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2022年12月30日
1 しめ縄作りやのぼり設置
 下里神社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で29日、初詣や歳旦祭に向けた迎春準備があった。神社役員や総代ら8人が鳥居のしめ縄の作成や張り替え、のぼりの設置などに取り組んだ。

 これまでに傷んだ奉納旗20本を交換し、昨日から68本を設置。数日前から植地登喜雄総代長が剪定(せんてい)や清掃に汗を流した。

 この日、総代らはのぼりを4カ所に設置。サラシで長さ2㍍、直径6㌢のしめ縄や護国神社や本殿用のしめ縄などを協力して作成した。鳥居や境内の樹齢400年と推定されるクスノキなど、11カ所に真新しいしめ縄を張り替えた。

 同神社によると、おととし、昨年同様に感染症対策で、ぜんざいやお神酒の振る舞いも取りやめるという。参拝の際は、手指消毒やマスク着用を呼びかけている。

 山本宮司は「総代の皆さま全員が参加して作業に取り組んでくれていることは本当にありがたい」と感謝。

 新年に向けては「戦争はつらい。早く平和になってほしい。コロナ禍の早期終息を願っているが、難しい。いかに共存していくかが重要。1日の歳旦祭には招待客もお呼びする。対策をしながら、平常時に近づけていきたい。三が日は多くの方々にご参拝いただければ幸いです」と語った。

 なお、初詣は1月1日(日・祝)午前0時に山本宮司の太鼓とともに開門。歳旦祭は同日午前9時から同神社本殿で執り行う。

(2022年12月30日付紙面より)

のぼりを設置し迎春準備=29日、那智勝浦町の下里神社
しめ縄作りに汗を流した
2022年12月30日
2 住民の平穏な年越し願い
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民らが安心して新年を迎えることができるようにと、新宮市消防本部(垣内一男消防長)と同市消防団(中谷健兒団長)は28日から消防年末警戒に当たっている。

 火を使用する機会の多い年末の火災予防啓発と警戒を行うことにより地域住民の防火意識の高揚を図ることを目的に、この時期に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区の巡視や防火広報に取り組む。

 同日夜にあった市消防本部における出陣式には、熊野川町除く市内七つの消防団から47人が出席した。

 整列した団員らを前に、田岡実千年市長は日頃の活動に対し感謝を述べ「火災が発生しやすい時季の警戒啓発活動は大変意義深いこと」。

 榎本鉄也市議会議長は「新型コロナウイルス感染症もまん延しているが健康にご留意いただき任務に当たって」。濱口太史県議は「市民の安心安全のためにご尽力を」と激励。

 田原正士・新宮警察署長は「火災はもちろんのこと、地域住民の安心安全につながる。住民や帰省する皆さんが安心して新年を迎えられる活動は意義のあること」と協力に感謝を伝えた。

 式後、団員らは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中担当地域へ出発。30日までの3日間、午後8時から11時まで市内を巡視し、地域住民の防火意識の高揚を図る。なお、市内では今年に入って12件の火災が発生している(28日現在)。

 那智勝浦町消防団では29、30日の2日間にわたり年末特別警戒を実施する。

(2022年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ新宮市消防本部を出発した=28日夜、新宮市消防本部
2022年12月30日
3 官公庁で仕事納め
 6日間の休業に入る  

 官公庁は28日、仕事納めだった。仕事納め式では各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる飛躍に期待の言葉をかけた。ほとんどの官公庁は1月3日(火)まで6日間の休業となっている。

 太地町では町公民館で仕事納め式が行われ、宇佐川彰男教育長や各課長、職員ら約40人が出席した。

 漁野洋伸副町長は「お疲れさまでした。今年一年間は新型コロナウイルス対策などに職員一丸となって頑張っていただき、ありがとうございました。年末年始は感染症対策と、町職員として節度のある行動を心がけてほしい。来年はソフト事業を中心に政策を推進していくので、来年に備えてください」。

 三軒一高町長は「一年間ご苦労さまでした。疲れを取ってゆっくりと休んでください」と感謝の言葉を述べた。

 働き方改革や年休取得推進の観点などから、すでに仕事納め式を実施していない那智勝浦町に加え、新宮市も本年度より廃止となった。

(2022年12月30日付紙面より)

仕事納め式で職員の労をねぎらった=28日、太地町公民館
2022年12月30日
4 ウミウサギガイなど紹介
 水族館で正月展示始まる  (串本海中公園センター )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)のAゾーントピックス水槽で28日、正月展示が始まった。来年1月15日(日)までの実施で、来年のえとにちなみウミウサギガイなどを紹介している。

 串本の海の旬の話題を伝える趣旨で期間限定展示をしている同水槽だが年に2期、クリスマス前と正月前後は旬の話題から離れ同館飼育スタッフの創意工夫で風物詩にちなんだ展示をしている。

 今回の正月展示のテーマは「海兎」。展示の主役として抜てきしたウミウサギガイは紀伊半島以南の暖かい海で見られるタカラガイの仲間で、純白で光沢のある貝殻が白ウサギを連想させることからその名が付いている。

 海中でその貝殻はとても目立つ色彩で普段は黒地に白い斑点模様が伴う外套膜で貝殻を覆って周囲と同化し、餌のサンゴがある比較的浅い海域に生息している。串本の海でも多々観察でき星空を連想させる外套(がいとう)膜で覆われた姿も美しいとダイビング客の間で人気がある生き物の一種だが、詳細な生態が分からず海以外での飼育は難しいそう。担当する中村公一さんは「頑張って飼育するので、この機会にウミウサギガイの姿を海へ潜ることなく見届けてもらえれば」と期間中の鑑賞を呼びかけている。

 水槽内には中村さんが手作りしたオブジェ「海中神社」を今年も飾り付け。佐久間夢実さんと共に紅白模様が印象的なハナミノカサゴやアカシマシラヒゲエビなど7種類22匹をそろえて展示を始めた。内容は生き物の状態により変わることがあるのであらかじめ了承してほしいという。

 同センターは正月三が日も通常通り営業するという。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2022年12月30日付紙面より)

主役のウミウサギガイ=28日、串本海中公園センター水族館
2022年12月30日
5 街路樹脇にツワブキ  那智勝浦町北浜  
2022年12月30日
6 姿勢美人や美ウオーク目指す  SOLEILが運動教室  (那智勝浦町 )
2022年12月30日
7 活躍誓い全力尽くす  中日・野中天翔投手が表敬訪問  (太地町 )
2022年12月30日
8 1月1日、装い新たに開館 約2年間の修理事業終え (熊野速玉大社「神宝館」)
2022年12月30日
9 夜回りで「火の用心」  各婦人防火クラブが啓発  (新宮市 )
2022年12月30日
10 吐生の滝をすがすがしく  守護役や有志ら保全奉仕  (串本町 )
2022年12月30日
11 植松洵子さん最高賞獲得 グラウンドゴルフ「認定コース大会〈冬〉」 (串本町)
2022年12月30日
12 ポスター掲出し告知始める  1月の本州最南端の火祭り  (南紀串本観光協会 )
2022年12月30日
13 中高のユニット17組が挑む  串本文化セで紀南アンコン  (紀南地区吹奏楽連盟 )
2022年12月30日
14 サイクルツーリズム推進へ  第2回自転車活用セミナー  
2022年12月30日
15 安全な取り扱い学ぶ  動物追払い用花火の講習会  (御浜町 )
2022年12月30日
16 68人が熱戦繰り広げる  くまのスポフェス・テニス大会  
2022年12月30日
17 5歳児が友達に年賀状送る  御船郵便局のポストに  (成川保育所 )
2022年12月30日
18 「二十歳を祝う会」などに改め  「成人式」から名称変更、正月に開催  (熊野・南郡 )
2022年12月30日
19 新年の準備着々と  熊野市で新春花火大会も  
2022年12月30日
20 弁当や生活必需品を配布  「新春おたのしみ会」中止に伴い  (新宮市社協 )
2022年12月30日
21 一年間の感謝込めて  中央児童館で大掃除  (新宮市 )
2022年12月28日
22 すがすがしい一年願い
 那智の滝で大しめ縄張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で27日、世界遺産である那智の滝で恒例の大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で神職たち5人が足元に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職らが表参道約2㌔の道のりを運んだ。滝の流れに足をつけた神職らは声をかけ合いながら無事にしめ縄を設置した。

 年2回の張り替えの様子を見物できたことを喜び、写真撮影を行う参拝客らの姿も見られた。

 男成宮司は「今日はすす払いを行い、しめ縄の張り替えも済み、新年を迎える準備が整った。今年はコロナ禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻もあり、厳しい社会情勢だった。来年こそはコロナ終息や紛争の終結する年になれば。すがすがしい一年になることを祈っています」と語った。

 同大社では新型コロナウイルス対策に取り組み、年末年始の参拝客を迎えるとしている。

 なお、那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。

(2022年12月28日付紙面より)

神職たちが大しめ縄を張り替える=27日、那智勝浦町那智山
2022年12月28日
23 寒風の中、海霧が幻想的に
 串本町田原  

 串本町田原の荒船海岸では冬の風物詩、海霧が発生している=写真(20日撮影)

 霧は12月に入って、続く寒さでほぼ連日のように出ている。この日の串本の日の出は午前6時56分ごろだったが、水平線に雲があり、すこし遅れて顔を出した朝日に照らされて黄金色の海霧が浮かび上がった。

 海霧は海面から発生する湿気を含んだ水蒸気が低温によって冷やされて蒸気霧となる現象で、気嵐(けあらし)といわれる。

 シーズンはこれから本番を迎え、1月末ぐらいまで続く。

(2022年12月28日付紙面より)


2022年12月28日
24 人工衛星投入の流れ説明 射点や指令棟紹介交え (スペースポート紀伊)

 来年2月末ごろのロケット「カイロス」初号機打ち上げを目指すスペースワン株式会社=東京都港区=がこのほど、準備の大詰めを迎えている射場「スペースポート紀伊」を報道公開した。同社は、事業の背景と概要を説明し総合指令棟と射点一帯の外観を紹介した。

 射点には「カイロス」より一回り大きい高さ約20㍍の移動式射点組立足場があり、隣接するロケット整備棟からパーツを運び込んで射点上に組み上げる。打ち上げ時に立ち入り禁止となる「カイロス」の半径1㌔圏外となる場所に管制室があり、遠隔操作で「カイロス」を打ち上げて人工衛星を軌道投入するまでを一括監視する。

 「カイロス」のロケットシステムは宇宙へ到達するための1段目と第一宇宙速度(地球の引力と人工衛星の遠心力がつりあい地球に落下しない最低速度、秒速約8㌔)までの加速を担う2、3段目からなり、さらに軌道修正用液体エンジン(スラスター)を駆使し適切に軌道投入をする。とりわけ多くのニーズが見込まれる高度500㌔の太陽同期軌道(打ち上げる方向は南方)に投入する場合、「カイロス」は150㌔の打ち上げ能力を発揮する。

 これら技術の集大成により同社が目指す事業コンセプトは▽信頼性▽即応性(契約から1年、衛星受領から4日で打ち上げ)▽柔軟性▽低コスト―の4本柱。他の射点の手法を参考にし、遅くとも打ち上げの1カ月半前までにその日時を公表し、直前の気象条件などを見て日時を調整する形を取るという。

 2020年代半ばには年間20回の打ち上げ頻度を目指していて、その光景と音響が日常となる射場周辺地域に向け同社の川井孝之部長は「初号機を成功し、そして定期的に打ち上げられるようになること、できることで地域の皆さんと一緒に頑張っていくことが貢献になると思っている。宇宙産業が拡大する中、宇宙へ出ていくためにはその手段が必要。われわれのロケットにより世界中の宇宙産業が多くなり、また入りやすくするような貢献もしていければ」と語った。

(2022年12月28日付紙面より)

射点そばにあるロケット整備棟
打ち上げから人工衛星の軌道投入までを監視する管制室
射場やロケット「カイロス」の概要を説明する川井孝之部長
2022年12月28日
25 「赤い羽根」絵はがきを審査
 市内小学生から120点の力作  (新宮市 )

 新宮市野田の市福祉センターで20日、令和4年度赤い羽根絵はがきコンクール審査会があった。市共同募金委員会長の田岡実千年市長と社会福祉法人和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事、市社会福祉協議会の濵前泰弘会長らが審査員を務め、市内小学校の児童から寄せられた作品を審査。県共同募金会会長賞などに8作品を選んだ。

 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」としての取り組みが展開されている「赤い羽根共同募金」。

 10月からの運動期間に合わせ、市では市内の子どもたちに街頭募金への協力を呼びかけ運動を展開しているが、昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、募金活動は縮小傾向に。コンクールは「活動が制限される中でも子どもたちに広く運動および活動の趣旨を伝えることができれば」との思いから、市共同募金委員会の主催で昨年初めて開催。市社協職員らが市内各小学校で「赤い羽根共同募金」の授業を実施しつつ、児童らにコンクール参加への呼びかけを行っていた。

 2回目となる今回は、市内5小学校から120点の作品が寄せられた。審査会では最終審査に残った83枚から田岡市長らが▽県共同募金会会長賞(1点)▽市共同募金委員会会長賞(同)▽市社会福祉協議会賞(同)▽審査員特別賞(5点)―を選定。「絵だけではなく優しい言葉が入っている」「言葉も良く、絵も遠近感もある」「福祉の精神をよく理解していると思う」などと講評した。

 審査を終え、髙瀨常務理事は、福祉への意識高揚を図る市と市社協の取り組みに感謝。田岡市長は「力作が多く、選ぶのに苦労した」と話していた。

 応募作品は1月10日(予定)からの約1カ月間、市福祉センターで展示予定。入賞作品は市社協広報紙「Assist(アシスト)」2月号に掲載する。なお、表彰式の開催は未定となっている。

(2022年12月28日付紙面より)

作品を審査する審査員ら=20日、新宮市福祉センター
2022年12月28日
26 魚立祥大さん、新宮高Aが優勝
 新宮弓友会納射会  
2022年12月28日
27 野地木材工業が優勝 第185回職場対抗ボウリング大会 
2022年12月28日
28 150人が熱戦展開
 新宮ロータリー杯ジュニアバド大会  
2022年12月28日
29 蓬莱フレンズが制す
 ケンドリック旗争奪少年野球大会  (串本RC )
2022年12月28日
30 記述式問題などに課題  小学校学習到達度調査  (和歌山県 )
2022年12月28日
31 見守り兼ねてマスクなど配布  新宮市の広角地区で  
2022年12月28日
32 交流通して悩みなど共有  凸凹デコボコ親の会  (新宮市 )
2022年12月28日
33 あでやかな日本舞踊を堪能  新宮市で「第7回友華会」  
2022年12月28日
34 地域照らす巨大竹あかり  定光山大泰寺で点灯式  (那智勝浦町 )
2022年12月28日
35 楽しげな童謡に手拍子  親子でコンサート鑑賞  (紀宝町 )
2022年12月28日
36 模擬投票で関心高める  紀南高で県選管出前講座  
2022年12月28日
37 要介護認定などを報告  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年12月28日
38 指文字で自己紹介目標に  小学生の初級手話教室  (紀宝町 )
2022年12月28日
39 レンタサイクル本格稼働  料金見直し、新宮市内3カ所で貸し出し  
2022年12月28日
40 お悔やみ情報
  
2022年12月15日
41 心のちりも合わせて落とす
 青岸渡寺で大すす払い  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の西国第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で14日早朝から昼ごろにかけて、1年間のほこりを払い清める年末の大すす払いが行われた。寒風吹きすさぶ中、髙木住職や髙木智英副住職、寺の職員が総出で世界遺産の本堂や鐘楼、山門などの清掃に取り組んだ。

 職員らは協力してササの葉を先に付けた長いタケを使い、天井などにたまったほこりを落とした。

 重さ450㌔、直径1・4㍍、大きさでは日本一といわれている本堂につり下げられた豊臣秀吉寄進の大鰐口(おおわにぐち)は職員がはしごに乗って、丁寧に清めた。

 この日、寺が清められる様子を見物したり、写真に収めたりする参拝客の姿も多く見られた。

 髙木住職は「今年もさまざまな災いや暗いこともあった。恒例となった大すす払いは1年のちりやほこりを払うもの。願わくは、皆さまの心のちりも合わせて落としたい」。

 新年については「来年はうさぎ年。飛躍の年であるとともに、明るく朗らかで平和な1年であることを祈っております」と語った。

(2022年12月15日付紙面より)

職員総出で大すす払いが行われた=14日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
2022年12月15日
42 「新しいこと、何でもやりたい」
 個人ボランティアと初の交流会  (紀宝町 )

 紀宝町ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)は、町福祉センターで個人ボランティア(個人ボラ)との交流会を初開催した。

 個人・団体のボランティア・市民活動の連携、発展を目指す組織で、本年度は88団体と個人合わせて3949人が所属している。

 個人ボラは2011年の紀伊半島大水害のボランティア活動を契機に誕生し、矢渕中学校花壇の整備、キホッチョ農園の苗植え、収穫作業などに取り組んできた。

 交流会は、個人ボラを招き、興味のある活動や参加しやすい取り組みなどを聞き、今後の運営に生かすことが狙い。

 13人が参加し、個人ボラのこれまでの活動を紹介した後、4、5人1グループで「こんな活動してみたい! 興味がある!」などをテーマに意見交換した。

 「新しいことは何でもやりたい」「知らない人には連れて行ってあげたい」「ボランティアはゆとりが必要。働いている人が多いので仲間を増やすことが大変」「継続した取り組みが必要」などの他、「バス停の時刻表が破れている。来訪者のためにも直す活動をしたい」「困っていても手を挙げられない高齢者が多い。そういった人を拾い上げる活動は」など具体的な意見もあった。

 今回集まった意見は今後、きぼらんせの運営委員会で協議するという。

(2022年12月15日付紙面より)

交流会で意見交換する個人ボランティアらの参加者=紀宝町福祉センター
2022年12月15日
43 被害者も加害者も生み出さない
 中江美則さんが講演  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で11日、新宮警察署主催の「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」が行われ、特別講演では、犯罪更生保護団体ルミナ代表の中江美則さんが「亀岡集団登校交通事故から10年~深まる苦しみ…ひろがる傷口~」を演題に講話した。

 2012年4月に京都府亀岡市で発生した、未成年者の無免許運転による集団登校児童死傷事故で妊娠中の娘・松村幸姫さん=当時(26)=を亡くした中江さん。

 悲惨な被害者を生み出さないためには加害者を生み出さないことが大切との思いから「犯罪更生保護団体ルミナ」を設立。警察署や刑務所、保護司会などからの依頼を受け、講演活動に取り組んでいる。

 講演に先立ち、紀南交通事故被害者の会の中岡貴恵代表が、中江さんと知り合うきっかけについて紹介。中岡さんは、2018年12月14日、紀宝町鵜殿の六反田交差点付近の県道で発生した交通事故で、母親の中尾叔子さん=当時(85)=を亡くしている。

 中岡さんは「遺族自身、当時を振り返ることは苦しいことだが、伝えていくことで交通事故がもたらす苦しみの深さを知っていただき、被害者にも加害者にもならないための意識をより一層持っていただければ1件でも事故がなくなり、救える命があるのでは」と訴えた。

 中江さんは、約10年前の事故当時について「想像できない痛みと恐怖で幸姫が苦しんでいる。医師に対して楽にしてあげてほしいとしか言えなかった」。加害者に対して「愛する家族を地獄に落とした。憎まずにはいられなかった」と回顧した。

 幸姫さんが死去した翌日、幸姫さんの携帯電話に加害者の父親から電話がかかってきたこと、電話番号が漏えいしていたこと、自身が受けた誹謗(ひぼう)中傷や嫌がらせ、加害者に対する復讐(ふくしゅう)の思いが芽生えたこと、裁判の様子、無免許運転の厳罰化を求める活動などにも言及し「一般市民がこれだけの短時間で経験するのかと、自分の人生を疑うばかりだった。信じられないことが次々と家族に襲いかかった」などと振り返った。

 「苦しみの毎日の中で周りの人たちに助けられたこともあった。元犯罪者たちとの出会いが自分を少しずつ変えてくれた」と述べ、犯罪更生保護団体を設立した経緯や受刑者らとの関わりについて紹介。「僕たちのような被害者をこれ以上増やしてほしくない一念でやっている。被害者遺族の苦しみを知ることで再犯者をつくらせない活動の取り組みが、犠牲者を生まないことにつながる」。

 「幸姫はこの世で幸せになれなかったが弱い者たちを見守る姫にしてあげたい。生きた証しをつくってあげたい」と述べ「新宮市には被害者に寄り添ってくれる議員さんもいる。新宮署の方々の優しさにも触れさせていただいた。命のメッセージが、犯罪抑止のための実りとなることを願っています」と語った。

(2022年12月15日付紙面より)

紀南交通事故被害者の会のメンバーらが、松村幸姫さんと中尾叔子さんのメッセンジャーに花束を手向ける一幕もあった=11日、新宮市の「丹鶴ホール」
中江美則さん
2022年12月15日
44 迫力の能楽ばやしを鑑賞
 宇久井小学校で巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童178人)で13日、日本の伝統芸能である能楽のコンサート「囃子堂(はやしどう)」が開かれた。一般社団法人京都能楽囃子方(のうがくはやしかた)同明会の谷口正壽(まさとし)さんら5人が来校し、謡(うたい)、笛、小鼓、大鼓、太鼓による迫力の演奏で児童を圧倒した。

 文化庁の「令和4年度文化芸術による子供総合育成事業」の巡回公演。能楽は日本で最初に登録された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産。同会は能楽の学校公演や体験教室を通じて能楽の魅力や、あいさつ、道具を大切にする心を伝える活動を継続している。

 開演に当たり谷口さんが「能楽は600年前に生まれた日本のミュージカルで、演劇や舞、音楽によって成り立つ総合芸術。江戸時代には武士の正式な芸術となったため、武士が大切にした価値観が反映されている。能楽ばやしには四つの楽器と謡しかないが、30人のオーケストラをしのぐ力がある」と語り、それぞれの楽器の特徴を解説した。

 龍神が登場する場面で演奏される「早笛」や天狗が空高くを飛んでいる様子を表現した「大癋(おおべし)」などを披露すると、児童たちはじっと聞き入っていた。

 五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「三番三(さんばそう)」では、前日のワークショップで小鼓、大鼓を練習した4~6年生の中から18人が共演。掛け声に続けて、力強く小鼓と大鼓を打っていた。

(2022年12月15日付紙面より)

「三番三」を演奏する6年生=13日、那智勝浦町立宇久井小学校
正座であいさつする児童
2022年12月15日
45 協議会の方向性、次回に結論  紀南地域高校活性化推進協  
2022年12月15日
46 昔ながらの遊びに挑戦  地域の人たちと交流  (成川小 )
2022年12月15日
47 河口大橋連結イベントを  紀宝町議会一般質問①  
2022年12月15日
48 4人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2022年12月15日
49 教職員目指し教養高める  丹鶴ホールで資格認定講習会  (新宮市 )
2022年12月15日
50 生徒らの美声が響く  合唱コンクールを開催  (近大新宮中学校 )
2022年12月15日
51 長年の功績たたえる  山口範之さんに叙勲伝達  (新宮市 )
2022年12月15日
52 利用者のために役立てて  チャリティー募金を寄付  (南紀くろしお商工会 )
2022年12月15日
53 当局上程の19案件を承認  町議会第4回定例会始まる  (古座川町 )
2022年12月15日
54 263人が完走し自己記録樹立  総合運動公園で持久走行事  (串本町 )
2022年12月15日
55 お悔やみ情報
  
2022年12月07日
56 絵画で全国4位に
 新宮高3年・山際小麦さん  

 和歌山県立新宮高校(東啓史校長)の3年生の山際小麦(やまぎわ・こむぎ)さんがこのほど、「第12回大阪成蹊 全国アート&デザインコンペティション2022」の高校生の部で、4位に当たる大阪成蹊大学学長賞(金賞)を受賞した。作品は、B2(約51㌢×約73㌢)サイズのアクリル絵画「フルーツタルト」。受賞について山際さんは「びっくりした。お母さんと喜んだ」と話している。

 同コンペティションは、中学高校生を対象に全国からアート・デザイン作品を公募し、毎年行っている。テーマは「ワタシノセカイ」で、自分の好きな世界観を自由に表現するものだった。中学生と高校生の部に分かれており、今年は高校生991点、中学生689点の応募があった。

 山際さんは、時期もあり現在はすでに引退しているものの、以前は美術部に所属し、副部長も務めていた。「フルーツタルト」はもともと、9月の文化祭で出展した作品。文化祭を最後に引退だったため、それまでの集大成として臨んだものだった。同コンペティションのテーマの「ワタシノセカイ」が気に入り応募を決めたという。全国レベルでの受賞は初となる。

 「フルーツタルト」に取りかかったのは、昨年の夏。下絵を描いた状態にとどめ、今年の夏に色塗りを開始、文化祭前の9月上旬にいったんの完成となった。「文化祭の直前の方が、技術が上がっていると思い、色塗りは止めておいた」という。

 制作に当たり「それまで平面的な絵が多かったので、立体的に仕上げようと思った」と語る。「果物のみずみずしさを出すのが難しく、(美術部顧問の)先生や友人に見てもらい、アドバイスを受けた」とのことだった。同コンペティションの応募に当たり、少し加筆した。

 受賞の知らせは、11月26日に封筒で届いた。28日には学校にも連絡があった。山際さんは「びっくりした。自信はなく、たぶん落ちると思っていた」とほほ笑む。

 山際さんは、すでに美術関係の専門学校への進学が決まっている。「将来は、会社のデザインを担当するところに入りたい」と考えており、その方面の就職率が高いところを選んだとのこと。

 美術部顧問の中畑久美教諭も「うれしい。他の部員の刺激にもなる。一生懸命やってきた作品が評価され、自分の成長にもつながるし、これからの制作にも生きるのでは」と喜んだ。

(2022年12月7日付紙面より)

受賞した作品「フルーツタルト」(山際小麦さん提供)
大阪成蹊大学学長賞(金賞)を受賞した山際小麦さん
2022年12月07日
57 ネットの危険性を知る
 児童が情報モラル学習  (三輪崎小 )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)は11月28日、和歌山県職員を講師に招き、「情報モラル講座」を開いた。6年生58人が受講、インターネットの危険性を知り、正しい活用法を学んだ。

 和歌山県青少年・男女共同参画課健全育成支援班の操本隆紀さんが「インターネット・SNSのトラブルについて」をテーマに講話した。6年生は2組あり、組ごとで実施。1組は29人が受講した。

 操本さんは、人気オンラインゲームのフォートナイトを1組の児童全員が知っていることを確認した上で、対象年齢は15歳以上であることを説明。同じく人気の動画投稿サイトの「ユーチューブ」も、本来は対象年齢が13歳以上であることを明かした。

 「フォートナイトは小学生でトラブルが多い。人間関係で問題が起こっている。ユーチューブも、見ていたら変な動画に誘導されたりして危ない。みんなは対象年齢より低いのだから、気を付けないと」と注意喚起した。

 LINE(ライン)などのコミュニケーションツールについても言及。褒め言葉のつもりで「まじめだね」「おとなしいね」などと伝えても、人によっては嫌がられることを語った。「このぬいぐるみ、かわいくない」を例文に、同意を求めているのに否定と勘違いされることがあることを指摘した。

 オンラインゲームなどでの課金の問題も解説。紀北で小学5年生が、母の携帯電話で17万円を使った事例を紹介した。交流サイト(SNS)に写真を上げる場合の注意点も伝えた。裸の写真を送るなどの、性犯罪についても言及。「インターネットで何かあったら、家の人や先生に相談を」とまとめた。

(2022年12月7日付紙面より)

インターネットの危険性と正しい活用法を学んだ=11月28日、新宮市立三輪崎小学校
2022年12月07日
58 翼竜が空を飛んだ原理学ぶ
 不思議科学実験ショー  (南紀くろしお商工会 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)は4日、那智勝浦町の体育文化会館で「不思議科学実験ショー」を開催した。那智勝浦町と太地町から小中学生41人とその保護者が参加し、科学技術振興機構・サイエンスレンジャーの海老崎功さんから「翼竜が空を飛んだ原理」を学んだ。

 体験型学習を通じて科学やものづくりに興味を持ってもらう取り組み。2年ぶりの開催で、通算19回目を迎えた。

 森川会長は子どもたちに向け「私たち商工会は、皆さんのお父さん、お母さんの仕事をお手伝いし、イベント開催を通じて地域の福祉向上に向けた取り組みをしている。何事にも興味を持ち、楽しく勉強して」とあいさつ。

 海老崎さんは最初に「翼竜やグライダーは、羽ばたかずエンジンやプロペラもないのにどうやって飛んでいるのか」と問題提起。子どもたちはプテラノドンの模型を飛ばし、翼の角度や首の重さを変えることで、長距離を滑空できるようになることを発見した。

 山田暁士君(市野々小1)は「模型の頭に重りを追加したら、遠くまで飛ぶようになって楽しかった。自由な形の模型を作るときは、ロケットにギザギザの羽がついた形にしたけれど、結構飛んだと思う」と語った。

 海老崎さんは「上昇気流があれば、模型はどこまでも飛べる」と話し「自然の生き物の形がいかに優れたものなのかという点にも気付いてもらえたら」と話していた。

(2022年12月7日付紙面より)

親子でプテラノドンの模型を飛ばす=4日、那智勝浦町の体育文化会館
スチロールペーパーで模型を工作
2022年12月07日
59 パーティー風に生き物を紹介  恒例のクリスマス展示始まる  (串本海中公園 )
2022年12月07日
60 病院の謝意など経て審議へ  町議会第4回定例会始まる  (串本町 )
2022年12月07日
61 人権標語作品35点を展示  中央公民館1階ロビーで  (古座川町 )
2022年12月07日
62 40人が美化活動に汗流す  佐野川沿いで恒例の清掃活動  (新宮市 )
2022年12月07日
63 動物にも人にも優しい社会  新宮市で「地域猫対策セミナー」  (和歌山県 )
2022年12月07日
64 条例改正や補正予算案など  12月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2022年12月07日
65 児童が消防署を訪問  仕事内容を見学で学ぶ  (王子ヶ浜小 )
2022年12月07日
66 道がテーマの作品並ぶ  熊野ネイチャークラブ写真展  (太地町 )
2022年12月07日
67 揚げたてマグロカツ食べて  南紀くろしお商工会女性部  (那智勝浦町 )
2022年12月07日
68 学習の成果を披露  児童生徒の発表会  (高田小・中学校 )
2022年12月07日
69 地域の古道は僕らが守る!  下里小5、6年生が道普請  (那智勝浦町 )
2022年12月07日
70 児童たちが福祉に協力  神倉小で赤い羽根共同募金活動  (新宮市 )
2022年12月07日
71 入賞作品など展示中  人権に関する絵・ポスター  (まなびの郷 )
2022年12月07日
72 矢渕の山城君、上野さんが優勝  中学ソフトテニス南郡予選  
2022年12月07日
73 かわいいダンスや歌を披露  成川保育所で発表会  (紀宝町 )
2022年12月07日
74 「戦争を染めた風呂敷展」  町立図書館で10日まで開催中  (紀宝町 )
2022年12月07日
75 議員定数削減案を否決  12月定例会が開会  (新宮市議会 )