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2021年07月31日
1 広瀬香美さんふるさと大使に 町の魅力全国に発信 (那智勝浦町)

 那智勝浦町出身で歌手・音楽家の広瀬香美さんがこのほど、同町初の「那智勝浦ふるさと大使」に就任した。今後は町の魅力を全国に発信するとともに、知名度向上やイメージアップを図っていくとしている。

 旧町立温泉病院で産声を上げたという広瀬さんは、父の転勤のため、生後半年ほどで引っ越すことに。1992年にデビューし、「愛があれば大丈夫」「ロマンスの神様」「ゲレンデがとけるほど恋したい」などがヒット。冬の楽曲がテレビCMなどを通して広がり、「冬の女王」として親しまれている。

 ピアノ弾き語りコンサートやBANDツアーの傍ら、ボイストレーナーや動画投稿サイト「ユーチューブ」での活動も展開している。

 大使委嘱は昨年10月に和歌山県が主催したオンラインイベント「わかやまLIFE CAFE」に、広瀬さんがゲスト出演したことがきっかけ。

 堀順一郎町長も参加し、インターネット上で広瀬さんと親交を深めた。その際に広瀬さんは「町の観光大使になって、町のPRに貢献したい。そちらで歌を歌いたい」と話していた。

 その後、大使委嘱について堀町長が広瀬さんの元を訪ね快諾を得た。現在は広瀬さんのホームページでも大使委嘱の件が紹介されている。

 広瀬さんは「ふるさと大使に就任させていただき大変光栄です。那智勝浦町は私の生まれ故郷。温泉や熊野古道、世界遺産である紀伊山地の霊場と参詣道など、たくさんの歴史と豊かな自然に恵まれた土地です。生マグロや紀州梅も私の大好物。魅力あふれる那智勝浦町を世界中に広めていきたい」とコメントしている。

 堀町長は「このような著名な方に大使を務めていただけるのは大変ありがたいこと。広瀬さんのご両親に対しても感謝している。新型コロナウイルス終息後になると思うが、当町でのコンサートを実施していただくとともに、マグロや温泉をPRしていただけたら」と語った。

(2021年7月31日付紙面より)

初の那智勝浦ふるさと大使に就任した広瀬香美さん(那智勝浦町提供)
広瀬さんの名刺
2021年07月31日
2 8月8日から一般接種開始
 30日より順次案内発送  (新宮市 )

 新宮市は、8月8日(日・祝)から市役所別館で、64歳以下の新型コロナワクチン集団接種を進めていく。今月28日まで実施していた接種希望調査の結果では、12~64歳までの対象者1万2244人のうち5934人(48・5%)が接種を希望しているという。

 8月は基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員の一部優先枠を設けた上で接種を実施する。高年齢順で接種を進めていく予定で、接種を希望する該当者には30日以降、随時接種案内を発送していくという。

 希望者の内訳は▽10代約730人(うち、12~18歳は約660人)▽20代約580人▽30代約935人▽40代約1320人▽50代約1600人▽60代(~64歳)約750人。

 市新型コロナワクチン接種推進室によると、集団接種は基本的に土・日曜に実施予定(状況により変更の場合あり)で、接種は市立医療センターの医師や看護師が行っていく。

 11月ごろの接種完了を予定しているが、予定より接種希望者が少なかったことや新宮保健所管内で感染者が増えているといった状況を鑑み、また今後のワクチン供給状況や感染状況などの動向を見定めつつできる限り前倒しで接種完了を目指していくという。12~18歳の接種時期や会場については現在検討中。

 対象者への接種希望調査に関しては、郵送もしくはウェブで現在も受け付けている。回答には市から郵送されている接種券番号が必要。

 ワクチンや接種希望調査に関する問い合わせは同推進室(電話0735・22・5070)まで。

(2021年7月31日付紙面より)

2021年07月31日
3 ボウズハゼが滝の拝越え
 真夏恒例の一光景活発化  (古座川町 )

 古座川町小川にある滝の拝で今年も、「渓流のアルピニスト」と形容されるボウズハゼの滝越えが見られるようになった。

 ボウズハゼはハゼ科の淡水魚。アユ同様に川で生まれた後は一度海へ下って越冬し、春に遡上(そじょう)し餌となる藻が豊富な場所を縄張りにして定着する生活環を持つ。

 ハゼ類は腹びれを吸盤のように使って岩に吸い付くことができるが、ボウズハゼは加えて口唇も吸盤のように使える。これらを使って垣間見せるのが岩をよじ登る行動。滝の拝では増水の要因となる梅雨が明け水量が落ち着いた時期にこの行動で滝越えに挑む様子が時折見られ、真夏恒例の一光景となっている。

 観察の狙い目は本瀑(ばく)ではなく水量が少なくほそぼそと落ちる支瀑。滝際のしぶきなどで湿った岩肌をよじ登る。垂直以上の傾斜でもじわじわと進み、時間をかけて落差8㍍ある滝を越える。岩の割れ目でつかえて群がっていることもあるが、左右に移動して通れそうなところを見つけるとそこを通って再びよじ登り始める。

 滝の拝ではボウズハゼだけでなくヨシノボリも滝越えに挑戦することがある。ヨシノボリは腹びれしか吸盤のように使えないため、尾びれを激しく振って跳ねては腹びれで吸い付く動作を繰り返す。登り方の違いで両者を見分けることができる。

(2021年7月31日付紙面より)

滝の拝越えに挑むボウズハゼ=29日、古座川町小川
2021年07月31日
4 成績表受け取り夏休みへ
 公立小中学校で終業式  (新宮市 )

 新宮市内の公立小中学校で30日、一斉に1学期終業式が開かれ、児童・生徒が8月31日(火)まで32日間の夏休みに入った。

 市教育委員会による2019年の夏期休業日変更に伴い、他の市町村より1週間ずれての夏休み入り。長期休業前に復習や補充学習期間を設けることで、児童・生徒の学力保障につなげることが目的。

 市立王子ヶ浜小学校では、放送集会で式を実施。谷口幸生校長は「始業式では『自分も友達も家族も好きになる』『よく食べ、よく寝て、よく遊ぶ』『笑顔で元気にあいさつ』などのお願いをしました。これからも頑張ってくださいね」と話し、夏休み中もできるだけ規則正しい生活を送るよう呼び掛けた。

 新型コロナについて「もし自分が知っている人が感染しても、その人を責めたり嫌なうわさ話をしたり絶対にしないで。一番つらいのは感染した本人ですから、お願いします」と伝えていた。

 1年生の教室では初めての成績表が配られ、担任教諭が「いろんなことをよく頑張りました」「朝はもう少し早く来られるようにしましょう」と一人一人に振り返りを伝えた。クラスメートと4カ月間一緒に過ごした1年生は「なんだかさみしくなってきた」と夏休み入りを惜しんでいた。

(2021年7月31日付紙面より)

1年生が初めての成績表を受け取る=30日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2021年07月31日
5 感染予防対策の徹底を  田岡市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2021年07月31日
6 感染防止対策のお願い  堀町長が町民にメッセージ  (那智勝浦町 )
2021年07月31日
7 ふるさと熊野に生かされて  三輪崎在住の中西洋さん、本を出版  
2021年07月31日
8 防災や観光について議論  アジア・オセアニアフォーラム  (新宮高校 )
2021年07月31日
9 ほのボーノ、ハッピーハウスに  子ども食堂などの施設愛称決まる  (紀宝町 )
2021年07月31日
10 紀宝柔道会が準優勝  第13回氏郷少年柔道大会  
2021年07月31日
11 早場米の産地で稲刈り  お盆の贈答用に毎年人気  (紀宝町 )
2021年07月31日
12 小中学生13人が質問考える  子ども議会に向けて事前学習  (紀宝町 )
2021年07月31日
13 大型帆船「日本丸」串本沖に仮泊   
2021年07月31日
14 演奏など響かせ魅力発信  樫野崎園地で野外ライブ  (串本町 )
2021年07月31日
15 「地元の人にも食べてもらえたら」  長距離列車「銀河」にお弁当を提供  (新宮市の「カイハミカルネ」 )
2021年07月25日
16 歴史が紡ぐ絆末永く
 一関市と友好都市締結  (新宮市 )

 新宮市と岩手県一関市はこのたび、友好都市を締結した。21日にオンラインを通して友好都市提携調印式が行われ、田岡実千年・新宮市長と勝部修・一関市長がそれぞれ提携盟約書に調印。記念品の交換などをもって、新たな親交の一ページ目とした。

 一関市は岩手県の最南端、仙台市と盛岡市の中間に位置するまちで、面積1256・42平方㌔㍍で人口11万2639人(3月31日現在)。

 室根山(むろねさん)中腹に鎮座する室根神社は、熊野速玉大社と熊野本宮大社の熊野神をそれぞれに祀(まつ)る2社殿から成る。両市の交流は熊野神の縁によるもので、1996年に熊野三山協議会が室根神社を訪問して以降、約25年にわたり交流していきた。

 2018年1月には田岡市長と屋敷満雄・市議会議長(当時)が勝部市長を訪問。10月の熊野神勧請(かんじょう)1300年室根神社特別大祭を契機としてさらなる親交を深めてきた。

 調印式には新宮市からは田岡市長、大西強・市議会議長らが、一関市からは勝部市長、沼倉憲二・市議会副議長らが出席した。

 田岡市長は「2018年に開催された熊野神勧請1300年室根神社特別大祭に参加させていただいたことは今でも感慨深く、本日のこのよき日は『歴史が紡ぐ絆』によりなし得たこと。この記念すべき日を契機に交流が末永く続き、一層実り多きものとなるように祈念しています」。勝部市長は「新宮市の映像を見て、当市と共通点があるような気がして感銘を受けた。歴史上の縁を大事にして、末永いお付き合いをしていければ」とそれぞれあいさつ。両市長ともに、新型コロナウイルス感染症が落ち着いた折りには市民間の交流を計画していきたいと思いを語った。

 記念品交換では、紀州材を使用して作成された、「ナギの木」の葉と一関市の花である「ナノハナ」をデザインした記念プレートと、室根出身のイラストレーター・鈴木吉男さんが描いた室根神社特別大祭のイラストを贈り合った。

  □     □

■室根神社

 718(養老2)年、元正天皇の時、神の威徳と加護をもって東北を治めたいとの鎮守府将軍・大野東人(あずまんど)の願いを聞き入れ、「本宮」の熊野神を室根山に勧請したのが起源とされる。その後1313(正和2)年に室根村の隣村に勧請されていた「新宮」の熊野神を遷移して祭り現在の形となったといわれている。

(2021年7月25日付紙面より)

新宮市と一関市が友好都市提携を結んだ=21日、新宮市役所
提携盟約書に調印する田岡実千年新宮市長
2021年07月25日
17 「癒やし・励まし」願い込め
 熊野川に大輪の花咲く  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、向井康博会長)は22日夜、熊野速玉大社下の河川敷で「癒やし・励ましの打ち上げ花火」を実施した。約320発の大輪の花が夜空に浮かび、道行く人やドライバー、家で過ごす人々の目を楽しませた。

 昨年、新型コロナウイルス感染防止のために地域のイベントが中止となる中、市民の「癒やし・励まし」となるようにと同所で花火の打ち上げを企画した新宮YEG。

 今年は熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)の中止を受け、「空を見上げて前向きな気持ちになれるよう、小さな子どもから年配の方まで、家から出られない不安な気持ちを少しでも和らげられるように」といった願いと、一日も早く日常に戻れるようにとの祈りを込め、昨年に引き続いての開催を決めた。

 3密を回避するため、事前の公表なしに実施。50発の2号玉、90発の3号玉、180発のスターマインが夜の市街地を照らし、花火の打ち上がる様子を見た道行く人からは「すごい」「きれい」などの声が上がっていた。最後には約60㍍のナイアガラが熊野川の川面を彩った。

(2021年7月25日付紙面より)

夜空に花火が打ち上がった=22日夜、新宮市の熊野川河川敷
2021年07月25日
18 熊野尾鷲道路(Ⅱ期)、8月29日に全線開通
 防災や観光などに期待高まる  (紀勢国道事務所 )

 国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所は21日、熊野尾鷲道路(Ⅱ期)全線開通日時を8月29日(日)午後3時と発表した。

 道路区間は、尾鷲市坂場西町(尾鷲北IC)から同市南浦(尾鷲南IC)を結ぶ5・4㌔で2車線。2014年度に工事に着手し、全体事業費は当初予算より80億円増の340億円。熊野道路(熊野大泊IC)と直結するため、名古屋方面や新宮方面への時間短縮が図られる。

 同国道事務所はかねて、三重とこわか国体開始日の9月25日(土)までの完成を目指していた。開通により尾鷲市内の津波浸水想定区域を避けることもでき、防災や物資運搬、観光振興、医療など多くの面で期待が大きい。

(2021年7月25日付紙面より)

完成が近づいた尾鷲南ICの尾鷲第4トンネル付近=22日、尾鷲市南浦
国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所ホームページより
2021年07月25日
19 期間中の安全などを祈願
 ブルービーチ那智が海開き  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は22日、那智勝浦町浜ノ宮のブルービーチ那智で海開きに伴う安全祈願祭を営んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来賓は招待せず、機構職員や堀順一郎町長、町職員のみで神事が執り行われた。遊泳期間は8月22日(日)まで。

 神事では熊野那智大社の出仕を得て、神職2人がシーズン期間中の安全と活気を祈念した。

 同町によると、感染症対策として、3密回避のためにウオータースライダーの設置はせず、消毒液の配備や感染予防を啓発する看板を設置し、更衣室は一部制限を設けるなどの対策を講じている。

 また、海難事故を防ぐために海上と陸上に監視員を配置して来場客の安全を見守るという。

 神事を終え、堀町長は「来場者の方々が海難や感染に遭わないように祈願させていただいた。ブルービーチは広くて大きいため、密にはなりにくいと考える。きれいな海をお楽しみいただけたら」と語った。

 遊泳時間は午前9時から午後4時30分まで。駐車場は西側(熊野体験博跡地)約150台、東側(JR那智駅側)約100台が駐車可能で有料。8月16日(月)以降は無料となる。同ビーチ以外では粉白地区の玉の浦海水浴場が遊泳可能。

(2021年7月25日付紙面より)

遊泳期間中の安全を祈願した=22日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2021年07月25日
20 串本JFCが優勝飾る
 七夕フェスティバルU―12  
2021年07月25日
21 避難所運営に生徒の力を  光洋中3年がゲームで学ぶ  (新宮市 )
2021年07月25日
22 監督不行き届き認め謝罪  天満公民館整備工事について  (那智勝浦町 )
2021年07月25日
23 説明に対し具体案求める声  公共交通再編に向け意見交換  (新宮市高田地区 )
2021年07月25日
24 事故や体調に気を付けて  近大新宮中学校で全校集会  
2021年07月25日
25 海洋国日本の発展願い  海の日記念式典  (勝浦海事事務所 )
2021年07月25日
26 サンゴ類が産卵時期迎える  5日に初確認、量は少なめ  (串本町 )
2021年07月25日
27 役場各課26日に新庁舎へ  集約移転着々と準備進む  (串本町 )
2021年07月25日
28 一般対象の集団接種開始  12~64歳未接種者対象に  (古座川町 )
2021年07月25日
29 違法薬物は1回でも乱用  交通安全も呼び掛ける  (紀南高校 )
2021年07月25日
30 平和への思い永遠に  ギャラリートーク「熊野びとの戦記」  (熊野市 )
2021年07月25日
31 朝日を浴びながら体を動かす  東正寺で「夏休みラジオ体操」  (紀宝町鵜殿 )
2021年07月25日
32 お悔やみ情報
  
2021年07月20日
33 新人・筋師光博さんがトップ
 10人の新議員誕生  (太地町議選 )

 任期満了(8月17日)に伴う太地町議会議員一般選挙が18日に投開票され、新議員10人が誕生した。定数10に対していずれも無所属の現職9、新人2の計11人が立候補を届け出て、5日間の激しい選挙戦を繰り広げた。新人の筋師光博さん(63)が296票を獲得し、トップ当選を果たした。現職1人が涙をのんだ。投票率は79・11%で前回の2017年より1・86㌽減に。前々回の13年と比較すると4・18㌽減となり、投票率減が更新された結果となった。

 町議選は13日に告示され、町の課題解決のために各候補者が防災対策や子どもの教育、少子高齢化施策、福祉、観光振興、行財政改革などを争点に選挙戦を展開してきた。

 選挙カーを走らせて投票を呼び掛ける候補や、徒歩で町中を回る候補者などの姿が見られた。前回の選挙戦と比較し、多くの候補者が自身の考えや意見を主張しているという町民の声も多数聞かれた。

 トップ当選となった筋師さんは「応援してくれた家族や支援者の皆さまのおかげ。これからが始まりなので将来に向かって前進していきたい。元気のある町『太地町』をさらに活気づけていきたい。この町には多くの引き出しがある。町民の声を重視してみんなで考え、行政に反映していきたい」と抱負を述べた。

 自身が約40年間所属する町消防団において過去に団長を務め、町議会議員としても活躍した故・山下雅久さんについて、「多くの実績を持つ山下さんは憧れの先輩。当選について『よく頑張った』とお褒めいただけていると思う。本当に山下さんには感謝しています」と語った。

 今後は子育て世帯の支援策や女性が活躍できる環境づくりの整備にも力を入れていくという。

(2021年7月20日付紙面より)

トップ当選を果たした筋師光博さん(中央)=18日、太地町太地

2021年07月20日
34 住民同士の交流深める 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)

 新宮市公民館王子分館(野尻和則分館長)は18日、市立王子ヶ浜小学校の体育館で「人権学習会及びグラウンドゴルフ大会」を開催した。地域住民ら約50人が参加。人権について学びを深めるとともにグラウンドゴルフで交流を深めた。

 「今日は楽しく笑顔でプレーしましょう!」をテーマに開かれたイベント。天候不順のためグラウンドゴルフは人権学習同様、屋内での実施に。会場入り口においてマスク着用の協力や検温、手指消毒など、新型コロナウイルス対策が講じられた。

 開催に当たり、野尻分館長は「今日は一日ゆっくり楽しんで」。同校の谷口幸生校長は「楽しいひとときをご一緒させてください」などとそれぞれあいさつ。市社会福祉協議会の樋川守さんが「困ったことがあったら何でもすぐに相談して」などと呼び掛けた。

 人権学習では啓発DVD「私たち一人ひとりができること~当事者意識をもって考えるコロナ差別~」を視聴。参加者らはDVDを通してコロナ差別の特徴や差別や偏見がなぜ生まれるのか、どのように向き合っていくべきかを学んだ。

 視聴後には元県職員の村上圭さんによる講話があった。村上さんは欧米で起こった新型コロナまん延に伴うアジア人差別をはじめ、人種差別や差別制度などについて言及した。

 グラウンドゴルフ大会では、参加者が6人ずつ8班に分かれて団体戦や個人戦を展開。マスク越しに笑顔をのぞかせ和気あいあいとプレー。住民同士のつながりを深める機会とした。

(2021年7月20日付紙面より)

グラウンドゴルフを通して交流を深めた=18日、新宮市立王子ヶ浜小学校
DVD視聴や講話を通じて人権問題を学ぶ
2021年07月20日
35 「いってらっしゃい」でお見送り
 「WEST EXPRESS 銀河」出発式  (JR西日本 )

 当地方の各駅で18日、観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」のお見送りおよび出発式があった。同列車は同日正午にJR新宮駅を出発。乗客を乗せ京都駅に向けて出発した。

 「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードにした鉄道の旅の実現を目指して16日から運行を開始した同列車。12月22日(水)までの約半年間、新宮から京都間を運行する。第1便は抽選で乗車の権利を獲得した50人の乗客を乗せ熊野地方入りを果たした。

 新宮駅での出発式では、白手袋を装着した田岡実千年市長、山口賢二・北山村長、酒井清崇・東牟婁振興局長、坂本純一・新宮駅長が出発時刻に合わせて「いってらっしゃい」。旗やカメラを手にした関係者や家族連れ、鉄道ファンらに見送られながら新宮駅を後にした。

 田岡市長は「多くの観光客に熊野・新宮を楽しんでいただけたと思っている。リピーターとして再度、来訪いただけることを願っています」。

 山口村長は「筏(いかだ)下り体験を希望する観光客は多いが交通の便が悪い。村まで観光客を運べるように足を確保していきたい。また、銀河の運行を機会に、当村の魅力をPRしていければ」とそれぞれ思いを語った。

 那智勝浦町では、法被を身にまとった堀順一郎町長をはじめとした関係者らが、旗や幕を手に乗客を見送った。JR紀伊勝浦駅ロビーには地元物産が販売され、写真撮影や土産物を買い求める乗客の姿があった。

 堀町長は「熊野地域には世界遺産がある。銀河によって、広域での観光やお出迎えができるきっかけとなった。宿泊施設の多い那智勝浦町においてはこの輪が広がり、町に来るお客さまの増加につながれば。今日は心を込めてお見送りしたい」と話していた。

 同列車の次回の運行日は19日。午後9時15分に京都を出発し、翌20日に当地方入りする。

(2021年7月20日付紙面より)

(左から)坂本純一・新宮駅長、田岡実千年・新宮市長、山口賢二・北山村長、酒井清崇・東牟婁振興局長=18日、JR新宮駅
堀順一郎町長や関係者らが「銀河」を見送った=同日、JR紀伊勝浦駅
2021年07月20日
36 高校生7チームが競い合う 潮岬で和歌山地方大会実施 (缶サット甲子園)

 串本町潮岬地内で17、18日の2日間、缶サット甲子園の和歌山地方大会があった。地元の串本古座高校を含む県内外7チームが参加。それぞれにミッションを掲げ自作したモデルロケットで模擬人工衛星(通称・缶サット)を打ち上げ、達成度合いを競い合い審査に臨んだ。

 缶サット甲子園は高校生チームを対象に年1回実施。全国6カ所で開かれる地方大会はその出場権が得られる予選会に当たり、和歌山地方大会は実行委員会形式で2010年からコスモパーク加太=和歌山市=を会場にして回を重ねてきた。

 缶サットの放出―降下―着地の過程を通して技術力や創造力を競い合い、科学や工学への興味や関心を高め挑戦する姿勢を培うことが目的。同町内での実施は今回が初で、事前の環境調査で実施可能との判断を得て実現するに至った。

 会場は県立潮岬青少年の家〈プレゼン・審査など〉と望楼の芝~南紀熊野ジオパークセンター〈打ち上げ競技〉の2カ所。当日は同家で開会し、藤木郁久実行委員長は3年周期で同町を会場にしたい考えや打ち上げ競技会場の環境を伝え、チームそれぞれに楽しむことを期待して挑戦を歓迎した。

 初日は同家で事前プレゼン審査と機体審査があり、7チームはそれぞれに缶サットで挑戦するミッションの概要と自作した実物を審査員3人にアピール。2日目は望楼の芝~南紀熊野ジオパークセンターで打ち上げ競技に臨み、開催地の田嶋勝正町長、県宇宙教育研究会の木皮享顧問、和歌山大学クロスカル教育機構教養・協働教育ユニットの中島敦司代表から激励を受け、同実行委員会や同大会OBの試射に続いて各チームが順次自作した缶サットの試射に臨んだ。

 以降は同家に戻り、事後プレゼンで自チームの結果に対する自己評価や改良プランなどを発表するなどして審査結果の発表と表彰を待った。

 今回は桐蔭高校が優勝、向陽高校が準優勝、海南高校が3位と県内勢が入賞を占めた。桐蔭高校チームのミッションは食糧生産可能な環境を探るため打ち上げから着地までの過程における気象データを取得するという内容。リーダーの𠮷松和輝君(2年)は「ここ1週間はこれまでにないぐらい働いた。優勝できてうれしいし、働いたことが報われたという思い。(缶サットは)一応動いたけれどまだまだだなといったところで、次は動かなかった二酸化炭素センサーを動くようにし、さらに土の調査も取り入れて挑みたい」とコメントした。

 同甲子園本選の概要は18日現在未定で、コロナ禍の情勢を見て体系が決まる見込みという。通常は全国6地方大会の上位10チームが出場する仕組みになっていて、同実行委員会は出場枠数が決まり次第、上位から順に出場権を付すとしている。

  □     □

串本古座はミス含みつつも達成



 同町内での実施をきっかけにして挑戦へと動き出した串本古座高校は、辻大貴(はるき)君、長野悠斗(ゆうと)君、清野健太郎君の1年生3人で有志結成。先月初旬に参加を決め、学校の試験期間を経て中旬から活動を始めたという。

 いずれもクラブ活動との両立で終盤では次の試験期間にも直面する中で費やす時間をひねりだし、辻君はプログラム、長野君は制作、清野君はプレゼンとそれぞれに得意を生かす分業で限りある時間の効率化を図り実績がある桐蔭高校科学部などの助言も得ながら初の挑戦へとこぎ着けた。

 掲げたミッションは①ロケットの打ち上げ②パラシュートの展開③加速度センサーの値を理解する―の3項目。具体的なミッションを掲げる他チームとは対照的に、その前段階として今後の参考となるデータを得るという異色のミッションを掲げてプレゼンや打ち上げ競技に臨んだ。

 打ち上げ競技はモデルロケットの強度不足で発射中に中折れし落下。同実行委員会より予備ロケットによる再競技が認められ、2射目は放出―降下―着地の過程を無事達成した。この達成を得ることに集中しすぎて、2射目は搭載した加速度センサーの配線ミスでデータ収集ができず。複数のミスも結果とし、打ち上げから得たデータやミスの課題と対策を事後プレゼンで発表し、挑戦を締めくくった。

 今回は1カ月の短期集中だが、次は約1年間の準備期間を得ている3人。「今回のロケットは桐蔭の皆さんのおかげで飛んだようなもので、周りの人との関係や仲間との協力が大事だなと思った。来年も挑戦できるなら、今回取れたデータを基にして自分たちにできそうなこと、例えば機体の傾きを制御するなどさらに難しめのミッションに挑戦できれば」とコメント。他チームの挑戦に間近に触れ、ローバー系のミッションにも強い興味を示しつつ挑戦の継続に意気込んだ。

(2021年7月20日付紙面より)

望楼の芝で打上競技に臨む高校生チーム=18日、串本町潮岬
缶サット甲子園和歌山地方大会に初挑戦した串本古座高校チーム(左から清野健太郎君、辻大貴君、長野悠斗君)=18日、串本町潮岬
2021年07月20日
37 東牟婁地方中学校総体③  
2021年07月20日
38 串本古座が初戦で敗れる  高校野球和歌山大会  
2021年07月20日
39 スペシャリストが業務説明  公務員合同説明会  (新宮市 )
2021年07月20日
40 声掛け合い古道踏破  岐阜の多治見中修学旅行で  (那智勝浦町 )
2021年07月20日
41 事故防止への意識を持つ  太地小で交通安全教室  
2021年07月20日
42 「アユ、つかまえるぞ!」  新木保で夏の恒例行事  (新宮市 )
2021年07月20日
43 木本は2回戦で惜敗  全国高校野球三重大会  
2021年07月20日
44 有馬クラブが逆転で優勝  第23回ろうきん杯学童軟式野球大会  
2021年07月20日
45 列車内での避難行動学ぶ  地震、津波に備えて  (紀南高校 )
2021年07月20日
46 白いモクモクの正体は?  わくわく科学教室で実験  (紀宝町 )
2021年07月20日
47 公式エンブレム利用可に  周辺地域協経由で受け付け中  (SP紀伊 )
2021年07月15日
48 例大祭、静かに営まれる
 コロナ禍での「那智の扇祭り」  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が営まれた。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、行事を一部中止し、規模を縮小。神職や祭典関係者など50人で静かに神事が斎行された。

 扇祭りは、大社にまつられている12柱の神々を12体の扇神輿(みこし)にうつし、那智の滝前に里帰りさせて神霊、神力を奮い起こし、万物の生成発展を祈る神事。

 サカキに紙垂(しで)を取り付けた御幣(ごへい)12本に御霊(みたま)をうつして木製の辛櫃(からひつ)に納め、参列者が担いだ。昨年は中止となった扇神輿と大たいまつだが、今年は2体ずつが出された。

 本社大前の儀、渡御祭の後は子の使い、前駆神職、馬扇、大たいまつ、扇神輿、辛櫃、神職の順で滝を目指した。

 飛瀧(ひろう)神社に到着後は別宮大前の儀が斎行された。男成宮司が五穀豊穣(ほうじょう)や国の繁栄などを願うとともに、コロナの終息に祈りを込めて祝詞を奏上した。その後、本殿で還御祭が営まれた。

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■宵宮祭で那智の田楽を奉納



 13日夕方には宵宮祭が本殿で営まれた。その後、境内に設置された田楽舞台で五穀豊穣を祈る「那智の田楽」の奉納があった。

 田楽は室町時代に流行した田楽踊りを伝える貴重な文化遺産として、「那智田楽保存会」が古来の姿を伝えている。

 1976年に国の重要無形民俗文化財、2012年にユネスコの無形文化遺産に登録。今年は一度途絶えた田楽が復興し100周年を迎える。

 昨年はコロナ対策で大和舞とともに中止となったが、今年は田楽のみ実施。舞人は新調された舞台で22節の演目を踊り、その様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信された。

 男成宮司は「『那智の田楽』は世界に誇る伝統芸能。次の世代に伝え続けていかなくてはならない。お祭りに来ることができない方のためにも今後のライブ配信も検討している」と話した。

(2021年7月15日付紙面より)

一行が那智の滝前を目指す=14日、那智勝浦町の飛瀧神社前
2021年07月15日
49 ほぼ全員がコロナ抗体獲得
 接種後実施の検査結果発表  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院が13日、新型コロナワクチン接種済みの職員147人が新型コロナウイルスに対する抗体を獲得したと判断できる検査結果を得たことを発表した。

 医療従事者など優先接種を3月上旬~4月上旬に実施した同病院。接種後最初の健康診断時に新型コロナウイルスの抗体検査を提示し、承諾した職員を対象に実施して同病院臨床検査部が結果を取りまとめた。

 同部の亀井聡技師長によると、この抗体検査はおおむね接種から1~2カ月後のタイミングで実施。用いたロシュ社の抗体定量検査試薬の指標に基づき147人全員が抗体を獲得、うち143人が感染症回復期の血漿(けっしょう)分析から得た発症予防可能な量以上に高まっていると判断した。後者に含まれない4人のうち、2人は諸事情で1回のみ接種、他2人は免疫抑制剤などの治療を受けていると要因を解析。接種済みの職員全員が抗体検査を受けておらず断定できないため、ほぼ全員が抗体を獲得していると今回の取りまとめを結論づけている。

 結果からは若い年齢層ほど抗体量が高まる傾向もうかがえるという。同接種では若い年齢層で2回目の接種後に副作用(発熱など)が強く出る傾向があり、亀井臨床検査技師長はこれら傾向の相関を示唆しつつ「1~2日の発熱などで打たないより、副反応を踏まえて打った方が後に安心できると思う」と見解を示した。

 同病院事務部の名田倍也事務長は広く言われている接種後の変化と同じ結果が院内でも得られたとし、この発表が町民の安心材料となり8~9月に行う一般(16~64歳)対象集団接種において若い世代を含む町民多数が抗体を獲得する展開を期待している。

 同部は獲得量が低かった職員を対象に接種3カ月後の再検査、147人全員を対象に同6カ月後の再検査をして抗体量の変化を追跡する考え。併せて同じ年齢層で抗体量の偏差が生じる要因の分析も進めたいとしている。他方、同病院としては変異株の出現など情勢を見据えてこの結果に安心することなく、従来と同等かそれ以上の感染予防対策継続を意識するとしている。

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接種後の抗体検査希望を受け付け中



 くしもと町立病院は、新型コロナワクチン接種後の抗体獲得状況の確認を目的にした抗体検査の希望を受け付けている。

 この検査は、同町が接種するファイザー社製の新型コロナワクチンが産出を促す抗体に着目した手法。結果が陽性で示される値(=抗体価)が15以上であれば発生を予防するだけの抗体がついていると考えられるという。

 利用は2回目の接種から3週間以上経過していることが条件。対象は目的に沿って利用したい人全般で、検査方法は血液検査、検査料4000円(税込み)は自費負担となっている。

 利用は任意。申し込みや問い合わせは同病院(電話0735・62・7111、平日午前8時30分~午後2時)まで。

(2021年7月15日付紙面より)

2021年07月15日
50 「電子ホタル」が光った
 紀宝子ども元気塾で工作  

 紀宝町学校支援本部「元気キッズ」主催の紀宝子ども元気塾が10日、同町の鵜殿ふれあい会館で開かれ、小学生が科学工作教室で物作りを楽しんだ。

 町内の小中学生を対象に、一年間を通して行う登録制の教室。科学工作と生け花、陶芸の「3つの教室」を来年3月まで続ける。新型コロナウイルス感染防止のため、3密(密閉・密集・密接)回避などの対策を徹底。できるだけ少人数での開催としている。

 この日は、7人が参加。同町成川の岡部俊雄さんが講師を務め、前回に続いて「電子ホタル」をテーマに掲げた。

 トランジスタ回路を使って発光ダイオード(LED)を光らせる工作で、子どもたちは配線にチャレンジ。土台に草花を取り付け、夜空をイメージした黒色のボードも組み合わせて完成させた。

 ホタルの生息地がある紀宝町。スイッチを入れるとLEDが点灯・点滅し、保護者も一緒に「ホタルが舞っているみたい」と大喜びしていた。

 岡部さんは「子どもの頃から工作に親しみ、科学の不思議に触れてもらえれば」と話していた。

(2021年7月15日付紙面より)

物作りを楽しむ参加者=10日、紀宝町の鵜殿ふれあい会館
完成した「電子ホタル」
2021年07月15日
51 「自転車の安全利用を」
 マナーアップ推進活動スタート  (新翔高 )

 新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で14日、自転車マナーアップ推進リーダー活動がスタートした。新宮警察署から委嘱を受けた吹奏楽部(木下綾子部長、部員40人)とバドミントン部(小田原楓真部長、部員14人)が正門に立ち、登校してくる生徒にあいさつをしながら反射板や鍵などの啓発物資を手渡した。

 自転車マナーアップ推進リーダーの委嘱は、2015年の道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受けて県内で初めて実施し、今年で7回目を迎える。

 同校では自宅や駅から全校生徒312人の約4分の1が自転車で通学しており、朝のあいさつ運動を通じて登校時の自転車・歩行者マナー向上や「自転車安全利用五則」の周知を図る。生徒らの安全を守るため▽イヤホンをして運転しない▽傘を差して運転しない▽スマートフォンを見ながら運転しない▽二人乗り運転をしない▽校門では自転車を降り、自転車を押して駐輪場に行く▽自転車に鍵をかける▽歩きながらスマートフォンを見ない―の七つも呼び掛けている。

 この日は部員や顧問約30人が参加し、週2回のあいさつ運動に取り組む生徒会も協力。「ちゃんと鍵をかけて」「反射板を使って」と声を掛けた。木下部長は「校内でも校外でも、安全にルールを守ってほしい」。小田原部長は「自転車に鍵をかけることで、盗難防止に貢献できたら」と語った。

 部員らは今後も毎月第2、4水曜日に活動を継続していく。

(2021年7月15日付紙面より)

反射板や鍵を手渡す部員=14日、新宮市の県立新翔高校
2021年07月15日
52 中口・久司組が優勝
 なちかつGGCペア大会  (那智勝浦町 )
2021年07月15日
53 大倉・岡組が優勝
 塩崎・倉脇組も3位と健闘  (近畿ソフトテニス選手権大会 )
2021年07月15日
54 東牟婁地方中学校総体① 卓球・剣道 
2021年07月15日
55 新宮、初戦突破ならず  高校野球和歌山大会  
2021年07月15日
56 期日前投票始まる  立候補者は11人で確定  (太地町議選 )
2021年07月15日
57 詐欺被害未然に防ぐ  コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )
2021年07月15日
58 𦚰口水産が那智田楽保存会に寄付  三十三銀行SDGs私募債  
2021年07月15日
59 1位に佐古さん、垣本さん  写連紀南支部7月例会  
2021年07月15日
60 楽しい夏のひととき  南大居保で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2021年07月15日
61 8地域の支え合い活動展示  新宮市福祉センターで  
2021年07月15日
62 候補者に聞く  太地町議選  
2021年07月15日
63 中湊で自動運転技術紹介  招待協力を得てOST社  (串本町 )
2021年07月15日
64 男子が優勝、女子は準優勝  中体連・バスケットボール  (矢渕中 )
2021年07月15日
65 早朝から会員30人が草刈り  讃寿会が中曽公園で  (紀宝町 )
2021年07月15日
66 骨髄バンク啓発動画完成  JRC部制作、勇気の会紀州支部が感謝状  (紀南高 )
2021年07月15日
67 地区防災計画への活動開始  津本自主防が防災訓練  (紀宝町 )
2021年07月15日
68 お悔やみ情報
  
2021年07月03日
69 熊野檜扇7握を蔵出し
 扇立祭は時間短縮の上斎行  (熊野速玉大社 )

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」=14日(水)=を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は2日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出し、ほこりなどを払った。なお、今年の扇立祭はいまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、昨年同様、奉賛諸行事や露店商組合の出店は中止。午後2時に神事を斎行する。檜扇の開帳は3時まで。5時に閉門する。

 扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

 濵中孝成禰宜(ねぎ)は「多くの人がワクチンを打っていただいているが世界的に感染者が増えている状況を鑑み、昨年同様に神事のみの斎行とさせていただいた」と説明。「早く例年通り、にぎわう祭りに戻ってほしい」と思いを語った。

(2021年7月3日付紙面より)

巫女(みこ)が檜扇のほこりを払った=2日、新宮市の熊野速玉大社
2021年07月03日
70 緊急時の行動身に付ける
 エピペン&救急救命講習  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で6月29日、教職員を対象に、食物アレルギーを想定したエピペン(アドレナリン自己注射薬)講習会と救急救命講習があった。約30人が参加し、実動訓練を通して緊急時にとるべき初期行動を確認した。

 同校では、教職員の誰もが緊急時に迅速で正しい行動を取れるよう、毎年講習を実施して知識や技術を身に付けている。

 エピペン講習会は、生徒同士が昼食時におかずを交換したことでアレルギー物質を摂取し、全身の複数の臓器に急激なアレルギー反応が現れる「アナフィラキシー」を起こした場合を想定。せきや息苦しさ、腹痛、じんましんといった症状が現れた生徒から申告を受けた教職員らが、緊急時に取るべき行動を記した「アクションカード」と症状を緩和するエピペンの保管場所などを記した「緊急時個人対応カード」を基にチームで対処に当たった。

 救急救命講習では、事前に新宮消防本部の講習を受けた防災担当教諭や在職10年目の中堅教諭らが中心となり、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使用法を指導した。通常の呼吸と死戦期呼吸(心停止直後の人に見られる呼吸に似た動き)の見分け方などを説明し、人形を使った練習ではAEDパッドを貼り付ける際に心臓マッサージが止まらないよう細かくアドバイスをした。

 在職3年目の女性教諭は「毎年の訓練がいい復習の機会になっている。近年は人工呼吸よりも心臓マッサージの方が重視されるようになっていることや、AEDを使うときに女子生徒の場合はパーティションを立てるなどの配慮があった方が良いということなど、知識のアップデートにもなった」と話していた。

(2021年7月3日付紙面より)

役割分担してエピペン講習に臨む教職員=6月29日
心肺蘇生とAED使用の練習
2021年07月03日
71 趣旨や喫緊課題など共有
 社明運動強調月間始まる  (串本町 )

 第71回社会を明るくする運動の強調月間が1日、全国一斉に始まった。同運動串本町推進委員会(委員長・田嶋勝正町長)は県推進委員会委員長・仁坂吉伸県知事のメッセージを読み上げてその趣旨、懇談で喫緊の課題について共有し、1カ月間の活動へと踏み出した。

 全ての国民が犯罪や非行の防止やそれら行為に及んだ人の更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて犯罪や非行がない安心安全で明るい地域社会を築くことを趣旨とする同運動。7月はその強調月間で、中央、都道府県、市区町村の各推進委員会がそれぞれ啓発事業に取り組み全国規模で趣旨の浸透に努めている。

 同町推進委は昨年に続いて今年もコロナ禍の情勢を鑑み、初日恒例の街頭啓発を中止。前述の趣旨と課題の共有を図る形へと置き換えた。田嶋町長と牟婁保護司会串本分会の生熊和道会長、五十川保純副会長、北地稔さん、堀正さん、同町更生保護女性会串本分会の谷口矮文子会長、同古座分会の川名千代美会長、同町民生委員児童委員協議会の山崎巖会長が委員代表として役場本庁町長室で会合に臨み、副委員長の生熊会長がメッセージを読み上げ田嶋町長に伝達する形でその趣旨を共有した。

 懇談では田嶋町長が▽県警警察署再編(串本警察署の展望)▽小型ロケット「カイロス」打ち上げの見通し▽現・役場本庁舎解体後の県営住宅(兼津波避難ビル)―などの情報を提供し、これら進展に伴う地域の状況の変化を喫緊の課題として共有した。生熊会長は同運動のキャラバン隊が12日(月)に町内を通過することを事前報告し、情報共有するなどした。

 強調月間を迎え、生熊会長は「この運動は7月に強調するが、本来は年間を通して取り組むべきこと。その点を伝えたい」と中止した啓発の代わりとして主張。今期は主に資材掲出による視覚啓発、県主唱「夏の子どもを守る運動」や内閣府主唱「青少年の非行・被害防止全国強調月間」と連携した学校訪問などに取り組むという。

 同運動古座川町推進委員会は前日の6月30日に総会を開き、資材掲出や広報車巡回など今期の活動内容を決定。総会前にメッセージの朗読をして趣旨の認識共有を図ったという。

(2021年7月3日付紙面より)

生熊和道会長がメッセージを読み上げその趣旨を共有=1日、串本町役場本庁
2021年07月03日
72 労働災害ゼロを目指し
 新宮労基がパトロール  (県道長井古座線 )

 1日から始まった全国安全週間に先駆けて新宮労働基準監督署(中前英人署長)は6月30日、那智勝浦町と串本町をつなぐ県道長井古座線(仮称・八郎山トンネル)の建設現場(中里側)でパトロールを実施した。工事を担当する淺川・堀特定建設工事共同企業体や工事発注者の和歌山県東牟婁振興局らが出席する中、中前署長らが各種点検を行った。

 1日から7日(水)までと定められた全国安全週間は、労働災害防止活動の推進を図るとともに、安全に対する意識と職場の安全活動の向上に取り組むもの。2021年度は「持続可能な安全管理 未来へつなぐ安全職場」をスローガンに掲げた。6月中は準備期間となっており、同署では取り組みの一つとして今回のパトロールを実施し、労働災害防止の啓発を行った。

 同署によると、県の労働災害発生件数は長期的には減少傾向であり、2020年は前年より2件減とした。しかし、今年5月末現在で速報値・全業種で前年同時期の発生件数を上回っているほか、2月には管内で死亡災害が1件発生しているという。

 同企業体が工事概要について、▽長井古座線のバイパスとしてトンネル延長711㍍の施工と路体盛土を行う工事▽工期は昨年9月に着工し、22年5月22日終了予定▽6月30日午前中に沈下・変状防止を目的とするインバートコンクリート工事実施▽この日現在で110㍍の掘削が終了しており、進捗(しんちょく)率は11・4%―などを説明した。

 出席者ならび事業者全員がハーネス型安全帯や反射ベスト、電動ファン防じんマスクを着用し、トンネル内外の現場で安全パトロールを行った。

 中前署長が「資格取得者による作業や、転落防止の手すり設置、整理整頓などが確認できた。熱中症対策などに注意し、今後も対策に取り組んでいただきたい」と講評。

 同企業体の株式会社淺川組の西口伸専務取締役・事業本部長は「竣工(しゅんこう)するまでの間、無事故・労働災害ゼロを達成するために全力で安全に努めたい」と話した。

(2021年7月3日付紙面より)

パトロールが実施された=6月30日、那智勝浦町中里の県道長井古座線内
工事が進められる現場
2021年07月03日
73 新宮市新宮は下落  令和3年分の路線価公表  
2021年07月03日
74 清掃センターの土留め壁改修など  臨時議会で2件議案可決  (太地町 )
2021年07月03日
75 「静かな環境で勉強して」  「えんがわ」自習場所を提供  (新宮市 )
2021年07月03日
76 ブルーベリーの収穫始まる  例年より10日ほど早く  (那智勝浦町 )
2021年07月03日
77 「きれいなお花届けに来たよ」  天満保で「花の日礼拝」  (那智勝浦町 )
2021年07月03日
78 安心安全な旅行目指して  城南中3年が修学旅行先をプレゼン  (新宮市 )
2021年07月03日
79 9人に感謝状を贈呈  警察法施行記念の一環で  (串本警察署 )
2021年07月03日
80 現地の人とつながって学ぶ  西向小5年、ICT活用し  (串本町 )
2021年07月03日
81 各課配置などを広く公開  4日、役場新庁舎内覧会  (串本町 )
2021年07月03日
82 第2回定例会一般質問③  串本町議会  
2021年07月03日
83 アワモリショウマの花  相野谷川の岩場に  (紀宝町 )
2021年07月03日
84 和田選手が2年連続で県制す  全日本剣道選手権大会三重予選  
2021年07月03日
85 町をきれいにしよう  学校環境デーの一環で  (相野谷中 )
2021年07月03日
86 夢は甲子園でノックを打つこと  ノッカー・赤﨑聡太君  (木本高校野球部 )