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2022年04月27日
1 高野坂でシロアリ被害?
 休憩所立ち入り禁止など呼びかけ  (新宮市 )

 新宮市にある世界遺産の熊野古道「高野坂」の休憩所がシロアリ被害を受けている―? 市では現在、休憩所が倒壊する恐れがあるとして、プレートとロープを設置して休憩所の立ち入りおよび使用への注意を呼びかけている。

 「高野坂」は同市広角から三輪崎までの約1・5㌔のコース。こけむした石畳や雄大な熊野灘、四季折々の植物などを眺めながら、ゆっくりと古道歩きを楽しめるコースとして人気のスポットとなっている。

 コース内には本山派山伏(天台宗系)を率いた聖護院宮が熊野三山を巡る際に利用した休憩場所と伝わる「聖護院宮の休憩所跡」があり、現在の屋根付き休憩所もその周辺に位置している。コースのほぼ中間にあり、古道歩きを楽しむ人々の憩いのスペースとなっていた。

 休憩所は、1999年に144日間にわたって開催された地方博覧会「南紀熊野体験博」の頃に和歌山県が設置したもので、設置から20年以上となる。柱部分にシロアリによる被害が見られるほか、柵や床板も経年劣化や蟻害(ぎがい)などにより腐朽している状況だ。

 市担当課によると「管理は市だが県に設置してもらったので抜本的な修理は県が行うことになっている。状況は県に説明している。『高野坂』を歩く際には、危険なので休憩所には近づかないでいただければ」と話している。

(2022年4月27日付紙面より)

倒壊の恐れがある休憩所=新宮市の「高野坂」
経年劣化や蟻害などによる腐朽が目立つ
2022年04月27日
2 防災モデルにしたい
 三輪崎区が防災施設を視察  (新宮市 )

 新宮市三輪崎区の屋敷満雄区長や区の防災担当ら6人が23日、紀宝町の津本防災センターを視察し、津本地区自主防災会(産屋敷誠会長)の取り組みを学んだ。

 津本地区自主防災会は2011年の紀伊半島大水害を教訓に、12年4月に発足。13年に防災センターが完成した。センターを拠点に、防災訓練や炊き出し訓練、子どもから高齢者までの幅広い世代を対象にした防災講話などを継続して開催。地域の防災力向上に努め、16年には「地区タイムライン」を作成し、町と連携を図ってきた。

 子どもから高齢者までが楽しく防災を学ぶ「防災チャレンジ大運動会」も開いてきた。これらの活動が評価され、昨年度の「みえの防災大賞」に選ばれた。

 視察は屋敷区長が津本自主防の取り組みを知り、三輪崎地区のモデルにしようと計画した。同センターで産屋敷会長らが津本自主防の取り組みを紹介。「今後は個別避難計画の策定と南海トラフ地震津波対策の推進を進める予定です。若い人を含めて津本地区全体の防災意識を高め、住民の生命を守るため、頑張っていきます」と伝えた。

 新型コロナウイルス対策として、カーテンの仕切りを設置し、車中泊など分散避難訓練を実施したことを学び、「意識の高さを感じた」「訓練を継続することが大事」などの意見があった。

 屋敷区長は「いい勉強になった。今後も視察し、三輪崎区の防災に生かしたい」と話していた。

(2022年4月27日付紙面より)

取り組みを聞く三輪崎区の関係者=23日、紀宝町の津本防災センター
設備や備蓄品などを視察する
2022年04月27日
3 釣りを通して海を考える
 主催事業で小学生3人ら  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家(山口和紀所長)の主催事業「海の環境を考える!本州最南端の魚釣り体験!」が23日にあり、小学生3人とその家族が海との関わり方を考えるきっかけを得るなどした。

 引き続く新型コロナウイルスの情勢により本年度も主催事業の事前告知を県広報紙「県民の友」と公式ホームページのみとし、参加者の数を抑えつつ実施を目指している同家。その最初の実施となるのがこの日の主催事業で、釣れた魚の種類や海に漂うさまざまなものから海の環境を考える内容の日帰り型の体験プログラムを準備して参加を呼びかけた。

 当日は新宮市、串本町、田辺市の小学生3人が家族連れで参加。釣りに詳しい後藤明洋副所長から海のそばで活動するときに注意すべき事柄などを教わった後、浪の浦の船瀬漁港へと移動して釣りに挑戦した。

 釣りざおの先にウキ釣りの仕掛けをつなぎ、餌はオキアミを使用。今回は▽アジ▽ムツ〈幼魚〉▽クロホシイシモチ▽カサゴ▽グレ▽キタマクラ―の6種類が釣れ、キタマクラは猛毒を持つため他の魚と一緒にしたり食べたりしてはいけないことを教わるなどした。

 その後は同家で振り返りをし、今回は釣果がなかったがゴンズイなど毒針を持っている魚もいてかかった場合はじかに触らないなど注意が必要なことも学んだ。釣りをすれば魚が得られる海だが、浜にはいろいろなものが漂着することも写真で紹介。プラスチック類は長く海を漂うと劣化で砕けてマイクロプラスチックとなり、魚が餌と間違えて食べるなど海に悪い影響を与える筋道を連想して日々の生活から海へごみを出さないことの重要さを考えるなどした。

 後藤さんは今回のまとめとして「海は楽しいが、波にさらわれるなど危険と隣り合わせの場所でもある。遊ぶときは海に背を向けず、ライフジャケットを着て楽しんでほしい」と呼びかけてプログラムを締めくくった。

(2022年4月27日付紙面より)

釣り上げた魚を興味津々に観察する参加者ら=23日、串本町潮岬の船瀬漁港
2022年04月27日
4 一字一字に心を込めて
 丸山千枚田オーナーの立て札共同制作  (木本、紀南両高校書道部 )

 熊野市紀和町の丸山千枚田に設置するオーナーらの立て札の共同制作が23日、同市の県立木本高校であり、同校書道部11人と県立紀南高校書道部3人が取り組んだ。

 この取り組みは、地元高校の丸山千枚田との関わりの一環として2011年に木本高校で始まり、翌12年からは両校合同で進められ、今年で12年目となる。杉の間伐材で作った幅9㌢縦75㌢の立て札に、それぞれが鮮やかな墨痕でオーナーの住所と氏名をしたためた。制作は4月から取りかかり、約150枚を予定している。

 木高書道部の奥村海斗部長(17)=3年=は「2回目の経験だが、緊張した。普段は木に書くことがなく、字がにじまないので難しかった」、紀南高校書道部の前田浩志部長(16)=2年=は「初めてだが、緊張で手が震えた。棚田に自分の作品が飾られるのはうれしい」と、それぞれに話した。

 丸山千枚田は、(一財)熊野市ふるさと振興公社が棚田保全の賛同者から出資金を募る「オーナー制度」を採用して保存に努めている。22日現在のオーナー数は125組135口741人。棚田の全体規模は1340枚7・2㌶で、ふるさと振興公社が4・6㌶を管理し、うち1・54㌶がオーナー用となっている。公社がオーナーを対象に取り組む、たいまつをかざして害虫を追い払う「虫おくり」行事は中止が決まっているが、5月21日(土)には「田植えの集い」開催を予定している。振興公社の和平憲一さんは、こうした行事を通じて千枚田の保存に理解が深まるよう期待し、立て札は「28日(木)までに設置したい」とした。

(2022年4月27日付紙面より)

立て札制作に取り組む=23日、熊野市の木本高校書道部室
木本、紀南両校書道部の皆さん
2022年04月27日
5 新宮高男子Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年04月27日
6 楽しく競技に慣れ親しむ
 黒潮ミニバスケットボールクラブ  (進め!!青春 )
2022年04月27日
7 串本古座が優勝飾る
 3年ぶりの連盟杯春季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2022年04月27日
8 串本オーシャンズ連覇
 第42回マクドナルド・トーナメント  
2022年04月27日
9 お願い額433万円に設定  日赤和歌山県支部新宮市地区  (協賛委員会 )
2022年04月27日
10 感染対策、引き続き徹底を  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2022年04月27日
11 選管が当選証書付与  堀順一郎氏代理人に  (那智勝浦町 )
2022年04月27日
12 給食にも影響及ぶ  食材費の高騰受けて  
2022年04月27日
13 本年度最初の避難訓練  下里小で地震・津波想定し  (那智勝浦町 )
2022年04月27日
14 ハナショウブ鮮やか  季節先取り1輪のみ  (新宮市 )
2022年04月27日
15 ナニワイバラ白く彩る  青木宏之さん宅の庭で春真っ盛り  (那智勝浦町 )
2022年04月27日
16 町長賞1席に楠本憲平さん  第3回石垣記念館写真展  (太地町 )
2022年04月27日
17 出場目指して試技に臨む  県消防救助技術会選考会  (串本町消防本部 )
2022年04月27日
18 出会い、楽しみ、交流へ  対象広げ新子育てサロン  (紀宝町 )
2022年04月27日
19 ハマヒルガオが花の盛り  新宮・王子ヶ浜海岸で  
2022年04月27日
20 琵琶を弾じ、平家を語る  荒尾努さんが平曲奉納  (熊野那智大社 )
2022年04月27日
21 お悔やみ情報
  
2022年04月20日
22 台風通過などが原因か
 熊野川などで水位上昇  (紀南河川国道事務所 )

 新宮市や紀宝町の新宮川水系で17日から18日にかけて水位が上昇し、市田川や相野谷川において17日、水防団待機水位に達した。新宮市の熊野速玉大社裏の熊野川河川敷では堤防近くまで水が迫り、近隣住民は「大雨も降ってないのになんで」と不安げな表情を浮かべていた。

 河川を管理する国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所では、市田川(下田観測所)、熊野川(成川観測所)、相野谷川(高岡観測所)の3カ所に「避難目安の水位ライン」を設置。同事務所ホームページで24時間ネット配信しており、洪水時にはスマートフォンなどで避難目安を確認することが可能となっている。

 17日から18日にかけては市田川と相野谷川の基準観測所でそれぞれ白色の水防団待機水位を突破。熊野川の成川地点でも同水位に達する勢いで川の水が河口側より上昇。散歩のためによく熊野川河川敷を訪れる近隣住民は「散歩に来たけど水が来ていて、無理だと思って引き返してきた。海から水が逆流しているのでは」と困惑。市田川流域でも不安げな顔で川をのぞき込む住民らの姿があった。

 同事務所は水位が上昇した理由として「先週中ごろから発生した大潮と、時期を同じくして太平洋側を通過した台風1号の影響では」と見解。台風の影響で波が押し寄せたが、雨が降らなかったことから河口に砂がたまり、河川の水をせき止めている状況にあるという。

 雨が降れば自然に水が流れる道ができるとのことだが、同事務所では人工的に筋を入れ、砂州が開口しやすいように処理する段取りを計画しており「川の監視は常にしている。地域の方々には不安を感じさせてしまっているが安心してほしい」と話している。

(2022年4月20日付紙面より)

さまざまな要因が重なり、水位が上がった=18日、新宮市の熊野川河川敷
市田川の様子=同日
2022年04月20日
23 大きな成長願って
 高田川などに稚アユ放流  (熊野川漁業協同組合 )

 アユ釣りシーズンを前に熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は18、19の両日、管内流域に稚アユ計1500㌔を放流した。

 18日には四村川350㌔、赤木川上流250㌔、同川下流200㌔、19日は大塔川350㌔、三越川100㌔、本宮と敷屋で各50㌔を放流。新宮市の高田川では、同組合高田川地区の岡根良安さんら8人が体長7~10㌢の稚アユ150㌔を丁寧に放していった。

 岡根さんは「天候にも恵まれ、無事に放流を終えることができて安心しています。稚魚のサイズも思っていた以上に良かったので、これから大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスも油断できない状況にあるため、アユ釣りが解禁になった際には感染対策をしっかりと施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。

(2022年4月20日付紙面より)

丁寧に稚アユを放流する組合員=19日、新宮市高田
2022年04月20日
24 総会で解散の節目つける
 更生保護女性会古座分会  (串本町 )

 串本町更生保護女性会古座分会(川名千代美会長、会員29人)が18日に町民文化センターで本年度総会を開き、会計の精算方針を決めるなどして解散の節目をつけた。

 同分会は2000年5月に旧・古座地区更生保護婦人会として発足。03年に旧・古座町更生保護女性会となり、05年の自治体合併後は同分会として活動を続けてきた。

 解散は川名会長以降の後任が見いだせない状況やそれを踏まえて今年1月に実施した会員対象アンケートで過半数が脱退の意向を示した状況を受け、役員会で判断。前年度末で県更生保護女性連盟を脱退し、新型コロナウイルスの情勢で年度をまたぐ形となったが本年度総会を最終の活動として開くこととした。

 当日は会員18人が出席。御歌・綱領・県連盟歌を静聴して更生保護女性の精神を振り返った後、川名会長は解散のいきさつを報告し「会員同士が気心の知れた仲で、無理をしないで楽しみながらをモットーにボランティア活動を目指してきたいい団体。会長として解散だけは回避したかったが、できなかった。解散後も今までの更女の活動で培ってきたことを生かし、適度なおせっかいおばさんとして自分にできることを地域の中で生かしてほしい」と思いを伝えた。

 来賓として田嶋勝正町長、潮﨑伸彦教育長、牟婁保護司会の生熊和道会長、町福祉課の高岡茂樹副課長が出席し、田嶋町長は「地域にとっても行政にとってもさみしく残念。22年間の尽力にお礼申し上げ、これからも(それぞれの立場で)地域の安全安心のために尽力いただきたい」と願い、旧古座町域の展望を伝えて最後まで会員であり続ける状況を添えた。

 潮﨑教育長も同様に町内の青少年の現況を伝え添えて協力を求め、生熊会長は同保護司会が同分会とともに積んだ研修の思い出を振り返り「罪を憎んで人を憎まず」の精神を今後も生かすことを願うなどした。

 東嘉容副会長を議長に立てて前年度の事業報告案や決算案を承認し、アンケート結果を確認。会計の残額精算については川名会長から串本分会へ入会する10人で決めてほしいと提案があり、それを承認した。

(2022年4月20日付紙面より)

解散の経緯と思いを伝える川名千代美会長=18日、串本町民文化センター
総会に出席した会員の皆さん
2022年04月20日
25 悠々と泳ぐこいのぼり
 まなびの郷で「バルーン展」  (紀宝町 )

 5月5日の「こどもの日」を前に、紀宝町生涯学習センターまなびの郷にこいのぼりが登場した。施設内のエントランスでは「こいのぼりバルーン展」が始まり、119匹のかわいいこいのぼりが訪れた人たちを楽しませている。

 正面玄関のポールでは、10匹のこいのぼりが春風に吹かれ、気持ち良さそうに泳いでいる。いずれも同5日(木・祝)までで、開館時間は午前9時~午後9時。

 MANABI☆ボランチ(千葉寛訓代表)が取り組んだ。バルーン展は、地域との触れ合いイベントとして初開催。うどの幼稚園と鵜殿保育所に依頼し、全園児がこいのぼりバルーンに色を塗り、カラフルな作品を完成させた。

 MANABI☆ボランチは、町民の生涯学習の推進、子どもの居場所づくりをはじめ、ボランティアイベントなど各種事業を展開しており、新型コロナウイルスの影響で活動が制限されてきたが、昨年は「ハロウィン仮装フォトコンテスト」を開催した。

 来年度以降もバルーン展を継続する予定で、他の保育所にも協力を依頼するという。

 屋外のこいのぼりは、通学や散歩などで近くを通る子どもたちに、こいのぼりを見てもらおうと、昨年に続いて飾った。

 まなびの郷は高台にあり、鵜殿運動場を利用する子どもや高齢者らも眺めていた。MANABI☆ボランチのスタッフは「近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください」と呼びかけている。

(2022年4月20日付紙面より)

園児の作品が並ぶ「こいのぼりバルーン展」=18日、紀宝町生涯学習センター「まなびの郷」
今年も登場したこいのぼり
2022年04月20日
26 福嶋信清さんが優勝
 2022年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2022年04月20日
27 下里・宇久井合同が制す
 県中学校サッカー選手権大会  (東牟婁予選 )
2022年04月20日
28 JUNTOSが好スタート
 県クラブユースU―15サッカー選手権  
2022年04月20日
29 小6・中3を対象に実施  全国学力・学習状況調査  (新宮・東牟婁 )
2022年04月20日
30 通学利用の生徒に動揺  JR新宮―白浜間の赤字  
2022年04月20日
31 必要とする人のために  勝浦LCが献血奉仕活動  (那智勝浦町 )
2022年04月20日
32 ダンスや歌で会場を魅了  丹鶴ホールで「もののけの森のフラメンコ」  (新宮市 )
2022年04月20日
33 上流目指して跳ね泳ぐ  滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )
2022年04月20日
34 本州最南端で愛を叫ぶ  ハルゼミの羽化始まる  (串本町 )
2022年04月20日
35 入賞39作品発表したたえる  文化セで第30回授賞式挙行  (串本海中フォトコン )
2022年04月20日
36 金山が優勝し、県大会へ  県スポ少軟式野球交流大会  
2022年04月20日
37 自慢の庭を公開中!  オープンガーデン熊野  (熊野市 )
2022年04月20日
38 現職、新人の一騎打ち  5日間の選挙戦スタート  (那智勝浦町長選 )
2022年04月20日
39 お悔やみ情報
  
2022年04月16日
40 秋の実施目指し理解求める
 公共交通再編に向け住民説明会  (新宮市高田地区 )

 新宮市高田地区の新高田会館で14日夜、同地域における公共交通再編に関する住民説明会があった。地域住民ら約20人が出席。10月1日(土)からの実施を予定している公共交通再編の案について市職員から説明を受けた。

 昨年度、市は同地区の公共交通に関してアンケートや意見交換会などを通して住民意見を聴取。交通事業者や関係機関と調整を重ね、住民意見などを基に再編案を作成。このたびの説明会を実施するに至った。

 説明会開催に当たり、新谷嘉敏企画政策部長は、再編案作成に向けての地域住民の協力に感謝を示し「これまでご意見いただいた中でお示しできる案が完成した。社会情勢も変わる中、今後も意見を頂きながらより良い再編を目指したい」とあいさつした。

 同地域の人口は3月末現在で245人(167世帯)、高齢化率は57・14%。現在▽路線バス高田線▽行政バス▽医療センター送迎事業(通院タクシー)▽熊野川診療所送迎事業▽買い物サロン―が主な移動手段となっている。

 市が掲げる再編テーマは「既存交通の利便性向上による移動手段の確保」。地域公共交通の再編と生活支援の両面から交通課題への対応を目指す。

 「行き先、便数が少ない」「運賃が高い」などが課題として挙がっていた路線バス高田線は、市街地の大型ショッピング施設を通過するルートに変更し現在の1日3往復を5往復に増便。高田―新宮駅間の上限運賃を500円とするなどの独自運賃を設定すると提案。

 「自宅からバス停まで遠い」などが課題だった既存の行政バスは、運行範囲と便数、頻度の拡充による路線バスへの接続強化を図る。運行は同地区地域おこし協力隊が担う。

 医療センター通院タクシー・熊野川診療所送迎・買い物サロンに関しては、運行内容のさらなる周知や行き先の拡充など利便性の向上について、高田支所や市社会福祉協議会の既存事業の中で地域住民と共に継続協議をしていくとしている。

 市職員は既存交通の新旧比較表・路線図(案)などを示しながら説明。住民は「路線バスの利便性は上がるかもしれないが総合的には不十分だと感じる」「通院は地域の最大の課題。その問題に関してあまり対応されていないと感じる。乗り合いバスのようなものがあれば」「具体的なことが一つも聞こえてこない」などと意見した。

 新谷企画政策部長は「今後どういったことができるのか、相談や検討をしていきたい」と理解を求めた。

(2022年4月16日付紙面より)

公共交通再編案について市職員が説明した=14日夜、新宮市高田地区の新高田会館
地域住民ら約20人が出席した
2022年04月16日
41 GWの開設見据え芝刈り
 潮岬望楼の芝管理運営委  (串本町 )

 串本町潮岬にある潮岬望楼の芝で11日、晩春恒例の芝刈り作業が始まった。芝地のほぼ全面を一刈りする内容で、ゴールデンウイーク(GW)明けまで段階的に続く予定。

 この作業は、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)によるGW中の同芝キャンプ場の有料開設に合わせた定例の手入れ。本年度は29日(金・祝)から5月5日(木・祝)までの期間で最初の有料開設をすることを今月12日の役員会で決め、それまでにテント設営場所として提供する芝地の東側を仕上げるため一足早く11日から着手している。

 高齢者も多い同委員の体力と安全を考慮して一日の作業時間を休憩込み4時間までとし、回を重ねて段階的に刈り進める。作業時の人員は10人前後。有料開設の実施を決めるまでは同委員それぞれ愛用の草刈り機を持って旭の森周囲など遊歩道沿いの草を刈り、決定後の翌13日からはさっそく手押しの芝刈り機4台を投入して東側の芝刈りに取りかかった。田仲会長はまだ作業序盤だが東側の芝刈りは順調に進んでいると話し、新型コロナウイルスの情勢により3年ぶりとなるGW中の有料開設に意気込んでいる。

  □     □

 同芝キャンプは本年度から無料開設を取りやめ、有料開設期間のみ設定。小学生以上1人1泊1000円(日帰りや車中泊も含む)の清掃協力金と引き換えに、環境省の許可に基づいて望楼の芝の東側でテント設営場所を提供し受付で配布したごみ袋でキャンプごみを引き受ける(分別出しが条件)。

 清掃協力金は、同芝キャンプ場専用駐車場(望楼の芝の北東に位置)そばで期間最終日前日まで午前8時~午後5時に設置する現地受付で対応。先行で期間前日の午後4時から利用でき、田仲会長は夕方に自ら待機するので1泊分を納入してほしいという。

 同芝キャンプ場の問い合わせは町産業課(電話0735・62・0557、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2022年4月16日付紙面より)

遊歩道沿いの草刈り作業を進める潮岬望楼の芝管理運営委員会の委員=12日、串本町潮岬
2022年04月16日
42 那智勝浦町が微増
 旧串本は微減、本宮は減  (観光入込客数 )

 和歌山県はこのほど、2021年観光客動態調査(速報値)を発表した。本紙エリア内では対20年比で、観光入込客の総数、日帰り、宿泊のいずれも、那智勝浦町が微増、旧串本町が微減、田辺市本宮町が減となった。

 那智勝浦町は、総数で5万9530人、日帰りで3万2143人、宿泊で2万7387人のプラスとなった。対20年比で順に、107・1%、105・3%、112・0%となる。

 微増の理由について県は「火災で一時閉館していた温泉旅館が、リニューアルオープンしたのが一要因ではないか」と分析している。

 しかし他方で、19年比は66・0%、64・8%、69・4%となっており、コロナ禍の深刻さがうかがえる。

 旧串本町は、総数で4253人、日帰りで609人、宿泊で3644人のマイナスとなった。対20年比で順に、99・6%、99・9%、98・7%。対19年比は70・5%、78・5%、53・5%となっている。

 田辺市本宮町は、総数で38万970人、日帰りで36万6300人、宿泊で1万4670人のマイナス。対20年比は71・5%、70・9%、81・0%という結果になった。

 県はこの理由を、集計が「年度」ではなく「年」のためと考えている。20年の数字は20年の1月から12月までの集計で、20年1月はまだぎりぎり、コロナ禍の影響が本格化する前。熊野本宮大社への初詣客が多数訪れていたため、これが加算されている。対して21年の1月は、コロナ禍で初詣客は激減し、集計に大きく影響した。

 なお対19年比は、50・9%、51・6%、43・0%となった。

  □     □

■外国人宿泊は



 21年の外国人宿泊客数も発表された。本紙エリアでは対20年比で、新宮市が44・1%、那智勝浦町が8・1%。コロナ禍による激減の度合いが鮮明となった。

(2022年4月16日付紙面より)

観光入込客数が微増に転じた那智勝浦町=13日、JR紀伊勝浦駅前

2022年04月16日
43 ウクライナ支援のために
 熊野那智大社が救援金箱設置  (那智勝浦町 )

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く現状を受けて、熊野那智大社(男成洋三宮司)では現在、本殿前にウクライナ人道危機救援金箱を設置している。

 これまでも熊本地震、九州北部豪雨や西日本豪雨の被災地などへも義援金の支援に取り組んでいる同大社。

 今回も人道支援のために先月中頃から箱を設置。期間は5月のゴールデンウイーク明けまでを予定しているという。集まった救援金は町を通じて、日本赤十字社に寄付を行うとしている。

 神職らは「われわれは祈ることが使命です。こういうときだからこそ、取り組ませていただいております。参拝の際にはお気持ちでご協力いただけましたら幸いです」と話していた。

(2022年4月16日付紙面より)

先月中頃から設置されたウクライナ人道危機救援金箱=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
2022年04月16日
44 大輪の花日に日に数を増す  ぼたん荘玄関でボタン咲く  (古座川町 )
2022年04月16日
45 109ペア218人挑む  グラウンドゴルフ競技会「ペア大会」  (串本町 )
2022年04月16日
46 田岡市長が代表取締役社長就任  新宮港埠頭株式会社  
2022年04月16日
47 大学など合格状況  近畿大学附属新宮高校  
2022年04月16日
48 町の安心・安全に努める  那智勝浦町消防団任命式  
2022年04月16日
49 花の魅力感じ元気に  生花教室に18人参加  (新宮市 )
2022年04月16日
50 初めての避難訓練  地震・津波想定し園庭に  (うどの幼 )
2022年04月16日
51 左右確認して横断を  通学中、事故に遭わないよう  (交通安全教室 )
2022年04月16日
52 架空料金請求などに注意を  高齢者見守り隊が啓発  (紀宝町 )
2022年04月16日
53 お悔やみ情報
  
2022年04月05日
54 桜奉奠、春の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長たち約30人が参列。桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)し、春の訪れを祝った。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社は2019年に御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を実施した。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では小雨の中、上野宮司が祝詞を奏上。その後、参列者が桜の枝を手に玉串をささげていった。この日は雨天のため、巫女(みこ)たちによる舞の奉納は取りやめとなった。祭典終了後には、関係者らによって参拝者らに厄払いの餅が配られた。

 上野宮司は「あいにくの天候となりましたが、無事に滞りなく神事を終えることができました。新型コロナウイルスの影響が厳しく、まだまだ油断できない状況にある。不安でつらい日々が続く中でも希望を持ち、いい一年となるよう願っています」と話していた。

(2022年4月5日付紙面より)

上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた=3日、新宮市の熊野速玉大社
2022年04月05日
55 じゅんかんバスの新車両納車
 4月上旬から運用予定  (太地町 )

 太地町に3月30日、町営じゅんかんバスの新車両が1台納車された。町公民館駐車場では車両を販売した和歌山トヨタ自動車株式会社新宮店の玉置直人さんらが町職員に対し、車載装備などを説明した。4月上旬から運用される予定。

 じゅんかんバスは2001年に運行が開始され、町民の意見や周辺道路網の変化などにより時刻および経路の改編を行ってきた。町には路線を一般的な形で走行する通常タイプ(大型)のバスと、手を上げた場所から乗車できる自由乗降タイプ(小型)の2種類がある。

 今回の車両は14人乗りのハイエースコミューターで自由乗降タイプに使用される。目立ちやすい青色のカラーリングに加え、高齢者が利用しやすいように手すりや補助ステップを設置。車内放送用マイクも完備した。旧車両と併せて運行されるが、この車両をメインとして使用するという。購入費用は476万5880円。

 デザインを手掛けた太地町立くじらの博物館の中江環副館長によると、町を象徴する「イソヒヨドリ」「ハマセンダン」「ハマユウ」が描かれており、きれいな海と自然豊かな山の緑に加えて、降り注ぐ太陽やセミクジラ、コビレゴンドウが囲むシンボル的なデザインになっているという。

 中江副館長は「町から依頼を頂いた。太地町の象徴的なものを組み合わせてデザインしました。町民の皆さまや観光客の方々にもなじみやすいものになればうれしいです」と話した。

 三軒一高町長は「町民の皆さまに気付いていただけるように目立つ色にしてほしいとお願いしていた。今後は自動運転のカートも整備していきます。一つ一つ進歩していけるように努めていきたい」と語った。

(2022年4月5日付紙面より)

納車された新車両のじゅんかんバス=3月30日、太地町公民館駐車場
町の象徴的な動植物などが描かれたシンボル的なデザインが特徴
2022年04月05日
56 総当たり戦や対抗戦で対戦
 子ども会チーム対象に大会  (串本町 )

 串本町立体育館で2日、子ども会のドッジボールチームを対象にした交流大会があり、町内外の3チームが総当たり戦や対抗戦で試合に臨んだ。

 新型コロナウイルスの情勢によりドッジボール競技による交流を目的とした県大会が2年続けて中止となり、とりわけチームの準主力(=主に5年生)、主力(=主に6年生)として練習を続けたが活躍の機会がない状況はかわいそうだと感じた東牟婁地方子ども会連絡協議会が今年2月の郡大会実施を計画したが、これも県へのまん延防止等重点措置適用で実現できず。

 諦めきれない指導者陣は郡大会の会場地・串本町の教育委員会に交流会の実施を掛け合い、年度をまたぐ形となったがこの日の活躍の機会創出へとこぎ着けた。

 急きょ実施で常連団体の一部は参加が間に合わなかったが、当日は潮岬と太地、競技熱が高まり昨夏結成した大島の3チームが参加。ウオーミングアップを経て総当たり戦をし、その後は3チーム混合で即興チームを作り6年生対5年生、5年生以下対5年生以下の試合にも臨んだ。

 6年生対5年生の1セット目は6年生が圧勝し、2セット目は接戦となったが僅差で6年生が勝利。潮岬の6年生(現・中学1年生)メンバーは「5年生は強かったけど、まだまだ強くなれると思った。潮岬は今日の試合で全勝したけれど、みんなが強くてチームワークも良かったからだと思う。下級生も努力とチームワークで頑張ってほしい」と話し、下級生の対抗戦を見届けた。

 閉会に当たり指導者を代表して山本誠士さんは最高学年が実力を託す良い機会になったとし、この交流を励みにしてこれからも楽しんでドッジボールに挑戦してほしいと呼び掛けて締めくくった。

(2022年4月5日付紙面より)

6年生(赤)対5年生の試合の様子=2日、串本町立体育館
2022年04月05日
57 商売繁盛や大漁を祈願
 2年ぶりの餅まきも  (大勝浦「弁天祭」 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島の例大祭「弁天祭」が3日、大勝浦漁民集会場であった。弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)など17人が参列、商売繁盛や大漁、芸能上達などを祈願した。2年ぶりの餅まきもあり、にぎわいを見せた。

 本来は弁天島で営まれるが、雨天のため会場を移した。またコロナ禍の影響で、昨年は保存会の役員5人だけが参加して神事のみ実施、餅まきもなかった。今年は場所こそ移したが、例年通りの内容での実施となった。

 祭壇には旬の野菜や果物のほか、マグロも供えられていた。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を担当し、祝詞を奏上。参列者が順次、玉串をささげて祈った。

 髙橋宮司は、玉串の意味を説いたほか、同じ祭りを毎年続けられることを「ありがたい。コロナ禍の時代だからこそ、余計に感じる。これが日本の伝統」と伝えた。

 餅まきでは、約30人の近隣住民が集まっていた。保存会の会員らが、約50㌔の餅と、袋に詰めた菓子を盛大にまいた。集まった住民らは、歓声を上げて餅や菓子を集めていた。

 伸代表(43)は「大阪から毎年来てくれる人が、遠方にもかかわらずまた来てくれた。弁天祭も無事終わり良かった」と感想。

 宏代表(41)も「雨で場所は変わったが、例年通りの弁天祭ができて良かった。餅まきも喜んでもらえたし、菓子まきは初めてだったが、子どもらが喜んでいて良かった」と話した。

 弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祀(まつ)られている。パワースポットとしても注目を集め、コロナ禍の前は弁天島を目指す外国人観光客の姿もあった。

 弁天祭はこの弁天島を会場に、1年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施している。好天なら干潮時には磯伝いに歩いて島に渡ることができる。

(2022年4月5日付紙面より)

約50㌔の餅を盛大にまいた=3日、那智勝浦町の大勝浦漁民集会場
2022年04月05日
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