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2021年04月27日
1 安心安全な接種目指し
 新宮市でワクチン集団接種開始  

 新宮市で25日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。この日会場となった市役所別館では、85~102歳の360人に対して接種が行われた。

 65歳以上の高齢者を対象に先月から国内で開始されたワクチン接種。同市では接種会場を▽市役所別館▽佐野体育館▽熊野川総合開発センター▽市役所別館―に分け、接種・予約受付時期をずらすなどの対策を講じていたが、ワクチン供給量に限りがあること、供給が遅れていることなどから申し込み予約が殺到。コールセンターがつながりにくい状況が続き、同会場の接種には定員360人に対し2455人の申し込みがあった。

 次の会場となる佐野体育館での接種〈1回目は5月9日(日)、申し込み予約は終了〉でも、定員360人に対し1374人が申し込んでおり、接種ボーダーラインは81歳以上となっている。なお、熊野川総合開発センター〈1回目5月23日(日)、定員180人〉は5月10日(月)から、次の市役所別館〈1回目6月6日(日)、定員360人〉は5月24日(月)からそれぞれ申し込み予約が開始する。熊野川総合開発センターでの接種は、定員を超えた場合、交通事情などの地域性を考慮し、熊野川・高田地域住民が優先となる。

 この日の接種には、市職員70人、医師4人、看護師16人が被接種者の対応に当たった。会場内の混雑を避けるため15分刻みで被接種者を誘導。6時間かけて360人の接種が完了した。

 市新型コロナワクチン接種推進室の山下泰司室長は「想像した以上にスムーズに接種いただけたと感じている。次の会場でもスムーズかつ安心安全にワクチンを受けていただけるように配慮していきたい」と話していた。

(2021年4月27日付紙面より)

高齢者を対象とした集団接種が始まった=25日、新宮市役所別館
2021年04月27日
2 年長優先で65歳以上開始
 新型コロナワクチン集団接種  (串本町 )

 串本町が24日、65歳以上の町民を対象にした新型コロナワクチンの集団接種を開始した。同町は年長優先で接種する考えで、今回は102歳~88歳の一部、計487人に通知。以降、ワクチン供給が決まり次第、接種希望者を供給数に割り当てて通知を送付するとしている。

 同町12日の発表における65歳以上の町民数は7383人で、7日時点での接種希望者数は5422人(全体の約73%)。対してワクチンは第1弾487人分(1人2回で計算)と第2弾同数の供給が決まっていて、その枠で年長優先に基づき希望者へ順次通知をしている状況にある。

 接種会場はくしもと町立病院で、同町は円滑に進めるため15日に運営訓練を実施。場慣れと課題抽出をし▽受け付けを時間内と時間外の二つに分ける▽医師の問診を3人体制に増強する―といった課題解消策を講じた体制で集団接種に臨んでいる。

 その初回には選挙期間中で運営訓練に立ち会えなかった田嶋勝正町長も視察に訪れ、代表して午前9時~9時30分の接種希望者にあいさつし、接種と併せて引き続きの感染症予防を呼び掛け。以降は待ち時間を軽減するため指定時間を前倒しして受け付けを始め、集団接種を進めた。役場福祉課によると今回は計画した6時間枠(30分×12サイクル)にほぼ収まる形で終えられたという。

 集団接種第1号となった和深在住の田野岡みほさん(90)は「痛みもなく、受けることができて良かった」とコメント。付き添いの次女・沼井恵美さん(68)によると母は一人暮らしをしていて「副作用も心配だけど、かかられたら大変」と話し、無事接種できたことにほっとしていた。

 今回の接種者は3週間後の5月15日(土)に2回目の接種をする。第2弾の接種日は同月6日(木)、11日(火)、13日(木)、18日(火)に分散して1回目、その3週間後に2回目の接種を行う。同課の中田匠課長によると5月中旬ごろに1461人分の供給がある見込みで、期日が確認でき次第、通知の発送を進めるとしている。

 この接種の相談や問い合わせは新型コロナワクチンコールセンター(電話0735・62・1560)まで。

(2021年4月27日付紙面より)

年長優先で新型コロナワクチンの集団接種を受け付け=24日、くしもと町立病院
2021年04月27日
3 ホタル保護を呼び掛ける
 ほたるを守る会が啓発看板  (紀宝町 )

 紀宝町のほたるを守る会(蔵本一範会長)は25日、町内3地区7カ所にホタルの保護を呼び掛ける啓発看板を設置した。

 ホタルが飛び交う美しく楽しい町を目指し、看板には「ホタルは自然環境のバロメーター」と書き、5月から6月中旬までホタル保護のため草を残していることを伝えた。

 会員7人と町職員2人が3グループに分かれて作業し、ホタルが生息する井田川、神内川、相野川の各地区に掲げた。作業に合わせて、同町大里のふるさと資料館前などのビオトープの点検も行った。

 同会では毎年、ホタルが飛ぶ5月1日から6月中旬まで、グループで「ほたる生息パトロール」に取り組んできたが、昨年から新型コロナウイルスの影響で個人パトロールに切り替えた。

 町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息しており、蔵本会長は「今年は桜の開花が早かったので、ホタルも今月下旬から飛び始めるかもしれない。ホタルが飛び交う美しく楽しい町のためにも活動を継続していきたい」と話していた。

(2021年4月27日付紙面より)

看板を設置したほたるを守る会の会員ら=25日、紀宝町神内
紀宝町内でホタルが飛び交う昨年の様子
2021年04月27日
4 図書館マスターになろう! 下里中でオリエンテーション (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長、生徒78人)で23日、「図書館オリエンーション」が開かれた。学校司書の米地紗織里さん、小笠原若穂さん、羽根沙織さんの3人が講師を務め、1年生30人に図書の分類方法や探し方、借り方、返し方などを教えた。

 学校司書は、小・中学校図書館の環境整備などを行う専門職員のこと。同町では図書館のイメージを改善し、子どもたちが本を読んでみようと思える環境づくりを行うという森崇教育長(当時)の方針の下、新宮・東牟婁地方の先陣を切って2015年度から学校司書を配置している。

 現在は3人が活動。月3回ほどの頻度で町内10校の小中学校を巡回し、図書整理や新刊の選定、お薦め本のポップ作り、図書館の利用啓発などの業務に当たり、他市町村の司書らと読書の推進に関わる活動共有や情報交換をしている。

 下里中の図書館は玄関を入ってすぐのロビーにあり、約5000冊を所蔵。オリエンテーションでは米地さんが「みんなで図書館マスターになろう!」と呼び掛け、日本十進分類法(NDC)による図書の分類やジャンルごとの本棚の場所、本を並べる順番などを解説。「私をみつけて!本探しゲーム」では、生徒たちが四つのヒントを基に指定の本を探した。

 杉本彩華さん(1年)は▽ジャンルは数学▽ナゾトキがいっぱい!▽作者は有名大学出身▽作者のお兄さんがメンタリスト―の四つのヒントから「ひらめき王子松丸くんの ひらめけ! ナゾトキ学習」を探し出し、「ヒントを見てどの本かは分かったけれど、どこにあるか探すのが大変だった」と話していた。

(2021年4月27日付紙面より)

ヒントを基に本を探す=23日、那智勝浦町立下里中学校
2021年04月27日
5 近大新宮が3回戦突破
 新宮は延長戦の末敗れる  (春季近畿高校野球和歌山県予選 )
2021年04月27日
6 集団接種の運営訓練実施  5月6日開始に先だって  (古座川町 )
2021年04月27日
7 小田豊彦さんに大臣感謝状  行政相談委員を22年務めて  (古座川町 )
2021年04月27日
8 コロナ対策認証制度  和歌山県が開始  
2021年04月27日
9 真砂充敏さん、大差で5選 田辺市W選挙 
2021年04月27日
10 松山公園や新宮城跡へ  王子ヶ浜小学校が遠足  (新宮市 )
2021年04月27日
11 磯遊びに出掛けよう!  春の磯の生き物たち  
2021年04月27日
12 矢渕中が男女で県大会へ  学校対抗ソフトテニス大会  (南郡予選 )
2021年04月27日
13 親子で楽しく  うどの幼稚園で保護者参観  (紀宝町 )
2021年04月27日
14 4選目指し、出馬決意  現職田岡氏が次期市長選へ  (新宮市 )
2021年04月27日
15 お悔やみ情報
  
2021年04月25日
16 色川茶畑が降霜により打撃
 県内各地でも被害  (那智勝浦町 )

 「こんなことは10年に1回くらいではないか。収穫量はどうしても落ちてしまう」―。そう話すのは那智勝浦町熊瀬川にある農事組合法人両谷園の岡洋祐代表だ。10日早朝、一番茶収穫前の色川地域で発生した降霜(こうそう)によって両谷園のメンバーや取り引きする生産者の茶畑の茶葉に枯死(こし)被害が相次いだという。

 両谷園は同地域在住の榎本静夫さんが1983年に無農薬の茶の栽培を行う自園自製の茶工場を創設。一番茶を使った「上ほうじ茶」や「ほうじ茶」、「大雲取」などの煎茶が町内外から人気で、個人やスーパーなどに販売している。

 当日、被害に気付いた岡代表らは茶畑各所を回り状況を確認。その後、メンバーらで被害に遭い変色した箇所や良い葉も含めて枝をそろえることで木の成長を合わせる整枝を行った。

 被害を調査した東牟婁振興局では、今年は暖かく例年より木の成長も早かったことから新芽に霜の被害が出たと見解を示した。

 和歌山県農林水産部によると、10日の降霜によって県内では同町に加え、白浜町日置川の茶に新梢(しんしょう)しおれや枯死が。さらに梅では、田辺市と上富田町で果実陥没、傷果(しょうか)、落果、新梢しおれの被害が発生しているという。21日現在、県内全体で被害面積が84・5㌶、被害総額が8022万1000円と報告されている。

 同部職員は「2010年に霜の被害は発生しているが、近年は今回のような被害はなかった。適正な温度管理のために暖かい空気を防霜ファンなどで送ることが対策となる」。

 岡代表は整枝を終えた茶畑を見つめ「われわれも含め生産者の方々にとって1年かけて育てた木なのでショックは大きいと思う。自分たちが行った方法が木にとって正しいかはまだ分からない。木をリセットした形となった。品質が落ちなければありがたい」と語った。

(2021年4月25日付紙面より)

降霜被害があった色川地域の茶畑=21日、那智勝浦町熊瀬川
変色した茶葉
2021年04月25日
17 「県民へのお願い」内容変更
 緊急事態宣言発出を受け  (和歌山県 )

 和歌山県は23日、東京都・京都府・大阪府・兵庫県に「緊急事態宣言」が発出されたことを受け、「県民の皆様へのお願い」の内容を見直した。

 3度目の発令となる緊急事態宣言。期間は25日から5月11日(火)まで。また、「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域に愛媛県が追加された。

 これを受け、和歌山県は「大阪府、兵庫県、京都府、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、宮城県、沖縄県への不要不急の外出を控える」の項目に愛媛県を追加。「政府対策本部が『まん延防止等重点措置』の区域を指定している期間」を「政府対策本部が『緊急事態措置を実施すべき区域』等を指定している期間」に変更した。

 県では引き続き▽カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える▽在宅勤務(テレワーク)の積極的な活用―などを呼び掛けている。

(2021年4月25日付紙面より)

2021年04月25日
18 大水害から10年、念願の高台完成
 テープカットで竣工祝う  (紀宝町鮒田 )

 2011年の紀伊半島大水害から今年で10年。相野谷川の氾濫により甚大な被害を受けた紀宝町鮒田地区の高台に一時避難場所が完成し、23日に竣工(しゅんこう)式が行われた。避難場所(約850平方㍍)は海抜20㍍に位置し、今後は鮒田区、鮒田自主防災会と町が連携を深めながら消防車庫の設置など整備計画を進めていくという。

 式では西田健町長、東口高士・鮒田区長、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の川尻竜也所長、町議会の向井健雅議長、萩野進也・総務産業常任委員長がテープカットし、竣工を祝った。

 西田町長は、当時の被害を振り返り「人の命が一番を基本に、安全安心な町づくりに取り組む」とあいさつ。東口区長は高台整備に感謝し「町では日本で最初のタイムラインを策定し、鮒田区でも生活タイムラインをつくった。これからもこの地区で防災の取り組みを頑張りたい」と述べた。

 大水害時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が4棟、大規模半壊が127棟、半壊が41棟、土砂による全壊1棟など181棟が被害を受けた。区では水害を教訓に2018年、高台用地を確保。熊野川で掘削した土砂を活用して紀南河川国道事務所が整備し、今年3月末に完成した。

 想定を超える浸水に備え、一時避難場所より高い海抜60㍍の地点にも避難場所を整備した。

(2021年4月25日付紙面より)

テープカットで一時避難場所の竣工を祝う=23日、紀宝町鮒田
2021年04月25日
19 未成年飲酒防止訴える
 新宮小売酒販組合らが街頭啓発  

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で未成年者飲酒防止・飲酒運転撲滅キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約20人が買い物客らにチラシとティッシュを配った。

 毎年4月は「未成年者飲酒防止強調月間」。和歌山県全体では2000年から、新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを実施している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させる▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律(未成年者飲酒禁止法)がある―を挙げている。

 この日、同組合以外に参加したのは、新宮市立少年相談センター、新宮料理飲食業組合、フランチャイズチェーン協会、(株)オークワ、紀南酒造組合などの皆さん。

 啓発活動は、ソーシャルディスタンスの確保や手指消毒、「なるべく声を発さない」などの新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施。

 辻理事長の開会宣言の後、マスクと手袋を着用した参加者らは「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」「年齢が確認できない場合は、新宮小売酒販組合加盟店は酒類の販売はいたしません」とエンドレステープが流れる中、買い物客らに啓発物資を渡した。

 強調月間に当たり、辻理事長は「未成年者はまだ体ができていないため辛抱いただきたい。お酒は二十歳になってから楽しんで」と呼び掛け。

 新型コロナの影響で規模縮小となった啓発活動や、小売店や飲食業など多くの事業者が長引くコロナ禍により売り上げ減などにあえぐ現状に対し「多くの事業者が苦労していると思う。コロナが終息し、みんなでワイワイとお酒を楽しめる日が早く来れば」と話していた。

(2021年4月25日付紙面より)

買い物客らに未成年飲酒防止を訴える=23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年04月25日
20 矢渕中、紀宝柔道会が活躍
 松阪市スポ少交流柔道大会  
2021年04月25日
21 優勝は久司雅代さん
 なちかつGGCクラブ大会  
2021年04月25日
22 玉置裕さんが新委員長に  千穂第一地区福祉委員会が総会  (新宮市 )
2021年04月25日
23 自費PCR検査に助成  紀宝町が上限1万円を  
2021年04月25日
24 紫と白の競演を期待  フジの花が新緑に映える  (那智勝浦町南平野 )
2021年04月25日
25 きれいなお花がいっぱい  丹鶴幼稚園がお散歩  (新宮市 )
2021年04月25日
26 お悔やみ情報
  
2021年04月24日
27 生徒ホール改装プロジェクト
 創立120周年記念事業で  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市神倉の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で、生徒有志による「生徒ホールリニューアルプロジェクト」(進藤友華代表)が始動した。11月に開催予定の除幕式に向け、生徒主導で生徒ホール(食堂)や周辺スペースの空間デザインを行い、生徒憩いの場を創造していく。

 同校の前身となる旧制新宮中学校は1901(明治34)年、旧制新宮高等女学校は06年に開校し、戦後の学制改革を経て48年に新宮高校が発足。これまでの卒業生は総計3万6000人を超え、同市の名誉市民である佐藤春夫や中上健次をはじめとした著名な文化人やスポーツ選手を輩出している。

 生徒ホールは中庭に面した食堂施設のことで、築47年、広さ約334平方㍍。改装に際して屋外に小規模の公園スペースを設け、旧制新宮中学校の正門を再建したモニュメント設置の計画があるものの、基本的なデザインは生徒主体で行い、教職員や新宮高校創立120周年記念事業実行委員会(委員長=西哉素史・同窓会会長)はサポート役に徹する。

 21日の昼休みにはプロジェクトメンバー21人が集まり、5月25日(火)のプレゼンテーションに向けた会議を開いた。全員が昨年導入されたタブレット型パソコン端末を持参。最初にデザインの基礎となる全校生徒のニーズを集約するため、週内に現状の食堂の課題や改善点を考えて共有する方針を決めた。

 今後はパソコンの共同作業やチャット、アンケート機能などを駆使し、多忙な学校生活の中でも効率的なアイデア出しを行い、試行錯誤を繰り返してデザイン案を磨いていく。

 進藤代表は「校内放送で創立120周年のことを知り、自分たちが卒業した後も、後輩たちに何か残していけるものをと考えて参加を決めた。みんなが過ごしやすく、明るい食堂にしたい」と意気込みを語った。

  □     □

■新宮高校創立120周年記念事業実行委員会

 同窓会、新中会、振学会、学校が一体となって設立した団体。これから同校で青春時代を過ごす若者たちに憩いや思い出の場所を提供するため、同窓会室や食堂リフォームなど、さまざまな記念整備事業を展開していく。

 現在、記念事業に関わる寄付を募っており、問い合わせは新宮高校(電話0735・22・8101)まで。

(2021年4月24日付紙面より)

リニューアル予定の生徒ホール=21日、新宮市の県立新宮高校
プロジェクトメンバーが会議
進藤友華代表
2021年04月24日
28 景観保ち美化意識高める
 県職員が清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )

 東牟婁振興局新宮建設部は22日、国道168号、同169号、県道那智山勝浦線で本年度初めてとなる清掃活動を実施した。職員20人が参加し、各箇所でごみ拾いに取り組んだ。

 活動は観光客や地域住民たちの快適な道路利用や景観美化を目的に東牟婁地域の玄関口である3カ所で毎年4、8、12月の年3回実施している。

 参加者は2人一組となって道路を清掃。那智勝浦町では、かつうら御苑前や体育文化会館などの歩道や道路沿いに落ちている吸い殻や空き缶、ペットボトルなどのごみを丁寧に拾っていった。

 同部職員は「近年では、ごみの量自体は減少傾向にあると聞いていますが、たばこの吸い殻やお菓子の袋などの細かなごみが見られました。景観を保つため、私たち職員はもちろん、多くの方々により一層の美化意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2021年4月24日付紙面より)

清掃活動に取り組む職員=22日、那智勝浦町の県道那智山勝浦線
2021年04月24日
29 5月中旬からの接種に向け
 シミュレーションで流れ確認  (紀宝町 )

 5月中旬から開始する新型コロナウイルスワクチンの集団接種を円滑に実施するため、紀宝町は22日、接種会場の町生涯学習センターまなびの郷でシミュレーションを行った。

 1時間で40人接種が可能か検証するためで、町内医療機関の医師、看護師、被接種者役の役場職員、熊野市消防本部紀宝分署の署員ら約60人が参加。スタッフはサーモグラフィーで検温した被接種者を会場内に案内し、予診表に記入漏れがないか確認。予診室に誘導して医師が問診、看護師が接種した。円滑な運営もあって1時間40人の目標を達成し、最後は接種後のアナフィラキシー発症を想定して診察から搬送までを訓練した。

 参加者からは「マスク越しだと呼び出しの声が聞こえない」「脱衣スペースが必要」「入り口で密になる」などの意見があり、レイアウト変更の提案があった。視察した西田健町長は「協力していただいた医師の方々に感謝します。今後はスムーズな接種につながるよう課題解決に向けて努力する」と話していた。

 町は集団、個別の両接種を並行して行う計画で、高年齢順に85歳以上の希望者から段階的に予約を受け付ける予定。すでに65歳以上の約3900人に接種券や予診表などを郵送した。

(2021年4月24日付紙面より)

集団接種に向けたシミュレーション=22日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2021年04月24日
30 家庭の味受け継ぎ出荷も
 親子両輪の茶摘み始まる  (古座川町 )

 古座川町三尾川(みとがわ)、上田正弘さん(56)宅で今年も、親子両輪の茶摘みが始まった。少量だが出荷もしていて、5月には新茶を出す方向で作業に励んでいる。

 陸上交通の発達により物流が盛んになる以前はみそと並んで自家製が普通だった茶。熊野地方では郷土食「茶がゆ」の食文化も発達するなど生活に身近な作物で、今も新芽を摘んで自家用とする人は少なくない。

 上田さん宅のチャの木は生産出荷を目的とした畑ではなく、ほどよく木陰になる山の裾に根付く。母・良惠さん(87)は嫁いで半世紀以上、茶摘みに励み家庭の味を守り続けている。父が先立ち、母から今きちんと受け継がないと幼少から親しんできた味が途絶えてしまうと直感した正弘さんは、以来本腰を入れて母と茶摘みをするようになった。

 自家製の茶をおいしくいただくための良惠さんのこだわりは奥深く、3年目の今も叱られながら日々作業。▽次に収穫する芽を残して新芽を摘む▽祖母の代にはすでにあった鉄釜で蒸してから炒る▽今では入手困難になったむしろを長持ちさせるため厚紙を敷いた上で手もみする▽混ざり物はこまめに取り除く―など、かける手間の一つ一つが慣れ親しむ家庭の味を守る上で欠かせないとして懸命に教わっている。

 「市販の茶と母が作る茶は味わいが違う」と正弘さん。母が受け継ぎ半世紀以上培った自家用の知恵を自分も受け継ぎ、茶畑育ちの市販の茶が主流となった時代だからこそ昔ながらの自然のままを飲んでほしいという思いで「上田農園」の屋号を掲げ、両輪で仕上げた茶葉を出荷しているという。

 今年は新芽の成長が早く、21日から茶摘みを開始。正弘さんは「両親が守ってきた実家を自分の代で荒らすのではなく、何か一つでも作って生かしたい」という思いも力にして日々作業に励んでいる。

(2021年4月24日付紙面より)

山裾のチャの木の新芽を母の教え通りに摘む上田正弘さん=22日、古座川町三尾川
「これは人様にも出すものだから」と気遣い、こまめに混ざり物を取り除く上田良惠さん
2021年04月24日
31 指定文化財に追加・名称変更  一遍上人名号碑附摩崖名号碑  (和歌山県 )
2021年04月24日
32 感染対策事業者支援など可決  集団接種予約方法に意見も  (新宮市議会 )
2021年04月24日
33 「良いことあってほしい」  空が色づき輝く彩雲  (新宮市 )
2021年04月24日
34 「お弁当おいしいよ」  春の遠足でグリーンピアへ  (相野谷小 )
2021年04月24日
35 かわいい「こいのぼり」  ママサークル「さくらんぼ」  (紀宝町 )
2021年04月24日
36 絵地図原画など9点展示  生駒和歌子さん迎え個展  (田並劇場 )
2021年04月24日
37 交通事故の撲滅目指し  新たな3人に委嘱状を交付  (新宮市交通指導員 )
2021年04月24日
38 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第33回】ファストフードは食べちゃダメ?  

 子どもはファストフードが好きですよね。「ファストフードを子どもに食べさせたくない」―そういう方は私の周りにもいます。確かに、明らかにヘルシーじゃないというイメージがありますよね? でも絶対に駄目!ということはありません。実際に、ファストフードの健康被害を訴える研究論文は特に海外にたくさんあります。でも、そのほとんどが、ジャンクフードを毎日摂取した結果とか、週に3回以上ハンバーガーを食べると、とかいう極端なものなんです。日本で出回っている怖い話のほとんどはこういった極端な研究結果を基にしたものが多いので、ネットの情報に過敏になる必要はありません。そして、何か一つのものを食べ続けることはファストフードに限らず、健康に害を与えます。塩だってそうですよね? つまり極端にたくさんでなければ、何の問題もないということなんです。

 ではファストフード店を利用するとき、何を意識すればより良いかをお伝えしたいと思います。一つ目は栄養です。ファストフードは、栄養は偏りがちですね。取ったものではなく、取れなかったものを意識してください。野菜が不足しがちなメニューが多いので、セットにサラダや野菜ジュースを付ける。翌日は野菜を多めの献立にするなど、その当日じゃなくてもよいので、栄養を補うことを意識してあげてください。

 そしてもう一つ、ジャンクフードは基本的に味付けが濃いものが多いですよね。いわゆる大味です。味の嗜好は、完全にその食環境で決まります。つまり、幼少期から濃い味付けのものばかり食べていると濃い味付けのものしかおいしいと感じられなくなってしまうわけです。これは、糖分の過剰摂取や塩分過多にもつながるので、やはりヘルシーではありませんよね。でも、味覚形成のためにはいろんな味に触れることはとても有益です。だからこそ、家では普段、比較的薄味のものやだしを利かせた献立にするのがおすすめです。

 毎日ファストフードを食べるという人はいないと思いますが、禁止せずほどほどがちょうどよいのです。特別なお楽しみとして私は月に2回くらいを上限にするのが、ちょうどよいかなと思っています。

 最後に一番意識してほしいことをお伝えします。それは、楽しんで食べること! 食べるものがファストフードでも、ジャンクフードでも、子どもと共有する、大切な食事の時間です。変に神経質になって、「野菜も食べなさい」とか「野菜ジュースにしなさい」とか無理強いする必要はありません。取れなかったものは1週間くらいかけて調整すればオッケーです! むしろ、食べるとなれば思い切り楽しんで、たくさんお話をしながら楽しくいただきましょう! お母さんが笑顔で食べること! それが子どもの心には一番の栄養です。

(2021年4月24日付紙面より)

2021年04月24日
39 お悔やみ情報
  
2021年04月17日
40 一歩でも半歩でも前へ 春の例大祭締めくくる「渡御祭」 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が15日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれる中、御神霊(おみたま)を納めた唐櫃(からひつ)と時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。

 主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。

 午前にあった本殿祭には約100人が参列。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、同市をはじめ当地方の関係者のみに参列を呼び掛けていた。

 修祓(しゅばつ)、祝詞奏上などに続き、九鬼宮司が四方を榊(さかき)の風によってはらい清め、太陽を迎える新作神楽の男舞「熊野」を舞い新型コロナの終息などを祈願。

 午後からは神木の榊を手にした神職を先頭に、修験者やみこらが渡御。ほら貝や笛の音が町中に響き、沿道から地域住民らがその様子を見守った。

 大斎原では祭典を寿(ことぼ)ぎ、青年会有志が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉奏。5人の稚児と父親の八撥(やさばき)神事が営まれた。神事後には那智山青岸渡寺の副住職で熊野修験の髙木亮英正大先達(しょうだいせんだつ)らによる採燈大護摩が行われ、最後に参拝者らに餅と挑花が配られた。

 九鬼宮司は、今なお全国各地で厳しい状況が続くコロナ禍に言及。「今後も大変な日々が続くが前を向き、一歩でも半歩でも自分の歩幅で進んでほしい。コロナが終息し、来年は全国各地の方々にお祭りのご案内ができることを願うばかり」と祝詞や男舞に込めた思いを語った。

 また、新型コロナの影響で地元中学生参加による「大和舞」奉奏が困難な中においてその役目を引き継いだ青年会有志らに対し拍手を送り「今の状況を打破するためには若い人や関係者が協働していかなければならない」と感謝の意を示した。

(2021年4月17日付紙面より)

唐櫃をかついだ神職や時代行列が渡御=15日、田辺市の熊野本宮大社
2021年04月17日
41 被接種者役の協力得て
 ワクチン接種をリハーサル  (串本町 )

 串本町が15日、くしもと町立病院で新型コロナウイルスワクチン接種のリハーサルに取り組んだ。

 24日(土)から始まる65歳以上を対象にした接種を安全かつ円滑に進めるための課題抽出が目的。当日は老人クラブ連合会、食生活推進協議会、保健推進協議会の各会員26人が被接種者役として協力し、接種する側の医師や看護師、病院職員や役場福祉課職員が現在考えている接種体制を実践(接種のみ模擬実践)して要領や円滑化の糸口を探った。

 被接種者から見た流れは①受け付け〈検温と受付番号発行を含む〉②看護師による予診票確認③医師による予診〈接種不可の判断時はここで一端終了〉④看護師によるワクチン接種⑤状態観察―の順。福祉課の中田匠課長が一同に改めてリハーサルの趣旨などを伝え、同病院事務部の名田倍也事務長が院内における一連の流れの動線を説明してリハーサルを始めた。

 初回の24日は午前9時~正午と午後1時~4時、計6時間で487人の接種を想定。逆算して30分につき40人程度のペースで接種または予診による見合わせの判断が必要となる。この日は協力者26人という数から推して、30分で終了することを目標に設定した。

 結果、終了までに要した時間は1時間強。15分の状態観察を差し引いても45分程度かかった計算となり、中田課長は「今後の反省会で出せる限りの課題を集約して、どうスピードアップさせるかを検討する。本番までにスムーズに進められるよう改善を図りたい」と緊張感をにじませた。

 被接種者役はリハーサル後、気づいた事柄をアンケート回答するなどして今後の改善に協力。接種する側を代表して同病院の竹村司病院事業管理者は「接種当日は二の腕を出しやすい服装で、また前もって入浴で肌をきれいにしてきてほしい」など協力を呼び掛けながら締めくくった。

  □     □

高齢者接種は年長から順に



 同課によると、7日現在で65歳以上高齢者のうち5422人(全体の約73%)が接種を希望。他方、15日現在でめどが付いているワクチン供給は12日の週分と26日の週分の各487人×2回分のみで、接種体制上で想定する数より供給が少ないという。

 そのような中、65歳以上を対象にした接種は年長優先(初回は102歳~88歳〈一部〉の幅で実施)とし、接種日時など案内通知はこの序列を基本にして順次希望者へ郵送するとしている。

(2021年4月17日付紙面より)

接種のリハーサルに臨む看護師や職員ら=15日、くしもと町立病院
2021年04月17日
42 連携強化しテロ対策を
 関係機関集まり協議  (新宮港港湾危機管理コアメンバー会合 )

 新宮港におけるテロ対策の一層の強化を図るために15日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が開かれた。関係9機関が出席し、テロ未然防止のための水際対策の重要性について再確認した。

 コアメンバーによると、新型コロナウイルス感染症が世界中に拡大し、国内で多くの感染者が発生している状況下においても、国際テロ情勢は依然として厳しい状況にあるという。今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、これまで以上にテロ等未然防止のための水際対策の重要性が高まっているとしている。

 新宮港港湾危機管理担当官の上野春一郎・田辺海上保安部長は、東京オリンピックの開催はテロリストにとっては絶好の機会となるとし、コロナの影響から世界各地で各種イベントが中止となる中でも各国でテロは起きていると伝えた。先月、インドネシアで発生したキリスト教徒を狙った自爆テロや首都ジャカルタの国家警察本部に武装した女性が侵入し射殺された事案を報告した。

 上野保安部長は「わが国の水際危機管理チームの設置は水際対策に万全を期してテロを未然防止することだが、各組織のみではことをなし得ない。関係機関による連携が求められていることを確認しておきたい」と述べた。

 副担当官の山田守孝・新宮警察署長はテロ情勢について、近年のイスラム過激派組織ISIL(アイシル)が支配地域を失ったことから戦闘員らが母国や第三国でテロ行為を敢行する可能性があると述べた。アルカイダは引き続き、オンライン機関誌を通じて信者に欧米諸国に対するテロ行為の実行を呼び掛けていると説明した。

 過激派組織による海外発生のテロ事件では日本人にも被害が発生しているとし、欧米では国外の過激思想に共鳴した国内信者によるテロを行う「グローンテロリズム」の存在にも触れた。

 山田署長は「テロ行為に手を染めることをいとわない過激思想を持つ人物は国内だけでなく、熊野地方に存在してもおかしくない。今年は東京オリンピックに加え、和歌山県内では国民文化祭も開催される。テロ対策は官民一体となって推進する必要がある。各機関においてはテロは差し迫った脅威であることを認識していただきたい。テロリストは国内に入れない基本方針で情報共有を図り、一層の連携強化を」と呼び掛けた。

 会合の参加機関は▽田辺海上保安部(串本海上保安署)▽新宮警察署▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽和歌山県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部。

(2021年4月17日付紙面より)

関係機関が集まり会合=15日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
上野春一郎・田辺海上保安部長
山田守孝・新宮警察署長
2021年04月17日
43 民間の力で健康づくり支援
 地域活性化起業人を活用  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は本年度より、総務省が推進する「地域活性化起業人(令和2年度までは地域おこし企業人)」の制度を活用して株式会社ルネサンス=東京都=の社員、島田匡平さん(39)を受け入れた。15日には同社や町の関係者が集まり、役場で記者会見を開いた。起業人導入は和歌山県内初。

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■地域活性化起業人とは



 三大都市圏にある民間企業などの社員が知見を生かして一定期間、地方自治体で地域独自の魅力や価値の向上につながる業務に従事する。期間は半年から3年間で、両者が協力して人の流れの創出を目指すもので、今回は世代間の交流による子どもから大人までの体力増進や高齢者の健康づくりなどを行う人材の登用となった。

 また、派遣元企業に対する負担金など起業人の受け入れに要する経費や、起業人が発案・提案した事業、起業人の受け入れ準備などの経費には上限はあるが、特別交付税措置が受けられる。

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■株式会社ルネサンス



 同社は全国にスポーツクラブやフィットネススタジオや介護リハビリ施設などを175カ所以上展開し今年で創業42年を迎える。培ったノウハウを生かして企業や自治体での健康作り支援などのヘルスケア関連事業、海外市場へ向けた取り組みなども実施している。

 現在は200の自治体で健康事業を展開しており、東京オリンピック競泳種目のリレーなどに代表入りした池江璃花子選手が所属していることでも有名。

 これまで鳥取県伯耆(ほうき)町で公共施設を有効利用し町民の健康増進につながる「フィットネス&スタジオパル」と「みぞくちテラソ」の2施設を開業。町や町社会福祉協議会と連携しながら支援を行っている。

 フィットネス&スタジオパルでは補助金なしの黒字経営で7人の雇用を創出している。みぞくちテラソはシニア層の就労や運動、コミュニティの場づくりに取り組んでいるという。

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■記者会見では



 同社地域健康推進部の日高拓郎次長は「起業人制度を活用し、健康課題を抱える町の健康づくりや課題解決に役立ててほしい。町民の皆さまが元気になれるように伴走していきたい」と語った。

 派遣された島田さんはこれまで同社が経営する福岡県の施設でトレーナーとして10年間勤務してきた実績がある。現在は同町湯川に在住。今後は各施設に赴いて園児や児童、生徒の健全な体力増進や高齢者の健康増進などの指導やアドバイスを行う予定だ。

 町の印象について島田さんは「世界遺産の熊野古道や温泉、生マグロと魅力ある場所」と評価。

 今後は「学んできたノウハウを生かし、町民の皆さまの健康などをサポートしたい。町が抱える課題を解決し、町に住みたい方を増やしていきたい」と抱負を述べた。

 堀順一郎町長は「当町では子育て支援や高齢者の健康増進に取り組んでいる。非常階段が完成した体育文化会館や木戸浦グラウンドを利活用したいと考えており、町民と意見交換をしながら事業を進めていく。専門人材の島田さんには町民のためにもできるだけ長く町にいていただきたい」と語った。

(2021年4月17日付紙面より)

地域活性化起業人として活躍が期待される島田匡平さん(中央)=15日、那智勝浦町役場
2021年04月17日
44 次期4年間の挑戦を見る  選挙戦もいよいよ佳境へ  (串本町 )
2021年04月17日
45 事業再構築補助金の相談窓口  新宮商工会議所内に開設  
2021年04月17日
46 マツバウンランの花  熊野地方各地で  
2021年04月17日
47 青空の下で演奏楽しむ  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (近大新宮 )
2021年04月17日
48 子育てに小さな彩りを  手形足形アート教室スタート  (新宮市 )
2021年04月17日
49 朝の読書活動など評価  尾呂志学園中が大臣表彰  
2021年04月17日
50 自慢の庭を公開中  オープンガーデン熊野  (熊野市 )
2021年04月17日
51 横断歩道は左右の確認を  1年生対象の交通安全教室  (神内小 )
2021年04月17日
52 身に覚えないメールに注意を  高齢者見守り隊が啓発活動  (紀宝町 )
2021年04月17日
53 ケヅメリクガメがお目見え  道の駅「ウミガメ公園」に  (紀宝町 )
2021年04月17日
54 お悔やみ情報
  
2021年04月15日
55 終息祈願し浦安の舞奉納
 熊野那智大社で「桜花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。

 平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。

 神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。

 男成宮司は「昨年の桜花祭は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の中で営んだ。現在も東京や大阪でまん延しているが、そんな中でも季節の移ろいは変わらず、春を迎え桜が咲いている。厳しい状況だが桜を愛(め)でる気持ちになっていただけたら。今後も感染防止に注意し、一日も早い終息を心から祈念しています」と語った。

 神事の後、参列者には桜餅が振る舞われた。

(2021年4月15日付紙面より)

滝前で浦安の舞が奉納された=14日、那智勝浦町の飛瀧神社
2021年04月15日
56 集団接種「慌てず予約を」
 電話がつながりにくい状況  (新宮市 )

 新宮市で25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の予約受け付けが12日から始まった。初日、翌日ともにコールセンターには電話が殺到しつながりにくい状況に。そういった現状を鑑み、市新型コロナワクチン接種推進室では「接種は予約先着順ではないため、慌てず焦らずに予約を」と呼び掛けている。

 65歳以上の高齢者を対象に12日から国内各地で始まったワクチン接種。政府は6月末までに全高齢者約3600万人分を市区町村に配布し終える計画としている。

 市では現在、接種・予約受け付け時期をずらして【別表①】①市役所別館②佐野体育館③熊野川総合開発センター④市役所別館―での集団接種を予定。

 各会場360人(③熊野川総合開発センターは180人)が定員。現在予約を受け付けているのは①市役所別館のみで予約受け付け期間は16日(金)まで。

 ①市役所別館②佐野体育館に関しては、定員を超えた場合は高年齢順で受け付けを確定する。受け付けが確定した場合、予約に漏れた場合いずれについても通知が送付される。

 コールセンター(電話0120・89・5070)がつながらない場合はFAX(0120・79・5070)もしくは市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)・公式LINE(ライン)でも予約可能。FAXの場合は▽FAX番号▽電話番号▽名前▽生年月日(西暦)▽接種券番号(10桁数字)▽希望する接種会場(現在は①のみ)―を記入する。

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■医療機関での接種予約はまだ



 個別接種については5月上旬を予定しているが、個別接種が可能な医療機関は現在調整中で予約も受け付けていないため、同推進室では、基礎疾患のある人や接種に不安のある人の相談とは別に、かかりつけ医に対する個別接種の可否や接種日、予約などの問い合わせは通常業務に支障をきたす可能性があるため控えるよう呼び掛けており、「調整でき次第、予約方法と併せてお知らせしたい」としている。

(2021年4月15日付紙面より)

「慌てずに予約を」と呼び掛けている=13日、新宮市役所別館
【別表①】
【別表②】
2021年04月15日
57 募金額、2年連続県内1位に
 UMOUプロジェクト  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は三重県共同募金会の「UMOU(うもう)プロジェクト」に協力しており、昨年の募金額が2年連続で三重県内1位となった。

 町社協では2014年から活動し、現在は町の協力を得ながら年間を通して羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。昨年の実績は4万3600円だった。

 このプロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2021年4月15日付紙面より)

今年もUMOUプロジェクトへの協力を呼び掛けている紀宝町社会福祉協議会
2021年04月15日
58 大きな成長を願い
 四村川などに稚アユ放流  (熊野川漁業協同組合 )

 アユ釣りシーズンを前に、熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は14日、管内流域に稚アユ計1350㌔を放流した。

 この日放流したのは、大塔川450㌔、赤木川上流200㌔、高田川150㌔、三越川100㌔などで、田辺市本宮町の四村川では、同組合四村川地区の森俊博さんら約10人が体長7~10㌢の稚アユ450㌔を3カ所に分けて丁寧に放していった。

 森さんは「前日の雨の影響もなく、放流を終えることができて安心しました。稚魚のサイズも大きめだったので、無事に大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスの影響もあるので、アユ釣りが解禁になった際には感染症対策をしっかり施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。

(2021年4月15日付紙面より)

稚アユを放流する組合員=14日、田辺市本宮町の四村川中流
2021年04月15日
59 8チームが熱戦を展開
 ホップリーグ東牟婁ブロック大会が開幕  
2021年04月15日
60 9チームが出場し熱戦
 スポ少野球東牟婁予選が開幕  
2021年04月15日
61 手拍子で盛り上がる  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (新宮高校 )
2021年04月15日
62 手縫いの雑巾を寄贈  千穂第一地区福祉委員が神倉小に  (新宮市 )
2021年04月15日
63 総健歌謡クラブが寄付  災害時の復興事業財源に  (那智勝浦町 )
2021年04月15日
64 歴史守り新たな市場目指す  髙岡商店が農林水産大臣賞受賞  (新宮市 )
2021年04月15日
65 動機、公約、力点を聞く  串本町議選候補者アンケート  
2021年04月15日
66 質問5項目で考えを聞く  串本町長選候補者アンケート  
2021年04月15日
67 立候補者2人の横顔紹介  決意や目指す将来を聞く  (串本町長選 )
2021年04月15日
68 組合議会議員を選出  紀宝町議会が臨時会  
2021年04月15日
69 地震・津波から身を守る  うどの幼稚園で避難訓練  
2021年04月15日
70 「黎明が丘」を語る  中田重顕さんと阪本浩子さんが御浜ローカルラボで  (御浜町 )
2021年04月15日
71 お悔やみ情報
  
2021年04月08日
72 町民への周知深めるために
 町歌と春夫の歌詞が体文へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は6日、ヒノキ製の町歌ボードと新宮市輩出の文豪・佐藤春夫の「秋刀魚(さんま)の歌」直筆原稿を体育文化会館に移設した。町歌ボードはアリーナの壁面に、原稿はアリーナ前のロビー壁に設置された。

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■町歌ボード



 町歌は那智勝浦町制30周年を記念し、1985年4月に制定されたもので、ボードは40周年を迎えた95年に姉妹都市である長野県上松町から寄贈され、町長室に飾られていた。

 今月より午後5時のチャイムが町歌に変更となったことから、町民に広く知ってもらいたいという堀順一郎町長の思いもあり、多くの人々が利用する同館への移設に至った。

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■佐藤春夫直筆の歌詞



 新宮市出身の春夫は同町にもゆかりのある人物で、同町八尺鏡野(やたがの)には父の豊太郎の生家である下里懸泉堂(けんせんどう)もある。

 直筆の歌詞原稿は、59年に紀勢本線が全通した際に記念してJR紀伊勝浦駅前に建立された歌碑の元となったもの。

 原稿は91年2月に町指定文化財に登録され、長きにわたって町長応接室に設置されていた。町歌ボードと同様、多くの人に知ってもらおうと同館に移設した。

 堀町長は「これまで町歌は町民の皆さまに歌っていただける機会がなかった。町のことがしっかりと盛り込まれた分かりやすい歌詞となっている。これを機会に親しんでいただき、歌っていただけたら」。

 原稿については「春夫の直筆が見られることも少ないと思う。町民だけでなく、多くの方々に見てもらいたい」と語った。

(2021年4月8日付紙面より)

広く周知するために町歌ボードを移設=6日、那智勝浦町の体育文化会館アリーナ
佐藤春夫の直筆の歌詞を見ることができる
2021年04月08日
73 65歳以上へ接種券送付
 新型コロナワクチン  (新宮市 )

 新宮市は5日、65歳以上の市民に対して、新型コロナウイルスワクチン接種券を送付した=写真。封筒にはワクチン接種までの流れや予約方法・接種会場などの説明や、ファイザー社製ワクチンの説明などが同封されている。

 接種は「集団接種」「個別接種」のいずれかを選択可能。集団接種に関しては25日(日)、市役所別館での接種を皮切りに、佐野体育館(5月9日)、熊野川総合開発センター(23日)、市役所別館(6月6日)を予定している(いずれも1回目の接種日)。

 25日の集団接種については、12日(月)から予約受付を開始する。25日の市役所別館と、5月5日の佐野体育館での集団接種については、定員を超えた場合は重症化リスクの高い「高年齢順」で受付を確定する。

 接種会場への移動について、市はタクシーの初乗り料金(580円分)を補助。タクシー利用券も同封されている。また、集団接種会場への無料シャトルバスの支援も予定しているという。

 個別接種については5月上旬からかかりつけ医(直接予約)などで接種開始予定としている。

 市新型コロナワクチン接種推進室では「当初は、ワクチンの数に限りがありますので接種いただけるまでしばらくお待ちいただくこともありますが、国から順次供給される見込みで、必ず全員の方が接種できますのでご安心を。これまでの感染症対策を継続しながら、接種の時期までお待ちください」と呼び掛けている。

(2021年4月8日付紙面より)


2021年04月08日
74 顔の見えるつながりを
 オンラインで姉妹都市交流  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市は7日、市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)とオンラインをつなぎ「オンライン生徒交流会」を実施した。市内の中学校に通う4人が参加。「バーチャルホスト生徒」としてサ市の生徒9人に市の魅力などを発信。交流を深める機会とした。

 両市は1974年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。

 本来なら春の生徒訪問団が来新する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため昨年に引き続き相互訪問が困難な状況に。隔年で実施していた国際理解教育海外研修も、本年度は市内中学生の派遣の中止が決定している。

 そういった状況の中、両市は姉妹都市間の往来と本来の交流活動の再開を願いつつ、友好関係継続のための交流方法を模索。本年度の交流事業として、市内中学校に在籍する生徒にサ市の生徒や市民との交流を持つためにオンライン交流会を実施するに至った。

 交流会は10日(土)にも開催予定で、この日は小西汰知君(緑丘中2)、宮本彩音さん(近大中2)、吉良和子さん(同)、吉良佳子さん(同)が参加。

 市教育委員会の雜賀まどかさんが生徒らに対し「サ市の生徒たちは新宮市に来たかったのに来られなかった人たち。今日はバーチャルホストとして新宮の魅力を伝え、顔の見えるつながりを」と呼び掛け。市姉妹都市親善協会の須崎恵美会長や外国語指導助手(ALT)らが交流会の様子を見守った。

 生徒らは英語で自己紹介を行った後、ミニゲームや、折り紙を使って日本文化を紹介するなどして交流。最後にカードとプレゼントを交換し、コロナ終息後の再会を誓い合った。

 吉良佳子さんは「コロナの影響でオンラインという形になったが、英語力を生かして交流できて良かった。これからも勉強してもっと交流を図れるようになれたら」と話していた。

(2021年4月8日付紙面より)

情報交換などを通して交流を図った=7日、新宮市役所
2021年04月08日
75 「熊野大花火大会」今年も中止
 新型コロナウイルスの影響で  (熊野市 )

 熊野市の七里御浜海岸で8月17日に開催を予定していた「熊野大花火大会」の中止が決まった。全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、昨年に続き2年連続の中止となった。

 6日に実施した熊野大花火大会実行委員会で協議し、新型コロナの影響がいまだ継続している中で観覧者や大会関係者、ボランティアなどの感染防止対策を講じての安全安心な大会運営が難しいと判断した。例年、地元や各企業からの協賛によって運営しており今年は協賛募集も中止とした。

 大会本部長の河上敢二市長と大会実行委員長の中平孝之市観光協会長は連名で「毎年、熊野大花火大会を楽しみにしていただいている皆さまのためにも、開催に向けて協議を重ねてまいりましたが開催中止に至りました。新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、来年は多くの方に楽しんでいただけるような熊野大花火大会が開催できるよう、実行委員一同力を合わせていく所存です」などとコメントを公表した。

 熊野大花火は初盆供養として江戸時代から始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る。全国屈指の花火大会として知られ、海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」、フィナーレの鬼ヶ城大仕掛けなど色とりどりに夜空を覆う花火が観衆を魅了している。例年、17万~18万人が訪れているが、昨年は戦後初の中止となった。

(2021年4月8日付紙面より)

以前の熊野大花火大会の様子
2021年04月08日
76 交流の場、対策取って再開  「すみれサロン」1年ぶりに活動  (紀宝町 )
2021年04月08日
77 新1年生が元気に初登校 紀宝町内全小学校で入学式 
2021年04月08日
78 記憶紡いだ冊子に感謝状  「懐かしいまち 那智勝浦町 天満」  
2021年04月08日
79 165人が新たな歩み  近大新宮高校・中学校で入学式  
2021年04月08日
80 自らの可能性を追求して  新宮高校に194人入学  
2021年04月08日
81 串本町の令和3年施政方針③   
2021年04月08日
82 火災救急など実績を記録  令和2年の年報まとめる  (串本町消防本部 )
2021年04月08日
83 物資配って心掛け促す  春の全国交安運動街頭啓発  (串本町や古座川町 )
2021年04月08日
84 お悔やみ情報
  
2021年04月07日
85 春の全国交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など展開  

 正しい交通ルールの順守とマナーの実践を呼び掛ける「春の全国交通安全運動」が始まった。15日(木)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保」「自転車の安全利用の推進」「歩行者などの保護をはじめとする安全運転意識の向上」「飲酒運転の根絶」を重点に全国で活動が行われる。

 新宮市では初日の6日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)、市交通指導員協議会、市交通安全母の会、交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会(会長・酒井清崇東牟婁振興局長)、新宮警察署(山田守孝署長)など関係者約50人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会を開いた。

 田岡市長は「昨年新宮市においては事故発生件数、負傷者数ともに前年に比べて増加しており、私たちを取り巻く交通情勢は予断を許さない厳しいものとなっている」とあいさつ。

 交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心して暮らせるまちのために、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの順守を訴えていくと述べた。

 酒井振興局長は「みんなが安心して住める元気なまちづくりに努めていきたい。引き続きご尽力を」と関係者らに協力を呼び掛け、山田署長は「昨年、県内で飲酒運転が原因の死亡事故の発生はなかったが、県内で約400人、管内で19人が検挙されている。減少してはいるが根絶には至らない」と説明。飲酒運転にまつわる事故を防ぐために取り締まりを行っていくと述べ、意識付けに対する協力を求めた。

 特別ゲストの兄弟お笑いコンビ「すみたに」による交通安全講話の後、関係者らは買い物客らに啓発物資を配布。交通安全意識の向上を図った。

(2021年4月7日付紙面より)

決起集会に当たり「すみたに」が交通安全講話を披露=6日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
買い物客らに啓発物資を配布した
2021年04月07日
86 小中学校で新学期始まる
 一斉に1学期始業式  (熊野市・南牟婁郡 )

 紀宝町、御浜町、熊野市の各小中学校で6日、1学期がスタートした。11日間の春休みを終えた児童、生徒が元気よく登校し、学校生活をスタートさせた。

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長)では、体育館に2~6年生が顔をそろえ、着任式で新しい教職員が自己紹介。各学年の担任を発表した。

 始業式で大藤校長は1年間の目標として「読書の推進」を掲げ、▽早寝・早起き・朝ご飯▽あいさつ▽勉強、運動を頑張る▽友達に優しく―の四つを呼び掛けた。

 また、新型コロナウイルス対策としてマスク着用、手洗い、うがいを求めた。

(2021年4月7日付紙面より)

始業式で話を聞く児童たち=6日、紀宝町立成川小学校
2021年04月07日
87 例年より早く鳴き声響く
 橋杭園地などでハルゼミ  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で今年も、ハルゼミの鳴き声が聞こえるようになった。

 ハルゼミは松林に着く小型のセミで、体長は約3㌢。夏に成虫となるセミの仲間ではツクツクボウシと似た大きさで、さまざまな形容がされているが「ジーィ、ジーィ」と単調な鳴き方を繰り返す。

 同園地では例年4月半ばごろから初夏の訪れを告げるように鳴き始める傾向にあるが、春の訪れが早い今年は一足早く3月末ごろからその状況となり今月5日は複数匹が駆け引きするかのように時間差で鳴き声を響かせていた。

 宿る木に近づいただけで鳴きやむぐらい警戒心が強いがすぐに飛び去ることはなく、幹よりも高い枝にじっととどまって身を潜めていることが多い。町内では望楼の芝の松林にも着いていて時期近しく鳴き始める傾向にある。目に見えて松林はないが、5日は重畳山山上の園地一帯でも鳴き声が響いていた。

(2021年4月7日付紙面より)

高い枝で身を潜めるハルゼミ=5日、串本町くじ野川
2021年04月07日
88 コロナ禍での寄付に感謝
 漁協といさなが奨学金事業に  (太地町 )

 太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)と太地いさな組合(田中清仁組合長)は5日、太地町育英会奨学金事業に計150万円を寄付した。太地漁協が100万円、いさな組合が50万円で、目録を受け取った三軒一高町長は「奨学資金が厳しい中で、今回もご寄付を頂きありがたい。漁業者の皆さんからの寄付は県内であまりなく、自慢できる誇らしい組織。町、漁協、いさなが一体となっていることがうれしい」と感謝した。

 同町育英会奨学金は町の子どもたちが高校、大学、専門学校へ進学する際の奨学資金を無利子で貸し付ける事業。町の歴史において、これまでも多くの団体や小学校、駅建設などに寄付し、町を支えてきた水産共同組合が作ったものだという。

 奨学金は数年ほど前から申し込みが多く、同町は資金について検討していたところ、両組合から寄付の申し出があった。今回で4回目となり計650万円に上った。本年度は6人に貸与する予定だという。

 太地町役場での贈呈式には両組合長と漁協の貝良文専務理事、三軒町長、漁野洋伸副町長、宇佐川彰男教育長が出席。田中組合長は「コロナ禍でも寄付できたことをうれしく思う。来年も継続できるよう頑張りたい」、脊古組合長は「今年はコロナの影響で無理かなと思ったが、例年通り子どもたちに援助できたことをありがたく思う。これからも続けたい」とそれぞれ述べた。

 宇佐川教育長は「コロナ禍で経済的に困っている子どもたちへ優先的に援助できることはありがたい。有効的に使わせていただきます」と伝えた。

(2021年4月7日付紙面より)

太地町漁業協同組合と太地いさな組合が育英会奨学金事業に寄付=5日、太地町役場
2021年04月07日
89 幼稚園はとっても楽しいよ  うどの幼稚園で入園進級式  (紀宝町 )
2021年04月07日
90 子どもが事故に遭わないよう  春の全国交安運動を前に出発式  (紀宝警察署 )
2021年04月07日
91 串本町の令和3年施政方針②   
2021年04月07日
92 告示は13日、投票は18日  ポスター掲示場設置進む  (串本町長選・町議選 )
2021年04月07日
93 入社式は開催・中止が半々  新型コロナアンケート  
2021年04月07日
94 地域で育てるデマンドタクシー  導入から半年が経過  (新宮市熊野川町 )
2021年04月07日
95 電子書籍で情報発信  ことりっぷ新宮 熊野古道  
2021年04月07日
96 海吏君、入園おめでとう  三津ノ保育所で入園式  (新宮市熊野川町 )
2021年04月02日
97 さあ、新年度スタート!
 官公庁で辞令交付式  

 官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に「地域のために一致団結して職務に」などと奮起を促した。

 新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合いまちづくりを推進していかなければならない。そのためには皆さんのリーダーシップが何より重要」と訓示。

 医療職に対し「地域の厳しい現状を認識し、連携を持って患者目線の診療を。コロナ禍の中、自身の健康にも留意を」。主幹・課長補佐・係長昇任者に「皆さんが持つ力の全てを結集し、組織の中心から新宮市をより良いまちに」と呼び掛けた。

 また、23人の新規採用職員に対しては「まずは目の前の仕事を着実にこなしながら幅広い情報や知識を吸収し、一日も早く市民から信頼される職員に」と期待を込め、「皆さんの市職員としての一歩が、市の輝かしい未来の原動力になるものと確信している」とエールを送った。

 新規採用職員を代表し、尾子瑞希さんが「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓書を読み上げ、新生活の一歩を踏み出した。

(2021年4月2日付紙面より)

田岡実千年市長(左端)から人事発令通知書を受け取る新規採用職員たち=1日、新宮市役所
新規採用職員を代表し、尾子瑞希さんが宣誓書を読み上げた
2021年04月02日
98 矢渕中で大規模改修始まる
 校舎などの老朽化に伴い  (紀宝町 )

 老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が始まった。工期は12月末までを予定しており、現在は工事のための準備に取り掛かっている。

 現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画した。

 今後、管理教室棟、技術室棟、屋内運動場、柔剣道場の改修を予定しており、内外壁、屋根、天井の塗装、トイレの洋式化、照明器具のLED化、強化ガラスへの取り換えなどを行う。

 グラウンドはバックネットと防球ネットを改修し、周辺施設は生徒用駐輪場、来客用駐車場の増設を行うという。

 町教育委員会では「工事は長期間になるため、生徒、教職員の安全に配慮して進めていく」としている。

(2021年4月2日付紙面より)

大規模改修工事が始まった紀宝町立矢渕中学校
2021年04月02日
99 県スポ少顕彰「第一号」受賞
 少女バレーの瀧野智惠子さん  (串本町 )

 串本少女バレースポーツ少年団代表兼監督の瀧野智惠子さん(67)が3月31日、串本町の田嶋勝正町長から令和2年度県スポーツ少年団顕彰の表彰状伝達を受けた。

 この顕彰は昨年6月22日に創設された制度で、県内のスポ少の指導や育成に10年以上貢献した指導者を県スポ少本部長名でたたえることを趣旨とする。

 瀧野さんは1991年から串本少女バレースポ少における指導に打ち込み、以来30年にわたって数多くの選手を育みその家族に成長の喜びを広げてきた。現在は同町スポーツ少年団の本部長や東牟婁地方スポーツ少年団連絡協議会の副会長も務め、他の指導者の範となりスポ少活動の発展と振興にも貢献。同町教育委員会が推薦し、それら実績を総合的に評価され同制度初年度の顕彰(伝達時は「第一号」と表現)を受けるに至ったという。

 伝達は同日午後1時30分に町長室であり、田嶋勝正町長は「顕彰の第一号という栄えある受賞をうれしく思う。子どもたちのため、地域発展のため今後も頑張ってほしい」とますますの活躍を期待。

 瀧野さんは「新たな顕彰の第一号ということでとてもうれしい。すてきな賞を頂いたことはすでに保護者も知っていて、県スポ少創立50周年で受賞した時のように祝ってもらえるのかなと今から楽しみにしています」「串本の保護者はいい方ばかりで、いつも助けてくれる。私と選手と家族が三位一体になって頑張ってこられたのは保護者のおかげだと毎年感謝しています」と受賞の喜びを語った。

 懇談では、30年来の経験で培った厳格なるも堅実に達成感を選手と家族に託す指導方針やその反響、初の経験となる4、3年生7人チームの現況やそのような状況でも夏休み期間恒例の主催大会「本州最南端串本町少女バレーボール交流大会」の実施を目指していることを報告。田嶋町長は今後の団員増を祈りつつ、県内外から参加があり県大会以上の規模となっている主催大会実施時は町も協力するので相談してほしいと歩み寄った。

(2021年4月2日付紙面より)

県スポ少顕彰の表彰状伝達を受ける瀧野智惠子さん(右)=3月31日、串本町役場本庁
2021年04月02日
100 完成祝う歌詞が完成  立岡みのるさん「丹鶴ホールの唄」  (新宮市 )
2021年04月02日
101 那智勝浦をプラット歩こう  町歩きのPR動画を制作  
2021年04月02日
102 今後のコロナ支援など  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2021年04月02日
103 5時のチャイムが町歌に  親しまれるように1日から変更  (那智勝浦町 )
2021年04月02日
104 思い出と感謝の言葉背に  退職者発令式  (新宮市 )
2021年04月02日
105 絵手紙教室の作品展  29日まで、喫茶きよもん  (那智勝浦町 )
2021年04月02日
106 入園児12人を歓迎  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )
2021年04月02日
107 23人が成長誓う  キナングループ入社式  (新宮市 )
2021年04月02日
108 職員の成長に期待込める  入社式と辞令交付式  (美熊野福祉会 )
2021年04月02日
109 三重県教職員人事異動  
2021年04月02日
110 農林事務所長に岡本明氏  県と教育委員会の異動発令  
2021年04月02日
111 紀南高校人事異動   
2021年04月02日
112 熊野警察署長に浜井良太氏  三重県警人事異動  
2021年04月02日
113 3市町の高齢者施設で接種  熊野市の協力で975回分を  
2021年04月02日
114 3月例会で15人が熱戦  南紀串本七夕会  
2021年04月02日
115 一致団結と職員らしさを  役場本庁で年度始め式  (古座川町 )
2021年04月02日
116 工房展「礒田好子染色展」  H&R串本で29日まで  (串本町 )
2021年04月02日
117 「きぼう」紀伊半島上空に  6日午後7時17分ごろ  
2021年04月02日
118 お悔やみ情報