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2022年02月19日
1 地域を支える漁業に触れる
 宇久井中2年が大敷へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生14人が18日早朝、宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下で漁業体験学習に臨んだ。第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船した生徒たちは、大型定置網(通称・大敷)から旬のブリやワラサが引き揚げられる様子を間近で見学し、地域を支える漁師の仕事を肌で感じた。

 宇久井大敷の歴史は1926(大正15)年に始まる。黒潮の影響を受ける好漁場であり、ブリやサバ、アジ、サワラなどを主に、四季折々の魚種が取れる。48(昭和23)年にはブリの大漁によって宇久井中学校の旧校舎が建設されたとも伝わっている。

 漁業とのつながりの深い同校は20年以上にわたって海洋教育に取り組み、地元漁師自らが講師となって漁業の歴史や漁法、魚種、料理法などを生徒たちに伝えている。漁業に関わる人々の苦労や水揚げの喜びを共にすることで、将来的な後継者育成も視野に入れている。本年度は新型コロナウイルス感染対策のため、2年生29人が2日間に分かれて乗船する。

 明け方の宇久井漁港に集合した生徒たちは、漁師と共に沖合約3㌔の定置網へ出漁。この日はブリやワラサ約20本が水揚げされ、漁協関係者は「量は少なかったが、ブリに脂がのって形が良くなってきた。次回の乗船時は大漁を期待している」と語った。

 祖父が漁師をしているという亀井星空(きらら)さんは「漁の話をよく聞いていたが、実際に漁を見るのは初めて。大きな魚を間近で見られて、迫力があった」。田原まなさんは「これまで漁師さんの講話を聞いて学習してきたが、想像以上に体力を使う、自然との関わりが深い仕事だと感じた。漁師さんの手際の良さやチームワークが印象的だった」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

夜明けに第三十宇久井丸で出漁する生徒ら=18日、那智勝浦町の宇久井漁港
水揚げされたブリやワラサ
2022年02月19日
2 生涯現役の就労を支援
 中高年向け就職説明会  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は16、17の両日、同市神倉のハローワーク新宮で福祉の職場就職説明会を開いた。介護や障害者福祉施設4事業者が集まり、市内在住の55歳以上を対象に職種や仕事内容などを丁寧に説明した。また、両日とも55歳以下の参加も良しとした。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を和歌山県内で初めて受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所へのマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 これまでに「高齢者向け就労意識調査および企業向け雇用ニーズ調査」「生涯現役セミナー」「重点業種におけるスキルアップセミナー」「高齢者向けの総合相談窓口設置」「事業所訪問による業務の掘り起こし」などを行ってきた。

 今回の募集は介護、教育や生活支援、ケアプランの作成、送迎などの業務内容。▽児童養護施設紀南学園(児童福祉)▽社会福祉法人美熊野福祉会(障害者福祉)▽社会福祉法人紀友会(老人福祉・介護)▽社会福祉法人いなほ福祉会(障害者福祉)―の4事業所が参加した。各事業所の担当者が詳細を説明し、来所者の質問に答えた。

 ハローワーク新宮の榎坂博文所長は「若年層の人口流出があるため、この地域では55歳以上の方々の労働力は重要な力となる。面接会において、皆さまが自分に適した仕事を見つけ、生涯現役でご就労いただけたら幸いです」。

 同協議会事務局担当の西利行さんは「今回は55歳以上にとらわれず、若い方にも呼び掛けを行った。介護の現場においては人材不足も懸念されている。この機会を通じて企業さまの手助けにもつながれば」と話した。

 同事業は3カ年事業のため、本年度3月31日(木)をもって終了となる。同協議会事務局によると、詳細は未定だが、市単独による継続も視野に入れて現在、協議を進めているという。

(2022年2月19日付紙面より)

就職説明会の様子=16日、新宮市神倉のハローワーク新宮
2022年02月19日
3 元気いっぱいの大絵馬見に来て
 勝浦八幡神社境内に設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の境内には現在、子どもたちが手作りした元気いっぱいの大絵馬が掲げられている。大絵馬を撮影する参拝者の姿も見られている。

 大絵馬は昨年12月半ばに同神社として初めて制作されたもの。神社本庁の過疎地域活性化推進施策を同社が受け実施。太地町在住で日本画家の土長けいさん指導の下、町内の3歳から12歳までの子どもたち32人が今年の干支「寅」を自由に描いた。

 12月末に境内に設置され、評判だという。今後も毎年、大絵馬作りを実施するという。

 髙橋宮司は「お正月には、絵馬作りに参加した子どもたちとそのご家族が参拝に来られていた。写真を撮られる人も多いです。ご参拝の際にはぜひ、元気いっぱいの大絵馬も見ていただけたら」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

子どもたち手作りの大絵馬が境内に彩りを添えている=12日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2022年02月19日
4 栄養、運動、人とのつながりを
 フレイル対策のポイント  

 新型コロナウイルスの影響で、外出する機会が減ったことにより、健康への悪影響が懸念されている。高齢期の健康を守るためには、持病や生活習慣病の悪化を防ぐとともに、心身の機能の衰えに早く気付き、適切な対応策を講じることが有効だ。

 そのために課題となるのが「フレイル(虚弱)」対策。フレイルにならないためには「栄養」「運動」「人とのつながり」が重要だという。

 フレイルとは、加齢に伴い気力や体力など心身の活力が低下するとともに、社会的なつながりが薄れている状態をいう。健康と要介護の間のような状態で、放置すると健康や生活機能を損なう可能性がある。

 高齢期は筋肉量が落ちやすいため、タンパク質を取り、栄養バランスの良い食事をしっかり食べることがポイントとなる。

 歩く速さが以前より遅くなったり、立ち座りなどで支障が出ている場合はフレイルの恐れがあり、転倒による骨折は要介護状態を招く大きな原因となる。▽週2回以上、30分程度歩くなどの運動▽廊下や階段などに手すりを付け、家の中の危険場所の改善―なども心掛けてみては。

 心の健康状態が不安定な場合は、生活のリズムを整えることや、散歩など気分転換になる方法を考えることが大切で、つらいときは無理せず、心身を休めることが大切。

 「閉じこもり」はフレイルを招く原因となるため、買い物や散歩などの社会参加を心掛けることも予防につながるという。

 身近に相談できる人がいると心強いが、近くにいない場合は地域包括支援センターなどに相談し、健康状態が良くない状況が続いていたら、かかりつけ医や保健センターなどに相談し、急な健康状態の悪化の場合は医療機関への受診を。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月19日
5 新宮弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年02月19日
6 山口酒店が優勝
 第175回職場対抗ボウリング大会  
2022年02月19日
7 開催を信じ優勝目指す
 新人戦に向け練習に励む  (新宮高校女子サッカー部 )
2022年02月19日
8 牛乳パックのしるし  太田小・加苅愛心さんが発見  (こども新聞 )
2022年02月19日
9 医師不足問題「働き掛けを」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委員会 )
2022年02月19日
10 花ほころび始め春告げる  和泉さん宅のシダレコウバイなど  (那智勝浦町 )
2022年02月19日
11 釈迦の遺徳をしのぶ  本廣寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )
2022年02月19日
12 中川さんと松實君が受賞  第60回和歌山県スポーツ賞  
2022年02月19日
13 子ども用マスクなどを寄贈  今後の予防期待し串本町へ  (株式会社イトー )
2022年02月19日
14 明神地内の県道通行再開へ  21日から昼間片側通行可に  (古座川町 )
2022年02月19日
15 高齢者施設向け初期対応手引き作成  往診する「かかりつけ医」も募集  (和歌山県 )
2022年02月19日
16 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第46回】栄養バランスは難しくない!  

 ご飯を作るとき、時短レシピばかりだと栄養が心配だという方がたくさんいます。栄養を考えるというのは一見とても難しいように思いますが、実際はそんなに大変ではありません! 栄養は大きく三つのグループに分かれます。この三つのグループをなんとなく頭に入れておけば、どんな時短レシピも栄養満点にすることができます。

 まずは、今最も注目されている赤色グループから。赤は、肉・魚・豆・牛乳などのタンパク質群です。いわゆる主菜になるメインの人たちです。どんな時短レシピにも、大抵入っているのではないでしょうか? 肉は鶏肉・豚肉・牛肉はもちろんひき肉、ハムやソーセージなどの加工肉もこの赤色に分類されます。魚も、魚介類全般と思ってください。他にも、乳製品のチーズやヨーグルト、大豆などの豆類、おみそなんかも赤色グループです。タンパク質は体づくりには欠かせません。体内のホルモンや酵素、そして免疫物質も作り出すので、とても大切な栄養源です。1食当たりここから必ず二つ以上を使うと意識するのがおすすめです。

 さて、今度は赤色とは反対に、悪役のように扱われている炭水化物の黄色グループです。ご飯や、パン・うどんなどの麺類。そして、芋類もこのグループに入ります。さらにサラダ油・オリーブオイルやごま油なども。そして、砂糖もこのグループです。糖質は、肥満のもととして嫌われていますが、実は体には必要なエネルギーです。なぜなら脳のエネルギー源になるのは糖質だけなんです。また、筋肉をつくるためにも糖質は不可欠です。取り過ぎはよくありませんが、特に育ち盛りの子どもたちには絶対に必要な栄養素になります。肥満が気になるなら、砂糖は控えて白米は玄米に、パンはライ麦に変えるなど低GIを意識してはいかがでしょうか? このグループも1食に一つは取り入れましょう。

 最後は、健康といえばみんな思い浮かべる緑色グループです。これは野菜と果物と覚えておけばオッケー。果物と野菜はほとんどここに入ります。芋類は、黄色グループですが、カボチャは緑色に入ります。カボチャは、野菜の中では糖質がやや高めですが食物繊維など栄養がとても豊富です。この緑色グループは積極的に取り入れたい栄養です。ここからも二つ以上は1食に入れていきたいところです。

 栄養バランスを考えるときこの三つのグループのもの全てを取り入れることを心掛けてください。例えば今日は丼にしよう!となっても、赤色グループから鶏肉を選んで親子丼!となれば、卵と鶏肉で赤はクリア!玉ねぎもしくは長ネギで緑は一つクリア。ご飯と油で黄はクリアです。でも、緑が少し少ないなと感じたら、ホウレンソウのスープを作ろうとかコマツナのおひたしを足そうとかキノコも具材で使っちゃおう!とかそういうことでいいんです。

 何よりも、笑顔のお母さんと楽しく食事をすることが子どもたちの心の栄養になるのです! ぜひ軽い気持ちで意識するところから始めてみてください。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月18日
17 産婦人科医師を派遣予定
 近畿大学と包括連携協定締結  (新宮市 )

 新宮市はこのたび、人的・知的資源の交流と活用推進を目的に、学校法人近畿大学(大阪府東大阪市)と包括連携協定を結んだ。16日、新型コロナウイルス感染状況を鑑みオンラインを通して行われた締結式には同大学の世耕弘成理事長と田岡実千年市長が出席した。取り組みの第1段として、医師不足となっている市立医療センターに同大学病院からの産婦人科医師派遣を予定しているという。

 同市は大学創設者・世耕弘一氏(1893~1965年、市名誉市民)の生誕地。同大学附属新宮高等学校・中学校や水産研究所新宮実験場が所在するなど、ゆかり深いつながりがある。そういった関係性から両者はこれまでも地域活動や人材育成など、産官学の連携によってさまざまな取り組みを行ってきた。

 両者の連携をさらに拡大・深化させるこのたびの協定締結。今後、①医療・健康・福祉・スポーツ・育児②防災・減災③教育および人材育成④まちづくり⑤生涯学習⑥学術研究⑦国際交流⑧施設の利用―に関することや⑨その他前条の目的に沿い、両者が必要と認める事項を展開し地域振興に取り組んでいく。同大学はまずは先行して①~④の4分野において市の支援を行っていくという。

 締結に当たり、田岡市長は「市が抱える地域課題についてあらゆる分野から解決に向けたご支援とご協力を頂けることを大変喜ばしく、また心強く感じている」と世耕理事長と同大学の尽力に感謝。「今後、さらに連携を深める中で地域の皆さまが安心安全で心豊かで元気に暮らせるまちづくりにまい進していく」と誓い、さらなる協力を求めた。

 世耕理事長は、産婦人科医の退職に伴い、分娩(ぶんべん)継続が困難となっている市立医療センターの実情について述べ「市長や市議会、また地域住民らから分娩の再開・継続を望む悲痛な要望を受けて検討を重ね、協力を決断した。医師派遣により分娩再開が可能となり、当面安定的に継続もできると考えている。医療だけではなく、縁の深い新宮市ともっと関係を深めるべきだと思った」と締結に至った経緯を説明。

 同大学病院では県と連携し地域医療枠を設けていることや、医学生に対し地域医療のやりがいや地域の魅力を伝える取り組みも実践していること、他分野における取り組みに対する展望などを語り「新宮市と近畿大学には大きなポテンシャルがあると思っている。これを機に関係性を深化させていきたい」とあいさつした。

 同大学病院は非常勤医師を定期的に派遣する他、現在同大学病院に勤務している産婦人科医師1人が退職し、市立医療センターの常勤医として勤務する予定。

(2022年2月18日付紙面より)

田岡実千年市長(右)と近畿大学の世耕弘成理事長が包括連携協定を締結した=16日、新宮市役所
2022年02月18日
18 堀町長がモデルナ製PR
 3回目ワクチン接種で  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルスのワクチン集団接種が進む那智勝浦町の体育文化会館で16日、堀順一郎町長が3回目の接種を行ったた。ワクチンはモデルナ製で、種類問わず安心して接種が受けられることをPRした。

 先月24日から65歳以上の一般高齢者の3回目接種が始まり、この日で9日目。町によると、接種率は14日現在、18・5%で接種は順調に進んでいるとし、目立った副反応などの報告もないとしている。また、町民からは少量だが、ファイザー製のワクチンを望む声もあったという。

 昨年7月に1回目、8月に2回目の接種を行い、どちらもファイザー製のワクチンを接種している堀町長。

 3回目接種を終えて「モデルナ製に不安のある方も多いので、皆さまに安心いただくためにも、今回モデルナ製での接種を行った。ファイザー製を2回接種後にモデルナ製を接種すると抗体が上がるとも聞いている。空きもあるため、接種できる方は申し込んで打っていただけたら」と述べた。

 町では供給量の関係で日時によってワクチンの種類が異なるため、スマートフォンやパソコンなどでそれらが選択できるウェブ予約も勧めている。

  □     □

■今後のスケジュールなど



 榎本直子福祉課長によると、前倒しの接種を行っていくことから、2回目接種が遅れた対象者などを除けば、全体的には4月半ばに3回目の接種を終えることになるという。

 また、12歳以下の子どもの1回目接種については「現段階では検討中だが、3月下旬の接種を予定している」と話していた。

(2022年2月18日付紙面より)

モデルナ製のワクチンで3回目の接種を行う堀順一郎町長=16日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年02月18日
19 白銀の世界に様変わり
 熊野地方でも積雪  

 今シーズン最も強い寒気が流れ込んだ17日、全国各地で積雪があり、温暖で知られる熊野地方でも未明から雪が降った。

 那智勝浦町の熊野那智大社では境内が白銀の世界に様変わりした。

 紀宝町の山間部でも朝には雪が積もり、朝日を浴びる雪だるまもお目見えした。

 和歌山地方気象台によると、17日朝の最低気温は古座川町西川で氷点下2・8度、串本町潮岬で0・7度、新宮市で1度などだった。

(2022年2月18日付紙面より)

境内に雪が積もる=17日午前7時20分ごろ、那智勝浦町の熊野那智大社
朝日を浴びる雪だるま=17日午前7時18分ごろ、紀宝町大里
2022年02月18日
20 「色川の棚田群」が選定
 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」  (那智勝浦町 )

 農林水産省はこのほど、優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」を実施し、全国から271地区の棚田が選ばれた。和歌山県内で8地区が選定され、那智勝浦町の「色川の棚田群」もその中に名を連ねた。

 「つなぐ棚田遺産」は、棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価するとともに、国民に棚田地域の活性化や棚田の多面的な機能への理解と協力を呼び掛けることが目的。過去には日本の棚田百選も実施された。

 選定基準は▽積極的な維持・保前の取り組みがなされ、今後も継続される見込みがある▽原則として、勾配が20分の1以上の一団の棚田が1㌶以上ある▽棚田を含む地域の振興に係る取り組みに、多様な主体・多世代が参加している―ことが必須要件。さらに「農産物の供給の促進」「国土の保全、水源の涵養(かんよう)」「自然環境の保全」「良好な景観形成」「伝統文化の継承」「棚田を核とした地域の振興」のいずれかに関する取り組みが優れた棚田。

 14日に開催した外部有識者から構成する「つなぐ棚田遺産選定委員会」において、選定された。

 県内では「色川の棚田群」以外に、紀美野町中田の「中田の棚田」、橋本市柱本の「芋谷の棚田」、有田川町清水の「上湯・あらぎ島」、同町沼の「沼の棚田・段々畑」、同町久野原の「久野原の棚田」、同町沼谷の「沼谷『天空の棚田』」、同町杉野原の「杉野原の棚田」が選ばれた。

 認定証授与式は各市町でオンラインにより開催される。また、東京都にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では3月末まで「つなぐ棚田遺産」を紹介する特設コーナーが設置され、色川の棚田米など棚田地域の特産品を販売している。

 なお、令和5年秋ごろには那智勝浦町で全国棚田(千枚田)サミットが開催される。

  □     □

■「色川の棚田群」

 「色川の棚田群」は色川棚田地域振興協議会が保全を行っており、同地域では40年以上前から移住に力を注いでいる。多様な人材を受け入れ、地域が一体となって棚田の復田や維持管理に努めてきたという。

 棚田地域振興法を活用して同協議会を組織し、色川地域内6カ所の棚田が連携・協力して、保全・活用に取り組んでいる。さらには若い人材が地域で活躍し、棚田オーナー制、農業体験などの都市農村交流、ウェブの活用や農泊なども実施している。

(2022年2月18日付紙面より)

「つなぐ棚田遺産」に選定された「色川の棚田群」(和歌山県東牟婁振興局提供)
2022年02月18日
21 銀白色に輝くネコヤナギ  新宮市高田川沿いで  
2022年02月18日
22 産婦人科医師「速やかに周知を」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委 )
2022年02月18日
23 住民の目や鳥楽しませる  岩淵さん宅のシダレウメ  (那智勝浦町 )
2022年02月18日
24 地域の平穏無事など祈願 王子神社で例大祭 (新宮市)
2022年02月18日
25 部活動や生徒会活動なども  各小学校で入学説明会  (矢渕中 )
2022年02月18日
26 松田君、前さんが校長賞に輝く  第4回きなん小中学生俳句コンクール  (紀南高校 )
2022年02月18日
27 ウメにメジロとにぎやか  三尾川の上田正弘さん宅  (古座川町 )
2022年02月18日
28 役場などに窓口設けて対応  町県民税など相談受け付け  (串本町 )
2022年02月18日
29 駐車場内の事故にご注意!  チラシ配布など通じて事故防止啓発  (新宮警察署 )
2022年02月18日
30 お悔やみ情報
  
2022年02月05日
31 疫病退散の願い込め 熊野三山で節分行事 

 新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社、田辺市本宮町の熊野本宮大社で3日、節分行事が営まれた。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各大社とも規模を縮小して斎行。疫病退散や除災招福などを祈願した。

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■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、鬼を払う「追儺式(ついなしき)」と正月に飾ったしめ縄などを燃やす「お焚(た)き上げ(どんど焼き)」があった。3密回避のため、鬼の登場や福豆・お菓子まきは中止とした。

 追儺式では、神職や神社関係者らが「福は内」と言いながら豆をまき境内を練り歩いた。お焚き上げでは、参拝者らが御神火がついたたいまつと一緒にしめ縄などを投げ入れた。

 毎年、多くの人が求める縁起物の「吉兆(きっちょう)」。今年は追加して製作した分も含めた1200本近くが夕方までに完売したという。

 上野宮司は「今年も冬と春を分ける節目の行事を滞りなく終えることができた。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、感染対策に協力してくれた多くの人に参拝いただいた。コロナに負けない健康でいい一年でありますよう願っています」と思いを述べた。

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■熊野那智大社



 熊野那智大社(男成洋三宮司)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、鬼追い追儺式を取りやめ。神職のみで節分祭神事を斎行した。

 男成宮司が新型コロナの早期終息を祈願し祝詞を奏上し巫女(みこ)らが「浦安の舞」を奉納。神職が天と地に向かって矢を放ち、邪気を払った。

 神事を終え、男成宮司は「新型コロナウイルス感染状況を鑑み、追儺式が取りやめとなったことは残念。全国的に感染拡大し、和歌山県にもまん延防止等重点措置が適用される。祝詞にも新型コロナ退散と一年の除災招福の祈りを込めました」と語った。

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■熊野本宮大社



 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、神職や大社役員らが参加し、節分祭と追儺式を執り行った。神事を縮小し、個包装した豆をまくなどの感染防止対策を講じた。

 追儺式では、神職と巫女が豆をまきながら拝殿の回廊を3周。役員と今年厄年を迎える人らが豆をまき、最後に九鬼宮司が黄色(天)、赤色(人)、緑色(地)、そして新型コロナ撲滅を祈りを込めた金色計4本の矢を放ち鬼を追い払った。

 九鬼宮司は「コロナ撲滅を祈って4本の矢を納めさせていただいた。一日も早い収束を願うばかり。そんな思いを込めて神事を執り行った」と思いを語った。

(2022年2月5日付紙面より)

熊野速玉大社=3日、新宮市
熊野那智大社=3日、那智勝浦町那智山
熊野本宮大社=3日、田辺市本宮町
2022年02月05日
32 いじめのない学校にしよう
 「ピンクシャツデー」の活動  (相野谷小 )

 カナダで生まれたいじめ反対運動の「ピンクシャツデー」にちなんだ取り組みが3日、紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長、児童54人)であり、児童たちはピンク色のものを身に着け、「いじめ反対」の意思を示した。

 いじめを許さない態度を育てようと、昨年から始まった同校の「ピンクシャツデー」。今年は1月27日の人権集会を皮切りに活動を開始。児童会(石本旬会長)役員6人がいじめと思われる演劇を披露し、各学年でいじめについて考えた。

 「ピンクシャツデー」の3日に向け、1年生はピンク色の画用紙に「いじめのない学校にしよう」とメッセージを書き、教室の窓側に掲示した。

 2年生は「思いやりを大切にしよう」「悪口を言わない」「友達と仲良くする。相手の気持ちを考える」「いじめをなくそう」などいじめ反対のメッセージを集め、廊下に展示。3~6年生もピンクのリボンなどを身に着けた。

 児童会が校内放送で各学年の取り組みを紹介。石本会長は「相野谷小学校でいじめはないと思う。ピンクシャツデーの取り組みは面白かった」と話していた。

(2022年2月5日付紙面より)

ピンクのものを身に着けた児童たち=3日、紀宝町立相野谷小学校
2022年02月05日
33 就業機会の確保目指し
 高年齢者人材育成セミナー  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は3日、新宮市役所別館で令和3年度企業向けセミナー「生涯現役社会を目指す高年齢者人材活用セミナー」を開催した。市内の企業・事業者・店主が参加。高年齢者雇用アドバイザーで独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構和歌山支部の楠本修一さんが高年齢者活用事例や助成金などを紹介した。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として、おおむね55歳以上の中高年齢者を対象に就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所のマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 少子高齢化が進むわが国では、2040年には2・4人に1人が60歳以上と予想されている。労働力人口の減少と高齢化が進展する中、高齢者でも能力や経験を生かして働ける環境の整備が望まれている。

 そういった状況の中、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮できるよう、70歳までの就業機会の確保を事業主の努力義務とすることなどを内容とする改正高年齢者雇用安定法が成立。昨年4月に施行された。施行後、60~64歳層の就業率は2012年に57・7%だったのが19年には70・3%に、65~69歳層の就業率は37・1%(12年)だったのが48・4%(19年)に増加傾向にある。

 楠本さんは▽70歳就業時代における高年齢者活用事例と助成金▽雇用調整助成金の活用事例と今後の動向―の2本を柱に解説。高齢者雇用の現状や高齢者に係る雇用制度の状況などについて説明し「やりがいのある役割や仕事を提供する」「負担のかからない職場環境をつくる」「短日・短時間勤務制度の構築」など、高齢者が生き生き働ける仕組みをつくることが重要とした。

 令和3年度高年齢者活躍企業コンテストで優秀賞となった岩手県のスーパーマーケットや大阪府の建設会社における選択定年制や指導者手当支給などの取り組みを紹介。

 65歳超雇用推進助成金(昨年9月に終了)や特定求職者雇用開発助成金など高年齢者の雇用に係る各種助成金、今年4月実施の年金制度改正法のポイントについても説明した。

(2022年2月5日付紙面より)

高年齢者雇用アドバイザーの楠本修一さんが高年齢者雇用の現状などを話した=3日、新宮市役所別館
2022年02月05日
34 飲食店などに時短営業要請
 まん延防止等重点措置適用に伴い  (和歌山県 )

 和歌山県は3日、県がまん延防止等重点措置を実施すべき区域に追加されたことに伴い、飲食店などに対して営業時間の短縮を要請する。期間は5日から27日(日)まで。対象地域は県内全域。

 対象となるのは、食品衛生法上の営業許可を得て営業を行っている店舗(飲食店および遊興施設など)。宅配、テークアウト専門店などは除く。

 県新型コロナウイルス感染症予防対策認証施設(以下、認証店)は営業時間を①午前5時から午後9時まで、酒類の提供(持ち込み含む)は午前5時から午後8時、もしくは②営業時間を午前5時から午後8時まで、酒類の提供は終日自粛する。

 非認証店は営業時間を午前5時から午後8時までとし、酒類の提供を終日自粛する。

 また、飲食の際は同一グループ同テーブルでの使用は4人以内とする。ただし、認証店のうち、対象者全員検査により行動制限の緩和の適用を受けることを県に登録した事業者が全員の陰性を確認した場合は、同一テーブル5人以上の案内も可能とする。

 飲食店などに対する協力金は売上高方式で計算。認証店①は1日当たり2・5万~7・5万円、認証店②および非認証店は1日当たり3万~10万円。要請期間中に「営業時間短縮実施チラシ」や「休業実施チラシ」を店舗の外側などに掲示していることなどが条件となる。県は、要請期間の終了後、準備が整い次第申請受け付けを開始する予定としている。

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■「県民の皆さまへのお願い」変更



 県は、まん延防止等重点措置区域追加に伴い「県民の皆さまへのお願い」を変更した。

 「不要不急の外出を控える」の項目に「営業時間の変更を要請した時間以降、飲食店にみだりに 出入りしない」「混雑した場所や感染リスクが高い場所へ行かない」「感染対策が徹底されていない飲食店などを利用しない」を追加。

 「施設管理者は、入場者の整理や利用者の適切な距離の確保を実施」の項目を新設し、「ワクチン接種済みでも気を緩めず、引き続きマスク着用などを徹底」するよう呼び掛けている。

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■まちの声



 県のまん延防止等重点措置区域追加の発表を受け、新宮市内で飲食業を営む30代男性は「感染者が出るとお客さんは減るし、通常営業もしにくい雰囲気もある。今回の重点措置は自分としては助かる。今回は国と県が動いてくれたが、各自治体もコロナが広がった場合の対策が必要。生活が困窮している人、コロナの影響で仕事ができなくなった人を支援してあげてほしい」と話していた。

(2022年2月5日付紙面より)

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