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2022年10月23日
1 共に木材産業の再発展を
 新宮発電所が竣工  (株式会社エフオン )

 新宮市佐野で22日、全国各地で木質バイオマス発電事業を展開している株式会社エフオン(本社・東京都千代田区、島﨑知格代表取締役社長)新宮発電所(小池久士代表取締役社長)の竣工(しゅんこう)式があった。新宮市、和歌山県や地元関係者ら約60人が出席する中、島﨑代表取締役社長が「地域の明るい未来を共に背負っていきたい」と誓いを新たにした。

 100%国産の木質バイオマスをエネルギー源とした発電に加えて、森林資源の最適活用や山林施業技術者の育成に注力するグリーンエナジー事業と、省エネルギー支援サービス事業を展開する総合エネルギー・サービス企業。

 同グループは2006年から木質バイオマス事業を展開しており、グループ5カ所目の木質バイオマス発電所となるエフオン新宮は18年に新宮市より新宮港第2期工業用地を購入。翌19年10月に起工式を実施し工事着工に入っていた。

 当初は今年春ごろの操業開始を目指していたが、一部の設備にトラブルがあり稼働延期に。このたび晴れて竣工の日を迎えた。

 竣工式神事では、熊野速玉大社の佐藤仁迪(ひとふみ)権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上。参列者らが玉串を供え、安全稼働などを願った。

 来賓の仁坂吉伸知事は「全国でも有数の木に覆われた県。うまく循環すれば、紀の国として復活することができる。需要を伸ばすためには立派な企業に来ていただき事業を展開してもらうのがいい。新宮市を盛り立てていただけるような活動を」。

 田岡実千年市長は「当市を木質バイオマス発電所として選んでいただいたことにより、すでに林業をはじめ多岐にわたる産業への効果波及に加え港湾利用も促進されておりありがたいこと。地元企業の一員として、地域と共に歩み、さらには地域をけん引する企業として市の発展の一翼を担っていただけることを願っている」と祝辞を述べた。

 島﨑代表取締役社長は関係各位に感謝を伝え「大きな事故もなく竣工の日を迎えることができた。木材産業を盛り上げるきっかけとしてお役に立つことができれば。木材利用の一つのモデルとなるよう、できることがあれば奉仕していきたい」と思いを語った。なお、式典後には施設の見学会も行われた。

 発電所建設地の敷地面積は約5万3000平方㍍。発電所の定格出力は1万8000㌔㍗で、年間発電量は約12万㍋㍗。山林事業含む従業員数は約50人で約6割が地元出身者。8月31日から連続運転を開始しており、現在地元チップは約2割だが、将来的に100%の利用を目指していくという。

(2022年10月23日付紙面より)

竣工の日を迎えた新宮発電所=22日、新宮市佐野
島﨑知格代表取締役社長
仁坂吉伸知事
田岡実千年市長
2022年10月23日
2 護岸整備工事が進む
 老朽化や津波に対策  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の体育文化会館の付近などで、海岸の護岸工事が行われている。既存の護岸が老朽化したことに加え、津波対策にも考慮したもの。海抜で約6㍍の波返しの擁壁を築いて延ばしていく。

 工事を行う和歌山県東牟婁振興局新宮建設部によると、全体的には那智川の下流部分からホテル一の滝の裏側辺りまで、延長(距離)1200㍍の護岸工事を行う計画。古い護岸は老朽化で、ひび割れなどを起こしていた。今回の工事は、1200㍍の護岸工事の一部で、体育文化会館の裏手と中本葬祭勝浦斎場の裏手の2カ所で、2018年度から実施している。

 工事の延長(距離)は、体育文化会館側が約36㍍、中本葬祭勝浦斎場側が約70㍍となる。上部が海の方向に反り返ったコンクリートの構造物を造る。押し寄せた波はこれをつたって、沖へと戻されることになる。

 工事は、2023年6月9日までを予定。事業費は約2億8000万円となっている。和歌山県東牟婁振興局新宮建設部は「工事中はご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いします」と呼びかけている。

(2022年10月23日付紙面より)

護岸整備工事が進む=20日、那智勝浦町天満の体育文化会館付近の海岸
2022年10月23日
3 地域活性化などに向け協力体制
 明治安田生命と包括連携協定  (新宮市 )

 新宮市と明治安田生命保険相互会社(永島英器・取締役代表執行役社長)は21日、包括連携協定を締結した。市役所で同日、締結式が行われ同社和歌山支社の大谷力哉顧問と田岡実千年市長が協定書に署名。また、新宮営業所の小堂和彦所長から田岡市長に寄付金などの目録が手渡された。同社と市は今後、市民の健康増進や市民サービスの向上のため、相互に連携・協力体制を図っていく。

 「地域社会との絆」を企業ビジョンに掲げる同社では「地元の元気プロジェクト」の一環として2020年度から全国の地方自治体や銀行などと連携協定を締結。これまで、全国の37自治体、800市区町村、地方銀行35行、大学5校と協定を締結した(9月末現在)。県内では和歌山市や田辺市、串本町など16市町と連携関係を構築している。

 連携事項は▽健康づくり▽地域の安心・安全▽スポーツ振興▽地域経済の活性化―に関することや、両者が必要と認める事項の5項目。

 また、寄付は同社の営業拠点が所在または連携協定を締結している自治体など1018団体に対し、同グループの全従業員が居住地や出身地などゆかりのある地域の寄付先に任意で募金する従業員募金に、会社拠出の寄付を上乗せして総額約5億円の寄付を実施する「私の地元応援募金」によるもので、このたび市には16万9000円と「防災に活用してほしい」との思いから飲料水(ミネラルウオーター)36本などが贈られた。

 田岡市長は、寄付に対して感謝を示し、協定締結について「今回の協定締結によって、明治安田生命さまのこれまでの取り組みによる知見や企業ネットワークをご活用ささせていただき、当市にご支援ご協力を賜れますことを大変喜ばしく、心強く感じている」。

 「協定締結を一つの契機として、今後さらに連携を深める中で地域活性化や市民サービスの向上にまい進していく」と述べ、さらなる支援と協力を呼びかけた。

 大谷顧問は関係者に感謝を述べ「このまちで長い間営業させていただいているのは市民の皆さま方のおかげ。『人に健康を まちに元気を』のスローガンの下、可能な限り応援する体制をつくっていきたい」とあいさつした。

(2022年10月23日付紙面より)

締結式に出席した(左から)大谷力哉顧問、小堂和彦所長、田岡実千年市長、新谷嘉敏・企画政策部長、峪中直樹・企画調整課長=21日、新宮市役所
2022年10月23日
4 クラシック音楽に目輝かせ
 まなびの郷で鵜殿小児童ら  (紀宝町 )

 三重県公立学校職員互助会主催の「子どものためのクラシックコンサート」が18日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷であり、町立鵜殿小学校(前田幸利校長、児童292人)の児童が美しい音色と歌声に目を輝かせた。

 互助会の本年度公益文化事業で、17日から24日にかけて東紀州地域の小中学校などで開催される。鵜殿小ではコロナ禍で芸術に触れる機会が少なくなっていたが、子どもたちに音楽に親しんでもらおうと、まなびの郷を会場に低学年、高学年の2部制に分けて鑑賞した。

 この日訪れたのは1979年に結成され、子どもとクラシック音楽との出会いを大切に全国で演奏会を行う「東京アーティスツ合奏団」。低学年の回では、バイオリンやビオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、打楽器の紹介をしながら、ネッケの「クシコス・ポスト」やモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など世界の名曲を演奏。団員は「ハープは47本の弦と、足元の七つのペダルを使って演奏します。ペダルを踏むと音が変わります」と解説したり、児童もよく使うタンバリンは、たたいたり振ったり強弱を付けたりとたくさんの音の出し方があることを演奏してみせたりした。

 「歌のおねえさん」の平川めぐみさんが登場すると、ディズニー映画の人気曲「自由への扉」や「アンダー・ザ・シー」、子どもたちにも歌われる「ビリーブ」、「ドレミの歌」などが披露され、児童らは手拍子をしたり、ボディーパーカッションで演奏に参加したりしながら体全体で音楽に親しんでいた。

 あいさつした前田校長は「なかなか開催できませんでしたが、ようやく機会を持てました。とても楽しみにしていましたね。素晴らしい演奏と歌を楽しんでください」と呼びかけていた。

(2022年10月23日付紙面より)

演奏する東京アーティスツ合奏団=18日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷
演奏に合わせて手を上げる児童ら
2022年10月23日
5 二季咲きの桜咲く  新宮市のタウンガーデン  
2022年10月23日
6 新宮がPK制し初戦突破  串本古座含む合同は敗れる  (全国高校サッカー和歌山大会 )
2022年10月23日
7 串本古座が15人増に  23年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2022年10月23日
8 自然や呼吸感じて取り組む  順心の会が太極拳鍛錬会  (那智勝浦町 )
2022年10月23日
9 思いやる気持ち忘れずに  城南中で2色のリボン制作  (新宮市 )
2022年10月23日
10 協力者に感謝伝える  勝浦LCが献血奉仕活動  (那智勝浦町 )
2022年10月23日
11 運動会で児童が奮闘  声援受け爽やかな汗  (王子ヶ浜小学校 )
2022年10月23日
12 1枚のテレホンカードから  集いの場、鵜殿公民館  (熊野の歴史を探る )
2022年10月23日
13 「新姫」から美白成分  ナリス化粧品が製品化へ  
2022年10月23日
14 田んぼ一面、コスモス満開  市木稲荷神社近くに秋のスポット  (御浜町 )
2022年10月23日
15 目指す将来像を宣誓  ステージ上で決意新たに  (なぎ看護学校 )
2022年10月23日
16 お悔やみ情報
  
2022年10月21日
17 ロケット打ち上げ来年2月末に
 周辺地域協の臨時総会で発表  (スペースワン株式会社 )

 串本町田原~那智勝浦町浦神にまたがる民間ロケット射場「スペースポート紀伊」を運営するスペースワン株式会社(豊田正和代表取締役社長)=東京都=が19日、ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを来年2月末ごろに再延期することを公式発表した。

 同日、串本町サンゴ台のホテル&リゾーツ和歌山串本で開催のスペースポート紀伊周辺地域協議会(会長=下宏・和歌山県副知事)臨時総会に出席した同社の阿部耕三取締役が事業の経緯や現時点での進捗(しんちょく)と併せて報告したもので、国際情勢に伴う物流の停滞が想定以上で期待する時期に必要な部品が届かないなどの諸課題に苦慮し、それらの対処をすると今年12月末ごろの打ち上げは厳しいとの判断に至ったとして理解を求めた。

 同総会では初号機打ち上げ時の公式見学場の全体管理を担う株式会社JTBも報告に臨み、会場運営の概要や集客窓口とするホームページ「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ応援サイト」の事前登録状況やオフィシャルツアーに伴う宿泊施設の配分などを伝えた。

 今回の議事は2社の報告のみ。下副知事は「残念だが、現在の状況などを考えるとやむを得ないと思う。引き続き支援をし、ぜひとも初号機の打ち上げを成功させていただきたい」と総括した。

 当初の2021年度内から今年12月末ごろ目標、さらに来年2月末ごろ目標と再延期したことについて阿部取締役は「楽しみにしていただいた地元の皆さまには大変申し訳ないと思っています。引き続きご支援ご声援をお願いしたい」とコメント。来年2月末ごろという期日は関係各者と話し合う中で総合的に判断し示した目標で、実現に向け全力で取り組むとしている。

 発表を受け副会長の田嶋勝正・串本町長は「来年2月の閑散期にずれ、商売人は助かりファンも来やすい状況になると思う。渋滞対策などよりいっそう充実し、多くの方を迎える状況をつくっていきたい」。

 副会長の堀順一郎・那智勝浦町長は「期間が少し延びたところをうまく活用し、もっと盛り上げて多くの方々に喜んでいただけるような地域振興につなげる期間として前向きに捉えたい」とそれぞれ語った。

(2022年10月21日付紙面より)

臨時総会を開くに当たりあいさつする会長の下宏副知事=19日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
阿部耕三取締役
2022年10月21日
18 「笑いは世界の共通語」
 笑福亭鶴笑さんが講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で19日、全校生徒561人を対象に人権全体鑑賞会が開かれた。落語家でNPO法人「国境なき芸能団」代表の笑福亭鶴笑さんが、パペット落語などを通じて笑いを届け、難民キャンプで暮らす子どもたちや戦争、平和に対する思いを語った。

 鶴笑さんは笑福亭一門の落語家で、世代や国境、言語の壁を超えて世界中の人々が楽しめる新型落語「パペット落語」を考案。戦争や内乱、災害、疫病によって生活を破壊された人々や、紛争地で生まれ育った子どもたちに励ましの「笑い」を届けるためNPO法人を設立し、アフガニスタンやイラク、カンボジアといった国々へ赴いている。

 鶴笑さんは、枕として難民キャンプを訪れた経験を紹介し「最初は外国人への不信感からキャンプ内への立ち入りを拒否されたが、芸で子どもたちを笑わせたことがきっかけとなってコメディアンとして認めてもらえた」と語った。戦争の絶えない世界の現状を憂い「なぜ戦争が起きてしまうのか。いろんな人の意見を聞いて視野を広げて。人間らしさを取り戻すためにも笑いが大切。皆さんの家庭や学校生活に楽しい笑いがあふれるように」と語りかけた。

 手作りのパペットで1人4役を演じるオリジナルの落語「立体西遊記」では、登場人物たちの軽妙な掛け合いに、生徒たちに笑いが広がった。

 弟子の笑音(しょうと)さんも登場し、灯油シュポシュポやパイプ椅子、熊手、クレンザーボトルなど身近な素材を改造した手作りの笛を披露。塩ビパイプで作ったトロンボーンでは「ぞうさん」を演奏した。

 山田倫加さん(3年)は「初めて落語を聞いたが、面白かった。大学で海外のことを学びたいという思いが強くなった」。松下穂乃果さん(同)は「難民キャンプの話を聞き、海外でも落語が受け入れられて、笑ってもらえること、人と仲良くなれることを聞いて感動した」と話していた。

(2022年10月21日付紙面より)

パペット落語「立体西遊記」を披露する笑福亭鶴笑さん=19日、新宮市の県立新宮高校
塩ビパイプのトロンボーン演奏
落語を聞く生徒たち
2022年10月21日
19 国内2例目のヒトデ標本
 紀伊半島沖で採集の2種  (串本海中公園 )

 紀伊半島西南沖で採集されたイバラスナヒトデとケムシヒトデが標本に基づく記録として国内2例目となることがこのほど判明し、その報告論文が先月20日発行の学術誌「Biogeography」24号に掲載された。

 イバラスナヒトデは、串本海中公園センター水族館の平林勲係長が2019年12月30日に有田沖で展示生物の採集をしていた時に発見。見慣れないヒトデ類だったため水産研究・教育機構の木暮陽一主幹研究員に精査を求めたところ、沖縄県の1標本のみ記録されているイバラスナヒトデだと判明した。

 木暮主幹研究員は生体調査に加え過去に採集され標本として収蔵されている未同定種も対象として研究をしている専門家。1975年にすさみ町沖で採集され大阪市立自然史博物館に未同定種として収蔵されていた標本を昨年に見つけ、形態観察をした末に小笠原諸島兄島でのみ記録されるケムシヒトデだと判断。紀伊半島西南沖で採集されたこれらヒトデ類は貴重な標本と感じ、平林係長と連名で論文を書き学術誌掲載で公表するに至った。

 平林係長によるといずれも南方系に分布するヒトデ類で、公表により分布北限が紀伊半島へと更新される結果になったそう。木暮主幹研究員はこれら2種が採集される背景に越冬を含め生息可能な環境が紀伊半島沖で成り立っている状況を洞察し、いずれもこれまで本州には記録がなく貴重な標本だと評価している。

  □     □

ケムシヒトデの生体展示中



 以降、平林係長は今月3日に田並沖でのイセエビ刺し網漁で混獲された生物を調査中にケムシヒトデと思われる個体を見つけ、その場で交渉し譲り受けた。

 後に確かめたところ間違いなく、希少なヒトデ類として17日から館内Aゾーンで生体展示を始めている。平林係長は「木暮さんが論文で公表した直後に生きた状態で見つかったのはまさに奇跡。国内ではほぼ目にすることがないケムシヒトデを生体展示でじかに知ってもらいつつ、生態の解明にもつなげていきたい」と意気込んでいる。

 串本町沖での採集は初で、すさみ町沖で採集されて以来47年ぶりとなる標本記録。木暮主幹研究員は「生体展示をしているのは、自分が持つ情報の中では世界でも同館だけ。何を食べるかさえ分からないほど知見が乏しいが、餌が分かり飼育ストレスを小さくすれば長生きできると思う。ヒトデ類は脚光を浴びることが少ないが、海を描くとほぼ登場するほど意識されている生き物。うまく飼育できたら目玉の一つになると思う」と長期飼育の成功を期待して語った。

(2022年10月21日付紙面より)

串本町沖で採集されたイバラスナヒトデ(上)とケムシヒトデ(串本海中公園センター水族館提供)
生体展示中のケムシヒトデと観察する平林勲係長=18日、串本海中公園センター水族館
2022年10月21日
20 薬物乱用は駄目 那智中学校の生徒に啓発 

 新宮保健所による「薬物乱用防止等を目的とした校舎校門前早朝啓発活動」が19日、那智勝浦町立那智中学校であった。新宮保健所職員、新宮地区協議会所属の薬物乱用防止指導員、関係機関職員8人のほか、那智中生徒会の役員5人が参加。登校する生徒に啓発物資を手渡し、乱用防止を呼びかけた。

 近年、青少年による薬物乱用、特に大麻乱用が増加しており、令和3年の全国における、大麻事犯の20歳未満の検挙人員が994人、うち高校生が159人、中学生が8人となっている。「大麻は安全で依存性がない」などの誤情報も流れている。

 また、10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に関連する運動月となっている。これらのことから新宮保健所は昨年、下里中学校と新宮高校で啓発活動を実施、今回は2年目となる。那智中のほか、21日に新翔高校でも実施を予定している。

 那智中では、薬物乱用防止の啓発標語が書かれたポケットティッシュやばんそうこうのほか、薬と健康の週間の啓発ボールペンなどを配布。登校する生徒に対して「薬物乱用防止の啓発です」と伝えながら、啓発物資を手渡していた。受け取った生徒は標語を眺めるなどしながら、校舎へと入っていった。

 生徒会長を務める、2年生の小井谷美央さんは「麻薬を使ったり、犯罪に手を出したりしないよう、啓発活動を通して知ってほしい」と語った。新宮保健所衛生環境課の勝山亮さんは「薬物乱用は遠い世界、都会の出来事として捉えがちだが、インターネットなどで身近に危険があることを感じてもらえれば」と述べた。

(2022年10月21日付紙面より)

啓発物資を手渡す生徒会の役員ら=19日、那智勝浦町立那智中学校
2022年10月21日
21 挑戦者として全力で挑む
 初の近畿大会に向け練習に励む  (近大新宮 )
2022年10月21日
22 髙塚恒輝さんが全国3位
 とちぎ国体レスリング競技  (新宮高校 )
2022年10月21日
23 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2022年10月21日
24 新入団員らに辞令交付  令和4年第2回消防団員任命式  (新宮市 )
2022年10月21日
25 道路脇にツユクサ  極小の青花が鮮やか  
2022年10月21日
26 今年もアサギマダラ飛来  高津気の「休憩所」に数羽  (那智勝浦町 )
2022年10月21日
27 卒業生らに働く意義教わる  行事「ジョブコレクション」  (串本古座高校 )
2022年10月21日
28 貴重な野鳥の群れに笑顔  秋のバードウオッチング  (御浜町 )
2022年10月21日
29 各学年の授業を見学  人権教育推進協議会  (紀南高校 )
2022年10月21日
30 会場周辺で清掃に取り組む  紀宝わくわくフェスを前に  (紀宝町 )
2022年10月21日
31 褒める、叱るの心理学を学ぶ  紀宝町で子育て支援講演会  
2022年10月21日
32 お悔やみ情報