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2022年11月29日
1 他分団との連携確認
 消防団が合同放水訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防団(下地将仁団長)の合同放水訓練が27日、那智勝浦町天満の町消防・防災センターであった。町内8分団から44人が参加、他分団との連携による放水の手順を確認したほか、無線による正確な情報伝達も訓練した。

 同センターは、4月に運用を開始。同町消防団8分団の合同の訓練は、同センターでは初となる。せっかくの合同訓練であることから、実際に火災発生で連携を取ることもある、1・7分団と2・3分団、4・5分団、6・8分団で合同班を組んで、訓練を実施した。

 放水訓練は、消火ホースを250㍍伸ばし、水源から7㍍高い場所で放水を行うというものだった。距離が長く高低差もあるため、ポンプ車から水を送り、中間地点に可搬ポンプを設置して水圧低下を防ぎ、無線で指示を送って目的の場所で放水した。各要所では同町の消防職員が指導した。団員らは、協力して懸命に取り組み、迅速な放水を目指していた。

 無線による情報伝達訓練は、四つの火災現場写真のうちの一つを見て、無線で正確に情報を伝えるというものだった。同センター内の3部屋に分かれ、1部屋目の団員が写真を見て「木造平屋の火災で、裏は山、左は空き地、右は建物あり」などと連絡。

 2部屋目の団員がこれをメモし、3部屋目へ無線で伝達。3部屋目の団員はこれを聞いてメモを取り、最終的に四つの写真のうちどの火災かを当てた。団員らは正確で簡潔な情報伝達と、メモを取りながらの無線連絡に苦労していた。

 下地団長は「今回の訓練で、他の分団としっかりと連携を取れるようになれば。また、技術の向上のため、他の分団ではどういうことをしているかをしっかりと見て、良いところは取り入れて、今後の活動に生かしてもらえれば」と語った。

(2022年11月29日付紙面より)

他分団と連携を取り放水訓練を行った=27日、那智勝浦町天満の町消防・防災センター
2022年11月29日
2 視界制限想定し技術発揮
 串本漁港で夜間潜水訓練  (串本町消防本部潜水隊 )

 串本町消防本部潜水隊(岩谷大輔隊長、隊員11人)が25日、串本漁港北詰めで夜間潜水訓練に取り組んだ。

 この訓練は月に1、2回の頻度で日中に取り組んでいる潜水訓練の成果を夜間に当てはめて実践し、身に付けている技術の発揮や隊員としての士気をいっそう強める目的で年1回実施。今回は内規の定めから1年延長で隊に残り後進の指揮を取り続ける岩谷隊長(41)からの引き継ぎも意識し11人一丸で臨んだ。

 訓練項目はスノーケリングによる泳法と垂直潜降、スキューバダイビングによる潜降や浮上と水中での環状検索や横隊検索など。岩谷隊長は陸上から全体指揮を取り、他10人は訓練海域内へ入り日没で夕闇が徐々に深まる中で順次各項目を実践した。

 同隊は現状、実働における夜間潜水はしないこととしている。にもかかわらず夜間潜水訓練に取り組む狙いは、暗さや濁りなど視界が極端に制限された水中環境に直面しても互いの位置関係を把握し連携して対応する力を高める点にあるという。岩谷隊長は自分のように年齢制限で抜ける隊員もいれば新たに入る隊員もいることで隊の規模が一定に保たれている点を見据え、この訓練で経験の浅い隊員が深い隊員に少しでも追い付き隊全体として対応力が高まる成果を願いながら適時指導を注いだ。

(2022年11月29日付紙面より)

視界制限下での対応力向上のため夜間潜水訓練に取り組む潜水隊員=25日、串本漁港
2022年11月29日
3 夜のまち、華やかに彩る
 3年ぶり、タウンガーデンで点灯式  (新宮市 )

 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で27日夜、「クリスマスイルミネーション点灯式2022」が開催された。3年ぶりとなった点灯式には市内外から多くの人が訪れ、イルミネーションの華やかな光やステージイベント、飲食・体験ブースなどを楽しんだ。

 同点灯式実行委員会(沓澤敦委員長)が主催。同所の花壇を管理する花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)会員の高齢化などの理由から、以前より設置作業に協力していた有志らがイルミネーション設置作業を引き継いで今年で6年目。点灯式は15回目で、有志らが引き継いで4回目の開催となった。

 点灯式は、サンタクロースに扮(ふん)した大山山学道・立石光正行者らによるほら貝で幕開け。開催に当たり、沓澤委員長は「3年ぶりの点灯式。この3年間は健康について見つめ直すことが多かったと思う。健康は体の健康に目を向けがちだが、心の健康も大事。今夜は元気をいっぱい放出して楽しい思い出を家に持ち帰って」とあいさつ。

 会場全員のカウントダウンに合わせて、市立丹鶴幼稚園の植松禅君と下瑚乃羽ちゃんが「魔法のステッキ」を一振り。会場はイルミネーションの華やかな明かりで包まれた。

 来賓の田岡実千年市長は実行委員や平田代表ら「タウンガーデン」会員の日頃の協力を伝え「3年ぶりに点灯式が開催でき、多くの市民の皆さんに楽しんでいただけることをうれしく思います」と話した。

 同幼稚園児らによるダンスに続き▽F.S.P.A▽HAL CREW▽シャンシャン▽FAL(県立新翔高校バンド)▽あっちゃん’sバンド▽theのの&あづ▽ピアニッシモ&コスモス▽AniAni Hula Studio―らが歌やダンスなどで会場を盛り上げた。

 新翔高校の生徒が考案した「マグロカツサンド」をはじめとする飲食の販売やクリスマス縁日などのブースも並び、多くの人が列を作っていた。

 会場内にはツリーも設置され、来場者らはそれぞれに願い事を書き込んだ用紙をツリーに飾り付けた。用紙は翌日に護摩だきを行った。

 式の最後には豪華景品が当たる菓子まきもあり、会場は終始多くの人の笑顔であふれていた。イルミネーションは来年1月7日(土)までを予定している。

(2022年11月29日付紙面より)

毎年恒例、イルミネーションが点灯開始=27日夜、新宮市の「タウンガーデン」
ステージを盛り上げる丹鶴幼稚園の園児ら
2022年11月29日
4 患者や家族との関わり考える
 初の「地域医療シンポジウム」  (紀宝町 )

 紀宝町地域医療シンポジウム2022―共に学ぶ、優しい街の未来へ―が26日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷で開催された。医療や行政関係者、住民ら約120人が訪れ、がん患者や家族との関わりを考えた。

 地域医療と地域包括システムを充実させようと町は10月、町立相野谷診療所に紀宝町地域医療研修センター「KITCHEN(キッチン)」(センター長=森本真之助・相野谷診療所長)を開設。住民への学びや健康普及活動を基本方針の一つに掲げており、一般向けに初めてシンポジウムを開催した。

 一般社団法人がんサポートナース代表の片岡幸子さんによる特別講演「小学生から知ってほしい、がんと命の物語」と、医師看護師による質問&トークセッション「聞いてみよう、がんのこと」を企画した。

 講演では看護師になった理由や、緩和ケア病棟で働いた日々、思い出深い患者家族とのエピソード、2019年に同法人を立ち上げた経緯を振り返った上で、患者や家族が大切にしていることを自らも大切にしながらケアしていると紹介。「がん患者の最後の苦痛は孤独といわれるが、生きている間に(家族や周りの人に)やれることがたくさんある」とし、患者と話したり、スキンシップをとったり、主治医と良い関係を築いたりすることが大切と伝えた。

 「100%死ぬ」ために「あなたが大切にしているものを家族は知っていますか」と問いかけ、「自分が大切にしていることを誰かに伝えておいて。そして、困ったときに相談できる人をつくっておいてほしい」と呼びかけた。

 あいさつした森本センター長は、同センター開設の経緯や、今後、年に1~2回程度シンポジウムを開きたいことを伝え「人を育てるという機能を持たせた地域医療研修センター。この場に皆さんが集まってくれたことに感謝し、実りある時間にしたい」と話した。

 トークセッションでは森本センター長とくまのなる在宅診療所(井田)医師の濱口政也・副センター長、片岡さん、同法人の緩和ケア認定看護師・佐藤絹代さんが登壇し、来場者の質問に答えたほか、看護師・医師と患者との関わり、医療現場について語り合った。オープニングでは同町の和太鼓グループ「熊野水軍太鼓」が演奏した。

(2022年11月29日付紙面より)

約120人が来場し、耳を傾けた=26日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷
特別講演をした看護師の片岡幸子さん
2022年11月29日
5 喫茶アリスが優勝 第184回職場対抗ボウリング大会 
2022年11月29日
6 3選手が近畿大会へ
 県レスリング新人大会で活躍  (新宮高校 )
2022年11月29日
7 KKN、歓喜の優勝
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2022年11月29日
8 企業版ふるさと納税で応援  東武トップツアーズが町へ  (串本町 )
2022年11月29日
9 学校と地域が一体で楽しむ  スナッグゴルフ&焼き芋会  (三尾川小 )
2022年11月29日
10 作品展やジェンダー講座  60周年迎える新日本婦人の会  (新宮市 )
2022年11月29日
11 1位に野中誠一さん  写連紀南支部11月例会  
2022年11月29日
12 ヒロアカ×赤い羽根共同募金  限定クリアファイル贈呈  (新宮市 )
2022年11月29日
13 再来呼びかけ手を振る  客船の見送りイベント  (新宮市 )
2022年11月29日
14 児童生徒の入賞者表彰 人権・同和の啓発作品 (那智勝浦町)
2022年11月29日
15 32ホールでプレー楽しむ  グラウンドゴルフ持ち寄り大会  (紀宝町 )
2022年11月29日
16 元気よく劇や合唱披露  井田小で学習発表会  (紀宝町 )
2022年11月29日
17 児童、園児が屋上へ逃げる  保育所と合同避難訓練  (相野谷小 )
2022年11月29日
18 自然の景観を次の世代に  七里御浜で「クリーン作戦」  (御浜町 )
2022年11月29日
19 新知事に岸本周平氏  新人同士の戦い制す  (和歌山県知事選 )
2022年11月29日
20 お悔やみ情報
  
2022年11月23日
21 LGBTQへ理解と支援を
 レインボーリボン週間  (新翔高校 )

 新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で21日、性的マイノリティー(LGBTQ)への理解と支援の輪を広げようと「レインボーリボン週間」が始まった。全校生徒298人がリボンを身に着け、生まれ持った身体の性と心の性が異なるトランスジェンダーの当事者である丸山都さんの講話に耳を傾けた。

 さまざまな社会問題や難病に対するさりげない支援や賛同を表明する「アウェアネス・リボン(気付きのリボン)」を参考に、教職員らがリボンを制作して配布した。

 講演の冒頭、丸山さんは生徒たちに「好きな色は何ですか?」と問いかけ、性的指向について▽レズビアン(女性同性愛者)▽ゲイ(男性同性愛者)▽バイセクシュアル(両性愛者)▽アセクシュアル(無性愛者)▽ヘテロセクシュアル(異性愛者)―など多様な人々がいることを説明。性自認についても、Xジェンダー(男性でも女性でもない)、シスジェンダー(身体の性と心の性が一致している)、クエスチョニング(性が決まっていない)といった言葉を解説した。

 自身のカミングアウト後に「ええやん、マルはマルやから」という友人の言葉に救われたと語り、「セクシュアリティーは『好きな色は何?』という問いと一緒。一人一人違うから面白い。LGBTQの象徴である虹色のもので理解者であることを示してくれたら、すごく心強い」と呼びかけた。

 中村美優さん(3年)は「ヘテロセクシュアルやシスジェンダーなど、自分が普通と思っていたことにも名前があることを知った。最近は男女関係なく好きな制服を着られる世の中になっていると思う。LGBTQの方々のことを身近に感じられた」と話していた。

(2022年11月23日付紙面より)

リボンを身に着けた生徒たち=21日、新宮市の県立新翔高校
丸山都さん
2022年11月23日
22 元プロ選手から上達授かる
 高宮和也さん迎えて指導会  (串本ベースボールクラブ )

 串本町を拠点にして活動するクラブチーム「串本ベースボールクラブ」(湊健次監督)が20日、元プロ野球選手の高宮和也さん(40)を迎えて指導を受ける機会を得た。

 中学生を対象にして今年1月から活動を本格化し、4月1日付で県軟式野球連盟に登録した同チーム。現在は3年生1人、2年生1人、1年生9人が毎週土・日曜日に旧串本古座高校古座校舎、同火曜日に総合運動公園雨天練習場で練習に打ち込んでいる。湊監督ら指導陣は将来に生かせる体力、人間力(精神力)、技術力を託して希望する進路(高校など)へ送り出すことを見据えてその環境を支えている。

 大阪府出身の高宮さんは、他球団を経て2013~17年に阪神タイガースに所属していた元プロ野球選手。現役時代は投手として活動し、現在は引退しスポーツ用品店所属アドバイザリースタッフとして後進の育成に力を注いでいる。そのことを知る指導陣とのつながりで、今回の機会が実現したという。

 高宮さんはピッチングやキャッチ、バッティングとグローブのメンテナンス方法などを指導。バッティングでは素振りの取り組み方やミスを少なくする動作を紹介し、一人一人の実践を見て修正指導を注ぎ選手は目に見える上達を授かっていた。

 最年長の小堀敬太郎君(3年)は「プロ野球選手に教わるのは初めてで、とにかくすごいこと。投げ方を見てもらい教えていただいたことはとてもためになりました」とコメント。高宮さんは「野球には必ず勝ち負けがついてくる。皆さんは中学生なので、好きな野球への楽しさも大事だが一つのミスで勝てるものが勝てなくなるなどワンプレーに対する厳しさ(=緊張感)も徐々に知ってほしい。野球は個人スポーツではなくチームスポーツ。それぞれがカバーしあう中でのワンプレーの大切さを少しでも伝えられれば」と限られた時間の中で特に託したい思いを語った。

 同チームの活動は前述した時間帯で随時見学できる。クラブチームなので加入時は入会金と月謝が必要。興味が湧いたら最寄りの指導陣へ声をかけてほしいという。

(2022年11月23日付紙面より)

バッティングの実践指導を注ぐ高宮和也さん=20日、県立串本古座高校第二体育館
2022年11月23日
23 よりよい運行に向け意見交換
 デマンド運行2年経過し  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで21日、同町地域における公共交通に関する意見交換会があった。昼・夜の2回に分けて実施。市職員がデマンドタクシーの運行実績などについて説明し、町民が意見を届けた。

 同町では、民間事業者の路線バスをはじめ行政バスの利用実績が少ないといった現状を鑑み2020年10月、公共交通を再編。路線バス(玉置口線、篠尾〈ささび〉線)、行政バス、熊野川診療所送迎(敷屋方面)を廃止し、事前予約制の乗り合いタクシー(デマンドタクシー)を導入した。

 意見交換会は、デマンドタクシー運行開始から2年が経過するに当たり、よりよい運行に向けて町民意見を聴取するもので、運行開始以降、初の実施となった。なお、デマンドタクシーは現在、運賃は1回(片道)100円均一で、同町内全域および一部町外(高津橋バス停、熊野市役所紀和庁舎)を1日最大8便運行している。

 市によると、利用者は増加しており、1日当たり9人が乗車(令和3年度は7人)した。通院(診療所、23・2%)や通学(28・2%)目的の利用が多く、また21年4月のダイヤ改正に伴いバス乗り換えによる利用も増加しているという。

 職員の説明を受け、町民からは「子どもが通学でデマンドタクシーを利用しているが、ここ1週間は時間が合わずに送り迎えをしている。便数を増やすことは」「観光客が使っていいのかは別だが、北山方面の観光地に行く手段がない」。

 「子どもも高齢者もまとめてデマンドタクシー。通学に関しては子ども中心に考えてほしい」「料金をプラスしてもかまわないので、市街地や本宮町まで行ってもらえれば」などの意見が上がった。

 対し、市は「多様な機能を持たせることは理想だが離して考える必要がある」「市を越えることのハードルの高さがある。町内を安く、ということに重きを置いている。今のデマンドタクシーに付加するのは現状では難しい」などと説明しつつ「公共交通の利便性を上げることと公共交通を利用できない人の支援が一つのポイント」「住民施策として、教育部局や福祉部局など、全体で取り組んでいく必要があると感じている」などと理解を求めた。

 「診療所へ行く人が多いが、便の間が1時間半空いている便もあり乗り継ぎのために待つ場合もある」とし、増便や寒さを防ぐための乗り場へのついたて設置などの処置を求める声もあった。

(2022年11月23日付紙面より)

市職員が運行実績などを説明し町民の意見を聞いた=21日、熊野川総合開発センター
2022年11月23日
24 生マグロの魅力に触れる
 ガイドツアーにドイツ人  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は18日、那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で、「生まぐろ競り(入札方式)ガイドツアー」を実施した。ドイツから参加した8人(同行ガイド含む)は市場で漁法や競りの説明を受けるなどして、生マグロの生態や魅力に触れた。

 紀州勝浦産の生マグロの魅力を国内外に発信するために企画されたもので、今年7月にモニターツアーを行い、発売に至っている。

 機構によると、海外からの同ツアーへの予約はこれまでにもあったが、コロナ禍などの事情から実施に至らず、今回が初だという。

 参加者は軽量無線機を取り付けて市場でマグロの入札や漁船を見学。機構の塩地真子さんが説明し、旅行会社BCT―Touristikの久保田智子さんが通訳した。

 塩地さんはマグロの種類や同町で水揚げされるビンチョウマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、クロマグロを紹介。マグロ漁の種類にも触れ、同町で行われているはえ縄漁は、マグロに傷やストレスを与えず、持続可能な方法であるなどを説明した。

 その後一行はにぎわい市場に移動し、ツアーのオプション「まぐろのっけ寿司体験」に取り組んだ。株式会社ヤマサ𦚰口水産の職員が自社の事業やマグロについて説明した。

 生マグロや同社の「もちメバチマグロ」、「もちビンチョウマグロ」の切り身とシャリが並べられた皿が各自に用意され、それぞれが好きな食べ方で楽しんだ。その後は同社からサービスで、マカジキの切り身の提供もあった。

 久保田さんは「このようなツアーはドイツの方にも需要があると思う。お客さまもとても喜んでいました」。

 ツアーに参加したヴォルフガング・シュヴァルツバッハさん(75)は同町やツアーについて、「勝浦は美しい所。ツアーでは見たことがないマグロなどが見られて、面白かった。種類の違うマグロを食べ比べることができた。他の魚が食べられないと思うくらい、とてもおいしかった」と笑顔で話していた。

 塩地さんは「現在は日本人のお客さまの利用が多いツアー。しかし、海外個人旅行(FIT)が解禁となり、国内にも外国人観光客の方が増えてきた。今後はオプションを強化して選択肢を広げ、有力な商品に仕上げていきたい」と語った。

(2022年11月23日付紙面より)

活気ある市場を見学する参加者=18日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
生マグロを楽しんだ
2022年11月23日
25 串本と古座の事業所で販売  来年版の町観光カレンダー  (南紀串本観光協会 )
2022年11月23日
26 9人75点の力作並ぶ  無銘会が初の寒蘭展  (太地町 )
2022年11月23日
27 16歳、初めての献血へ  高校生約70人が協力  (近大新宮 )
2022年11月23日
28 海沿いにツワブキの花  熊野地方各地で咲く  
2022年11月23日
29 手作り長椅子を寄贈  三重建労新宮分会青年部  
2022年11月23日
30 納税者になる決意や提言 税についての作文表彰式 
2022年11月23日
31 1人5000円分を配布  「紀の宝商品券」25日から発送  (紀宝町 )
2022年11月23日
32 マジックショー楽しむ  「青い鳥」かわりない会に訪問  (紀宝町 )
2022年11月23日
33 一足早くサンタの制作  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2022年11月23日
34 ウミガメの食事風景も映像で  伊藤柊也さんを迎えてのお話会  (紀宝町立図書館 )
2022年11月23日
35 軒先で干し柿作り  季節の風物詩  
2022年11月22日
36 天の恵みに感謝して生きる
 来年の大絵馬が完成  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で21日、来年のえと「癸卯(みずのとう)」の大絵馬が完成した。12月から大社拝殿に掲げられる。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。上野宮司が8月ごろから構想を練り、手直しなどを加えて今日に至った。「天の恵みに感謝し、頂いた命を一生懸命、謙虚に生きてほしい」との思いを込め、「天恵(てんけい)」「壽福(じゅふく)」の文字を揮毫(きごう)し絵馬を完成させた。

 アクリル絵の具を使用し、瑞光を背景に、金の御幣を立てた鏡餅に向かって梛の御幣を手に邪を払う父親ウサギ、それを見つめる母親ウサギ、そして無邪気に遊ぶ子ウサギが描かれている。

 上野宮司は「今年の絵馬(寅)は、邪悪なものを打ち破るべく眼光鋭い虎を描いた。来年の絵馬では、家族を中心とする温かい暮らしを取り戻すことができれば、との思いを込め、日本の祈りの形、お正月の家族の姿を表現した」。

 「暗いニュースが多い中、見る人に『いい年になる』と力を与えられるような、明るい絵馬になるように努めました」と思いを語り「悲しみがあっても、私たちは助け合う気持ちを持ってお互い鼓舞してきた。悲しみに浸るだけではなく、日本に生きる私たちは天の恵みを素直に喜び、恵みに見合うように謙虚に生き、そして地球のために生活を改める必要もあると感じています」と話した。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬(縦70㌢、横110㌢)は、12月半ばごろに届けられる予定。

(2022年11月22日付紙面より)

上野顯宮司(右)が来年の絵馬を完成させた=21日、熊野速玉大社
2022年11月22日
37 期限の10年間を経て開封
 樫野埼灯台のタイムカプセル  (田辺海上保安部 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で19日、タイムカプセルの開封式があった。このカプセルは10年前の灯台記念日行事の一環で封入されたもので、当時参加した児童生徒が未来の自分に宛てた手紙を受け取り、成長を実感するなどした。

 灯台を身近にする目的で2012年11月1日に行われた、第五管区海上保安本部管内初の趣向。開封は10年後とし、当時の大島小児童47人と大島中生徒24人が「10年後の自分への手紙、未来へのメッセージ」と題した作品を現役引退した灯台部品「灯ろう」に封入し、以降は雨露がしのげる同灯台内部で保管していた。

 開封するに当たり田辺海上保安部(真部克彦部長)は当時の児童生徒や教職員などへ招待状を発送し、当日には60人が出席した。真部部長が地域の風景の一つとして灯台に親しみ愛してほしいという願いを掲げて開封を迎えられることを喜びつつ「自分の過去からのメッセージをこれからの道しるべとし、明るい将来を目指してほしい」とあいさつ。当時の児童を代表して伊勢谷詠さん(19)と伊勢谷連さん(17)、同じく生徒を代表して山﨑将一郎さん(22)と宮下翔平さん(22)が小中それぞれの同カプセルを開封した。

 内容物は当時の大島小校長・中道美代子さんと大島中校長・藤田陽子さんが受け取り、集まった児童生徒へと手渡した。同部は式後に同灯台の内部特別公開や海上保安庁所属航空機の飛行展示も実施し、紀伊大島ならではの経験として託して締めくくった。

 10年後の自分に宛てた手紙を手にして山﨑さんは「何を書いたかまでは覚えていなかったので期待して開封した。一言で言うと10年前の自分から叱咤(しった)激励をもらった気分です」、宮下さんは「書いてあることがあまり実現できていなくて恥ずかしいけれど、自分ももう仕事をする年齢なのでこれから頑張らないといけないなという気持ちになった」。

 伊勢谷詠さんは「今でも眼鏡をかけてるの?とか、犬は元気?とか、何を書いてるのと読んで恥ずかしくなりましたが、勉強してる?というのは今大学生でその通りなのでこれは頑張らなければと思いました」、伊勢谷連さんは「お父さんが初めて髪を切らせてくれたことが書いてあった。美容師になるのはその頃からの夢で、当時を思い出せていい励みになったしお父さんにも改めて感謝かな」とそれぞれ印象を語った。

(2022年11月22日付紙面より)

タイムカプセルを開封する当時の大島小児童、大島中生徒の代表ら=19日、串本町樫野
10年後の自分に宛てた手紙を受け取る当時の大島小児童ら
2022年11月22日
38 万が一に備え訓練
 AED取り扱い講習会  (三輪崎自主防 )

 三輪崎区自主防災委員会(湊川大介委員長)は20日、新宮市消防本部の協力を得て、同市の三輪崎会館で自動体外式除細動器(AED/通称:電気ショック)の取り扱い講習会を開いた。区役員など8人が参加、AEDの取り扱いや心肺蘇生法を学び、緊急時に備えた。

 同会館は文化やスポーツの教室などで高齢者の使用も多いため、万が一を想定して実施した。新宮消防の救急係の松本裕也さんと前田響音さんが講師を務めた。

 開会に当たり、湊川委員長があいさつ。「万が一のときに、一人でも多く助かるようにしっかり学んで、使うことがないのが一番ではあるが、(講習が)役立つ日が来るといいなと思う。よろしくお願いします」と呼びかけた。

 AEDの講習に先立ち、心肺蘇生法の講習があった。前田さんは「心臓が止まると血液が回らない。脳に3、4分血液が回らないと、脳細胞が死んでしまう。脳が死んだら治療しても戻らないため、それを防ぐために胸骨圧迫(心臓マッサージ)をしてもらう」などと説明した。

 訓練用の人体模型を使い、救急係の2人による手本の後で、参加者が心肺蘇生法として胸骨圧迫と人工呼吸を訓練。続けて、AEDも訓練用を使い、人体模型にパッチを取り付けて実施、手順を確認した。参加者はいずれも、救急係の2人の指導や助言を受けながら、懸命に取り組んでいた。

(2022年11月22日付紙面より)

AED取り扱いの手順を確認した=20日、新宮市の三輪崎会館
2022年11月22日
39 多様性あふれる地域目指し
 勝吹が感謝伝えるコンサート  (那智勝浦町 )

 熊野地方の社会人などで構成する那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は20日、那智勝浦町体育文化会館で第3回「勝吹感謝コンサート ありがとう~いやし 満たし よみがえる~」を開催した。コンサートには約350人が来場し、地元団員らが演奏やパフォーマンスを通してさまざまな「ありがとう(感謝)」を伝えた。

 1996年から開催している同楽団の定期演奏会。毎年、県内外から多くの人々が来場し、にぎわっていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で3年連続の中止に。おととし、昨年はコロナ禍を踏まえて、身近な関係者を招待し、「ファミリー感謝コンサート」と銘打って人数制限や演奏時間短縮などの対策を講じながら演奏会を実施してきた。

 コロナ禍3年目の今年は「多様性あふれる地域をめざして」をテーマに、タイトルを「感謝コンサート」に変更。活動が継続できることに対する地域への感謝を第一に、またポストコロナと多様な文化交流を軸に「今、できる演奏会」「誰もが楽しむことのできる演奏会」を目指した。

 コンサートでは、来場者のマスク着用や検温、アルコール消毒の呼びかけ、団員と客席の距離を5㍍離すなどのコロナ対策に取り組んだ。

 迫力あるオープニングファンファーレで幕を開け、行進曲や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のテーマ、人気アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」の主題歌「ミックスナッツ」などを披露し、会場を沸かせた。

 また、新たな取り組みとして「手話が聴覚障害者と聴覚障害者以外の者がお互いを理解し合うための大切な言語である」との認識に基づき、手話通訳も設置。「翼をください」のサビ部分では、来場者全員で手話を行った。

 昨年に引き続き、唱歌「ふるさと」では「あ」「り」「が」「と」「う」と1文字ずつ書いたパネルを持った団員が登場し、演奏とともに感謝を伝えた。

 指揮者の大江伸二さんは「コロナ禍以前の状態に近づけたい思いから、お客さまとの距離を確保し、団員がマスクを外しての開催に臨んだ。来年は今年よりも感染防止の理解を変えていくとともに、多様な取り組みも進めていきたい」。大江団長は「暴風雨の中、多くの皆さんにお越しいただき、感謝しています。今後も応援してくださる地域の皆さまに感謝を伝えていきたい」と語った。

(2022年11月22日付紙面より)

那智勝浦吹奏楽団が今年も会場を盛り上げた=20日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年11月22日
40 仲間の声援受け全力尽くす 東牟婁地方中学校秋季陸上競技大会 
2022年11月22日
41 下里(男子)、潮岬(女子)が連覇 東牟婁中体連駅伝競走大会 
2022年11月22日
42 吉野祥太郎さん招いて発信  北大研究林で森のちから13  (WACSS )
2022年11月22日
43 河川整備の推進など訴え  熊野川改修促進期成同盟会が要望活動  
2022年11月22日
44 伸びる子どもの育て方  体育文化会館で教育講演会  (那智勝浦町 )
2022年11月22日
45 八咫烏クッキーを奉納  セ・ラ・セゾン!和歌山串本養春店  (熊野那智大社 )
2022年11月22日
46 タウンガーデンにイルミ設置  27日、3年ぶりの点灯式  (新宮市 )
2022年11月22日
47 中高生7人が書評合戦  ビブリオバトル新宮  
2022年11月22日
48 太田と都島をつなぐコンサート  区民合唱団「みやこん♪」  (那智勝浦町 )
2022年11月22日
49 本谷さきさんがめはり体験など  県公式インスタグラムイメージガール  (新宮市 )
2022年11月22日
50 感染防止対策など学ぶ  恒例の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2022年11月22日
51 美しい音色が会場包み  ランチ会でブレス・ユーが演奏  (紀宝町 )
2022年11月22日
52 空手は紀宝が総合優勝  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2022年11月22日
53 お悔やみ情報
  
2022年11月18日
54 官報告示経て国史跡へ 記念シンポジウムや企画展も (新宮下本町遺跡)

 新宮市下本町の「新宮下本町遺跡」が10日、官報告示を経て正式に国史跡に新規指定された。市内では2003年に新宮城跡附水野家墓所が指定を受けて以降、19年ぶりの指定となった。

 国指定史跡は、文化財保護法または文化財保護条例によって歴史上、学術上価値の高いものとして指定された遺跡。「新宮下本町遺跡」は6月、文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に新規指定するよう答申がされていた。

 このたび指定された「新宮下本町遺跡」は、15年以降の市教育委員会による発掘調査によって確認された、12世紀後葉から16世紀中ごろにかけての港湾に深く関係すると考えられる遺跡。

 14世紀末ごろから15世紀にかけて最盛期を迎え、熊野川に面した自然堤防の斜面地を石垣に用いて段状に造成した面から地下式倉庫群や鍛冶遺構が検出されるとともに、それに直交して石段を伴う通路が設けられている。また、この時期には出土遺物から交易範囲の拡大が想定されるなど、港湾都市として機能したことが分かる。

 中世以降、太平洋航路の重要な拠点であった新宮における港湾や海を介した交流の実態を知る上で重要なだけでなく、中世の海上交通と宗教勢力との関係、平安時代末ごろ以降から全国へ信仰が拡大する熊野三山の経済基盤などについて考える上でも重要なものとされる。

 指定を受け、市では今後、実際に文化財を総合的に保存・活用するために必要とされる「保存活用計画」を策定し、保存と活用に向けた整備を実施していく予定としている。

 また、指定を記念して、市と市教育委員会は12月17日(土)午後1時から同市下本町の「丹鶴ホール」で、シンポジウム「新宮下本町遺跡~中世の港町新宮の実像に迫る~」を開催する。来年2月25日(土)からは、市立歴史民俗資料館で国史跡指定記念企画展「中世新宮の町と海上交通」を開催する予定。

(2022年11月18日付紙面より)

「新宮下本町遺跡」が国史跡に指定された=新宮市下本町の「丹鶴ホール」
「丹鶴ホール」2階「熊野サロン」に展示されている遺跡出土品
遺跡の遠景(新宮市提供)
2022年11月18日
55 那智川の渓流保全工整備を
 堀町長が砂防部長に要望  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、同町の那智川上流遊砂地の下流付近の渓流保全工整備について、国土交通省水管理・国土保全局の三上幸三砂防部長を訪問し、要望活動を行った。

 2011年9月の紀伊半島大水害によって、甚大な被害が発生した同町。復旧のため、国の緊急対策工事により、砂防えん堤が8支流で15基、完成している。

 要望書には現在、工事着手している那智川上流遊砂地の下流にある二ノ瀬橋付近において万一、上流から土石流が発生した場合、土石流とともに流下する流木が橋脚を閉塞(へいそく)し、被害を拡大するおそれがあると記した。

 さらには、流域の治水安全度向上および、近隣住民の安全・安心確保のため、当該箇所における渓流保全工整備を要望した。

 堀町長は「流域の治水安全度は確実に向上していることを実感している。渓流保全工整備については、かかる状況をご賢察いただき、各段の配慮がなされますようお願い申し上げます」と訴えた。

 この日は堀町長に加え、町建設課の楠本定課長も同行した。

(2022年11月18日付紙面より)

堀順一郎町長(左)が国土交通省水管理・国土保全局の三上幸三砂防部長を訪問し要望活動を行った(那智勝浦町提供)
2022年11月18日
56 「甲子園出場が目標」
 榎本君、全国大会3位を報告  (矢渕中 )

 「第20回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」で3位に輝いた三重選抜(U―15 MIE SELECT)のメンバー、榎本健志君(紀宝町立矢渕中学校3年)が16日、同町役場を訪れ、西章教育長に入賞を報告した。

 榎本君は、東紀州選抜の主将で出場した県選抜大会で優勝、三重選抜にも選ばれ、東海大会決勝戦で逆転のきっかけとなる安打を放ち優勝に貢献した。

 全国大会は全国各地区を勝ち抜いた10チームが出場し、10月29日に開幕。東海地区代表の三重選抜は初戦で関東代表に勝利、準決勝で優勝した近畿代表に敗れたが3位入賞を果たした。

 三重、東海、全国の各大会で全試合、捕手で出場した榎本君。報告会では全国大会を振り返り「自分にとって初めての全国大会で、レベルの高い選手が集まり、一緒にプレーできたことはとても貴重な経験になりました。これからは高校野球で甲子園に出場することが目標」と語った。

 西教育長は「全国の舞台で、捕手で全試合出場したことは自信になったと思う」とたたえ「夢を持って一日一日を過ごすことが大事。甲子園に出場して矢渕中に甲子園の土を持ち帰ってほしい。夢を追いかけてこれからも頑張って」と激励した。

(2022年11月18日付紙面より)

全国3位を報告した榎本健志君(左から2人目)=16日、紀宝町役場
2022年11月18日
57 平和を祈り鐘鳴らす
 ロシア非難で県内一斉  (新宮ユネスコ協会 )

 ユネスコ設立77周年となる16日の正午、和歌山県内の9ユネスコ協会は、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、平和を祈って鐘を打つ「平和の鐘」を行った。新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)も新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)に10人が集まり、祈りを込めて鐘を鳴らした。

 新宮ユネスコ協会はもともと毎年、世界平和記念日・第1次世界大戦停戦の日である11月11日に、新宮市内の寺院で年ごとに場所を変えながら、平和の鐘を行っていた。しかしロシアのウクライナ侵攻を受けて京都ユネスコ協会が、京都市がウクライナのキーウ市の姉妹都市であることから、3月26日に「平和の鐘」を行うことを決定。これに合わせて新宮ユネスコ協会も、同日に行っていた。

 今回は他の県内協会の意向に合わせ、ユネスコ設立の日に時期をずらした。宗応寺に集まった会員らは順次、山門の上にある鐘つき堂に上がり、1人ずつ鐘を鳴らした。鐘を鳴らした後にその場で手を合わせ、一心に祈る姿も見られた。石原住職は「(ウクライナ侵攻が)一刻も早く終わってほしい」と語った。

 中谷会長は、ユネスコ憲章にある理念「心の中に平和の砦(とりで)を」に言及。「今回の侵攻はロシア大統領のゆがんだ、誤った考えにより引き起こされたことが明確で、一片の正当性もない」と非難した。

 戦争を起こさないためにつくったはずの国際連合の、常任理事国のロシアが侵攻に踏み切ったことを「暴挙であり、戦後社会の理念を踏みにじる行為」と強調。「憤まんやるかたなく、世界の誰もが(止めることができない)無力さを感じている。鐘を鳴らすことで、平和への思いや願いを届けたい」と述べた。

(2022年11月18日付紙面より)

平和を祈って鐘を鳴らす中谷剛会長=16日、新宮市千穂の宗応寺
2022年11月18日
58 新宮SSSが準優勝
 県小学4年生サッカー大会  
2022年11月18日
59 JUNTOSスカイが制す
 新宮JC杯中学新人サッカー大会  
2022年11月18日
60 清姫絵巻の塀見て楽しんで  田辺市中辺路町・一願寺  
2022年11月18日
61 「換気」の重要性を学ぶ  組合員らが公衆衛生講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2022年11月18日
62 率先避難者として命救って  1年生が防災スクール  (新宮高校 )
2022年11月18日
63 文化祭で発表や展示  緑丘中学校と光洋中学校  (新宮市 )
2022年11月18日
64 大イチョウの葉色づく  能城山本の泉蔵寺で  (新宮市熊野川町 )
2022年11月18日
65 今日の給食は「お魚」!  県産の農水産物を提供  (太地小学校 )
2022年11月18日
66 昨年の悔しさを胸に  ジュニア駅伝チームが本番に向け練習  (新宮市 )
2022年11月18日
67 全国花のまちコンで奨励賞  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2022年11月18日
68 発災3日後の避難所を想定し  紀南地域救急医療対策協が訓練  (紀宝町 )
2022年11月18日
69 防火パレードで意識促す  消防団と消防署が合同で  (古座川町 )
2022年11月18日
70 身近な海と人の関わり学ぶ  出雲小を迎えて「海の教室」  (勝浦海事事務所 )
2022年11月18日
71 会員124人がプレーに臨む 青少年の家で親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町老連)
2022年11月18日
72 中高の町代表2人決まる  第5回ビブリオバトル大会  (串本町 )
2022年11月17日
73 地域住民131人集う 熊野川ふれあいGG大会 (新宮市熊野川町)

 新宮市熊野川町の若もの広場で15日、「第13回ふれあいグラウンドゴルフ大会・熊野川」が開かれた。秋晴れの下、地域住民や市立熊野川中学校の生徒ら計131人が集い、和気あいあいとプレーした。

 高齢者らの仲間・健康・生きがいづくりやひきこもり防止を目的に毎年開催している大会。熊野川区長連絡協議会、公民分館、ゆうゆうクラブ熊野川支部、福祉委員会、民生委員児童委員協議会などで組織する「熊野川ふれあい交流事業実行委員会」(木村康史・実行委員長)が主催し、市社会福祉協議会が後援

している。熊野川中学校の生徒22人も受け付けや審判、司会で運営に協力した。

 木村実行委員長は「久しぶりに顔を合わせる人、毎日会っている人、いろいろだと思うが、最後の餅ほりまで楽しく愉快に交流して」。同中生徒会の中前幸太会長は「今日晴天に恵まれたのも、皆さんの日頃の行いが良いからでは。元気にグラウンドゴルフを楽しみましょう」とあいさつした。

 参加者たちは4~6人のチームで8ホールを2周。芝生の難しいコースに「全然飛ばないねえ」「逆に行きすぎた」と盛り上がった。初プレーの中学生たちは、あさっての方向に飛んでいくボールに苦戦しながらも、チームの参加者らに教わって徐々にこつをつかんでいた。

 終了後には、最高齢102歳の奥栗枝さんに特別賞が贈られていた。

(2022年11月17日付紙面より)

102歳の奥栗枝さん(右)もプレー=15日、新宮市熊野川町
2022年11月17日
74 挑戦やミニ演芸会で親交
 第24回西向子ども祭り  (串本町 )

 串本町立西向小学校で12日にイベント「第24回西向子ども祭り」があり、同校の児童やその家族、教職員や校区内の住民など地縁者が挑戦や鑑賞などを楽しみながら一体的に親交を深めた。

 同校(山本隆介校長)と同校育友会(谷端純会長)が実行委員会を立ち上げて計画した親子・地域交流行事。毎年晩秋に開いていて、今年も新型コロナウイルスなど感染症予防のため餅つきやバザーの再開はできなかったが代わりに新規企画を取り入れて内容を充実し各自感染症予防の協力を求めて来場を呼びかけた。

 今回も子ども祭りとミニ演芸会の2部構成。子ども祭りではわたがしやアイスクリーム、菓子つりや積み木、昔遊びや刺しゅう糸のミサンガ作り、共同制作「メッセージツリー」など各コーナーに分散して密集を避け、児童はチャレンジランキングと題して▽丸太きり競走(目分量で重量1㌔の切り出しに挑戦)▽ビー玉つまみ・皿うつし▽割り箸落とし▽空き缶積み〈新規〉▽ピンポンカップイン〈新規〉―に挑戦した。

 ミニ演芸会では西向小1~3年生、4~5年生、6年生の3組がそれぞれ音楽発表をし、ゲストの県立串本古座高校吹奏楽部の演奏を鑑賞した。1~3年生と4~6年生別で同ランキングの成績上位発表もあり、拍手で達成者を称賛。実行委員会を代表して谷端会長が実施に対する協力への感謝を掲げ、引き続きの西向小への支援を呼びかけて締めくくった。

(2022年11月17日付紙面より)

昔遊びを楽しむ子どもら=12日、串本町立西向小学校
ミニ演芸会。県立串本古座高校吹奏楽部の演奏を鑑賞
2022年11月17日
75 東くめの功績を学ぶ
 朗読劇で知る地域の偉人  (神倉小学校 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で15日、一般社団法人「熊野新宮ミュージアム」(池上順一代表理事)による東くめの朗読劇「鳩ぽっぽのものがたり~東くめさんと基吉さんのこと~」があった。5年生64人が観覧し、地域の偉人であるくめの功績を学んだ。

 神倉小学校運営協議会(下岡輝子会長)が同校と行う「ヤタガラス子ども未来プロジェクト~ふるさとの未来を託せる子どもの育成~」に協力した。同協議会は、保護者OBやボランティア有志などの協力も得て、同校児童のふるさと学習を、学校とともに推進している。同日は、新宮市が輩出した偉人として西村伊作や佐藤春夫、くめを紹介する取り組みを行っている、熊野新宮ミュージアムが朗読劇を行うことになった。

 朗読劇は、日本で初めて口語体で幼稚園唱歌を作ったくめと、その夫で幼稚園教育の研究者だった基吉の功績などを分かりやすく紹介するもの。出演者も市出身の米本有希さんが若年、早藤真里さんが晩年のくめ、西庄英二さんが基吉を演じ、向井莉加さんがピアノを担当した。

 くめ、基吉の両者ともに、新宮市(当時は新宮町)の出身であること。くめが作る以前は子どもが口ずさめるような易しい口語体の歌はなかったことなどが紹介された。くめと基吉の会話として、口語体の幼稚園唱歌の誕生のいきさつを再現。くめが作詞、滝廉太郎が作曲を行い、「鳩ぽっぽ」が誕生したことを語った。

 向井さんのピアノ演奏に合わせた、米本さんの歌唱もあった。「鳩ぽっぽ」のほか、くめ作詞の「お正月」「かちかち山」などを歌った。児童らは、朗読劇、歌唱のどちらも、熱心に眺め、静かに耳を傾けていた。

 児童を代表して佐藤伶菜さんが「朗読劇を通して東くめの功績を学べた。子どもから老人まで誰でも知っている曲を新宮市の人が作ったことを誇りに思う」と感想を述べた。

(2022年11月17日付紙面より)

東くめ作詞の歌を歌う米本有希さん=15日、新宮市立神倉小学校
2022年11月17日
76 明るく穏やかで飛躍の年に
 開運暦の発送作業進む  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。今月中に北海道から沖縄県までの全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、15日は髙木住職と髙木智英副住職ら4人が発送作業の追い込みに入った。

 那智山開運暦はB6判32㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)のお前立ち像が表紙を飾る。

 ▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などに加え、来年完成予定の熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる行者堂の完成予想図も掲載されている。

 この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。同寺では発送作業を終えた後は、祈とう札の準備や大すす払いなどの迎春準備に取り組むという。

 髙木住職は「来年はうさぎ年で飛躍の年。新型コロナウイルス終息や世界平和、明るく穏やかな年となることを祈っている」と語った。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。

(2022年11月17日付紙面より)

発送作業が進められた=15日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
来年の「那智山開運暦」
2022年11月17日
77 河口一帯で朝日色に染まる  田原の海霧が発生の時季に  (串本町 )
2022年11月17日
78 中学生6人が書評で競う  本年度ビブリオバトル大会  (古座川町 )
2022年11月17日
79 今年も新中会が山神祭営む  山に感謝、木々の成長祈願  (新宮市 )
2022年11月17日
80 理科教育の充実と発展を  和歌山県科学教育研究大会  (那智勝浦町 )
2022年11月17日
81 議員定数削減案、委員会で否決  12月定例会で議決予定  (新宮市議会 )
2022年11月17日
82 災害時の物資輸送などに協力  福山通運と協定締結  (新宮市 )
2022年11月17日
83 ぶつぶつ川をきれいに  下里小3年生と地元団体  (那智勝浦町 )
2022年11月17日
84 コンサートに向け練習に熱  20日、体育文化会館で  (那智勝浦吹奏楽団 )
2022年11月17日
85 地域の幸せに役立てて  来場者からの浄財を寄付  (那智勝浦町 )
2022年11月17日
86 ネットバンキングを悪用  不審な電話に注意を  (紀宝町高齢者地域見守り隊 )
2022年11月17日
87 「甲子園へのチャンスうれしい」  21世紀枠推薦校の表彰伝達式  (木本高校 )
2022年11月09日
88 生物多様性の未来を研究
 瀧本岳准教授が講演会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で7日、同校第44回卒業生で東京大学大学院農学生命科学研究科の瀧本岳准教授(理学博士)による講演会「感染症と生物多様性~人と自然の共存に数学を役立てる~」が開かれ、全校生徒561人が耳を傾けた。

 瀧本准教授は新宮市出身で、新宮高校から京都大学理学部へ進学。現在は、生物多様性の創出や維持を主軸に、数理モデルやコンピューターシミュレーションを用い、複雑な生物群集のダイナミクスを解明する研究をしている。6日に開催された新宮高校同窓会(西哉素史会長)の総会で講演機会があり、生徒向けの講話が実現した。

 瀧本准教授は「大学時代、アラスカの旅行中に見た森の風景が熊野に似ており、なぜそのようなことが起こるのかを研究できたらと思った」と語り、数学や進化生物学、生態学を横断する自身の研究を紹介。「コスタリカでは2000年代にカエルツボカビ症の流行でカエルが減少し、ボウフラを食べるオタマジャクシが減ったことでマラリアが流行した。インフルエンザ、ライム病、ニパウイルス感染症、デング熱など人間の感染症の約6割が動物由来の『人獣共通感染症』。病原体の宿主やその上位捕食者の多様性が、人間の病気の感染リスク変動に深く関わっている」と述べ、感染症の短期的な流行過程を数理モデルで表す方法を説明した。

 人間活動の影響にも言及し「森が都市化すると上位捕食者となる野生動物が減少し、人獣共通感染症を媒介するネズミやコウモリが繁栄する。一方で、森林保護区を作ることで逆に感染を広げてしまう例もある」と感染リスク変動の複雑性について語った。

 最後に「私たちの生活は自然の恩恵に依存しており、自然と折り合いを付けていくためにはその仕組みを解明することが不可欠。高校時代、数学は物理などの分野に使うものと思っていたが、さまざまな分野や現実社会の生活に役立てることができる」と結んだ。

(2022年11月9日付紙面より)

瀧本岳准教授(理学博士)が講話=7日、新宮市の県立新宮高校
2022年11月09日
89 多様性への理解深める
 レインボーフェスタにぎわう  (那智勝浦町 )

 レインボーフェスタ那智勝浦実行委員会は6日、那智勝浦町のブルービーチ那智で2回目となる「RAINBOWFESTA NACHIKATSUURA in ブルービーチ那智」を開催した。多様性を分かち合う場として開かれ、多くの来場者でにぎわった。

 レインボーフェスタは性的少数者やLGBTQについて理解を広めるとともに、一人一人が持つ「性の多様性」を祝福し、分かち合う場として、全国各地で実施されている。

 県内では6年前から和歌山市で開催されているが熊野地域では昨年、初めて同町で開催した。

 来場者は色とりどりのリストバンドを装着して入場。地元商店などの豊富な飲食や販売、ワークショップなどのブースも盛況だった。ステージイベントではNPO法人「チーム紀伊水道」副理事長の津村雅稔さんが手話通訳し、紙芝居やバンド演奏、手話パフォーマンス、ダンス、トークショー、キナンレーシングチームの選手紹介などで盛り上がった。

 昨年同様、子どもたちが白い旗に6色の色でペイントするレインボーフラッグや、同町での「パートナーシップ制度」「ファミリーシップ制度」の導入に向けた署名活動もあった。

 女性として生まれ、自らの性について悩み、性別適合手術を経て戸籍を男性に変更した京都市の大久保暁(あきら)さんと妻の希望(のぞみ)さんも会場を訪れた。

 暁さんは「フェスタは当事者や関係者が多い。ここは地域を巻き込んでいて、啓発的な特別感がないところが良い。この町からの発信は大きなことにつながるはず」。

 希望さんは「多くの方々が来場し、通常のイベントのようににぎわっていることが素晴らしい」と話していた。

 スタッフとして参加した町立那智中学校3年の小賀柚那さんと潮﨑莉桜さんは署名活動に協力。小賀さんは「自分らしさを表現できる場所がたくさんできれば良いなと思います」、潮﨑さんは「同様のイベントが増えて、LGBTQへの理解が深まればうれしい」と話した。

 フェスタの代表として企画・運営を行ったのは、自身がトランスジェンダー(性自認と身体的な性が一致していない当事者)である丸山都さんだ。

 丸山さんは「僕一人では開催できない。関わってくれた皆さまに感謝しています。LGBTQへの理解は進んできたが、テレビの世界だと思っている方も多い。多様性はみんなのもの。共有できる場として、今後も続けていきたい」と語った。

 最後はレインボー餅ほりで締めくくった。

(2022年11月9日付紙面より)

2回目となるレインボーフェスタが開催された=6日、那智勝浦町のブルービーチ那智周辺
盛り上がったステージイベント
「パートナーシップ制度」「ファミリーシップ制度」の導入に向けた署名活動も実施された
丸山都さん
2022年11月09日
90 昨年に続き本州最南端で励む
 花園近鉄ライナーズの選手ら  (串本町 )

 社会人ラグビーチーム「花園近鉄ライナーズ」が7日、串本町サンゴ台にある総合運動公園などでキャンプを始めた。昨年に続き2回目の来訪で、12日(土)までの6日間滞在し、練習やチームビルディング、県の中学生や高校生の選手を対象にしたクリニックなどで地域貢献もするという。

 大阪府東大阪市にある日本初の専用競技場「花園ラグビー場」を拠点にして活動する1929年創部の同チーム。今年新たに開幕した国内最高峰の舞台・ジャパンラグビーリーグワンDivision2で優勝し、来年は昇格しDivision1の一角として挑むなど勢いのある活躍をしている。

 宿泊拠点と練習場所がごく近い点で同公園をキャンプ先としていて、今年は所属選手53人(練習生を含む)が参加。練習開始に合わせて田嶋勝正町長や町教育委員会教育課の潮﨑伸彦教育長と濵地弘貴教育次長、宿泊拠点・ホテル&リゾーツ和歌山串本の久保幸彦総支配人や同公園を管理する町B&G海洋センターの林亨所長らが駆け付け、代表として田嶋町長は「串本ではひと昔前まで経験者がなくルールもいまひとつわからない時代があったが、最近はテレビでも見かけるようになりファンが増えてきたという感じがする。そのような中、伝統のあるチームに本州最南端の地でキャンプしていただけることをうれしく思う。けがなくトレーニングを積み、これからの公式戦で素晴らしい成績を残してほしい」と述べ、花束と差し入れのボトルドウオーター「串本の水」や紀南農業協同組合のブランドミカン「天」を贈呈。選手を代表してチームジャージを町へ託した野中翔平さんは「昨年はオンオフともにたくさんサポートしていただき、自分たちも活躍する事ができた。次のシーズンが終わり目標を達成したときにこのキャンプがあったからだと言えるような1週間にしたい」と応えて、引き続きの支持を求めた。

 前述したクリニックは最終日の12日に実施予定。中日の9日にチームビルディングとして町内飲食店巡りをし、それ以外の時間は練習に打ち込んで来年のリーグへ向け弾みをつけるという。

(2022年11月9日付紙面より)

多目的グラウンドで練習に打ち込む花園近鉄ライナーズの選手ら=7日、串本町サンゴ台
地元の歓迎と激励に応える野中翔平選手
2022年11月09日
91 救急医療功労者に伝達
 米良孝志さんに表彰状  (和歌山県 )

 和歌山県はこのほど、令和4年度「救急医療功労者に対する知事表彰」の受賞者11個人、1団体を発表した。本紙エリアでは個人の部で医療法人米良医院(新宮市池田)の米良孝志さん(66)が受賞。7日には表彰状の伝達が行われ、県福祉保健部健康局の石田定副課長らが同医院を訪問し、米良さんに感謝を伝えた。

 救急医療対策の推進など、救急医療の確保に貢献し、その功績が特に顕著である個人や団体を表彰することにより、救急医療対策の一層の充実や強化を図る目的で1994年度から実施している。

 なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、例年実施している表彰式は行わず県職員が各医療機関を訪問。表彰状の伝達をもって功労をたたえる運びとなった。

 2002年から約20年にわたり新宮市医師会役員を務める米良さん。17年からは同会長を担っている。このたびの表彰は、新型コロナウイルス対応において、医療従事者向けワクチン接種事業を実施し、並行して新宮市主導の住民に対する集団接種の医師や看護師の派遣体制の整備を行い、地域の感染拡大防止に尽力し、また市内医療機関と中核病院である市立医療センターとの医療連携に貢献したことが認められたもの。

 表彰状を受け取った米良さんは「コロナ禍における休日診療体制の構築などを医師会メンバーたちとやってきた。それを認めていただいたものと思っている。しかし、コロナはまだ終わりではない。表彰を受け、休日の医療体制をつくるなどの課題に対して、責任も感じています」と話していた。

(2022年11月9日付紙面より)

米良孝志さん(左)が石田定副課長から表彰状の伝達を受けた=7日、新宮市の米良医院
2022年11月09日
92 手縫いの雑巾役立てて  蓬莱地区福祉委員が蓬莱保に寄贈  (新宮市 )
2022年11月09日
93 さらなるレベルアップを  近畿大、大商大卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
94 きもの着装やいけばな披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2022年11月09日
95 災害時に使えるポリ袋調理  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
96 自分の年金は自分で管理  新翔高校で日本年金機構  
2022年11月09日
97 会員同士の経験や知識を共有  ホテル浦島で経営研究集会  (和歌山県中小企業家同友会 )
2022年11月09日
98 サネカズラの実  浮島の森で真っ赤に色づく  (新宮市 )
2022年11月09日
99 自由にのびのび創作活動  子どもアトリエスタート  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
100 顔を合わせて楽しい時間  高田ふれあい交流会  (新宮市 )
2022年11月09日
101 慣習やグルメでにぎわう  ハロウィンIN橋杭ビーチ  (南紀串本観光協会 )
2022年11月09日
102 野菜好きのきっかけ得る  西向小の4、5年生  (串本町 )
2022年11月09日
103 戦没者を思い決意新たに  古座地区遺族会が慰霊祭  (串本町 )
2022年11月09日
104 「ハッピーハロウィーン!」  5歳児がお菓子のお届け  (紀宝町 )
2022年11月09日
105 ナメコの生産工場を見学  3年生が社会科授業の一環で  (神内小 )
2022年11月09日
106 ボートのアジア大会へ  熊野市出身の上林さくら選手  
2022年11月09日
107 副団長として防火活動に尽力  赤井席夫さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2022年11月09日
108 お悔やみ情報
  
2022年11月08日
109 緑化を終え、利用開始
 木戸浦グラウンド  (那智勝浦町 )

 5月末から緑化事業を行っていた那智勝浦町の木戸浦グラウンド。芝生の養生期間を経て1日から、利用が再開した。6日には地元スポーツ少年団のサッカーチームが真新しい芝生の上で練習に励む姿が見られた。

 芝生化は町が進める体育文化会館周辺の公園化事業の一環で、町内外から人々が集える憩いの場とすることが目的。同会館や周辺には津波避難タワーが完成し、安全性向上にもつながっている。

 工事はグラウンド内15カ所にスプリンクラーを設置。バックネットから45㍍周辺は土のグラウンドとして残し、約1万800平方㍍の芝生化を行った。

 7月18日にはグラウンドを利用する各団体や関係者など約100人が参加し、芝生の植え付けに取り組んだ。その際は各団体からは「緑が一面に広がることを夢見ている」「芝生化で、グラウンドが今までと違う印象になるのが楽しみ」などの声が上がっていた。

 町によると、今後は同会館横の枯山水部分に遊具などを設置し、ゲートボール場側をスケートボードなどが行える環境とする計画も視野に入れているという。

 堀順一郎町長は「緑化事業のため、7月からグラウンドが利用できない状況にあり、町民の皆さまにはご迷惑をおかけした。新しい芝生を、多くの皆さまにご利用いただけたら幸いです」と話していた。

(2022年11月8日付紙面より)

緑化を終え、利用が再開された=6日、那智勝浦町の木戸浦グラウンド
関係者が集まり芝生を植え付ける様子=今年7月撮影
2022年11月08日
110 3年ぶり、150人が快走
 第15回那智勝浦町熊野古道ヒルクライム  

 NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」(角口賀敏理事長/株式会社キナン会長)は6日、3年ぶりに「那智勝浦町熊野古道ヒルクライム」を同町内で開催した。約150人が快走し、標高差567㍍の激しいコースで競い合った。

 催しは例年、当地方での自転車レースの周知や普及などを目的に行われていたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から2019年を最後に中止となっていた。

 大門坂駐車場から妙法山阿弥陀寺前までの9・5㌔を舞台に実施。▽小学生▽男子中学生以上▽同20歳代▽同30歳代▽同40歳代▽同50歳代▽同60歳代▽女子―の各種目で開かれた。

 新宮市を拠点に活動する「キナンレーシングチーム」のトマ・ルバ選手、新城雄大選手、山本大喜選手、花田聖誠選手、小出樹選手の5人がゲストライダーとして参加した。

 第15回を迎えた開会式では、大会長の堀順一郎町長が「例年に比べて短い距離ということもあり、短期決戦になるとは思います。けがなく、レースを楽しんでもらいたい。その後は、時間があれば温泉や食事など、那智勝浦を満喫していただきたい」とあいさつ。

 角口理事長は多くの参加に感謝し「自転車レースを通じて、さらなる普及と活動に努めていきますので応援よろしくお願いします」と語った。

 参加者は同駐車場前で集まると、堀町長の合図とともにスタート。神々が宿るとされている熊野古道沿いの公道で、何度も繰り返されるアップダウンを攻略しながら懸命に駆け上がった。

(2022年11月8日付紙面より)

懸命に坂を駆け上がる参加者=6日、那智勝浦町
レース前には開会式が行われた
2022年11月08日
111 道の駅で2行事にぎわう
 健康イベント・消防フェア  (串本町 )

 串本町くじ野川にある道の駅くしもと橋杭岩で3日、イベント「健康増進イベント」「消防フェア」があり、旅客や住民の利用でにぎわいを見せた。

 「健康増進イベント」は町産業課が明治安田生命保険相互会社の包括連携協定に基づく協賛を得て実施した企画。同社は地域貢献事業の一つ「みんなの健活プロジェクト」の一環で野菜摂取レベルや血管年齢をチェックする機会を提供し、同課は同社の啓発物資にボトルドウオーター「串本の水」2本を添えて利用者に配ったり誘い水にして利用を促したりして後押しした。

 同協定は昨年8月に町―同社間で締結。このイベントの実施は昨年11月に続いて2回目で、社員の一人として参加した同社新宮営業所の小堂和彦所長は「健康推進はもちろん、大勢の皆さまと接するこの機に地域のいいところも伝えて串本にリピートしてもらえるような貢献もできれば」と話し、応対に励んでいた。

 「消防フェア」は同駅の指定管理者が町消防本部に協力を求めたのがきっかけで始まった企画で、おととし、昨年と社会情勢により中止したため3年ぶりの実施。同本部は防火・防災意識を促す目的で▽消防車・救急車の展示〈撮影可〉▽消防車による放水体験▽訓練用水消火器による取り扱い体験▽住宅用火災報知器の紹介▽県の地震体験車「ごりょう君」による揺れの体験―といった各コーナーを設け、同駅は場の提供に加えロケットサイダーなどの進呈品を準備して往来する人々の利用を促した。

 町のマスコットキャラクター「まぐトル」も時折登場して子どもやその家族らの興味を引き、利用を後押し。その様子を見守った寺島正彦消防長は「このような形で(守るべき)地域の皆さまと接するのは久しぶりで、気持ちにいっそうの熱が入るような気分。これから寒く、乾燥する時季に差しかかる。地域の皆さまには防火・防災意識、そして新型コロナやインフルなど感染症予防の意識を高めていただければ」と願うところを語った。

(2022年11月8日付紙面より)

イベント「健康増進イベント」チェックコーナーの様子=3日、道の駅くしもと橋杭岩
イベント「消防フェア」会場
放水体験の様子
2022年11月08日
112 自然の恵みに感謝
 「じゃばらの里の収穫祭」盛況  (北山村 )

 北山村青年会(中康行会長)主催の「じゃばらの里の収穫祭2022」が5日、同村下尾井のおくとろ公園で開催された。秋晴れの空の下、村内外から大勢の家族連れらが来場。ステージイベントやグルメ、買い物などを満喫した。

 同村の特産品であるじゃばらの収穫を祝って開催する恒例のイベント。昨年は「紀の国わかやま文化祭2021」の地域文化発信事業として実施されており、従来の形での開催は実に3年ぶりとなった。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、会場ではステージ前の座席配置に当たって間隔を空けるなどの対策を講じ、来場者らにマスク着用や手指消毒への協力を呼びかけた。

 総勢70人以上がエントリーした恒例企画の大縄跳び「飛び地でジャンプ」では「国土交通省チーム」が77回を記録し見事優勝。ステージは「○×クイズ」や同村のヒーロー「じゃばライダー」のショー、抽選会などで盛り上がりを見せたほか、HanaHanaフラのメンバーがフラダンスで会場に花を添えた。

 会場内にはじゃばら製品や唐揚げ、フルーツサンド、焼き菓子、フリーマーケットなどの販売コーナーや体験コーナーなども設けられ、400食限定の「じゃばらバーガー」、500食限定の「無料しし鍋配布」には多くの人が行列を作った。

 中会長は「天候に恵まれ、多くの人に来場いただいた。3年ぶりの開催となったが、コロナ禍前よりも盛況に感じられてありがたい。今年の開催を機に来年、再来年へとつなげていきたい」と話していた。

(2022年11月8日付紙面より)

抗アレルギー成分「ナリルチン」でカフンアーク(花粉悪)を撃退するじゃばライダー=5日、北山村のおくとろ公園
2022年11月08日
113 パンジーとハボタンに衣替え  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2022年11月08日
114 中学生が一流のプレー学ぶ  パナソニック津アドバンス招き  (バレーボール )
2022年11月08日
115 「地球はオーケストラ」  写真家・寺沢さん迎えて講演会  (紀宝町立図書館 )
2022年11月08日
116 近大新宮決勝進出ならず  全国高校サッカー和歌山大会  
2022年11月08日
117 森浦大輔投手が代表初登板  野球「侍ジャパン」強化試合  (新宮市出身 )
2022年11月08日
118 外国人の姿ちらほら  各所で旅行者数が増加  (那智勝浦町 )
2022年11月08日
119 無鑑査賞など表彰  第17回新宮市展最終日に  
2022年11月08日
120 植樹に向けクマノザクラ学ぶ  太田の郷で勝木さんが講演  (那智勝浦町 )
2022年11月08日
121 不思議な海の生物に親しむ  秋の磯遊びに親子5人  (那智勝浦町 )
2022年11月08日
122 感謝を込め手を合わせる 淡交会南紀支部が茶筅供養 (新宮市)
2022年11月08日
123 これから、冬の装い  タウンガーデンで花の植え替え  (新宮市 )
2022年11月08日
124 観光名所や瀞峡を巡る サイクリングと川舟ツアー (新宮市)
2022年11月08日
125 かつてのにぎわいをアゲイン  広角地区で運動会  (新宮市 )
2022年11月08日
126 3日間計で3100人が見物  橋杭岩ライトアップ実施  (串本町 )
2022年11月08日
127 新調まもない獅子舞を奉納  古田・地主神社の例祭で  (串本町 )
2022年11月08日
128 お悔やみ情報
  
2022年11月03日
129 みんなでつくろう!わがらのまち
 地域支え合いフォーラム  (新宮市 )

 新宮市と市社会福祉協議会は1日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で令和4年度地域支え合いフォーラム「みんなでつくろう! わがらのまち~しんぐうで暮らし続けるために今できること~」を開催した。113人が基調講演や取り組み発表などを通して、地域における支え合いの大切さについて再認識する機会とした。

 同フォーラムは、地域に必要な支え合いについて理解を深めることを目的に開催。市では「住み慣れた地域で生き生きと暮らしたい」という市民の思いを実現するため、地域包括システムの構築を目指している。

 開催に当たり、田岡実千年市長は「高齢化が進む中、幸いにも新宮市には地域を支えてくださっている方が多くいる。今後も住み慣れた地域で生き生きと暮らし続けることができるよう、皆さまと一緒にまちづくりを進めていきたい」とあいさつした。

 基調講演では、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの池田昌弘理事長が「つれもていこらよ お隣さん♪♪ ~支え合いは近所から~」を題目に講話した。

 気心知れた友人同士でお互いに気にかけ合い、それぞれができることで支え合う「支え合いの三角関係」を紹介し「個別支援の強化は孤立化支援となる危険性も。近所との関係も壊さないなどつながりを豊かにする地域づくりの支援が重要」。

 「制度やサービスは整ったが、つながりの断捨離が進んでいる」と危機感を示し、支え合いの必要性を次の世代に伝えていくことも必要とした。

 喫茶店文化が定着する東海地方では、喫茶店が通いの場、安否確認の場、健康チェックの場ともなっていると解説。「支え合い」とは「適度な迷惑のかけ合い」であるとし「支えられ上手になるためには支え合うことの意味の実感や支えられる訓練が必要」「孤立しないために今あるつながりを切らないだけではなく、新たなつながりも意識を」と述べた。

 コロナ禍において派生した、工夫を凝らした自発的な活動や「役割」の重要性、地域の取り組みなどを紹介し「目指すはほどよく迷惑をかけ合える仲間を育み、制度やサービスを活用しながら支え合って暮らし続けられる地域の実現」と締めくくった。

 取り組み発表では、協議体「わがら広角」の木下進会長が立ち上げのきっかけや設立趣旨、活動方針、今後の活動予定などを発表。「若い世代の地域への関わりが地域活性化の特効薬」などと話した。

(2022年11月3日付紙面より)

「わがら広角」の木下進会長やメンバーらが取り組みを発表=1日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
113人が支え合いの重要性を再確認した
池田昌弘理事長
2022年11月03日
130 知事メッセージを伝達
 子ども・若者の育成支援  (新宮市 )

 内閣府が進める「子供・若者育成支援推進強調月間」に合わせた、知事メッセージの伝達式が1日、新宮市役所であった。木村康史・東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会会長(新宮市推進委員)が、田岡実千年市長に仁坂吉伸和歌山県知事のメッセージを伝達、育成支援への協力を求めた。

 和歌山県は、内閣府に合わせて11月を強調月間とし、その一環として毎年、子供・若者育成支援巡回活動隊が、県内市町村を表敬訪問して知事メッセージを伝達している。今年のメッセージでは、ニートやひきこもり、児童虐待、いじめ、不登校、有害情報の氾濫、新型コロナウイルスの不安に伴う孤立や孤独などで、子どもや若者をめぐる問題がより深刻化していることに言及。

 この対策として、若者の就労やヤングケアラーに対する支援、青少年が安全安心にインターネット利用できる環境整備などを推進していくとし、活動への協力を求めている。

 新宮市の伝達式は、木村会長のほか、新宮市推進委員の畑林守さん、新宮市立少年相談センターの横山政博さん、事務局の稲垣克明さんが訪れた。木村会長が知事メッセージを代読し、田岡市長に手渡した。

 田岡市長は「子どもが生き生きと元気に成長するには、家庭、学校、地域の教育の三位一体が理想。引き続き、地域の皆さんの協力を賜り、立派な子どもに育てていただければ。市としてもそれを支援したい」と話した。

(2022年11月3日付紙面より)

伝達に訪れた木村康史会長(右)、畑林守推進委員(左)と田岡実千年市長=1日、新宮市役所
2022年11月03日
131 指導受け技術向上に励む
 消防団が本年度実働訓練  (古座川町 )

 古座川町消防団(樫原一好団長、団員105人)が10月30日、蔵土(くろづ)多目的広場で本年度の実働訓練に取り組んだ。

 団員の技術向上を目的として年1回、串本町消防本部の古座消防署・同署七川分駐所職員に指導協力を求めて実施している同訓練。四つある分団が合同で取り組む数少ない機会の一つでもあり、相互親交による消防団としての統制強化や個々の士気高揚を図る側面も帯びている。

 3年前は雨天のため町立体育館で礼式を中心に屋内実施し、以降新型コロナウイルスの情勢でおととしは中止、昨年は分団単位で機関点検を兼ねた放水訓練を実施。屋外の同広場へ集まって取り組むのは4年ぶりで、当日は団員53人(団長を含む)が参加したという。

 実施に当たって西前啓市町長が駆け付け、管内の安全を担保し町民が安心して生活できるようしっかりと訓練に取り組む姿勢がありがたいと感謝を示しつつ激励。引き続き同団事務局の総務課・濵野悦子課長と共に同訓練の様子を視察した。

 樫原団長は同訓練の側面の狙いを意識付けつつ、消防署職員の指導を今後の活動に生かすよう訓示。以降は各分団と同団女性部の5組に分かれて▽礼式▽ホース延長▽ロープ結索―の3項目で指導を受けた。本年度は技術の幅を広げるため、長らく項目の定番だった機関点検を兼ねた実放水をロープ結索に置き換えて重点的に教わり、習熟に励んだという。

(2022年11月3日付紙面より)

各分団、女性部単位で礼式の指導を受ける団員=10月30日、古座川町蔵土
2022年11月03日
132 駅舎防災複合施設が佳作受賞
 第67回「鉄道建築協会賞」  (太地町 )

 一般社団法人鉄道建築協会が実施する令和4年度第67回「鉄道建築協会賞」の作品部門において先月21日、太地町の駅舎防災複合施設整備(JR太地駅)が佳作に選出された。和歌山県内では同町のみの受賞となった。

 鉄道に関連する企業などで組織される同協会。毎年、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品や論文業績に対し賞を授与して、その業績を顕彰している。

 賞状には同町と、設計・監理を行ったジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社、施工した谷地建設株式会社の名前が記されている。

 同町によると、ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社が応募し、今回の受賞に至ったという。

 太地駅は駅と観光、防災の機能を兼ねた住民待望の施設として、昨年5月末に竣工(しゅんこう)。鉄骨造2階建で敷地面積が987・77平方㍍、延べ床面積が435・11平方㍍。

 町から多くの人々が移住したアメリカカリフォルニア州のターミナルアイランドの駅や街並みに着想を得てデザインされた施設だ。

 受賞を受け、三軒一高町長は「私の記憶では町長3代にわたって完成した駅。これから10年をかけて、駐車場や公園などの駅前整備が進められていく。そのための買収も始まるため、今後は計画通りの形へと変化していく。受賞は本当に良かった。幸先の良い知らせです」と話していた。

(2022年11月3日付紙面より)

太地町の駅舎防災複合施設整備(JR太地駅)が「鉄道建築協会賞」(作品部門)で佳作に選ばれた=10月31日、太地町役場
応募した完成図(透視図)=太地町提供
2022年11月03日
133 かわいい衣装でダンス  ハロウィーン遊びを楽しむ  (井田保 )
2022年11月03日
134 書道パフォーマンスも披露  3年ぶりの「文化祭」楽しむ  (紀南高校 )
2022年11月03日
135 火がおこる仕組み学ぶ  本年度2回目の「わくわく科学教室」  (紀宝町 )
2022年11月03日
136 人とのつながりを大切に  飯盛自主防、3年ぶりに訓練  (紀宝町 )
2022年11月03日
137 人権教育の視点から実践報告  太田小で教育研究発表会  (那智勝浦町 )
2022年11月03日
138 地域の魅力を内外に  自然風景などの写真展  (新宮ユネスコ協会 )
2022年11月03日
139 守ろう人権なくそう差別  町内各所で人権・同和啓発  (那智勝浦町 )
2022年11月03日
140 競技の普及につなげる  ニュースポーツ体験会  (那智勝浦町 )
2022年11月03日
141 本紙エリアで2人受章  令和4年秋の褒章  
2022年11月03日
142 木山さんの畑で芋を収穫  潮岬こども園4、5歳児  (串本町 )
2022年11月03日
143 当局謝罪受けつつ2案可決  町議会第5回臨時会開会  (古座川町 )
2022年11月03日
144 公共での木造・木質化を要望  木材利用推進キャラバン活動  (古座川町・串本町 )
2022年11月03日
145 お悔やみ情報