ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:70件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年10月31日
1 地域盛り上げる一助に 本宮郵便局が風景印一新 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で29日、本宮郵便局(同町本宮)で押印される風景印第一号の奉納奉告祭があった。九鬼宮司や同郵便局の西清隆局長らが参列。新風景印の使用開始を祝った。

 風景印(風景入通信日付印)は郵便局に配備されている消印の一種。1937年に制度が創設され、同年7月に現在の富士山頂郵便局と富士山北郵便局で使用が開始された。

 局名と押印年月日欄と共に、地域の名所旧跡や観光地などにちなむ図柄が描かれている。通常の消印とは異なり、郵便窓口などで利用者から申し出があった場合に押印する。

 本宮郵便局でも、1995年ごろの開局と同時に風景印の使用を開始。28日をもって同大社旧社地・大斎原が描かれた旧風景印を廃止し、29日から同大社の社殿・大斎原の大鳥居・八咫烏を題材にしたデザインに一新した。

 この日、奉納されたのは初日1番印の特別祈念押印と印のデザイン画など。同郵便局によると、すでに全国から1000通を超える押印依頼があるという。

 同大社境内に八咫ポストが設置されたのが2009年の10月29日。設置からちょうど12年後の新風景印使用開始を受け、九鬼宮司は「多くの人が風景印を押して熊野の地に思いをはせていただける。コロナ収束後には参詣や観光で熊野に訪れてくれる人が増えるのでは」と感謝。

 西局長に対し「多くの方々の思いがこもった郵便を、それぞれの場所に思いを込めて届けてほしい」と伝えた。

 西局長は「コロナ禍の中、どうにかして活性化に協力できないか思案し、一生懸命デザインを考えた。今後も大社や地域と一体となって本宮町を盛り上げていきたい」と話した。

 同大社の八咫ポストに投函したはがきについては田辺郵便局にて処理されるため風景印は押印されない。風景印押印を希望する人は本宮郵便局窓口で申し出るか、押印の指示内容や連絡先を明記し、返信用封筒(返送先を明記し必要な切手を貼付したもの)などを送付する。問い合わせは本宮郵便局(電話0735・42・0050)まで。

(2021年10月31日付紙面より)

風景印デザイン画を手に(右から)九鬼家隆宮司、西清隆局長=29日、田辺市本宮町
新風景印の初日1番印
2021年10月31日
2 関係機関が協働し清掃
 ごみ散乱防止強化月間  (新宮市 )

 2020年に施行された「和歌山県ごみの散乱防止に関する条例」に伴い、東牟婁振興局は29日、新宮市高田地内の国道168号で管内関係機関と協働して清掃作業を実施した。環境省吉野熊野国立公園管理事務所や市生活環境課、同振興局の新宮建設部や地域振興部、県庁廃棄物指導室、新宮保健所衛生環境課から15人ほどが参加し、国道ののり面付近に散乱するごみを回収した。

 条例の施行を受けて、今年から毎年10月が「和歌山県ごみの散乱防止強化月間」に指定されている。県によると、同所のごみは車から捨てられている可能性が高く、ペットボトルや缶、瓶、弁当などの食べ物から出るプラスチックごみなどが多いという。

 今回のメンバーでの清掃は2度目。職員らは急な斜面を下り、のり面に廃棄されたごみを燃えるごみと燃えないごみに仕分けながら、作業に汗を流した。

 新宮保健所衛生環境課の堀内達司課長は「県では不法投棄への対策として、これまで168号沿いにごみ箱の設置などを行ってきた。ごみが捨てづらい環境をつくるために以前から撤去作業も実施している。今後も継続していきたい」と話していた。

 この日回収したごみの量は約400㌔(軽トラック5台分)にも上った。

(2021年10月31日付紙面より)

国道168号ののり面付近でごみを回収する職員ら=29日、新宮市高田
2021年10月31日
3 花いっぱいに飾り付け
 7校が協力「丹鶴ホール」  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」建物沿いに、市内7校が育てた花プランターが設置され、施設に彩りを与えている=写真

 「令和3年度花いっぱい運動」の一環。和歌山県誕生150年や、30日開幕の「紀の国わかやま文化祭2021」への機運を盛り上げ、観光客らを温かく迎えるため、各学校が協力した。

 協力者は▽市立神倉小学校▽市立城南中学校▽市立緑丘中学校▽市立高田中学校▽県立新宮高校▽県立新翔高校▽県立みくまの支援学校―の児童・生徒の皆さん。プランターは同文化祭期間中、11月21日(日)まで設置される。

(2021年10月31日付紙面より)


2021年10月31日
4 和歌山県ナース章  本紙エリアから2人受章  
2021年10月31日
5 地元3校は変わらず  22年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2021年10月31日
6 お化けや魔法使いに変身  各保育所でハロウィーン行事  (那智勝浦町 )
2021年10月31日
7 ちびっ子お化けが大集合  太地こども園と南紀園  
2021年10月31日
8 熊野緑会が手作りお菓子贈呈  はまゆう、木の川両こども園に  (新宮市 )
2021年10月31日
9 仮装施しゲームを楽しむ  新木保育園でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2021年10月31日
10 サツマイモの収穫を楽しむ  ブライトライフが紀南学園生招き  (御浜町 )
2021年10月31日
11 英語で「お店屋さんごっこ」  うどの幼稚園で保護者参観  (紀宝町 )
2021年10月31日
12 紀の宝お食事券の販売開始  町民限定で1人1セット  (紀宝町 )
2021年10月31日
13 国民の審判はいかに  31日、舌戦終え投開票  (衆院選 )
2021年10月31日
14 お悔やみ情報
  
2021年10月29日
15 森林は未来へつなぐ宝物
 近大新宮中3年に林業学習  (新宮市 )

 紀の国緑育推進事業を活用した林業教室が28日、近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)3年生33人を対象に開かれた。生徒たちは間伐体験や原木市場見学、木工教室を通じて紀州材が製造される過程を追い、ふるさとの森林や産業への学びを深めた。

 紀の国森づくり税を活用し、36万㌶の広大な森林を有する和歌山県の林業や環境問題への関心を高め、森林を守り育てる意識を育むことが目的。同校の参加は3年目で、新宮・東牟婁地方で林業・製材業・運送業を営む若手経営者で組織する紀南木材新緑会(野地陽介会長)と熊野川町森林組合(田中多喜夫代表理事組合長)が協力した。

 講義では、新緑会の野中亮伸さんが「全国の市町村の中で、新宮市の森林率は第3位の91%」と紹介。森林が持つ▽水を蓄える▽生物のすみかとなる▽空気をきれいにする―などの効果を十分に発揮させるためには、森林の適切な管理と伐採・利用が不可欠と述べ、林業の重要性を強調した。「森林は未来につなぐ私たちの宝物。苗木が成長して原木になり、製材を経て大工が家を建て、皆さんの元へ届くという木の一生を体験してほしい」と語った。

 間伐体験では直径20㌢のスギを伐採。熊野川町森林組合の職員から伐倒方向を決める受け口・追い口の入れ方を学び、のこぎりで切り倒した。

 山本里緒さんは「昔の新宮市が林業で栄えていたことなど、知らないことがたくさん。自分たちの世代が植えた木を生きている間に切ることはないと聞き、森林がこれまでの世代から引き継がれてきた大切なものだと感じた」。岡嵜悠士朗君は「北山村の筏(いかだ)下りが林業と関わりが深いと聞いたことがあったが、新しい発見がたくさんあった」と話した。

(2021年10月29日付紙面より)

間伐体験をする生徒=28日、新宮市熊野川町
2021年10月29日
16 特殊詐欺の防止対策学ぶ
 中ノ川で「いきいきサロン」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町中ノ川の中ノ川クラブで27日、同町社会福祉協議会の「いきいきサロン」があった。地域住民ら約10人が参加し、新宮警察署特殊詐欺被害防止アドバイザーの楠本研さんと脊古佳さんが詐欺の手口や防止対策などについて講話した。

 同協議会では高齢者の地域活動を促す「いきいきサロン」を町内16地区で開設している。いきいきサロンは地域の高齢化や1人暮らしの増加を背景に始まった取り組みで、引きこもり防止や生きがいづくりなどが目的。

 同地区では中ノ川いきいきグループが毎月第4水曜日に▽マスク着用▽手指消毒▽換気―などの新型コロナウイルス感染対策を施し行われている。

 講話で楠本さんは、県内では今年9月末から現在までに44件、約7300万円の特殊詐欺被害が発生しており、昨年一年間より12件も増加していると紹介。中でも高齢者の割合が全体の81・8%を占めていると説明した。件数の多い犯行手口については▽預貯金▽キャッシュカード▽還付金▽架空料金請求―の詐欺を挙げた。

 楠本さんと脊古さんは「ATMでの手続きは詐欺。還付金がそのような形で返還されることは絶対にありません。公的機関の名前を出されても信用せず、新宮もしくは串本警察署に相談してほしい。確認電話の開設もしているので、一人で悩まず連絡を」と呼び掛けていた。

 参加した70代・女性は「具体的に分かりやすく、とても有意義な時間でした。以前、自宅に不審な電話もあったため、改めて意識を高めていきたい」と話していた。

  □     □

 相談先の連絡先は次の通り。

▽新宮警察署 0735・21・0110

▽串本警察署 0735・62・0110

▽「かけて損なし ちょっと確認電話」 0120・508・878

(2021年10月29日付紙面より)

特殊詐欺について理解を深める参加者=27日、那智勝浦町中ノ川の中ノ川クラブ
2021年10月29日
17 避難者の立場で対応考える
 相野谷小中合同防災学習  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校と相野谷中学校による合同防災学習が25日、同小学校であった。小学4~6年生の22人と中学生24人が災害対応ゲーム「クロスロード」に挑戦し、災害にどう対応し、行動するかを考えた。

 町教育委員会による防災教育事業の一環。町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授を講師に招いた。当初、地震と津波をイメージして通学路を歩き、危険箇所や災害時に役立つ物を探す予定だったが、雨天のためクロスロードに変更した。

 児童生徒はまず、図書館で防災学習に取り組んだ。川口准教授は国内で過去10年間、マグニチュード6以上の地震が300回発生したことを挙げ「地震が起きたら山崩れの発生やブロック塀、家などが倒壊する恐れがある。相野谷地区は海から離れているが、津波が海から相野谷川へ逆流する可能性もあるため、高台に逃げることが必要」と伝えた。

 体育館に移動後、4~5人でグループを組み、クロスロードに挑戦。クロスロードは災害発生時の救助や応急活動、避難所運営などの事例が書かれたカードを自らの問題として考え、YESかNOかで自分の考えを示すカードゲーム。

 「被災者のあなたは、避難所に犬を連れてくることを許しますか?」の問いに「連れていかないとかわいそうだから」と「YES」の児童生徒が多い一方、「NO」と答えた生徒は「動物アレルギーの人もいる」などと意見した。

 「水も食料も持たない家族が多数いる避難所で非常持ち出し袋を開ける?」などの質問が続き、それぞれが自分の意思を示し、グループで行動を考えた。児童生徒たちはゲームを通して災害時の対応を自らの問題として捉え、自分とは異なる意見にも耳を傾けていた。

(2021年10月29日付紙面より)

クロスロードゲームに取り組む児童生徒=25日、紀宝町立相野谷小学校体育館
2021年10月29日
18 地震と津波から命を守る
 くしもとこども園で避難訓練  (串本町 )

 串本町立くしもとこども園(中山紀子園長、園児154人)が26日、消防本部立ち会いの下で南海トラフを震源とする大きな地震や津波から命を守る訓練に取り組んだ。

 同園は町内で唯一低地にある保育・幼児教育施設。海抜約5㍍の立地にあり前述した地震が起こった場合は津波による浸水も予想されるため、月1回の頻度で敷地に接する海抜15㍍の西の岡へ駆け上がる避難訓練に取り組んでいる。

 普段は園独自でしているが年1回、消防本部に見てもらい改良すべき点などで助言を得る形も取っている。同本部は園児の励みになればと願って毎回、消防車両見学の機会を届けて印象を強める後押しをしているが、本年度は同園から新型コロナウイルス感染症予防の観点で消防車両見学はなしにしたいと申し出を受け、助言のみで協力した。

 園内一斉放送で地震発生と安全確保の指示が流れ、園児は先生の話をしっかり聞いてまずは机の下へ潜り込んで頭と体の安全を確保。次いで揺れの収まりと避難開始の指示が流れ、園児は防災頭巾をかぶり上靴のままで西の岡まで駆け上がった。

 年長は自分の足で走り、年少はお散歩カー(大型ベビーカー)に乗り保育教諭が4人がかりで押し上げ。電動でないお散歩カーは力業の大変さを伴い、それなりに時間を要しつつ避難を完了した。

 中山園長が西の岡で全員の避難を確かめ、同本部は園児に先生の言うことをよく聞きしゃべらず他の人を押さずに逃げること、保育教諭にカートを押し上げるため日々鍛錬を欠かさないことを意識付け。最後に合い言葉(自分の命は自分で守る・早く高い所へ逃げる・安全になるまで戻らない)をみんなで思い出して締めくくった。

 あと1年余りで高台に新しい園舎ができるが、それまでこの訓練は不可欠、と意識する中山園長。「今日はスムーズに避難でき、日頃の訓練の大事さを改めて再確認した」と今回の訓練を振り返り、「避難に限らず日頃から子どもの体力や運動能力を高めておきたい」と今後を見据えて語った。

(2021年10月29日付紙面より)

西の岡へと駆け上がるくしもとこども園の園児や保育教諭=26日、串本町串本
年少のお散歩カーは保育教諭がチームを組んで押し上げた
2021年10月29日
19 5チーム30人が熱戦
 那智勝浦町総合体育大会バドミントン大会  
2021年10月29日
20 アサマリンドウが見頃に  妙法山阿弥陀寺  
2021年10月29日
21 怖い人から身を守ろう  丹鶴幼で不審者対応避難訓練  (新宮市 )
2021年10月29日
22 大きなサツマイモにびっくり  太地こども園が七彩会と  
2021年10月29日
23 太田小児童が作品づくり  ペーパークィリング体験  (那智勝浦町 )
2021年10月29日
24 学校から歩いて公園へ  1~4年生が秋の遠足  (神内小 )
2021年10月29日
25 適切な叱り方を学ぶ  松本将平さんが「子どものほめ方・しかり方」  (熊野市 )
2021年10月29日
26 収穫したイモを味わう  西向小学校で焼き芋大会  (串本町 )
2021年10月29日
27 JAXA模型を一般公開  文化セの2階ホワイエで  (串本町 )
2021年10月29日
28 考え方伝えて意欲促す  事業計画策定セミナー  (広域商工会東牟婁協議会 )
2021年10月29日
29 危険性など訴える 串本西中で薬物乱用防止教室 (串本町)
2021年10月29日
30 100%の力でチャレンジ!  保育園・こども園で運動会  
2021年10月29日
31 音楽と映像で「KUMANO」を表現  向井山さん「丹鶴ホール」で公演  (新宮市 )
2021年10月15日
32 楽しい地域、つくろらよ
 「わがら広角」が設立  (新宮市 )

 地域に寄り添い、地域と向き合い、楽しい「わがら広角」を作り上げていく―。このたび、新宮市の広角地域(広角、広角梅ノ木、広角谷地)住民の結束と地域の活性化や振興に寄与することを目的に第2層協議体「わがら広角」(木下進会長)が発足した。13日、同市新宮の広角会館で発足後1回目の会議があり、地域住民や市社会福祉協議会、市、県職員など約20人が出席。クリスマス会をはじめとした今後の事業展開について意見を出し合った。

 農業に特化した地域として、農作物の生産にいそしむ傍ら、地域の守り神である「廣津野神社」例祭、過去には盆踊り大会などの地域行事が農業従事者などによって支えられてきた同地域。

 しかし、近年の高齢化により農業はもとより、多様化する住民意識の変化などによって地域活動に参加する人が減少。地域行事などに担い手不足が生じ、運営主体が同じメンバーに偏るなどが地域の課題となっている。

 一方で、紀伊半島大水害(2011年)以降、高台である同地域には若い世代(約30世帯)が転入。そういった状況を鑑み、同組織は若い世代の人と交流を深めることにより一人でも多く地域行事などに関わることが地域活性化の重要な特効薬と考え、さまざまな活動やボランティアなど、身近なことを中心とした事業(行事)を積極的に推進することを目的に設立の運びとなった。

 地域住民の結束を強調し主体が住民にあることを表現するため、組織名には「わがら」を使用。仲間意識や地域への思いを、慣れ親しんだ方言に込めた。

 今後、同組織は目的達成のため▽高齢者などの見守り活動と地域福祉の推進▽防災、減災など安全安心のための活動▽運動と健康、娯楽と教養およびボランティア活動などの実践▽関係機関、他団体との連携―などの事業を展開していく。

 木下会長は「昔のような、活気ある広角を作り上げたい」と思いを語った。

 市における協議体の設立は、熊野川町の「チームくまのがわ」(2018年設立)に続いて2組織目。旧市内では初となる。

(2021年10月15日付紙面より)

「わがら広角」が発足した=13日、新宮市新宮の広角会館(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月15日
33 和気あいあいと集いの場
 南大居でサロンスタート  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の南大居会館で13日、南大居いきいきサロンがスタートした。地域住民20人が運動や口の健康の大切さについて学び、今後どのように活動していくのかを話し合った。

 いきいきサロンは、地域の歩いて行ける所にある会館などに集い、おしゃべりやゲーム、健康体操で楽しい時間を過ごす交流活動。引きこもり防止や生きがいづくり、高齢者の見守り活動につなげる狙いがあり、町社会福祉協議会が活動を支援している。

 初回は町地域包括支援センターの理学療法士・櫻井良恵さんがベンチウオーキングやスクワットなどの簡単な運動を指導。▽硬い物が食べにくい▽汁物でむせる▽入れ歯の調子が悪い―などの小さな口の不調が低栄養や筋力低下、認知機能低下といった心身衰弱を招く「オーラルフレイル」に陥らないよう注意を促した。

 参加者は和気あいあいとサロンを楽しんだ。管理栄養士の大下亜紀子さん、保健師の須川亮さんへの健康相談もあった。

 世話人の一人である太田則夫さんは「こんなゲームがしたいなどのアイデアがあれば、ぜひ教えてください。今後も第2水曜日に開催していきたいと思いますので、よろしくお願いします」と呼び掛けた。

 自分たちの地域でサロンを始めたい人、興味がある人は、町社協(電話0735・52・5252)まで。

(2021年10月15日付紙面より)

脳トレゲームをする参加者=13日、那智勝浦町南大居
理学療法士の櫻井良恵さんが講話
2021年10月15日
34 主だったジオサイト巡る
 ガイド養成講座現地実習  (南紀熊野ジオパーク )

 本年度南紀熊野ジオパークガイド養成講座の現地実習が9、10日の2日間、南エリアの串本町や古座川町であり受講生10人が主だったジオサイトを巡って見識を深めるなどした。

 この講座は同パーク推進協議会が南紀熊野ジオパークの大地と関わる人々の営みを伝える人材育成を目的として実施。修了後に同ガイドとして活動できる人を対象とし、同パーク内の東西南北4エリアのどこで活動したいかを踏まえて受講登録を受け付けた。

 結果、5年ぶりの実施となる今回は東西南の各エリアで定員いっぱいの10人、北エリアで5人が登録しているという。序盤は新型コロナウイルス感染症拡大防止のためオンラインで説明会や必修教養科目2講座(全体講座とエリア講座)を実施。その内容を知識として携え、エリア別に現地実習に取り組む段階へと差し掛かっている。

 南エリアの現地実習は同パークセンターの福村成哉研究員が講師を担当。2日間をかけて▽潮岬の火成岩▽和深海岸▽サラシ首層▽江田海岸▽橋杭岩▽真砂の舟着き場▽古座川の一枚岩▽滝の拝▽高池の虫喰岩▽清暑島(通称・河内様=こおったま)―を訪ね、地質・地形としての特色やエピソードなどを解説した。併せて砂岩、泥岩、礫(れき)岩、火成岩や化石などの特徴を実物で確かめ、案内ルートの安全確保や緊急避難路の確保などガイドとして現地で配慮すべき事柄なども説明、受講生も将来の活動を見据えた志を持つ人材とあって現地で気になった点を都度質問して詳細解説を求めるなど、熱心に理解を深めていた。

 受講生は実習後、訪ねた先から2カ所を選んでレポートを提出して評価を受ける。今後は普通救命講習(過去1年以内に修了していない受講生対象)やジオツアーの企画研修にも取り組んで来年1月中旬に認定試験に受験、合格すると2月中旬実施予定のイベント「同パークフェスタ」内で修了証の交付を受け同ガイドとして活動できるようになるという。

 他のエリアの現地実習は今月12~13日に東、18~19日に西、23~24日に北でそれぞれ実施予定。

(2021年10月15日付紙面より)

露頭した砂岩層、泥岩層、礫岩層の違いを実物で学ぶ受講生ら=9日、串本町和深
2021年10月15日
35 3年生と最後の全国に挑む
 県で唯一、日本コンテ中学S部門へ  (矢渕中吹奏楽部 )

 コロナ禍で活動が制限される中、紀宝町立矢渕中学校の吹奏楽部は、2日に引退した3年生と最後の全国大会「第27回日本管楽合奏コンテスト」への出場が決まった。

 コンテストには小学校部門と中学校、高校のA、B、S各部門に全国から応募があり、音源審査による予選を通過した学校のみが参加する。矢渕中は三重県で唯一、中学校S部門に出場する。

 本年度は新型コロナウイルスの影響で全国大会が動画審査となったため、3年生の引退公演となった2日の「第13回定期演奏会」で全部員12人が演奏した「テルプシコーレ舞曲集より」の動画で挑む。審査は11月20日(土)に行われる。

 定期演奏会をもって引退した3年生はフルートの髙野結梨さん、クラリネットの杉岡紗矢さん、岡本怜奈さん、サクソフォンの増田あおいさん、トランペットの北野孝明君、チューバの宇城颯夏さん、パーカッションの亀石沙來さん。

 部員たちは本年度、JSECC第9回日本学校合奏コンクール2020グランドコンテスト全国大会や全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト三重県選考会中学校の部などで金賞を獲得し、輝かしい活躍を見せた。

 8日には3年生も集まり、コンテストのパンフレット用写真を撮影。前部長の岡本さんは「コロナで制限された時期も多くあったけど、3年間、楽しい部活でした。久しぶりに人前で演奏した定期演奏会は緊張したけど、みんなで楽しめた」と話していた。

(2021年10月15日付紙面より)

3年生(前列)と共に最後の全国大会に出場する矢渕中学校吹奏楽部
2021年10月15日
36 近隣住民に理解求める  一般国道42号新宮道路事業説明会  (新宮市 )
2021年10月15日
37 大きな芋がゴロゴロ!  井関保でサツマイモ収穫  (那智勝浦町 )
2021年10月15日
38 新入団員らに辞令交付  令和3年第2回消防団員任命式  (新宮市 )
2021年10月15日
39 生徒6人が受検し合格  第2回漢字能力検定で  (ECC古座教室 )
2021年10月15日
40 愛好者193人参加して競う グラウンドゴルフ競技の秋季大会 (県立潮岬青少年の家)
2021年10月15日
41 実践通じルール学ぶ  大島小学校で交通安全教室  (串本町 )
2021年10月15日
42 元気いっぱいバトンつなぐ  潮岬こども園でかけっこ教室  (串本町 )
2021年10月15日
43 ヘリ夜間離着陸を安全に  県職員が防災拠点で灯火器の訓練  (熊野市 )
2021年10月15日
44 例大祭に向け準備進む  杉ノ仮宮など設営  (熊野速玉大社 )
2021年10月15日
45 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
46 柳家禽太夫さんが落語披露
 下里小で青少年劇場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で7日、全校児童75人を対象とした青少年劇場小公演「はなしの伝統芸能『落語』」があり、噺(はなし)家の柳家禽太夫(きんだゆう)さんが落語の面白さや社会におけるルールの大切さを訴えた。

 公益財団法人日本青少年文化センターが都道府県と連携して実施している事業。子どもたちが一流の芸術に触れる機会をつくることで、豊かな人間形成の一助とすることが目的。

 禽太夫さんは柳家小三治に入門し、「小のり」の名で初高座。2001年に真打に昇進し、全国各地の落語会や東京都内の寄席に出演するなど、精力的に活動している。

 禽太夫さんは落語の基礎について優しく説明。筆や紙などを表現する際に扇子と手拭いを用いるとし、顔が左右を向くことで別人を演じているなどと解説した。

 まんじゅうを食べるしぐさなども紹介して笑いを取り、「しぐさでいろんなものに見立てていくことや、頭の中に情景を思い浮かべてもらうのも落語の特徴」と述べた。

 6年生の菅浩士君、川口慶次君、桃井勇起斗(ゆきと)君の3人も小話に挑戦。1人ずつ高座へ上がり、小話を見事にやり遂げ笑いを取った。

 最後は犬が人間になった様子を描いた落語「元犬(もといぬ)」を禽太夫さんが披露し、児童は笑い声を上げ、拍手を送った。

 禽太夫さんは「見たり、聞いたりして集中している時は人の邪魔をしないようにしましょう。邪魔をすると人の時間やお金を奪ってしまうことになる。ルールを守れる大人になってください」と締めくくった。

 児童を代表して児童会役員の小谷恵菜さん(6年)が「面白い落語を聞かせていただきありがとうございます。とても面白かったです」と感謝を述べた。

 柴原寛教頭は「全学年が笑える楽しい時間を持つことができた。公共のマナーについてのお話もしていただき、学校としてもありがたい」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

禽太夫さんから落語を学ぶ児童=7日、那智勝浦町立下里小学校
落語を楽しんだ
柳家禽太夫さん
2021年10月09日
47 秋山裕由医師に知事表彰
 救急医療功労たたえ伝達  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院の院長代理を務める秋山裕由(ひろゆき)医師(63)が7日、本年度の救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受けた。

 この表彰は関係者の意識高揚による救急医療対策の推進を目的とし、その功績が特に顕著な個人や団体を対象にして1994年度から贈呈している。本年度は医師10人を被表彰者として選び、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年の表彰式は取りやめて順次被表彰者を訪ねて表彰状などを伝達する形で功績をたたえている。

 秋山医師は大阪府大阪市出身。近畿大学大学院を修了して医学博士となり、94年4月に南和歌山医療センターへ赴任、2012年8月から院長代理として同病院へ赴任し現在に至る。呼吸器内科担当医として27年にわたり県内の地域医療に貢献する中、後進の育成や福祉施設との信頼構築による円滑な救急医療の充実に努め、最近では新型コロナウイルス感染症対策面でも陣頭指揮を執って地域における感染拡大防止にも尽力している。それら功績が評価され、本年度の被表彰者として選ばれた。

 この日は新宮保健所の和田安彦所長らが同病院を訪問し、同病院側が整えた会場で秋山医師に表彰状と記念の盾を伝達。秋山医師は「この表彰は私の名前だが、今まで診療に携わってこられた方々全てで受けたものと理解する。人間至る所に青山ありの節目としてありがたく拝受し、今日より明日への励みとして診療を続けていきたい」と述べて感謝した。

 共に診療に当たった専門家集団と患者やその家族から力を頂き時には慰めも頂きながら育てたからこそ今がある、と27年の歩みを振り返る秋山医師。今後は人間到る所青山ありにどこまで迫れるかを医の道で目指すこと、自分の良心の声に従い続けることを心掛けて頑張りたいと心境を語った。

(2021年10月9日付紙面より)

救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受ける秋山裕由医師(左)=7日、くしもと町立病院
2021年10月09日
48 「地域のことは地域で考える」
 鳥羽市長が鮒田区の防災を視察  (紀宝町 )

 鳥羽市の中村欣一郎市長と防災担当を含む各課職員が8日、紀宝町鮒田地区を訪れた。鮒田自主防災会の東口高士会長から2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況を聞き、避難所や高台に完成した一時避難場所などを視察した。

 当時、県議会議員だった中村市長は紀伊半島大水害後、熊野市紀和町でボランティアに携わり、鮒田地区にも視察で訪れている。

 鮒田構造改善センターで西田健町長は、当時の広報きほう、町防災情報共有システム、各種防災関連事業を紹介し「広報には災害支援制度を掲載し活用していただいた。大きな災害を受けて、多くの皆さまに支えていただき、復旧・復興につながった。地域のご努力が一番ありがたかった。地域と連携して今後も防災・減災につなげたい」と話した。

 中村市長は「10年前のご縁があって訪問させていただいた。広報12月号の写真にインパクトがあり、現地に出向こうと思っていた。紀宝町との共通点もあり、多くのことを学びたい」と述べた。

 水害発生時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が5棟、大規模半壊128棟、半壊41棟などの被害を受けた。多くの住民が深夜に避難所から山頂まで歩いて逃げた。

 東口会長は「水門、輪中堤があり大丈夫だと思い込んでいたが、昔からの言い伝えで助かった人もいる。現場は地元の判断が大切」と振り返り、水害を教訓にした地区タイムラインを説明。「地域のことは地域で考える。生活の中に防災を組み込むことが大切」と共助の必要性を示した。新型コロナウイルス対策として、山口建設から寄贈があった「抗原検査キット」も備蓄しているという。

 高台の一時避難場所で防災倉庫や備蓄品などを確認した中村市長は「当時は被害の状況だけを見たが、今回、視察して持続可能な準備ができていることが分かった。地域の力を付ける総合力になっており、地域共生社会そのものだと感じた」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

高台に完成した一時避難場所を視察する鳥羽市の中村欣一郎市長(右から2人目)=8日、紀宝町鮒田
2021年10月09日
49 「舞台からの景色楽しんで」
 文化ホールを一般開放  (新宮市 )

 新宮市は8、9の両日、市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)内文化ホールを一般開放している。8日には市内外から大勢が来館し、新しいホールと舞台の広さや完成度を確かめた。

 3日に記念式典の開催をもって開館した同施設。5日から通常業務を開始したが、文化ホールは安全管理上、イベント開催時以外は開放していない。

 このたびの一般開放は、新型コロナウイルス感染症の影響で8月に予定していた施設内覧会が中止となる中、普段見る機会の少ない舞台側からの景色を楽しんでもらおうと企画。2日にわたって開放し、新ホール披露の機会とした。

 文化ホールでは今後、多くの自主事業や貸館事業が控えているほか、今月30日(土)から和歌山県を舞台に開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の舞台の一つとなる。

 ホール貸館の本年度の予約率は58・8%。土・日・祝日は75・9%。10~12月の間では77・3%で土・日・祝日は80・8%(9月6日現在)。新型コロナの影響で若干のキャンセルが出ているという。

 9日の舞台一般開放時間は午前10時~正午(最終入場11時30分)と午後1時~4時30分(同4時)。市は、新型コロナ感染防止対策への協力と、体調がすぐれない場合は来場を控えるよう呼び掛けている。

(2021年10月9日付紙面より)

舞台からの景色を楽しんだ=8日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2021年10月09日
50 県大会出場争いも終盤に
 後期ホップリーグ3日目  (和歌山県サッカー協会 )
2021年10月09日
51 大山さん、小川さんが優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年10月09日
52 足踏み式脱穀機で作業  明神小児童らが米作り体験  (古座川町 )
2021年10月09日
53 思い思いに「○」描く 紀伊有田駅でワークショップ (紀の国トレイナート)
2021年10月09日
54 新たなつながりの構築を  地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )
2021年10月09日
55 地域住民らが芝生手入れ  太田小学校で運動会に向け  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
56 サギ?コウノトリが飛来  本紙確認分で6羽目か  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
57 世界遺産の魅力感じて  熊野川小・中が川舟下り  (新宮市 )
2021年10月09日
58 推奨像に安全運転誓う  カーネットヨロクマから川上組へ伝達  (熊野警察署 )
2021年10月09日
59 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
60 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第41回】孤食のフォロー法  

 食育の話をすると、「孤食」という言葉をよく見ると思います。孤食はいけない!といわれていますよね。確かに、食卓でのコミュニケーションは、子どもたちのメンタルにとてもいい作用があります。一人で食べる子どもより、家族と会話をしながら食べている子どもの方が、自己肯定感が高いという研究結果もあります。では、孤食の何が問題なのか、それはズバリ「子どもが孤独に感じること」なんです。一人でテレビを見ながら食べる食事は、大人だっておいしいとはなかなか思えないですよね。大勢でわいわい食べる食事は、何を食べてもおいしく感じるものです。一人で食べることで、寂しいと感じてしまうことが、一番子どもにとってつらいことだと思います。

 孤食とひと言で言っても、色々なタイプがあると思います。大人が近くにいて一人で食べる。一人で何かを買って食べる。親が用意してくれた食事を食べる。兄弟・姉妹と一緒に食べる。大人が近くにいると孤食ではないと考える人もいるかもしれませんが、私は、これも孤食だと思っています。どれだけ近くにいても、膝を突き合わせて、会話をできる状況でなければ孤食になります。子どもにとって、共食とは大人と一緒に会話をしながら食事をするということなんです。

 では仕事の都合やさまざまな事情で子どもに孤食をさせなければいけなくなった場合、どうフォローをすればいいのでしょうか? まず、お勧めしたいのが、コミュニケーションのフォローです。食事の時間に一緒にいられなくても、帰宅後お茶でも飲みながら、今日あったことなどを話してみてください。会話をする時間があれば、それは食事の時間でなくても大丈夫。話をたくさん聞いてあげるようにしましょう。きちんと向き合って、会話ができていて、わかってくれていると子どもたちが感じることができれば、孤食も怖くありません。孤食をさせてしまった日は電話でもメールでもいいので、必ずコミュニケーションを取ることにしましょう。その日がどうしても無理な場合は翌日いつもの倍コミュニケーションを取れば、大丈夫です。

 そして、さらに意識してほしいのが翌日の食事です。やむを得ず孤食をさせてしまった場合は、できるだけ翌日、家族でゆっくり食事を取るようにしてください。朝食でも夕食でも大丈夫。家族がそろう時間の食事を大切にしてあげてください。孤食は続くほど、子どもには悪影響です。

 そして最後に忘れないでほしいのが、声がけです。一人で食事をさせたときは「ありがとう助かった」「一人で食べさせてごめんね」と必ず声をかけてあげてください。私もまだまだ勉強中ですが、調べれば調べるほど、子どもたちは親の声がけを聞いていないようできちんと聞いているのです。

 慌ただしく忙しい毎日の中ですが、どうか頑張りすぎず、罪悪感を持たず、笑顔で子どもと向き合ってあげてください。それが、子どもたちにとっては一番の栄養剤であるはずです!

(2021年10月9日付紙面より)

2021年10月03日
61 特選3作品が決定
 ふるさと自慢写真コンクール  (南紀くろしお商工会 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)の商業振興部会(須川晴夫部会長)が那智勝浦町と太地町の小・中学生から募集していた「ふるさと自慢写真コンクール」の表彰式が2日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅であった。

 コンクールは地域の子どもたちにふるさとの良さを写真によって再認識してもらおうと始まった。今年で17回目。118作品が集まった。特選には下原咲和(さわ)さん(勝浦小5)の「海を行くゴジラ」、角拓利(たくと)君(勝浦小6)の「貴久の滝」、小賀実樹君(市野々小5)の「六地蔵と那智の滝」が選ばれた。

 表彰式には下原さんと小賀君が出席。森川会長とJR新宮駅の小林豊係長が、2人に賞状と記念品を手渡した。

 森川会長は保護者やJR西日本に対し感謝を述べ、「コロナ禍の中でも多数の応募があった。子どもたちのエネルギーが頼もしい。皆さまの写真を通して、地域の良いところをたくさん知ってもらうことで地域が良くなります」。

 商業振興部会の木下勝之副部会長が「素晴らしい写真、喜んでいます。これからもコンクールに期待されるものが大きくなっていくと思う」など祝いの言葉を贈った。

 自分用のカメラで普段から景色の撮影などを行う下原さんは「去年も参加しましたが、入選に入ることもできなかった。特選を取ることができてうれしい」と笑顔で話した。

 これまでも同コンクールに参加したことがあるという小賀君は「三重の塔を撮影する人も多いが、今回はお地蔵さまと滝を撮るほうが良いと思った。写真を撮影するのは好き。次回もやってみたい」と話していた。

 特選には同商工会の商品券のほか、JR新宮駅、和歌山県漁連勝浦市場、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)、南紀勝浦温泉旅館組合、那智黒総本舗から副賞が贈られた。

 入賞作品23点はJR紀伊勝浦駅舎2階に展示中。那智勝浦ロータリークラブのカレンダーにも掲載される予定。

(2021年10月3日付紙面より)

式典に出席した小賀実樹君(前列左)と下原咲和さん=2日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅
2021年10月03日
62 地域社会の形成などを支援
 串本町と包括連携協定締結  (第一生命保険株式会社 )

 第一生命保険株式会社和歌山支社新宮営業オフィス(林田祥道オフィス長)が1日、串本町と地域社会形成などに係る包括連携協定を締結した。林田オフィス長はまず健康増進分野で支援するとし、この連携を足掛かりにし同町の全国発信など協働の幅を広げていきたいと意気込んでいる。

 同社は事業の舞台となる地域の諸課題解決の力になりたいという思いで自治体や公共機関との協定締結を重ねている。同オフィスの協定締結は昨年10月に新宮市と締結した高齢者見守りに関する協定に続いて2例目。包括連携協定としては県南部初で、同支社エリア内では橋本市、紀美野町、かつらぎ町、高野町、九度山町に続いて6例目になるという。

 この日は同町役場で締結式があり、林田オフィス長と田嶋勝正町長が同協定書に署名。同支社の古矢直人副支社長ら社員4人も立ち会い見届けた。田嶋町長は町として取り組まなければならない事柄を網羅する形での協定締結に感謝し、ウィズ・コロナ下の行政には大変な面もあろうが協定の力も借りて向上に傾注したいとして協力を求めた。

 連携事項は▽健康増進▽ワーク・ライフ・バランスの推進▽子育て支援・保育対策▽青少年育成・教育▽ライフプランサポート▽高齢者支援▽スポーツ振興▽産業振興・中小企業支援▽環境保全▽町政情報の発信▽その他地域社会の活性化および町民サービスの向上―の11項目で、いずれも保険業法上許容される範囲での協力としている。締結を見届けた古矢副支社長は「町民の皆さまの期待に応える決意を新たにした」と述べ、健康増進の支援をスタートとして同協定に掲げるさまざまな分野へと連携を広げるための協議を今後も続けることを両者に期待した。

 同オフィスは現在、新宮市との協定内容の拡充や那智勝浦町との協定新規締結も調整中。串本町との連携の足掛かりとする健康増進分野の支援は健診事業の概要や実施日程などを案内し受診を後押しする内容で、独自制作したチラシを配る形で近々始めるという。同支社はこの日、締結の縁で感染症予防資材(マスク、ペーパータオル、消毒液)の寄贈を別途申し出た。

(2021年10月3日付紙面より)

包括連携協定を締結した田嶋勝正町長(右から2人目)や林田祥道オフィス長(同3人目)など=1日、串本町役場
2021年10月03日
63 支え合う気持ち養う
 高田小で「赤い羽根共同募金」の授業  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校(大家淳志校長、児童6人)で1日、赤い羽根共同募金についての授業があった。市社会福祉協議会生活支援コーディネーターの福島圭さん、地域福祉部の植地美貴さんと戸村早希さんが来校し、募金を行う意味や取り組みなどについて講話した。

 子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらおうと初めて実施。今後は市内の小学校で授業を計画している。

 植地さんと戸村さんは、共同募金には緑や青、黄、白、黒など全7種類があることを紹介。「募金は色によってそれぞれに意味があり、全て人に関わるもの。その中で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されています」と説明した。

 その後、2人は同募金の成り立ちを表現した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ。募金は町づくりや人とのつながりに重要な役割を担っていると語り「私たちが暮らす町には赤い羽根共同募金でできている支え合いがいっぱいあります。そのことを忘れないでくださいね」と呼び掛けた。後半には子ども食堂や食事を作るのが困難な高齢者への弁当の配布、サロン活動など、さまざまな状況で役立てられていることを伝えた。

 授業を終え、児童は「いろんな種類の募金があることが勉強になった」「改めて助け合いが大切だと分かった」「私も少しでも役に立ちたいと思った」などの感想を伝えた。

 戸村さんは「子どもたちが熱心に聞いてくれている姿を見て、うれしかったです。共同募金の仕組みに興味を持ってもらい、いろんな人に伝えていってもらえれば」と話していた。

(2021年10月3日付紙面より)

紙芝居で赤い羽根共同募金について説明する植地美貴さん(左)と戸村早希さん=1日、新宮市立高田小学校
講話に耳を傾ける児童ら
2021年10月03日
64 県内全団体が早期健全化基準未満  令和2年度決算に係る健全化判断比率など公表  (和歌山県 )
2021年10月03日
65 避難するために筋力を  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2021年10月03日
66 全員で喜び、笑顔で楽しむ  北山小・中ときたやま保が運動会  
2021年10月03日
67 元気いっぱい汗流そう  勝浦認定こども園で運動会  
2021年10月03日
68 交流の場に笑顔広がる  町内の各施設が再開  (紀宝町 )
2021年10月03日
69 「距離は遠く、心は密に」  新高祭2021盛り上がる  
2021年10月03日
70 お悔やみ情報