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2022年04月23日
1 青天の下、元気よく
 住民らがこいのぼり設置  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は22日、新宮市熊野川町日足道路バイパス付近の水田で、毎年恒例のこいのぼり設置作業を実施。世界平和や地域活性化などへの願いを込めた。

 2011年9月の紀伊半島大水害からの復興への願いを込め、また「地域の人々を元気づけたい」との思いから、地元住民らが設置を始めて10回目。なお、今年もおととし、昨年に引き続き、災害復興イベント「鯉のぼり祭り」は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、中止となった。

 11年まで町内イベントで使用し、熊野川行政局で保管していたこいのぼりは水害の際に全て流出。現在使用しているこいのぼりは、熊野川行政局が新聞などで呼びかけを行い、県内各地から集まったものだ。

 この日は会員と行政局職員ら約10人が設置作業に当たった。熊野杉の間伐材で作った高さ約12㍍のポール6本を立てて取り付けると、30匹のこいのぼりは青天の下、風を受けて元気に泳いだ。

 こいのぼり設置期間は5月13日(金)ごろまで。下阪会長は「新型コロナウイルス感染症のまん延やウクライナ情勢など暗い話題が続いている。少しでも明るい話題になれば。世界の平和と地域の活性化への思いを託して設置しました」と話していた。

(2022年4月23日付紙面より)

青空を泳ぐ30匹のこいのぼり=22日、新宮市熊野川町
会員ら約10人が設置作業を行った
2022年04月23日
2 ヒジキが広域で不漁
 一部は解禁見送りも  

 那智勝浦町の各漁業協同組合でこのほど、組合員のヒジキ漁が解禁。しかし収穫量は少なく、新宮市三輪崎や太地町の漁協は、資源量確保のため解禁自体を中止している。広域の不漁は「黒潮大蛇行」による海水温の上昇が、原因の一つと考えられている。

 和歌山東漁協浦神支所では、19日に解禁となった。解禁したばかりのため、今年の収穫量はまだ不明だが、4~5年前は5㌧から10㌧ほどあったのが、昨年は300㌔ほどに減少した経緯がある。支所の職員は「今年も200から300㌔ほどではないか」と予想している。

 浦神では初日の19日、組合員が漁港で収穫したばかりのヒジキを広げて干す姿が見られた。2日ほど干して乾燥させ、ごみなどを取り除いた後、浦神支所の市場に出すという。干す作業を行う80歳代女性は「今年は量が少なく、サイズも短い」とこぼしていた。

 なお、浦神に先だって宇久井漁協は1日に、和歌山県漁協勝浦支部、和歌山東漁協那智支所は14日に解禁。しかし宇久井は「近年も今年も収穫はなし」。勝浦や那智は19日午後4時現在で「目立った収穫は見られない」という。勝浦と那智は、昨年の収穫量は10㌔や20㌔と、ほぼ無いに等しい状態だったため「採りに行く人自体があまりいないのかも」と話していた。

 太地町漁協と三輪崎漁協は、解禁自体を見送った。太地は「見送りは3年連続。サイズが小さく、採ったら育たなくなる」。三輪崎は「去年も今年も見送り。磯枯れ(磯焼け)してしまっている」と語った。

 ヒジキ不漁は広範囲にわたっており、当地方の特産品の一つである、串本町の「姫ひじき」も、生育不良で2年連続の収穫断念となっている。同町串本にある県水産試験場は、生育不良の原因の一つを「黒潮の大蛇行」であると分析。

 黒潮の「枝」が流れ込むことで海水温が年間を通じて高くなるほか、潮流にも影響を与えていると考えられている。この状況は当然、串本町に限定ではなく、那智勝浦町、太地町、新宮市三輪崎も同じと思われる。

(2022年4月23日付紙面より)

収穫したヒジキを広げて干す=19日、那智勝浦町浦神
2022年04月23日
3 給食にも提供されるレンゲ米
 食を支える「地元産」㊦  

 熊野地域の特産品といえば、かんきつや海産物を思い浮かべるが、お米もふるさと納税の返礼品に並ぶなど人気を集めている。山間部を中心に田園風景が広がり、米作りに適した条件がそろう熊野地域にはいくつものブランド米がある。熊野市紀和町丸山千枚田の「丸山千枚田米」、御浜町尾呂志の「尾呂志米」、紀宝町の「飛雪米」「レンゲ米」などがそうだ。中でもレンゲ米は「地元産」として学校給食に提供されている。

  □     □

■レンゲ米



 コシヒカリのレンゲ米を栽培し、町レンゲ米栽培部会(中西和益代表)に所属する井賀淳也さん(38)は「12~13年前から取り組んでいる。10月には田んぼにレンゲの種をまき、花が咲く前の3月に耕運して肥料にしている。一手間多くなるが、安心な食材を届けるため今後も作り続けたい」と話す。

 かつて、春の田んぼにレンゲの花が咲く光景は珍しくなかった。レンゲ米は、昔から伝わる栽培方法「レンゲ農法」で作った米。今では苗を植える前に畑を作り、レンゲをすき込むことにより自然の窒素を土壌に発生させ、それを有機肥料として利用している。

 農薬や化学肥料を極力使わずに栽培できることから、2002年から同部会が取り組みを開始。「安心安全な地元食材を子どもたちに」との思いで、町内の学校給食に提供するようになった。

 会員5人が約1150㌃の田んぼで栽培し、昨年度は給食用に1万4400㌔を収穫した。本年度は町内7小中学校で計900食分、1日約70㌔を用いており、地元産品が学校給食を支えている。

(2022年4月23日付紙面より)

レンゲ米を栽培する井賀淳也さん=20日、紀宝町大里
町給食センターで調理されるレンゲ米=同日、紀宝町神内
2022年04月23日
4 玄関水槽などリニューアル 式典や行事開き今後に弾み (串本海中公園センター)

 串本町有田にある串本海中公園センター(鈴木一正代表取締役、黒田徳仁支配人)が22日、施設の一部改修を終えリニューアルオープンした。

 改修内容は▽水族館玄関水槽のリニューアル▽ウミガメプールデッキの作り替え▽レストラン「アクロポーラ」と水族館の連絡道の舗装替え▽同館壁面のデザイン変更と芝生広場への木製テーブル・いす配置による滞留環境創出―など。

 玄関水槽は、入って左側の水槽が築50年を経て水漏れなどが続いたため更新整備。幅4㍍、水深1㍍、奥行き1・5㍍の水槽を新たに据え、串本の海の浅海の様子を伝える展示へと変更。併せて周囲にファンタジックな海の絵柄を配して明るいイメージの演出を図っている。

 この日は開館に先だって式典があり、同センターの親会社・株式会社鈴木商会(鈴木一正代表取締役社長)を代表して高橋正志専務取締役は「運営を引き継いで以降17年間続けられたのは、串本の海の豊かさと来館者の愛好、関係者の力添えあればこそ」と感謝。鈴木社長を筆頭にしリニューアルに至った経緯を報告し「これからも愛されるよう、このリニューアルを機に心を入れ替えて串本の海を守る」と決意を掲げて引き続きの愛好を関係者らに願った。

 来賓を代表して平井治司副町長と南紀串本観光協会の島野利之会長が同センターの今後の弾みを期待しつつ祝辞を披露。高橋専務取締役と平井副町長、和歌山東漁業協同組合の垣下良夫副組合長で除幕をしてリニューアルを祝い、同館の森美枝館長は愛される水族館として今後も努める、同センターの黒田支配人は美しい海を守り次の世代に残す、とそれぞれ決意を掲げて関係者の立ち会いに感謝した。

 以降、記念行事として串本町立串本西小学校(福島恵美校長、児童39人)を招待し、館内見学やウミガメ放流の体験機会も提供した。

(2022年4月23日付紙面より)

除幕でリニューアルを祝う高橋正志専務取締役(左から3人目)ら=22日、串本海中公園センター水族館
記念行事で招待した串本西小に新しい玄関水槽を紹介
2022年04月23日
5 アキラ自動車が優勝 第177回職場対抗ボウリング大会 
2022年04月23日
6 38度以上の発熱なし  小児ワクチン、副反応報告  (新宮市医師会 )
2022年04月23日
7 町政への関心、投票率の回復は  過去45年間で減少続く  (那智勝浦町長選 )
2022年04月23日
8 青空の下でコンサート  吹奏楽部が昼休みに  (近大新宮 )
2022年04月23日
9 わかやまおもてなしPR映像完成  きのくに線活性化プロジェクト  (和歌山県 )
2022年04月23日
10 およげ!こいのぼりくん  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
11 ストレッチマシンを体験  改修終えた体育文化会館で  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
12 宿泊避難支援事業活用を  上限増額、実施期間は通年に  (新宮市 )
2022年04月23日
13 体操や歌で楽しいひととき  いっぷく亭、4カ月ぶりに  (紀宝町 )
2022年04月23日
14 連携を強めて楽しく  熊野ラグビー開校式に約50人が参加  (熊野市 )
2022年04月23日
15 児童文学の成立に触れる  かんりん文庫読書講演会  (串本町 )
2022年04月23日
16 真っ赤な「まりひめ」堪能  太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
17 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第48回】風景は食卓と土をつなぐ  

 食育と聞くと、農業体験が大切だと思っている方が多くいらっしゃいます。確かに、子どもたちが農業に触れて、食べ物がどんな風に育ち、どう収穫されているかを知ることは、とてもいい食育になると思います。東京でも、そのために田んぼや畑を借りて、子どもに農業体験をさせる家庭もあるくらいです。ただ、どこの家庭でもできることではありませんよね。わが家も、娘が3歳になる前にたった一度だけ、稲刈り体験をさせてみましたが、11歳の今では何も覚えてないそうです(笑)。そこからも機会があればやらせたいとは思うものの、時間もかかるし、なかなかできず、今日まできてしまいました。でも、体験だけが食育ではありません。私は、そんなご家庭に風景で食育することをお勧めしたいと思います。

 例えば今なら田植えの時期ですよね。車で走っていると、水の張った田んぼや、田植えをしている様子を目にすることができます。そんなときに、「あ、田植えをしているよ!」と子どもに声をかけて、その様子を見せるだけでも、十分食育になるのです。手で植えているのか、機械で植えているのか、農家の方はどんな服装で、どんな体勢で仕事をしているか、稲はどんな様子か。一つの田んぼにどれくらい植えられるのか。そんなことを田んぼを見ながら話すだけでも、子どもたちの中にはその風景が確実に残ります。今の時期に植えて、田んぼの水量を調節したり、雑草を抜いたり、手を入れてやっと秋に収穫できること。そこから稲刈りをして、脱穀をしてもみ取りをして、さらに精米をして、白いお米ができること。そんな説明をしてあげると最高ですよね。そして、家でお米を食べるとき、「今日見たよね」とその風景の話をもう一度してみてください。お米がいかに手間をかけて育てられているかが、よく分かると思います。1本の稲から採れるお米はたったの約70粒です。稲1株には22本の穂がついているので、1株から採れるお米は約1540粒! お茶わん1杯は、約3250粒といわれていますから、2株と少しのお米が必要です。そんなお話もぜひしてあげてください。

 田んぼでなくても同じです。畑を通りかかったら、「これはなんの畑かな」と一緒に見てみるだけで、立派な食育になります。今の季節は畑の上にできる作物もたくさんありますから、掘らなくても何の畑か分かりますよね。分からないときは、一緒にスマホで調べるのもお勧めです。農家の方に聞いてみるのもいいかもしれません。風景は、食卓と土をつないでくれる先生なのです。特に熊野地方には豊かな自然があるからその機会はとても多いと思います。

 これからゴールデンウイーク。どこかに出かけられるご家庭もたくさんあると思います。いつも見慣れた景色より、風景に目をやる機会も増えますし、子どもの印象にも残りやすいので、ぜひ一緒に探してみてください。食べ物と子どもの距離がグンと近くなると思います。

(2022年4月23日付紙面より)

2022年04月17日
18 地域の協力に感謝 春の例大祭締めくくる「渡御祭」 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が15日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。御神霊(おみたま)を納めた唐櫃(からひつ)と時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。

 主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。

 午前にあった本殿祭には約200人が参列。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、近隣の関係者のみの参列とし、しめやかに神事が営まれた。

 修祓(しゅばつ)、祝詞奏上などに続き、九鬼宮司が四方を榊(さかき)の風によってはらい清め、太陽を迎える神楽「熊野」を舞い新型コロナの終息と世界の平和などを祈願。

 午後からは神木の榊を手にした神職を先頭に、神職や修験者、祭典関係者らが渡御。ほら貝や笛の音が町中に響き、地域住民らが沿道から様子を見守った。

 大斎原では祭典を寿(ことほ)ぎ、青年会有志が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉奏した。昨年中止とした「御田植神事」も青年会有志らにより継承。5人の稚児と父親の八撥(やさばき)神事も営まれた。神事後には熊野修験の髙木亮英正大先達(しょうだいせんだつ)=那智山青岸渡寺住職=らによる採燈大護摩が行われ、最後に参拝者らに餅と挑花が配られた。

 九鬼宮司は、新型コロナの影響で地元中学生による「大和舞」「八咫烏舞」「御田植神事」の継承が困難な中において、その役目を引き継いだ有志らに対し拍手をもって称賛。

 「日本の平和の中で祭りができること、地域の方々の協力に感謝。祭りは元気の源。来年こそは元の形で執り行うことができれば」とあいさつした。

(2022年4月17日付紙面より)

唐櫃をかついだ神職や時代行列が渡御=15日、田辺市の熊野本宮大社
2022年04月17日
19 契約トラブル注意を
 成人年齢引き下げで  (新宮警察署 )

 20歳から18歳への成人年齢引き下げに伴い、あらゆるトラブルの発生が懸念されている。18、19歳は何ができ、何ができなくて、何に注意すべきなのか。新宮警察署の生活安全刑事課の小林健課長に聞いた。

 引き下げにより最も大きく変わるものは、契約に関するもの。さまざまな契約が保護者の同意なしで可能となる。分かりやすい例を挙げれば、親の同意なくクレジットカードを作ったり、携帯電話を契約したり、ローンを組んだりできるようになる。

 しかし、これまでは未成年ということでできた契約の取り消しが、成人となれば簡単にはできなくなる。このため、安易な考えで結んだ契約による、消費者トラブルの発生が想定されている。具体的には▽借金▽クレジットカード▽定期購入▽通信契約▽出会い系サイト・アプリ―などが挙げられる。

 これについて小林課長は「契約するときは、中身をしっかり確認して。その場で判断するのではなく、一度持ち帰り、両親などと相談を。失敗したと後悔することがないように」と呼びかける。

 また、飲酒や喫煙、競馬や競輪などの公営ギャンブルは、これまでと変わらず、20歳にならないとできない。これについても小林課長は「20歳になるまでは、お酒を飲んだり、たばこを吸ったりしないように」と注意喚起する。

 さらに、少年法も改正されている。事件を起こした18、19歳は「特定少年」と位置付けられ、事件の内容によっては、テレビや新聞で実名報道される可能性もある。「20歳前で前科が付くことも。くれぐれも、そういうことにならないように」と力を込める。

(2022年4月17日付紙面より)

注意喚起する小林健生活安全刑事課長=14日、新宮警察署
2022年04月17日
20 子ども食堂、1周年迎える
 もちもち「おこわ」に舌鼓  (紀宝町 )

 紀宝町福祉センターに隣接する「ほのボーノ」で16日、4カ月ぶりに「ふれあい子ども食堂」が開かれた。食堂には親子連れらが足を運び、今が旬のタケノコ入り「おこわ」と豚汁を味わった。

 多世代の町民に食事を楽しむ場を提供することが目的で、町社会福祉協議会が運営。町内初の子ども食堂として昨年4月に開業した。新型コロナウイルスの影響で昨年12月から休止が続いたが、今月で1周年を迎えた。今後も毎月第2土曜日を予定している。

 毎回、カレーを提供していたが、今回は地元住民からもち米とタケノコの提供があり、初めてメニューを変更した。

 調理は女性6人グループ「困った時はお互いさん!」が担当。2時間半前から準備し、地元産のもち米、タケノコとニンジン、シメジなどで炊き込みご飯を作った。

 オープンと同時に訪れた人たちは、もちもちのおこわを頬張り「おいしい」と舌鼓。会話も弾み、会場には久しぶりの笑顔が広がった。

 東紀州学生ボランティア「るれいる」の中高生4人も協力。だがしやさん「ハッピーハウス」でも店番をし、子どもたちと交流を図った。

 次回は5月14日(土)午前11時から開催する予定だという。

(2022年4月17日付紙面より)

4カ月ぶりに開かれたふれあい子ども食堂=16日、紀宝町鵜殿
おこわを頬張る子どもたち
「だがしやさん」も大人気
2022年04月17日
21 夜間運転に注意を
 ドライバーに街頭啓発  (新宮警察署 )

 春の全国交通安全運動の最終日となる15日、新宮警察署は関係する機関や団体と共に、那智勝浦町湯川の国道42号甫子浦(ほこうら)交差点で、夜間における交通事故防止の街頭啓発を行った。13人が参加、赤信号で停車したドライバーに啓発物資を手渡し、注意喚起した。

 同町、同町交通安全指導員協議会、交通安全協会新宮支部からも参加があった。啓発物資は「横断歩道は歩行者優先」などが書かれた啓発チラシなどが入った、120セットを用意した。

 交通安全指導員協議会の塩﨑一男会長は「今日は最終日。交通事故がないように呼びかけたい」と話していた。また啓発前のあいさつで全参加者に対し「周辺は暗いので、(啓発の際に)事故に遭わないよう、また新型コロナの感染予防にも気を付けて実施を」と求めた。

 この後、街頭啓発を実施。停車するドライバーに窓を開けてもらい「交通安全に協力をお願いします」などと呼びかけ、啓発物資を手渡した。

 新宮署交通課の上田昌斗交通係は「夜間はただでさえ歩行者が見えにくい上に、天気が悪い日はなおさら。信号のない横断歩道もたくさんあるので、十分注意を」と語った。

(2022年4月17日付紙面より)

ドライバーに啓発物資を手渡して注意喚起した=15日、那智勝浦町湯川の甫子浦交差点
2022年04月17日
22 不正大麻・けしを撲滅  運動展開、通報求める  (新宮保健所 )
2022年04月17日
23 絶滅危惧種を発見か?  トガサワラ(仮)で大喜び  (那智勝浦町 )
2022年04月17日
24 活動通し地域貢献を  市婦連と赤十字団が総会  (新宮市 )
2022年04月17日
25 伊藤梨花さんが優勝  矢渕中、紀宝柔道会が活躍  (スポ少柔道大会 )
2022年04月17日
26 安全に下校できるよう  全校児童が集団で訓練  (成川小 )
2022年04月02日
27 さあ、新年度がスタート!
 官公庁で辞令交付式  

 官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に「地域のために一致団結して職務に」などと奮起を促した。

 新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結して課題に取り組み、市民と向き合って市政を推進していかなければならない。そのためには皆さんの情熱と誇りによる、強いリーダーシップが何より重要」と訓示。

 医療職に対し「交通事情の悪い地域においては救急体制をはじめとした地域医療を取り巻く環境は極めて厳しいが、現状を認識いただき患者の目線に立った診療を」と呼び掛けた。

 また、23人の新規採用職員に対しては「まずは目の前の仕事を一つ一つこなしながら経験を積み重ね、一日も早く市民から信頼される職員に」と期待を込め「市職員としての一歩が、市の輝かしい未来の原動力になるものと確信している」と激励した。

 新規採用職員を代表し、米地祥子さんが「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓書を読み上げ、新生活の一歩を踏み出した。

(2022年4月2日付紙面より)

新規採用職員を代表し、米地祥子さんが宣誓書を読み上げた=1日、新宮市役所
田岡実千年市長(左)から人事発令通知書を受け取る職員たち
2022年04月02日
28 初動と増員で強固な対応
 新宮警察署串本分庁舎開所  (和歌山県警 )

 和歌山県警察本部の4月1日付警察署の再編などに伴い、旧串本警察署庁舎が新宮警察署串本分庁舎(田原正士署長、山本貴彦分庁舎長)に切り替わった。

 旧串本署管内区域のすさみ町は白浜署、串本町と古座川町は新宮署へそれぞれ移管。県警は旧串本署を新宮署に統合し、旧串本署庁舎は同分庁舎、串本町サンゴ台にある旧串本署代替指揮所は同分庁舎別館として引き続き運用するとしている。

 警察行政面で新宮署各課から同分庁舎へ課員を配置し▽運転免許関係の手続き▽交通許認可関係の申請▽生活安全許認可関係の申請▽落とし物の届出▽警察安全相談の届出―などのサービスを継続。平日の午前9時~午後5時45分の開庁時間に利用できる。

 他の業務について開庁中は同分庁舎、時間外は同分庁舎別館を拠点にしてパトロール活動や事件事故対応などに当たる。駐在所関係では古座川町域は駐在を継続、串本町域は駐在から日勤(交代勤務)へと切り替え時間外は所内設置の電話でやりとりをする形となる。同分庁舎の時間外にも同様の仕組みを適用する。その他体制など詳細は県警公式ホームページの発表を参照。

 山本分庁舎長によると、同分庁舎に常駐する警察官の数はほぼ半減となるが母体の新宮署は数が増しており、同分庁舎管内については同分庁舎が初動し本署が増員する二段構えでマンパワーを有効に活用し今まで以上に強固な有事対応を目指すという。

 田原署長は「串本町や古座川町の皆さまにとっては本署が遠くなるが、不安があれば頼っていただきたい。体制が変わってもわれわれがやること自体は変わらない。治安維持の間断を生じさせないよう弾力的に取り組み、皆さまの不安を払拭(ふっしょく)したい」と話している。

(2022年4月2日付紙面より)

警察署の再編等に伴い開所した新宮警察署串本分庁舎=1日、串本町串本
2022年04月02日
29 15人が成長を誓う
 キナングループ入社式  (新宮市 )

 新宮市浮島の株式会社キナン(角口賀敏会長、角口孝幸社長)本社で1日、令和4年度のグループ入社式が行われた。同社への13人とグループ会社の平戸金属工業(株)(下向章弘社長)2人の計15人が会社と共に成長を目指すと誓った。

 社歌斉唱後、角口会長が「与えられた権限の中で精いっぱい羽ばたいてほしい。失敗しても構わない。それが身になるため、いろんなことにチャレンジしてください」と激励。

 役社員紹介、来賓の祝辞、社員章と記念品授与の後、角口社長は▽新しいことに積極的に挑戦する▽行動し発言する―と呼び掛け「自分の仕事に情熱を注いで、新たな挑戦の場をつかんでいってください」と歓迎した。

 新入社員代表の長谷川直人さん(22)は「温かい励ましの言葉を頂いて、決意も新たに身が引き締まる思い。まだ右も左も分からない状態ではありますが、一刻も早く株式会社キナンの一員となれるよう最大限の努力をしていきます」と決意を述べた。

 最後は同グループの経営理念を唱和し、同じく新入社員の前田大志さん(22)が「やるぞ!」のコールで士気を高めていた。

(2022年4月2日付紙面より)

入社式に出席した皆さん(2、3列目が新入社員)=1日、新宮市浮島の株式会社キナン本社(一時的にマスクを外して撮影)
2022年04月02日
30 今日から認知症サポーター
 「きほっこ」の児童が受講  (紀宝町 )

 紀宝町の放課後児童クラブ「きほっこ」の新3~6年生児童9人が参加した「ふくし」講座が3月31日、町福祉センターであった。児童たちは福祉と認知症への理解を深め、認知症サポーターの証しである「オレンジリング」と「認知症キッズサポーター」を受け取った。

 毎年、春休みに町社会福祉協議会が開催する「ボランティアスクール」が今年は中止になったことから、きほっこの児童を対象に実施した。

 町社協の名取雅博さん、須川美己さんが講師。名取さんは「福と祉には『幸せ』という意味があり、福祉は普段の暮らしを幸せにすること」と説明した。

 「辛(つら)いことがあっても何か一つ足せば幸せになる」と話し「その一つをみんなで考え、実行しよう」と呼び掛けた。

 須川さんは認知症の原因や特徴などを説明し「目を合わせ笑顔で話して」とアドバイス。▽驚かせない▽急がせない▽心を傷つけない―の三つを心掛けてほしいとした。

 講話後、児童たちは2人一組で車椅子を体験。操作方法を学び、屋外で段差や砂利道を通った児童は「初めて乗った。ささいな段差も1人で越えられないことが分かった」と話していた。

(2022年4月2日付紙面より)

オレンジリングを受け取った児童ら=3月31日、紀宝町福祉センター
屋外で車椅子体験に取り組む
2022年04月02日
31 職員の成長に期待込める  入社式と辞令交付式  (美熊野福祉会 )
2022年04月02日
32 鯨類施設工事契約で議論  臨時議会開き可決  (太地町 )
2022年04月02日
33 思い出と感謝を胸に  退職者発令式  (新宮市 )
2022年04月02日
34 再会し「1年間ありがとう」  3カ月ぶりママサークル  (紀宝町 )
2022年04月02日
35 上地葉月さん、2冠で全国へ  三重県空手道選手権大会  (紀南支部 )
2022年04月02日
36 新しいお友達こんにちは  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )