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2017年06月30日
1 ふるさと納税1.8億円
 返礼品増で前年の11倍  (北山村 )

 北山村の昨年度のふるさと納税額が1億8220万円と前年の約11倍になった。昨年11月から農協などの協力で米、熊野牛、梅干しなど返礼品を20種類追加したことが主な要因で、山口賢二村長は「寄付金はじゃばら事業や子どもたちの英語教育の充実に生かしたい」と話している。

 山口村長と、ふるさと納税・じゃばら事業管理担当の池上輝幸・地域事業課主査が28日、新宮市の東牟婁振興局で記者会見を開き発表した。返礼品で一番の人気は米で、次いでじゃばら加工品、梅干し、熊野牛などとなっている。

 村の人口は約450人で、昨年度の村税収は約6630万円。山口村長は「本年度のふるさと納税は昨年度の2倍を目指したい」と話している。

 その他の新宮東牟婁地域自治体の昨年度ふるさと納税額は▽新宮市496万9000円▽那智勝浦町4482万2982円▽太地町209万9000円▽古座川町157万円▽串本町3197万円―となっている。

■返礼品を翌日お届け



 村は楽天の「あす楽」サービスを利用し、7月中旬からふるさと納税の返礼品を翌日届ける体制を確立する。全国初の取り組みで、池上主査は「寄付をした実感を、すぐに感じてもらうことが狙いです。返礼品の商品も順次増やし、サービス日本一を目指していきたい」と意気込んでいる。

■「じゃばら明太」開発



 村は辛子明太子の全国ブランド「株式会社やまやコミュニケーションズ」(本社・福岡市)と6月20日付で協定を結び、じゃばら製品の開発、販売などに共同で取り組んでいる。第一弾としてじゃばら果汁とじゃばら胡椒(こしょう)を使用した「じゃばら明太」を開発。8月から返礼品に追加する。今後も新商品を開発していく。

■じゃばらウォーター



 村は28日、今年2月から販売している「じゃばらウォーター」を地元の新宮、新翔、近大附属新宮、紀南、木本の5高校へ各1200本寄贈した。じゃばらの認知度向上が狙い。510㍉㍑入りで定価180円。村内では150円で販売している。

 村は「じゃばらウォーター」を4月から台湾へ輸出している。現在、販売手続きの申請中で、店頭には7月初旬に並ぶ。池上主査は「じゃばらウォーターを切り口に台湾でのじゃばらの認知を図り、順次品数を増やしていきたい。香港や中国本土での展開も模索中です」と話した。

(2017年6月30日付紙面より)

新商品「じゃばら明太」を紹介する山口賢二村長(右)と池上輝幸主査=28日、新宮市の東牟婁振興局
2017年06月30日
2 小規模事業者を支援 東牟婁商工連合会が総代会 (那智勝浦町)

 東牟婁郡商工連合会(森川起安会長)は27日、那智勝浦町のホテル浦島で平成29年度総代会を開いた。昨年度事業報告、本年度事業計画などを承認した。

 総会の席上、優良経営者7人、優良従業員1人を表彰。森川会長が受賞者らに表彰状を手渡しし、代表して中村洋介さん(串本マリンセンター)が謝辞を述べた。

 昨年度は「商工会全国大会」「郡青連交流イベント・北山村ラフティング&BBQ」への参加などで各団体の連携強化と情報の共有化を図り、高速道路建設促進に関係する要望提出などを行った。本年度は「各商工会の運営組織・指導機能の強化」「広域連携事業を支援」「郡内商工会青年部の交流」などを計画。小規模事業者を支援し、経営者の高齢化や後継者不足などの諸問題改善にも取り組む。

 森川会長はあいさつで「人口減少などの構造的な変化による消費の減少など厳しい状況にあるが、商工会の原点に立ち返り、地域に役立つ団体として機能すべく総代の皆さまの協力を」と呼び掛けた。

 寺本眞一町長のメッセージは植地篤延副町長が紹介した。寺本町長は「社会経済研究所の景気動向調査によると、円安株高が進み回復傾向となっているが、全ての業種が良いとは言えない。本町は観光・水産業の経済動向に大きく左右される。地域の資源を生かし、創意工夫され商工業の発展に寄与されることを願う」と祝辞。

 児玉征也東牟婁振興局長の祝辞は堀順一郎地域振興部長が代読。「経済状況の変化に迅速に対応するため、昨年は長期総合計画を策定した。観光業のブラッシュアップ、農林水産業の革新的技術の導入などが織り込まれている。郡地域の活性化に連合会の協力をお願いしたい」と述べた。

(2017年6月30日付紙面より)

森川起安会長(前列左から2番目)と受賞者=27日、那智勝浦町のホテル浦島
2017年06月30日
3 合同で救命救急法学ぶ
 太地・那智勝浦町赤十字奉仕団  

 太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)と那智勝浦町赤十字奉仕団(大石多鶴子委員長)は23日、太地町多目的センターで合同研修を開いた。日本赤十字社救急法指導員の南方秀昭さんが、団員ら25人に救命救急法を教えた。

 両奉仕団は、親睦と情報交換を兼ねて年1回合同研修に取り組んでいる。研修内容は、年3回開かれる奉仕団の支部長会議で話し合われ、今回は、方法が年々変わって定期的な講習が必要ということから救命救急法に決定。県赤十字奉仕団に講師の派遣を要請した。

 研修では、南方さんが心肺蘇生法とAEDの使い方を説明した。傷病者を発見したら大出血と呼吸、意識の有無を確認して近場の人に協力要請し、救急車が到着するまでの間に胸骨圧迫を繰り返し、AEDを使用するよう話した。

 参加者は講話を受けた後、複数班に分かれ、人形を使って一連の動作を練習した。

(2017年6月30日付紙面より)

人形を使って練習する奉仕団団員=23日、太地町多目的センター
意識確認の方法を教える南方秀昭さん
2017年06月30日
4 引き続き要望参加で熱意 みんなの高速串本協が総会 (串本町)

 みんなの高速道路建設促進串本協議会(髙井英二会長)の通常総会が28日夜、串本町文化センターであった。役員改選で髙井会長を再任とする体制案を承認。大規模災害や都市圏との格差を背景にしてすさみ串本道路の早期着手や串本~太地間の早期事業化などを要望する決議を採択するなどした。

 この協議会は近畿自動車道紀勢線の串本延伸整備に対する町民の熱意を広く表明し伝達することで整備促進を図る目的で平成24年、田嶋勝正町長を発起人として設立された。同日現在の会員数は町内の主要事業代表者51人。今総会には32人が出席し審議した。

 開会にあたり髙井会長は「本年度は住民の目に見えた形で工事が進むと聞く。1年、1日でも早く住民の命を守るこの道路を作っていただけるよう陳情を続けたい」と意気込み、工事進行に伴う不便や不安解消への助力も含めて、一日も早い完成に向けた理解と協力を出席した会員32人に求めた。発起人の田嶋町長は、将来の高速延伸が旧浦島ハーバーホテルの後継者(=大江戸温泉ホテル㈱)出現の大きな要因になったと報告し、今後も力を合わせて陳情を重ねて取り組みを進めるとした。

 議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度も国や地方選出国会議員への要望活動やお礼への参加を軸に住民の熱意を掲げることを決めた。役員改選に先だって監事を2人から3人にする規約改正をし、役員体制を固めた。

 決議案の採択もあり、前年度に続いてすさみ串本道路の早期事業化と串本~太地間の早期事業化に加え観光や触れ合いの場としての地域振興施設の検討を町民の総意として強く要望する内容を承認した。

すさみ串本道路進ちょくも確認



 その他事項で、役場建設課からすさみ串本道路の事業進ちょくについて、国土交通省提供の図面資料を交えて説明があった。

 すさみ串本道路はすさみ南(江住)ICから串本まで全長19・2㌔。部分的に追い越し区間(4・1㌔、1カ所)、ゆずり合い区間(600㍍、1カ所)を有する二車線道路で、和深と串本にICが設置される。和深ICは串本向きのハーフインターで、大阪向きのすさみ南ICと対でフルインター(双方向乗降)とする位置付けになっている。

 工事用道路は同日現在14本の設置を予定。道路構造は全幅12㍍、設計速度80㌔で、中央分離帯にはポールではなくコンクリート製の仕切りが設けられるなどとした。

(2017年6月30日付紙面より)

今後に向け意気込みを掲げる髙井英二会長=28日、串本町文化センター
2017年06月30日
5 見守り支え合う仲間づくりを 那智勝浦町老人クラブ連合会が理事会 
2017年06月30日
6 楽しく感謝の気持ちで 熊野川中生徒が杉の郷と交流 (新宮市)
2017年06月30日
7 優勝に向け練習に熱  第51回交通安全子ども自転車県大会  (紀宝町 )
2017年06月30日
8 「森のおはなし会」にぎわう 那智勝浦町色川地区の「くらしごと文庫」 
2017年06月30日
9 お年寄りと触れ合い  大野、南大居保「ゆうゆう」慰問  (那智勝浦町 )
2017年06月30日
10 西向小3、4年生と交流 串本町公民館西向支館、「明生学級」の受講生ら 
2017年06月30日
11 歌や演奏の楽しさを共有  串本バリアフリー音楽祭  (串本町 )
2017年06月30日
12 古座川の希少な食材活用  古座川町商工会が料理と土産物開発事業  
2017年06月30日
13 6月定例会一般質問③  串本町議会  
2017年06月30日
14 サフランモドキ  高野坂沿いで  
2017年06月30日
15 熊野川濁水改善の決議 新宮市6月議会、委員会発案を全会一致で可決 
2017年06月30日
16 お悔やみ情報
  
2017年06月18日
17 地元の魅力知り、発信
 城下町遺跡学ぶ会に40人  (新宮JC )

 新宮青年会議所(新宮JC、前田雄理事長)は17日、新宮市の丹鶴体育館で「地域の魅力再発見~旧丹鶴小学校遺跡発掘を学ぼう!~」を開催した。会員や一般約40人が参加し、市教育委員会文化振興課の小林高太主任から現在までの発掘調査結果を聞いた後、グループに分かれて意見交換した。

 小林主任は、江戸時代(第1遺構面)、鎌倉~室町時代(第2遺構面)、縄文時代中期(第3遺構面)に分けて説明。城下町跡は城と変わらないほどしっかりした石垣が積まれていて、高級な中国の中国製磁器などが多数出土しており、有力者が管理した川湊があったことが推測できるなどと話した。

 「新宮市の魅力ある歴史の有効活用」をテーマにしたグループディスカッションでは、3班に分かれ、話し合った。「これだけの遺跡を壊してしまうのは将来の新宮の人に申し訳ない。中世の川湊は珍しく、近畿ではここだけ。中世の街並みを生かした観光を」「熊野の都新宮市の復活は歴史から。子どもや若い人らに広く知ってもらう努力が必要」などの意見があった。参加した新宮市観光協会の丹羽生会長は「遺跡を観光に生かせば、新宮の経済復活にもつながると思う」と話していた。

 新宮JCは、発掘されている遺構を中心に地元の文化や歴史を知り、魅力を再認識し、多くの人に発信していくことを目的に今回のイベントを企画した。

(2017年6月18日付紙面より)

遺跡について説明する小林高太主任(右)=17日、新宮市下本町
2017年06月18日
18 初上陸のカメが再び
 王子ヶ浜で今期初産卵確認  (新宮市 )

 新宮市王子町の王子ヶ浜で17日早朝、アカウミガメの今季初産卵が確認された。14日に初上陸したカメと同じ個体とみられる。午前2時ごろ、釣り人が上陸を確認。約3時間かけて産卵し、海へと帰っていった。

 産卵は同市あけぼの側の浜で波打ち際から50㍍ほど陸側の砂地。ウミガメの保護活動を続けている新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)会員の榎本晴光さん(62)が同日午前4時45分ごろ砂浜で卵を発見した。深さ約50㌢の穴からピンポン球ほどの大きさの卵が122個見つかり、うち3個は割れていた。一つ一つを丁寧に採取し、ふ化場へ移した。

 16日には大浜体育館裏手あたりで別のカメの上陸も確認されていたが、砂利が多く産卵できなかった様子。榎本さんは「今日くらいに産んでいるのではないかという予感はありました。うまいこと産卵場所を見つけてくれた」。速水会長は「先日は場所が悪かった。産卵してくれ一安心です」と話していた。

 釣りをしていた熊井昭信さん(50)=愛知県名古屋市=はカメの上陸、産卵を見ていた。「真っ暗な所から上がってきてびっくりしました。浜松では産卵の跡などを見たことはありますが、カメの姿や産卵を見るのは初めて。なかなか見られるものではありませんね」と驚きを語った。

 アカウミガメは1回の産卵で平均120個の卵を産み、約60~80日でふ化する。5月中旬から8月半ばまで上陸シーズンが続き、王子ヶ浜では昨年8月11日までに上陸が20頭、うち11頭が1159個の卵を産んだ。

(2017年6月18日付紙面より)

卵を採取する榎本晴光さん=17日早朝、新宮市
2017年06月18日
19 心の風景よみがえる
 市野々地区の「水田」復活  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害から6年。大きな被害を受けた那智勝浦町市野々で「水田」がようやく復活した。同町社会福祉協議会の会長を務める山田善清さん(77)の約4反(40㌃)の田では稲穂が風に揺れ、水面(みなも)をアメンボが滑る。山田さんは「昔ながらの田舎の風景、心の風景がようやく復活しました。水を張った田を眺めていると心が癒やされます」と語る。

 山田さんは新宮高校卒業後、大阪で働いた。定年退職後、約10年前に市野々にUターン。18代目になる農家を継いで田畑を守ってきた。「田舎の風景に憧れて帰って来ました。ようやく理想に近づいてきたと思った時、あの大水害」。市野々地区は旧道沿いなどに水田が多くあったが、濁流が田の豊かな土を奪い、山の土砂が流れ込んだ。那智川からの水路も崩壊した。土砂が1㍍以上も積もり、雑草が生え、シカの遊び場と化してしまった。

 「何とか元の姿に戻したい」。那智川からポンプアップを町へ依頼し続けながら、山田さんは水田の復活に取り組んだ。流れ込んだ小石やガラス片などを一つ一つ手作業で取り除いた。家の庭には拾った小石がうずたかく置かれている。

 今年5月、ようやく願いがかないポンプアップが実現した。農機具など経費の面から考えると稲作りは経済的に難しいという。遊び場を覚えたシカが夜、稲の先を食べにやって来る。雑草を抜く作業も大変だ。しかし、心の風景の復活が何よりうれしいと笑顔を見せる。「夕方帰宅したら周囲から流れる水の音が聞こえ、カエルの泣き声が響いてきます。本来の田舎の風景にほっとします。先日は井関保育所から園児たちも田を見に来てくれました。うれしいですね」。稲の収穫はお盆すぎになるそうだ。

(2017年6月18日付紙面より)

復活した水田の風景を喜ぶ山田善清さん=13日、那智勝浦町市野々
2017年06月18日
20 川口さん、地主さんが優勝
 第15回グラウンドゴルフ交歓大会  (県GG協会紀南東ブロック )
2017年06月18日
21 新宮MTKが初参加
 静岡県シニアサッカーフェスティバル  
2017年06月18日
22 まちかどぶらり 489 子どもの思い出訪ね -新宮市王子町、田鶴原、熊野地- 
2017年06月18日
23 透析治療の充実に尽力  畑中淳治氏を「偲ぶ会」  (熊野路クリニック )
2017年06月18日
24 地震に強い家とは 太地町で一級建築士が減災セミナー 
2017年06月18日
25 3団体に地域貢献賞  ひまわり基金活用し  (新宮信用金庫 )
2017年06月18日
26 復活の「ミニ四駆」も  熊野模型クラブが展示会  (新宮市 )
2017年06月18日
27 自分で作ると楽しいね  佐野保で食育クッキング  (新宮市 )
2017年06月18日
28 ハマボウ咲く  三輪崎孔島で  
2017年06月18日
29 神社に鮮やか絵画  藤本深恵さんが個展  (太地町 )
2017年06月17日
30 フェロー諸島友好提携へ 一般会計補正予算に旅費計上 (太地町議会)

 太地町議会(山下雅久議長、10人)の6月定例会が15日に開会し、一般会計補正予算案などの議案24件を審議、全て可決した。会期は22日(木)までだが、16日に一般質問を行い、全日程を終了次第、閉会する。

 一般会計予算案は歳入歳出に9462万1000円を追加し、総額を26億8667万1000円とするもの。企画費に「鯨の海構想」の仕切り網・遊歩道等測量調査及び設計業務委託料443万円を計上、新たにフェロー諸島友好都市提携の旅費390万9000円が盛り込まれた。

 フェロー諸島はデンマークの自治領で、イギリスの北方にある。昨年10月の国際捕鯨委員会(IWC)の総会で太地町と懇談した際、友好都市提携のアイデアが出た。今年4月にグリーンランドで開かれた北大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)総会で、日本政府代表が太地の意向を踏まえて具体案を持ち掛けたところ、フェロー諸島の担当者から「大変喜ばしいこと」と返答があった。太地町は同じ捕鯨文化を有し、捕鯨継続を宣言する町同士で情報を共有することで、さらなる反捕鯨対策や漁の継続につながるとみている。

 審議では約390万円の旅費や派遣人数に関する質問が挙がった。町は職員4人がビジネスクラスで向かうと答えた。漁野尚登議員は「約400万円もかけてフェロー諸島へ行き、友好関係を結ぶ必要はないのでは」と反対の意を示した。三原勝利議員は「私たちのまちづくりを考えれば、こういうことは必ず必要になる」と賛成した。

(2017年6月17日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した6月定例議会=15日、太地町役場議場
2017年06月17日
31 大谷湿田木道にネットを設置
 相次ぐ立ち入りを物理的阻止  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)は15日、同町直見にある大谷湿田の木道外縁に鹿よけネットを張り巡らせた。相次ぐ湿地への立ち入りを制限するのが狙いで、同町文化財保護審議委員会の辻新委員長は「湿地への立ち入り禁止の看板を出しても守っていただけず、やむなく物理的に阻止することにした」といきさつを語る。

 大谷湿田はトンボ類の生息環境を守る目的で同町の自然保護区に指定され、希少種のハッチョウトンボについては同町の天然記念物に指定。同湿田の外周は鹿よけネットで囲まれ、観察は外周からネット越しか既設の木道上からじかに行う形になっている。

 これまで観察者の良識を信じて観察の場を保ってきたが、今季は湿地へ立ち入った痕跡が頻発。生息環境への影響を危惧した町教委は今月3日、木道に湿地への立ち入り禁止を求める看板を設置した。同委員も抜き打ちで早朝の見回りを始めたが、看板設置後も新たな痕跡が見つかり、現行人を発見して注意するなど歯止めが利かなかったため今回の対応に至った。

 この日は同委員2人、和田教育長ら教育課員3人が作業。木道外縁に支柱を立て1・5㍍前後の高さでネットを張った。網の目は16㌢角で粗く木道上からの観察にさほど支障はなく、湿地全周がネットか柵で囲まれ立ち入りができない状態になった。

 今期はハッチョウトンボの発生数が少なく、そこへ立ち入りが頻発。幼生は水深数センチの水域をすみかにしていると見られるが、人間が立ち入れば湿地なのでその環境は容易に壊れるし、文字通りの状況を確認しているという。本来であれば各指定に基づく対応をとるべきところを、現状は注意喚起で留めている。辻委員長は「今はハッチョウトンボの産卵時期で、人間が入り込んだ影響はかなり大きいと思う。ここは保全地域。むやみに立ち入らず見守っていただきたい」と改めて地域に呼び掛けた。

(2017年6月17日付紙面より)

木道外縁にネットを張り巡らせる町教委職員や文化財保護審議委員=15日、古座川町直見
2017年06月17日
32 会員増強などで意見交換
 明石市の高年クラブと交流  (那智勝浦町 )

 兵庫県明石市の老人クラブで組織する「明石市高年クラブ連合会」(柏木健策会長)の代表ら約80人が15、16の両日、那智勝浦町へ研修旅行に訪れた。同町からは町老人クラブ連合会の峰武久副会長、宇保英生さんらが出迎え、研修会で意見を交わした。

 明石市高年クラブ連合会は同市5地区で202の単位クラブがあり、会員数は9799人を誇る。那智勝浦町の観光と同町老人クラブ連合会との交流を兼ねて研修旅行を企画した。

 研修会は同町北浜のかつうら御苑を会場に開かれた。峰副会長は同町では33クラブがあり、男性292人、女性756人の会員数などを報告。和歌山大学のシニアエクササイズトレーニングを取り入れた筋力トレーニングによる健康づくりと介護予防事業の推進などを紹介した。

 意見交換ではクラブの運営費の問題、会員増強の課題などの話題が出た。那智勝浦町は圧倒的に女性の会員が多いことにも注目が集まった。特に会員増強は全国的に課題となっている。明石市の会員からは「輪投げゲーム」「カラオケ」「入浴会」などで会員を誘っているという具体策や入会呼び掛けのチラシが紹介され、市と自治会とが力を合わせ「オール明石」で取り組んでいるという声があった。

 峰副会長はニュータウン勝浦熟年クラブでカラオケやマージャン、「健康吹き矢」など会員が楽しめる活動を展開している例を示した。峰副会長、明石市の会員ともに「魅力ある活動を展開するのが大事」という意見で一致していた。

(2017年6月17日付紙面より)

明石高年クラブ連合会の代表らを前にあいさつする峰武久副会長=15日、那智勝浦町のかつうら御苑
2017年06月17日
33 田畑武彦さんが優勝 那智勝浦ゴルフ倶楽部、平成29年度理事長杯 
2017年06月17日
34 紀宝柔道会・伊藤君が県体重別で優勝 柔整師杯では濵仲さんが優勝 
2017年06月17日
35 那智勝浦が初優勝
 第35回学童大会(B級)東牟婁支部大会  
2017年06月17日
36 人形供養祭の善意届ける 那智勝浦町の災害復興基金へ寄付 
2017年06月17日
37 101歳祝い和やかに 新宮市蓬莱地区民生委員があけぼので交流 
2017年06月17日
38 昼食で学校に親しみを うどの幼園児が小学校のランチルームへ 
2017年06月17日
39 「経営の神様」を語る 紀宝町、第1回春秋学級・チャレンジ学級を開講 
2017年06月17日
40 芸術に触れる機会を  たづはら保で人形劇鑑賞  
2017年06月17日
41 家族の笑顔あふれる  王子幼稚園の運動会  
2017年06月17日
42 2週間後の完成楽しみに  高田小学校で梅ジュース作り  (新宮市 )
2017年06月17日
43 トルコ国との友好学ぶ  和深保育所が記念館で学習  
2017年06月17日
44 3町6チームが交流戦  串子連主催の練習試合  (串本町 )
2017年06月17日
45 五穀豊穣などを願う 串本町、潮御﨑神社で「農漁祭」 
2017年06月17日
46 予防の大切さを伝える くしもと町立病院、がん予防公開講座開く 
2017年06月17日
47 ノカンゾウ咲く  高田の国道沿いで  
2017年06月17日
48 お悔やみ情報