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2019年03月26日
1 「熊野を心のふるさとに」
 卒業旅行で川舟下り体験など  (東大阪子ども会 )

 大阪府東大阪市の柏田校区子ども会の小学6年生25人が24日、卒業記念旅行で熊野地方を訪れ、熊野川川舟下りなどを体験した。新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで開かれた歓迎式で、記念証書「熊野を心のふるさとに」を受け取った松崎佳達(けいた)君は「熊野には、私たちの町にはない豊かな自然がたくさんある。『心の宝物』として大切にし、これからの中学校生活を頑張っていきます」と述べ、関係者らに感謝した。

 熊野地方を巡る卒業記念旅行は、都会の子どもたちに自然豊かな熊野地方を第二のふるさとにしてもらおうと子ども会の康熙満(かん・ひまん)さん(63)が企画し、今年で6回目。康さんは2010年に初めて川舟下りを体験し、その時の感動を子どもたちにも伝えたいと旅行先に選んだ。康さんは11年の紀伊半島大水害時には熊野地方の被害を案じ、半年ぶりに川舟の運航が再開した際には、第一便に乗船したという。

 歓迎式で子ども一人一人に新宮市長、那智勝浦町長連名の記念証書を手渡した速水盛康新宮市教育長は「今年は世界遺産登録15周年の記念すべき年。川舟に乗って目線を川に合わせ、風景や伝承を体感し、熊野を心のふるさとにしてください」とあいさつした。

 教職員ら7人と一緒にバスで熊野を訪れた子どもたちは、熊野三山を巡ったほか、道の駅「瀞峡街道熊野川」で紀伊半島大水害犠牲者の慰霊碑に献花し、黙とうをささげた。

 康さんは「東大阪市は中小企業のビルが立ち並ぶコンクリートジャングル。東大阪もふるさとだが、山や川、きれいな滝がある風景も心のふるさと。いずれ子どもたちが大きくなったとき、恋人や家族を連れて熊野の地を訪れてくれることが楽しみ。それが熊野に対する恩返しにつながると思います」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

熊野川で川舟に乗る子どもら=24日、新宮市熊野川町田長
水害犠牲者の慰霊碑に献花し手を合わせた
2019年03月26日
2 卒園児送り園史締めくくる
 大島保で卒園式と閉所式  (串本町 )

 串本町の大島保育所(稲田賢所長、園児7人)が23日、卒園式と閉所式を営んだ。本年度は園児3人が卒園。閉所式には住民約50人が集まり、紀伊大島にもたらした功績を振り返るなどして63年の園史を締めくくった。

 同所は1956(昭和31)年に設立された私立はまゆう幼稚園を前身とし、2002(平成14)年に大島へき地保育所となり、大島区(稲田賢区長)に運営が委託される形で園史を紡いできた。

 その間に送り出した卒園児の総数は1180人。卒園式では、最後の卒園児一人一人に卒園証書を授与。稲田所長は「あいさつを大切にし、優しい心を持ち続けてください」と願い、地域や保護者、保育士に感謝した。

 来賓の祝辞に続いて在園児は「あか組(=年長児クラス)は頼りになり一緒にいてくれて楽しかった」と述べ、卒園児は在園児との思い出を振り返り「これからもっとたくさんの友達をつくってください。約束ですよ」と思いを託してそれぞれの別れの言葉とした。最後は園児全員で歌『大切な友達』『ありがとう保育園』を園舎に響かせた。

 引き続き閉所式があり、同所運営委員会会長でもある稲田所長は「どのようなことがあっても大島保育所で頑張ったことを思い出してほしい」と述べ、同所保護者会も住民に身近で愛され続けた同所への感謝を掲げた。

 同所に40年勤めた堀切康子保育士と30年勤めた坂本喜代子さんに花束を贈って功労を称え、2人は同所に多くの学びを得ることができたと感謝。全員で歌『地球はみんなのものなんだ』を合唱し、関係者による餅まきで園史を締めくくった。

 同所を卒園し小学生になる吉田日葵さんと弟・陽輝君の父・翼さんは「大島保育所には子ども2人がお世話になった。もっと続いてほしかった」と閉所を惜しんだ。

 在園児4人は来年度から、新たに開園する同町立潮岬こども園に通園するという。

(2019年3月26日付紙面より)

稲田賢所長から卒園証書を受け取る卒園児=23日、串本町の大島保育所
全員合唱で園史の閉幕を飾る閉所式の出席者
2019年03月26日
3 大物クロマグロ続々
 386㌔、室戸沖で  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で25日、全長2㍍62㌢・386㌔のクロマグロが揚がった。同市場では21日にも308㌔が水揚げされたばかりで、相次ぐ大物に、市場の活気が続いている。

 宮崎県の直喜丸(なおきまる、19㌧・4人乗り)室戸岬沖で22日午後4時ごろ釣り上げた。1㌔当たり5690円で競り落とされた。船長の児玉保彦さん(57)は「過去最高の大物でうれしい。魚を引き揚げるチェーンの根元が壊れるほどの重量で苦労した」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

大物クロマグロの全長を測る組合員ら=25日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月26日
4 水墨画「熊野七薬師」を奉納
 植地宣之さんが大泰寺に  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)、定光山大泰寺(西山十海住職)に22日、新宮市在住の郷土画家・植地宣之さんの水墨画『熊野七薬師』が奉納された。

 植地さんは「孫の病の快癒祈願で七薬師にお参りし、心が休まった。感謝の思いを込めて奉納させていただきました」と話した。

 同寺薬師堂本尊の「薬師如来像(国重要文化財)」や熊野地方の七つの薬師堂が描かれた全紙サイズ(75㌢×135㌢)の掛け軸で、この作品は第52回全日本水墨画秀作展で埼玉新聞社賞を受賞している。

 薬師堂は関南七薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。西山住職は奉納を受け、「お堂に色が加わり全体が美しく引き立ちました。年に3度のご本尊開帳の折など、特別な機会に飾らせていただきます」と感謝していた。

(2019年3月26日付紙面より)

薬師堂で作品を奉納した植地宣之さん(右)、西山十海住職=22日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年03月26日
5 林・立石組(男子)、和田・笹之内組(女子)が優勝
 那智勝浦町硬式テニス大会  
2019年03月26日
6 指導法などを学ぶ
 JFAトレセン和歌山スタッフ研修会  (和歌山県サッカー協会 )
2019年03月26日
7 神倉が大会3連覇達成
 2位に串本、3位に那智勝浦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月26日
8 「大逆事件」は冤罪か  担当弁護士の残した文書から読み解く  (新宮市 )
2019年03月26日
9 教育や指導について語る  石浦外喜義さんが講演  (太地町 )
2019年03月26日
10 佐古さん、富宅さんが1位 写連紀南支部3月例会 
2019年03月26日
11 友達たくさんつくって  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月26日
12 オンリー・ワン企業へ後押し  エムアファブリーが激励賞  (和歌山県 )
2019年03月26日
13 感謝の気持ち込め演奏  第38回定期演奏会  (新宮高校吹奏楽部 )
2019年03月26日
14 楽しくスポーツに親しむ  第4回子どもラグビー体験  (新宮市 )
2019年03月26日
15 楽しく防災を学ぶ  ミハマボウサイフェス  
2019年03月26日
16 早くも田植え始まる  お盆の贈答用に早場米を  (紀宝町 )
2019年03月26日
17 早期発見・早期治療を  糖尿病予防講演会  (紀宝町 )
2019年03月26日
18 13日間の春休みに  公立小中学校で修了式  (三重県 )
2019年03月26日
19 げんき塾マルシェに活気  田代公園芝生広場に48店並ぶ  (紀宝町 )
2019年03月26日
20 ちょうちん灯し風情演出  佐田区内で点灯はじまる  (古座川町 )
2019年03月26日
21 質まずまずだが生育鈍く  姫でヒジキの収穫始まる  (串本町 )
2019年03月26日
22 劇も織り交ぜて演奏重ねる 吹奏楽部第9回定期演奏会 (串本古座高校)
2019年03月26日
23 お悔やみ情報
  
2019年03月17日
24 第七勝丸の操業安全祈る
 商業捕鯨切り替えに向け  (太地町 )

 4月上旬から開始される調査捕鯨に向け、出港準備が整った太地町漁協所有の捕鯨船「第七勝丸」(32㌧、乗組員6人)の安全祈願が16日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で営まれた。乗組員、同漁協の役員や職員13人が参列し、操業の安全を祈った。

 神社では、神前で髙橋宮司が祝詞を読み上げ、参列者が順に玉串をささげた。その後、漁港に停泊中の第七勝丸に髙橋宮司が乗船し、切麻散米(きりぬささんまい)で船をはらい清めた。

 今回の操業は、調査捕鯨から商業捕鯨への切り替え初年度となる。商業捕鯨は、日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退の効力が発生する7月1日以降に開始する。

 竹内隆士船長(40)は「クジラへの感謝と乗組員の安全を祈った。より一層、気を引き締め漁に臨みたい。漁獲枠の頭数を余さず、きっちり捕っていく。商業捕鯨を守り続け、鮮度の良い鯨肉を国内で広めたいと思っています」と話した。

(2019年3月17日付紙面より)

太地町漁協の職員が神事に参列した=16日、太地漁港
2019年03月17日
25 うっすらと雪化粧
 那智山方面で確認  

 那智勝浦町の那智山付近で16日、雪化粧をした山が確認された。

 和歌山地方気象台によると、15日から県内上空にマイナス30度近い冷たい寒気が入り込み、大気の状態が不安定なことから、県内各地でみぞれやあられが確認されている。同町での雪も同じ要因だという。

 那智勝浦インターチェンジ入り口付近にある同町浜ノ宮のコンビニ店駐車場からはっきりと山頂の雪が確認でき、スマートフォンでその様子を撮影するコンビニ店の利用者もいた。

 同山の熊野那智大社(男成洋三宮司)によると、午前8時~9時の1時間、みぞれが降ったが、雪は見ていないという。

(2019年3月17日付紙面より)

雪化粧が確認できた=16日午前9時ごろ、那智勝浦町
2019年03月17日
26 善意に感謝し協力求める
 書きそんじハガキキャンペーン  (新宮ユネスコ協会 )

 世界遺産の保全や活用を目的に活動する新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は「書きそんじハガキキャンペーン」に取り組んでいる。書き間違えたハガキなどを世界の教育の機会に恵まれない子どもたちの支援に充てるもので、ハガキを回収するためのポストを新宮市福祉センターに常設して引き続き協力を求める。

 同キャンペーンは日本ユネスコ協会連盟が取り組んでいる「世界寺子屋運動」の一環で、書き損じハガキや古い未使用のハガキなどを現金化して活用する。新宮ユネスコ協会では3年目の取り組みで、今月9日に市内で開催したイベント「春よこい」ではハガキとお菓子を交換するキャンペーンを実施。計1137枚と、コレクションされた切手帳5冊の寄付があった。ハガキ11枚で1人の子どもが1カ月学校に通えるという。集まったハガキは今月中に日本ユネスコ協会へ送る。

 中谷会長は「ユネスコ協会として、書きそんじハガキキャンペーンは他の国の子どもの教育に生かす普遍的に行っている取り組み。当協会では昨年から本格的に取り組み始め、たくさんの善意が集められたことをうれしく思います」と感謝した。

 「今後もポストを所定の場所に置き、活動を続けていくので、協力をよろしくお願いします」と呼び掛けている。

 ハガキ回収用のポストは今回市福祉センターに常設する他にも設置場所を募集している。問い合わせは同協会事務局の市教育委員会生涯学習課(電話0735・23・3333)まで。

 同協会は14日夜に市福祉センターで理事会定例会議を開き、活動報告や今後の活動を話し合うなどした。今月末には神倉山で清掃活動を行う予定となっている。

(2019年3月17日付紙面より)

集まったハガキ、切手帳、ポストと新宮ユネスコ協会の皆さん=14日、新宮市福祉センター
2019年03月17日
27 ライブや見学など楽しむ  蓬莱公民分館「歩こう会」  (新宮市 )
2019年03月17日
28 過去2番目を記録  18年の観光客数動態調査  (和歌山県 )
2019年03月17日
29 市の財政問題など  一般質問最終日は1議員  (新宮市議会 )
2019年03月17日
30 3期目に向け意気込み  濱口太史県議が県政報告会  (新宮市 )
2019年03月17日
31 多彩な作品ずらり  第二なぎの木園が作品展  (新宮市 )
2019年03月17日
32 ブリ2300本水揚げ  豊漁が続く太地漁港  
2019年03月17日
33 新翔生4人を表彰  世界遺産についての作文  (新宮ユネスコ協会 )
2019年03月17日
34 濃いピンクの花が庭を彩る  荘司さんが毎年育て  (紀宝町神内 )
2019年03月17日
35 50枚の札取り真剣勝負  1年生「百人一首大会」  (矢渕中 )
2019年03月17日
36 お悔やみ情報
  
2019年03月15日
37 姉妹校訪問を前に結団式
 20人の生徒が台湾へ  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長)で13日、台湾への海外研修旅行に参加する20人の生徒の結団式があった。旅行は14日~17日(日)の日程で、姉妹校の台湾國立彰化女子高級中學(台湾女子、陳香妘校長)を訪問し、歌や踊りを発表し合う交流会や、アニメ映画『千と千尋の神隠し』のモチーフとなった九份や台北市内などを見学する歴史・文化学習を予定している。

 研修旅行は、異文化経験を積むことで日本や郷土を再認識し、同校の教育目標である「知・徳・体バランスの取れた人間形成」「地域社会に積極的に貢献する人材、次代の日本社会・国際社会で活躍できるリーダーの育成」を図る目的。2016(平成28)年3月に初めて台湾女子を訪れて以来、2回目の訪問となる。今回は1年生10人、2年生10人が参加を希望した。生徒らは現地の交流会で『きいちゃんダンス』を披露する予定。

 両校は、県が国際交流を目的に台湾の修学旅行誘致を始めたことをきっかけに04(平成16)年から交流。14(平成26)年3月に正式に姉妹校提携を交わした。今年1月には台湾女子の生徒と教職員の計71人が来校し、親交を深め合った。

 結団式では前田校長が「交流によって姉妹校の重みを感じるとともに、異文化を理解することも大きな目的の一つ。見るだけではなく文化に触れ考え方を聞き、そして親交を強化なものにしてほしい」とあいさつ。引率の宇戸博一教頭は「言葉は伝わらなくても積極的に交流を」。橘恭子教諭は「ダンスの発表では心を一つにして最高のステージに」と呼び掛けた。

 宮井貴浩教諭が出発時間や連絡先などを確認し「行動や振る舞いがそのまま日本の印象となります。いろいろなことを学んで吸収して良い経験をたくさんしてきて」と激励した。

 歓迎式典で代表あいさつをする坂本彩海さん(2年)は「大学では国際学部を志望しており、そのためにも海外に行っておきたいと思い希望しました」。カナダやブルネイにホームステイ経験がある坂本さんは「台湾は食べ物がおいしいと聞く。『千と千尋の神隠し』のモチーフとなった街並みも楽しみです」と話していた。

(2019年3月15日付紙面より)

研修旅行に参加する皆さん=13日、新宮市神倉の県立新宮高校
2019年03月15日
38 認知症への理解深める
 サポーター養成講座に12人  (新宮市 )

 新宮市地域包括支援センターは13日、同市の橋本隣保館で「認知症サポーター養成講座」を開いた。12人の参加者を前に、センター職員が「認知症の知識と接し方について」をテーマに講話した。

 平成29年4月末現在、市内の高齢者数は65歳以上1万408人、85歳以上1961人で、その中で認知症の症状がある人は490人いる。今後、認知症の症状がある人は増加することが予想されている。

 職員は、認知症は誰にも起こりうる脳の病気であると説明。「正しい知識を持ち、認知症の人や家族を支える手立てを知っていれば、尊厳ある暮らしを守ることができる」と話した。認知症の原因や症状、種類などについて解説し、「脳血管性認知症なら、原因となる脳血管の病気の再発を防げば進行を止めることができる。アルツハイマー型認知症なら、治療薬によって進行を遅らせることが可能な場合もある」と早期診断と早期治療の大切さを呼び掛けた。

 認知症の人を介護する家族を応援することによって、負担が軽くなれば認知症の人にも良い影響を与えると解説。家族の今の気持ちを知る手掛かりとして▽戸惑い、否定▽混乱、怒り、拒絶▽割り切り▽受容―の四つのステップを覚えておくことが有益と説明した。

 職員は終末医療や介護の方針について「軽症のうちから専門家との信頼関係を築くことが大事」とし、日頃から周囲の人に自分の生き方や考え方を理解してもらうよう心掛けることが重要と話した。

 参加者らは講話とDVD鑑賞を通して、認知症に対する理解を深めていた。

(2019年3月15日付紙面より)

認知症に対する理解を深める参加者ら=13日、新宮市橋本の橋本隣保館
2019年03月15日
39 現在の構想基に話し合う
 観光周遊バス実現に向け  (串本町 )

 串本町文化センターで13日、(仮称)くしもと観光周遊バス推進協議会の設立に向けた準備会があった。同バスは本州最南端付近で7月開所予定の南紀熊野ジオパークセンターと時期を合わせた運行開始が目指されていて、円滑な実現を目指し関係各者が現在の構想について話し合うなどした。

 このバスは、JR串本駅、大型宿泊施設、道の駅と本州最南端や樫野崎を結ぶ新規バス路線として開設、運行する方向で実現が目指されている。同協議会はこれを支援する団体として、県と町が各366万7000円、JR西日本和歌山支社が50万円、ホテル&リゾーツ和歌山串本と大江戸温泉物語南紀串本と南海エフディサービスが各5万円を負担して発足させる予定。その時点で必要になる会則、役員体制、事業計画、予算、運行計画といった諸案を適切に固めて運行開始を同センターの開所に間に合わせるため、準備会と題して関係各者が内容をすり合わせる機会を持った。

 前述の各団体(県は自然環境室、町は企画課と産業課の2課)に加え、南紀串本観光協会と串本タクシー株式会社の各関係者14人が出席。代表して県自然環境室の岡田和久室長があいさつし、同室から諸案を説明し意見や質問を寄せる形で総会までに煮詰めるべき事柄を探った。

 会則案では、同バスの運行目的を▽観光客の利便性向上▽滞在時間の延長や消費の拡大―と設定。初年度は新規バス路線を開設し宣伝と運行支援を事業とし、4月中の設立を目指す。役員体制は町産業課を会長、県自然環境室と南海エフディサービスを副会長、南紀串本観光協会を監事、の各候補とすることなどを申し合わせた。

 同日現在の運行計画案は、乗客定員13人のマイクロバス2台(稼働車と予備車)を運用し1日4便(最終便のみ経路延長)を走らせる内容。経路は「串本駅~ホテル&リゾーツ和歌山串本~大江戸温泉物語~道の駅くしもと橋杭岩~串本駅~潮岬(潮岬観光タワー付近)~樫野(樫野崎駐車場付近)~串本駅」の巡回とし、最終便のみ同駅から各大型宿泊施設まで延長運行する想定となっている。白浜以南の鉄道利用促進を狙って特急くろしおとの乗り継ぎを前提にした時刻表編成を意識しているほか、運賃は1日券1000円とし同券の提示で同町コミュニティバスも無料で利用できる方向で調整が進んでいる。

 これら説明に対する意見では、▽1便当たりの利用者が13人以上の時の対応▽ビジネスホテルや民宿などの宿泊者も同駅から利用できることの明示▽コミュニティバスとの併用を分かりやすくする情報媒体の作成▽乗車予約制実現の見通し(当面は行わない)▽運行開始の具体的なめど(県は同センター開所と同発を希望)―などがあった。暫定的に事務を担う県自然環境室はそれら意見を参考にしながら諸案を煮詰め、4月中に同協議会の設立総会を開いて円滑な初動を目指すとしている。

(2019年3月15日付紙面より)

くしもと観光周遊バスの実現に向け意見を求める岡田和久室長=13日、串本町文化センター
2019年03月15日
40 春の野草を味わう
 自然探訪スクールに40人  

 新宮市教育委員会と熊野学研究委員会は10日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンターで自然探訪スクール第9回講座「春の野草を味わう」を開催した。この日は雨天で、小学生から大人まで40人が参加し室内で講座を受け、揚げたての野草の天ぷらを味わった。

 講師の瀧野秀二さん(熊野学研究委員会委員)が春の野草の種類とそれぞれの特徴、似ている植物との見分け方などを丁寧に説明。クマノザクラについても触れた。例年は周辺を散策しながら野草を摘み、採ってきたものを天ぷらにするが、今年は雨天のため、事前に用意した野草をその場で天ぷらにした。

 フキノトウやノビル、アシタバ、ツクシ、ヨモギ、ハマアザミ、ツワブキなどを揚げ、野草の料理やトウモロコシ入りの茶がゆなどと一緒に味わった。

 すさみ町から参加した山本慶子さん(64)はいろいろな野草の見分け方などを学べたことが印象に残ったと話し「家にツワブキがありますが、こんなにおいしいとは」。

 瀧野さんは「できるだけこのような機会を利用し、自然の恵みを感じてもらいたい」と話していた。

 本年度の同スクールはこの日で終了。来年度も年間を通して開催される予定となっている。

(2019年3月15日付紙面より)

野草の天ぷらを味わった=10日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター
2019年03月15日
41 園児らが元気届ける  たづはら保が「ひだまり」訪問  (新宮市 )
2019年03月15日
42 4月1日から眼科医常勤  一般質問2日目は4議員  (新宮市議会 )
2019年03月15日
43 「大楠」のしめ縄を奉納  川西市の村田悦子さん  (熊野那智大社 )
2019年03月15日
44 海上安全や大漁祈る  平嶋於俊稲荷で大祭  (那智勝浦町 )
2019年03月15日
45 近畿農政局長賞を受賞  「よってって」運営の株式会社プラス  
2019年03月15日
46 連携構築し備える  災害ボラセン設置訓練に100人  (新宮市 )
2019年03月15日
47 人気の「苔玉づくり」  第4回教養講座  (新宮市 )
2019年03月15日
48 丹鶴城公園を清掃  近大新宮が清掃ボランティア  (新宮市 )
2019年03月15日
49 地下通信所跡などを巡る  串本戦跡ウオークで27人  (南紀串本観光協会 )
2019年03月15日
50 行楽シーズン前に  飼育プールを清掃  (紀宝町ウミガメ公園 )
2019年03月15日
51 新園舎で楽しく  鵜殿保年長児がうどの幼を訪問  (紀宝町 )
2019年03月15日
52 紀宝町議会一般質問(終)   
2019年03月15日
53 高校生の「おもしろ医塾」  木本、近大新宮2年生が参加  (紀宝町 )
2019年03月15日
54 近大新宮美術部5人が入賞  第30回読書感想画中央コンクール  
2019年03月15日
55 お悔やみ情報
  
2019年03月09日
56 過去最高の33億円計上
 新年度当初予算案を発表  (太地町 )

 太地町は7日、過去最高額となる一般会計33億6495万9000円の新年度当初予算案を発表した。前年度より8億7005万6000円(34・9%)増。

 森浦湾周辺整備事業や夏山地区の公園化に係る事業、防災行政無線の更新などに力を入れる。また、町の将来を見据え、日本の鯨研究の最高機関である鯨類研究所の整備にも着手する意思を示した。さらに今年度は初の試みとして、50周年を迎えるくじらの博物館事業会計から一般会計へ繰入金5000万円を計上する。町が掲げる「くじらの恵みを全町民に」のスローガン通り、その恵みが一般会計予算を通じて町民に分配される。

 三軒一高町長は、博物館の発案者で元町長の故・庄司五郎氏に触れ、「今回の5000万円の計上は庄司元町長のくじらの博物館の財源をもって住民を豊かにするという思いを一つかなえることができたのでは」と話した。鯨類研究所については「クジラの学術研究都市として、世界の学者が『クジラの研究をするなら太地へ行きたい』という町にしたい。30年の計画は現在15年目。ビジョン通りに進んでいる」と語った。

 予算案は12日(火)開会の町議会に上程する。

  □     □

■歳入

 町税は前年度より1106万5000円(5%)減の2億927万円。地方交付税は2500万円(2・6%)増の9億8000万円。繰入金は前年度と比較し7273万3000円(25・4%)増の3憶5957万6000円。町債は過疎対策事業債や施設整備に係る水道事業会計出資金などで、前年度より5億7010万円(91・7%)増の11億9200万円。町税などの自主財源は19・5%(6億5506万7000円)、地方交付税などの依存財源は80・5%(27億989万2000円)。

  □     □

■歳出

 投資的経費の普通建設事業は14億3595万円で7億7701万4000円(117・9%)増となり、全体の42・7%を占める。主な事業に冷蔵施設整備事業(4億9294万1000円)、防災行政無線デジタル化整備事業(4億4495万3000円)などを計上。社会資本インフラ関係の整備を中心に大型事業などを実施する。

(2019年3月9日付紙面より)


2019年03月09日
57 21人に5年間精勤賞 閉講式でコーラスなど披露 (新宮市健人大学)

 新宮市健人大学(同大学運営委員会主催)の閉講式が5日、市役所別館(旧職業訓練センター)で開かれた。上廣正幸委員長が橋口嘉代さんら21人に5年間精勤賞を贈ったほか、生徒たちが128人の来場者たちを前にコーラスや民謡、大正琴などを披露した。

 大学の生徒は市内の老人クラブ会員たち。本年度は約350人が受講し、毎月さまざまな分野の講演を聴講した。5回以上の出席が5年間続いた生徒たちに精勤賞が贈られている。

 閉講式で上廣委員長は「日頃から熱心に受講していただき、ありがたい限り。5月から新元号がスタートします。新しい日本が皆さんにとって幸多い時代となりますよう、願っています」とあいさつ。大正琴教室が「さくら変奏曲」、コーラス教室が「和歌山県民歌」、民謡教室が「別府湯けむり」などを披露し、来場者たちも歌を口ずさんだ。

(2019年3月9日付紙面より)

受賞者を代表して表彰状を受け取る橋口嘉代さん=5日、新宮市役所別館
大正琴教室
コーラス教室
民謡教室
2019年03月09日
58 児童ら命の大切さ学ぶ
 神内小で人権落語鑑賞会  

 紀宝町立神内小学校(森脇洋校長、児童63人)で7日、人権落語鑑賞会があり、全校児童と地区住民が切磋亭琢磨(せっさてい・たくま=本名・石崎豊)さん(67)の落語を通して命や仲間の大切さを学んだ。

 切磋亭さんは1976年、同町立成川小学校を皮切りに32年間、県内の学校で教壇に立った。津市在住で落語歴は40年を超える。

 神内小では最初、児童と早口対決した。全ての願いを込めた子どもの長い名前の話「寿限無(じゅげむ)」で競い、児童の記録11秒を破る9秒で読み上げると、客席から大きな拍手が湧き起こった。

 「落語を聞くときに大事なことは、笑うことと想像すること」と紹介。創作人権落語「好きなもの、嫌いなもの」を披露し、「好き嫌いはみんな違う。だから、みんな違っていいんだよ」と呼び掛けた。

 一席後、30年ほど前の教員時代の思い出を話した。重い心臓病を患った4年生の児童がいた。手術が成功し、クラス全員で学校に迎える準備をしていた時に亡くなった。3学期の修了式後、「先生より早く死ぬな。長生きしろ」と最後の宿題を与えたという。

 切磋亭さんは各地で「命の大切さ」を訴える講演活動を続けており、鑑賞会終了後、「生きたくても生きられない命がある。子どもたちに命の大切さを伝えたかった」と話していた。

(2019年3月9日付紙面より)

切磋亭琢磨さんによる人権落語=7日、紀宝町立神内小学校
2019年03月09日
59 祝福を受け学びや巣立つ 公立中学校5校で卒業式 (那智勝浦町・太地町)

■那智勝浦町

 那智勝浦町立の4中学校で8日、卒業式が開かれた。116人(男子58人、女子58人)の生徒が希望を胸にそれぞれの舞台へと歩みを進めた。

 下里中学校(久保敏晴校長)では24人(男子5人、女子19人)が通い慣れた学びやを巣立った。

 卒業証書授与後、久保校長は「3年生の全力で取り組む姿を2年生、1年生がしっかりと受け継いでくれる。皆さんは家族、地域の方々に見守られ、支えられて成長した。下里中学校で学んだことを糧にそれぞれの道を歩いてください」と祝福した。

 同中学校のほかでは、那智中学校60人、宇久井中学校30人、色川中学校2人が卒業を迎えた。

  □     □

■太地町

 太地町立太地中学校(城谷真司校長)では8日、義務教育を終えた28人(男子13人、女子15人)が3年間の思い出を胸に、新たな一歩を踏み出した。

 城谷校長は一人一人に卒業証書を手渡し、「諦めず、粘り強く、限りなく前進してください」とエールを送り、宇佐川彰男教育長は「しっかりと学力をつけてくれた。成長を実感している」と祝辞。記念品の授与、在校生の送辞があり、卒業生を代表して由谷碧唯(あおい)君が答辞を述べた。

 送る歌で在校生や教職員らが『変わらないもの』を歌い、卒業生は『はばたけ未来に』の横断幕と祝福の拍手に送られた。

(2019年3月9日付紙面より)

卒業証書を受け取る生徒=8日、那智勝浦町立下里中学校
歌に感謝の思いを込める卒業生=8日、太地町立太地中学校
2019年03月09日
60 住民投票条例の制定求め  請求代表者らが意見陳述  (新宮市議会 )
2019年03月09日
61 熊野地方への交通ハブに 4月から高速バス運行開始 (南紀白浜空港)
2019年03月09日
62 9日から利用再開へ  人工芝張り替え工事が完了  (やたがらすサッカー場 )
2019年03月09日
63 19年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2019年03月09日
64 第27回入賞作品47点を表彰  串本海中フォトコン授賞式  (串本町 )
2019年03月09日
65 全員でくじらの博物館へ  大島保育所が最後の遠足  (串本町 )
2019年03月09日
66 志を胸に学びや巣立つ 串本町立4中学校で卒業式 
2019年03月09日
67 木本は1・08倍  三重県立高校入試後期最終出願状況  
2019年03月09日
68 「うぶ出し屋」がオープン  空き店舗再生事業を活用  (紀宝町 )
2019年03月09日
69 和太鼓の魅力発見!  「ほたる夢太鼓」が体験イベント  (紀宝町 )
2019年03月09日
70 希望を胸に学びや巣立つ  矢渕、相野谷中で卒業式  (紀宝町 )
2019年03月09日
71 母校に別れの校歌  公立中学校卒業式  (新宮市・北山村 )
2019年03月09日
72 ツクシが顔を出す  那智勝浦町高津気  
2019年03月09日
73 お悔やみ情報
  
2019年03月06日
74 80億円の一般会計予算
 新年度案3月議会に上程  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は4日、堀順一郎町長はじめ、三役、幹部職員らが会見を開き、80億3180万円の2019年度一般会計予算案を発表した。前年度より8億50万円減となった。

 現・消防本部の老朽化などに伴い、町内の駿田山に建設を予定する消防・防災センターの整備に向けた設計業務委託事業や防災行政無線のデジタル化、新クリーンセンター整備事業を重点に取り組む。また、同町の主要産業である観光業の振興策としてDMOの推進や少子高齢化対策、子育て支援事業として来年4月からの中学校給食実施に向け給食センターの整備などにも力を入れる。予算案は11日(月)開会の町議会に上程する。

 堀町長は11月開催のねんりんピックや、今年は世界遺産15周年、南紀ジオパークの日本ジオーパーク認定5周年であることにも触れ、「新時代の那智勝浦町の一歩として、現在抱えている諸課題解決に主眼を置いた予算となっている。安心・安全なまちづくりを推進し、住民の皆さまに『住んでよかった。住み続けたい。住んでみたい』と言っていただける町の実現に向けて積極的に取り組む」と話した。予算減額や入湯税の減少については「温泉病院や漁港の大型冷凍冷蔵庫も建設を終え、これから返済が始まるので現在は谷間の状態」とし、「耐震のための旅館改築や火災による休業によって宿泊が減るため、入湯税も減少する」と述べた。

  □     □

■歳入



 町税収入は6542万円(4・5%)減の13億8886万円を計上。町民税や入湯税が減少し、軽自動車税の増加を見込んでいる。歳入の3分の1を占める地方交付税は前年度より6000万円(2・1%)増の28億6000万円。国県支出金は前年度より6億989万円(35・1%)減の11億2870万円。借り入れにあたる町債は前年度と比較し1億1220万円(9・5%)減の10億7104万円。歳入の不足を補う基金の取り崩しは財政調整基金、減債基金を合わせて5億6000万円。

  □     □

■歳出



 消防費は前年度に比べ2億6110万円の増、続いて教育費で2億3522万円の増。主な増加要因は消防・防災センター整備に係る設計委託費や用地購入費と中学校給食整備事業。減少したのは農林水産業費で10億8732万円の減、続いて諸支出金で1億2828万円の減となった。

(2019年3月6日付紙面より)


2019年03月06日
75 ブーメラン飛行機作る
 少年少女発明クラブ閉講式  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の3月講座「ブーメラン飛行機を作ろう」と閉講式が2日、同市福祉センターで開かれた。児童15人が出席し、スチロール板を使った「飛行機」を作って飛ばし、仕組みなどを学んだ。

 少年少女発明クラブは科学的な興味、関心を追求する場を提供し、自由な環境の中で創造活動を行うことで、作品を完成させる喜びの体得や科学的発想に基づく生活態度の育成、創造性豊かな人間形成を図ろうと活動している。県内では10クラブが活動しており、新宮市では2015年、将来に向けたものづくり人材育成の観点から、市、和歌山県、県発明協会が連携して発足した。

 「ブーメラン飛行機」は投げるとブーメランのように自分の所に戻ってくるというもの。この日は瀧野会長が講師を務め、児童らは用意された主翼と機体、尾翼などのパーツを貼り合わせて飛行機を完成させた。出来上がったものは飛ばして上手に戻ってくるかを確かめた他、「不死鳥」という名前の紙飛行機を折って飛ばすなどした。

 講座の後は閉講式が行われ、一人一人が瀧野会長から証書を受け取った。森浦馨介君(10)は「友達にいろいろなことができると言われて参加しました。串本町でマグロの養殖を見学し、餌をあげたりしたことが印象に残っています。来年も参加したい」。

 瀧野会長は「活動を通じて、いろいろなものに幅広く興味を持ってもらうことができれば」と話していた。

(2019年3月6日付紙面より)

教わりながらものづくりを楽しむ=2日、新宮市福祉センター
2019年03月06日
76 開幕行事開いて初動に弾み
 帯企画「桜フェア」始まる  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)の帯企画「古座川桜フェア」が3日から始まった。この日は同町月野瀬にある南紀月の瀬温泉ぼたん荘でオープニングイベントを開き、須川会長は「県内でも特に若い役員構成の私たちにしかできないこととして、全ての世代をつなぐ懸け橋となり(若さならではの)フットワークを生かして頑張りたい」と来場者にアピールし、初動に弾みをつけた。

 この企画は昨年9月の設立以降初となる誘客事業。実施期間を3日から31日(日)までとし、主催または協力するイベント群を桜が咲く時期の一連の関心事としてPRし来訪を誘っている。

 3日は同荘館内で開会式を営み、須川会長は▽地域満足の輪を広げる▽地域内循環のきっかけの創出▽地域に根付いている資源の共有―の3点で考えを掲げて、今後の応援を求めた。

 その後は館内で物産市「SAKURAマルシェ」や各種クラフト体験、同荘レストランの春爛漫バイキング提供などがあり、利用を集めた。午後は長追在住の樹木医・矢倉寛之さん、南紀熊野サテライトの古久保綾子さん、串本古座高校アドバンスドコースに通う上田柊大郎君の3人をパネラーに迎えたディスカッションがあり、深海政也副会長がコーディネーターを務めて町の花にも指定されるなど話題になっているクマノザクラと観光の接点の在り方や、世界遺産登録に対する田辺ツーリズムビューローの取り組みの特色、町域の観光の現状を振り返り今後意識すべき事柄などでパネラーに意見を求めながら掘り下げた。総括として深海副会長は地域の光をつくり広げて人を呼び込む流れにポイントを置き、全体司会を務めた森武志副会長は地域の光を輝かせるのは人であり特産品は手段という発想を寄せて深海副会長のポイントを強調した。

 クマノザクラの苗木植樹もあり、西前啓市町長、大屋一成町議会議長、同荘を運営する古座川ふるさと振興公社の野﨑洋一理事長、祝いに駆け付けた芳流館互盟社の八舟誠社長が来賓として出席。矢倉さんから植樹の考え方について説明を受けた後、本館前の庭園に移動し来賓、子ども、成人一般の順で少しずつ土をかける流れで苗木1本を植えた。

 終盤では本館内で互盟社中が幣の舞、剣の舞、乱獅子、花掛かりを披露し、マルシェの物産品など購入者を対象にした福引抽選で盛り上がった。

 今後は10日(日)、16日(土)、17日(日)に道の駅虫喰岩を拠点に物産販売を開き、関連してクマノザクラのタイプ木紹介や15日(金)~17日(日)の期間限定で古座川桜の写真展も行われる。24日(日)は一枚岩そばで開かれるイベント「おむすびマルシェ」、31日(日)は佐田桜の広場一帯で開かれるイベント「桜まつり」に協力する。その他、連動企画として写真コンテストも行う予定。

(2019年3月6日付紙面より)

来場者に考えを伝えて初動に弾みをつける須川陽介会長(左から2人目)=3日、古座川町月野瀬
館内で開かれた物産市「SAKURAマルシェ」
子どもらの協力を得ながらクマノザクラの苗木を植樹
2019年03月06日
77 木の温かみある校内に 大規模改修工事竣工式 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校の大規模改修工事が完了し、5日、同校で竣工(しゅんこう)式が執り行われた。西田健町長、莊司健町議会議長、西章教育長、辰巳尚町区長会長、垣本年次同小PTA会長、辻至校長らがテープカットし、完成を祝った。

 鵜殿小学校は1981(昭和56)年に建設。築37年が経過し、施設の老朽化が目立つようになり、昨年6月から大規模改修に着工。内外壁、屋上の防水対策、照明器具のLED化、プールサイドの床・ろ過機などを改修した。児童用玄関には木材を使用し、明るく木の温かみが感じられる校内になった。強化ガラスを取り入れ、防災面の強化も図った。総事業費は2億1401万2000円。

 竣工式は運動場でテープカットし、全校児童232人が校歌を斉唱。児童会副会長の登立和馬君(6年)が記念品を受け取り、会長の山本亮太朗君(同)が「6年生は卒業まで残り少ないですが、感謝の気持ちを持って毎日使いたい」と述べた。

 関係者が体育館に移動し、西田町長が「鵜殿小ではさまざまな授業改善の取り組みを行っており、新しく明るい校舎でなお一層の力を発揮し、教育の充実を図ってくれるものと期待しています」と式辞を述べた。

 垣本会長は「これまで以上に明るく楽しい雰囲気になり、安心して通学させられることに感謝します」。辻校長は「快適な環境で学ぶことができる児童は本当に幸せ。皆さんの期待に応えるべく、教育を充実させ、教職員一同一丸となって取り組んでいく」と述べた。

(2019年3月6日付紙面より)

テープカットする西田健町長(左から4人目)ら=5日、紀宝町立鵜殿小学校
完成を祝って児童が校歌を斉唱
2019年03月06日
78 デポルターレが優勝
 串本、新宮の地元勢は上位進出ならず  (県小学生サッカーリーグ決勝大会 )
2019年03月06日
79 松實陸斗君が全国優勝
 3週連続で大会に出場し結果を残す  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2019年03月06日
80 生徒らが海の恵み味わう  宇久井中で魚食体験  
2019年03月06日
81 火災警報器の設置を  婦人防火クラブらが街頭啓発  (新宮市 )
2019年03月06日
82 19年度予算大綱①  新宮市・田岡実千年市長  
2019年03月06日
83 元気な成長を喜ぶ  たづはら保でミニ運動会  (新宮市 )
2019年03月06日
84 くじらの博物館楽しむ  下里、井関保がお別れ遠足  (那智勝浦町 )
2019年03月06日
85 「クマノザクラを大切に」  高池小6年生看板掲げる  (古座川町 )
2019年03月06日
86 熊野南郡選挙区連続無投票か  説明会に現職2陣営  (三重県議選 )
2019年03月06日
87 「地球は命の塊」  宇宙飛行士・秋山さん語る  (御浜町 )
2019年03月06日
88 新年度予算など26議案 新宮市議会3月定例会が開会 
2019年03月06日
89 お悔やみ情報
  
2019年03月03日
90 高速道路紀伊半島一周へ
 事業採択時評価手続きを開始  (国土交通省 )

 国土交通省は1日、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きを開始したと発表した。認められれば紀伊半島を一周する高速道路の全区間が事業化する。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 二階俊博代議士通信によると、県知事への意見照会後、第三者委員会の審議を経て事業化が決まる予定。「今回の手続き開始は大きな前進であり、一日も早い高速道路の紀伊半島一周完成に向けて、国、県挙げて頑張りますので、用地のご協力など、地元としてできることは地元でご努力いただくことをお願いします」とし、事業中のすさみ串本道路、新宮紀宝道路、串本太地道路について関係者の努力で順調に工事も進んでおり、早期完成をめざして対応していくとした。

(2019年3月3日付紙面より)

2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きの着手路線(国土交通省提供)
2019年03月03日
91 愛しの勝浦を盛り上げよう
 6年生が学習発表  (勝浦小 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)は1日、勝浦漁港にぎわい市場周辺で6年生41人の学習発表会を開いた。児童らは「愛(いと)しの那智勝浦町を盛り上げます」と書かれた手作りのパンフレットを手に、観光客や地域住民に向けて町のPRを繰り広げた。

 町おこしも兼ねて、同校では毎年6年生の学習発表会を校外で実施している。子どもたちは班ごとにテーマを決め、事前に取材した各地域の魅力をポスターやパンフレットに仕上げ、お土産のビン玉ストラップなども用意。にぎわい市場の海側などに四つのブースを設置し、各テーマのポスターセッション(集団活動)を展開した。

 PR内容は▽「世界遺産~紀伊山地の霊場と参詣道~」と題し、熊野那智大社や補陀洛山寺の歴史、太古の巨大カルデラ噴火▽漁港近辺の温泉、生マグログルメ▽ビン玉による町おこし―など。各ブースで観光客を前に、工夫を凝らした発表があった。「呼び込み隊」が編成され、観光桟橋に出向いてボートを乗り降りする乗客らにパンフレットを配布し、にぎわい市場へ案内するなどの活動も実施した。

 ポスターセッションでの発表を終えた鎌田桜舞(ふぶき)さん(12)は「カルデラ噴火と那智の滝の話を聞いてくれた人が『知らない人が多いのによく調べたね』と褒めてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。学年主任の金澤有史教諭は「子どもたちは自主的に休日を使って熱心に取り組んでいました。地域の人たちや取材先の歓迎を受け、とてもやりがいを感じたようです。今後も何らかの形で続けていければ」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

ビン玉体験コーナーで、ストラップ作りを紹介する児童ら=1日、那智勝浦町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」
観光桟橋で手作りパンフレットを配布
「ポスターセッション」の様子
2019年03月03日
92 美しい音色を堪能 ブレスユーによる音楽会 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)で2月28日、音楽会があった。2年生39人が参加し、女性4人組ボランティア団体「ブレスユー」による美しい音色を堪能した。

 ハープの海辺佳子さん、フルートと歌の羽山康子さん、ピアノの大前喜代子さん、フルートの岡沢ふみよさんが訪問した。

 アニメ映画『耳をすませば』の挿入歌『カントリーロード』や、春にちなんで『はるがきた』、童謡『うれしいひなまつり』を演奏。オペラ『私のお父さん』を羽山さんがイタリア語で歌った。

 ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』を演奏すると、「大好きな曲」と笑顔を見せる女の子もいた。

 演奏終了後は、児童が授業で覚えたパプリカダンスを踊り、メンバーを楽しませた。

 音楽会を後援した町学校支援本部元気キッズの前地実也さんは「本年度から町内の各学校に呼び掛けを行っている。今後も継続できるように音楽活動を支援していきたい」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

2年生39人が参加した音楽会=2月28日、紀宝町立鵜殿小学校
ダンスと歌を披露する児童たち
2019年03月03日
93 川の参詣道で集客狙う
 熊野川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る川舟下りの定期乗合便が2日から始まった。平安衣装の女性らを乗せた第1便が、語り部の尾﨑智子さんによる篠笛(しのぶえ)の合図で新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。本年度の外国人乗客数はすでに昨年度を上回っている。

 外国人乗客は、集計を開始した平成26年度は512人だったが、27年度は1055人と倍増。本年度は2月末で1963人。多いのはアメリカ、ドイツで、その他オーストラリア、イギリスなどとなっている。

 川舟下り事業は平成17年9月にスタート。最も乗客が多かったのは19年度の5670人。紀伊半島大水害で9月から翌年3月末まで休航した23年度が2426人と最も少なく、その後2千人台が続いていたが、26年度3243人、27年度3932人、28年度には4127人と徐々に回復してきている。本年度は2月末現在で3944人。

 紀伊半島大水害の際、田長の道の駅隣にあった熊野川川舟センターが流失。昨年3月、6年6カ月ぶりにセンターが復活した。乗船客数は回復しているが、舟の製作費を負担する余裕がなく、昨年末に乗船客の受け入れ体制充実を図るためクラウドファンディングで支援を求めたところ、目標金額を超える244万2000円(支援者数142人)が集まった。

 今季運航開始式では、主催者を代表して一般財団法人熊野川町ふれあい公社の下阪殖保代表理事がクラウドファンディングの支援者らに感謝を述べ、「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史あるこの川の参詣道を、これからも守り続け、後世に伝えていくために努力を重ねていきます」。来賓の田岡実千年市長が「新宮市が世界に誇る素晴らしい観光メニュー」とあいさつ。4月に改修工事完了予定の「交流促進施設さつき」と合わせて、より多くの人に来ていただければと話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

今季の第1便が出航した=2日、新宮市熊野川町田長
2019年03月03日
94 生徒ら船に乗り漁業学ぶ  宇久井中学校が海洋体験  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
95 休憩所などリニューアル  那智山観光センター  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
96 教育大綱進捗など報告  市長と教委が意見交換  (新宮市 )
2019年03月03日
97 それぞれの道へ歩み出す  新宮高校定時制で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
98 27人が看護の道へ  なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
99 園児が楽しく英語を学ぶ  森まりかさん招き体験教室  (鵜殿保 )
2019年03月03日
100 楽しい思い出を刻む  お別れ遠足でくじらの博物館へ  (うどの幼稚園 )
2019年03月03日
101 橋脚下部工事着手へ  新宮紀宝道路熊野川河口大橋  (紀宝町側 )
2019年03月02日
102 目標に向け新たな一歩
 新宮・新翔高校で卒業式  (和歌山県 )

 和歌山県内の公立高校で1日、卒業式があった。本紙エリアでは新宮、新翔の両高校、串本古座高校串本校舎、同校古座校舎で行われ、卒業生たちはそれぞれの目標に向け新たな一歩を踏み出した。

■新宮高校



 県立新宮高校(前田成穂校長)では198人(男子93人、女子105人)が卒業した。前田校長は「今後の歩む人生で幾度となく大きな壁が立ちはだかるかもしれません。自分が置かれた立場や環境としっかり向き合って努力を忘れないでほしい」と式辞。

 在校生の古根川健君(2年)は卒業生たちと共に学んでこられたことは大きな財産と感謝し、「皆さんがそれぞれの夢のために試行錯誤し、努力してきた姿を私たちは後から見てきました。これからは皆さんが築き上げてきた伝統を継承していかなければいけない。先輩方の勇姿に倣って、より一層誇れる学校にしていくことを誓います」。

 卒業生代表の安間晴香さんは「成長」の言葉を挙げ、3年間を振り返り「人は必ず誰かに支えられていること、互いに支え合って団結し協力すれば目標を実現できることを学びました」と語った。「新宮高校で学んだこと、出会った人々への感謝の気持ちを忘れず、日々精進していきます」と述べ、同級生、家族、後輩、教職員、地域の人たちに感謝した。

  □     □

■新翔高校



 県立新翔高校(東啓史校長)では140人(男子71人、女子69人)が卒業した。

 東校長は卒業証書を授与し、式辞で「日々の授業やクラブ活動、さまざまな学校行事、あるいは友だちや先生方との交流の中で、たくさんの喜びや感動、時には挫折も経験しながら皆さんは大きく成長したはずです。新翔高校で手に入れた多くの財産を糧に未来に向かって前向きに羽ばたいて下さい」と卒業を祝い、「新翔高校は皆さんの永遠のふるさとです。新翔高校を愛し、母校の後輩たちにエールを送り続ける頼りになる同窓生になってくれることを期待しています」とエールを送った。

 来賓祝辞、各種表彰の後、在校生を代表し安井貫乃(かんだい)君(2年)が「私たちが努力と意思を引き継ぎ、先輩方が築き上げてこられた伝統を継承していかなければなりません。これからの新翔高校を誇れる学校にしていくことを誓います」と送辞。

 卒業生を代表し松根永祐君が高校生活3年間を振り返り、「お世話になったいろんな人たちに恩返しすることを目標に、新しい時代に飛び込んでいきたいと思います。これからの日本は、東京五輪に大阪万博など大きなイベントが決定し、私たち若い世代が活躍できる場の広がりを感じます。新しい時代の中で、新翔高校で学んだことを胸に活躍することを誓います」と涙ながらに答辞を述べ感謝した。

(2019年3月2日付紙面より)

卒業証書を受け取る卒業生=1日、新宮市神倉の県立新宮高校
涙ながらに答辞を述べる松根永祐君=1日、新宮市佐野の県立新翔高校
2019年03月02日
103 3年生106人が学びや巣立つ
 串本・古座両校舎で卒業式  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の串本・古座の各校舎で1日、卒業式が開かれた。両校舎合わせて106人(男子62人、女子44人)は祝福を受け、それぞれの思いを胸に学びやを巣立った。

 串本校舎では午前9時に開式された。卒業生78人(男子47人、女子31人)を代表し、東晃宏君(A組)と橋野祥君(B組)、岡村龍之介君(C組)が全員分の卒業証書を受け取った。

 愛須校長は「自分の置かれている環境が理想通りでなくても、なんらかの工夫をして乗り越えることが大事。自分の可能性を信じ、今できることを積み重ねることで自分自身を今より大きな本物の自分にすることができます」と式辞。多くの来賓が参列する中、和歌山県教育委員会生涯学習局の木皮享局長、西前啓市古座川町長などから祝辞が寄せられた。

 在校生の伊森安美さんが「母校100周年という節目の年に卒業される皆さんから伝統のバトンを受け継ぎ、新しい100年を築くために頑張っていきます」と送辞。卒業生を代表して北浦佑菜さん(C組)が体育祭などの行事を振り返り、家族や教師、在校生に感謝を述べ、「今度は私たちが立派な大人になり、恩返ししていきます。間もなく平成の幕が閉じ、新たな時代が始まろうとしている節目の年に私たちは自ら選んだ新しい道へと踏み出します。高い壁にぶつかることもあるでしょうが、かけがえのない高校時代を思い出し、着実に進んでいきたいと思います」と答辞を述べた。

 式では12人が皆勤賞として紹介され、鈴木雄大君(B組)が代表で賞状を受け取った。

 古座校舎では午後1時30分から同校舎最後となる卒業式が行われた。式後は同校OBや地域住民などが集まり、閉校舎式が営まれた。

(2019年3月2日付紙面より)

さまざまな気持ちを胸に卒業証書を受け取る生徒=1日、県立串本古座高校串本校舎
2019年03月02日
104 一般会計は過去最大編成
 来年度の当初予算案発表  (串本町 )

 串本町は1日、来年度一般会計の当初予算案の概要を発表した。規模は103億4600万円(対前年度比7・4%増)で、歳出にはサンゴ台中央線新設事業やくしもとこども園新設事業の基本・実施設計業務委託料などが盛り込まれている。特別会計の同案と共に6日(水)午前9時30分に開会する町議会3月定例会に提出する。

 一般会計の当初予算案の歳入、歳出の内訳は別図の通りで、現町では過去最大規模の編成。歳入における自主財源は27億4972万8千円(構成比26・5%)で、対前年度比0・6%減となっている。

 当局は同予算案の主な事業として▽サンゴ台中央線新設事業(4億5528万1千円)▽サンゴ台7号線改良事業(2億2498万2千円)▽地籍調査事業〈津荷・中湊・西向・神野川が対象〉(1億9558万1千円)▽道の駅駐車場整備事業(1億510万円)▽仮称・串本町観光ループバス運行支援協議会補助(366万7千円)▽新庁舎建設事業〈基本・実施設計業務〉(2313万円)▽くしもとこども園新設事業〈基本・実施設計業務〉(1725万4千円)▽子育て支援事業〈病児保育室新設事業〉(1565万2千円)▽ねんりんピック開催経費(745万3千円)▽学校空調設備整備事業〈小学校9校分の設計業務〉(1780万8千円)▽姉妹都市青少年交流事業(563万8千円)―などを挙げている。

 サンゴ台中央線新設事業は本年度が最終年度で、西の岡付近~サンゴ台間全長約1・6㌔の新道(町道)の年度内完成を目指す。サンゴ台7号線改良事業は、くしもと町立病院~仮称・串本IC間への延長に要する工事請負費と道路用地購入費などを計上している。

 道の駅駐車場整備事業は、収容台数を現行の45台から75台程度に拡大する内容。年度内完了を目指していて、繁忙期に設ける臨時駐車場への誘導利便向上の効果も期待している。

 観光ループバスは7月の開所が見込まれる南紀熊野ジオパークセンターと連動して県と町を主体にして同協議会を立ち上げ導入する観光客向けの路線バス。病児保育室はくしもと町立病院内に定員4人で設けるもので、来年1月の開所を目指す。学校空調設備整備事業は再来年度の導入を見据えた計上。姉妹都市青少年交流事業は、平成23年度を最後に中断している2年に1度のトルコ共和国への学生派遣の再開に充てているという。

 特別会計の当初予算案の規模は病院事業など15会計の合計で87億2210万5千円で、一般会計との合計額は190億6810万5千円。一般会計当初予算案の審議は7日(木)、8日(金)、11日(月)、12日(火)、特別会計当初予算案の審議は13日(水)の本会議で行う見込み。

(2019年3月2日付紙面より)


2019年03月02日
105 防火意識の普及呼び掛け
 春の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(川嶋基正消防長)では新宮、三輪崎、高田、熊野川の4地区に分かれて、住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「忘れてない? サイフにスマホに火の確認」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から17人が参加した。竹内由定団長は「今年に入って当地域においては多くの火災が発生している。事故に十分注意の上、広報活動を」と訓示。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地区の広報に向かった。

 期間中の3日(日)には新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進

▽乾燥時および強風時火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽林野火災予防対策の推進―の七つ。

 市消防本部では▽住まいの防火対策を進めよう▽延焼拡大危険性の高い地域を中心とした火災予防対策や警戒を徹底しよう▽放火されない環境づくりを進めよう▽防火管理体制の徹底を図ろう▽電気用品、燃焼機器、自動車などの適切な使用・維持管理を徹底しよう▽火気器具・危険物は正しく取り扱いましょう▽入山の際は防火意識を―の7点を重点に実施する。

 市消防本部管内で今年に入って発生した火災は住宅火災7件、その他火災3件の計10件。市消防本部では防災行政無線を使った注意喚起や、防火広報を実施しながら特別警戒に当たっている。

(2019年3月2日付紙面より)

消防車両が広報活動に出発=1日、新宮市消防本部
2019年03月02日
106 18人が介護資格を取得  新翔高で修了証授与式  (新宮市 )
2019年03月02日
107 今春入隊予定者らを激励  那智勝浦町長、新宮市長を表敬訪問  
2019年03月02日
108 人口流出に歯止めを  まち・ひと・しごと懇談会  (新宮市 )
2019年03月02日
109 宇津木の早咲きサクラが満開に  古座川町  
2019年03月02日
110 子どもたちの墨彩画並ぶ  喫茶きよもんでパンダ教室作品展  (那智勝浦町 )
2019年03月02日
111 全国大会入賞を報告  ジュニアレスリングクラブが市長表敬  (新宮市 )
2019年03月02日
112 勇気ある行動に感謝  火災の初期消火表彰  (新宮市 )
2019年03月02日
113 感謝を胸に23人卒業  新宮市医師会准看護学院  
2019年03月02日
114 醍醐味交えて技術紹介  文化セで写真撮影講座  (串本町公民館 )
2019年03月02日
115 思い出とメッセージ描く  橋杭小6年生が卒業制作  (串本町 )
2019年03月02日
116 手作りのたこ大空を舞う  井田で30年続く伝統行事  (紀宝町 )
2019年03月02日
117 児童が防災マップ作り  成川小で学校防災研修会  
2019年03月02日
118 元気いっぱいボール蹴る  うどの幼稚園でサッカー教室  
2019年03月02日
119 55期生103人笑顔で巣立つ  紀南高校などで卒業式  
2019年03月02日
120 多くの家族連れらでにぎわう  第15回おもしろらんど春祭り  (串本町 )
2019年03月02日
121 お悔やみ情報