解明することが不可欠。高校時代、数学は物理などの分野に使うものと思っていたが、さまざまな分野や現実社会の生活に役立てることができる」と結んだ。

(2022年11月9日付紙面より)

瀧本岳准教授(理学博士)が講話=7日、新宮市の県立新宮高校
2022年11月09日
37 多様性への理解深める
 レインボーフェスタにぎわう  (那智勝浦町 )

 レインボーフェスタ那智勝浦実行委員会は6日、那智勝浦町のブルービーチ那智で2回目となる「RAINBOWFESTA NACHIKATSUURA in ブルービーチ那智」を開催した。多様性を分かち合う場として開かれ、多くの来場者でにぎわった。

 レインボーフェスタは性的少数者やLGBTQについて理解を広めるとともに、一人一人が持つ「性の多様性」を祝福し、分かち合う場として、全国各地で実施されている。

 県内では6年前から和歌山市で開催されているが熊野地域では昨年、初めて同町で開催した。

 来場者は色とりどりのリストバンドを装着して入場。地元商店などの豊富な飲食や販売、ワークショップなどのブースも盛況だった。ステージイベントではNPO法人「チーム紀伊水道」副理事長の津村雅稔さんが手話通訳し、紙芝居やバンド演奏、手話パフォーマンス、ダンス、トークショー、キナンレーシングチームの選手紹介などで盛り上がった。

 昨年同様、子どもたちが白い旗に6色の色でペイントするレインボーフラッグや、同町での「パートナーシップ制度」「ファミリーシップ制度」の導入に向けた署名活動もあった。

 女性として生まれ、自らの性について悩み、性別適合手術を経て戸籍を男性に変更した京都市の大久保暁(あきら)さんと妻の希望(のぞみ)さんも会場を訪れた。

 暁さんは「フェスタは当事者や関係者が多い。ここは地域を巻き込んでいて、啓発的な特別感がないところが良い。この町からの発信は大きなことにつながるはず」。

 希望さんは「多くの方々が来場し、通常のイベントのようににぎわっていることが素晴らしい」と話していた。

 スタッフとして参加した町立那智中学校3年の小賀柚那さんと潮﨑莉桜さんは署名活動に協力。小賀さんは「自分らしさを表現できる場所がたくさんできれば良いなと思います」、潮﨑さんは「同様のイベントが増えて、LGBTQへの理解が深まればうれしい」と話した。

 フェスタの代表として企画・運営を行ったのは、自身がトランスジェンダー(性自認と身体的な性が一致していない当事者)である丸山都さんだ。

 丸山さんは「僕一人では開催できない。関わってくれた皆さまに感謝しています。LGBTQへの理解は進んできたが、テレビの世界だと思っている方も多い。多様性はみんなのもの。共有できる場として、今後も続けていきたい」と語った。

 最後はレインボー餅ほりで締めくくった。

(2022年11月9日付紙面より)

2回目となるレインボーフェスタが開催された=6日、那智勝浦町のブルービーチ那智周辺
盛り上がったステージイベント
「パートナーシップ制度」「ファミリーシップ制度」の導入に向けた署名活動も実施された
丸山都さん
2022年11月09日
38 昨年に続き本州最南端で励む
 花園近鉄ライナーズの選手ら  (串本町 )

 社会人ラグビーチーム「花園近鉄ライナーズ」が7日、串本町サンゴ台にある総合運動公園などでキャンプを始めた。昨年に続き2回目の来訪で、12日(土)までの6日間滞在し、練習やチームビルディング、県の中学生や高校生の選手を対象にしたクリニックなどで地域貢献もするという。

 大阪府東大阪市にある日本初の専用競技場「花園ラグビー場」を拠点にして活動する1929年創部の同チーム。今年新たに開幕した国内最高峰の舞台・ジャパンラグビーリーグワンDivision2で優勝し、来年は昇格しDivision1の一角として挑むなど勢いのある活躍をしている。

 宿泊拠点と練習場所がごく近い点で同公園をキャンプ先としていて、今年は所属選手53人(練習生を含む)が参加。練習開始に合わせて田嶋勝正町長や町教育委員会教育課の潮﨑伸彦教育長と濵地弘貴教育次長、宿泊拠点・ホテル&リゾーツ和歌山串本の久保幸彦総支配人や同公園を管理する町B&G海洋センターの林亨所長らが駆け付け、代表として田嶋町長は「串本ではひと昔前まで経験者がなくルールもいまひとつわからない時代があったが、最近はテレビでも見かけるようになりファンが増えてきたという感じがする。そのような中、伝統のあるチームに本州最南端の地でキャンプしていただけることをうれしく思う。けがなくトレーニングを積み、これからの公式戦で素晴らしい成績を残してほしい」と述べ、花束と差し入れのボトルドウオーター「串本の水」や紀南農業協同組合のブランドミカン「天」を贈呈。選手を代表してチームジャージを町へ託した野中翔平さんは「昨年はオンオフともにたくさんサポートしていただき、自分たちも活躍する事ができた。次のシーズンが終わり目標を達成したときにこのキャンプがあったからだと言えるような1週間にしたい」と応えて、引き続きの支持を求めた。

 前述したクリニックは最終日の12日に実施予定。中日の9日にチームビルディングとして町内飲食店巡りをし、それ以外の時間は練習に打ち込んで来年のリーグへ向け弾みをつけるという。

(2022年11月9日付紙面より)

多目的グラウンドで練習に打ち込む花園近鉄ライナーズの選手ら=7日、串本町サンゴ台
地元の歓迎と激励に応える野中翔平選手
2022年11月09日
39 救急医療功労者に伝達
 米良孝志さんに表彰状  (和歌山県 )

 和歌山県はこのほど、令和4年度「救急医療功労者に対する知事表彰」の受賞者11個人、1団体を発表した。本紙エリアでは個人の部で医療法人米良医院(新宮市池田)の米良孝志さん(66)が受賞。7日には表彰状の伝達が行われ、県福祉保健部健康局の石田定副課長らが同医院を訪問し、米良さんに感謝を伝えた。

 救急医療対策の推進など、救急医療の確保に貢献し、その功績が特に顕著である個人や団体を表彰することにより、救急医療対策の一層の充実や強化を図る目的で1994年度から実施している。

 なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、例年実施している表彰式は行わず県職員が各医療機関を訪問。表彰状の伝達をもって功労をたたえる運びとなった。

 2002年から約20年にわたり新宮市医師会役員を務める米良さん。17年からは同会長を担っている。このたびの表彰は、新型コロナウイルス対応において、医療従事者向けワクチン接種事業を実施し、並行して新宮市主導の住民に対する集団接種の医師や看護師の派遣体制の整備を行い、地域の感染拡大防止に尽力し、また市内医療機関と中核病院である市立医療センターとの医療連携に貢献したことが認められたもの。

 表彰状を受け取った米良さんは「コロナ禍における休日診療体制の構築などを医師会メンバーたちとやってきた。それを認めていただいたものと思っている。しかし、コロナはまだ終わりではない。表彰を受け、休日の医療体制をつくるなどの課題に対して、責任も感じています」と話していた。

(2022年11月9日付紙面より)

米良孝志さん(左)が石田定副課長から表彰状の伝達を受けた=7日、新宮市の米良医院
2022年11月09日
40 手縫いの雑巾役立てて  蓬莱地区福祉委員が蓬莱保に寄贈  (新宮市 )
2022年11月09日
41 さらなるレベルアップを  近畿大、大商大卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
42 きもの着装やいけばな披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2022年11月09日
43 災害時に使えるポリ袋調理  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
44 自分の年金は自分で管理  新翔高校で日本年金機構  
2022年11月09日
45 会員同士の経験や知識を共有  ホテル浦島で経営研究集会  (和歌山県中小企業家同友会 )
2022年11月09日
46 サネカズラの実  浮島の森で真っ赤に色づく  (新宮市 )
2022年11月09日
47 自由にのびのび創作活動  子どもアトリエスタート  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
48 顔を合わせて楽しい時間  高田ふれあい交流会  (新宮市 )
2022年11月09日
49 慣習やグルメでにぎわう  ハロウィンIN橋杭ビーチ  (南紀串本観光協会 )
2022年11月09日
50 野菜好きのきっかけ得る  西向小の4、5年生  (串本町 )
2022年11月09日
51 戦没者を思い決意新たに  古座地区遺族会が慰霊祭  (串本町 )
2022年11月09日
52 「ハッピーハロウィーン!」  5歳児がお菓子のお届け  (紀宝町 )
2022年11月09日
53 ナメコの生産工場を見学  3年生が社会科授業の一環で  (神内小 )
2022年11月09日
54 ボートのアジア大会へ  熊野市出身の上林さくら選手  
2022年11月09日
55 副団長として防火活動に尽力  赤井席夫さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2022年11月09日
56 お悔やみ情報