新宮市で初の合同企業説明会 (和歌山県 )
和歌山県は26日、新宮市野田の市福祉センターで「和歌山県就活サイクルプロジェクト合同企業説明会」を開催した。同市では初めてで、熊野地方をはじめとする22社が参加。県内で就職を希望する人らがブースを回り、各企業の説明を受けるなどした。
県では結婚や出産などで離職した女性や定年退職した人、都会で働くUターン希望者などに県内で再び働いてもらおうと2月を就活強化月間として4月の就職を目指すサイクルを推進している。2017(平成29)年には県再就職支援センターを開設し、転職や再就職、ワーク・ライフ・バランスなどの相談、適職診断、情報の提供と発信などをしている。
同説明会は昨年度から県内で開催しており、31人の就職につながっている。今回は和歌山、橋本、田辺、新宮の4市で実施した。個別面談方式の企業面談ブース、適職診断、キャリアコンサルタントによる再就職相談コーナー、就活・保活相談コーナーが設けられ、受け付けを済ませた来場者らは興味のある事業所のブースで話を聞くなどしていた。
県商工観光労働部商工労働政策局労働政策課の担当者は「県内の事業所も人手不足と聞いています。再就職する人が活躍していただければうれしい」と話していた。説明会は来年度以降も実施していく予定となっている。
(2019年2月28日付紙面より)
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世界遺産登録15周年御朱印も (熊野那智大社 )
「創建1700年記念境内施設整備事業」による工事が続く那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で、このほど拝殿足場のメッシュシートが外された。3月末ごろには、足場も撤去され、4月19日(金)に竣工(しゅんこう)式が営まれる。
同事業は平成29年11月に始まった。前回の拝殿屋根のふき替えは昭和30年ごろ。緑青色の屋根の銅板が、新鮮な輝きを見せている。拝殿の工事完了後は、鳥居や宝物殿などの境内にある建物の塗装工事に入る。
同大社と別宮「飛瀧(ひろう)神社」では、世界遺産登録15周年を記念して特別御朱印を授与している。授与期間は12月31日(火)まで。初穂料はいずれも500円。問い合わせは同大社まで。
(2019年2月28日付紙面より)
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三尾川小クマノザクラ学習 (古座川町 )
古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(濵地久夫校長、児童9人)が26日、町内在住の樹木医・矢倉寛之さんを外部講師として迎え、クマノザクラの学習会に取り組んだ。
このサクラは昨年3月、森林研究・整備機構森林総合研究所=茨城県つくば市=による論文提出により国内では約100年ぶりの新種と判断され、その標本木が同町池野山にあることで町の花にもなった野生種。この学習会は、同町にも複数自生するクマノザクラを観察しその価値を考える機会として取り入れる学校が増えていて、同校は高池小に続いて2例目の実施となる。
矢倉さんは神奈川県横浜市から同町へ移住した樹木医で、クマノザクラなど町内の植物の研究にも熱心。三尾川八幡神社前で合流した児童教職員は▽ソメイヨシノ▽オオシマザクラ系(総称・サトザクラ)▽ヤマザクラ―の冬芽をじっくりと観察し、同じサクラでも見分けるポイントとなる特色(他のサクラとの違い)があることを確かめ、さらに中村橋先の谷あいにあるクマノザクラを訪ねて冬芽を見比べて、町内のいろいろなサクラへの興味を高めた。
矢倉さんはカワヅザクラなど観賞用に植えられているサクラを除き、町内では冬芽を観察した4種類のサクラが多いと紹介。まもなく咲くクマノザクラの花の写真(花びらの枚数が5、6、7枚の写真)を見せ、野生種のクマノザクラにはいろいろな個性があることなども伝えた。
矢倉さんは移住者として感じている古座川町の植生の特色を『都会になくて古座川にあるもの』という観点で複数例に挙げ、「(この日教わった)見分け方は忘れてもいいけれど古座川町はすごいということを忘れず、今のうちに町のいいものや好きなものをたくさん見つけて、会う人や町に来る人に自慢してほしい。それがクマノザクラを守ることにつながる」といったメッセージも託した。
児童は学習会に参加した感想を織り交ぜながら▽枝垂桜はどんなサクラか▽サクラは病気にかかりやすいのか―などを質問し、矢倉さんもその一つ一つに回答。児童を代表して片桐悠哉君(5年)は「古座川町にはいろんなサクラがあることや見分け方が分かった。今度は自分でサクラを観察してみたいと思った」と感想を述べて矢倉さんに感謝した。
(2019年2月28日付紙面より)
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訪日外国人対応セミナー (新宮市 )
日本政策金融公庫和歌山支店と田辺支店は26日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で「インバウンド対応セミナーin新宮」を開催した。講演と支援策説明の2部制で行われ、新宮市内をはじめ県内の来場者らが訪日外国人への対応について理解を深めた。
第1部では日本政策金融公庫総合研修所研究主幹の竹内英二さんが「これからが本番~インバウンド4000万人時代へ~」の演題で基調講演をした。竹内さんはインバウンドの増加は世界的な現象であるとし、アジア・太平洋の伸び率が高いと話した。目的の約半分は観光、次いで海外にいる友人や親戚を訪問、医療、宗教の理由も多いと述べ、訪れる人数と経済効果は必ずしも比例しないことなどを解説。
日本へのインバウンドの9割はアジアで、市場は中国がリードしていると話した。訪日旅行は日本体験型へ変化しており、「日本だから行く」という人が増えることで地方にもチャンスがあるとした。普段の生活、風景、仕事など現在あるものが商品になることを国内の事例を挙げて紹介した。
課題として、観光ルート開発など広域で連携した取り組みと行政の力が必要になること、地域ならではの商品や遊びの開発、富裕層へのアピールなどを挙げ「インバウンド振興は地域の経済をよくするために行うので、お金をもうけることも大切。また、日本の地域の文化や歴史を理解してもらうには語学力も必要になる」と呼び掛けた。
過度の観光地化を防ぐこと、日本らしさの維持、日本人の集客も重要になるとし「1年や2年で解決できる話ではなく、長い目で考えていくことが大切」と締めくくった。
続いて東京観光経営コンサルティング事務所の井上朋子代表が「訪日外国人集客力アップに必要なこと」をテーマに話した他、第2部では県商工観光労働部観光局観光交流課の武田啓義さんが県の支援策を説明した。
日本政策金融公庫の須藤健文・田辺支店長は「インバウンドは地方活性化につながる大きなテーマ。国際的なイベントが(日本で)続くが、インバウンドの効果を最大化するためには開催地だけでなく、和歌山県内にもどんどん呼んでいただき、それぞれの地域で活性化につなげていただければ」とあいさつした。
(2019年2月28日付紙面より)
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新宮弓友会主催の2月月例射会
2位三輪崎、3位串本と県大会出場へ (県下小学生バレー新人大会東牟婁予選 )
天皇陛下御即位三十年
政府が24日に開いた記念式典(東京・国立劇場)に合わせ同日、熊野三山では「天皇陛下御即位三十年奉祝奉告祭」が営まれた。
那智勝浦町の熊野那智大社では、男成洋三宮司が祝詞を読み上げ、みこが神楽「浦安の舞」を奉納。東川智昭東牟婁振興局長、堀順一郎町長、同大社の責任役員ら21人が参列し、平成最後となる節目を祝った。
神事後、参列者が集まり茶会が開かれた。会場には昨年12月にあった誕生日会見の陛下の言葉がつづられた冊子が用意された。男成宮司は、30年間の国民を結ぶ象徴としての陛下の公務を振り返り、「戦争のない世界、平和を願い、常に国民の幸せを祈りながら心を寄せられていた。およそ200年ぶりの生前譲位にあたり、国民として心に染みるお言葉だった」と思いを話した。同大社には国造りの大己貴命(おおなむちのみこと)が祭られていることなどから、「建国と皇室の歴史に連なるもの。これからも、世界に誇る麗しい国柄を守り伝えていくことが大事だと思っています」と結んだ。
同大社では26日まで、30年を祝う記帳所を拝殿の参拝所横に設けている。記帳は、同大社から神社庁を通して宮内庁へ届けられる。
(2019年2月26日付紙面より)
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三佐木蜂伏で一斉防災訓練 (新宮市 )
新宮市の三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏の4地区は24日、一斉防災訓練を実施した。午前9時に訓練の放送が流れると、各地区の住民らは一斉に高台に避難した。避難後は各区でそれぞれ訓練などがあり、防災意識を高めた。
隣接し合う四つの地域が合同で訓練をすることで地域一帯に防災行政無線の放送ができることから始まり6回目。
災害に強いまちづくりを推進するため、三佐木・蜂伏自主防災連絡会と市が連携して地域の防災体制の充実強化と住民の防災意識の高揚を目的にしている。
佐野区では放送が流れると地域住民らが新宮市民運動競技場や佐野会館へ避難した。その後区の代議員らが防災倉庫の中身を確認し、発電機やチェーンソーなどの点検と使用訓練などに取り組んだ。
佐野区の前田道春区長は「区では『自分の命は自分で守る』ということを念頭に置き、意識付けを図っている。自身の意識改革をしてほしい。行政や区に頼るのではなくまずは自分で判断し、高齢や寝たきりの人もいると思うが、家族や身内が参加し、覚えて、地震が起こったらどうするかを日頃から考えてほしい」。
同区の松﨑美知男委員長は「役員もなれている人もいれば初めての人もいる。日頃からの訓練が大切ですね」。
市防災対策課の山本茂博課長は「日本中いつどこで発生するか分からない地震への備えが大切。市でも出前講座や家具の固定、非常持ち出し袋の見直しの呼び掛け、耐震診断補助制度などをしています。4地区合同の訓練は住民の意識も高く今後も続けてほしい。実践的な訓練で意義がある」と話していた。
(2019年2月26日付紙面より)
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天満天神社で春の例大祭 (那智勝浦町 )
学問の神様・菅原道真を主神として古くからあつい信仰を集める那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)で春の例大祭が23日宵宮、24日本宮の日程で営まれた。
23日の宵宮では天満交友会(津守克哉会長)が本殿前で獅子舞を奉納。射子(いご)連中が天神社祭礼に伝わる「そもそも」と「大文字」を舞った後、ふんどし姿で天満海岸へ疾走した。
翌日は、例大祭式典に引き続いて、祭典委員会の楠本實委員長が先導する行列が区内を巡った。的場式場でのお弓神事では、統侍郎(とうじろう)の津本芳光さんが大的の中心を矢で射抜いて鬼の邪気を払い、射太郎頭(いざらがしら)の森谷正直(まさなお)さんら6人が、小笠原流と伝えられる古式弓法で次々に矢を放った。的の中心に命中すると交友会が射手の家族を胴上げで祝った。餅投げでは的場に多くの住民らが詰め掛けにぎわった。
お弓神事を曽祖母の越水良子さん(81)と見物した森倉美優ちゃん(3)は「お餅を拾うのが楽しみ」とにっこり。越水さんは「毎年見に来ています。的に当たるとうれしいですね。皆さんりりしい」と話していた。
(2019年2月26日付紙面より)
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第15回潮岬おもしろ春祭り (串本町 )
串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で24日、イベント「第15回おもしろらんど春祭り」があり、多くの家族連れらの来場でにぎわった。
このイベントは、潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)が主催。同協議会を軸に地域ができることを持ち寄って形作る体験・交流企画で、近年は同町に春の活気を誘う2月最終日曜日恒例行事として定着し、世代問わずの来場を集めている。
今回も▽ステージ▽おもしろ体験▽お店屋さん▽フリーマーケット▽展示や啓発―と盛りだくさんの内容を持して開場。主催者を代表して地主会長が「週間天気予報が芳しくなく一喜一憂する日々だったが、こうして野外ステージを中心に開催できることをうれしく思う。来賓、出演、来場、スタッフの皆さまに心からお礼を申し上げる」とあいさつし、来賓の田嶋勝正町長、鈴木幸夫町議会副議長、潮﨑伸彦教育長、県青少年・男女共同参画課の山本佳之課長が祝辞を述べて盛会を祝った。
時折日差しが注ぐ曇天下での本番を迎え、お笑い兄弟芸人すみたにが快活に司会を務めたステージでは、オープニングを飾ったみなべ町地域おこし協力隊員・青木友宏さんによるアコーディオン演奏に続いて、上野山こども園、くしもとこども園、潮岬幼稚園、出雲小学校の園児や児童が歌や踊りを披露し、串本古座高校書道部が大作パフォーマンスに臨んだ。
午後もフラ・ハプナやPHAT DANCE STUDIO串本教室と子どもを含む発表があり、その後は航空自衛隊串本分屯基地のファンシードリル隊や奈良県天理市から参加したジャズバンド「TOK on the road」、出雲獅子舞保存会と成人グループが出演。午前の部最終は子ども対象の餅・菓子まき、午後の部最終は全員対象の餅まきで締めくくった。
おもしろ体験は、主に子どもを対象にした工作や遊びのコーナーが盛りだくさんで、小学生以下はスタンプラリー形式で六つ以上を体験して、お菓子つかみに挑戦した。同家玄関前では警察車両や自衛隊車両の展示があったほか、新宮警察署と串本警察署のコーナーもあり、反射材装飾体験を通して子どもの交通安全意識、警察の被災地活動写真展で防災意識をそれぞれ高めるなどした。
(2019年2月26日付紙面より)
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和歌山県エンジョイなぎなた大会 (東牟婁なぎなた連盟 )
県下小学生バレー新人大会東牟婁予選
第3回ふれ愛講座 (新宮市 )
新宮市教育委員会は21日、市人権教育センターで「第3回ふれ愛講座」を開いた。公益財団法人反差別・人権研究所みえ事務局長の松村元樹さんが講師を務め、「ネット上の部落差別等の現状とモニタリングを含めた今後の対策」を講演。多くの参加者はネット上で発生する差別事象や課題解決に向けた取り組みを学んだ。
松村さんは国内でのスマートフォンの普及台数が約8700万台であり、タブレットなどインターネットに接続できる媒体が多いことや国内外の人々が多く利用する会員制交流サイト(SNS)について、「現在、インターネット(以降、ネット)は生活の中にあり、便利。使うことで得になる場合も多い」と述べた。その反面、ネット上で発生する部落差別などさまざまな差別事象が多発していることを報告した。
ネットの特性として▽時間的・地理的な制約がない▽電子空間は現実社会より自己表現しやすい▽情報発信が容易で広範囲に拡散できる▽記録(ログ)が残り積み上がる―などを挙げた。
松村さんは実社会での差別落書きと違い、匿名性があるネット上での落書きは対処が困難であると懸念。ツイッターなどのSNSに実際、投稿された差別発言を紹介し、「より細かく長文にもでき、削除も難しいため広がってしまう」と危険性を示した。
対抗手段として実態を把握し削除依頼を行うモニタリングやウェブサイトから情報を抽出するスクレイピング、人権情報の発信、差別解消法や人権教育啓発推進法などの教育や啓発を解説した。
2004年から三重県で実施されているモニタリング事業や実態把握の方法、アカウントの停止や凍結などの防止・規制を説明した。さらに反差別・人権運動の情報発信やネットワークづくり、差別することがデメリットになる社会の意識形成、メディアリテラシーの育成が重要であると強調し、「今後も全力で解決に取り組んでいきたい」と語った。
(2019年2月23日付紙面より)
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第3回新宮市健康づくり計画委員会(米良孝志委員長、16人)が21日、市保健センターであった。平成29年8月に実施した生活習慣に関するアンケート結果や中間評価の方向性などを確認した。
市の健康づくり計画として健康日本21(第2次)新宮市版「一笑健康しんぐう」が26年3月に策定。35年度までの10年間を計画し本年度が中間年度に当たるため、評価や見直しの場を設けようと開催された。
開会で田中幸人・市健康福祉部長が「皆さんのご協力を得ながら新宮の健康づくりに取り組んでいます」とあいさつし、「今後5年間の方向性を定める重要な位置付けとなるため、皆さんのご意見をもらい参考にさせていただきたいのでご協力を」と呼び掛けた。
市職員たちが「食生活・身体活動」「健康管理」「こころの健康」の3分野で取り組んでいる活動や生活習慣、中学生の生活とたばこに関するアンケートなども報告した。
今後は委員たちからの意見と市民にパブリックコメントの募集などを予定しており米良委員長の承認後、3月末ごろに冊子を印刷する。
(2019年2月23日付紙面より)
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古座川町に防災資機材寄贈 (近畿労働金庫 )
近畿労働金庫が21日、古座川町役場にチェーンソー1台など防災資機材を寄贈した。
この寄贈は、同金庫が展開する社会貢献預金「すまいる」を活用した地域貢献活動。同預金は寄付目的としてエコ推進・子どもたちの未来応援・災害復興支援・国際協力の4系統を設定し、預金者はいずれかを選んで寄付し同金庫も資金を上乗せして社会に役立てる仕組みになっている。
災害復興支援の貢献先の一つに認定NPO法人わかやまNPOセンターがあり、今回の寄贈は同センターの仲介により平成28年度から3カ年計画で取り組んでいる紀南の各自治体を対象にした支援の一環。同金庫から事前に寄贈の申し出を受けた同町はチェーンソーの寄贈を希望し、同金庫は充電式250㍉チェーンソー1台と備蓄品として用立てているウエットタオル(30枚組)若干数を託すことを決めた。
この日は同金庫常務理事でもある和歌山地区本部の小林茂本部長と大西強事務局長、同センターの志場久起副理事長と県NPOサポートセンターの植田祐起代地域支援コーディネーターの4人が来庁し、小林本部長から西前啓市町長に目録を贈呈した。小林本部長はは寄贈の経緯を伝えて有効活用を希望し、西前町長は「ありがたく頂戴し、活用の努力をしていく」と応えた。
同町総務課によると、町所有の古くなったチェーンソーの更新を考えている時に同金庫から寄贈の申し出があり、活用させてもらったという。同金庫はこの日、すさみ町や串本町へも目録を届けて紀南の全自治体への寄贈を完了した。
(2019年2月23日付紙面より)
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毎月1回「集まりの場」 (紀宝町社協 )
紀宝町社会福祉協議会は「ひきこもり支援」の活動に取り組んでおり、2020年度まで5カ年計画で実施中の「地域福祉活動計画」に重点項目として盛り込んでいる。
ひきこもり問題がクローズアップ化される中、同協議会では町内にも情報があることを知り、活動を始めた。
高齢の親とその子ども世帯で、ひきこもりや長期的に就労していない状態で、孤立や生活困窮へとつながる恐れがあり、地域の福祉課題として着目されている「8050問題」に焦点を当てた。
地域福祉活動計画推進委員会の中で、ひきこもり支援チームを結成し、2カ月に1回、会議を行っている。8050実態調査の結果、9件のケースがあり、「将来が心配」との声が多かったという。
視察や研修を通して「集まりの場」の重要性にたどり着いた。今後は▽集まりの場の周知・展開▽行政と方向性の統一▽生活困窮者自立支援制度との関連―などに取り組む。
「集まりの場」は月1回、町福祉センター敷地内のアプローチ邸でミニ講演会やカフェを開いている。
2月の「集まりの場」には18人が参加。不登校、ひきこもりを経験した和歌山市の鴻原崇之さんを招いた。
鴻原さんは「中学校の頃、自分に自信がなくなり学校を休みたかったが、両親から『頑張れ』と言われ休学することができなかった。休憩時間は一人で過ごし苦痛だった。ある時、母が『休んでいいよ』と言ってくれた。高校に進学せず、学校に行かずアルバイト生活を3年間続けた。自分だけ『逃げている』と感じ、仕事を辞めると外に出られなくなった」と振り返った。
「自宅での生活が4年間続き、絶えずいら立ち、記憶も断片的だった。どうすれば良いか分からず、焦りと脱力感の日々だった」。家族の気持ちを考える余裕もなかったという。
家族の支えで外に気持ちが向いていった。少しずつ出掛ける機会が増え、同じような仲間が集まれる場に通うようになり、会話ができるようになった。「みんなでご飯を食べに行き、友達関係に発展した」と話し、家族や居場所の大切さを伝えた。
3月の「集まりの場」は14日(木)午後1時30分から開く。臨床心理士の近澤朋加さんを招く。
参加費は無料で、問い合わせは同協議会(電話0735・32・0957)まで。
(2019年2月23日付紙面より)
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植木剪定講習 (シルバー人材センター )
公益社団法人和歌山県シルバー人材センター連合会主催の剪定(せんてい)作業に係る後継者育成事業「植木剪定講習」が20日、新宮市高田の高田グリーンランドで開講した。新宮市と那智勝浦町からシルバー会員9人が参加。22日までの3日間、剪定の基本などを受講する。
県内では高齢化などの理由で植木剪定作業を行う会員が減少している。依頼数が多いにもかかわらず、技能と知識の取得に時間がかかり、後継者が育っていない現状がある。後継者育成のきっかけとなることを目的に、県内では有能な技術を持つ会員を講師に、広域的かつ継続的な講習の実施に取り組んでいる。
開講式で同センター連合会の下直正・事務局長は「剪定においては技術者が減っているが、この講習がとっかかりになれば」とあいさつ。「けがのないように頑張ってください」と呼び掛けた。
参加者らは開講式の後、同会員の榎本敬二さんと阪口賢治さんから、体調の悪い時は無理をしない、はさみなど用具の管理方法、有害毛虫の対処法などの安全講習を受けた。21日は同市の丹鶴城公園内で、はさみや電動バリカンの実習を交えながら剪定作業をした。
全講義を受講した参加者には最終日に修了証書が渡される。
(2019年2月22日付紙面より)
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環境問題研究会例会 (新宮市 )
環境問題研究会(植松晴孝会長)の2月例会が20日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。日本自然保護協会・日本シダの会会員の大洞浩一さんが「きのくに植物ものがたり」をテーマに話した。
この日の例会は、参加者らの質問に大洞さんが答える形で進行。春に薄黄色の花を房状につけるクスノキ科のアオモジに関して質問を受けた大洞さんは「芳香があることから、つまようじの材料となる。オスとメスの木があり、薩摩地方ではなくてはならない樹木」などと返した。
ブドウ科のヤブガラシやカミヤツデ、アレチウリなどの外来種に関しては「生物は環境が良ければ繁殖する。生物にとってはいかに繁殖するかが命題」。外来種の研究者もいるが、毎年多くの種が入ってきているため研究が追い付いてないとし、外来種はむやみに植えないよう注意を呼び掛けた。
日本では約300年前からシダの研究が始まっていると述べ、和歌山県におけるシダ研究の第一人者・畔田翠山(くろだ・すいざん、1792~1859年)を紹介。翠山は紀州藩医で本草学者だった。資料は未発刊だが、武田科学振興財団に膨大な資料が残っていると話した。翠山の没後に出てきた南方熊楠(1867~1941年)に大きな影響を与えたとされ、めったに他人を褒めることのなかった熊楠が翠山に関して「よほど優れたるもの」と記していることなどを話した。
大洞さんは、現在までに約180万種の生物に名前が付けられているが、南米やブラジル、東南アジアの深い山奥や深海などには、名前の付いていない生物が100万種以上いると推測されていると話し、「野生植物を観測し始めて、その面白さが分かった。毎日表情も違うし、出掛けると新たな発見がある。われわれは植物を食べて生きている。もっと植物について知りましょう」と呼び掛けた。
(2019年2月22日付紙面より)
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西向小で食推の食育教室 (串本町 )
串本町立西向小学校(山本誠士校長)の4、5年生を対象にした食育教室が19日、同校であった。4年生が収穫した姫産ヒジキを食材にした調理実習が主な内容で、外部講師の食生活改善推進員が提案したレシピに沿って調理し味わった。
同校の歴代4年生は、総合的な学習の時間の一環で姫産ヒジキを収穫し、地域に伝わる製法にならって釜ゆでして天日干しし、長期保存できる乾燥ヒジキにする体験をしている。乾燥ヒジキは毎秋開かれる西向子どもまつりで地域に提供。その余りを同町食生活改善推進協議会が出張開講している食育教室を受講しつつ味わっている。
本年度の4年生は少人数のため、前年度に同教室を受講した5年生も応援参加。同協議会からは堀順子会長ら会員7人と同協議会事務局の保健師と栄養士各1人が来校し、四つのグループに分かれて調理実習に取り組んだ。
堀会長が準備した今回のメニューは▽ヒジキハンバーグ(煮込みハンバーグ)▽ヒジキそぼろごはん(おまぜ)▽ヒジキとツナのサラダ▽野菜の減塩みそ汁―の4品。2グループは調理過程が複雑なヒジキハンバーグ、他2グループは残りの3品を担当。児童は会員らから包丁の使い方や段取りを教わりながら食材を下ごしらえし、各品30人分を調理した。
ヒジキハンバーグを調理した藪根龍青君(4年)は「(ハンバーグのたねを)どれぐらい混ぜたらいいのかがよく分からなくてちょっと難しかったけど、作り方はだいたい分かった。自分たちで収穫したヒジキの料理を食べるのがとても楽しみ」と笑顔。
減塩みそ汁は子どもに味わいを伝えるために取り入れた食推定番のメニュー。仕上がった4品は冷めないうちにその日の昼食として味わった。
(2019年2月22日付紙面より)
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実行委員らが反省会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町のまぐろ祭り実行委員会(会長=花井啓州・観光協会長)は20日、同町商工会館で「第25回まぐろ祭り」(1月26日開催)の反省会を開いた。協議に先立ち、会場で募った海難遺児募金とマグロ重量当てクイズの投票用紙販売の金額計8万1100円を花井会長から紀州勝浦漁業協同組合女性部の北郡千満子部長に託した。
花井会長からイベントを支えた各団体への感謝の言葉が述べられ、会場各コーナーの概要報告があった。続く協議で、同委員会事務局は、数年来の課題だったというマグロの供給に関わる人員や、準備場所の不足などにより、従来通りの内容で開催するのは困難との見通しを示した。
こうした見解から、実行委員会および事務局の再編も議題に挙がり、まぐろ祭りの開催意義や運営の改善が議論された。今後については、長年にわたり同イベントに従事した関係各団体が準備内容などを見直し、再び協議の場を持つことになった。
今年のまぐろ祭りは昨年と同数の1万3000人(主催者発表)の来場。会場で実施したアンケートでは計244人の言葉が集まり、内容については「非常に良い」が111人、「良い」が113人、「普通」が12人。寄せられた意見は、多かったものから順に▽駐車場が少ない▽トイレが整備されていない▽マグロ販売をスムーズに▽中落ち配布、じゃんけん大会が無くなったのが残念―などがあった。
(2019年2月22日付紙面より)
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串本町は地元勢トップの8位に入賞 (市町村対抗ジュニア駅伝競走大会 )
市長表敬では新体制報告し活躍誓う (キナンサイクリングチーム )
17日の「雪まつり」前に到着 (那智勝浦町 )
那智勝浦町役場前に16日、翌17日に開催される「第24回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、メイン会場の役場駐車場前に雪山が設営された。
昭和61年に始まった、南国の子どもと雪の触れ合い企画。
17日は午前8時30分から雪山を開放。「熊野朝市」や物産展、バザーが開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雪像コンテストや近くの機関車公園ではヤギや犬との触れ合いコーナーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが繰り広げられる。
当日は、会場周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関やシャトルバスの利用を呼び掛けている。バスの停車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くのパルスイン勝浦、ホテル浦島駐車場、築地の中西商店前、茶ケ浦に設置。ここから出るシャトルバスが無料で利用できる。午前8時~11時、午後1時~3時の間、那智漁港から茶ケ浦間をピストン運行する。バスに乗ると、珍しい景品が当たる「お楽しみスタンプラリー」に参加できる。
(2019年2月17日付紙面より)
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神戸大学卓球部 (那智勝浦町 )
神戸大学の卓球部は14日、那智勝浦町入りし、18日(月)まで町体育文化会館で春季合宿を行っている。初日の14日は合宿参加メンバー36人を迎え、町観光協会の花井啓州会長らが出席して歓迎式が開かれた。
歓迎式には町、同協会のほか、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、同町民宿組合、休暇村南紀勝浦の代表者や関係者、町体育協会元卓球部長の中西毅さんが出席した。
同大学卓球部の合宿は同町では初。合宿責任者の津田健裕さん(20)によると、同町での合宿経験を持つ近畿大学や同志社大学の担当者の薦めもあり、同町に決めたという。合宿は、春と夏の2回実施しており、春季は親睦を兼ねて大阪市立大学など関西の六つの大学の卓球部からゲストを受け入れ全体のレベルアップを図っている。
歓迎式では堀順一郎町長の歓迎のメッセージを町観光企画課の職員が代読。花井会長は町内の名所を紹介し、「今後もぜひ来町を」と呼び掛けた。旅館組合の職員が、平安衣装姿で学生らにお土産のタオルを手渡し、飲料の差し入れもあった。
女子主将の仲絢香さん(20)は、「バスで移動中に見た海がとてもきれいでした」。男子副主将の前田忍さん(20)は「春季関西学生リーグ1部入りを目指しています。今回の合宿で力を付けたい。時間はないと思いますが、那智山に興味があります」と話し、町を挙げての出迎えに感謝の言葉を述べた。
(2019年2月17日付紙面より)
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高校生対象に企業説明会 (新宮市 )
ふるさとUターンフェア実行委員会は14日、新宮市立総合体育館で「地元企業知っとこガイダンス2019」を開催した。地方公共団体、サービス業、金融業など20社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校(12人)、県立新翔高校(80人)、三重県立紀南高校(91人)の生徒ら計183人が参加した。
高校生たちに地元で働くことの良さを知ってもらい、若年層の都市部への流出を抑止しようと新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する同委員会が開催。今年で3回目となる。
開会にあたり、勢古口千賀子・実行委員長が「就職する方はもちろん、進学する方にも、進学先で地元の良さを広めていただきたい」などとあいさつ。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から説明を受けた後、気になったことについて質問した。
新宮高校の坂本健一さん(2年)は「そこで働いている人たちが説明してくれることによって、職場や人の雰囲気が感じられて良かったと思います」と話していた。
(2019年2月17日付紙面より)
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音楽体操の研究結果を報告 (紀宝町 )
御浜・紀宝フォローアップ・プロジェクトの結果説明会が15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。
三重大学附属病院認知症センターの佐藤正之センター長が、認知症予防を目的に両町で実施してきた「音楽体操」の効果を発表した。
両町と三重大学、ヤマハ音楽振興会の産学官連携で2011年度から御浜・紀宝プロジェクトが始まった。「音楽付きの運動は音楽なしの運動より認知機能への効果が高い」と仮説を立て、地域の健常高齢者を対象に音楽あり・なしの運動を1年間行い、その前後での認知機能の変化を調べてきた。
対象者の肺活量や視空間認知、記憶検査などを検査した結果、運動は体と脳に良く、音楽が付いた運動はさらに脳に良いことが明らかになった。
紀宝町では取り組みを継続しようと、13年度から音楽体操の「きほうまちかどエクササイズ」を開始。今年度は61人が参加し、月に3回、音楽に合わせた運動に取り組んでいる。
説明会にはエクササイズの教室生ら60人が参加。佐藤さんは、認知症に対する音楽療法やプロジェクトの経過などを報告した。
13年度から5年間の効果を17、18年度にフォローアップ・プロジェクトとして検証してきた。
佐藤さんは5年間の変化をデータで示した上で、「運動回数が多いほど、記憶と精神運動速度がより良好になる。現時点で認知症の予防効果が科学的に認められている活動は運動であり、音楽を組み合わせることでその効果が増強されることがプロジェクトで分かった」とまとめた。
(2019年2月17日付紙面より)
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ふるさとすくすく森づくり (新宮警察署 )
子どもたちに木や森林を大切にする気持ちを育んでもらおうと、新宮警察署少年補導員連絡会(柳本利文会長)と同署(大髙圭司署長)は2日、紀宝町浅里の山林で植樹行事「ふるさとすくすく森づくり」を実施した。神倉少年野球クラブと蓬莱フレンズに所属する児童や保護者ら約60人が参加し、ヤマザクラやイロハモミジ、アカガシなど5種類の苗木50本を植えた。
青少年健全育成の一環として2008年から始まり9回目。12年は紀伊半島大水害の影響で中止している。植樹後には豚汁やおにぎりが振る舞われ、交流を深め合った。
柳本会長は少年補導員の活動を紹介し「普段、大自然の中で作業をすることはそんなにないと思います。すくすくという言葉を辞書で調べると、『積極的に、前向きに真っすぐ伸びる』とありました。これは樹木にも人間にも当てはまること。今日は笑顔で頑張りましょう」と呼び掛けた。
山林を所有する公益財団法人熊野林業の尾﨑征朗理事長は「樹木を通して自然の大切さを学んでほしい。元気にすくすく育つように心を込めて植えてください」とあいさつした。大髙署長は「学校も学年も異なる児童や保護者が参加してくれています。互いにコミュニケーションを取りながら、協力して友達、親子の絆を一層深めてください」と話した。
熊野林業の佐竹剛さんらが作業の流れや植樹の仕方などを説明。子どもたちは五つのグループに分かれてくわを使い、それぞれ場所を決めて穴を掘り、苗木を入れて土をかぶせた。
参加した井上慎晟(じんせい)君(11)は「穴を掘るのが難しかった。(木が)大きく育つとうれしいです」と話していた。
(2019年2月3日付紙面より)
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行政無線と消防車で防火広報 (新宮市消防本部 )
新宮市消防本部は1日から、防災行政無線放送と消防自動車による防火公報活動を始めた。今月下旬までの予定。防災行政無線は毎日午前10時に放送され、消防自動車については、行政無線の放送後に必用に応じて適宜実施される。
新宮市では今年に入り7件の火災が発生しており、例年に比べて非常に多くなっていることや、昨年1年間の発生件数(5件)をすでに上回っている状況などから、住民に対して注意喚起のために防火広報を実施することになった。
担当者らは「当地方は空気が乾燥し、火災の発生しやすい気象状態になっていますので、火の取り扱いには十分にご注意願います」と呼び掛けると同時に、「防災行政無線による放送は、毎日実施する予定ですが、当日の気象状況などから判断し、放送を実施しない日もありますのでご注意願います」と理解を求めた。
(2019年2月3日付紙面より)
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ロングハイキングを前に (新宮市 )
新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)は1日、新宮ユネスコ協会会長で元同校校長の中谷剛さんを講師に迎え、世界遺産講座を開いた。7日(木)に実施する熊野古道ロングハイキングの事前学習として開催。1年生200人が聴講した。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は教育や文化に関わるさまざまな活動を行っているが、世界遺産を登録し保護することもその活動の一つ。1960年代、エジプトでアスワンハイダム建設の際に、水没の危機にひんしたアブシンベル神殿を守るためにユネスコが立ち上がり、遺跡群を他の場所に移した。中谷さんは「この出来事がきっかけとなり、72年にユネスコ総会で世界遺産条約が採択された。以降、ユネスコは世界遺産の保護活動を行っている」などと説明した。
ユネスコ憲章の一文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」を紹介し、ユネスコは教育や科学、文化上の関係を通じて国際平和と人類の共通の福祉という目的を促進すべく設立されたものと解説した。
世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産があることも解説し、7日のロングハイキングで歩く予定になっている熊野古道の小雲取越を含む世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は文化遺産として登録されたと話した。
三つの分類以外にも戦争や差別によって生まれた「負の遺産」や、紛争や災害によって破壊の危機にある「危機遺産」も存在することを説明し、中谷さん自身が訪問した負の遺産・アウシュビッツ強制収容所(ポーランド)についてスライドを使って解説した。
中谷さんは「道が世界遺産になっているのはこことスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路だけ。日本で12番目に登録された、非常に貴重な場所。大切にしながら、7日は一緒に熊野古道を歩きましょう」と講座を締めくくった。
(2019年2月3日付紙面より)
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王子幼で節分集会 (新宮市 )
3日の「節分」を前に、新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長、園児21人)で1日、「節分集会」があった。この日は王子ヶ浜小学校の児童14人も参加。子どもたちは歌やゲーム、紙芝居などで楽しいひとときを過ごした。
交流は学期ごとに年3回以上実施しており、毎年行われている。園児と児童らは『鬼のパンツ』『鬼の祭り』の合奏を元気いっぱいに披露した。○×クイズでは節分にちなんだ問題などが出され、子どもたちは「どっちかな?」「こっちこっち」と移動し、正解を発表するたびに歓声や拍手が上がるなど、会場はにぎわった。
同小教職員扮する鬼が登場すると、泣き出す園児らもいたが、児童らを中心にみんなで力を合わせて豆をまき、鬼たちを退治した。交流を深めた子どもたちは一緒に豆を食べ、紙芝居の読み聞かせを楽しむなどして節分気分を満喫した。最後は全員で記念撮影をし、次回の再会を約束した。
山本園長は「泣いてしまった園児もいましたが、みんなが協力しあう姿が見られました。子どもたちに少しでも季節感や日本の伝統文化を感じてもらえれば」と話していた。
(2019年2月3日付紙面より)
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新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長、組合員60人)は1月31日、新宮市の東牟婁振興局で、23日(土)に実施する「新宮まちなかバル」(後援=新宮市、新宮商工会議所、市観光協会)の記者発表を開いた。平見組合長と、同組合の新宮まちなかバル担当で「#新宮スタで新宮を盛り上げる会」理事長の里中陽互・市観光協会長が出席し、「普段食べるよりもお得に楽しめるイベントになっています。ぜひお越しいただければ」と多くの参加を呼び掛けた。
「新宮まちなかバル」は、地域活性化を目的に、飲食店を食べ歩き飲み歩きして楽しむグルメ「バル」のイベント。同イベントは「新宮ガンバル」という名称で、平成23年に第1回を開催。同28年の第5回まで開催していたが、6回目となる今回は決意を新たに「新宮まちなかバル」と名称を変更。「食べて、食べて、ちょっと飲んで」をキャッチフレーズに、より一層の楽しいイベントにしていこうと準備が進められている。
また今回は「新宮バル×新宮スタ」をテーマに、インスタグラムを活用した情報発信「#新宮スタ」とタイアップしたインスタグラムフォトコンテストも合わせて開催。コンテストは「新宮城址(じょうし)」「新宮の冬」「新宮の夏」をテーマにこれまでに3回開催され、今回で4回目。入賞者には、バル参加加盟店の3000円分のお食事券(5人)や同盛り上げる会理事メンバーからの協賛品が贈られる。
バルへの参加には、参加各店舗、新宮商工会議所、新宮市観光協会(熊野交通1階)で4日(月)から販売される4枚つづりで前売り3000円(当日は3400円)のチケットが必要。当日にチケットを使い切れなかった場合は、24日(日)から3月2日(土)までの「あとバル」期間に、1枚650円の金券として利用できるようになっている。
会見の冒頭では、第5回開催時のチケット上部にある「次回バルチケット応募用紙」による応募者の中から3人に当たる無料招待チケットの抽選会も行われ、当選者が決まった。今回のチケット上部にも「次回バルチケット応募用紙」が付いており、「必要事項を記入して、4枚目のチケットを利用したお店でお店の人に渡すなどして応募してください」と呼び掛けている。
参加店舗などの詳細はフェイスブック「新宮まちなかバル」ページ、チケット販売などに関する問い合わせは、午前9時から午後5時までに料理飲食業組合(電話0735・21・1120)、または新宮市観光協会(電話0735・22・2840)まで。
(2019年2月2日付紙面より)
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新宮青年会議所が総会
一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC、鈴木竜司理事長)は1月31日夜、新宮市のホテルニューパレスで第14回総会と1月例会を開いた。OBを含めた約40人が出席する中、2019年度収支予算案など6議案を承認した。平野貴之・前理事長は「鈴木竜司・新理事長の下、油断することなく、心一つに大きな節目となる50周年を迎えていただきたい」と協力を呼び掛けた。
4月14日に創立50周年を迎える新宮JCの本年度のスローガンは「心をひとつに~新たなる挑戦へ~」。基本方針は▽50周年式典・事業の開催▽みんなの想いを結集したまちづくり▽新たなる情報発信の強化▽全員が心を一つにして取り組む会員の増強と育成。
重点事業計画は▽創立50周年事業の開催▽まちづくり事業の開催▽青少年育成事業の開催▽全員で取り組む会員増強▽会員開発セミナーの開催▽会員交流事業の開催▽組織力の強化▽例会事業の開催▽地域への情報発信▽他団体への協力―など。
シニアクラブを代表して阿万卓也さんが「創立後50年間、JCはずっとつながれて継承されている。JCが何をしているのかと聞かれたときに、人や社会のために尽くすこと、それがいずれ自分のためになるということを胸を張って言っていただけたら」とあいさつした。
例会開催に当たり、鈴木理事長は「仲間を信じ、全身全霊をかけて様々な困難に立ち向かっていく」と決意を新たにした。
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「北方領土の日」(7日)を前に、新宮JCは1日、新宮市橋本のイオン新宮店で北方領土返還要求街頭啓発運動を実施した。買い物客らに啓発用のチラシとグッズを配った。
日本青年会議所では、1970年に北方領土現地視察団を派遣したのを皮切りに、北方領土返還運動への取り組みを全国規模で展開。新宮JCでも「北方領土返還要求運動全国強調月間」(毎年2月、8月)を周知しようと毎年2月に街頭での啓発活動を続けている。鈴木理事長は「北方領土のいち早い返還を望みます。日本の経済も良くなるのでは。こういった活動を地域に広げたい」と話していた。
北方領土問題は、北海道根室半島沖合にある島々の領有権をめぐるもの。現在ロシアが占拠、統治する択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島の島々に対し、日本が返還を求めている。北方領土の日は、国民の関心と全国的な返還要求運動の推進を図り、1981年に閣議決定。日露の国境が択捉島とウルップ(得撫)島の間に定められた日魯通好条約が調印された1855年2月7日にちなんでいる。
(2019年2月2日付紙面より)
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子育てワークショップ (紀宝町 )
紀宝町保健センターで1月31日、「子育てワークショップ」があり、子育て中の母親11人が子どもの名前に込めた思いなどを伝え合った。
子育ての疲れや気持ちをリセットして、母親らが元気になれることを目的に、町子育て世代包括支援センターが定期的に実施。かづこ助産院(那智勝浦町)の院長で助産師の本舘千子さんをアドバイザーに迎えた。
「お母さんって大変」をテーマに、本舘さんは「おなかの中で大きくなり、動いたりする妊娠中がうれしかったと思う。初産婦(しょさんぷ)さんにとっては夢のような生活だが、そこがゴールではない。そこから始まる」。
自身の出産経験を交え、「抱っこをして、体を接触させることは子どもの安心の原点。抱っこすることで、子どもから母親に対する愛着が生まれるだけでなく、母親から子どもに対する愛着も強くなる。幼い頃にしっかりと守られて育った人は大人になっても自分を上手に守れる」と話した。
この後、座談会を開催。2グループに分かれて呼びやすさや愛着、字画など名前の由来などを紹介した。ワークショップ中は、ファミリーサポートセンターで子どもを預かった。終了後は、きほう食の会が「子育て中のママにおすすめしたい手作りランチ」を用意。参加者はテーブルを囲み、和気あいあいとランチを楽しんだ。
(2019年2月2日付紙面より)
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朝日生命和歌山支社 (那智勝浦町 )
朝日生命保険相互会社和歌山支社串本営業所(平野裕史所長)は1月30日、那智勝浦町天満にある株式会社かしの木(谷口利和代表取締役)のグループホームかしの木に車いす1台を寄贈した。
介護保険の普及を推進している同社では、社会奉仕活動の一環として毎年1台寄贈している。寄贈先は顧客のアンケートなどを基に選定。かしの木には2度目の寄贈となる。
平野所長は「介護施設では車いすは必需品。少しでも皆さまのお役に立つことができればありがたい」と述べ、同行した中田了子(さとこ)さんは「ヘルパーさんにも活用していただけたら」と話した。
寄贈を受けた谷口さんは「訪問ヘルパー事業ではご家庭で介護を行い、今までと変わらない生活を送れるよう支援している。この度、朝日生命様より車いすのご寄贈をいただき、誠に感謝に堪えません。これからも地域の安心を支えるために努力いたします」と感謝を述べた。
(2019年2月2日付紙面より)
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