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2023年03月28日
1 殺処分ゼロを目指し祈る
 慰霊碑前で犬・猫を供養する会  (紀南狂犬病予防連 )

 紀南狂犬病予防連絡会(代表=山本泰司・うぐい動物病院長)は24日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局内、北側駐車場にある慰霊碑前で「犬・猫を供養する会」を開いた。市内外から参列者が訪れ、動物たちの冥福を祈って慰霊碑に花を供え、手を合わせた。

 同会は保健所や新宮・東牟婁の6市町村、動物病院でつくる団体。「犬・猫を供養する会」は、人間社会の中でやむなく保健所に引き取られ、最終的に処分されることとなった犬、猫の霊を慰めるため、例年春の彼岸時に営まれている。慰霊碑は2005年に建立され、犬・猫をはじめとする動物を慰霊するための恒久的なシンボルとしての役割を担っている。

 今年も式典は、新型コロナウイルス感染の観点からあいさつなどを中止とし祭壇を設置。各個人で参拝する形式を取った。22年度(2月末現在)に新宮保健所と串本支所に収容された犬は10匹(前年比2匹増)、猫は62匹(前年比28匹減)だった。殺処分ゼロを目指す和歌山県では▽安易な引き取りは行わない▽地域猫対策の推進▽譲渡頭数を増やす―などの施策を展開しており、ミルクボランティア、一時預かりボランティア、譲渡ボランティアを随時募集している。

 同保健所衛生環境課の應田学主任は「年々、少なくなっているとはいえ、処分されてしまう動物がいる。今後も尊い命を少しでも多く救えるよう努力し、いつか殺処分ゼロの状況になってもらえれば」と話していた。

 各ボランティアなどに関する問い合わせは同保健所(電話0735・21・9631)まで。

(2023年3月28日付紙面より)

慰霊碑に手を合わせる参列者=24日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2023年03月28日
2 設置範囲縮小し点灯始まる
 佐田地内のちょうちん飾り  (古座川町 )

 古座川町佐田地内で24日、ちょうちん飾りの点灯が始まった。ソメイヨシノの開花に合わせた恒例の趣向で、点灯時間は午後6時~9時。設置期間は散り終わるまでとしている。

 七川ダム湖畔はダム完成以降の段階的な苗木の植樹により3000本規模のサクラ名所へと成長。1990年には日本のさくら名所100選の一つに選ばれ、今も花が咲く時期には多くの見物客が訪れるところとなっている。

 ちょうちんの飾り付けは、来る人に風情よく花盛りを楽しんでもらおうと考えた佐田区が飾り始めたのがきっかけ。長らく開花時期限定の趣向として続けてきたが年々区内の人口減や高齢化が進み、イベント「桜まつり」を開く実行委員会のつながりで若手が担い手の不足を補うようになり現在は同委員会が趣向を受け継ぐ形で主導している。

 この日は同実行委員会事務局の町地域振興課と観光協会や七川ふるさとづくり協議会の若手や、要領を引き継ぐ区民計10人が作業に参加した。近年まで経年劣化に伴う資材不足(特に電球、ちょうちんは旧第三銀行〈現三十三銀行〉の寄贈により不足緩和)のため点灯を一つ飛ばしにして設置範囲を保ってきたが、往時の明るさがないなどの課題があり昨年に続いて今年も設置範囲を縮小。佐田駐在所~同協議会事務所(旧夏目商店)間の国道371号沿い約150㍍と駐車場やトイレがある桜の広場の芝地外周約150㍍とし、限りある電球を集中させる照度優先の形とした。

 この場所のソメイヨシノは同日現在、咲き始め~五分咲きの段階。風情を帯びた咲き進みを間近に見る区民は「月末~4月第1週末が見頃になりそうだ」と話し、その瞬間を心待ちにしている。

 桜の広場を会場とするイベント「桜まつり」は実施の有無を判断する時期に新型コロナウイルス感染拡大第8波の情勢があり今年も中止となっている。設置期間中、おおじゃの森駐車場の芝生広場では2店舗が出店を希望(1店舗は4月1~2日に出店予定、1店舗は不定期出店予定)しているという。問い合わせは同課(電話0735・67・7901)まで。

(2023年3月28日付紙面より)

桜の広場の芝地外周にちょうちんを飾り付ける若手ら=24日、古座川町佐田
2023年03月28日
3 「自分らしく表現する」
 NeRuさんが思い語る  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立図書館で25日、同町在住のNeRu(中村彩音)さんによるトークイベント「自分らしく表現する」が開催された。NeRuさんは、自身が作った紙芝居を読み、これまでの活動や取り組みについて語った。また、現在、絵本の原画展も同館で開催されている。30日(木)まで。

 日本各地を旅しながら、多くの人と出会ってきたNeRuさん。人はそれぞれ価値観や生き方が違うという思いを込め、絵本「わたしのいろ」「ながれぼし」を制作した。

 NeRuさんが町立勝浦小学校在学時代、校長などを務めていた岡田秀洋教育長は「ある日のテレビニュースでNeRuさんのことを知り、中村さんであることが分かった。NeRuさんはいろいろな人生を歩んできたのだと思う。今日は楽しみにしている」とあいさつ。

 紙芝居を披露したNeRuさんは「わたしのいろ」について、相手を認め、個性を認め合うことがテーマであると解説。「ながれぼし」は、自分自身との対話の大切さや自分自身を認めることがテーマであるとした。

 今年高校を卒業したNeRuさんは、人との出会いやその土地の文化伝統を知るために、これまでも多くの旅に行っているとし「一歩、外に出るだけで、当たり前が当たり前じゃないことに気付く。旅を重ねることで、自分の視野が広がる。多くの人との出会いは、価値観をアップデートさせてくれる」と述べた。

 旅や生活を通して、差別や自殺、生きづらさを抱えている人の存在に違和感や苦しさを覚えたとし「人と人の違いの大切さ」などを伝えるために活動しているとした。

 高校2年生当時に一人旅をした岩手県で、紙芝居を用いて地域の歴史・文化を伝える男性と出会い、心を打たれたという。その後、自身も紙芝居を用いて表現していくことを決意。聴覚に障害を持つ人にも、思いを伝えたいと考え、絵本の作成に至ったとした。

 また、自身のプライドの高さや失敗が嫌で、人に頼ることもできなかった過去があったと説明。恩師の存在や母の「心の喜ぶことをしなさい」という言葉から「強い人は素直な人。自分の心の声に素直に従える人になりたい」と考え方が変化したことを報告した。

 国内でも病気で苦しむ人やカミングアウトのために勇気がいる人など、多くの問題があるとし「生きづらさを解決するために考えてきたが、まだ見つからない。みんなが生きやすい世界になるためには、相手の個性を受け入れ、自分らしく表現することが大切。そうなれば、自分らしくいるために勇気はいらなくなる。優しい世界になってくれるように信じて、理想を描きながら活動を続けていきます」と抱負を述べた。

(2023年3月28日付紙面より)

心を込めて紙芝居を読むNeRuさん=25日、那智勝浦町立図書館
NeRuさんの言葉に耳を傾ける来場者
2023年03月28日
4 早くも田植え始まる
 東海地方有数の早場米の産地  (紀宝町 )

 紀宝町大里で27日、早くも田植えがあった。同町神内の中西和益さん(75)が30㌃の田んぼに早場米のアキタコマチを植えた。

 同町は東海地方有数の早場米の産地で、毎年お盆前に新米が食べられるよう、県内の他地域に先駆けて3月下旬に田植えを行っている。JA伊勢三重南紀地区管内では中西さんら2人が約1㌶の田んぼで栽培を続け、昨年は6㌧を出荷した。

 この日は朝から作業に取り組み、田園風景に苗を植える機械の音が鳴り響いていた。中西さんは「昨年は満足のいく収穫量だった。今年も期待している」と話していた。稲刈りは7月下旬を予定しており、昨年並みの収穫量を目指している。

 お盆前の8月上旬にはJA各店舗やファーマーズマーケット「ほほえみかん」で新米を販売する予定。

(2023年3月28日付紙面より)

早場米の田植えをする中西和益さん=27日、紀宝町大里
2023年03月28日
5 災害復旧、歩道ともに完了  串本町串本地内ののり面崩土  (国道42号 )
2023年03月28日
6 第1回定例会一般質問①  串本町議会  
2023年03月28日
7 太地町の人事異動   
2023年03月28日
8 部落差別解消への展望  神原文子さんが講話  (和歌山県 )
2023年03月28日
9 物語の世界に夢中  蓬莱体育館で生涯学習演劇会  (新宮市 )
2023年03月28日
10 教職員の異動発表㊦ 和歌山県教育委員会 
2023年03月28日
11 半年後の仕上がり楽しみに  三重県産大豆でみそ作り  
2023年03月28日
12 高見さん、杉本さんが優勝  讃寿会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2023年03月28日
13 色とりどり春の花咲く  「もんきりあそび」体験  (紀宝町 )
2023年03月28日
14 18組が自慢の歌声披露  新宮市で「NHKのど自慢」  
2023年03月28日
15 お悔やみ情報
  
2023年03月23日
16 通い慣れた校舎を後に
 6小学校で卒業式  (新宮市・那智勝浦町 )

 新宮市立の5小学校と、那智勝浦町立勝浦小学校で22日、卒業式があった。254人が卒業証書を受け取り、通い慣れた校舎を後にした。

  □     □

■三輪崎小学校



 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)では、58人の卒業生がそれぞれ、嶋田校長より卒業証書の授与を受けた。マスクを外して授与に臨む児童も多かった。

 嶋田校長は式辞で、コロナ禍を「冬」に例え「春遠からじ」と強調。「コロナ禍を乗り越えたことへの自信を胸に、希望を持って進んで。小学校での経験に誇りを持ち、中学校でも堂々と歩んで。皆さんが羽ばたいてくれることを願う」と呼びかけた。

 卒業生を代表し、関岡里美香さんが別れの言葉を述べた。学校生活での思い出や、先生、友人、家族への感謝などを語った。「中学校に行っても、三輪崎小で学んだことを大切に、日々精進していく」と力を込めた。

 なお、新宮市立の5小学校の卒業生の合計は205人だった。

  □     □

■勝浦小学校



 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)では、はかまやジャケットで盛装した卒業生49人が、凛とした姿で式に臨んだ。

 山下校長が一人一人に証書を授与。式辞では運動会や修学旅行、委員会活動などを振り返り、4月から中学校へ行く卒業生へ、失敗にめげずに努力を積み重ねること、これまで育ててくれた保護者へ感謝して自分を大切にすることを呼びかけた。「自分の未来は変えられる。全ては自分の気持ち次第」と励ましの言葉を贈った。

 卒業生たちは、中学校生活にも全力で臨んでいくことを述べ、保護者や教職員、在校生らに歌「僕らまた」を合唱。花束を受け取り、思い出の詰まった校舎を後にした。

 その他の町内5小学校は翌23日に卒業式を挙行する予定で、本年度の卒業児童数は計101人。

(2023年3月23日付紙面より)

卒業生が1人ずつ卒業証書を受け取った=22日、新宮市立三輪崎小学校
小学校生活の思い出を振り返る=同日、那智勝浦町立勝浦小学校
2023年03月23日
17 奉納や植樹でにぎわう
 加寿地蔵尊の桜まつり  (那智勝浦町 )

 加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)は18日、那智勝浦町の熊野古道大辺路「駿田峠」の加寿地蔵尊(同町湯川笹ノ子)と勝浦漁業協同組合2階で「桜まつり~クマノザクラ植樹祭~」を開催した。この日は雨天のため、神事斎行後に漁協へ移動し、「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)によるクマノザクラの解説や奉納行事などが行われた。その後は加寿地蔵尊で植樹祭が営まれた。

 加寿地蔵尊は、千年前に熊野詣での途中、駿田峠で命を落としたといわれる姫を祭っている。

 神事は、中田代表と光明宝院の三村慈光住職、宮島基行さん(蓬莱山山主、高野山真言宗阿闍梨〈あじゃり〉)、勝木会長らが参列し営まれた。

 会場を漁協に移し、神事を営んだ。続いて、勝木会長がクマノザクラについて▽5年前に新しいサクラを発見した▽日本にあるサクラの野生種10種のうちの1種▽花の時期が早い▽ソメイヨシノと比較し、小ぶりでかわいらしい―など、特徴を説明した。

 勝木会長は「広い地域で見られるが、次の世代の若木が少なく、維持は難しい。クマノザクラを活用し、保全するために会を立ち上げた。多くの方にこのサクラを知って、好きになってほしい。将来的には皆さんで守っていただけるとありがたい」と語った。

 この日は、Team雅龍や日本民謡・御舟会、藤紀和会などの各団体が出演し、よさこいや民謡、日本舞踊、篠笛やエレクトーン演奏などが奉納された。

 サプライズゲストとして、串本町出身の歌手・小芝陽子さんも登場し、圧巻の歌声を会場に響かせ、拍手が送られた。

 野菜やアクセサリー、菓子などの販売もあった。「もらってくださいコーナー」と、フリーマーケットも好評で、餅まきも行われた。

  □     □

■植樹祭と観察会



 再び、加寿地蔵尊に移動し先日、世話人会で植えたシダレザクラの前で神事を営んだ。

 これまでに「加寿姫桜」と「桜姫桜」と名付けたサクラを植樹しており今回は、3人目の姫「鈴姫」にちなみ「鈴姫桜」と名付けた。千本つき餅つきやマグロのかぶと焼きの振る舞いもあった。

 同所では「日本クマノザクラの会」による、観察会とクマノザクラの植樹もあった。3本が植えられ、三村住職らが経を唱えて加持を行った。

 中田代表は「日本クマノザクラの会の皆さまから講演や植樹をしていただけたことは名誉なこと。14年間、加寿地蔵尊に関わってきたことが実った気がする。クマノザクラが群生するこの場所を、今後はクマノザクラのメッカとして、PRしていきたい」と話していた。

(2023年3月23日付紙面より)

奉納行事を前に神事が営まれた=18日、那智勝浦町の勝浦漁業協同組合
クマノザクラの植樹が行われた=同町の加寿地蔵尊
2023年03月23日
18 助ける思いを胸にし鑑賞
 「海難1890」上映会  (串本町 )

 串本町文化センターで21日、映画「海難1890」チャリティー上映会があった。2月にトルコ共和国で相次いだ地震の被災者支援を目的とし、昼と夜の2回実施。昼の部は250人(同町発表)が同町のトルコ南東部地震災害義援金に協力を寄せて鑑賞した。

 この映画は1890年に同町であったオスマン帝国(現トルコ共和国)軍艦エルトゥールル号遭難救助と1985年にあったトルコ航空在イラン邦人救出における日本とトルコの結び付きを描き出した作品。田嶋勝正町長の学友でもある田中光敏監督を軸にし、両国民の真心に脚光を当てた両国合作作品として2015年に公開された。「海難1890」は日本側の作品で、配給元は東映株式会社。

 この上映会は前述した地震による発災(現地時間2月6日未明)から5日後、田中監督が田嶋町長へ提案したのがきっかけ。以降それぞれ実現に向けて関係先に働きかけ、同義援金に結び付けたチャリティー企画として実施するに至った。

 当日は田嶋町長自らいきさつを伝えて来場に感謝。昼の部には同町と同様の支援をしている和歌山県の岸本周平知事が来場し、先祖がつくった絆をたたえ「みんなでトルコに寄り添っていきたい」と思いを掲げた。

 在名古屋トルコ共和国総領事館のウムット・リュトフィ・オズテュルク総領事も来場し、田嶋町長は同義援金1100万円(2月16日~3月16日寄託分より拠出)の寄託を申し出。その目録を受け取ったオズテュルク総領事は発災直後から日本の国民がトルコのそばに居てくれて心強く感じたと述べ、協力への感謝を示した。

 田中監督は来場を望むも都合がつかず、「大島樫野崎で心に残った(先人の)言葉がある。『目の前に困っている人がいたら助ける』。95年後、テヘラン(イランの首都)の空港で日本人を助けてくれた方々も同じ言葉を言っていた。ただその純粋な思いだけでみんなが一生懸命、命がけで助けた。今、巨大地震でトルコに困っている人がたくさんいる。ぜひその人たちのために力をお貸しください」とビデオメッセージで思いを託し、以降協力者対象の上映を始めた。

  □     □

 同義援金は発災翌日の2月7日に開設し、3月16日時点で2605万7192円が集まっている。うち1500万円は2月17日にコルクット・ギュンゲン特命全権大使へ寄託。今回の寄託の申し出は2回目となる。長期の支援が必要との観点で同町は、同義援金を今後も受け付けるとしている。問い合わせは同町総務課(電話0735・62・0555)まで。

(2023年3月23日付紙面より)

義援金に協力し入場する人々=21日、串本町文化センター
実施の経緯を伝える田嶋勝正町長
思いを寄せる田中光敏監督
2023年03月23日
19 共同版画が特別学校賞 北山小5、6年生が制作 (北山村)

 北山村立北山小学校(松本広明校長)の5、6年生7人が制作した共同版画「じゃばらの里北山村の筏(いかだ)下り」が、第32回日専連全国児童版画コンクール(協同組合連合会日本専門店会連盟主催)で特別学校賞を受賞した。共同版画では全国1位となる快挙で、20日には村民会館で表彰式が開かれた。

 小学生の版画作品を対象としたものでは全国最大規模のコンクールで、本年度は515校より3万17点の応募があった。

 同校では6月下旬より「私たちの北山村」をテーマに版画制作をスタート。北山川の急流を下る「筏下り」と特産かんきつ系果実「じゃばら」の両方を表現したいという児童たっての希望から構図の話し合いを重ねた。A0サイズ(縦84・1㌢横118・9㌢)の板への彫りの作業は9月中旬までかかり、全員のチームワークで一つの作品を完成させた。

 表彰式では山口賢二村長が一人一人に賞状を伝達し、村からの記念品を贈呈。「制作を通じ、皆で力を合わせることの大切さを学んだのでは。2年連続で全国レベルの入賞を果たしたのは素晴らしいこと。村民も皆さんの作品を見るのを楽しみにしている。6年生は中学校の活動で、5年生は下級生への指導で経験を生かして」と頑張りをたたえた。

 担任の福田誠教諭は制作を振り返り「題材の選定や構図の話し合いに一番時間をかけた。完成した喜びはこれまでにないもので、児童にとっても思い出に残る作品になったのでは」。

 浦畑真菜さん(12)は「みんなで頑張った作品だから、賞が取れてうれしい。大きな作品だから彫るのも大変だったけれど、下絵から彫り、刷りまで、みんなで協力した」と喜びを語っていた。

(2023年3月23日付紙面より)

表彰状を受け取った皆さん=20日、北山村村民会館
2023年03月23日
20 36チームの組み合わせ決定
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2023年03月23日
21 森澤・萱野組らが優勝
 第37回勝浦バドミントン大会  
2023年03月23日
22 4大会で好成績収める
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2023年03月23日
23 感謝や思いやりを忘れず
 王子サッカー教室が卒団式  (新宮市 )
2023年03月23日
24 カレーライスににっこり  子ども食堂にぎわう  (紀宝町 )
2023年03月23日
25 優勝した金山が県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球大会 )
2023年03月23日
26 夜桜、幻想的に照らす  大里親水公園でライトアップ  (紀宝町 )
2023年03月23日
27 遊びから生きる力を  赤ちゃんの命を守る防災術  (紀宝町 )
2023年03月23日
28 地元就職を考える  23社が参加のフェア  
2023年03月23日
29 力合わせて有事に備え  新宮市と北山村が連携訓練  
2023年03月23日
30 委員会条例の改正など可決  3月定例会が閉会  (那智勝浦町 )
2023年03月23日
31 ぶつぶつ川の未来考える  下里小3年生が発表  (那智勝浦町 )
2023年03月23日
32 1年間の集大成を披露  吹奏楽部が定期演奏会  (近大新宮 )
2023年03月23日
33 献身をたたえてねぎらう 永年勤続表彰授与・伝達 (串本町消防団)
2023年03月23日
34 出場資格有する182人競う グラウンドゴルフ「チャンピオン大会」 (串本町)
2023年03月23日
35 第1回定例会一般質問①  古座川町議会  
2023年03月18日
36 602人が喜びの春
 県立高校で合格発表  (和歌山・三重 )

 和歌山県と三重県の県立高校で17日、一般入学試験の合格発表があった。本紙エリアの和歌山県側は新宮高校、新翔高校、串本古座高校の3校で計380人が、三重県側は木本高校と紀南高校で計222人が喜びの春を迎え、憧れの高校生活に期待を寄せていた。

 両県ともに所定の時間に一斉に、合格者の受験番号が掲示板へ張り出された。緊張した面持ちで発表を待っていた受験生たちは、自分の受験番号を見つけると友人や教職員らと喜びを分かち、携帯電話で家族へ報告していた。新型コロナウイルスの感染拡大防止を考え合格者番号は、受験生や中学校関係者用のホームページにも掲載された。

  □     □

■和歌山県



 和歌山県側の各校の合格者数は、新宮高校全日制200(定員200)人、同校定時制5(同40)人、新翔高校85(同120)人、串本古座高校90(同120)人だった。

 新宮高校に合格した下里中出身の小谷鳳菜さん(15)は「しっかり勉強してきたので、結果が出てうれしい。勉強も運動も両方頑張って、高校生活を楽しみたい」。新翔高校に合格した宇久井中出身の堀希優さん(15)は「最高です! 新しい友達をたくさんつくって勉強も頑張る高校生活にしたい」。

 串本古座高校に合格した串本中出身の山本秀斗さん(15)は「受かってよかった。中学校の先生に感謝したい。高校ではしっかり勉強して、自分がしたい仕事に向かっていけるよう努力したい」と話した。

 定員に満たなかった学校の追募集の出願は24日(金)に受け付け、学力検査は28日(火)、合格発表は30日(木)に行う。

  □     □

■三重県



 三重県立木本高校と紀南高校は、後期選抜と内定通知した前期選抜の合格者を合わせて発表した。木本高校は全日制普通科(定員120人)に101人、総合学科(同40人)に39人、定時制普通科(同40人)に4人、紀南高校は普通科(同80人)に78人が合格した。

(2023年3月18日付紙面より)

自分の番号を見つけて歓喜=17日、新宮高校
合格者で集まり記念撮影=17日、新翔高校
手をたたき合格を喜ぶ=17日、串本古座高校
2023年03月18日
37 フーイエン省訪問団が来県
 堀町長らが那智大社を案内  (那智勝浦町 )

 ベトナム社会主義共和国フーイエン省から、フーイエン省訪問団が13、14の両日に来県し、那智勝浦町や太地町などを視察した。13日は約30人の団員たちが、那智勝浦町の熊野那智大社を訪れ、堀順一郎町長らが案内した。

 フーイエン省は、マグロや温泉、サンゴ礁、世界遺産があり、ベトナム最東端の省だ。マグロはアメリカやヨーロッパに輸出されているが、ブランド力が弱いことから、日本企業と協力(持続可能なマグロ漁)し、ブランド力の構築と日本市場への輸出を目的に今回の視察に至ったという。

 訪問団は、国会議員で省共産党のファム・ダイ・ズオン書記長を団長とし、各企業の関係などで構成される。

 この日一行は、和歌山県国際課の職員や同町職員らと共に、同町築地のにぎわい市場と株式会社ヤマサ𦚰口水産を視察。その後、那智山を訪れた。

 熊野那智大社では、正式参拝を行い、巫女(みこ)による「那智の瀧舞」の奉納後、玉串をささげた。男成洋三宮司が本殿などを案内した。

 堀町長が、那智山青岸渡寺や境内から見える那智の滝について説明した。堀町長は「本町ではすでにベトナム人の方が活躍されている。フーイエン省もマグロと温泉が有名と聞き、共通する点を感じる。今後も交流を深め、ビジネスパートナーとなれれば」と話していた。

 ズオン書記長は「那智山は景観がとても良い。町の人々も親切で歓迎してくれてありがたい。今回の訪日は、マグロに関係する事業のパートナーを探すことが大きな目的。にぎわい市場でマグロ漁について話を聞き、経済的なポテンシャルを感じた。ぜひ、ベトナムに来てほしい。和歌山県とのつながりを強化し、生かしていきたい」と語った。

 一行はその後、太地町立くじらの博物館を見学。翌14日は、串本町なども視察した。

(2023年3月18日付紙面より)

正式参拝を行った=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
フーイエン省訪問団の皆さん(和歌山県提供)
2023年03月18日
38 消防団活動への理解に感謝
 2事業所に表示証交付  (新宮市 )

 新宮市消防本部(垣内一男消防長)は16日、同所で消防団協力事業所表示証の交付式を実施した。垣内消防長が、㈲仮屋商会(同市三輪崎)の仮屋幹代表取締役と、SWS西日本㈱新宮工場(同市佐野)の瀧谷浩一さん(下地康浩工場長の代理)に認定証を交付した。

 消防団協力事業所表示は、消防団活動に協力している事業所に対し、社会的貢献の証しとして表示証を交付する制度。事業所の活動を広く社会にアピールするとともに、消防団員の活動に対しより理解を深めてもらうことなどを目的に2017年6月に導入した。

 表示証の表示有効期間は原則2年間。現在、上記2社と、南紀プロパンガス㈱(同市清水元)、熊野観光開発㈱(同市熊野川町)の計4社が協力事業所となっている。

 交付式には垣内消防長はじめ幹部職員、中谷健兒団長らが出席した。垣内消防長は「日頃から市民の生命、身体、財産を災害から保護し、地域防災の中核として重要な役割を担っている消防団員の存在を企業として認めていただいていることは、大変ありがたい限り」と感謝。

 「今後も消防団入団促進や組織強化などさらなる発展に向けて取り組んでいきたい」と述べ、消防団活動や防災活動へのさらなる協力を呼びかけた。

 3人の職員が市消防団に所属している仮屋商会は、2018年、21年に続き3回目の交付。「引き続き、地元のために協力していきたい」。

 初めて交付を受けたSWSの瀧谷さんは「職員2人が佐野分団と高田分団に所属している。新宮市に拠点を構えて31年目。少しでも地域の安全に寄与できれば」と話していた。

 同制度の認定基準は従業員2人以上が入団していることなど。問い合わせは同本部庶務課(電話0735・21・0119)まで。

(2023年3月18日付紙面より)

消防団協力事業所表示証交付式が行われた=16日、新宮市消防本部
2023年03月18日
39 137人乗せて新宮港へ
 東海大学海洋調査研修船「望星丸」  

 新宮市三輪崎の新宮港第4岸壁に17日、東海大学海洋調査研修船「望星丸」が入港した。同大学連合後援会員や平安衣装をまとった女性らが小旗などを手に研修団を出迎えた。同船は同日、同港に停泊。18日に出港する。

 同大学が所有する、海洋調査研修船「望星丸」(全長87・98㍍、幅12・8㍍、2174国際総トン)は、1962年に日本初の開設となった海洋学部の海洋実習および調査・観測のほか、学園全体としての海外研修航海、地域社会の青少年に対する海洋思想の普及活動を目的として航行している。

 毎年、同大学、東海大学短期大学部、東海大学医療技術短期大学の在学生を対象に、異文化理解や環境保護、協調性の大切さなどを実践的に学んでもらうことを目的とした海外研修航海を実施。研修航海には、68年の第1回以降、3800人を超える学生が参加している。

 過去2年は新型コロナウイルス感染症の影響で実施を見合わせていたが、本年度はコロナ禍でも実施可能な国内航路に切り替えて再開。研修学生や教職員、乗組員、練習学生ら合わせて137人を乗せて2月19日に静岡県の清水港を出発。小笠原や沖縄、広島などを経て、新宮港に入港した。

 新宮港に降り立った学生らは、バスを利用して熊野三山などを訪問。18日には市観光協会登録ガイドによる絵解き説法を受けるほか、市内を散策する予定とのこと。

 出港は午後4時。船内でお見送りセレモニーや、市ツイッターキャラクターめはりさんらによる見送りが行われる。

(2023年3月18日付紙面より)

東海大学海洋調査研修船「望星丸」が入港した=17日、新宮市三輪崎
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 【第59回】料理は苦痛か、楽しいか  

 先日、私の知人が「子どもに料理しなくていいって言われたから、私は家事代行にお願いしてる」という話をしてくれました。お母さんが、手作りにとらわれてキリキリしてしまうのは、子どもにとって良くないと私は思っているので「それができるなら、すごくいいね」と言ったのですが「『料理は面倒だし嫌でしょ』って子どもが言ってくれて…」という話を聞いたときに「ん?」と違和感を覚えてしまいました。

 毎日義務的に料理をするのは、本当に大変ですし、家事や仕事に追われていると、とっても面倒だと思います。だからこそ、毎日手作りじゃなくていいと思っていますし、そう伝えたい!と強く思ってきました。家事代行を利用するもよし、外食や、冷凍食品や、お総菜を活用するもよし、お弁当もファストフードもいい!と。何を食べるかよりも、どう食べるか。子どもたちの自己肯定感を高めるのは「イライラしながら作る手作り」よりも、「ニコニコ食べるお弁当」だったりするよ!と。いろんな人に伝えてきました。この情報にはきちんとしたエビデンスがありますし、間違いないんです。

 そんな私が、知人の話に違和感を覚えたのは「子どもが料理を面倒で大変なことだと思っている」という点にあるのです。私は仕事で、料理人の方や、フードコーディネーターさん、料理研究家など、さまざまな食のプロに会います。そうして食に関わるお仕事をさせていただく中で「料理って面白いな」とつくづく思うのです。ほんの少しの手間や工夫で、味は大きく変わりますし、同じレシピで作っても、塩加減や火加減が異なると、仕上がりも変わります。ときには思いがけない食材や調味料の掛け合わせで、びっくりするようなおいしい一品ができることもあります。お肉を軟らかくしたり、野菜の色止めをしたりする際には、科学的な考え方が必要になりますし、何品も同時に作るには、効率よく作る段取りが必要になります。そう!つまり、本来料理はとっても頭も使うし、クリエーティブな作業で、楽しいはずなんです。

 毎日手作りをする必要も、手間をかける必要もありません。でも、子どもたちには「料理の楽しさ」をぜひ伝えてあげてほしいのです。時間がある週末や休日などに、一緒にお料理をして、楽しいね、おいしいねとコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?調味料の量を間違えても「入れすぎたね」と笑えば、それは立派な食育です。理科の実験のように、いろいろな下味を試してみたり、かつおだしと顆粒だしの飲み比べなんていうのもいいかもしれません。お料理が上手じゃなくても、嫌いでも、その楽しさや驚きを、ぜひ伝えてあげてほしいと思います。毎日作らなくても、そういう時間の共有が、将来の子どもの調理意欲をかき立ててくれます。調理体験は、子どもたちの食意識に大きく作用するという研究結果もあるのです。食べるのも作るのも楽しい! それが最大の食育だと私は感じています。

(2023年3月18日付紙面より)

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