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2017年06月18日
1 地元の魅力知り、発信
 城下町遺跡学ぶ会に40人  (新宮JC )

 新宮青年会議所(新宮JC、前田雄理事長)は17日、新宮市の丹鶴体育館で「地域の魅力再発見~旧丹鶴小学校遺跡発掘を学ぼう!~」を開催した。会員や一般約40人が参加し、市教育委員会文化振興課の小林高太主任から現在までの発掘調査結果を聞いた後、グループに分かれて意見交換した。

 小林主任は、江戸時代(第1遺構面)、鎌倉~室町時代(第2遺構面)、縄文時代中期(第3遺構面)に分けて説明。城下町跡は城と変わらないほどしっかりした石垣が積まれていて、高級な中国の中国製磁器などが多数出土しており、有力者が管理した川湊があったことが推測できるなどと話した。

 「新宮市の魅力ある歴史の有効活用」をテーマにしたグループディスカッションでは、3班に分かれ、話し合った。「これだけの遺跡を壊してしまうのは将来の新宮の人に申し訳ない。中世の川湊は珍しく、近畿ではここだけ。中世の街並みを生かした観光を」「熊野の都新宮市の復活は歴史から。子どもや若い人らに広く知ってもらう努力が必要」などの意見があった。参加した新宮市観光協会の丹羽生会長は「遺跡を観光に生かせば、新宮の経済復活にもつながると思う」と話していた。

 新宮JCは、発掘されている遺構を中心に地元の文化や歴史を知り、魅力を再認識し、多くの人に発信していくことを目的に今回のイベントを企画した。

(2017年6月18日付紙面より)

遺跡について説明する小林高太主任(右)=17日、新宮市下本町
2017年06月18日
2 初上陸のカメが再び
 王子ヶ浜で今期初産卵確認  (新宮市 )

 新宮市王子町の王子ヶ浜で17日早朝、アカウミガメの今季初産卵が確認された。14日に初上陸したカメと同じ個体とみられる。午前2時ごろ、釣り人が上陸を確認。約3時間かけて産卵し、海へと帰っていった。

 産卵は同市あけぼの側の浜で波打ち際から50㍍ほど陸側の砂地。ウミガメの保護活動を続けている新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)会員の榎本晴光さん(62)が同日午前4時45分ごろ砂浜で卵を発見した。深さ約50㌢の穴からピンポン球ほどの大きさの卵が122個見つかり、うち3個は割れていた。一つ一つを丁寧に採取し、ふ化場へ移した。

 16日には大浜体育館裏手あたりで別のカメの上陸も確認されていたが、砂利が多く産卵できなかった様子。榎本さんは「今日くらいに産んでいるのではないかという予感はありました。うまいこと産卵場所を見つけてくれた」。速水会長は「先日は場所が悪かった。産卵してくれ一安心です」と話していた。

 釣りをしていた熊井昭信さん(50)=愛知県名古屋市=はカメの上陸、産卵を見ていた。「真っ暗な所から上がってきてびっくりしました。浜松では産卵の跡などを見たことはありますが、カメの姿や産卵を見るのは初めて。なかなか見られるものではありませんね」と驚きを語った。

 アカウミガメは1回の産卵で平均120個の卵を産み、約60~80日でふ化する。5月中旬から8月半ばまで上陸シーズンが続き、王子ヶ浜では昨年8月11日までに上陸が20頭、うち11頭が1159個の卵を産んだ。

(2017年6月18日付紙面より)

卵を採取する榎本晴光さん=17日早朝、新宮市
2017年06月18日
3 心の風景よみがえる
 市野々地区の「水田」復活  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害から6年。大きな被害を受けた那智勝浦町市野々で「水田」がようやく復活した。同町社会福祉協議会の会長を務める山田善清さん(77)の約4反(40㌃)の田では稲穂が風に揺れ、水面(みなも)をアメンボが滑る。山田さんは「昔ながらの田舎の風景、心の風景がようやく復活しました。水を張った田を眺めていると心が癒やされます」と語る。

 山田さんは新宮高校卒業後、大阪で働いた。定年退職後、約10年前に市野々にUターン。18代目になる農家を継いで田畑を守ってきた。「田舎の風景に憧れて帰って来ました。ようやく理想に近づいてきたと思った時、あの大水害」。市野々地区は旧道沿いなどに水田が多くあったが、濁流が田の豊かな土を奪い、山の土砂が流れ込んだ。那智川からの水路も崩壊した。土砂が1㍍以上も積もり、雑草が生え、シカの遊び場と化してしまった。

 「何とか元の姿に戻したい」。那智川からポンプアップを町へ依頼し続けながら、山田さんは水田の復活に取り組んだ。流れ込んだ小石やガラス片などを一つ一つ手作業で取り除いた。家の庭には拾った小石がうずたかく置かれている。

 今年5月、ようやく願いがかないポンプアップが実現した。農機具など経費の面から考えると稲作りは経済的に難しいという。遊び場を覚えたシカが夜、稲の先を食べにやって来る。雑草を抜く作業も大変だ。しかし、心の風景の復活が何よりうれしいと笑顔を見せる。「夕方帰宅したら周囲から流れる水の音が聞こえ、カエルの泣き声が響いてきます。本来の田舎の風景にほっとします。先日は井関保育所から園児たちも田を見に来てくれました。うれしいですね」。稲の収穫はお盆すぎになるそうだ。

(2017年6月18日付紙面より)

復活した水田の風景を喜ぶ山田善清さん=13日、那智勝浦町市野々
2017年06月18日
4 川口さん、地主さんが優勝
 第15回グラウンドゴルフ交歓大会  (県GG協会紀南東ブロック )
2017年06月18日
5 新宮MTKが初参加
 静岡県シニアサッカーフェスティバル  
2017年06月18日
6 まちかどぶらり 489 子どもの思い出訪ね -新宮市王子町、田鶴原、熊野地- 
2017年06月18日
7 透析治療の充実に尽力  畑中淳治氏を「偲ぶ会」  (熊野路クリニック )
2017年06月18日
8 地震に強い家とは 太地町で一級建築士が減災セミナー 
2017年06月18日
9 3団体に地域貢献賞  ひまわり基金活用し  (新宮信用金庫 )
2017年06月18日
10 復活の「ミニ四駆」も  熊野模型クラブが展示会  (新宮市 )
2017年06月18日
11 自分で作ると楽しいね  佐野保で食育クッキング  (新宮市 )
2017年06月18日
12 ハマボウ咲く  三輪崎孔島で  
2017年06月18日
13 神社に鮮やか絵画  藤本深恵さんが個展  (太地町 )
2017年06月16日
14 扇祭りまでに12体
 大たいまつ作り大詰め  (熊野那智大社 )

 「那智の扇祭り(火祭)」の7月14日(金)斎行に向けて、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で神事に用いる大たいまつ作りが大詰めを迎えている。

 同大社宮大工の嶌﨑和真さん(35)が3月中旬から手伝いの人と共に作業を進めている。現在は仕上げの段階で、7月10日(月)までに12体完成させる。

 大たいまつはそれぞれ大きさが異なり、一番大きなもので高さ約70㌢、柄の部分を含めておよそ140㌢。直径約43㌢で、重さは50㌔ほどある。

 木材は紀伊半島大水害で倒れたヒノキなどを使用しており、来年で使い切るとみている。

 嶌﨑さんは「今年は御創建1700年。歴史を感じながら、身を引き締めて作らせていただいています」と話した。

(2017年6月16日付紙面より)

大たいまつを作る嶌﨑和真さん=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2017年06月16日
15 農耕文化を今に伝える
 虫おくり行事を1000人が堪能  (丸山千枚田 )

 農耕文化の継承と丸山千枚田の豊作を願う「丸山千枚田の虫おくり」が10日、熊野市紀和町で催され、約1000人が幽玄の世界を堪能した。実行委員会(新谷進実行委員長)が主催し、地元丸山区、丸山千枚田保存会や市らが後援した。

 虫おくりとは、田の害虫をたいまつの火で追い払う行事。昭和28年ごろまで実際に同地区で実行されてきた。その後途絶えたが、平成16年の熊野古道世界遺産登録をきっかけに、記念イベントとして復活した。昨年まで7月上旬に実施していたが本格的な梅雨シーズンを避け、今年は時期をやや早めた。

 穏やかな天候に恵まれ、あぜ道には、棚田枚数と同じ1340本のキャンドルが立てられ、ボランティアも加わって一本一本に火を点けた。のり面には、今までの支援に感謝して保存会が設けたメッセージキャンドル「丸山千枚田」も設けられた。虫送り行列は、丸山神社を午後7時出発。地元小中学生や棚田オーナーら約200人の長い列は、のぼりを先頭に太鼓や鐘を鳴らして「虫おくり殿のお通りだい」という掛け声とともにあぜ道を約20分練り歩き、豊作を祈念。最後は北山砲2発を発射して締めくくった。

 丸山千枚田保存会の喜田俊生会長は「先月21日の田植えから日が浅く準備期間が短くて大変だったが、晴れてよかった」と振り返り、「来年は寄付を募って花火ができれば、もっと盛り上がるのだが」と述べ、一層の集客を期待した。

(2017年6月16日付紙面より)

キャンドルの灯が浮かび上がる夜の千枚田=10日、熊野市紀和町丸山
2017年06月16日
16 社殿修復工事が完了
 神社関係者や役員が参列し遷座祭  (神倉神社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は13日、世界遺産で同大社の摂社「神倉神社」の社殿修復工事が完了したことを受け、「遷座祭並びに御社殿竣工清祓祭」を斎行した。

 現在の社殿は、昭和28年に建てられて以来、度々修理が施されてきたが、長年の風雨と虫害により浜床や柱、階段、高欄が腐るなどして傷んでいたため、3月から修復工事が行われていた。

 紀宝町のきしたに建築が工事し、大部分で熊野のヒノキを使用。腐食を抑えるため床下にはR.LinkCorporationと岡本土石工業の奉仕により玉砂利が敷かれた。

 神事では、同大社の第5殿の神倉宮に仮遷座していた御霊を遷(うつ)した後、上野宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。

 神事を終えた上野宮司は「多くの皆さまのご崇敬により、無事終わりましたことを心からお礼申し上げます」と感謝し、「本来ならばご奉賛いただきました皆さまにも、遷座祭のご案内を申し上げたかったのですが、なにぶん急な勾配の山中でのこともあり、安全を考え神社関係者と役員で行わせていただきました。美しくなった御社殿をお参りいただければ」と話した。

 神倉神社は海抜200㍍の権現山の中腹にあり、古来より熊野速玉大社はもとより熊野三山の元宮と信奉され、仰ぎ見る538段の急峻(きゅうしゅん)な石段の上先に、御神体のゴトビキ岩と称される巨岩があり、自然崇拝、原始信仰の霊山として世界遺産に登録されている。毎年2月6日の夜には、国の重要無形民俗文化財に指定されている「御燈祭り」が営まれている。

(2017年6月16日付紙面より)

遷座祭で祝詞を奏上する上野顯宮司=13日、新宮市の神倉神社
参加した関係者の皆さん
2017年06月16日
17 実行委員らプログラム実践
 ユネスコキャンプ事前研修  (串本町 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で10、11の2日間、第49回ユネスコ子どもキャンプの事前研修が開かれた。同子どもキャンプの実行委員と青年スタッフが体験プログラムを実践する取り組みで、併せて27人が第49回で予定している内容をこなして安全面での課題などの改善点を探るなどした。

 同キャンプは日本ユネスコ協会連盟と国内各地の地域ユネスコ協会が協力して年次実施している。第49回は7月30日(日)から8月2日(水)までの4日間、県ユネスコ連絡協議会が協力し同家で開くことが決まっていて地元の実行委員会が中心になって会場地ならではの体験プログラムを準備している。

 事前研修は、同キャンプに参加する子どもと一緒に集団行動する青年スタッフと体験プログラムを段取りする実行委員の顔合わせを兼ねた準備の一環として実施された。開村にあたり高垣晴二実行委員長、出口孝キャンプ長、山口裕市・県ユネスコ連絡協議会会長があいさつ。ユネスコの精神や子どもキャンプの趣旨、第49回のテーマやプログラムに込めた思いについて、子どもに正しく伝えられるよう研修を積んだ後、計画中の体験プログラムを一足早く順次実行した。

 今回は構想中の「ジオリンピック」を除き、テントの取り扱い方、野外炊さん、キャンプファイヤー、屋外活動(第49回は古座川カヌー体験、橋杭海水浴場マリンアクティビティー体験、串本海中公園バックヤードツアー、南紀熊野ジオパーク散策)を実行し、即日振り返り協議をして本番までに取り組むべき課題を洗い出した。

 野外炊さんではトルコ料理とめはりずしにも挑戦する計画で、初日の夕食は同町地域おこし協力隊隊員のトルコ人女性アイシェギュル・アルカンさんから4品のレシピを教わって調理し、味わいや分量を確かめるなどした。初日の深夜には交流会も開き、今後子どもたちを表と裏の両面から支援する仲間同士の親交もはぐくんだ。

地元にも参加を呼び掛け 子ども、青年スタッフ



 第49回ユネスコ子どもキャンプは小学4年生~中学3年生を対象に参加者を全国募集中。テーマは「わ(WA)!!自然と深める僕らの絆」。定員50人で、事前研修時点で定員までゆとりがあり、全国の子どもと交流する好機として地元の対象者にも参加を考えてもらえればと呼び掛けている。

 参加費は1人1万5000円(3泊4日分)で、今月22日(木)まで県立潮岬青少年の家で受け付ける。詳しい内容は同家などで配布している要項を参照。

 また青年スタッフは5月末で締め切られたが、こちらも定数までゆとりがあり可能な限り追加募集をするという。同スタッフは子どもグループの生活指導やキャンプ運営を促す表方のリーダーで、対象は高校生以上。同キャンプより1日早く集まり4泊5日で子どもキャンプを支える形になる。参加費は1万5000円。詳しい内容は同家などで配布している要項を参照。

 同キャンプや申し込みについての問い合わせはEメールで同家(アドレスshiosei1@gmail.com)まで。

(2017年6月16日付紙面より)

トルコ料理の調理を実践する実行委員や青年スタッフら=10日、県立潮岬青少年の家
2017年06月16日
18 連携と技術の向上図る  7消防本部が宇久井で潜水訓練  (那智勝浦町 )
2017年06月16日
19 よりいっそうの地域活性を 那智勝浦町、NPO太田の郷が総会 
2017年06月16日
20 議長に中岩和子さん 那智勝浦町議会、副議長は荒尾典男さん 
2017年06月16日
21 水資源の保全やにぎわい広場 那智勝浦町、6月定例町議会一般質問② 
2017年06月16日
22 自転車安全利用呼び掛け 新翔高、マナーアップ推進リーダーら 
2017年06月16日
23 楽しい物語に夢中  三津ノ保育所で人形劇鑑賞  (新宮市熊野川町 )
2017年06月16日
24 赤い実かごいっぱいに 三輪崎幼稚園児らスモモ収穫 
2017年06月16日
25 20組がくんせい器を自作 県ふるさと定住センター、第1回ものづくり体験教室 
2017年06月16日
26 出雲小応援得てプール掃除 県立潮岬青少年の家、利用に向け準備進む 
2017年06月16日
27 16組がたしなむ芸能を披露 串本町公民館古座支館「古座地区演芸会」 
2017年06月16日
28 政務活動費は必要か 新宮市議会、廃止案を5対11で否決 
2017年06月16日
29 お悔やみ情報