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2022年02月20日
1 三位一体で美化活動
 ボランティア・サポート・プログラム  (那智勝浦町 )

 国土交通省が国道の清掃・美化活動に取り組むボランティア活動を支援するボランティア・サポート・プログラムの調印式が18日、那智勝浦町役場であった。出席した実施団体の町建設業組合有志の会の上地秀和代表と堀順一郎町長、国交省紀南河川国道事務所の川尻竜也所長が協定を結んだ。同町においての締結は初で、今後は3者が協力して朝日地区の歩道部において、清掃や美化活動などに取り組む。

 2000年から始まった同プログラムは道路管理者である国交省や市町村が実施団体の活動をサポートし、実施団体が責任を持って活動を行う取り組み。清掃用具など活動に必要な道具は国交省が支給し、市町村は収集ごみの処理や団体との連絡窓口として協力する。

 和歌山県内で6団体目。紀南河川国道事務所管内では新宮市(2団体あり)、田辺市、白浜町に次いで5団体目となった。活動内容は清掃のみならず、各団体によってさまざまだという。

 実施団体として申し出た有志の会には、町建設業組合(21社)からカミジ技建株式会社、井筒建設株式会社、木原造林株式会社、大和建設株式会社の4社が参加。

 同町朝日地区の勝浦交差点から那智勝浦消防本部東交差点までの歩道部(片側約550㍍、上下線約1100㍍)で清掃に取り組み、道路構造物の目視点検なども行う。活動日は偶数月の第2火曜日に定めている。

 調印式では堀町長が「朝日地区の国道42号は交通量も多く、町営バスも通る。活動いただけることで町内の美化や意識の向上、活性化にもつながる」。

 川尻所長は「有志の会の皆さまがプロの目線で目視点検を行っていただけることは心強い。三位一体となって、地域に取り組みが根差せるように頑張りたい」と話した。

 上地代表は「生まれ育った地元に貢献したいとの思いで参加した。那智勝浦町は観光の町。お越しいただいた皆さまに『マグロや温泉も良かったが、道路もきれいだった』と思っていただけるように努めたい」と語った。

(2022年2月20日付紙面より)

締結を終えた(左から)国土交通省紀南河川国道事務所の川尻竜也所長、那智勝浦町建設業組合有志の会の上地秀和代表、堀順一郎町長=18日、那智勝浦町役場
ボランティア・サポート・プログラムの調印式の様子
2022年02月20日
2 日本と中国を比較分析
 和歌山大学が出前講義  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で16日、和歌山大学による高大連携出前講義があった。同大学教育学部の三品英憲教授が「日本社会と中国社会―比較をすれば見えてくる?―」と題してオンラインで講話し、1、2年生16人が聴講した。

 高校生により専門的な大学での学びやその楽しさを体験してもらおうと実施しており、オンライン開催は今回が初。三品教授は中国近現代史が専門で、教育学部では世界史に関する講義を担っている。

 三品教授は講義の狙いについて「日本人と中国人は同じモンゴロイドで稲作や漢字、箸など文化的にも多くの共通点を持つことから『同種同文』といわれるが、価値観や社会体制は大きく異なっている。その違いを歴史的観点から考察し、互いの理解につなげていくことが重要」と説明した。

 江戸時代の日本社会と清代の中国社会の特徴を、財産相続形態の違いから解説。「家業・家産・家名を長男1人が受け継ぐ長子単独相続制を取った日本では、身分やムラ社会(※)の構成員が固定化され、『村八分』という強制力を持つ『寄合』の組織に滅私奉公する価値観が形成された。一方、男子均分相続制を取った中国には身分がなく、個々人がより良い生活を求めて居住地を移動し、努力や才覚によって階級の上昇・没落が決まる流動的な社会が形成された。村への帰属意識が弱く、個人の自由が優先される社会であるがゆえに、現在のような一党独裁体制が求められるようになった。このような社会構造の違いが価値観の違いを生み出した」と語った。

 鍋割優心君(1年)は「新型コロナウイルス感染症のニュースで中国のことを耳にする機会が増え、それを理解するきっかけになるのではと思って参加した。中国のようなネットワーク型社会のいい面と弱い面の両方を知ることができて面白かった」と話していた。

□     □

※ムラ社会

 集落に基づいて形成され、有力者を中心とした厳しい秩序を保つ排他的な社会。日本特有の村落社会を指す用語。

(2022年2月20日付紙面より)

三品英憲教授が講話=16日、新宮市の県立新宮高校
2022年02月20日
3 窓口設け各種業務に対応
 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は16日、役場1階会議室(期日前投票時に使用する場所で「新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口」の隣)に「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」窓口を設置した。配置された職員が同給付金に係る町民への案内や質問、業務に対応する。

 給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の令和3年度住民税均等割が非課税の世帯と、コロナの影響で昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」(※)の収入になった家計急変世帯のいずれかが対象となる。同町では約2700世帯が対象だという。

 給付は1世帯につき10万円だが、重複しての受給はできない。支給時期は確認書または申請書の受理から約2~3週間後が目安としている。

 受給するには手続きが必要で、世帯全員の令和3年度の住民税が非課税の世帯に関しては、町から届いた確認書に必要事項を記入の上、返信する。

 「住民税非課税相当」の収入になった家計急変世帯は申請が必要。申請書に必要事項を記入し添付書類などとともに、郵送または直接提出する。申請期間は3月1日(火)~9月30日(金)。いずれの世帯も3月上旬から随時支給される予定とした。

 同窓口では給付事業を進めるに当たり、コロナの影響でない収入減少による給付申請は、不正受給(詐欺罪)に問われる可能性があると注意を促している。

 なお、自宅や職場などに都道府県や市区町村、国(の職員)などをかたる不審な電話や郵便があった場合は、町や最寄りの警察署か警察相談専用電話(#9110)に連絡するなど、同給付金の「振り込め詐欺」や「個人情報の詐取」に注意するよう呼び掛けている。

 担当職員は「申請書などは現在、対象世帯全てには送付できていない。世帯主さまがお亡くなりになられた世帯や転入世帯など約150世帯分は今後送付させていただく。ご不明な点がある際は電話や窓口でのご説明をさせていただきます。お気軽にご相談ください」と話している。

 臨時特別給付金に関する問い合わせは同窓口(電話0735・29・2280)まで。

  □     □

※住民税非課税相当

 世帯員全員のそれぞれの年収見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月収入×12倍)が住民税非課税水準以下であることを指す。

(2022年2月20日付紙面より)

専用窓口を設置し「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」の業務に当たる=18日、那智勝浦町役場1階会議室
2022年02月20日
4 防災への意識を高める
 丹鶴幼で地震津波避難訓練  (新宮市 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児44人)で18日、地震・津波避難訓練が行われた。園児らは落ち着いて避難経路をたどるなどして防災への意識を高めた。

 同園では火災や地震、不審者などを想定した各訓練を定期的に実施し、日頃から防災・防犯意識を高めている。この日は午前10時ごろに地震発生を知らせる放送が流れた。園庭で遊んでいた子どもたちはその場に座り、手で頭を覆って身を守った後、教職員の指示に従って避難を開始。年長児と3歳児が手をつなぎながら、近隣にある市保健センター隣の花壇・タウンガーデンへと逃げた。

 下岡園長は「今日は上手に逃げることができました」と講評。「周囲に落下物があるときは丈夫な物の下に潜り、お外などで遊んでいる場合は『ダンゴムシのポーズ』で頭や体を守ってくださいね」と伝えた。

 地震後には津波が発生する可能性があると語り「災害はいつ起こるか分かりません。近くの高い建物などに避難することを忘れないで」と呼び掛けていた。

 訓練後にはみんなで園に戻り、クラスごとに分かれて災害にまつわる紙芝居の読み聞かせや防災頭巾の装着方法を確認した。

(2022年2月20日付紙面より)

教職員の指示に従い避難する園児=18日、新宮市立丹鶴幼稚園
防災頭巾のかぶり方を確認した
2022年02月20日
5 「県民の皆さまへのお願い」変更  まん延防止等重点措置延長に伴い  (和歌山県 )
2022年02月20日
6 市長に答申書を提出  新宮市ごみ減量等推進審議会  
2022年02月20日
7 3作品がノミネート  第24回学校華道インターネット花展  (和の心「珠蒼の会」 )
2022年02月20日
8 「全国大会出場目指す」  下古谷兄弟が関西大会出場  (管打楽器ソロコンテスト )
2022年02月20日
9 地域の伝統文化継承を  宇久井小4が獅子舞体験  (那智勝浦町 )
2022年02月20日
10 「小学校で会いましょう」  成川小、成川保でオンライン交流会  (紀宝町 )
2022年02月20日
11 タイの富裕層向けに高級柑橘  2年ぶり、中晩柑の輸出再開  (JA伊勢 )
2022年02月20日
12 移動支所の業務を再開  確定申告、町県民税申告相談も開設  (紀宝町 )
2022年02月20日
13 お悔やみ情報
  
2022年02月18日
14 産婦人科医師を派遣予定
 近畿大学と包括連携協定締結  (新宮市 )

 新宮市はこのたび、人的・知的資源の交流と活用推進を目的に、学校法人近畿大学(大阪府東大阪市)と包括連携協定を結んだ。16日、新型コロナウイルス感染状況を鑑みオンラインを通して行われた締結式には同大学の世耕弘成理事長と田岡実千年市長が出席した。取り組みの第1段として、医師不足となっている市立医療センターに同大学病院からの産婦人科医師派遣を予定しているという。

 同市は大学創設者・世耕弘一氏(1893~1965年、市名誉市民)の生誕地。同大学附属新宮高等学校・中学校や水産研究所新宮実験場が所在するなど、ゆかり深いつながりがある。そういった関係性から両者はこれまでも地域活動や人材育成など、産官学の連携によってさまざまな取り組みを行ってきた。

 両者の連携をさらに拡大・深化させるこのたびの協定締結。今後、①医療・健康・福祉・スポーツ・育児②防災・減災③教育および人材育成④まちづくり⑤生涯学習⑥学術研究⑦国際交流⑧施設の利用―に関することや⑨その他前条の目的に沿い、両者が必要と認める事項を展開し地域振興に取り組んでいく。同大学はまずは先行して①~④の4分野において市の支援を行っていくという。

 締結に当たり、田岡市長は「市が抱える地域課題についてあらゆる分野から解決に向けたご支援とご協力を頂けることを大変喜ばしく、また心強く感じている」と世耕理事長と同大学の尽力に感謝。「今後、さらに連携を深める中で地域の皆さまが安心安全で心豊かで元気に暮らせるまちづくりにまい進していく」と誓い、さらなる協力を求めた。

 世耕理事長は、産婦人科医の退職に伴い、分娩(ぶんべん)継続が困難となっている市立医療センターの実情について述べ「市長や市議会、また地域住民らから分娩の再開・継続を望む悲痛な要望を受けて検討を重ね、協力を決断した。医師派遣により分娩再開が可能となり、当面安定的に継続もできると考えている。医療だけではなく、縁の深い新宮市ともっと関係を深めるべきだと思った」と締結に至った経緯を説明。

 同大学病院では県と連携し地域医療枠を設けていることや、医学生に対し地域医療のやりがいや地域の魅力を伝える取り組みも実践していること、他分野における取り組みに対する展望などを語り「新宮市と近畿大学には大きなポテンシャルがあると思っている。これを機に関係性を深化させていきたい」とあいさつした。

 同大学病院は非常勤医師を定期的に派遣する他、現在同大学病院に勤務している産婦人科医師1人が退職し、市立医療センターの常勤医として勤務する予定。

(2022年2月18日付紙面より)

田岡実千年市長(右)と近畿大学の世耕弘成理事長が包括連携協定を締結した=16日、新宮市役所
2022年02月18日
15 堀町長がモデルナ製PR
 3回目ワクチン接種で  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルスのワクチン集団接種が進む那智勝浦町の体育文化会館で16日、堀順一郎町長が3回目の接種を行ったた。ワクチンはモデルナ製で、種類問わず安心して接種が受けられることをPRした。

 先月24日から65歳以上の一般高齢者の3回目接種が始まり、この日で9日目。町によると、接種率は14日現在、18・5%で接種は順調に進んでいるとし、目立った副反応などの報告もないとしている。また、町民からは少量だが、ファイザー製のワクチンを望む声もあったという。

 昨年7月に1回目、8月に2回目の接種を行い、どちらもファイザー製のワクチンを接種している堀町長。

 3回目接種を終えて「モデルナ製に不安のある方も多いので、皆さまに安心いただくためにも、今回モデルナ製での接種を行った。ファイザー製を2回接種後にモデルナ製を接種すると抗体が上がるとも聞いている。空きもあるため、接種できる方は申し込んで打っていただけたら」と述べた。

 町では供給量の関係で日時によってワクチンの種類が異なるため、スマートフォンやパソコンなどでそれらが選択できるウェブ予約も勧めている。

  □     □

■今後のスケジュールなど



 榎本直子福祉課長によると、前倒しの接種を行っていくことから、2回目接種が遅れた対象者などを除けば、全体的には4月半ばに3回目の接種を終えることになるという。

 また、12歳以下の子どもの1回目接種については「現段階では検討中だが、3月下旬の接種を予定している」と話していた。

(2022年2月18日付紙面より)

モデルナ製のワクチンで3回目の接種を行う堀順一郎町長=16日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年02月18日
16 白銀の世界に様変わり
 熊野地方でも積雪  

 今シーズン最も強い寒気が流れ込んだ17日、全国各地で積雪があり、温暖で知られる熊野地方でも未明から雪が降った。

 那智勝浦町の熊野那智大社では境内が白銀の世界に様変わりした。

 紀宝町の山間部でも朝には雪が積もり、朝日を浴びる雪だるまもお目見えした。

 和歌山地方気象台によると、17日朝の最低気温は古座川町西川で氷点下2・8度、串本町潮岬で0・7度、新宮市で1度などだった。

(2022年2月18日付紙面より)

境内に雪が積もる=17日午前7時20分ごろ、那智勝浦町の熊野那智大社
朝日を浴びる雪だるま=17日午前7時18分ごろ、紀宝町大里
2022年02月18日
17 「色川の棚田群」が選定
 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」  (那智勝浦町 )

 農林水産省はこのほど、優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」を実施し、全国から271地区の棚田が選ばれた。和歌山県内で8地区が選定され、那智勝浦町の「色川の棚田群」もその中に名を連ねた。

 「つなぐ棚田遺産」は、棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価するとともに、国民に棚田地域の活性化や棚田の多面的な機能への理解と協力を呼び掛けることが目的。過去には日本の棚田百選も実施された。

 選定基準は▽積極的な維持・保前の取り組みがなされ、今後も継続される見込みがある▽原則として、勾配が20分の1以上の一団の棚田が1㌶以上ある▽棚田を含む地域の振興に係る取り組みに、多様な主体・多世代が参加している―ことが必須要件。さらに「農産物の供給の促進」「国土の保全、水源の涵養(かんよう)」「自然環境の保全」「良好な景観形成」「伝統文化の継承」「棚田を核とした地域の振興」のいずれかに関する取り組みが優れた棚田。

 14日に開催した外部有識者から構成する「つなぐ棚田遺産選定委員会」において、選定された。

 県内では「色川の棚田群」以外に、紀美野町中田の「中田の棚田」、橋本市柱本の「芋谷の棚田」、有田川町清水の「上湯・あらぎ島」、同町沼の「沼の棚田・段々畑」、同町久野原の「久野原の棚田」、同町沼谷の「沼谷『天空の棚田』」、同町杉野原の「杉野原の棚田」が選ばれた。

 認定証授与式は各市町でオンラインにより開催される。また、東京都にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では3月末まで「つなぐ棚田遺産」を紹介する特設コーナーが設置され、色川の棚田米など棚田地域の特産品を販売している。

 なお、令和5年秋ごろには那智勝浦町で全国棚田(千枚田)サミットが開催される。

  □     □

■「色川の棚田群」

 「色川の棚田群」は色川棚田地域振興協議会が保全を行っており、同地域では40年以上前から移住に力を注いでいる。多様な人材を受け入れ、地域が一体となって棚田の復田や維持管理に努めてきたという。

 棚田地域振興法を活用して同協議会を組織し、色川地域内6カ所の棚田が連携・協力して、保全・活用に取り組んでいる。さらには若い人材が地域で活躍し、棚田オーナー制、農業体験などの都市農村交流、ウェブの活用や農泊なども実施している。

(2022年2月18日付紙面より)

「つなぐ棚田遺産」に選定された「色川の棚田群」(和歌山県東牟婁振興局提供)
2022年02月18日
18 銀白色に輝くネコヤナギ  新宮市高田川沿いで  
2022年02月18日
19 産婦人科医師「速やかに周知を」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委 )
2022年02月18日
20 住民の目や鳥楽しませる  岩淵さん宅のシダレウメ  (那智勝浦町 )
2022年02月18日
21 地域の平穏無事など祈願 王子神社で例大祭 (新宮市)
2022年02月18日
22 部活動や生徒会活動なども  各小学校で入学説明会  (矢渕中 )
2022年02月18日
23 松田君、前さんが校長賞に輝く  第4回きなん小中学生俳句コンクール  (紀南高校 )
2022年02月18日
24 ウメにメジロとにぎやか  三尾川の上田正弘さん宅  (古座川町 )
2022年02月18日
25 役場などに窓口設けて対応  町県民税など相談受け付け  (串本町 )
2022年02月18日
26 駐車場内の事故にご注意!  チラシ配布など通じて事故防止啓発  (新宮警察署 )
2022年02月18日
27 お悔やみ情報
  
2022年02月16日
28 伝統の味、今に引き継ぐ
 広角でこんにゃく作り  (新宮市 )

 新宮市新宮(広角)で「蒟竹笑(こんちくしょう)」を営む田中倫通さん宅で昔ながらの製法にこだわったこんにゃく作りが行われている。手作りのこんにゃくは同所玄関横の無人市場に並んだ途端に売り切れるほどの盛況ぶりだ。

 倫通さんが体調を壊し仕事を辞め、家の倉庫を改修し「蒟竹笑」を開設したのは約10年前のこと。無人市場で手作りのこんにゃくや山や畑で採れたタケノコや野菜、自家製の梅干しなどを販売しつつ、近隣住民の寄り合いの場としても同所を提供している。

 こんにゃくは、こんにゃく作りで有名な熊野川町篠尾(ささび)地区から山一つ隔てた場所に位置する九重地区出身の妻・みちよさんの父・栗須武一さんから製法を受け継いだ。熊野川町の家庭ではかつて、正月に向けて年末にこんにゃくを製作。篠尾地区でも各家庭でイモを栽培しこんにゃくを生産していたが、過疎化・高齢化の影響で作る家庭は減少している。

 「年末、妻の実家に行ったらこんにゃく作りを手伝わされた。(栗須さんから)わしら、もうようせんからお前らが覚えーよ、と言われた」と倫通さん。

 取材に訪れた14日は午前9時ごろからこんにゃく作りを開始。コンニャクイモをゆでてミキサーで細かくし、あくを入れてこねて成型し釜で長時間ゆがく。3時間以上かけて40個が完成した。成型用の型も倫通さんの手作りだ。

 倫通さんは「少しの水加減、あくの入れ方で出来上がりが変わってくる」と継承の難しさを話しながらも「手間暇かけた分おいしい」と笑顔を見せる。みちよさん手作りのゆずみそをたっぷりのせていただくと、大地の恵みが口いっぱいに広がる。

 こんにゃくは基本的に注文販売だが、倫通さんの気まぐれで作った日は販売を知らせる旗とともに無人市場に並ぶとのこと。

(2022年2月16日付紙面より)

釜で約1時間かけてこんにゃくをゆでる田中倫通さん=14日、新宮市新宮
出来たてのこんにゃくとゆずみそ。自然の恵みが口に広がる
2022年02月16日
29 スポーツ好きになってほしい
 地域活性化起業人が活躍  (那智勝浦町 )

 昨年4月から那智勝浦町へ赴任した「地域活性化起業人」の島田匡平さんが現在、町内の6小学校の体育指導や社会人向けのスポーツプログラムを通じ、町の健康づくりや健康課題改善に向けて奮闘している。

 地域活性化起業人とは、三大都市圏にある民間企業の人材を地方公共団体が一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かして業務に従事してもらうことで地域活性化を図る取り組み。総務省が推進し、県内の受け入れは那智勝浦町が初となる。

 島田さんは、全国でフィットネススタジオや介護リハビリ施設などを展開する株式会社ルネサンスのトレーナー。本年度の上半期は未就学児とその親を対象とした「すくすくワークショップ」や保育所、中学校、下半期は小学校の放課後スポーツ教室や社会人向けの「ルネサンスプログラム教室」で活動している。高齢者向けのウオーキング教室にも協力し、全年齢の町民と関わりながら健康増進に努めている。

 10日には町立太田小学校で月1回の全校体育があり、1~6年生20人を相手にバスケットボールを指導。児童は「片足立ちでバランスを取る」「両手を挙げて前にジャンプで進む」などのウオーミングアップの後、ボールさばきやシュートの練習で汗を流した。

 大下泰河君(6年)は「シュートの練習が楽しくて、上達していると思う」。同校の体育主任の塚貴記教諭は「1年生でも参加できる難易度にしつつ、6年生も飽きさせない授業づくりは学ぶことが多い。10月の『速くなる走り方』では、実際に子どもたちの走るフォームが変わり、タイムも速くなった。運動会前などに実施すれば、子どもたちに目標ができ、さらに楽しめるのでは」と期待を寄せる。

 島田さんは「小学生向けの教室はバランス感覚を伸ばすことを重視しつつ、スポーツを好きになってもらいたいという思いでやっている。社会人向けには、肩こり解消などの機能改善プログラムが人気です」と本年度の取り組み振り返る。今後について「スポーツに苦手意識を持っている層にもアプローチしていきたい。新型コロナウイルス感染拡大で難しいこともあるが、地域のサロンや運動教室にも、依頼があればぜひ協力したい」と意欲を見せていた。

(2022年2月16日付紙面より)

シュート練習に励む児童=10日、那智勝浦町立太田小学校
地域活性化起業人の島田匡平さん
2022年02月16日
30 代表参列で祭神に礼尽くす
 水門神社で例大祭「水門祭」  (串本町 )

 串本町大島にある水門(みなと)神社で12日、例大祭「水門祭」があった。新型コロナウイルスの情勢により今年も大前の儀のみで奉仕。大島区の稲田賢区長ら神社関係要職16人が代表参列して主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)への礼を尽くした。

 この例大祭は近年、祭員確保の事情で2月11日に近い土曜日を本祭日として執り行っている。当日は大前の儀で始まりお的の儀や大座の儀、祭神の渡御、櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)や還暦者などの餅まき、お山倒しやお鏡取り、獅子舞の奉納などさまざまな行事を営み、その見どころは東牟婁地方でも屈指の多彩さを誇る。

 今年は「獅子舞だけでも」と青年団体の大同会が発起したものの、にわかな感染拡大の勢いにより断念を余儀なくされ、水門神社祭典保存会(木下正己会長)は昨年同様大前の儀のみとすることを決した。

 この日の大前の儀は町長や航空自衛隊串本分屯基地司令など来賓を迎えず、区内の神社関係要職のみで奉仕。本殿を開扉して神饌(しんせん)をささげ、祝詞奏上に続いて一同で玉串をささげるなどして礼を尽くした。神事後は直会(なおらい)も営み、神酒と生米を口にして神徳にあやかった。

 2年続きの神事のみという状況を受けて稲田区長は「若い人が獅子舞やお的で頑張ろうとしたのにオミクロン株で中止となってしまったことが残念だが、この状況もじきにワクチンや飲み薬が広まって落ち着くと思う。若い人には来年も頑張ってほしいし、(担い手の)高齢化で祭りを続けるのは大変だが自衛隊の協力もいただいて次こそ元の形でできれば」と先々に願うところを語った。

 この日は先だって祈年祭の神事、例大祭後は初午(はつうま)の神事(厄払いなど)も執り行った。

(2022年2月16日付紙面より)

代表参列で神事を執り行う大島区内の神社関係要職=12日、水門神社
玉串をささげて祭神への礼を尽くす水門神社祭典保存会の木下正己会長
2022年02月16日
31 入学前に仲良くゲーム  新入児童と新6年生との交流会  (相野谷小 )
2022年02月16日
32 利用期限を3月13日まで延長  紀宝町の「紀の宝お食事券」  
2022年02月16日
33 おうち時間を楽しんで  1~3歳に絵本贈る  (紀宝町 )
2022年02月16日
34 計画策定に向け意見反映  第19回熊野川懇談会  (国交省近畿地方整備局 )
2022年02月16日
35 基本的な感染予防徹底を  米良孝志会長が語る  (新宮市医師会 )
2022年02月16日
36 御弓行事や剣道形奉納 下里神社「御弓祭」 (那智勝浦町)
2022年02月16日
37 証言や記録を振り返る  1960年チリ地震津波㊤  
2022年02月16日
38 すっぱいは 成功のもと 南高梅  「和っと驚く紀州自慢川柳」結果発表  (第一生命 )
2022年02月16日
39 リーフレットで学びを発信  高池小4年事業所協力求め  (古座川町 )
2022年02月16日
40 高齢化などで回覧を廃止  区長会制度維持し4月1日から  (太地町 )
2022年02月16日
41 お悔やみ情報