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2021年11月18日
1 熊野の魅力発信につながれば
 後誠介さんが本を出版  (那智勝浦町 )

 「熊野からの目線で熊野を描きたいと思っていた。熊野の魅力発信につながればありがたい」。そう語るのは那智勝浦町在住で和歌山大学客員教授、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員を務める後誠介さんだ。後さんは10日、はる書房から「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」を出版した。

 これまで本紙などで地質に関する記事などを発表してきた後さん。その軌跡を残すことで、熊野の魅力発信につながると考え、今回の出版に至ったという。

 書籍化する上で「自身の伝えたいことのみを情報発信する」のではなく、「熊野から離れて暮らす人や訪れたことが無い人にも熊野に触れてもらえる」ことを注意し、昨年末から進めてきた。

 本はA5判並製の120㌻カラー(ISBN978―4―89984―198―2)。税込み1430円。3章立てで、「謎解きめぐり」として展開。世界遺産や変化に富んだ海岸線を含め、大地の成り立ち深くつながる熊野の魅力をくまなく伝える内容となっている。

 第1章「熊野の霊場」では熊野の霊場や那智大滝(なちのおおたき)の成り立ちなどを解説。第2章「熊野の古道」は新宮市の高野坂や古道で見つかる貝化石などに触れ、第3章「熊野の大地のめぐみ」では、地形を生かした集落や棚田、古式捕鯨を生んだ海岸地形などにスポットを当てた。

 地名を省略せずに表記し、子どもが手に取りやすいようにふりがなに対応。ユニバーサルデザインにこだわったほか、Q&A方式を採用。写真や見出し、コラム、イラストでその事柄がイメージできる工夫も行った。

 本の構成について提案や助言を行った同町在住の新聞記者・須川達也さんと、キャラクターやマップ、イラストを描いた新宮市在住のアーティスト・平野薫禮(ぐれ)さんに対し、「お二人のおかげで本を完成することができた」と感謝。

 後さんは「歴史と文化がつながり、色濃く残る熊野が詰まった一冊となった。ジオパークガイドや観光ガイド、語り部の方々にも読んでいただきたい。それによって、多くの人々に熊野の魅力が広がると思う。そうなれば幸いです」と語った。

 本は東京や大阪をはじめ、和歌山県内の各書店で販売しているほか、通販サイトのアマゾンでも購入できる。

(2021年11月18日付紙面より)

「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」を出版した後誠介さん=1日、那智勝浦町狗子ノ川
熊野の魅力が詰まった一冊
2021年11月18日
2 大辺路沿いに残る近代建築
 西山修司さんが旧チャップマン邸で講話  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の旧チャップマン邸で14日、「紀の国わかやま文化祭2021」地域文化発信事業「和歌山の文化の今昔~熊野古道と近代建築~」があった。建築史家の西山修司さんが講話。聴講者らは西村伊作(1884~1963年)や近代建築への学びを深めた。

 世界遺産に登録されるためには文化財に登録されている必要がある。事業は、地域にある近代建築物を活用し、それぞれの地域の話題をテーマに地元の人などを講師に迎えて実施することで、近代建築物含む文化財の掘り起こしと保全・活用する機会を考えるとともに多様な人々が交流を図り、また世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録箇所の拡大に向けた追加登録への機運を高めることなどを目的に実施。県内各所で講演会やフィールドワークなどが展開されている。

 「大辺路沿いに残る近代建築と西村伊作について」を題目に開催された旧チャップマン邸では、主催者を代表して県世界遺産マスターで「熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会の小野田真弓さんがあいさつした。

 西山さんは「世界遺産はもちろん大切だが、広範囲にマイナーなものも大切にして地域の魅力をレベルアップさせることが必要。歴史的な建物は地域づくりに役立てるべき」と思いを語った。

 「近代建築は幕末から戦前までの洋風建築」と定義し、近代建築、近代和風建築、近代化遺産の違いなど、近代建築の基礎知識について説明。

 田辺市の「赤別荘」、「旧田辺市警察署」(現在はレストランとして使用)、串本町の「樫野埼灯台」、古座川町の「互盟社」、那智勝浦町の「懸泉堂」、伊作が設計した「日本基督教団紀南教会」、「那智勝浦港郵便局(旧大同銀行那智勝浦支店)」、新宮市の「三輪崎青年会館」、「旧西村家住宅」など、大辺路沿いに残る近代建築を紹介し「貴重な建築物を残してくためには地域の人が声を上げていくことが必要」と訴えた。

 西山さんは「大正時代にグローバルな視点が広まり、公的な部分は洋風化が進んだが私的な部分は昔のままだった」と解説し、伊作について「『これから世界に生きる日本人の私生活はどうあるべきか』を考え、教育や新しい住まいの在り方を訴えた」などと説明した。

(2021年11月18日付紙面より)

西山修司さんが地方に残る近代建築について話した=14日、新宮市丹鶴の旧チャップマン邸
2021年11月18日
3 船の仕事や串本の海学ぶ
 太田小児童ら海の教室で  (串本町 )

 串本町内で15日に国土交通省など主催の海の教室があり、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長、児童20人)が参加して海の仕事を教わり、串本の海とそれにまつわる灯台や日本とトルコの友好を学ぶなどした。

 この教室は、同省勝浦海事事務所と紀南海運協会、近畿海事広報協会が連携し、青少年の海に対する関心を高める目的で毎年実施。本年度は下里小、宇久井小、熊野川小、太田小の4校を対象にして順次開かれた。

 うち前3校は那智勝浦町・太地町コース(県漁連勝浦市場~紀の松島めぐり~太地町立くじらの博物館)を巡りつつ、同事務所による海の仕事講座を受講して海への関心を培った。

 実施最終となった太田小は串本町コースでの参加を希望し、串本海中公園センターで同事務所の名越正典次長ら職員と合流。職員の大薮晃介さんによる同講座を受講し、知っている船の種類をみんなで思い出した後、海に囲まれた国・日本の暮らしを支える船の仕事(=海運業)に注目し国内流通で約半分、海外流通に至っては99・7%(いずれも重量換算)もの物資が船を使って運ばれていることやそのおかげでみんなの生活が成り立っていることなどを教わった。

 以降は海の体験で、午前中は同センターで半潜水型海中観光船や海中展望塔越しに日本最初の海中公園(現・海域公園)の一つに選ばれた串本の海をじかに観察。同センター水族館が飼育している串本の海の主な生き物やバックヤードも見学して、身近にある海で成り立っている豊かな自然への理解を深めた。

 昼食休憩を経て、午後は樫野へ移動。田辺海上保安部の協力で船舶の安全な航行を促す樫野埼灯台を内部も含めて見学し、同部からのサプライズ企画で巡視艇むろづきによる運航演示も見学。トルコ記念館でトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件や後に深まる日本とトルコの友好史の一端などにも触れたという。

(2021年11月18日付紙面より)

暮らしを支える船の仕事(=海運業)を教わる太田小児童ら=15日、串本海中公園センター
2021年11月18日
4 来年3月から分娩予約休止
 新宮市立医療センター  

 新宮市立医療センターは、令和4年3月1日(火)から、同院産婦人科において分娩予約を休止すると発表した。休止期間は新たに体制整備ができるまでの間。

 地域の中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた同院産婦人科。分娩予約の休止は常勤医師2人のうち1人が退職することが決定したことに伴うもの。現在、県、病院、市当局、市議会では、全力で医師の確保に努めているが、現段階で後任の医師の確保が困難な状況にあるという。

 同院は、引き続き産婦人科医師の確保に努めていくとし、「後任の医師が確定していない状況下では、安全で安心な医療の提供が担保できず、苦渋の決断。地域住民の皆さまには大変ご迷惑、ご心配をお掛けいたしますこと、ご理解賜りますようお願い申し上げます」とコメントを寄せている。

(2021年11月18日付紙面より)

来年3月から分娩予約を休止する新宮市立医療センター
2021年11月18日
5 松實大地君が全国選抜へ
 全国少年少女レスリング選手権大会  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2021年11月18日
6 子どもたちに魅力伝える
 ガールズサッカーフェスティバル  
2021年11月18日
7 城南中が団体で近畿大会へ 県中学校新人卓球大会 
2021年11月18日
8 板谷観来さんが全国へ
 男子団体は近畿大会出場権を獲得  (新宮高校弓道部 )
2021年11月18日
9 円滑な避難のために  二区が避難路を整備  (那智勝浦町 )
2021年11月18日
10 若き経営者たちが成果を発表  ネクスタディオーナープレゼン  (新宮市 )
2021年11月18日
11 市職員らが人権の知見深める  部落解放・人権夏期講座  (新宮市 )
2021年11月18日
12 会員の力作68点が並ぶ  新宮愛蘭会の展示会  (新宮市 )
2021年11月18日
13 子どもたち自慢のお店が並ぶ  「くまのクエスト」初開催  (新宮市 )
2021年11月18日
14 租税教育の推進に貢献  王子ヶ浜小と太地小に感謝状  (新宮・東牟婁 )
2021年11月18日
15 134人がプレーし交流 潮岬で町老連グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2021年11月18日
16 雑賀和さんに税務署長賞  税に関する高校生の作文  (串本古座高校 )
2021年11月18日
17 美術家と一緒に制作に挑戦 三尾川小でアート・ワークショップ (和歌山芸術文化支援協会)
2021年11月18日
18 タイへ甘い温州ミカンを  JA伊勢統一選果場で輸出検査  (御浜町 )
2021年11月18日
19 e―Taxの利用を  尾鷲税務署長が呼び掛ける  (紀宝町 )
2021年11月18日
20 「三人娘激励大会」に40人  グラウンドゴルフ大会  
2021年11月18日
21 町議選初の無投票  現職8人、新人2人が当選  (御浜町 )
2021年11月18日
22 手でお話しましょう  初級手話教室始まる  (紀宝町 )
2021年11月18日
23 サツマイモ約120㌔収穫  熊野川中2年生が芋掘り  (新宮市 )
2021年11月18日
24 景色や交流楽しみウオーク  ニュータウン熟年クラブ  (那智勝浦町 )
2021年11月18日
25 支え合いの気持ち養って  神倉小4年生が点字教室  (新宮市 )
2021年11月18日
26 「警察官ってかっこいい」  三輪崎保が警察署見学  (新宮市 )
2021年11月18日
27 きれいな町の景観保つ  渚の会が清掃活動  (那智勝浦町 )
2021年11月18日
28 お悔やみ情報
  
2021年11月16日
29 地球への祈り込める
 来年の大絵馬が完成  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で15日、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が完成した。12月から大社拝殿に掲げられる。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。上野宮司が7月ごろから構想を練り、手直しなどを加えて今日に至った。

 アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける。上野宮司は「新型コロナウイルス感染症の影響で不自由な生活を余儀なくされる中、期待を持って新しい年を迎えたい」と絵馬に込めた思いを話す。

 「地球のために全ての祈りを」の文字を書き入れて絵馬を完成させ、「祈りは人間だけのものではない。地球の命、より良い自然環境、伝統、美しいもの。全ての祈りを母なる地球に捧げたい」。

 また、温暖化対策が進まない世界の現状について主張を重ねる環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんに触れ「地球は今、ターニングポイントに来ていると思う。来年は地球のために祈ることの大切さに気付く年になれば。一人一人が世のため、人のため、地球のために尽くすことができれば、より良い年になると思います」と話した。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬(縦70㌢、横110㌢)は、12月半ばごろに届けられる予定。

(2021年11月16日付紙面より)

「地球のために全ての祈りを」の文字を書き入れ完成=15日、熊野速玉大社
2021年11月16日
30 じゃばら求め大勢の人
 2年ぶりの収穫祭盛況  (北山村 )

 北山村のおくとろ公園観光センターで14日、2年ぶりに「じゃばらの里の収穫祭」が開かれた。快晴の下、村内外から多数の来場者が訪れ、買い物や地元グルメを楽しんだ。

 特産品「じゃばら」の収穫を祝って開くイベントで、今年は紀の国わかやま文化祭2021の地域文化発信事業として開催。じゃばらの収穫体験や今年の収量当てクイズ、じゃばらや筏(いかだ)下りのパネル展、小中学生の作品展などがあった。

 じゃばら園での収穫体験にはイベント開始時から大勢が参加し、北山振興㈱の職員から収穫に適したサイズや効能、活用法についても学んだ。じゃばら加工品の販売の他、おくとろ温泉による魚市も盛況だった。

 この日は「北山3村フェスタ2021」も同時開催。北山村青年会による射的やスーパーボールすくい、林業に携わるシンガーソングライター・カモンユキオさんによる「きこりライブ」、学校給食から生まれた「じゃばら唐揚げ」の販売もにぎわいを見せていた。

 同文化祭北山村実行委員長の中島良範教育長は「天気にも恵まれ、村内外のたくさんの方々に北山村の美しさや歴史を感じていただけて最高です。じゃばらの収穫期こそ、村の一番いい時期。新型コロナ後に向け、小さなスタートを切れたのでは」と話していた。

(2021年11月16日付紙面より)

じゃばら収穫体験=14日、北山村のおくとろ公園
特産品じゃばらのパネル展
2021年11月16日
31 瑞兆の文字を書き添えて
 来年のえと「寅」の色紙  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に「瑞兆」の文字を書き添えている。今月中に1500枚を完成させる予定。

 色紙には勇ましい色鮮やかな虎と初日を配した那智の滝が描かれている。同社によると、虎に関することわざの「虎口を脱する」にちなみ、来年こそは未曽有のコロナ禍から脱し、めでたい初日の光のごとく明るい兆しが現れ、人々にとって心安らぐ幸せな一年になるようにと願いが込められているという。

 14日は同大社斎館で、男成宮司が色紙に文字を書き入れ、巫女(みこ)が社印を押して仕上げた。

 男成宮司は「ワクチン接種などが進み、感染者も減って参拝者も多くなってきた。明るい兆しが見えつつある。来年こそは、危険なコロナ禍から抜け出せるように色紙を描いた。皆さまの幸せを願っています」と語った。

 社頭での授与は15日から行い、発送は11月下旬からを予定。1枚2000円。送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき(〒649―5301那智勝浦町那智山1、熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、または同大社ホームページで受け付けている。

(2021年11月16日付紙面より)

願いを込めた来年のえと色紙を仕上げる=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年11月16日
32 樫野埼灯台内部を一般公開
 CGS部と初連携しつつ実施  (田辺海上保安部 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で14日に一般公開があり、普段は無人灯台として閉ざされている内部を見学する機会などが提供された。

 153周年灯台記念日(今月1日)行事の一環。この記念日は日本で最初に点灯した観音埼灯台の起工日に基づいて定められていて、樫野埼灯台は観音埼灯台と並んで改税条約(江戸条約)により建設されることになった8灯台の1基としてグレゴリオ暦(=西暦)1870年7月8日(旧暦明治3年6月10日)、8灯台中4番目に点灯した経緯がある。

 管轄する海上保安庁田辺海上保安部(上野春一郎部長)は8灯台の一基、潮岬灯台が常時内部見学可能であるのに対し、平時は閉ざしている樫野埼灯台も広く知ってもらうため、この公開を灯台記念日と絡めて定例化している。最近は同町が関西文化の日に合わせて同灯台旧官舎やトルコ記念館、日米修交記念館を無料開放していて、時期はずれるが相乗効果を目指して期日を合わせるよう考慮して実施している。

 今回は初の試みで、県立串本古座高校CGS部と連携。灯台内部で同灯台の沿革紹介パネルや灯台絵画コンテスト2021受賞作品展示と併せて同部の活動紹介パネルを展示し、日本機械学会の機会遺産に登録されている昭和8年導入の心臓部・光学系機械装置(昭和7年度製造)については同部交通課課員や同部生徒が解説をし、水銀槽に浮かせて灯部を回転させる(昔は分銅〈現存〉、今はモーターが動力)という今では希少な仕組みを伝えるなどした。

 午前11時には灯台南方の洋上で串本海上保安署所属巡視艇「PC―102 30㍍型〈船名・むろづき〉」と関西空港海上保安航空基地所属中型飛行機「サーブ340B型」の運航展示もあり、居合わせた見物客は手を振って両者の共演に親しんだ。同庁のマスコットキャラクター・うみまるも登場して記念撮影に応え、都合により子ども用が確保できなかったが制服試着の機会も提供。同部は敷地内で調理班がレシピを開発した万能だれ「あがらのたれ」の紹介と販売にも取り組んだ。

 来場者にパンフレットやPRグッズを配って見学に感謝した上野部長は「造られた当時は船乗りのものだっただろうが、150年余りを経て地域の資源としても親しまれるようになっている。今回は初めて串本古座高校CGS部さんと連携したが、これからも地域と共に盛り上げることを続けていこうと思う」と話し、同部交通課課員と共に灯台と人を近しくすることに努めていた。

(2021年11月16日付紙面より)

見物の人出などでにぎわう樫野埼灯台一帯=14日、串本町樫野
普段は閉ざされている灯台内部の光学系機械装置の解説を受ける参加者ら
手を振って海上保安庁の巡視艇と中型飛行機の運航展示を見物
2021年11月16日
33 特製カレーライスに舌鼓  恒例のふれあい子ども食堂  (紀宝町 )
2021年11月16日
34 投げ釣りで28人が釣果競う  第35回イシモチ釣り大会  (井田海岸 )
2021年11月16日
35 三重県と3市町が連携強化  紀伊半島大水害10年防災訓練  
2021年11月16日
36 債務負担行為や1万円給付  臨時議会で質疑  (那智勝浦町 )
2021年11月16日
37 技術向上目指し有事に備え  火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )
2021年11月16日
38 グラウンドゴルフで交流  太地小児童が福祉学習  (太地町社協 )
2021年11月16日
39 自然に親しみ山歩き  「歩け歩け教室」開講  (新宮市 )
2021年11月16日
40 光輝く一年であってほしい 来年のえと色紙を作成 (熊野本宮大社)
2021年11月16日
41 花園近鉄の選手ら親しむ  串本漁港で珍魚釣り体験  (南紀串本観光協会 )
2021年11月16日
42 小川の「お花畑」で交流  ふれ愛カフェ・よりみち  (古座川町 )
2021年11月16日
43 優雅な舞、自然の恵み感謝  熊野那智大社で紅葉祭  
2021年11月16日
44 お悔やみ情報
  
2021年11月09日
45 虹を浴び、光り輝く年に 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で8日、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は12月2日(木)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦117㌢。九鬼宮司が8月半ばごろから構想を練り、制作に着手した。太陽を背にした白虎が、先を清眼として見据える構図で、全体を包み込む形で虹を描いた。

 「人々が未来に向かって進み、皆にとって光指す一年であるように」と思いを込め、「一筋の道」と「光」の文字を揮毫(きごう)した。

 新宮、白浜、紀伊田辺、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬には、同じく太陽を背に先を見据える虎の姿。それぞれのまちのキャッチフレーズから印象的な単語を抜粋し、そこから着想を得た色で「蘇」の文字を書き入れた。

 新宮駅には24日(水)、紀伊田辺、白浜、周参見駅には26日(金)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも大絵馬を贈る予定。

 九鬼宮司は「新型コロナウイルス感染症の影響で多くの人の生活が一変した。今年もコロナ禍の中で年を越すが、来年こそは自分の歩む道が定まり、虹を浴びながら光輝く一年であってほしい」と絵馬に込めた思いを語った。

(2021年11月9日付紙面より)

「光輝く一年に」。絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=8日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2021年11月09日
46 「佐藤春夫から中上健次へ」 コーナー開設記念し公開講座 (熊野大学)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で6日、市立図書館中上健次コーナー開設記念公開講座「佐藤春夫から中上健次へ―日本近代文学の百年」があった。熊野大学(松本巌理事長)主催。文芸評論家の高澤秀次さん、市立佐藤春夫記念館の辻本雄一館長、中上健次(1946~92年)の長女で作家の中上紀さんが、新宮が生んだ2人の文豪について講話した。

 「試験もない、校舎もない、校則もない。誰でもいつでも入学でき、卒業は死ぬ時」という熊野大学は1990年、中上によって設立。中上の逝去後は、遺志を受け継いだ有志たちが中心となって活動を続けている。

 中上が亡くなった月でもある8月のセミナーには例年、墓参りも兼ねて全国から多くの中上文学ファンが熊野地方を訪れるが、台風や新型コロナウイルスの影響で3年連続の中止に。

 このたびは市文化複合施設の完成に伴い新図書館に「中上健次コーナー」が新設されたことを記念し開催に至った。

 開催に当たり、松本理事長は生前の中上との交流や、熊野大学設立の経緯などを説明し「立派な施設と、立派な中上健次コーナーができた。健次のことを広く知ってもらえることをありがたく思っている」。

 紀さんは同コーナーの概要を紹介。「コーナーに近づくと生前最後の映像といわれるビデオが流しっぱなしとなっており、誰でも映像で健次の姿を見て声を聞くことができる。健次も喜んでくれていると思う。今日はセミナーではないが、3年ぶりの熊野大学の発信。短い時間だが皆さんと一緒にどっぷりと空気に浸りたい」とあいさつした。

 来年2022年は春夫(1892~1964年)が生誕して130年、中上が逝去して30年を迎える。辻本館長は「芥川賞を受賞する前、健次は『佐藤春夫のばい菌が満ちあふれている』と小説を書くきっかけについて話していた。文学的な風土がある、と。2人の文学は新宮と熊野の風土や歴史と深い関わりがあったのでは」と言及。

 「健次が亡くなった時、『近代文学は終わった』という言い方を報道などでよく目にした。春夫と健次の間の100年は近代文学の100年にぴったり重なるが、健次は近代文学そのものを批判して物語を展開していたと思う」と見解を述べた。

 高澤さんは「日本近代文学を2人に象徴させて語ることは決して奇抜な方法ではない」と述べ、日本近代文学の歴史について説明。中上の著書「枯木灘」について文学評論家の江藤淳(1932~99年)は「この作品によって自然主義文学の理想は達成された」と評価したと紹介した。

 また、主人公が被差別部落出身であることを告白したのちテキサスに渡るまでを描いた島崎藤村の「破戒」に関して「中上はカミングアウトして逃げていると、新宮の地で批判を展開した。そのことは日本近代文学に放った第一の矢だと思っている。物語と小説の関係性を問いただした作家であった」。

 春夫については「当時の日本文学の最前線だった。日本の自然主義文学から逸脱したモダンで実験的な小説を書いた」と評価。熊野地方から大石誠之助をはじめとする6人が連座した「大逆事件」(1911年)以降、日本文学は大きく方向転換したとし「(2人は)近代文学を問いただした作家であり、難関を突破し難関(『大逆事件』)を前にたじろいだ作家」であると述べた。

 また、中上が春夫に対し「『大逆事件』を回避している。熊野を真正面から書いていない」と批判したことに対し「佐藤春夫というターゲットがいなければ展開されなかった」と言及。

 対し辻本館長は、春夫の短編「砧(きぬた)」では直接「大逆事件」に触れてはいないものの、「大塩事件」(大塩平八郎の乱)の熊野に与えた影響が述べられているとし「『大逆事件』の後遺症の影が投影しているのでは」と話した。

(2021年11月9日付紙面より)

高澤秀次さん(右)と辻本雄一・市立佐藤春夫記念館長が2人の文豪を論じた=6日、新宮市の「丹鶴ホール」
熊野大学公開講座の様子
中上紀さん
2021年11月09日
47 平和な未来に歩み誓う
 コロナで延期の成人式に75人  (熊野市 )

 熊野市は7日、成人式を催した。対象の新成人は154人。うち75人が参列した。りりしい背広姿や華やかな振り袖姿で会場の熊野市民会館=木本町=に集い、旧知の友人たちとの再会を喜び合いながら、成人として恥じない行動とこれからの活躍を誓い合った。

 紀北町から紀宝町までの2市3町の成人式は、コロナ禍の影響で全てが11月に延期。熊野市も例年なら1月3日に開催していたがこの日、感染拡大防止のために簡素化して東紀州地区トップの開催となった。中村天音(あまね)さん(21)=2015年、木本中卒=が司会を務め、倉本勝也教育長は式辞の中で、これまでとは違った形の式の開催に理解を求めながら、「自分や家族など大切な人や地域の人を守るため、コロナ感染防止の行動を」と注意を促した。

 河上敢二市長は高校生時代に何度か熊野を訪れ、大リーグ・エンゼルスでも投打二刀流の大活躍で人気沸騰の大谷翔平選手を例に、「夢に向かって努力を。夢はかなうものではなく、かなえるもの。努力すれば夢が近づく」と述べ、人生の大海原にこぎ出す若者たちを激励した。

 新成人を代表して濵中良輔さん(21)=15年、有馬中卒=が誓いの言葉。育ててくれた両親、家族、友人、先生方、地域の人々の温かい支えに感謝しながら、「将来は教師として、大好きな熊野市に恩返ししたい」と希望を語り、「新成人として感謝と思いやりの心を忘れず、平和な未来に向かって歩んでいく」と誓った。

 式後は校区別に記念写真の撮影。市民会館前でも友人同士が互いに写真を撮りながら、話に花を咲かせていた。無事に司会を終えた中村さんは「緊張した。仲の良い友達が来られなくて残念だった」と振り返った。

(2021年11月9日付紙面より)

国歌を斉唱する新成人=7日、熊野市木本町の市民会館
誓いの言葉を述べる濵中良輔さん
2021年11月09日
48 津波想定し高台へ避難
 那智勝浦町で統一津波避難訓練  

 那智勝浦町は6日、「令和3年度町内統一津波避難訓練」を町内各地で実施した。今回は町内19地区が参加。発生が懸念される南海トラフ巨大地震を想定し、住民らは津波から身を守るため高台などに避難した。

 2014年に和歌山県が発表した同町の被害想定の死者数は、南海トラフで1万1700人、三連動地震で5200人。さらに津波避難困難地域に指定される地区が多いことから町では避難路整備や津波避難タワーの建設などを進めてきた。

 訓練は発災時に「必ず避難行動を取る」「情報の伝達」「避難所運営」などの行動を住民が実行できるように取り組んでいるという。八反田地区では自主訓練のみ行った。

 訓練では南海トラフ巨大地震が発生し、震度6弱~7でマグニチュード9・1を想定。午前9時3分に訓練を告げるサイレンと放送が行われた。

 参加した勝浦四区の住民は、町立勝浦小学校敷地内に造成された高台へ避難した。この高台はかさ上げと造成によって4000平方㍍の平地が確保されており、災害時には多くの町民が避難できる。今年7月から着工し、同校が夏休み期間中に工事が進められた。訓練での使用は今回が初めて。

 この日は勝浦六区も同校敷地内で実施。町内3カ所に一時避難することになっている同区はその内の1カ所として避難を行った。

 四区では避難した区民の受け付け後、発電機の使用訓練や町災害対策本部への情報伝達訓練に取り組んだ。区民にはハザードマップや非常用持ち出し袋に備蓄する必要物のリスト、避難カードなどが配布された。

 同区防災部長を務める梶信隆さんは「災害はいつ発生するか分からないので心構えが必要。まずは避難することを念頭に置いてほしい」。

 楠本修一区長は「常に防災意識を持って日常生活を送ってほしい。そのための訓練」と語った。

 なお、この日は町民が964人、町職員6人、新宮警察署から3人が訓練に参加した。

(2021年11月9日付紙面より)

高台へ避難する住民ら=6日、那智勝浦町立勝浦小学校敷地内
避難した区民の受け付けなどを行った
2021年11月09日
49 野菜摂取など測定機会提供  道の駅で健康増進イベント  (串本町 )
2021年11月09日
50 選手27人の登録得て初動  ジュニア駅伝チーム結団  (古座川町 )
2021年11月09日
51 8校7組が演奏響かせる  串本で2年ぶりにつどい  (紀南地区吹奏楽連盟 )
2021年11月09日
52 新宮城跡を英語で案内しよう  英会話とガイドの知識吸収  (新宮市 )
2021年11月09日
53 こども食堂再開に向け寄贈  木原造林がクローバーの家に  (新宮市 )
2021年11月09日
54 元気いっぱい種目に挑戦  たづはら保で運動会  (新宮市 )
2021年11月09日
55 豊富な出店でにぎわう  太田の郷でフリーマーケット  (那智勝浦町 )
2021年11月09日
56 劇や落語で成長見せる  市小ふれあい祭り&秋祭り  (那智勝浦町 )
2021年11月09日
57 育てたサツマイモを収穫  秋空の下で芋掘り大会  (成川保 )
2021年11月09日
58 5カ月ぶりに集いの場再開  鵜殿地区で「かわりない会」  (紀宝町 )
2021年11月09日
59 お悔やみ情報
  
2021年11月07日
60 良き伝統の継承と創造を
 新宮高校創立120周年記念式典  

 今年創立120周年を迎えた新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で6日、記念式典が開催された。在校生541人、教職員、同窓生、歴代校長、来賓らが出席する中、輝かしい歴史と伝統を誇る同校のさらなる前進を祈念した。

 地元の熱烈な要望を受け、同校の前身となる和歌山県立第二中学新宮分校の開校が決定した1900(明治33)年12月、新宮の人々は喜びに沸いた。翌年に県内4番目の中学校として創立し、2年後には独立して県立新宮中学校に。もう一つの前身である新宮高等女学校は1906(明治39)年に県内2番目の高等女学校として産声を上げた。

 1948(昭和23)年の学制改革で新宮中学校、新宮高等女学校、新宮工業学校の3校が統合し、県立新宮高校として再スタート。明治、大正、昭和、平成、そして令和にわたる激動の時代を乗り越え、卒業生は3万6000人超。文学、医学、政治、スポーツなど各界に著名人を輩出してきた。

 創立120周年に当たり同窓会、新中会、振学会、学校で「新宮高校創立120周年記念事業実行委員会」(委員長=西哉素史・同窓会長)を組織。同窓会室・郷土資料室改修や、生徒主体での生徒ホール(食堂)のリニューアルなどの学校環境整備に取り組んできた。

 式典では新型コロナウイルス感染症対策を取り、1年生はオンラインで参加。開会に当たり東校長が「人口減少やグローバル化の進展、人工知能(AI)の急激な発展による新たな社会の到来の中、諸先輩方から連綿と受け継がれてきた有形無形の財産が在校生の皆さんを支えている。本校の教育方針の一つが『良き伝統の継承と新しい伝統の創造』。皆さんには、新たな歴史を自分らが創るという気概を持ってほしい」とあいさつ。

 西委員長は「120年の間にはスペイン風邪の大流行や戦争、2度の大地震、そして大水害があった。諸先輩方がいかに苦労されてバトンをつないでくれたことかと、改めてお礼を申し上げたい」と感謝を伝えた。

 和歌山県の宮﨑泉教育長が祝辞を述べた他、全国の同窓会からもたくさんの祝電が寄せられていた。

(2021年11月7日付紙面より)

西哉素史・新宮高校創立120周年記念事業実行委員長があいさつ=6日、新宮市の県立新宮高校
式典に出席した在校生
2021年11月07日
61 写真では表現できない世界
 細密鉛筆画家・篠田教夫展  (那智勝浦RC )

 那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、後誠介会長)は、今年3月に創立60周年を迎えたことを記念し、5日から那智勝浦町築地の「cafe雨間(あまあい)」で「細密鉛筆画家 篠田教夫展―神仏宿る細密画の世界 那智瀧図にはじまる―」を開催している。繊細な無数の線が折り重なり紡がれた作品の数々は、写真では表現できない芸術として来場者の目を楽しませている。入場無料。午前11時30分~午後5時。10日(水)休館。16日(火)まで。

 熊野文化の発信を目的に開かれた同展は「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」応援事業でもある。

 篠田さんは神奈川県出身。鉛筆による細密描写、迫真表現で自然の造形の社寺などをテーマに作品を発表している。「高野山・熊野を愛する百人の会」メンバー。

 篠田さんと那智勝浦RCは17年、熊野那智大社(男成洋三宮司)の創建1700年を記念して、「那智瀧図」のアーカイバル(R)(デジタル)版画を奉納している。

 有名な「那智瀧図」をはじめ、熊野速玉大社や東大寺などを描いた26点の作品が並ぶ。来場者にはポストカードのプレゼントもある。

 勝浦RCのメンバーは「これまでは大門坂の石碑設置や御朱印帳などもさせていただきました。今後も地域の流れを見ながら、観光振興に貢献できるように、熊野をテーマにした催しなどを節々でやっていきたい」。

 後会長は「写真では写すことができない世界がある。岩や木、建物などの素材がはっきりと分かる。サザエの殻の表面などの作品も意外性があって面白いです。直接見て、感じ取っていただければ」と語った。

 期間中の11日(木)午後2時からは、篠田さんによるギャラリートークも実施される。事前申込制で、定員(20人)に達し次第締め切る(空きがある場合は当日受け付ける)。また、作品を購入したい場合の相談も受け付けている。

 申し込みは那智勝浦RC(電話0735・52・1085、火~金曜日の午前9時30分~午後2時)まで。

(2021年11月7日付紙面より)

作品を楽しむ来場者ら=5日、那智勝浦町のcafe雨間
2021年11月07日
62 本紙が最優秀、優秀賞受賞
 「ふるさと新聞アワード」  (文化通信社 )

 メディア業界の専門紙「文化通信」を発行する株式会社文化通信社(山口健・代表取締役社長)=東京都文京区=が実施する「ふるさと新聞アワード」で、本紙の記事2本が最優秀賞に、1本が優秀賞に選ばれた。

 地域紙の優秀な記事を表彰する同アワードは、コロナ禍の中においても地元の社会、経済、文化の発展、活字文化を守るために日々の新聞発行を続けている地域紙を応援することを目的に今年創設された。参加メディアを地域紙に限定し、第三者である外部審査員が記事を選ぶ表彰制度はこれまでにない試み。

 全国の市町村単位を発行エリアとする地域紙から記事のエントリーを募り、地域にゆかりのある著名人が外部審査員を務め受賞作品を決定。第1回となる今回は全国20紙から約200本の記事が集まった。グランプリには、苫小牧民報の「アイヌの丸木舟 55年ぶり発見 弁天の海岸に2隻」が選ばれ、本紙からは「記憶から記録へ 住民らが天満の地図作り」(担当=前地翔)が「もの」部門で最優秀賞、「特別カバー号『ガンバレ、ニッポン。負けるな、熊野』など」(担当=西久保勢津子)が「こと」部門で最優秀賞、「川舟製作技術を後世に 協力隊の北原さんが記録に残す」(担当=大峪克斗)が「ひと」部門で優秀賞に選ばれた。

 受賞を受け、熊野新聞社の寺本一生代表取締役社長は「栄誉ある賞をいくつも頂き大変うれしく思います。日々の新聞作りの励みになります。取材させていただいた方々にこの場を借りてお礼申し上げます。これからも実のある記事を読者の皆さまにお届けできるよう、社員一同より一層の精進を重ねていく所存であります」とコメントしている。

 表彰式は今月26日(金)、東京都千代田区のプレスセンターホールで行われる。

  □     □

■グランプリ

▽苫小牧民報「アイヌの丸木舟 55年ぶり発見 弁天の海岸に2隻」

■「もの」部門

【最優秀賞】

▽熊野新聞「記憶から記録へ 住民らが天満の地図作り」

【優秀賞】

▽胆江日日新聞「避難時便利なタンス 江刺の工房が発案」

▽夕刊三重「ホームベースを手作り 全国出場の野球部を応援」

▽南信州新聞「伝統の柚餅子継承へ」

■「こと」部門

【最優秀賞】

▽熊野新聞「特別カバー号『ガンバレ、ニッポン。負けるな、熊野』など」

【優秀賞】

▽あやべ市民新聞「地域連携で被災地支援を 地域紙のあるまちネットワーク」

▽丹波新聞「手作りプールで県優勝 近所の企業に製造依頼」

▽島根日日新聞「連載企画『出雲の祭り』」

■「ひと」部門

【最優秀賞】

▽夕刊いわき民報「シリーズ震災10年―未来へのメッセージ」

【優秀賞】

▽丹波新聞「ノエルさん医師国試合格 南ア出身 丹波医療センター診療助手」

▽熊野新聞「川舟製作技術を後世に 協力隊の北原さんが記録に残す」

▽須坂新聞「ふるさとの被災と向き合い続けた1年」

(2021年11月7日付紙面より)

「もの」部門最優秀賞「記憶から記録へ 住民らが天満の地図作り」(2021年1月1日付)
「こと」部門最優秀賞「特別カバー号『ガンバレ、ニッポン。負けるな、熊野』など」(2020年4月16日付)
同賞(2020年4月28日付)
同賞(2021年1月28日付)
「ひと」部門優秀賞「川舟製作技術を後世に 協力隊の北原さんが記録に残す」(2021年5月30日付)
2021年11月07日
63 世界糖尿病デー周知図る
 「丹鶴ホール」青色にライトアップ  (新宮LC )

 11月14日の「世界糖尿病デー」を前に、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が5日夜、青色にライトアップされた=写真。新宮ライオンズクラブ(新宮LC、金嶋正人会長)が糖尿病について認識を高めようと実施。糖尿病抑制に向け機運を高めた。

 「世界糖尿病デー」は、1921年に糖尿病治療に必要なインスリンを発見したフレデリック・バンティング博士(カナダ、1891~1941年)の誕生日にちなんで制定。今年はインスリン発見から100年の年に当たる。2006年12月20日、国連総会において糖尿病の脅威に関する決議が採択され、世界糖尿病デーは公式な国連デーとなった。

 キャンペーンには国連や空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」がデザインされた「ブルーサークル」が用いられており、このたびのライトアップはそれにちなむもの。世界糖尿病デーキャンペーン期間中は、「糖尿病との闘いのため団結せよ」とのキャッチフレーズとともに、世界中で糖尿病抑制や運動の周知に向けたさまざまな取り組みが展開されている。

 世界糖尿病デー実行委員会によると、世界で6秒に1人の命を奪う糖尿病。19年には世界の成人(20~79歳)糖尿病人口は4億6300万人を数え、45年には約7億人に増加すると予測されている。うち50・1%は診断されていない状況で、診断の遅れは合併症発症リスクを高める危険性がある。

 世界の20歳以下の1型糖尿病患者数は110万人で、世界の糖尿病人口の4分の3(3億5200万人)は20~64歳の就労世代が占める。65歳以上の高齢世代では、5人に1人が糖尿病に罹患(りかん)しているという。

 また、世界の糖尿病治療と合併症管理にかかる医療費は世界の総医療費の10%を占める約83兆円(19年)で、世界経済を圧迫する要因になるとされている。

 同施設におけるライトアップは14日(日)までで、午後6時から9時(最終日は8時)の間に点灯される。ライトアップ開始に当たり、伊藤算志奉仕委員長は「これを機に、周りの人たちに生活習慣の見直しなどを啓発していただけたら」と会員らに呼び掛けた。

(2021年11月7日付紙面より)


2021年11月07日
64 酒井未美さんが優勝飾る
 グラウンドゴルフ「秋季大会」  (ニュータウン友愛クラブ )
2021年11月07日
65 写真で地域の魅力発信  写真展で世界遺産など  (新宮ユネスコ協会 )
2021年11月07日
66 「おはしも」を忘れずに  福祉センターで火災避難訓練  (新宮市 )
2021年11月07日
67 尊い犠牲忘れず冥福祈る  宇久井護国神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2021年11月07日
68 晴天の下、競技に汗  勝浦小・太地小で運動会  (那智勝浦町・太地町 )
2021年11月07日
69 花てまりの会が優秀賞受賞  全国花のまちづくりコンクール  (那智勝浦町 )
2021年11月07日
70 串本古座川で16編入賞  本年度中学生の税作文  (新宮納税貯蓄組合連合会 )
2021年11月07日
71 親子らハロウィーン楽しむ  3カ月ぶりにママサークル  (紀宝町 )
2021年11月07日
72 秋の実りを喜ぶ  丸山千枚田オーナーに感謝の収穫祭  (熊野市 )
2021年11月07日
73 3年生が放水を体験  井田小で消防団学校講座  (紀宝町 )
2021年11月07日
74 イルミ点灯に向け準備始まる  12月1日から「光の祭典in紀宝」  (紀宝町 )
2021年11月07日
75 赤く色づくイイギリの実  山間部で秋深まる  (新宮市 )
2021年11月07日
76 お悔やみ情報