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2023年03月29日
1 「ひみつきち」が完成!
 太地こども園の林内に  

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)の敷地にある林内に、子どもたちの「ひみつきち」が完成した。竹で造った小屋や樹木を利用したアスレチックが広がっており、27日には卒園を控えた5歳児17人の楽しげな声が響いた。

 森尾園長は「自然の中でのびのびと遊んでほしいとの思いから、ずっと造りたいと思っており、木登りやどんぐり拾いで利用していた林に造ることに。子どもたちはツリーハウスのような高さのある囲まれた空間が大好き。集団で保育士が計画したことをやるのも大事だけれど、自然の中で自由に遊ぶことで、発想力や想像力を伸ばしてほしい」と思いを語る。

 昨年から用務員の垣内司人さんの協力を得てアスレチックの整備を始め、竹太鼓や登りロープ、ブランコ、ネットなどを設置。今年の2月に小屋の製作に着手した。完成後も子どもからの「小屋が狭い」との声を受け、テントを設置するなどの改良を加えている。看板やテントの絵は、5歳児が描いたものだ。

 27日の遊びでは、小屋の窓枠の竹に前日の雨水がたまっているのを発見して「お花屋さんごっこ」がスタート。パンジーや野菊を摘んでは小屋中に飾り「お花はいかが?」「配達のお花が届きましたよ」と元気な声が響いた。アスレチックでも、竹太鼓を打ち鳴らしたり、ネットに寝転がってサクラを見上げたりと思い思いに遊んでいた。

 りょうのしおりちゃん(6)は「お花、きれいでしょ」とにこにこ。ながおはなちゃん(6)は「ネットで遊ぶのが一番好き」と話していた。

(2023年3月29日付紙面より)

ひみつきちで記念撮影する5歳児たち=27日、太地町立太地こども園
お花屋さんごっこを楽しむ
2023年03月29日
2 スケジュールを協議
 全国棚田サミット実行委  (那智勝浦町 )

 全国棚田(千枚田)サミット那智勝浦町実行委員会(会長=堀順一郎町長)の第3回会議が27日、同町役場であった。委員16人中で14人が参加、11月に開催されるサミットのスケジュールなどを決めた。

 同サミットは、11月の18日(土)と19日(日)に、同町での実施を予定している。同実行委は、町、町議会、県、同町棚田の関係者、有識者などで構成。この日はサミット当日と開催日前後のスケジュールや、それに必要となる予算案などを協議した。

 開会に当たり、同実行委員会の堀会長があいさつ。「サミットの内容について、ほぼ固まったので、これを説明します。これから全国からお客さんを受け入れ、町の良さを知ってもらい、また棚田を守る会の取り組みを発信できるようにしていきたい。ご提案を頂き、より良いものをつくりたい。本日はよろしく」と呼びかけた。

 同実行委員会の事務局が、当日のスケジュール案を説明した。18日に同町体育文化会館で基調講演、町内ホテルで分科会を実施。19日に同町小阪での現地見学会や、町内各所でのエクスカーション(体験型見学会)、同町体育文化会館での閉会式を行うとした。基調講演は、島根県中山間地域研究センター研究企画員による「次世代に引き継ぐための地域の体制づくり」の講話を提案した。

 委員からは「特定の分科会に参加者が集中するようなことがないように」との注意喚起があった。当日のスケジュール案は、全会一致で可決承認された。このほか委員からは「サミットで何人ぐらいの来町を見込んでいるのか」との質問があった。事務局は「参加者400人を想定」と応じた。

(2023年3月29日付紙面より)

開催日のスケジュールなどを協議した=27日、那智勝浦町役場
2023年03月29日
3 橋杭園地の防砂ネット撤去
 3季運用開始に向け関係者  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で27日、防砂ネットの撤去作業があった。間もなく始まる3季運用(4~10月)に向けた準備の一環で、南紀串本観光協会(島野利之会長)の会員や職員、町産業課の職員計13人が一丸で設置場所から回収した。

 夏の海水浴に加えて春~秋のアウトドアレジャー機運を定着させ利用頻度を高める目的で、同協会は2017年度から同園地の3季運用をしている。遊泳区域に面する施設「ビーチハウス・ラパン」を拠点にし、カヤックやSUPなど各種マリンアクティビティーや飲食などを提供。イベントの主催や誘致も重ねて実績を積み上げている。

 防砂ネットは冬場の強風による遊泳区域一帯の砂の目減りや近隣居住区への飛散を抑える目的で、3季運用のシーズンオフ中に設置。最近では昨年12月22日に樹脂ネット(長さ17㍍、幅1㍍)20枚を数㍍間隔で、波打ち際に対してほぼ垂直となるよう砂浜へ張り並べていた。撤去作業では手分けしてネット外しやその回収、支柱の引き抜きなどの作業を進め、設置物がない状態に戻した。

  □     □

4月1日に浜開き



 次のシーズンは4月1日(土)を浜開きとし、前述した施設の営業を始める。提供するサービスの詳細は「ビーチハウス・ラパン」公式ホームページを参照。イベント関係では9日(日)に誘致企画「第3回全日本カヤックフィッシングトーナメント」、23日(日)に主催企画「橋杭ビーチオープンフェスタ」が実施予定で、海開き(海水浴場開設)は7月1日(土)を予定しているという。

 シーズンインに向けて島野会長(55)は「直近の同フェスタはまだ2類のタイミングなので従来に比べてこぢんまりと開くが、これを行動の弾みにして5類引き下げ以降は3年間の自粛や中止の影響を取り戻す気持ちで従来のイベントを積極的に開いていければと思う。新たな試みはないが、従来に輪をかけて頑張りたい」と思いを語った。

 同アクティビティーの利用は事前予約制。問い合わせは「ビーチハウス・ラパン」(電話090・3356・8305)まで。

(2023年3月29日付紙面より)

砂浜に設置した防砂ネットを回収=27日、串本町くじ野川の橋杭園地
2023年03月29日
4 トルコのために役立てて
 商工会女性部が救援金届ける  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会女性部の大林幸子部長らが27日、那智勝浦町役場を訪問し、「2023年トルコ・シリア地震救援金」に係る救援金20万円を堀順一郎町長に手渡した。救援金は日本赤十字社を通して寄付される。

 長きにわたり、地域活性化のために尽力し、多くの活動を展開している女性部。ウクライナ人道支援に係る寄付金の支援なども行っている。

 この日は、大林部長、辻本圭子副部長、中村美紀子副部長と同商工会の向井正樹事務局長らが訪問。救援金は、女性部が過去に「南の国の雪まつり」や「まぐろ祭り」で、マグロを用いた商品などを販売して得た収益や事業資金から捻出したという。

 大林部長は「マスコミを通して、トルコ・シリアの悲惨な状況を目の当たりにしている。地震の被害に加え、厳しい寒さもあると聞く。何かしたい、お役に立ちたいと思った。本来ならば、カイロなどを届けたいが、それはかなわないため、救援金を持ってきた。微々たるものだが、役立ててほしい。今後も人の集まる機会を利用して、募金活動を行います」と語った。

 受け取った堀町長は「トルコ・シリアの地震では、5万人以上が亡くなったと聞いている。国内でもいつ巨大地震が起きるか分からない。互いに助け合うことが大事。救援金、本当にありがとうございます。女性部の皆さまのお気持ちがトルコに伝わると思います」と感謝を述べた。

(2023年3月29日付紙面より)

南紀くろしお商工会女性部が救援金を堀順一郎町長に手渡した=27日、那智勝浦町役場
2023年03月29日
5 新宮弓友会が優勝
 月例射会に35人が参加  
2023年03月29日
6 剣道の良さを知って
 新宮道場で体験会  (新宮剣友会 )
2023年03月29日
7 春季リーグで活躍誓う
 近畿大学体育会卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2023年03月29日
8 コロナ前の8割超まで回復  令和4年観光客動態調査  (和歌山県 )
2023年03月29日
9 世界遺産や生マグロ堪能  ONSEN・ガストロノミーウォーキング  (那智勝浦観光機構 )
2023年03月29日
10 レザークラフトに挑戦  児童がペンケース作る  (新宮市熊野川町 )
2023年03月29日
11 会社と地域の発展に寄与  優良従業員23人を表彰  (新宮市 )
2023年03月29日
12 永年継続企業と優良店舗表彰  第156回議員総会で  (新宮商工会議所 )
2023年03月29日
13 第1回定例会一般質問②  串本町議会  
2023年03月29日
14 宇宙など感じる名称案募集  旧分庁舎活用再開に向けて  (串本町 )
2023年03月29日
15 思い出たくさんできたね  花道歩き「お別れ会」  (紀宝町 )
2023年03月29日
16 竹刀で素振りなども  紀宝剣道が体験会開く  
2023年03月29日
17 協賛企業などに感謝状贈る  防災避にゃんセットに協力  (紀南高 )
2023年03月29日
18 備蓄倉庫に必要な物を  飯盛自主防が「防災のつどい」  (紀宝町 )
2023年03月29日
19 「森の釣り人」が開花  宇久井半島にウラシマソウ  (那智勝浦町 )
2023年03月28日
20 殺処分ゼロを目指し祈る
 慰霊碑前で犬・猫を供養する会  (紀南狂犬病予防連 )

 紀南狂犬病予防連絡会(代表=山本泰司・うぐい動物病院長)は24日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局内、北側駐車場にある慰霊碑前で「犬・猫を供養する会」を開いた。市内外から参列者が訪れ、動物たちの冥福を祈って慰霊碑に花を供え、手を合わせた。

 同会は保健所や新宮・東牟婁の6市町村、動物病院でつくる団体。「犬・猫を供養する会」は、人間社会の中でやむなく保健所に引き取られ、最終的に処分されることとなった犬、猫の霊を慰めるため、例年春の彼岸時に営まれている。慰霊碑は2005年に建立され、犬・猫をはじめとする動物を慰霊するための恒久的なシンボルとしての役割を担っている。

 今年も式典は、新型コロナウイルス感染の観点からあいさつなどを中止とし祭壇を設置。各個人で参拝する形式を取った。22年度(2月末現在)に新宮保健所と串本支所に収容された犬は10匹(前年比2匹増)、猫は62匹(前年比28匹減)だった。殺処分ゼロを目指す和歌山県では▽安易な引き取りは行わない▽地域猫対策の推進▽譲渡頭数を増やす―などの施策を展開しており、ミルクボランティア、一時預かりボランティア、譲渡ボランティアを随時募集している。

 同保健所衛生環境課の應田学主任は「年々、少なくなっているとはいえ、処分されてしまう動物がいる。今後も尊い命を少しでも多く救えるよう努力し、いつか殺処分ゼロの状況になってもらえれば」と話していた。

 各ボランティアなどに関する問い合わせは同保健所(電話0735・21・9631)まで。

(2023年3月28日付紙面より)

慰霊碑に手を合わせる参列者=24日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2023年03月28日
21 設置範囲縮小し点灯始まる
 佐田地内のちょうちん飾り  (古座川町 )

 古座川町佐田地内で24日、ちょうちん飾りの点灯が始まった。ソメイヨシノの開花に合わせた恒例の趣向で、点灯時間は午後6時~9時。設置期間は散り終わるまでとしている。

 七川ダム湖畔はダム完成以降の段階的な苗木の植樹により3000本規模のサクラ名所へと成長。1990年には日本のさくら名所100選の一つに選ばれ、今も花が咲く時期には多くの見物客が訪れるところとなっている。

 ちょうちんの飾り付けは、来る人に風情よく花盛りを楽しんでもらおうと考えた佐田区が飾り始めたのがきっかけ。長らく開花時期限定の趣向として続けてきたが年々区内の人口減や高齢化が進み、イベント「桜まつり」を開く実行委員会のつながりで若手が担い手の不足を補うようになり現在は同委員会が趣向を受け継ぐ形で主導している。

 この日は同実行委員会事務局の町地域振興課と観光協会や七川ふるさとづくり協議会の若手や、要領を引き継ぐ区民計10人が作業に参加した。近年まで経年劣化に伴う資材不足(特に電球、ちょうちんは旧第三銀行〈現三十三銀行〉の寄贈により不足緩和)のため点灯を一つ飛ばしにして設置範囲を保ってきたが、往時の明るさがないなどの課題があり昨年に続いて今年も設置範囲を縮小。佐田駐在所~同協議会事務所(旧夏目商店)間の国道371号沿い約150㍍と駐車場やトイレがある桜の広場の芝地外周約150㍍とし、限りある電球を集中させる照度優先の形とした。

 この場所のソメイヨシノは同日現在、咲き始め~五分咲きの段階。風情を帯びた咲き進みを間近に見る区民は「月末~4月第1週末が見頃になりそうだ」と話し、その瞬間を心待ちにしている。

 桜の広場を会場とするイベント「桜まつり」は実施の有無を判断する時期に新型コロナウイルス感染拡大第8波の情勢があり今年も中止となっている。設置期間中、おおじゃの森駐車場の芝生広場では2店舗が出店を希望(1店舗は4月1~2日に出店予定、1店舗は不定期出店予定)しているという。問い合わせは同課(電話0735・67・7901)まで。

(2023年3月28日付紙面より)

桜の広場の芝地外周にちょうちんを飾り付ける若手ら=24日、古座川町佐田
2023年03月28日
22 「自分らしく表現する」
 NeRuさんが思い語る  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立図書館で25日、同町在住のNeRu(中村彩音)さんによるトークイベント「自分らしく表現する」が開催された。NeRuさんは、自身が作った紙芝居を読み、これまでの活動や取り組みについて語った。また、現在、絵本の原画展も同館で開催されている。30日(木)まで。

 日本各地を旅しながら、多くの人と出会ってきたNeRuさん。人はそれぞれ価値観や生き方が違うという思いを込め、絵本「わたしのいろ」「ながれぼし」を制作した。

 NeRuさんが町立勝浦小学校在学時代、校長などを務めていた岡田秀洋教育長は「ある日のテレビニュースでNeRuさんのことを知り、中村さんであることが分かった。NeRuさんはいろいろな人生を歩んできたのだと思う。今日は楽しみにしている」とあいさつ。

 紙芝居を披露したNeRuさんは「わたしのいろ」について、相手を認め、個性を認め合うことがテーマであると解説。「ながれぼし」は、自分自身との対話の大切さや自分自身を認めることがテーマであるとした。

 今年高校を卒業したNeRuさんは、人との出会いやその土地の文化伝統を知るために、これまでも多くの旅に行っているとし「一歩、外に出るだけで、当たり前が当たり前じゃないことに気付く。旅を重ねることで、自分の視野が広がる。多くの人との出会いは、価値観をアップデートさせてくれる」と述べた。

 旅や生活を通して、差別や自殺、生きづらさを抱えている人の存在に違和感や苦しさを覚えたとし「人と人の違いの大切さ」などを伝えるために活動しているとした。

 高校2年生当時に一人旅をした岩手県で、紙芝居を用いて地域の歴史・文化を伝える男性と出会い、心を打たれたという。その後、自身も紙芝居を用いて表現していくことを決意。聴覚に障害を持つ人にも、思いを伝えたいと考え、絵本の作成に至ったとした。

 また、自身のプライドの高さや失敗が嫌で、人に頼ることもできなかった過去があったと説明。恩師の存在や母の「心の喜ぶことをしなさい」という言葉から「強い人は素直な人。自分の心の声に素直に従える人になりたい」と考え方が変化したことを報告した。

 国内でも病気で苦しむ人やカミングアウトのために勇気がいる人など、多くの問題があるとし「生きづらさを解決するために考えてきたが、まだ見つからない。みんなが生きやすい世界になるためには、相手の個性を受け入れ、自分らしく表現することが大切。そうなれば、自分らしくいるために勇気はいらなくなる。優しい世界になってくれるように信じて、理想を描きながら活動を続けていきます」と抱負を述べた。

(2023年3月28日付紙面より)

心を込めて紙芝居を読むNeRuさん=25日、那智勝浦町立図書館
NeRuさんの言葉に耳を傾ける来場者
2023年03月28日
23 早くも田植え始まる
 東海地方有数の早場米の産地  (紀宝町 )

 紀宝町大里で27日、早くも田植えがあった。同町神内の中西和益さん(75)が30㌃の田んぼに早場米のアキタコマチを植えた。

 同町は東海地方有数の早場米の産地で、毎年お盆前に新米が食べられるよう、県内の他地域に先駆けて3月下旬に田植えを行っている。JA伊勢三重南紀地区管内では中西さんら2人が約1㌶の田んぼで栽培を続け、昨年は6㌧を出荷した。

 この日は朝から作業に取り組み、田園風景に苗を植える機械の音が鳴り響いていた。中西さんは「昨年は満足のいく収穫量だった。今年も期待している」と話していた。稲刈りは7月下旬を予定しており、昨年並みの収穫量を目指している。

 お盆前の8月上旬にはJA各店舗やファーマーズマーケット「ほほえみかん」で新米を販売する予定。

(2023年3月28日付紙面より)

早場米の田植えをする中西和益さん=27日、紀宝町大里
2023年03月28日
24 災害復旧、歩道ともに完了  串本町串本地内ののり面崩土  (国道42号 )
2023年03月28日
25 第1回定例会一般質問①  串本町議会  
2023年03月28日
26 太地町の人事異動   
2023年03月28日
27 部落差別解消への展望  神原文子さんが講話  (和歌山県 )
2023年03月28日
28 物語の世界に夢中  蓬莱体育館で生涯学習演劇会  (新宮市 )
2023年03月28日
29 教職員の異動発表㊦ 和歌山県教育委員会 
2023年03月28日
30 半年後の仕上がり楽しみに  三重県産大豆でみそ作り  
2023年03月28日
31 高見さん、杉本さんが優勝  讃寿会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2023年03月28日
32 色とりどり春の花咲く  「もんきりあそび」体験  (紀宝町 )
2023年03月28日
33 18組が自慢の歌声披露  新宮市で「NHKのど自慢」  
2023年03月28日
34 お悔やみ情報
  
2023年03月18日
35 602人が喜びの春
 県立高校で合格発表  (和歌山・三重 )

 和歌山県と三重県の県立高校で17日、一般入学試験の合格発表があった。本紙エリアの和歌山県側は新宮高校、新翔高校、串本古座高校の3校で計380人が、三重県側は木本高校と紀南高校で計222人が喜びの春を迎え、憧れの高校生活に期待を寄せていた。

 両県ともに所定の時間に一斉に、合格者の受験番号が掲示板へ張り出された。緊張した面持ちで発表を待っていた受験生たちは、自分の受験番号を見つけると友人や教職員らと喜びを分かち、携帯電話で家族へ報告していた。新型コロナウイルスの感染拡大防止を考え合格者番号は、受験生や中学校関係者用のホームページにも掲載された。

  □     □

■和歌山県



 和歌山県側の各校の合格者数は、新宮高校全日制200(定員200)人、同校定時制5(同40)人、新翔高校85(同120)人、串本古座高校90(同120)人だった。

 新宮高校に合格した下里中出身の小谷鳳菜さん(15)は「しっかり勉強してきたので、結果が出てうれしい。勉強も運動も両方頑張って、高校生活を楽しみたい」。新翔高校に合格した宇久井中出身の堀希優さん(15)は「最高です! 新しい友達をたくさんつくって勉強も頑張る高校生活にしたい」。

 串本古座高校に合格した串本中出身の山本秀斗さん(15)は「受かってよかった。中学校の先生に感謝したい。高校ではしっかり勉強して、自分がしたい仕事に向かっていけるよう努力したい」と話した。

 定員に満たなかった学校の追募集の出願は24日(金)に受け付け、学力検査は28日(火)、合格発表は30日(木)に行う。

  □     □

■三重県



 三重県立木本高校と紀南高校は、後期選抜と内定通知した前期選抜の合格者を合わせて発表した。木本高校は全日制普通科(定員120人)に101人、総合学科(同40人)に39人、定時制普通科(同40人)に4人、紀南高校は普通科(同80人)に78人が合格した。

(2023年3月18日付紙面より)

自分の番号を見つけて歓喜=17日、新宮高校
合格者で集まり記念撮影=17日、新翔高校
手をたたき合格を喜ぶ=17日、串本古座高校
2023年03月18日
36 フーイエン省訪問団が来県
 堀町長らが那智大社を案内  (那智勝浦町 )

 ベトナム社会主義共和国フーイエン省から、フーイエン省訪問団が13、14の両日に来県し、那智勝浦町や太地町などを視察した。13日は約30人の団員たちが、那智勝浦町の熊野那智大社を訪れ、堀順一郎町長らが案内した。

 フーイエン省は、マグロや温泉、サンゴ礁、世界遺産があり、ベトナム最東端の省だ。マグロはアメリカやヨーロッパに輸出されているが、ブランド力が弱いことから、日本企業と協力(持続可能なマグロ漁)し、ブランド力の構築と日本市場への輸出を目的に今回の視察に至ったという。

 訪問団は、国会議員で省共産党のファム・ダイ・ズオン書記長を団長とし、各企業の関係などで構成される。

 この日一行は、和歌山県国際課の職員や同町職員らと共に、同町築地のにぎわい市場と株式会社ヤマサ𦚰口水産を視察。その後、那智山を訪れた。

 熊野那智大社では、正式参拝を行い、巫女(みこ)による「那智の瀧舞」の奉納後、玉串をささげた。男成洋三宮司が本殿などを案内した。

 堀町長が、那智山青岸渡寺や境内から見える那智の滝について説明した。堀町長は「本町ではすでにベトナム人の方が活躍されている。フーイエン省もマグロと温泉が有名と聞き、共通する点を感じる。今後も交流を深め、ビジネスパートナーとなれれば」と話していた。

 ズオン書記長は「那智山は景観がとても良い。町の人々も親切で歓迎してくれてありがたい。今回の訪日は、マグロに関係する事業のパートナーを探すことが大きな目的。にぎわい市場でマグロ漁について話を聞き、経済的なポテンシャルを感じた。ぜひ、ベトナムに来てほしい。和歌山県とのつながりを強化し、生かしていきたい」と語った。

 一行はその後、太地町立くじらの博物館を見学。翌14日は、串本町なども視察した。

(2023年3月18日付紙面より)

正式参拝を行った=13日、那智勝浦町の熊野那智大社
フーイエン省訪問団の皆さん(和歌山県提供)
2023年03月18日
37 消防団活動への理解に感謝
 2事業所に表示証交付  (新宮市 )

 新宮市消防本部(垣内一男消防長)は16日、同所で消防団協力事業所表示証の交付式を実施した。垣内消防長が、㈲仮屋商会(同市三輪崎)の仮屋幹代表取締役と、SWS西日本㈱新宮工場(同市佐野)の瀧谷浩一さん(下地康浩工場長の代理)に認定証を交付した。

 消防団協力事業所表示は、消防団活動に協力している事業所に対し、社会的貢献の証しとして表示証を交付する制度。事業所の活動を広く社会にアピールするとともに、消防団員の活動に対しより理解を深めてもらうことなどを目的に2017年6月に導入した。

 表示証の表示有効期間は原則2年間。現在、上記2社と、南紀プロパンガス㈱(同市清水元)、熊野観光開発㈱(同市熊野川町)の計4社が協力事業所となっている。

 交付式には垣内消防長はじめ幹部職員、中谷健兒団長らが出席した。垣内消防長は「日頃から市民の生命、身体、財産を災害から保護し、地域防災の中核として重要な役割を担っている消防団員の存在を企業として認めていただいていることは、大変ありがたい限り」と感謝。

 「今後も消防団入団促進や組織強化などさらなる発展に向けて取り組んでいきたい」と述べ、消防団活動や防災活動へのさらなる協力を呼びかけた。

 3人の職員が市消防団に所属している仮屋商会は、2018年、21年に続き3回目の交付。「引き続き、地元のために協力していきたい」。

 初めて交付を受けたSWSの瀧谷さんは「職員2人が佐野分団と高田分団に所属している。新宮市に拠点を構えて31年目。少しでも地域の安全に寄与できれば」と話していた。

 同制度の認定基準は従業員2人以上が入団していることなど。問い合わせは同本部庶務課(電話0735・21・0119)まで。

(2023年3月18日付紙面より)

消防団協力事業所表示証交付式が行われた=16日、新宮市消防本部
2023年03月18日
38 137人乗せて新宮港へ
 東海大学海洋調査研修船「望星丸」  

 新宮市三輪崎の新宮港第4岸壁に17日、東海大学海洋調査研修船「望星丸」が入港した。同大学連合後援会員や平安衣装をまとった女性らが小旗などを手に研修団を出迎えた。同船は同日、同港に停泊。18日に出港する。

 同大学が所有する、海洋調査研修船「望星丸」(全長87・98㍍、幅12・8㍍、2174国際総トン)は、1962年に日本初の開設となった海洋学部の海洋実習および調査・観測のほか、学園全体としての海外研修航海、地域社会の青少年に対する海洋思想の普及活動を目的として航行している。

 毎年、同大学、東海大学短期大学部、東海大学医療技術短期大学の在学生を対象に、異文化理解や環境保護、協調性の大切さなどを実践的に学んでもらうことを目的とした海外研修航海を実施。研修航海には、68年の第1回以降、3800人を超える学生が参加している。

 過去2年は新型コロナウイルス感染症の影響で実施を見合わせていたが、本年度はコロナ禍でも実施可能な国内航路に切り替えて再開。研修学生や教職員、乗組員、練習学生ら合わせて137人を乗せて2月19日に静岡県の清水港を出発。小笠原や沖縄、広島などを経て、新宮港に入港した。

 新宮港に降り立った学生らは、バスを利用して熊野三山などを訪問。18日には市観光協会登録ガイドによる絵解き説法を受けるほか、市内を散策する予定とのこと。

 出港は午後4時。船内でお見送りセレモニーや、市ツイッターキャラクターめはりさんらによる見送りが行われる。

(2023年3月18日付紙面より)

東海大学海洋調査研修船「望星丸」が入港した=17日、新宮市三輪崎
2023年03月18日
39 空き家活用の糸口は?  古民家再生で地域づくり  (新宮市出身の前博之さん )
2023年03月18日
40 備蓄や中村氏の顕彰問う  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2023年03月18日
41 弁天島の景観保持に汗  「かつうら渚の会」が清掃  (那智勝浦町 )
2023年03月18日
42 高齢者が集い交流  子どもの発表など見学  (新宮市熊野川町 )
2023年03月18日
43 会員11人で114点を出展  町立体育館で第14回会員展  (串本写真倶楽部 )
2023年03月18日
44 2店舗で集めた募金届ける  串本町トルコ義援金窓口へ  (和歌山トルコ文化協会 )
2023年03月18日
45 町内愛好者63人試合に臨む 公民館杯兼老連杯グラウンドゴルフ大会 (古座川町)
2023年03月18日
46 ミツバツツジ45本を植樹  新宮港振興会が「緑の募金」事業で  (新宮市 )
2023年03月18日
47 桂文三さんの落語楽しむ  3年ぶりの下里寄席  (那智勝浦町 )
2023年03月18日
48 卒業生講師から学ぶ  受験や就活の経験談  (新宮高校 )
2023年03月18日
49 プレミア和歌山 奨励賞  ベリー工房髙田の蜂蜜  
2023年03月18日
50 地震や津波、どう対処  東日本で得た教訓語る  (森岡茂夫さん )
2023年03月18日
51 正しい薬の服用方法学ぶ  蓬莱地区福祉委員会がサロン  (新宮市 )
2023年03月18日
52 世界遺産から平和考える  優秀賞の生徒11人を表彰  (新宮ユネスコ協会 )
2023年03月18日
53 町公共交通アンケートも  紀宝町議会一般質問(終)  
2023年03月18日
54 感謝伝え、92人巣立つ  5小学校で卒業式  (紀宝町 )
2023年03月18日
55 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第59回】料理は苦痛か、楽しいか  

 先日、私の知人が「子どもに料理しなくていいって言われたから、私は家事代行にお願いしてる」という話をしてくれました。お母さんが、手作りにとらわれてキリキリしてしまうのは、子どもにとって良くないと私は思っているので「それができるなら、すごくいいね」と言ったのですが「『料理は面倒だし嫌でしょ』って子どもが言ってくれて…」という話を聞いたときに「ん?」と違和感を覚えてしまいました。

 毎日義務的に料理をするのは、本当に大変ですし、家事や仕事に追われていると、とっても面倒だと思います。だからこそ、毎日手作りじゃなくていいと思っていますし、そう伝えたい!と強く思ってきました。家事代行を利用するもよし、外食や、冷凍食品や、お総菜を活用するもよし、お弁当もファストフードもいい!と。何を食べるかよりも、どう食べるか。子どもたちの自己肯定感を高めるのは「イライラしながら作る手作り」よりも、「ニコニコ食べるお弁当」だったりするよ!と。いろんな人に伝えてきました。この情報にはきちんとしたエビデンスがありますし、間違いないんです。

 そんな私が、知人の話に違和感を覚えたのは「子どもが料理を面倒で大変なことだと思っている」という点にあるのです。私は仕事で、料理人の方や、フードコーディネーターさん、料理研究家など、さまざまな食のプロに会います。そうして食に関わるお仕事をさせていただく中で「料理って面白いな」とつくづく思うのです。ほんの少しの手間や工夫で、味は大きく変わりますし、同じレシピで作っても、塩加減や火加減が異なると、仕上がりも変わります。ときには思いがけない食材や調味料の掛け合わせで、びっくりするようなおいしい一品ができることもあります。お肉を軟らかくしたり、野菜の色止めをしたりする際には、科学的な考え方が必要になりますし、何品も同時に作るには、効率よく作る段取りが必要になります。そう!つまり、本来料理はとっても頭も使うし、クリエーティブな作業で、楽しいはずなんです。

 毎日手作りをする必要も、手間をかける必要もありません。でも、子どもたちには「料理の楽しさ」をぜひ伝えてあげてほしいのです。時間がある週末や休日などに、一緒にお料理をして、楽しいね、おいしいねとコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?調味料の量を間違えても「入れすぎたね」と笑えば、それは立派な食育です。理科の実験のように、いろいろな下味を試してみたり、かつおだしと顆粒だしの飲み比べなんていうのもいいかもしれません。お料理が上手じゃなくても、嫌いでも、その楽しさや驚きを、ぜひ伝えてあげてほしいと思います。毎日作らなくても、そういう時間の共有が、将来の子どもの調理意欲をかき立ててくれます。調理体験は、子どもたちの食意識に大きく作用するという研究結果もあるのです。食べるのも作るのも楽しい! それが最大の食育だと私は感じています。

(2023年3月18日付紙面より)

2023年03月18日
56 お悔やみ情報
  
2023年03月15日
57 少子化進行が急速
 本紙エリアも減少顕著  

 厚生労働省はこのほど、2022年の国内の出生数(速報値)が80万人を割り込んだことを発表した。統計を取り始めた1899年以来で最少の数字で、コロナ禍の影響もあり推計より早く少子化が進んだことになる。状況は本紙エリアも同じとなっている。

 新型コロナウイルス感染症は、20年1月に国内で初の感染者を確認。以来、拡大と小康状態を繰り返し、大きな社会不安を引き起こした。これに伴い、結婚や出産も減少。本紙エリアではさらに、新宮市立医療センターの分娩(ぶんべん)休止もあり、混乱が生じた。

 具体的には、新宮市で19年は172人だった出生数が、20年には141人まで減少。21年には159人まで持ち直したが、22年は138人に落ち込んだ。那智勝浦町は68人、56人、58人、37人と推移。太地町は15人、6人、9人、12人で、微増と微減を繰り返した。なお、出生届は全国どこの市町村へでも提出できるため、厳密には市町民の出生を正確に表す数値とは言えないが、目安にはなる。

 10年ごとの出生数推移を見ると、確実に減少しているのが分かる。02年、12年、22年の順で、新宮市は282人、216人、138人に減少。那智勝浦町は120人、94人、37人。太地町は18人、18人、12人となった。なお新宮市は、05年に熊野川町と合併しており、02年は旧新宮市の数字となっていたため、比較検討のためにあえて熊野川町の出生数もプラスした。

 なお各市町は少子化の解消を目指し、医療費や給食の無料化、出産祝い金の創出など、さまざまな施策を打ち出している。また、結婚への支援などを打ち出す自治体もあり、今後、その効果に期待が寄せられるところだ。

(2023年3月15日付紙面より)


2023年03月15日
58 実演交え学習大賞受賞報告
 田原小4、5年生が町長に  (串本町 )

 串本町立田原小学校(山路和彦校長)の4、5年生6人が13日、共同制作した作品「輝く未来!夢と希望をのせて田原のロケット」が本年度ふるさとわかやま学習大賞に選ばれたことを田嶋勝正町長に報告した。

 この賞は、県教育委員会がふるさとへの関心を深め愛郷心を育むとともにそのためのふるさと教育の推進を図る目的で年1回、第2学期終了日を締め切りとし県内の小学校~高校や義務教育学校、特別支援学校の児童生徒に作品の応募を呼びかけている。

 田原小の4、5年生はそれぞれ総合的な学習の時間の中で校区内の大きな話題となっている民間ロケット射場「スペースポート紀伊」やロケット「カイロス」にちなんだ調べ学習をし、その成果を生かして2年前の児童がロケット関係作品で奨励賞を獲得した同大賞模造紙ポスター部門に自分たちも挑戦することを決め、昨年11月の学習発表会以降期日が差し迫る中で急ぎ作品を仕上げて応募した。

 規定の大きさの模造紙に扉をつけるなどの工夫をしつつ▽同射場が田原に造られた理由▽ロケットの概要や打ち上げるまでの過程▽町企画課ロケット推進室やスペースワン株式会社から教わった事柄▽ロケットが切り開く宇宙産業の概要▽自分たちや地域の期待の声―などの情報をぎゅっと詰め込んだ内容。4年生の岡田葵さんと西さつきさんと西脇千真君、5年生の芝峰楓太君と寺西秀君と本出晶一君がクラスの垣根を越えて一丸になり、それぞれの成果を寄せて作り上げたという。

 この日は山路校長ら教員と一緒に役場本庁舎町長室へ赴き、今月1日に届いた賞状を見てもらう形で受賞を報告。6人が役割分担してポスターセッションを実演し、作品の内容を伝えた。田嶋町長は実演や6人それぞれの調べた感想を聞いてしっかり勉強してくれていることなどが分かりうれしいと述べてこの頑張りをたたえ、共に栄えある受賞を喜んだ。

 作品は校区内でお世話になった関係先へ披露後、15日(水)から当面の間、役場本庁舎玄関で披露する予定。同校はこの機会に一人でも多くの来庁者に6人の成果を見てもらえればと話している。

(2023年3月15日付紙面より)

作品持参でふるさとわかやま学習大賞の受賞を報告した田原小4、5年生ら=13日、串本町役場本庁舎
6人が分担して作品のポスターセッションを実演し内容を紹介
2023年03月15日
59 課題解決に向けつながりを
 丹鶴地区ふれあい交流会  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴地区福祉委員会と丹鶴地区民生委員児童委員協議会、丹鶴公民分館は12日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で「丹鶴地区ふれあい交流会」を開いた。地区住民ら約160人が来場、さまざまな出し物を楽しみ住民同士の交流を深めた。

 1人暮らしの高齢者をはじめ、支援を必要とする人の日頃の見守り活動や地域のつながりを強めようと開催しており、今回で7回目。地域住民の孤立を解消し、多くの人たちと仲間づくりの輪を広げ、福祉委員や民生委員児童委員らとの関わりを深める目的もある。

 開会に当たり、実行委員長を務める西孝・同地区福祉委員長は「第2部では新宮警察による特殊詐欺講話も予定している。最後までお付き合いを」。

 市社会福祉協議会の大谷康央事務局長は、開催に尽力した関係者らに感謝を伝え「地域の課題を解決するにはつながりが大事。今日はさまざまな演目を通して近所の関係づくりにもつなげていただければ」とあいさつした。

 ステージは、ハリケーンによるライブ演奏で幕開け。続いてHulaHAPUNA(フラ・ハプナ)がフラダンスを披露し会場を盛り上げた。

 休憩を挟んで、特殊詐欺被害防止アドバイザーの楠本研さんと脊古佳さんが特殊詐欺被害防止について講話した。

 DVDを通して還付金詐欺などへの注意を促すとともに、県内の被害状況について「今年は1月末現在で9件の被害が発生し、被害総額は約1億2770万円に上る」などと説明。

 「架空料金請求詐欺」や「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」「キャッシュカード詐欺盗」などの手口や、個人情報を収集する手口などを紹介し「電話でお金の話が出たら電話を切り、誰かに相談を」と呼びかけた。

(2023年3月15日付紙面より)

出演者らが会場を盛り上げた=12日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
約160人の地域住民が来場した
2023年03月15日
60 校舎移転や卒業記念し
 本宮小学校でコンサート  (田辺市本宮町 )

 来年度の新校舎移転を控えた田辺市立本宮小学校(田中活介校長)で13日、指揮者の矢澤定明さん、コントラバス奏者の谷脇友里恵さんによるコンサートが開かれた。同校の児童や教職員、保護者、たんぽぽ保育園の園児ら計100人が来場し、生のクラシック音楽に触れた。

 同校は大塔川のほとりに位置していることから、来年度より高台への移転が決定している。田中校長と矢澤さんの縁により、現在の校舎での思い出づくりや6年生とのお別れ会を兼ねたコンサートが実現した。

 今年1月に創立70周年を迎えた田辺ロータリークラブ(新藤整市会長)も協力。4月9日(日)に田辺市の紀南文化会館で開催する記念コンサートの事前アウトリーチ活動も兼ねている。

 矢澤さんの指揮と谷脇さんの伴奏による校歌合唱で開演。谷脇さんは、バロック音楽から古典派、ロマン派へと移行していくクラシック音楽の歴史を追いつつ「アリオーソ」(J・S・バッハ)、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(モーツァルト)、「交響曲第9番」(ベートーベン)などを披露。子どもたちは知っている曲に体を揺らし、コントラバスの音色に聞き入っていた。

 閉会に当たり、田辺ロータリークラブの新藤会長が「現在の校舎のことを思い出し、皆さんの心に音楽の種が芽吹いてくれたら」と語った。

 和田千夏さん(6年)は「コントラバスという楽器は授業で知っていたけれど、生の演奏を聴くのは初めて。落ち着いた音色だった。中学校に行っても、目標に向けて頑張りたい」と話していた。

(2023年3月15日付紙面より)

谷脇友里恵さんがコントラバス演奏=13日、田辺市立本宮小学校
児童や園児らが鑑賞
2023年03月15日
61 本番直前、総仕上げに励む 19日、体育館で第11回定演 (串本古座高校吹奏楽部)
2023年03月15日
62 全町議会が功績たたえ  那智勝浦町議会3議員に表彰状を伝達  
2023年03月15日
63 体操で心身をほぐす  脇入区いきいきサロン  (那智勝浦町 )
2023年03月15日
64 目標達成に向けて練習  龍谷大学卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2023年03月15日
65 長年の功績たたえ 和歌山県消防功労者を発表 
2023年03月15日
66 映画「であること」上映  交流センター太田の郷で  (那智勝浦町 )
2023年03月15日
67 軽妙な語り口で笑い誘う  宝珠寺で「新春寄席」  (新宮市 )
2023年03月15日
68 なぎ看護学校に8年連続合格  10年連続就職率100%  (紀南高校 )
2023年03月15日
69 鮮魚やなれずしなど買い求め  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2023年03月15日
70 子どもの命を守る当事者に  紀南地域児童家庭支援協  (代表者会議 )
2023年03月15日
71 河口大橋連結イベントを協議  紀宝町議会一般質問①  
2023年03月15日
72 3年ぶり、友情の太鼓響く  ドイツからレギーナさん来日  (熊野水軍太鼓 )
2023年03月15日
73 鮮やかなヨウコウザクラ  ピーアップシングウで見頃  (新宮市 )
2023年03月15日
74 防災意識促しウオーク  赤十字奉仕団と地域連絡協議会  (太地町 )
2023年03月15日
75 山沿いで咲く卒業花  新宮市佐野にアオモジ  
2023年03月15日
76 お悔やみ情報
  
2023年03月09日
77 「通いの場」を見える化
 社会参加促進へ、マップ発行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場福祉課高齢者支援係が3月、「通いの場マップ」を発行した。日常的に高齢者をはじめとする地域住民が集まって活動・交流している場を“見える化”することで社会参加を促し、生きがいづくりや仲間づくり、健康長寿の実現につなげることが狙いだ。

 「通いの場」は地域住民が主体となって月1回以上開き、介護予防に資する取り組みなどを行う場とされる。定期的に活動・交流の場を持つことで支え合いの輪を広げるとともに、認知機能低下や低栄養による衰弱を予防し、運動機能や口腔機能の向上につなげることができる活動として、近年、厚生労働省なども推進している。

 マップには、いきいきサロンをはじめ、ゆうゆう体操やいきいき百歳体操、茶話会、グラウンドゴルフ、カラオケ、ガーデニング、畑仕事、ヨガ、彫刻など多種多様な活動の場所や日時をまとめて掲載している。

 福祉課の桝本佳貴主査は「通いの場は地域の宝です。特別養護老人ホームやグループホームなど、高齢者を支える制度やサービスは整ってきているが、介護保険などの個別支援は高齢者の孤立につながることも。『介護の専門職に任せておけば大丈夫』ではなく、人と人がつながり、気にかけ合うような地域づくりが重要」と話す。

 マップは町役場福祉課や町福祉健康センターで配布している他、町のホームページでも公開している。福祉課高齢者支援係(電話0735・29・7039)では通いの場への参加や立ち上げ、町社会福祉協議会(電話0735・52・5252)ではいきいきサロンに関する問い合わせをそれぞれ受け付けている。

(2023年3月9日付紙面より)

マップを紹介する桝本佳貴主査(左)と生活支援コーディネーターの岩本ひろ子さん
那智勝浦町発行の「通いの場マップ」
2023年03月09日
78 浅里バイパス、新規事業化決定
 三重県知事が西田町長と対話  (紀宝町 )

 一見勝之知事が県内各市町の首長らと対談する「知事と市町長の円卓対話」が7日、紀宝町で開かれた。工事が進む熊野川河口大橋、町が事業化を要望した一般県道小船紀宝線浅里バイパスの現場を視察した一見知事は「浅里バイパスは来年度から新規事業着手する。事業説明会、用地買収があり、皆さまにご協力いただきたい」と述べた。

 対話は浅里地区の飛雪の滝キャンプ場で実施し、地元住民、藤根正典県議、町議らが傍聴。西田健町長が求めたバイパス整備に応える形で新規事業化が実現した。

 地域の諸課題に対する共通認識の醸成を目指し、知事が地域に出向いて市町長らから意見を聞き、県政に役立てるもの。知事就任以降開催しており、紀宝町では初めてとなった。

 西田町長は、災害対策のためにも高規格道路が必要とし「一日も早く紀勢線が全線開通するよう整備促進を」と求めた。一見知事は高速道路早期完成の重要性を示した。

 医療費助成、給食無償化、移住新生活応援事業、固定資産税の減免、空き家バンク制度の充実など町の人口減少対策を把握した上で、さらなる支援要望を受けた一見知事は、子どもの医療費無償化、移住・Uターン促進の重要性を伝え、県の子ども支援予算の増額、移住対策コーディネーターの設置などを紹介した。

  □     □

「子育てするなら紀宝町」 ママサークルに意見聞く



 視察後、一見知事と西田町長は紀宝はぐくみの森に移動し、ママサークル「さくらんぼ」(舛屋秀美代表)のメンバー6人と対談した。

 県民から地域課題を聞く「知事と県民の円卓対話」で、15回目となった。一見知事は「今まで以上に子育て支援に力を入れ、市町を応援する。これからも子どもに優しい三重県を続けたい」と語った。

 さくらんぼは、子育ての孤立をなくし、前向きに元気にできるよう、2012年から始まり、毎月1回、イベントを開いている。舛屋さんは「親も子も楽しめる会なので、みんなが笑顔で元気になり、家庭での楽しい会話タイムができています」と活動の様子を伝えた。

 メンバーは、ファミリーサポートセンターや子育て支援センター、歯磨き指導、乳幼児健診、医療費、子育て相談など子育ての面から町の魅力を紹介。「子育てするなら紀宝町。年々、町が好きになっている」「医療費助成、ファミサポがあり、子育てしやすい」「ファミサポの存在が安心につながっている」などと語った上で、延長保育、遊具の設置、公園整備などを要望した。

 西田町長は「16年前、子育て支援センターとファミサポを公約に掲げた。『子育てするなら紀宝町』と言っていただき、うれしく思う。皆さんのご意見を子育て支援の参考にしたい」と話した。

(2023年3月9日付紙面より)

工事が進む熊野川河口大橋を視察する一見勝之知事(右)=7日、紀宝町鵜殿
円卓対話に参加したママサークル「さくらんぼ」と一見知事、西田健町長=紀宝町のはぐくみの森
2023年03月09日
79 戦禍の子どもの思い聞く
 中央公民館で人権講演会  (古座川町 )

 令和4年度古座川町人権講演会が4日に中央公民館であり、約100人が聴講して人権意識を高める一助とした。

 この講演会は町と町教育委員会と町人権尊重推進委員会が主催、町教育会と町連合PTAが共催。新型コロナウイルスの情勢により4年ぶりの実施となった今回は、戦場カメラマンとして30年来活動するフォトジャーナリスト・渡部陽一さんを講師に迎える内容を手話通訳付きで準備し、定員120人で事前申し込みを受け付けた。

 当日は主催者を代表して中道悟教育長が「戦争は人権侵害の最たるもの。今まさにウクライナでも戦争が行われていて、教育委員会として何かできることはないかと考え昨年12月のおとなのためのピアノ教室発表会をウクライナ支援チャリティーコンサートとして開かせていただいた。世界中にはまだまだ戦争があり、今日はその現実のお話を頂き平和や人権を振り返って考えるきっかけにしていただければ」と述べて参加を歓迎した。渡部さんは「戦場からのメッセージをあなたに~ファインダー越しにみた命の現場~」と題して登壇し、戦場カメラマンとなった経緯や30年来撮影を続けて伝えようとしている事柄を紹介。戦渦に巻き込まれて将来のために学ぶ機会を失い、その境遇に悲しみ泣く子どもたちが世界のどこかに常にいることを写真で知らせ続けるのが自身の活動だと伝えて、その現実や当事者である子どもたちの思いを訴えかけた。

 ウクライナ戦争の経緯も戦場カメラマンとしての目線で解説し、数々の戦場を見てきた自分は現状でこの戦争は終結しない(長期化する)と直感していると主張。戦争の終結に結び付く世界の大きな動きが生まれることを願いつつ、自身は今後も戦禍に直面する子どもたちがいることを伝え続ける意思を掲げた。時間が許す限り質問にも答えて理解を後押しした。

(2023年3月9日付紙面より)

戦禍で将来を奪われる子どもたちの存在を伝え託す渡部陽一さん=4日、古座川町中央公民館
渡部さんが伝える子どもたちの思いを真摯(しんし)に受け止める聴講者
2023年03月09日
80 一遍ゆかりの地で神仏に奉告 他阿一浄上人就任奉告法要 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)と同大社旧社地・大斎原(おおゆのはら)で6日、「時宗総本山・藤澤山無量光院清浄光寺(神奈川県藤沢市、通称「遊行寺」)、他阿一浄上人就任奉告法要」が営まれた。大社や同寺の関係者ら約50人が参列。法主に就任した遊行七十五代他阿一浄上人が、本殿や一遍上人名号碑前で登位および法灯相続を奉告した。

 鎌倉時代中期から室町時代にかけて日本全土に広まった浄土系仏教・時宗の開祖・一遍上人(1239~89年)。同大社には、布教の在り方について苦悩した智真(後の一遍上人)が同大社証誠殿の御前で祈り続け、悟りを開いた逸話が残っている。

 大斎原には、1971年に熊野権現の霊告を受け、独一念仏を開顕した開眼供養の碑「一遍上人神勅名号碑」が建立され、1289年8月23日に入寂した一遍をしのび毎月23日に一遍上人月例祭が斎行されている。

 他阿は1278年、一遍に師事して以来、一遍の諸国遊行に従い、一遍が亡くなった後にいったん解散した時衆を再結成して集団組織化し、遊行を続けた。1304年に遊行を3世の量阿に譲り、相模国に草庵(後の当麻道場金光院無量光寺)を建立して独住し、83歳で示寂。一遍と並び「二祖上人」と通称されている。

 遊行四代呑海上人の開山以来、遊行上人が住まう寺として「遊行寺」の名で親しまれている清浄光寺。他阿一浄上人は、遊行七十四代他阿真円上人の遷化に伴い、昨年1月6日に登位。同大社本殿前において仏国祭、大斎原において法楽が執り行われた。祭事後には賦算が行われ、一浄上人が参列者らに念仏札を配った。

 九鬼宮司は、一遍上人を通した時宗と同大社との縁について話し「熊野は神仏が一体となって世界の平和を祈る場所。今日は他阿一浄上人の姿を目に焼き付けていただき、熊野が神仏一体に、心を一つにして平和・平穏を祈る場所であることを改めて感じていただければ」。

 一浄上人は「このような儀を執り行っていただけたことは感激の極み」と参列者らに感謝を伝え「同大社でお参りをしながら、熊野のこの地であったからこそ、そのご神勅にありつけたのだろうと改めて感銘した。皆さまのご加護がなければ到底務まる職ではないが、この世の中が平穏であることを一心に願いながら自分の誠をささげてまいりたい」と思いを語った。

(2023年3月9日付紙面より)

本殿前の仏国祭に参列した皆さん。前列中央が他阿一浄上人と九鬼家隆宮司=6日、熊野本宮大社
一遍上人名号碑前で行われた法楽の様子=同日、大斎原
2023年03月09日
81 百歳体操で体動かす  いきいきサロン子安  (紀宝町 )
2023年03月09日
82 児童ら昔の遊びを体験  讃壽会と3年ぶり交流  (鵜殿小 )
2023年03月09日
83 4人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2023年03月09日
84 町営バス無料化で賛否  条例可決、予算これから  (太地町議会 )
2023年03月09日
85 捕鯨文化や歴史を学ぶ  留学生らがツアーで訪問  (太地町 )
2023年03月09日
86 自分らしい生活を送って  みくまの支援学校で卒業式  (新宮市 )
2023年03月09日
87 点検や交換を呼びかけ  火災警報器で街頭啓発  (新宮市 )
2023年03月09日
88 車両2台で管内を一巡  春の防火啓発パレード  (古座川町 )
2023年03月09日
89 トルコ義援金寄託申し出  和歌山トヨタグループ  (串本町 )
2023年03月09日
90 高池小6年生がガイド練習  クマノザクラのタイプ木前で  (古座川町 )
2023年03月09日
91 お悔やみ情報
  
2023年03月08日
92 義務教育終え次の道へ
 公立中学校で卒業式  (新宮市・東牟婁郡 )

 新宮市・東牟婁郡の公立中学校で7日、卒業式が行われた。新宮市の215人、那智勝浦町の96人、太地町の15人、北山村の3人、串本町の89人、古座川町の32人が義務教育を終え、次の道へと歩み始めた。

  □     □

■城南中学校



 新宮市立城南中学校(吉田元紀校長)では43人が、吉田校長より卒業証書を受け取った。

 吉田校長は式辞で「あなたたちの人生はこれから。可能性は無限。希望を持ち、夢を描き、命を輝かせて。城南中で学んだ全てを糧に、諦めず、へこたれず、前を向いて歩いて」と呼びかけた。

 卒業生を代表し、山中伶威さんが答辞した。学校生活での思い出を回想したほか、先生や家族への感謝を述べた。

 「仲間と別れ、それぞれの道を歩むが、絆はなくならない。いつか集まれることを楽しみに頑張る」と強調。周囲の支えに「ありがとう」を伝えて締めくくった。

  □     □

■那智中学校



 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)では岡校長が卒業生47人に卒業証書を手渡した。

 卒業生代表の松岡木葉さんが答辞。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けつつも、平和の尊さや地元の魅力を学び、たくさんの挑戦を経て可能性を広げてきた中学校生活を振り返り、卒業生たちに「みんなと過ごした3年間は最高の宝物」。家族や教職員、在校生にもメッセージを贈り「次に会うときはマスクを取って、みんなで笑い合いましょう」と呼びかけた。

 卒業生たちは「3月9日」を合唱し、在校生から花束を受け取って会場を後にした。温かな拍手に包まれ、目を潤ませる様子も見られた。

  □     □

■太地中学校



 太地町立太地中学校(山田貴也校長)からは、15人が卒業した。

 山田校長は式辞で、小説「握手」に登場する「困難は分割せよ」の言葉を述べ「人生山あり谷あり。高校生や社会人になって壁にぶつかっても、一つ一つ焦らずに乗り越えていって」と語った。

 来賓の宇佐川彰男教育長は祝辞で、卒業生たちが中学生議会で要望を出した▽高校への通学定期券費用の全額補助▽町内の公共交通機関の運賃無料化―といった施策が実現に向けて動いていることに言及。「地域学習、国際理解教育、主権者教育をしっかりとやり遂げた。大波や小波が押し寄せても、誇りを持って前進して」と激励した。

(2023年3月8日付紙面より)

胸を張り順に入場する=7日、新宮市立城南中学校
花束を手に会場を後にする=同日、那智勝浦町立那智中学校
一人一人卒業証書を受け取る=同日、太地町立太地中学校
2023年03月08日
93 これからも命を守る活動したい
 県内唯一、防災まちづくり大賞  (津本地区自主防災会 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(産屋敷誠会長)が2022年度の「第27回防災まちづくり大賞」で日本防火・防災協会長賞を受賞した。三重県で唯一の受賞で、紀伊半島大水害を教訓に立ち上がり、11年間の取り組みが評価された。

 防災まちづくり大賞は、阪神・淡路大震災を契機に1996年度に創設。地域に根差した防災の取り組みなどを進める団体・組織を表彰するもので、本年度は総務大臣賞、消防庁長官賞、日本防火・防災協会長賞で計17団体が受賞した。

 津本地区自主防災会は、紀伊半島大水害後の2012年に発足。防災訓練や炊き出し訓練、幅広い世代を対象にした防災訓練、避難所運営訓練などを継続して開催し、地域の防災力向上に努めてきた。子どもから高齢者までが楽しく防災を学ぶ「防災チャレンジ大運動会」も開いてきた。これまで、みえの防災大賞、みえの防災奨励賞などを受賞している。

 6日には産屋敷会長、谷口昌宏前会長、防災士の大峪やす子さんが紀宝町役場を訪れ、西田健町長らに受賞報告した。東京で開催された表彰式に出席した大峪さんは、これまでの取り組みを振り返り「11年目にして防災まちづくり大賞を受賞するとは夢にも思わなかった。これからも自分、家族、隣近所の大切な命を守る防災活動を続けたい」と話した。

 西田町長は「受賞おめでとうございます」とたたえ、「楽しみを持って防災に当たるユニークな取り組みが町内に浸透し、防災に強い町づくりにつながれば町の防災文化につながる。これからも先駆的な取り組みをアピールし協力したい」と伝えた。

(2023年3月8日付紙面より)

西田健町長(右)に受賞を報告した津本地区自主防災会の皆さん=6日、紀宝町役場
2023年03月08日
94 みんなの活動楽しもう
 第16回しんぐう元気フェスタ  (新宮市 )

 新宮市ボランティア・市民活動センター(岡鼻崇会長)は5日、市福祉センターで「第16回しんぐう元気フェスタ'23」を開催した。ボランティア・市民活動センターに登録する団体らが、ステージや展示を通してお互いの活動に対する理解を深めた。

 「楽しんで! 知って、見て、感じて! ボランティア」と銘打ち、企業とボランティアなどが協働で取り組んでいる毎年恒例のイベント。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今回は「みんなの活動を見て、知って、楽しもう」と題し、規模や時間を縮小する形で実施にこぎ着けた。

 開催に当たり、岡鼻会長は「時間に限りがあるが、お互いのブースに足を運んでいただき、団体同士の交流の場になれば。これからも、皆さんの活動が持続可能なものとなることを祈念しています」。

 来賓の田岡実千年市長は「いろいろな方々が活動を発表できる貴重な機会。絆や、人と人が助け合い支え合うことの大切さを気付かせてくれるイベントだと感じます」とあいさつした。

 ステージ発表は、Team雅龍によるよさこい踊りで幕開け。マジックサークル青い鳥によるショーや、南紀手話サークル虹による手話歌が披露され、会場からは大きな拍手が送られた。

 会場内には7団体によるパネルや作品展示、5団体による体験ブースも設けられ、来場者らは各コーナーを回って交流を深め、活動内容を学ぶ機会とした。

 最後には「川柳で新宮を元気に」の表彰式も行われた。岡鼻会長は閉会に当たり「自分たちの勇気や元気に変わるかもしれない、そういう活動が地域や団体を守ってくれていると思う。これからも皆さまと共に、当イベントを続けていくことができれば」と思いを語った。

(2023年3月8日付紙面より)

ステージや展示、体験などを通して活動を発表した=5日、新宮市福祉センター
各団体の活動について理解を深めた
2023年03月08日
95 「大峰奥駈け」春峰入り
 熊野修験が山々で修行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山から奈良県吉野までの険しい山道を歩く「熊野修験大峰奥駈(おくが)け」が4日、始まった。熊野の山々の霊気を感じられるコースで、コロナ禍前は修験者だけでなく、全国から一般の参加も増加していた。今年は例年のように広く募らず、修験者と一般合わせ約50人が集まった。修験者を先頭に列をなして山道を歩き、山中にほら貝の音と「懺悔(さんげ)、懺悔、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」の声が響いた。

 1872(明治5)年に修験道が廃止されていたが、約120年を経た1988年に那智山青岸渡寺住職の髙木亮英正大先達(しょうだいせんだつ)らが再興させた。今年で36回目を迎える。

 大峰奥駈けは那智山から奈良県吉野までの約200㌔の山道を4回に分けて歩く。この日は「春峰(はるみね)入り」と呼ばれ、髙木智英副住職を中心に青岸渡寺から熊野本宮大社までの約30㌔を丸1日かけて踏破した。

 出発前、髙木正大先達は「副住職が代表して皆さまと共に本日の目的地である熊野本宮大社へと向かう。道中、くれぐれもけがなどには注意して、修行に励んでください」とあいさつ。

 智英副住職は「この数年は新型コロナウイルスのため、行者のみで行ってきた。今回は普段ほどではないが、一般の皆さまにもご参加いただけた。今年は念願であった修験者のための行者堂の完成の年、身を引き締めて修行に取り組みたい。世界平和とコロナ退散、無事に満行できることを願っています」と話していた。

 次回は4月ごろに本宮大社から玉置山まで歩くとしている。

(2023年3月8日付紙面より)

出発前に読経を行う一行=4日早朝、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
熊野修験大峰奥駈けが始まった
2023年03月08日
96 坂本さん(男性)、戸石さん(女性)が制す
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部春季大会  
2023年03月08日
97 優勝は富田、ジラソーレ
 トルベリーノかつおカップ  
2023年03月08日
98 木本普通科は0.84倍  県立高校後期選抜入試  
2023年03月08日
99 83人が新たな一歩  矢渕、相野谷中で卒業式  
2023年03月08日
100 交流や連携を推進  全国「勝浦」3市町  
2023年03月08日
101 流域巡る諸問題解決に向け  熊野川流域対策連合会が要望活動  
2023年03月08日
102 卒業生に聞く看護の道  希望生徒を集め座談会  (新翔高校 )
2023年03月08日
103 防災や子育てなど34議案上程  3月定例会が開会  (那智勝浦町 )
2023年03月08日
104 元気よく「いらっしゃい」  市内園児たちが「銀河」歓迎  (新宮市 )
2023年03月08日
105 3年ぶり「福祉健康まつり」  体験やバザーで理解深める  (那智勝浦町 )
2023年03月08日
106 捕獲した鳥獣を追善供養  本廣寺境内で慰霊祭営む  (県猟友会東牟婁支部 )
2023年03月08日
107 だんらんと海への愛着促す  串本海中公園で会員交流会  (紀南地域労働者福祉協議会 )
2023年03月08日
108 新年度の施政方針を掲げて  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2023年03月08日
109 お悔やみ情報