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2020年01月15日
1 防災力の向上目指し
 消防出初め式で決意新た  (新宮市 )

 新宮市で12日、消防出初め式があった。市役所別館であった式典には、消防関係者ら300人以上が出席した。竹内由定消防団長が開会宣言。功労者たちに賞状と記念品が贈呈された。なお、予定されていた分列行進と一斉放水は天候不良のため中止となった。

 田岡実千年市長は、昨年の台風による東日本での被害や、世界遺産の首里城での火災などを挙げ「大規模自然災害は後を絶たず、また全てを奪ってしまう火災の恐ろしさをあらためて痛感した」。

 安心安全に暮らせる社会は市民生活の根幹であり、消防・防災行政の充実は重要な責務であると述べ、「令和という新たな時代に入り、あらゆる分野で技術革新によって社会情勢が急速に変化しているが、鍵を握るのは『ひと』。家庭で備え、地域で助け合い、公助が支える防災のトライアングルをより強固なものとなるよう、ブレない信念のもと皆さまと共に継続して地域防災力向上にまい進していく」と式辞を述べた。

 前田賢一市議会議長は「市民の安全、安心を願い、災害に強いまちづくりのために、今後も市当局との連携を図り、より一層の防災体制の充実を推進する」と話した。来賓あいさつでは髙砂浩之新宮警察署長が「災害が多発する昨今、最も大切なことは早期の自主避難であることを、各種訓練を通して訴えていかなければならない」と呼び掛けた。

 内野井愼搾消防長は閉式に当たり、「市民の負託に応えるべく、あらゆる災害に的確に対応していくため、消防団、婦人防火クラブや少年消防クラブとの連携、自主防災組織との協力により、地域防災力の向上に向け、総力戦で臨む決意を持って職務を遂行していく」と決意を新たにした。

 昨年1年間の出動状況は火災15件、救急件数1472件、救助22件。火災15件中、建物火災は10件で、うち5件が全焼火災だった。

(2020年1月15日付紙面より)

出席者を前に式辞を述べる田岡実千年市長(中央)=12日、新宮市役所別館
消防関係者らが出席
2020年01月15日
2 安全や豊漁を祈願
 塩竃神社で雨中の「脊美祭り」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竃(しおがま)神社(井谷正守宮司)で12日、豊漁や船の安全などを祈願する伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)が祭りや歴史を継承している。神事や手踊りなど地域住民らが協力し、祭りを盛り上げた。

 古来捕鯨の歴史を持つ同区で、セミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いて毎年催行。過去には成人の儀式として行われていたとされている。長年、捕鯨文化を継承していることから2016年に日本遺産「鯨とともに生きる」に認定された。

 神事後、井谷宮司が「鬼」と書かれた1・7㍍の的を矢で射抜くと同時に、脊美子(せみこ)の德村奏磨君(12)と弟の怜音君(9)、新屋岳(たける)君(10)が取り付けられた脊美を一斉につかみ取り、西区区民会館まで全力で走った。

 役目を終えた奏磨君は「最後になると思うので少し寂しく感じたけど、しっかり務めることができました」。怜音君は「緊張もなく楽しめました。脊美も上手に取れて良かった」。新屋君は「落ち着いてできたので安心しています。寒くて雨だったので足が痛かった」と笑顔で語り、3人をねぎらう祝賀の直会(なおらい)が持たれた。

 この日は雨天により神輿(みこし)、だんじりは中止。神社社務所と同会館では東区の勇義社(鈴木伸社長)が勇壮な獅子舞を奉納し、多くの住民たちが拍手を送った。

 午後からは会館で女性たちを中心に神輿を囲み、脊美音頭などの手踊りを披露。西区有志で結成したBBバンドの演奏や子どもたちにお年玉と菓子が配られた。さまざまな賞品が当たる抽選会も行われ、会場はにぎわった。

 見物していた室野友哉さん(23)は「妻の実家があるので毎年見ています。伝統と迫力があり、地域の方々が祭りを大事にしているのが伝わる。今後も続いていってほしい」。谷口会長は「あいにくの天気でしたが、皆さんの協力で無事終えることができました。地元の祭りは最高。子どもたちの人数が少なくて寂しいが、今後も地域一体で助け合いながら伝統ある祭りを継続していきたい」と話していた。

(2020年1月15日付紙面より)

脊美を取り、駆け出す脊美子たち=12日、那智勝浦町浦神の塩竃神社
勇義社が獅子舞を奉納した
2020年01月15日
3 お弓式などで活気を誘う
 潮﨑本之宮神社でお的祭  (串本町 )

 串本町串本にある潮﨑本之宮神社(深美芳治宮司)で13日、例祭「お的祭」があり同神社総代会(吉村健三総代長)奉仕によるお弓式などが新春の活気を誘った。

 古く小正月(1月15日)と日取りが同じだった祝日「成人の日」に合わせて営んでいる新春の祭礼。花形のお弓式は氏子区域内7分区持ち回りの巡りで今回は堀笠嶋区が世話役を務め、正は弓頭・甲山航太さん(18)と矢取り・松原咲奏さん(10)に同区の嶋本孝志総代が付き添い、副は弓頭・井上日我さん(18)と矢取り・松原妃奏さん(7)に同区の堀好之総代が付き添う配役で準備を進めてきた。

 早朝の潮垢離(しおごり)を済ませた弓頭2人は裃(かみしも)を着て式典に参列。深美宮司と総代一同に続いて玉串をささげて主祭神に礼を尽くした後、吉村総代長(77)の仕切りで境内に設けた弓場へ参進してお弓式に臨んだ。

 正副が対となって受け継がれる所作をこなし、「おーまとー」の掛け声に合わせて約30㍍先に据えた直径約3・6㍍の的にそれぞれ矢4本(1巡2射を2回、1回目と2回目で立ち位置を交代)を奉射。その後、的は細かく引きちぎり門先の魔よけとして拝観者に授与され、弓頭は矢取りから矢2本を受け、渾身(こんしん)の力を込めて遠くへ放って式を締めくくった。

 弓頭は前途ある未婚の男性が務める習わし。今回の奉仕を経て2人とも自他の健康を願い、甲山さんは「去年よりもいっそう活躍できる自分になりたい」、井上さんは「社会人としてもっと仕事がこなせるよう頑張りたい」と気持ちを新たにして話した。

 お弓式と並行して厄年や還暦以降の歳祝いを迎えた男女15人の祈とうもあり、双方終了後は境内にやぐらを据えて餅まきをし神前に氏子らの活気をささげた。

 吉村総代長は「潮﨑本之宮神社は漁の神様。ここ最近は水揚げが思わしくなく心配しているが、いつ大漁に恵まれるか分からないのが漁なのでその日が早く、密に来てほしい。とにかく家内安全と大漁満足、そのための健康を向こう一年に願いたい」と奉仕に込めた思いを語った。

(2020年1月15日付紙面より)

お弓式に臨む甲山航太さん(右)と井上日我さんら=13日、潮﨑本之宮神社
餅まきの活気を神前にささげる氏子ら
2020年01月15日
4 一年の平穏無事願い
 那智四十八滝寒行始まる  (熊野修験 )

 那智勝浦町那智山を拠点とする「熊野修験」(大導師=髙木亮英・那智山青岸渡寺副住職)は11日から、那智四十八滝回峯修行を始めた。那智山地区にある48の滝を巡り、人々の安寧を祈る。

 毎年、二十四節気の小寒(6日)から大寒(20日)ごろまでの時季に行っている寒行。那智四十八滝は、平安時代から明治時代初期まで修験道場の中心となっていたが、1872(明治5)年に修験道が廃止されて、滝の正確な位置も分からなくなっていた。約120年を経た1991(平成3)年に髙木大導師らが古地図などで山中を調査し、92(平成4)年に寒行を復活させた。

 修験者たちは、各滝で九字の呪(じゅ)を唱え、指で空を切る護身を行い、般若心経や熊野十二社大権現の本地仏の真言などを唱え、勤行後、碑伝(ひで)と呼ばれる供養の木札を供える。

 初日の寒行は午前6時すぎ、青岸渡寺の本尊と本堂にある修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)の像の前で読経し、ほら貝を吹き鳴らした後、那智の滝から曽以(そい)の滝(=文覚の滝)、続いて陰陽(いんよう)の滝方面へ出発した。

 髙木大導師は「昨年は災害の多い年でしたが、令和2年を迎え、一年の平穏無事であることと人々の安寧を願います」と話していた。

(2020年1月15日付紙面より)

那智の滝前で真言を唱える修験者たち=11日、那智勝浦町那智山
本堂で読経する髙木亮英大導師
2020年01月15日
5 サッカー通じて健全発達図る
 斑鳩が優勝  (新宮SSS招待兼ヤタガラスカップ )
2020年01月15日
6 那智勝浦と串本で3部門制す
 総合は「くまのマラソン塾」が3連覇  (くまの駅伝大会 )
2020年01月15日
7 報恩感謝の思い絶やさず  延命寺で「南龍講」  (那智勝浦町 )
2020年01月15日
8 大漁や地区の平安願う  森浦の蛭子神社で弓祭り  (太地町 )
2020年01月15日
9 大漁や航海安全願い  飛鳥神社でお弓神事  (太地町 )
2020年01月15日
10 那智大社などにお出掛け  放課後児童ク「きほっこ」  (紀宝町 )
2020年01月15日
11 華やかに美声響かせる  カラオケクラブ喜楽会発表会  (紀宝町 )
2020年01月15日
12 各地区の安泰など願い  浅里、上野で例大祭  (紀宝町 )
2020年01月15日
13 不測に対し万全の体制を  消防団令和2年出初め式  (古座川町 )
2020年01月15日
14 お悔やみ情報