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2017年06月29日
1 早期事業化へ熱意新たに
 高速道路をつなぐ建設促進協  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の「高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会」(藤社和美会長)は27日、役場大会議室で総会を開いた。串本―太地間の早期事業化をはじめ、近畿自動車道紀勢線の未整備区間解消を求める関係機関への要望活動などの事業案を承認した。ボランティア活動にも参加していく。

 同協議会は、みんなの高速道路建設促進女性100人の会や観光協会、区長連合会など町内の24団体で構成。すさみ串本道路の工事着手、串本―太地間の新規事業化などの要望活動を行っている。

 昨年は熊本地震被災者への募金活動と寄付、国土交通省と地元選出議員への要望活動、まぐろ祭りに参加し収益金を活動費に充てるなどさまざまな活動に取り組んだ。東京への要望活動については、例年よりも回数を増やし計6回、18人で臨んだ。

 藤社会長は「最も強く望んだ本年度事業化はかなわなかったが、次年度実現に向け熱意を持って進めていく」と決意を新たにし、寺本眞一町長は「ミッシングリンクの解消に向け活動を進める中、事業化における国の理由付けの一つに、用地買収の問題がある。開通までの時間の短縮については、引き続き皆さんと共に頑張らなければいけない」と今後の協力を呼び掛けた。

(2017年6月29日付紙面より)

開会のあいさつをする藤社和美会長=27日、那智勝浦町役場
2017年06月29日
2 ラガーマンに技術指導
 五輪レスリング銅メダリスト・太田拓弥コーチらが訪問  (新宮高校 )

 県立新宮高校に26日、新宮市熊野地出身で早稲田大学レスリング部監督も務めるラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロの太田拓弥コーチ(47)と同ラグビーチームの西内勇人選手(24)、清原祥選手(24)が訪れ、同高校と新翔高校のラグビー部員21人にレスリングを指導した。ラグビーでも用いるタックルやモール(両チーム3人以上が立ち姿勢で組み合った状態)を中心に教えた。

 太田コーチは、1996年に開催したアトランタ五輪のレスリング・フリースタイル74キロ級銅メダリスト。新宮にも何度か里帰りし、子どもたちにレスリングを教えている。ラグビー部員にレスリングを教えるのは今回が初で、「ラグビーとレスリングには、タックルやモールなど共通するところが多い」と話す。

 太田コーチは自身でも印象深かったというアトランタ五輪3位決定戦前の試合のビデオを見せ、タックルにはメンタル、ヒットスピード、スキルが重要だと説いた。ヤマハの武器であるモールのムービーも見せ、レスリングの技術を応用した練習方法や姿勢の崩し方などの技を教えた。

 太田コーチは部員たちの練習を見て、「まだまだ体つきはできていないが、高校生は成長が早い。意欲を湧かせて、教えた練習をしっかり続ければ、強くなれると思う」と今後に期待した。

(2017年6月29日付紙面より)

部員らにコツを教える太田拓弥コーチ=26日、新宮市の県立新宮高校
2017年06月29日
3 一足早く天上に願う
 児童館行事「七夕会」  (古座川町 )

 古座川町民体育館で24日、児童館行事「七夕会」が開かれた。町内の子どもやその家族約110人がささ飾りづくりに取り組み、一足早く天上の織姫やひこ星に向け願い事をするなどした。

 子ども同士の交流を深める中で自主性や社会性、創造性を高めるという児童館の趣旨に基づく、同町恒例の行事。現在は子ども教育15年プランを推進する同町教育委員会教育課の職員が一丸となって計画し、町内の子どもや家族に参加を呼び掛けている。

 本年度は中央公民館が改修期間中で使えないため、町民体育館で実施。仲本耕士副町長が行事のあらましを先に紹介し、七夕にちなんだ絵本の読み聞かせでいっそう気分を高めた子どもらは、受け付け時に配られたカードに書いてある順番で▽ささ飾り制作▽おみやげ釣り▽ほしかざりづくり―の各体験に挑戦した。

 ささ飾りづくりは長さ約50㌢のプラスチック製のささ枝に折り紙飾りや短冊を飾り付ける内容でペーパードレスを着た織姫役、ほしかざりづくりは恒例の大ざさ(=タケ)に代わるオブジェ「天の川」にみんなで願い事を飾る内容で同ドレスを着たひこ星役、がそれぞれ挑戦を後押し。「天の川」にはドッジボール大会での勝利や泳ぎ、走りの上達といった願いや、ケーキ屋やキャラクターなどなりたい自分を書いた短冊が鈴なりに飾り付けられた。高池在住の上村廣美さんが飛び入りでハーモニカ演奏「たなばたさま」を披露し、雰囲気を盛り上げた。

 各体験を一足早く終えた子ども向けに織姫やひこ星の顔出しパネルも準備され、記念撮影した写真をすぐに印刷してプレゼント。終盤では同町のマスコットキャラクター「瀧之拝太郎」が「天の川」の出来栄えを確かめ、参加者、織姫役、ひこ星役の全員と一緒に記念撮影に臨んだ。

 おみやげのお菓子と併せてジュースも配られて行事は終了。和田充旦教育長は同プランを軸にこれからもさまざまな楽しい行事を開くとし、引き続きの参加を子どもや家族に呼びかけて締めくくった。

 この日仕上がった「天の川」は7月31日(月)まで南紀月の瀬温泉ぼたん荘温泉館内に飾るという。

(2017年6月29日付紙面より)

一足早くささ飾りづくりに挑戦=24日、古座川町民体育館
オブジェ「天の川」に願い事を掛ける子どもら
2017年06月29日
4 協力して道路の景観保全
 王子ヶ浜を守る会が国と協定  

 新宮市の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)と協力企業が27日、国土交通省と「ボランティア・サポート・プログラム」協定を結んだ。国交省や新宮市と協力して、同市高森の国道42号沿いの美化や景観の改善などに取り組んでいく。

 「ボランティア・サポート・プログラム」は地域や企業の人々に道路の美化活動に参加してもらうことで快適な道づくりを進めていく制度。道路管理者と市町村が実施団体の活動をサポートし、団体は実施区域と活動内容を決め三者間で協定を結ぶ。

 王子ヶ浜を守る会は、上陸したウミガメが産卵しやすい環境を目指して海岸部の清掃活動などを続けている団体。今回の協定では、高森地先の歩道部で道路清掃などを行い、地域にふさわしい道づくりを進める。

 市の玄関口である国道42号広角地区の国有地約170㍍の区間に、水道設備が整い次第花壇を建設する予定で、速水会長は「管理は責任を持って行う。花壇には季節の花を植えていきたい。最善を尽くしてやるので協力をお願いしたい」と話していた。

 同会は、熊野地方は国立公園や世界遺産が多く、日本だけでなく世界中から多くの人が訪れる大切な文化遺産の土地とし、来訪者だけでなく、地域の人にも安らぎと感動を持ってもらえるよう、道路の美化や景観改善に取り組んでいきたいと話している。

(2017年6月29日付紙面より)

協定書に印を押す速水渉会長(右)=27日、新宮市磐盾
花壇などを整備していく予定の土地
2017年06月29日
5 悔しさバネに総体での活躍誓う
 県中学校春季卓球大会  
2017年06月29日
6 串本少女バレーが6連覇
 モルテンカップ小学生バレー地方予選  
2017年06月29日
7 災害時の連携テーマに 南紀災害医療勉強会、尾鷲から串本間の関係者集う 
2017年06月29日
8 阿須賀神社で茅の輪づくり 関係者らが協力しカヤを束ねる (新宮市)
2017年06月29日
9 水辺シーズンに備える 新宮市消防が水難救助訓練 
2017年06月29日
10 折り紙遊びなど見学  三輪崎保育園で保育参観  (新宮市 )
2017年06月29日
11 太田拓弥さん新宮市長表敬  ラグビー選手と共に高校で指導  
2017年06月29日
12 薬物乱用防止を呼び掛け 串本町・古座川町、人流拠点3カ所で街頭啓発 
2017年06月29日
13 大型絵本自作し潮岬幼へ 潮岬中3年生の読み聞かせ活動 
2017年06月29日
14 6月定例会一般質問②  串本町議会  
2017年06月29日
15 ハマユウの花  孔島で咲く  
2017年06月29日
16 お悔やみ情報
  
2017年06月23日
17 県の特産品を味わおう
 太地小で梅の出前授業  

 和歌山県教育委員会は15日、太地町立太地小学校(前田欣克校長)で梅の出前授業を開いた。5年生13人が梅ジュース作りを通して、県の特産品について学んだ。

 県では、地産地消の取り組みの一環で、平成24年から県内の小学校、特別支援学校の給食や家庭科の教材として県の主要農水産物を提供している。

 今回は取り組みの第1弾として、県内小学校と特別支援学校251校に梅372箱を送り、梅ジュース作りを行っている。

 県は、梅の収穫量日本一を誇る。田辺地域を中心に栽培され、昨年度は全国のおよそ65%にあたる約6万300㌧を収穫。

 梅には食欲増進と疲労回復、食中毒防止などの効果がある。県の代表的な品種に南高梅があり、実の大きさと種の小ささ、皮の薄さなどが特徴。梅ジュースや梅酒造りに適しているという。

 太地小には、梅約10㌔が送られた。東牟婁振興局農林水産振興部の村畑恵一さんが講師として訪れ、県の梅について講話し、ジュースの作り方を教えた。子どもたちは容量1・8㍑の瓶10本に梅と砂糖、酢を加え、梅ジュースの原液を作った。

 完成品は、一部を持ち帰り、残りは7月20日に行われる白馬村との交流で、ウェルカムドリンクとして振る舞われる。

(2017年6月23日付紙面より)

下ごしらえに梅を洗う=15日、太地町立太地小学校
2017年06月23日
18 新しい楽器に大喜び
 認定こども園で交付式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦認定こども園(井沼弘子園長)で20日、防火啓発用楽器交付式が開かれた。

 同園年長児17人の幼年消防クラブ員は秋の火災予防週間に合わせて、毎年「防災パレード」の鼓笛隊演奏を務めている。古くなって傷みが進んでいた楽器が、宝くじの「コミュニティ助成事業」の助成を受け、新調された。

 交付式には、阪本幸男・町消防本部消防長(消防署長)、湯川辰也・消防署長(消防本部総務課長)が出席し寺本眞一町長から目録の贈呈があった。井沼園長のあいさつの後、園児らは「ふるさと」、「にじ」を合唱し、全員で元気にお礼の言葉を贈った。

 湯川消防署長は「11月のパレードを楽しみにしています」と園児らに声を掛け、井沼園長は「ずっと破損修理ばかりしていたので、子どもたちはすごく喜んでいます。11月に向けて意欲的に練習に励んでくれることでしょう」と、感謝していた。

(2017年6月23日付紙面より)

新しくなった楽器の前で記念撮影。後列左から湯川辰也消防署長、井沼弘子園長、阪本幸男消防本部消防長、寺本眞一町長=20日、那智勝浦町の勝浦認定こども園
目録を受け取る井沼園長
2017年06月23日
19 命を守る知識や方法学ぶ
 B&G「水辺の安全教室」  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある同町B&G海洋センタープールで18日に「体験から学ぶ水辺の安全教室」があり、小学1~5年生22人が水の事故から自分や周りの命を守る知識や方法を学んだ。

 この教室は、同町ふるさと振興公社と同センターが主催、B&G財団が後援、同町教育委員会が協力。夏の水浴シーズン前に水の怖さをしっかりと理解させ、万が一溺れた時の対処方法や備えを体験的に伝えて子どもを水の事故から守ることを狙いとした取り組みで、今回も同センターの水泳教室と各学校で参加を呼び掛けたという。

 当日は同センターインストラクターの太田陽介さんがメイン講師を務め、同じく中正司智さん、比井宏志さん、芝本大輝さんが安全確保を兼ねて体験指導を担当。序盤は服を着たまま水に落ちた場合の助かり方を紙芝居で学習。その後は実際に服を着た状態でプールに入り、息ができる浮き方『背浮き』を練習した。

 中盤はもっと体を浮かせる知恵を体験。ペットボトルやゴムボールなど身近なものを浮き輪代わりにする方法を試したほか、ペットボトルを浮き輪代わりにする時は浮力が大きくなるよう中を空にするが溺れている人に投げ渡す時は少しだけ水を入れるコツも教わり、どれぐらい投げやすくなるかも体験した。

 終盤はライフジャケットの使い方を教わり、どれぐらい体が浮くかを確認。まとめとして太田さんは、溺れている人を見つけた時は浮きそうなものを投げ119番(海は118番)するか近くの大人に知らせて助けを求めるよう呼び掛け、自分が事故に遭わないためにライフジャケット着用▽一人で水辺に行かない▽天気が悪いときは水辺に行かない▽体調が悪いときは無理をしない―といった点を伝えた。

 児童の体験の様子は保護者らも見学。着衣泳初体験の巽彩羽さん(4年生)は「最初は体が重くて沈んでしまったけど、背浮きを教わって浮けるようになった。ペットボトル以外に空のランドセルも浮き輪代わりになるのはちょっと驚いた」と感想を述べ、教わったことをさっそく友達にも教えたいと意気込んでいた。

(2017年6月23日付紙面より)

背浮きと浮き輪代わりのものを使って浮く方法を練習=18日、串本町B&G海洋センター
事故の備え「ライフジャケット」の使い方を教わる児童
2017年06月23日
20 赤木で介護予防教室
 理学療法士から運動教わる  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川地域包括支援センターは20日、同市熊野川町の赤木集会所で介護予防教室を開いた。地域住民14人が県理学療法士協会の岸尾俊尚さんと西畑将史さんから話を聞き、手軽な運動を教わった。

 教室は高齢者が介護状態にならない丈夫な心身を作るため▽身体機能▽口腔(こうくう)機能▽認知機能―の三つを柱に実施している。2014年にスタートし、今年は4カ所で実施予定。4~9月は赤木と尾頭で開いている。

 この日は「理学療法士による運動教室」がテーマ。膝や腰の痛みに関する解説を受けた参加者らは、座って手軽にできるストレッチを学び、実践していた。岸尾さんは「ちょっと汗ばむくらいの心地よい運動がいいと思う。お話しながらできるくらいがいい。組み合わせ30分くらいできるのが理想ですね。体のどこを伸ばすか理解しながらやるのが効果的です」と話し、質問にも丁寧に答えた。午後は尾頭地区で教室を開いた。

 松場富二子さん(68)は「このような機会があればみんな一緒にできるので良いですね。知らなかった体操を知り、こうすればいいんだということが分かりました」と話していた。

(2017年6月23日付紙面より)

みんなで一緒にストレッチ=20日、新宮市熊野川町の赤木集会所
2017年06月23日
21 新入生と絆深める 神内小で全児童参加のゲーム集会 (紀宝町)
2017年06月23日
22 豊かな学びと平和目標に  三重県教組紀南支部定期大会  (熊野市文化交流センター )
2017年06月23日
23 「早めの予防心掛けて」 那智勝浦町、熱中症・心肺蘇生法を啓発 
2017年06月23日
24 熱中症の予防と対策 新宮市、水分補給と朝食の大切さ学ぶ 
2017年06月23日
25 秋の収穫に期待込め 宇久井自然塾、サツマイモの苗植え 
2017年06月23日
26 みんなで仲良く  井関保育所で保育参観  (那智勝浦町 )
2017年06月23日
27 お花ってかわいいね  新木保で生け花の授業  (新宮市 )
2017年06月23日
28 第五福竜丸と被爆学ぶ  城南中生徒らが修学旅行事前学習  (新宮市 )
2017年06月23日
29 お父さんも大活躍  大島保育所「みんなの集い」  (串本町 )
2017年06月23日
30 苗植えや収穫、ピザ作り 県立潮岬青少年の家で子どもや家族32人が挑戦 
2017年06月23日
31 数分で一帯が吹雪状態に 串本海中公園、今年初のサンゴ産卵確認 
2017年06月17日
32 フェロー諸島友好提携へ 一般会計補正予算に旅費計上 (太地町議会)

 太地町議会(山下雅久議長、10人)の6月定例会が15日に開会し、一般会計補正予算案などの議案24件を審議、全て可決した。会期は22日(木)までだが、16日に一般質問を行い、全日程を終了次第、閉会する。

 一般会計予算案は歳入歳出に9462万1000円を追加し、総額を26億8667万1000円とするもの。企画費に「鯨の海構想」の仕切り網・遊歩道等測量調査及び設計業務委託料443万円を計上、新たにフェロー諸島友好都市提携の旅費390万9000円が盛り込まれた。

 フェロー諸島はデンマークの自治領で、イギリスの北方にある。昨年10月の国際捕鯨委員会(IWC)の総会で太地町と懇談した際、友好都市提携のアイデアが出た。今年4月にグリーンランドで開かれた北大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)総会で、日本政府代表が太地の意向を踏まえて具体案を持ち掛けたところ、フェロー諸島の担当者から「大変喜ばしいこと」と返答があった。太地町は同じ捕鯨文化を有し、捕鯨継続を宣言する町同士で情報を共有することで、さらなる反捕鯨対策や漁の継続につながるとみている。

 審議では約390万円の旅費や派遣人数に関する質問が挙がった。町は職員4人がビジネスクラスで向かうと答えた。漁野尚登議員は「約400万円もかけてフェロー諸島へ行き、友好関係を結ぶ必要はないのでは」と反対の意を示した。三原勝利議員は「私たちのまちづくりを考えれば、こういうことは必ず必要になる」と賛成した。

(2017年6月17日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した6月定例議会=15日、太地町役場議場
2017年06月17日
33 大谷湿田木道にネットを設置
 相次ぐ立ち入りを物理的阻止  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)は15日、同町直見にある大谷湿田の木道外縁に鹿よけネットを張り巡らせた。相次ぐ湿地への立ち入りを制限するのが狙いで、同町文化財保護審議委員会の辻新委員長は「湿地への立ち入り禁止の看板を出しても守っていただけず、やむなく物理的に阻止することにした」といきさつを語る。

 大谷湿田はトンボ類の生息環境を守る目的で同町の自然保護区に指定され、希少種のハッチョウトンボについては同町の天然記念物に指定。同湿田の外周は鹿よけネットで囲まれ、観察は外周からネット越しか既設の木道上からじかに行う形になっている。

 これまで観察者の良識を信じて観察の場を保ってきたが、今季は湿地へ立ち入った痕跡が頻発。生息環境への影響を危惧した町教委は今月3日、木道に湿地への立ち入り禁止を求める看板を設置した。同委員も抜き打ちで早朝の見回りを始めたが、看板設置後も新たな痕跡が見つかり、現行人を発見して注意するなど歯止めが利かなかったため今回の対応に至った。

 この日は同委員2人、和田教育長ら教育課員3人が作業。木道外縁に支柱を立て1・5㍍前後の高さでネットを張った。網の目は16㌢角で粗く木道上からの観察にさほど支障はなく、湿地全周がネットか柵で囲まれ立ち入りができない状態になった。

 今期はハッチョウトンボの発生数が少なく、そこへ立ち入りが頻発。幼生は水深数センチの水域をすみかにしていると見られるが、人間が立ち入れば湿地なのでその環境は容易に壊れるし、文字通りの状況を確認しているという。本来であれば各指定に基づく対応をとるべきところを、現状は注意喚起で留めている。辻委員長は「今はハッチョウトンボの産卵時期で、人間が入り込んだ影響はかなり大きいと思う。ここは保全地域。むやみに立ち入らず見守っていただきたい」と改めて地域に呼び掛けた。

(2017年6月17日付紙面より)

木道外縁にネットを張り巡らせる町教委職員や文化財保護審議委員=15日、古座川町直見
2017年06月17日
34 会員増強などで意見交換
 明石市の高年クラブと交流  (那智勝浦町 )

 兵庫県明石市の老人クラブで組織する「明石市高年クラブ連合会」(柏木健策会長)の代表ら約80人が15、16の両日、那智勝浦町へ研修旅行に訪れた。同町からは町老人クラブ連合会の峰武久副会長、宇保英生さんらが出迎え、研修会で意見を交わした。

 明石市高年クラブ連合会は同市5地区で202の単位クラブがあり、会員数は9799人を誇る。那智勝浦町の観光と同町老人クラブ連合会との交流を兼ねて研修旅行を企画した。

 研修会は同町北浜のかつうら御苑を会場に開かれた。峰副会長は同町では33クラブがあり、男性292人、女性756人の会員数などを報告。和歌山大学のシニアエクササイズトレーニングを取り入れた筋力トレーニングによる健康づくりと介護予防事業の推進などを紹介した。

 意見交換ではクラブの運営費の問題、会員増強の課題などの話題が出た。那智勝浦町は圧倒的に女性の会員が多いことにも注目が集まった。特に会員増強は全国的に課題となっている。明石市の会員からは「輪投げゲーム」「カラオケ」「入浴会」などで会員を誘っているという具体策や入会呼び掛けのチラシが紹介され、市と自治会とが力を合わせ「オール明石」で取り組んでいるという声があった。

 峰副会長はニュータウン勝浦熟年クラブでカラオケやマージャン、「健康吹き矢」など会員が楽しめる活動を展開している例を示した。峰副会長、明石市の会員ともに「魅力ある活動を展開するのが大事」という意見で一致していた。

(2017年6月17日付紙面より)

明石高年クラブ連合会の代表らを前にあいさつする峰武久副会長=15日、那智勝浦町のかつうら御苑
2017年06月17日
35 田畑武彦さんが優勝 那智勝浦ゴルフ倶楽部、平成29年度理事長杯 
2017年06月17日
36 紀宝柔道会・伊藤君が県体重別で優勝 柔整師杯では濵仲さんが優勝 
2017年06月17日
37 那智勝浦が初優勝
 第35回学童大会(B級)東牟婁支部大会  
2017年06月17日
38 人形供養祭の善意届ける 那智勝浦町の災害復興基金へ寄付 
2017年06月17日
39 101歳祝い和やかに 新宮市蓬莱地区民生委員があけぼので交流 
2017年06月17日
40 昼食で学校に親しみを うどの幼園児が小学校のランチルームへ 
2017年06月17日
41 「経営の神様」を語る 紀宝町、第1回春秋学級・チャレンジ学級を開講 
2017年06月17日
42 芸術に触れる機会を  たづはら保で人形劇鑑賞  
2017年06月17日
43 家族の笑顔あふれる  王子幼稚園の運動会  
2017年06月17日
44 2週間後の完成楽しみに  高田小学校で梅ジュース作り  (新宮市 )
2017年06月17日
45 トルコ国との友好学ぶ  和深保育所が記念館で学習  
2017年06月17日
46 3町6チームが交流戦  串子連主催の練習試合  (串本町 )
2017年06月17日
47 五穀豊穣などを願う 串本町、潮御﨑神社で「農漁祭」 
2017年06月17日
48 予防の大切さを伝える くしもと町立病院、がん予防公開講座開く 
2017年06月17日
49 ノカンゾウ咲く  高田の国道沿いで  
2017年06月17日
50 お悔やみ情報
  
2017年06月08日
51 訪問看護も選択の一つ
 住み慣れた場所で自分らしく  (新宮市 )

 新宮市健康長寿課は6日、市福祉センターで市民向け講演会「訪問看護ってなぁに?~住み慣れた場所で、自分らしく生きること支えます~」を開催し、約110人が聴講した。訪問看護師の鈴木初美さん(訪問看護ステーションのぞみ)が「家に帰りたい」と退院を希望している人や、容体の急変が不安な人がいたら相談してほしいと呼び掛けた。

 医師を通じて自宅に看護師が派遣される訪問看護。医師の指示のもと、体調によっては点滴や注射、服薬管理を含めた痛みへのケア、下剤の調整などもかかりつけ医やかかりつけ薬局の薬剤師と相談しながら支援する。

 乳幼児から高齢者まで年齢に関係なく利用可能で、最近では認知症の高齢者、末期のがん患者、人工呼吸器などの高度な医療が必要な人などの利用が増えている。訪問回数は相談して決める。

 市内、那智勝浦町、紀宝の一部で活躍している鈴木さんは、訪問看護の三つの原則として▽日常生活の継続(慣れ親しんだ生活スタイルを可能な限り変えることなく親しい人々との交流を保ちながら療養生活ができる)▽自己決定(提供されるケアおよび生活環境の変化は可能な限り本人が納得して選択し決定できるように情報の機会や場を提供する)▽能力活用(残された能力や可能性を積極的に見いだし、可能な限り自立して安全にいきいきとした日常生活を送れるように配慮すること)―を紹介。

 「訪問看護師として一番大切なことは患者さんの痛み、訴えを信じること。痛みは患者さんにしか分からないということを理解すること」などと話した。

(2017年6月8日付紙面より)

約110人が聴講した=6日、新宮市福祉センター
鈴木初美さん
2017年06月08日
52 ちゃんと歯磨きしてる? 正明保で虫歯予防と食育教室 

 新宮市の正明保育園(山田みつの園長、園児47人)で5日、虫歯予防と食育の教室があった。

 虫歯予防教室は6月4日の虫歯予防デーにちなんで、食育教室は6月の食育月間にちなんで開かれた。

 辻本幸子主任教諭が、食事の後の歯磨きで虫歯菌を退治する様子と歯磨きの基本を、カバと虫歯菌の紙人形や紙芝居を使って説明した。歯ブラシの持ち方、口の開け方、大人に仕上げ磨きをしてもらうこと、最後にうがいをして虫歯菌にさよならすることをおもしろおかしく説明すると、園児らは笑いながら話を聞いていた。辻本教諭が「みんなもちゃんと歯磨きしてる?」と尋ねると、園児らは「してる!」と元気よく返事をした。

 食育教室では栄養士の山下睦子さんが旬について話した。野菜、果物、魚には旬があることを説明し、旬の食材の良いところは、おいしいこと、栄養が多いこと、値段が安いことと話した。「家に帰ってお母さんにも教えてあげてね」と呼び掛けると、園児らは「はーい」と明るく答えていた。

 正明保育園では、5歳児が土作り、苗選び、毎日の世話などを行う野菜栽培やその野菜を使ったカレークッキングなどを食育の一環として行っている。

(2017年6月8日付紙面より)

上の歯の磨き方を学ぶ園児ら=5日、正明保育園
2017年06月08日
53 地震への備えを学ぶ
 王子地区福祉委員がゆる体操と講話  (新宮市 )

 新宮市の王子地区福祉委員会(古川美穂委員長)は6日、同市の王子会館で毎月恒例の「ゆる体操&おしゃべりタイム」を開いた。体操で体をほぐした参加者らは市防災対策課の廣井和樹さんらから地震に対する備えを学んだ。

 「ゆる体操」は固まった体を緩めることで凝りや冷えが解消でき、疲労回復や健康増進、介護予防や美容などの効果が得られるという。種類や方法が豊富なので組み合わせて行え、さまざまな体操法の長所を含む。

 古川委員長が、地域住民の引きこもり防止のため提案し、7年目。参加者らは指導員の資格を持つ松岡文子さんから教わり「気持ちよく」や「ゆったり」など快適な気持ちを表す言葉や「くるくる」など擬態語を声に出して取り組んだ。

 地震の講話では、廣井さんが過去の地震の被害状況などから家屋倒壊や火災での焼失の危険性を訴え、備えることで命を守ることにつながると述べた。「日本各地で地震は発生しており、日本に住んでいる限りは地震と向き合わなければならない」と話した。

 地震が発生したら揺れが収まるまでは何もできないとし「命を守るために必要な手段は家具転倒の防止。市では65歳以上の世帯に家具転倒防止金具の無料取り付けを実施している」と紹介した。

 王子地区付近の状況として、「東海・東南海・南海3連動地震」では浸水域となっていないが、想定外を想定した「南海トラフ巨大地震」では全域が浸水域となっていること、到達時間や指定の津波一時避難場所は王子ヶ浜小学校とオーシャンハイツだと説明。

 耐震診断や非常用持ち出し袋、ウエットティッシュや水、マスクなど災害時に役立ったものの紹介もあり、参加者らは真剣な表情で耳を傾けていた。古川委員長は「まず逃げること、持ち出すと役に立つものなど参考になりました。皆さんの参考になれば」と話していた。

(2017年6月8日付紙面より)

話に耳を傾ける参加者ら=6日、新宮市の王子会館
2017年06月08日
54 42人が上陸し島内を散策
 通夜島自然観察クルーズ  (串本町 )

 串本町須江にある白野漁港を拠点にして4日、ウオークイベント「熱帯植物の無人島・通夜島自然観察クルーズ」があり42人が島内を散策した。

 このイベントは、串本アウトドアフェスティバル実行委員会が主催する2017春~初夏ウオークの第5弾。通夜島は同町大島にある水門神社の主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと、応仁天皇)が一夜を過ごしたと伝えられる島で、上部の平見は一時耕作地として開墾され戦後に観葉植物栽培地として民間に貸し出された経緯もある。2003(平成15)年以降は町有(元大島村有)の無人島となり、活用されることなく自然回帰が進んでいる。

 かつて栽培されていた熱帯植物の一部も野生化し、島内はスダジイとヤシ類が並び立つ独特の森林景観を宿している。人々の営みの名残として神社なども現存し、北岸区域13・7㌶(海域含む)は2005年にラムサール条約登録湿地として認定されている。5月18日には南紀熊野ジオパークガイドの会・南エリアが地質地形面から調査をしジオサイト候補としての話題性も高まっている。

 ウオークコースは、12日に大辺路刈り開き隊(上野一夫隊長)らが刈り開いた旧道など。42人はガイド役の上野隊長から現在に至るまでの歴史や地質的には火砕流の痕跡がうかがえる点で解説を受け、以降は2組に分かれ渡船で旧野猿台付近へ上陸した。

 標高約40㍍の海岸段丘構造を持つ島上部の旧道沿いに移動し、海岸段丘の成り立ちが視覚的に感じられる浜や同町域に数多くある海岸段丘(通称・平見)を一望できる展望場所、通夜島独特の森林植生などを見届けた。

(2017年6月8日付紙面より)

現在の通夜島に至るまでの歴史や特色を教わる参加者ら=4日、串本町須江の白野漁港
2017年06月08日
55 間所直愛さんが優勝
 GG「我がらの会」春季大会  
2017年06月08日
56 5人が全国出場決める
 第54回和歌山県空手道選手権大会  
2017年06月08日
57 新宮高校 永春・上山組インハイ出場 県高校総体卓球競技の部 
2017年06月08日
58 300点近くの力作並ぶ 那智勝浦町、喫茶きよもんで陶芸展示 
2017年06月08日
59 高木副住職に功労者表彰  和歌山県観光連盟が総会で  
2017年06月08日
60 最優先課題は会員増強  県年金受給者協会新宮支部が総会  
2017年06月08日
61 「歯を大切に」意識高める 那智勝浦町で歯と口の健康フェスタ 
2017年06月08日
62 手縫いの雑巾を寄贈 新宮市千穂第一地区福祉委員が神倉小に 
2017年06月08日
63 優勝は「maximum」 古座川町長杯ソフトバレー大会 
2017年06月08日
64 望楼の芝で楽しく  潮岬幼稚園が遠足  (串本町 )
2017年06月08日
65 カワサツキの大株花盛り  加藤香椎さん宅で  (串本町 )
2017年06月08日
66 マルバウツギ  相賀の県道沿い  
2017年06月08日
67 22案件を上程し開会  那智勝浦町議会6月定例会  
2017年06月08日
68 お悔やみ情報
  
2017年06月03日
69 世界トップクラスの熱戦
 第19回ツール・ド・熊野が開幕  

 熊野地方を舞台に繰り広げられる国際自転車レース「第19回TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が1日、開幕した。国際自転車競技連合(UCI)登録チームによる国際ステージレース、実業団レース、黒潮ロードレースの3レースに約350人が参戦。4日(日)までの4日間にわたり、世界レベルの熱き戦いが繰り広げられる。

 初日は、UCIタイムトライアルが新宮市の市田川沿いのコース(700㍍)で行われ、シモン・サジノック(アタッキ・チーム・グスト/スロベニア)が50秒95で優勝。2位はケイデン・グローヴス(セントジョージコンチネンタルCT/オーストラリア)、3位はジョン・アベラストゥリ・イザガ(チーム右京/日本)で、日本人トップは全体4位の中村龍太郎(イナーメ信濃山形)だった。

 タイムトライアル終了後に場所を移して行われたオープニングセレモニーで、主催するNPO法人SPORTS PRODUCE熊野の理事長・角口賀敏(よしとし)実行委員長は「今年も国内、海外の選手、大会役員の皆さん、競技審判の皆さんをお迎えして大会を開催できますことを心より歓迎申し上げ、素晴らしい大会になりますよう期待しています」と歓迎と感謝。関係者と地元の人の協力があってこそ19回も続けられていると伝え、「さらに来年の20回大会に向けて皆さんにご理解、ご支援いただける大会に仕上げていきたいと思います」とあいさつ。

 役員、来賓の祝辞などの後、参加選手を代表してキナンサイクリングチームの山本元喜選手が「われわれ選手一同は、日頃の練習の成果を十分に発揮し、正々堂々と戦い抜くことを誓います」と宣誓した。

 2日目の2日は、同市熊野川町の赤木川清流コース。選手や関係者らによる、JR新宮駅から熊野川町まで(18㌔)のパレード走行の後、レース(114・1㌔)が行われた。3日(土)には熊野山岳コース(109・3㌔+パレード10㌔、熊野市、御浜町)、4日(日)には太地半島周回コース(100㌔、太地町)でレースが行われる。

(2017年6月3日付紙面より)

市街地をカラフルなユニフォームの選手らが走る=2日、新宮市新宮
号砲とともに4日間にわたる熱戦の幕が上がった=1日、新宮市
2017年06月03日
70 客船「飛鳥Ⅱ」が入港 神戸から762人が熊野クルーズ (新宮港)

 豪華客船「飛鳥Ⅱ」(全長241㍍、5万142㌧)が2日、新宮市佐野の新宮港佐野3号岸壁に入港した。兵庫県の神戸港から乗船した観光客762人が熊野を巡った。同日午後5時ごろ、「奥熊野太鼓」などに見送られ神戸へ帰港する予定。

 今回のクルーズ名は「神戸発着 初夏の熊野クルーズ」(2泊3日)。着岸後の午前9時から歓迎セレモニーがあり、田岡実千年市長は「ここ熊野の地は古来より日本人の魂の古里として多くの人々が訪れる聖地。今日一日、自然と歴史を堪能していただければ」。歓迎の花束を受け取った増山正巳船長は「天候を心配していましたが、穏やかな天気の良い中での入港になりました。短い時間ですが、精いっぱい楽しみたい」などとあいさつした。

(2017年6月3日付紙面より)

歓迎セレモニーであいさつする田岡実千年市長(右)=2日、新宮市佐野
2017年06月03日
71 ほふく救出で全国大会進出
 県消防救助技術会で大健闘  (串本町消防本部 )

 第46回県消防救助技術会(以下県大会)が1日に和歌山県消防学校であり、串本町消防本部(北地稔消防長)のほふく救出チームが優勝し全国消防救助技術大会(以下全国大会)、同じく引き揚げ救助チームが優勝し消防救助技術東近畿地区指導会(以下東近畿大会)の出場権をつかんだ。

 前者は2008(平成20)年以来9年ぶり、後者は3年連続の出場。大健闘の結果で、同本部内外に喜びの輪が広がっている。

 同本部では今年、男女問わず隊員27人が2月から自主練習、3月中旬以降は休日返上の訓練を重ねて体力、技術力、精神力を鍛錬。その成果を先月8日の同本部内選考会で発揮し、引き揚げ救助1チーム5人、ほふく救出3チーム7人(要救助者は3チーム兼任)、はしご登はん1人の計13人が同本部代表となり県大会に挑んだ。

 ほふく救出の部には19チームが出場。同本部の岡地光介消防士・田代和之消防士・川端凌消防士組がタイム39秒78で1位になり、白椿晃也副士長・塩地一馬副士長・田代和之消防士組が3位、寺本和幸消防士・筒井裕太消防士・田代和之消防士組が7位といずれも入賞する好成績を出した。

 全国大会出場権は1位のみに与えられる栄誉。川端消防士(22)は「先輩方に訓練を見ていただき、当日もみんなが応援してくれたおかげで出せた結果だと感謝している。全国で県代表として恥じない訓練成果を発揮し、1位になれるよう今後も頑張りたい」と語った。

 引き揚げ救助の部には10チームが出場。同本部の城貴大副士長・峯園敦士副士長・髙井健太副士長・小西淳太消防士・矢野敬士長組はタイム77秒72で1位になった。

 一昨年、昨年は2位で今年は1位。昨年は若干のメンバー変更があったが、今年は昨年と同じメンバーで挑戦した。矢野士長(34)は「2位以上に入って次のステップに進むことを想定したので、優勝より目標を達成できたことがうれしい。同じメンバーで長くできているのがチームの強みだが、やれるのも今年が最後。東近畿までにタイムをあと4、5秒縮め、全国を目指せるよう頑張りたい」と語った。

 会場で隊員の挑戦を見届けた北地消防長は「体力、気力の限界に近い訓練を続けた結果であり、よくやってくれたと感動している。訓練を支えた家族と他の署員にも感謝申し上げたい。引き揚げ救助チームは東近畿も勝ち抜きほふく救出チームとそろって全国で頑張ってほしい。両チームには県代表として恥じない競技を期待している」と喜んだ。

 はしご登はんは結果が振るわず入賞を逃したという。全国大会は8月23日(水)に宮城県総合運動公園、東近畿大会は7月27日(木)に京都市消防活動総合センターで開かれる。

(2017年6月3日付紙面より)

全国大会に出場するほふく救出チーム。左から岡地消防士、川端消防士、田代消防士=1日、串本町消防防災センター
東近畿大会に出場する引き揚げ救助チーム。左から城副士長、髙井副士長、矢野士長、小西消防士、峯園副士長
2017年06月03日
72 地域の出品者募る
 道の駅たいじ直売所  (太地漁協 )

 太地町の「道の駅たいじ」の建設が、8月中のオープンを目標に進んでいる。太地漁協組合はこれに先駆け、直売所に野菜や惣菜などを出品する地域の個人出品者を募集している。9日(金)に町公民館で午後3時と7時に説明会を開く。

 地域活性化を目的に募集を行う。直売所は鹿児島県日置市の地域物産販売所「江口蓬莱館」をモデルにする計画。同市ではお年寄りが生産物の販売を励みに農業に関わることで元気になり、休耕地も無くなったという。森浦湾の「鯨の海構想」と併せ、道の駅を拠点に誘客を図る。

 直売所では、地元農産物や水産物、惣菜、土産物を取り扱う。近隣農家は無農薬栽培が多いため、安全安心を売りにできるという。町内ではすでに個人農家らに声を掛け、5、6人が出品の意志を示している。新宮・東牟婁地域を範囲に呼び掛ける。

 太地漁協の貝良文参事は「自分たちが趣味で作った物を販売し、地域が元気になれば。興味のある人は気軽に来てほしい」と話した。

 問い合わせは太地漁業協同組合の担当者、貝さんと山本さん(電話0735・59・2340)まで。

(2017年6月3日付紙面より)

説明会参加を呼び掛ける貝良文参事=1日、太地町役場
2017年06月03日
73 身近な自然に触れる  丹鶴幼稚園児らが浮島の森へ  (新宮市 )
2017年06月03日
74 ボザール新宮絵画展 4日まで、新宮市仲之町サンタウンホール 
2017年06月03日
75 紫陽花祭で歌声奉納  14日、勝浦グリーンコーラス  (熊野那智大社 )
2017年06月03日
76 管内7人に委嘱状 第1回新宮警察署協議会 
2017年06月03日
77 力作約900点並ぶ  4日まで、南紀会書作展  (新宮市 )
2017年06月03日
78 昨年以上の収量を期待  色川中でウメの実採り  (那智勝浦町 )
2017年06月03日
79 図書カードで読書推進を  キナンが新宮市立5小に寄贈  (さんぎんCSR私募債 )
2017年06月03日
80 春の囲碁大会  南紀串本七夕会  
2017年06月03日
81 お口の中きれいにしよう  にこにこひろば虫歯予防デー  (串本町 )
2017年06月03日
82 古座川のアユ漁シーズンイン  各瀬で友釣りの挑戦始まる  (古座川町 )
2017年06月03日
83 大人も子どもも楽しく  那智勝浦町5小学校で運動会  
2017年06月03日
84 お悔やみ情報