新宮市議選
4月23日23時55分確定【定数15】
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
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当 | 1,276 | 大石 元則 | 68 | 無 | 現 |
当 | 1,213 | 湊川 大介 | 61 | 無 | 新 |
当 | 1,007 | 榎本 鉄也 | 66 | 公 | 現 |
当 | 995 | 竹内 弥生 | 62 | 無 | 現 |
当 | 945 | 東原 伸也 | 57 | 自 | 現 |
当 | 933 | 濵田 雅美 | 57 | 無 | 現 |
当 | 911 | 三栗 章史 | 59 | 無 | 現 |
当 | 900 | 榎本 友子 | 63 | 公 | 新 |
当 | 882 | 福田 讓 | 73 | 無 | 現 |
当 | 877 | 大西 強 | 79 | 無 | 現 |
当 | 821 | 中山 忠吏 | 53 | 無 | 新 |
当 | 740 | 百村 匡洋 | 35 | 無 | 新 |
当 | 675 | 吉良 康利 | 50 | 無 | 新 |
当 | 668 | 大坂 一彦 | 59 | 無 | 現 |
当 | 539 | 月輪 匡克 | 55 | 無 | 新 |
535 | 小川 峰男 | 73 | 共 | 新 | |
511 | 岡﨑 俊樹 | 38 | 無 | 現 |
当日有権者数 22,712人
投票者数 14,567人
無効投票数 139票
投票率 64.14%
新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅全国統一キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約50人が買い物客らにチラシと啓発物資を配った。
毎年4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。和歌山県小売酒販組合連合会では、致酔性・依存性を有する酒類を販売する立場から、この月を中心に広報啓発活動を展開し、20歳未満の者の飲酒を中心とするアルコール関連問題の現状を県民に伝えるとともに、組合員の意識高揚を図るため、2000年から街頭キャンペーンを実施。新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを展開している。
国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させるおそれがある▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律がある―を挙げている。
この日、街頭啓発には同組合のほか新宮市や新宮警察署、大阪国税局、新宮税務署、新宮納税協会などが参加した。
辻理事長は、活動参加に感謝を伝え「今日は天候にも恵まれた。私はお酒を売る立場だが、20歳未満の飲酒と、飲酒して運転してはいけないということを強くアピールしていきたい」などと開会宣言。
河野武・新宮税務署長は「これからはコロナの取り扱いも変わってくる。酒販組合も盛り上がっていくためにも今日の啓発が素晴らしいものになれば」。井田昌樹・新宮警察署長は「警察としても、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の取り締まりに力を入れていきたい」。
田岡実千年市長は「お酒は20歳になってからというルールと、飲んだら乗らないということを皆さんと共に啓発していきたい」とそれぞれあいさつした。
「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」などと放送が流れる中、参加者らは買い物客らに啓発物資を配布。ルール順守の重要性を訴えかけた。
また、この日は高校生に運動の趣旨を伝えようと早朝、通学時間に合わせてJR新宮駅でも啓発を展開。近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会も活動に参加し、電車から降りてくる高校生に「20歳未満の飲酒はやめよう」と呼びかけた。
(2023年4月23日付紙面より)
台船使わず那智漁港で打ち上げ (那智勝浦町 )
那智勝浦町花火大会実行委員会(串俊男会長)は20日、令和5年度の第1回実行委員会を同町役場で開いた。新型コロナウイルスの影響で、中止となっていた夏の風物詩である花火大会が今年8月11日(金・祝)、4年ぶりに開催されることが決定した。会合では、台船を使用せず、最大号数を5号玉とした花火を、那智漁港の突堤から打ち上げるなどの事務局案が承認された。
同大会は平成19年に町民手作りの花火大会として復活し、夏の恒例行事となっている。コロナ禍で、第13回の大会開催後は中止となっていた。
会合の冒頭で、大会長の堀順一郎町長や同実行委員会の串会長は、町民に喜んでもらえる大会を実施したい旨を伝えた。
今大会では、天候と海況による延期や中止のリスクを減らすため、台船を使用しないこと、それにより、約140万円の削減ができることがメリットとして挙げられた。
デメリットでは、保安距離の観点から、従来の最大号数「10号玉」の打ち上げができず、最大が5号玉になることや、那智漁港側に来場者が集約、代替駐車場確保の必要性などがあるとした。
そのほか▽予算はコロナ禍も考慮し、協賛金や寄付金の集まりが予想できないため、前回より約400万円減額して計上▽昨年同様に今年秋・冬ごろに、町主催の花火大会を開催▽夏の花火は「追善供養」、秋・冬の花火は「観光誘客」が目的▽プロポーザルは行わず、昨年秋の大会を担当した岐阜県の業者に随意契約を行う―などの事務局案が示された。協議の結果、全て承認となった。
委員からは「4年ぶりなので、観光の起爆剤となるためにも、他地域に負けないものにしてほしい」「前回は10号玉をどれくらい打ったのか」「最大5号でも、大きくきらびやかに見せる業者じゃないといけない」「業者はこれまで通りに2年ごとのプロポーザル方式で選ぶべきでは」などの意見が挙がった。
事務局は「打ち上げ位置の変更や寄付金減額などに伴う予算も考慮しつつ、大会の詳細や花火の構成は、業者や実行委員会と協議し、進めていく」「前回は10号玉は20発」「今回は最大が5号玉。発数は維持し、きらびやかに演出したい」「昨年11月の花火はプロポーザル方式で前述の業者に決定した。この業者の当町における実績を考慮し今回、事務局案を提出した」と答えた。
業者の選定では、事務局案について多数決で賛否を問い、賛成多数で承認された。なお、大会の開催は町ホームページで周知するほか、協賛金の協力なども呼びかけていくとした。
(2023年4月23日付紙面より)
まなびの郷、ふるさと資料館に (紀宝町 )
紀宝町立図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。5月31日(水)までで、気に入った本があれば持ち帰りできる。
利用対象は紀宝町内在住、在勤に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、検温、手指消毒などに協力すること。
役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。現在、両施設に並ぶリサイクル本は雑誌、文庫本、手芸本などで、今後さまざまなジャンルの本を追加するという。
初日の22日、まなびの郷には雑誌や小説、盆栽大百科、総合百科事典など1000冊近くが並び、訪れた人たちは目当ての本や気に入った本を持ち帰っていた。
開館時間は、まなびの郷が午前9時から午後9時まで、ふるさと資料館は水曜日~日曜日の午前9時30分から午後2時30分まで。
問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。
(2023年4月23日付紙面より)
三輪崎少年剣道大会
JR西と東海がイベント
JR西日本とJR東海の合同ハイキングイベントとして、「世界遺産のまち新宮・熊野のまちなみめぐり」が15日、新宮市であった。雨天の中、参加者が順次、JR新宮駅に降り立ち、新宮市内の観光名所を歩いて巡った。
JR西日本は「ふれあいハイキング」、JR東海は「さわやかウォーキング」の名称で、同様のハイキングイベントを沿線各所で実施しており、今回は合同実施することになった。双方ともに参加者カード(アプリ)があり、参加するとポイントが付与される。たまると景品と引き換えてもらえる。
今回は、スタート、ゴールともに新宮駅とするコースで、距離は約5㌔。徐福公園、阿須賀神社、新宮城跡、仲之町商店街、香梅堂、熊野速玉大社、神倉神社、浮島の森を巡って新宮駅へと戻る。所要時間は約2時間20分を見込んだ。
合同企画ということもあり、通常より多めの参加ポイントが付与された。名古屋方面、大阪方面の両方面からの参加を見越して、受付時間は午前8時50分から午後0時10分までとなっていた。両方面からの特急到着時間を念頭にした時間設定だった。配布する記念品も用意されていた。
雨天ということもあり、参加者は分散して訪れた。受付でマップを受け取り、コースへと出発した。愛知県名古屋市から参加した、会社員の瀬王清隆さん(44)は「この(さわやかウォーキング)イベントにはよく参加している。今回は、せっかく世界遺産の場所に来たので、神社をゆっくりと参拝しながら巡ろうかな」と話した。
また、新宮駅のホームでは「子供制服体験」も行われた。JR西日本とJR東海の両方の制服が用意され、子どもが試着を、保護者が撮影を楽しめるようになっていた。
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イベントの実施に合わせ、新宮市観光協会による「しんぐう駅マルシェ」も開かれた。柏堂切畑屋、観光協会と徐福公園、瀞峡めぐりの里熊野川、エンゼルが出店し、菓子や軽食、地域特産品などを販売してにぎわせた。
(2023年4月18日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が16日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれ、神を移した神輿(みこし)と時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。
主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。
今年は、新型コロナウイルス感染対策を講じつつも、4年ぶりに従来の規模で斎行。なお、渡御祭は15日に斎行予定だったが、雨天のため日程を変更して執り行われた。
神木の榊(さかき)を手にした神職を先頭に、天狗(てんぐ)や修験者、稚児など約200人の行列が続いた。ほら貝や笛の音が響く中、4年ぶりとなる子ども神輿、桜神輿、本神輿が「わっしょい」の掛け声とともに渡御。参道やまちなかには、地域住民や観光客らの笑顔が広がった。
大斎原では地元小中学生が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉納し、子どもたちによる御田植神事、父と子の八撥神事が行われた。熊野修験道の採燈大護摩、餅ほりもあり、多くの人でにぎわった。
斎庭神事を終え、九鬼宮司は「多くの方々に協力いただき、コロナ禍以前の形で斎行することができた」と関係者や地域住民、参列者らに感謝。
「全国的に少子化が進むが、本祭は子どもの協力がないと成り立たない。子どもたちには改めて感謝を伝えたい」と拍手を送った。
(2023年4月18日付紙面より)
飛雪の滝キャンプ場で体験会 (紀宝町 )
サウナテントの聖地、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で16日、サウナ体験会「Hisetsu Sauna Festival」が開かれた。サウナ初体験の来場者らが、深いリラックス状態になることを意味する〝整う〟を堪能した。
春の二大イベントの第2弾。高温のロシア式サウナ「モルジュ」、フィンランド式サウナ「サボッタ」など3種類のテントサウナを無料で体験できる催し。お菓子と飲料水のプレゼントもあった。
キャンプ場は2019年2月からフィンランド製のテントサウナを導入し、大自然の中で体験できるサウナとして注目を集めている。
この日は晴天に恵まれ、訪れた人たちは30分ほどのテントサウナで汗を流し、水風呂代わりの滝つぼに入り、ここでしかできない体験を満喫した。体験した男性は「テントサウナも滝つぼも初めて。最高に気持ち良かった」と話していた。
キャンプ場では、29日(祝・土)~5月6日(土)のゴールデンウイーク期間中、千葉、東京、京都、大阪、兵庫などからの宿泊客でコテージやテントサイト、研修室の宿泊施設、テントサウナの予約が全て埋まっているという。
(2023年4月18日付紙面より)
七川漁協が稚アユ放流 (古座川町 )
古座川町の七川漁業協同組合(中田善和組合長)が14日、管内流域で稚アユ800㌔の放流に取り組んだ。
県内水面漁業協同組合連合会が事業委託する、資源増強を目的とした取り組み。七川漁協は600㌔を標準としてその年の放流量を計画しているが、今年も大手釣り具メーカー「株式会社シマノ」が協賛し200㌔分を上積みして稚アユを調達した。
この日は組合員ら約30人が集合。届いた稚アユを▽古座川本流400㌔▽古座川支流平井川300㌔▽同支流添野川100㌔―と割り当て、手分けして放流用ホースやバケツリレーでそれぞれの河川各所へ分散放流した。
県内水面漁連によると、今回の稚アユは海産と人工産が半々で、おおむね体長約10㌢、体重8㌘強、匹数に換算して10万匹弱。中田組合長は海産を本流、人工産を支流に充てて様子を観察し、必要であれば冷水病対策アユの追加放流も検討するとしている。
七川漁協管内のアユはアマゴと並ぶ管理対象魚で、今年の漁(友釣り)の解禁日は6月3日(土)と設定。中田組合長は「ここ最近の取り組みで本漁協の認知も年々広まってきている。伴って増える釣り客の皆さまのための環境を保つことは並大抵の努力ではないが、組合員一同で頑張っている。今年も管内流域へご来場いただき、満足していただければ何より」と話し、この日の放流の指揮に励んでいた。
七川漁協管内でアユ漁をする場合は、七川漁協が発行する鑑札が必要(日券2000円など、18歳以下は年齢が確認できる書類提示で無料)。問い合わせは管内の赤いのぼりを立てたおとり店や七川漁協(電話0735・77・0063)まで。
(2023年4月18日付紙面より)
近大新宮は初戦敗退 (春季高校野球和歌山県予選 )
スポ少野球東牟婁大会が開幕
第24回三輪崎少年剣道大会
切手販売で地域活性狙う (那智勝浦町 )
「那智山と安倍晴明にゆかりがあることを、地元地域や多くの皆さんに広く知ってほしい」―。南紀くろしお商工会の観光振興部会(明慶勝義部会長)のそんな思いが集まり、3月29日から「那智山と陰陽師『安倍晴明』」のフレーム切手が発売に至った。切手には、那智山青岸渡寺の三重塔や熊野那智大社などの那智山各所とともに晴明をイメージしたイラストが描かれている。84円切手が10枚つづりとなっており、那智勝浦町のみならず、新宮市や太地町、串本町、古座川町、北山村、白浜町などの82局と同商工会で販売されている。価格は1500円(税込み)。
観光振興部会によると、平安中期の988(永延2)年、第65代天皇・花山法皇が那智山で、千日修行を開始。天狗(てんぐ)や悪霊の妨害に遭遇し、京より晴明を呼び寄せた。晴明が魔類を岩屋に祭って諭し、改心させたという逸話が「源平盛衰記」にも収められているという。
「那智山瀧本事」には花山院の命を受け、北斗七星を勧請(かんじょう)したと記され、「古事談」では、晴明が那智山で千日滝行をなしたとする記述もある。同大社には「晴明堂」や「晴明橋」の絵図が数点所蔵されている。
明慶部会長を中心に、地域活性化などに取り組む観光振興部会。2020年には、晴明と那智山の関係を周知し観光誘客につなげようと、那智山防災道路委員会らと協力し、飛瀧(ひろう)神社駐車場付近に看板を設置。現在では、看板を撮影する観光客の姿も多く見られる。
昨年4月の部会会議で、部会員の小出豊万那智勝浦朝日郵便局長がフレーム切手を提案した。看板のイラストを手がけた同商工会の野上めぐみさんのめいで当時、神奈川県の女子美術大学に在学中だった後藤午(まひる)さん(23)に再びイラストを依頼。両寺社にも切手作製を報告した。
日本郵便株式会社が提案書を審査し、販売に。小出局長は「素晴らしい切手を通して、町と晴明のゆかりを、多くの方に知ってほしい」。
参拝客などがよく訪れる那智山郵便局では、発売初日から切手を購入する観光客もいたという。植地渉局長は「詳細をご説明している。ゆかりを知り、旅の記念にしていただければ」と話した。
「那智勝浦応援団」と自称するほど、町に深い思い入れを持つ明慶部会長は「良い切手ができてうれしい。小説家の夢枕獏さんや映画の陰陽師で晴明を演じた野村萬斎さんらにも送りたい。観光資源としてPRし、町や地域の活性化につながれば」と語った。
(2023年4月15日付紙面より)
新設されたこども未来課 (那智勝浦町 )
那智勝浦町では子ども・子育てに関する業務を集約し、支援の体制などを強化するため1日から、こども未来課を新設した。妊娠・出産から子育て期にかけての切れ目のない支援に取り組んでいくとしている。
子育て世代包括支援センターと、こども子育て支援係の二つからなる同課は、前述の体制強化のために福祉課を分課して新設された。名称は職員からアンケートを取り、「子どもたちの健全な未来を願いたい」という思いから名付けられたという。
これまで2人だった保健師を1人増員して3人体制とし、計9人で業務に対応する。主な業務は、保育所や児童手当、学童、児童虐待に関する相談のほかに、住民課で行っていた「子ども医療」と「ひとり親家庭医療業務」も新たに取り扱う。
子育て世代包括支援センターでは、妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるように取り組んでいる。身近で相談に応じ、さまざまなニーズに即した必要な支援につなぐ相談業務の充実を図っていく方針だ。
また、住民課で転出・転入などの手続きの際に、「子ども医療」「ひとり親家庭医療業務」も関係する場合は、こども未来課の職員が同席し、対応するとしている。
竹原大二課長は「子どもに特化した課。まだスタートしたばかりで、課題などもあるが、今後もさまざまな支援を進めていく。より利用しやすい子どもの窓口として、業務に取り組んでいきたい」と話していた。
問い合わせは、町こども未来課(電話0735・52・2946)まで。
(2023年4月15日付紙面より)
アユの滝越えシーズン到来 (古座川町 )
古座川町小川にある滝の拝で今年も、アユの滝越えシーズンが到来した。13日は絶え間なく魚道を跳ね上がるなどし、例年になく大振りなアユも多くさっそく滝越えに成功する様子も見られた。
水温が上がるにつれて川を遡上(そじょう)するアユ。滝の拝は落差約8㍍の渓流瀑でその急流は小さなアユには越えがたい難所だが、下流方向から見て本流の右手に落差30㌢前後の小滝が連続する人工の魚道があり、シーズン序盤はもっぱらこちら側で滝越えが観察できる。
魚道にも相応に流れがあり、上段に行くほどアユの姿はまばら。小滝のいくつかに滝つぼを模したたまり場も設けられていて、この日は多い場所で数十匹がたまり場で踏みとどまり一段、また一段と上を目指して次々に跳ね上がり、中には水流の中を泳ぎ登る力業で挑むアユもいる状況だった。
遡上の勢いは水量と水温に左右されると地元でよくいわれていてこの滝越えも常に見られる光景ではないが、普段は滝の拝一帯にいないアオサギやカラスがいたら魚道から跳ね逸れて打ち上がったアユ目当てなので滝越えをしている目安となる。
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今時期は滝の拝橋から目に付く場所にあるフジの古木の藤棚も見どころの一つ。13日現在、全体として三分咲きで、ボランティアでこの藤棚の世話をしている川端善行さん(72)は「15日(土)の週末ごろで五分咲きぐらい、22日(土)の週末ごろは厳しく、その半ばが見頃になりそうだ」と話していた。
アユの滝越えが見られずとも、晩春の滝の拝一帯はフジに金比羅神社のモミジの新緑と映える光景が年間でも特に多く、何かしらの感慨を持ち帰りやすい時期でもある。
(2023年4月15日付紙面より)
神倉小を推進校に指定 (新宮警察署 )
横断歩道での交通事故抑止を目的とした、新宮警察署(井田昌樹署長)による「サイン+サンクス運動」推進校の指定式が13日、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)であった。藪中校長が嶝口知宏交通課長より指定書を受け取り、児童の交通安全への意識を新たにした。
和歌山県警察は、7日から20日(木)までを「令和5年春・こどもの交通事故防止強化期間」に設定。この取り組みの一つとして、「サイン+サンクス運動」の推進校の指定を行っている。同運動は、横断歩道を渡るときに歩行者が手を上げる(サイン)などして、運転者への横断する意思を明確に伝えることに加え、停止した運転手に対し「ありがとう」(サンクス)の気持ちを会釈などで伝えることで、運転者に横断歩行者保護の意識を向上させ、横断歩行者事故を抑止することを目的としている。
昨年度は県内の12署管内で、13小学校を推進校に指定。うち新宮署は、三輪崎小と古座小を指定していた。本年度は神倉小のほか、宇久井小、串本小、高池小、太地小、北山小の指定を予定している。
神倉小では、指定書、のぼり旗、啓発チラシとクリアファイルが手渡された。指定期間は、2024年3月31日まで。嶝口課長は「お互いに気持ち良く、交通安全を図っていこうという取り組み。歩行者と車(の衝突)は、重大な交通事故につながる恐れがある。歩行者の安全対策を重点的に、取り組みを続けていきたい」と話した。
藪中校長は「子どもらの交通事故防止の大きなきっかけになる。各クラスで担任の先生に伝えてもらうとともに、全校集会でも伝えたい。児童が自分で自分の身を守る意識にもつながるかと思う。しっかり交通ルールを守ることが大事。いろいろな場を通じて子どもらに呼びかけたい」と述べた。
(2023年4月15日付紙面より)
ツール・ド・熊野は2ステージで
【第60回】塩分の取り過ぎに注意
添加物の話をするとき、私はよく「塩のほうが怖いですよ」という話をします。食品添加物は、使用量などを徹底的に管理されていますし、家の台所でさらに足すということはほとんどありませんが、塩は、日本の食卓にあふれていて、添加し放題だからです。「塩分の取り過ぎは体に悪い」ということは、広く知られていますが、適量はどれくらいなのか、取り過ぎると何が悪いのかは、知らない方も多いのではないでしょうか?
厚生労働省が公開している「日本人の食事摂取基準(2020年)」によると、1日当たりの「食塩相当量」を男性は7・5㌘未満、女性は6・5㌘未満とされています。日本人はだいたい、男性で11㌘、女性で9㌘程度取っているといわれているので、基本的に「塩分を取り過ぎている人が多い」と言えると思います。和食は、栄養面でもバランスが良くて健康的な食事ですが、実はみそ汁や煮物、漬物など塩分が多いものがたくさんあるんです。では、塩分を取り過ぎると、何が起こるのでしょうか?
塩分の取り過ぎが原因で、一番多いといわれる疾患は、ずばり高血圧です。また、この高血圧から、動脈硬化や脳出血、心筋梗塞、脳梗塞などにつながるといわれています。また、腎臓にも負担がかかるので、塩分摂取量の多い人は腎臓病のリスクが高いといわれています。食塩の過剰摂取は、尿中により多くのカルシウムを排せつしてしまうので、尿路結石や、骨粗しょう症のリスクも高まります。国立がん研究センターの研究によると、食塩摂取量が高いグループでは胃がんリスクが約2倍になるというデータもあります。食道がんのリスクを高めるともいわれています。
それでも、塩分を取り過ぎる日は誰にでもありますよね。外食したり、麺類を食べたりすると、それだけで1日の塩分量を超えてしまうことも多々あります。そんなときの強い味方がカリウムです。カリウムはナトリウムを体の外に排出しやすくする働きがあるので、取り過ぎた塩分を調節してくれます。カリウムが豊富な食べ物は、ホウレンソウ、バナナ、ニンジン、芋類、大豆、昆布、ヒジキなどです。少し塩分が多かったなと思う日は、積極的にカリウムを取ることをお勧めします(腎臓に持病がある方には摂取量が制限されている可能性がありますのでご注意ください)。また、カルシウムも、カリウムと同じく塩分を体外へ排出する働きを持っています。ヨーグルトや、モロヘイヤ、サバ缶など、カルシウムを取るのもお勧めです。運動をして汗をかいたり、水をたくさん飲むのも有効です。
今回は、塩分の取り過ぎの怖さと、取り過ぎた後の対処法をお伝えしました。
次回は減塩食のヒントをお伝えしようと思います。
(2023年4月15日付紙面より)