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【検索ステータス】 
2019年04月26日
1 人生100歳時代を健康に
 健康づくり地域推進員会が総会  (新宮市 )

 新宮市健康づくり地域推進員会(松岡文子会長・会員48人)は23日、市保健センターで総会を開いた。33人が出席し、30年度の活動や決算報告などがあったほか、本年度の活動計画や予算など4議案を承認した。

 同会は市長の委嘱を受け地域ぐるみの健康づくりを目指して活動している。研修会や講演会の開催、健康づくりのためのウオーキングやフォークダンス、ゆる体操、元気体操などに取り組んでいる。運動習慣をつくることを目的に「いきいき健康市民ウオーク」も毎年開催している。

 開会に当たり松岡会長が「人生100歳時代といわれているが、年齢を重ねても生き生きとした毎日を過ごすには健康が大事。一人で健康づくりをしていくことは大変だが、地域の仲間と共に取り組むことはとても重要」などとあいさつ。地域一体となった健康づくりへの活動にさらなる協力を呼び掛けた。

 田岡実千年市長は、市が策定した「一笑健康しんぐう」に触れ「健康長寿への取り組みは行政だけではかなわない」と感謝を述べた。「一人一人の活動によって健康長寿を目指していただけるように、そしてご自身も楽しくご活躍いただくとともに、ずっと健康で過ごされることを願います」とあいさつした。

 本年度は、健康づくりの啓発や各種健診・がん検診の受診と地域住民への奨励に加え、健康管理に関する講演会や「いきいき健康!市民ウオーク2019」(12月7日予定)、市民ウオーク下見、交流会、人権研修会などの事業を計画している。

 事務局は昨年実施した「一笑健康しんぐう」の中間評価の報告をし、朝食を取ることや意識して体を動かすことの大切さなどについて説明した。

(2019年4月26日付紙面より)

33人が出席した総会の様子=23日、新宮市保健センター
2019年04月26日
2 開館40周年迎え記念事業
 ラジオ公開収録も  (那智勝浦町立図書館 )

 那智勝浦町立図書館は17日、開館40周年を記念して「今日は一日図書館三昧!!」を開催した。図書館ボランティア団体「よむよむ」が絵本の読み聞かせを実施したほか、FMかしま「ルイスの“本”のひととき」のラジオパーソナリティーを務めるルイスこと内野安彦さんが同図書館を訪れ、ラジオの公開収録や講演会も行われた。

 1979(昭和54)年4月17日に開館した同図書館は、昨年4月に図書館システムを導入するなど、「考える図書館」として新たな取り組みにも力を入れている。

 町教育委員会の尾﨑元博さんと元・学校司書の徳廣麻衣さんがフルートとギターを演奏して催しがスタート。岡田秀洋教育長は「図書館は本を貸し出す機能だけではない。人づくりや町づくりの機能を果たすことで図書館が生きてくる。今日は今後の50周年、60周年にどう向かっていけばよいかを考えるきっかけになれば」と話した。

 20年以上、図書館ボランティアとして活動を続ける「よむよむ」が絵本の読み聞かせや笑いを織り交ぜながら同町の歴史などを説明した。

 ラジオの公開収録では、茨城県のスタジオと内野さんがトークを展開。「よむよむ」の伊藤松枝さん、山縣いずみさん、図書館ボランティア団体「りぼん」の尾鷲愛子さんらが参加し、自身らの活動や図書館の取り組み、同町の魅力などを紹介した。内野さんは「こちらの図書館が今日、お誕生日なので参上しました。講演会のテーマにコミュニティーとあるが、那智勝浦町の皆さんは今、僕やラジオとつながっています。これも大切なコミュニティーです」とコメントした。

 収録後、有田川町の絵本まちづくり協会が自主制作した『コウタともりのオニカッパ』を披露し、絵本を寄贈した。最後は内野さんが講師を務めた講演会「ルイスの熊野漫遊記~ラジオと図書館コミュニティ~」があり、催しは終始、盛り上がった。

 羽山悦雄館長は「40年前にこれほどの図書館を造るのはすごい。今後は課題解決のために積極的に町の情報を集め、それらを発信していけるように努めたい」と語った。

(2019年4月26日付紙面より)

「よむよむ」が多くの出し物を披露=17日、那智勝浦町立図書館
ラジオの公開収録の様子
2019年04月26日
3 遺品に親しみ関心高める
 大島小児童がERC訪問  (串本町 )

 串本町立大島小学校(布引伸幸校長)の4~6年生15人が24日、同町姫にあるエルトゥールルリサーチセンター(ERC)を見学した。

 同センターは、2007年から15年まで行われたエルトゥールル号遺品発掘調査で得た遺品を保存処理する現地拠点。引き揚げた遺品総数は8130点あり、高度な処理を要する1606点はトルコ共和国ボドルムにある専門機関へ送り、残りをERCで順次処理している。

 ERCのチーフを務める考古学者ベルダ・リエドさんは、5月に駐日トルコ共和国大使館が開く行事に夫婦で出席する機に作業を進めるため、夫のトゥファン・トランルさんに先駆け23日に来日。2週間の作業期間を持つ中で、大島小の見学を受け入れることとし24日に迎えるに至った。

 作業が始まったばかりで準備が十分整っていないため、今回は処理体験を除いた内容でERCの活動を紹介。リエドさんは同調査におけるERCの位置付けと脱塩処理やロットナンバーによる整理と記録といった作業を説明し、実際にどのような遺品を引き揚げたかを実物や資料を交えて伝えた。砲丸など一部は手袋越しで触れる機会も提供した。児童は重さ13㌔の砲丸を持ち上げたり船釘の大きさや重さに驚いたりしながら、数々の遺品に興味津々。訪問3回目となる山本瑠南さん(6年)は「エルトゥールル号のことは学校でも勉強しているけど、今日は実際に遺品を見たり触ったりして、昔のことだったんだなぁと感じられて勉強になった」と感想を述べた。

 処理作業は体験できなかったが、ロットナンバーでどのように遺品を整理しているかを実際に調べてみたり、小さな釘にまで記されているロットナンバーを同じ大きさで書くことに挑戦したりして活動の雰囲気を体験。リエドさんは現地の子どもが見学に来てくれたことを喜び、今後も訪ねることを希望して紹介を締めくくった。

(2019年4月26日付紙面より)

将士が持ち帰ろうとした横浜焼の遺品の説明を受ける大島小児童=24日、串本町姫
2019年04月26日
4 ホタルはきれいな水が好き
 守る会が出前授業  (神内小 )

 紀宝町のほたるを守る会(蔵本一範会長)は22日、同町立神内小学校(道中朋孝校長、児童60人)で出前授業を実施した。蔵本会長、矢熊敏男副会長、山口和洋さんが全校児童にホタルの生態や保護活動などを紹介した。

 同会はホタルの保護や繁殖、環境美化を目的に24年前に組織。ホタルが飛び交う美しく楽しい町を目指し、生息調査や繁殖に適した環境づくりを進めている。

 出前授業は町内全小学校で取り組んでおり、神内小では1~3年生の低学年と4~6年生の高学年に分けて実施。低学年の授業で道中校長は「ホタルは神内でも見ることができる。しっかり勉強してほしい」と話した。

 矢熊さんは「ホタルはきれいな水や空気が大好き。たくさん飛ぶと人間にも優しい町になる。捕まえて持ち帰らず、自然の中で見てください」。

 5~6月にゲンジボタル、6~7月にヘイケボタルとヒメボタルが飛ぶことを挙げ、「3種類とも神内神社近くで見ることができる」。その見分け方を解説した。

 高学年の時間で山口さんは、「ゲンジボタルは桜が散って最初の雨の日の2日後から、毎日の平均気温の合計が500度に達した日の午後8時ごろから飛び始めるという説がある」と紹介。矢熊さんは「もうすぐゲンジボタルが飛び始めます。地区内で見かけたら守る会に連絡してください。皆さんもホタルの調査員になってください」と呼び掛けた。

(2019年4月26日付紙面より)

光り方などを紹介する守る会の会員=22日、紀宝町立神内小学校
ホタルの生態などを学ぶ高学年の児童
2019年04月26日
5 地元勢県大会出場ならず
 県中学校バスケット選手権紀南予選  
2019年04月26日
6 地元勢姿消す
 春季近畿地区高校野球和歌山県予選  
2019年04月26日
7 串本・潮岬が優勝
 県中学校サッカー選手権地方予選  
2019年04月26日
8 中口和子さんが優勝 なちかつGGCがクラブ大会 
2019年04月26日
9 自然環境保全に功績  「宇久井海と森の自然塾」が環境大臣表彰  (那智勝浦町 )
2019年04月26日
10 大漁と海上安全を願い  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2019年04月26日
11 たくさんタケノコ採れたよ  収穫の喜び体験  (天満保育園 )
2019年04月26日
12 山っ子が海を楽しむ  色川小児童が遠足で地玉の浜へ  (那智勝浦町 )
2019年04月26日
13 水害後初の4500人突破  新宮市の熊野川川舟下り  
2019年04月26日
14 海上安全や大漁願う  孔島鈴島で例大祭  (新宮市 )
2019年04月26日
15 「花まつり」にぎわう  新宮市高田のあやの里  
2019年04月26日
16 大型連休の多客期を前に  海中公園で旅客船安全点検  (串本町 )
2019年04月26日
17 協力金は600円で据え置き  本年度の有料期間決める  (望楼の芝管理運営委 )
2019年04月26日
18 和大生ら田植えなど支援  三尾川で「わかやま援農」  (古座川町 )
2019年04月26日
19 本年度予算を話し合う  古座川町区長連合会が総会  
2019年04月26日
20 笑顔がいっぱい  あったカフェでスクラップブッキング  (串本町 )
2019年04月26日
21 「のびのび育って」  支援セが親子交流会  (古座川町 )
2019年04月26日
22 地蔵拝み諸霊の冥福祈る  成就寺で水子供養会法要  (串本町 )
2019年04月26日
23 記念日テーマに60冊紹介  こども読書週間にちなんで  (串本町図書館 )
2019年04月26日
24 新作おにぎり登場  マイヤーレモン使い  (ウミガメ公園 )
2019年04月26日
25 親子でイチゴ狩り楽しむ  那智勝浦町の太田農園で実施  (JAみくまの共済部 )
2019年04月26日
26 お悔やみ情報
  
2019年04月21日
27 15人の新議員決まる
 新宮市議選  

4月21日22時18分確定【定数15】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,341松畑  玄47
1,271上田 勝之53
1,163岡﨑 俊樹34
1,075久保 智敬61
1,053三栗 章史55
985大西  強75
955竹内 弥生58
945榎本 鉄也62
909濵田 雅美53
904前田 賢一71
896東原 伸也53
836松本 光生68
834福田  讓69
769屋敷 満雄72
754大坂 一彦55
752大石 元則64
648池田 稔夫50
341月輪 匡克51
299栗須 政志68
※案分による小数点以下の票は切り捨て。

当日有権者数 24,237人

投票者数 16,905人

無効投票数 174票

投票率 69.75%


2019年04月21日
28 銅板の屋根新しく
 礼殿の改修終え奉告祭  (熊野那智大社 )

 創建1700年記念境内施設整備事業による改修工事が進む那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、礼殿(幣殿と拝殿)や授与所などの改修工事が終わり、竣工(しゅんこう)奉告祭が営まれた。塗り直された朱塗りの建物とふき替えられた銅板の屋根が輝いた。

 同大社の男成宮司をはじめ奉賛会、神社役員、県や町の職員、工事関係者が参列し完成を祝った。

 同事業の概要は、礼殿の改修および銅板屋根ふき替え工事、拝殿、鳥居、宝物殿、長生殿、手水(ちょうず)舎などの塗装工事、祈願所、社務所の改修および塗装工事となっている。事業期間は12月31日(火)まで。

 礼殿は1941年の建築で、雨漏りなどにより木材の傷みが進んでいたことから、2017年11月に工事着工。重要文化財と同等の改修が施された。改修により本殿を臨む幣殿の扉が開かれ、柱や壁面を朱色などで塗り直した。増築が重ねられ多重構造となっていた授与所の屋根は建築当時に近い形に戻し、軒先を伸ばして雨の日の参拝に配慮した。

 男成宮司は「事業は年末まで続きますが、中心施設である拝殿が無事竣工となった。皆さん方や多くの崇敬者のご協力のおかげです」と感謝。「理由は定かではないが、二十数年閉じられていた扉を開けたので、本殿側が見えるようになった。拝殿本来の形かと思います」と話した。

 整備事業では引き続き、鳥居や建物の塗装などが進んでおり、同大社別宮・飛瀧(ひろう)神社の祈願所の改修も予定している。

(2019年4月21日付紙面より)

礼殿の改修を終え、竣工奉告祭が営まれた=19日、熊野那智大社
採光により明るくなった内部
2019年04月21日
29 クロマグロの水揚げ続々
 1隻で12本の漁獲など  (勝浦地方卸売市場 )

 国内有数の生鮮マグロ基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場でクロマグロが次々と揚がっている。18日のクロマグロの水揚げは計18本。19日には19本揚がり、ひき縄漁で取れた40~60㌔の小物35本の水揚げもあった。

 高知県の益丸(19㌧、松島基晴船長)は、勝浦港の約500㌔沖で操業。140~200㌔台のクロマグロ12本を漁獲した。うち6本は1回の操業で取ったという。松島船長は「15年前は20本くらい釣れていた。今年は(クロマグロの)出足は遅かったが、5月の連休明けまで頑張りたい」と話していた。

(2019年4月21日付紙面より)

200㌔前後のクロマグロがずらりと並んだ=18日、勝浦地方卸売市場
2019年04月21日
30 一行もてなし親睦深める
 ブルーム・レセプションパーティー  (太地町 )

 太地町公民館で19日夜、同町と姉妹都市提携を結んでいるオーストラリア・ブルームからの学生ら13人を歓迎するレセプションパーティーが開かれた。町関係者やホームステイ先のホストファミリーらがもてなし、親睦を深めた。

 町教育委員会の宇佐川彰男教育長が「ブルームの皆さまにはしっかりと太地を好きになってもらいたい。今日は町民と歓談して楽しい一日にしてください」とあいさつ。山本真一郎町議会議長の乾杯でパーティーが開始された。用意された食事を取りながら、学生と町民が会話や記念撮影するなど交流を楽しんだ。

 学生らが舞台に上がり、日本語で自己紹介。これまでにも太地に訪れている教師のマイケル・レイクさんは「太地町とブルームは大切な関係。この交流が長く続くことを祈っております」と語った。

 同町からは「鯨踊り」と寄水青年同志会による獅子舞が披露され、ブルーム一行は「ショットガン」「ソルトウォーターカウボーイ」の2曲を熱唱し、拍手が送られた。

(2019年4月21日付紙面より)

ブルーム一行が自己紹介=19日、太地町公民館
2019年04月21日
31 悠々と青空泳ぐ
 タウンガーデンにこいのぼり  

 「こどもの日」(5月5日)を前に、新宮市保健センター横の花壇「タウンガーデン」へ一足早くこいのぼりが掲げられた=写真。花壇を管理するボランティアグループ・タウンガーデン(平田裕子代表)が毎年設置しており、6匹が悠々と青空を泳いでいる。

 20日に会員とボランティアら約20人が作業をした。午前中に市内から切って運び出した約16㍍の竹に滑車を付け、こいのぼりを掲げた。敷地内にはチドリソウやポピー、ノースポール、モッコウバラ、シレネなど、色とりどりの季節の花が咲いている。平田代表は「四季折々の花と共に、少しでも楽しんでもらえれば」と話していた。

(2019年4月21日付紙面より)


2019年04月21日
32 鯨骨鳥居が3代目に  太地漁協が感謝込めて再建  (太地町 )
2019年04月21日
33 共に人生100歳を  健人大学開講式4月講座  (新宮市 )
2019年04月21日
34 熱戦展開、大盤解説も  新宮市将棋大会大橋貴洸杯  
2019年04月21日
35 「ぜひ見に来てほしい」  下地さん宅のフジが満開  (那智勝浦町 )
2019年04月21日
36 フジの花を楽しみお茶会  那智勝浦町浦神の民家で  
2019年04月21日
37 愛憎を美で表現  黒木かほさんら自主公演「tone」開催  (熊野市 )
2019年04月21日
38 丹鶴城公園などに出向き  鵜殿小学校が春の遠足  
2019年04月21日
39 河口大橋工事間近で視察  熊野川を川舟で下り  (紀宝町議会 )
2019年04月21日
40 春の例大祭盛大に 熊野本宮大社 
2019年04月21日
41 19人に有権者の審判  いよいよ21日投開票  (新宮市議選 )
2019年04月21日
42 お悔やみ情報
  
2019年04月16日
43 心ひとつに新たな挑戦へ
 創立50周年記念式典  (新宮青年会議所 )

 新宮青年会議所(新宮JC、鈴木竜司理事長)が「心をひとつに~新たなる挑戦へ~」をスローガンに14日、那智勝浦町のホテル浦島で創立50周年を祝う記念式典を催した。

 新宮JCは1969年4月14日に、明るい豊かな社会の創造を目指す若者たちによって創立。式典には、鮒田健二・第8代理事長をはじめとした、新宮JCを築き上げてきた歴代理事長のうち30人が出席、壇上に勢ぞろいした。鈴木理事長は「私たちにはこの地域の魅力と歴史を、未来を担う世代に伝播(でんぱ)していく使命があります。会員一同、地域の仲間と強い絆でつながっていくことが大切」と述べ、地域の中で未来ある事業を展開するために、失敗を恐れず果敢に挑戦し、固定概念にとらわれることなく精進していくと誓いを新たにした。

 来賓として田岡実千年新宮市長や堀順一郎那智勝浦町長、西前啓市古座川町長、山口賢二北山村長、県会議員や各団体の代表者らも出席。仁坂吉伸知事代理として出席した東川智昭・東牟婁振興局長が「和歌山県が誕生して150年となる2021年に、県では国民文化祭、全国障害者芸術文化祭が同時に開催される。ビッグイベントが盛り上がり、地域の活性化として生かすことができるよう、力を結集していただきたい」と協力を呼び掛けた。

 第32代理事長であり、現シニアクラブ代表幹事を務める田岡実千年新宮市長は、在籍中を振り返り「市長を務めさせていただいて10年の節目を迎える。重責の中、批判も受けながらなんとか務めさせていただいているのも、JCで人として鍛えられたおかげだと日々感謝しています」などと祝辞を述べた。創立会員としての功績などに対し感謝状を受けたチャーターメンバーを代表して鮒田さんが「新たなる歴史を歩み、ますますの発展を」などとあいさつした。

 50周年まちづくり委員会の庵野高司委員長が「50年を迎え、改めて私たちの運動、活動内容とその目的、存在理由を内外に伝えていく必要がある。あらゆる機会が提供される地域を理想のまちとして、未来を担う若者からも暮らしたいと思われるまちの創造へとつなげていく」と未来のビジョンを表明。地域に良い影響を与えられる組織として、地域から必要とされるために新宮JCが持つ力を最大限ささげていくと誓った。

(2019年4月16日付紙面より)

歴代理事長や各自治体の首長らが出席した=14日、那智勝浦町のホテル浦島
鈴木竜司理事長
2019年04月16日
44 「にもかかわらず愛する」
 三浦綾子文学講演会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦バプテスト教会(稲葉禮野=れいの=牧師)で14日、「三浦綾子文学講演会」が開かれた。全国三浦綾子読書会代表の森下辰衛さんが、作家の人生が語る「希望」について話した。約30人が耳を傾けた。

 森下さんは『氷点』や『塩狩峠』など人間存在を問う数多くの三浦綾子の作品の中から『道ありき(青春編)』を取り上げた。森下さんのユーモアと抑揚感にあふれた語り口に、来場者らはしきりに相づちを打つなど、会場は終始涙と笑いに包まれていた。

 同書には16才の綾子が戦時中軍国教師となり、疑いもなく「お国のために死ぬのですよ」と子どもたちに教えたあげくの敗戦、自殺未遂、死の病との闘い、恋人の死などの苦難を通り、結婚に至るまでの道のりがつづられている。

 森下さんは、この過程が三浦文学を解く鍵であるとして、本の内容を引用。教職を辞してから、肺結核という病を得た自分自身を「ざまあみろ」とあざけるほどに凍り付いた綾子の心が、いかにして溶かされたかを説いた。また、「綾子は絶望のふちにいたからこそ『本物しかいらない』という確固とした思いがあった。自分を否定し、生きることを放棄するほど心が凍えたときこそ本物を求めてください。後になってそこに道があったと分かります」と話した。「神様は本気の問い掛けに知らんぷりはしません。奇跡を見たいなら、『にもかかわらず』相手を愛してください」と結んだ。

 講演後は、賛美歌『おどろくばかりの(アメイジング・グレイス)』を合唱し、森下さんに盛んな拍手が送られた。

(2019年4月16日付紙面より)

多くの来場者が訪れた=14日、那智勝浦町の勝浦バプテスト教会
森下辰衛さん
2019年04月16日
45 193人が熊野巡り
 スターレジェンド入港  (新宮市 )

 外国客船「スターレジェンド」(総トン数9975㌧、全長134㍍)が14日、新宮市の新宮港に入港した。アメリカ人など乗客193人が熊野三山巡りなどを満喫した。

 今回のクルーズ名は「グラン・ジャパンクルーズ 大阪~横浜」。行程は大坂、高松、広島、唐津、釜山(プサン=韓国)、長崎、鹿児島、新宮、清水、横浜。新宮港では平安衣装の女性による歓迎や地元特産品の販売があった。

 乗客らは瀞峡と熊野速玉大社を巡るツアーや熊野那智大社、本宮大社を訪れるツアーに参加した他、シャトルバスに乗車して市内観光を楽しんだ。市がこれまでに実施したアンケートの結果では、「また熊野に来たい」という回答が9割で「自然がいい」「まちの人が優しかった」という声があったという。

 同船は18日(木)、5月4日(土・祝)にも入港する予定。市企業立地推進課(電話0735・23・3333)は乗客を歓迎する外国語ボランティアを募集している。

  □     □

■初の太鼓演奏体験も



 この日は紀宝町の「熊野水軍太鼓」が和太鼓の体験コーナーを設けた。乗客らは会員らから教わりながらバチを手に太鼓をたたき、時に笑顔を見せながら日本の伝統文化に触れた。

 熊野水軍太鼓事務局の堀勝之さんは「初めての試み。普段は見送りの際に演奏をしていますが、外国の人に日本文化を体験してもらうことで少しでも興味を持ってもらい『熊野にまた来たい』と思ってもらえれば」と話していた。

(2019年4月16日付紙面より)

入港したスターレジェンド=14日、新宮市三輪崎の新宮港
太鼓体験をする乗客
2019年04月16日
46 高校生ら規範意識を促す
 JR串本駅でマナー啓発  (串本町 )

 JR串本駅で15日、啓発運動「本年度第1回きのくに・さわやかマナーアップキャンペーン」があった。串本古座高校の生徒と青少年健全育成関係者約40人が鉄道利用者に物資を配り、併せて同駅駐輪場の施錠確認や清掃をするなどして地域の規範意識を促した。

 このキャンペーンは、駅舎内や列車内など公共の場における主に青少年のマナー向上と自転車盗の被害防止を目的として、県警とJR西日本和歌山支社が同日から26日(金)までの期間を設定して計画。街頭啓発は県警管内14署がそれぞれ適時場所を定めて行うことになっていて、串本警察署は生活安全刑事課が軸になって期間初日、串本古座高校の登校時間帯に合わせ同駅一帯で実施することとし、啓発関係者に協力を呼び掛けた。

 参加したのは▽串本古座高校生徒会執行部・硬式野球部・教職員▽同所少年補導員▽串本青少年センター職員▽同署管内防犯協議会事務局職員(役場職員)▽JR西日本和歌山支社職員▽串本警察署署員。

 実施に当たり同駅を管轄するJR新宮駅の角野敦彦副駅長は、高齢者に席を譲るなどの配慮やイヤホンの音漏れ対策など同キャンペーンで呼び掛けるマナー向上のポイントを伝達。啓発員は改札前の左右に分かれて利用者の通路を作り、往来する鉄道利用者に物資を配って同キャンペーンの趣旨を伝え、意識高揚を促した。

 往来が活発化する鉄道到着を待つ間、生徒が中心になって同駅駐輪場で無施錠の自転車に施錠を呼び掛けるエフを付け、ある程度自転車が持ち出された後に場内清掃もして、自転車盗をしにくい雰囲気づくりにも努めた。

 これら活動に加え、今回は特別企画として生徒会の伊森安美会長(3年)が構内アナウンスで鉄道利用者に規範意識の高揚を呼び掛けた。活動を終えて「新宮あたりで満員電車に乗り合わせたことがありますが、そのようなときに高齢者優先で高校生が率先して『どうぞ座ってください』と言えるようになればと思う。今日は生徒の参加人数も多く影響力が強かったと思うので、この機会を通して地域がよりよいまちになれば」と今後を期待し、「啓発した自分も頑張り、引き続き向上の輪を生徒に広めていきたい」と意欲を掲げた。

 同日夕方は和歌山東警察署もJR和歌山市駅で同活動を実施。本紙関係で新宮警察署は24日(水)早朝にJR新宮駅で行う予定。

(2019年4月16日付紙面より)

構内アナウンスでマナー向上を呼び掛ける伊森安美会長(左)=15日、JR串本駅
鉄道利用者に物資を配ってマナー向上を促す啓発員
無施錠の自転車にエフを付けて鍵掛けを促す生徒
2019年04月16日
47 宇久井SSが優勝
 県少年サッカー東牟婁ブロック予選  
2019年04月16日
48 神倉と串本が県大会への出場決める
 スポ少野球東牟婁予選  
2019年04月16日
49 73団体900人が参加
 第22回三輪崎少年剣道大会  
2019年04月16日
50 グラウンドゴルフ楽しむ  小口自然の家でサロン活動  (新宮市熊野川町 )
2019年04月16日
51 地域防災の要として 那智勝浦町消防団が任命式 
2019年04月16日
52 生きる力になる禅語  横田南嶺老師が阿純章師と本を出版  
2019年04月16日
53 歌謡大会で町をアピール  市野々出身の鳴子富男さん寄付  (那智勝浦町 )
2019年04月16日
54 ギフトカード贈呈  イオン幸せの黄色いレシート  (新宮市 )
2019年04月16日
55 巨大な壁面に点々と咲く  一枚岩に根付くセッコク  (古座川町 )
2019年04月16日
56 ルール教わり気持ち高める  高池小児童が交安教室で  (古座川町 )
2019年04月16日
57 候補者に聞く  新宮市議選  
2019年04月16日
58 阿田和神社で春季例大祭  鈴木英敬知事も参加  (御浜町 )
2019年04月16日
59 七里御浜海岸でごみ拾い  3市町でクリーン作戦  
2019年04月16日
60 70年前の筏師の道を歩く  紀宝町桐原からトロトロ坂を越え  
2019年04月16日
61 ニオイタチツボスミレ  那智勝浦町狗子ノ川で  
2019年04月16日
62 1週間の激戦に突入  定数15に19人立候補  (新宮市議選 )
2019年04月16日
63 お悔やみ情報