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2017年08月29日
1 姉妹都市提携に好感触
 三軒町長、フェロー諸島から帰国  (太地町 )

 小型鯨類の追い込み漁を行っているデンマークの自治領・フェロー諸島との姉妹都市提携を目指して現地を21日から訪問していた太地町の三軒一高町長が27日帰国した。三軒町長は「心のこもった歓迎を受けた。提携へ好感触を得た。来年には結べればうれしい」と話した。

 フェロー諸島はイギリスの北方、ノルウェーとアイスランドの間にある。人口約5万人の漁業が主体の自治領で古くから捕鯨の歴史を持ち、23の入り江でマゴンドウなどの追い込み漁を行っている。国際捕鯨委員会(IWC)で太地町との懇談で姉妹都市提携のアイデアが出た。太地町では同じ漁をする町として捕鯨文化の発信や鯨類の持続的な利用のために協力関係が築けるとして姉妹都市提携を目指している。

 三軒町長と町職員らは人口約5000人のクラクスヴィーク町を訪れた。フェロー諸島政府の外務貿易省、漁業省、漁業関係機関を訪ね、島の生活や文化について意見交換した。三軒町長は「辺境の地で木々が全くなく、生きんがために漁業で暮らしてきた町ということがよく分かった。ルールをきちんと決めて追い込み漁をしている。捕鯨の原型が生きていると感じた。住民が力を合わせて暮らしている。太地水産共同組合が思い浮かんだ」と印象を語った。反捕鯨団体の活動に対しては思想的な面は自由だが、法を犯す行為には厳しく取り締まるという姿勢で対処している。

 太地町総務課によるとヨグバン・スコアハイム町長(34)は「太地町の町のことやビジョンはよく分かった。姉妹都市提携協定書案については確認している。9月開催の議会で各議員に諮った上で返事したい」と回答したという。三軒町長は「フェロー島の漁業会社は、収益を地元の住民などに還元しているなど共同の精神も感じることができた。同様のクジラ文化を持つ自治体として多数の共通点を確認できた。返事を待ちたい」と話した。

(2017年8月29日付紙面より)

クラクスヴィーク町のヨグバン・スコアハイム町長(右)と握手する三軒一高町長(太地町役場提供)
2017年08月29日
2 校舎に活気戻る
 公立小中学校で始業式など  (新宮市 )

 新宮市内の公立小中学校は28日、授業を再開した。約1カ月の夏休みが明けて児童生徒たちが登校し、静かだった校舎に活気が戻った。

 通学路では「さわやか朝の声かけ運動」があり、学校職員、市職員や民生委員児童委員協議会メンバーらが児童生徒らに「おはようございます」「気を付けてね」と声を掛け、登校中の安全を見守った。

 市立熊野川小学校(上地健校長)では、2学期始業式が開かれた。体育館で全校児童の校歌斉唱後、上地校長はジャマイカの、元陸上短距離のウサイン・ボルト選手を紹介し「自分のハンディやケガの中、諦めずに頑張ってきた。みんなもボルト選手を知ることで、踏ん張る力、頑張る気持ちを持ってほしい」と呼び掛けた。

 前期児童会を代表し上野光優さん(6年)は「すてきな夏休みを過ごせましたか。私は6年生の女子で行った川遊びが楽しかったです。今日から気持ちを切り替えて頑張ってください」とあいさつした。生活指導からは新しくできた道と公園に関して、登下校時に通らないことや道路、階段で遊ばないこと、公園の遊具やトイレを正しく使うなどの話があった。

 谷口遼真君(5年)は「夏休みは川で遊んだのが楽しかった。2学期は勉強をよくしたり、みんなと遊びたい」と話していた。

(2017年8月29日付紙面より)

地域の人たちに見守られ、元気に登校する児童ら=28日、新宮市熊野川町
2017年08月29日
3 夏休み最後に体験楽しむ
 第13回おもしろ夏祭り  (串本町 )

 串本町潮岬の県立潮岬青少年の家で26日、イベント「第13回おもしろらんど夏祭り」があり夏休み最後の週末をさまざまな体験を楽しんで過ごす子どもや家族連れでにぎわった。

 潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)主催。地域ができることを持ち寄って形作る交流企画で、会場にはさまざまな体験や工作の各コーナー、フリーマーケットや模擬店、ステージが並んだ。

 体験の目玉となっているお化け屋敷は実施3回目で、今回も本館研修室2室を暗室にし前回よりお化けが増えて怖さがアップ。他の体験や工作はスタンプラリーの対象とされ、六つ以上挑戦すると金魚すくいができる特典をつけて子どもの挑戦を促した。中でも木工工作は夏休みの自由工作にも役立つ人気企画で、今年も多くの家族連れが、奈良県五條市から参加した出店者・工房ひらおかの製材支援を受けながら作品作りに取り組んだ。

 普段は有料の施設プールもこの日は無料開放。併せてカヌー試乗会もあり、川や海より安全とあって代わる代わる絶え間ない利用を集めた。

 ステージでは和歌山市在住の日本デコ寿司(ずし)協会会員のかおり巻子さんが当日参加の子ども10人と協力し全長約2㍍のデコ巻き寿司作りに挑戦した。この寿司は千葉県の食文化で、金太郎あめのように切り口に絵柄が現れるのが特徴。今回はバラの切り花をイメージした絵に挑戦し、切り分けた寿司は来場者に振る舞われた。その後も子どもビンゴゲームや子ども億万長者ゲーム、ダンス教室「PHAT DANCE STUDIO」メンバーのパフォーマンスがあり、最後はお菓子まきでにぎやかに締めくくられた。

 残暑厳しい好天下で本番を迎え、地主会長は「夏休みの最後にいろいろな体験をしていただくのが私たちの希望するところ。積極的なチャレンジ精神を発揮して楽しんでいただければ十分です」と期待しながら来場者の応対に努めていた。

(2017年8月29日付紙面より)

工作「ディッシュdeパラシュート」に挑戦=26日、県立潮岬青少年の家
新企画・千葉の食文化「デコ巻き寿司」作り
2017年08月29日
4 大水害慰霊祭を前に
 那智勝浦町、地元有志で記念公園を清掃  (紀伊半島大水害から6年 )

 那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で26日、那智谷遺族会の岩渕三千生代表と地元建設業有志ら8人が、周辺の清掃を行った。猛暑の中9月4日の慰霊祭に向け、慰霊碑裏の側溝や川沿いの空き地に生い茂った草刈りで汗を流した。

 同遺族会は2011年9月の紀伊半島大水害における那智勝浦町の犠牲者遺族らで発足した団体。翌12年12月には災害記録写真集「紀伊半島大水害」を発行。写真集の収益金の一部を全国の被災地への義援金に充てる活動を続けている。

 岩渕さんは「清掃活動は今年で5年目。毎年有志の協力で行っている。7回忌とは言っても、何年たっても悲しみは変わらない。忘れてはならない。これからも続けていく」と話していた。

 同会は7月に発生した集中豪雨による九州北部の被災地へ義援金を送る予定にしている。

(2017年8月29日付紙面より)

草取りをする岩渕三千生さん=26日、那智勝浦町井関
記念碑裏手の側溝の草を刈る有志の皆さん
2017年08月29日
5 山本賢さんが優勝
 もみじ会が8月月例杯  
2017年08月29日
6 地元勢姿消す
 県下高校野球新人戦  
2017年08月29日
7 接戦制し串本が優勝 JAみくまの杯バレーボール大会 
2017年08月29日
8 新宮高校陸上部が大健闘 県高校ユース陸上、8種目で近畿出場権を獲得 
2017年08月29日
9 競技通して地域交流
 大商大卓球部が技術指導  
2017年08月29日
10 緊急時に備えて訓練  宇久井保育所でAED講習  (那智勝浦町 )
2017年08月29日
11 本年度版消防年報を作成 新宮市、昨年の搬送件数などまとめる 
2017年08月29日
12 明大教授らが4講座  新宮市民大学に280人  
2017年08月29日
13 幻想的な光に包まれ 新宮市で六地蔵まつりとキャンドルナイト 
2017年08月29日
14 思い出に残る一日に  王子ヶ浜小で恒例の「夏フェス」  (新宮市 )
2017年08月29日
15 「いかだ下り」も体験 北山村で小学生対象の河川に親しむ事業 
2017年08月29日
16 伝統の古武術を披露  無外流剣翔会が奉納演武  (熊野那智大社 )
2017年08月29日
17 幼い子どもと家族ら集う 串本町保健セ「こども夏まつり!」 
2017年08月29日
18 お悔やみ情報
  
2017年08月26日
19 津波避難所の築山完成
 9月24日の見学会後、開放  (新宮市 )

 新宮市が津波一時避難所として同市蓬莱1丁目の旧王子製紙跡地で整備を進めていた築山が完成した。9月24日(日)午前8時30分から地域住民らを対象に見学会を開き、その後、供用を開始する予定だ。

 熊野川河口部に位置する土地は、市が2013年12月4日付で「王子ホールディングス株式会社」(本社・東京都中央区)から譲り受けた約3万2277平方㍍の一部。全体の面積は約1万8000平方㍍で、中心付近に縦約80㍍、横約60㍍、高さ6・1㍍の楕円(だえん)形の築山を造成した。上部の面積は約630平方㍍あり、約1260人が避難できる。

 紀伊半島大水害後に国が熊野川河口部で実施した掘削工事で採取した砂利を約1万2000立方㍍使用し、表面に土をかぶせ芝生を敷いた。築山への入口は5カ所で、頂上へ登るスロープは2カ所設置している。事業費は市が約7500万円、国が約4500万円の計約1億2000万円となる見込み。

 市役所で24日に開かれた市議会総務建設委員会で並河哲次委員は、地域住民から築山の強度に心配の声が挙がっていると指摘。田坂豊・建設農林部長は「安全性は確保されていると思っている」と答えた。久保智敬委員が管理する部署について質問し、工藤英二・都市建設課長補佐は、築山が防災対策課、周囲は協議中と回答した。

 南海トラフ巨大地震での浸水深が0・5㍍と予想されている土地。地盤は海抜約7㍍で、築山上は海抜約13㍍になる。残りの土地の活用方法について田岡実千年市長は「白紙の状態。地域住民の意見を聴きながら活用法を考えていきたい」と述べた。

(2017年8月26日付紙面より)

津波一時避難所となる築山=24日、新宮市蓬莱
2017年08月26日
20 新宮高校が関西で銀賞 「自分たちの演奏ができた」 (吹奏楽コンクール)

 新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)は21日、兵庫県の姫路文化センターで開催された第67回関西吹奏楽コンクール高等学校の部小編成で銀賞を受賞した。

 新宮高校はジンベエザメや海をイメージした曲『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。同部は県吹奏楽コンクールで4年連続の金賞を受賞し、3年ぶりの関西コンクール出場権を獲得した。2014年の関西コンクール出場時の結果は銅賞だった。

 立溝まい・前部長は「金賞を目指していたので悔しかったです。関西では県で出し切れなかった100%の力を出し切りたいと話していました。それは無理でしたが、練習を超えるくらい楽しい演奏ができました」。

 3年間を振り返り「しんどいこともいっぱいあったけれど、コンクールでやっと結果を出せたり、コンサートをいっぱいさせてもらい、いい経験ができました。吹奏楽をやってきて良かったと思っています」と話した。

 新たに部長を務める磯﨑美和さんは「金賞を目指して頑張ってきたのでちょっと悔しかったですが、関西では自分たちの演奏ができて良かったと思いました」。「まい先輩のようにしっかりとできるか不安もありますが、歴代の先輩や部長から伝統を受け継ぎ、新宮高校吹奏楽部としてたくさん活動できれば」と今後の意気込みを語った。

 亀谷顧問は「生徒が大きく成長してくれたことが賞よりもうれしいです。関西大会までに自分たちの音楽を発信したいという思いを発揮できたことがうれしかった。彼女らの演奏はインパクトがあり、最高得点を付けてくれた審査委員の人もいました。課題もありますが客席の空気感も良かったと聞いています。金賞には届きませんでしたが、会場で聞いている人の琴線に触れる演奏ができたと思います」と話していた。

(2017年8月26日付紙面より)

関西大会に出場した吹奏楽部の皆さん=24日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月26日
21 和歌山工専学生ら立ち会う
 第3回MH賦存状況調査  (和歌山県 )

 県の本年度第3回メタンハイドレート(MH)賦存状況調査が24日、串本港を拠点にして行われた。第1、2回同様、すでに確認しているメタンプルームと見られる気泡密集帯のデータ収集が目的で、今回は和歌山工業高等専門学校の岸本昇教授と専攻科の学生2人も観測作業に立ち会った。

 この調査は、国家規模のMH開発誘致を目的として平成24年度から継続実施。東京海洋大学の青山千春准教授監修の下で同研究所が選定した海域を県漁業調査船「きのくに」の高性能魚群探知機(計量ソナー)で観測し、得られたデータの解析と考察を㈱独立総合研究所に委託して得られた成果を材料にして国への働き掛けを重ねている。

 本年度は6回の調査を行う計画で、メタンプルームと見られる気泡密集帯の経年変化を見るために同一海域(潮岬の南約20㌔にある水深1600~1700㍍の海底)の観測を重ねている。

 和工専は平成27年度に日本科学技術振興財団「エネルギー教育モデル校事業」の指定を受け、将来のエネルギー開発を適切に判断し行動する人材の育成に力を入れている。岸本教授によると、同調査への立ち会いは学生が新エネルギー源の一つとしてMHに関心を持ち将来のエネルギー研究に役立てる目的で計画し、県産業技術政策課に協力を求め第2回調査から立ち会っているという。

 今回乗船した専攻科1年の嶋田大海さん(21)はMHを研究のテーマにしているそうで、第2、3回と続けて立ち会い「MHは身近なところにあるという認識が深まった。陸上で採掘できるロシアやカナダと違い、日本は海上。いろいろな技術を組み合わせることによって採掘は可能になるのかなと感じている」とコメント。

 同科2年の土田裕介さん(22)はMH開発が実現するかどうかを検討したくて今回の調査に立ち会ったそうで「何度も同じところで反応が出るのを見て、MHは空想のものではないという実感を得た。MHがどう検討されているかというプロセスを肌で感じるいい機会になった」と印象を語り、それぞれに考察を深める成果を得ていた。

 同課によると残る第4、5回調査は8月28~31日中、第6回は11月末ごろに行う予定。同日現在で同研究所から新たな海域の調査指示はなく、定点観測が続くという。

(2017年8月26日付紙面より)

魚群探知機のモニター越しに観測作業を見守る和工専の学生ら(県産業技術政策課提供)
2017年08月26日
22 外装工事ほぼ終わる
 新町立温泉病院  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満で建設中の新町立温泉病院で外壁の塗装工事が終わった24日、主要な足場が外され病院の外観が見えた=写真。2階屋上の防水工事が終われば、外装工事はほぼ終了で、今後はキャノピー(出入口の屋根)と南側の外構、内装などの工事を進める。職員住宅棟の工事は9月中に終了予定。

 工事の進行状況は完了までの58%で年内完成を目指し10月末には84%の見込み。町はスケジュール表を工事が行われている朝日区内に回覧で配布し、住民に細かく日程を通知している。

 同町建設課主幹の畑下靖さんは「近隣住民の皆さまのご理解とご協力のおかげで順調に進んでおります。8月は台風も1度だけだったので助かりました。作業員の方も猛暑の中、頑張って作業してくれています」と感謝していた。

(2017年8月26日付紙面より)


2017年08月26日
23 熊野HPが優勝 第123回職場対抗ボウリング大会 
2017年08月26日
24 串本古座が三回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月26日
25 伝統の炎で山燃える 那智勝浦町、金剛寺で「二河の火祭り」 
2017年08月26日
26 24日、新宮で37・5度  全国3位の気温  
2017年08月26日
27 去る夏を惜しむ  円満地公園、来月3日にプールじまい  (那智勝浦町 )
2017年08月26日
28 水道料や旧職訓の今後  新宮市議会総務建設委員会  
2017年08月26日
29 楽しく英語で遊ぼう  勝浦認定こども園で初の教室  
2017年08月26日
30 真夏に雪景色観賞 那智勝浦町、スノードーム作り体験 
2017年08月26日
31 自転車の鍵を掛けよう  近大新宮高校生徒らが啓発  (新宮市 )
2017年08月26日
32 民話朗読劇稽古総仕上げ 古座川町、27日のイベント内で上演 
2017年08月26日
33 高瀬会利用者に接して学ぶ  明神中3年生の福祉体験  (古座川町 )
2017年08月26日
34 ウナズキギボウシ  熊野川町の岩場で  
2017年08月16日
35 太地町で夏の成人式
 22人が大人への一歩踏み出す  

 太地町の成人式が15日、同町のホリスティック・スペース・ジャパンであった。これまで正月の1月3日に催していたが、華美な服装にならず、保護者の負担を無くして本来の軽装での参加を促すため、開催を夏に移した。この日は対象者29人のうち22人が出席し、大人への一歩を踏み出した。

 式典で宇佐川彰男教育長は「厳しい大人の社会を乗り越えるには友人や家族らが支えになってくれる。社会に出ていろんな人と交流し、信頼できる仲間と今後の人生を歩んで」と述べた。

 三軒一高町長は町の30年計画の進展を伝え、「長い人生のなかで20歳は大きな節目。育ててくれた両親に感謝を。皆さんが毎年帰ってくるたびにきれいになったと思える、衛生管理の行き届いた町にしたい」と話した。

 新成人を代表して佐々木健介さん(19)は「大人になるという境遇に立ってみて社会からのプレッシャーを感じている。喜びと不安が入り交じる心境ですが、この気持ちを忘れず、人との出会いを大切に、この地で生まれ育ったことを誇りに思ってこれからの人生を歩んでいきたい」と宣誓した。

 新成人たちは会場周辺で旧友との記念撮影を楽しみ、思い出話に花を咲かせていた。新宮高校卒業後、大阪の大学へ進学した大藪恭久さん(19)は「みんな昔と違って大人になっていた。これからは一人の大人として、社会や町に貢献していきたい」と話した。

(2017年8月16日付紙面より)

抱負を述べる佐々木健介さん=15日、太地町のホリスティック・スペース・ジャパン
出席者の皆さん
2017年08月16日
36 家族連れらでにぎわう
 仲之町商店街で恒例の「夜市」  (新宮市 )

 新宮市の仲之町商店街振興組合(勢古啓子理事長)は12日夜、毎年恒例の夜市を開いた。1丁目から3丁目までの各所に、盛りだくさんの出店があり、多くの家族連れらでにぎわいを見せた。

 「夏の夜を楽しんでほしい」との思いから始まり、30年近く続く催しで、歩行者天国のアーケードでは、魚釣りやバスケットゲーム、くじ引きなどのゲームにさまざまな景品が用意され、子どもたちは夢中になって挑戦。かき氷や焼きとうもろこし、焼きそばなどの模擬店などもあり、家族連れや友達同士など、大人も子どもも一緒になって夜市を楽しんだ。

 にぎわう様子に勢古理事長は「仲之町外の店の協力や、多くの家族連れの姿を見られてうれしい。新宮の花火の前夜祭のように楽しんでもらえたら」と喜び、「この商店街はアーケードがあり、突然の雨なども気にせずに買い物を楽しむこともできますし、一人でも多くの人に今後も楽しんでもらえたら」と話した。

(2017年8月16日付紙面より)

バスケットゲームに挑戦=12日、新宮市の仲之町商店街
値段とソースの香ばしさが来場者を引き寄せた焼きそば
2017年08月16日
37 太地の夜空に大輪咲く
 古式捕鯨再現の「勇魚祭」も  

 太地町の太地漁港周辺で14日、伝統の古式捕鯨を再現する第29回太地浦勇魚(いさな)祭と盆供養花火大会が開かれた。初盆を迎えた故人への追善供養など、盆行事の一環として開催され、町民や里帰りの人たち、観光客らでにぎわった。

 太地浦勇魚祭は400年の歴史を持つ捕鯨文化を伝えるため、太地勇魚会(井上正哉会長)が主催して行っている。赤い鉢巻きにふんどし姿の12人の男たちが2隻の「勢子(せこ)舟」で海に繰り出すと、沖からクジラを模した船が登場。男たちは掛け声とともにクジラを網に追い込み、古式捕鯨「網掛け突き捕り法」を再現した。

 男たちは次々にクジラにもりを打ち込んだ後、海に飛び込み、クジラにまたがって格闘を演じた。最後に包丁でとどめを刺す「鼻切り」が披露されると観客から拍手が起こった。

 井上会長は「先人のクジラとの勇気ある闘いを伝え、捕鯨文化が薄れていかないように伝えていきたい。身近に感じてもらいたい」と話した。香川県高松市から帰省した髙橋麻帆さん(35)は「太地は反捕鯨団体の標的にされるニュースがよく流れ、心配でしたが、こうやって若い人たちが大事に捕鯨文化を守ってくれているのだなと感じました」と話していた。

 勇魚祭の後、柱松に続いて花火大会があり、夜空に大輪を咲かせた。フィナーレには鯨踊りと創作太鼓「太地」のパフォーマンスに合わせて町民一同の大スターマインが打ち上がった。観客から「すごい」「きれい」など歓声が上がり、拍手喝采が送られた。

(2017年8月16日付紙面より)

大スターマインをバックに創作太鼓を打ち鳴らす=14日、太地町の太地漁港
クジラの模型にまたがり、とどめを刺す若者=同
2017年08月16日
38 対象22人の仲間入り祝う
 いろり館で新成人の集い  (古座川町 )

 古座川町公民館(富田正弘館長)は15日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で新成人の集いを開き、対象者22人の大人の仲間入りを祝った。

 20歳の節目を迎えるにあたり大人の自覚を得る成人式に相当する行事。本年度の対象者は平成9年4月2日~平成10年4月1日生まれの町立中学校卒業者22人(男12人、女10人)で、式には17人(男8人、女9人)が出席した。

 浴衣やスーツ、制服姿で集う新成人に向け、富田館長は今後も失敗にめげずあらゆる場面で経験を積んで人間力を高め続けることを期待し「日本の未来は皆さんを含めた大人にかかっている。自分や社会の進路選択に確かな人間力を持ち、感謝を忘れず地に足をつけて大人社会を進んでほしい」と激励した。

 来賓を代表して西前啓市町長は夢を原動力にし感謝と努力を忘れず、大人としての自覚と責任を持ってそれぞれの道へ羽ばたいてほしいと祝辞。大屋一成町議会議長、嶋原和夫教育委員長も列席して祝った。

 新成人を代表して上地佑奈さん(19)は「新成人一同、社会への仲間入りを祝福された感激を胸に、社会人としてよりいっそう精進する。まだまだ未熟な私たちに、今後もご指導をお願いします」と謝辞を述べ、垣実咲さん(19)が記念品を受領。式後は記念コンサートや記念撮影、立食パーティーなどで仲間や先輩諸氏との親交を深め合った。

 新成人の山本裕也君(20)は古座中出身。広島県にある大学へ進学し、現在は環境関係の学問を学んでいるという。ふるさとで祝福を受け「古座川町の役に立ちたくて今、大学で勉強している。大人の仲間になったという実感はまだないけれど、将来はこっちに帰ってきて古座川町の豊かな環境を生かしてまちづくりにつながる何かができないかと思っている。そのような職場を自分で作るというのも夢の一つです」と心境を語った。

(2017年8月16日付紙面より)

祝福への謝辞と抱負を掲げる新成人代表の上地佑奈さん=15日、古座川町月野瀬
新成人の集いに出席した皆さん
2017年08月16日
39 3年連続日本代表入り
 新宮市出身の谷口暁理君(大阪・浪速高校)  
2017年08月16日
40 15年目の那智勝浦遠征 大阪市・此花区少年野球連盟 (地元5チームと交流戦を実施)
2017年08月16日
41 早期整備を国と県に要望  七里御浜浸食対策連絡協  
2017年08月16日
42 「平和へのパス」つなぐ  アートフットボール清野乙彦さん  
2017年08月16日
43 特殊詐欺被害を未然防止 新宮警察署、店員の久保実香さんに感謝状 
2017年08月16日
44 「お盆まつり」にぎわう 紀宝町鵜殿港で紀の宝みなと市 
2017年08月16日
45 世代超え80人が競い合う 第13回串本町民ソフトテニス大会 
2017年08月16日
46 樫野で人々の注目集める 串本町、移動式屋台「シミット号」 
2017年08月16日
47 盆踊りなどで納涼楽しむ 古座川町、第33回高瀬会夏祭り実施 
2017年08月16日
48 5000発にうっとり  にぎわい見せた那智勝浦町花火大会  
2017年08月16日
49 イワタバコの花  大雲取越沿いで  
2017年08月16日
50 「パンダくろしお」に笑顔 JR西日本、ラッピング列車が新宮駅へ 
2017年08月16日
51 お悔やみ情報
  
2017年08月09日
52 「三踊の会」舞を奉納
 創建1700年を祝い  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で6日、舞踊指導者で構成する「三踊(さんよう)の会」による創建1700年を祝う舞の奉納があった。

 会のメンバーは西川友千恵さん(日舞)、川上邦子さん(現代舞踊)、竹中みどりさん(フラ)の3人。いずれもこの地方の先駆者的存在で、尾鷲市から串本町間で多くの踊り手を育ててきた。午後6時すぎのスタートにもかかわらず、拝殿には約100人の関係者や一般の人たちが集まり、3人の踊りに見入った。

 奉納は竹中さんがフラの打楽器イプヘケで大王をたたえる曲「カラカウア」を演奏して始まり、川上さんが熊野の地で守られ、今があることにお礼の気持ちを込めて「熊野に生きる ありがとう」を静かに、時には躍動的に全身で生の喜びを表現した。竹中さんは笑顔を絶やさず、柔らかな動きで世界の平和を祈念しつつ、「ハナレイ・ムーン」を。西川さんは、神の前で踊れる光栄を胸に秘め、りんとした舞いで「四君子」をみやびに表現。三者三様の踊りで大社の歴史と存在に、改めて感謝を表現した。踊り終えた3人は「この年まで踊れ、本当に幸せ」「緊張したが神を感じた」「踊りがあったから、熊野が好きになった」などと、それぞれに思いを語った。

 男成宮司は三踊の会に感謝状を授与。「素晴らしい踊りの奉納」とたたえながら「踊りは神にささげるところから始まったと思う。道を究められた先生方だが、さらに高みを目指してご精進を」と一層の活躍を願った。

(2017年8月9日付紙面より)

熊野に感謝を込め、トップに踊る川上邦子さん=6日、那智勝浦町の熊野那智大社
竹中みどりさん「ハナレイ・ムーン」
西川友千恵さん「四君子」
2017年08月09日
53 各地で自主避難相次ぐ
 台風5号、紀伊半島通過  

 台風5号は7日午後3時30分ごろ和歌山県北部に上陸し、熊野地方にも激しい雨を降らせた。那智勝浦町では天満地区薬師谷付近の4世帯に避難勧告が発令され、田辺市本宮町では午後1時に大塔川の水位が上昇、川湯地区の30世帯に避難指示が出された。同日午後7時ごろまでには雨もやみ、避難発令も全て解除された。8日午前11時現在、大きな被害の情報は入っていない。

 気象庁によると7日の雨量は三重県御浜町で206・5㍉を観測、古座川町西川276・0㍉、新宮市で165・5㍉だった。

 那智勝浦町では7日午前8時40分に町内6地区に避難準備・高齢者等避難開始が発令され、市野々小学校に13人、福祉健康センターに9人、体育文化会館に7人の計29人が避難した。新宮市では旧新宮市内7カ所、旧熊野川町内に14カ所の避難所を開設。午後1時には33世帯47人が避難した。

 古座川町では平井地区11人をはじめ、町内の10カ所の避難所に計28人が避難した。串本町では田原、古座、姫、串本、上田原の5地区で9世帯10人が避難した。

 関西電力によると那智勝浦町で40戸、古座川町で20戸が停電した。

 県の調べでは田辺市神子浜で80歳の女性が風にあおられ転倒して軽症、和歌山市西浜で76歳女性の原動機付き自転車が風にあおられ軽乗用車と接触して骨折するなど人的な被害が出ている。日高川高津尾の鳴滝歩道橋つり架線が断線するなど物的被害も県北部に集中している。

 気象庁によると台風5号は8日午前8時現在、新潟県糸魚川市の北西約40㌔にあって、北北東へ1時間に25㌔のゆっくりした速さで進んでいる。

(2017年8月9日付紙面より)

避難準備・高齢者等避難開始が発令され、お年寄りらが避難=7日午前10時30分、那智勝浦町立市野々小学校
2017年08月09日
54 炎が夏の夜彩る
 にぎわった「紀和の火祭り」  (熊野市 )

 熊野市紀和町小川口の北山川河川敷で5日、「紀和の火祭り」が催された。近づく台風の影響が心配されたが、主催者発表で約3500人が炎の祭典を楽しんだ。実行委員会(岡本尚委員長)が主催した。

 午後6時には夜店がオープン。紀和特産のキジ肉の手羽焼きなど地元特産品が並び、ビアガーデンも人気を集めた。高さ20㍍の柱に取り付けた籠に燃えるたいまつを投げ込む「柱まつり」では、50人の若者がたいまつをくるくると回しながら籠をめがけ、次々に放り投げた。たいまつが命中すると、中に仕掛けられた花火が火を噴き、周囲を明るく照らし出して来場者から大きな拍手が送られた。

 この行事は、あらゆる災害をたいまつとともに夜空に放つことで、いかだ流しのいかだ師たちの安全や無病息災、豊漁、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事。一時途絶えていたが、有志が復活させ、今年で29回目。ソーラン踊りや地元出身のプロ歌手紀の川良子さんのミニコンサートなどに続いて、幕末に住民が作った木製大砲「北山砲(づつ)」の発射や打ち上げ花火もあった。

 河上敢二熊野市長は過疎高齢化が進む紀和町に「スポーツ人口が増えている」と喜び、岡本委員長は「今から本当の火祭り。見てね」と気勢を上げた。

(2017年8月9日付紙面より)

夜の河川敷で繰り広げられる炎の祭典=5日、熊野市紀和町小川口
夜空にごう音を響かせた北山砲
2017年08月09日
55 史実を取り巻く情勢を知る
 福竜丸歴史展関係イベント  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎で5、6の2日間、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」関係イベントが開かれた。6日の対談では東京都立第五福竜丸展示館の市田真理学芸員と同展を監修した仲江孝丸実行委員が語り合った。仲江実行委員は「国連の核兵器禁止条約採択のきっかけがビキニ事件であり、それを世界に知らしめたのが第五福竜丸。建造の地の一人として次の世代にそう語り継げるよう今後も取り組む」と思いを掲げた。

 福竜丸の歴史展実行委員会(藤田勝彦会長)主催、同町教育委員会後援。同展は1日から6日まで同庁舎1階ロビーであり、マグロ漁船第五福竜丸の前身であるカツオ漁船第七事代丸を建造した古座造船所や立地・字中洲の歴史と第五福竜丸が被ばくしたビキニ事件から核兵器禁止条約採択までの経緯を並列させた構成で史実を伝えた。

 併せて5日は同庁舎3階大会議室で映画上映があり、約80人がドキュメンタリー作品「放射線を浴びたX年後」を鑑賞。太平洋域における核実験の影響、とりわけ第五福竜丸以外の被ばく漁船や船員らがどのような扱いを受けその後を生きたかを遺族の心境談話も交えて知る機会を持った。

 6日の講演と対談は約40人が聴講した。藤田会長のあいさつを経て始まった講演では、東京都立第五福竜丸展示館の市田学芸員が「第五福竜丸の航海はつづく」と題して登壇。

 今年2月のマーシャル諸島(=実験場となったビキニ環礁を含む海域)における聞き取り調査の成果として現地の人々の実直な思いを伝達し、7月に国連交渉会議で採択された核兵器禁止条約との対比で「陸揚げされ海を進むことはもうないが、核兵器のない未来に向けて今も航海を続けている」と現在の第五福竜丸を位置づけた。

 続く対談で仲江さんは字中洲の歴史や古座造船所がカツオ漁船第七事代丸を建造した経緯など、市田さんは第五福竜丸被ばく後の調査が打ち切られた時の状況やその後も続いた太平洋での核実験の経緯などを報告した。

 会場からは大腸がんになる日本人が多いことと核実験の因果関係を問う質問などがあり、市田さんは「長期被ばくについては誰も責任が負えず、誰も評価できないのが現実」としつつ、後の調査で明らかになった放射性物質拡散状況を示す資料の一部を示し、当時はとんでもない環境汚染があったことを示唆するなどした。

 一連のイベントを終えて藤田会長は「この地で第五福竜丸の前身、第七事代丸が建造され、原水爆禁止運動の礎になっているという経緯を改めて認識する機会になった。この成果をしっかりと次世代へつなぎ、一日も早く核のない世界を作る一端にできれば」と語った。

(2017年8月9日付紙面より)

対談に臨む仲江孝丸実行委員(左)や市田真理学芸員(中)ら=6日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月09日
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70 お悔やみ情報