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2023年02月25日
1 体験通して魅力伝える
 ロールプレイング説明会で事件解決  (新宮警察署 )

 新宮警察署は23日、同署で「目指せ犯人逮捕‼ 体験型ロールプレイング説明会」を開催した。警察官を志望する、管内外の14~22歳の5人が参加。模擬事件の解決などを通して、警察官の仕事を身近に感じる機会とした。

 同署が想定した模擬事件を解決すべく、聞き込みや鑑識、取り調べなどの警察活動を参加者に体験してもらうことによって、警察官という職業の魅力を知ってもらうことを目的に実施。今回は12歳から満32歳までを対象に参加を募った。

 同署敷地内に模擬交番が設けられ、警察官になりきった参加者らは、白昼に行われた強盗事件の犯人を特定すべく、同署職員扮する被害者や目撃者らに聞き取りを行い、犯人が触れたとされる乗用車から指紋を採取。被害者から犯人の特徴や雰囲気を聞き出し、似顔絵を作成した。

 取り調べでは、3班に分かれ3人の容疑者に事件発生時刻帯の行動などを質問。供述内容から「現金10万円などが入った財布が盗まれた、といった事件の詳細を知っていた」などとする矛盾点などを探り、犯人を特定。事件解決に導いた。

 近畿大学附属新宮中学校の村田海人さん(14)は警察官志望。「特に取り調べが楽しかった。今日の体験から、警察官に対する憧れがより強くなりました」と笑顔で話した。

 警務課の本田斗生多・警務係長は「体験会の様子を見ていて、皆さんとても素質があると感じた。経験してもらうことによって警察官への興味が湧いてくると思います」と話していた。

(2023年2月25日付紙面より)

鑑識体験では車に付いた指紋を採取した=23日、新宮警察署
警察官さながらの取り調べの様子
2023年02月25日
2 人材育成や学校建設を目標に
 3年ぶりの通常総会  (和歌山ラオス友好協会 )

 和歌山ラオス友好協会(田邉毅一会長)は20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで3年ぶりとなる第9回通常総会を開き、支援への報告と提出議案を全て承認した。その後は懇親会が開かれ、出席者が交流を深めた。

 同協会は、ラオス人民民主共和国の観光と教育を援助し、友好的な関係を築こうと2015(平成27)年、日本で19番目に発足。現地訪問や会員らからの寄付による学校への備品の寄贈などの活動に取り組んできた。

 小学校の建設支援では、20年11月にルアンパバーン市パノーム村の唯一の学校であるパノーム小学校で建設を進めていた新校舎が完成。同月に生徒らが新校舎で勉学に励んでいる。現地からは感謝と喜びの声が寄せられており、同協会発足以来の念願がかなった。

 その翌月には、現地での竣工式および譲渡式を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となっている。

 感染防止の観点から、3年ぶりとなった総会では、22年度の事業報告が行われ、23年度の事業計画や予算を承認した。

 事業計画では▽国際協力・親善に関する交流事業▽教育支援事業(教育施設設立、教材寄贈)▽パノーム村小学校校舎新設の竣工式▽YMCAホテル学校ラオス校設立を協力支援▽駐日ラオス人民民主共和国大使館、在京ラス人民民主共和国名誉領事館への協力事業▽和歌山県・ルアンパバーン州のフレンドリーシップ協定の締結―などを予定している。

 田邉会長によると、YMCAホテル学校ラオス校の設立は、人材を育成し日本で受け入れることで、国内の働き手不足とラオスの就職難を解決する施策になるという。

 これまでは新宮市とルアンパバーン市のフレンドリーシップ協定を進めてきたが、今後はエリアを拡大し、和歌山県とルアンパバーン州のフレンドリーシップ協定締結を進めることで、さらなる活動の発展に寄与したいと思いを述べた。

 田邉会長は「延期となっている竣工ツアーを実施したい。また、日本各地のラオス友好協会と合同の総会を新宮市でもやりたいと思う。これまでは学校のあった村に校舎の建設支援を行ってきたが、次は学校のない村に、学校建設を目標とした校舎造りを応援していきたい」と語った。

 この日、新理事に田中國雄さん、上田修司さん、宮本昌幸さん、前田良二郎さんが選出された。懇親会では、寺前正和副会長と名誉顧問の堀順一郎那智勝浦町長らがあいさつ。前田良造副会長が乾杯の音頭を取り、出席者らは会話や食事を楽しんだ。

(2023年2月25日付紙面より)

3年ぶりの総会が開かれた=20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
田邉毅一会長
2023年02月25日
3 皇室の弥栄など祈る
 熊野三山で「天長祭」  

 「天皇誕生日」の23日、熊野三山で天皇陛下63歳の誕生日を祝うとともに皇室の弥栄(いやさか)などを祈願する「天長祭」が営まれた。

 今上天皇の誕生日を祝うことを目的とする「天皇誕生日」。光仁天皇在位の775年に天皇の誕生日を天長節としたのが始まりで、1948年の「国民の祝日に関する法律」により他の祝日とともに制定された。

 新宮市の熊野速玉大社では、上野顯宮司が祝詞を読み上げた後、巫女(みこ)が神楽「浦安の舞」を奉納。神職や参列者たちが玉串を供えた。

 神事を終え、上野宮司は92年5月、皇太子時代の天皇陛下が同大社や、神武天皇が東征の際に登った天磐盾と伝わる神倉山を訪れた際のエピソードを紹介し「史実が残る山に御自ら登られたことに感動した」。

 天長祭斎行に当たって「皇室の弥栄はもちろんのこと、喜びも悲しみも分かち合う皇室でありたいと、先の大戦で犠牲となられた方々に対する慰霊の気持ちをずっとお持ちになっている。この日が皇室の存在にいま一度、関心を寄せる日になれば」と話していた。

(2023年2月25日付紙面より)

巫女が「浦安の舞」を奉納=23日、新宮市の熊野速玉大社
2023年02月25日
4 生活支援関係の事業増強
 新年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が22日、2023年度一般会計当初予算案を発表した。予算規模は30億7810万円で、西前啓市町長は「これといった目玉はないが、私なりにまちづくりに対応していきたい」と話している。

 予算規模は対前年度で1億3630万円増(4・6%増)。歳入の自主財源は約5億3715万2千円(構成比17・5%)で、対前年度で1億4252万3千円増となっている。地方税収入は対前年度で315万円減の1億9703万7千円を見込んでいるが、他方でふるさとづくり寄付1億3600万円が加わり自主財源増の主たる要因になっているという。

 歳出の投資的経費は2億2756万5千円で、対前年度で3446万9千円増。歳出の主な事業として▽住民生活支援事業(539万5千円)▽高速道路関連まちづくり事業(6480万円)▽デジタル防災行政無線整備事業(1821万6千円)▽観光交流施設整備事業(1270万円)▽在宅血液透析導入機器設置補助事業(60万円)▽高校生等就学支援事業(270万円)▽教育指導員配置事業(282万9千円)▽町道維持管理巡視員配置事業(288万円)を挙げる。

 住民生活支援関係では交通不便地区高齢者生活支援やし尿処理費補助、移動販売支援の継続に加え、新規で高齢者等粗大ごみ収集運搬補助を導入。65歳以上を対象にし粗大ごみ運搬1回につき1000円を補助して加齢に伴う処理負担増の緩和を図る。

 高速道路関連まちづくり関係では新規に残土処理場整備事業を導入。池野山地内の町有林で60万立方㍍規模の受け入れをするとし、その造成を見据えてまちづくり基本構想策定事業〈更新〉も進める。

 デジタル防災行政無線整備は23~25年度の3カ年で段階的に防災行政無線を更新する内容。観光交流施設整備はぼたん荘裏用地を購入しキャンプ場や公園、災害時避難所等としての利活用の検討を進めるという。

 在宅血液透析導入機器設置補助は新規導入。高校生等就学支援も新規導入で、町内の対象者に月額5000円の支援金を給付する。教育指導員配置と町道維持管理巡視員配置はいずれも新規に人材を起用するという。

 併せて特別会計の当初予算案の概要も発表。予算規模は7会計合計12億9662万円で、対前年度で4334万円減(3・2%減)。これら案は3月1日(水)から始まる町議会第1回定例会で上程し、承認を求める流れとなる。

(2023年2月25日付紙面より)


2023年02月25日
5 100人が熱戦を展開
 那智勝浦町総体卓球大会  
2023年02月25日
6 森浦馨介君が栄冠
 ダブルスも3位と活躍  (黒潮親善卓球大会 )
2023年02月25日
7 野球の楽しさ感じて
 みさきストロングスが体験会  (新宮市 )
2023年02月25日
8 新たな取り組みに挑戦
 新宮スポ少が「やたがらすアカデミー」  
2023年02月25日
9 切る、曲げる、絞る?  変な模様の石展2nd  (宇久井VC )
2023年02月25日
10 新宮で定員超の1・12倍  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2023年02月25日
11 恥ずかしがりのサクラ満開  沖縄からやって来て数十年  (那智勝浦町 )
2023年02月25日
12 中学生が保育を体験  園児とゲームで触れ合う  (熊野川中学校 )
2023年02月25日
13 生徒らが自由に踊る  ダンス発表会を開催  (城南中学校 )
2023年02月25日
14 6チーム競い和深Aが優勝 串本町で郡市親善ゲートボール大会 (東牟婁郡老連・新宮市老連)
2023年02月25日
15 科学生かすきっかけ託す  モデルロケット体験会で  (古座川町青少年育成町民会議 )
2023年02月25日
16 明日からもっと元気に  子育てワークショップ  (紀宝町 )
2023年02月25日
17 火災想定し、駐車場へ逃げる  消防指導の下、避難訓練  (鵜殿保 )
2023年02月25日
18 人口減少対策に重点  一般会計は131億円  (熊野市新年度予算案 )
2023年02月25日
19 子どもたちのための思い共有  第2回評議委員会で報告  (紀南P連 )
2023年02月25日
20 災害時の物資輸送体制を構築  熊野市、御浜町、紀宝町と締結  (県トラック協会南紀支部 )
2023年02月25日
21 希望生徒が進路を検討  医療・看護系の職業指導  (新宮高校 )
2023年02月25日
22 熊野本宮と花の窟  三石学さんがつながりを説く  (田辺市本宮町 )
2023年02月25日
23 定数15に16陣営出席  新宮市議選立候補予定者説明会  
2023年02月25日
24 お悔やみ情報
  
2023年02月21日
25 自転車の魅力、全身で
 熊野川町で「清流ライド」  (新宮市 )

 新宮市熊野川町を舞台に19日、「新宮・熊野川町清流ライド with KINAN Racing Team(キナンレーシングチーム)」が開催された。あいにくの雨となったが、当地方をはじめ、大阪や名古屋などから約50人の自転車愛好家らが参加。「KINAN Racing Team」に所属するプロ選手と共に町内を周遊。自転車を通して同町の自然を満喫し、参加者同士の交流を深めた。

 新宮市と市観光協会が主催。自転車を活用した観光(サイクルツーリズム)の推進と、自転車に慣れ親しみ、自転車の魅力を感じてもらうことを目的に、NPO法人「SPORTS PRODUCE 熊野」が後援し、初めての開催に至った。

 メイン会場の熊野川ドームでは、開催に当たり田岡実千年市長があいさつ。関係団体に感謝を述べ「今後、サイクルツーリズム推進のさらなる機運醸成を図っていくため、自転車に慣れ親しみ、魅力を感じていただきたいという思いから開催させていただく次第となった。ぜひお楽しみいただければ」と呼びかけた。

 この日のコースは、UCI公認国際自転車ロードレース「TOUR de 熊野」の約15㌔に及ぶ赤木川清流コース。3班に分かれた参加者らは、休憩所の小口自然の家を目指して熊野川ドームを出発した。

 なお、熊野川ドームと小口自然の家では、(一財)熊野川町ふれあい公社(下阪殖保代表理事)と「かあちゃんの店」による豚汁やめはりずし、同町の野菜を使用したケーキ、くず湯茶が振る舞われた。また、天候を鑑み、参加者らに対し「熊野川温泉さつき」が無料開放された。熊野川ドームでは同チームのグッズ販売コーナーが設けられたほか、Eバイク(電動アシスト自転車)の体験試乗会も実施された。

 イベントでは、同チームメンバー7人によるトークショーもあった。各選手らは自己紹介を交え熊野地方や新宮市の魅力、赤木川清流コースの印象、自転車に興味を持ったきっかけなどについて話し「今年こそは『TOUR de 熊野』で総合優勝を。今年も応援してください」と呼びかけた。

 名古屋から参加した山口友和さんは「チームのファンなので参加した。あいにくの天気だったが距離も短かったので疲れることもなく楽しめました。また機会があればぜひ参加したい」と話していた。

(2023年2月21日付紙面より)

イベントに参加した皆さん=19日、新宮市熊野川町の熊野川ドーム
自然の中、自転車の魅力を満喫

2023年02月21日
26 自然保護思想の啓発に尽力
 管内2人に表彰状を伝達  (東牟婁振興局 )

 新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で17日、令和4年度自然公園関係功労者に対する環境大臣表彰の伝達式があった。酒井清崇・東牟婁振興局長が、多年にわたり自然公園の保護とその適正な利用に関して尽力したとして、太地町の白水博さんと那智勝浦町の東定司さんの2人に表彰状を手渡した。

 自然保護思想の啓発や普及および自然公園や動植物の保護に関し、15年以上尽力し、その功績が特に顕著であると認められる個人や団体に対して環境大臣が表彰するもの。全国では18人と1団体が選ばれ、県内では白水さんと東さんの2人のみだった。

 白水さんは日本野鳥の会和歌山県支部副支部長ならびに、熊野自然保護連絡協議会の運営委員を務め、吉野熊野国立公園などで、絶滅危惧種をはじめとする鳥類の調査や保護活動に取り組んできた。子どもや地域住民を対象とした野鳥観察会を通して、自然保護思想の普及啓発に努めるとともに、公園内の安全利用のためにも尽力している。自然公園指導員の活動期間は36年に上る。

 同じく日本野鳥の会和歌山県支部幹事で、熊野自然保護連絡協議会事務局員を務める東さん。同公園などで自然観察会や野鳥観察会を企画・運営し、希少生物の実態や保全の必要性の指導など、自然保護思想の普及啓発や自然公園・動植物の保護などに尽力してきた。自然公園指導員歴は30年6カ月。

 酒井局長は「お二人は地域の誇り、受賞本当におめでとうございます。これを機会に、後進の方々にご指導いただき、今後も熊野地方の自然や鳥類などの研究保護に努めていただけましたら幸いです」と二人の受賞を祝福した。

 白水さんは「観察会を継続し開催していく中で、このような表彰を頂き、非常に光栄です。これからも大好きな鳥を通して、自然保護につなげていきたいと思います」。

 白水さんとは友人で、仲間として長年活動を共に続けてきた東さんは「二人で受賞できるとは思いもしなかった。最近の観察会では小学生が増えてきた。しっかりと教えて、若い皆さんに引き継いでもらいたい」と語った。

(2023年2月21日付紙面より)

酒井清崇・東牟婁振興局長(中央)から表彰状の伝達を受けた白水博さん(右)と東定司さん=17日、新宮市の東牟婁振興局
2023年02月21日
27 地元勢最上位は紀宝町
 美し国三重市町対抗駅伝  

 津市から伊勢市までの42・195㌔を10人のランナーがたすきをつなぐ「美(うま)し国三重市町対抗駅伝」が19日、3年ぶりに開催された。県内29市町の選手たちが力走し、市の部(14市)で熊野市は2時間48分14秒の14位、町の部(15町)で御浜町は2時間47分09秒の13位、紀宝町は2時間44分04秒で11位だった。

 新型コロナウイルスのため2年間中止になっていたが、今年は沿道からの声援を受け、1区の小学生女子が津市の県庁前を一斉にスタート。市町対抗駅伝が幕を開けた。

 2区の小学生男子から中学生男女、40歳以上男子などが各区間で激走。伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢でゴールテープを切った。市の部は鈴鹿市が2時間17分36秒、町の部は川越町が2時間21分27秒でそれぞれ優勝した。

(2023年2月21日付紙面より)

津市の県庁前を一斉にスタートする1区の選手たち(紀宝町役場提供)
2023年02月21日
28 伝統ある祭りを絶やさない
 天神社で春の例大祭営む  (那智勝浦町 )

 学問の神様・菅原道真を主神として古くから厚い信仰を集める那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)の春の例大祭が18日宵宮、19日に本宮の日程で営まれた。今年もおととし、昨年と同様、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神事のみの斎行となった。

 順番に始まる那智谷筋の祭りの最後を飾る同例大祭。例年は古式弓法で大的を射抜いて鬼の邪気を払うお弓神事や祭典委員会(楠本實委員長)が先導する行列が区内を練り歩く。

 天満交友会(山東平〈さんどう・たいら〉会長)による獅子舞の地下(じげ)回しもあり、最後は餅まきが盛大に実施され多くの住民でにぎわっている。

 今年は雨天のため、社務所内で関係者ら12人が参列して静かに祭りが進められた。髙橋宮司が祝詞を奏上し、関係者が玉串をささげた。

 この日、髙橋宮司はお弓神事の際に、的場で神に供え物をするときに用いられる梅島台と松島台について、元は食べ物を載せる台であったなどと、解説。「この地域で台を手作りしているのはこの天神社のみだと思う。準備は大変だが、この伝統を後世に伝えていけるようにお祈りしました」。

 楠本委員長は「年末から検討を重ね、今回の形に至った。3年間、祭りができないのは残念だが、コロナ禍のため仕方がない。伝統ある祭りを絶やさないように、来年こそは例年通りの祭りを斎行したい」と話した。

 同社責任役員の越水政憲さんは「少子高齢化で担い手も減ってきた。しかし、伝統を絶やさないように続けていきたい」と語った。

(2023年2月21日付紙面より)

春の例大祭が営まれた=19日、那智勝浦町の天神社
2023年02月21日
29 坂野医院が優勝
 第187回職場対抗ボウリング大会  
2023年02月21日
30 エールを胸に新たな一歩
 みさきストロングスが卒団式  (新宮市 )
2023年02月21日
31 宇久井スポ少が接戦制す
 和田禎佑杯サッカーU―9  
2023年02月21日
32 今後の商品化見据え試行  旧養春小でロケット教室  (南紀串本観光協会 )
2023年02月21日
33 JAL社員に職業観教わる  串本中3年生が講座受講し  (串本町 )
2023年02月21日
34 火伏せなどを願って奉仕  古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )
2023年02月21日
35 義援金箱で協力呼びかける  トルコ南東部地震受け  (熊野那智大社 )
2023年02月21日
36 学校統合、市町で温度差  先進の新宮、停滞の勝浦  
2023年02月21日
37 100年以上咲き続ける  掛橋さん宅のウメ見頃  (那智勝浦町 )
2023年02月21日
38 希望者集いごみ拾う  児童会主催で清掃活動  (王子ヶ浜小学校 )
2023年02月21日
39 地元の資源、再発見  新宮市で第10回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2023年02月21日
40 災害時の協力呼びかける  防災研修部が避難場所見学ツアー  (みくまの支援学校 )
2023年02月21日
41 防寒着許可の交渉を  育友会との懇談で要望  (城南中生徒会 )
2023年02月21日
42 紀州から和歌山への歩み  文化表彰受賞し記念講演  (和歌山県 )
2023年02月21日
43 ゲームで支え合い学ぶ  広角住民対象の勉強会  (新宮市 )
2023年02月21日
44 音読の重要性を説く  公開授業研究会で講演  (神内小 )
2023年02月21日
45 ニーズに合った支援プランを  人権トップセミナーに首長ら  
2023年02月21日
46 矢渕・木本合同が準優勝  3年ぶり、紀南柔道大会  
2023年02月21日
47 学校版画展の審査結果  東牟婁地方美育協会  
2023年02月21日
48 お悔やみ情報
  
2023年02月18日
49 平時・有事の有効活用に期待
 日本消防協会が消防団活動車を交付  (新宮市 )

 (公財)日本消防協会はこのたび、新宮市消防団に消防団活動車を交付した。17日、市消防本部で車両交付式が行われ、市地域消防協会会長の田岡実千年市長が中谷健兒団長にレプリカキーを手渡した。

 (公財)日本消防協会は、消防団員、消防職員および地域において自主的に消防防災活動を行う者の福祉厚生、消防施設設備などの改善充実、消防知識技能の向上、消防防災思想の普及徹底などにより、消防活動の強化、地域防災の向上などを図り、もって国民生活の安全、社会公共の福祉の増進に寄与することを目的としている。

 このたびの交付は、同協会の令和4年度消防団員等福祉共済事業(福祉増進事業)として行われるもので、同共済は1969年に消防団員福祉共済制度として発足。全国の消防団員等の相互扶助による共済制度として運営されている。

 交付車両は三菱自動車の「エクリプスクロス」(SUV型5人乗り4WD)で、「衝突被害軽減ブレーキシステム」など安全機能も充実。配備先は団本部で、平時は防火・防災、入団促進啓発活動などに使用される他、災害時は市民への情報伝達などに活用される予定となっている。

 交付に当たり、田岡市長は団員らの日頃からの尽力に感謝を伝え「団本部には団幹部をはじめ、女性団員9人が在籍されている。今後、災害活動や防火広報など、さまざまな場面でこの車両を存分に活用いただき、市消防団がますます活躍・発展されることを期待しています」とあいさつ。安全運転の徹底を呼びかけた。

 中谷団長は「有事の際も含め、有効活用していけたら」と話していた。

(2023年2月18日付紙面より)

田岡実千年市長(右)が中谷健兒団長にレプリカキーを手渡した=17日、新宮市消防本部
団本部に配備される「エクリプスクロス」
2023年02月18日
50 JAL社員に仕事教わる
 明神小中など4校で講座  (古座川町 )

 古座川町で16、17日の2日間、日本航空株式会社(JAL)のキャリア教育出前講座が順次あり参加した児童生徒が将来を考えるきっかけを得た。

 この講座を発案した同社産学連携部の丸島拓郎さんが挑戦するきっかけを託したいという思いで希望する学校に届けている機会。同町では2年前から参加の経緯があり、本年度は古座川町青少年育成町民会議の中継ぎにより4校が順次受講した。

 初日午後は明神小5、6年生と明神中1~3年生が明神中体育館へ集まり、丸島さんと同社地域事業本部の三輪祥子さんを迎えて合同受講した。2人は飛行機や同社にまつわるクイズを出題し、JALグループでは131社3万6000人がそれぞれに仕事をこなしそのつながりで1機の飛行機を飛ばしていることを紹介。新型コロナウイルスの影響で飛ぶ数が減った時期に社員は大学講師や地域留学、有名アニメとのコラボレーションなど挑戦してみたい企画を会社に提案して取り組むなど、自身や会社の向上に頑張っている側面にも触れた。

 英語力や相互理解など2人それぞれに仕事をしていく上で大切だと感じていることも伝え、それらに苦手意識があっても避けずに挑戦し続けた成果は将来役に立つと信じて頑張ってほしいと促すなどした。

 最後に児童や生徒があらかじめ準備した質問に応えて学びを後押し。小中それぞれ代表1人を立てて感想を述べ、講座の実施に感謝した。

 同会議事務局によると、明神小中のほか、古座中1年生が16日の4時間目、高池小4、5年生が17日の2時間目を充てて受講。三尾川(みとがわ)小は過去に受講した経緯で今回は参加を見送り、未受講の児童生徒に機会を譲ったという。

(2023年2月18日付紙面より)

JALの成り立ちや仕事をする上で思うことを語る丸島拓郎さんと三輪祥子さん=16日、古座川町一雨の明神中体育館
2023年02月18日
51 地元での就職を促進
 高校生向け企業説明会  

 高校生向け地元就職促進事業「地元企業知っとこガイダンス」が16日、新宮市王子町の市立総合体育館であった。新宮、新翔、串本古座、紀南の4高校から約140人の生徒が参加。企業から説明を聞き、就職について考えた。

 熊野地方就職フェア実行委員会の主催。同委員会は新宮市、新宮商工会議所、那智勝浦町、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する。同ガイダンスは、熊野地方の高校生を対象に、将来地元で働きたいという気持ちを向上させ、若年層流出による地域活力の低下を抑止することを目的としている。

 コロナ禍に伴いおととしは中止だったが、基本的には毎年実施している。今回は、串本出張所も含むハローワーク新宮、ハローワーク尾鷲熊野出張所の管内から、27社が参加した。製造、建設、福祉、金融、運送、宿泊など、さまざまな業種があった。2部構成で、生徒は約70人ずつに分かれて行われた。

 生徒が興味のある企業ブースを訪れ、担当者の話を聞くかたちで行われた。時間は20分と決められており、その時間内で概要説明と質疑応答を行うように決められていた。生徒側は事前に、説明を受けたい企業を第3希望まで選んでおり、これに沿って実施された。

 企業担当者は、自社の歴史や業務内容、やりがいなどを、丁寧に説いていた。生徒らは、熱心に耳を傾け、メモを取るなどしていた。新翔高校2年の松井弥土(みと)さんは「どちらかといえば地元就職を希望している。どんな職種を目指すかは、まだ検討中。今日は説明を聞き、知らないこともあったので良かった。話をよく聞いて進路をしっかりと考えたい」と話した。

 新宮信用金庫のブースで説明を担当した、総務部の野田健太さんは「普段の業務で高校生との接点は多くないので、こういう機会はありがたい。金融機関はお金を扱うので、真面目で誠実な人材が欲しい。加えて、受け身ではなく積極性があればなお良い。今日はしっかりPRしたい」と述べた。

(2023年2月18日付紙面より)

企業側の説明を聞く生徒ら=16日、新宮市立総合体育館
2023年02月18日
52 手作りの杖に思い込める
 田端賢太郎さんが神倉山に奉納  (熊野速玉大社 )

 みなべ町在住の田端賢太郎さん(83)は16日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)を訪れ、「神倉神社の参拝者の方に使っていただければ」と、梅の木で作製した参拝用の杖(つえ)50本を奉納した。同日、同大社で奉納奉告祭が営まれ、上野潤権宮司は「梅の木を育てるのに一日一日を積み重ね、丹精を込めて杖をお作りいただいた」と感謝を伝えた。

 梅農家を営む田端さん。農作業の傍ら、寒に入って新月の3日間に切り込んだ枝を1カ月乾燥させ、何度も磨いて艶を出し、蜜ろうを塗って仕上げた。1本制作するのに係る時間は約1時間半。杖には「無病息災」の文字を書き入れ完成させた。

 作業を始める前には般若心経を唱える。「今まで約80年間、大過なく過ごさせていただいた。神倉山にお礼の気持ちを込めた」と一本一本に思いを込めて制作した。

 かねて梅の木の枝の有効活用を思案していた田端さん。7年ほど試行錯誤を重ね、ようやく現在の杖の形に仕上げた。「人生残りわずか。杖の作り方を誰か継承してくれたら。(奉納した杖は)ぜひ多くの人に使っていただきたい」と思いを語った。なお、田端さんは2020年10月にも梅の木を使った杖40本を奉納している。

 上野権宮司は「以前、奉納いただいた杖はすでに短くなってしまった。多くの人に愛用いただいた証だと思う。世間ではあまりにも身勝手な行為が散見されるが、田端さんの利他の心、慈しみの心は神様や多くの人に伝わっていると思います」と話していた。

(2023年2月18日付紙面より)

上野潤権宮司(左端)と杖を奉納した田端賢太郎さん(左から2人目)=16日、熊野速玉大社
「無病息災」の文字を書き入れた
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71 お悔やみ情報
  
2023年02月18日
72 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第58回】過剰な健康志向は危ない!  

 子育てでお料理をしているお母さんたちは、みんな真面目で、少しでも体に良いものをお子さんに…と考えている方が多いです。そのために、できるだけ添加物を避けたり、有機野菜を使ったり、無添加のおやつを用意したり。そういった食意識は、もちろん悪いものではありませんが、こだわりが行き過ぎるとご自身がしんどくなってしまうことがあります。今日はそんな、こだわりが過剰になることで患ってしまう、新型摂食障害のお話をしようと思います。これは、アメリカの医師が1997年に提唱したもので「オルトレキシア」と言います。この摂食障害は、拒食症でも過食症でもなく、「自分が健康的だと思っているもの以外を拒否してしまう」という症状が出る病気です。

 最近は健康志向の高まりもあり、食事にこだわる人は増えています。小麦粉を排除する「グルテンフリー」や、動物性のものを取らない「ビーガン」、ダイエットを意識した「糖質制限」もその一つです。でもこの「オルトレキシア」になってしまうと、自分が健康的だと思い込んだもの以外は一切受け付けなくなってしまい、人と食事をすることもできなくなってしまうと言います。自分が決めた食事ルールを破って、食べてしまうと、罪悪感で苦しんだり、体調が悪くなってしまったりするわけです。逆に、自分のルールに合った「健康的だと思う食事」を取ると、自己肯定感が高まっていくというのも特徴です。30代以降の女性に多く、子育て世代も当てはまるため、子どもにも自分が思い込んだ「正しい食事」を強要して、栄養を偏らせてしまうということもあります。そして、「子どもに良いものを」という考えから始まり、発症してしまうお母さんもいるのです。ハリウッドセレブなどの間でも「オルトレキシア」になったとカミングアウトして、ヘルシーな食事に執着するのをやめるという人がいました。この病気が怖いのは、自分でも過剰なこだわりだと分かっているけど、やめられないというところだそうです。

 健康的な食事を心がけることはとても良いことですが、健康的な食事を追求するあまりに、不健康になってしまうのでは本末転倒ですよね。今はインターネットにさまざまな情報があふれていて、ついついうのみにしてしまいますが、科学的根拠のないものもたくさんあります。心と体を健康に保つためにも、「正しい食事」よりも「楽しい食事」をぜひ心がけてください。楽しくおいしく食べる食事こそが、一番健康にいいと私は思っています。野菜が足りないとか、脂が多いとかは、翌日にでも少し調整すれば大丈夫。お子さんのいる方も、いない方も、健康的な食卓がまず目指すのは「楽しい、おいしい食事」なのです。

(2023年2月18日付紙面より)

2023年02月16日
73 臨時災害放送局の今後は
 セミナー通して課題共有  (近畿総合通信局、WIDA )

 総務省近畿総合通信局と和歌山県情報化推進協議会(WIDA)は9日、県立情報交流センターBig・Uでわかやま地域情報化フォーラム2023・臨時災害放送局(以下、臨災局)啓発セミナー「臨時災害放送局のこれから」を開催した。フォーラムの様子はオンラインでも配信され、WIDA会員や県内自治体、一般市民らが視聴した。

 臨災局とは、暴風、豪雨、洪水、地震などの災害が発生した場合に、被害の軽減に役立つよう、被災地の地方公共団体など(災害対策放送を行うのに適した団体)が開設する臨時かつ一時の目的のためのFM放送局。1995年の阪神・淡路大震災の経験などを踏まえ、同年2月に制度化された。なお、総務省が全国自治体を対象に行った調査によれば▽独自に機器整備をしている(36)▽開設に向けた協定締結(198)▽何らかの準備を進めている(236)―となっている。

 近畿総合通信局とWIDAは、有事の際の情報共有手段として臨災局が有用であると考え、可能な限り早期に開設するための準備を展開。これまで、県内で可聴域調査を行い、送信機の設置場所や電波の到達範囲の確認を実施しており、2020年2月には和歌山放送ラジオや地元高校生らの協力の下、新宮市で臨災局設置・運用訓練を行っている。

 同フォーラムは、臨災局の位置付けや、有効活用するための準備が自治体ごとに必要となってくることから、開設に関わる自治体や団体、個人に利活用の現状や他地域での動向などの情報を提供し、課題を共有するために開催した。

 開催に当たり、近畿総合通信局の井上知義局長が「臨災局の出番がないことが一番望ましいが、本日のセミナーが災害に強いまちづくりのため臨災局への理解を深めていただける機会となれば」とあいさつした。

 基調講演では、NHK放送文化研究所メディア研究部研究主幹の村上圭子さんが「災害情報を確実に届けるために~臨時災害放送局の役割~」を題目に講話。自身の体験を踏まえながら、臨災局の歩みや、最新動向取材を基に全国に広がる開設に向けた取り組みなどを紹介した。

 災害の現場で怖いことの一つはデマや情報がないことに対する不安であるとし「災害情報伝達とは命を守り安全を確保するため、被災地・者が求める情報を提供すること。阪神・淡路大震災の際には地域目線で情報を伝えることができていなかった」。

 東日本大震災(11年)では「被害甚大な地域ほど情報が入ってこず、マスメディアでは報道されなかった」と振り返り「コミュニティーFMの有無で地域に情報の格差が生じていた」と話した。

 同震災を受け、ヒアリング調査で得た結果から▽臨災局の認知を広げ、素早い支援で早期開設▽職員以外にも放送を担える人材を準備▽伝わる・聞いてもらえる情報と構成―が必要と問題提起。「大規模災害でなければラジオである必然性がない」「訓練のためのイベント放送に煩雑な手続きと費用がかかる」などと課題にも触れた。

 他、近畿総合通信局の中屋敷安則放送部長が「臨時災害放送局の概要と開局手続」をテーマに講話。登壇者らによるパネルディスカッションも展開された。

(2023年2月16日付紙面より)

2020年に新宮市で行われた臨災局設置訓練の様子
2023年02月16日
74 最終段階の委託先決まる
 古座分庁舎のリノベ事業  (串本町 )

 串本町の旧役場古座分庁舎リノベーション事業の最終段階、宇宙関係の展示スペースや図書スペースなどの企画提案・設計・施工・施工監理業務の委託契約先が14日実施の町議会臨時会で承認された。同契約先は株式会社ムラヤマ関西支社で、契約金額は1億3739万円。町企画課の名田倍也課長は「秋ごろ、遅くとも今年中の完成を目指す」としている。

 現在の役場本庁舎完成以降、地域振興拠点としてのリノベーションが進んでいる同分庁舎。その構想に掲げる機能のうち、先んじてサテライトオフィスやコワーキングスペースが2階、8K映像コンテンツにも対応する上映室「臨場感シアター〈仮称〉」が3階でそれぞれ仕上がり、残る展示スペースと図書スペースを同社が形作る。

 臨時会で承認を求めるに当たり名田課長は、プロポーザル形式の入札で契約先候補を募ったところ4社が参加。3日に審査員5人(うち2人は外部有識者)を立てて各社の提案説明を受けた結果、株式会社ムラヤマ関西支社と仮契約を結ぶに至ったと経過を報告し、同社の提案内容も伝えた。

 同社の提案は▽ウエルカムゾーン▽宇宙WORK▽ロケット物語▽ロケットが串本に来たヒミツ▽宇宙とつながる仕事にチャレンジ▽私たちとつながる人工衛星▽宇宙とつながる場所スペースタウン串本―といったストーリー展開に基づく展示スペース構成を思い描き、そこへ宇宙の地につながる拠点としての図書スペースや既存のエレベーターの工夫で「臨場感シアター〈仮称〉」を関連付け、さらに屋外装飾で機能の存在感を増す内容。名田課長は具体的にどのようなアイデアが盛り込まれているかも説明し、審査員は見学者視点で一番ワクワクしたという点でこの提案を選んだとした。

 展示スペース、図書スペースとも1階を使用し、玄関から入って右手全体に展示スペース、左手の一角(現時点で町企画課ロケット推進室やスペースポート紀伊周辺地域協議会事務局があるフロア)に図書スペースを配置。承認を経て名田課長はほぼ提案通りの内容で完成を目指すとし、翌15日から同社と詳細を詰める作業に取りかかっている。

(2023年2月16日付紙面より)

リノベーション事業が進む旧役場古座分庁舎。中央玄関に屋外装飾を施し機能の存在感を増す予定
展示スペースの一コーナー「私たちとつながる人工衛星」のイメージ図(串本町提供)
図書スペースのイメージ図。中央にフェアリング、天井に星空を模した構造が伴う(串本町提供)
2023年02月16日
75 お気に入りの1冊を紹介
 オンラインでビブリオバトル大会  (井田、成川、御浜の3校 )

 紀宝町の井田小学校、成川小学校、御浜町の御浜小学校をオンラインで結んで13日、ビブリオバトル大会が開催された。3校のバトラー(発表者)計9人がお気に入りの本の魅力を熱く語った。

 ビブリオバトルは、お薦めの本の魅力をスピーチして競うもの。今大会は、新しい本と出合って読書の楽しさを知り、他校の児童と交流することが目的。はじめに、ビブリオバトル三重県大会中学生の部でチャンプ本を勝ち取った藤井春奈さん(尾鷲市立輪内中2年)によるエキシビションがあった。

 この後、いずれも6年生の岸﨑美悠さん(成川)、橋本将君(井田)、榎本源太君(御浜)、谷口友絃君(成川)、福田結愛さん(井田)、竹平春翔君(御浜)、廣里凪咲さん(成川)、奥地來知君(井田)、今西夢果さん(御浜)の順で、心引かれた1冊を紹介した。

 バトラーは3分間で発表し、オーディエンス(観戦者)から質問を受けた。全員の発表が終わった後、各自の学習用端末(ノートパソコン)から「一番読みたくなった本」を各校1票ずつ投票し、チャンプ本を決めた。

 成川小は谷口君の「きまぐれロボット」、井田小は橋本君の「『絶体絶命ゲーム』シリーズ」、御浜小は竹平君の「風の又三郎」がチャンプ本に選ばれた。

(2023年2月16日付紙面より)

バトラーが本の魅力を紹介する=13日、紀宝町立成川小学校
オンラインでビブリオバトル大会を開催
2023年02月16日
76 夜を彩るスカイランタン
 生徒会のバレンタイン企画  (近大新宮 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校の中高生徒会が14日夜、同校の中庭で「バレンタインランタンFes.」を開催した。13個のLEDスカイランタンが夜空を彩り、生徒らが幻想的な光景に歓声を上げた。

 発案者は高校生徒会の前田一成副会長(高1)で「放課後の地域ゼミに参加する中で、自分も地域活性化につながるイベントをやりたいと考えるようになった。最初は花見の時季に丹鶴城跡でランタンを揚げられたらと思ったが、こうした大きな行事の運営や機材発注の経験がなく、まずは学校でやってみようと思った」。イベントの実施を公約に掲げて生徒会入りし、延期を経験しながらも実現にこぎ着けた。

 当日は有志生徒もランタンの準備に協力。高校生徒会の梅崎光会長(高2)のカウントダウンでランタンを揚げ、中庭で多くの生徒が記念撮影をして楽しんだ。

 福田美心さん(中3)は「部活を早めに切り上げてもらって参加した。すごくきれい」。谷口優依さん(高2)は「バレンタインらしいし、自分たちだけが見られる特別感もある」と語った。

 前田副会長は「LEDが外れてしまったり、時間が30分遅れたりと、計画通りにいかないことも多かったが、有志の皆さんのおかげで無事にイベントを成功させることができ、本当にありがたい。この経験を生かし、七夕にはもっとたくさんのランタンを揚げるイベントができれば」と話していた。

(2023年2月16日付紙面より)

13個のランタンが浮かぶ=14日、新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校
準備を行う生徒会メンバーら
2023年02月16日
77 団体や個人で寄託申し出  町開設のトルコ義援金へ  (串本LCなど )
2023年02月16日
78 串本太地道路の早期完成を  高速道建設協が知事らに要望  (那智勝浦町 )
2023年02月16日
79 声かけで詐欺を防止  コンビニ店長に感謝状  (新宮警察署 )
2023年02月16日
80 新3年生1人が転入  小規模特認の高田小学校  (新宮市 )
2023年02月16日
81 目標に向けチーム一丸で  ㈱ニチダイ野球部が春季キャンプ  (新宮市 )
2023年02月16日
82 充実した期間を過ごして  神戸大学卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2023年02月16日
83 特殊詐欺被害防ぎ感謝状  コンビニ店員、竹ノ鼻誠之さんに  (紀宝署 )
2023年02月08日
84 熊野に春呼ぶ御燈祭り
 古式床しく神事斎行  (新宮市神倉神社 )

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。新型コロナウイルス感染防止のため、3年連続で上(あ)がり子の入山が中止となる中、神職と介釈(かいしゃく)の一行が古式床(ゆか)しく神事を斎行。御神火をともした大松明(たいまつ)と共に下山した。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る勇壮な火祭り。2016年3月、熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財に指定された。

 今年は、斎行に向けて前向きな検討が行われていたものの、昨年末に新型コロナウイルス第8波の状況を受け、3年連続の上がり子参加中止を決断していた。

 午後5時過ぎ、神倉神社で修祓(しゅうばつ)を終えた介釈らは熊野速玉大社へ。神職らに導かれ一行は神倉神社に向かった。

 神倉神社で神事を執り行った神職と介釈らは、御神火をともした大松明と共に下山。阿須賀神社に向かい、御神火を奉安し奉幣神事を執り行った。

 熊野速玉大社に戻った神職らは同様に神事を斎行。厳かな雰囲気の中、今年の火祭りは幕を下ろした。

 猪飼三雄・神倉神社奉賛会長は「3年連続の上がり子参加中止は寂しいがコロナだけは仕方ない。上がり子も関係者もみんな残念がっているはず。毎年、祭りが終われば新しい年を迎える気持ちになる。祭りはやりたかったが今は気張らなければ。来年こそは必ず」と思いを語った。

 祭事を終えた上野宮司は「熊野に生まれたことを誇りに思い、そしてどんな年であっても一日というものを大切に、そして祖先が感じた神様の尊さを感じる。大神の心、神々の伝言というものを今日、私たちはこのお祭りで聞くことができたと思う」。

 「今年はさらに厳しい年になるかもしれないが、神様の力を頂いて乗り切れるように、蘇(よみがえ)りの熊野にふさわしい民として生きていきたい」と話し、市消防団や市消防職員、新宮警察署、関係者らに対する感謝を述べた。

(2023年2月8日付紙面より)

御神火をともした大松明が下山=6日夜、新宮市の神倉神社
2023年02月08日
85 義援金箱など支援に動く
 6日のトルコ地震を受け  (串本町 )

 トルコ共和国南東部で6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)ごろ、マグニチュード7・8の地震があった。日本とトルコの友好発祥地・串本町は刻一刻と深刻さが増す被災状況を受け、翌7日から義援金の受け付けを始めるなど支援に動き出している。

 この地震はシリアとの国境に近いガジアンテップ県で発生。その一帯で大規模な余震が続いて被災が拡大し、救助活動にも支障が及ぶ状況にある。

 串本町も6日正午前に事態を察知。未明の発生とあって序盤こそ把握が進まなかったが現地の夜明けを経て被災状況が刻一刻と伝わり、田嶋勝正町長はただちに義援金の受け付けを始めるよう指示。7日の開庁と同時に役場本庁住民課窓口に義援金箱を設置し、今後は旧役場古座分庁舎、文化センター、トルコ記念館へも設置し、在日トルコ共和国大使館とも連絡を取り、送金の段取りを進めるという(7日正午現在)。

 田嶋町長は「大きな被害が出ている様子を見ると、心を痛めるばかり。日本トルコ友好発祥の町として義援金を募集するので、頑張ってください」と被災者向けのメッセージを発表し、注視を続けている。

(2023年2月8日付紙面より)

住民課窓口に急きょ設置した義援金箱〈今後容器を変更する予定〉=7日、串本町役場本庁
2023年02月08日
86 東正寺の寺報500号に
 42年、毎月欠かさず発行  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ)が発行する寺報「醫王」が、2月で500号を迎えた。寺と檀家(だんか)、地域とのつながりになればと片野晴友住職(69)が42年前に始めた取り組みで、編集印刷を一人で担いながら毎月欠かさず作り続けてきた。

 B4判を二つ折りにした両面モノクロ印刷で、毎月1日発行。僧侶仲間のエッセーや、「せいゆうのひとりごと」と題したコラム、前の月の行事報告、寄付金の状況などを載せ、今は860部を檀家や縁のある人に届けている。

 始まりは大本山永平寺(福井県)での修行から戻った27歳の頃。「お葬式や法事以外、どんなことをしているか知られていない」と感じ、寺と檀家をつなぐものとして寺報を当時の眞道住職に提案した。

 創刊号は1981年に発行。鉄筆で手書きし、いわゆるガリ版印刷(謄写版印刷)で仕上げた。表紙となる1面には今すぐに取り組もうという意味の道歌をつづり、イラストも描き入れた。「当時は笑われることもあった」が、先代の住職は何も言わず温かく見守ってくれた。

 創刊した年は計4回発行し、翌年からは毎月発行へ。83年からは文字をワープロ書きに変え、読みやすくした。「文才がないので、1面だけは何とかしたいと思って」。元々交流のあった北海道の僧侶仲間に依頼し、エッセーを執筆してもらうなど試行錯誤してきた。

 これまで最も多い時で1350部発行し、3日間をかけて熊野市から那智勝浦町まで原付バイクで配っていたが、2年前に膝を痛めてからは多くを郵送に託すことにした。今はパソコンで編集し、業務用プリンターで印刷。「元気だよと、分かってもらえたらという気持ちで続けている」という。

 晴友住職のそばでは日々、長男で副住職の智博さん(37)、次男で徒弟の道雄さん(32)が励んでおり、21年からは智博さんがインスタグラムでの発信を始めた。先代の住職が背中を押してくれたように、信頼して任せている。

 晴友住職は「500号だからという意識はしていない。毎月出すという最初の気持ちをずっと持っている。続けられる間は続けていきたい」と目を細めていた。

(2023年2月8日付紙面より)

500号を手にする片野晴友住職=紀宝町鵜殿の東正寺
1981年1月に発行した創刊号
2023年02月08日
87 ロケット見学場周辺を清掃
 「かつうら渚の会」  (那智勝浦町 )

 「かつうら渚(なぎさ)の会」(猪飼伸会長、会員22人)は5日、串本町田原のスペースポート紀伊から発射されるロケット「カイロス」初号機の公式見学場の一つである那智勝浦町浦神の旧浦神小学校周辺で清掃活動を実施した。会員や区民、和歌山ロケット応援団、那智浦神郵便局、町役場有志、和歌山県など41人が参加し、作業に汗を流した。

 昨年11月末に串本町の公式見学場・田原海水浴場で実施されたビーチクリーンにも参加した渚の会。今回は応援団が駆け付け、協力した。

 堀順一郎町長が「ロケット発射が延期となった。本町では盛り上がりが少ないため、盛り上げるために努めていきたい。けがには注意して、きれいにしていただけたらありがたいです」とあいさつ。

 その後、参加者はごみ袋や火ばさみなどを持って、学校や周辺の海沿い、漁港、道路などに落ちている空き缶やビニール、粗大ごみなどを回収し、雑草なども除去した。

 浦神西区の並川廣区長は「今日は多くの皆さまに清掃していただけて、とてもありがたい。台風シーズンは漂流物が多く、清掃が大変。ロケットを楽しみにしている方も多いため、漂流物が多い台風シーズンの際にもご協力いただければうれしい」と語った。

 猪飼会長は「この場所以外にも近くで清掃したい場所もあるため、別の機会で取り組みたい。多くの方が楽しみにしているロケット打ち上げのためにも、今日はしっかりときれいにしたい」と話していた。

(2023年2月8日付紙面より)

参加した皆さん=5日、那智勝浦町の旧浦神小学校周辺
清掃活動に汗を流した
2023年02月08日
88 林さん(男子)、和田さん(女子)が優勝
 第14回ミックスダブルス大会  (紀南テニス協会 )
2023年02月08日
89 157人が熱戦を展開
 新宮市スポ祭兼松村杯バドミントン大会  
2023年02月08日
90 楽しくフェアプレーで
 ラグビー「第3回はまゆうカップ」  (新宮RFC )
2023年02月08日
91 世界遺産の意義など学ぶ  ロングハイキングに向け講座  (新宮高校 )
2023年02月08日
92 過去最大規模の予算確保  財政危機警報を発出  (和歌山県、新年度当初予算案 )
2023年02月08日
93 浜辺の景観をきれいに  王子ヶ浜でごみ回収作業  (NPO法人「環境ファースト連合会」 )
2023年02月08日
94 積雪の影響などを調査  熊自連が日だまり観察会  (太地町 )
2023年02月08日
95 自由な発想でプログラミング  地域ふれあいネットワーク  (那智勝浦町 )
2023年02月08日
96 王子ヶ浜で海中禊  御燈祭りに向け、熊野生流倶楽部  
2023年02月08日
97 実社会に触れ在り方考える  1年生51人が職場体験で②  (串本古座高校 )
2023年02月08日
98 「耳の地蔵」などに信心  添野川で湯の花霊場例祭  (古座川町 )
2023年02月08日
99 カラフルなエイだこが完成  地域の人に教わりながら  (井田小 )
2023年02月08日
100 6区間でたすきつなぐ  伝統の駅伝大会に地区住民も応援  (相野谷中 )
2023年02月08日
101 お悔やみ情報