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2023年04月27日
1 風を受けて元気よく
 住民らがこいのぼり設置  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は24日、新宮市熊野川町日足道路バイパス付近の水田で、毎年恒例のこいのぼり設置作業を実施。地域活性化などへの思いを込めた。

 2011年9月の紀伊半島大水害からの復興への願いを込め、また「地域の人々を元気づけたい」との思いから、地元住民らが設置を始めて11回目。なお、災害復興イベント「鯉(こい)のぼり祭り」は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、今年も中止となっている。

 11年まで町内イベントで使用し、熊野川行政局で保管していたこいのぼりは水害の際に全て流出。現在使用しているこいのぼりは、熊野川行政局が新聞などで呼びかけを行い、県内各地から集まったものだ。

 この日は、会員と行政局職員ら約10人が設置作業に当たった。熊野杉の間伐材で作った高さ約12㍍のポール6本を立てて取り付けると、30匹のこいのぼりは風を受けて元気に泳いだ。

 こいのぼりの設置期間は5月14日(日)ごろまで。下阪会長は「イベントを催すたびに12年前の水害を思い出す。日々の生活の中でも、一瞬忘れてもすぐに思い出す。全てあの水害につながっている」と水害に思いをはせる。

 「(こいのぼりを)子ども連れの家族が見に来てくれるとそれだけで元気になる。少しでも明るい話題につながればうれしい。マスクを外して、みんなで元気に過ごせる日が来ればいいですね」と話していた。

(2023年4月27日付紙面より)

風を受け、元気に泳ぐ30匹のこいのぼり=24日、新宮市熊野川町
会員ら約10人が設置作業を行った
2023年04月27日
2 武力攻撃から住民守る
 初の国民保護制度研修  (那智勝浦町 )

 他国による高頻度で発射される弾道ミサイルなどの事案を受け、那智勝浦町は25、26の両日、役場大会議室で職員に対する国民保護制度研修を初開催した。元自衛官で町総務課企画員・防災対策担当の柴田通仁さんが講師を務め、制度の理解と知識の習得のために講話を行った。

 同制度は万一、武力攻撃や大規模テロが発生した際に、国や地方公共団体、関係機関などが協力して住民を守るための仕組み。

 研修は、危機管理における国民保護などを含む制度の概要を学び、武力攻撃事態などから、住民の生命・身体・財産を守るための基礎的な知識を育成することが目的。2日間で合計8回実施した。

 柴田さんは、国民保護の三つの柱として「住民の避難」「避難住民の救援」「武力攻撃災害への対処」を挙げ、「国民保護計画は、全庁職員が取り組むもの。全員が周知しておかなければならない」と述べた。

 そのほか▽武力攻撃事態▽緊急対処事態▽過去日本で発生した緊急事態例▽着上陸侵攻や弾道ミサイルなどの武力攻撃事態の類型▽防災と国民保護の差異▽住民等の避難に関する措置の流れ▽町で作成している避難パターン―などの詳細を、元自衛官の専門知識を生かしながら解説した。

 国民保護に携わる人たちや、そのために使用される場所などを識別するために使用される「特殊標章」について説明。ジュネーブ諸条約で保護されていることや同町でも職員数以上に準備しているとした。

 また、戦時中に同町浦神で、米軍航空機による攻撃があった事案などにも触れた。

 柴田さんは「国を取り巻く安全保障環境を受けて、国や県でも国民保護制度に基づく役場の対応が求められている。制度についての知識や意識を持っていただけたら」と締めくくった。

 柴田さんによると、他府県の自治体では役場や自衛隊、消防、警察が協力して、大規模な訓練に取り組んでいるという。同町でも今後、同様の訓練実施を目標に取り組んでいきたいと話していた。

(2023年4月27日付紙面より)

国民保護制度への理解を深めた=25日、那智勝浦町役場
柴田通仁さん
2023年04月27日
3 憩い、ふれあいの場を願い
 「やまじ採れたて市」を新築  (御浜町 )

 御浜町山地の無人市場「やまじ採れたて市」が26日、新築オープンした。広々としたスペースに木々や休憩エリアを設け、利用者と生産者、利用者同士をつなぐ憩いの場、ふれあいの場にリニューアルした。

 建物は以前より天井が高くなり、幅21㍍に20のブースが並ぶ。壁には絵地図作家の植野めぐみさん(津市在住)と看板館が共同製作した作品を設置。上空から斜めに見下ろした伊勢から串本までの山並み、七里御浜海岸などが描かれている。ミカンの種類も紹介し、「年中みかんのとれる町」をPRした。

 2010年に開設。年中無休で、町特産のかんきつや新鮮な野菜など地元産品が多くそろう市場として人気を集めてきた。より多くの人が利用しやすいよう、株式会社R.LinkCorporation(椋野玲史・代表取締役会長)と山地地区企業会が前回に続き建設し、無償提供した。

 駐車場も広くなり、防犯カメラを4台設置、管理棟も新築した。午後10時まで営業するため、照明も加えた。

 初日はイチゴ、フルーツジャム、みかんジュース、生きくらげ、野菜、ミカンなどがそろい、地元産品を買い求める客でにぎわった。山地地区企業会からの寄付もあり、管理責任者の尾﨑英夫さんは「将来性を見込んで建て直してくれた椋野会長に感謝しています。くまのグリーンファームを中心に各店舗が年間を通してより良い商品を提供したい。お客さんと生産者との信頼関係が大切で、ぜひ協力してほしい」と話している。

(2023年4月27日付紙面より)

新たに完成した「やまじ採れたて市」=26日、御浜町山地
山地地区企業会からの寄付を受け取る
2023年04月27日
4 再び世界のなでしこへ!
 新宮市役所で応援展示  

 新宮市は、FIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア&ニュージーランド2023に挑むサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の跳躍を願い、市役所1階玄関ロビーで応援展示を行っている=写真

 熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里。その縁で、熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は2002年W杯日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。

 FIFA女子W杯は7月20日(木)に開幕。2011年以来、3大会ぶり2度目の優勝を目指す日本女子代表はグループCで初戦は22日(土)。ザンビアと対戦する。

 応援展示は5月12日(金)まで。展示はいったん終了するが、開幕前に改めて展示を行う予定としている。(西久保勢津子)

  □     □

■なでしこ応援キャンペーンも



 日本サッカー協会では「なでしこジャパン応援キャンペーン」として、写真で作る応援モザイクアートを実施する。「笑顔」「サッカー」「なでしこジャパン」にまつわる写真を募集しており、寄せられた写真でモザイクアートを制作する。応募者の中から抽選で7人に、なでしこジャパン選手のサイン入りグッズが当たる。

 応募期間は5月14日(日)まで。詳細はキャンペーンページ(QRコード)を参照。

(2023年4月27日付紙面より)


キャンペーンページのQRコード
2023年04月27日
5 串本が優勝、三輪崎準優勝
 県スポ少バレー東牟婁予選  
2023年04月27日
6 KKNルーキーズが優勝
 スポ少野球東牟婁大会  
2023年04月27日
7 栄冠は那智勝浦少年野球クラブ
 第43回マクドナルド・トーナメント  
2023年04月27日
8 交流深めサロン活動目指す  北浜東千歳会が総会  (那智勝浦町 )
2023年04月27日
9 お願い額など決定  日赤の活動資金募集  (新宮市協賛委 )
2023年04月27日
10 キーウ浮かべ向日葵さす  清水登さんが西向の畑で  (串本町 )
2023年04月27日
11 観察者の良識を信じて  大谷湿田の防護柵新設  (古座川町 )
2023年04月27日
12 139年の歴史引き継ぐ  田中伊作牧師が就任  (日本キリスト教会新宮教会 )
2023年04月27日
13 全校児童が楽しく交流  1年生を迎える会  (井田小 )
2023年04月27日
14 来場者数、14年ぶり最多更新  旅行支援や高速道路延伸など奏功  (ウミガメ公園 )
2023年04月27日
15 楽しく競技を満喫  ほほえみと中央児が交流  (新宮市 )
2023年04月20日
16 牧野富太郎氏も保護に尽力
 ヤマドリゼンマイ見頃に  (新宮市「浮島の森」 )

 放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公モデルは、植物学者の牧野富太郎氏(1862~1957年)。新宮市には、牧野氏が国の天然記念物指定に関わった「新宮藺沢(いのさわ)浮島植物群落」(浮島の森)があり、島のシンボルとも言える「ヤマドリゼンマイ」が現在見頃を迎えている。

 牧野氏は1920~31年の間に5回新宮市を訪れており、浮島の森の調査を行ったのは24(大正13)年8月のこと。浮島の森はもともと南北1㌔、中央部の最大幅300㍍におよぶ広大な池沼内にあったが、調査当時には周囲の埋め立てで道路や住宅地に接し、急激な環境の変化による荒廃が懸念されていた。

 郷土資料の「藺澤浮島」(新宮保勝会、1934年発行)によれば、同所を訪れた牧野氏は「島内に叢生せる赤松、ヤマドリシダ、トガリバ、ミヅコケは本州北部の植物にしてテツホシダの如きは本州南部に稀に見る植物なり。以上植物の島内に混生せるは植物フロラ上の一奇観というべく学術上大に研究に値すべきものにして同地は充分保護すべき価値あるものと認む」と語ったという。

 その後の経緯について牧野氏は「植物研究雑誌」(1926年3巻11号)で言及。新宮高等女学校教員の太田馬太郎氏に浮島の森の写真を撮影して送付してもらい、内務省の史跡名勝天然記念物会の評議員であった中野治房博士に保護の必要を力説したところ、26(昭和元)年に同評議員の三好學博士が調査へ赴くこととなった旨を記している。天然記念物に指定されたのは翌27(昭和2)年だった。

 植物への「好き」を追求し、生涯研究に情熱を注いだ牧野氏。熊野地方に生育する植物にも、牧野氏が発見・命名したものが少なくない。春らんまんの言葉通り、さまざまな花が咲き乱れるこの季節に、その足跡を訪ねてみてはいかがだろうか。

  □     □

■浮島の森

 浮島の森は、沼地に浮かぶ泥炭でできた島で、面積は約5000平方㍍。寒地の植物であるオオミズゴケやヤマドリゼンマイと、暖地のテツホシダなどが島上に混生していることが特徴。天然記念物指定当時は300本以上のスギ林があり、幹回り180㌢を超えるものもあった。現在も保全活動が続けられている。

(2023年4月20日付紙面より)

牧野富太郎氏(高知県立牧野植物園提供)
ヤマドリゼンマイ=17日、新宮市の浮島の森
2023年04月20日
17 「いろいろなことにトライしたい」
 ALT着任に当たり市長表敬  (新宮市 )

 「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日し、外国語指導助手(ALT)として新宮市が任用した、セージ・マリー・ハインズリーさん(23)が17日、市役所を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。セージさんは市教育委員会教育政策課で勤務するほか、神倉・王子ヶ浜・三輪崎の各小学校と丹鶴幼稚園で、英会話指導を行う。

 セージさんは米国カリフォルニア州出身。昨年カリフォルニア大学サンタバーバラ校を卒業した。ジブリ作品がきっかけで日本に興味を持ち、5年ほど日本語を学んだ。外国も1人暮らしも今回が初めてで「夏の暑さと虫だけが心配です」と笑顔を見せる。

 「(新宮市について)特にイメージはしていなかったけど、人が温かくて安心しました。美しくてすごく好き」「しぐれのおにぎりとめはりずしなどを食べた。とてもおいしかった」と話し「新宮市にいる間は、できる限りいろいろな所を冒険したい。いろいろなことにトライしてみたい」と抱負。田岡市長に「新宮での生活が楽しみです」と伝えた。

 田岡市長は「子どもたちに本場の英語、発音を教えてあげてほしい。滞在中に新宮・熊野の魅力も知っていただければ」と歓迎した。

(2023年4月20日付紙面より)

ALTに着任したセージ・マリー・ハインズリーさん(右)を歓迎する田岡実千年市長=17日、新宮市役所
2023年04月20日
18 外国人実習生16人が表敬
 町長希望に応え串本椎茸㈱  (串本町 )

 串本町出雲にある串本椎茸株式会社(松末繁治代表取締役)で励んでいる外国人実習生16人が18日、田嶋勝正町長の希望に応えて表敬訪問し懇談に臨むなどした。

 この訪問は、同社が2月に町のトルコ南東部地震災害義援金の寄託を申し出た折に働きながら商材管理の技能を学ぶ外国人実習生が頑張ってくれていることを報告し、田嶋町長が感心して「一度会ってみたい」と希望したことで実現した機会。

 同社は協同組合ビジネスナビ=大阪府大阪市=と連携して国外から技能実習生を受け入れていて、現在はベトナム出身者13人とインドネシア出身者3人が期間3~5年の設定で実習中。町長じきじきの招きを喜んだ同社、同組合と実習生16人はその希望に応え、この日表敬訪問するに至った。

 代表して同社の久保和雅生産部長があいさつし、田嶋町長は面会希望のいきさつや町の魅力などを伝えて歓迎。16人は持参した町職員160人分の生シイタケの贈呈を申し出て、以降の懇談に臨んだ。

 田嶋町長は町や町民の印象を尋ね、あいさつの中で触れた花火や獅子舞はコロナ禍で見られない状況が続いているが今後は見られると思うと紹介。技能を学ぶだけでなく、観光地としての串本の良さも感じて母国へ戻ってほしいと願った。

 実習生からはロケットも見たいがいつ打ち上げるのかと質問があり、田嶋町長はロケット「カイロス」初号機が直面している課題を説明し「夏を予定しているが今まで3回延期となっているので4回目があるかも、といった状況だ」と応答。その他、実習生によるイベント出店の相談も寄せるなどした。

 懇談はくしもとぽんかんジュースと洋菓子店「セ・ラ・セゾン」のマドレーヌ「エルトゥールル」などを交えて実施。田嶋町長は記念品として日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のストラップ人形を贈り、懇談後は産業課の島野淳課長が町長室や議場、執務エリアを案内するなどして16人の実習がより豊かになるよう後押しをした。

(2023年4月20日付紙面より)

田嶋勝正町長との懇談に臨んだ串本椎茸株式会社の皆さん=18日、串本町役場本庁舎
日々生産している職員160人分の生シイタケの贈呈を申し出る外国人実習生
2023年04月20日
19 全校行事でタケノコ掘り
 三尾川小が大柳の竹林で  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(海野富士子校長、児童3人)が18日、大柳地内の竹林でタケノコ掘りに取り組んだ。

 同校は前年度に2人が卒業し、本年度は新入生なし。児童は気心通じる矢倉木鷄君(5年)と妹・いちえさん(2年)、田堀まつりさん(4年)の3人で新しい一年を歩み出している。

 今回のタケノコ掘りは、3人でも仲良く元気に頑張ってほしいと願う矢倉きょうだいの家族が、そのための団結のきっかけになればという思いで仲立ちの世話をして実現した全校行事。所有者の承諾を得て児童と教職員を朝一番で竹林へ迎え、タイミングが良いとされる朝採りに挑戦した。

 3人は担任とペアになりシャベルや細く厚みがある鍬(くわ)で程よい大きさのタケノコの周りを掘り進め、できるだけ根元から切り出すよう心がけて収穫した。最年長の矢倉木鷄君は今年2回目のタケノコ掘りだそうで、「1回目は家族で掘った。周りをできるだけ深く掘るのがこつだけど、タケノコは長すぎると下の方はおいしくない(あくが強い)から途中で切っちゃうぐらいの方がいい。今日は結構気持ちよく抜けるので掘っていて楽しいし、学校で掘るのも初めてでみんなと一緒に食べるのも楽しみ」と話し、次々に食べ頃のタケノコを見つけては掘り集めていた。

 朝採りの良さが生かせるよう収穫は1時間ほどで終え、すぐに学校へ戻って収穫したタケノコをゆでてあく抜き。20日(木)にみんなで調理して味わう予定という。

(2023年4月20日付紙面より)

三尾川小児童3人そろってタケノコ掘りに挑戦=18日、古座川町大柳
2023年04月20日
20 47人が練習の成果競う
 新宮弓友会主催の月例射会  
2023年04月20日
21 グリーンティアーズがV
 軟式野球部「第1回大会」  (那智勝浦町体育協会 )
2023年04月20日
22 関西大会目指し熱戦
 県クラブユースU―15サッカー選手権  
2023年04月20日
23 上級生と初顔合わせ  新入学生徒が対面式に  (新翔高校 )
2023年04月20日
24 19日から修学旅行  生徒集めて結団式  (新宮高校 )
2023年04月20日
25 なぎなたの選手ら30人  近大新宮で強化練習会  
2023年04月20日
26 技術は日々の修練の積み重ね  萩原きもの総合学院で卒業・進級式  (新宮市 )
2023年04月20日
27 「甘くておいしい!」  太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )
2023年04月20日
28 手を上げて+ありがとう  宇久井小・太地小が指定校に  (新宮警察署 )
2023年04月20日
29 本年度は計9期有料開設  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2023年04月20日
30 畠虎仁朗君が3位入賞  松阪市スポ少交流柔道大会  (紀宝柔道会 )
2023年04月20日
31 特殊詐欺防ぎ、感謝状  コンビニ店員、澁谷望さんに  (紀宝署 )
2023年04月20日
32 地域包括、社協とのパイプ役に  本年度総会で重点など確認  (紀宝町民児協 )
2023年04月20日
33 14団体がステージに熱  新宮市民音楽祭、合唱・器楽の部  
2023年04月20日
34 大漁や地域発展を祈る  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2023年04月20日
35 お悔やみ情報
  
2023年04月16日
36 自然の恵みに感謝し舞奉納
 熊野那智大社で「桜花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。

 平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。

 神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。

 本殿や飛瀧神社では多くの参拝者が神事を見守るとともに、その様子を撮影する人の姿もあった。

 男成宮司は「国やご皇室をはじめ、皆さまの繁栄を祈願させていただいた。海外の方も含め、参拝者数もコロナ禍前に戻りつつある。現在は感染状況も少し落ち着きを見せており、来月には5類移行となる。しかし、まだ終息はしていないので、祝詞では新型コロナウイルス終息も祈らせていただきました」と語った。

(2023年4月16日付紙面より)

巫女が浦安の舞を奉納した=14日、那智勝浦町の熊野那智大社・別宮「飛瀧神社」
男成洋三宮司が祝詞を奏上した
2023年04月16日
37 寄付額、件数とも大幅増加
 新宮市のふるさと納税の現状  

 新宮市における令和4年度のふるさと納税の寄付額が約1億9885万円となり、令和3年度の約6747万円から大幅に増加した。寄付件数も令和3年度の6278件から1万2210件へと倍近い増加となった。

 ふるさと納税は、都道府県・市区町村に対する寄付金のうち、2000円を超える部分について一定限度額まで原則として所得税と合わせて全額が控除される制度。新宮市では長らく伸び悩みを見せていたが、ふるさと納税を取り扱うサイトへの登録や返礼品を増やすなどの取り組みを重ねた結果、ここ数年間で寄付額、件数ともに大きな増加を見せている。

 最新の結果はまだ出ていないが、総務省のふるさと納税ポータルサイトの現況調査によると、本紙エリア(和歌山県内)では「じゃばら」を基幹産業へと成長させた北山村が長らくトップを独走。平成30年度には金額約14億、件数では約12万件となり、令和3年度でも金額約8億9000万円、件数約6万5000件と、「じゃばらパワー」を見せつけている。ちなみに、県内のトップは有田市で金額約48億円、件数約40万件。有田みかんのブランド価値の向上に努めているほか、移住体験施設への宿泊やみかんの木のオーナー権など返礼品に趣向を凝らし、交流サイト(SNS)を活用した周知やまちのPRにも力を入れている。

 全国的に見ると、やはり地域の特産品を生かした返礼品が目立つが、中には「空き家を見守ります」(岐阜県七宗町)、「妖怪画家による妖怪風似顔絵」(香川県土庄町)、「オリジナル着ぐるみ」(宮崎県新富町)、「大人用袴式本格派忍者衣装」(三重県伊賀市)などの変わり種もあり、返礼品競争が激化している。

 返礼品だけではなく、寄付金の「使い道」にも注目が集まる。現在、新宮市では▽産業の振興▽交流人口の拡大▽子育て環境および教育の充実▽安全で安心な暮らしの向上▽歴史文化・芸術の振興▽新型コロナウイルス感染症対策▽新宮市におまかせ―があり、昨年10月に新たに「東京大学との連携事業の推進」が追加された。

 全国的には「自然環境の保全または脱炭素社会の実現に関する事業」(大阪府熊取町)、「次世代を担う理系人材となる高校生の学びを応援」(福井県)、「自分らしい学びを促す不登校支援応援寄付」(岐阜県岐阜市)などの他、スポーツ・文化団体支援やボランティア活動支援、動物愛護支援、ジェンダー平等促進を打ち出す自治体や、まちづくりや地域おこしなど使い道をより具体的にプロジェクト化し「クラウドファンディング型」で寄付金を募る自治体も多い。

 ふるさと納税サイト「さとふる」が実施したアンケートでは、8割以上が「共感できる寄付金の使い道があれば、ふるさと納税をしたい」、約9割が「お礼品をきっかけにその地域に興味を持ったことがある」と回答しており、使い道と返礼品のバランスが良いことも寄付額、件数を増やす一因となりそうだ。

 「ふるさと納税」を考えることは、まちのPRポイントを再確認するとともに、補うべき点について議論を深めることにつながるのかもしれない。

(2023年4月16日付紙面より)

新宮市における「ふるさと納税」の実績
2023年04月16日
38 雨の中、しめやかに神事斎行 「本宮祭」本殿祭に400人 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」の本殿祭が15日、同大社の本殿前でしめやかに営まれた。雨の中、約400人が参列。玉串を供え、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 コロナ禍以降、人数制限などの感染対策を講じ規模を縮小しながら執り行ってきたが、今年は現状に応じた対策を取りつつ4年ぶりに従来規模で斎行。本殿祭には全国から多くの崇敬者や関係者らが駆け付けた。

 なお、同日に予定されていた渡御祭は、雨天に伴い16日に延期に。渡御行列は午前10時に本殿前を出発し、旧社地・大斎原(おおゆのはら)で斎庭(さいてい)神事、午後3時ごろから採燈大護摩が執り行われる予定となっている。

 神事終了後、祭りおよび大社の運営などに尽力したとして、仲征夫さん、古根川タマ子さん、佐古金一さんに九鬼宮司から感謝状が贈られた。

 多くの参列者らを前に九鬼宮司は「今年は4年ぶりに全国の皆さんにご案内をさせていただいた。本当に久しぶりにお顔を拝見させていただく方もいらっしゃった」と声を詰まらせ「多くの方に参加、協力いただいて祭りができる。今日は恵みと実りの雨を頂戴した。来年は『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産に登録されて20周年となる。この機に改めて世界に和歌山を発信するのはわれわれの役目」。

 「それぞれのお役目を果たしていただき、改めて熊野にご参拝いただければ」と感謝を伝えた。

(2023年4月16日付紙面より)

五穀豊穣などを願い、玉串を供えた=15日、田辺市の熊野本宮大社
九鬼家隆宮司(右)が感謝状を贈った
2023年04月16日
39 合気道通して国際交流
 スペインからの6人と合同稽古  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスの水際対策緩和で、日本を訪れる外国人の増加が続き、旅行客のほか、武道目的の訪日も復調の兆しを見せている。14日には、紀宝町井田の紀州熊野合気会紀宝道場(道場長・石本富男八段)にスペインの各道場から6人が訪れ、子どもたちと一緒に稽古に励んだ。

 紀宝道場にはアメリカ、東南アジア、ヨーロッパなど世界各国から稽古に訪れていたが、コロナ禍で交流が中止になっていた。今回、4年ぶりに合同稽古が実現。以前、熊野市に住み、合気道を学んだアルフォンソさんが日本とスペインの架け橋となった。

 合気道の開祖・植芝盛平氏(1883~1969年)から直接教わった石本道場長は「稽古前に必ず、世界平和への教えが合気道とおっしゃっていた。『合気道は暴力に使うものではない』と教わった」と伝えた。

 6人は子どもたちと稽古し、基本を中心に石本道場長から技を学んだ。初めての国際交流となった子どもも多く、言葉が通じなくとも一緒に稽古できることを肌で感じ「いつもと違う方と稽古できて楽しかった」と話していた。

(2023年4月16日付紙面より)

スペインから6人を迎えた紀州熊野合気会紀宝道場の皆さん=14日、紀宝町井田
合気道の合同稽古に励む
2023年04月16日
40 譲り受けたフジが見頃に  和泉さんが知り合いから  (那智勝浦町 )
2023年04月16日
41 大会前に奮闘誓う  6部活動の壮行会  (城南中学校 )
2023年04月16日
42 新聞紙のプールで遊ぶ  新宮市「ちびっこくらぶ」  
2023年04月16日
43 見物や作句にも訪れる  掛橋さん宅のツツジ満開  (那智勝浦町 )
2023年04月16日
44 田植えの季節到来  佐野で青苗が広がる  (新宮市 )
2023年04月16日
45 遊び通じて外国語学ぶ  保育所で活動始まる  (紀宝町 )
2023年04月16日
46 長年貢献、総務大臣から感謝状  行政相談委員退任の久原さんに  (紀宝町 )
2023年04月16日
47 16日、いよいよ告示  定数15に17人立候補か  (新宮市議選 )
2023年04月16日
48 お悔やみ情報