北山村でg7サミット開催
北山村で25、26の両日、「第4回小さな村g7サミットin北山村」が開かれた。25日に村民会館で行われた開会式では、全国から7村の村長や関係者ら約80人が一堂に会した。山口賢二村長が「暑い中、われわれも熱くなってこのサミットを盛り上げていきたい」と歓迎。7村はパネルディスカッションや懇親会を通して連携を強化し、親交を深め合った。
g7サミットは、北海道から九州までの、地域で一番小さな村が絆を深め、情報交換を行いネットワークを築く目的で毎年開催している。構成団体は▽北海道音威子府(おといねっぷ)村▽福島県檜枝岐(ひのえまた)村▽山梨県丹波山(たばやま)村▽岡山県新庄村(しんじょうそん)▽高知県大川村▽熊本県五木村▽北山村―の7村。第1~3回を丹波山村、檜枝岐村、音威子府村でそれぞれ開催した。
サミットのコンセプトは「小さな村同士が一堂に集まり、情報を交換し連携・刺激し合うことで、互いの価値を高めると同時に新たな視点から村を見つめ直す」。今回は「小さな村のシティープロモーション」をテーマに開催した。
山口村長はじゃばらや観光筏(いかだ)下りなど、北山村の特産品や観光産業について説明。「子どもも高齢者も村の宝。その中で人口減少などの課題に取り組んでいきたい」とあいさつし、「守るだけでなく攻める姿勢も大事。人口にとらわれることなく、夢を持って村づくりに取り組んでいきたい」と決意を表した。
来賓の東川智昭・東牟婁振興局長が「それぞれの課題解決に向けて情報交換していることは、同様の課題を抱える自治体にとって参考になる取り組み」と祝辞。他6村の各村長や参事らが「実りのある議論をさせていただきたい」などとあいさつをした。
閉式に当たり、山口村長が「私たち小さな村がこれからの地域というものの新しい在り方を示すことで、日本各地で奮闘する村々の希望の光となるべく、その存在感を示していかなければならない。ここに目的を共有した村が集い、その魅力を広く発信・発展していく」と共同宣言を読み上げた。併せて、来年のサミット開催予定地が岡山県新庄村であることも伝えられた。
26日には、関係者らはじゃばら農園やおくとろ公園など村内を見学。筏下りを楽しむなどして北山村の自然に触れた。
(2019年5月28日付紙面より)
旧チャップマン邸でセレモニー (新宮市 )
改修工事を終え、4月に供用を開始した旧チャップマン邸で5月25日、オープニングセレモニーがあった。チャップマン宣教師の次女、サラ・エリザベス・スターンズさん(94)と三女のアーネスティン・チャップマン・ホイットさん(92)家族や西村伊作の孫、立花利根さんらをはじめ約60人が出席し、改修を祝った。
旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人で新宮市名誉市民の西村伊作が米国人宣教師のE・N・チャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した洋風建築物。サラさんとアーネスティンさんは実際にチャップマン邸で過ごしていたことがある。
セレモニーで田岡実千年市長は「チャップマン邸は歴史ある素晴らしい建物。旧西村家住宅と共に市の宝として活用していきたい」とあいさつ。「西村記念館・旧チャップマン邸の会」の関康之会長は、チャップマンの長女、メアリーさんが幼少の頃に日本の友人らに呼び掛けられた「メリチャン(メアリーちゃん)遊ぼれ」の新宮弁を、チャップマン家族とみんなとの友好・友情の言葉であると覚えていてほしいと呼び掛けた。
アーネスティンさんとサラさんは「私の子どもたちも一緒に来られてうれしい。皆のおかげでとても素晴らしい日」と感謝。幼い頃の思い出を振り返り「もうおばあちゃんになったけれども、昔々、大昔、この家は私の家でした。大変懐かしい。毎日友達が遊びに来た。本当に面白かった。新宮は生活の元。来られて大変うれしい。お父さんとお母さんに感謝。皆さんにありがとう」と日本語であいさつした。
立花さんは伊作の書いた文章から、「新宮の町で、チャップマンの家族は清く正しく幸福な生き方をつくった。家族のライフはアメリカのクリスチャンの心によるものであり、人間の持ち得るもっともよい生活であった。夫妻は彼らの一生をイエスのため、教会のためにささげたが、彼らのデイリーライフと穏やかな心は真の伝道となっていると私は信じる」などを紹介。「父(伊作)は自身が建てた建物に住んだ人の哲学やものの考え方などを話してくれたと思う」と語った。
西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんがチャップマン邸の保存と活用について新宮の観光振興と魅力あるまちづくりのために非常に意義深いものであると説明した。
セレモニー後は庭で植樹があり、サラさんやアーネスティンさん、田岡市長、関会長らがシャベルを手にハクモクレンを植えた。
(2019年5月28日付紙面より)
アカデミー合奏団がコンサート
アカデミー合奏団(大江輝雄代表)によるスプリングコンサートが26日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であり、メンバー12人が約120人の来場者にバイオリンやフルートなどの音色を届けた。
開演を前に大江代表が「アカデミー合奏団は設立49年目を迎え、当時からのメンバーが3人います」と紹介し、「今日はごゆっくりお楽しみください」とあいさつした。
3部構成で第1部は『真珠採り』『早春賦』『みかんの花咲く丘』『浜辺の歌』を演奏。大江代表が「バイオリンの表板は音の伝達速度が速いマツ、横や裏はカエデの木を使っています。イタリア、フランス、ドイツなど外国製で、楽器だけで自動車が買える」などと紹介し、来場者がバイオリンの演奏体験をした。
第2部は例年好評の「歌いましょうコーナー」。『四季の歌』『学生時代』『少年時代』『ふるさと』の4曲を、出演者の伴奏で来場者が歌った。
クラシック・ポピュラーの第3部は『シバの女王』『ばら色のメヌエット』『シンコペイティッド・クロック』など7曲を披露し、出演者がクラシック音楽の魅力を伝えた。
那智勝浦町市野々から訪れ、演奏体験した村田圭子さんは「ちょっとした角度で音色が変わりおもしろかった」と話していた。
(2019年5月28日付紙面より)
那智海水浴場周辺で発生
那智勝浦町で26日午前10時ごろ、海霧(かいむ・うみぎり)が発生し、那智海水浴場(ブルービーチ那智)や大勝浦地区の弁天島付近を包んだ。周辺を真っ白に覆った霧は約20分後、風の影響で那智山方面へと流れて消滅した。
海霧は温かく湿った空気が冷たい海面に接することで生じる濃霧で、陸上まで移動することも多いという。
散歩をしていた町内在住の60代男性は「友人に声を掛けられたが、姿が見えないくらいだった。あっという間に真っ白になった」と話していた。
(2019年5月28日付紙面より)
三重県少年柔道選手権 (紀宝柔道会 )
隻腕の剣士・西村良介さんが六段に (三輪崎剣道クラブ )
建設に先立ち市民説明会 (新宮市文化複合施設 )
新宮市教育委員会文化振興課は23日夜、市文化複合施設建設工事の今月下旬の着手に先立ち、市役所別館で市、設計業者による市民説明会を開いた。約70人の市民が参加する中、施設概要などについて説明があった。
説明会に先立ち、田岡実千年市長が「皆さんにご心配を掛けいろいろな意見を頂く中、紆余(うよ)曲折しながら当初予定地の丹鶴小学校跡地西側1棟案で決定した。どのような施設になるのかを中心に説明させていただきたい」とあいさつした。
当局は、市文化複合施設は市街地再生を目的としていると説明。外観は所々に熊野材を使用し、周りと調和の取れた色彩計画としている。
文化ホールは可動席を利用してさまざまな会場づくりができるとし、熊野学機能に関しては熊野学の情報発信の拠点として、熊野学ファンが集まる空間をつくっていくとした。
図書館には子ども、大人それぞれのゾーンがあり、授乳室や子ども用トイレを配備する。低い本棚を設置することで見通しの良い空間にしていくと説明した。床面積、開架図書ともに現図書館の1・7倍の規模となる。
財源や事業費などの説明もあったほか、2021(令和3)年2月の完成を見越しているが、図書館の引越しや運用トレーニングなどのために夏頃のオープンになると伝えた。
質疑応答では、財源やランニングコスト、可動席などについての質問や「このタイミングで説明会をするのは遅すぎる」といった意見もあった。
「引っ越しにかかる図書館の閉館期間はどれくらいか」の質問には「他の地方の前例を参考に3、4カ月を見込んでいる。できる限り短くする工夫をしていきたい」と回答した。
「新施設にはメジャーな人も呼べるように努力してほしい」「ランニングコストをカバーできるような壮大な計画を」などの意見もあり、当局は「市民に参画してもらい委員会を立ち上げるなどして自主事業を実施していきたい」と述べた。
図書館を別の場所にとの意見に対して、向井雅男副市長は「土地の優位性、複合であるという優位性を加味し、結果的に丹鶴小学校跡に文化の拠点を持ってくると決まった」と説明し、理解を求めた。
速水盛康教育長は「次世代に向け、本当に市民にとって良かったと実感してもらえるように検討を重ねていきたい」と述べ閉会のあいさつとした。
説明会は全4回を予定しており、27日(月)午後6時30分から熊野川総合開発センター、28日(火)午後6時30分から新高田会館、29日(水)午後7時から佐野会館で開く。
(2019年5月25日付紙面より)
新しい川舟の進水式営む (川舟製作プロジェクト )
紀宝町北桧杖の熊野川河川敷で24日、新しい川舟の進水式が営まれた。新宮市の熊野川町ふれあい公社が川舟製作の資金を募る「クラウドファンディング」の支援を受けて完成したもの。森本博也・熊野川川舟センター長や田岡実千年市長らがお神酒によりお清めをし、運航の安全を祈願した。
インターネット経由で資金を集める「クラウドファンディング」では、定員14人の木船1隻の製作と船外機1台の購入に充てるため、目標金額を200万円と定め、昨年12月3日から今年1月31日まで支援を求めていた。
支援総額は目標金額を22%超える244万2000円(支援者数142人)となり、集まった資金で熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾 川舟工房」の谷上嘉一さんに川舟製作を依頼していた。製作期間は約2カ月。
開式に当たり、森本センター長が支援者や関係者らに感謝を述べ「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史ある『川の熊野詣で』を、これからも守り続け、後世に伝えていくため努力を重ねていく」とあいさつ。田岡市長が「クラウドファンディングで多くの共感が得られたのは、なにより船頭さんや語り部さんをはじめ、事業を支えているスタッフの皆さんの『思い』や『頑張り』が伝わったから」と祝辞を述べた。
進水式では古式にのっとり、サカキで舟を飾り、舳先(へさき)をお神酒で清めた後、船頭の津呂進さんと打越保さんが舟に乗り込みサオをさして右回りに舟を3度回した。
谷上さんは「安全安心に乗っていただけるような舟づくりを目指している。進水式を終えてまずは一安心。運航される日が楽しみです」と話していた。
新しい川舟は現在、運航に係る必要な手続きを進めており、6月下旬の実用を目指している。
(2019年5月25日付紙面より)
UMOUプロジェクト (紀宝町社協 )
紀宝町社会福祉協議会は本年度から、「UMOU(うもう)プロジェクト」の取り組みを始めた。古くなり使わなくなった羽毛製品の提供を求めている。
プロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルすることで羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。紀宝町では、その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて町の地域福祉に使われる。
製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あきや汚れがある不要な製品も回収可能だという。
町福祉センター内の同協議会で持ち込みを受け付けており、「衣替え時期の今が確認のチャンスです。不要になった羽毛製品で募金活動しませんか」と呼び掛けている。
問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。
(2019年5月25日付紙面より)
なちかつ古道を守る会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町のボランティア団体「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)は22日、同町湯川などで人気の催し「新春ウオーク」の下見と同町内の夏山(なっさ)トンネル周辺のガードレール沿いの草刈りを実施した。
守る会は年に1回、町内の魅力を再発見しながら歩く新春ウオークを開催しており、毎回、多くの参加者が集まる。その催しのために、ルートの発見や確認に取り組んでおり、この日は会員9人が湯川と二河を歩いた。
その後、夏山トンネル周辺で草刈りや清掃に汗を流した。守る会によると、同所のガードレール付近には投棄されたごみが多く、草が生い茂っているとごみ自体が目立たたないことから、さらに投棄が増加してしまうという。それを含め、ごみが川や海に流れ出てしまうと生態系にも悪影響を及ぼしてしまうことから、景観と環境の保護のため定期的にクリーン作戦を実施している。
会員の一人は「今回は大きな袋に入ったごみがいくつも見つかった。行政に対処してもらうことにした」と述べ、下見については「この町には使われなくなった古い街道も多い。知る人がいなくなったり、全く通れない状態のままも残念」と話した。
(2019年5月25日付紙面より)
新宮弓友会主催月例射会
空手道・拳武館新宮道場
都道府県対抗少年剣道優勝大会選考会 (三輪崎剣道クラブ )
近畿ブロック協議会が総会 (新宮市 )
公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)の37自治体、45海洋センターで構成する近畿ブロック地域海洋センター連絡協議会の令和元年度総会が16日、新宮市役所別館で開催された。平成30年度事業実施報告や収支決算報告があり、新年度の実施計画と収支予算が承認された。役員改選では田岡実千年市長が新年度の会長に選出された。
B&G財団は、海洋性レクリエーションをはじめとする自然体験活動などを通じて、次代を担う青少年の健全育成と、幼児から高齢者まで国民の「心とからだの健康づくり」を推進している。各地域のB&G海洋センターは全国に10ブロック設立された地域海洋センター連絡協議会のもと、事業の連携や活動情報の共有化を進めている。
近畿ブロックは和歌山県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県のB&G地域海洋センターおよび海洋クラブで構成。各地域において青少年の体力づくりや住民の健康増進と心の触れ合いの場として施設の有効活用を促進し、円滑な施設の管理運営を図ることを目的としている。主な事業は▽海洋センターの管理運営に関する情報交換▽海上・陸上スポーツの研修に関すること▽B&Gスポーツ大会近畿ブロック大会に関することーなど。会長、副会長、理事は各都道府県海洋センターの持ち回りとなっている。任期は1年。本年度は6月1日(土)、2日(日)に串本町で「B&G親と子のふれあいキャンプ」、8月7日(水)、8日(木)に新宮市においてスポーツ交流会「和歌山県マリンスポーツの集い」などを計画している。
総会では前会長の西村良平・京都府南丹市長のあいさつがあったほか、田岡市長が「今後も協議会の発展のために精いっぱい頑張りたい。さらに強固な協力関係を築き、本会が有意義なものになれば」と他府県からの参加者らを歓迎。「本年度の事業運営が円滑に進みますようご理解、ご協力を」と新任のあいさつをした。
17日に同会場で開催された指導員研修会では、公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦・専務理事事務局長が「土と水と緑の学校」を題目に講演した。
(2019年5月18日付紙面より)
串本町実行委員会が総会 (ねんりんピック )
ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会(会長・田嶋勝正町長、委員29人)が17日、同町地域保健福祉センターで総会を開き▽小中学生協力による応援のぼりの掲出▽ミニ観光ツアーの実施―を含む今後の展開を固めた。
ねんりんピック(全国健康福祉祭)は、60歳以上を中心に国民の健康増進や社会参加、生きがいの高揚などを図り、触れ合いと活力のある長寿社会形成に寄与するスポーツと文化の祭典として年1回実施。会場は都道府県持ち回りとなっていて、本年度は和歌山県が会場地となり各市町村に会場を求めつつ受け入れの準備を進めている。
大会期間は11月9日(土)~12日(火)の4日間。同町域では総合運動公園多目的グラウンドがサッカー交流大会の一会場となっていて、10日(日)と11日(月)の2日間にわたり試合と表彰式を行う。同実行委員会はこの機会の盛り上げとともに、その出場者と応援者、観戦者の受け入れを円滑安全に進めるための準備を進めている。
総会を開くに当たり、田嶋町長は「串本町に来ていただいた皆さんに喜んでいただける大会をつくり上げていきたい」と意気込みを掲げつつあいさつ。続く議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を承認し177日後に迫った試合本番に向け士気を高めた。
委員は前年度事業報告の一環で第31回大会(ねんりんピック富山)の記録映像を鑑賞し、本番でどのような状況が予想されるかを一考。そのイメージを持って前述の趣向や円滑な運営のための諸準備に加え地元ならではの軽飲食の振る舞いや健康づくり教室などで歓迎やもてなしを展開することを決めた。
その他事項では、期間中の交通対応(道路や鉄道)について確認を求める質問があり、事務レベルで県と十分にすり合わせて安全確保に努めるよう促した。
(2019年5月18日付紙面より)
紀宝町、御浜町の老連が参加 (安全運転大会 )
「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」などを重点とした「春の全国交通安全運動」期間中の15日、御浜町の紀伊自動車学校で高齢者を対象とした安全運転大会があった。
高齢運転者が実際に教習車を運転し、交通事故防止を図ることが狙い。紀宝町と御浜町の両老人クラブ連合会から会員10人が参加した。
同校教室で開会式があり、紀宝地区交通安全協会の久保正会長が「日頃の運転技能再確認の場にしてください」とあいさつした。
紀宝警察署の横山哲也地域交通課長は「今年に入り管内で138件の事故が発生し、人身事故が13件で2人が亡くなった。国道42号での事故が多い」と報告し、「身体能力、運転技術を把握し、十分注意して運転してもらいたい」と呼び掛けた。
この後、教習コースに移動して実技走行に取り組んだ。参加者は教習車に乗り込み、バックでの幅寄せ、交差点の左折、狭い道路の走行などのチェックを受けながら自身の運転技術を確かめた。
普段は軽トラックに乗っているという紀宝町平尾井の林杜谷さん(72)は「緊張して一旦停止を忘れそうになった。バックや安全確認の重要性を再確認できた」と話していた。
(2019年5月18日付紙面より)
県税事務所と新宮市が合同啓発
自動車税の納期内納税を周知する啓発活動が16日、新宮市橋本のイオン新宮店で行われ、紀南県税事務所と新宮市役所の職員合わせて5人が、ポケットティッシュを配布し買い物客らに呼び掛けた。
自動車税は、4月1日現在での自動車所有者を対象に、5月31日(金)を納期限として納める県税。課税台数が約31・3万台と多くの県民が納税するもので、税収額も約115億円と基幹税として貴重な財源となっている。
納税場所は、金融機関窓口の他、コンビニエンスストアやペイジー対応ATM、インターネットバンキング、口座振替、各県税事務所、振興局県税窓口など。
啓発活動は県内各県税事務所と16市町が合同で実施し、新宮市を含む20カ所で自動車税と併せて固定資産税や軽自動車税など市町村税の納付期限も周知した。
紀南県税事務所納税課の鈴木康正さんは「納期内納税のパーセンテージが、ありがたいことに年々上昇しています。今年もさらに上昇するよう、皆さまにご協力をお願いしたい」と話した。
(2019年5月18日付紙面より)
那智勝浦体協グラウンドゴルフ春季大会
平野杯空友会国際親善交流空手道大会 (志彰会勝浦道場 )
第32回全国健康福祉祭和歌山大会「ねんりんピック紀の国わかやま2019」に向けた新宮市実行委員会(会長・田岡実千年市長)の第2回総会が14日、市役所別館で開かれた。報告事項と、本年度の事業計画案など5議案が審議された。
新宮市では11月9日(土)から11日(月)までの3日間、新宮東宝ボウルでボウリング交流大会、やたがらすサッカー場でサッカー交流大会(串本町、田辺市、上富田町と共催)が実施される他、各会場では、健康づくり教室の実施やおもてなしコーナーなどが設置される。
田岡会長のあいさつ後、▽委員の変更▽常任委員会における審議決定事項―の報告事項2件と、▽平成30年度事業報告▽同年度収支決算報告および監査報告▽令和元年度事業計画案▽同年度収支予算案▽ねんりんピック紀の国わかやま2019新宮市開催種目交流大会令和元年度競技主管団体開催事業補助金交付要綱案―の5議案がそれぞれ、事務局からの説明後に審議され承認された。
その他では、ボウリング競技に安里秀策選手(和歌山県ボウリング連盟)など日本代表経験のある4選手が招待選手として参加すること、期間中の9、10日には、水野家入部400年記念事業が新宮城跡および周辺や新宮市役所別館などを会場に開催されることなどが報告された。
田岡会長は「大会まであと180日。万全の準備を整え、全国からお越しいただく皆さまを温かくお迎えしたい。大会が大成功となりますよう委員の皆さま方には、引き続き格別なご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます」と締めくくった。
(2019年5月16日付紙面より)
高齢者体験型講習など (春の全国交通安全運動 )
春の全国交通安全運動中の14日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所(寺井健雄所長)が開放され、体験型講習などがあった。参加した高齢者15人が交通安全講話を聞き、教習所内のコースを運転するなどして交通安全について再確認した。
開講前に寺井所長は「この機会に自身の運転などを見直し、事故防止に努めてください」とあいさつ。続いて新宮警察署の岡本暢夫交通係長が講話した。体験型講習では、運転のできる参加者12人が2人一組になり、交差点右左折やS字クランクなどの互いの運転を観察。教習所担当者がコース走行の安全度を採点した。
岡本係長は、全国的に交通事故は減少し、人身事故も減っているものの物損事故は増加しているとして、町内では駐車場内の接触事故が3割を占めると話した。「当地方は車がないと生活が難しい。元気に暮らすには、事故無く運転が続けられることが重要」と述べ、気を付けるポイントとして▽『道路は生きている』道の形は同じでも、状況は常に変わる。油断せず「かもしれない運転」を心掛ける▽『君子危うきに近寄らず』必要な安全確認の多い右折などは極力避けて、事故の確率を高めない▽『車は凶器』快適さの影にあるリスク、常に加害者になる可能性を忘れずに―といった三つの心得を繰り返し説いた。また、運転免許証の自主返納についても十分な検討を呼び掛けた。
(2019年5月16日付紙面より)
メーカーと連携しイベント (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(小松誠司会長、会員24店舗)が11、12日の2日間、串本町の袋港や有田港、串本漁港を拠点にしてイベント「串本ダイビング祭り」を開いた。器材メーカー15社が参加して自社製品を貸し出し、それぞれの持ち味をアピール。ダイビング客約150人が試用して、各製品の持ち味を確かめるなどした。
世界最北限のサンゴ群落があり、魚種も多く陸伝いで行けるダイビングスポットとして多くの愛好者に親しまれている串本の海。その集客力に着目し都市圏では難しい実際の使用を交えたアピールをするために器材メーカー各社が同組合と連携し、同組合も各社推奨の器材が実際に試せるという話題性による誘客を目指して年1回、両輪でこのイベントの運営に取り組むようになった。
7年目となる今回も両日の日中に器材モニター会、初日夜半に交流会を開く内容で実施。モニター会場は主なダイビングボート係留場所となっている袋港と有田港に設け、各社は半々に分かれ初日が有田港なら2日目は袋港と入れ替わる形でブースを開いて、立ち寄ったダイビング客に製品を紹介し試供を勧めるなどした。
交流会は串本漁港内に会場を設け、同組合スタッフに加え家族も協力して郷土食を含む軽飲食を準備。会員店舗のスタッフとダイビング客、メーカー各社のスタッフ約200人が集まり、食事をしながらダイビングつながりの交流を深め合った。
(2019年5月16日付紙面より)
田邉毅一さんが国土交通大臣表彰 (新宮市 )
2019年観光関係功労者の受賞者が先月15日に発表され、多年にわたりホテル業の振興に努め発展に寄与したとして、株式会社ユーアイホテルの田邉毅一(たなべ・きいち)・代表取締役社長(76)が国土交通大臣表彰を受けた。田邉社長は「観光のまち、そこで賞を頂けたことは地域の観光も認められたこと。うれしく思います」と喜びを語った。
神奈川県横浜市出身。南紀ホテル組合と和歌山ラオス友好協会の会長、南紀勝浦温泉旅館組合副組合長を務める。2016年に近畿運輸局観光関係功労者表彰を受賞した。約50年にわたり観光関係の仕事に従事。福岡や静岡、春日部、舞鶴などでホテル運営やサービス業に携わり、各地域の振興に貢献してきた。新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルは1992(平成4)年に創業した。
「日本においてホテルが理解されてきたのは東京オリンピックからではないでしょうか。旅館が衰退しホテルが増え、『駅前にはホテル』の時代になりました。生活様式と同時に宿泊産業の形態も変わってきたと感じます」と、この50年を回顧する。しかし現在、海外の観光客が増え、日本の旅館の良さを日本人が見つめ直す時代になってきたとし「仕事ではホテル、余暇では旅館、そういう時代に変わってくる」とこれからの宿泊産業を予想する。
「お客さんから『また来るよ』と言ってくれることがうれしい」と目を細めながら、与えられたことを淡々とやってきただけと謙遜する。「いろんな人に支えられてきました。受賞を目標にするのではなく、仲間、先輩、家族を大事にすることが大切だと感じています」。
「人とのふれあいによって気持ちが優しくなった」と観光関係に従事してきた自身を振り返り、「新宮市とは縁があった。元気なうちはここで頑張って観光振興に貢献していければ」と話していた。
(2019年5月16日付紙面より)
第41回北道院オープン選手権
上位5チームが県大会出場へ (全小バレー県東牟婁地方大会 )