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2019年04月26日
1 人生100歳時代を健康に
 健康づくり地域推進員会が総会  (新宮市 )

 新宮市健康づくり地域推進員会(松岡文子会長・会員48人)は23日、市保健センターで総会を開いた。33人が出席し、30年度の活動や決算報告などがあったほか、本年度の活動計画や予算など4議案を承認した。

 同会は市長の委嘱を受け地域ぐるみの健康づくりを目指して活動している。研修会や講演会の開催、健康づくりのためのウオーキングやフォークダンス、ゆる体操、元気体操などに取り組んでいる。運動習慣をつくることを目的に「いきいき健康市民ウオーク」も毎年開催している。

 開会に当たり松岡会長が「人生100歳時代といわれているが、年齢を重ねても生き生きとした毎日を過ごすには健康が大事。一人で健康づくりをしていくことは大変だが、地域の仲間と共に取り組むことはとても重要」などとあいさつ。地域一体となった健康づくりへの活動にさらなる協力を呼び掛けた。

 田岡実千年市長は、市が策定した「一笑健康しんぐう」に触れ「健康長寿への取り組みは行政だけではかなわない」と感謝を述べた。「一人一人の活動によって健康長寿を目指していただけるように、そしてご自身も楽しくご活躍いただくとともに、ずっと健康で過ごされることを願います」とあいさつした。

 本年度は、健康づくりの啓発や各種健診・がん検診の受診と地域住民への奨励に加え、健康管理に関する講演会や「いきいき健康!市民ウオーク2019」(12月7日予定)、市民ウオーク下見、交流会、人権研修会などの事業を計画している。

 事務局は昨年実施した「一笑健康しんぐう」の中間評価の報告をし、朝食を取ることや意識して体を動かすことの大切さなどについて説明した。

(2019年4月26日付紙面より)

33人が出席した総会の様子=23日、新宮市保健センター
2019年04月26日
2 開館40周年迎え記念事業
 ラジオ公開収録も  (那智勝浦町立図書館 )

 那智勝浦町立図書館は17日、開館40周年を記念して「今日は一日図書館三昧!!」を開催した。図書館ボランティア団体「よむよむ」が絵本の読み聞かせを実施したほか、FMかしま「ルイスの“本”のひととき」のラジオパーソナリティーを務めるルイスこと内野安彦さんが同図書館を訪れ、ラジオの公開収録や講演会も行われた。

 1979(昭和54)年4月17日に開館した同図書館は、昨年4月に図書館システムを導入するなど、「考える図書館」として新たな取り組みにも力を入れている。

 町教育委員会の尾﨑元博さんと元・学校司書の徳廣麻衣さんがフルートとギターを演奏して催しがスタート。岡田秀洋教育長は「図書館は本を貸し出す機能だけではない。人づくりや町づくりの機能を果たすことで図書館が生きてくる。今日は今後の50周年、60周年にどう向かっていけばよいかを考えるきっかけになれば」と話した。

 20年以上、図書館ボランティアとして活動を続ける「よむよむ」が絵本の読み聞かせや笑いを織り交ぜながら同町の歴史などを説明した。

 ラジオの公開収録では、茨城県のスタジオと内野さんがトークを展開。「よむよむ」の伊藤松枝さん、山縣いずみさん、図書館ボランティア団体「りぼん」の尾鷲愛子さんらが参加し、自身らの活動や図書館の取り組み、同町の魅力などを紹介した。内野さんは「こちらの図書館が今日、お誕生日なので参上しました。講演会のテーマにコミュニティーとあるが、那智勝浦町の皆さんは今、僕やラジオとつながっています。これも大切なコミュニティーです」とコメントした。

 収録後、有田川町の絵本まちづくり協会が自主制作した『コウタともりのオニカッパ』を披露し、絵本を寄贈した。最後は内野さんが講師を務めた講演会「ルイスの熊野漫遊記~ラジオと図書館コミュニティ~」があり、催しは終始、盛り上がった。

 羽山悦雄館長は「40年前にこれほどの図書館を造るのはすごい。今後は課題解決のために積極的に町の情報を集め、それらを発信していけるように努めたい」と語った。

(2019年4月26日付紙面より)

「よむよむ」が多くの出し物を披露=17日、那智勝浦町立図書館
ラジオの公開収録の様子
2019年04月26日
3 遺品に親しみ関心高める
 大島小児童がERC訪問  (串本町 )

 串本町立大島小学校(布引伸幸校長)の4~6年生15人が24日、同町姫にあるエルトゥールルリサーチセンター(ERC)を見学した。

 同センターは、2007年から15年まで行われたエルトゥールル号遺品発掘調査で得た遺品を保存処理する現地拠点。引き揚げた遺品総数は8130点あり、高度な処理を要する1606点はトルコ共和国ボドルムにある専門機関へ送り、残りをERCで順次処理している。

 ERCのチーフを務める考古学者ベルダ・リエドさんは、5月に駐日トルコ共和国大使館が開く行事に夫婦で出席する機に作業を進めるため、夫のトゥファン・トランルさんに先駆け23日に来日。2週間の作業期間を持つ中で、大島小の見学を受け入れることとし24日に迎えるに至った。

 作業が始まったばかりで準備が十分整っていないため、今回は処理体験を除いた内容でERCの活動を紹介。リエドさんは同調査におけるERCの位置付けと脱塩処理やロットナンバーによる整理と記録といった作業を説明し、実際にどのような遺品を引き揚げたかを実物や資料を交えて伝えた。砲丸など一部は手袋越しで触れる機会も提供した。児童は重さ13㌔の砲丸を持ち上げたり船釘の大きさや重さに驚いたりしながら、数々の遺品に興味津々。訪問3回目となる山本瑠南さん(6年)は「エルトゥールル号のことは学校でも勉強しているけど、今日は実際に遺品を見たり触ったりして、昔のことだったんだなぁと感じられて勉強になった」と感想を述べた。

 処理作業は体験できなかったが、ロットナンバーでどのように遺品を整理しているかを実際に調べてみたり、小さな釘にまで記されているロットナンバーを同じ大きさで書くことに挑戦したりして活動の雰囲気を体験。リエドさんは現地の子どもが見学に来てくれたことを喜び、今後も訪ねることを希望して紹介を締めくくった。

(2019年4月26日付紙面より)

将士が持ち帰ろうとした横浜焼の遺品の説明を受ける大島小児童=24日、串本町姫
2019年04月26日
4 ホタルはきれいな水が好き
 守る会が出前授業  (神内小 )

 紀宝町のほたるを守る会(蔵本一範会長)は22日、同町立神内小学校(道中朋孝校長、児童60人)で出前授業を実施した。蔵本会長、矢熊敏男副会長、山口和洋さんが全校児童にホタルの生態や保護活動などを紹介した。

 同会はホタルの保護や繁殖、環境美化を目的に24年前に組織。ホタルが飛び交う美しく楽しい町を目指し、生息調査や繁殖に適した環境づくりを進めている。

 出前授業は町内全小学校で取り組んでおり、神内小では1~3年生の低学年と4~6年生の高学年に分けて実施。低学年の授業で道中校長は「ホタルは神内でも見ることができる。しっかり勉強してほしい」と話した。

 矢熊さんは「ホタルはきれいな水や空気が大好き。たくさん飛ぶと人間にも優しい町になる。捕まえて持ち帰らず、自然の中で見てください」。

 5~6月にゲンジボタル、6~7月にヘイケボタルとヒメボタルが飛ぶことを挙げ、「3種類とも神内神社近くで見ることができる」。その見分け方を解説した。

 高学年の時間で山口さんは、「ゲンジボタルは桜が散って最初の雨の日の2日後から、毎日の平均気温の合計が500度に達した日の午後8時ごろから飛び始めるという説がある」と紹介。矢熊さんは「もうすぐゲンジボタルが飛び始めます。地区内で見かけたら守る会に連絡してください。皆さんもホタルの調査員になってください」と呼び掛けた。

(2019年4月26日付紙面より)

光り方などを紹介する守る会の会員=22日、紀宝町立神内小学校
ホタルの生態などを学ぶ高学年の児童
2019年04月26日
5 地元勢県大会出場ならず
 県中学校バスケット選手権紀南予選  
2019年04月26日
6 地元勢姿消す
 春季近畿地区高校野球和歌山県予選  
2019年04月26日
7 串本・潮岬が優勝
 県中学校サッカー選手権地方予選  
2019年04月26日
8 中口和子さんが優勝 なちかつGGCがクラブ大会 
2019年04月26日
9 自然環境保全に功績  「宇久井海と森の自然塾」が環境大臣表彰  (那智勝浦町 )
2019年04月26日
10 大漁と海上安全を願い  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2019年04月26日
11 たくさんタケノコ採れたよ  収穫の喜び体験  (天満保育園 )
2019年04月26日
12 山っ子が海を楽しむ  色川小児童が遠足で地玉の浜へ  (那智勝浦町 )
2019年04月26日
13 水害後初の4500人突破  新宮市の熊野川川舟下り  
2019年04月26日
14 海上安全や大漁願う  孔島鈴島で例大祭  (新宮市 )
2019年04月26日
15 「花まつり」にぎわう  新宮市高田のあやの里  
2019年04月26日
16 大型連休の多客期を前に  海中公園で旅客船安全点検  (串本町 )
2019年04月26日
17 協力金は600円で据え置き  本年度の有料期間決める  (望楼の芝管理運営委 )
2019年04月26日
18 和大生ら田植えなど支援  三尾川で「わかやま援農」  (古座川町 )
2019年04月26日
19 本年度予算を話し合う  古座川町区長連合会が総会  
2019年04月26日
20 笑顔がいっぱい  あったカフェでスクラップブッキング  (串本町 )
2019年04月26日
21 「のびのび育って」  支援セが親子交流会  (古座川町 )
2019年04月26日
22 地蔵拝み諸霊の冥福祈る  成就寺で水子供養会法要  (串本町 )
2019年04月26日
23 記念日テーマに60冊紹介  こども読書週間にちなんで  (串本町図書館 )
2019年04月26日
24 新作おにぎり登場  マイヤーレモン使い  (ウミガメ公園 )
2019年04月26日
25 親子でイチゴ狩り楽しむ  那智勝浦町の太田農園で実施  (JAみくまの共済部 )
2019年04月26日
26 お悔やみ情報
  
2019年04月05日
27 春夫と武雄の共作品発見 「ジャックと豆の木」など新たに 

 新宮市出身の詩人で小説家の佐藤春夫(1892~1964年)の全集未収録児童文学作品がこのほど新たに見つかった。公益財団法人佐藤春夫記念会の森奈良好理事がインターネットを通して見つけ、複写依頼や購入したもの。童画家、版画家、造本作家の武井武雄(1894~1983年)と共作したものもあり、新宮市立佐藤春夫記念館の辻本雄一館長は「二人が共作していたことは全く把握していなかった」と話している。

 発見されたのは▽1937(昭和12)年1月から小学館の「セウガク一年生」「同二年生」に連載された『先生スズメ』の第1、5、6回▽55(昭和30)年の「小学四年生」に掲載の『ヤッコがらすのこと』▽56(昭和31)年に東雲堂から発行された「こどもクラブ創刊号」に掲載の『ジャックと豆の木』―など。その中で『先生スズメ』の第1回と『ジャックと豆の木』の絵を武雄が手掛けている。

 春夫は18(大正7)年に小説『田園の憂鬱』、21(大正10)年に詩集『殉情詩集』を世に出して注目を集めた。芥川賞の選考委員を務め、晩年には門人3000人といわれるほどの文学界の大御所になった。武雄は長野県に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)西洋画科を卒業。18(大正7)年に創刊した児童雑誌「赤い鳥」で童謡や童話という言葉が生まれ、武雄はそれまで童話などの添え物として扱われていた子ども向けの絵を「童画」と命名し、芸術の域にまで高めた。「キンダーブック」「コドモノクニ」をはじめとした児童雑誌の表紙や挿画、29(昭和4)年には自ら創案したおもちゃの「イルフ・トイス」展を開催するなど多岐多彩な分野で活躍した。

 二人に交友関係があったのかについては現在不明だが、年齢が近いことや、育った家庭環境が似ていること、武雄の「イルフ・トイス」展と同年に、L・L・L(Love,Laugh and Life)玩具製作所長となった春夫が展覧会を開くなどの共通点から、接点があった可能性も考えられている。

 武雄の作品を中心に展示しているイルフ童画館(長野県岡谷市)学芸員の河西見佳さんは「春夫と武雄が共に仕事をしているとは知らず、非常に驚きました」とコメントを寄せている。「『先生スズメ』は絵の輪郭が筆で描かれ、線の擦れを利用した武雄ならではの筆致をみることができます。『ジャックと豆の木』は、戦後から使用しているクレヨンが多用され、鮮やかな配色に感動します」。

 作品からは絵に対する武雄の真摯(しんし)な態度が感じられるとし「子供向けだからといって手を抜かず、真摯に創作へ向かう態度は武雄も春夫も同様であり、二人とも読者を年齢で差別しない、一流の作家だったのです。だからこそ、二人は共に仕事をしたのかもしれません。良質な作品からは児童文化に携わる者としての想いをうかがうことができます」。

 辻本館長は「『ジャックと豆の木』は叙事詩的な形態をとっていて、暗唱もできるようにと、さながら詩人春夫をほうふつとさせます」と感想を寄せている。

  □     □

■10日付から熊野新聞で連載



 「熊野新聞」紙面では10日付から佐藤春夫全集未収録の児童文学作品を不定期で連載します。

(2019年4月5日付紙面より)

新たに見つかった佐藤春夫の児童文学作品(左奥『先生スズメ』は大阪府立中央図書館国際児童文学館蔵、他は佐藤春夫記念館所蔵)=新宮市立佐藤春夫記念館
「こどもクラブ創刊号」には、作品と佐藤春夫と武井武雄の紹介文も掲載されている
2019年04月05日
28 日本の文化に親しむ
 サ市生徒らが着付けやお茶席体験  (新宮市 )

 新宮市の姉妹都市、アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)から来新している訪問団(生徒11人、引率3人)は2日、同市井の沢の萩原きもの総合学院(萩原真理学院長)で浴衣の着付けとお茶席を体験した。

 一行は萩原学院長から浴衣の着方や帯の結び方などの説明を受けて挑戦した。悪戦苦闘する様子もあったが、教わりながら浴衣を着ると、友人たちと写真を撮影し合ったり、鏡の前で姿を確認したりとうれしそうな表情を浮かべていた。

 着物姿で記念撮影をした後は茶道の体験があり、同学院で茶道を学ぶ子どもたちがお茶やお菓子を振る舞った。初めて浴衣を着たアマヤ・ルナグラビエルさん(14)は「少し苦しく感じたけど、解放感があった。お茶も和菓子の甘さに引き立てられておいしかったです」。

 合気道の経験があるオマール・ドゥリエー君(14)は「浴衣の着心地は快適。新しい経験ができました。剣道などの体験も楽しみにしています」。

 萩原学院長は「長年関わらせていただきありがたく、楽しい時間が過ごせました。この体験を楽しみにしてくれていたことを聞きうれしく思います。皆さんの学ぶ姿勢に感心しました。戻った際には体験の素晴らしさを伝えていただければ」と笑顔で話していた。

(2019年4月5日付紙面より)

浴衣の着付けを学ぶ生徒ら=2日、新宮市井の沢の萩原きもの総合学院
体験を終え記念撮影
2019年04月05日
29 春の訪れを祝う
 社殿修理の竣工祭兼ねさくら祭  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顕宮司)境内にある新宮神社の例祭(さくら祭)が3日、同神社本殿修復工事完了の竣工(しゅんこう)祭も兼ねて実施され、約80人が参列した。

 新宮神社は明治40年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まりで、昭和33年に神門内に移築。最も位の高い、渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿したみこが、優雅に「浦安の舞」を奉納。上野宮司らに続き、参列者らが桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 祭典の最後には、工事を行った垣下建築と883人の寄付協力者の代表に感謝状が贈られた。

 祭典を終え、上野宮司は参拝者らを前に、さくら祭り斎行や新宮神社合祀の理由、修復に至った経緯を説明。新しい日本の国造りが始まる御代(みよ)替わりの年の記念事業として、年明けから修復工事が行われたことを報告した。「日本は素晴らしい元号というものを世界で唯一伝えている国。平成という意味は『平らかで成る』。うれしい、平和、喜び、どうか災害の無いようにとの思いを含めて祈った平和の年ですが、その思いも『令和』という中には込められています。平成から続く平和の祈りも、『令和』として続いていただくように願ってやみません」と話した。

 また、午後には竣工奉祝および厄払いの餅まきが行われ、子どもたちのためにお菓子もまかれた。

(2019年4月5日付紙面より)

参列者を前に桜の小枝を髪に挿したみこが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
午後には餅まきが行われ大勢の人が集まりにぎわった
2019年04月05日
30 「一本桜」今年も見頃に
 水害に耐えたソメイヨシノ  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町相須で2011年の紀伊半島大水害に耐えたソメイヨシノが花盛りを迎えている。木を植えた平岩明さん(81)はこの木を「平岩桜」と名付けた。「みんな流れてしまったが、これだけ生き残った『一本桜』。この花を見るのが毎年の楽しみ」と目を細めた。

 サクラは約50年前に平岩さんが熊野川沿いに植えたもので、水害では姿を隠すほどの濁流にのみ込まれた。幹には多数の傷が残っており、平岩さんの妻・アツ子さん(72)は「ここには丸太が引っ掛かっていた」と幹の部分を指した。

 水害によって地区はほとんどの家が床上浸水した。平岩さんの家も被害に遭い、裏手から山へと逃げた。明さんは「雨が星みたいに見えた」と当時を振り返る。現在は取り壊した自宅跡地をかさ上げし、新しい家を建てて暮らしている。

 サクラを前に「よく咲いてくれた。新しい年号になっても、人間正直に真っすぐに過ごしたい」と話し、隣では水害後に飼い始めたプードル「元気」を抱いたアツ子さんがほほ笑んでいた。

(2019年4月5日付紙面より)

「平岩桜」の開花を喜ぶ平岩明さん(右)と妻のアツ子さん、プードルの元気君=2日、新宮市熊野川町相須
2019年04月05日
31 なちA、クローバーAが優勝
 春季ソフトバレー大会  (那智勝浦町体育協会 )
2019年04月05日
32 地元勢3部門で優勝
 紀南青少年兼ジュニア選手権バド大会  
2019年04月05日
33 6部門に分かれ熱戦展開
 第19回くろしお剣道大会  
2019年04月05日
34 普段と違った視点で撮影  新宮市魅力発信フォトツアー  
2019年04月05日
35 きれいな環境取り戻す  「宇久井海と森の自然塾」地玉の浜清掃  (那智勝浦町 )
2019年04月05日
36 永年企業と優良店舗を表彰  新宮商工会議所  
2019年04月05日
37 子どもたちの教育のために  きんでんOB会新宮支部が寄付  (和歌山ラオス友好協会 )
2019年04月05日
38 シロバナタンポポ  那智勝浦町高津気で  
2019年04月05日
39 瀞峡のサクラが満開に  十津川村田戸  
2019年04月05日
40 桜をライトアップ  新宮市鴻田の木村邸  
2019年04月05日
41 レンタル提供などで初動  橋杭海水浴場が浜開き  (串本町 )
2019年04月05日
42 会長に土尻さん再選  大寿クラブが本年度総会  (紀宝町 )
2019年04月05日
43 機構改革で新たに3課設置  行政サービス向上を目的に  (紀宝町 )
2019年04月05日
44 お悔やみ情報
  
2019年04月03日
45 「鯨と歩んだ50年」
 くじらの博物館で記念式典  (太地町 )

 太地町立くじらの博物館(林克紀館長)は2日、開館50周年を迎え、同館で飼育動物供養祭と50周年記念式典を開いた。

 供養祭には、三軒一高町長、宇佐川彰男教育長、博物館の職員ら約50人が参列し、同館敷地内の供養碑に手を合わせた。式典では、一般公募していた同館公式ロゴマークが決まり、写真集「鯨と歩んだ50年」も発刊した。写真集は、エコバックと合わせて町内全戸に配布する。

 同館は1969年4月2日、当時の町長庄司五郎氏の構想の下、開館した。林館長は、庄司氏の功績と関係者の尽力に感謝し、「大きな節目ですが、式典や関連イベントなどに費用を使うのではなく、町民の皆さんと50年を祝いたい。町民自慢の博物館として成長していく」と今までの歩みと、これからの思いを語った。席上では、大隅清治名誉館長や顧問らに三軒町長が感謝状を贈った。今年度は町が掲げる『くじらの恵みを全町民に』のスローガン通り、同館事業会計から一般会計へ5000万円の繰り入れを予定している。

 ロゴマークは、113通の応募の中から、大阪府大阪市の西野有香さんのデザインが選ばれた。西野さんには、太地町のアーティストグループ「ホエールアートミュージアム」が製作したオリジナルフィギュアが記念品として贈呈された。2013年に初めて太地町を訪れたという西野さんは「自然の一部のようなイルカやクジラを、かわいらしく思った。太地の美しい自然が感じられる好きな博物館。記念に選んでいただいて光栄です」と感謝していた。

(2019年4月3日付紙面より)

供養碑に手を合わす博物館の職員ら=2日、太地町立くじらの博物館
「くじらの博物館」の公式ロゴマークをデザインした西野有香さん(左)。右は林克紀館長
2019年04月03日
46 素晴らしい滞在に
 サ市生徒訪問団が新宮市長表敬  

 姉妹都市交流事業で来新しているアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の生徒訪問団(生徒11人、引率3人)は1日、新宮市役所で田岡実千年市長を表敬訪問した。

 一行はホストファミリー宅などに宿泊しながら剣道や合気道、着物の体験、熊野那智大社の見学や地元高校生との交流などを通じて日本文化に触れる予定。

 訪問団のゲイル・マッカラムさんが田岡市長にお土産を手渡し「しっかりとした準備をして温かく迎えていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。生徒たちは一人一人順番に自己紹介をし、新宮市の歴史や印象などを語った。

 田岡市長は「いろんな体験ができるよう考えています。滞在中、アメリカと日本の文化の違いを感じ、素晴らしい滞在になることを願っています」と笑顔で歓迎した。

 訪問後は記念撮影を行い、市立丹鶴幼稚園で和菓子作りを体験するなどして日本の伝統文化に親しんだ。

(2019年4月3日付紙面より)

田岡実千年市長(左手前)を表敬訪問したサ市生徒訪問団ら=1日、新宮市役所
訪問を終え記念撮影
2019年04月03日
47 活気をささげて氏神に礼
 中湊の稲荷神社で祭典  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社の祭典が3月31日に営まれた。区民ら約120人が参列して信仰を注ぎ、青年団体「英進社」(谷端洋社長)が恒例の子どもみこし練りや奉賛行事で年に1度の祭りを活気づけた。

 この神社は正法寺の北側の山腹にあり、明治期以降は氏神として倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祭り、現在は中湊区(生熊和道区長)が護持している。祭典は4月3日に近い日曜日(=4月第1日曜日)を期日にしているが、今年は県議選の投票日と期日が重なり同社の拠点である中湊コミュニティセンターが投票所とされるため、1週間前倒しして期日を設定し準備を進めてきたという。

 奉仕は区内3班で持ち回っていて、今年は第3班が当番。式典は年の節目を迎えた4人の厄よけ祈とうを兼ね、本殿で午前10時から行われた。古座神社の石田保宮司と第3班の代表奉仕で神饌(しんせん)をささげ、祝詞など奏上後に神保圭志総代長や生熊区長ら区の要職、近隣の各区長、田嶋勝正町長や串本町商工会の須賀節夫会長、古座小学校、第三銀行、古座郵便局の代表者らが玉串をささげるなどして礼を尽くした。式典後は子ども向けの餅・菓子まきや大人向けの餅まきもあり、境内を活気で満たした。

 同社は地域の子ども約40人の協力を得て、午前9時に同センター前から子どもみこしの区内練りを始めた。締め太鼓やあたり鐘を打ち鳴らし「わーっしょい」と掛け声を響かせて県道筋や古座街道(町道)筋経由で同寺まで移動。社員がみこしを山腹まで運び上げ、神事直前に境内を3周練り歩いて活気をささげた。

 奉賛行事は正午から古座小体育館などで実施。社員がうどんや綿菓子、型抜きやくじ引きといった祭り独特の屋台コーナーを営んで地域の子どもらを楽しませた。終盤では餅・菓子まきもあり、谷端社長は来年も奉仕することを約束して祭りへの参加に感謝した。

 今年は好天に恵まれ、境内にあるサクラも満開直前の花盛り。式典を営むに当たり生熊区長は「中湊においては串本古座高校古座校舎の閉校舎や紀陽銀行古座支店の移転統合(古座コミュニティプラザへの移行)といった暗い話があるが、それでもこの祭りを通して何とか中湊の再建に向かいたい。皆さまのご尽力をいただきながら頑張っていきたい。そのためにまずは今日一日、祭りを十分楽しんでほしい」とあいさつして向こう一年の弾みを期待した。

(2019年4月3日付紙面より)

本殿前で営まれた式典の様子=3月31日、串本町中湊の稲荷神社
区内を練り歩く英進社の子どもみこし
2019年04月03日
48 目標に合わせた支援を
 くまのチャレンジスクールが開校  (新宮市 )

 NPO法人ぷろぼのくまの(柴田哲弥理事長)は1日、新宮市仲之町に放課後等デイサービス「くまのチャレンジスクール」(中高生向け)を開校した。3月1日に県の認可を受け、このたび正式開校へと至った。柴田理事長は「働くことへの意欲を持ってもらい、そのための技能を習得し、この地で働きながら暮らしていけるように支援していければ」と話している。

 柴田理事長は、東牟婁圏域の発達障害児への支援機関や不登校児への支援体制の不足などを感じ、市内に事業所を立ち上げることを決意。2017年ごろより開始した発達障害の勉強会を通じて、保護者やほかの福祉団体よりさまざまなニーズを聞き、奈良県にある障害者支援施設からノウハウなどの支援を受けながら準備を進めていた。

 同スクールは▽「学童型」ではなく「塾型」▽ITスキルの獲得に特化▽発達だけでなく、知的や精神の障害者、不登校、受験勉強を目指す高校生まで多様な中高生を支援▽生徒同士が学び合える環境▽15歳以上で高校に在学していなくても市町村判断で利用可能―が特徴。日常生活や社会生活の中で「生きにくさ」や「困り感」に悩む学生が、楽しく自発的に取り組めるように工夫したプログラムやイベントを通して、社会復帰を促す。現在、熊野市から那智勝浦町までの中学生、高校生ら4人が契約している。

 「町の中心で始めたかった」との思いから、市の空店舗対策事業補助金を活用し同所にオープン。家主で仲之町商店街振興組合副理事長の勢古啓子さんは「発達障害のお子さんなど、育児不安を抱えたご家庭も少なくない。気軽に立ち寄って相談などしてもらえたら。子どもたちにも商店街を歩くことで、社会性を身に付けてくれたらうれしい。触れ合いを通じて商店街ににぎわいが生まれれば」。

 柴田理事長は「社会の側にある障害をどう取り除けるのかが私たちの課題」とし、利用者それぞれが目標に合わせて支援することが大事と話していた。ぷろぼのくまのは、6月ごろを目標に、社会人向けの自立支援「くまのジョブトレスクール」開校の準備も進めている。

 開校時間は月~金曜日の午後3時~6時。夏休みなどの長期休暇中は午前11時~午後5時。事前に面談を行い、双方の了解のもとに体験をした後、正式な利用開始となる。利用費は各市町村の障害福祉サービスを申請した場合、保護者の収入に応じて金額が決まる。詳しくは電話(0735・29・2707)もしくはメール(info@probono-kumano.com)で問い合わせを。見学や体験も随時実施している。

(2019年4月3日付紙面より)

商店街に構えた事業所の前で柴田哲弥理事長(左から2人目)ら=1日、新宮市仲之町
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