休耕田にヒマワリとコスモス (熊野川フラワーツーリズム協議会 )
熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は30日、新宮市熊野川町のバイパス下の休耕田にヒマワリとコスモスの種をまいた。7月下旬~8月上旬の日曜日には「ひまわりまつり」を予定しており、下阪会長は「きれいに咲いてくれれば」と話していた。
同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地に種をまいている。今年は神丸地区でも作業をし、今回の場所と合わせて約2㌶にヒマワリ、約1・5㌶にコスモスを植えた。
この日は新宮商工会議所青年部もスタッフとして参加。晴天の下、手まきや機械で種を植えていった。
下阪会長は「昨年までボランティアを募集して一緒に作業をしていましたが昨年、一昨年と天候や台風の影響で花が育たず、心苦しく思っていました。今回は自分たちだけで行い、きれいに育ったらまた協力をお願いしたいです。今年はヒマワリの迷路も作れればと考えています」と語った。
(2019年5月31日付紙面より)
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民生児童委協が総会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町民生児童委員協議会(岡本美智子会長、委員56人)は29日、町福祉健康センターで令和元年度総会を開き、本年度事業計画などを承認した。
岡本会長は「各担当者が地域ごとに家庭や住民を見守るのが大切な活動です。委員としての自信と自覚を確認し、役割と責務を果たすことに、いっそうの尽力を」とあいさつ。昨年度の活動日数は1284日、訪問回数は1669回。相談支援の件数は分野別に、高齢者に関すること154件、障害者16件、子ども9件、その他48件となっており、内容は日常的な支援が4割弱を占めている。
本年度の事業計画は▽福祉課児童支援▽青少年健全育成支援▽災害弱者調査支援▽高齢者見守り支援▽生活福祉資金貸付支援▽心配ごと相談所運営▽地域子育て支援センターへの協力―などを決めた。
委員全員で児童憲章前文を読み上げた。来賓の堀順一郎町長は、日頃の活動に感謝の言葉を述べ、「那智勝浦町の人口は年間300人の減少が見られている。少子化や急激な高齢化対策には、まず住みやすく子育てのしやすい町にしなければならない。どうか皆さんの協力を」と求め、役場1階に設置した「子育て世代の包括支援センター」の活用も呼び掛けた。高齢者については「地域全体で支える仕組み作りに取り組んでいる」と述べた。
(2019年5月31日付紙面より)
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下里水路観測所を一般公開 (那智勝浦町 )
那智勝浦町下里の第五管区海上保安本部下里水路観測所(瀬尾徳常所長)は25日、海上保安庁の開庁記念日である「海上保安の日」に伴い施設内を一般公開した。大勢の家族連れが参加し、観測業務で使う人工衛星レーザー測距(そっきょ=SLR)の光線や春の星空を楽しんだ。
同施設は海上保安庁唯一の水路観測所で、船舶の航行に必要な情報を収集するための組織として1954年に設立された。一般公開は水路観測所の業務や役割について、周知と理解を得るため実施している。
この日は敷地内に天体望遠鏡1台、双眼鏡3台を設置。午後7時30分ごろから星が見え始め、参加者は一番星のアークトゥルスや全天で最も明るいというベガ、春の大三角形などの星々を職員の説明を聞きながら観測した。屋内では、第一観測所を休憩室として開放し、SLRのある第二観測所も公開した。
SLRは人工衛星に向けてレーザー光を発射し、戻ってくるまでの往復時間から衛星と観測地点の距離を測定するもの。実演による緑のレーザー光線が空に現れるとたくさんの歓声が上がり、光のしくみや人工衛星について、子どもも大人も熱心な質問を職員に投げ掛けていた。
町内から参加した宮本心(そうる)君(太田小4年)と東龍輝君(勝浦小5年)は「春の大三角形が見たかったので来て良かった」「レーザー光線がすごくて、お母さんにも見せたかった」と喜び、瀬尾所長は「子どもたちが喜んでくれるのは何よりうれしいですね」と話していた。
(2019年5月31日付紙面より)
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望楼の芝で合同鍛錬会開く (串本町健康太極拳協会 )
串本町健康太極拳協会(鈴木清代表)主催の第5回合同鍛錬会が28日、同町潮岬の望楼の芝であり愛好者30人が屋外での実践に取り組んだ。
この鍛錬会は、国内では屋内実践が主になりがちな太極拳を本場・中国のように青空の下で自然を感じながら実践する機会として、併せて地域に健康太極拳を紹介する目的で年1回、参加無料で開いている。
本年度は21日を期日にして白浜町~新宮市の各教室と太極拳に関心がある地域住民に参加を呼び掛けたが、当日明け方まで降った雨で芝地が湿ってしまったため1週間後に延期。あると信じて集まった愛好者は同協会が同町武道館で開いている教室に合流し、指導者の大澤順子さん(楊名時太極拳師範)による主導で鍛錬交流に臨んだ。
改めて参加を呼び掛けて迎えた28日も空は曇天。大澤さんは晴天の暑さがなくむしろ太極拳向きの日和だとしつつ参加を歓迎し、準備体操に相当する練功十八法や実践に相当する八段錦の実践を主導。半ばの休憩では学びの機会も織り交ぜて紹介した。
5回目の節目となる合同鍛錬会を無事挙行。鈴木代表は「私たちは『健康寿命を延ばして家族に極力負担をかけない』という思いで集まり、健康太極拳に取り組んでいる。この合同鍛錬会を通して私たちの意義をご理解いただき、もっと多くの地元の皆さんに健康太極拳を取り入れてもらえればと思う。参加いただいた皆さんには交流の刺激を継続する力に変え、結果として元気な老後を自らつくり出していくことを願って、これからもこの鍛錬会を続けていきたい」と実施に込めた思いを語った。
同協会の教室は基本火曜日午前10時~正午に実施。会場とする同館の貸し出し料を参加者で按分するため月謝制となっている。問い合わせは鈴木代表(電話0735・62・5317)まで。
(2019年5月31日付紙面より)
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近畿自動車道紀勢線説明会
紀伊半島の海沿いを一周する高速道路「近畿自動車道紀勢線」の事業説明会が28日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。和歌山県側は国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の堤英彰所長、三重県側は同省中部地方整備局紀勢国道事務所の桑昌司所長が説明した。
田岡実千年新宮市長、西田健紀宝町長、大畑覚御浜町長、河上敢二熊野市長、山口賢二北山村長をはじめ各市町村の関係者、議会議長らが出席した。
開会に当たり、開催地を代表して西田町長が「紀宝熊野道路、熊野道路が新規事業化された。事業が進むよう協力し、一日も早く完成することを願っている」とあいさつした。
堤所長は救急医療や地域の活性化、観光客の増加といった道路効果を挙げ「魅力ある地域づくりを進めることで通過ではなく、入り込み客増加につながる」。和歌山県側で進む各事業の状況を伝えた。
新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、熊野川河口大橋を含み紀宝町神内に至る延長2・4㌔の新宮紀宝道路につながる。本年度は測量、地質調査、道路設計に取り組む。
新宮紀宝道路については「現在、3基の橋の設置工事を実施しており、秋以降に着手する三重県側下部工事のための契約手続きも進めている」と述べた。
事業中のすさみ串本道路は西牟婁郡すさみ町江住から東牟婁郡串本町サンゴ台までの延長19・2㌔。本年度は調査設計、用地調査・取得、改良・橋・トンネル工事を進める。
昨年度新規事業化した串本太地道路は、那智勝浦町八尺鏡野から串本町鬮野川に至る延長18・4㌔。現在事業中のすさみ串本道路、開通済の那智勝浦新宮道路と接続する。
北山村と熊野市を通る奥瀞道路(Ⅲ期)は昨年11月に起工式を行い、本年度は橋・トンネル工事などを推進する。
三重県側について桑所長は、本年度事業化した紀宝熊野道路に関し「紀宝町神内から熊野市久生屋町までの延長15・6㌔で、神内の紀宝インターチェンジ(IC)=仮称=から新宮紀宝道路、久生屋町の熊野IC(仮称)から熊野道路にそれぞれつながる。御浜ICの位置が正式確定した後、ルートなどを説明する」と述べた。
熊野道路は熊野市久生屋町から同市大泊町までの延長6・7㌔。本年度は用地買収、詳細設計、埋蔵文化財調査などを経て大泊ICの橋から工事着手する。
尾鷲市内の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は順調にトンネル工事が進んでいることを報告した。
(2019年5月30日付紙面より)
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第21回ツール・ド・熊野
熊野地方を舞台に国内外の強豪17チームが集い熱戦を繰り広げる、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「ツール・ド・熊野」が、いよいよ30日に開幕する。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野(角口賀敏理事長)が主催。
レースは全4ステージで行われ、30日に新宮市内でのプロローグ(0・7㌔)個人タイムトライアルで開幕。
翌31日(金)は、第1ステージ「赤木川清流コース」(100・4㌔)で、レース前には、新宮市役所からパレード壮行も実施される。6月1日(土)の第2ステージは、熊野市や御浜町などが舞台で、大会の山場となる「熊野山岳コース」(109・3㌔)。2日(日)の最終第3ステージは、捕鯨の歴史が色濃く残る太地町が舞台の「太地半島周回コース」(104・3㌔)となっている。
レースの模様は地元ケーブルテレビ局で生中継される他、インターネット(https://cycling-ch.tv)で生配信される。その他のツール・ド・熊野に関する情報は、大会ホームページ(https://tourdekumano.jp/)を参照。
(2019年5月30日付紙面より)
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熊野古道をウオーキング (那智勝浦町 )
宇久井ニュータウン東・西熟年クラブ(峰武久、角本聖洋会長)は28日、那智勝浦町狗子ノ川の熊野古道「小狗子峠」などを歩く「健康ウオーキング」を実施した。参加した会員30人は会話や景色を楽しみながら約5㌔の道のりを歩いた。
健康ウオーキングは、和歌山県老人クラブ連合会などが実施主体となり、定期的なウオーキングを通して健康づくりの定着を目指している。新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村の各市町村老連で各1地区(計6地区)をモデル地区として指定し、最低月2回の活動を行う。高齢者向け体力測定の紹介やウオーキングの正しい知識を学習し、活動PRなどに取り組む。実施期間は本年4月から来年2月末まで。
この日は同町宇久井のコミュニティーセンター和を出発した。小狗子峠の入り口では、会員で熊野那智ガイドの会に所属する宇保英生さんが熊野古道や小狗子峠について説明した。途中、雨も降り出したが一行は約90分かけて狗子ノ川とニュータウンの境目までたどり着いた。
峰会長は「皆さんが健康を維持していくためにウオーキングを習慣にしていただけたら。1人でも多くの方々に参加していただきたい。今後も活動を継続していく」と述べ、「雨も降ってきたが皆さんのご協力があったから最後まで来ることができた」と話した。
次回の開催は6月25日(火)を予定している。
(2019年5月30日付紙面より)
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H&Rで本年度総代会 (串本町商工会 )
串本町商工会(須賀節夫会長、会員674人)が26日、同町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ(H&R)和歌山串本で本年度通常総代会を開き、事業関連諸議案の審議に加えて優良従業員や功労役員を対象にした県商工会連合会会長表彰伝達や懇親会も交えて今後に弾みをつけた。
同町域の商工業者らが結成する総合経済団体としてイニシアチブを発揮する同商工会。各種会員事業の支援に加え、会下組織の青年部や女性部、串本リリースタンプ会が消費者との距離を縮める地域貢献の取り組みを活発に展開し、その総和により地域商圏の活性化を推し進めている。
会員規模が大きく、事業関連諸議案の審議は例年会員が代表選出する総代の判断に基づいて実施。今回は開会時点で総代31人が出席し、委任状提出27人を加えて規約に定める過半数条件を満たし総代会が成立した。
開会に当たり須賀会長は▽会員増減の推移(前年度は長らくのマイナス推移から一転しプラス3人の実績)▽県内でも特に活発な小規模事業者持続化補助金の申請と採択現況▽経営指導員異動に伴う事務局体制の変化―などを報告。併せてキャッシュレス決済などこれからの時代の変化に対応できる人材に会長職を引き継いで取り組みに弾みをつけたい考えも掲げ、人材の推薦を求めてあいさつとした。
来賓を代表して田嶋勝正町長は、ロケット発射場進出など好調な環境変化に対し商工会や観光協会を軸にしていかに知恵を絞るかが肝要だとし、この波に乗り遅れないよう共に取り組むことを呼び掛けた。佐藤武治議員はロケット射場が10年間でもたらす経済効果の達成は会員の力にもかかっていることを示唆し、そのために微力だが一生懸命努めることを誓いつつ、それぞれ祝辞を述べた。町議会の結城力議長、町当局の清野武志副町長と南和夫産業課長、日本政策金融公庫田辺支店の須藤健文支店長、紀陽銀行串本支店の坂本充寿支店長も同席して総代会の始終を見届けた。
以降は堀周雄さんを議長に立てて前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。事業計画では、喫緊の消費税率引き上げと軽減税率制度導入や今後の事業承継への支援、キャッシュレス化や東京オリンピック、大阪万博といった大きな景気拡大要素の商圏への引き込みなどを会員への伴奏型支援と共に進めることを具体的な取り組み事項と共に基本方針として決めた。
総代会冒頭では県商工会連合会会長表彰の伝達もあり、功労役員として苫谷伸一郎さん(トマタニ電器店)、優良従業員として桑山崇明さん(株式会社人見建設)と尾﨑友昭さん(おざきのひもの)が須賀会長から誉れを受けた。
(2019年5月30日付紙面より)
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北山村でg7サミット開催
北山村で25、26の両日、「第4回小さな村g7サミットin北山村」が開かれた。25日に村民会館で行われた開会式では、全国から7村の村長や関係者ら約80人が一堂に会した。山口賢二村長が「暑い中、われわれも熱くなってこのサミットを盛り上げていきたい」と歓迎。7村はパネルディスカッションや懇親会を通して連携を強化し、親交を深め合った。
g7サミットは、北海道から九州までの、地域で一番小さな村が絆を深め、情報交換を行いネットワークを築く目的で毎年開催している。構成団体は▽北海道音威子府(おといねっぷ)村▽福島県檜枝岐(ひのえまた)村▽山梨県丹波山(たばやま)村▽岡山県新庄村(しんじょうそん)▽高知県大川村▽熊本県五木村▽北山村―の7村。第1~3回を丹波山村、檜枝岐村、音威子府村でそれぞれ開催した。
サミットのコンセプトは「小さな村同士が一堂に集まり、情報を交換し連携・刺激し合うことで、互いの価値を高めると同時に新たな視点から村を見つめ直す」。今回は「小さな村のシティープロモーション」をテーマに開催した。
山口村長はじゃばらや観光筏(いかだ)下りなど、北山村の特産品や観光産業について説明。「子どもも高齢者も村の宝。その中で人口減少などの課題に取り組んでいきたい」とあいさつし、「守るだけでなく攻める姿勢も大事。人口にとらわれることなく、夢を持って村づくりに取り組んでいきたい」と決意を表した。
来賓の東川智昭・東牟婁振興局長が「それぞれの課題解決に向けて情報交換していることは、同様の課題を抱える自治体にとって参考になる取り組み」と祝辞。他6村の各村長や参事らが「実りのある議論をさせていただきたい」などとあいさつをした。
閉式に当たり、山口村長が「私たち小さな村がこれからの地域というものの新しい在り方を示すことで、日本各地で奮闘する村々の希望の光となるべく、その存在感を示していかなければならない。ここに目的を共有した村が集い、その魅力を広く発信・発展していく」と共同宣言を読み上げた。併せて、来年のサミット開催予定地が岡山県新庄村であることも伝えられた。
26日には、関係者らはじゃばら農園やおくとろ公園など村内を見学。筏下りを楽しむなどして北山村の自然に触れた。
(2019年5月28日付紙面より)
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旧チャップマン邸でセレモニー (新宮市 )
改修工事を終え、4月に供用を開始した旧チャップマン邸で5月25日、オープニングセレモニーがあった。チャップマン宣教師の次女、サラ・エリザベス・スターンズさん(94)と三女のアーネスティン・チャップマン・ホイットさん(92)家族や西村伊作の孫、立花利根さんらをはじめ約60人が出席し、改修を祝った。
旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人で新宮市名誉市民の西村伊作が米国人宣教師のE・N・チャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した洋風建築物。サラさんとアーネスティンさんは実際にチャップマン邸で過ごしていたことがある。
セレモニーで田岡実千年市長は「チャップマン邸は歴史ある素晴らしい建物。旧西村家住宅と共に市の宝として活用していきたい」とあいさつ。「西村記念館・旧チャップマン邸の会」の関康之会長は、チャップマンの長女、メアリーさんが幼少の頃に日本の友人らに呼び掛けられた「メリチャン(メアリーちゃん)遊ぼれ」の新宮弁を、チャップマン家族とみんなとの友好・友情の言葉であると覚えていてほしいと呼び掛けた。
アーネスティンさんとサラさんは「私の子どもたちも一緒に来られてうれしい。皆のおかげでとても素晴らしい日」と感謝。幼い頃の思い出を振り返り「もうおばあちゃんになったけれども、昔々、大昔、この家は私の家でした。大変懐かしい。毎日友達が遊びに来た。本当に面白かった。新宮は生活の元。来られて大変うれしい。お父さんとお母さんに感謝。皆さんにありがとう」と日本語であいさつした。
立花さんは伊作の書いた文章から、「新宮の町で、チャップマンの家族は清く正しく幸福な生き方をつくった。家族のライフはアメリカのクリスチャンの心によるものであり、人間の持ち得るもっともよい生活であった。夫妻は彼らの一生をイエスのため、教会のためにささげたが、彼らのデイリーライフと穏やかな心は真の伝道となっていると私は信じる」などを紹介。「父(伊作)は自身が建てた建物に住んだ人の哲学やものの考え方などを話してくれたと思う」と語った。
西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんがチャップマン邸の保存と活用について新宮の観光振興と魅力あるまちづくりのために非常に意義深いものであると説明した。
セレモニー後は庭で植樹があり、サラさんやアーネスティンさん、田岡市長、関会長らがシャベルを手にハクモクレンを植えた。
(2019年5月28日付紙面より)
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アカデミー合奏団がコンサート
アカデミー合奏団(大江輝雄代表)によるスプリングコンサートが26日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であり、メンバー12人が約120人の来場者にバイオリンやフルートなどの音色を届けた。
開演を前に大江代表が「アカデミー合奏団は設立49年目を迎え、当時からのメンバーが3人います」と紹介し、「今日はごゆっくりお楽しみください」とあいさつした。
3部構成で第1部は『真珠採り』『早春賦』『みかんの花咲く丘』『浜辺の歌』を演奏。大江代表が「バイオリンの表板は音の伝達速度が速いマツ、横や裏はカエデの木を使っています。イタリア、フランス、ドイツなど外国製で、楽器だけで自動車が買える」などと紹介し、来場者がバイオリンの演奏体験をした。
第2部は例年好評の「歌いましょうコーナー」。『四季の歌』『学生時代』『少年時代』『ふるさと』の4曲を、出演者の伴奏で来場者が歌った。
クラシック・ポピュラーの第3部は『シバの女王』『ばら色のメヌエット』『シンコペイティッド・クロック』など7曲を披露し、出演者がクラシック音楽の魅力を伝えた。
那智勝浦町市野々から訪れ、演奏体験した村田圭子さんは「ちょっとした角度で音色が変わりおもしろかった」と話していた。
(2019年5月28日付紙面より)
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那智海水浴場周辺で発生
那智勝浦町で26日午前10時ごろ、海霧(かいむ・うみぎり)が発生し、那智海水浴場(ブルービーチ那智)や大勝浦地区の弁天島付近を包んだ。周辺を真っ白に覆った霧は約20分後、風の影響で那智山方面へと流れて消滅した。
海霧は温かく湿った空気が冷たい海面に接することで生じる濃霧で、陸上まで移動することも多いという。
散歩をしていた町内在住の60代男性は「友人に声を掛けられたが、姿が見えないくらいだった。あっという間に真っ白になった」と話していた。
(2019年5月28日付紙面より)
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三重県少年柔道選手権 (紀宝柔道会 )
隻腕の剣士・西村良介さんが六段に (三輪崎剣道クラブ )
建設に先立ち市民説明会 (新宮市文化複合施設 )
新宮市教育委員会文化振興課は23日夜、市文化複合施設建設工事の今月下旬の着手に先立ち、市役所別館で市、設計業者による市民説明会を開いた。約70人の市民が参加する中、施設概要などについて説明があった。
説明会に先立ち、田岡実千年市長が「皆さんにご心配を掛けいろいろな意見を頂く中、紆余(うよ)曲折しながら当初予定地の丹鶴小学校跡地西側1棟案で決定した。どのような施設になるのかを中心に説明させていただきたい」とあいさつした。
当局は、市文化複合施設は市街地再生を目的としていると説明。外観は所々に熊野材を使用し、周りと調和の取れた色彩計画としている。
文化ホールは可動席を利用してさまざまな会場づくりができるとし、熊野学機能に関しては熊野学の情報発信の拠点として、熊野学ファンが集まる空間をつくっていくとした。
図書館には子ども、大人それぞれのゾーンがあり、授乳室や子ども用トイレを配備する。低い本棚を設置することで見通しの良い空間にしていくと説明した。床面積、開架図書ともに現図書館の1・7倍の規模となる。
財源や事業費などの説明もあったほか、2021(令和3)年2月の完成を見越しているが、図書館の引越しや運用トレーニングなどのために夏頃のオープンになると伝えた。
質疑応答では、財源やランニングコスト、可動席などについての質問や「このタイミングで説明会をするのは遅すぎる」といった意見もあった。
「引っ越しにかかる図書館の閉館期間はどれくらいか」の質問には「他の地方の前例を参考に3、4カ月を見込んでいる。できる限り短くする工夫をしていきたい」と回答した。
「新施設にはメジャーな人も呼べるように努力してほしい」「ランニングコストをカバーできるような壮大な計画を」などの意見もあり、当局は「市民に参画してもらい委員会を立ち上げるなどして自主事業を実施していきたい」と述べた。
図書館を別の場所にとの意見に対して、向井雅男副市長は「土地の優位性、複合であるという優位性を加味し、結果的に丹鶴小学校跡に文化の拠点を持ってくると決まった」と説明し、理解を求めた。
速水盛康教育長は「次世代に向け、本当に市民にとって良かったと実感してもらえるように検討を重ねていきたい」と述べ閉会のあいさつとした。
説明会は全4回を予定しており、27日(月)午後6時30分から熊野川総合開発センター、28日(火)午後6時30分から新高田会館、29日(水)午後7時から佐野会館で開く。
(2019年5月25日付紙面より)
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新しい川舟の進水式営む (川舟製作プロジェクト )
紀宝町北桧杖の熊野川河川敷で24日、新しい川舟の進水式が営まれた。新宮市の熊野川町ふれあい公社が川舟製作の資金を募る「クラウドファンディング」の支援を受けて完成したもの。森本博也・熊野川川舟センター長や田岡実千年市長らがお神酒によりお清めをし、運航の安全を祈願した。
インターネット経由で資金を集める「クラウドファンディング」では、定員14人の木船1隻の製作と船外機1台の購入に充てるため、目標金額を200万円と定め、昨年12月3日から今年1月31日まで支援を求めていた。
支援総額は目標金額を22%超える244万2000円(支援者数142人)となり、集まった資金で熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾 川舟工房」の谷上嘉一さんに川舟製作を依頼していた。製作期間は約2カ月。
開式に当たり、森本センター長が支援者や関係者らに感謝を述べ「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史ある『川の熊野詣で』を、これからも守り続け、後世に伝えていくため努力を重ねていく」とあいさつ。田岡市長が「クラウドファンディングで多くの共感が得られたのは、なにより船頭さんや語り部さんをはじめ、事業を支えているスタッフの皆さんの『思い』や『頑張り』が伝わったから」と祝辞を述べた。
進水式では古式にのっとり、サカキで舟を飾り、舳先(へさき)をお神酒で清めた後、船頭の津呂進さんと打越保さんが舟に乗り込みサオをさして右回りに舟を3度回した。
谷上さんは「安全安心に乗っていただけるような舟づくりを目指している。進水式を終えてまずは一安心。運航される日が楽しみです」と話していた。
新しい川舟は現在、運航に係る必要な手続きを進めており、6月下旬の実用を目指している。
(2019年5月25日付紙面より)
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UMOUプロジェクト (紀宝町社協 )
紀宝町社会福祉協議会は本年度から、「UMOU(うもう)プロジェクト」の取り組みを始めた。古くなり使わなくなった羽毛製品の提供を求めている。
プロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルすることで羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。紀宝町では、その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて町の地域福祉に使われる。
製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あきや汚れがある不要な製品も回収可能だという。
町福祉センター内の同協議会で持ち込みを受け付けており、「衣替え時期の今が確認のチャンスです。不要になった羽毛製品で募金活動しませんか」と呼び掛けている。
問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。
(2019年5月25日付紙面より)
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なちかつ古道を守る会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町のボランティア団体「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)は22日、同町湯川などで人気の催し「新春ウオーク」の下見と同町内の夏山(なっさ)トンネル周辺のガードレール沿いの草刈りを実施した。
守る会は年に1回、町内の魅力を再発見しながら歩く新春ウオークを開催しており、毎回、多くの参加者が集まる。その催しのために、ルートの発見や確認に取り組んでおり、この日は会員9人が湯川と二河を歩いた。
その後、夏山トンネル周辺で草刈りや清掃に汗を流した。守る会によると、同所のガードレール付近には投棄されたごみが多く、草が生い茂っているとごみ自体が目立たたないことから、さらに投棄が増加してしまうという。それを含め、ごみが川や海に流れ出てしまうと生態系にも悪影響を及ぼしてしまうことから、景観と環境の保護のため定期的にクリーン作戦を実施している。
会員の一人は「今回は大きな袋に入ったごみがいくつも見つかった。行政に対処してもらうことにした」と述べ、下見については「この町には使われなくなった古い街道も多い。知る人がいなくなったり、全く通れない状態のままも残念」と話した。
(2019年5月25日付紙面より)
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新宮弓友会主催月例射会
空手道・拳武館新宮道場
都道府県対抗少年剣道優勝大会選考会 (三輪崎剣道クラブ )
なでしこジャパン必勝祈願 (熊野三山一寺 )
サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会(6月7日~7月7日)を直前に控え、熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は17、18の両日、熊野三山一寺で日本女子代表(愛称=なでしこジャパン)の必勝祈願祭を営んだ。17日には熊野速玉大社で神事を行い、日本サッカー協会の岩上和道副会長、団長として帯同する今井純子女子委員長、和歌山県サッカー協会の中村源和会長、田中克紀専務理事、大前四郎常務理事や地元のサッカー関係者ら約30人が参列した。
岩上副会長と今井委員長、田岡会長が正式参拝を行い、高倉麻子監督のサイン入りボールと代表メンバーのサインが入ったユニホームを奉納。大会に持参するフラッグと新宮市から代表チームに贈る熊野川産ヤタガラス米の祈祷(きとう)も受けた。
上野潤権宮司は「なでしこジャパンという名の通り、美しい心で日本人の誇りを世界に伝えてほしい」と活躍を願った。
岩上副会長は「高倉監督の指導の下で国際経験が豊かな選手が多く、ベテランも入ったことでバランスの取れたチームになった。粘り強く芯の強いなでしことして頑張ってほしい」とエールを送り、「これまでにもお参りをして御利益があったので、今回もあやかりたい。厳しい戦いになるかもしれないが、優勝を目標にしたい」と意気込んだ。
今井委員長は「2011年、15年とお参りをさせていただいて、W杯を頑張って戦ってきた。引き継げるように力を得てフランスの地へ行きたい」と話した。
日本代表23人のうち、W杯経験者はドイツ大会優勝メンバーの熊谷紗希、宇津木瑠美、阪口夢穂、鮫島彩、岩渕真奈の5人にカナダ大会を経験した菅澤優衣香を加えた6人で、初出場が17人という顔ぶれで挑む。グループステージでアルゼンチン(日本時間6月11日午前1時)、スコットランド(同14日午後10時)、イングランド(同20日午前4時)と対戦する。
日本サッカー協会のシンボルマークに熊野の神鳥「ヤタガラス(八咫烏)」が描かれていることや、日本近代サッカーの始祖といわれる中村覚之助のふるさとが那智勝浦町という縁で、2002年の日韓W杯から参拝が始まった。女子日本代表の必勝祈願は3回目。参拝した11年のドイツ大会で優勝、15年のカナダ大会で準優勝という成績を収めている。
(2019年5月19日付紙面より)
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新宮市交通指導員協が総会
新宮市交通指導員協議会(清岡幸子会長、20人)は17日夜、市役所で総会を開き、本年度事業計画などを決めた。指導技術向上のための研修会、講習会への参加や、新規会員の加入促進に力を入れていくことなどを確認した。
開会に当たり、大前嘉助副会長が「全力で交通安全指導に取り組む」と宣誓。田岡実千年市長が退任する阪本惇さん(欠席)に感謝状を贈呈した。議事では子ども対象の交通安全教室、自転車安全運転の街頭啓発、高齢者に対する交通安全指導の実施計画などを承認した。
清岡会長は、事故の発生件数は減少しているものの、高齢者関係の事故が後を絶たないとし、「私たちを取り巻く環境は依然として予断を許さない厳しい状況。事故の撲滅を目指し、各種施策をより一層推進していきたい」と述べ、協力を呼び掛けた。
田岡市長は、指導員たちの活動に感謝し、「交通安全に関しては行政としても取り組んでいかなければならない」とあいさつ。新宮警察署の髙砂(たかす)浩之署長は「全国的に毎日のように交通事故のニュースが報道されている。交通事故のない安全・安心なまちのために、皆さんとの連携を強化していかなければならない」と述べた。
同署の松浦友範交通課長が管内の交通情勢をテーマに講話。和歌山県が2年前に「死亡率における飲酒運転の率」全国ワースト1だったことを受け、県では条例が制定されたことや飲酒運転専門の取り締まり部隊が設置されることなどを紹介した。残り酒で飲酒運転になるケースも多いとし「夜遅くまで飲まない。飲んだ場合は朝の運転を控えてください」と呼び掛けた。
(2019年5月19日付紙面より)
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観光ガイドブックを作成 (紀宝町 )
紀宝町は新たな観光ガイドブックを作成し、道の駅「ウミガメ公園」や飛雪の滝キャンプ場など町内の各施設で配布を始めた。
これまで観光パンフレットを改訂して町をPRしてきたが、10年ぶりに一新し、1万部を作った。
同町鵜殿出身の絵本作家・山本真嗣さんがイラストを担当した。町のキャラクター「みかんちゃん」と「ユメカメ」が町内の名所を訪ね、特産品を紹介する内容に仕上がった。
カラーの22㌻で構成。1㌻目では、町ぐるみでウミガメの保護活動に取り組んでいることや保護啓発活動の拠点となっている道の駅「紀宝町ウミガメ公園」を紹介した。
昨年4月にリニューアルした浅里地区の飛雪の滝キャンプ場や世界遺産の熊野川、七里御浜といった自然、井田観音、神内神社、平尾井薬師、烏止野(うどの)神社、京城跡(みやこのじょうせき)、諸手船(もろとぶね)など町の歴史と文化も掲載している。
特産品のミカンについては収穫時期が一目で分かる「みかんカレンダー」や種類を写真付きで載せた。郷土料理「なれ寿(ず)し」、町内で栽培される飛雪米、れんげ米、熊野灘で水揚げされるシラスや伊勢エビも紹介している。
町の担当者は「ぜひ活用してもらいたい」と話している。
(2019年5月19日付紙面より)
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補陀洛山寺で「春まつり」 (那智勝浦町 )
補陀落渡海の信仰で知られる那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で17日、年中行事の一つ「春まつり」が営まれ、信者ら約40人が集まった。
世界遺産に登録されている本堂では、本尊で国の重要文化財でもある1・9㍍の像「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩」が開帳された。髙木住職が読経し、参拝者らが「家内安全」「商売繁盛」「身体健康」などと書かれた護摩木を護摩壇にくべてたき上げた。祈祷(きとう)の後、同寺裏山にある渡海上人(とかいしょうにん)の供養塔と歴代住職の墓地で追善供養も営まれた。
髙木住職は「観音浄土へ民衆を導くという思いで海に出た上人に畏敬の念を込め供養した。千手観音は、あらゆる手を差し伸べ宗派を超えて守ってくださる。どうぞ安心してお過ごしください」と話した。
補陀落渡海は、平安時代から江戸時代まで行われた宗教儀礼。観音の浄土、補陀洛山に往生しようと多くの行者が渡海した。渡海上人が一度乗り込むと出入り口に板が打たれ、外に出られないようにした状態で、海のかなたへ出航した。
同寺本尊の開帳は、立春大護摩供星祭(1月27日)、土用護摩供・先祖供養(7月10日)とこの春まつりの年3回となっている。
(2019年5月19日付紙面より)
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令和元年に創立143年祝う (宇久井小 )
那智勝浦町立宇久井小学校(山本健策校長、児童161人)は13日、同校創立143年を祝う式典を開いた。宇久井区の高齢者で組織する「子ども見守り隊」の協力会員10人が出席した。
見守り隊は、里地区老人会「里えびす会」が2006(平成18)年に、ニュータウン勝浦地区の「ニュータウン熟年クラブ」が08(同20)年に活動を開始した。登下校中の児童を日々見守りながら声を掛け、安全確保と交流の促進に努めている。
この日は、全児童と見守り隊の対面式もあり、両地区の会員一人一人が立ち上がって自己紹介。児童たちは、全員で「よろしくお願いします」と声をそろえた。
里えびす会の玉置之一会長は「毎朝、皆さんに会うのを楽しみにしています。大事な宇久井の子どもたち、宇久井の皆で育てようと頑張っています」とあいさつ。山本校長は長年の活動に感謝の言葉を述べた後、「1876(明治9)年に延命寺の一室で宇久井の子どもたちの勉強が始まりました。安全に大勢が学校に集まれるのは素晴らしいことです。令和元年を記念し、見守り隊の皆さんと一緒に創立を祝ったことを学校の日誌に記したいと思います」と結んだ。
(2019年5月15日付紙面より)
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新宮市食肉処理場の現状
新宮市新宮の市食肉処理場が今年で供用開始45年を迎え、施設の老朽化対応策が喫緊の課題となっている。先月16日、田岡実千年市長や濱口太史県議らが和歌山県庁を訪問し、「新宮市食肉処理場の支援」など10項目の要望活動を実施した。国からHACCP(ハサップ=※)の導入が求められる中、老朽化対策や品質、衛生管理の向上に向け、市には利用業者らから施設の大規模改修の要望が相次いでいる。市生活環境課に同施設の現状を聞いた。
同施設は1974(昭和49)年7月に供用を開始。施設の運営は市の特別会計で賄われており、本年度は1525万3000円。市単独での維持、管理運営が厳しい状況となっている。担当者によると、市だけではなんとか施設を継続していけるだけの修繕を繰り返すのみだという。県内には同様の施設がなく、同施設では現在、北は御坊市から南は三重県紀宝町まで、月平均8社ほどが利用している。県外で最も近い食肉処理場は大阪か三重県四日市市となっており、今後やむなく施設閉鎖となった場合には畜産農家や食肉業社に費用面などで大きな負担を強いる恐れもある。
昨年6月に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律では、原則として全ての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理に取り組むことが盛り込まれている。担当者は老朽化した施設の現状から鑑みて「見合うだけの衛生基準をクリアしていきたいがハードルは高い」と頭を悩ませる。
同課では、新宮保健所の助言のもと、新宮食肉共同組合と協議していく必要があるとし「今後の施設のあり方についてしっかりと県に計画を示していく必要がある」と話している。
□ □
※HACCP=Hazard Analysis and Critical Control Pointの略。食中毒汚染や異物混入などの危害要因(ハザード)を把握し、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、危害要因の除去および低減のため、重要な工程を管理し安全性を確保する衛生管理の手法。
(2019年5月15日付紙面より)
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ボラセン設置・運営訓練 (串本町社協 )
串本町社会福祉協議会(堀登世会長)が12日、サンゴ台にある福祉総合センターで災害ボランティアセンター(以下ボラセン)設置・運営訓練に取り組み、職員が有事対応の練度向上に励んだ。
町社協は2012(平成24)年、町当局とボラセンの設置と運営に関する協定を締結。有事に同町災害対策本部から要請があった場合にボラセンを立ち上げ、町内外から訪れる復興支援ボランティアの受け入れと効果的誘導を担うことになっている。
締結後しばらくは手法の検討を重ね、その成果をもって福祉総合センター完成後の17(平成29)年3月に初の同訓練を実施。2回目は昨年5月に行い、今回は3回目となる。
有事は職員全員が集まれるわけではない点を前提にし、ボラセン内に複数ある役割を職員全員が一通り経験し、実際にどの役割を担うことになっても円滑にこなす状況に達することが同訓練の目下の主目的。今回も▽受け付け▽オリエンテーション▽マッチング▽炊き出し―などの各役割を前回と重ならないよう分担し、ボランティア役約30人の協力を得て対応を実践した。
マッチング担当の職員は有事でないと需要が生じない復興支援事項に代わり、今回は段ボールベッドの組み立てや車いす利用の体験を準備してボランティア役に提供。同訓練後は、全体研修として地震体験車「ごりょう君」の運用委託を受ける株式会社貴志の「出張!減災教室」を全員で受講。同車で大地震の揺れも疑似体験し、堀会長の全体講評後は大人数への給仕を前提にして炊き出した豚汁やおにぎりを試食しアンケート調査で今後の課題を探りつつ終了した。
同訓練と並行して町社協事務局職員は、防災行政無線で町当局(有事は町災害対策本部)と通信し、段取りや設備に不備がないかを確かめた。
同訓練の実施に先立って、同本部で副本部長を務める清野武志副町長は、11(平成23)年の紀伊半島大水害時に他市町はボラセンの設置と運営を経験しノウハウを共有しているが、串本町は設置を要しなかった分こういった訓練でノウハウを培うことが肝要だと全参加者に呼び掛けて意識づけた。
同訓練を経て堀会長は「政府の発表でもかなり高い確率で起こるとされている。3回目となる今回は段ボールベッドや地震体験車などを体験していただいたが、普段からいろいろな備えを考える意識を今後とも高めていきたいと思う」と語った。
(2019年5月15日付紙面より)
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熊野川町で米作り体験 (新宮市 )
熊野川行政局は12日、新宮市熊野川町日足の田んぼで「米作り体験」を開催した。地元農家でつくる「田子の会」(大谷強会長)が協力。家族連れら32人が参加し、約0・6㌃の田に手作業でコシヒカリを植えた。秋には収穫体験も予定している。
同町の振興策の一つで体験交流を通じて、豊かな自然の恵みを感じ、地域を知ってもらおうと合併以降から続いている。
大谷会長から説明を受けた参加者らは腰に付けた籠に苗を入れ、あらかじめ目印の線が入った水田に苗を植えた。泥だらけになる子どもたちの姿もあった。昼食には地元の人たちが作った豚汁とおにぎり弁当を味わった。
市内から訪れた榎本彩里(あいり)さん(6)は「田植えをしたのは初めてだけど、思っていたより簡単で楽しかった」。母親の仁美さんは「土の中に足を入れたときの感覚が新鮮でした。天気に恵まれて子どもと一緒に田植えを経験し、普段とは違った触れ合いを持つことができてよかった。しっかり苗が育って、また子どもと収穫するのが楽しみです」。
自身も体験した田岡実千年市長は「日本人にとって米は主食であり、大切な物。自然の恵みと日頃作業をしてくれている農家の方々に感謝し、体験を通じて米が作られるまでの過程を知ってもらえれば」。大谷会長は「毎年来てくれる人もいて、植える時間も早くなっている。回を重ねるごとに子どもが多くなっていることに感謝しています」。
久保欽作・行政局長は「田植えから稲刈りまでを体験するため、子どもたちにとっていい経験になると思います。米作りを肌で感じてもらい、改めて食の大切さを忘れないでもらえれば」と話していた。
(2019年5月15日付紙面より)
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8月に有田支部での県大会出場へ (第37回学童軟式野球支部大会 )
令和最初の観光筏下り開航 (北山村 )
北山村の北山川で3日、今シーズンの観光筏(いかだ)下りが始まった。復活から今年で41回目を迎える。第1便の筏が出航し、日本各地から訪れた観光客たちが水量豊かな北山川の急流と渓谷美を味わいながら川下りを満喫した。
筏下りは元筏師や村民の努力で1979年に観光筏下りとして再開した。特産品のかんきつ系果実「じゃばら」とともに村の基幹産業になっている。スギの丸太8本で組んだ床(とこ)を七つ連結している筏は、全長約30㍍、幅約1・6㍍、重さは7㌧。手すりと席が設けられ、訓練を積んだ筏師たちが櫂(かい)で操船する。
ライフジャケットを着た乗船客たちは、急流で歓声を上げながら約5・5㌔を約70分かけて下った。昨年までの総乗客数は21万1474人。昨年は6301人だった。開航式では、神職が今シーズンの安全を祈願。山口賢二村長が「事故もなく、大勢のお客さんに来ていただければ。今後もこのわれわれの小さな村の振興に努めていきたい」とあいさつし、テープカットが行われた。
日本唯一の飛び地の村、北山村には最盛期、数百人の筏師が住んでおり、村民は1000人以上いた。昭和40年代に北山川水系にダムができ、道路が発達。木材がトラック輸送に代わったことで筏流しは衰退し、村民は現在約450人になっている。
運航期間は9月末までの5カ月間で、今年は5月11日(土)、12日(日)と6月1日(土)、2日(日)に、昨年に引き続き特別便を運航する予定。特別便では筏の上で弁当を食べたり、花や特徴的な岩などを撮影しながら約120分かけて下る。問い合わせは同村観光センター(電話0735・49・2324)まで。
(2019年5月8日付紙面より)
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新宮市出身の文豪で、望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、市内の佐藤春夫記念館前庭でお供茶式(くちゃしき)が営まれた。関係者や一般約50人が参列し、遺徳をしのんだ。
茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵(うしゅうあん)や望郷五月歌碑前で営んできた式で、記念館がオープンした翌年の1990(平成2)年から佐藤春夫記念会とともに記念館庭園で開いている。
式には速水盛康教育長、濱口太史県議、各市議らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の大崎宗伊さんがお点前、半東は関宗重さんが務めた。式典後には、淡交会員たちが参列者たちにお菓子とお茶を配った。
辻本雄一館長は「春夫の業績をつないでいきたい。時代的にはやむを得ない面もあるが、春夫だけではなく、明治、大正、昭和の文学作品が子どもたちに伝わりにくい事情があるのも事実。そういう中で新宮市の第一の名誉市民である春夫をいかに顕彰していくかというのは難しい問題」と思いを述べ、「資料をいかに保存し市民の皆さんに見ていただける形を取るか、そして中学生や高校生、あるいは小学生の方にどういった形で伝えていくか。いくつかの課題を残して、31年目の年に入るのではないか」とあいさつ。
速水教育長は「春夫先生はわが国の誇る偉大な作家、詩人でありながら、望郷詩人といわれるほどふるさとを愛された方でした。南国熊野の豊かな自然を表現した『望郷五月歌』は発表から90年近くたってもなお多くの人々に愛され、より一層輝きを増すように感じます。皆さまと心を共にし、先生がこよなく愛されたふるさと新宮の豊かな自然と伝統を守り、新しい文化の創造と発展に心を尽くしていきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読し「学校教育の中で春夫先生のことをどのようにして学んでいくかについて、宿題を頂いたように感じています」と話していた。
(2019年5月8日付紙面より)
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繁忙のGW有料期間終了 (望楼の芝キャンプ場 )
串本町潮岬にある望楼の芝キャンプ場のゴールデンウイーク(GW)有料期間が6日に終了した。今期は10日間で延べ2448人が利用。過去最多だった前年度(1835人)をさらに33%上回る繁忙ぶりとなった。
この期間は既存のキャンプ場施設では収容しきれない利用がある繁忙を見据え、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)が環境省の許可を得て設定。清掃協力金を得て芝地の一角をテント設営場所として提供し、キャンプごみを引き受けるなどして繁忙中の円滑な利用と繁忙後の環境悪化防止を目指して運営している。
本年度は4月27日から5月6日までの10日間を同期間とし、現地で利用を受け付けた。利用を申し出た人数の内訳は4月の▽27日=347人▽28日=277人▽29日=77人▽30日=78人、5月の▽1日=225人▽2日=672人▽3日=498人▽4日=200人▽5日=62人▽6日=12人―で、同委員会は1日当たりの利用申し出人数は2017年5月3日の795人が最高で今期のピークは及ばなかったが、例年平日の中日が休日だったことで後半のピークが長引いた分、利用が増えたという。
対前年度比で17年度(4月29日~5月7日)は47%増、18年度(4月28日~5月5日)は23%増、本年度は33%増と利用増加が続く同キャンプ場のGW有料期間。田仲会長は「インターネットの口コミで評判になっているのが、最近の利用が増えている大きな要因だと思う。今年は委員に近場の臨時駐車場所を急きょ草刈りして広げてもらったり、役場職員がシフトを組んで毎日ごみを収集してくれたりと、いろいろな協力があって何とか乗り切ることができた。皆さんに感謝している」と話した。
(2019年5月8日付紙面より)
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「こどもの日」くじらの博物館 (太地町 )
太地町立くじらの博物館(林克紀館長)は5日、小・中学生の入館無料とする毎年恒例のこどもの日イベントを開催した。県内外から多くの親子連れが訪れ、イルカやクジラのショーを楽しんだ。
イベントは子どもたちに鯨類を学んでもらおうとスタートした。毎年人気を博し、今年は小・中学生567人含む2064人が訪れた。
同館によると、5日のみの来館者は昨年より減少したが、4月27日から6日までの合計では1万3722人と昨年より3133人の増となった。
満員で常時、歓声が上がっていたショーの他にも、クジラの民芸品絵付け体験も好評で、絵付けする子どもの姿をスマートフォンで撮影する保護者の姿も多く見られた。
カヤックに乗ってクジラに近づき、餌やりができる「カヤックアドベンチャー」を体験した静岡県在住の庄司憲さん(41)一家。妻の恵理さん(40)は「インターネットで検索してこちらへ来ました。クジラが近くで見られて楽しかった」と述べ、娘の璃子さん(7)は「初めて来たけどアドベンチャーワールドより楽しかった。夏休みにも来たい」と笑顔で語った。憲さんは「近くにあるならしょっちゅう来たいです」と話していた。
(2019年5月8日付紙面より)
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県中学校野球大会紀南決勝大会
新規会員歓迎会兼ねた令和元年祝賀大会
神倉少年野球クラブ第3回大会制す (新宮RC旗学童軟式野球大会 )
新天皇陛下が即位され、新たな時代「令和」が始まった1日、熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社では即位と改元を寿(ことほ)ぎ、奉告祭や揮毫(きごう)などが営まれた。
新宮市新宮の熊野速玉大社で営まれた「践祚(せんそ)改元奉告祭」では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、みこたちが世界平和を願う「神なぎの舞」を優雅に奉納。上野宮司に続き、参列者たちが玉串を供えた。
神事後、上野宮司は「新緑薫る時に新しい時代を麗しく迎えることができました」とあいさつ。11月に執り行われる、天皇の即位の礼の後初めて行われる新嘗祭(にいなめさい)である大嘗祭(だいじょうさい)に触れ「御代替(みよが)わりのたびに行われてきた。日本人が大切にする節目というものは、確認し魂を引き継ぐこと」と説明。
「清らかに真心を込めて見守る皇室をいただいていることはわが国にとって幸せなこと」と述べ、令和の名の下に、平成に引き続き平和な時代であるよう願いを込めた。
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田辺市本宮町の熊野本宮大社本殿前では、九鬼家隆宮司が新元号「令和」を揮毫した。多くの参拝者が見守る中、新時代への希望を込めて力強く筆を走らせた。
昨年12月21日には、御創建二千五十年奉祝式年大祭の締めくくりとなる終了奉告祭で、新年への願いを込め「刻」の一文字を書いた。
白装束に身を包んだ九鬼宮司は両手で大筆を持ち、縦2・9㍍、横2・1㍍の白い布に「令和」と一気に書き上げた。迫力のある筆運びを見つめた参拝者からは大きな拍手が湧き起こった。
最後に朱印を押して書を仕上げた九鬼宮司は、「平成の30年間はさまざまな災害があり、今なお復興に向かって歩んでいる。令和の時代は穏やかで平和で素晴らしい時代であってほしい。和歌山の和でもあり、大きな力押しの元号になってほしい」と話した。
揮毫した「令和」の文字は瑞鳳殿正面に掲げる。
□ □
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では践祚(即位)改元奉告祭が営まれた。大社責任役員や那智の扇祭り保存会、町観光協会の関係者らが参列。小雨の降る中、大型連休の中日ともあって境内は大勢の参拝客でにぎわった。
祭典で男成宮司が祝詞を奏上し、2人のみこが浦安の舞を奉納した。神事の後、宇久井青年会(柴原寛会長)が「天狗之舞」「扇之舞」「終之舞」を披露。紀宝町の熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)は太鼓の演奏を奉納した。
霧の立ち込める幽玄な雰囲気の境内では、即位奉祝の記帳や新元号が記される御朱印を求めて、参拝客が列をなした。お神酒、紅白の餅、梅ジュースの振る舞いもあった。
この日の午後からは、本殿内庭の一般参入も許可された。参拝者らは順におはらいを受けた後、間近に見る本殿に恭しく手を合わせた。日没から午後9時までは、那智の滝をライトアップする。
(2019年5月2日付紙面より)
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下里の清水啓自さん (那智勝浦町 )
明治43年の建築当時は県内で最も大きい校舎といわれた下里小学校旧校舎。惜しまれつつ昭和63年に取り壊された建物の50分の1スケールの模型が完成した。那智勝浦町下里在住の大工・清水啓自さん(75)が、スギなどの流木を材料に制作した。
模型を作り始めたのは今年の正月明けごろで、3月20日に完成した。古い写真を集めて作られた旧校舎のスライド映像を見て制作意欲が湧いたという。校門や校庭なども当時のままに作ろうと、校庭にはシーソーなどの遊具や藤棚を配置。教室の数などは、写真や映像で確認した。コの字型の校舎の一角には、佐藤春夫が作詩した校歌も飾られている。
大工歴60年の清水さんが新宮の「おいさま」(=棟りょう)に弟子入りしたのは昭和34年。新宮城跡では二の丸旅館を建築中で「ちょうど内装工事が始まっていました。伊勢湾台風の時は、現場で雨戸を押さえて建物を守りました」と懐かしそうに話し、「自分の腕というより、道具がきっちりあるからできるんです」と謙遜する。
清水さんの自宅は、サーフィンのポイントとして有名な下里天満海岸の近くにある。同海岸の太田川河口付近には、大木が流れ着くことが多いため、こうした流木を材料に木工品の制作を思いついたという。最初は初盆で使う灯籠をヒントに花立てを作り、希望があれば地区住民に提供していた。
「海岸で見つけた流木を60㌢くらいにカットして運ぶのですが、とにかく重い。学校は皆さん懐かしがってくれるのでうれしいですね。(工程を)見に来てくれた人たちと、当時を思い出しながら作りました」と話していた。
(2019年5月2日付紙面より)
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令和元年の初日の出観望 (串本町 )
串本町潮岬にある望楼の芝で1日早朝、ツアー客ら約400人が令和元年の初日の出観望を試みた。前日来の雨はやんだものの、曇天で観望はかなわず。日の出時刻の午前5時9分を過ぎても太陽が姿を見せる気配のない空模様を残念がりながらの散会となった。
試みたのは阪急交通社のツアー企画「潮岬から見る新時代の初日の出と熊野三山詣夜行日帰り」の参加者ら約300人、現在有料期間中の望楼の芝キャンプ場の利用者数十人など。
ツアーの来訪に合わせ、潮岬観光タワー(タワー・売店・無料休憩所「エルトゥールル館」)も午前4時すぎから早朝営業を開始。集まった人々は同タワー上や望楼の芝の丘、クレ崎を見下ろす展望所などで日の出の瞬間を待った。
4時30分には雨がやんだが東の空は折り重なるように雲が満ち、「せめて切れ目から日が差さないか」という期待の声もあったが同時刻を過ぎてもその状況は訪れない結果となった。
大阪府と福岡県からツアーを利用して訪れた男女(共に26)は「初日の出が見られなかったのは残念だが、たまたまこうなっただけだと軽く受け止めておきたい。令和の日本は今まで以上に(国際化して)いろいろな国と接することになると思う。その先で平和な時代になればと思う」と話し、次の目的地・熊野速玉大社へと移動した。
同町産業課によると、この日は道の駅くしもと橋杭岩でも観望を試みる人波があったが、臨時駐車場所へ誘導するほどには至らなかったという。
(2019年5月2日付紙面より)
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大里桜愛好会(松場貞治会長)は平成最後の「昭和の日」となった4月29日、紀宝町大里の大里親水公園に「令和の桜」の記念碑を建てた。
3月30日に実施した「平成最後そして新しい時代を迎える 桜の植樹会」でサクラを植えた場所に設置した。
親水公園には、昭和50年と平成30年にそれぞれ「昭和の桜」、「平成の桜」が植樹され、サクラの名所として知られている。
松場会長は「新たな時代の幕開けとなるこの時にサクラの植樹ができ、非常に感慨深い気持ちです。平和で豊かな平成の時代に感謝し、新しい時代への希望を胸に植樹することができて良かった」と話していた。
(2019年5月2日付紙面より)
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新宮弓友会主催の月例射会
天長西日本ソフトテニス大会 (黒潮クラブ )
県学童選手権大会東牟婁支部大会