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2017年06月29日
1 早期事業化へ熱意新たに
 高速道路をつなぐ建設促進協  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の「高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会」(藤社和美会長)は27日、役場大会議室で総会を開いた。串本―太地間の早期事業化をはじめ、近畿自動車道紀勢線の未整備区間解消を求める関係機関への要望活動などの事業案を承認した。ボランティア活動にも参加していく。

 同協議会は、みんなの高速道路建設促進女性100人の会や観光協会、区長連合会など町内の24団体で構成。すさみ串本道路の工事着手、串本―太地間の新規事業化などの要望活動を行っている。

 昨年は熊本地震被災者への募金活動と寄付、国土交通省と地元選出議員への要望活動、まぐろ祭りに参加し収益金を活動費に充てるなどさまざまな活動に取り組んだ。東京への要望活動については、例年よりも回数を増やし計6回、18人で臨んだ。

 藤社会長は「最も強く望んだ本年度事業化はかなわなかったが、次年度実現に向け熱意を持って進めていく」と決意を新たにし、寺本眞一町長は「ミッシングリンクの解消に向け活動を進める中、事業化における国の理由付けの一つに、用地買収の問題がある。開通までの時間の短縮については、引き続き皆さんと共に頑張らなければいけない」と今後の協力を呼び掛けた。

(2017年6月29日付紙面より)

開会のあいさつをする藤社和美会長=27日、那智勝浦町役場
2017年06月29日
2 ラガーマンに技術指導
 五輪レスリング銅メダリスト・太田拓弥コーチらが訪問  (新宮高校 )

 県立新宮高校に26日、新宮市熊野地出身で早稲田大学レスリング部監督も務めるラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロの太田拓弥コーチ(47)と同ラグビーチームの西内勇人選手(24)、清原祥選手(24)が訪れ、同高校と新翔高校のラグビー部員21人にレスリングを指導した。ラグビーでも用いるタックルやモール(両チーム3人以上が立ち姿勢で組み合った状態)を中心に教えた。

 太田コーチは、1996年に開催したアトランタ五輪のレスリング・フリースタイル74キロ級銅メダリスト。新宮にも何度か里帰りし、子どもたちにレスリングを教えている。ラグビー部員にレスリングを教えるのは今回が初で、「ラグビーとレスリングには、タックルやモールなど共通するところが多い」と話す。

 太田コーチは自身でも印象深かったというアトランタ五輪3位決定戦前の試合のビデオを見せ、タックルにはメンタル、ヒットスピード、スキルが重要だと説いた。ヤマハの武器であるモールのムービーも見せ、レスリングの技術を応用した練習方法や姿勢の崩し方などの技を教えた。

 太田コーチは部員たちの練習を見て、「まだまだ体つきはできていないが、高校生は成長が早い。意欲を湧かせて、教えた練習をしっかり続ければ、強くなれると思う」と今後に期待した。

(2017年6月29日付紙面より)

部員らにコツを教える太田拓弥コーチ=26日、新宮市の県立新宮高校
2017年06月29日
3 一足早く天上に願う
 児童館行事「七夕会」  (古座川町 )

 古座川町民体育館で24日、児童館行事「七夕会」が開かれた。町内の子どもやその家族約110人がささ飾りづくりに取り組み、一足早く天上の織姫やひこ星に向け願い事をするなどした。

 子ども同士の交流を深める中で自主性や社会性、創造性を高めるという児童館の趣旨に基づく、同町恒例の行事。現在は子ども教育15年プランを推進する同町教育委員会教育課の職員が一丸となって計画し、町内の子どもや家族に参加を呼び掛けている。

 本年度は中央公民館が改修期間中で使えないため、町民体育館で実施。仲本耕士副町長が行事のあらましを先に紹介し、七夕にちなんだ絵本の読み聞かせでいっそう気分を高めた子どもらは、受け付け時に配られたカードに書いてある順番で▽ささ飾り制作▽おみやげ釣り▽ほしかざりづくり―の各体験に挑戦した。

 ささ飾りづくりは長さ約50㌢のプラスチック製のささ枝に折り紙飾りや短冊を飾り付ける内容でペーパードレスを着た織姫役、ほしかざりづくりは恒例の大ざさ(=タケ)に代わるオブジェ「天の川」にみんなで願い事を飾る内容で同ドレスを着たひこ星役、がそれぞれ挑戦を後押し。「天の川」にはドッジボール大会での勝利や泳ぎ、走りの上達といった願いや、ケーキ屋やキャラクターなどなりたい自分を書いた短冊が鈴なりに飾り付けられた。高池在住の上村廣美さんが飛び入りでハーモニカ演奏「たなばたさま」を披露し、雰囲気を盛り上げた。

 各体験を一足早く終えた子ども向けに織姫やひこ星の顔出しパネルも準備され、記念撮影した写真をすぐに印刷してプレゼント。終盤では同町のマスコットキャラクター「瀧之拝太郎」が「天の川」の出来栄えを確かめ、参加者、織姫役、ひこ星役の全員と一緒に記念撮影に臨んだ。

 おみやげのお菓子と併せてジュースも配られて行事は終了。和田充旦教育長は同プランを軸にこれからもさまざまな楽しい行事を開くとし、引き続きの参加を子どもや家族に呼びかけて締めくくった。

 この日仕上がった「天の川」は7月31日(月)まで南紀月の瀬温泉ぼたん荘温泉館内に飾るという。

(2017年6月29日付紙面より)

一足早くささ飾りづくりに挑戦=24日、古座川町民体育館
オブジェ「天の川」に願い事を掛ける子どもら
2017年06月29日
4 協力して道路の景観保全
 王子ヶ浜を守る会が国と協定  

 新宮市の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)と協力企業が27日、国土交通省と「ボランティア・サポート・プログラム」協定を結んだ。国交省や新宮市と協力して、同市高森の国道42号沿いの美化や景観の改善などに取り組んでいく。

 「ボランティア・サポート・プログラム」は地域や企業の人々に道路の美化活動に参加してもらうことで快適な道づくりを進めていく制度。道路管理者と市町村が実施団体の活動をサポートし、団体は実施区域と活動内容を決め三者間で協定を結ぶ。

 王子ヶ浜を守る会は、上陸したウミガメが産卵しやすい環境を目指して海岸部の清掃活動などを続けている団体。今回の協定では、高森地先の歩道部で道路清掃などを行い、地域にふさわしい道づくりを進める。

 市の玄関口である国道42号広角地区の国有地約170㍍の区間に、水道設備が整い次第花壇を建設する予定で、速水会長は「管理は責任を持って行う。花壇には季節の花を植えていきたい。最善を尽くしてやるので協力をお願いしたい」と話していた。

 同会は、熊野地方は国立公園や世界遺産が多く、日本だけでなく世界中から多くの人が訪れる大切な文化遺産の土地とし、来訪者だけでなく、地域の人にも安らぎと感動を持ってもらえるよう、道路の美化や景観改善に取り組んでいきたいと話している。

(2017年6月29日付紙面より)

協定書に印を押す速水渉会長(右)=27日、新宮市磐盾
花壇などを整備していく予定の土地
2017年06月29日
5 悔しさバネに総体での活躍誓う
 県中学校春季卓球大会  
2017年06月29日
6 串本少女バレーが6連覇
 モルテンカップ小学生バレー地方予選  
2017年06月29日
7 災害時の連携テーマに 南紀災害医療勉強会、尾鷲から串本間の関係者集う 
2017年06月29日
8 阿須賀神社で茅の輪づくり 関係者らが協力しカヤを束ねる (新宮市)
2017年06月29日
9 水辺シーズンに備える 新宮市消防が水難救助訓練 
2017年06月29日
10 折り紙遊びなど見学  三輪崎保育園で保育参観  (新宮市 )
2017年06月29日
11 太田拓弥さん新宮市長表敬  ラグビー選手と共に高校で指導  
2017年06月29日
12 薬物乱用防止を呼び掛け 串本町・古座川町、人流拠点3カ所で街頭啓発 
2017年06月29日
13 大型絵本自作し潮岬幼へ 潮岬中3年生の読み聞かせ活動 
2017年06月29日
14 6月定例会一般質問②  串本町議会  
2017年06月29日
15 ハマユウの花  孔島で咲く  
2017年06月29日
16 お悔やみ情報
  
2017年06月25日
17 荒木川の護岸が崩壊
 佐野区、大雨の影響で  (新宮市 )

 新宮市佐野区内を流れる荒木川の取水堰(ぜき)付近の護岸部分2カ所が21日の大雨の影響で崩れた。前田道春区長は「地域の人たちは次に雨が降り増水すれば水があふれ出すのではないかと不安がっている」と話している。

 崩れた場所は同区の天御中主神社からやや下流の護岸の一部。同日は未明から雨が降り、梅雨前線を伴う低気圧の影響で、雨量は合計367㍉を記録していた。発見した区民は「22日の午前11時ごろ見に行ったら落ちており、驚いた。水が出たら漬かってしまうかもしれない。住民も不安に思っている」と話した。

 和歌山県は22日の夕方に現地を確認。翌23日には県職員と復旧工事に携わる業者が共に現地を見て、工事の手法などを協議した。取水関付近は土のうを積むなどして仮復旧、上流部分に関しては付近の樹木などを伐採し状況を確認後、対応していく予定。県内でも雨の影響でさまざまな被害が出ている。

 前田区長は「雨で崩落していると地域住民から連絡を受けた。佐野農業実行組合も田畑への影響を心配している。県と話し合い、早急に対策を講じてほしいと申し入れた」と話した。

(2017年6月25日付紙面より)

川側へ崩れた護岸の一部=23日、新宮市佐野
工事が始まった取水堰(ぜき)付近=24日、新宮市佐野
2017年06月25日
18 「元気に大きく育って」
 1年生がヒラメ稚魚を放流  (勝浦小 )

 那智勝浦町の那智湾の砂浜で23日、ヒラメ稚魚1000匹の放流があり、町立勝浦小学校の1年生44人がペットボトルの入れ物に稚魚を小分けしてもらい海に放した。

 勝浦小の体験学習を兼ねて開かれている恒例の放流会で、児童らは県職員からヒラメの特徴なども教わり、「ヒラヒラしているところは何?」「さわってもいいかな」などと質問しながら放流までの間にヒラメを観察。放流後は「元気に大きく育ってね」と手を振り見送った。

 ヒラメ稚魚の放流は、栽培漁業の拡大を図るため、町が紀州勝浦漁業協同組合に委託し毎年行っている。串本町の県南部栽培センターで3月1日と同月3日にふ化した稚魚を、同漁協が体長約10㌢前後まで中間育成。宇久井漁協、勝浦漁協、和歌山東漁協那智支所・浦神支所の管轄海域で約6万匹を放流した。

 東牟婁振興局農業水産振興課の白石智孝さんは、「日高町の調査海域で、放流した個体から例年300万円程度の水揚げがある。漁獲されなかった放流魚も卵を産み、資源の減少を防ぐ役割がある」と期待を込め語った。

(2017年6月25日付紙面より)

ヒラメの稚魚を観察しながら放流の順番を待つ児童ら=23日、那智勝浦町勝浦の海岸
慎重に稚魚を放つ
2017年06月25日
19 高木顕明師しのぶ
 非戦、平等を願い遠松忌  (新宮市 )

 新宮市大橋通の淨泉寺(山口範之住職)で24日、真宗大谷派主催の「遠松忌法要」が営まれた。大勢の市民らが参列し、非戦・平和を唱え、差別と戦った同寺12代住職、高木顕明師(1864~1914年)の遺徳をしのんだ。

 「前(さき)を訪(とぶら)う 今、この時代に聞く非戦・平等の願い」をテーマに毎年営まれている法要は、1998(平成10)年に滋賀県大津市の本證寺で有志らが第1回を営み、翌年から新宮市で開かれている。今年20回目で、2000(平成12)年から同派が主催している。

 市民らは、市内の南谷墓地にある顕明師顕彰碑での勤行後、淨泉寺本堂で営まれた法要に参列。池田士郎・天理大学名誉教授の講演や演劇「彼の僧の娘 高代覚書」(作・演出、嶽本あゆ美さん)の鑑賞、懇親会などもあった。

 顕明師は新宮出身の医師・大石誠之助(1867~1911年)らとともに非戦、平和を唱えて活動していたが、明治天皇暗殺を企てたとして「大逆事件」(1910年)に連座し無期懲役となった。無念の中、14(大正3)年6月24日に秋田刑務所で自ら命を絶った。事件を受け、顕明師は同派から追放されたが、96(平成8)年に処分取り消しとなり、名誉が回復されている。

(2017年6月25日付紙面より)

高木顕明師顕彰碑前での勤行=24日、新宮市の南谷墓地
2017年06月25日
20 アキラ自動車が優勝 第121回職場対抗ボウリング大会 
2017年06月25日
21 紀宝トレジャーズ優勝
 第42回紀宝地区防犯少年野球大会  (紀宝町 )
2017年06月25日
22 紀宝柔道会・伊藤さん、濵仲さんが準優勝 三重県少年柔道選手権兼全小予選 
2017年06月25日
23 踊りや長唄楽しむ 花柳流久の会がドマーニ宇久井を慰問 
2017年06月25日
24 市長の政治姿勢など聞く 新宮市議会6月定例会一般質問3日目 
2017年06月25日
25 優良事業所、管理者を表彰 新宮警察署管内安全運転管理者協議会 (新会長には久保正彦さん)
2017年06月25日
26 笑顔で歌声と演奏 「サウンド・ブーケ」がグランドール紀の風を慰問 
2017年06月25日
27 冬鳥の珍鳥を観察 御浜町、中井節二さんが初夏にカラムクドリを 
2017年06月25日
28 熊野の古式捕鯨を学ぶ  歴探スクールで櫻井さん講演  
2017年06月25日
29 「熊野からロマネスク」  映画主役が新宮市長表敬  
2017年06月25日
30 てるてるぼ~ず大集合 仲之町商店街、30日まで投票を受け付け 
2017年06月25日
31 お悔やみ情報
  
2017年06月21日
32 御旅所神事の模型奉納
 東公司さんが熊野速玉大社へ  

 紀宝町鵜殿の東公司さんは19日、「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈(おとう)祭り」が昨年、国の重要無形民俗文化財に指定されたことを祝い、「御旅所神事」の模型を新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に奉納した。

 東さんは昨年4月に御船祭(みふねまつり)で使用される「神幸船(しんこうせん)」「諸手船(もろとぶね)」「早船(はやぶね)」の3隻、9月に「神馬(しんめ)渡御式」、「神輿(みこし)渡御式」の模型を奉納しており、今回で速玉祭の主要部の模型が全てそろった。

 昭和8年生まれで元建具職の東さんは、退職した70歳ごろから趣味で模型を作り始めた。昨年9月に奉納した作品同様に上野宮司から依頼を受けて制作。お供えの品、たいまつなども忠実に再現し、使用されたスギは枝を一度枯らしてから色づけするなど細部までこだわり、祝詞や石塚などの文字は上野宮司が書き入れている。

 東さんは「制作期間は材料の調達からすると半年以上。人形の顔などの細かな作業が、一番苦労した。年を取り手が震えるようになってきたから、うまいこといかんわ。1、2年早く、手の震えの少ないうちにやっていたら」と笑顔で話した。

 上野宮司は「杉の仮宮の内部の見えない所にもスギを使うなど忠実に再現され、芝の代わりに砂利を敷き詰めてくれるなど、お祭りの雰囲気が出ている。今回奉納されたことによって一連の大作は完了し大変うれしく思うと同時に、感謝申し上げます。模型の見学に関しては、授与所の神職にお尋ねください」と話した。

(2017年6月21日付紙面より)

「御旅所神事」の模型を奉納した東公司さん(右)と上野顯宮司=19日、新宮市の熊野速玉大社
奉納された模型
2017年06月21日
33 「夢と絆を奪われた」
 拉致被害者の蓮池薫さん講演  (新宮市 )

 新宮市と市人権尊重委員会・市教育委員会は18日、北朝鮮拉致被害者の一人である蓮池薫さんを招いた講演会「夢と絆~北朝鮮での24年、そして今~」を同市の蓬莱体育館で開いた。来場者約1000人が、拉致の実態に耳を傾けた。

 蓮池さんは、中央大学法学部3年だった1978年7月31日夕刻に、出身地の新潟県柏崎市の海岸で現在の妻とデート中に拉致された。

 北朝鮮内では、工作員教育を受け、日本語教育や翻訳を任された。拉致から約2年後に妻と再会、結婚。子どもを授かったものの、朝鮮人として暮らしていることなどから日本語は教えず、祖父母は全員亡くなったと言い続けた。「この子は、この国でこのまま誰にも知られることなく生きていくんだ」という思いがよぎったという。

 しかし、ソ連の崩壊に伴って、北朝鮮情勢は大きく変わり、日本から経済支援と植民地支配の賠償を得るため、蓮池さんに帰国の話が持ち込まれた。北朝鮮で家族や日本の調査団と面会するにあたり、拉致を隠す偽のシナリオを教え込まれ、中流階級のマンションにも引っ越したが、当時の最高指導者・金正日が拉致を認めたことで帰国に変更。2002年、家族と24年ぶりの再会を果たした。ふるさとに帰り、これまで抑えていた思いがわき上がったという。

 「拉致で夢と家族との絆が奪われた」と話す蓮池さん。今なお北朝鮮内には拉致被害者がおり、恐怖と絶望感を抱きながら助けを待っていると話す。「これから何とかする、頑張っていますではなく、解決に向けて進めてほしい」と願った。

 蓮池さんは1957年生まれ。現在、新潟産業大学経済学部の准教授を務める。帰国後、新潟産業大の非常勤講師として働くかたわら、2005年に中央大に復学した。以来、拉致問題に関する書籍を執筆している。

(2017年6月21日付紙面より)

多くの来場者が耳を傾けた=18日、新宮市の蓬莱体育館
北朝鮮での生活を語る蓮池薫さん
2017年06月21日
34 270人が熊野の地へ ぱしふぃっくびいなす入港 (新宮市)

 豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長約183㍍、総排水量約2万7000㌧)が18日午前9時30分ごろ、新宮市三輪崎の新宮港に入港した。観光客約270人が熊野の地を堪能し、同日午後6時に出港した。

 クルーズ名は「南紀・南房総クルーズ」(3泊4日)。神奈川県横浜市を出発し、新宮、千葉県館山市を経由して横浜へ戻る。歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は魂の故郷としても知られています。今年は熊野那智大社御創建1700年の節目を迎えました。歴史と文化を堪能していただけたら」と話した。

 岸壁では平安衣装をまとった女性が出迎え、記念バッジをプレゼントした。新宮市と那智勝浦町の地元特産品を販売する露店も並び、にぎわった。出港時は、地元太鼓グループ「熊野水軍太鼓」の演奏で見送った。

(2017年6月21日付紙面より)

入港する「ぱしふぃっくびいなす」=18日、新宮市三輪崎の新宮港
2017年06月21日
35 和深~田並の世界遺産歩く
 大辺路街道踏破ウオーク  (串本町 )

 串本町和深~田並で11日、第7回大辺路街道踏破ウオークがあり、19人が世界文化遺産「新田平見道」「富山平見道」を含む古道を歩き抜いた。

 串本アウトドアフェスティバル実行委員会主催。熊野古道大辺路の世界文化遺産追加登録を記念して昨秋にJR紀伊田辺駅を起点にして始まったシリーズウオークで、田辺駅~朝来駅、朝来駅~冨田駅、富田駅~三ケ川、三ケ川~周参見駅など回を重ね、第7回目にしていよいよ串本町域の同遺産を巡るに至った。

 この日はJR和深駅を起点、同田並駅を終点にして踏破に臨んだ。ガイドは熊野古道大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長ら3人が担当。出発にあたり和深在住の岩本立彦さんから和深の由緒について解説を受け、本州におけるサツマイモ栽培の発祥地があることなどを確かめつつ、大辺路踏破に臨んだ。

 平見は地質的には海岸段丘を指す字名で、今回の大辺路ルートは複数の平見を経由する形で通っている。うち、保存状態がよく世界遺産に追加登録されたのが上記2カ所。新田平見道は石段や石畳が残る道、富山平見道も往時の石積みがあり、多雨下でも容易に道が損なわれないよう工夫された往時の人々の知恵や沿道の文化について適時解説を受けながら歩き、田並駅を目指した。

 今回のウオークは同委員会主催の春~初夏ウオーク第6弾(最終)にあたり、大辺路踏破ウオークの第8回は今秋に行われる予定。

(2017年6月21日付紙面より)

JR和深駅を出発し、最初の世界遺産「新田平見道」を目指す一行=11日、串本町和深
2017年06月21日
36 近大新宮が健闘
 県高校総体空手道競技  
2017年06月21日
37 アルマボーラが1位に
 ホップリーグサッカー東牟婁ブロック大会  
2017年06月21日
38 救急対応できますか? 神倉小学校で保護者による救命講習会 
2017年06月21日
39 厚労省から講師招き 美熊野福祉会、法人30周年の記念講演会 
2017年06月21日
40 英語であいさつできるよ  北山保で英会話学習  
2017年06月21日
41 伝統に触れ地域を大切に  三輪崎幼で伝統芸能学習  
2017年06月21日
42 「一緒に遊ぼう!」  太地こども園が触れ合いの日  
2017年06月21日
43 説明や実践で学び深める 新翔高校3年生対象に進路指導 
2017年06月21日
44 受講生18人得て始まる  古座川町公民館講座「ヨガ教室」  
2017年06月21日
45 新規事業始め活動に励み  南紀国際交流協会が総会  (串本町 )
2017年06月21日
46 ミクロの世界を観察  自然探訪スクールに25人  (新宮市 )
2017年06月21日
47 定数10に12陣営出席  太地町議選立候補予定者説明会  
2017年06月18日
48 地元の魅力知り、発信
 城下町遺跡学ぶ会に40人  (新宮JC )

 新宮青年会議所(新宮JC、前田雄理事長)は17日、新宮市の丹鶴体育館で「地域の魅力再発見~旧丹鶴小学校遺跡発掘を学ぼう!~」を開催した。会員や一般約40人が参加し、市教育委員会文化振興課の小林高太主任から現在までの発掘調査結果を聞いた後、グループに分かれて意見交換した。

 小林主任は、江戸時代(第1遺構面)、鎌倉~室町時代(第2遺構面)、縄文時代中期(第3遺構面)に分けて説明。城下町跡は城と変わらないほどしっかりした石垣が積まれていて、高級な中国の中国製磁器などが多数出土しており、有力者が管理した川湊があったことが推測できるなどと話した。

 「新宮市の魅力ある歴史の有効活用」をテーマにしたグループディスカッションでは、3班に分かれ、話し合った。「これだけの遺跡を壊してしまうのは将来の新宮の人に申し訳ない。中世の川湊は珍しく、近畿ではここだけ。中世の街並みを生かした観光を」「熊野の都新宮市の復活は歴史から。子どもや若い人らに広く知ってもらう努力が必要」などの意見があった。参加した新宮市観光協会の丹羽生会長は「遺跡を観光に生かせば、新宮の経済復活にもつながると思う」と話していた。

 新宮JCは、発掘されている遺構を中心に地元の文化や歴史を知り、魅力を再認識し、多くの人に発信していくことを目的に今回のイベントを企画した。

(2017年6月18日付紙面より)

遺跡について説明する小林高太主任(右)=17日、新宮市下本町
2017年06月18日
49 初上陸のカメが再び
 王子ヶ浜で今期初産卵確認  (新宮市 )

 新宮市王子町の王子ヶ浜で17日早朝、アカウミガメの今季初産卵が確認された。14日に初上陸したカメと同じ個体とみられる。午前2時ごろ、釣り人が上陸を確認。約3時間かけて産卵し、海へと帰っていった。

 産卵は同市あけぼの側の浜で波打ち際から50㍍ほど陸側の砂地。ウミガメの保護活動を続けている新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)会員の榎本晴光さん(62)が同日午前4時45分ごろ砂浜で卵を発見した。深さ約50㌢の穴からピンポン球ほどの大きさの卵が122個見つかり、うち3個は割れていた。一つ一つを丁寧に採取し、ふ化場へ移した。

 16日には大浜体育館裏手あたりで別のカメの上陸も確認されていたが、砂利が多く産卵できなかった様子。榎本さんは「今日くらいに産んでいるのではないかという予感はありました。うまいこと産卵場所を見つけてくれた」。速水会長は「先日は場所が悪かった。産卵してくれ一安心です」と話していた。

 釣りをしていた熊井昭信さん(50)=愛知県名古屋市=はカメの上陸、産卵を見ていた。「真っ暗な所から上がってきてびっくりしました。浜松では産卵の跡などを見たことはありますが、カメの姿や産卵を見るのは初めて。なかなか見られるものではありませんね」と驚きを語った。

 アカウミガメは1回の産卵で平均120個の卵を産み、約60~80日でふ化する。5月中旬から8月半ばまで上陸シーズンが続き、王子ヶ浜では昨年8月11日までに上陸が20頭、うち11頭が1159個の卵を産んだ。

(2017年6月18日付紙面より)

卵を採取する榎本晴光さん=17日早朝、新宮市
2017年06月18日
50 心の風景よみがえる
 市野々地区の「水田」復活  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害から6年。大きな被害を受けた那智勝浦町市野々で「水田」がようやく復活した。同町社会福祉協議会の会長を務める山田善清さん(77)の約4反(40㌃)の田では稲穂が風に揺れ、水面(みなも)をアメンボが滑る。山田さんは「昔ながらの田舎の風景、心の風景がようやく復活しました。水を張った田を眺めていると心が癒やされます」と語る。

 山田さんは新宮高校卒業後、大阪で働いた。定年退職後、約10年前に市野々にUターン。18代目になる農家を継いで田畑を守ってきた。「田舎の風景に憧れて帰って来ました。ようやく理想に近づいてきたと思った時、あの大水害」。市野々地区は旧道沿いなどに水田が多くあったが、濁流が田の豊かな土を奪い、山の土砂が流れ込んだ。那智川からの水路も崩壊した。土砂が1㍍以上も積もり、雑草が生え、シカの遊び場と化してしまった。

 「何とか元の姿に戻したい」。那智川からポンプアップを町へ依頼し続けながら、山田さんは水田の復活に取り組んだ。流れ込んだ小石やガラス片などを一つ一つ手作業で取り除いた。家の庭には拾った小石がうずたかく置かれている。

 今年5月、ようやく願いがかないポンプアップが実現した。農機具など経費の面から考えると稲作りは経済的に難しいという。遊び場を覚えたシカが夜、稲の先を食べにやって来る。雑草を抜く作業も大変だ。しかし、心の風景の復活が何よりうれしいと笑顔を見せる。「夕方帰宅したら周囲から流れる水の音が聞こえ、カエルの泣き声が響いてきます。本来の田舎の風景にほっとします。先日は井関保育所から園児たちも田を見に来てくれました。うれしいですね」。稲の収穫はお盆すぎになるそうだ。

(2017年6月18日付紙面より)

復活した水田の風景を喜ぶ山田善清さん=13日、那智勝浦町市野々
2017年06月18日
51 川口さん、地主さんが優勝
 第15回グラウンドゴルフ交歓大会  (県GG協会紀南東ブロック )
2017年06月18日
52 新宮MTKが初参加
 静岡県シニアサッカーフェスティバル  
2017年06月18日
53 まちかどぶらり 489 子どもの思い出訪ね -新宮市王子町、田鶴原、熊野地- 
2017年06月18日
54 透析治療の充実に尽力  畑中淳治氏を「偲ぶ会」  (熊野路クリニック )
2017年06月18日
55 地震に強い家とは 太地町で一級建築士が減災セミナー 
2017年06月18日
56 3団体に地域貢献賞  ひまわり基金活用し  (新宮信用金庫 )
2017年06月18日
57 復活の「ミニ四駆」も  熊野模型クラブが展示会  (新宮市 )
2017年06月18日
58 自分で作ると楽しいね  佐野保で食育クッキング  (新宮市 )
2017年06月18日
59 ハマボウ咲く  三輪崎孔島で  
2017年06月18日
60 神社に鮮やか絵画  藤本深恵さんが個展  (太地町 )
2017年06月17日
61 フェロー諸島友好提携へ 一般会計補正予算に旅費計上 (太地町議会)

 太地町議会(山下雅久議長、10人)の6月定例会が15日に開会し、一般会計補正予算案などの議案24件を審議、全て可決した。会期は22日(木)までだが、16日に一般質問を行い、全日程を終了次第、閉会する。

 一般会計予算案は歳入歳出に9462万1000円を追加し、総額を26億8667万1000円とするもの。企画費に「鯨の海構想」の仕切り網・遊歩道等測量調査及び設計業務委託料443万円を計上、新たにフェロー諸島友好都市提携の旅費390万9000円が盛り込まれた。

 フェロー諸島はデンマークの自治領で、イギリスの北方にある。昨年10月の国際捕鯨委員会(IWC)の総会で太地町と懇談した際、友好都市提携のアイデアが出た。今年4月にグリーンランドで開かれた北大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)総会で、日本政府代表が太地の意向を踏まえて具体案を持ち掛けたところ、フェロー諸島の担当者から「大変喜ばしいこと」と返答があった。太地町は同じ捕鯨文化を有し、捕鯨継続を宣言する町同士で情報を共有することで、さらなる反捕鯨対策や漁の継続につながるとみている。

 審議では約390万円の旅費や派遣人数に関する質問が挙がった。町は職員4人がビジネスクラスで向かうと答えた。漁野尚登議員は「約400万円もかけてフェロー諸島へ行き、友好関係を結ぶ必要はないのでは」と反対の意を示した。三原勝利議員は「私たちのまちづくりを考えれば、こういうことは必ず必要になる」と賛成した。

(2017年6月17日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した6月定例議会=15日、太地町役場議場
2017年06月17日
62 大谷湿田木道にネットを設置
 相次ぐ立ち入りを物理的阻止  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)は15日、同町直見にある大谷湿田の木道外縁に鹿よけネットを張り巡らせた。相次ぐ湿地への立ち入りを制限するのが狙いで、同町文化財保護審議委員会の辻新委員長は「湿地への立ち入り禁止の看板を出しても守っていただけず、やむなく物理的に阻止することにした」といきさつを語る。

 大谷湿田はトンボ類の生息環境を守る目的で同町の自然保護区に指定され、希少種のハッチョウトンボについては同町の天然記念物に指定。同湿田の外周は鹿よけネットで囲まれ、観察は外周からネット越しか既設の木道上からじかに行う形になっている。

 これまで観察者の良識を信じて観察の場を保ってきたが、今季は湿地へ立ち入った痕跡が頻発。生息環境への影響を危惧した町教委は今月3日、木道に湿地への立ち入り禁止を求める看板を設置した。同委員も抜き打ちで早朝の見回りを始めたが、看板設置後も新たな痕跡が見つかり、現行人を発見して注意するなど歯止めが利かなかったため今回の対応に至った。

 この日は同委員2人、和田教育長ら教育課員3人が作業。木道外縁に支柱を立て1・5㍍前後の高さでネットを張った。網の目は16㌢角で粗く木道上からの観察にさほど支障はなく、湿地全周がネットか柵で囲まれ立ち入りができない状態になった。

 今期はハッチョウトンボの発生数が少なく、そこへ立ち入りが頻発。幼生は水深数センチの水域をすみかにしていると見られるが、人間が立ち入れば湿地なのでその環境は容易に壊れるし、文字通りの状況を確認しているという。本来であれば各指定に基づく対応をとるべきところを、現状は注意喚起で留めている。辻委員長は「今はハッチョウトンボの産卵時期で、人間が入り込んだ影響はかなり大きいと思う。ここは保全地域。むやみに立ち入らず見守っていただきたい」と改めて地域に呼び掛けた。

(2017年6月17日付紙面より)

木道外縁にネットを張り巡らせる町教委職員や文化財保護審議委員=15日、古座川町直見
2017年06月17日
63 会員増強などで意見交換
 明石市の高年クラブと交流  (那智勝浦町 )

 兵庫県明石市の老人クラブで組織する「明石市高年クラブ連合会」(柏木健策会長)の代表ら約80人が15、16の両日、那智勝浦町へ研修旅行に訪れた。同町からは町老人クラブ連合会の峰武久副会長、宇保英生さんらが出迎え、研修会で意見を交わした。

 明石市高年クラブ連合会は同市5地区で202の単位クラブがあり、会員数は9799人を誇る。那智勝浦町の観光と同町老人クラブ連合会との交流を兼ねて研修旅行を企画した。

 研修会は同町北浜のかつうら御苑を会場に開かれた。峰副会長は同町では33クラブがあり、男性292人、女性756人の会員数などを報告。和歌山大学のシニアエクササイズトレーニングを取り入れた筋力トレーニングによる健康づくりと介護予防事業の推進などを紹介した。

 意見交換ではクラブの運営費の問題、会員増強の課題などの話題が出た。那智勝浦町は圧倒的に女性の会員が多いことにも注目が集まった。特に会員増強は全国的に課題となっている。明石市の会員からは「輪投げゲーム」「カラオケ」「入浴会」などで会員を誘っているという具体策や入会呼び掛けのチラシが紹介され、市と自治会とが力を合わせ「オール明石」で取り組んでいるという声があった。

 峰副会長はニュータウン勝浦熟年クラブでカラオケやマージャン、「健康吹き矢」など会員が楽しめる活動を展開している例を示した。峰副会長、明石市の会員ともに「魅力ある活動を展開するのが大事」という意見で一致していた。

(2017年6月17日付紙面より)

明石高年クラブ連合会の代表らを前にあいさつする峰武久副会長=15日、那智勝浦町のかつうら御苑
2017年06月17日
64 田畑武彦さんが優勝 那智勝浦ゴルフ倶楽部、平成29年度理事長杯 
2017年06月17日
65 紀宝柔道会・伊藤君が県体重別で優勝 柔整師杯では濵仲さんが優勝 
2017年06月17日
66 那智勝浦が初優勝
 第35回学童大会(B級)東牟婁支部大会  
2017年06月17日
67 人形供養祭の善意届ける 那智勝浦町の災害復興基金へ寄付 
2017年06月17日
68 101歳祝い和やかに 新宮市蓬莱地区民生委員があけぼので交流 
2017年06月17日
69 昼食で学校に親しみを うどの幼園児が小学校のランチルームへ 
2017年06月17日
70 「経営の神様」を語る 紀宝町、第1回春秋学級・チャレンジ学級を開講 
2017年06月17日
71 芸術に触れる機会を  たづはら保で人形劇鑑賞  
2017年06月17日
72 家族の笑顔あふれる  王子幼稚園の運動会  
2017年06月17日
73 2週間後の完成楽しみに  高田小学校で梅ジュース作り  (新宮市 )
2017年06月17日
74 トルコ国との友好学ぶ  和深保育所が記念館で学習  
2017年06月17日
75 3町6チームが交流戦  串子連主催の練習試合  (串本町 )
2017年06月17日
76 五穀豊穣などを願う 串本町、潮御﨑神社で「農漁祭」 
2017年06月17日
77 予防の大切さを伝える くしもと町立病院、がん予防公開講座開く 
2017年06月17日
78 ノカンゾウ咲く  高田の国道沿いで  
2017年06月17日
79 お悔やみ情報
  
2017年06月09日
80 マグロ解体や餅ほりも
 11月19日、第6回天空ハーフマラソン  

 第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。

 大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。

 実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。

 大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。

 スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。

 参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。

 申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。

(2017年6月9日付紙面より)

第6回大会の開催を発表する大会長の田岡実千年新宮市長ら=8日、新宮市役所
2017年06月09日
81 出場と勝利を願い
 後輩らがPVで加藤先輩に声援送る  

 サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。

 その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。

 試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。

 観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。

 観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。

 新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。

(2017年6月9日付紙面より)

戦況を見守りながら加藤恒平選手の出場に期待を寄せた=7日、新宮市
試合前には後輩が加藤選手への応援メッセージを国旗に寄せ書きした
2017年06月09日
82 文化協会長賞など137点 第52回南紀会書作展授賞式 (新宮市)

 「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。

 授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。

(2017年6月9日付紙面より)

記念品などを受け取る受賞者たち=4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館
鈴木江邨理事長
2017年06月09日
83 映像で自然観察楽しむ
 宮本学さん迎えて学習会  (田原小 )

 串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。

 現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。

 今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。

 映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。

 この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。

(2017年6月9日付紙面より)

映像を交えて身近な自然を紹介する宮本学さん=2日、串本町立田原小学校
2017年06月09日
84 本年度会長校は光洋中  新宮市PTA連絡協議会が総会  
2017年06月09日
85 被害を水際で食い止める  新宮橋本郵便局で特殊詐欺防止訓練  
2017年06月09日
86 新会長に橋本順子さん 新宮商工会議所女性会が総会 
2017年06月09日
87 きれいにすると気持ちいい  神倉小でプール掃除  
2017年06月09日
88 電車でイモの苗植えに わかば保、社会学習と自然体験 
2017年06月09日
89 ラベンダーの香りに癒やされ サンテ・ヴィラージュ太地で手作りハーブせっけん講座 
2017年06月09日
90 地元老クと一緒に育てる  高池保サツマイモ栽培中  (古座川町 )
2017年06月09日
91 「健康寿命増進」を力点に 串本町老連、田仲康慧会長選出し総会 
2017年06月09日
92 アジサイの花  新宮の渡御前社  
2017年06月09日
93 6月定例会は13日開会 新宮市、復興祈念公園の名称など9議案 
2017年06月09日
94 お悔やみ情報
  
2017年06月08日
95 訪問看護も選択の一つ
 住み慣れた場所で自分らしく  (新宮市 )

 新宮市健康長寿課は6日、市福祉センターで市民向け講演会「訪問看護ってなぁに?~住み慣れた場所で、自分らしく生きること支えます~」を開催し、約110人が聴講した。訪問看護師の鈴木初美さん(訪問看護ステーションのぞみ)が「家に帰りたい」と退院を希望している人や、容体の急変が不安な人がいたら相談してほしいと呼び掛けた。

 医師を通じて自宅に看護師が派遣される訪問看護。医師の指示のもと、体調によっては点滴や注射、服薬管理を含めた痛みへのケア、下剤の調整などもかかりつけ医やかかりつけ薬局の薬剤師と相談しながら支援する。

 乳幼児から高齢者まで年齢に関係なく利用可能で、最近では認知症の高齢者、末期のがん患者、人工呼吸器などの高度な医療が必要な人などの利用が増えている。訪問回数は相談して決める。

 市内、那智勝浦町、紀宝の一部で活躍している鈴木さんは、訪問看護の三つの原則として▽日常生活の継続(慣れ親しんだ生活スタイルを可能な限り変えることなく親しい人々との交流を保ちながら療養生活ができる)▽自己決定(提供されるケアおよび生活環境の変化は可能な限り本人が納得して選択し決定できるように情報の機会や場を提供する)▽能力活用(残された能力や可能性を積極的に見いだし、可能な限り自立して安全にいきいきとした日常生活を送れるように配慮すること)―を紹介。

 「訪問看護師として一番大切なことは患者さんの痛み、訴えを信じること。痛みは患者さんにしか分からないということを理解すること」などと話した。

(2017年6月8日付紙面より)

約110人が聴講した=6日、新宮市福祉センター
鈴木初美さん
2017年06月08日
96 ちゃんと歯磨きしてる? 正明保で虫歯予防と食育教室 

 新宮市の正明保育園(山田みつの園長、園児47人)で5日、虫歯予防と食育の教室があった。

 虫歯予防教室は6月4日の虫歯予防デーにちなんで、食育教室は6月の食育月間にちなんで開かれた。

 辻本幸子主任教諭が、食事の後の歯磨きで虫歯菌を退治する様子と歯磨きの基本を、カバと虫歯菌の紙人形や紙芝居を使って説明した。歯ブラシの持ち方、口の開け方、大人に仕上げ磨きをしてもらうこと、最後にうがいをして虫歯菌にさよならすることをおもしろおかしく説明すると、園児らは笑いながら話を聞いていた。辻本教諭が「みんなもちゃんと歯磨きしてる?」と尋ねると、園児らは「してる!」と元気よく返事をした。

 食育教室では栄養士の山下睦子さんが旬について話した。野菜、果物、魚には旬があることを説明し、旬の食材の良いところは、おいしいこと、栄養が多いこと、値段が安いことと話した。「家に帰ってお母さんにも教えてあげてね」と呼び掛けると、園児らは「はーい」と明るく答えていた。

 正明保育園では、5歳児が土作り、苗選び、毎日の世話などを行う野菜栽培やその野菜を使ったカレークッキングなどを食育の一環として行っている。

(2017年6月8日付紙面より)

上の歯の磨き方を学ぶ園児ら=5日、正明保育園
2017年06月08日
97 地震への備えを学ぶ
 王子地区福祉委員がゆる体操と講話  (新宮市 )

 新宮市の王子地区福祉委員会(古川美穂委員長)は6日、同市の王子会館で毎月恒例の「ゆる体操&おしゃべりタイム」を開いた。体操で体をほぐした参加者らは市防災対策課の廣井和樹さんらから地震に対する備えを学んだ。

 「ゆる体操」は固まった体を緩めることで凝りや冷えが解消でき、疲労回復や健康増進、介護予防や美容などの効果が得られるという。種類や方法が豊富なので組み合わせて行え、さまざまな体操法の長所を含む。

 古川委員長が、地域住民の引きこもり防止のため提案し、7年目。参加者らは指導員の資格を持つ松岡文子さんから教わり「気持ちよく」や「ゆったり」など快適な気持ちを表す言葉や「くるくる」など擬態語を声に出して取り組んだ。

 地震の講話では、廣井さんが過去の地震の被害状況などから家屋倒壊や火災での焼失の危険性を訴え、備えることで命を守ることにつながると述べた。「日本各地で地震は発生しており、日本に住んでいる限りは地震と向き合わなければならない」と話した。

 地震が発生したら揺れが収まるまでは何もできないとし「命を守るために必要な手段は家具転倒の防止。市では65歳以上の世帯に家具転倒防止金具の無料取り付けを実施している」と紹介した。

 王子地区付近の状況として、「東海・東南海・南海3連動地震」では浸水域となっていないが、想定外を想定した「南海トラフ巨大地震」では全域が浸水域となっていること、到達時間や指定の津波一時避難場所は王子ヶ浜小学校とオーシャンハイツだと説明。

 耐震診断や非常用持ち出し袋、ウエットティッシュや水、マスクなど災害時に役立ったものの紹介もあり、参加者らは真剣な表情で耳を傾けていた。古川委員長は「まず逃げること、持ち出すと役に立つものなど参考になりました。皆さんの参考になれば」と話していた。

(2017年6月8日付紙面より)

話に耳を傾ける参加者ら=6日、新宮市の王子会館
2017年06月08日
98 42人が上陸し島内を散策
 通夜島自然観察クルーズ  (串本町 )

 串本町須江にある白野漁港を拠点にして4日、ウオークイベント「熱帯植物の無人島・通夜島自然観察クルーズ」があり42人が島内を散策した。

 このイベントは、串本アウトドアフェスティバル実行委員会が主催する2017春~初夏ウオークの第5弾。通夜島は同町大島にある水門神社の主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと、応仁天皇)が一夜を過ごしたと伝えられる島で、上部の平見は一時耕作地として開墾され戦後に観葉植物栽培地として民間に貸し出された経緯もある。2003(平成15)年以降は町有(元大島村有)の無人島となり、活用されることなく自然回帰が進んでいる。

 かつて栽培されていた熱帯植物の一部も野生化し、島内はスダジイとヤシ類が並び立つ独特の森林景観を宿している。人々の営みの名残として神社なども現存し、北岸区域13・7㌶(海域含む)は2005年にラムサール条約登録湿地として認定されている。5月18日には南紀熊野ジオパークガイドの会・南エリアが地質地形面から調査をしジオサイト候補としての話題性も高まっている。

 ウオークコースは、12日に大辺路刈り開き隊(上野一夫隊長)らが刈り開いた旧道など。42人はガイド役の上野隊長から現在に至るまでの歴史や地質的には火砕流の痕跡がうかがえる点で解説を受け、以降は2組に分かれ渡船で旧野猿台付近へ上陸した。

 標高約40㍍の海岸段丘構造を持つ島上部の旧道沿いに移動し、海岸段丘の成り立ちが視覚的に感じられる浜や同町域に数多くある海岸段丘(通称・平見)を一望できる展望場所、通夜島独特の森林植生などを見届けた。

(2017年6月8日付紙面より)

現在の通夜島に至るまでの歴史や特色を教わる参加者ら=4日、串本町須江の白野漁港
2017年06月08日
99 間所直愛さんが優勝
 GG「我がらの会」春季大会  
2017年06月08日
100 5人が全国出場決める
 第54回和歌山県空手道選手権大会  
2017年06月08日
101 新宮高校 永春・上山組インハイ出場 県高校総体卓球競技の部 
2017年06月08日
102 300点近くの力作並ぶ 那智勝浦町、喫茶きよもんで陶芸展示 
2017年06月08日
103 高木副住職に功労者表彰  和歌山県観光連盟が総会で  
2017年06月08日
104 最優先課題は会員増強  県年金受給者協会新宮支部が総会  
2017年06月08日
105 「歯を大切に」意識高める 那智勝浦町で歯と口の健康フェスタ 
2017年06月08日
106 手縫いの雑巾を寄贈 新宮市千穂第一地区福祉委員が神倉小に 
2017年06月08日
107 優勝は「maximum」 古座川町長杯ソフトバレー大会 
2017年06月08日
108 望楼の芝で楽しく  潮岬幼稚園が遠足  (串本町 )
2017年06月08日
109 カワサツキの大株花盛り  加藤香椎さん宅で  (串本町 )
2017年06月08日
110 マルバウツギ  相賀の県道沿い  
2017年06月08日
111 22案件を上程し開会  那智勝浦町議会6月定例会  
2017年06月08日
112 お悔やみ情報
  
2017年06月07日
113 継続できる事業に
 プレイベント企画考える  (市民ワークショップ )

 新宮市教育委員会文化振興課は4日、新宮商工会議所で文化複合施設周知活動プレイベント実行委員会の第1回市民ワークショップ「プレイベントをしよう!」を開いた。17人が参加し、アイデアを出しあった。

 平成33(2021)年度開館を目指して文化複合施設の建設が進められている。これに先駆け、市教委は株式会社シアターワークショップ(伊東正示代表取締役)支援のもと12月までにワークショップ4回と講座3回を開き、プレイベント実行委員会を立ち上げる予定だ。今回はイベントの草案としてアイデアを出し合い、内容を絞り込んだ。7月23日(日)の第2回から具体化していく。

 参加者は3班に分かれて、開館前から開館後も継続して情報発信できることを条件に企画を考案した。各班は広報隊の結成や人材発掘コンテスト、オリジナルヒーローショーなどを企画し発表した。結果は3班のアイデアを混ぜ合わせることになった。

 伊東さんは「どれも大変面白いアイデア。力を合わせて活動していこうという機運が高まるのはいいこと。これから盛り上がっていくと思う」と話した。

(2017年6月7日付紙面より)

プレイベントを考案する参加者たち=4日、新宮商工会議所
2017年06月07日
114 自主防と行政が連携
 市野々と八反田で避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の市野々区と八反田区で4日、土砂災害に備えた避難訓練があった。市野々区の自主防災組織(太田博久会長)をはじめ、町や消防、警察関係者ら59人が参加し、両地区の住民65人が町立市野々小学校体育館に避難した。

 平成23年に起きた紀伊半島大水害で地域が大きな被害を受け、平成26年から避難訓練を始めた。当初は市野々単独で行っていたが、27年は井関と八反田が加わり、28年から市野々と八反田で訓練に取り組んでいる。

 訓練は、24時間雨量で200㍉以上の降雨を想定して行われた。午前9時に避難準備の放送が流れ、その30分後に避難勧告が発令された。住民らは市野々小学校に避難した。関係者は避難者を誘導し、避難困難者を車で迎えに行くなどの支援も行った。体育館内では、町職員が簡易トイレ作りや非常食の調理を実演した。

 市野々から避難してきた山田英子さん(44)と息子の翔太君(8)は「5分ほどで避難できました。自分たちの力で逃げられるようにと訓練に参加しました。早めに逃げることと、事前の準備が大切。家庭でも、水の用意や懐中電灯や携帯電話のバッテリー充電などを心掛けています」と話した。

 市野々区長でもある太田会長は今回の訓練に「想像していたよりもお年寄りの参加が多い。毎年実施して防災意識を高めていき、今後の課題を見つけたい。自主防災組織から意見も出るので、行政や消防と相談して今後の展開を検討したい」と話した。

(2017年6月7日付紙面より)

高齢者を案内する自主防災組織=4日、那智勝浦町立市野々小学校
状況をまとめる対策本部
2017年06月07日
115 中学生以上80人が釣果競う 第22回潮岬オフショアトーナメント (串本町)

 シイラなどの釣果を競う釣り大会「第22回潮岬オフショアトーナメント」が4日、串本町の有田港を拠点にして開かれた。今回も主に近畿~中京圏の中学生以上80人がチャーターボートで沖合に出て挑戦。シイラの部は釣果がなく、他魚の部は奈良県上牧町から参加した國分武士さんが5・10㌔のブリを釣り上げて優勝した。

 この大会は同トーナメント実行委員会(宇井晋介実行委員長)主催。船上からのルアーキャスティングやジギングによる釣果を競う内容で年1回、6月第1日曜日を基準にして開かれている。関西では特に歴史のある釣り大会の一つとして愛好者に認知され、根強い挑戦を集めている。

 今回もシイラの部と他魚の部(各1~5位入賞)を設け、他魚の部は総合順位に加えて珍魚賞やレディース賞(各上限3人)も取り入れて入賞の幅を広げた。参加者は実行委が手配したチャーターボートに分乗して出港し、同港沖合で午前6時~正午の6時間にわたって競技に臨んだ。

 競技終了後の検量でシイラの釣果報告はなく、宇井実行委員長は「天候には恵まれたが今季は黒潮が遠く離れていて、かなり沖まで出たボートもあったようだがそれでもシイラには当たらない結果になった」と状況を分析した。他魚の部の入賞魚はブリ、マダイ、マハタ。21人が検量に臨み、珍魚関係ではニザダイ、エビスダイ、ホウキハタが入賞魚となった。

 検量後は串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で表彰式を開いて各入賞者の健闘をたたえた。シイラの部のトロフィーは同実行委員会預かりとし、賞品はお楽しみ企画のじゃんけん大会の景品に加えて参加者に贈り、大いに盛り上がったという。

(2017年6月7日付紙面より)

魚の検量に臨む参加者ら=4日、串本町有田の有田港
2017年06月07日
116 豊作と業界発展を祈る 本宮大社で梅の日記念式典 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(会長・真砂充敏田辺市長)の会員ら約80人が参列し、豊作と業界の発展を祈った。

 1969年に設立された同会は、県内の産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、みなべ町の須賀神社、京都の上賀茂神社と下鴨神社にも梅を奉納している。東京などでもさまざまなキャンペーンを催し、PRしている。

 本宮大社の式典では、祝詞奏上の後、九鬼家隆宮司と参列者たちが神前のたるに約30㌔の南高梅や塩を入れる梅漬けの儀を行い、みこが神楽を奉納した。この日漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後、10月10日(火)にあらためて同社に奉納する。

 九鬼宮司は「しっかりと雨が降り、梅の木の根に染み渡って木が育ち、すばらしい梅の実が収穫できることを祈念します。全国津々浦々に南高梅の素晴らしさを知っていただければ」。

 紀州田辺梅干協同組合の中田吉昭理事長は「今年は5月の雨不足で成長が遅れています。梅が全国のお客さまの健康のお役に立つことを祈っています」と話していた。

 梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭に梅を奉納して祈ったところ、大雨が降りだし、五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたとの故事にちなむ。

(2017年6月7日付紙面より)

梅漬けの儀=6日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2017年06月07日
117 3大会で入賞者輩出
 紀宝空手スポーツ少年団  
2017年06月07日
118 第19回ツール・ド・熊野
  
2017年06月07日
119 地元漁師の仕事を学ぶ  宇久井中で漁業授業  (那智勝浦町 )
2017年06月07日
120 潮風感じて笑顔に  黒潮園がホエールウオッチング  
2017年06月07日
121 新支部長に田中肇さん  交通安全協新宮支部が総会  
2017年06月07日
122 多くの上陸と産卵を期待  紀宝町ウミガメパトロール  
2017年06月07日
123 命の道早期完成を 近畿自動車道紀勢線建設促進期成同盟が総会 
2017年06月07日
124 「ありがとう」の気持ち込め  セレモニーホールなちで人形供養  (那智勝浦町 )
2017年06月07日
125 保護者の学びの時間も  佐野保で巡回講座と給食参観  
2017年06月07日
126 差別問題の早期解決を  新宮人権尊重委員会が総会  
2017年06月07日
127 アカウミガメを人力で救出 串本町、波消しブロックの隙間から 
2017年06月07日
128 芝生で思いっきり挑戦 あったカフェ、旧養春小でうんどう会 
2017年06月07日
129 ホタルブクロ  熊野川町田長で  
2017年06月07日
130 お悔やみ情報
  
2017年06月03日
131 世界トップクラスの熱戦
 第19回ツール・ド・熊野が開幕  

 熊野地方を舞台に繰り広げられる国際自転車レース「第19回TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が1日、開幕した。国際自転車競技連合(UCI)登録チームによる国際ステージレース、実業団レース、黒潮ロードレースの3レースに約350人が参戦。4日(日)までの4日間にわたり、世界レベルの熱き戦いが繰り広げられる。

 初日は、UCIタイムトライアルが新宮市の市田川沿いのコース(700㍍)で行われ、シモン・サジノック(アタッキ・チーム・グスト/スロベニア)が50秒95で優勝。2位はケイデン・グローヴス(セントジョージコンチネンタルCT/オーストラリア)、3位はジョン・アベラストゥリ・イザガ(チーム右京/日本)で、日本人トップは全体4位の中村龍太郎(イナーメ信濃山形)だった。

 タイムトライアル終了後に場所を移して行われたオープニングセレモニーで、主催するNPO法人SPORTS PRODUCE熊野の理事長・角口賀敏(よしとし)実行委員長は「今年も国内、海外の選手、大会役員の皆さん、競技審判の皆さんをお迎えして大会を開催できますことを心より歓迎申し上げ、素晴らしい大会になりますよう期待しています」と歓迎と感謝。関係者と地元の人の協力があってこそ19回も続けられていると伝え、「さらに来年の20回大会に向けて皆さんにご理解、ご支援いただける大会に仕上げていきたいと思います」とあいさつ。

 役員、来賓の祝辞などの後、参加選手を代表してキナンサイクリングチームの山本元喜選手が「われわれ選手一同は、日頃の練習の成果を十分に発揮し、正々堂々と戦い抜くことを誓います」と宣誓した。

 2日目の2日は、同市熊野川町の赤木川清流コース。選手や関係者らによる、JR新宮駅から熊野川町まで(18㌔)のパレード走行の後、レース(114・1㌔)が行われた。3日(土)には熊野山岳コース(109・3㌔+パレード10㌔、熊野市、御浜町)、4日(日)には太地半島周回コース(100㌔、太地町)でレースが行われる。

(2017年6月3日付紙面より)

市街地をカラフルなユニフォームの選手らが走る=2日、新宮市新宮
号砲とともに4日間にわたる熱戦の幕が上がった=1日、新宮市
2017年06月03日
132 客船「飛鳥Ⅱ」が入港 神戸から762人が熊野クルーズ (新宮港)

 豪華客船「飛鳥Ⅱ」(全長241㍍、5万142㌧)が2日、新宮市佐野の新宮港佐野3号岸壁に入港した。兵庫県の神戸港から乗船した観光客762人が熊野を巡った。同日午後5時ごろ、「奥熊野太鼓」などに見送られ神戸へ帰港する予定。

 今回のクルーズ名は「神戸発着 初夏の熊野クルーズ」(2泊3日)。着岸後の午前9時から歓迎セレモニーがあり、田岡実千年市長は「ここ熊野の地は古来より日本人の魂の古里として多くの人々が訪れる聖地。今日一日、自然と歴史を堪能していただければ」。歓迎の花束を受け取った増山正巳船長は「天候を心配していましたが、穏やかな天気の良い中での入港になりました。短い時間ですが、精いっぱい楽しみたい」などとあいさつした。

(2017年6月3日付紙面より)

歓迎セレモニーであいさつする田岡実千年市長(右)=2日、新宮市佐野
2017年06月03日
133 ほふく救出で全国大会進出
 県消防救助技術会で大健闘  (串本町消防本部 )

 第46回県消防救助技術会(以下県大会)が1日に和歌山県消防学校であり、串本町消防本部(北地稔消防長)のほふく救出チームが優勝し全国消防救助技術大会(以下全国大会)、同じく引き揚げ救助チームが優勝し消防救助技術東近畿地区指導会(以下東近畿大会)の出場権をつかんだ。

 前者は2008(平成20)年以来9年ぶり、後者は3年連続の出場。大健闘の結果で、同本部内外に喜びの輪が広がっている。

 同本部では今年、男女問わず隊員27人が2月から自主練習、3月中旬以降は休日返上の訓練を重ねて体力、技術力、精神力を鍛錬。その成果を先月8日の同本部内選考会で発揮し、引き揚げ救助1チーム5人、ほふく救出3チーム7人(要救助者は3チーム兼任)、はしご登はん1人の計13人が同本部代表となり県大会に挑んだ。

 ほふく救出の部には19チームが出場。同本部の岡地光介消防士・田代和之消防士・川端凌消防士組がタイム39秒78で1位になり、白椿晃也副士長・塩地一馬副士長・田代和之消防士組が3位、寺本和幸消防士・筒井裕太消防士・田代和之消防士組が7位といずれも入賞する好成績を出した。

 全国大会出場権は1位のみに与えられる栄誉。川端消防士(22)は「先輩方に訓練を見ていただき、当日もみんなが応援してくれたおかげで出せた結果だと感謝している。全国で県代表として恥じない訓練成果を発揮し、1位になれるよう今後も頑張りたい」と語った。

 引き揚げ救助の部には10チームが出場。同本部の城貴大副士長・峯園敦士副士長・髙井健太副士長・小西淳太消防士・矢野敬士長組はタイム77秒72で1位になった。

 一昨年、昨年は2位で今年は1位。昨年は若干のメンバー変更があったが、今年は昨年と同じメンバーで挑戦した。矢野士長(34)は「2位以上に入って次のステップに進むことを想定したので、優勝より目標を達成できたことがうれしい。同じメンバーで長くできているのがチームの強みだが、やれるのも今年が最後。東近畿までにタイムをあと4、5秒縮め、全国を目指せるよう頑張りたい」と語った。

 会場で隊員の挑戦を見届けた北地消防長は「体力、気力の限界に近い訓練を続けた結果であり、よくやってくれたと感動している。訓練を支えた家族と他の署員にも感謝申し上げたい。引き揚げ救助チームは東近畿も勝ち抜きほふく救出チームとそろって全国で頑張ってほしい。両チームには県代表として恥じない競技を期待している」と喜んだ。

 はしご登はんは結果が振るわず入賞を逃したという。全国大会は8月23日(水)に宮城県総合運動公園、東近畿大会は7月27日(木)に京都市消防活動総合センターで開かれる。

(2017年6月3日付紙面より)

全国大会に出場するほふく救出チーム。左から岡地消防士、川端消防士、田代消防士=1日、串本町消防防災センター
東近畿大会に出場する引き揚げ救助チーム。左から城副士長、髙井副士長、矢野士長、小西消防士、峯園副士長
2017年06月03日
134 地域の出品者募る
 道の駅たいじ直売所  (太地漁協 )

 太地町の「道の駅たいじ」の建設が、8月中のオープンを目標に進んでいる。太地漁協組合はこれに先駆け、直売所に野菜や惣菜などを出品する地域の個人出品者を募集している。9日(金)に町公民館で午後3時と7時に説明会を開く。

 地域活性化を目的に募集を行う。直売所は鹿児島県日置市の地域物産販売所「江口蓬莱館」をモデルにする計画。同市ではお年寄りが生産物の販売を励みに農業に関わることで元気になり、休耕地も無くなったという。森浦湾の「鯨の海構想」と併せ、道の駅を拠点に誘客を図る。

 直売所では、地元農産物や水産物、惣菜、土産物を取り扱う。近隣農家は無農薬栽培が多いため、安全安心を売りにできるという。町内ではすでに個人農家らに声を掛け、5、6人が出品の意志を示している。新宮・東牟婁地域を範囲に呼び掛ける。

 太地漁協の貝良文参事は「自分たちが趣味で作った物を販売し、地域が元気になれば。興味のある人は気軽に来てほしい」と話した。

 問い合わせは太地漁業協同組合の担当者、貝さんと山本さん(電話0735・59・2340)まで。

(2017年6月3日付紙面より)

説明会参加を呼び掛ける貝良文参事=1日、太地町役場
2017年06月03日
135 身近な自然に触れる  丹鶴幼稚園児らが浮島の森へ  (新宮市 )
2017年06月03日
136 ボザール新宮絵画展 4日まで、新宮市仲之町サンタウンホール 
2017年06月03日
137 紫陽花祭で歌声奉納  14日、勝浦グリーンコーラス  (熊野那智大社 )
2017年06月03日
138 管内7人に委嘱状 第1回新宮警察署協議会 
2017年06月03日
139 力作約900点並ぶ  4日まで、南紀会書作展  (新宮市 )
2017年06月03日
140 昨年以上の収量を期待  色川中でウメの実採り  (那智勝浦町 )
2017年06月03日
141 図書カードで読書推進を  キナンが新宮市立5小に寄贈  (さんぎんCSR私募債 )
2017年06月03日
142 春の囲碁大会  南紀串本七夕会  
2017年06月03日
143 お口の中きれいにしよう  にこにこひろば虫歯予防デー  (串本町 )
2017年06月03日
144 古座川のアユ漁シーズンイン  各瀬で友釣りの挑戦始まる  (古座川町 )
2017年06月03日
145 大人も子どもも楽しく  那智勝浦町5小学校で運動会  
2017年06月03日
146 お悔やみ情報