県内主要駅で配布 (和歌山大学きの活 )
和歌山大学の学生で構成される「和歌山大学きのくに線活性化プロジェクト」が企画・制作した冊子「うみえるマップ」がこのほど完成した。24日には同大学学生で那智勝浦町出身の宮井凜晴さんと、三重県御浜町出身の村井優太さんが新宮市徐福のJR新宮駅を訪れ、坂本純一駅長に冊子を手渡し配架を依頼したほか、列車を利用する乗客に冊子を配布。沿線の魅力を伝えた。
和歌山大学の有志学生らで構成される同プロジェクト。鉄道を通じた実践的地域振興を目的に、各種取り組みを展開している。
冊子は、きのくに線の海が見える区間や、車窓から見える名所・海にまつわる魅力を路線図形式で掲載。学生らが地元住民に取材を行い、おすすめのスポットなどを聴取した。デザインも自分たちで手がけており、こだわりと地域の魅力が詰まった一冊に仕上がった。
B5サイズ16㌻で、「紀北」「紀中」「紀南・西牟婁地域編」「紀南・東牟婁編」などの項目別に、寺社や観光資源、特産品などを紹介。「きのくに線の旅のお供に」「絶景を見逃さない」と銘打っており、列車の旅の醍醐味(だいごみ)を一層促進する内容となっている。
県内の24市町村で構成する紀勢本線活性化促進協議会が発行。JR西日本和歌山支社が協力した。冊子は同駅や紀伊勝浦駅などの主要駅に配架される予定だ。
坂本駅長に冊子を託した宮井さんは「地元の人しか知らない情報もたくさん盛り込んだ。多くの人に伝わりやすく、見やすいように心がけました。自分たちで取材をするなど苦労した分、自信作に仕上がった。ぜひ多くの人に手に取っていただければ」。
千葉県から、観光を兼ねた墓参りで新宮市を訪れた50代会社員女性は「一目でいろいろな情報を見ることができていい冊子。デザインもいい。インターネットで事前に見られたらいいなと思いました」と話していた。
(2022年11月26日付紙面より)
初めて紀宝町でイベント (新宮JC )
熊野の魅力を集めた「熊野フェス~親子でまるっと楽しめるお祭り~」が23日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷で開催された。多くの人が訪れ、体験やグルメなどさまざまな催しを楽しんだ。
熊野地方の観光をテーマにしたイベントで、地元経済の起爆剤となればと新宮青年会議所(新宮JC、梅村英義理事長)が主催、紀宝町が後援した。熊野市まで活動エリアを拡大したため、初めて三重県側の紀宝町を会場に選んだ。
串本町から熊野市までの観光関連団体にPRや体験のための出展を呼びかけ、飲食店による食のブースも設置。ステージでは町立矢渕中学校吹奏楽部による演奏や各団体によるダンスが披露された。
串本町田原で建設が進む日本初の民間ロケット射場「スペースポート紀伊」に関する講演もあり、南紀串本観光協会のロケットガイド・坂本直弥さんが登壇。なぜ串本が選ばれたかや、事業が軌道に乗れば年間20回ほど打ち上げを見る機会があることを紹介し、「宇宙への扉が私たちのすぐ近くにできる。宇宙の町を皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と呼びかけた。
会場には雨の中、家族連れが多く足を運び、グルメ巡りを楽しんだり、あらためて地元観光の魅力に触れたりしていた。梅村理事長は「本年度のメインイベントとして開催した。紀宝町には会場の件など協力的に対応していただきとても感謝している」と話していた。
(2022年11月26日付紙面より)
串本町教委と連携イベント (ジュニアリーダークラブ「ビー・スター」 )
東牟婁地方ジュニアリーダークラブ「ビー・スター」と串本町教育委員会の連携イベント「宝探しスタンプラリー」が23日に同町内であり、小学生26人が挑戦を楽しみつつ協調の良さを実感した。
主導した同リーダーは、県青少年育成協会がリレー式次世代健全育成事業の中で育成している中学生や高校生の人材。同協会は県内に三つある青少年の家を拠点にして年2回、同事業の実働企画「地域ユース・ジュニアリーダー養成キャンプ」を開いていて、同リーダーは同ユース(=リーダーを目指す小中学生)と活動を仲立ちする立場で日々高めている資質を発揮して集団をまとめ、同ユースはその姿に協調することで求める資質を実感し互いに成長し合う状況を形にしている。
県内のジュニアリーダーは大枠でクラブ「パステル」を結成する中で地方単位の小クラブも結成していて、その一つが東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会付けの小クラブ「ビー・スター」。今回のイベントは小クラブならではの機動力を生かして市町村の教育委員会と連携し相互成長の裾野を広げることを目指した取り組みで、「ビー・スター」にとっては2年前に那智勝浦町教育委員会と連携して以来2回目の実施になるという。
当日はジュニアリーダー「そうた」「とーこ」「はるか」が活動を主導し、序盤はレクリエーションを楽しんで緊張感をほぐし、中~終盤に本題の「宝探しスタンプラリー」に挑戦。26人が4チームに分かれて五つの課題に挑戦し、クリアの証しとしてスタンプをそろえて菓子入りの宝箱を得る流れで協調の良さに触れた。
最年長のジュニアリーダー「そうた」こと岩本颯太さん(17)は「知らない子同士で集まっても仲良くなれて、一緒に楽しく遊べることを知ってもらえれば」と参加した小学生に感じてほしいところをコメント。そのために一人一人に適切に接することを心がけたいと自身の課題を見据えつつ、3人一丸で全体主導に励んでいた。
(2022年11月26日付紙面より)
地域交流イベント「本気フェス」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立図書館(久保敏晴館長)で23日、「本気(マジ)フェス~本とフリマとラクガキと~」があった。例年は駐車場で実施しているが雨天のため、館内での開催となった。古本市やワークショップ、フリーマーケットには多くの家族連れや図書館利用者、読書愛好家などが来館しにぎわった。
同図書館が主催する地域交流イベントの一環で3回目。本と図書館を通して、地域住民同士や職員との交流を図ってもらうことが目的。催しを通して図書館に足を運んでもらうきっかけづくりも兼ねている。
地域住民が出店するフリーマーケットはこれまでは本限定だったが、今回は店主がセレクトした物品を販売する形を取った。館内にはパンや菓子、陶器、アクセサリーなどの販売があったほか、絵本カフェのブースもあった。
一般書、児童書、雑誌などの廃棄本と配架できない寄贈本を地域住民に有効活用してもらうための恒例の「古本市」は今回無料となった。足を止め、本を選ぶ来館者の姿が多く見られた。
しおりとクリアファイル作りが体験できるワークショップも盛況で、子どもたちは笑顔で作業に取り組んでいた。
例年好評を博している駐車場での「ラクガキであそぼ。」は雨天で中止となったが急きょ、大きな紙を室内に張り、チョークで落書きが楽しめるスペースを設けた。
家族と訪れた新宮市立王子ヶ浜小学校2年の園山将臣君は「2階ではお茶を飲んできた。ワークショップは楽しかった。クリアファイルは部屋に飾ります」と話していた。
久保館長は「子どもたちには晴天の下、落書きを思い切り楽しんでほしかったので残念。本に限定しないフリマも実施したため、従来の来館者層とは違う方々にも足を運んでいただけて良かった。これをきっかけにこれまで来館する機会がなかった方々にもぜひ、気軽に図書館に来ていただければうれしい」と話していた。
(2022年11月26日付紙面より)
近大新宮は近畿大会へ (県なぎなた選手権、近畿高校選手権など )
県高校空手道新人大会兼近畿大会予選
全国スポ少東牟婁予選兼スポ少交流バレーボール大会
新嘗祭とサッカー必勝祈願祭 (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で23日、「新嘗祭(にいなめさい)」と、同日夜に2022サッカーワールドカップカタール大会で初戦を迎える日本代表チームの必勝祈願祭を営んだ。自然の恵みに感謝するとともに、日本代表選手らの健闘を願った。
新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年に取れた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。神前に穀物などがささげられ、上野宮司が祝詞を奏上。巫女(みこ)たちが「浦安の舞」を奉納した。
必勝祈願祭には、地元のサッカー愛好家や新宮サッカースポーツ少年団の子どもたちも参列した。
なお、先月27日には、(公財)日本サッカー協会の田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、宮本恒靖理事らが同大社を訪れ、チームの健闘を祈願。同協会では、日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里である熊野において、2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。
神事に参列した子どもたちは「今日の相手(ドイツ)はかなり強いけど全力で頑張ってほしい。ヤタガラスが見守ってくれると思います」と笑顔。
上野宮司は「新嘗祭では全国からお供えいただいた新穀をお供えさせていただき、天恵に感謝しました」。
ワールドカップに関して「スポーツを通して世界が一つになり感動を分け合うのは素晴らしいこと。世界平和を願う祭典に参加できる日本を誇らしく思う。ヤタガラスの力を頂き、けがのないように頑張って感動する試合を見せてほしい」と思いを語った。
なお、同日に行われたドイツ戦において、日本代表はドイツ代表に2―1で勝利。27日(日)にコスタリカ、12月1日(木)にスペインと対戦する。
(2022年11月25日付紙面より)
熊野那智大社で新嘗祭・献穀講祭
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。
新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。
同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら18人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。
祭りでは男成宮司が祝詞を奏上し、正装した2人の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の大江清一さんらが玉串をささげた。
大江さんは「近年は異常気象が続いており、農家にとっては不安がある。本日は来年の豊作を祈願するとともに、皆さまが安心して暮らせるように、新型コロナウイルス終息も祈りました」と話していた。
(2022年11月25日付紙面より)
熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は21日、新宮市徐福のJR新宮駅(坂本純一駅長)を訪れ、九鬼宮司が来年のえと「癸卯(みずのとう)」を描いた絵馬を寄贈した。坂本駅長は「毎年頂き、ありがたい」と感謝を述べた。
新宮駅は毎年、熊野三山の各大社から絵馬の寄贈を受け、ホームに飾っている。来年の「癸卯」の絵馬を届けたのは熊野本宮大社が一番早かった。新宮駅に届けた絵馬は五角形となっており、大きさは周囲の木枠を除いた画面の最大部で横が103㌢、縦が80㌢となっている。
熊野本宮大社は新宮駅のほか、いずれもJRで紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅などにも絵馬を寄贈している。各駅のある市町のイメージで背景の色を変えており、新宮駅は「海・山・川」などの自然をイメージした緑だった。月を仰いで祈るウサギが描かれ、「祈」「安全」「平和」「コロナ終息」などの文字も揮毫されている。
九鬼宮司は「串本町でロケットの打ち上げが予定されていることから、月は宇宙と熊野がつながるイメージで描いた。新宮駅に来られる方の安全、新型コロナの終息、世界の平和などをウサギが祈っているイメージ。来られる方を笑顔でお迎えし、熊野の良さを発信していただければ。絵馬が熊野三山をイメージされるきっかけになり、それぞれに足を運んでいただければ幸い」と語った。
坂本駅長は「このような素晴らしい絵馬を頂き、ありがたい。新宮駅を訪れる人に見ていただき、当地方を回っていただいて、これまでコロナ禍で辛抱してきたところもあると思うので、今後は皆さんが飛躍していただけるような年になればと思う。絵馬を見て、熊野三山や熊野古道に足を運んでいただければ」と述べた。
(2022年11月25日付紙面より)
多くの来場者が花火楽しむ (那智勝浦町 )
那智勝浦町は22日夜、同町の勝浦湾・渡の島で「海の章」と題し、関西初となる新色「エメラルドグリーン」の花火を打ち上げ、同町の秋の夜空に大輪を咲かせた。合計2000発が打ち上げられ、多くの見物人から拍手や歓声が上がった。
3年連続で中止となった那智勝浦町花火大会に代わるイベントとして町独自で計画。花火大会の実施を望む町民の声を受け、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるとともに、町の活性化につなげることが目的だという。
イベントでは15分間の花火を2度に分けて披露するもので、初回の13日には「山の章」と題し、紅葉と那智の滝しぶきの競演を表現した花火が打ち上げられた。
2回目は20日に実施予定だったが、天候不良でこの日に延期となった。町職員らは見物場所付近に待機し、来場者の安全確認や交通誘導に努めていた。
午後8時、美しい光の大輪が夜空と勝浦湾の水面(みなも)を彩った。その光景を見物したり、写真や動画に収めようとする来場者の姿が多く見られた。終了の際は大きな拍手が送られた。
この日、家族と共に見物に訪れていた同町湯川に住む清水弘治さんは「間近で見ることができ、迫力があった。とてもきれいだった。温泉街で花火が3年間ないのは寂しい。少しずつでも、コロナ禍以前の日常に戻ってくれればうれしい」と話していた。
(2022年11月25日付紙面より)
納税表彰式で表彰状や感謝状 (新宮税務署 )
新宮税務署(河野武署長)、公益社団法人新宮納税協会(横手章郎会長)、新宮納税貯蓄組合連合会(森川起安会長)は17日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で「令和4年度納税表彰式」を開いた。管内で国税の申告と納税、租税教育などに貢献した個人や団体に対して、河野署長、横手会長、森川会長が表彰状や感謝状を手渡した。
国税の申告と納税および租税教育などに関して、功績顕著な団体または個人、法人を顕彰することにより、広く納税思想の高揚などに資することを目的に、「税を考える週間」(11月11~17日)の行事の一環として税務署と関係民間団体の共催で行われている。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった表彰式では、河野署長が開式のあいさつ。税務行政への理解と尽力に対して感謝を示し「今後も納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現するという使命を果たし、納税者の皆さまからの理解と信頼を得るため、納税環境の整備や適正・公平な税務行政の推進に向けたさまざまな施策に一層取り組んでいく」。
来年10月に導入されるインボイス制度について「制度の円滑な実施に向けて、引き続き事業者の方々に制度の理解や準備が進むよう、あらゆる機会を捉えて周知・広報に努めたい」と述べた。
公務で欠席の田岡実千年市長に代わり、稗田明総務部長が「皆さま方の日頃の租税教育の推進による納税意識の高まりは、市の安定した財政確保と市民が夢と希望を持ち、安心して暮らし続けるまちづくりにつながる。今後も納税制度の普及、地域社会の発展のためにご尽力を」とあいさつを代読。
受賞者を代表して西哉素史さんが「今後も組織の拡大や活発な事業活動の積極的な推進に協力し、正しい申告と期限内納税の励行に努め、他の模範となるようにと努力を重ねていく」と誓いを新たにした。
続いて「中学生の『税についての作文』」(国税庁、全国納税貯蓄連合会主催、応募編数46万918編)で国税庁長官賞を受賞した森本健星さん(太地中3)と「税に関する高校生の作文」(国税庁主催、応募編数14万8050編)で和歌山県知事賞に選ばれた𠮷良佳子さん(近大新宮高1)が作文を力強く朗読。なお、和歌山県は、「中学生の『税についての作文』」において全生徒に占める応募割合で、22年連続で全国1位を達成している。
(2022年11月19日付紙面より)
全校生徒が防災学習 (緑丘中学校 )
新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長)は17日、学年ごとで別内容の防災学習を行った。全校生徒228人が学び、有事に備えた。
生徒自身に防災を学んでもらい、さらに地域の防災リーダーとなってもらうことを目的に実施した。1年生が防災マップ作り、2年生が非常用持ち出し袋の中身、3年生が避難所運営を学んだ。
3年生92人は、体育館に集合。5人程度の班に分かれ、避難所運営の図上訓練を行った。教室や体育館など、学校の間取りが記された図を使用し、避難者に見立てたカードを振り分けていくもの。配慮が必要な避難者も多く、さらに各室の収容可能人数にも限りがあり、生徒には運営者として適切な配置が求められた。
前提条件は▽大地震発生▽現在時刻は午後4時から午後11時の間▽雨が強くなってきている▽気温は7度、夜中に0度に▽電気、ガス、水道は使用できない―など。さらに「生徒の個人情報もあるため、職員室は使用しない」「避難生活が続く中で学校再開もあり得るので、できるだけ教室は空けておく」なども加えられた。
避難者カードは世帯ごとにまとめた状態で裏に番号が記され、裏返した状態で各班に配られていた。教員の番号読み上げで、その世帯が避難してきたものと見なした。人数は世帯ごとに違い、当然1人もおり、旅行中の外国人もいた。▽子どもがパニック状態▽乳児連れ▽酒臭い人がいる▽ぜんそく持ち▽インフルエンザ感染―などの世帯もあった。
じっくり考える間もなく、カードの避難者は次々と訪れた。加えて▽テレビ▽おむつとミルク▽給水タンク―などの支援物資も届き、その配置も求められた。生徒らは「その世帯はこっちに」「乳児連れは同じ部屋に」などと、急いで相談し、懸命に振り分けを行っていた。
大堀夢叶(ゆめと)さん(15)は「夜泣きする子がいるなど、配慮が必要な人がいると振り分けが難しかった。実際に(災害が)起こって(避難所運営を)やることになったら戸惑うと思うが、みんなで協力して案を出して頑張りたい」と話した。
(2022年11月19日付紙面より)
那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)と市野々公民館分館(古田桂造分館長)は17日、同校グラウンドで交流グラウンドゴルフ大会を開催した。5、6年生12人と地域住民17人が参加し、楽しい時間を過ごした。
毎年恒例の大会で、子どもたちと地域住民の仲を深めようと実施。8ホールを2周し、計16ホールでスコアを競った。
児童は体育などで2回練習をして大会に臨んだが、あと少しでホールポストに入らないボールに「悔しい~!」「あとちょっとなのに」と一喜一憂。一方、毎週練習を重ねている地域住民たちからはホールインワンも飛び出し、児童から「すごい」「僕もホールインワンがいい」と声が上がった。試合後には、それぞれに賞品が手渡された。
猪飼彩月さん(5年)は「自分のスコアはあんまり良くなかったけれど、楽しかった。地域の皆さんも、6年生も上手だった」と語った。
閉会式で中西校長が「地域の皆さんが学校に来てくださること。子どもたちにとって、こんなにいい学びはない。今後も楽しい学校生活になるよう、力を貸していただきたい」とあいさつ。
古田分館長は「地域で会ったらぜひ声をかけてください。来年は市野々光峰会とのGG大会も計画しているので、また楽しみましょう」と呼びかけていた。
(2022年11月19日付紙面より)
総合運動公園でキャンプ (串本町 )
社会人ラグビーチーム「清水建設江東ブルーシャークス」(佐藤和美代表理事)が18日、串本町総合運動公園でキャンプを始めた。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」建設の縁で実現した初来訪で、期間は20日(日)までの3日間。校区内に同射場がある串本町立田原小学校(山路和彦校長、児童14人)と交流して地域への競技普及を図りつつ、短期集中で向上に打ち込んだ。
東京都江東区に拠点を置く同チーム。今年から始まったジャパンラグビーリーグワンDivision3で2位となり、Division2のスカイアクティブズ広島との入れ替え戦で2連勝して昇格を果たすなど勢いを見せている。
今回のキャンプは、2年前に同射場建設がきっかけで同公園の紹介を受けていた佐藤代表理事が、今年の着任を機にキャンプ先として推奨したことで実現。同チームにとっては新型コロナウイルスの情勢もあり3年ぶりの実施だそうで、都合がついた選手とスタッフ82人と基本フルメンバーで参加しているという。
開始に先だって同町側からの歓迎セレモニーがあり、代表して熱烈なラグビーファンでもある平井治司副町長が初来訪を歓迎。佐藤代表理事、キャプテンの高橋広大選手、バイスキャプテンの松戸治樹選手と臼井礼二朗選手にボトルドウオーター「串本の水」や紀南農業協同組合のブランドミカン「天」の差し入れを託し、同チームはサイン入りジャージを託し代表して佐藤代表理事は「代表理事となっていの一番に串本でキャンプができないかとスタッフに伝え、年度内に合宿を実現できた。こちらで最終調整をして新しいステージでの戦いに臨み、来季はDivision1に上がりファンもついてくるようなチームとなって串本町へも少しでも貢献できるようにと考えている」と謝辞を述べて感謝した。
選手全員が社員で練習時間が限られる同チーム。セレモニー後はさっそく練習を始め、併せて選手の一部が田原小児童に競技体験の機会を提供する地域貢献にも取り組んだ。
(2022年11月19日付紙面より)
新宮弓友会主催の月例射会
卓球・バスケットボール
県高校弓道新人大会 (新翔高・新宮高 )
【第55回】カルタ作りで食育を!
先日、新宮市で講演をさせていただきました。開催に当たりご協力いただきました関係者の皆さま、そしてお越しいただきました皆さまに心より御礼申し上げます。思っていたよりも、たくさんの方にお越しいただき、とてもうれしかったです。久しぶりに新宮駅周辺に行き、同級生や恩師にも再会し、タイムスリップしたような気持ちになりました。地元でこんな機会を頂けてとても幸せでした。
さて、今回はカルタ作りのお話をしようと思います。未就学児のお子さまをお持ちの方にはとってもお勧めの食育です。食育というよりは、教育かもしれません。私は娘が年中さんくらいの頃に、カルタ作りをやりました。作り方はとてもシンプルです。「あ」から「ん」まで読み札を一緒に考えます。この時に、季節の花や野菜を入れるようにしました。例えば「つくしは春にニョキッとはえる」とか「なつにはビワを食べましょう」とか、簡単なものです。そして、絵札に絵を描かせます。どんなに下手でも大丈夫。色も一緒に塗りました。
1日に2~3枚くらいずつ作っていったので、50枚作るのにはとても時間がかかったのですが、これがとても良かったのです! カルタを作って良かったことを三つご紹介します。
まず一つ目は、平仮名を覚えること。自分で作ったカルタは何度も何度も遊ぶので、読み札もすらすら読めるようになり、平仮名を完全に覚えてくれました。お勉強感覚ではなく覚えてくれたのはとても良かったと思いました。
「あ」から「ん」まで五十音あるのもとてもいいと思います。これは手作りじゃなくてもそうかもしれませんが、市販のカルタとは遊ぶ頻度が全然違うので、繰り返し何度も遊ぶことで、読み手もやりたいという思いが芽生え、一生懸命読んだ結果だと思います。
二つ目は、何度も繰り返し遊ぶことで、季節の野菜や花、果物をたくさん覚えること。意図的にそういう読み札を入れたというのもありますが、これはとても効果的でした。食卓に出した時も、「これは秋の野菜だね~」などと話して、カルタに入れた野菜や果物はよく食べるようになりました。カルタ作りをするなら、ぜひ取り入れてほしいと思います。
三つ目は、とてもいい思い出になるということ。作ってすぐは何度も遊ぶのですが、しばらくすると飽きてしまいます。でも、大切に取っておくと、子どもが大きくなった今も、とてもいい思い出の品になっています。絵のタッチや、本人が考えた読み札は、今見るとかわいくて思わず笑ってしまいます。私は当時思い付きで始めたので、薄っぺらいコピー用紙みたいなもので作ってしまいましたが、無地のカルタもネットで簡単に手に入るので、これから作る皆さんはぜひ厚紙などしっかりしたもので作ってみてください。何度も遊ぶので、すぐに破れたりボロボロになってしまうのです。
小さなお子さんがいるご家庭にはお勧めです! お正月に向けてぜひ挑戦してみてください!
(2022年11月19日付紙面より)
新宮市熊野川町の若もの広場で15日、「第13回ふれあいグラウンドゴルフ大会・熊野川」が開かれた。秋晴れの下、地域住民や市立熊野川中学校の生徒ら計131人が集い、和気あいあいとプレーした。
高齢者らの仲間・健康・生きがいづくりやひきこもり防止を目的に毎年開催している大会。熊野川区長連絡協議会、公民分館、ゆうゆうクラブ熊野川支部、福祉委員会、民生委員児童委員協議会などで組織する「熊野川ふれあい交流事業実行委員会」(木村康史・実行委員長)が主催し、市社会福祉協議会が後援
している。熊野川中学校の生徒22人も受け付けや審判、司会で運営に協力した。
木村実行委員長は「久しぶりに顔を合わせる人、毎日会っている人、いろいろだと思うが、最後の餅ほりまで楽しく愉快に交流して」。同中生徒会の中前幸太会長は「今日晴天に恵まれたのも、皆さんの日頃の行いが良いからでは。元気にグラウンドゴルフを楽しみましょう」とあいさつした。
参加者たちは4~6人のチームで8ホールを2周。芝生の難しいコースに「全然飛ばないねえ」「逆に行きすぎた」と盛り上がった。初プレーの中学生たちは、あさっての方向に飛んでいくボールに苦戦しながらも、チームの参加者らに教わって徐々にこつをつかんでいた。
終了後には、最高齢102歳の奥栗枝さんに特別賞が贈られていた。
(2022年11月17日付紙面より)
第24回西向子ども祭り (串本町 )
串本町立西向小学校で12日にイベント「第24回西向子ども祭り」があり、同校の児童やその家族、教職員や校区内の住民など地縁者が挑戦や鑑賞などを楽しみながら一体的に親交を深めた。
同校(山本隆介校長)と同校育友会(谷端純会長)が実行委員会を立ち上げて計画した親子・地域交流行事。毎年晩秋に開いていて、今年も新型コロナウイルスなど感染症予防のため餅つきやバザーの再開はできなかったが代わりに新規企画を取り入れて内容を充実し各自感染症予防の協力を求めて来場を呼びかけた。
今回も子ども祭りとミニ演芸会の2部構成。子ども祭りではわたがしやアイスクリーム、菓子つりや積み木、昔遊びや刺しゅう糸のミサンガ作り、共同制作「メッセージツリー」など各コーナーに分散して密集を避け、児童はチャレンジランキングと題して▽丸太きり競走(目分量で重量1㌔の切り出しに挑戦)▽ビー玉つまみ・皿うつし▽割り箸落とし▽空き缶積み〈新規〉▽ピンポンカップイン〈新規〉―に挑戦した。
ミニ演芸会では西向小1~3年生、4~5年生、6年生の3組がそれぞれ音楽発表をし、ゲストの県立串本古座高校吹奏楽部の演奏を鑑賞した。1~3年生と4~6年生別で同ランキングの成績上位発表もあり、拍手で達成者を称賛。実行委員会を代表して谷端会長が実施に対する協力への感謝を掲げ、引き続きの西向小への支援を呼びかけて締めくくった。
(2022年11月17日付紙面より)
朗読劇で知る地域の偉人 (神倉小学校 )
新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で15日、一般社団法人「熊野新宮ミュージアム」(池上順一代表理事)による東くめの朗読劇「鳩ぽっぽのものがたり~東くめさんと基吉さんのこと~」があった。5年生64人が観覧し、地域の偉人であるくめの功績を学んだ。
神倉小学校運営協議会(下岡輝子会長)が同校と行う「ヤタガラス子ども未来プロジェクト~ふるさとの未来を託せる子どもの育成~」に協力した。同協議会は、保護者OBやボランティア有志などの協力も得て、同校児童のふるさと学習を、学校とともに推進している。同日は、新宮市が輩出した偉人として西村伊作や佐藤春夫、くめを紹介する取り組みを行っている、熊野新宮ミュージアムが朗読劇を行うことになった。
朗読劇は、日本で初めて口語体で幼稚園唱歌を作ったくめと、その夫で幼稚園教育の研究者だった基吉の功績などを分かりやすく紹介するもの。出演者も市出身の米本有希さんが若年、早藤真里さんが晩年のくめ、西庄英二さんが基吉を演じ、向井莉加さんがピアノを担当した。
くめ、基吉の両者ともに、新宮市(当時は新宮町)の出身であること。くめが作る以前は子どもが口ずさめるような易しい口語体の歌はなかったことなどが紹介された。くめと基吉の会話として、口語体の幼稚園唱歌の誕生のいきさつを再現。くめが作詞、滝廉太郎が作曲を行い、「鳩ぽっぽ」が誕生したことを語った。
向井さんのピアノ演奏に合わせた、米本さんの歌唱もあった。「鳩ぽっぽ」のほか、くめ作詞の「お正月」「かちかち山」などを歌った。児童らは、朗読劇、歌唱のどちらも、熱心に眺め、静かに耳を傾けていた。
児童を代表して佐藤伶菜さんが「朗読劇を通して東くめの功績を学べた。子どもから老人まで誰でも知っている曲を新宮市の人が作ったことを誇りに思う」と感想を述べた。
(2022年11月17日付紙面より)
開運暦の発送作業進む (那智山青岸渡寺 )
那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。今月中に北海道から沖縄県までの全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、15日は髙木住職と髙木智英副住職ら4人が発送作業の追い込みに入った。
那智山開運暦はB6判32㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)のお前立ち像が表紙を飾る。
▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などに加え、来年完成予定の熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる行者堂の完成予想図も掲載されている。
この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。同寺では発送作業を終えた後は、祈とう札の準備や大すす払いなどの迎春準備に取り組むという。
髙木住職は「来年はうさぎ年で飛躍の年。新型コロナウイルス終息や世界平和、明るく穏やかな年となることを祈っている」と語った。
希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。
(2022年11月17日付紙面より)
「文化の日」の3日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」敷地内の佐藤春夫筆塚前で、令和4年度「佐藤春夫『筆供養』」が営まれた。関係者ら約60人が参列し、使い古した筆を供養するとともに佐藤春夫(1892~1964年)の遺徳をしのんだ。
「筆塚」は春夫没2年後の1966年、新宮ライオンズクラブ(新宮LC)が認証5周年を記念して旧市民会館前に建立。揮毫(きごう)は春夫の親友だった詩人の堀口大學が行い、佐藤千代夫人と堀口夫妻らが除幕した。塚の中には春夫愛用の毛筆と万年筆が納められている。
市民会館解体により一時的に撤去されたが昨年10月、「丹鶴ホール」完成に伴い筆塚は同施設敷地内に移設された。今年6月には、新宮LCが認証60周年記念事業の一環として筆塚に「佐藤春夫筆塚石碑」を寄贈。石碑には51年、春夫が59歳の時に作詞し、文化の日に制定された「新宮市歌」が刻まれている。
式典では、新宮市歌斉唱に続き、田岡実千年市長が「市歌からは、ふるさとをこよなく愛された先生の思いが伝わってくる。われわれも熊野地方の豊かな自然と悠久の歴史、文化に抱かれ生きることを誇りに、後世にそれを守り伝えていかなければ」とあいさつ。
市立佐藤春夫記念館の辻本雄一館長は「筆供養は記念館ができる前から続いており、今年も多くの方々の協力の下、開催できることをありがたく思う」。
春夫遺族の高橋百百子さんは「素晴らしい天気に恵まれた。春夫は常々、自分は晴れ男だと言っていたが、『どうだ』と言っている顔が目に浮かぶよう」。東京大学准教授で実践女子大学客員研究員の河野龍也さんは「2000年に調査で初めて新宮市を訪れた時、大変親切にしていただき、ここが自分のふるさとの一つになるかもしれないと感激した記憶がある。記念館があることは私にとっても新宮市にとっても大切なこと」と話した。
お供茶式では、茶道裏千家淡交会南紀青年部の上宗景さん(お点前)と谷口宗尚さん(半東)が筆塚前にお茶を供えた。式典後には同青年部による呈茶もあった。
(2022年11月5日付紙面より)
新宮市内2カ所で街頭啓発
新宮市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)は4日、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前と、同市橋本のイオン新宮店前で街頭啓発を実施した。同委員や東牟婁振興局職員ら約35人がチラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客たちに配布した。
和歌山県は11月の「同和運動推進月間」に当たり、同和問題をはじめとするさまざまな差別に対する理解を深めてもらおうと県内各地で啓発活動を展開している。市は同月を「差別をなくする強調月間」とし、人権問題の早期解決を図るため実施している。
スーパーセンターオークワ南紀店では、田岡市長が「市では1953年に人権尊重委員会が結成され、あらゆる差別の解消を目指し取り組みを進めています」とあいさつ。「市民一人一人の尊厳と人権が尊重され、皆さんが明るく笑顔で心豊かに暮らせる人権尊重のまちを目指すことを目的に、市民の皆さまと共に『差別のない明るいまちづくり』には何が必要なのかということを考えて啓発させていただきたい」と協力を求めた。
新宮市では強調月間に伴い、人権尊重文集「春を呼ぼう」の制作(令和5年1月発行予定)や、市庁舎に「広げよう やさしい心と思いやり」の懸垂幕を掲揚するなどしている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年開催している「市民のつどい2022」は中止となった。
(2022年11月5日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会長)は2日、同大社の瑞宝殿で、令和4年第3回の会議を開いた。約20人が出席、8月の大雨で破損した潜水橋について、年末年始までに盛り土を仮設し、旧社地・大斎原(おおゆのはら)まで渡れるようになる予定との報告を受けた。
潜水橋は現在通行止めとなっており、年末年始は多数の来客が予想されることもあって、早めの復旧が望まれていた。また、潜水橋の周辺にはかつて「高橋」という太鼓橋が架かっていたが、1889(明治22)年の十津川大水害で流出した経緯があり、これを機会に高橋そのもの、もしくは似たような橋の復元ができないかとの意見があった。ただ、世界遺産の場所であるため実現には障壁も多く、まずは潜水橋を復旧させる方向で進んでいる。
久畑弘幸本宮行政局長が、潜水橋の今後について報告。「潜水橋の復旧のための補正予算、7600万円を議決いただいた。(破損した橋の)撤去の入札が完了し、落札者が近々確定、撤去に入る。終わったら(水抜き穴を設けて)盛り土をして、大斎原に渡れるような対応をしたい」と述べた。
ただ、4月の同大社の例大祭「本宮祭」の頃には、盛り土は撤去されているが、潜水橋はできておらず、完成は8月ごろと想定されている。本宮祭は行列が潜水橋を通るため、何らかの対策が必要となる。このため九鬼家隆宮司は、開会あいさつの中で、高橋が架かる以前には参詣者が川を渡る「ぬれわらじの入堂」を行っていたことを紹介。「これを再現したいと思っている。海外の人にも体感してもらえれば。意見や案を。知恵を拝借できれば」と呼びかけた。
正月の態勢も協議した。九鬼宮司は、新型コロナ対策として、12月1日(木)から31日(土)までを「幸先詣(さいさきもうで)」期間とし、朱印や祈とうなどの受け付けを正月と同じ態勢とすることを報告。明けて1月1日(日・祝)から15日(日)までを「新年祭」期間とすることも語った。
また、同大社の警備担当者が、正月は動線を左右に分けて一方通行とし、密集や事故を予防する予定であることも解説した。出席者は注意点などを助言した。
(2022年11月5日付紙面より)
橋杭岩ライトアップ始まる (串本町 )
串本町くじ野川地内で3日、イベント「橋杭岩ライトアップ」が始まった。実施期間は5日(土)までで、期間中の午後5時30分~8時30分に投光が行われる。見物自由。
串本町が主催する、おおむね元岩~弁天岩間とその一帯に投光して夕闇が深まる中に浮かび上がらせる趣向。その幻想的な光景は2017年に日本夜景遺産〈ライトアップ夜景遺産〉として認定され、一段と注目されるところとなっている。
おととし、昨年と新型コロナウイルスの情勢により中止したため、今回は3年ぶりの実施。10色のパーライト計60基を2カ所に分けて配置して岩の数々、無限発色可能のLEDライト14基で道の駅くしもと橋杭岩そば一帯を照らす内容は変わらずで、期間前日の2日に委託を受ける事業者が試験点灯をして投光先の調整や色彩を変える流れのリハーサルをするなどして目前の本番に備えた。
期間中は同駅に加え橋杭漁港、橋杭ビーチに臨時駐車場を設けている。同駅内は投光中、北側を入り口、南側を出口とする一方通行としていて、同町は来場時に順路を守る協力を求めている。併せて不特定多数が集まりやすい状況となるため、各自で感染症予防対策を心がけて見物してほしいと呼びかけている。
(2022年11月5日付紙面より)